JP2017126866A - アンテナ装置および電力制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンテナ装置へ供給される電力を効率的に使用することができるアンテナ装置を得ること。
【解決手段】1つ以上の素子アンテナと、素子アンテナのうちの1つ以上に接続され、素子アンテナへ出力する信号の位相を調整する1つ以上のモジュールと、モジュールへ電力を供給するモジュールデジタル電源とをそれぞれが有するユニット1−1〜1−mと、モジュールの動作状態を決定するシステム制御部4と、モジュールの動作状態に基づいて、モジュールデジタル電源の電力制限値を設定するモジュール電源制御回路32と、モジュールの動作状態に基づいて、それぞれのモジュールデジタル電源に電力を配分し、配分した電力をモジュールデジタル電源へ供給する電源分配器2と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーダシステムに搭載されるアンテナ装置および電力制御方法に関する。
従来のAPAA(Active Phased Array Antenna:アクティブフェーズドアレーアンテナ)装置では、移相器及び増幅器を有するモジュールを複数備え、電力分配器により各モジュールへ電力が供給される。各モジュールでパルス状のRF(Radio Frequency)信号が増幅及び位相変換され、増幅及び位相変換されたRF信号は、アンテナ素子から放射される。各アンテナ素子から放射されたRF信号は空間で電界合成され、指向性を有するビームを形成する。
APAA装置を用いたレーダシステムにおいては、観測幅を広げたり、分解能を向上さたりするために、アンテナの開口面積を小さくし、ビーム幅を広げることが必要である。例えば、特許文献1に記載されているように、従来の技術では、アンテナ装置内の制御回路によりONまたはOFFするモジュールを選択することで、開口面積を小さくしている。
特開2003−152420号公報
アンテナ装置であるAPAA装置では、複数のモジュールを備えるユニットを複数備え、モジュール電源をユニットごとに備える場合がある。モジュールへ電力を供給する各モジュール電源には、過剰な電力供給を防止するために、一定の電力制限が課されている。このような構成で上記従来のアンテナ装置内の制御回路によりONまたはOFFするモジュールを選択する技術を用いると、ユニットごとに各モジュールのONまたはOFFの状態が異なることがあり、この場合ユニットごとに消費電力が異なることになる。しかしながら、各モジュール電源には一定の電力制限が課されているため、消費電力が少ないユニットがあっても、各モジュール電源はそれぞれが電力制限内で電力を使用することになり、システム側からアンテナ装置へ供給される電力を全て使用することができない。このため、電力の効率的な活用ができないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、アンテナ装置へ供給される電力を効率的に使用することができるアンテナ装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるアンテナ装置は、1つ以上の素子アンテナと、素子アンテナのうちの1つ以上に接続され、送信信号に対して増幅および位相調整を行って素子アンテナへ出力する1つ以上のモジュールと、モジュールへ電力を供給するモジュール電源とをそれぞれが有する複数のユニットを備える。また、本発明にかかるアンテナ装置は、モジュールの動作状態を決定する制御部と、制御部により決定されたモジュールの動作状態に基づいて、モジュール電源の電力制限値を設定する電源制御回路と、制御部により決定されたモジュールの動作状態に基づいて、それぞれのモジュール電源に電力を配分し、配分した電力をモジュール電源へ供給する電源分配器と、を備える。
本発明によれば、アンテナ装置へ供給される電力を効率的に使用することができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかるアンテナ装置の構成例を示す図 実施の形態1の処理回路を示す図 実施の形態1の制御回路の構成例を示す図 実施の形態1のアンテナ装置の動作手順の一例を示すフローチャート 実施の形態2のアンテナ装置の動作手順の一例を示すフローチャート
以下に、本発明の実施の形態にかかるアンテナ装置および電力制御方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかるアンテナ装置の構成例を示す図である。図1に示すように、アンテナ装置20は、レーダシステムに搭載されるアクティブフェーズドアレーアンテナ装置であり、ユニット1−1〜1−m、電源分配器2、アンテナ制御部3およびシステム制御部4を備える。mは2以上の整数である。
各ユニット1−1〜1−mは、それぞれ1つ以上のアンテナ素子と1つ以上のモジュールとを備える。ユニット1−1〜1−mは、さらに、それぞれモジュールデジタル電源13−1〜13−mを備える。すなわち、複数のユニットであるユニット1−1〜1−mは、それぞれ1つ以上の素子アンテナと、素子アンテナのうちの1つ以上に接続され、送信信号に対して増幅および位相調整を行って素子アンテナへ出力する1つ以上のモジュールとモジュール電源であるモジュールデジタル電源を備える。図1の例では、アンテナ装置20は、n個のアンテナ素子すなわちアンテナ素子11−1〜11−nと、n個のモジュールすなわちモジュール12−1〜12−nとを備えており、各ユニット1−1〜1−mは、アンテナ素子11−1〜11−nのうち1つ以上と、モジュール12−1〜12−nのうちの1つ以上とをそれぞれ備える。nは2以上の整数である。図1に示した例では、ユニット1−1はアンテナ11−1〜11−a、モジュール12−1〜12−aおよびモジュールデジタル電源13−1を備え、ユニット1−mは、アンテナ素子11−(n−i)〜11−n、モジュール12−(n−i)〜12−nおよびモジュールデジタル電源13−mを備えている。なお、aは1以上の整数であり、iは0以上の整数である。図1では、アンテナ素子とモジュールとが同数の例を示しているが、アンテナ素子の数とモジュールの数とは異なっていてもよい。例えば、1つのモジュールが複数のアンテナ素子に接続されていてもよい。
モジュール12−1〜12−nは、それぞれ移相器および増幅器を備え、図示しない送信器で生成され図示しない分配器を介して入力される送信信号であるRF信号を増幅するとともに、RF信号の位相を調整する。モジュール12−1〜12−nの移相器の位相は、モジュール制御回路31から制御ライン7aにより転送される位相量データに基づいて設定される。モジュール12−1〜12−nは、モジュールデジタル電源13−1〜13−mから電力ライン6bにより電力が供給される。モジュール12−1〜1−nは、RF信号の位相の変更および増幅を行い、RFケーブル8により、アンテナ素子11−1〜11−nへ送出する。アンテナ素子11−1〜11−nは、モジュール12−1〜12−nから入力されたRF信号を電波として放射する。
アンテナ装置20が搭載されるレーダシステムは、観測物に向けて、アンテナ装置から電波をパルスで送信し、観測物からの反射波をアンテナ装置で受信することにより観測を実施するシステムである。アンテナ装置は、レーダシステムにおいて、観測対象へ電波を送信し、観測対象により反射された電波を受信する機能を有する。本実施の形態のアンテナ装置20は、このようなレーダシステムに搭載される。ただし、図1では、本発明の電力制御にかかる構成要素として、送信する機能を実現する部分を示している。なお、一般には、アンテナ素子には、送信と受信を切替えるアンテナ切り替え器が接続され、アンテナ素子は、受信にも用いられる。この場合、アンテナ装置20における電波の受信時には、受信用のビームを、送信時と同様にアンテナ素子11−1〜11−nおよびモジュール12−1〜12−nを用いて形成する。アンテナ素子11−1〜11−nにより受信された受信信号は、モジュール12−1〜12−nを介して、レーダシステム内の図示しない受信器へ入力される。本実施の形態では、送信用のビーム形成における電力供給と、受信用のビーム形成における電力供給は同様であるため、本実施の形態では受信の動作の説明は省略する。
アンテナ素子11−1〜11−nは、観測を実施するために、モジュール12−1〜12−nにより増幅されたRF信号を観測物へ電波として放射し、その反射波を受信する。
モジュール12−1〜12−nは、RF信号を増幅するとともに、アンテナ素子11−1〜11−nから放射される電波が観測方向へ向くように、モジュール制御回路31から受信した位相データに基づいて、内部の移相器の位相値を設定する。
また、観測範囲を広げたり、観測分解能を高くしたりすることで、レーダシステムとしての性能を向上させるためには、アンテナ素子11−1〜11−nから放射される電波のビーム幅を広くすることが必要である。ビーム幅を広げるためには、モジュール12−1〜12−nの一部をOFFすなわち動作を停止させ、アンテナ装置20全体として放射されるビームのアンテナ開口の面積を小さくすることが必要である。モジュール12−1〜12−nの一部をOFFさせるための制御は、例えば、特許文献1と同様の制御を用いることができる。モジュール12−1〜12−nは、モジュール制御回路31からモジュール12−1〜12−nのONまたはOFFを示すON/OFFデータを受信し、ON/OFFデータに基づいて、各モジュール12−1〜12−n内の増幅器をONまたはOFFさせる。
上述したように、ビーム幅を広くするためにモジュール12−1〜12−nの一部をOFFすることがある。その際、本実施の形態では、使用されないモジュール12−1〜12−nに対応する電力を使用するために、モジュールデジタル電源13−1〜13−mとして、電力制限値を変更可能なデジタル電源を用いる。デジタル電源は、デジタル回路により制御され、出力電圧などを制御可能な電源である。そして、モジュールデジタル電源13−1〜13−mは、モジュール電源制御回路32から電力制限値データを受信し、受信した電力制限値データに基づいて、自身の電力制限値を設定する。
システム制御部4は、アンテナ素子11−1〜11−nから放射される電波により形成されるビームを、観測方向へ向けるためのビームの指向方向を示すビーム方向データを生成してモジュール制御回路31へ送出する。また、システム制御部4は、アンテナ素子11−1〜11−nからの放射されるビームの幅を設定するために、モジュール12−1〜12−nのONまたはOFFの状態を示す動作データを生成して、モジュール制御回路31およびモジュール電源制御回路32へ送出する。すなわち、システム制御部4は、モジュールの動作状態を決定する制御部である。
アンテナ制御部3は、モジュール制御回路31およびモジュール電源制御回路32を備える。モジュール制御回路31は、システム制御部4から入力されるビーム方向データに基づいて、モジュール12−1〜12−n内の移相器の位相値を算出し、算出した位相値を位相データとしてモジュール12−1〜12−nへ送出する。ビーム方向データについては後述する。移相器の位相値の算出方法は、例えば、特許文献1と同様の方法を用いることができる。また、モジュール制御回路31は、システム制御部4から入力される動作データに基づいて、モジュール12−1〜12−nのそれぞれについて、ONまたはOFFの状態を示すON/OFFデータを生成して、対応するモジュール12−1〜12−nへ送出する。
モジュール電源制御回路32は、システム制御部4から制御ライン7cにより転送される動作データに基づいて、各ユニット1−1〜1−mのモジュールデジタル電源13−1〜13−mへ設定する電力制限値を算出する。すなわち、モジュール電源制御回路32は、システム制御部4により決定されたモジュールの動作状態に基づいて、モジュール電源の電力制限値を設定する電源制御回路である。動作データは、各モジュールの増幅器のONすなわち起動状態、またはOFFすなわち停止状態のいずれであるかを示すデータである。そして、モジュール電源制御回路32は、算出した電力制限値を示すデータである電力制限値データを、制御ライン7bにより、対応するモジュールデジタル電源13−1〜13−mへ送出する。
電源分配器2は、レーダシステムからアンテナ装置20へ供給される電力を、電力ライン6aにより、モジュールデジタル電源13−1〜13−mへそれぞれ分配して供給する。すなわち、電源分配器2は、システム制御部4により決定されたモジュールの動作状態に基づいて、それぞれのモジュールデジタル電源13−1〜13−mに電力を配分し、配分した電力をモジュールデジタル電源13−1〜13−mへ供給する。モジュールデジタル電源13−1〜13−mは、対応するユニット1−1〜1−m内のモジュール12−1〜12−nへ、電力ライン6bによりそれぞれ電力を供給する。モジュールデジタル電源13−1〜13−mには、システム側すなわち電源分配器2からのモジュールデジタル電源13−1〜13−mへの過剰な電力供給を防ぐために、各々電力制限値が設定される。
モジュール制御回路31、モジュール電源制御回路32およびシステム制御部4は、具体的には処理回路により実現される。モジュール制御回路31、モジュール電源制御回路32およびシステム制御部4を実現する処理回路は、専用ハードウェアにより実現されてもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いた制御回路であってもよい。
上記の処理回路が、専用ハードウェアにより実現される場合、これらは、図2に示す処理回路100により実現される。図2は、実施の形態1の処理回路100を示す図である。処理回路100は、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものである。
上記の処理回路が、CPUを用いた制御回路で実現される場合、この制御回路は例えば図3に示す構成の制御回路200である。図3は、実施の形態1の制御回路200の構成例を示す図である。図3に示すように制御回路200は、CPUなどであるプロセッサ201と、メモリ202とを備える。上記の処理回路が制御回路200により実現される場合、プロセッサ201がメモリ202に記憶された、各構成要素の処理に対応するプログラムを読み出して実行することにより実現される。また、メモリ202は、プロセッサ201が実施する各処理における一時メモリとしても使用される。
次に、本実施の形態の動作について説明する。システム側から電源分配器2へ供給される電力が一定の場合でも、電力制限値内であれば、OFFの状態のモジュールの電力をONの状態のモジュールへ配分することは可能である。しかし、各モジュールデジタル電源の電力制限値を変更することができない場合、電力制限値を超えて、ユニット間でOFFの状態のモジュールの電力をONの状態のモジュールへ配分することはできない。
例えば、各ユニットが、ユニット内のモジュールを全てONまたは全てOFFに設定した場合、全てのモジュールがOFFの状態のユニット分の電力を全てのモジュールがONの状態のユニットへ配分することはできない。このため、システム側から供給される電力に余剰が発生し、電力を効率良く使用することができない。本実施の形態では、電力を効率良く使用するために、ユニット間で電力を融通できるように、モジュールのONまたはOFFの状態に応じて、モジュールデジタル電源13−1〜13−mの電力制限値を変更する。
図4は、本実施の形態のアンテナ装置20の電力制御手順の一例を示すフローチャートである。まず、モジュール12−1〜12−nのON/OFF、およびビーム方向データを決定する。システム制御部4は、モジュール12−1〜12−nのON/OFFすなわち動作データ、およびビーム方向データをモジュール制御回路31へ送信し、モジュール電源制御回路32へモジュール12−1〜12−nのON/OFFすなわち動作データを送信する(ステップS1)。次に、モジュール制御回路31は、ユニット1−1〜1−m内の各モジュール12−1〜12−nのON/OFFをON/OFFデータとして送信することにより、ユニット1−1〜1−m内の各モジュール12−1〜12−nのON/OFFを設定する(ステップS2)。
次に、モジュール制御回路31は、モジュール12−1〜12−nの移相器の設定位相量を算出し、モジュール12−1〜12−nへ位相データとして送信する(ステップS3)。次に、モジュール12−1〜12−nが、位相データを受信し、位相器の位相値を設定する(ステップS4)。次に、モジュール電源制御回路32は、各モジュールデジタル電源13−1〜13−mの電力制限値を算出し、電力制限値データとしてモジュールデジタル電源13−1〜13−mへ送信する(ステップS5)。
具体的には、例えば、1つのモジュールあたり増減させる値ΔPを定めておき、各モジュールデジタル電源13−1〜13−mの電力制限値の初期値から、対応するユニット内でOFFされるモジュールの数分だけ電力を低下させる。そして、低下させた電力の総量を、各ユニットに、ONされるモジュールの数に応じて配分する。例えば、全モジュールがOFFとなるユニットに対応するモジュールデジタル電源に対しては、電力制限値を0と設定する。全モジュールデジタル電源の電力制限値の初期値P0が同一であるとし、全モジュールがOFFとなるユニットの数がk個であり、全モジュールがONとなるユニットがt個であるとすると、モジュール電源制御回路32は、全モジュールがONとなるユニットに対応するモジュールデジタル電源の電力制限値をP0+P0×k/tにそれぞれ設定する。または、モジュール電源制御回路32は、m個のユニットの電力制限値の初期値の合計をm×PAとし、n個のモジュールのうちONとなるモジュールの総数をnONとするとき、ユニット1−j(j=1,…,m)内でONとなるモジュールの数をv(j)と、ユニット1−j内のモジュールデジタル電源13−jの電力制限値をv(j)×m×PA/nONとしてもよい。なお、具体的な電力制限値の算出方法は、この例に限定されない。また、モジュール電源制御回路32は、各モジュールデジタル電源13−1〜13−mの電力制限値の総和が電力分配器2の電力容量を超えないように、各モジュールデジタル電源13−jの電力制限値を設定する。
次に、モジュールデジタル電源13−1〜13−mは、モジュール電源制御回路32から受信した電力制限値データに基づいて電力制限値を設定する(ステップS6)。電力分配器2は、各モジュールデジタル電源13−1〜13−mの電力制限値に基づいて、モジュールデジタル電源13−1〜13−mへ電力を分配する(ステップS7)。具体的には、例えば、モジュールデジタル電源13−1〜13−mの電力制限値の比に正比例するようにモジュールデジタル電源13−1〜13−mへ電力を分配する。
以上のように、本実施の形態の受信装置20は、ユニット1−1〜1−mにそれぞれ対応するモジュールデジタル電源13−1〜13−mを備え、ユニット1−1〜1−m内のモジュール12−1〜12−nの動作状態に応じてモジュールデジタル電源13−1〜13−mの電力制限値を設定するようにした。このため、OFF状態のモジュール分の電力をON状態のモジュールへユニット間で配分することができ、アンテナ装置へ供給される電力を効率的に使用することができる。
実施の形態2.
図5は、実施の形態2にかかるアンテナ装置の電力制御手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態のアンテナ装置の構成は実施の形態1のアンテナ装置20と同様である。以下、実施の形態1と異なる点を説明する。
本実施の形態では、アンテナ装置20は、モジュールのONまたはOFFをユニット単位で設定する。すなわち、各ユニットでは、全てのモジュールがOFFすなわち全OFF、または全てのモジュールがONすなわち全ONのいずれかの状態となる。
図5に示すように、システム制御部4は、モジュール12−1〜12−nのON/OFFすなわち動作データおよびビーム方向データを決定する。ただし、モジュールのONまたはOFFをユニット単位で設定する。すなわち、システム制御部4は、ユニット内の全てのモジュールを起動状態とする、またはユニット内の全てのモジュールを停止状態とするよう、ユニットごとにモジュールの動作状態を決定する。システム制御部4は、ユニット単位で設定されたモジュール12−1〜12−nのON/OFFの状態を示すデータ、およびビーム方向データをモジュール制御回路31へ送信し、モジュール電源制御回路32へモジュール12−1〜12−nのON/OFFすなわち動作データを送信する(ステップS11)。以下の説明および図5では、ユニット単位で決定されたモジュール12−1〜12−nのONまたはOFFの状態を、全ON/OFFと呼び、全ON/OFFを示すデータを全ON/OFFデータと呼ぶ。次に、モジュール制御回路31は、全ON/OFFデータに基づいて、モジュール12−1〜12−nのONまたはOFFの状態を示すON/OFFデータを生成して送信することにより、ユニット1−1〜1−m内の各モジュール12−1〜12−nのON/OFFを設定する(ステップS12)。
ステップS13〜ステップS16は、ステップS3〜ステップS6と同様である。ただし、本実施の形態では、ユニットごとに、全モジュールのONまたはOFFの状態が決定されているので、ステップS15では、ユニット内の個別にOFFとなるモジュールの個数は考慮しなくてよい。したがって、例えば、全モジュールデジタル電源の電力制限値の初期値P0が同一であるとし、全モジュールがOFFとなるユニットの数がk個であり、全モジュールがONとなるユニットの数がt個であるとすると、モジュール電源制御回路32は、全モジュールがONとなるユニットに対応するモジュールデジタル電源の電力制限値をP0+P0×k/tにそれぞれ設定する。電力制限値の設定方法は、これに限定されず、モジュール電源制御回路32は、ユニット内の全てのモジュールが停止状態となるユニットの電力制限値を初期値より低下させ、ユニット内の全ての送受信モジュールが起動状態となるユニットの電力制限値を初期値より増加させればよい。
ステップS17では、電力分配器2は、全OFFとなるユニットすなわち全モジュールをOFFしたユニットの分の電力を全ONすなわち全モジュールをONしたユニットへ配分する(ステップS7)。すなわち、電力分配器2は、ユニット内の全てのモジュールが起動状態となるユニットへ配分する電力が、ユニット内の全てのモジュールが停止状態となるユニットへ配分する電力より多くなるよう電力を配分する。以上述べた以外の本実施の形態の動作は実施の形態1と同様である。
以上のように、本実施の形態では、ユニット単位で、全てのモジュールをOFF、または全てのモジュールをONとし、ユニット1−1〜1−m内のモジュール12−1〜12−nの動作状態に応じてモジュールデジタル電源13−1〜13−mの電力制限値を設定するようにした。このため、実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、実施の形態1に比べ、モジュール制御回路31およびモジュール電源制御回路32における演算を簡略化することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1−1〜1−m ユニット、2 電源分配器、3 アンテナ制御部、4 システム制御部、11−1〜11−n アンテナ素子、12−1〜12−n モジュール、13−1〜13−m モジュールデジタル電源、20 アンテナ装置、31 モジュール制御回路、32 モジュール電源制御回路。

Claims (5)

  1. 1つ以上の素子アンテナと、前記素子アンテナのうちの1つ以上に接続され、送信信号に対して増幅および位相調整を行って前記素子アンテナへ出力する1つ以上のモジュールと、前記モジュールへ電力を供給するモジュール電源とをそれぞれが有する複数のユニットと、
    前記モジュールの動作状態を決定する制御部と、
    前記制御部により決定された前記モジュールの動作状態に基づいて、前記モジュール電源の電力制限値を設定する電源制御回路と、
    前記制御部により決定された前記モジュールの動作状態に基づいて、それぞれの前記モジュール電源に電力を配分し、配分した電力を前記モジュール電源へ供給する電源分配器と、
    を備えることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記制御部は、前記ユニット内の全ての前記モジュールを起動状態とする、または前記ユニット内の全ての前記モジュールを停止状態とするよう、前記ユニットごとに前記モジュールの動作状態を決定することを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記電源制御回路は、前記ユニット内の全ての前記モジュールが停止状態となる前記ユニットの前記電力制限値を初期値より低下させ、前記ユニット内の全ての前記モジュールが起動状態となる前記ユニットの前記電力制限値を初期値より増加させることを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記電源分配器は、前記ユニット内の全ての前記モジュールが起動状態となる前記ユニットへ配分する電力が、前記ユニット内の全ての前記モジュールが停止状態となる前記ユニットへ配分する電力より多くなるよう電力を配分することを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
  5. 1つ以上の素子アンテナと、前記素子アンテナのうちの1つ以上に接続され、前記素子アンテナへ出力する信号の位相を調整する1つ以上のモジュールと、前記モジュールへ電力を供給するモジュール電源とをそれぞれが有する複数のユニットとを備えるアンテナ装置における電力制御方法であって、
    前記モジュールの動作状態を決定する第1のステップと、
    前記第1のステップで決定された前記モジュールの動作状態に基づいて、前記モジュール電源の電力制限値を設定する第2のステップと、
    前記第1のステップで決定された前記モジュールの動作状態に基づいて、それぞれの前記モジュール電源に電力を配分し、配分した電力を前記モジュール電源へ供給する第3のステップと、
    を含むことを特徴とする電力制御方法。
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