JP2017124329A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、以下の説明において遊技機(パチンコ機)の各部の左右方向は、その遊技機に対面する遊技者にとっての左右方向に一致させて説明する。また、前後方向は遊技機を基準として説明する。
図1に示すように、本実施形態の遊技機1は、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠2と、この機枠2に開き戸状に開閉自在に取り付けられた本体枠3と、当該本体枠3の内側に装着され、後側に配置された役物等が視認可能な透明性を有する遊技盤30と、同じく当該本体枠3の内側に装着され後述する遊技情報表示ユニット70(図3参照)を収容し前面に遊技盤30が取付けられるセット盤(図示省略)と、本体枠3の前面に開き戸状に開閉自在に取り付けられ、遊技盤30を視認させるよう中央に大きくガラス窓4aが設けられたガラス扉4と、本体枠3の下側に開閉自在に設けられ、遊技球を貯留する受皿6を有する前面ボード5と、本体枠3内の下部に配設された遊技球を発射するための発射装置7a(図4参照)と、前面ボード5に取り付けられ、遊技者の回転操作に基づいて遊技球を発射装置7aに発射させるためのハンドル7と、ガラス扉4の左右の上部にそれぞれ設けられ、遊技の状況に応じた効果音を出力するスピーカ8と、ガラス扉4の左右両側にそれぞれ設けられ、遊技の状況に応じて点灯、消灯及び点滅する照明演出を行う照明装置9とを備える。
遊技領域31は、ガラス窓4aを透して視認することができる(図1参照)。
図3に示すように、遊技領域31は、遊技球の滑走方向を規制する遊技球規制レール33によって略円形状となるように区画形成されている。換言すると、遊技盤30は遊技球規制レール33より内側の遊技領域31と外側とに区画される。
これらの検知センサ91〜95は、遊技球の通過に伴い遊技球検知信号(電気信号)を出力する磁気センサであり、その遊技球検知信号は主制御装置100に入力される(図4参照)。各入賞口61、62、65、67は、各センサ91、92、93、95により遊技球の流入を検知することに基づいて賞球を伴う入賞とし得るようになっている。
[主制御装置]
主制御装置(制御装置)100は、遊技機1全体を統括的に制御するものであって、図4に示すように、各入賞口等に設けられている検知センサ91〜95からの遊技球の検知信号の入力に基づいて抽選、賞品球の払い出し等を実行し、抽選結果に基づいて遊技状態を移行し、制御コマンドを各種装置に送信して各種装置の作動の制御を実行する。
信頼度は段階的に「低」、「中」、「高(最高)」等が設けられる。例えば、特図抽選の結果、当選となった場合に選択されやすく、かつ非当選となった場合に選択されにくい変動パターンには、信頼度「高(最高)」が設定され、当選となった場合に選択されにくく、かつ非当選となった場合に選択されやすい変動パターンには信頼度「低」が設定され、それらの中間程度の変動パターンには信頼度「中」が設定される。即ち、特図抽選の結果、当選となった場合に表示され易くなるような確率に設定された変動パターンほど信頼度が高く、非当選の際に表示され易くなるような確率に設定された変動パターンほど信頼度が低い。
即ち、本実施形態の遊技機における大当り遊技における期待出球量は当り遊技の種類に応じて、約600、900、1200、1500発のように段階的に設定されている。さらに、一度に約2000発の出球量が期待できる遊技の種類(超大当り)が設定されている。
一方、特図抽選の当選確率においては、単発当り>確変当たり>超大当たりとなるように設定されており、より有利な遊技ほど当選し難いように設定されている。
なお、上述の確変遊技は、特図抽選の当選確率が高確率状態を伴う時短遊技である。
通常遊技状態は、特図当選確率が所定の値(例えば1/300)に設定され、遊技球を消費する遊技状態である。当該特図抽選の当選(大当り)の確率を鑑みると、通常遊技状態は特定遊技状態と比べて多くの時間行われる遊技と言える。一方、特定遊技状態は、通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態であって、例えば、遊技球が継続的に増加する大当り遊技状態、または、大当り遊技後の確変遊技状態及び時短遊技状態等の複数の有利な遊技状態が設定されている。また、本発明においては、特定遊技状態には、遊遊技者にとって有利な遊技状態(大当り遊技や確変遊技等)への移行の可能性や確定等を示唆するリーチ演出等も含むものとする。なお、リーチ演出等は後述するサブ制御装置200によって制御される。
次に、サブ制御装置(制御装置)200について説明する。
図4に示すように、サブ制御装置200は、主制御装置100からの制御コマンドを受信して、特図抽選の当否結果に応じた演出を制御するための演出パターン(1遊技内で行われる演出)を決定するための演出パターン抽選を行い、当該演出パターンに基づいて、複数の演出装置(スピーカ8、照明装置9、遊技情報表示ユニット70)のうち、一または複数の演出装置の演出の制御を実行する。
従って、抽選の結果選択された演出パターンには、先の変動パターンに係る信頼度及び変動時間が引き継がれることとなる(変動時間は演出時間として引き継がれる)。
一方、第2演出図柄S2は、第2特別図柄表示装置40b(図3参照)に表示される第2特別図柄の変動表示及び停止表示と略連動して前記表示装置の表示領域に変動表示及び停止表示される(図6参照)。即ち、確変遊技や時短遊技において、第2始動入賞口62(図3参照)への遊技球の入賞を契機に前記表示装置の表示領域に変動表示及び停止表示される図柄である。
また、本実施形態の遊技機では、第1演出図柄S1及び第2演出図柄S2は共通図柄(デザイン)を使用しているが、遊技状態の差別化を図るために別図柄(デザイン)を使用するようにしてもよい。例えば、「7」を示す場合、第1演出図柄S1においては「炎」をモチーフにした「7」を、第2演出図柄S2においては「雷」をモチーフにした「7」を形成するようにしてもよい。
次に、遊技情報表示ユニット70について詳説する。
遊技情報表示ユニット70は、遊技盤30とその後方に設けられたセット盤(図示省略)との間に設けられ、サブ制御装置200の制御によって遊技状態等を種々の演出態様で表示可能となっている。
主に図5に示すように、ベース体71は、上記セット盤の内寸より小寸であって、上記セット盤に収容可能な外形をなしており、略中央には、演出表示装置77の表示領域等を前方から視認可能とする開口部71aを設ける。また、ベース体71には、可動演出表示装置72を左右方向へ移動可能に支持する案内部材(図示省略)、主シャッタ役物73を左右方向へ移動可能に支持する案内部材(図示省略)、補助役物75を上下方向へ移動可能に支持する案内部材(図示省略)及び副シャッタ役物76を左右方向へ移動可能に支持する案内部材710を設ける。
主に図3及び図5に示すように、可動演出表示装置72は、演出画像を表示可能な表示領域を有する左右一対の縦長矩形の液晶表示部72a、72bと、ベース体71に固定される案内部材(図示省略)と、液晶表示部72a、72bの駆動源となる駆動装置(図示省略)とから構成される。液晶表示部72a、72bの周囲にはフレーム721a、721bが設けられる。左右のフレーム721a、721bは互いに対向する内端部に、内向きに開口する切欠き部722a、722bが形成されている。フレーム721a、721bを含む液晶表示部72a、72b(以下、単に液晶表示部72a、72bという)は、単体で演出表示装置77の表示領域の半分程度を隠蔽可能な寸法を有する。
液晶表示部72a、72bは、サブ制御装置200による駆動装置(図示省略)の制御によって、図5に示すように、演出表示装置77の表示領域の略中央で互いに隣接して、後述する後側の領域隠蔽位置の主シャッタ役物73を隠蔽する役物等隠蔽位置(隠蔽位置)と、図8等に示すように、左右方向へ互いに離れて後側の領域隠蔽位置の主シャッタ役物73を視認可能とする役物等開放位置(開放位置)とに開閉移動可能となっている。なお、可動演出表示装置72は、役物等隠蔽位置が通常遊技状態における初期位置となっている。
なお、可動演出表示装置72が変動する際、可動演出表示装置72及び演出表示装置77の少なくとも一方が、その可動演出表示装置72の変動に応じた表示演出を実行することにより、変化に富んだ多彩な演出の提供を可能とし、遊技の興趣性を向上させることができる。
主に図3に示すように、演出表示装置77は、センター役物50の開口部50aを透して視認可能であって、演出画像を表示可能な表示領域を有する液晶表示装置からなり、上記セット盤の後面に取付けられる。なお、演出表示装置77は遊技盤30に設けてもよい。
ここで、サブ演出画像SPは、遊技状態が特定遊技状態に係る演出画像であって、リーチ演出に係る画像、大当り遊技状態、確変遊技に係る画像を含む。
また、演出表示装置77は、大当り遊技状態に移行した場合、大当りの種類、ラウンド数、当り連荘数等の変化に伴って展開される発展演出等の大当り演出画像を変動表示する。
さらに、演出表示装置77は、確変遊技に移行した場合、3桁の第2演出図柄S2、S2、S2、または1桁の第2演出図柄S2を変動表示及び停止表示する。なお、確変遊技においても1桁の第2演出図柄S2のみを表示してもよく、その場合、可動演出表示装置72が役物等開放位置で2桁の第2演出図柄S2、S2を表示することによって、3桁の第2演出図柄S2、S2、S2を適切に表示するようにする。
ここで、本実施形態の遊技機におけるリーチ演出について説明する。
「リーチ演出」とは、複数の図柄列(本実施形態の遊技機では3列)から構成される第1演出図柄S1(第2演出図柄S2)を用いて、例えば、可動演出表示装置72の液晶表示部72a、72bにおいて2列の図柄列を先に停止表示する際に、停止表示される図柄が同一の図柄の組み合わせ(リーチ)となった場合に(例えば、図5中に示す「7」、「7」)、その状態を維持し、または演出を発展させて、図6に示す演出表示装置77において最後に停止する第1演出図柄S1(第2演出図柄S2)の停止図柄(以下、最終停止図柄という)に期待をもたせる演出である。
なお、上記「リーチ演出」とは異なるが、演出表示装置77において1列の図柄列を先に停止させて、擬似リーチ状態として演出を発展させ、最終停止図柄として、可動演出表示装置72の液晶表示部72a、72bにおいて2列の図柄列を同時に停止するようにしてもよい。
図5に示すように、ノーマルリーチ演出は、可動演出表示装置72に停止表示された第1演出図柄S1、S1(第2演出図柄S2、S2)が、例えば、図中に示す「7」、「7」のように同一のリーチ図柄となって、リーチ状態となった場合に、図6に示すように、可動演出表示装置72が役物等開放位置に移動して、演出表示装置77の表示領域を視認可能とする(以下、第1リーチアクションという)。そして、演出表示装置77の表示領域に変動表示される最終停止図柄(S1またはS2)(サブ演出画像SP)が停止表示されるまで当該リーチ状態を維持(表示)する。なお、ノーマルリーチ演出において、第1リーチアクションとして、可動演出表示装置72が役物等開放位置へ移動する際、可動演出表示装置72の移動と連動(同期)して主シャッタ役物73も後述する領域隠蔽位置から領域開放位置へ移動することによって、演出表示装置77の表示領域を視認可能とする。
ノーマルリーチ演出は、信頼度が「低」であり、演出変動時間も相対的に短い。
スーパーリーチ演出は、信頼度が「中〜高」であって、演出時間も相対的に長い。
一方、特図抽選の結果、非当選の場合には、演出表示装置77の表示領域に、液晶表示部72a、72bに再表示されるリーチ状態の第1演出図柄S1、S1(第2演出図柄S2、S2)と異なる図柄S1(サブ演出画像SP)を表示してハズレを告知する。
すなわち、従来の遊技機の表示装置(例えば、前側に補助演出を行う可動演出表示装置、後側に主要演出を行う演出表示装置というように一定の機能的関連性を有するもの)とは明らかに異なる新規な遊技機の提供が可能となる。
演出表示装置77は、サブ制御装置200により、役物等隠蔽位置の可動演出表示装置72に隠蔽された状態で、起動中のプログラムなどを終了させることなく、画像等を非表示としつつ、素早い復帰(サブ演出画像SPの表示)を可能とする待機電源状態となるように制御される。
ここで、省エネモードの始動契機を、遊技が継続してt秒(例えば60秒)間行われないこととすることができる。なお、可動演出表示装置72が役物等開放位置において遊技が行われずt秒経過した場合は、可動演出表示装置72は役物等隠蔽位置に移動した後、省エネモードが始動するようサブ制御装置200により制御されるようにしてもよい。
主シャッタ役物73は、前側の可動演出表示装置72と後側の演出表示装置77との間に配置される(図12参照)。
主に図8に示すように、主シャッタ役物73は、左右一対の略平板状のシャッタ部73a、73bから構成される。シャッタ部73a、73bは、互いに隣接した隣接状態でその上側部が遊技盤30の開口部50aから視認可能となっており、演出表示装置77の表示領域の大部分を隠蔽可能とし、その下側部が遊技盤30の後側の下部に位置して視認不能となるような上下方に長寸の形状をなしている。なお、遊技盤30の後側の下部には、後側の構成部材が視認できないように目隠し部材(図示省略)が設けられている。
なお、本実施形態の遊技機において、主シャッタ役物73は、可動演出表示装置72が役物等開放位置のときに、視認可能な状態で下端位置から上端位置へ上昇するようになっている。
また、別途、主シャッタ役物73の上下移動用の駆動装置(図示省略)を設けることによって、主シャッタ役物73を、単独で上下移動させるようにしてもよい。
このように主シャッタ役物73が、他の役物等と連動(同期)して変動することによって、他の役物等の演出との相乗効果により躍動感のある演出を遊技者に提供することが可能となり、遊技の興趣性を向上させることができる。また、演出表示装置77及び可動演出表示装置72の少なくとも一方は、主シャッタ役物73の変動態様(停止位置及び振動等)に対応した表示演出を実行することによって、さらに演出を盛り上げることができる。
主シャッタ役物73に係る演出パターンについては、以下の補助役物75の説明の際に行う。
主に図8に示す補助役物75は、射出成形により隣接状態の主シャッタ役物73の下部と略同一幅のベルトの形状をなし、主シャッタ役物73の前面下部に重なり合うように配置される。補助役物75の前面は、ベルトの立体形状が施され、補助役物75の後面には正面視倒立ハの字型の押上部75aが設けられている。押上部75aの上面は、内端から外端に向かって上方に傾斜する傾斜面を形成している。
スペシャルリーチ演出は、上述のリーチ状態において、第1リーチアクションとして可動演出表示装置72のみが役物等隠蔽位置から役物等開放位置に移動して、隣接状態の主シャッタ役物73を前方から視認可能とする。なお、第1リーチアクションと略同時に第2リーチアクションが行われる。
スペシャルリーチ演出は、信頼度が「最高」であって、演出時間も相対的に長い。
図12に示すように、手指役物74は、左右一対の平面視L字型をなし、正面視人の手(指)の形状をなす指可動役物74a、74b(図3等参照)から構成され、左右の可動演出表示装置72のそれぞれの後面に設けられる。
左右の指可動役物74a、74bは、可動演出表示装置72の左右の液晶表示部72a、72bの後面に上下方向の軸部材によってL字型の一辺の端部が回転可能に支持され、他辺の先端部が可動演出表示装置72の間から出没可能となっている。
液晶表示部72a、72bが役物等開放位置に移動する際、指可動役物74a、74bは、第2態様を維持して液晶表示部72a、72bの内端部を掴むようにして液晶表示部72a、72bの移動に従動する。
なお、手指役物74は、第1態様が通常遊技状態における初期状態(初期位置)となっている。
主に図3に示すように、副シャッタ役物76は、正面視正方形または略正方形の左側の副シャッタ役物76Lと右側の副シャッタ役物76Rとから構成され、可動演出表示装置72、及び主シャッタ役物73の上方に配置される。
主に図10に示すように、左右の副シャッタ役物76L、76Rは、サブ制御装置200による駆動装置(図示省略)の制御によって、互いに接近し、遊技領域の中央にある所定の領域Fを占有(閉鎖)する占有位置(近接位置)と、占有位置において中央左寄りに位置する左側の副シャッタ役物76Lは左側へ、中央右よりに位置する右側の副シャッタ役物76Rは右側へ互いに離れて当該領域Fを開放する領域Fの開放位置とに移動可能である。なお、副シャッタ役物76は、占有位置が通常遊技状態における初期位置となっている。
主シャッタ役物73が可動演出表示装置72の演出画像の表示に連動して移動する場合は、副シャッタ役物76も連動して作動することになるため、演出の相乗効果により、躍動感のある印象強い演出を提供することができる。
また、左右の副シャッタ76L、76Rは、主シャッタ役物73に連動せずに、左右の副シャッタ役物76L、76Rが占有位置から領域Fの開放位置に移動した後、主シャッタ役物73が上昇を開始してもよい。
案内部材710は、被案内部760に係合する案内部711と、案内部711の後端から下方に延出し、ベース体71に固定される接続片712とを有する。
また、案内部711は、主シャッタ役物73が上昇した際に衝突しないための上下方向に貫通する通孔713を設けている。
また、主シャッタ役物73の真上に左右の副シャッタ役物76L、76Rを配置してもよい。この構成によると、左右の副シャッタ役物76L、76Rが領域Fの開放位置に移動した場合、主シャッタ役物73の上昇軌道上に障害となる部材が存在しなくなるため、通孔713を設ける必要がなく、製造コストを削減することができる。
また、主シャッタ役物73が補助役物75と当接した状態で領域Fまで上昇することによって、チャンピオンベルトを巻いた勝利者が上昇する様子を表現することができる。これにより、勝利者の勝利のイメージをより強く表現することが可能となり、有利な遊技を提供することを、演出を通じて示唆することが可能となる。
文字の表現方法として、左右の副シャッタ役物76L、76Rの正面に文字を描画すことや、左右の副シャッタ役物76L、76Rの形状を文字形とすることが考えられる。また、文字に限定することなく、図形、記号、図柄、模様、または、左右一対で形成される絵柄等としてもよい。
図13に示すように、左側の前部シャッタ役物76aの表面には、図柄761a、例えば図中「A」とする文字が表されている。また、左側の後部シャッタ役物76cの表面には、図柄761c、例えば図中「C」とする文字が表されている。
図13に示すように、右側の前部シャッタ役物76bの表面には、図柄761b、例えば図中「B」とする文字が表されている。また、右側の後部シャッタ役物76dの表面には、図柄761d、例えば図中「D」とする文字が表されている。
また、左右の前部シャッタ役物76a、76b、及び左右の後部シャッタ役物76c、76dは、各々熟語を表す文字を想定しているが、4つの副シャッタ役物76で意味をなす四字熟語等としてもよいし、文字に限定することもない。
図10に示すように、特定遊技状態へ移行(例えば、確変遊技が確定)したことを示唆するため、左右の副シャッタ役物76L、76Rは、左側の前部シャッタ役物76aと左側の後部シャッタ役物76c、及び右側の前部シャッタ役物76bと右側の後部シャッタ役物76dが互いに前後重なり合う状態で、所定の領域Fを占有(閉鎖)する占有位置から当該領域Fを開放する領域Fの開放位置へスライド移動をする。その際、左右の副シャッタ役物76L、76Rのうち左側の前部シャッタ役物76a及びその図柄761a並びに右側の前部シャッタ役物76b及びその図柄761bのみが前方から視認可能となっている。
それによって、左右の前部シャッタ役物76a、76bが、役物等開放位置にある可動演出表示装置72の後側に移動するため、左右の副シャッタ役物76L、76Rのうち左側の後部シャッタ役物76c及びその図柄761c並びに右側の後部シャッタ役物76d及びその図柄761dのみが前方から視認可能として、例えば、超大当りの確定を示唆する。
例えば、副シャッタ役物76に付された文字「A」を「一」、「B」を「発」、「C」を「逆」、及び「D」を「転」とした場合、「一発」から「逆転」に文字を変化させることができる。
次に、遊技情報表示ユニット70が実行する演出に係る動作を説明する。
(通常遊技状態)
通常遊技状態において、初期位置として、可動演出表示装置72は役物等隠蔽位置、主シャッタ役物73は領域隠蔽位置、手指役物74は第1態様、補助役物75は待機位置、副シャッタ役物76は占有位置に保持される。
遊技球が第1始動入賞口61に入賞すると、主制御装置100は特図抽選及び変動パターン抽選を実行し、サブ制御装置200はその抽選結果に基づいて演出パターンを抽選する。各抽選結果に基づいて、第1特別図柄表示装置40aは第1特図を変動表示する。可動演出表示装置72は、役物等隠蔽位置で、演出パターンに基づいて、特図の変動表示と略同期して、役物等隠蔽位置において主シャッタ役物73を隠蔽しつつ、第1演出図柄S1の変動表示及び停止表示を行う。
図3に示すように、可動演出表示装置72は、役物等隠蔽位置において第1演出図柄S1、S1を同一の図柄組み合わせで停止表示してリーチ状態とし、かつ手指役物74が第1態様から可動演出表示装置72の隙間Cから出現する第2態様となる。
そして、図8に示すように、手指役物74が第2態様を維持したまま、可動演出表示装置72は役物等隠蔽位置から役物等開放位置に移動する。
ここで、可動演出表示装置72の表示領域にリーチ状態(演出)の信頼度を示唆する連係画像AP1を表示する。ここでいう連係画像AP1は、複数種類の色等であり、信頼度が最高のスペシャルリーチでは、例えば赤色や虹色(7色)等が表示される。可動演出表示装置72は役物等開放位置において主シャッタ役物73の左右に位置するため連係画像AP1を表示することによって、主シャッタ役物73を補助する演出を効果的に行うことできる。
そして、大当り遊技状態に係る特定遊技状態へ移行すると、演出表示装置77は大当り演出画像を表示し、可動演出表示装置72は役物等開放位置においてラウンド数や演出表示装置77の大当り演出画像を際立たせる連係画像AP1を表示して補助的な演出を実行する。
また、可動演出表示装置72及び演出表示装置77は、所謂ラウンド昇格(例えば、5R当りから16R当りへ昇格)の信頼度を示唆する演出をしてもよい。例えば、信頼度が低い演出は静閑な態様の演出(色の場合は寒色等)であって、信頼度が高い演出は快活な態様の演出(色の場合は暖色等)とすることによって信頼度を示唆するようにしてもよい。
大当り遊技が終了し、確変遊技状態に係る特定遊技状態へ移行すると、遊技球の第2始動入賞口62への入賞に基づいて、主制御装置100は上述の抽選を実行し、サブ制御装置200は、図6に示すように、役物等開放位置における可動演出表示装置72及び演出表示装置77の各表示領域に第2演出図柄S2、S2、S2を表示する。抽選結果に基づく所定の演出パターンに応じて、演出表示装置77による演出表示を主要演出として、可動演出表示装置72が連係画像AP1を表示して補助的な演出を実行したり、可動演出表示装置72による演出表示を主要演出として、演出表示装置77が連係画像AP2を表示して補助的な演出を実行したりする。また、その演出態様に合わせて可動演出表示装置72、主シャッタ役物73、副シャッタ役物76を変位させることにより、確変遊技であることの特別感を高めるようにする。
さらに、大当り遊技等の特別な遊技においても、通常遊技状態とは大きく異なる演出態様で演出を行うことができるため、大当り遊技等の特別感を高めることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、本実施形態の遊技機に対して、次のような変形や変更を施すことが可能である。なお、上述の本発明の一実施形態、及び下記変形例におけるそれぞれの構成要件及び遊技上の条件等を組み合わせることが可能である。
この場合、主シャッタ役物73の上下動を可能とするための駆動源を単独で設ける。
これにより、人(主シャッタ役物73)が扉の上から覗いている様を表現することによって、さらに印象付ける演出を提供することができ、遊技の興趣性を向上させることができる。
なお、副シャッタ役物76が領域Fの開放位置に移動することによってシャッタ役物73の上昇を可能とする。さらに、副シャッタ役物76は、領域Fの開放位置に移動するだけでなく、左側の前部シャッタ役物76a及び右側の前部シャッタ役物76bが下方へスライド移動し、左側の後部シャッタ役物76cの図柄761c及び右側の後部シャッタ役物76dの図柄761dが前方から視認可能とすることもできる。
この場合、補助役物75を左右いずれの方向から当接するようにしてもよい。
これにより、遊技機の演出態様に合わせて主シャッタ役物73等を変位させることができ、遊技機に合わせた最適な演出を行うことができる。
Claims (1)
- 遊技球が流下可能な遊技領域を形成する遊技盤と、
前記遊技盤に配置され、遊技に係る第1演出画像を表示可能な表示領域を有する演出表示装置と、
前記遊技に係る前記第1演出画像とは異なる第2演出画像を表示可能であって、前記演出表示装置の前記表示領域に表示される前記第1演出画像を隠蔽可能な隠蔽位置及び前記隠蔽位置において隠蔽した前記表示領域に表示される前記第1演出画像を視認可能とする開放位置に移動可能な可動演出表示装置とを備え、
前記演出表示装置は、前記可動演出表示装置が前記隠蔽位置にあるとき、前記表示領域に前記第1演出画像を非表示とする状態に制御されることを特徴とする遊技機。
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