JP6046391B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、複数の可動体を備えた遊技機に関し、可動体の動作によって演出効果を高めることが可能な遊技機に関する。
遊技機の一例としてのパチンコ機において、画像表示装置の前方で上下動可能に設けられた可動体(特許文献1参照)や、画像表示装置の前方で出没可能に設けられた可動体(特許文献2参照)が知られている。
特開2011−183051号公報 特開2011−110212号公報
しかしながら、いずれの可動体ともその動作時の変化に乏しく、その動作によって遊技者の注意を惹きつけ、期待感を高めるような演出ができるとは言い難い。
本発明は、演出表示装置の表示画面の前方においてより変化に富んだ演出を遊技者に提供し、当該演出によって期待感を増大させることが可能な可動体を備えた遊技機を提供する。
前記課題を解決するための遊技機に係る構成として、遊技機枠に取付けられた遊技盤と、遊技盤に配設された始動入賞口と、遊技盤を前後に貫通するように形成された開口と、開口の後方に設けられ、前記開口を介して目視可能な表示画面を有する演出表示装置と、表示画面の下部において前記遊技盤の後方、かつ、前記表示画面の前方に配置され、表示画面の前方を中央側に上下方向に昇降動作可能な第1の可動体と、遊技盤の後方、かつ、表示画面の前方に配置され、表示画面の端部方向から表示画面の前方を中央側に移動可能な第2の可動体と、始動入賞口への遊技球の入賞に基づいて、所定の抽選を実行する抽選手段と、所定の抽選結果に基づいて表示画面上に表示される演出パターンを決定する演出表示制御手段と、演出表示制御手段により決定された演出パターンに対応する態様により前記可動体を動作させる可動体制御手段とを備えた遊技機であって、第2の可動体は、当該第2の可動体の表示画面の中央側への移動に伴って互いに離れる方向に回転する第1可動部及び第2可動部を備え、可動体制御手段は、抽選手段による抽選の結果が遊技者に対して有利な特別遊技を実行させる当りである場合に、当該当りの決定演出パターンとして、第1可動体を上昇動作させる構成とした。
、可動体制御手段は、抽選手段による抽選の結果が遊技者に対して有利な特別遊技を実行させる当りである場合に、当該当りの決定演出パターンとして、第2の可動体の動作後に第1の可動体を単独で上昇動作させる構成とした。
お、上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、特徴群を構成する個々の構成もまた発明となり得る。
本発明によれば、より変化に富んだ演出を遊技者に提供し、当該演出によって期待感を増大させることが可能な遊技機を提供することができる。
パチンコ機の斜視図である。 遊技盤ユニットの分解斜視図である。 各可動体の初期位置状態及び遊技盤の盤面を遊技盤の前側から見た図である。 パチンコ機の制御系統を示すブロック構成図である。 上可動体ユニットの分解斜視図である。 上可動体ユニットを前側から見た動作説明図である。 下可動体ユニットの分解斜視図である。 動力伝達機構の斜視図である。 下可動体ユニットを前側から見た動作説明図である。 下可動体ユニットを後側から見た動作説明図である。 右前側可動体ユニットの分解斜視図である。 右前側可動体ユニットを前側から見た動作説明図である。 右前側可動体ユニットを裏側から見た動作説明図である。 可動体の演出動作及び表示画面の一例を示す図である。
以下、図1〜図14を参照し、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
なお、以下の説明において遊技機の一例としてのパチンコ機の各部の左右方向は、そのパチンコ機に正対する遊技者にとっての左右方向に一致させて説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る遊技機の一例としてのパチンコ機1は、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠2と、この機枠2に軸着されて開閉自在に取付けられた本体枠3と、当該本体枠3の内側に装着された遊技盤ユニット29と、本体枠3の前面に軸着されて開閉自在に取付けられ、中央に大きく窓4Aが設けられたパネル扉4と、パネル扉4の下側において本体枠3の前面に開閉自在に取付けられ、遊技球を収容する受皿6を有する前面ボード5と、本体枠3の下部に配設された図外の発射装置7B(図4参照)と、前面ボード5に取付けられた発射操作ハンドル7と、パネル扉4の左下部、及び左右の上部にそれぞれ設けられたスピーカ8と、パネル扉4の周囲に配設された図外の複数のランプを備える。
受皿6の前縁部には、遊技者が操作可能なように操作部9が設けられている。操作部9は、後述の演出表示装置50上に表示されるカーソル等を移動するためのダイアル部9Aと、ダイアル部9Aによって移動されたカーソルと対応する項目を選択する際や、演出表示装置50上において展開される演出の際に押下されるボタン9Bとから構成される。
パチンコ機1の背面側には、図4に示す主制御装置100と、副制御装置を構成する演出制御装置200と、払出制御装置300とが搭載されている。主制御装置100、演出制御装置200、払出制御装置300は、何れもコンピュータプログラム及び遊技処理(演出処理,払出処理等)に必要なデータを格納したROMと、CPUがROMに格納されたコンピュータプログラムに従って処理を行うための一時記憶領域であるRAMとを備えるマイクロコンピュータである。また、主制御装置100、演出制御装置200及び払出制御装置300の各制御装置は、図外の電源供給装置からの電力供給により駆動し、供給された電力は出力側に接続された各機器に供給される。
払出制御装置300は、図4に示すように、賞球払出装置301を制御するとともに、発射操作ハンドル7の操作に基づく発射ボリューム(可変抵抗器)7Aからの信号を入力して発射装置7Bの発射力を制御する。
受皿6に収容された球は、発射装置7Bに1個ずつ供給される。そして、図4に示すように、払出制御装置300は、発射操作ハンドル7の回転操作量に対応して増減する発射ボリューム7Aからの入力に基づいて所定の発射力で球が発射装置7Bから発射されるように図外の発射モーターを駆動制御する。また、払出制御装置300は、発射操作ハンドル7の周面上に設けられた発射停止スイッチ7Cや発射操作ハンドル7の内部に配設されたタッチセンサ7Dからの信号を入力して、発射停止及び発射開始を制御する。また、発射制御装置300は、払出計数スイッチ302からの信号に基づいて賞球払出装置301を制御する。
図2に示すように、本体枠3の内側に装着された遊技盤ユニット29は、遊技盤20と、可動体ユニット設置空間形成用筐体31と、複数の可動体ユニット400;500;600;600A;700;700A、及び演出表示装置50とを備える。
図2;図3に示すように、遊技盤20は、光透過性を有した矩形平板により形成された遊技基板18の前面となる盤面19に、ガイドレール21、遊技球規制レール22、第1特別図柄表示装置40A、第2特別図柄表示装置40B、普通図柄表示装置41、第1始動入賞口(始動口)30A、第2始動入賞口(始動口)30B、第1大入賞口35A、第2大入賞口35B、複数の一般入賞口36、アウト口68、複数の遊技釘75及び風車76、センター飾り枠80等の遊技部品を備えた構成である。
第1始動入賞口30A、第2始動入賞口30B、第1大入賞口35A、第2大入賞口35B、一般入賞口36のそれぞれには、球の通過を検出する第1始動入賞口検出センサ91、第2始動入賞口検出センサ92、第1大入賞口検出センサ93、第2大入賞口検出センサ94、一般入賞口検出センサ95が内蔵されている。これらの検出センサ91〜95は、球の通過に伴い球検出信号(電気信号)を出力する磁気センサであり、その球検出信号は主制御装置100に入力される(図4参照)。
遊技基板18の盤面19の周縁部には、ガイドレール21と遊技球規制レール22とが設けられ、これらガイドレール21と遊技球規制レール22とによって盤面19の領域が盤面19の中央部を中心とする略円形状に囲まれて区画された遊技領域20Aが形成されている。当該遊技領域20A内の盤面19に、上述した遊技部品が設けられる。
図2に示すように、センター飾り枠80は、遊技盤20の遊技基板18を貫通するように設けられた開口34の周縁に位置する盤面19より前方に突出する枠体である。開口34は、遊技盤20の中央側において遊技盤20を前後に貫通するように形成される。この開口34は、遊技盤20の釘や役物の配置、遊技仕様、遊技盤面のデザイン等の影響により各パチンコ機の機種ごとに上下左右にずれるものの、遊技盤の略中央部に形成される。
センター飾り枠80は、枠の外側に張り出すように設けられた取付フランジ85を備え、取付フランジ85が盤面19にねじ等で固定されることにより盤面19に取付けられる。センター飾り枠80は、下部枠にステージ部81を備えるとともに、左枠部にステージ部81への球の導入路82を備える。
遊技盤20の後方に配置される可動体ユニット設置空間形成用筐体31は、図2に示すように、前側開口310を有する有底箱状に形成される。また、後側の底面311には、演出表示装置50の表示画面51を遊技盤20の開口34を介して前方から見えるように位置させるための表示孔312を備える。
演出表示装置50は、遊技盤20の開口34の後方に設けられ、遊技盤20の前方から遊技者が開口34及び表示孔312を介して表示画面51を前方から目視可能なように、可動体ユニット設置空間形成用筐体31の裏面に取付けられている。
センター飾り枠80の前面と窓4Aとの間の隙間寸法、及び、ステージ部81の庇部81cの前端面と窓4Aとの間の隙間寸法は、一個の遊技球の直径よりも小さい寸法に形成されている。従って、センター飾り枠80の周囲の遊技領域20Aを流下する球は、導入路82以外からはセンター飾り枠80の内側に導かれることはない。
また、ステージ部81に入り込んだ球は庇部81cよりも上方に移動することはなく、ステージ部81の下方の遊技領域20Aに落下する。即ち、遊技領域20Aを流下する球が遊技盤20の開口34の内側に入り込むことはない。
なお、センター飾り枠80は、遊技盤20の開口34の上縁、左縁、右縁より前方に突出するように設けられた構成、或いは、遊技盤20の開口34の上縁、左縁より前方に突出するように設けられた構成である。センター飾り枠80が、遊技盤20の開口34の上縁、左縁より前方に突出するように設けられた構成の場合、遊技盤20の開口34の右縁より前方に突出する右側飾り枠は、後述する右前側可動体ユニット600の後側ベース板613より前方に延長するように設けられた飾り枠690(図2参照)により構成される。
次に、遊技盤20に配設された入賞部品について説明する。
第1始動入賞口30A,第2始動入賞口30Bは、遊技領域20Aの中央部において上下方向に分かれて配設される。第1始動入賞口30A又は第2始動入賞口30Bに球が入賞すると、主制御装置100によって特別図柄抽選(以下、特図抽選という)等の各種の抽選処理が実行され、当該各種の抽選処理の結果が特別図柄表示装置40A;40Bや演出表示装置50の表示画面51上に反映されて表示される。
また、第1始動入賞口30A又は第2始動入賞口30Bに遊技球が入賞すると予め設定された所定の個数(例えば3個)の賞球が、払出制御装置300の制御によって動作する賞球払出装置301によって遊技者に対して払い出される。
また、第2始動入賞口30Bには、電動チューリップと称される開閉体が設けられている。図4に示すように、当該電動チューリップは、ソレノイド等により構成される電動チューリップ駆動装置65Aにより開閉される。電動チューリップ駆動装置65Aは、主制御装置100が備える図外の電動チューリップ制御手段により制御され、開閉体を所定の回数及び所定の間隔で開放動作させる。
第1大入賞口35Aは、遊技領域20Aにおける第2始動入賞口30Bの下方に配設される。第1大入賞口35Aは、所謂大当り遊技の場合に開放する開閉体を有している。当該開閉体は、ソレノイド等により構成されるアタッカ駆動装置65Bにより開閉される(図4参照)。また、アタッカ駆動装置65Bは、大当り遊技時において主制御装置100が備える図外の特別遊技制御手段よって制御され、第1大入賞口35Aを閉塞する開閉体を所定の回数及び所定の間隔で開放動作させる。また、第1大入賞口35Aに球が入賞すると予め設定された所定の個数(例えば15個)の賞球が賞球払出装置301によって遊技者に対して払い出される。
第2大入賞口35Bは、遊技領域20Aにおける右側下部に配設される。第2大入賞口35Bは、前記同様に所謂大当り遊技の場合に開放する開閉体を有しており、大当り遊技において前述のアタッカ駆動装置65Bにより所定の回数及び所定の間隔で開放される。また、第2大入賞口35Bに球が入賞すると予め設定された所定の個数(例えば15個)の賞球が賞球払出装置301によって遊技者に対して払い出される。
複数の一般入賞口36は、遊技領域20Aの左側下部に所定の間隔を空けて配設される。当該一般入賞口36に球が入賞すると、予め設定された所定の個数(例えば3個)の賞球が遊技者に対して払い出される。
次に、遊技盤20に配設される各種の表示装置について説明する。遊技盤20には、第1特別図柄表示装置40A、第2特別図柄表示装置40B及び演出表示装置50が配設されている。
第1特別図柄表示装置40Aは、遊技盤20の右側下部に配設されるデジタル表示器であって、第1始動入賞口30Aへの遊技球の入賞を契機に、主制御装置100により行われる特図抽選の結果を表示する。当該第1特別図柄表示装置40Aは、例えば「−」と「○」を点灯表示可能な表示器であって、上述の第1特図抽選の結果を示す態様でいずれかの記号を点灯表示する。
ここで、例えば第1特図抽選の結果が「外れ」である場合には「−」が停止表示され、「当り」である場合には「○」が停止表示される。
第2特別図柄表示装置40Bは、第1特別図柄表示装置40Aの下方に配設されるデジタル表示器であって、第2始動入賞口30Bへの遊技球の入賞を契機に、主制御装置100により行われる特図抽選の結果を表示する。当該第2特別図柄表示装置40Bは、前述の第1特別図柄表示装置40Aと同様に「−」と「○」を点灯表示可能な表示器であって、第2特図抽選の結果を示す態様でいずれかの記号を点灯表示する。ここで、第2特図抽選の結果が「外れ」である場合には「−」が停止表示され、「当り」である場合には「○」が停止表示される。
なお、第1特別図柄表示装置40A及び第2特別図柄表示装置40Bの構成としては、7セグメント表示器や、複数のランプにより構成された表示器であってもよく、特定の数字の組み合わせや、ランプの点灯態様により抽選の結果を示すものであってもよい。
図3に示すように、第1特別図柄表示装置40A、第2特別図柄表示装置40Bは、主制御装置100の図柄変動表示制御手段140により制御される。図柄変動表示制御手段140は、特別図柄を所定の変動時間だけ第1特別図柄表示装置40A、第2特別図柄表示装置40Bを変動させた後に、特図抽選の結果を示す態様で停止表示させる。ここで、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動時間は、第1特別図柄表示装置40A又は第2特別図柄表示装置40Bの「−」と「○」が交互に高速で点滅する期間であり、変動停止時間は、変動時間後にいずれかの記号が点灯表示される期間である。
演出表示装置50は、遊技盤20の略中央部に配設される表示装置であって、本実施形態においては液晶表示装置が採用されている。演出表示装置50は、上述の第1特別図柄又は第2特別図柄の変動時間に対応して特定の数字及びキャラクター等からなる複数の演出図柄Sを上下方向にスクロール表示し、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動停止時期と略同期して演出図柄Sを停止表示する。
ここで、第1特図抽選又は第2特図抽選の結果が「当り」である場合の演出図柄Sの停止態様は、3つの演出図柄Sが予め設定されたライン上において同一の数字又はキャラクターで停止した態様である(図3参照)。一方、「外れ」である場合の停止態様は、上記以外の態様で停止した態様である。
図4に示すように、演出表示装置50は、主制御装置100から送信される制御コマンドを受信した演出制御装置200の演出表示制御手段200Aから送信されるコマンドに基づいて制御される。
詳細は後述するが主制御装置100から演出表示制御手段200Aに送信される演出用のコマンドには、演出図柄Sの変動時間に係る情報等が含まれる。
演出表示制御手段200A側では、上記演出用のコマンドに含まれる情報を解析した上で必要な画像データや動画データ等を読み出し、当該データを演出表示装置50の表示画面51上に出力することにより、演出図柄Sの変動表示中に遊技者に対して多様な演出表示を提供する。
また、演出制御装置200の可動体制御手段200Bは、演出表示制御手段200Aから送信される内部コマンドに応じて、後述する複数の可動体ユニット400;500;600;600A;700;700Aを所定の態様により動作させ、その動作態様によって遊技を盛り上げる。また、演出制御装置200の音声制御手段200Cは、演出表示制御手段200Aから送信される内部コマンドに応じて演出図柄Sの変動時間や演出に対応した音声データを読み出してスピーカ8を制御することにより遊技進行中において遊技を盛り上げる音声を提供する。以下、本実施形態に係るパチンコ機1に搭載された複数の可動体ユニットについて詳説する。
図2に示すように、可動体ユニット設置空間形成用筐体31の前側開口310の開口縁には当該可動体ユニット設置空間形成用筐体31を遊技盤20の裏面に取付けるための例えば取付フランジ313が設けられる。当該取付フランジ313が遊技盤20の裏面の周縁部にねじ等で取付けられることで可動体ユニット設置空間形成用筐体31が遊技盤20の裏面に取付けられ、遊技盤20と可動体ユニット設置空間形成用筐体31とで形成された遊技盤20の後方で、かつ、可動体ユニット設置空間形成用筐体31の内側の収容空間314に複数の可動体ユニットが配置され、複数の可動体ユニットが遊技盤20の裏面又は可動体ユニット設置空間形成用筐体31に固定状態に取付けられる。
図3に示すように、上可動体ユニット400は、遊技盤20の開口34の上縁の上方側に位置する遊技盤20の裏側の収容空間314に配置され、遊技盤20又は可動体ユニット設置空間形成用筐体31に取付けられる。
上可動体ユニット400は、初期位置(非作動状態)において後述する上可動体401の下顎部材403の下端側が遊技盤20の開口34の上縁前方を装飾するセンター飾り枠80の上部飾り部83の下端より下方に位置し、遊技者から僅かに目視可能である。
一方、上可動体ユニット400の作動状態においては、上可動体401が下方に移動して、下顎部材403及び後述する回転リール410が、上部飾り部83の下端より下方でかつ演出表示装置50の表示画面51の前方に位置し、下顎部材403及び回転リール410の全域を遊技者が目視可能となる。即ち、上可動体401の回転リール410は、上可動体ユニット400の作動時のみに遊技者から目視可能である。
また、図3に示すように、センター飾り枠80の上部飾り部83は、後述する上可動体401の下顎部材403の下顎以外の顔部分を形成する飾り顔部83Aを有し、上可動体401が下方に移動した際に、飾り顔部83Aと下顎部材403とで人間の顔の形を呈する。
以下、図5,図6を参照して、上可動体ユニット400について詳説する。図5に示すように、上可動体ユニット400は、上可動体401と、当該上可動体401を上下方向に移動させる上可動体駆動装置402とを備える。
上可動体401は、人の下顎の形をした下顎部材403と、当該下顎部材403の上方において回転する回転リール装置404と、下顎部材403と回転リール装置404とを所定の位置関係に連結する連結板405とを備える。
下顎部材403は、例えば、下顎の前面を形成する前板部406と、前板部406の左右下方から後方に延長する左右下板部407とを備え、前板部406の裏面及び左右下板部407の裏面で囲まれた凹部空間を備えた後部開放のお面のような立体形状に形成される。
光非透過性材料により形成された前板部406には、左右に炎の形をした左右対称な貫通孔が形成され、この貫通孔に光透過性材料により形成された炎形状の光透過部材408が嵌め込まれている。そして、前板部406の裏側の凹部空間に図外の光源が設置され、当該光源からの光が光透過部材408を透過して前板部406の前方に透過するように構成されている。なお、当該光源は、可動体制御手段200Bによって制御される。下顎部材403の前板部406の上部は、下唇形状に形成され、この下唇形状の上部には光透過性材料により形成された歯部409が設けられる。
回転リール装置404は、回転リール410と、回転支持部411と、回転リール駆動装置412とを備える。回転リール410は、左右方向に延在する回転中心軸を中心として回転可能な中空又は中実の円柱により形成される。回転リール410の円周面には、例えば、当該円周面を周方向に沿って複数領域に区分けして形成された複数の演出表示領域417A〜417Cが設けられる。例えば、演出表示領域417Aには、「FIGHT」というメッセージが表示され、演出表示領域417Bには「燃える!」というメッセージが表示され、演出表示領域417Cには「非常識」というメッセージが表示されている。
また、これらのメッセージが表示された演出表示領域417A〜417Cは、回転リール410の円周上において例えば、120°の間隔を持って設けられており、演出表示領域417A〜417Cいずれかの面が遊技者に対して正対して停止することにより、遊技者は演出表示領域417A〜417Cに表示されたメッセージを読み取ることができる。
回転支持部411は、回転リール410の円柱の両端面より突出する図外の回転中心軸を回転可能に支持する図外の軸受部を備えた筐体により形成される。回転リール駆動装置412は、一方の回転支持部411の筐体の上部に設けられた取付板413に固定された駆動源としてのステップモーター等のモーター414と、モーター414の回転力を回転リール410の回転中心軸に伝達する歯車群等により構成された伝達機構415とを備える。
そして、モーター414が後述の可動体制御手段200Bによって駆動制御され、モーター414の回転力が伝達機構415を介して回転リール410に伝達されることにより、回転リール410が一方向に回転可能とされる。
上可動体駆動装置402は、前側ベース板420と、後側ベース板421と、前側ベース板420の裏面に演出表示装置50の表示画面51と平行に取付けられて上下方向に延長するレール422と、レール422上を移動するように設けられたスライダー423と、上可動体401を上下に移動させるための駆動力を発生する可動体駆動源としてのステップモーター等のモーター424と、モーターの回転力を伝達するために、例えば後側ベース板421の前面に回転可能に設けられた伝達歯車群により構成された伝達機構425と、最終歯車429に伝達された回転力を、上可動体401を上下動させる直動力に変換して上可動体401に伝達するリンク機構426とを備える。
スライダー423は、断面コの字状に延在するレール422の延長方向に沿って上下方向に移動可能であり、レール422から脱落不能に設けられる。伝達機構425は、例えば、モーター424の出力軸に回転可能に取付けられた出力歯車427と、後側ベース板421上で回転自在に軸支された中間歯車428及び最終歯車429により構成される。
リンク機構426は、左右方向に長尺な板状のリンク430と、最終歯車429の前面から前方に突出する歯車側伝達軸431と、回転支持部411の裏側に位置する連結板405の裏面より後方に突出する上可動体側伝達軸432と、後側ベース板421の前面より前方に突出するリンク回転中心軸433とから構成される。
リンク430の長手方向の一端にはリンク回転中心軸433が貫通する回転中心孔435が形成される。一方、リンク430の長手方向の他端側には、上可動体側伝達軸432が貫通する他端側長孔436が形成される。また、リンク430の長手方向の中央側には歯車側伝達軸431が貫通する中央側長孔437が形成される。
連結板405は、下顎部材403の裏面と対向して下顎部材403の裏面と連結される図外の下顎部材連結板部と、当該下顎部材連結板部の上端より後方に延長して回転リール410の下側に位置される図外の下側水平面板部と、当該下側水平面板部の後端より上方に延長して回転リール410の後側に位置されて回転支持部411の裏面と連結される図外の回転支持部連結板部と、当該回転支持部連結板部より前方に延長して回転リール410の上側に位置される上板部440と、上板部440の前端より垂直に立ち上がってスライダー423と連結されるスライダー連結板441とを備える。
回転リール装置404の回転リール410が下顎部材403の歯部409の上に横たわるように配置された状態において、連結板405の下顎部材連結板部と下顎部材403の裏面とが連結され、連結板405の回転支持部連結板部と回転リール装置404の回転支持部411の裏面とが連結され、かつ、スライダー連結板441とスライダー423とが連結され、レール422上を移動可能なスライダー423と上可動体401とが連結されているので、上可動体401がレール422に沿って上下方向に移動可能に構成される。
そして、モーター424及び伝達機構425が取付けられた後側ベース板421が上可動体401の後方に位置され、リンク430のリンク回転中心軸433がリンク430の回転中心孔435を貫通し、上可動体側伝達軸432がリンク430の他端側長孔436を貫通し、歯車側伝達軸431がリンク430の中央側長孔437を貫通した状態で、後側ベース板421と前側ベース板420とが連結部450を介して所定の位置関係に連結されたベース板451が構成され、当該ベース板451が例えば遊技盤20の裏面に固定された状態で可動体制御手段200Bによって駆動制御されるモーター424が駆動すると、モーター424の回転力が歯車側伝達軸431、リンク430、上可動体側伝達軸432に伝達されて上可動体401がレール422に沿って演出表示装置50の表示画面51と平行に上下方向に移動可能な上可動体ユニット400が構成されることになる。
図6(a)に示すように上可動体401が上方に引き上げられている非作動状態から、可動体制御手段200Bの駆動制御によって、モーター424が一方向に回転した場合、最終歯車429が右回転して歯車側伝達軸431が中央側長孔437の内壁を押し下げながら中央側長孔437内を移動し、リンク430がリンク回転中心軸433を回転中心として回転するとともに、上可動体側伝達軸432がリンク430の他端側長孔436の内壁を押し下げながら他端側長孔436内を移動するので、上可動体401が下方に移動する。(図6(b)参照)。また、上可動体401が下方に移動した状態からモーター424が他方方向に回転した場合、図6(b)に示す状態から図6(a)に示す非作動状態に復帰する。
次に、図7〜図10に基づいて下可動体ユニット500について説明する。図3に示すように、下可動体ユニット500は、非作動時において表示画面51の略中央部の下方において、その一部(後述のチャンピオンベルト飾り503の上端部)が僅かに視認可能であり、その上昇動作時において下可動体501を構成するチャンピオンベルト飾り503、及び炎の形をした左右の炎回転飾り504;504の全貌が視認可能となる構成である。
図7に示すように、下可動体ユニット500は、下可動体501と下可動体駆動装置502とを備える。下可動体501は、例えば、チャンピオンベルトの形をしたチャンピオンベルト飾り503と、炎の形をした左右一対の炎回転飾り504;504と、チャンピオンベルト飾り503(図9参照)と炎回転飾り504とが取付けられる飾り取付板505とを備える。
なお、チャンピオンベルト飾り503は、上述した下顎部材403と同じように、光非透過性材料により形成された光非透過部503aと光透過性材料により形成された光透過部503bとを備え、光透過部503bの裏側の凹部空間に可動体制御手段200Bにより制御される図外の光源が設置され、当該光源からの光が光透過部503bを透過してチャンピオンベルト飾り503の前方に透過するように構成されている(図9(a)参照)。
下可動体駆動装置502は、チャンピオンベルト飾り503と炎回転飾り504とが取付けられた飾り取付板505を上下動させる飾り取付板駆動装置506と、炎回転飾り504を回転駆動させる炎回転飾り駆動装置507とを備える。
飾り取付板駆動装置506は、ベース板508、駆動源としてのステップモーター等のモーター509と、伝達機構510と、リンク装置511と、演出表示装置50の表示画面51と平行に設けられたレール512と、レール512上を移動するスライダー513とを備える。スライダー513はレール512の延長方向に移動可能でレール512から脱落不能に設けられる。
ベース板508は、前側ベース板515と後側ベース板516とを備える。伝達機構510は、後側ベース板516に対して取付けられて、モーター509の回転力をリンク装置511に伝達する伝達歯車群等により構成される。具体的には、モーター509の出力軸531に対して回転可能に取付けられた出力歯車520と、当該出力歯車520噛み合う最終歯車521により構成される。
リンク装置511は、長尺な板状のリンク522と、最終歯車521を形成する円板の前面における周縁部より前方に突出して延長するように設けられた歯車側伝達軸523と、飾り取付板505の下端左側前面より前方に突出するように設けられた下可動体側伝達軸524と、後側ベース板516の前面より前方に突出して延長するように設けられたリンク回転中心軸525とを備える。リンク522の長手方向の一端寄り中央側にはリンク回転中心軸525が貫通する回転中心孔526が形成され、リンク522の長手方向の他端側には下可動体側伝達軸524が貫通する長孔527が形成され、リンク522の長手方向の一端側には歯車側伝達軸523が貫通する長孔528が形成される。
後側ベース板516の前面の中央部には、上下方向に延長するようにレール512が取付けられる。後側ベース板516の前面の左側下部には、最終歯車521の回転中心軸530と、リンク回転中心軸525とが後側ベース板516の前面から前方に突出するように設けられる。前側ベース板515が後側ベース板516の前側に配置され、前側ベース板515と後側ベース板516とが前後に所定間隔隔てて互いに平行に対向するように止めネジ等で互いに連結されている。
前側ベース板515の前面にはモーター509が固定状態に付けられ、モーター509の出力軸531が前側ベース板515に形成された孔を貫通して当該出力軸531の先端側に出力歯車520が取付けられる。この出力歯車520の回転力をリンク522に伝達する最終歯車521が回転中心軸530を回転中心として回転可能なように後側ベース板516の前面に設けられる。そして、リンク522の回転中心軸525がリンク522の回転中心孔526を貫通し、下可動体側伝達軸524がリンク522の他端側の長孔527を貫通し、歯車側伝達軸523がリンク522の一端側の長孔528を貫通した状態で、後側ベース板516と前側ベース板515とが所定の位置関係に連結される。これにより、リンク522が回転中心軸525を回転中心として回転可能に設けられ、下可動体側伝達軸524がリンク522の長孔527内を移動可能に設けられ、歯車側伝達軸523がリンク430の長孔528内を移動可能に設けられたリンク装置511が構成される。
後側ベース板516の前面には、上下方向に延長するようにレール512が設けられ、レール512上を上下方向に移動するスライダー513が飾り取付板505の裏面に連結されている。これにより、モーター509の回転力が歯車側伝達軸523、リンク522、下可動体側伝達軸524に伝達されて下可動体501がレール512に沿って上下方向に移動可能な下可動体ユニット500が構成される。
従って、図9(a)に示すように、飾り取付板505が最下位置にある状態でリンク522の左端が当該左端の最上位置に位置されてかつリンク522の右端が当該右端の最下位置に位置された初期位置状態から、モーター509が一方方向に回転すると、最終歯車521が右回転し、歯車側伝達軸523が長孔528の内壁を押圧するとリンク522がリンク回転中心軸525を回転中心として回転してリンク522の左端を下方に移動させることでリンク522の右端が上方に移動することにより、長孔527の内壁が下可動体側伝達軸524を押し上げるので、飾り取付板505に当該飾り取付板505を上方に移動させる力が伝達され、飾り取付板505の裏面に取付けられたスライダー513がレール512上を上方に移動するので、下可動体501が演出表示装置50の表示画面51に沿って平行に上方に移動する(図9(b)参照)。また、下可動体501が上昇移動した状態からモーター509が他方方向に回転した場合、図9(b)の状態から図9(a)の初期位置に復帰する。即ち、下可動体501は、表示画面51の前方において、上下方向に昇降動作可能に設けられた可動体である。
次に、炎回転飾り駆動装置507について説明する。炎回転飾り駆動装置507は、飾り取付板505の裏面における左右の中心位置を中心として左右対称に設けられた左右の炎回転飾り504;504を回転可能に駆動する装置であり、炎回転飾り504の回転支持機構535と、下可動体501を上下動させる力を炎回転飾り504を回転させる力に変換して炎回転飾り504に伝達する動力伝達機構536(図8参照)とを備える。
左右の炎回転飾り504;504の回転中心軸540;540が、飾り取付板505の裏面における左右の中心位置を中心として左右対称の位置より後方に突出して延長するように設けられ、左右の炎回転飾り504;504は、当該回転中心軸540が貫通する回転中心孔541;541を備える。そして、回転中心孔541の前側から当該回転中心孔541を貫通した回転中心軸540の後端面に当該回転中心軸540が回転中心孔541より抜けることを防止する図外の抜け止めが設けられていることにより、左右の炎回転飾り504;504が飾り取付板505の裏面に回転中心軸540を回転中心として回転可能に取付けられている。なお、炎回転飾り504の回転中心孔541の前面と飾り取付板505の裏面との間に位置される回転中心軸540の周囲を取り巻くように付勢手段としてのコイルバネ545が設けられ、このコイルバネ545の一端が炎回転飾り504に固定され、このコイルバネ545の他端が回転中心軸540に固定されていることにより、各炎回転飾り504;504には各炎回転飾り504;504を互いに近づく方向に回転させる付勢力が付与されている。
即ち、回転支持機構535は、炎回転飾り504に設けられた回転中心孔541と、飾り取付板505の裏面より突出するよう設けられて回転中心孔541を貫通して回転中心孔541に回転可能に支持された回転中心軸540と、各炎回転飾り504;504に各炎回転飾り504;504を互いに近づく方向に回転させる付勢力を付与するコイルバネ545とを備えた構成である。
図7;図8に示すように、動力伝達機構536は、レール512の裏面に取付けられて当該レール512を後側ベース板516の前面より離した状態で当該前面に取付けるためのレール取付部材550と、レール取付部材550の裏面と後側ベース板516の前面との間に配置された動力変換スライダー551と、裏側スライダー552;552と、炎回転飾り504の裏面の下端側より後方に突出して延長するように設けられた力受軸553;553とを備える。
レール取付部材550は、上部には後方に延長する上突出部555を備えるとともに、下部にも後方に延長する下突出部556を備える。上突出部555及び下突出部556が後側ベース板516の前面と接触した状態でレール取付部材550と後側ベース板516とが連結され、レール取付部材550における上突出部555及び下突出部556以外の裏面と後側ベース板516の前面と間に、動力変換スライダー551を配置するための配置空間が形成される。
動力変換スライダー551は、スライダー513の延長方向である上下方向に延長する縦長穴557を備えるとともに縦長穴557の上に左右方向に延長する横長穴558を備えた孔付き板により形成される。上突出部555が動力変換スライダー551の縦長穴557の前側から縦長穴557内を貫通して後側ベース板516と連結され、力受軸553が動力変換スライダー551の横長穴558の前側から横長穴558内に挿入される。
裏側スライダー552;552は、飾り取付板505の裏面下部における左右の中心位置を中心として左右対称の位置より後方に突出して延長するように設けられた左右の裏側スライダー取付壁560;560の後端面にそれぞれ取付けられ、動力変換スライダー551の左右端側の裏面と後側ベース板516の前面との間にスライダー513の延長方向に沿って上下方向に移動可能に配置される。
炎回転飾り駆動装置507の組み立て方の一例を説明する。レール512の裏面に取付けられたレール取付部材550の裏面に、上突出部555が動力変換スライダー551の縦長穴557内に前側から挿入された状態となるように、動力変換スライダー551を配置し、かつ、飾り取付板505の裏面に取付けられた炎回転飾り504の力受軸553を動力変換スライダー551の横長穴558に前側から挿入する。さらに、飾り取付板505の左右の裏側スライダー取付壁560;560を動力変換スライダー551の左右の側縁の横に位置させ、左右の裏側スライダー552;552が動力変換スライダー551の左右縁部559;559(図7参照)の裏面に位置されるように左右の裏側スライダー552;552を左右の裏側スライダー取付壁の560;560の後端面に取付ける。その後、レール取付部材550の上突出部555と下突出部556とを後側ベース板516の前面に接触させた状態で当該上突出部555及び下突出部556と後側ベース板516とをねじ等で連結する。以上により、炎回転飾り駆動装置507が構成される。
炎回転飾り駆動装置507の動作を図10に基づいて説明する。図10(a)に示すように、動力変換スライダー551の下端561と下突出部556とが接触し、縦長穴557の上端縁562と上突出部555とが接触した状態からさらに飾り取付板505が下方に移動した場合、各炎回転飾り504;504の各力受軸553;553がそれぞれ動力変換スライダー551の横長穴558の左右端縁に位置されて炎回転飾り504及び飾り取付板505が最下方に位置された状態となる。
炎回転飾り504及び飾り取付板505が最下方に位置された状態からモーター509を一方向に駆動すると、図10(b)に示すように、飾り取付板505が上昇するのに伴って動力変換スライダー551及び裏側スライダー552;552も上方に移動し、動力変換スライダー551の縦長穴557の下端縁563と上突出部555とが接触するまでの過程において、炎回転飾り504;504にコイルバネ545;545から加わる付勢力によって各炎回転飾り504;504が互いに近づく方向に回転し、炎回転飾り504;504の各力受軸553;553がそれぞれ動力変換スライダー551の横長穴558の左右端縁に位置されるまで回転する。
即ち、下可動体ユニット500によれば、可動体制御手段200Bにより制御される飾り取付板駆動装置506により、チャンピオンベルト飾り503が上方に移動して演出表示装置50の表示画面51の前方に位置されて遊技者から目視可能な状態となる過程において、さらに各炎回転飾り504;504が左右下側から互いに近づく方向に回転し、演出表示装置50の表示画面51の前方に位置されて遊技者から目視可能な状態となるので、チャンピオンベルト飾り503が上方に移動して表示画面51の前方に現れるチャンピオンベルト出現動作と、チャンピオンベルト飾り503の上方移動に連動して左右の各炎回転飾り504;504が左右下側から互いに近づく方向に回動し、かつ、回動後にチャンピオンベルト飾り503の上方で各炎回転飾り504;504の炎が燃え上がるような状態を形成する炎回転飾り出現動作とが協働した複合的な演出を行うことが可能となる。
また、本実施形態においては、上述のチャンピオンベルト出現動作及び炎回転飾り出現動作とが組み合わされた複合的な演出の頻度は、他の可動ユニットの動作による演出頻度に比べて低く設定されており、上述の演出は、例えば、特に大当り遊技が確定したことを示す大当り確定演出として用いられる。なお、当該大当り確定演出の流れについては後述する。
次に、図11乃至図13を参照して、右前側可動体ユニット600について説明する。右前側可動体ユニット600は、右前側可動体601と右前側可動体駆動装置602とを備える。右前側可動体601は、例えば、人の横顔の下顎、下唇、下歯を有した下側可動体としての下側顔部分604と、人の横顔の下顎部分より上方に位置する上顎、上唇、上歯、頬、鼻、目、額部を有した上側可動体としての上側顔部分603とを備える。
図12に示すように、上側顔部分603は、例えば、頬部分に設けられた炎模様部分603aと目部分603bと上歯部分603cとが光透過性材料により形成された光透過部に構成され、その他の部分は光非透過性材料により形成された光非透過部に構成されている。そして、上側顔部分603の裏側の凹部空間に図外の光源が設置され、当該光源からの光が炎模様部分603a等の光透過部を透過して上側顔部分603の前方に透過するように構成されている。
また、下側顔部分604も同様に、例えば、頬部分に設けられた炎模様部分604aと下歯部分604bとが光透過性材料により形成された光透過部に構成され、その他の部分は光非透過性材料により形成された光非透過部に構成されている。そして、下側顔部分604の裏側の凹部空間に図外の光源が設置され、当該光源からの光が炎模様部分604a等の光透過部を透過して下側顔部分604の前方に透過するように構成されている。なお、上述の各光源は、可動体制御手段200Bによって制御される。
右前側可動体駆動装置602は、ベース板605と、レール606と、レール606上を移動するスライダー607と、駆動源としてのステップモーター等のモーター608と、モーター608の出力軸に回転可能に取付けられた出力歯車により構成されたピニオン609と、ピニオン609と噛合うラック610と、リンク装置611とを備える。
ベース板605は、前側ベース板612と後側ベース板613とを備える。後側ベース板613は、垂直方向と直交する左右方向に延長する左右延長部619を有した上後側ベース板部614と、垂直方向と直交する左右方向に延長する下後側ベース板部615と、上下方向に延長して上後側ベース板部614と下後側ベース板部615とを繋ぐ中央後側ベース板部616とを備える。
前側ベース板612が上後側ベース板部614の前側に位置され、前側ベース板612と上後側ベース板部614とが前後に所定間隔隔てて止めネジ等で互いに連結されている。
前側ベース板612の前面にはモーター608が固定状態に取付けられ、モーター608の出力軸が前側ベース板612に形成された孔を貫通して当該出力軸の先端側にピニオン609が取付けられる。
上後側ベース板部614における左右延長部619の前面に垂直方向と直交する左右方向に延長するレール606が取付けられる。スライダー607はレール606の延長方向に移動可能でレール606から脱落不能に設けられる。
リンク装置611は、右前側可動体601の裏面側から後方に突出するように設けられた複数の支軸と、右前側可動体601が可動可能なように各支軸が移動可能に取付けられた取付板620とを備える。取付板620は、前側取付板621と、前側取付板621の裏面に取付けられる後側取付板622とを備える。
前側取付板621の上端部623及びラック610がスライダー607に固定状態に取付けられてラック610がピニオン609と噛合うように設けられる。従って、モーター608が駆動してピニオン609が回転すると回転力がラック610に伝達されて、ラック610に連結されたスライダー607がレール606上を移動し、スライダー607に連結された取付板620もスライダー607の移動方向に移動する。取付板620は、右前側可動体601の初期位置状態において、後側ベース板613の中央後側ベース板部616の前側に位置され、ラック610の移動に伴って左方向に移動する。
前側取付板621には複数の弧状長孔が形成されている。複数の弧状長孔は、前側取付板621の上部左側において上下方向に延長して中央部が左側に膨出するように湾曲形成された第1の弧状長孔625と、前側取付板621の上部左側における第1の弧状長孔625よりも右側位置に位置して、第1の弧状長孔625に沿って形成された第2の弧状長孔626と、前側取付板621の下部左側において左右方向に延長して上側に膨出するように湾曲形成された第3の弧状長孔627とを備える。
後側取付板622には複数の長孔が形成されている。複数の長孔は、後側取付板622の右側上部において上下方向に延長するよう形成された第1の長孔630と、後側取付板622の右側下部において上下方向に延長するよう形成された第2の長孔631と、後側取付板の左側における上下方向中央部において上下方向に延長するよう形成された第3の長孔632と、後側取付板622の右側上部における第1の長孔630よりも上側において左右方向に延長するように設けられた第4の長孔633と、後側取付板622の左側下部において下端部が上下方向に延長する長孔により形成され当該下端部よりも右側上部において上端部が上下方向に延長する長孔により形成されるとともに上端部の長孔の下端開口と下端部の長孔の上端開口とが左上側に膨出するように湾曲形成された弧状長孔により連通した構成の第5の長孔634とを備える。
前側取付板621の裏面における右上部側より後方に突出する第1の連結軸640が後側取付板622の前面側から第1の長孔630を貫通して当該第1の連結軸640が第1の長孔630内を移動可能なように構成され、また、第1の長孔630を通過させた第1の連結軸の後端面には抜け止め641が取付けられ、抜け止め641が後側取付板622の後面における第1の長孔630の周囲の面に係止することで第1の連結軸640が第1の長孔630から外れないように構成されている。
前側取付板621の裏面における右下部側より後方に突出する第2の連結軸642が後側取付板622の前面側から第2の長孔631を貫通して当該第2の連結軸642が第2の長孔631内を移動可能なように構成され、また、第2の長孔631を通過させた第2の連結軸642の後端面には抜け止め643が取付けられ、抜け止め643が後側取付板622の後面における第2の長孔631の周囲の面に係止することで第2の連結軸642が第2の長孔631から外れないように構成されている。
前側取付板621の裏面における左側上下方向の中央部より後方に突出する第3の連結軸644が後側取付板622の前面側から第3の長孔632を貫通して当該第3の連結軸644が第3の長孔632内を移動可能なように構成され、また、第3の長孔632を通過させた第3の連結軸644の後端面には抜け止め645が取付けられ、抜け止め645が後側取付板622の後面における第3の長孔632の周囲の面に係止することで第3の連結軸644が第3の長孔632から外れないように構成されている。
上側顔部分603における額部分の裏側より後方に突出する上下2つの左側支軸650;651が前側取付板621の前面側から第1の弧状長孔625を貫通して当該支軸が第1の弧状長孔625内を移動可能なように構成され、また、第1の弧状長孔625を通過させた各左側支軸650;651の後端面には上記と同様に図外の抜け止めが取付けられ、当該抜け止めが前側取付板621の後面における第1の弧状長孔625の周囲の面に係止することで左側支軸650;651が第1の弧状長孔625から外れないように構成されている。
上側顔部分603におけるこめかみ部分の裏側より後方に突出する中央側支軸652が前側取付板621の前面側から第2の弧状長孔626を貫通して当該中央側支軸652が第2の弧状長孔626内を移動可能なように構成され、上述と同様の抜け止め構成によって中央側支軸652が第2の弧状長孔626から外れないように構成されている。
上側顔部分603の後頭部の裏側より後方に突出する右上側支軸653の後端部が後側取付板622の前面側から第4の長孔633内に挿入されて右上側支軸653の後端部が第4の長孔633内を移動可能なように構成されている。
さらに上側顔部分603の後頭部の裏側から後頭部よりも右上側に延長する延長板655の上端部の裏面から後方に突出するガイド支軸656を備え、ガイド支軸656の後端側の周面がガイド壁657に沿って上下斜め方向に移動可能なように構成される。ガイド壁657は、後側ベース板613における中央後側ベース板部616の上部に形成された下側から左上方向に傾斜する傾斜面により形成される。
下側顔部分604は、顎下よりも下方に延長する延長板660の下端部の裏面から後方に突出する回転中心支軸661を備え、回転中心支軸661の後端側が前側取付板621の下端側に設けられた固定部662に回転可能に連結されており、下側顔部分604は当該回転中心支軸661を回転中心として回転可能に構成される。
また、下側顔部分604の中央部の裏側より後方に突出する中央側支軸663の後端側が前側取付板621の前面側から第3の弧状長孔627を貫通するとともに後側取付板622の第5の長孔634を貫通して当該中央側支軸663が第3の弧状長孔627内及び第5の長孔634内を移動可能なように構成され、また、第5の長孔634を通過させた中央側支軸663の後端面には上記と同様の抜け止めが取付けられ、中央側支軸663が第3の弧状長孔627及び第5の長孔634から外れないように構成されている。
図12;13を参照し、右前側可動体ユニット600の動作について説明する。
図12(a);図13(a)に示すように、ラック610が最も右側に位置して右前側可動体601により形成された顔が歯を食いしばった表情に形成される初期位置(非作動)状態においては、上側顔部分603から設けられたガイド支軸656がガイド壁657から右側に離れた所に位置し、下左側支軸651が第1の弧状長孔625の下端縁に位置し、中央側支軸652が第2の弧状長孔626の下端縁に位置し、右上側支軸653が第4の長孔633の左端縁に位置し、下側顔部分604から設けられた中央側支軸663が第3の弧状長孔627及び第5の長孔634の上端縁に位置する。
そして、可動体制御手段200Bの駆動制御によってモーター608が一方向に回転駆動し、ラック610が左側に移動すると、ラック610と連結された前側取付板621に付けられている右前側可動体601及び後側取付板622がラック610の移動に伴って左側に移動し、ガイド支軸656がガイド壁657に接触した後(図12(b);図13(b)以降)は、ラック610が左側に移動するが、ガイド支軸656がガイド壁657に接触しているので、上側顔部分603の左方向への移動が制限され、ガイド支軸656がガイド壁657に沿って左上に移動するのに伴って、2つの左側支軸650;651が第1の弧状長孔625内を上方に移動し、中央側支軸652が第2の弧状長孔626内を上方に移動する。これに伴って、右上側支軸653が第4の長孔633内を右側に移動するとともに後側取付板622を上方に引き上げるので、各長孔630;631;632が連結軸640;642;644をガイドとして上方に移動し、また、第5の長孔634が中央側支軸663をガイドとして上方に移動するとともに、下側顔部分604が回転中心支軸661を介して回転可能なため、中央側支軸663が第3の弧状長孔627及び第5の長孔634の上端縁から下端縁まで移動する。以上により、上側顔部分603がガイド支軸656を回転中心として右回転するように移動し、下側顔部分604が回転中心支軸661を回転中心として左回転するように移動することによって、右前側可動体601により形成された顔が口を大きく開けた表情の演出作動状態となる(図12(c);図13(c)参照)。
当該右前側可動体601は、非作動(初期位置)状態においては、演出表示装置50の表示画面51の前方の右側に位置されて遊技者から目視可能な状態となり、作動状態においては、演出表示装置50の表示画面51の前方の右寄り中央側に位置されて遊技者から目視可能な状態となる。
図12(c)に示すように、中央後側ベース板部616には、光透過性材料により形成された光透過飾部616aと光非透過性材料により形成された光非透過飾部616bとで構成される。また、前側取付板621は、光透過性材料により形成された光透過飾部621aと光非透過性材料により形成された光非透過飾部621bとで構成される。
そして、右前側可動体601が、図12(a)に示す非作動状態から図12(c)に示す作動状態に移行する過程において、前側取付板621の光透過飾部621aと中央後側ベース板部616の光透過飾部616aとが互いに関連性を持った飾部に形成されており、かつ、前側取付板621の光非透過飾部621bと中央後側ベース板部616の光非透過飾部616bとが互いに関連性を持った飾部に形成されている。これら関連性を持った飾部としては、例えば、図12(c)に示す作動状態における右前側可動体601の開いた口の中央位置を中心として右方向に放射状に延長する炎形状飾りである。
中央後側ベース板部616の光透過飾部616a、及び、前側取付板621の光透過飾部621aの裏側の凹部空間には、可動体制御手段200Bによって制御される図外の光源が設置され、当該光源からの光が、光透過飾部616aを透過して中央後側ベース板部616の前方に透過するように構成され、また、光透過飾部621aを透過して前側取付板621の前方に透過するように構成される。
従って、右前側可動体ユニット600によれば、可動体制御手段200Bにより制御される飾り右前側可動体駆動装置602によって、当該右前側可動体601が初期位置から左方に移動する横移動演出と、右前側可動体601が左方に移動した後に上側顔部分603と下側顔部分604とが互いに離れるように回動して右前側可動体601により形成された顔が口を大きく開ける口開け演出と、前側取付板621が左方に移動するに従って中央後側ベース板部616が遊技者から目視可能となって炎形状飾りが拡大していくような炎拡大演出とが協働した複合演出を行うことが可能となるとともに、可動体制御手段200Bが、炎拡大演出と同時に、前側取付板621及び中央後側ベース板部616の裏側の光源を点灯させたり点滅させたりするランプ制御を行うことによって光を光透過飾部616a及び光透過飾部621aを介して遊技者に見せる光演出を行うことが可能となり、当該複合演出と光演出とによって、遊技者の期待感を高める演出が可能となる。なお、左前側可動体ユニット600Aの説明は、それぞれの可動体(右前側可動体601;左前側可動体601A)の移動方向が異なるのみで右前側可動体ユニット600と同様の構成であるため省略する。
また、図示しないが、下後側ベース板部615の前面には、取付板620の下端部620eのガイド路を形成するカバーが取付けられており、下端部620eがガイド路内に挿入されて左右方向に移動可能でかつ前後方向に移動不能にガイドされる。そして、飾り枠690(図2参照)が設けられる場合には、当該ガイド路を形成するカバー及び前側ベース板612から延長するように設けられた図外の飾りベース板の前面に当該飾り枠690が設けられる。
また、図示しないが上述した各駆動装置のリンク或いはラックには、各可動体の初期状態(非作動状態)位置検出用の被検出体が設けられ、各ベース板には、各被検出体を検出して可動体制御手段200Bに対して検出信号を出力するセンサが設けられているので、可動体制御手段200Bは、各可動体の初期状態を正確に把握でき、各可動体の正確な位置制御を行えるようになっている。
以下、上記複数の可動体を備えたパチンコ機1における遊技の流れを概説する。
図4に示すように、主制御装置100は、特図(特別図柄)当否抽選手段110、特別図柄種類決定手段120、変動時間決定手段130、図柄変動表示制御手段140、及び遊技状態制御手段150を主たる構成として備える。
特図当否抽選手段110は、第1始動入賞口30A又は第2始動入賞口30Bへの遊技球の入賞を契機として出力される球検出信号の入力に基づいて、ハードウェアカウンタから取得される例えば0〜65535までの範囲の特図抽選用乱数と、当該乱数ごとに抽選結果(「当り」又は「外れ」)が規定された特図抽選用テーブルを参照し、「当り」又は「外れ」いずれかの抽選結果を抽出する。
特別図柄種類決定手段120は、前述の抽選結果が「当り」であることを条件として、特別図柄の種類を決定する。具体的には、特別図柄種類決定手段120は、第1始動入賞口30A又は第2始動入賞口30Bへの遊技球の入賞を契機として出力される球検出信号の入力に基づいて、ハードウェアカウンタから取得される例えば0〜99までの範囲の特図種類決定用乱数と、当該乱数ごとに特別図柄の種類が規定された特図種類決定用テーブルを参照しいずれかの特別図柄種類を抽出する。
ここで、特別図柄種類には、例えば特別図柄A〜特別図柄Dまでの4種類が存在し、これら特別図柄種類の相違は、後述する遊技状態制御手段150によって参照される。なお、前述の抽選結果が「外れ」である場合には、本抽選処理は実行されない。
変動時間決定手段130は、前述の特図抽選が実行されたことに応じて、特別図柄及び演出図柄Sが変動を開始してから停止するまでの変動時間(演出時間)を決定する。
具体的には、変動時間決定手段130は、第1始動入賞口30A又は第2始動入賞口30Bへの遊技球の入賞を契機として出力される球検出信号の入力に基づいて、ソフトウェアカウンタから取得される例えば0〜99までの範囲の変動時間決定用乱数と、当該乱数ごとに変動時間が規定された変動時間決定用テーブルを参照し、いずれかの変動時間を抽出する。
ここで、変動時間決定用テーブルは、現在の遊技状態、及び、前述の特図抽選の結果に応じて細分化されており、各テーブルには、例えば、2秒,5秒,13秒,35秒,60秒,90秒のいずれかの変動時間が互いに異なる選択率により規定されている。
図柄変動表示制御手段140は、特図抽選の結果、特別図柄抽選の結果が「当り」である場合の特別図柄種類、及び変動時間に基づいて第1特別図柄表示装置40A又は第2特別図柄表示装置40Bを変動表示させるとともに、演出制御装置200側に図柄変動コマンドを送信し、演出表示装置50の表示画面51上に表示される演出図柄Sの変動を開始させる。
具体的には、図柄変動表示制御手段140は、第1特別図柄表示装置40A又は第2特別図柄表示装置40Bに対して変動開始信号を出力することにより特別図柄の変動を開始させ、変動時間が経過したことに基づいて変動停止信号を出力する。また、特別図柄の停止態様は、前述の特図抽選の結果に基づいて「○」又は「×」のいずれかに決定される。
なお、特図抽選用乱数取得の契機が第1始動入賞口30Aである場合には、第1特別図柄表示装置40Aを制御対象とし、特図抽選用乱数取得の契機が第2始動入賞口30Bである場合には、第2特別図柄表示装置40Bを制御対象とする。
さらに、図柄変動表示制御手段140は、演出制御装置200に対して図柄変動コマンドを送信する。当該図柄変動コマンドには、特図抽選の結果、特別図柄種類、及び変動時間に係る情報が含まれており、演出制御装置200側では、これらの情報に基づいて演出図柄Sの変動時間や、変動表示中の演出パターン、或いは、複数の可動ユニット400;500;600;600A;700;700Aの動作パターンを決定する。
遊技状態制御手段150は、特図抽選の結果が「当り」である場合の特別図柄種類に応じて、当該特図抽選の結果が「当り」であることを契機として実行される特別遊技後の遊技状態を変更する。前述のとおり、特図抽選の結果が「当り」であり、特別図柄及び演出図柄Sが「当り」であることを示す態様で停止した後には、図外の特別遊技制御手段によって第1大入賞口35A又は第2大入賞口35Bが開放状態とされる特別遊技(所謂大当り遊技)が実行される。そして特別遊技終了後の遊技状態は、特別図柄種類に応じて変更され、遊技者にとって有利な遊技状態又は不利な遊技状態が醸成される。
ここで、遊技状態には、「特図低確率」と、当該特図低確率の状態よりも特図抽選の結果が「当り」となる確率が例えば10倍高く設定された「特図高確率」と、「普図低確率」と、当該普図高確率の場合よりも電動チューリップが開放状態となる頻度及び間隔、さらには特別図柄及び演出図柄Sの変動時間が大幅に短縮される「普図高確率」の4つの状態が存在し、これらの状態が組み合わされることにより1つの遊技状態が醸成される。
例えば、特別図柄種類が特別図柄Aである場合の特別遊技後の遊技状態は、「特図高確率」かつ「普図高確率」とされる。また、特別図柄種類が特別図柄Bである場合の遊技状態は、「特図高確率」かつ「普図低確率」の状態とされる。また、特別図柄種類が特別図柄Cである場合の遊技状態は、「特図低確率」かつ「普図高確率」の状態とされる。また、特別図柄種類が特別図柄Dである場合の遊技状態は、「特図低確率」かつ「普図低確率」の状態とされる。
次に、主制御装置100からの図柄変動コマンドに基づいて態様な演出を実行する演出制御装置200について説明する。図4に示すように、演出制御装置200は、主として演出表示装置50を制御する演出表示制御手段200Aと、主として複数の可動ユニットを制御する可動体制御手段200Bと、主としてスピーカ8から発せられる遊技中の楽曲や効果音等を制御する音声制御手段200Cを備える。
可動体制御手段200B及び音声制御手段200Cは、演出表示制御手段200Aによって決定される演出図柄Sの多様な演出パターンに応じて可動体ユニットの動作や発光態様、遊技中の音声を制御することにより、演出図柄Sが変動を開始してから停止表示されるまでの間、その演出効果を高める。以下、各制御手段についてその機能を説明する。
演出表示制御手段200Aは、主制御装置100から送信される図柄変動コマンドに含まれる情報を解析し、各情報に応じた演出図柄Sの変動パターン(演出パターン)を決定する。
具体的には、演出表示制御手段200Aは、図柄変動コマンドの受信と同時に、ソフトウェアカウンタから、0〜99までの変動パターン決定用乱数を取得し、変動パターン決定用テーブルを参照して、取得した変動パターン決定用乱数に対応する1つの変動パターンを抽出する。変動パターン決定用テーブルは、主制御装置100側で決定された6種類の変動時間ごとに細分化されており、この細分化された変動パターン決定用テーブルは、さらに「当り用」又は「外れ用」に細分化されている。
そして、演出表示制御手段200Aは、図柄変動コマンドに含まれる特図抽選の結果、特別図柄種類、及び変動時間に係る情報に基づいて、いずれかの変動パターン決定用テーブルを参照し、1つの変動パターンを決定する。
ここで、変動パターン決定用テーブルに規定される変動パターンには、大別して「非リーチ」,「リーチ」,「スーパーリーチ」等の演出図柄Sの変動態様に関連する情報が規定されている。「リーチ」とは、3つの演出図柄Sの内、2つの演出図柄Sが同一の数字又はキャラクターで先行停止した状態であり、変動表示中の演出図柄Sが先行停止した2つの演出図柄Sと同一の数字又はキャラクターで停止すれば所謂「大当り」となり得る状態である。一方、「非リーチ」とは上記以外の状態をいう。
また、「スーパーリーチ」とは、上記「リーチ」状態の後、演出図柄Sの変動が停止するまでの間に展開される「大当り」への期待感を高める演出である。
当該「スーパーリーチ」は、例えば10種類に細分化されており、スーパーリーチの種別ごとに、演出表示装置50上で展開される画像や動画の種類や表示態様、或いは、可動体ユニットの動作態様等の詳細が規定されている。
演出表示制御手段200Aは、上記抽出した変動パターンに基づいて、変動開始コマンドを生成するとともに、生成した変動開始コマンドを演出表示装置50側に送信する。当該変動開始コマンドを受信した演出表示装置50側では、演出図柄Sの変動表示を開始するとともに、変動パターンに対応する態様によって各種の演出を実行し、変動時間経過後に特図抽選の結果を示す態様により停止表示させる。
また、演出表示制御手段200Aは、上記抽出した変動パターンに含まれる可動体ユニットの動作態様に関する情報を含む内部コマンドを可動体制御手段200B側に送信する。当該内部コマンドを受信した可動体制御手段200Bは、内部コマンドに含まれる情報に基づいて複数の可動体ユニットのいずれか又は複数の可動体ユニットを同時に制御し、演出表示装置50の表示画面51上で展開される演出と協調した各可動体による演出を実行する。
また、演出表示制御手段200Aは、上記抽出した変動パターンの種別に係る情報を含む内部コマンドを音声制御手段200C側に送信する。当該内部コマンドを受信した音声制御手段200Cは、変動パターンの種別に係る情報に基づいて、演出ごとに異なる楽曲データ,効果音データ等の音声データをROMから抽出し、当該抽出した音声データに基づいてスピーカ8を制御して、演出表示装置50上で展開される演出と協調した音声による演出を実行する。
次に、図14を参照して、特定の変動パターン、具体的には「当り用」の変動パターンテーブルが参照された場合の演出表示装置50、下可動体501、右前側可動体601及び左前側可動体601Aが関連する演出動作の一例について説明する。
特定の変動パターンが抽出された場合には、演出図柄Sの変動開始から例えば13秒後に2つの演出図柄Sが同一の数字又はキャラクターで仮停止する「リーチ」が醸成される。そして、リーチ後、残る1つの演出図柄Sが変動を継続し、「リーチ」から例えば30秒後に図14(a)に示すように、表示画面51が暗転(ブラックアウト)し、前述した右前側可動体ユニット600及び左前側可動体ユニット600Aの動作が開始され、右前可動体601及び左前可動体601Aがその口を大きく開けながら表示画面51の中央側に向かって移動する。
そして、所定時間経過後に、図14(b)に示すように、口を大きく開けた状態で表示画面51の中央側で停止していた右前可動体601及び左前可動体601Aがその口を閉じながら初期位置まで復帰する。さらに、右前可動体601及び左前可動体601Aの復帰動作中、又は復帰動作後には、表示画面51の中央部に前述した操作部9の形状を模した画像(アイコン)ST1と、人の指先を模した形状の画像が上下方向に揺動するように表示され、遊技者に対して操作部9のボタン9Bを押下すべきことが促される。
次に、図14(c)に示すように、遊技者によって操作部9のボタン9Bが押下されると、前述した下可動体ユニット500が上昇動作を開始し、下可動体501の上昇動作に伴ってチャンピオンベルト飾り503の全貌が遊技者から視認可能となるとともに、左右の炎回転飾り504;504が下可動体501の上昇動作に連動して左右下側から互いに近づく方向に回動し、チャンピオンベルト飾り503の上方において炎が燃え上がるような形態とされる。また、このとき、表示画面51上には、上昇動作後のチャンピオンベルト飾り503、及び炎回転飾り504;504を中心として、放射状に延びる炎や稲妻が発生する様子が画像として表示されることにより、下可動体501が上昇動作によって完成形に至ったことが表現され、遊技者はあたかもチャンピオンベルトを獲得できたことによる達成感を得ることができる。
そして、その後表示画面51には、変動を継続していた演出図柄Sが、リーチを形成していた他の演出図柄Sと同一の数字又はキャラクターで停止した様子が示され、当該停止表示された3つの演出図柄Sを視認することにより、遊技者は特図抽選の結果が当りとなり、大当り遊技を獲得したことを認識することができる。
つまり、本実施形態に係る下可動体501は、特定の変動パターンが選択された場合に動作する複数の可動体(本例の場合、右前側可動体601及び左前側可動体601A)の内、最も後に動作する可動体であって、その上昇動作によって、特図抽選の結果が「当り」であること、換言すれば、大当り遊技を獲得したことを報知する可動体である。
また、下可動体501の動作時期を他の可動体の動作完了後(初期位置への復帰後)に設定し、下可動体501を単独で動作させる態様とすれば、下可動体501の動作による演出をよりインパクトのある演出として見せることが可能となる。
なお、図示の例においては、右前側可動体601及び左前側可動体601Aを動作させた後に、下可動体500を単独で動作させる態様を示したが、動作対象となる可動体や、動作順序はこれに限られるものではなく、例えば、上可動体401と右前側可動体601及び左前側可動体601Aを動作させた後に、下可動体501を動作させることにより、遊技者に対して大当り遊技を獲得したことを報知するような態様としてもよい。
1 パチンコ機,20 遊技盤,29 遊技盤ユニット,34 開口,
50 演出表示装置,51 表示画面,100 主制御装置,200 演出制御装置,
200B 可動体制御手段,400 上可動体ユニット,401 上可動体,
402 上可動体駆動装置,410 回転リール,
417A〜417C 演出表示領域,500 下可動体ユニット,501 下可動体,
503 チャンピオンベルト飾り,504 炎回転飾り,
600 右前側可動体ユニット,600A 左前側可動体ユニット,
601 右前側可動体,601A 左前側可動体, 602 右前側可動体駆動装置。

Claims (2)

  1. 遊技機枠に取付けられた遊技盤と、
    前記遊技盤に配設された始動入賞口と、
    前記遊技盤を前後に貫通するように形成された開口と、
    前記開口の後方に設けられ、前記開口を介して目視可能な表示画面を有する演出表示装置と、
    前記表示画面の下部において前記遊技盤の後方、かつ、前記表示画面の前方に配置され、前記表示画面の前方を中央側に上下方向に昇降動作可能な第1の可動体と、
    前記遊技盤の後方、かつ、前記表示画面の前方に配置され、前記表示画面の端部方向から前記表示画面の前方を中央側に移動可能な第2の可動体と、
    前記始動入賞口への遊技球の入賞に基づいて、所定の抽選を実行する抽選手段と、
    前記所定の抽選結果に基づいて前記表示画面上に表示される演出パターンを決定する演出表示制御手段と、
    前記演出表示制御手段により決定された演出パターンに対応する態様により前記可動体を動作させる可動体制御手段と、
    を備えた遊技機であって、
    前記第2の可動体は、当該第2の可動体の前記表示画面の中央側への移動に伴って互いに離れる方向に回転する第1可動部及び第2可動部を備え、
    前記可動体制御手段は、前記抽選手段による抽選の結果が遊技者に対して有利な特別遊技を実行させる当りである場合に、当該当りの決定演出パターンとして、前記第1可動体を上昇動作させることを特徴とする遊技機。
  2. 記可動体制御手段は、前記抽選手段による抽選の結果が遊技者に対して有利な特別遊技を実行させる当りである場合に、当該当りの決定演出パターンとして、前記第2の可動体の動作後に前記第1の可動体を単独で上昇動作させることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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