JP2017121657A - 開缶用タブの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィンガーホールを有しない開缶用タブを変形や連結片(キャリーポイント)の破断等を生じさせることなく、高精度にかつ歩留まり良く製造する。【解決手段】引上部17と固着部12との間に設けられ下面側に向けて凸となるように上面が凹状に形成されたタブパネル14とを備える開缶用タブ1を製造する方法であって、シート材50を順送りしながら、リベット孔15を含む孔あけ加工を施す孔あけ工程、孔あけ加工後のシート材50のキャリア部51との間の連結片18を除いてタブ本体1を展開してなるタブ素材61の外縁を切断する外形抜き工程、切断されたタブ素材61の周縁部を折り返すカール工程を順次実施するとともに、外形抜き工程より前に、タブパネル14を成形する。【選択図】 図1

Description

本発明は、缶蓋上に固着され、缶蓋上に取り付けられたままの状態で缶蓋の一部を押し下げて飲み口を開口するステイオンタブ型の開缶用タブを製造する方法に関する。
飲料用の缶蓋として、特許文献1に開示されるように、開缶用タブを缶蓋本体に取り付けたままの状態で飲み口が開口可能なステイオンタブ型のものが知られている。この缶蓋は、開缶用タブがリベットによって取り付けられており、この開缶用タブの後端部側に形成された引上部(タブテール部)を引き上げることにより、リベット近傍が折れ曲がって支点となり、押下部(タブの先端)が作用点となって、パネル表面のスコアに囲まれた開口片を押圧、没入させてスコアを破断させ、飲み口を開口させることができる。この際、パネルは、スコア形状に沿って破断されるが、開口片はパネルから離れることなく飲料用内部に押し入れられる。また、このような缶蓋に取り付けられる開缶用タブの引上部とリベット近傍の固着部との間の部分には、一般にフィンガーホールが形成されている。
この開缶用タブを製造する場合、アルミニウム合金等からなる帯板状のシート材を順送りしながら、このシート材にリベット孔、フィンガーホール等の孔あけ加工を施す孔あけ工程、シート材のキャリア部との間の連結片(キャリーポイント)を除いて開缶用タブの外形を切断する外形抜き工程、周縁部等を折り曲げて、裏側に折り返してカールするカール工程、タブテール部等を押し潰すなどの加工により各部の形状を整える整形工程を経て、最後に連結片を切断して、シート材のキャリア部からタブを切り離すことにより、開缶用タブが成形される。
この場合、フィンガーホールの形成に際しては、開缶用タブの外形形状を形成する周縁部側と、フィンガーホールを形成する内周部側の両方に切断された端面が形成される。そして、これらの切断された端面を、開缶用タブの裏面側に折り込むことにより、開缶用タブの外形形状やフィンガーホールが形成される。このように、開缶用タブは、切断した端面を折り込むことにより外形形状やフィンガーホールを形成しているので、全体の強度が得られやすく、またフィンガーホールの打ち抜き部分によって軽量化を図ることができる。しかし、切断した端面がタブの外周縁とフィンガーホールの内周縁との両方に形成されるため、引き上げ部に指を引っ掛ける際に端面のエッジ部分に指が接触し、使用者に痛みや違和感を感じさせることがある。
この点、特許文献2に開示される缶蓋のように、フィンガーホールを有しないタイプの開缶用タブにおいては、フィンガーホールが形成されないことから、そのフィンガーホール部分に切断した端面のエッジ部が露出することはない。この開缶用タブにおいては、その周縁部が裏側に折り返されており、特許文献1に開示の開缶用タブにおけるフィンガーホールの部分は、特許文献2では、周縁部に比べて上面が若干窪んだ凹状に形成されている。
特開2002‐346673号公報 特開2011‐116450号公報
ところで、特許文献2に開示のようなタブホールを有しない開缶用タブを製造する場合、特許文献1に開示の方法を採用すると、開缶用タブとして完成するまでの間にタブが変形して連結片(キャリーポイント)が破断してしまい、成形不良となる問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、フィンガーホールを有しない開缶用タブを変形や連結片(キャリーポイント)の破断等を生じさせることなく、高精度にかつ歩留まり良く製造することを目的とする。
本発明の開缶用タブの製造方法は、タブ本体の中央付近に設けられリベットにより缶蓋本体に固着されるリベット孔を有する固着部と、前記タブ本体の先端部に設けられて前記缶蓋本体の開口片を押し下げ開口するための押下部と、該押下部に対して前記固着部を挟んだ反対側に配置され前記缶蓋本体から引き上げられることにより前記押下部を押し下げるための引上部と、前記引上部と前記固着部との間に設けられ下面側に向けて凸となるように上面が凹状に形成されたタブパネルとを備える開缶用タブを製造する方法であって、シート材を順送りしながら、前記リベット孔を含む孔あけ加工を施す孔あけ工程、孔あけ加工後の前記シート材のキャリア部との間の連結片を除いて前記タブ本体を展開してなるタブ素材の外縁を切断する外形抜き工程、切断された前記タブ素材の周縁部を折り返すカール工程を順次実施するとともに、前記外形抜き工程より前に、前記タブパネルを成形する。
タブホールを有しない開缶用タブにおいてタブパネルを成形する場合、凹状に形成されるために、周囲から材料をタブパネルに引き込むようにして成形される。このため、外形抜き工程よりも後にタブパネルを成形すると、切断したタブ素材の周縁に接近した位置に凹状のタブパネルが成形されるため、引き込みによる縮み変形を適切に拘束することが難しく、周縁部にしわが発生するとともに、キャリーポイントを引っ張って破断するおそれがある。
本発明においては、タブパネルを外形抜き工程よりも前に成形しているので、成形部分の周囲を十分に押さえて適切なしわ押さえ力を作用させることができ、しわの発生を抑制し、連結片(キャリーポイント)を破断させることなく成形することができる。
本発明の開缶用タブの製造方法において、前記タブパネルを前記シート材の厚さ以上の深さで成形することができる。
また、前記タブパネルの外縁から前記外形抜き工程における前記タブ素材の外縁となる位置までの間の最小距離を5mm以下とするように成形することができる。
さらに、前記最小距離の部分が、前記タブパネルの外縁から前記シート材の順送り方向に沿って配置されるように成形することができる。
また、前記連結片を前記リベット孔に対して前記タブパネルと同じ側に形成することができる。
本発明によれば、フィンガーホールを有しない開缶用タブを変形や連結片(キャリーポイント)の破断等を生じさせることなく、高精度にかつ歩留まり良く製造することができる。
本発明の開缶用タブの製造方法の一実施形態においてシート材が順次加工される様子を説明する平面図である。 本発明の製造方法の一実施形態においてタブパネルを成形する金型を示す縦断面図である。 本発明の製造方法の一実施形態により製造される開缶用タブの平面図である。 図3に示す開缶用タブの背面図である。 図3に示す開缶用タブの右側面図である。 図3に示す開缶用タブの下側面図である。 図3に示すA‐A線に沿う矢視断面における開缶用タブの断面図である。 本発明の実施形態に係る缶蓋の平面図である。 図8に示すB‐B線に沿う矢視断面における缶蓋の断面図である。 図8に示すC‐C線に沿う矢視断面における缶蓋の断面図である。 本発明の実施形態に係る容器の断面図である。
以下、本発明に係る開缶用タブの製造方法の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の缶蓋100は、例えば飲料用等の缶に用いられる、いわゆるステイオンタブ方式の缶蓋であり、図8〜図10に示すように、缶蓋本体2と、この缶蓋本体2に取り付けられた開缶用タブ1とにより構成される。また、このように構成される缶蓋100は、図11に示すように、内容物を充填した缶胴本体3の開口端部に巻締められることにより、缶胴本体3の内部を密閉した缶101が製造される。なお、図示は省略するが、缶胴本体3は有底筒状に形成されている。これらの缶胴本体3、缶蓋本体2及び開缶用タブ1は、それぞれアルミニウム合金により形成されている。
缶蓋本体2は、図8〜図10に示すように、略円板状のパネル部21と、このパネル部21の外周部に沿って下方に凸となるように設けられた環状のカウンターシンク部22とを備えている。パネル部21の一部には、凹状に形成されたパネルデボス23が設けられており、このパネルデボス23の底面に、開口片27を画成するスコア24と、開口片27とはリベット25を介して反対側に配置された指掛け凹部26とが設けられている。
スコア24は、開缶用タブ1による押圧によって破断されて開口片27を缶内部に押し込まれることで、飲み口を開口する構成とされる。なお、開口片27上には、スコア24に沿うようにして上方に突出したインナービード28が形成されており、開口片27が補強されている。
リベット25は、パネル部21の上面をリング状に圧印するコイニング加工を施して、パネル部21の中心部を上方に張り出させることにより形成されている。
また、指掛け凹部26は、開缶用タブ1の後端部に沿うようにして、その下方近傍に、パネルデボス23の底面の一部をさらに凹状にして形成されている。これにより、開封者は、指掛け凹部26から指を開缶用タブ1の後端部(引上部17)の下側に入れることで、後端部に指をかけやすく、後端部を容易に引き上げることができる。
また、これらリベット25と指掛け凹部26との間には、ディンプルと称される凸部29が形成されている。凸部29は、パネルデボス23の上面に突出し、開缶用タブ1の幅方向に間隔をおいて2つ形成されている。この凸部29に、開缶用タブ1の外側縁部が引っ掛かることで、開缶用タブ1がリベット25周りへ回転移動することを防止できる。
そして、そのリベット25に開缶用タブ1が取り付けられている。
開缶用タブ1は、図3〜図7に示すように、外形形状を形成するタブ本体11の周縁部19が下面側に折り曲げられてカール成形が施されており、全体の剛性が高められている。そして、このタブ本体11の中央付近には、缶蓋本体2のリベット25と固着されるリベット孔15を有する固着部12が設けられている。また、固着部12は、U字状のスロット13に囲まれて形成されている。そして、開缶用タブ1は、この固着部12に形成されたリベット孔15に缶蓋本体2のリベット25を挿入し、固着部12の下面をパネルデボス23の底面に当接させた状態でリベット25をかしめることにより、缶蓋本体2に取り付けられる。
また、開缶用タブ1は、タブ本体11の先端部に設けられて缶蓋本体2の開口片27を押し下げて開口させるための押下部16と、この押下部16に対してタブ本体11の固着部12を挟んだ反対側に配置される後端部に設けられて押下部16を押し下げるために缶蓋本体2から引き上げられる引上部17と、タブ本体11の引上部17と固着部12との間に設けられて下面側に向けて凸となるように凹状に形成されたタブパネル14とを備えている。
押下部16及び引上部17を含むタブ本体11の周縁部19は、下面側に折り返されることにより形成されている。このうち、引上部17は、周縁部が折り返された後にさらに押し潰されており、裏側に凹部17aが形成されている。
なお、引上部17を除く開缶用タブ1の厚みt3は、1.3mm以上1.6mm以下に形成され、引上部17の厚みt1は、0.7mm以上1.2mm以下に形成される。また、タブパネル14の凹部深さMは、この開缶用タブ1を形成している素材の板厚(0.26mm以上0.35mm以下)よりも大きく、0.50mm以上1.0mm以下に形成されており、タブパネル14の厚みt2は、0.80mm以上1.15mm以下に設けられている。
このようにして構成される開缶用タブ1においては、フィンガーホールが形成されていないので、フィンガーホールの部分に金属材を切断した端面のエッジ部が露出することがない。このため、開封者が引上部17に指を引っ掛ける際に、指が引上部17側から固着部12側に向けて挿入された場合でも、フィンガーホールのエッジ部分が指に接触することを回避できる。引上部17裏面のエッジ部17bは、指の挿入方向に前方に向けて配置されるので、このエッジ部17bが指に接触して違和感を生じることはない。また、フィンガーホールの代わりにタブ本体11の一部を下面側に向けて凸となるように形成したタブパネル14を設けることで剛性を確保できるので、フィンガーホールを無くしたことにより全体の折れ曲がり強度が低下することを回避できる。
次に、この開缶用タブ1の製造方法について説明する。
この開缶用タブ1は、図1に示すように、帯状のシート材50(厚み0.26mm以上0.35mm以下)を矢印で示す方向に順送りしながら、孔あけ工程(D)、タブパネル加工工程(E)、外形抜き工程(F)、カール工程(G,H)を順次実施した後、シート材50のキャリア部51から切り離すことにより成形される。シート材50は、アルミニウム合金により形成され、開缶用タブ1を一列状に、又は複数列を同時に成形可能な幅に形成される。図1には、開缶用タブ1の中心線(リベット孔15の中心と押下部16の先端とを通るタブ本体11の中心線)Lがシート材50の長さ方向(順送り方向)に沿って配置されるようにして一列で成形するものを示している。図1中、一点鎖線Lが、成形される開缶用タブ1の中心線を示す。また、斜線を引いた領域は、孔あけや折り曲げにより、シート材50の表面からなくなった部分を示す。
以下、工程順に説明する。
<孔あけ工程(D)>
孔あけ工程では、図1のDの位置に示すように、リベット孔15、固着部12の回りのU字状のスロット13、押下部(タブノーズ)16の先端形成用の材料逃がし孔52、連結片18を形成するためのキャリーストリップホール54、及びパイロット孔55等が形成される。このうち、リベット孔15、スロット13、材料逃がし孔52は開缶用タブ1の中心線L上に配置され、キャリーストリップホール54は中心線Lを介して左右対称に2個ずつ形成され、その2個のキャリーストリップホール54の間に連結片18が形成されるようになっている。
材料逃がし孔52は、平面視がほぼ二等辺三角形状に形成され、開缶用タブ1の中心線Lに沿って先端から後端に向けて漸次幅を減少させるように形成されている。
なお、図1は一つのステーションで複数の孔を形成するものとして示したが、この孔あけ工程は複数のステーションを有し、最初のステーションでパイロット孔55が形成され、続く各ステーションにおいて、このパイロット孔55の位置を基準として位置決めしつつ、前述の複数の孔が複数回に分けて別個に形成される。また、図1に示す例では、パイロット孔55は、成形されるべきタブの一方側にのみ形成されているが、両側に配置されるように形成してもよい。
<タブパネル加工工程(E)>
この工程では、図1のEの位置に示すように、凹状のタブパネル14を形成する。この図1に示すように、このタブパネル14は、先の孔あけ工程で形成された連結片18をリベット孔15に対してタブパネル14と同じ側となるように、かつタブパネル14に対してシート材50の順送り方向の両側に形成される。言い換えれば、2か所のキャリーストリップホール54の間にタブパネル14が配置されるように形成される。
このタブパネル14を形成する場合、絞り加工となるので、周囲の材料をタブパネル14内に引き込むようにして成形される。この場合、タブパネル14を成形する金型は、図2に示すように、上型(パンチ型)65と下型(ダイ型)66との間にシート材50を挟み込むことにより、上型65の凸部65aと下型66の凹部66aとの間でタブパネル14を成形するようになっており、その際に、次に述べる外形抜き工程がまだ施されていないので、シート材50がタブパネル14の成形部分の周囲に十分な広さで存在して、成形時の縮み変形を適切に拘束することができ、しわの発生が防止される。したがって、前述したようにタブパネル14の凹部深さMをシート材50の板厚よりも大きく設定すること可能である。
なお、この図2の構造に代えて、成形時に上型65及び下型66のいずれかの平坦面との間でシート材50を挟持可能なしわ押さえ板を設けてもよい。
<外形抜き工程(F)>
この外形抜き工程では、図1のFの位置に示すように、中心線Lを介して左右2か所に2個ずつ設けられているキャリーストリップホール54の2個の間(連結片18)を除いて、タブ本体11を展開してなるタブ素材61の外縁を切断する。この外形抜き工程により、タブ素材61は、キャリーストリップホール54の2個の間に形成される各連結片18によりシート材50のキャリア部56に連結された状態となる。また、この時点では、タブ素材61は、タブパネル14を除いて、平坦な形状である。
この外形抜き工程後において、先のタブパネル加工工程によって成形されたタブパネル14の外縁と、外形抜き工程にて成形されるタブ素材61の外縁との間の最小距離の部分は、リベット孔15に対してタブパネル14と同じ側に配置されている。図示例では、タブパネル14の外縁から中心線Lに沿ってシート材50の順送り方向の前方側(引上部17側)に最小距離の部分が配置されており、その部分の距離(最小距離)Kは5mm以下とされる。前述したように、この外形抜き工程の後にタブパネル加工工程を設ける場合であると、タブパネル14の外縁とタブ素材61の外縁との間の最小距離Kが5mm以下では、タブ素材61の周縁部にしわが生じ易いが、この実施形態のようにタブパネル加工工程の後に外形抜き工程を設けたことにより、しわの発生を防止して、タブパネル14の外縁とタブ素材61の外縁との間の最小距離Kを小さく設定することができる。
<カール工程(G,H)>
カール工程は、さらに端曲げ工程(G)と折り返し工程(H)とを備えている。
(端曲げ工程)
端曲げ工程は、図1のGの位置に示すように、外形抜きされたタブ素材61の周縁部をわずかに折り曲げるとともに、U字状のスロット13の付近を押圧して、そのスロット13により囲まれた部分(固着部)12をタブ素材61の周縁部より押し下げた位置に配置する。
(折り返し工程)
図1のHの位置に示すように、端曲げされた周縁部を、端曲げされた部分よりもさらに内側から裏側に向かって90°折り曲げ、次いでカール形状に折り返す。タブパネル14の周辺においては、タブパネル14のリベット孔15側を除く三方、つまりタブパネル14の両側部及び先端部(引上部17)が連結片18の部分を除いてカール形状となる。
このカール工程を経ることにより、タブパネル14以外は平板状であったタブ素材61の周縁部が折り返されて開缶用タブ1の輪郭がほぼ形成される。その後、引上部17をさらに押し潰すなどの形状を整える加工がなされる。
最後に、連結片18を切断することにより、開缶用タブ1がシート材50のキャリア部51から切り離される。
このように製造された開缶用タブ1は、缶蓋本体2上に載置され、リベット孔15に缶蓋本体2のリベット25を挿通し、リベット25が潰されることにより缶蓋本体2に固着される。
以上の開缶用タブ1の製造方法において、凹状のタブパネル14を外形抜き工程の前に成形しているので、タブパネル14の成形部分の周囲に存在する十分な広さの材料により縮み変形に対する適切な拘束力を作用させることができ、しわの発生を抑制し、連結片18を破断させることなく成形することができる。
外形抜き工程よりも後にタブパネル14を成形する場合であると、外形抜き工程で切断した周縁に接近した位置にタブパネル14が成形されるため、タブパネル14の引き込みによる縮み変形を拘束することが困難である。このため、しわが発生したり、連結片18の破断が生じるおそれがある。
本実施形態の製造方法とすることにより、開缶用タブ1を変形や連結片(キャリーポイント)18の破断等を生じさせることなく、高精度にかつ歩留まり良く製造することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明に趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
1 開缶用タブ
2 缶蓋本体
3 缶胴本体
11 タブ本体
12 固着部
13 スロット
14 タブパネル
14c タブパネルの裏面
15 リベット孔
16 押下部
17 引上部
17a 引上部の上面
17b 引上部の折り返された端面
17c 引上部の表面
18 連結片
19 周縁部
21 パネル部
22 カウンターシンク部
23 パネルデボス
24 スコア
25 リベット
26 指掛け凹部
27 開口片
28 インナービード
29 凸部
50 シート材
51 キャリア部
52 材料逃がし孔
54 キャリーストリップホール
55 パイロット孔
61 タブ素材
100 缶蓋
101 缶

Claims (5)

  1. タブ本体の中央付近に設けられリベットにより缶蓋本体に固着されるリベット孔を有する固着部と、前記タブ本体の先端部に設けられて前記缶蓋本体の開口片を押し下げ開口するための押下部と、該押下部に対して前記固着部を挟んだ反対側に配置され前記缶蓋本体から引き上げられることにより前記押下部を押し下げるための引上部と、前記引上部と前記固着部との間に設けられ下面側に向けて凸となるように上面が凹状に形成されたタブパネルとを備える開缶用タブを製造する方法であって、シート材を順送りしながら、前記リベット孔を含む孔あけ加工を施す孔あけ工程、孔あけ加工後の前記シート材のキャリア部との間の連結片を除いて前記タブ本体を展開してなるタブ素材の外縁を切断する外形抜き工程、切断された前記タブ素材の周縁部を折り返すカール工程を順次実施するとともに、前記外形抜き工程より前に、前記タブパネルを成形することを特徴とする開缶用タブの製造方法。
  2. 前記タブパネルを前記シート材の厚さ以上の深さで成形することを特徴とする請求項1記載の開缶用タブの製造方法。
  3. 前記タブパネルの外縁から前記外形抜き工程における前記タブ素材の外縁となる位置までの間の最小距離を5mm以下とするように成形することを特徴とする請求項1又は2記載の開缶用タブの製造方法。
  4. 前記最小距離の部分が、前記タブパネルの外縁から前記シート材の順送り方向に沿って配置されるように成形することを特徴とする請求項3記載の開缶用タブの製造方法。
  5. 前記連結片を前記リベット孔に対して前記タブパネルと同じ側に形成することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の開缶用タブの製造方法。
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