JP2017126872A - 無線表示システム - Google Patents

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佳範 永田
Yoshinori Nagata
佳範 永田
伸樹 橋口
Nobuki Hashiguchi
伸樹 橋口
史貴 徳田
Fumitaka Tokuda
史貴 徳田
洋一郎 安部
Yoichiro Abe
洋一郎 安部
弘樹 北川
Hiroki Kitagawa
弘樹 北川
悠介 塩山
Yusuke Shioyama
悠介 塩山
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Abstract

【課題】無線表示器上にスイッチを設けることなく、上位サーバに迅速に作業者等の指示を通知可能な無線表示システムを提供する。【解決手段】無線表示システム1は、複数の商品のそれぞれに対応して配置され対応する商品に関する商品情報を表示する複数の電子棚札40、商品情報を記憶するサーバ10、及び、各電子棚札にサーバに記憶された商品情報を無線送信するアクセスポイント30を備え、リモコン80と通信を行う。無線表示器は、リモコンと近距離無線通信を行って指示情報を受信する第1通信部、無線通信でアクセスポイントを介しサーバと情報の授受を行う第2通信部、及び、第2通信部の動作状態を、スリープ状態とアクセスポイントと通信可能な起床状態との間で切り替える切替部を有する。第1通信部が指示情報を受信すると、切替部は第2通信部の動作状態を起床状態に切り替え、第2通信部は第1通信部が受信した指示情報をサーバへ送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、無線表示システム、より具体的には、無線表示器から上位のサーバに作業者等の指示を通知する無線表示システムに関する。
従来、無線表示器上にスイッチが設けられ、スイッチを操作することで無線表示器から上位のサーバへと作業者等の指示が通知される無線表示システムが知られている(例えば、特許文献1(特開2010−243672号公報))。スイッチを無線表示器上に設けることで、無線表示器を操作する作業者等は、サーバに迅速に指示を通知できる。
しかし、特許文献1(特開2010−243672号公報)のように、無線表示器上にスイッチを設ける場合、機器構造が複雑になりやすく、無線表示器のコストが高くなるという問題がある。また、特許文献1(特開2010−243672号公報)のように、無線表示器上にスイッチを設ける場合には、スイッチを配置するスペースが必要になることから、無線表示器の小型化が困難である。
本発明の課題は、無線表示器から上位のサーバに作業者等の指示を通知する無線表示システムであって、無線表示器上にスイッチを設けることなく、サーバに迅速に指示を通知することが可能な無線表示システムを提供することにある。
本発明の第1観点に係る無線表示システムは、携帯端末と通信を行う。無線表示システムは、複数の無線表示器と、サーバと、通信装置と、備える。複数の無線表示器は、複数の物品のそれぞれに対応して配置される。複数の無線表示器は、対応する物品に関する物品情報を表示する表示部をそれぞれ有する。サーバは、複数の物品に関する物品情報を記憶する。通信装置は、各無線表示器に対し、サーバに記憶された、その無線表示器に対応する物品に関する物品情報を無線送信する。無線表示器は、第1通信部と、第2通信部と、切替部と、を有する。第1通信部は、携帯端末と近距離無線通信を行い、携帯端末から指示情報を受信する。第2通信部は、通信装置との間で無線通信を行い、通信装置を介してサーバとの間で情報の授受を行う。切替部は、第2通信部の動作状態を、スリープ状態と起床状態との間で切り替える。スリープ状態では、第2通信部は、通信装置と通信できない。起床状態では、第2通信部は、通信装置と通信可能である。第1通信部が指示情報を受信すると、切替部は、第2通信部の動作状態を起床状態に切り替え、第2通信部は、第1通信部が受信した指示情報を、通信装置を介してサーバへと送信する。
本発明の第1観点に係る無線表示システムでは、携帯端末との間で近距離無線通信を行う無線表示器の第1通信部が、携帯端末が送信する指示情報を受信すると、受信した指示情報が無線表示器からサーバへと送信される。このように構成されることで、無線表示器上にスイッチを設けることなく、無線表示器からサーバに作業者等の指示を迅速に通知することができる。
本発明の第2観点に係る無線表示システムは、第1観点に係る無線表示システムであって、携帯端末は、指示選択機能を有する。第1通信部は、携帯端末においてで選択された指示情報を受信する。
無線表示器上に指示をサーバに通知するためスイッチを設ける場合、複数種類の指示を迅速にサーバに通知するためには、無線表示器上に指示の種類の数だけスイッチを配置することが望ましい。しかし、無線表示器上に配置するスイッチの数が増加するほど、無線表示器の小型化がより困難になる。
本発明の第2観点に係る無線表示システムでは、携帯端末が指示選択機能を有するため、無線表示器のサイズは大きくすることなく、無線表示器からサーバに作業者等の複数種類の指示を迅速に通知することができる。
本発明の第3観点に係る無線表示システムは、第1観点又は第2観点に係る無線表示システムであって、指示情報には、第2通信部の動作状態の停止状態への切替を指示する第1指示情報を含む。切替部は、第1通信部が受信した第1指示情報に基づいて、第2通信部の動作状態を停止状態へと更に切り替えるよう構成される。第1通信部が第1指示情報を受信すると、切替部が第2通信部の動作状態を停止状態へと切り替える前に、第2通信部は、第1通信部が受信した第1指示情報を、通信装置を介してサーバへと送信する。
本発明の第3観点に係る無線表示システムでは、無線表示器に対応する物品が存在しなくなった場合等に、無線表示器上にスイッチを設けることなく、無線表示器とサーバとの間の通信機能を停止させることができる。また、通信機能の停止前に、無線表示器からサーバへと第1指示情報が送信されるので、サーバ側で無線表示器の通信機能が停止されたことを把握できる。
本発明の第4観点に係る無線表示システムは、第3観点に係る無線表示システムであって、サーバは、第1指示情報を受信すると、通信装置を介して第2通信部に対して第1表示画像を送信する。切替部は、第2通信部が第1表示画像を受信した後に、第2通信部の動作状態を停止状態へと切り替える。表示部は、第2通信部が第1表示画像を受信すると、第1表示画像を表示する。
本発明の第4観点に係る無線表示システムでは、表示部に表示させる第1表示画像を第2通信部が受信した後に、第2通信部の動作状態が停止状態へと切り替えられる。そのため、第2通信部の通信機能が停止している時に、表示部に第1表示画像を表示させて、無線表示器の第2通信部が通信機能を停止した状態にあることを作業員等に明確に知らせることができる。
本発明の第5観点に係る無線表示システムは、第3観点に係る無線表示システムであって、第1通信部は、携帯端末が第1指示情報と共に送信する第1表示画像を受信する。表示部は、第1通信部が第1表示画像を受信すると、第1表示画像を表示する。
本発明の第5観点に係る無線表示システムでは、第1通信部が、携帯端末から、第2通信部の動作状態を停止状態に切り替えることを指示する第1指示情報と共に、表示部に表示させる第1表示画像を受信する。そのため、第2通信部の通信機能が停止している時に、表示部に第1表示画像を表示させて、無線表示器の第2通信部が通信機能を停止した状態にあることを作業員等に明確に知らせることができる。
本発明の第6観点に係る無線表示システムは、第1観点から第5観点のいずれかに係る無線表示システムであって、指示情報には、表示部の表示言語の第1言語への切替を指示する第2指示情報を含む。サーバは、第2通信部から通信装置を介して第2指示情報を受信すると、通信装置を介して第2通信部に第1言語を用いた第2表示画像を送信する。表示部は、第2通信部が第2表示画像を受信すると、第2表示画像を表示する。
本発明の第6観点に係る無線表示システムでは、無線表示器に、携帯端末の携帯者が希望する言語で情報を表示させることができる。そのため、様々な言語が使用され得る環境下で無線表示器が使用される場合であっても、携帯端末のユーザは無線表示器に表示される情報を容易に把握でき利便性が高い。
本発明の第7観点に係る無線表示システムは、第1観点から第6観点のいずれかに係る無線表示システムであって、携帯端末と近距離無線通信を行い、携帯端末の設定を変更する通信タグを更に備える。
従来、携帯端末の設定の変更には、CPUのROMデータを直接書き換える等、携帯端末に対し手間の係る作業が必要となる。
本発明の第7観点に係る無線表示システムでは、携帯端末と通信タグとの近距離無線通信により、携帯端末の設定を容易に変更することができる。
本発明の第8観点に係る無線表示システムは、第1観点から第7観点のいずれかに係る無線表示システムであって、第1通信部は、携帯端末に無線表示器の状態に関する情報を送信する。
本発明の第8観点に係る無線表示システムでは、携帯端末に無線表示器の状態に関する情報(例えば、無線表示器のバッテリ残量など)が送信されるため、作業者等が無線表示器の状態を、携帯端末を用いて容易に確認できる。
本発明に係る無線表示システムでは、携帯端末との間で近距離無線通信を行う無線表示器の第1通信部が、携帯端末が送信する指示情報を受信すると、受信した指示情報が無線表示器からサーバへと送信される。このように構成されることで、無線表示器上にスイッチを設けることなく、無線表示器からサーバに作業者等の指示を迅速に通知することができる。
本発明の一実施形態に係る無線表示システムの全体概略図である。 図1の無線表示システムが有する電子棚札の配置例を描画する図である。 図1の無線表示システムが有する電子棚札の外観を示す図である。 図1の無線表示システムが有する電子棚札が、“通信機能OFF”という文字の画像を表示している状態を示す図である。 図1の無線表示システムが有する電子棚札の概略構成を示すブロック図である。 図1の無線表示システムが有するサーバの概略構成を示すブロック図である。 図1の無線表示システムと通信を行うリモコンの概略図である。 図1の無線表示システムにおいて、電子棚札の記録及び表示の更新指示を電子棚札が受信する場合の無線表示システムの動作を示したフローチャートである。 図1の無線表示システムにおいて、電子棚札の表示の切替指示を電子棚札が受信する場合の無線表示システムの動作を示したフローチャートである。 図1の無線表示システムにおいて、第2通信部の通信機能OFF指示を電子棚札が受信する場合の無線表示システムの動作を示したフローチャートである。 図1の無線表示システムにおいて、第2通信部の通信機能ON指示を電子棚札が受信する場合の無線表示システムの動作を示したフローチャートである。 図1の無線表示システムにおいて、電子棚札の表示言語の切替指示を電子棚札が受信する場合の無線表示システムの動作を示したフローチャートである。 変形例Bに係る無線表示システムにおいて、第2通信部の通信機能OFF指示を電子棚札が受信する場合の無線表示システムの動作を示したフローチャートである。
以下に、本発明に係る無線表示システムの実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
(1)全体構成
本実施形態では、無線表示システム1は、例えば、スーパーマーケットやコンビニエンスストアのような店舗において使用される。
無線表示システム1は、図1に示すように、主として、サーバ10と、複数の電子棚札40,40,・・・と、複数のアクセスポイント30,30,・・・と、端末設定用通信タグ75と、を有する。無線表示システム1が有する電子棚札40、アクセスポイント30及び端末設定用通信タグ75の台数は、図1に示される数に限定されるものではない。
電子棚札40は、無線表示器の一例である。電子棚札40は、可搬性の装置である。電子棚札40は、無線表示システム1の設置される店舗で取り扱われる複数の商品Pのそれぞれに対応して配置される(図2参照)。商品Pは物品の一例である。各電子棚札40は、対応する商品Pに関する商品情報を表示する表示部41を有する(図3参照)。商品情報は、物品情報の一例である。商品Pに関する商品情報には、例えば、商品Pの商品名、商品Pの販売価格、商品Pの販売単価(重量あたりの販売価格)、商品Pのバーコード(商品Pに固有の識別情報)等が含まれる(図3参照)。ただし、商品Pに関する商品情報は、ここで例示した情報に限定される必要はなく、これらの情報に加えて、あるいはこれらの情報の一部又は全部に代えて、他の情報を含んでいてもよい。
電子棚札40は電池45(図5参照)で駆動されている。電子棚札40が、アクセスポイント30との間で通信を行う後述する第2通信部42を常に通信可能な状態にしておくと、電力消費が大きく、頻繁に電池45の交換が必要となる。そこで、電子棚札40は、後述するように、第2通信部42の動作状態を、所定時間間隔で、アクセスポイント30と通信できないスリープ状態と、アクセスポイント30と通信可能な起床状態との間で、切り替えるよう構成されている。電子棚札40は、第2通信部42の動作状態を、比較的長い時間スリープ状態とし、比較的短い時間起床状態に切り替え、その後再びスリープ状態に戻すというサイクルを繰り返し行う。このように電子棚札40が動作することで、電池45の消費が抑制される。
サーバ10は、店舗で取り扱われる複数の商品Pに関する情報を管理する一般的なコンピュータである。サーバ10は、例えば無線表示システム1の設置される店舗のバックヤードに配置される。サーバ10には、商品Pに関する様々な情報が記憶される。サーバ10は、複数の商品Pに関し様々な情報を記憶する。また、サーバ10には、電子棚札40と、その電子棚札40に対応する商品Pとを関連付けるための情報が記憶されている。サーバ10は、LAN(Local Area Network)等のネットワーク2(図1参照)により接続されるアクセスポイント30を介して、電子棚札40との間で情報の授受を行う。サーバ10が電子棚札40に対して送信する情報には、電子棚札40に対する記憶及び/又は表示の変更指令と、通信機能OFF時画像表示指令とを含む。記憶及び/又は表示の変更指令及び通信機能OFF時画像表示指令については後述する。電子棚札40からサーバ10に対して送信される情報には、後述する応答信号や、後述する指示情報を含む。
アクセスポイント30は、電波方式の無線通信を行う通信装置である。アクセスポイント30は、電波を使用して、サーバ10から送られてきた情報を、各電子棚札40に送信する。また、アクセスポイント30は、電子棚札40から電波によって送られてくる情報を受信し、受信した情報をサーバ10に送信する。
アクセスポイント30は、例えば店舗の天井等に間隔を空けて取り付けられる。アクセスポイント30の設置場所や設置間隔は、店舗内に設置された電子棚札40が、いずれかのアクセスポイント30と通信可能となるように決定される。
アクセスポイント30は、情報の送信の有無を電子棚札40に伝えるため、電子棚札40の第2通信部42の動作状態が起床状態になるタイミングに合わせて、ビーコンと呼ばれる信号を所定時間間隔で送信する。アクセスポイント30は、電子棚札40に対し情報を送信する場合、情報が送信される旨を知らせるビーコンに引き続いて情報を送信する。また、アクセスポイント30は、電子棚札40に対して情報を送信しない場合には、情報が送信しない旨を知らせるビーコンを送信する。電子棚札40は、情報が送信される旨を知らせるビーコンを受信した場合、第2通信部42の動作状態をすぐにはスリープ状態に戻さず、所定期間、起床状態で維持する。
このように構成されることで、電子棚札40は、不要に長い期間、第2通信部42の動作状態を起床状態に切り替えることがなくなるため、電池45の消費が抑制される。
無線表示システム1は、リモコン80及びスマートフォン180と通信可能に構成されている。リモコン80及びスマートフォン180は、携帯端末の一例である。
リモコン80は、店舗において作業を行う作業者等が携帯する機器である。
リモコン80は、CPU(図示せず)や、RAM、ROM及びフラッシュメモリ等のメモリ(図示せず)を有する。リモコン80は、後述する電子棚札40の第1通信部50(RFタグ(Radio Frequency Tag))と近距離無線通信(NFC:Near field communication)を行う通信部(図示せず)を有する。つまり、リモコン80は、電子棚札40の第1通信部50(RFタグ(Radio Frequency Tag))との近距離無線通信が可能なRFタグのリーダ/ライタである。
リモコン80は、近距離無線通信を利用して、電子棚札40に対して指示情報を送信する。リモコン80が電子棚札40に対して送信する指示情報には、複数の指示を含む。リモコン80が電子棚札40に対して送信する指示情報には、例えば、電子棚札40の記憶及び/又は表示の更新指示、電子棚札40の表示の切替指示、電子棚札40の第2通信部42の通信機能OFF指示、及び第2通信部42の通信機能ON指示を含む。各指示の内容については後述する。
リモコン80は、図7のように複数の(本実施形態では8個)のボタン81を有する。電子棚札40に対して送信される指示情報は、それぞれ、いずれか1つのボタン81と対応付けられている。作業者等が送信したい指示情報に対応するボタン81を押した後、リモコン80を電子棚札40に近づけることで、押されたボタン81と対応する指示情報がリモコン80から電子棚札40の第1通信部50に送信される。つまり、リモコン80は、指示選択機能(電子棚札40に送信する指示情報を選択できる機能)を有する。
端末設定用通信タグ75は、RFタグ(Radio Frequency Tag)である。端末設定用通信タグ75は、例えば無線表示システム1の設置される店舗のバックヤードに配置される。端末設定用通信タグ75は、リモコン80の設定を変更するために用いられる。ここで、リモコン80の設定の変更は、リモコン80の設定を再設定することだけを意味するものではなく、設定がなされていないリモコン80の初期設定をすることを含む。リモコン80の設定には、例えば、各ボタン81への機能の割り当て(例えば、どのボタン81を押すと、どの指示情報がリモコン80から送信されるか)や、電子棚札40に対する信号送信時間の設定や、認証コードの設定等を含む。
端末設定用通信タグ75は、主にNFCチップ(図示せず)及び通信用のループアンテナ(図示せず)を有する。リモコン80は、端末設定用通信タグ75と通信可能に構成されている。端末設定用通信タグ75のNFCチップのメモリ(図示せず)には、図示しないRFタグのリーダ/ライタにより、リモコン80の設定を行うための情報(設定値等)が予め書き込まれている。
リモコン80の設定変更は、例えば以下のように行われる。
リモコン80の設定変更時には、作業者等により、リモコン80の動作モードを設定モードに切り替える操作(例えば、いずれかのボタン81を押す操作等)が、リモコン80に対して行われる。その後、リモコン80が端末設定用通信タグ75に近づけられ、リモコン80と端末設定用通信タグ75との間で近距離無線通信が行われると、端末設定用通信タグ75のNFCチップのメモリに記憶されていた情報(設定値等)がリモコン80に対して送信される。リモコン80は、受信した情報を、不揮発性メモリ(例えば、EEPROMやフラッシュメモリ等)に書き込む。リモコン80の動作モードが通常モードで使用される時(リモコン80から電子棚札40に対して指示情報が送信される時)には、不揮発性メモリに記憶された情報(設定)に応じてリモコン80は動作する。
スマートフォン180は、店舗を訪問する客等が携帯する機器である。スマートフォン180は、コンピュータの機能を併せ持った携帯電話である。スマートフォン180は、近距離無線通信を利用して、電子棚札40に対して指示情報を送信する。スマートフォン180が電子棚札40に対して送信する指示情報には、複数の指示を含む。スマートフォン180が電子棚札40に対して送信する指示情報には、例えば、電子棚札40の表示言語の切替指示、及び電子棚札40の表示の切替指示を含む。各指示の内容については後述する。
スマートフォン180は、CPU(図示せず)や、RAMやROM等のメモリ(図示せず)を有する。スマートフォン180のメモリには、後述する電子棚札40に対する指示情報を生成するためアプリケーションソフトウェアが、例えば図示しない通信回線を介して予めダウンロードされている。スマートフォン180は、後述する電子棚札40の第1通信部50(RFタグ(Radio Frequency Tag))と近距離無線通信(NFC:Near field communication)を行う通信部(図示せず)を有する。言い換えれば、スマートフォン180は、電子棚札40の第1通信部50(RFタグ(Radio Frequency Tag))との近距離無線通信が可能なRFタグのリーダ/ライタである。また、スマートフォン180は、情報の入出力部として、タッチパネル式のディスプレイを有する。スマートフォン180の、近距離無線通信機能のON/OFFの切り替えや、電子棚札40に指示情報を送信するための操作は、タッチパネル式のディスプレイを用いて行われる。例えば、スマートフォン180の使用者がある指示情報を送信ための操作をタッチパネル式のディスプレイを用いて行った後、スマートフォン180を電子棚札40に近づけることで、スマートフォン180の使用者の意図する指示情報がスマートフォン180から電子棚札40の第1通信部50に送信される。つまり、スマートフォン180は、指示選択機能(電子棚札40に送信する指示情報を選択できる機能)を有する。
また、スマートフォン180は、電子棚札40に記憶されている情報を受信可能に構成されている。スマートフォン180が、電子棚札40に記憶されている、どのような情報を受信できるかについては、後述する。
(2)詳細構成
無線表示システム1の電子棚札40及びサーバ10について以下に詳細に説明する。
(2−1)電子棚札
電子棚札40は、無線表示システム1の設置された店舗で取り扱われる複数の商品Pのそれぞれに対応して配置される(図2参照)。電子棚札40は、対応する商品Pに関する商品情報を表示する(図3参照)。
電子棚札40は、図5のように、主に表示部41、第1通信部50、第2通信部42、メモリ60、制御部44、電池45を有する。
(2−1−1)表示部
表示部41は、その表示部41を有する電子棚札40に対応する商品Pに関する商品情報を表示する画面である(図3参照)。表示部41は、メモリ60に記憶されている商品Pに関する商品情報を表示する。表示部41には、例えば電子ペーパーが用いられる。すなわち、表示部41は、マトリクス状に配列された複数の画素で構成される、ドットマトリクス方式の不揮発性表示部である。表示部41は、電力が供給されなくても表示内容を保持することが可能である。
(2−1−2)第1通信部
第1通信部50は、リモコン80又はスマートフォン180から非接触電力伝送により電力の供給を受ける、パッシブ型のRFタグである。第1通信部50は、リモコン80及びスマートフォン180と近距離無線通信を行う。
第1通信部50は、リモコン80及びスマートフォン180から、指示情報を受信するよう構成されている。第1通信部50は、リモコン80及びスマートフォン180において選択された指示情報を受信する。指示情報の内容については後述する。
また、第1通信部50は、スマートフォン180に対して、メモリ60に記憶されている各種情報を送信するよう構成されている。
第1通信部50は、図5のように、アンテナ51と、NFCチップ(Near Field Communication Chip)52と、を主に有する。
アンテナ51は、電波又は磁界を用いた信号の送受信に用いられるループアンテナ(コイルアンテナ)である。第1通信部50とリモコン80及びスマートフォン180との通信可能距離は、数cm〜数10cm程度である。
NFCチップ52は、第1通信部50の各種制御を行う集積回路である。NFCチップ52には、情報を記憶するメモリ60を含む。メモリ60については後述する。
NFCチップ52は、アンテナ51を介してリモコン80又はスマートフォン180から指示情報を受信すると、受信した指示情報をメモリ60に記憶させる。また、NFCチップ52は、制御部44に対して、指示情報を受信したことを知らせる信号を出力する。なお、各種の指示情報を第1通信部50が受信した場合の無線表示システム1の動作については後述する。
また、スマートフォン180から指示情報が送信されていない状態で、スマートフォン180と第1通信部50とが近距離無線通信を行うと、NFCチップ52は、商品Pに関して所定の情報をメモリ60から読み出す。つまり、近距離無線通信機能がONになっており、かつ、指示情報を送信するための操作が行われていない状態の、スマートフォン180が、電子棚札40に近づけられると、NFCチップ52は、商品Pに関する所定の情報をメモリ60から読み出す。そして、NFCチップ52は、アンテナ51を介してスマートフォン180に対し、商品Pに関する所定の情報を送信する。
なお、商品Pに関する所定の情報は、メモリ60に記憶されている商品Pに関する情報の全てであってもよいし、一部であってもよい。メモリ60に記憶されている商品Pに関する情報の内容については後述する。
なお、ここでは、スマートフォン180の近距離無線通信機能をONにして、スマートフォン180を電子棚札40に近づけるだけで、第1通信部50からスマートフォン180に商品Pに関する所定の情報が送信されるが、これに限定されるものではない。スマートフォン180は、商品Pに関する所定の情報の送信要求指示(指示情報)を第1通信部50に対して送信し、NFCチップ52は、送信要求指示に応じてスマートフォン180に対して商品Pに関する所定の情報を送信するよう構成されてもよい。
(2−1−3)第2通信部
第2通信部42は、アクセスポイント30との間で無線通信を行う。第2通信部42は、アクセスポイント30と電波方式の無線通信を行う。第2通信部42は、アクセスポイント30を介して、サーバ10との間で情報の授受を行う。
例えば、第2通信部42は、アクセスポイント30を介してサーバ10から送信される、記憶及び/又は表示の変更指令を受信する。記憶の変更指令は、電子棚札40に対し、メモリ60の記憶内容の変更(追加や削除を含む)を指示する指令である。表示の変更指令は、電子棚札40に対し、表示部41の表示内容の変更(削除を含む)を指示する指令である。電子棚札40に対して送信される記憶及び/又は表示の変更指令には、商品Pに関する情報(数値データや画像データを含む)を含む場合がある。また、電子棚札40に対して送信される記憶及び/又は表示の変更指令には、変更指令を実行させる対象の電子棚札40の装置ID(各電子棚札40に固有の識別情報)が付加されている。
また、例えば、第2通信部42は、アクセスポイント30を介してサーバ10から送信される、通信機能OFF時画像表示指令を受信する。通信機能OFF時画像表示指令は、表示部41に“通信機能OFF”の文字を表示することを指示する指令である(図4参照)。電子棚札40に対して送信される記憶及び/又は表示の変更指令には、第1表示画像(“通信機能OFF”の文字の画像データ)を含む。なお、ここでは、通信機能OFF時画像表示指令は、表示部41に“通信機能OFF”の文字を表示することを指示する指令であるが、表示部41に表示される画像は、“通信機能OFF”という文字に限定されるものではない。通信機能OFF時画像表示指令は、第2通信部42の通信機能がOFFになっていることを示す、“通信機能OFF”以外の文字や記号を表示部41に表示することを指示する指令であってもよい。
第2通信部42は、アクセスポイント30に対して各種信号を送信する。
第2通信部42がアクセスポイント30に対して送信する信号には、応答信号(ACK)を含む。応答信号は、電子棚札40が、その電子棚札40宛に送信された情報(例えば、記憶及び/又は表示の変更指令)を受信したことをサーバ10に知らせるために、第2通信部42から送信される信号である。
また、第2通信部42は、第1通信部50がリモコン80又はスマートフォン180から指示情報を受信すると、受信した指示情報を、アクセスポイント30を介してサーバ10へと送信する。なお、受信した指示情報をサーバ10へと送信するとは、受信した指示情報をそのまま送信する場合のほか、受信した指示情報に対応する情報(信号)を送信する場合も含む。
(2−1−4)メモリ
メモリ60は、第1通信部50のNFCチップ52に含まれる。メモリ60は、第2通信部42及び第1通信部50と接続される。なお、第2通信部42とメモリ60とが接続されているとは、第2通信部42が受信した情報がメモリ60に書き込み可能であり、メモリ60から読み出された情報を第2通信部42から送信可能である、ということを意味する。また、第1通信部50とメモリ60とが接続されているとは、第1通信部50が受信した情報がメモリ60に書き込み可能であり、メモリ60から読み出された情報を第1通信部50から送信可能である、ということを意味する。
メモリ60は、第2通信部42が受信した商品Pに関する情報を記憶する。
商品Pに関する情報には、電子棚札40に表示される商品Pに関する商品情報(商品Pの商品名、商品Pの販売価格、商品Pの販売単価、商品Pのバーコード等)が含まれる。商品Pに関する商品情報は、表示部41に通常表示されている情報である。商品Pに関する商品情報は、例えば、画像データとしてメモリ60に記憶される。
また、商品Pに関する情報には、商品Pが食品である場合には、含有しているアレルギー物質の情報や、ハラル(イスラム法上で食べることが許されているものか否か)に関する情報等が含まれていてもよい。また、商品Pに関する各種情報には、商品Pの販売価格(例えば日本円の販売価格)を、他の通貨(例えば米国ドル)に換算した場合の概算価格等が含まれていてもよい。また、商品によって税率が異なる場合、商品Pに関する各種情報には、その商品Pと同種の商品でありながら、軽減税率の区分によって税率が低くてお買い得な商品の情報が含まれていてもよい。また、商品Pに関する各種情報には、その商品Pをまとめ買いした場合等の割引情報が含まれていてもよい。
また、商品Pに関する情報には、上記の商品Pに関する情報を取得可能なURLが負酌まれていてもよい。
第1通信部50からスマートフォン180に商品Pの所定の情報が送信される場合には、メモリ60に記憶された上記のような商品Pの情報の一部又は全部がスマートフォン180に対して送信される。
なお、電子棚札40からスマートフォン180に対して送信される情報が、商品Pに関する情報にアクセスするためのURLである場合には、スマートフォン180に対して特別な操作が行われなくても、そのスマートフォン180の使用者に合わせた言語でスマートフォン180に情報が表示されることが好ましい。具体的には、スマートフォン180から、電子棚札40から送信してきたURLにアクセスすると、スマートフォン180で使用されている言語(設定言語)に応じたコンテンツ(その言語を使用したコンテンツ)が自動的に表示されるよう構成されることが好ましい。
(2−1−5)制御部
制御部44は、主にCPU(図示せず)や、RAM、ROM等を含むメモリ(図示せず)等を有する。制御部44は、表示部41、第2通信部42、第1通信部50、メモリ60、及び電池45と電気的に接続されている(図5参照)。
制御部44のメモリには、制御部44のCPUが実行するためのプログラムや、電子棚札40の固有の識別子である装置IDが記憶される。
制御部44は、制御部44のメモリに記憶されたプログラムを実行することで、電子棚札40の各構成を制御する。具体的には、制御部44は、以下の様な制御を行う。
例えば、制御部44は、第2通信部42がサーバ10から記憶及び/又は表示の変更指令を受信すると、その記憶及び/又は表示の変更指令が自己宛(その制御部44を有する電子棚札40宛)であるか否かを判定する。具体的には、制御部44は、記憶及び/又は表示の変更指令に付された装置IDと、制御部44のメモリに記憶された固有の装置IDとを比較し、これらが一致した場合に、記憶及び/又は表示の変更指令が自己宛であると判断する。制御部44は、記憶及び/又は表示の変更指令が自己宛であると判断した場合、記憶及び/又は表示の変更指令に含まれる商品Pに関する情報をメモリ60に記憶する。第2通信部42が表示の変更指令を受信した場合には、制御部44は、表示部41の表示が、表示の変更指令に応じた内容に変更されるよう、表示部41を制御する。また、制御部44は、記憶及び/又は表示の変更指令が自己宛であると判断した場合、第2通信部42がサーバ10に向けて応答信号を送信するよう第2通信部42を制御する。
また、例えば、制御部44は、第2通信部42がサーバ10から通信機能OFF時画像表示指令を受信すると、その通信機能OFF時画像表示指令が自己宛(その制御部44を有する電子棚札40宛)であるか否かを判定する。具体的には、制御部44は、通信機能OFF時画像表示指令に付された装置IDと、制御部44のメモリに記憶された固有の装置IDとを比較し、これらが一致した場合に、通信機能OFF時画像表示指令が自己宛であると判断する。制御部44は、通信機能OFF時画像表示指令が自己宛であると判断した場合、通信機能OFF時画像表示指令に含まれる第1表示画像(“通信機能OFF”の文字の画像データ)をメモリ60に記憶する。制御部44は、第1表示画像が表示されるよう、表示部41を制御する。また、制御部44は、記憶及び/又は表示の変更指令が自己宛であると判断した場合、第2通信部42がサーバ10に向けて応答信号を送信するよう第2通信部42を制御する。
また、例えば、制御部44は、第1通信部50がリモコン80又はスマートフォン180から指示情報を受信すると、受信した指示情報を、アクセスポイント30を介してサーバ10へと送信するよう、第2通信部42を制御する。第1通信部50がリモコン80から受信する指示情報には、電子棚札40の記憶及び/又は表示の更新指示、電子棚札40の表示の切替指示、第2通信部42の通信機能OFF指示、及び第2通信部42の通信機能ON指示を含む。また、第1通信部50がスマートフォン180から受信する指示情報には、電子棚札40の表示言語の切替指示、電子棚札40の表示の切替指示を含む。指示情の具体的に内容については後述する。
制御部44は、機能部として切替部44aを有する。切替部44aは第2通信部42の動作状態を切り替える。以下、具体的に説明する。
第2通信部42は、スリープ状態、起床状態、及び停止状態の3つの動作状態を有する。起床状態の第2通信部42には、電池45から電力が供給されており、第2通信部42はアクセスポイント30と通信可能である。スリープ状態及び停止状態の第2通信部42には、電池45から電力が供給されておらず、第2通信部42はアクセスポイント30と通信できない。切替部44aは、図示しないスイッチング素子を切り替え、電池45から第2通信部への電気の供給を制御することで、第2通信部42の動作状態を、スリープ状態、起床状態、及び停止状態の3つの状態の間で切り替える。
なお、スリープ状態と停止状態とは、以下の点が異なる。スリープ状態にある第2通信部42の動作状態は、所定時間経過後、切替部44aにより自動で起床状態に切り替えられる。一方で、停止状態にある第2通信部42の動作状態は、第1通信部50に対して第2通信部42の通信機能ON指示が送信されるまで、停止状態のままである。
切替部44aは、通常時には(第2通信部42の通信機能がOFFになっていない時には)、所定時間間隔で、第2通信部42の動作状態を、スリープ状態と起床状態との間で切り替える。切替部44aは、例えば、1分間で1回だけ、第2通信部42の動作状態を、スリープ状態から起床状態に1秒間だけ切り替える。切替部44aは、通常時には、これを繰り返し行う。ただし、切替部44aは、第2通信部42が起床状態になった時に、第2通信部42が、アクセスポイント30から送信されてくる情報が送信される旨を知らせるビーコンを受信した場合には、切替部44aは、例えば、第2通信部42の動作状態を、30秒間起床状態のまま維持する。
また、切替部44aは、第1通信部50が第2通信部42の通信機能OFF指示を受信すると、受信した通信機能OFF指示に基づいて、所定のタイミングで(タイミングについては後述する)、第2通信部42の動作状態を、停止状態に切り替える。
また、切替部44aは、第2通信部42の動作状態が停止状態にある時に、第1通信部50が第2通信部42の通信機能ON指示を受信すると、受信した通信機能ON指示に基づいて、第2通信部42の動作状態を、スリープ状態又は起床状態に切り替える。第2通信部42の動作状態がスリープ状態又は起床状態に切り替えられた後は、上記のように、所定のサイクルで、第2通信部42の動作状態が、スリープ状態から起床状態に切り替えられる。
(2−1−6)電池
電池45は、電子棚札40の表示部41、第2通信部42、及び制御部44と電気的に接続されている。電池45は、電子棚札40の表示部41、第2通信部42、及び制御部44に電力を供給するよう構成されている。第1通信部50は、リモコン80又はスマートフォン180から非接触電力伝送により電力の供給を受けるよう構成され、電池45からは電力が供給されない。メモリ60は、第2通信部42によりデータの読み書きが行われる際には電池45から、第1通信部50によりデータの読み書きが行われる際にはリモコン80又はスマートフォン180から非接触電力伝送により、それぞれ電力の供給を受けるよう構成されている。
(2−2)サーバ
サーバ10は、店舗で取り扱われる複数の商品Pの情報を一元管理する一般的なコンピュータである。サーバ10は、アクセスポイント30を介して、電子棚札40との間で情報の授受を行う。サーバ10から電子棚札40に送信される情報には、商品Pに関する情報を含む記憶及び/又は表示の変更指令を含む。
サーバ10は、サーバ通信部11と、サーバ表示部12と、サーバ入力部13と、サーバ記憶部14と、サーバ制御部15とを主に有する(図6参照)。
(2−2−1)サーバ通信部
サーバ通信部11は、サーバ10と、アクセスポイント30との通信を可能にするための通信インターフェースである。また、サーバ10は、サーバ通信部11を介して、例えば、無線表示システム1の設置された店舗に設置されるPOSシステムのサーバ(図示せず)及びストアコントローラ(図示せず)とも通信可能に構成されている。
サーバ通信部11からアクセスポイント30に送られた情報は、アクセスポイント30を介して電子棚札40へと送信される。電子棚札40からアクセスポイント30に送られた情報は、アクセスポイント30を介してサーバ通信部11へと送信される。
サーバ通信部11から電子棚札40へ送信される情報には、記憶及び/又は表示の変更指令及び通信機能OFF時画像表示指令を含む。電子棚札40からサーバ通信部11へ送信される情報には、応答信号を含む。また、電子棚札40からサーバ通信部11へ送信される情報には指示情報(リモコン80又はスマートフォン180から電子棚札40に送信される指示情報)を含む。
(2−2−2)サーバ表示部
サーバ表示部12は、液晶ディスプレイである。サーバ表示部12には、無線表示システム1に関する各種情報を表示可能である。
(2−2−3)サーバ入力部
サーバ入力部13は、マウス及びキーボードである。サーバ10に対する各種指令や各種情報は、サーバ入力部13を介して入力可能である。
(2−2−4)サーバ記憶部
サーバ記憶部14は、ROM、RAM、及びハードディスク等により構成される。サーバ記憶部14には、後述するサーバ制御部15により実行される各種プログラムが記憶される。また、サーバ記憶部14には、各種情報が記憶される。サーバ記憶部14に記憶される情報には、商品マスタテーブル14aと、電子棚札マスタテーブル14bとが含まれる(図5参照)。
(2−2−4−1)商品マスタテーブル
商品マスタテーブル14aは、無線表示システム1の設置される店舗等で取り扱う商品Pに関する情報のテーブルである。
商品マスタテーブル14aには、電子棚札40のメモリ60に記憶される商品Pに関する情報が含まれる。また、商品マスタテーブル14aには、電子棚札40のメモリ60に記憶される情報以外の商品Pに関する情報が含まれていてもよい。例えば、商品マスタテーブル14aには、メモリ60には記憶されていない、商品Pの在庫情報や、商品Pの売上情報が含まれていてもよい。また、例えば、商品マスタテーブル14aには、メモリ60には記憶されていない、通常表示される言語以外の商品Pに関する商品情報が含まれていてもよい。通常表示される言語以外の商品Pに関する商品情報は、例えば、通常、電子棚札40の表示部41に表示される商品Pに関する商品情報が日本語の情報である場合、英語の商品Pに関する商品情報、中国語の商品Pに関する商品情報、韓国語の商品Pに関する商品情報、スペイン語の商品Pに関する商品情報等である。なお、言語の種類は、例示であって、これに限定されるものではない。
なお、商品Pの在庫情報や、商品Pの売上情報や、通常表示される言語以外の商品Pに関する商品情報は、本実施形態ではメモリ60に記憶されていないが、これは一実施例に過ぎず、他の形態ではメモリ60に記憶されていてもよい。
商品マスタテーブル14aには、商品Pの商品ID(バーコード情報)別に、商品Pに関する情報が記憶される。商品マスタテーブル14aの内容は、サーバ通信部11が外部機器(例えば、図示しないPOSシステム)から情報を受信することで、あるいは、サーバ入力部13が情報の入力を受け付けることで更新される。
(2−2−4−2)電子棚札マスタテーブル
電子棚札マスタテーブル14bは、電子棚札40を識別するための装置IDと、商品Pの商品IDとを関連付ける情報のテーブルである。
電子棚札マスタテーブル14bにおいて、装置IDと商品IDとが関連付けて記憶されることで、電子棚札40と電子棚札40に対応する商品Pとがリンク付けされる。言い換えれば、電子棚札マスタテーブル14bに装置IDと商品IDとが関連付けて記憶されることで、ある電子棚札40に、どの商品Pに関する商品情報を表示すればよいかが特定される。装置ID及び商品IDは、作業者がハンディターミナル(図示せず)を用いてリンク作業を行うことで関連付けされる。
リンク作業では、作業者が、ハンディターミナルを用いて、電子棚札40に付された装置ID(例えばバーコード)と、商品Pに付された商品ID(例えばバーコード)と、を読み取る作業を行う。ハンディターミナルは、読み取った装置ID及び商品IDを、図示しない通信回線を介してサーバ10に対して送信する。そして、サーバ記憶部14の電子棚札マスタテーブル14bに、装置IDと商品IDとが関連付けて記憶されることで、電子棚札40と電子棚札40に対応する商品Pとがリンク付けされる。
(2−2−5)サーバ制御部
サーバ制御部15は、サーバ記憶部14に記憶されているプログラムを実行することで、サーバ10の各構成の制御を行う。具体的には、サーバ制御部15は、以下の様な制御を行う。
例えば、サーバ制御部15は、サーバ通信部11が、ハンディターミナル(図示せず)が送信する関連付けすべき電子棚札の装置IDと商品Pの商品IDとを受け付けると、それらの装置IDと商品IDとを関連付けして電子棚札マスタテーブル14bに記憶する。
また、例えば、サーバ制御部15は、無線表示システム1の起動時や、電子棚札40の記憶内容及び/又は表示内容の変更が必要な時に、記憶及び/又は表示の変更指令を生成し、サーバ通信部11を制御して、アクセスポイント30を介して電子棚札40に送信する。電子棚札40の記憶内容及び/又は表示内容の変更が必要な時とは、例えば、商品マスタテーブル14aや電子棚札マスタテーブル14bの内容が更新された時である。
サーバ制御部15は、電子棚札40に対し、メモリ60の記憶及び表示部41の表示の変更指令を送信する時には、以下の処理を行う。
まず、サーバ制御部15は、商品マスタテーブル14aを参照して、電子棚札40の表示変更が必要な商品Pについて、電子棚札40に送信する画像データ(表示部41の表示させるべき情報を含んだ画像データ)を生成する。また、サーバ制御部15は、電子棚札マスタテーブル14bを参照して、電子棚札40の表示変更が必要な商品Pの商品IDとリンク付けされている電子棚札40の装置IDを、送信先識別子として取得する。
次に、サーバ制御部15は、取得した送信先識別子(送信対象の電子棚札40の装置ID)を付した、電子棚札40に送信する画像データを含む記憶及び表示の変更指令を生成する。さらに、サーバ制御部15は、生成した記憶及び表示の変更指令を、サーバ通信部11を制御してアクセスポイント30に送信する。記憶及び表示の変更指令を受信したアクセスポイント30は、その記憶及び表示の変更指令を、電子棚札40に送信する。
サーバ制御部15は、電子棚札40に対し、メモリ60の記憶の変更指令だけを送信する時には、以下の処理を行う。
まず、サーバ制御部15は、商品マスタテーブル14aを参照して、メモリ60の記憶内容の変更が必要な商品Pについて、電子棚札40に送信する情報(メモリ60に記憶させるべき情報)を読み出す。また、サーバ制御部15は、電子棚札マスタテーブル14bを参照して、電子棚札40の記憶内容の変更が必要な商品Pとリンク付けされている電子棚札40の装置IDを、送信先識別子として取得する。
次に、サーバ制御部15は、取得した送信先識別子(送信対象の電子棚札40の装置ID)を付した、電子棚札40に送信する情報を含む記憶の変更指令を生成する。さらに、サーバ制御部15は、生成した記憶の変更指令を、サーバ通信部11を制御して、アクセスポイント30に送信する。記憶の変更指令を受信したアクセスポイント30は、その記憶の変更指令を、電子棚札40に送信する。
前述のように、電子棚札40は、サーバ10から自己宛の情報を受信すると、アクセスポイント30を介してサーバ10のサーバ通信部11に対し応答信号を送信する。サーバ制御部15は、記憶及び/又は表示の変更指令の送信後にサーバ通信部11が応答信号を受信すると、電子棚札40との通信が成功したと判断し、電子棚札40に対する情報の送信処理を終了する。一方、何らかの原因で、サーバ通信部11が応答信号を受信しない場合には、サーバ制御部15は、記憶及び/又は表示の変更指令を再送信する。
サーバ通信部11が指示情報を受信した場合の、サーバ制御部15の動作については後述する。
(3)電子棚札が指示情報を受信した時の無線表示システムの動作
以下に、電子棚札40が、リモコン80又はスマートフォン180から指示情報を受信した時の無線表示システム1の動作について説明する。
(3−1)電子棚札の記憶及び/又は表示の更新指示を受信する場合
電子棚札40が、リモコン80から電子棚札40の記憶及び/又は表示の更新指示を受信する場合の無線表示システム1の動作について説明する。電子棚札40の記憶及び/又は表示の更新指示は、店舗内で作業する作業員等が、電子棚札40の記憶及び/又は表示を迅速に変更したい場合に、リモコン80を用いて電子棚札40に送信される。ここでは、電子棚札40が、リモコン80から電子棚札40の記憶及び表示の更新指示を受信する場合の無線表示システム1の動作について、図8のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS1では、リモコン80を携帯する作業者等により、記憶及び表示の更新指示に対応するリモコン80のボタン81が作業者等により押され、リモコン80が電子棚札40に近づけられる。その結果、リモコン80と電子棚札40の第1通信部50との間で近距離無線通信が行われ、リモコン80から送信された記憶及び表示の更新指示を、第1通信部50が受信する。リモコン80から送信された記憶及び表示の更新指示は、電子棚札40のメモリ60に記憶される。
次に、ステップS2では、電子棚札40の切替部44aが、第2通信部42の動作状態を起床状態に切り替える。切替部44aは、所定期間(例えば30秒間)、第2通信部42の動作状態を起床状態で維持する。また、これに代えて、切替部44aは、後述するステップS7で、第2通信部42が記憶及び表示の変更指令を受信するまで、第2通信部42の動作状態を起床状態で維持してもよい。
次に、ステップS3では、第2通信部42が、メモリ60に記憶された記憶及び表示の更新指示を、アクセスポイント30を介してサーバ10に送信するよう、電子棚札40の制御部44が第2通信部42を制御する。サーバ10に対して送信される記憶及び表示の更新指示には、送信元が特定できるよう、指示情報を送信する電子棚札40の装置IDが付されている。
次に、ステップS4では、サーバ10のサーバ通信部11が、記憶及び表示の更新指示を受信する。
次に、ステップS5では、サーバ10のサーバ制御部15が、記憶及び表示の変更指令を生成する。
まず、サーバ制御部15は、電子棚札マスタテーブル14bを参照して、ステップS4でサーバ通信部11が受信した電子棚札40の装置IDとリンク付けされている商品Pの商品IDを特定する。次に、サーバ制御部15は、商品マスタテーブル14aを参照して、特定された商品IDの商品Pについて、電子棚札40に送信する画像データ(表示部41の表示させるべき商品Pに関する商品情報の画像データ)を生成する。次に、サーバ制御部15は、ステップS4でサーバ通信部11が受信した電子棚札40の装置IDを送信先識別子(送信対象の電子棚札40の装置ID)として付した、電子棚札40に送信する画像データを含む記憶及び表示の変更指令を生成する。
次に、ステップS6では、サーバ10のサーバ制御部15は、サーバ通信部11が生成した記憶及び表示の変更指令を、アクセスポイント30を介して電子棚札40に送信するよう、サーバ通信部11を制御する。
次に、ステップS7では、電子棚札40の第2通信部42は記憶及び表示の変更指令を受信する。制御部44は、受信した記憶及び表示の変更指令が自己宛であると判断した場合には、第2通信部42がアクセスポイント30を介してサーバ10に応答信号を送信するよう、第2通信部42を操作する。また、記憶及び表示の変更指令に含まれた情報(商品Pに関する商品情報)に基づいてメモリ60の記憶が更新される。受信した記憶及び表示の変更指令が自己宛でなかった場合の処理については、ここでは説明を省略する。
次に、ステップS8では、制御部44は、記憶及び表示の変更指令に含まれた情報(メモリ60に記憶された商品Pの商品情報の画像データ)に基づいて表示部41の表示が更新されるよう、表示部41を制御する。
なお、ここでは、任意のタイミングで、メモリ60の記憶内容及び/又は表示部41の表示内容の更新が必要な電子棚札40の第2通信部42だけを起床状態にすることができる。そのため、メモリ60の記憶内容及び/又は表示部41の表示内容の更新の対象以外の電子棚札40については、第2通信部42を長時間起床状態にしなくてもよい。そのため、電子棚札40の電池45の消耗を抑制することができる。
(3−2)電子棚札の表示の切替指示を受信する場合
電子棚札40が、リモコン80又はスマートフォン180から電子棚札40の表示の切替指示を受信する場合の無線表示システム1の動作について説明する。リモコン80を用いた電子棚札40の表示の切替指示は、店舗内で作業する作業員等が、通常の商品Pに関する商品情報の表示(図3参照)ではなく、作業用画面、例えば、商品Pの在庫数や売上数を電子棚札40の表示部41に表示させたい場合等に使用される。スマートフォン180を用いた電子棚札40の表示の切替指示は、スマートフォン180内の使用者等が、通常の商品Pに関する商品情報の表示(図3参照)ではなく、他の商品Pの情報(例えば、アレルギー物質に関する情報等)を電子棚札40の表示部41に表示させたい場合等に使用される。
リモコン80の電子棚札40の表示の切替指示と、スマートフォン180の電子棚札40の表示の切替指示とは、電子棚札40に表示させる内容が異なる以外は同様である。ここでは、リモコン80から電子棚札40の表示の切替指示を受信する場合の無線表示システム1の動作について、図9のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS11では、リモコン80を携帯する作業者等により、表示の切替指示に対応するリモコン80のボタン81が作業者等により押され、リモコン80が電子棚札40に近づけられる。その結果、リモコン80と電子棚札40の第1通信部50との間で近距離無線通信が行われ、リモコン80から送信された表示の切替指示を、第1通信部50が受信する。リモコン80から送信された表示の切替指示は、電子棚札40のメモリ60に記憶される。
次に、ステップS12では、電子棚札40の切替部44aが、第2通信部42の動作状態を起床状態に切り替える。切替部44aは、所定期間(例えば30秒間)、第2通信部42の動作状態を起床状態で維持する。また、これに代えて、切替部44aは、後述するステップS17で、第2通信部が記憶及び表示の変更指令を受信するまで、第2通信部42の動作状態を起床状態で維持してもよい。
次に、ステップS13では、第2通信部42が、メモリ60に記憶された表示の切替指示を、アクセスポイント30を介してサーバ10に送信するよう、電子棚札40の制御部44が第2通信部42を制御する。サーバ10に対して送信される表示の切替指示には、送信元が特定できるよう、指示情報を送信する電子棚札40の装置IDが付されている。
次に、ステップS14では、サーバ10のサーバ通信部11が、表示の切替指示を受信する。
次に、ステップS15では、サーバ10のサーバ制御部15が、記憶及び表示の変更指令を生成する。
まず、サーバ制御部15は、電子棚札マスタテーブル14bを参照して、ステップS14でサーバ通信部11が受信した電子棚札40の装置IDとリンク付けされている商品Pの商品IDを特定する。次に、サーバ制御部15は、商品マスタテーブル14aを参照して、特定された商品IDの商品Pについて、電子棚札40に送信する画像データ(表示部41の表示させるべき商品Pに関する情報、例えば、商品Pの在庫数や売上数を含んだ画像データ)を生成する。次に、サーバ制御部15は、ステップS14でサーバ通信部11が受信した電子棚札40の装置IDを送信先識別子(送信対象の電子棚札40の装置ID)として付した、電子棚札40に送信する画像データを含む記憶及び表示の変更指令を生成する。
ステップS16及びステップS17における処理は、上記のステップS6及びステップS7の処理と同様であるので説明は省略する。
次に、ステップS18では、制御部44は、表示の切替指令に含まれた情報(メモリ60に記憶された商品Pに関する情報の画像データ)に基づいて、表示部41の表示が更新されるよう、表示部41を制御する。
なお、ここでは、任意のタイミングで、表示部41の表示切替が必要な電子棚札40の第2通信部42だけを起床状態にすることができる。そのため、表示部41の表示切替の対象以外の電子棚札40については、第2通信部42を長時間起床状態にしなくてもよい。そのため、電子棚札40の電池45の消耗を抑制することができる。
(3−3)電子棚札の第2通信部の通信機能OFF指示を受信する場合
電子棚札40が、リモコン80から電子棚札40の第2通信部42の表示の通信機能OFF指示を受信する場合の無線表示システム1の動作について説明する。リモコン80を用いた電子棚札40の第2通信部42の表示の通信機能OFF指示は、ある店舗で使用されていた電子棚札40を他の店舗へ移動させる時や、電子棚札40が店舗のバックヤード等で使用されずに保管される際等に用いられる。通信機能OFF指示は、第2通信部42の動作状態への停止状態への切替を指示する第1指示情報の一例である。リモコン80から第2通信部42の通信機能OFF指示を受信する場合の無線表示システム1の動作について、図10のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS21では、リモコン80を携帯する作業者等により、通信機能OFF指示に対応するリモコン80のボタン81が作業者等により押され、リモコン80が電子棚札40に近づけられる。その結果、リモコン80と電子棚札40の第1通信部50との間で近距離無線通信が行われ、リモコン80から送信された通信機能OFF指示を、第1通信部50が受信する。リモコン80から送信された通信機能OFF指示は、電子棚札40のメモリ60に記憶される。
次に、ステップS22では、電子棚札40の切替部44aが、第2通信部42の動作状態を起床状態に切り替える。切替部44aは、所定期間(例えば30秒間)、第2通信部42の動作状態を起床状態で維持する。また、これに代えて、切替部44aは、後述する、ステップS30で第2通信部の動作状態が停止状態に切り替えられるまで、第2通信部42の動作状態を起床状態で維持してもよい。
次に、ステップS23では、第2通信部42が、メモリ60に記憶された通信機能OFF指示を、アクセスポイント30を介してサーバ10に送信するよう、電子棚札40の制御部44が第2通信部42を制御する。サーバ10に対して送信される通信機能OFF指示には、送信元が特定できるよう、指示情報を送信する電子棚札40の装置IDが付されている。
次に、ステップS24では、サーバ10のサーバ通信部11が、通信機能OFF指示を受信する。
次に、ステップS25では、サーバ10のサーバ制御部15が、ステップS24でサーバ通信部11が受信した通信機能OFF指示に付されていた電子棚札40の装置IDに関連する情報を、サーバ記憶部14の電子棚札マスタテーブル14bから消去する。また、これに加えて、サーバ10のサーバ制御部15は、サーバ記憶部14の電子棚札マスタテーブル14bに、ステップS24でサーバ通信部11が受信した通信機能OFF指示に付されていた電子棚札40の装置IDを、通信機能がOFFになっている電子棚札40の装置IDとして記憶させてもよい。
次に、ステップS26では、サーバ10のサーバ制御部15が、通信機能OFF時画像表示指令を生成する。
まず、サーバ制御部15は、サーバ記憶部14に記憶された第1表示画像(“通信機能OFF”という文字の画像データ)を読みだす。次に、サーバ制御部15は、ステップS24でサーバ通信部11が受信した通信機能OFF指示に付された電子棚札40の装置IDを送信先識別子(送信対象の電子棚札40の装置ID)として付した、第1表示画像を含む、通信機能OFF時画像表示指令を生成する。
次に、ステップS27では、サーバ10のサーバ制御部15は、サーバ通信部11が生成した通信機能OFF時画像表示指令を、アクセスポイント30を介して電子棚札40に送信するよう、サーバ通信部11を制御する。
次に、ステップS28では、電子棚札40の第2通信部42は通信機能OFF時画像表示指令を受信する。制御部44は、受信した通信機能OFF時画像表示指令が自己宛であると判断した場合には、第2通信部42がアクセスポイント30を介してサーバ10に応答信号を送信するよう、第2通信部42を操作する。また、通信機能OFF時画像表示指令に含まれる情報(第1表示画像)に基づいてメモリ60の記憶が更新される。受信した通信機能OFF時画像表示指令が自己宛でなかった場合の処理については、ここでは説明を省略する。
次に、ステップS29では、制御部44は、通信機能OFF時画像表示指令に含まれる情報(メモリ60に記憶された、第1表示画像)が、表示部41に表示されるよう(図4参照)、表示部41を制御する。つまり、表示部41は、第2通信部42が第1表示画像(“通信機能OFF”という文字の画像データ)を受信すると、第1表示画像を表示する。
次に、ステップS30では、電子棚札40の切替部44aが、第2通信部42の動作状態を停止状態に切り替える。
なお、ここでは、ステップS29の後に、ステップS30が実行されるが、これに限定されるものではない。ステップS29及びステップS30の順序は逆でもよく、あるいは、ステップS29及びステップS30は並行して実行されてもよい。
(3−4)電子棚札の第2通信部の通信機能ON指示を受信する場合
電子棚札40が、リモコン80から電子棚札40の第2通信部42の表示の通信機能ON指示を受信する場合の無線表示システム1の動作について説明する。リモコン80を用いた電子棚札40の第2通信部42の表示の通信機能ON指示は、例えば、第2通信部42の動作状態が停止状態で搬送されてきた新たな電子棚札40が、店舗に導入される際等に用いられる。通信機能ON指示は、第2通信部42の動作状態の停止状態からスリープ状態又は起動状態への切替を指示する。リモコン80から第2通信部42の通信機能ON指示を受信する場合の無線表示システム1の動作について、図11のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS41では、リモコン80を携帯する作業者等により、通信機能ON指示に対応するリモコン80のボタン81が作業者等により押され、リモコン80が電子棚札40に近づけられる。その結果、リモコン80と電子棚札40の第1通信部50との間で近距離無線通信が行われ、リモコン80から送信された通信機能ON指示を、第1通信部50が受信する。
次に、ステップS42では、電子棚札40の切替部44aが、第2通信部42の動作状態を起床状態又はスリープ状態に切り替える。
なお、電子棚札の第2通信部の通信機能ON指示を受信する場合、図11のフローチャートに代えて無線表示システム1は以下のように動作してもよい。
ステップS41では、リモコン80から送信された通信機能ON指示が電子棚札40のメモリ60に記憶される。ステップS42では、電子棚札40の切替部44aが、第2通信部42の動作状態を起床状態に切り替える。その後、第2通信部42が、メモリ60に記憶された通信機能ON指示を、アクセスポイント30を介してサーバ10に送信するよう、電子棚札40の制御部44が第2通信部42を制御する。サーバ10に対して送信される通信機能ON指示には、送信元が特定できるよう、指示情報を送信する電子棚札40の装置IDが付されている。次に、サーバ10のサーバ通信部11が、通信機能ON指示を受信する。次に、サーバ10のサーバ制御部15が、サーバ通信部11が受信した通信機能ON指示に付されていた電子棚札40の装置IDを、通信機能がONになっている電子棚札40の装置IDとして電子棚札マスタテーブル14bに記憶させる。
いずれの場合にも、電子棚札40を商品Pと対応付けて用いる際には、作業者がハンディターミナル(図示せず)を用いて電子棚札40と商品Pとをリンク付するリンク作業を行う。リンク作業についての説明は省略する。
(3−5)電子棚札の表示言語の切替指示を受信する場合
電子棚札40が、スマートフォン180から電子棚札40の表示言語の切替指示を受信する場合の無線表示システム1の動作についてについて説明する。表示言語の切り返し時は、表示部41の表示言語の切替を指示する第2指示情報の一例である。スマートフォン180を用いた電子棚札40の表示言語の切替指示は、スマートフォン180の使用者等が、自分が通常使用する言語で電子棚札40に言語が表示されることを希望する場合に使用される。スマートフォン180から電子棚札40の表示言語の切替指示を受信する場合の無線表示システム1の動作について、図12のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS51では、スマートフォン180の使用者等により、表示言語の切替指示を送信するための操作がスマートフォン180に対して行われ、スマートフォン180が電子棚札40に近づけられる。その結果、スマートフォン180と電子棚札40の第1通信部50との間で近距離無線通信が行われ、スマートフォン180から送信された表示言語の切替指示を、第1通信部50が受信する。表示言語の切替指示には、第1言語に関する情報が情報として含まれる。第1言語は、例えば、スマートフォン180で通常使用されている言語、又は、スマートフォン180の使用者が選択する言語である。スマートフォン180から送信された表示言語の切替指示は、電子棚札40のメモリ60に記憶される。
次に、ステップS52では、電子棚札40の切替部44aが、第2通信部42の動作状態を起床状態に切り替える。切替部44aは、所定期間(例えば30秒間)、第2通信部42の動作状態を起床状態で維持する。また、これに代えて、切替部44aは、後述する、ステップS57で第2通信部が、記憶及び表示の変更指令を受信するまで、第2通信部42の動作状態を起床状態で維持してもよい。
次に、ステップS53では、第2通信部42が、メモリ60に記憶された表示言語の切替指示を、アクセスポイント30を介してサーバ10に送信するよう、電子棚札40の制御部44が第2通信部42を制御する。サーバ10に対して送信される表示言語の切替指示には、送信元が特定できるよう、指示情報を送信する電子棚札40の装置IDが付されている。
次に、ステップS54では、サーバ10のサーバ通信部11が、表示言語の切替指示を受信する。
次に、ステップS55では、サーバ10のサーバ制御部15が、記憶及び表示の変更指令を生成する。
まず、サーバ制御部15は、電子棚札マスタテーブル14bを参照して、ステップS54でサーバ通信部11が受信した電子棚札40の装置IDとリンク付けされている商品Pの商品IDを特定する。次に、サーバ制御部15は、商品マスタテーブル14aを参照して、特定された商品IDの商品Pについて、表示言語の切替指示に含まれている第1言語に関する情報に基づいて、電子棚札40に送信する第2表示画像(第1言語を用いた商品Pに関する商品情報の画像データ)を生成する。次に、サーバ制御部15は、ステップS54でサーバ通信部11が受信した電子棚札40の装置IDを送信先識別子(送信対象の電子棚札40の装置ID)として付した、電子棚札40に送信する画像データを含む記憶及び表示の変更指令を生成する。
次に、ステップS56では、サーバ10のサーバ制御部15は、サーバ通信部11が生成した記憶及び表示の変更指令を、アクセスポイント30を介して電子棚札40に送信するよう、サーバ通信部11を制御する。
次に、ステップS57では、電子棚札40の第2通信部42は記憶及び表示の変更指令を受信する。制御部44は、受信した記憶及び表示の変更指令が自己宛であると判断した場合には、第2通信部42がアクセスポイント30を介してサーバ10に応答信号を送信するよう、第2通信部42を操作する。また、記憶及び表示の変更指令に含まれる情報(第2表示画像)に基づいてメモリ60の記憶が更新される。受信した記憶及び表示の変更指令が自己宛でなかった場合の処理については、ここでは説明を省略する。
次に、ステップS58では、制御部44は、記憶及び表示の変更指令に含まれる情報(メモリ60に記憶された第2表示画像(第1言語の商品Pの商品情報の画像データ))に基づいて表示部41の表示が更新されるよう、表示部41を制御する。つまり、表示部41は、第2通信部42が第2表示画像(第1言語を用いた商品Pに関する商品情報の画像データ)を受信すると、第2表示画像を表示する。
(4)特徴
(4−1)
本実施形態に係る無線表示システム1は、携帯端末の例としてのリモコン80及びスマートフォン180と通信を行う。無線表示システムは、複数の電子棚札40と、サーバ10と、アクセスポイント30と、備える。電子棚札40は、無線表示器の一例である。アクセスポイント30は、通信装置の一例である。複数の電子棚札40は、複数の商品Pのそれぞれに対応して配置される。複数の電子棚札40は、対応する商品Pに関する商品情報を表示する表示部41をそれぞれ有する。サーバ10は、複数の商品Pに関する商品情報を記憶する。アクセスポイント30は、各電子棚札40に対し、サーバ10に記憶された、その電子棚札40に対応する商品Pに関する商品情報を無線送信する。電子棚札40は、第1通信部50と、第2通信部42と、切替部44aと、を有する。第1通信部50は、リモコン80及びスマートフォン180と近距離無線通信を行い、リモコン80及びスマートフォン180から指示情報を受信する。第2通信部42は、アクセスポイント30との間で無線通信を行い、アクセスポイント30を介してサーバ10との間で情報の授受を行う。切替部44aは、第2通信部42の動作状態を、スリープ状態と起床状態との間で切り替える。スリープ状態では、第2通信部42は、アクセスポイント30と通信できない。起床状態では、第2通信部42は、アクセスポイント30と通信可能である。第1通信部50が指示情報を受信すると、切替部44aは、第2通信部42の動作状態を起床状態に切り替え、第2通信部42は、第1通信部50が受信した指示情報を、アクセスポイント30を介してサーバ10へと送信する。
ここでは、リモコン80及びスマートフォン180との間で近距離無線通信を行う電子棚札40の第1通信部50が、リモコン80及びスマートフォン180が送信する指示情報を受信すると、受信した指示情報が電子棚札40からサーバ10へと送信される。このように構成されることで、電子棚札40上にスイッチを設けることなく、電子棚札40からサーバ10に作業者等の指示を迅速に通知することができる。
(4−2)
本実施形態に係る無線表示システム1では、リモコン80及びスマートフォン180は、指示選択機能を有する。第1通信部50は、リモコン80及びスマートフォン180において選択された指示情報を受信する。
電子棚札上に指示をサーバに通知するためスイッチを設ける場合、複数種類の指示を迅速にサーバに通知するためには、電子棚札上に指示の種類の数だけスイッチを配置することが望ましい。しかし、電子棚札上に配置するスイッチの数が増加するほど、電子棚札の小型化がより困難になる。
ここでは、リモコン80及びスマートフォン180が指示選択機能を有するため、電子棚札40のサイズは大きくすることなく、電子棚札40からサーバ10に作業者等の複数種類の指示を迅速に通知することができる。
(4−3)
本実施形態に係る無線表示システム1では、指示情報には、第2通信部42の動作状態の停止状態への切替を指示する通信機能OFF指示を含む。通信機能OFF指示は、第1指示情報の一例である。切替部44aは、第1通信部50が受信した通信機能OFF指示に基づいて、第2通信部42の動作状態を停止状態へと更に切り替えるよう構成される。第1通信部50が通信機能OFF指示を受信すると、切替部44aが第2通信部42の動作状態を停止状態へと切り替える前に、第2通信部42は、第1通信部50が受信した通信機能OFF指示を、アクセスポイント30を介してサーバ10へと送信する。
ここでは、電子棚札40に対応する商品Pが存在しなくなった場合等に、電子棚札40上にスイッチを設けることなく、電子棚札40とサーバ10との間の通信機能を停止させることができる。また、通信機能の停止前に、電子棚札40からサーバ10へと通信機能OFF指示が送信されるので、サーバ10側で電子棚札40の通信機能が停止されたことを把握できる。
(4−4)
本実施形態に係る無線表示システム1では、サーバ10は、通信機能OFF指示を受信すると、アクセスポイント30を介して第2通信部42に対して第1表示画像(“通信機能OFF”という文字の画像データ)を送信する。切替部44aは、第2通信部42が第1表示画像を受信した後に、第2通信部42の動作状態を停止状態へと切り替える。表示部41は、第2通信部42が第1表示画像を受信すると、第1表示画像を表示する。
ここでは、表示部41に表示させる第1表示画像を第2通信部42が受信した後に、第2通信部42の動作状態が停止状態へと切り替えられる。そのため、第2通信部42の通信機能が停止している時に、表示部41に第1表示画像を表示させて、電子棚札40の第2通信部42が通信機能を停止した状態にあることを作業員等に明確に知らせることができる。
(4−5)
本実施形態に係る無線表示システム1では、指示情報には、表示部41の表示言語の第1言語への切替を指示する表示言語の切替指示を含む。第1言語は、例えば、スマートフォン180で通常使用されている言語や、スマートフォン180の使用者が選択する言語である。表示言語の切替指示は、第2指示情報の一例である。サーバ10は、第2通信部42からアクセスポイント30を介して表示言語の切替指示を受信すると、アクセスポイント30を介して第2通信部42に第1言語を用いた第2表示画像(第1言語を用いた商品Pに関する商品情報の画像データ)を送信する。表示部41は、第2通信部42が第2表示画像を受信すると、第2表示画像を表示する。
ここでは、電子棚札40に、スマートフォン180の携帯者が希望する言語で情報を表示させることができる。そのため、様々な言語が使用され得る環境下で電子棚札40が使用される場合であっても、スマートフォン180のユーザは電子棚札40に表示される情報を容易に把握でき利便性が高い。
(4−6)
本実施形態に係る無線表示システム1では、リモコン80と近距離無線通信を行い、リモコン80の設定を変更する端末設定用通信タグ75を更に備える。
従来、リモコン80の設定の変更には、CPUのROMデータを直接書き換える等、リモコン80に対して手間の係る作業を行うことが必要となる。
ここでは、リモコン80と端末設定用通信タグ75との近距離無線通信により、リモコン80の設定を容易に変更することができる。
(5)変形例
以下に上記実施形態の変形例について説明する。なお、矛盾しない範囲で、複数の変形例が組み合わされてもよい。
(5−1)変形例A
上記実施形態では、本発明に係る無線表示システムの一例として電子棚札を無線表示器として有するシステムを示したが、本発明に係る無線表示システムは、店舗等に設置される電子棚札システムに限定されるものではない。
例えば、無線表示システムは、病院で利用されてもよい。具体的には、病院において、調剤場所等で薬品(注射薬や内服薬)を患者別に準備して容器に収納し、その容器で薬品を病室等まで運ぶという管理が行われる場合がある。無線表示システムは、複数の容器(物品の一例)のそれぞれに取り付けられた無線表示器(上記実施形態に係る電子棚札40と同様の構成を有する無線表示器)を有するものであってもよい。
また、例えば、無線表示システムは、倉庫等で利用されてもよい。具体的には、倉庫において、搬送先別に搬送対象物がコンテナに入れられて倉庫内で保管/管理されている場合に、無線表示システムは、複数のコンテナ(物品の一例)のそれぞれに取り付けられた無線表示器(上記実施形態に係る電子棚札40と同様の構成を有する無線表示器)を有するものであってもよい。
(5−2)変形例B
上記実施形態に係る無線表示システム1では、電子棚札40は、リモコン80から通信機能OFF指示を受信した後、サーバ10から第1表示画像(“通信機能OFF”という文字の画像データ)を受信するが、これに限定されるものではない。
例えば、図13のフローチャートのように無線表示システム1は動作するものであってもよい。なお、変形例Bに係る無線表示システムでは、リモコン80には、第1表示画像(“通信機能OFF”という文字の画像データ)が記憶されている。
ステップS121では、リモコン80を携帯する作業者等により、通信機能OFF指示の送信に対応するリモコン80のボタン81が作業者等により押され、リモコン80が電子棚札40に近づけられる。その結果、リモコン80と電子棚札40の第1通信部50との間で近距離無線通信が行われ、リモコン80から送信された通信機能OFF指示を、第1通信部50が受信する。また、リモコン80からは、通信機能OFF指示と共に第1表示画像(“通信機能OFF”という文字の画像データ)も送信され、第1通信部50が第1表示画像も受信する。リモコン80から送信された通信機能OFF指示及び第1表示画像は、電子棚札40のメモリ60に記憶される。
次に、ステップS122では、電子棚札40の切替部44aが、第2通信部42の動作状態を起床状態に切り替える。
次に、ステップS123では、第2通信部42が、メモリ60に記憶された通信機能OFF指示を、アクセスポイント30を介してサーバ10に送信するよう、電子棚札40の制御部44が第2通信部42を制御する。サーバ10に対して送信される通信機能OFF指示には、送信元が特定できるよう、電子棚札40の装置IDが付されている。
次に、ステップS124では、サーバ10のサーバ通信部11が、通信機能OFF指示を受信する。
次に、ステップS125では、サーバ10のサーバ制御部15が、ステップS124で受信した通信機能OFF指示に付されていた電子棚札40の装置IDと関連する情報を、サーバ記憶部14の電子棚札マスタテーブル14bから消去する。また、これに加えて、サーバ10のサーバ制御部15は、サーバ記憶部14の電子棚札マスタテーブル14bに、ステップS124で受信した通信機能OFF指示に付されていた電子棚札40の装置IDを、通信機能がOFFになっている電子棚札40の装置IDとして記憶させてもよい。
次に、ステップS129では、制御部44は、メモリ60に記憶された、リモコン80から送信されてきた第1表示画像(“通信機能OFF”という文字の画像データ)が、表示部41に表示されるよう(図4参照)、表示部41を制御する。つまり、表示部41は、第1通信部50が第1表示画像(“通信機能OFF”という文字の画像データ)を受信すると、第1表示画像を表示する。
次に、ステップS130では、電子棚札40の切替部44aが、第2通信部42の動作状態を停止状態に切り替える。
なお、ここでは、ステップS122〜ステップS125の後に、ステップS129が実行されるように記載されているが、これに限定されるものではなく、例えば、ステップS122〜ステップS125とステップS129とは並行して実行されてもよい。
また、ここでは、ステップS129の後に、ステップS130が実行されるが、これに限定されるものではなく、ステップS129及びステップS130の順序は逆でもよく、あるいは、ステップS129とステップS130とは並行して実行されてもよい。
変形例Bのように構成されることで、第2通信部42の通信機能停止時に、表示部41に第1表示画像を表示させ、電子棚札40の第2通信部42が通信機能を停止した状態にあることを作業員等に明確に知らせることができる。
(5−3)変形例C
上記実施形態に係る無線表示システム1では、作業者等はリモコン80を使用するが、これに限定されるものではない。作業者等は、リモコン80と同様の機能を発揮させるためのアプリケーションソフトウェアがインストールされたスマートフォンやタブレット端末等の汎用の携帯端末を使用してもよい。
(5−4)変形例D
上記実施形態に係る無線表示システム1では、スマートフォン180だけが表示言語の切替指示を送信するが、これに限定されるものではない。リモコン80からも表示言語の切替指示が送信可能であってもよい。
(5−5)変形例E
上記実施形態に係る無線表示システム1では、スマートフォン180が電子棚札40の表示言語の切替指示を送信すると、電子棚札40の表示部41に、第2表示画像(第1言語を用いた商品Pに関する商品情報の画像データ)が表示されるが、これに限定されるものではない。
例えば、図12のフローチャートのステップS58で、制御部44は、表示部41に第2表示画像が表示されるよう表示部41を制御する代わりに、メモリ60に記憶された第2表示画像を近距離無線通信でスマートフォン180に送信するよう、第1通信部50を制御してもよい。
(5−6)変形例F
上記実施形態に係る無線表示システム1では、スマートフォン180が電子棚札40の表示の切替指示を送信すると、電子棚札40の表示部41に表示される情報が、指示された情報(例えば商品Pに含まれるアレルギー物質の情報)に切り替えられるが、これに限定されるものではない。例えば、制御部44は、表示部41の表示を切り替える代わりに、メモリ60に記憶されている情報を近距離無線通信でスマートフォン180に送信するよう、第1通信部50を制御してもよい。そして、指示された情報は、電子棚札40ではなく、スマートフォン180に表示されるように構成されてもよい。
(5−7)変形例G
上記実施形態に係る無線表示システム1と通信を行うリモコン80は、表示部を有しないが、表示部を有するものであってもよい。
そして、上記実施形態では、リモコン80が電子棚札40の表示の切替指示を送信すると、電子棚札40の表示部41に表示される情報が、指示された情報(例えば商品Pの在庫情報等)に切り替えられるが、これに限定されるものではない。
例えば、図9のフローチャートのステップS18において、制御部44は、表示部41の表示を切り替える代わりに、メモリ60に記憶されている情報を近距離無線通信でリモコン80に送信するよう、第1通信部50を制御してもよい。そして、指示された情報は、電子棚札40ではなく、リモコン80に表示されるように構成されてもよい。
(5−8)変形例H
上記実施形態に係る無線表示システム1と通信を行うリモコン80は、表示部を有しないが、表示部を有するものであってもよい。
そして、無線表示システム1は、電子棚札40の第1通信部50がリモコン80と近距離無線通信を行う際に、第1通信部50が、電子棚札40の状態に関する情報をリモコン80に送信するよう構成されてもよい。電子棚札40の状態に関する情報とは、例えば、電池45のバッテリ残量に関する情報である。そして、リモコン80に、電子棚札40の状態に関する情報が表示されるように構成されてもよい。
変形例Gのように構成されることで、作業者等が電子棚札40の状態を、リモコン80を用いて容易に確認できる。
(5−9)変形例I
リモコン80は、電子棚札40の設定変更を行う機能を有するよう構成されてもよい。例えば、リモコン80のボタン81の一部には、電子棚札40の設定変更機能が割り当てられている。そのボタン81が作業者等により押され、リモコン80が電子棚札40に近づけられると、リモコン80と電子棚札40の第1通信部50との間で近距離無線通信が行われ、リモコン80から送信された設定変更指示を、第1通信部50が受信する。第1通信部50が受信した設定変更指示は、メモリ60に記憶され、電子棚札40の設定として利用される。
(5−10)変形例J
上記実施形態では、スマートフォン180から電子棚札40に表示言語の切替指示が送信されることで電子棚札40の表示言語が変更されるが、これに代えて、無線表示システムは、例えば以下のように構成されてもよい。
無線表示システムは、店舗内の商品Pの陳列棚の近傍に配置される、言語選択キーを有する操作盤を備える。操作盤は、図示しない通信回線によりサーバと通信可能に構成されている。そして、来店者等は、操作盤の言語選択キーを操作することで言語を選択し、サーバは電子棚札の表示言語を選択された言語に切り替えるよう電子棚札を制御する。例えば、サーバは、電子棚札に対し、操作盤を操作に応じ、選択された言語の商品情報の画像データを送信する。
また、他の形態では、無線表示システムは、店舗内の商品Pの陳列棚の近傍に配置されたカメラを備える。カメラは、図示しない通信回線によりサーバと通信可能に構成されている。サーバは、カメラが撮像した来店者の画像に基づき適切な表示言語を推定する表示言語推定部を有する。サーバは、推定結果に基づいて、電子棚札の表示言語を切り替えるよう電子棚札を制御する。例えば、サーバは、電子棚札に対し、表示言語推定部の推定結果に基づいて、適切と推定される言語の商品情報の画像データを送信する。
本発明は、無線表示器から上位のサーバに作業者等の指示を通知する無線表示システムに広く適用でき有用である。
1 無線表示システム
10 サーバ
30 アクセスポイント(通信装置)
40 電子棚札(無線表示器)
41 表示部
42 第2通信部
44a 切替部
50 第1通信部
80 リモコン(携帯端末)
75 端末設定用通信タグ(通信タグ)
90 スマートフォン(携帯端末)
P 商品
特開2010−243672号公報

Claims (8)

  1. 複数の物品のそれぞれに対応して配置され、対応する物品に関する物品情報を表示する表示部をそれぞれ有する、複数の無線表示器と、
    複数の物品に関する前記物品情報を記憶するサーバと、
    各前記無線表示器に対し、前記サーバに記憶された、その無線表示器に対応する物品に関する前記物品情報を無線送信する通信装置と、
    を備えた、携帯端末と通信を行う無線表示システムであって、
    前記無線表示器は、
    前記携帯端末と近距離無線通信を行い、前記携帯端末から指示情報を受信する第1通信部と、
    前記通信装置との間で無線通信を行い、前記通信装置を介して前記サーバとの間で情報の授受を行う第2通信部と、
    前記第2通信部の動作状態を、前記通信装置と通信できないスリープ状態と、前記通信装置と通信可能な起床状態と、の間で切り替える切替部と、
    を有し、
    前記第1通信部が前記指示情報を受信すると、前記切替部は、前記第2通信部の動作状態を前記起床状態に切り替え、前記第2通信部は、前記第1通信部が受信した前記指示情報を、前記通信装置を介して前記サーバへと送信する、
    無線表示システム。
  2. 前記携帯端末は、指示選択機能を有し、
    前記第1通信部は、前記携帯端末において選択された前記指示情報を受信する、
    請求項1に記載の無線表示システム。
  3. 前記指示情報には、前記第2通信部の動作状態の停止状態への切替を指示する第1指示情報を含み、
    前記切替部は、前記第1通信部が受信した前記第1指示情報に基づいて、前記第2通信部の動作状態を前記停止状態へと更に切り替えるよう構成され、
    前記第1通信部が前記第1指示情報を受信すると、前記切替部が前記第2通信部の動作状態を前記停止状態へと切り替える前に、前記第2通信部は、前記第1通信部が受信した前記第1指示情報を、前記通信装置を介して前記サーバへと送信する、
    請求項1又は2に記載の無線表示システム。
  4. 前記サーバは、前記第1指示情報を受信すると、前記通信装置を介して前記第2通信部に対して第1表示画像を送信し、
    前記切替部は、前記第2通信部が前記第1表示画像を受信した後に、前記第2通信部の動作状態を前記停止状態へと切り替え、
    前記表示部は、前記第2通信部が前記第1表示画像を受信すると、前記第1表示画像を表示する、
    請求項3に記載の無線表示システム。
  5. 前記第1通信部は、前記携帯端末が前記第1指示情報と共に送信する第1表示画像を受信し、
    前記表示部は、前記第1通信部が前記第1表示画像を受信すると、前記第1表示画像を表示する、
    請求項3に記載の無線表示システム。
  6. 前記指示情報には、前記表示部の表示言語の第1言語への切替を指示する第2指示情報を含み、
    前記サーバは、前記第2通信部から前記通信装置を介して前記第2指示情報を受信すると、前記通信装置を介して前記第2通信部に前記第1言語を用いた第2表示画像を送信し、
    前記表示部は、前記第2通信部が前記第2表示画像を受信すると、前記第2表示画像を表示する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の無線表示システム。
  7. 前記携帯端末と近距離無線通信を行い、前記携帯端末の設定を変更する通信タグを更に備えた、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の無線表示システム。
  8. 前記第1通信部は、前記携帯端末に前記無線表示器の状態に関する情報を送信する、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の無線表示システム。
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