JP2017124857A - 開缶用タブ及び缶蓋並びに缶 - Google Patents

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Abstract

【課題】開缶用タブの指掛かり性を向上でき、かつ必要な強度を維持できる開缶性に優れた開缶用タブ及び缶蓋並びに缶を提供する。
【解決手段】開缶用タブ1は、外形形状を形成するタブ本体11の中央付近に設けられ缶蓋本体2のリベット25に固着される固着部12と、タブ本体11の先端部に設けられて缶蓋本体2の開口片27を押し下げて開口させるための押下部16と、押下部16に対してタブ本体11の固着部12を挟んだ反対側に設けられて押下部16を押し下げるために缶蓋本体2から引上げられる引上部17と、引上部17と固着部12との間に設けられて下面側に向けて凸となるように凹状に形成されたタブパネル14とを備え、引上部17は、少なくともタブ本体11の後縁部11bから後縁部11bと側縁部11dとの間の角部11cにかけて設けられるとともに、タブ本体11の前縁部11aよりも厚みが薄く設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、缶蓋本体に固着され、缶蓋本体上に取り付けられたままの状態で缶蓋本体の一部を押し下げて飲み口を開口するステイオンタブ型の開缶用タブ及び缶蓋並びに缶に関する。
飲料用の缶蓋として、特許文献1に開示されるように、開缶用タブを缶蓋本体に取り付けたままの状態で飲み口が開口可能なステイオンタブ型のものが知られている。この缶蓋は、開缶用タブがリベットによって取り付けられており、この開缶用タブの後端部側の引上部(タブテール部)を引き上げることにより、リベット近傍が折れ曲がって支点となり、押下部(タブの先端)が作用点となって、パネル表面のスコアに囲まれた開口片を押圧、没入させてスコアを破断させ、飲み口を開口させることができる。この際、パネルは、スコア形状に沿って破断されるが、開口片はパネルから離れることなく内部に押し入れられる。
また、この種の缶蓋には、開缶用タブの引上部を引き上げる際に、引上部に指を引っ掛けて容易に引き上げ易くするため、引上部の中央部分を開缶用タブの上面側に向かって凸となる凹状に凹ませて薄く形成することや、引上部の下部に指を挿入し易くするために、缶蓋本体に指掛け凹部を設けることが行われている。
2002‐346673号公報 2011‐116450号公報
ところが、開缶用タブの引上部を引き上げて開缶する際に指を掛ける位置は人によって異なり、実際には、引上部の中央部以外に、中央部の両側に配置される角部にも指が掛けられる。そこで、開缶用タブの後端部全体を薄く形成して、角部に指が掛けられた際にも開缶栓を損ねないようにすることが考えられる。しかし、一般的な開缶用タブには、開缶用タブの全体の強度が得られやすくすることや軽量化を目的として、開缶用タブが加工される金属板の端面を裏面側に折り込むことによりカール状に形成し、開缶用タブの外形やフィンガーホールを形成している。このため、角部を含めて開缶用タブの後端部全体を薄く加工しようとした際には、その加工の際にカール状の部分(カール部)が押しつぶされることで疲労が蓄積し、開缶用タブの表面に割れが生じるおそれがある。
また、開缶用タブの表面に生じる割れを防止するために、開缶用タブの外形を取り囲むようにして設けられる外周側のカール部だけを薄く加工することにして、フィンガーホールを取り囲むカール部はそのままの状態とすることも考えらえる。しかし、この場合には、開缶用タブの後端部に指を引っ掛ける際に、指が外周側からフィンガーホール側に向けて挿入されることで、その裏面側に配置された端面のエッジ部分が指に接触することがあり、その結果、開封者に痛みや違和感を感じさせることがあった。
この点、特許文献2に開示される缶蓋のように、フィンガーホールを有しないタイプの開缶用タブにおいては、フィンガーホールが形成されていないことから、そのフィンガーホール部分に切断した端面のエッジ部が露出することはない。しかし、特許文献2に開示されている開缶用タブのように、外周側の周縁部の端面のみを裏面側に巻き込んだ形状では、フィンガーホールを形成した場合と比べて剛性が低くなり、全体の折れ曲がり強度が低下して、開缶不良が生じるおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、開缶用タブの指掛かり性を向上でき、かつ必要な強度を維持できる開缶性に優れた開缶用タブ及び缶蓋並びに缶を提供することを目的とする。
本発明の開缶用タブは、外形形状を形成するタブ本体の中央付近に設けられ缶蓋本体のリベットに固着される固着部と、前記タブ本体の先端部に設けられて前記缶蓋本体の開口片を押し下げて開口させるための押下部と、該押下部に対して前記タブ本体の前記固着部を挟んだ反対側に設けられて前記押下部を押し下げるために前記缶蓋本体から引上げられる引上部と、前記引上部と前記固着部との間に設けられて下面側に向けて凸となるように凹状に形成されたタブパネルとを備え、前記引上部は、少なくとも前記タブ本体の後縁部から該後縁部と側縁部との間の角部にかけて設けられるとともに、前記タブ本体の前縁部よりも厚みが薄く設けられていることを特徴とする。
この開缶用タブには、フィンガーホールを設けることなく、タブパネルが設けられている。そして、開缶用タブは、タブパネルを囲むタブ本体(開缶用タブ)の後縁部から角部にかけて、前縁部よりも厚みが薄く設けられた引上部を有している。このように、引上部を薄肉に設けることで、指や爪を引っ掛けることが容易になる。また、後縁部の中央部だけでなく、その中央部から角部までを薄肉に形成した引上部を設けているので、開封者は、後縁部の中央部だけでなく、側縁部と後縁部との間の角部に指を掛けることが容易になる。また、開缶用タブの引上部に指を引っ掛ける際に、指が引上部側からタブパネル側に向けて挿入された場合でも、この開缶用タブには、フィンガーホールを設けることなくタブパネルを設けていることから、金属材を切断した端面のエッジ部が露出することがない。したがって、指にエッジ部が接触することを回避でき、開封者に違和感を感じさせることがない。また、引上部側から挿入された指は、引上部からタブパネルの裏面に向けて円滑に案内されるので、開缶用タブの下面側に指を容易に挿入して引き上げることができ、開缶性を向上できる。さらに、この開缶用タブでは、フィンガーホールの代わりにタブ本体の一部を下面側に向けて凸となるように形成したタブパネルを設けることで剛性を確保できるので、フィンガーホールを無くしたことにより全体の折れ曲がり強度が低下することを回避できる。
本発明の開缶用タブにおいて、前記引上部は、前記タブパネルを囲む前記タブ本体の後縁部から側縁部にかけて設けられているとよい。
この場合、タブパネルを囲むより広い範囲に薄肉の引上部を設けることで、開封者は、後縁部から側縁部にかけて指を掛けることができ、開缶用タブを容易に引き上げることができる。
本発明の開缶用タブにおいて、前記引上部は、下面側を上方に凹ませた形状としたり、上面側を下方に凹ませた形状としたり、下面側と上面側の双方を互いに凹ませた形状とすることにより、薄肉に設けることができる。
なお、下面側を凹ませた形状とした場合には、缶蓋本体と引上部との間隔を広げることができるので、開缶用タブの指掛かり性をより向上できる。
本発明の開缶用タブにおいて、前記引上部に、連結片が切り離された後の切断面が設けられているとよい。
開缶用タブはシート状の金属材を順送しながら、金属材のキャリア部との間を連結片(キャリーポイント)により接続した状態で成形が行われる。そして、最後に連結片を切断してキャリア部から切り離すことにより、開缶用タブが成形される。ところが、開缶用タブの成形は、連結片により金属材と接続された状態で行われることから、連結片の周辺部分のカール成形が浅くなり、その周辺部分において金属材を切断した断面のエッジ部が、タブ本体の周縁部側や下面側に露出しやすい。このため、連結片から開缶用タブを切り離した後においても、連結片が接続されていた周辺部分に指が触れることで、開封者は指の引っ掛かりを感じやすい。この点、連結片(連結片の切断面)を引上部の形成範囲内に設けておくことで、引上部を薄肉に加工する際に、タブ本体の後縁部や角部等とともに連結片の周辺部分のエッジ部も潰すことができる。したがって、連結片に起因するエッジ部が指に接触することを回避でき、開封者に違和感を感じさせることを防止できる。
本発明の缶蓋は、缶蓋本体と前記開缶用タブとを備えることを特徴とする。
本発明の缶は、缶胴本体に前記缶蓋が巻締められていることを特徴とする。
本発明によれば、タブパネルを囲む広い範囲を薄肉に形成して引上部を設けることで、開缶用タブの指掛かり性を向上でき、良好な開缶性を発揮できるとともに、開缶用タブ自体の剛性を確保して折れ曲がり強度が低下することを回避できる。
本発明の第1実施形態に係る開缶用タブの平面図である。 図1に示す開缶用タブの背面図である。 図1に示す開缶用タブの右側面図である。 図1に示す開缶用タブの下側面図である。 図1に示すA‐A線に沿う矢視断面における開缶用タブの断面図である。 本発明の実施形態に係る缶蓋の平面図である。 図6に示すB‐B線に沿う矢視断面における缶蓋の断面図である。 図6に示すC‐C線に沿う矢視断面における缶蓋の断面図である。 本発明の実施形態に係る容器の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る開缶用タブの平面図である。 図10に示す開缶用タブの右側面図である。 図10に示す開缶用タブの下側面図である。 本発明の第3実施形態に係る開缶用タブの右側面図である。 図13に示す開缶用タブの下側面図である。 実施例1の開缶用タブの平面図である。 実施例2の開缶用タブの平面図である。 実施例3の開缶用タブの平面図である。 比較例1の開缶用タブの平面図である。 比較例2の開缶用タブの平面図である。
以下、本発明に係る開缶用タブ及び缶蓋並びに缶、開缶用タブの製造方法の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の缶蓋100は、例えば飲料用等の缶に用いられる、いわゆるステイオンタブ方式の缶蓋であり、図6〜図8に示すように、缶蓋本体2と、この缶蓋本体2に取り付けられた開缶用タブ1Aとにより構成される。また、このように構成される缶蓋100は、図9に示すように、内容物を充填した缶胴本体3の開口端部に巻締められることにより、缶胴本体3の内部を密閉した缶101が製造される。なお、図示は省略するが、缶胴本体3は有底筒状に形成されている。これらの缶胴本体3、缶蓋本体2及び開缶用タブ1Aは、それぞれアルミニウム合金により形成されている。
缶蓋本体2は、図6〜図8に示すように、略円板状のパネル部21と、このパネル部21の外周部に沿って下方に凸となるように設けられた環状のカウンターシンク部22とを備えている。そして、パネル部21の一部には、凹状に形成されたパネルデボス23が設けられており、このパネルデボス23の底面に、開口片27を画成するスコア24と、開口片27とはリベット25を介して反対側に配置された指掛け凹部26とが設けられている。
スコア24は、開缶用タブ1Aによる押圧によって破断されて開口片27が缶内部に押し込まれることで、飲み口を開口する構成とされる。なお、開口片27上には、スコア24に沿うようにして上方に突出したインナービード28が形成されており、開口片27が補強されている。
リベット25は、パネル部21の上面をリング状に圧印するコイニング加工を施して、パネル部21の中心部を上方に張り出させることにより形成されている。
また、指掛け凹部26は、開缶用タブ1Aの後端部に沿うようにして、その下方近傍に、パネルデボス23の底面の一部をさらに凹状にして形成されている。これにより、開封者は、指掛け凹部26から指を開缶用タブ1Aの後端部(引上部17)の下側に入れることで、後端部に指をかけやすく、後端部を容易に引き上げることができる。
また、これらリベット25と指掛け凹部26との間には、ディンプルと称される凸部29が形成されている。凸部29は、パネルデボス23の上面に突出し、開缶用タブ1Aの幅方向に間隔をおいて2つ形成されている。この凸部29に、開缶用タブ1Aの外側縁部が引っ掛かることで、開缶用タブ1Aがリベット25回りへ回転移動することを防止できる。そして、開缶用タブ1Aが、リベット25に取り付けられている。
開缶用タブ1Aは、図1〜図5に示すように、外形形状を形成するタブ本体11の周縁部19が下面側に折り曲げられてカール成形が施されており、全体の剛性が高められている。そして、このタブ本体11の中央付近には、缶蓋本体2のリベット25と固着されるリベット孔15を有する固着部12が設けられている。また、固着部12は、U字状のスロット13により形成されている。そして、開缶用タブ1Aは、この固着部12に形成されたリベット孔15に缶蓋本体2のリベット25を挿入し、固着部12の下面をパネルデボス23の底面に当接させた状態でリベット25をかしめることにより、缶蓋本体2に取り付けられる。
また、開缶用タブ1Aは、タブ本体11の先端部に設けられて缶蓋本体2の開口片27を押し下げて開口させるための押下部16と、この押下部16に対してタブ本体11の固着部12を挟んだ反対側に設けられて押下部16を押し下げるために缶蓋本体2から引き上げられる引上部17と、タブ本体11の引上部17と固着部12との間に設けられて下面側に向けて凸となるように凹状に形成されたタブパネル14とを備えている。
押下部16及び引上部17を含むタブ本体11の周縁部19は、下面側に折り返されることにより形成されている。このうち、引上部17は、少なくともタブ本体11の後縁部11bからこの後縁部11bと側縁部11dとの間の角部11cに掛けて設けられており、タブ本体11の押下部16を含む前縁部11aの厚みt3よりもの厚みt1が薄く設けられている。また、開缶用タブ1Aでは、引上部17は、図1及び図2にハッチングで示したように、タブパネル14を囲むタブ本体11の後縁部11bから側縁部11dにかけて設けられており、タブ本体11の周縁部が折り返された後にさらに下面側が押し潰されることにより、下面側を上方に凹ませた形状に形成されている。また、開缶用タブ1Aは、シート状の金属材を順送しながら、その金属材のキャリア部との間を連結片18(図2参照)により接続した状態で成形が行われるが、この連結片18が切り離された後の切断面が、引上部17に設けられている。
引上部17を除く前縁部11aの厚みt3は、1.3mm以上1.6mm以下に形成され、引上部17の厚みt1は、0.7mm以上1.2mm以下に形成される。また、タブパネル14の凹部深さMは、この開缶用タブ1Aを形成している素材の板厚(0.26mm以上0.35mm以下)よりも大きく、0.50mm以上1.0mm以下に形成されており、タブパネル14の厚みt2は、0.80mm以上1.15mm以下に設けられている。
このようにして構成される開缶用タブ1Aにおいては、前述したように、フィンガーホールの代わりにタブパネル14が設けられ、タブパネル14を囲むタブ本体11(開缶用タブ1A)の後縁部11bから側縁部11dにかけて、前縁部11aよりも厚みが薄く設けられた引上部17が設けられている。このように、引上部17を薄肉に設けることで、指や爪を引っ掛けることが容易になる。また、タブパネル14を囲むより広い範囲に薄肉の引上部17が設けられているので、開封者は、後縁部11bの中央部だけでなく、側縁部11dと後縁部11bとの間の角部11cに指を掛けることが容易になり、開缶用タブ1Aを容易に引き上げることができる。
また、第1実施形態の開缶用タブ1Aのように、引上部17を、下面側を上方に凹ませた形状とした場合には、缶蓋本体2と引上部17との間隔を広げることができるので、開缶用タブ1Aの指掛かり性をより向上できる。なお、引上部17は、下面側を上方に凹ませた形状に限られず、図10〜図12に示す第2実施形態の開缶用タブ1Bのように、タブ本体11の上面側を下方に凹ませた形状としたり、図13及び図14に示す第3実施形態の開缶用タブ1Cのように、引上部17をタブ本体11の下面側と上面側の双方を互いに凹ませた形状とすることにより、薄肉に設けることができる。
さらに、本実施形態のように、金属材のキャリア部との間を接続する連結片18(連結片18の切断面)を、引上部17の形成範囲内(本実施形態では側縁部11d)に設けておくことで、引上部17を薄肉に加工する際に、すなわちタブ本体11の後縁部11bや角部11c、側縁部11dを押し潰す際に、連結片18の周辺部分において露出する断面のエッジ部も潰すことができる。これにより、開缶用タブ1Aの引上部17に指を掛けた際に、連結片18に起因するエッジ部が指に接触することを回避でき、開封者に違和感を感じさせることを防止できる。
また、開缶用タブ1Aの引上部17に指を引っ掛ける際に、指が引上部17側からタブパネル14側に向けて挿入された場合でも、この開缶用タブ1Aには、フィンガーホールを設けることなくタブパネル14を設けていることから、金属材を切断した端面のエッジ部が露出することがない。したがって、指にエッジ部が接触することを回避でき、開封者に違和感を感じさせることがない。また、引上部17側から挿入された指は、引上部17からタブパネル14の裏面14cに向けて円滑に案内されるので、開缶用タブ1Aの下面側に指を容易に挿入して引き上げることができ、開缶性を向上できる。
さらに、この開缶用タブ1Aでは、フィンガーホールの代わりにタブ本体11の一部を下面側に向けて凸となるように形成したタブパネル14により剛性を確保できるので、フィンガーホールを無くしたことにより全体の折れ曲がり強度が低下することを回避できる。
なお、図示は省略するが、このように構成される開缶用タブ1Aは、シート状の金属材にリベット孔15等の開缶用タブ1Aに形成される孔形状を形成した後、金属材のキャリア部との間の連結片18(図2参照)を除いて開缶用タブ1Aの外形を切断したブランクを打ち抜き、そのブランクを連結片18で連結された状態で、凹凸形状等の成形を施し、且つ、タブ本体11の周縁部19をカール成形する。そして、その後に後端部側の周縁部19を押しつぶして、引上部17を形成する。最後に、連結片18を切断して、金属材のキャリア部から切り離すことにより、開缶用タブ1Aが成形される。
図15〜図19にハッチングで示したように、周縁部の下面側を上方に凹ませた形状の引上部17を形成し、それぞれ引上部17の形成範囲を変更した開缶用タブを作製し、これらの開缶用タブを取り付けた缶蓋を用いて指掛け官能試験を行った。なお、連結片18は、タブ本体11の側縁部11dに設けて、各開缶用タブの成形を行った。
実施例1の開缶用タブは、図15に示すように、タブパネル14を設けるとともに、タブ本体11の後縁部11bから角部11cの中ほどにかけて引上部17を形成した。実施例2の開缶用タブは、図16に示すように、タブパネル14を設けるとともに、タブパネル14を囲むタブ本体11の後縁部11bから、角部11cと側縁部11dとの接続部にかけて形成した。実施例3の開缶用タブは、図17に示すように、タブパネル14を設けるとともに、タブパネル14を囲うタブ本体11の後縁部11bから側縁部11dにかけて形成した。
また、比較例1の開缶用タブは、図18に示すように、タブパネルを設けることなく、フィンガーホール41を形成するとともに、実施例1と同一の範囲に引上部17を設けた。なお、比較例1では、フィンガーホール41の周縁部を潰さずに、タブ本体11の後縁部11bから角部11cの中ほどにかけて引上部17を形成した。比較例2の開缶用タブは、図19に示すように、タブパネルを設けることなく、フィンガーホール41を形成するとともに、後縁部11bの中央部のみを潰して引上部17を設けた。なお、比較例2では、フィンガーホール41の周縁部も引上部17と同じ位置まで潰して形成した。
指掛け官能試験は、20人のパネラーに、各開缶用タブを取り付けた缶蓋を開封した際の開缶用タブの指掛かり性と、開封した際に感じる違和感の有無に対して点数をつけてもらい、20人の点数の合計点により比較を行った。指掛かり性の評価は、缶蓋ごとに指掛かり性が良いと感じた場合に1点を付与し、指掛かり性が悪いと感じた場合を0点とした。また、違和感の評価は、缶蓋ごとに違和感を感じなかった場合に1点を付与し、違和感を感じた場合を0点とした。
これらの結果を表1に示す。
表1の結果からわかるように、タブパネルを設けるとともに、少なくともタブ本体の後縁部から角部の中ほどにかけて引上部を形成することで、缶蓋の開封時の指掛かり性を向上できるとともに、違和感を低減できた。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
1A〜1C 開缶用タブ
2 缶蓋本体
3 缶胴本体
11 タブ本体
12 固着部
13 スロット
14 タブパネル
14c タブパネルの裏面
15 リベット孔
16 押下部
17 引上部
18 連結片
19 周縁部
21 パネル部
22 カウンターシンク部
23 パネルデボス
24 スコア
25 リベット
26 指掛け凹部
27 開口片
28 インナービード
29 凸部
41 フィンガーホール
100 缶蓋
101 缶

Claims (6)

  1. 外形形状を形成するタブ本体の中央付近に設けられ缶蓋本体のリベットに固着される固着部と、
    前記タブ本体の先端部に設けられて前記缶蓋本体の開口片を押し下げて開口させるための押下部と、
    該押下部に対して前記タブ本体の前記固着部を挟んだ反対側に設けられて前記押下部を押し下げるために前記缶蓋本体から引上げられる引上部と、
    前記引上部と前記固着部との間に設けられて下面側に向けて凸となるように凹状に形成されたタブパネルとを備え、
    前記引上部は、少なくとも前記タブ本体の後縁部から該後縁部と側縁部との間の角部にかけて設けられるとともに、前記タブ本体の前縁部よりも厚みが薄く設けられていることを特徴とする開缶用タブ。
  2. 前記引上部は、前記タブパネルを囲む前記タブ本体の後縁部から側縁部にかけて設けられていることを特徴とする請求項1に記載の開缶用タブ。
  3. 前記引上部は、下面側を上方に凹ませた形状により形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の開缶用タブ。
  4. 前記引上部に、連結片が切り離された後の切断面が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の開缶用タブ。
  5. 缶蓋本体と請求項1から4のいずれか一項に記載の前記開缶用タブとを備えることを特徴とする缶蓋。
  6. 缶胴本体に請求項5に記載の前記缶蓋が巻締められていることを特徴とする缶。
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