JP2015165280A - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】位相差検出に有利な撮像装置を提供する。
【解決手段】1つのマイクロレンズを共有する、撮影レンズの互いに異なる瞳領域を通過した光を受光する第1画素と第2画素とを有する撮像素子(105)と、前記撮像素子を複数の領域に分割する分割手段(109)と、前記複数の領域の各領域の被写体の周波数に基づいて、前記各領域の前記第1画素の読み出しを第1読み出しか第2読み出しか判別する判別手段(109)と、を有することを特徴とする。
【選択図】図12

Description

本発明は、撮像装置およびその制御方法に関する。
従来、固体撮像素子において、1つの画素の中にある、1つのマイクロレンズで集光されるフォトダイオードを分割することによって、位相差方式の位相差検出を行う技術がある。1つの画素の中のフォトダイオードを2つに分割することによって、各フォトダイオードが撮像レンズの異なる瞳面の光を受光するように構成されている。そして、2つのフォトダイオードの出力を比較することによって、撮像レンズでの位相差検出を行う。特許文献1では前述した画素を全面に配置した撮像素子を用いて、画像全体の位相差検出を行なうことで、被写体距離マップを生成する技術が紹介されている。
特開2013−145980号公報
しかしながら、特許文献1では、複数の領域に分割された画面内の各領域で最適な読み出しを行なうことができないため、位相差検出を行ううえで不利であった。特に、位相差検出精度を向上させることができなかった。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、位相差検出に有利な撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての撮像装置は、1つのマイクロレンズを共有する、撮影レンズの互いに異なる瞳領域を通過した光を受光する第1画素と第2画素とを有する撮像素子と、前記撮像素子を複数の領域に分割する分割手段と、前記複数の領域の各領域の被写体の周波数に基づいて、前記各領域の前記第1画素の読み出しを第1読み出しか第2読み出しか判別する判別手段と、を有することを特徴とする。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、位相差検出に有利な撮像装置を提供することが出来る。
本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の全体を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る撮像素子の1画素の構成を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る撮像素子の画素の配置を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る撮像素子の構成の一例を示す回路図である。 本発明の第1の実施形態に係る撮像素子の2つの光電変換素子にかかる配線の回路図である。 本発明の第1の実施形態に係る撮像素子の非加算読み出し駆動タイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る撮像素子の加算読み出し駆動のタイミングチャートである。 撮影レンズの射出瞳から出た光束が撮像素子に入射する様子を概念的に示した図である。 本発明の第1の実施形態に係る相関演算処理の説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る各読み出し領域の分割例を示した図である。 本発明の第1の実施形態に係る距離マップの概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る各読み出し領域の読み出し方法の判別手順を示したフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る加算方式の判定基準の例を示した図である。 本発明の第1の実施形態に係る読み出し動作のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る各読み出し領域の読み出し方法の判別手順を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る間引き率の判定基準の例を示した図である。 本発明の第2の実施形態に係る読み出し動作のフローチャートである。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかわる撮像装置の概略構成を示すブロック図である。
図1において、101は撮影レンズである。なお、図1では、撮影レンズ101を1つのレンズとして表しているが、実際にはフォーカスレンズやズームレンズ、絞り等が含まれる。102は全体制御回路112による制御に基づいて、撮影レンズ101のフォーカスやズーム、絞りを制御するレンズ制御部102である。メカニカルシャッタ103は、撮像素子105への光を露光/遮光する。シャッタ駆動部104は、撮影時にメカニカルシャッタ103を駆動して、被写体の光を一定期間撮像素子105に露光させる。
撮像素子105は、撮像光学系(撮影レンズ101やメカニカルシャッタ103)を介した光を光電変換する固体撮像素子である。
タイミング発生部106は、全体制御回路112による制御に基づいて撮像素子105を駆動させる。この回路の制御に基づいて、撮像素子105の撮影時蓄積時間や画素の間引き読み出し、加算読み出し等の読み出し方法を変更することができる。
撮像素子105から出力された画像信号は、画像処理回路107に取り込まれる。
画像処理回路107は、位相差検出回路108を含んでいる。位相差検出回路108では、撮像素子から出力された画像信号から、画像信号の距離情報を算出することができる。より具体的に、位相差検出回路108(位相差検出手段)は、撮像素子の第1画素から出力した信号と第2画素から出力した信号を用いて位相差検出演算を行う。第1画素と第2画素を用いた位相差検出方法の詳細については、後ほど説明する。
また、画像処理回路107は、読み出し手段判別回路109も含んでいる。読み出し手段判別回路109では、撮像素子から出力された信号から、次フレームの信号読み出し手段を判別し、全体制御回路112に判別結果を出力する。
また、画像処理回路107では、画像信号のゲイン変更を行なう。また画像処理回路107では、画像信号をデジタル変換するとともにガンマ処理、ホワイトバランス処理などの各種信号処理を行う。この際、画像信号をメモリ111との間で書き込み/読み出し処理している。また、画像処理回路107の出力はLCD113にて表示することも可能となっている。
画像処理回路107で画像処理が施された画像データは、画像変換回路114を介して圧縮され、メモリカード115に書き込まれ、記録される。画像変換回路114は、画像処理回路107からの画像データを圧縮してメモリカード115へ出力する機能と、メモリカード115より読み出した画像データを伸長して画像処理回路107へ出力する機能を有している装置である。
また、全体制御回路112は、画像処理回路107にて処理された信号を用いて、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のオートフォーカス(AF)処理、自動露出(AE)処理、フラッシュプリ発光(EF)処理等を行う。また、全体制御回路112は、読み出し手段判別回路109の判別結果からタイミング発生部106に制御指示することができる。
また、操作部117は、例えば、レリーズボタンやモード切り換えダイヤルなど、撮影者が撮像装置に指示を入力するための操作部であり、入力内容は全体制御回路112に通知される。
また外部I/F(インターフェース)部118は、外部PC等と通信を行う為のインターフェースである。
図2は撮像素子105の画素の構成を概略的に示している。201は画素を表す。1つの画素は、マイクロレンズ202を有する。また、1つの画素は、複数の光電変換領域としてのフォトダイオード(以下、PD)を有する。図例では、左側のPD203と右側のPD204の2つ有している。図2では左右にPDを配置した例について挙げたが、配置について限定はなく、上下や斜めに並べて配置されていても良い。また、2つ以上であれば個数に限定はなく、例えば、4つや9つなどでも構わない。
図3は画素の配置を概略的に示している。撮像素子105は、2次元の画像信号を提供するために、図2に示すような画素を複数、行方向(水平方向)及び列方向(垂直方向)に2次元的に配列して構成される。図3において、301、302は画素であり、301L、302Lは図2に示すPD203、301R、302Rは図2に示すPD204に相当する。
図4は本実施形態における撮像素子105の概略構成を示す回路図である。2次元CMOSエリアセンサの2列×4行分の光電変換部の範囲を示しているが、本実施形態では後述するように各画素が水平方向に2つの光電変換素子を設けているため、1列4行の4画素分の回路構成を示していることになる。
また、実際の画素は一般的なカメラで用いられるベイヤ配列が望ましいが、本実施例では説明を簡単にするためカラーフィルタの概念を省くこととする。
図4において、401Lは図3の301Lに相当し、401Rは図3の301Rに相当する。また、402Lは図3の302Lに相当し、402Rは図3の302Rに相当する。1L及び1RはMOSトランジスタゲートとゲート下の空乏層からなる光電変換素子の光電変換部、2L及び2Rはフォトゲート、3L及び3Rは転送スイッチMOSトランジスタ、4L及び4Rはリセット用MOSトランジスタである。5L及び5RはソースフォロワアンプMOSトランジスタ、6L及び6Rは水平選択スイッチMOSトランジスタ、7L及び7Rはソースフォロワの負荷MOSトランジスタである。8L及び8Rは暗出力転送MOSトランジスタ、9L及び9Rは明出力転送MOSトランジスタ、10L及び10Rは暗出力蓄積容量CTN、11L及び11Rは明出力蓄積容量CTSである。12L及び12Rは水平転送MOSトランジスタ、13は水平出力線リセットMOSトランジスタ、14は差動出力アンプ、15は水平走査回路、16は垂直走査回路である。
図5は、Y方向(列方向)の2つの光電変換素子に係る配線部の断面図を示す。同図において、17はP型ウェル、18はゲート酸化膜、19は一層目ポリシリコン、20は二層目ポリシリコン、21はn+フローティングディフュージョン(FD)部である。FD部21は2つの転送MOSトランジスタを介して2つの光電変換部と接続される。同図において、2つの転送スイッチMOSトランジスタ3のドレインとFD部21を共通化して微細化とFD部21の容量低減による感度向上を図っているが、アルミ(Al)配線でFD部21を接続しても良い。
次に、図6のタイミングチャートを用いて、図4及び図5に示す撮像素子105における画素401L及び画素401Rの画素信号の第2の読み出し手段である非加算読み出しの動作について説明する。
まず、垂直走査回路16からのタイミング出力によって、制御パルスφLをハイとして垂直出力線をリセットする。また、制御パルスφR0、φPGo0、φPGe0をハイとし、リセット用MOSトランジスタ4L及び4Rをオンとし、フォトゲート2L及び2Rの一層目ポリシリコン19をハイとしておく。時刻T0において、制御パルスφS0をハイとし、選択スイッチMOSトランジスタ6L及び6Rをオンさせ、第1及び第2ラインの画素部を選択する。次に制御パルスφR0をロウとし、FD部21のリセットを止め、FD部21をフローティング状態とし、ソースフォロワアンプMOSトランジスタ5L及び5Rのゲート・ソース間をスルーとする。その後、時刻T1において制御パルスφTNをハイとし、FD部21の暗電圧をソースフォロワ動作で蓄積容量CTN10L及び10Rに出力させる。
次に、第1ラインの画素401L及び画素401Rの光電変換部1L及び1Rからの光電変換出力を行うため、先ず、第1ラインの制御パルスφTXo0をハイとして転送スイッチMOSトランジスタ3L及び3Rを導通する。その後、時刻T2において制御パルスφPGo0をローとして下げる。この時フォトゲート2L及び2Rの下に拡がっていたポテンシャル井戸を上げて、光発生キャリアをFD部21に完全転送させるような電圧関係が好ましい。従って完全転送が可能であれば制御パルスφTXはパルスではなくある固定電位でもかまわない。
時刻T2でフォトダイオードの第1ラインの光電変換部1からの電荷がFD部21に転送されることにより、FD部21の電位が光に応じて変化することになる。この時ソースフォロワアンプMOSトランジスタ5L及び5Rがフローティング状態であるので、FD部21の電位を時刻T3において制御パルスφTSをハイとして蓄積容量CTS11L及び11Rに出力する。この時点で第1ラインの画素401Lの暗出力と明出力はそれぞれ蓄積容量CTN10LとCTS11Lに蓄積され、第1ラインの画素401Rの暗出力と明出力はそれぞれ蓄積容量CTN10RとCTS11Rに蓄積される。時刻T4で制御パルスφHCを一時ハイとして水平出力線リセットMOSトランジスタ13を導通して水平出力線をリセットし、水平転送期間において水平走査回路15の走査タイミング信号により水平出力線に画素の暗出力と明出力を出力させる。この時、蓄積容量CTN10L及び10RとCTS11L及び11Rの差動増幅器14によって、差動出力VOUTを取れば、画素のランダムノイズ、固定パターンノイズを除去したS/Nの良い信号が得られる。
また、第1ラインの光電変換部1の暗出力及び明出力は、同時に夫々の垂直出力線に接続された蓄積容量CTN10L及び10RとCTS11L及び11Rに蓄積されている。従って、水平転送MOSトランジスタ12を順次オンとしていくことにより、夫々の蓄積容量CTN10L及び10RとCTS11L及び11Rに蓄積された電荷は、水平出力線に順次読み出され、差動増幅器14から出力される。以上の駆動により、画素401L、401Rの信号を出力することが出来る。
また、本実施例では、差動出力VOUTをチップ内で行う構成を示している。しかしながら、チップ内に含めず、外部で従来のCDS(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング)回路を用いても同様の効果が得られる。
一方、第1ラインの光電変換部1から蓄積容量CTS11L及び11Rに明出力を出力した後、制御パルスφR0をハイとしてリセット用MOSトランジスタ4L及び4Rを導通し、FD部21を電源VDDにリセットする。第1ラインの電荷の水平転送が終了した後、第2ラインの光電変換部1からの読み出しを行う。第2ラインの読み出しは、上述した第1ラインと同様にして、暗出力及び明出力を取り出す。
以上の駆動により、第1、第2ラインの読み出しを行うことができる。この後、垂直走査回路16を走査させ、同様にして第2n+1、第2n+2(n=1,2,…)の読み出しを行えば、全光電変換部1からの出力が行える。
次に、図7のタイミングチャートを用いて、図4及び図5に示す撮像素子105における画素信号の第1の読み出し手段である加算読み出しの動作について説明する。
まず、垂直走査回路16からのタイミング出力によって、制御パルスφLをハイとして垂直出力線をリセットする。また、制御パルスφR0、φPGo0、φPGe0をハイとし、リセット用MOSトランジスタ4Lをオンとする。時刻T0において、制御パルスφS0をハイとし、選択スイッチMOSトランジスタ6Lをオンさせ、第1、第2ラインの画素部を選択する。次に制御パルスφR0をロウとし、FD部21のリセットを止め、FD部21をフローティング状態とし、ソースフォロワアンプMOSトランジスタ5Lのゲート・ソース間をスルーとする。その後、時刻T1において制御パルスφTNをハイとし、FD部21の暗電圧をソースフォロワ動作で蓄積容量CTN10Lに出力させる。
次に、第1ライン、第2ラインの光電変換部1Lからの光電変換出力を行うため、先ず、第1ラインの制御パルスφTXo0をハイとして転送スイッチMOSトランジスタ3Lを導通する。その後、時刻T2において制御パルスφPGo0をローとして下げる。この時フォトゲート2Lの下に拡がっていたポテンシャル井戸を上げて、光発生キャリアをFD部21に完全転送させるような電圧関係が好ましい。従って完全転送が可能であれば制御パルスφTXo0はパルスではなくある固定電位でもかまわない。
時刻T2でフォトダイオードの第1ラインの光電変換部1Lからの電荷がFD部21に転送されることにより、FD部21の電位が光に応じて変化することになる。この時ソースフォロワアンプMOSトランジスタ5Lがフローティング状態であるので、FD部21の電位を時刻T3において制御パルスφTSをハイとして蓄積容量CTS11Lに出力する。この時点で第1ラインの画素の暗出力と明出力はそれぞれ蓄積容量CTN10LとCTS11Lに蓄積される。
次に、第2ラインの制御パルスφTXe0をハイとして転送スイッチMOSトランジスタ3Lを導通する。その後、時刻T4において制御パルスφPGe0をローとして下げる。
時刻T4でフォトダイオードの第2ラインの光電変換部1Lからの電荷がFD部21に転送されることにより、FD部21の電位が光に応じて変化することになる。この時ソースフォロワアンプMOSトランジスタ5Lがフローティング状態であるので、FD部21の電位を時刻T5において制御パルスφTSをハイとして蓄積容量CTS11Lに出力する。この時点で第1ラインの画素の暗出力と明出力に加算される形で、第2ラインの画素の暗出力と明出力は蓄積容量CTN10LとCTS11Lに蓄積される。
次に、時刻T6で制御パルスφHCを一時ハイとして水平出力線リセットMOSトランジスタ13を導通して水平出力線をリセットする。そして、水平転送期間において水平走査回路15の走査タイミング信号により水平出力線に第1ラインの画素信号と第2ラインの画素信号が加算された暗出力と明出力を出力させる。
一方、第1ライン及び第2ラインの光電変換部1から蓄積容量CTS11Lに明出力を出力した後、制御パルスφR0をハイとしてリセット用MOSトランジスタ4Lを導通し、FD部21を電源VDDにリセットする。
以上の駆動により、第1、第2ラインの加算読み出しを行うことができる。この後、垂直走査回路16を走査させ、同様にして第2n+1、第2n+2(n=1,2,…)の加算読み出しを行えば、全光電変換部1Lからの出力が行える。
上記では、画素401Lと画素402Lの加算読み出しについて説明したが、401Rと402Rについても同様の動作で読み出しを行なうことが出来る。
ここで、図8を参照して、図1の撮像素子105における物体の結像関係について説明する。図8は撮影レンズの射出瞳から出た光束が撮像素子105に入射する様子を概念的に示している。
図8において、801は撮像素子105の断面であり、802はマイクロレンズであり、803はカラーフィルタであり、804、805はフォトダイオードである。PD804、PD805が各々図2に示すPD203、PD204に相当する。806は撮影レンズの射出瞳を示す。
ここでは、マイクロレンズ802を有する画素に対して、射出瞳から出た光束の中心を光軸809とする。射出瞳から出た光は、光軸809を中心として撮像素子105に入射される。807、808は撮影レンズの射出瞳の一部領域を表す。射出瞳の一部領域807を通過する光の最外周の光線を810、811で示し、射出瞳の一部領域808を通過する光の最外周の光線を812、813で示す。図8からわかるように、射出瞳から出る光束のうち、光軸809を境にして、上側の光束はPD805に入射し、下側の光束はPD804に入射する。つまり、PD804とPD805は各々、撮影レンズの射出瞳の異なる領域の光を受光している。換言すれば、本発明の撮像素子105は、1つのマイクロレンズを共有する、撮影レンズの互いに異なる瞳領域を通過した光を受光するPD804(第1画素)とPD805(第2画素)とを有する。
この特性を生かして、位相差検出処理を行う。位相差検出方法は既知であるが、簡単に説明する。画素アレイにおいて、複数の左側のPD(第1画素)から得られるデータをAラインとし、複数の右側のPD(第2画素)から得られるデータをBラインとして、ライン間の相関データを演算することで位相差を検出できる。図4に示す画素アレイでは、PD401L、402L…の行の左側に位置するPD(第1画素)の出力をAラインとし、PD401R,402R…の行の右側に位置するPD(第2画素)の出力をBラインとする。行方向に加算したデータをAライン、Bラインとしてもよい。
図9は点光源を結像したときのラインデータを示し、横軸は画素位置、縦軸は出力を表している。図9(a)は合焦状態におけるAラインとBラインのデータであり、合焦状態の場合はAラインとBラインが重なる。一方、図9(b)は非合焦状態におけるAラインとBラインのデータである。非合焦状態の場合はAラインとBラインは位相差を有し、画素位置がずれている。このずれ量901を算出することで合焦状態からどの程度ずれているかが求められる。これにより、当該画像の距離情報を求めることが出来る。
この位相差検出結果を用いて画像全体の距離マップを生成する。次に距離マップの生成方法について説明する。図10はエリアの分割の例を模式的に表した図であり、全画面を30エリアに分割した例である。図11は距離マップの概念図である。図11は、図10のエリア毎に算出した被写体距離を表したものであり、被写体距離が遠いほど大きな値となっている。
以下、距離マップの生成方法について説明する。まず、画素情報を複数画素(例えば、X(行)方向に8画素、Y(列)方向に4画素)のエリアに分け、各エリアで前述した位相差検出処理を行なうことで、エリアに対応する撮影画像の被写体距離を求めることができる。これを画像の全エリアに対して行うことで、図10に示すような距離マップを生成することができる。なお、被写体距離の算出方法についてはこれに限定されない。
本発明では、位相差検出精度を向上するために、撮像素子から信号を読み出す際に、エリアごとに加算読み出しか非加算読み出しかを切り替える。
図12を参照して、図10の各エリア内の画素の信号読み出し手段の設定方法について説明する。図12はエリア内の読み出し手段の設定方法を示すフローチャートである。各エリアは、変数Nで表すこととする。
まず、読み出し手段判別回路109に撮像素子からの画素信号が入力されると、読み出し手段判別回路(分割手段)109は、撮像素子(の全エリア)を前述したように複数の領域(エリア)に分割する。つぎに、読み出し手段判別回路(判別手段)109は、S1201において複数のエリアのうち判別するエリアをエリア1(N=1)に設定する。
S1202で、エリアNの輝度値Yの算出を行なう。エリア内の輝度値Yは、エリア内の全画素の信号値を平均した値とする。なお、エリア内の輝度値Yの算出方法としては、他にもエリア内の全画素の信号値のメディアン値を用いるなどが考えられるが、これに限定されない。
次に、S1203で、エリアNの縦方向(第1方向)の空間周波数fv(第1周波数成分)と横方向(第1方向と直交する第2方向)の空間周波数fh(第2周波数成分)の算出を行なう。周波数fvおよびfhの算出は、fvの場合には、垂直方向に各画素信号をフーリエ変換して算出する。fhの場合には水平方向に各画素信号をフーリエ変換して算出する。なお、周波数fvおよびfhの算出方法については、これに限定されない。
次に、S1204で、読み出し手段判別回路109において、エリアNの輝度値Y及び周波数fvとfhを用いて、加算フラグを設定する。加算フラグとは、読み出し時の加算方法を識別する変数である。ここで、加算フラグの設定方法について、図13を参照して説明する。図13は、加算方式の判定基準の例を示した図である。図13で、判定基準は輝度値Yと閾値Th1(第1閾値)との大小関係と、周波数fv、fhと閾値Th2(第2閾値)との大小関係で判断する。例えば、輝度値YがTh1よりも大きい場合には、加算フラグを“0”に設定する。加算フラグが“0”に設定された領域は、非加算領域となる。つまり、被写体が高輝度の場合には、単画素の信号でもS/N比を稼げるため加算を行なわずに信号を出力する。また、例えば、輝度値YがTh1以下(第1閾値以下)であるが、周波数fv、fhがともにTh2よりも大きい場合にも、同様に加算フラグを“0”に設定する。換言すれば、被写体の第1方向の第1周波数成分と第2方向の第2周波数成分がともにTh2よりも大きい場合には、非加算読み出しと判別する。つまり、被写体が輝度が低く、S/N比が稼げない場合でも、垂直方向、水平方向ともに高周波の場合には、位相差情報を十分得ることが出来るため加算を行なわずに信号を出力する。
また、例えば、輝度値YがTh1以下であり、周波数fvがTh2よりも小さい場合には、加算フラグを“1”に設定する。加算フラグが“1”に設定された領域は、垂直加算領域となる。換言すれば、第1周波数成分と第2周波数成分のうち、第1周波数成分がTh2より小さい場合は、第1方向に加算読み出しと判別する。つまり、被写体は低輝度でS/N比が稼げず、さらに、垂直方向の周波数成分が小さく、垂直方向の画素信号の差が小さい時には、垂直方向の加算を行なっても被写体の位相差を保つことが出来る。このことから、垂直方向の加算を行なうことで、ノイズを軽減し、位相差検出の精度を向上させる。同様に、輝度値YがTh1以下であり、周波数fhがTh2よりも小さい場合には、加算フラグを“2”に設定する。加算フラグが“2”に設定された領域は、水平加算領域となる。換言すれば、第1周波数成分と第2周波数成分のうち、第2周波数成分がTh2より小さい場合は、第2方向に加算読み出しと判別する。つまり、被写体は低輝度でS/N比が稼げず、さらに、水平方向の周波数成分が小さく、水平方向の画素信号の差が小さい時には、水平方向の加算を行なっても被写体の位相差を保つことが出来る。このことから、水平方向の加算を行なうことで、ノイズを軽減し、位相差検出の精度を向上させる。
また、輝度値YがTh1以下であり、周波数fv,fhがともにTh2よりも小さい場合には、加算フラグを“3”に設定する。加算フラグが“3”に設定された領域は、水平垂直加算領域となる。換言すれば、第1周波数成分と第2周波数成分がともにTh2より小さい場合は、第1方向および第2方向に加算読み出しと判別する。つまり、被写体が低輝度でS/N比が稼げず、さらに、水平方向の周波数成分、垂直方向の周波数成分が小さい時には、ブロック内の被写体の解像度が低いため、水平垂直ともに加算による位相差への影響が小さい。このことから、水平垂直方向に加算することでよりノイズを軽減し、位相差検出の精度を向上させる。このように、第1周波数成分および第2周波数成分のうち少なくとも一方が、Th2より小さい場合は、加算読み出しと判別する。
S1204でエリアNを加算フラグの設定が完了すると、S1205で、画像の全てのエリアの読み出し手段の設定が終了したかを判断する。
全てのエリアの読み出し方法の設定が終了していない場合には、S1206で、次のエリアに進み、再度S1202からS1204までの処理を行なう。これを全てのエリアが終了するまで繰り返す。このように、読み出し手段判別回路(判別手段)109は、複数の領域の各領域の輝度値および被写体の周波数に基づいて、該各領域の画素(AラインまたはBライン)の読み出しを加算読み出し(第1読み出し)か非加算読み出し(第2読み出し)か判別する。
これにより、エリア毎に最適な読み出し手段を決定することが出来る。
本発明では、前フレームによる読み出し方法の判別結果に応じて、エリアごとに読み出しを行なう。
次に、図14を参照して各エリアの読み出し方法について説明する。図14は各エリアの画素信号の読み出しを行なうフローチャートである。
まず、全体制御回路112およびタイミング発生部106は、撮影が開始され画素に電荷が蓄積されると、S1401で読み出しを開始するエリアをエリア1(N=1)に設定する。
S1402でエリアNの加算フラグが“0”〜“3”のいずれに設定されているかを判別する。S1402でエリアNの加算フラグが“1”or“2”or“3”の場合には、S1403でエリアNの画素信号を加算して読み出す。この場合、加算方式は図13の表のとおり設定される。
一方S1402でエリアNの加算フラグが“0”の場合には、S1404でエリアNの画素信号を独立して読み出す。このように、全体制御回路112およびタイミング発生部106(変更手段)は、読み出し手段判別回路109の判別結果に基づいて、撮像素子の各領域の画素の読み出しを加算読み出しまたは非加算読み出しに変更することができる。
画素信号の加算読み出し方法、非加算読み出し方法については前述しているため、説明は省略する。
S1403またはS1404での画素信号の読み出しが完了すると、S1405で最終エリアの読み出しが終了したかを判断する。そして、最終エリアの読み出しが終了していない場合には、S1406で次のエリアに進み、再びS1402からS1404において画素信号の読み出しを行なう。これを全てのエリアが終了するまで繰り返す。
以上説明した通り、本実施例では画面内の領域毎に、被写体輝度や被写体の周波数成分に応じて加算方式を切り替えることで、領域毎に最適な信号読み出しを行なうことができ、位相差検出精度を向上することが出来る。特に、位相差検出機能を有する撮像素子を用いて被写体距離マップを生成する場合に、位相差検出精度を向上することが出来る。
撮影する被写体によっては、全画素の信号を用いて位相差検出処理を行う必要がない場合があり、特に高速で読み出しを行ないたい場合には、画素信号を間引いて読み出すことが望ましい。また、データ量を削減することが出来る点からも、全画素の信号を必要としない場合には間引き読み出しを行なうことが望ましい。本実施例では、エリアごとに間引き率を選択することで、位相差検出の精度を低下させることなく、データ量を減らし、かつ、高速に読み出しを行なうことが出来る。
図15を参照して、本発明における各エリア内の画素の間引き読み出し手段の設定方法について説明する。図15はエリア内の読み出し手段の設定方法を示すフローチャートである。
まず、読み出し手段判別回路109に撮像素子からの画素信号が入力され間引き読み出し手段の判別が開始されると、S1401で、判別するエリアをエリア1(N=1)に設定する。
S1502で、エリアNの周波数成分fv及びfhを算出する。次に、S1503で、読み出し手段判別回路109において、エリアNの周波数成分fvおよびfhを所定の値Th3(第3閾値)およびTh4(第4閾値)と比較し、間引きフラグを設定する。ここで、間引きフラグの設定方法について、図16を参照して説明する。図16は、垂直間引き及び水平間引きの間引き率の判定基準の例を示した図である。図16で、判定基準は周波数成分fv及びfhと閾値Th3及びTh4との大小関係で判断する。ここで、閾値Th3、Th4の大小関係は、Th3>Th4とする。
周波数成分fv、fhがともにTh3よりも大きい場合には、間引きフラグを“0”に設定する。間引きフラグ“0”に設定されたエリアの画素は、垂直方向、水平方向ともに間引きを行なわずに画素信号の読み出しを行なう。つまり、水平垂直ともに周波数成分が大きく、被写体の解像度が高い場合には、間引きによって、検出に用いる画素が減少することで、位相差検出の精度が低下する可能性が高いため、間引きを行なわずに画素信号の読み出しを行なう。
周波数成分fvがTh3以下(第3閾値以下)でTh4よりも大きく、周波数成分fhがTh3よりも大きい場合には、間引きフラグを“1”に設定する。間引きフラグ“1”に設定されたエリアの画素は、垂直方向は1/2間引き読み出し、水平方向は間引きなしで読み出しを行なう。つまり、垂直方向の周波数成分だけがTh3を下回っており、垂直方向の解像度が低い時には、垂直方向の画素信号を多少間引いて読み出しても位相差検出精度に影響がない。そのため、垂直方向の画素信号を1/2間引き読み出しすることで、データ量を減らして高速に読み出しを行なう。
周波数成分fvがTh4以下で、周波数成分fhがTh3よりも大きい場合には、間引きフラグを“2”に設定する。間引きフラグ“2”に設定されたエリアの画素は、垂直方向は1/3間引き読み出し、水平方向は間引きなしで読み出しを行なう。つまり、垂直方向の周波数成分がTh4を下回っており、垂直方向の解像度がほとんどない時には、垂直方向の画素信号をさらに間引いても位相差検出精度に影響がない。そのため、垂直方向の画素信号を1/3間引き読み出しすることで、さらにデータ量を減らして、より高速に読み出しを行なう。
周波数成分fvがTh3よりも大きく、周波数成分fhがTh3以下でTh4よりも大きい場合には、間引きフラグを“3”に設定する。間引きフラグ“3”に設定されたエリアの画素は、垂直方向は間引きなし、水平方向は1/2間引き読み出しを行なう。つまり、水平方向の周波数成分だけがTh3を下回っており、水平方向の解像度が低い時には、水平方向の画素信号を多少間引いて読み出しても位相差検出精度に影響がない。そのため、水平方向の画素信号を1/2間引き読み出しすることで、データ量を減らして高速に読み出しを行なう。
周波数成分fv、fhがともにTh3以下でTh4よりも大きい場合には、間引きフラグを“4”に設定する。間引きフラグ“4”に設定されたエリアの画素は、垂直方向、水平方向ともに1/2間引き読み出しを行なう。つまり、水平垂直方向ともに周波数成分がTh3を下回っている時には、水平垂直方向の画素信号を多少間引いて読み出しても位相差検出精度に影響がない。そのため、水平垂直方向の画素信号を1/2間引き読み出しすることで、データ量を減らして高速に読み出しを行なう。
周波数成分fvがTh4以下で、周波数成分fhがTh3以下でTh4よりも大きい場合には、間引きフラグを“5”に設定する。間引きフラグ“5”に設定されたエリアの画素は、垂直方向は1/3間引き読み出し、水平方向は1/2間引き読み出しを行なう。つまり、垂直方向の周波数成分がTh4よりも小さく、水平方向の周波数成分がTh3よりも小さい時には、水平方向の解像度が多少低く、垂直方向の解像度がより低い。そのため、垂直方向は1/3間引き、水平方向は1/2間引きすることで、データ量を減らしてより高速に読み出しを行なう。
周波数成分fvがTh3よりも大きく、周波数成分fhがTh4以下の場合には、間引きフラグを“6”に設定する。間引きフラグ“6”に設定されたエリアの画素は、垂直方向は間引きなし、水平方向は1/3間引き読み出しを行なう。つまり、水平方向の周波数成分だけがTh4を下回っており、水平方向の解像度がさらに低い時には、水平方向の画素信号をさらに間引いて読み出しても位相差検出精度に影響がない。そのため、水平方向の画素信号を1/3間引き読み出しすることで、データ量を減らしてより高速に読み出しを行なう。
周波数成分fvがTh3以下でTh4よりも大きく、周波数成分fhがTh4以下の場合には、間引きフラグを“7”に設定する。間引きフラグ“7”に設定されたエリアの画素は、垂直方向は1/2間引き読み出し、水平方向は1/3間引き読み出しを行なう。つまり、垂直方向の周波数成分がTh3よりも小さく、水平方向の周波数成分がTh4よりも小さい時には、垂直方向の解像度が多少低く、水平方向の解像度がより低い。そのため、垂直方向は1/2間引き、水平方向は1/3間引きすることで、データ量を減らしてより高速に読み出しを行なう。
周波数成分fv、fhがともにTh4以下の場合には、間引きフラグを“8”に設定する。間引きフラグ“8”に設定されたエリアの画素は、垂直方向、水平方向ともに1/3間引き読み出しを行なう。つまり、水平垂直方向ともに周波数成分がTh4よりも小さく、水平垂直方向ともに解像度がより低い時には、水平垂直方向を1/3間引き読み出しすることで、さらにデータ量を減らしてより高速に読み出しを行なう。
S1503でエリアNの読み出し方法の設定が完了すると、S1504で、画像の全てのエリアの読み出し手段の判別が終了したかを判断する。
全てのエリアの読み出し方法の判別が終了していない場合には、S1505で、次のエリアに進み、再度S1502、S1503の処理を行なう。これを全てのエリアが終了するまで繰り返す。このように、読み出し手段判別回路(判別手段)109は、複数の領域の各領域の被写体の周波数に基づいて、該各領域の画素(AラインまたはBライン)の読み出しを間引き読み出し(第1読み出し)か非間引き読み出し(第2読み出し)か判別する。また、間引き読み出しであると判別した場合には、各領域の被写体の周波数に基づいて、各領域の間引き率を異ならせるように設定する。
これにより、エリア毎に水平方向、垂直方向の間引き率を最適な間引き率に設定することが出来る。
ここで、図2及び図3に示す撮像素子105における垂直方向に画素を間引いて出力する第3又は第4の読み出し手段の動作について簡単に説明する。
まず、第1、第2ラインの読み出しを夫々独立に行う。第1ライン、第2ラインの読み出しについては実施例1で説明しているため、ここでは説明を省略する。この後、垂直走査回路16を走査させ、第2n+1、第2n+2(n=2,4,6,…)の読み出しを行う。即ち、n=2の場合は、第5ライン、第6ラインの読み出しを行なうこととなり、第3ライン、第4ラインの読み出しは行なわれない。ここで、図示しない第5、第6ラインの読み出しについても、第1、第2ラインの読み出しと同様のため説明は省略する。上記のように、第2n+1、第2n+2(n=1,3,5,…)の読み出しを行なわず、第2n+1、第2n+2(n=2,4,6,…)を行なうことで、垂直方向に1/2の画素を間引いて読み出すことが出来る。1/3間引きについても同様に、読み出すラインを選択することで、実現可能となる。
上記は垂直方向の間引きについて説明したが、水平方向の間引きについても同様の動作で実現できる。
本発明では、前フレームによる読み出し方法の判別結果に応じて、エリアごとに読み出しを行なう。
次に、図17を参照して各エリアの読み出し方法について説明する。図17は各エリアの画素信号の読み出しを行なうフローチャートである。
まず、全体制御回路112およびタイミング発生部106は、撮影が開始され画素に電荷が蓄積されると、S1701で読み出しを開始するエリアをエリア1(N=1)に設定する。
S1702でエリアNの間引きフラグがいずれに設定されているかを判別する。S1703で、S1702の間引きフラグの設定に応じて、エリアNの画素信号の間引き読み出しを行なう。この場合、各エリアの間引き率は図16の表のとおり設定される。このように、全体制御回路112およびタイミング発生部106(変更手段)は、読み出し手段判別回路109の判別結果に基づいて、撮像素子の各領域の画素の読み出しを間引き読み出しまたは非間引き読み出しに変更することができる。
S1703での画素信号の読み出しが完了すると、S1704で最終エリアの読み出しが終了したかを判断し、最終エリアの読み出しが終了していない場合には、S1705で次のエリアに進み、再びS1702とS1703で画素信号の読み出しを行なう。これを全てのエリアが終了するまで繰り返す。
以上説明した通り、本実施例では撮像素子の領域毎に被写体輝度や被写体の周波数成分に応じて間引き率を変えて読み出すことで、位相差検出精度を低下させることなく、画素信号を高速に読み出すことが出来る。
本発明は、コンパクトデジタルカメラ、一眼レフカメラ、ビデオカメラなどの撮像装置に好適に利用できる。
105 撮像素子
109 読み出し手段判別回路

Claims (11)

  1. 1つのマイクロレンズを共有する、撮影レンズの互いに異なる瞳領域を通過した光を受光する第1画素と第2画素とを有する撮像素子と、
    前記撮像素子を複数の領域に分割する分割手段と、
    前記複数の領域の各領域の被写体の周波数に基づいて、前記各領域の前記第1画素の読み出しを第1読み出しか第2読み出しか判別する判別手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記判別手段は、前記各領域の輝度値および前記被写体の周波数に基づいて、前記各領域の前記第1画素の読み出しを加算読み出しか非加算読み出しか判別することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記判別手段は、前記輝度値が第1閾値より大きい場合は、前記非加算読み出しと判別することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記判別手段は、
    前記各領域の被写体の第1方向の第1周波数成分と前記第1方向と直交する第2方向の第2周波数成分がともに第2閾値より大きい場合は、前記非加算読み出しと判別し、
    前記第1周波数成分および前記第2周波数成分のうち少なくとも一方が、前記第2閾値より小さい場合は、前記加算読み出しと判別する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の撮像装置。
  5. 前記判別手段は、前記第1周波数成分と前記第2周波数成分のうち、前記第1周波数成分が前記第2閾値より小さい場合は、前記第1方向に前記加算読み出しと判別することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記判別手段は、前記第1周波数成分と前記第2周波数成分がともに前記第2閾値より小さい場合は、前記第1方向および前記第2方向に加算読み出しと判別することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  7. 前記判別手段は、前記各領域の被写体の周波数に基づいて、前記各領域の前記第1画素の読み出しを間引き読み出しか非間引き読み出しか判別することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  8. 前記判別手段は、前記間引き読み出しであると判別した場合に、前記各領域の被写体の周波数に基づいて、前記各領域の間引き率を異ならせることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記判別手段の判別結果に基づいて、前記撮像素子の前記各領域の前記第1画素の読み出しを前記第1読み出しまたは前記第2読み出しに変更する変更手段を有することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記第1画素から出力した信号と前記第2画素から出力した信号を用いて位相差検出演算を行う位相差検出手段を有することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 1つのマイクロレンズを共有する、撮影レンズの互いに異なる瞳領域を通過した光を受光する第1画素と第2画素とを有する撮像素子を備えた撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像素子を複数の領域に分割する分割ステップと、
    前記複数の領域の各領域の被写体の周波数に基づいて、前記各領域の前記第1画素の読み出しを第1読み出しか第2読み出しか判別する判別ステップと、を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017103568A (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 キヤノン株式会社 撮像装置、撮像装置の制御方法およびプログラム
JP2017103647A (ja) * 2015-12-02 2017-06-08 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
JP2017108281A (ja) * 2015-12-09 2017-06-15 株式会社ニコン 撮像素子および撮像装置
JP2021061618A (ja) * 2020-12-15 2021-04-15 株式会社ニコン 撮像素子および撮像装置

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