JP2017125279A - 微細セルロース繊維含有シート及びその製造方法 - Google Patents
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Description
(1) 微細セルロース繊維を含有し、坪量が5g/m2以上30g/m2以下であり、密度が0.3g/m3以上1.0g/m3以下であり、JIS P8113に規定される引張強度の縦横比が2.5以下である、シート。
(2) 微細セルロース繊維の数平均繊維幅が1μm以下である、(1)に記載のシート。
(3) 微細セルロース繊維の繊維長が1mm以下である、(1)又は(2)に記載のシート。
(4) JIS P8113に規定される弾性率の縦横比が3.0以下である、(1)から(3)の何れか一に記載のシート。
(5) JIS P8113に規定される縦及び横の引張強度がそれぞれ独立に、0.2MPa以上3.0MPa以下である、(1)から(4)の何れか一に記載のシート。
(6) JIS P8113に規定される縦及び横の弾性率がそれぞれ独立に、2.0GPa以上15.0GPa以下である、(1)から(5)の何れか一に記載のシート。
(7) 微細セルロース繊維が、セルラーゼ処理された微細セルロース繊維である、(1)から(6)の何れか一に記載のシート。
(8) 円網抄紙シートである、(1)から(7)の何れか一に記載のシート。
(9) 微細セルロース繊維含有分散液を抄紙する工程を含む、(1)から(8)の何れか一に記載のシートの製造方法。
本発明のシートは、微細セルロース繊維を含有し、坪量が5g/m2以上30g/m2以下であり、密度が0.3g/m3以上1.0g/m3以下であり、JIS P8113に規定される引張強度の縦横比が2.5以下である。
シートの坪量は、JIS P8124に準拠して測定することができる。
シートの密度は、JIS−P−8118:1998「紙及び板紙−厚さ及び密度の試験方法」に準拠して測定することができる。
微細セルロース繊維は、セルロースを含有する原料(セルロース原料)を微細化して得ることが可能である。例えば、微細セルロース繊維の製造方法としては、セルロース原料を、機械的作用を利用する湿式粉砕で微細化する方法が挙げられる。機械的作用を利用して湿式粉砕する方法としては、グラインダー(石臼型粉砕機)、高圧ホモジナイザーや超高圧ホモジナイザー、高圧衝突型粉砕機、ディスク型リファイナー、コニカルリファイナー等を用いる方法が挙げられる。
木材を微粉砕後、脱リグニンなどの処理を行ってセルロース原料を得ることも可能である。
(2)同じ画像内で該直線と垂直に交差する直線Yを引き、該直線Yに対し、20本以上の繊維が交差する。
セルロース繊維は、イオン性置換基を有していてもよいが、特に限定されず、イオン性置換基を有していなくてもよい。イオン性置換基は、アニオン性又はカチオン性の何れでもよい。
セルロース繊維へのイオン性置換基を導入する方法は、特に限定されないが、例えば、酸化処理、セルロース繊維中の官能基と共有結合を形成し得る化合物による処理などが挙げられる。酸化処理とは、セルロース繊維中のヒドロキシ基をアルデヒド基やカルボキシ基に変換する処理である。例えば、TEMPO(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 1−オキシル)酸化処理や各種酸化剤(亜塩素酸ナトリウム、オゾンなど)を用いた処理が挙げられる。
セルロース繊維原料と反応するような化合物としてリン酸由来の基を有する化合物を用いる場合、特に限定されないが、リン酸、ポリリン酸、亜リン酸、ホスホン酸、ポリホスホン酸又はこれらの塩またはエステルからなる群より選ばれる少なくとも1種である。これらの中でも、低コストであり、扱いやすく、また、セルロース繊維原料にリン酸由来の基を導入して微細化(解繊)効率をより向上できることから、リン酸由来の基を有する化合物が好ましいが、特に限定されない。
アルカリ金属の水酸化物としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが挙げられる。アルカリ土類金属の水酸化物としては、水酸化カルシウムが挙げられる。
アルカリ金属のリン酸塩としては、リン酸リチウム、リン酸カリウム、リン酸3ナトリウム、リン酸水素2ナトリウムなどが挙げられる。アルカリ土類金属のリン酸塩としては、リン酸カルシウム、リン酸水素カルシウムなどが挙げられる。
上記アルカリ化合物は1種単独でもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。
必要に応じ、イオン性置換基導入繊維を得る工程の後に、酸処理又はアルカリ処理を行うことができる。酸処理は、例えば、塩酸、硝酸および硫酸からなる群より選択される1種または2種以上を用いて行うことができる。アルカリ処理は、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウムおよび水酸化カルシウムからなる群より選択される1種または2種以上を用いて行うことができる。
セルロース繊維原料は解繊処理に供することにより微細化してもよく、微細化処理により、数平均繊維幅が2nm以上1000nm以下の微細繊維状セルロースを得ることができる。解繊処理工程では、解繊処理装置を用いて、原料を解繊処理して、微細繊維分散液を得ることができる。
微細セルロース繊維は、セルラーゼ処理された微細セルロース繊維でもよい。
セルロース繊維分散液を適当な濃度に希釈した後、エンドグルカナーゼ活性を持つセルラーゼをセルロース固形分に対して1質量%〜10質量%添加し、所定の温度(好ましくは35℃から50℃、より好ましくは40℃から50℃)で処理することができる。反応後は、例えば80℃で10分間処理を行って、酵素を失活することが好ましい。
本発明のシートは、微細セルロース繊維以外の他の成分を含有していてもよい。他の成分としては、無機粒子、填料、サイズ剤、紙力増強剤、歩留まり向上剤、着色剤、嵩高剤、濾水性向上剤、pH調整剤、蛍光増白剤、蛍光消色剤、ピッチコントロール剤、スライムコントロール剤、消泡剤、保水剤、分散剤、防腐剤などを挙げることができる。但し、他の成分は上記に限定されず、一般的な製紙で用いられる任意の添加剤を使用することができる。
本発明においては、セルロース繊維の分散液(スラリー)から、シートを調製することができる。シートの調製方法は、特に限定されないが、典型的には、抄紙法を挙げることができる。即ち、本発明のシートは、好ましくは抄紙シートである。より好ましくは、本発明のシートは、円網抄紙シート又は長網抄紙シートであり、より好ましくは、本発明のシートは、逆流円網抄紙シート又は順流円網抄紙シートであり、特に好ましくは本発明のシートは、逆流円網抄紙シートである。
本発明はさらに、微細セルロース繊維含有分散液を抄紙する工程を含む、上記した本発明のシートの製造方法に関する。
微細セルロース繊維含有分散液(スラリー)は、通常の抄紙で用いられる長網式、円網式、傾斜式等の連続抄紙機、又はこれらを組み合わせた多層抄き合わせ抄紙機、あるいは手抄き等公知の抄紙方法で抄紙し、シート化することが可能である。即ち、微細セルロース繊維含有分散液をワイヤー上で濾過、脱水して湿紙状態のシートを得た後、プレス、乾燥することでシートを得ることができる。
抄紙または塗工等された後、必要に応じ、脱水および乾燥の少なくとも一方が行われ、シートが作製される。脱水方法としては特に限定されないが、紙の製造で通常に使用している脱水方法が挙げられ、長網、円網、傾斜ワイヤーなどで脱水した後、ロールプレスで脱水する方法が好ましい。また、乾燥方法としては特に限定されないが、紙の製造で用いられている方法が挙げられ、例えば、シリンダードライヤー、ヤンキードライヤー、熱風乾燥、赤外線ヒーターなどの方法が好ましい。また乾燥方法としては、特に限定されないが、非接触の乾燥方法でも、シートを拘束しながら乾燥する方法の何れでもよく、これらを組み合わせてもよい。
本発明の微細セルロース繊維含有シートは、単独で又は他の材料と組み合わせて、印刷用の紙、フィルター、セパレーター、粒子担持シート、包装材、ダンボールなどの種々の紙製品、湿式、乾式不織布、おむつ、スピーカー振動板原紙などに使用することもできる。
「JAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法No.52:2000 パルプ及び紙―繊維長試験方法―光学的自動計測法」に準ずるカヤーニ社製:繊維長測定装置「FiberLab」で測定して得られる長さ荷重平均繊維長を平均繊維長とした。
濃度0.05〜0.1質量%のセルロース繊維水懸濁液をガラス上にキャストした表面を走査型電子顕微鏡にて観察した。この際、得られた画像内に縦横任意の画像幅の軸を想定した場合に少なくとも軸に対し、20本以上の繊維が軸と交差するような試料及び観察条件(倍率等)とする。この条件を満足する観察像に対し、1枚の画像当たり縦横2本ずつの無作為な軸を引き、軸に交錯する繊維の繊維幅を目視で読み取っていく。こうして最低3枚の重なっていない表面部分の画像を電子顕微鏡で観察し、各々2つの軸の交錯する繊維の繊維幅の値を読み取り(最低20本×2×3=120本の繊維幅)平均値を測定した。
JIS P8124に準拠して坪量を測定した。なお抄紙の際ピックアップできず、シートが得られなかったものに関しては目標坪量を表中に括弧付けで記載した。
JIS−P−8118:1998「紙及び板紙−厚さ及び密度の試験方法」に準拠して測定した。
針葉樹晒クラフトパルプ(王子製紙社製、水分50質量%)を濃度4.0質量%になるように水を加えて、分散した後、ダブルディスクレファイナーで5時間連続循環叩解をおこなった。得られたセルロース繊維の長さ荷重平均繊維長は0.49mm、平均繊維幅は350nmであった。得られたセルロース繊維分散液Aのセルロース繊維含有濃度は3.95質量%であった。
実施例1のセルロース繊維分散液Aを濃度0.3質量%に希釈し、順流式円網抄紙機にてジェットワイヤー比1.24にて抄紙を行い、湿潤シートを得た。湿潤シートを、ヤンキードライヤーにて温度110℃で乾燥して、坪量16.0g/m2、密度0.48g/cm3のセルロース繊維シートを得た。
実施例1のセルロース繊維分散液Aを濃度0.3質量%に希釈し、逆流式円網抄紙機にてジェットワイヤー比1.21にて抄紙を行い、湿潤シートを得た。湿潤シートを、ヤンキードライヤーにて温度110℃で乾燥して、坪量25.0g/m2、密度0.65g/cm3のセルロース繊維シートを得た。
実施例1のセルロース繊維分散液Aを濃度0.3質量%に希釈し、順流式円網抄紙機にてジェットワイヤー比1.25にて抄紙を行い、湿潤シートを得た。湿潤シートを、ヤンキードライヤーにて温度110℃で乾燥して、坪量27.0g/m2、密度0.75g/cm3のセルロース繊維シートを得た。
実施例1のセルロース繊維分散液Aを濃度0.3質量%に希釈し、長網式抄紙機にてジェットワイヤー比1.01にて抄紙を行い、湿潤シートを得た。湿潤シートを、ヤンキードライヤーにて温度110℃で乾燥して、坪量18.0g/m2、密度0.68g/cm3のセルロース繊維シートを得た。
実施例1のセルロース繊維分散液Aを濃度0.3質量%に希釈し、長網式抄紙機にてジェットワイヤー比1.05にて抄紙を行い、湿潤シートを得た。湿潤シートを、ヤンキードライヤーにて温度110℃で乾燥して、坪量25.0g/m2、密度0.72g/cm3のセルロース繊維シートを得た。
針葉樹晒クラフトパルプ(王子製紙社製、水分50質量%)を濃度4.0質量%になるように水を加えて、分散した後、ダブルディスクレファイナーで2.5時間連続循環叩解をおこなった。得られたセルロース繊維の長さ荷重平均繊維長は0.62ml、繊維幅は720nmであった。得られたセルロース繊維分散液Bのセルロース繊維含有濃度は3.8質量%であった。
実施例7で得られたセルロース繊維分散液Bを濃度0.3質量%に希釈し、順流式円網抄紙機にてジェットワイヤー比1.22にて抄紙を行い、湿潤シートを得た。湿潤シートを、ヤンキードライヤーにて温度110℃で乾燥して、坪量28.0g/m2、密度0.85g/cm3のセルロース繊維シートを得た。
実施例7で調製したセルロース繊維分散液Bを濃度2質量%に希釈し、エムテクニックス社製クレアミックス11Sにて2時間解繊処理を行ってセルロース繊維分散液Cを得た。得られたセルロース繊維の長さ荷重平均繊維長は0.4mm、繊維幅は220nmであった。
実施例9で得られたセルロース繊維分散液Cを濃度0.3質量%に希釈し、順流式円網抄紙機にてジェットワイヤー比1.22にて抄紙を行い、湿潤シートを得た。湿潤シートを、ヤンキードライヤーにて温度110℃で乾燥して、坪量11.0g/m2、密度0.35g/cm3のセルロース繊維シートを得た。
実施例8で調製したセルロース繊維分散液Bを濃度2質量%に希釈した後、セルロース固形分に対してエンドグルカナーゼ活性を持つセルラーゼ(Ecopulp 314−4093、AB Enzyme社製)を2質量%添加した。45℃で1時間処理を行った後、80℃、10分間処理を行って酵素を失活した。得られた酵素処理液の固形分濃度は1.85質量%であった。酵素処理液をエムテクニックス社製クレアミックス11Sにて2時間解繊処理を行い、固形分1.8質量%のセルロース繊維分散液Dを得た。得られたセルロース繊維の長さ荷重平均繊維長は0.23mm、繊維幅は150nmであった。
実施例11で得られたセルロース繊維分散液Dを濃度0.3質量%に希釈し、順流式円網抄紙機にてジェットワイヤー比1.22にて抄紙を行い、湿潤シートを得た。湿潤シートを、ヤンキードライヤーにて温度110℃で乾燥して、坪量13.0g/m2、密度0.5g/cm3のセルロース繊維シートを得た。
実施例1で得られたセルロース繊維分散液Aを長網抄紙機にてジェットワイヤー比1.01で坪量12.0g/m2狙いで抄紙を試みたが、ワイヤーから湿紙をピックアップできず、抄紙は不可能であった。
実施例7で得られたセルロース繊維分散液Bを長網抄紙機にてジェットワイヤー比1.05で坪量9.0g/m2狙いで抄紙を試みたが、ワイヤーから湿紙をピックアップできず、抄紙は不可能であった。
実施例7で得られたセルロース繊維分散液Cを長網抄紙機にてジェットワイヤー比1.01で坪量14.0g/m2狙いで抄紙を試みたが、ワイヤーから湿紙をピックアップできず、抄紙は不可能であった。
針葉樹晒クラフトパルプ(王子製紙社製、水分50質量%)を濃度4.0質量%になるように水を加えて、分散した後、ダブルディスクレファイナーで1回処理をした。得られたセルロース繊維の長さ荷重平均繊維長は1.2mm、繊維幅は15μmであった。得られたセルロース繊維分散液Eのセルロース繊維含有濃度は3.98質量%であった。
比較例4で得られたセルロース繊維分散液Eを濃度0.3質量%に希釈し、長網抄紙機にてジェットワイヤー比1.02にて抄紙を行い、湿潤シートを得た。湿潤シートを、ヤンキードライヤーにて温度110℃で乾燥し、坪量27.0g/m2、密度0.4g/cm3のセルロース繊維シートを得た。
比較例4で得られたセルロース繊維分散液Eを濃度0.3質量%に希釈し、順流式円網抄紙機にてジェットワイヤー比1.25にて抄紙を行い、湿潤シートを得た。湿潤シートを、ヤンキードライヤーにて温度110℃で乾燥し、坪量22.0g/m2、密度0.6g/cm3のセルロース繊維シートを得た。
比較例4で得られたセルロース繊維分散液Eを濃度0.3質量%に希釈し、長網抄紙機にてジェットワイヤー比1.02にて抄紙を行い、湿潤シートを得た。湿潤シートを、ヤンキードライヤーにて温度110℃で乾燥し、坪量20.0g/m2、密度0.5g/cm3のセルロース繊維シートを得た。
坪量を3g/m2に設定した以外は実施例1と同様に、セルロース繊維シートを抄造した。
抄紙機を傾斜角度10°の傾斜ワイヤーを備えた傾斜ワイヤー式抄紙機に変更した以外は、実施例1と同様にしてセルロース繊維シートを抄造した。
抄紙機械での製造時に紙の進行方向に並行な紙の方向を「縦」、紙の進行方向に垂直な紙の方向を「横」として巻取りからサンプリングし、引張物性の評価を行った。
JIS P8113に従って、シートの縦方向及び横方向の引張弾性率を測定した。
(引張強度)
JIS P8113に従って、シートの縦方向及び横方向の引張強度を測定した。
抄紙の際、ワイヤーから湿紙が剥がれる際、毛布に転写され、シートが得られたものを○、剥がれないものを×とした。
作製した紙に透過光を当てて、泡地合(微小円形状の繊維の薄い部分の集合体)及びスケ(不定形の繊維の脱落部分)、繊維の凝集の有無を以下の基準で評価を行った。
◎:泡地合、スケ、繊維の凝集が全く無く、面質は良好であった。
○:泡地合、スケ、繊維の凝集の軽微なものが一部に見られるが、面質は概ね良好であった。
△:泡地合、スケ、繊維の凝集が一部に見られ、面質がやや劣っていた。
×:泡地合、スケ、繊維の凝集が数ヶ所以上に見られ、面質が著しく劣っていた。
地合は◎又は○であれば、実用上許容できる。
更に、坪量が3g/m2である比較例8は、シートのスケが非常に多く、断紙が多発して連続生産が不可能であった。
また、傾斜ワイヤー式抄紙機を使用した比較例9も、シートのスケが非常に多く、断紙が多発して連続生産が不可能であった。
Claims (9)
- 微細セルロース繊維を含有し、坪量が5g/m2以上30g/m2以下であり、密度が0.3g/m3以上1.0g/m3以下であり、JIS P8113に規定される引張強度の縦横比が2.5以下である、シート。
- 微細セルロース繊維の数平均繊維幅が1μm以下である、請求項1に記載のシート。
- 微細セルロース繊維の繊維長が1mm以下である、請求項1又は2に記載のシート。
- JIS P8113に規定される弾性率の縦横比が3.0以下である、請求項1から3の何れか一項に記載のシート。
- JIS P8113に規定される縦及び横の引張強度がそれぞれ独立に、0.2MPa以上3.0MPa以下である、請求項1から4の何れか一項に記載のシート。
- JIS P8113に規定される縦及び横の弾性率がそれぞれ独立に、
2.0GPa以上15.0GPa以下である、請求項1から5の何れか一項に記載のシート。 - 微細セルロース繊維が、セルラーゼ処理された微細セルロース繊維である、請求項1から6の何れか一項に記載のシート。
- 円網抄紙シートである、請求項1から7の何れか一項に記載のシート。
- 微細セルロース繊維含有分散液を抄紙する工程を含む、請求項1から8の何れか一項に記載のシートの製造方法。
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