JP2017124029A - 蒸し焼き装置蓋および蒸し焼き装置 - Google Patents

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和正 酒本
Kazumasa Sakamoto
和正 酒本
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Abstract

【課題】簡素な構成で、自動給水機能を有する蒸し焼き装置と同等以上の効果を得られる蒸し焼き装置および蓋を提供する。
【解決手段】蒸し焼き装置1は、加熱機構2と、焼成板3と、排気機構4と、蓋5を備える。蓋5は、蓋本体10と、保水給水機構20と、拡散機構30とを備える。保水給水機構20は、保水部21と給水部22とを有する。給水部22は、保水部21に保持されている水を供給量を抑制しながら蓋本体10内部に供給する。拡散機構30は、傾斜板31と保水給水部32とガイド溝33とガイド側板34とガイドスリット35を有する。保水給水機構20からの水は、傾斜に沿って流れ、左右端に分散され小孔37を介して焼成板3の左右端に供給される。一部は、ガイド溝33に沿ってガイドスリット35に導かれ、前後に分散され、焼成板3の前後に供給される。
【選択図】図2

Description

本発明は餃子等を蒸し焼きにする蒸し焼き装置および蓋に関する。
業務用餃子等の調理に関し、焼成板の加熱温度は通常200℃以上の高温に設定されている。そのため、餃子を包んでいる皮は火が通りやすく、皮に火が通っても、皮に包まれている具の中心部分までには火は通らない。皮の部分が黒こげになるまで焼いても具の中心部分の加熱は不足する。このように皮の表面温度と具の中心温度の温度差は大きい。
そのため、高温の焼成板に注水をし、蒸気を鍋内に充満させ、蓋をして全体を蒸し焼きにする。蒸気による加熱は、油による加熱と比較すると格段に大きな加熱となる。つまり、蒸気による加熱を行なうことで、餃子の皮を焦がさずに具にも火を通すことができ、大量の餃子でも均一に加熱でき、更に加熱時間も短縮することが可能となる。餃子を大量調理する業務用の調理では、蒸気加熱を有効に利用することが重要となる。
一般的な餃子の調理方法について説明する。熱した焼成板(たとえば鉄板)に適量な油をひく。餃子を一つずつ平らに並べる。中火弱にして、適量の水を柄杓などを使って餃子の上からまんべんなく注ぎ、蓋をして、蒸し焼きにする。蓋をした状態で、中火弱のまま、餃子の上の面が透き通るまで焼く。さらに蓋を取り、残りの水分が蒸発するまで焼く。餃子の焼き面がキツネ色になれば、皿に盛りつける。
蒸し焼きにするためには水を焼成板内に注水することが必要となるが、その際、以下の問題が生じる。
蓋を開けて柄杓などで水を注ぐ際、蓋を開けた瞬間に高温に熱せられた鍋内の蒸気が勢いよく外部に拡散または上昇したり、油が飛び跳ねたり、調理者が火傷するおそれがある。
また、蓋を開けることで熱せられた空気が外部に逃げてしまうため、内部の温度も下がり熱効率が低下する。一定の温度を調理中に維持できず、焼きムラまたは蒸ムラが発生するおそれがある。さらにまんべんなく水を注ぐことも必要になるが、その動作には、調理者の個人差にもよるところがある。
業務用に大量に餃子を焼く場合、均一に焼き上げるために焼成板の温度は一定に維持したままの状態が好ましく、更に餃子の配列状態が維持されていると、取り出しや盛り付けにかかる時間も短縮することができ、味も見かけも良好な仕上がりとなる。しかしながら、給水された水が餃子の焼き面に勢いよく触れると、餃子が動き、配列状態が崩れ、その勢いが更に大きくなると餃子の形状さえも崩れるおそれもある。また、焼き面にて過剰に水分を吸収すると、所望の焼き面のパリパリ感が得られないおそれもある。
蓋を開けたまま熱した焼成板上に、特に餃子の焼き面相当位置に一度に冷水が供給されると、熱した空気が外に逃げて当該位置の温度が下がり、一定の温度で加熱が出来なくなるため、ふっくらとジューシーな仕上がりにはならず、さらに仕上がりまでの時間も長くなり、効率が悪く光熱費も余計にかかることになる。
このような問題に対し、自動給水機能を有する蒸し焼き装置が提案されている。たとえば、特許文献1に係る蒸し焼き装置では、焼成板の両側にテーパ側板を設け、テーパ側板の上端に給水パイプを設けている。給水パイプからの水はテーパ側板に沿って流れる間に水蒸気に変わる。制御装置により給水量や給水時間は制御され、適正量の給水や加熱時間の制御によって、むらなく、仕上がりも均一な餃子を焼くことが出来る。
特開2013−106812号公報
しかしながら、自動給水機能を有する蒸し焼き装置では、自動給水機能を付加する分、装置コストが増える。また、構成が複雑になり、故障リスクも増え、清掃も困難となる。また、餃子の大きさ、皮の厚さ等に応じ水分量の調整に手間取る側面もある。
たとえば、特許文献1に係る蒸し焼き装置では、給水パイプ内の構造は複雑であり、更に油が機器に付着するため、べとつき、清掃は非常に困難となり、食中毒等が生じないよう、安全に衛生面を管理する調理提供者にとっては大きな負担となる。
さらに、自動給水機能を付加するためには、自動給水機能部分だけの取り付けができず、既存の蒸し焼き装置を利用することはできないため、自動給水機能を有する蒸し焼き装置を新規導入するしかない。
本発明は、蓋をしたままの状態で水の注入を鍋内にまんべんなく行うことができ、さらに平面要素の多い簡易な構成であるため洗浄も容易となる。つまり、自動給水機能を有する蒸し焼き装置と同等以上の給水効果が得られ、かつ安価な蒸し焼き装置および蓋を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、蒸し焼き装置に被覆される蓋の構造についてなされたものである。蒸し焼き装置蓋は、焼成板上部に設けられる蓋本体と、前記蓋本体上部に設けられ、水を保持しつつ、蓋本体内部に水を供給する保水給水機構と、前記蓋本体下部に設けられ、前記保水給水機構から供給される水を焼成板に拡散して供給する拡散機構とを備えている。
保水給水機構により、蓋をしたままの状態で給水が可能となり、拡散機構により、まんべんなく水を行き渡らせる事により、蒸しムラなく調理できる。
上記発明において、前記保水給水機構は、外部から供給された水を一時的に保持する保水部と、前記保水部に予め、計測した水量を投入し、一時的に保持されている水の流速を抑制しながら蓋本体内部に供給する給水部とを有している。なお、保水部で供給量を調整することも可能である。
これにより、保水給水機構は、給水された水の流速を抑制し、または供給量を調整しつつ、少しずつ適量の水を拡散機構に供給できる。
前記保水給水機構は、外部から供給される水を計量する計量部を有することもできる。
これにより、適量の水を適度な速さで投入することができ、所望に応じた焼き具合を保ちつつ、より確実に蒸しムラなく調理できる。
上記発明において、好ましくは、前記拡散機構は、前記保水給水機構から供給される水を傾斜により焼成板周縁に供給する傾斜板を有する。
これにより、蓋を開けないままの状態で、餃子が配置されていない温度の高い焼成板周縁に均等に水を供給することが可能となる。その結果、柄杓で水をかける場合の様に高温の焼成板の温度を著しく下げる事が無いので一定の温度下で均等に加熱され、温度が一定のままの状態で鍋内に注がれた水は、全体に均等に行き渡りながら、水蒸気となり、水蒸気は勢いよく鍋内に均等に拡散し、餃子全体及び餃子の具の中心部分まで蒸ムラなく調理することができる。
上記発明において、好ましくは、前記拡散機構は、前記傾斜板の下流側に設けられ、前記傾斜板の上流側から供給された水を保持しつつ、焼成板に水を供給する保水給水部を有する。
これにより、前記拡散機構は、給水された水の水量と流速を抑制しつつ、一旦、餃子が配置されていない温度の高い焼成板周縁に適量の水を供給し、焼成板周縁からに鍋全体に満遍なく水を行き渡らせることが可能となる。
上記課題を解決するために、本発明に係る蒸し焼き装置は、蒸し焼き装置蓋と、前記焼成板と、前記焼成板を加熱する加熱機構とを備える。
本発明の装置によれば、簡素な構成で、自動給水機能を有する蒸し焼き装置と同等以上の効果を得られる。
蒸し焼き装置の全体概略側面図 本実施形態の要部の分解斜視図(一部断面) 給水動作の説明図 保水給水機構の変形例(変形例1) 保水給水機構の変形例(変形例2) 拡散機構の変形例(変形例3) 拡散機構の変形例(変形例4) 拡散機構の変形例(変形例5) 拡散機構の変形例(変形例6) 拡散機構の変形例(変形例7)
〜全体構成〜
図1は蒸し焼き装置の全体概略側面図である。餃子の蒸し焼き装置としての一実施形態について説明する。
蒸し焼き装置1は、加熱機構2と、焼成板3と、排気機構4と、蓋5を備える。
加熱機構2は、調理しやすいように台に支持されている。加熱手段として、ガス加熱や電気加熱が一般的である。図示ではガス加熱である。
焼成板3は、加熱機構2の上部に、設置される。焼成板3は下方からの加熱により、均等に高温となり、餃子等を加熱する。一般的には、鉄板であるがこれに限定されない。
なお、鉄板は数枚の板を重ねて構成してもよく、温度変化を極力少なくするために蓄熱部材等と組み合わせても良い。例えば、下方より、受熱板、第1グラファイトシート、蓄熱板、第2グラファイトシート、調理面板が積層されたサンドイッチ構造でもよい。
また、水が供給される(後述)のに好適なように、皿形状(深さを有する)であることが好ましい。なお、水はお湯でもよく、片栗を入れてもよく、出汁でも良い。
排気機構4は、加熱機構2により給気され加熱された空気を排気する。
蓋5は、焼成板3上部に設けられ、焼成板3を被蓋し、空間を形成する。これにより、熱した焼成板に注水されることによって生じる水蒸気(後述)が鍋内に一気に拡散する。蓋5は、装置本体に軸着され、手動操作で開閉可能である。
〜蓋構成〜
図2は要部の分解斜視図(一部断面)である。
蓋5は、蓋本体10と、保水給水機構20と、拡散機構30とを備える。
蓋本体10は、耐熱性を有すればよく、金属、ステンレス、ガラス、耐熱性樹脂等、材質は問わない。全部または一部に透明箇所(透明に準ずるものを含む)を有していれば、蓋内の状況を確認することもできるが、焼成板3を被蓋できれば形状は問わない。一般に、蓋本体10の平面形状は、焼成板3の平面形状に対応している。
保水給水機構20は、保水部21と給水部22とを有する。保水給水機構20は、蓋本体10の中央に設けられていれば、中央から焼成板周辺への水拡散(後述)が均等になり、好ましい。
保水部21は、外部から供給された水を一時的に保持する。図示の例では、円筒形容器21が蓋本体10上面中央に連設されている。
給水部22は、保水部21に保持されている水を供給量を抑制しながら蓋本体10内部に供給する。図示の例では、円筒形容器21の底に径の小さい孔22が複数設けられている。円筒形容器21に保持されている水は、孔22を通過して少しずつ蓋本体10内部に流れ供給される。孔22の径を小さくしたり、数を少なくする程、流速や供給量は抑制される。
拡散機構30は、蓋本体10下部に設けられ、保水給水機構20から供給される水を焼成板3に拡散して供給する。拡散機構30は、傾斜板31と保水給水部32とガイド溝33とガイド側板34とガイドスリット35を有する。
図示の例では、2枚の平板31,31同士が略中央にて尾根を為す様に当接しあっており、中央から左右になだらかに下方傾斜している。傾斜板31,31は保水給水機構20から供給される水を傾斜により図示右端および左端に分散させると共に前後のスリットからも水が焼成板に落ちるように構成されている。傾斜板31,31の図示後端および前端(図示省略)には、ガイド側板34,34が設けられている。
保水給水部32は、傾斜板31の下流側に設けられる。図示の例では、傾斜板31の下端が上方向に立設されるとともに、下端に沿って径の小さい孔が複数設けられている。保水給水部32は、立設部36において水を保持しつつ、小孔37を介して焼成板3の図示右端および左端に水を供給する。
ガイド溝33は、傾斜板31,31の当接箇所に形成される尾根に沿って設けられ、両端がガイドスリット35,35に連続する。
図示左右のガイド側板34,34の間には、ガイドスリット35が形成される。
拡散機構30は、蓋本体10下部であって、餃子列配置(後述)に相当する位置に設置される。設置機構の詳細は問わないが、例えば、蓋本体10に設けられた孔11と、立設部36から張り出した張出部38に設けられた孔39と、孔11,39とを挿通するネジ12により、吊支持としてもよい。これにより、容易に取外し可能になる。
〜動作〜
蓋5を開け、熱した焼成板3に適量の油をひき、複数の餃子を配列(例えば10×4個)配置し、中火弱にして、蓋5を閉じる。
円筒形容器21に適量の水を注ぐ。注水量は、餃子の大きさ、形状又は個数に応じて適宜調整する。計量カップで水を図り適量を給水する。
図3は、給水動作を説明する図である。主要構成のみ付番し、その他は適宜省略する。
円筒形容器21に保持されている水は、孔22を通過して少しずつ傾斜板31,31が形成する尾根中央に供給され、傾斜に沿って流れ、図示左右端に分散される。
さらに、小孔37を介して焼成板3の図示左右端に供給される。保水給水機構20からの供給量が多い場合は、立設部36で堰き止められて焼成板3への供給量が調整される。なお、堰き止め部の角度は適宜調整することもできる。
一方、傾斜板31,31が形成する尾根中央に供給された水の一部は、ガイド溝33に沿って、図示前後に設けられたガイドスリット35,35に導かれ、図示前後に分散され、焼成板3の図示前後に供給される。
このように、水は、焼成板3周縁前後左右に拡散される。
ところで、水が注水される焼成板3周縁は餃子に熱を奪われないため、より高温であり、水の一部は短時間で一気に蒸気になり、残りの水は焼成板周縁で温められてゆっくりと餃子を浸しながら、水蒸気となる。
焼成板3周縁で発生した水蒸気は、蓋5が形成する鍋内に勢いよく拡散し、餃子が蒸されて、餃子内部まで熱が伝わる。このとき、餃子焼き面は過剰に水分を吸収せず、適度な焦げ(パリパリ感)が形成される。
所定時間経過した後、再び蓋5を開け、餃子を皿に盛りつける。
〜効果〜
上記のように、蓋をした状態で給水できるため、油の飛び跳ねや蓋を開けたときに一気に外へ流れ出る蒸気により調理者が火傷することを防止できる。
また、傾斜板31や円筒形容器21底部が、水蒸気の外部流出を抑止するため、調理者が火傷することを防止できる。鍋内の温度を低下させずに餃子を焼成することが可能となる。
本実施形態により、水蒸気は均等に拡散するため、調理者の個人差により影響されることなく、蒸ムラなく調理できる。さらに、給水量を容易に調整することができるので、餃子の個数の変動にも対応できる。
本実施形態では、餃子が配置されていない高温領域である焼成板3の周縁に注水されて、水の一部は一気に蒸気に変わり、焼成板周辺で温められた水の一部は餃子に浸るため、餃子焼き面の温度が低下しにくく、かつ鍋内に水蒸気が充満し、餃子の具の中心部まで火が通り、皮も乾燥することがない。その結果、短時間で所望の焼き具合に仕上がる。
さらに、傾斜板31や円筒形容器21底部が、水蒸気の外部流出を抑止するため、鍋内の温度を低下させずに餃子を焼成することが可能となる。この点でも、短時間で所望の焼き具合に仕上がる。
また、給水された水が直接、餃子の焼き面に触れることがほぼ無く、餃子が動きにくいため、餃子の配列状態が維持される。その結果、その後の取り出しや盛り付けが容易であり、時間も短縮され、効率の良い供給が可能となる。
焼き面にて過剰に水分を吸収することなく、餃子焼き面のパリパリ感が得られる。
本実施形態は、蓋本体10に保水給水機構20と拡散機構30を付加しただけの簡素な構成である。自動給水機能を有する蒸し焼き装置と比べて、コストを大幅に低減でき、故障リスクも無い。また、既存の蒸し焼き装置をそのまま利用でき、蓋を交換するだけで利用できるため、経済的なメリットも大きい。
また、調理終了まで蓋をあける必要が無いので、作業の改善や衛生面でも有効である。
さらに、傾斜板31を取り外し可能とすることや、傾斜板31が細かな凹凸のない平面形状であることにより、油がこびりついても清掃が容易である。この点においても、作業の改善や衛生面で有効である。
なお、図示の例では、傾斜板31は平板であるが、清掃容易であるかぎり、曲面形状であってもよい。
〜変形例1〜
図4は、保水給水機構20の変形例の斜視図(一部断面)である。変形例1は、実施形態の保水給水機構20に計量部23と流量調整部24とを付加したものであるが、付加せずに計量カップで水を投入することも可能である。
計量部23は、円筒形容器21の側面に目盛をつけることにより形成される。このとき、円筒形容器21は全部または一部に透明箇所(準透明含む)を有していると好ましい。
これにより、適切にかつ容易に給水量を調整することができる。その結果、餃子個数の変動にも対応できる。
流量調整部24は、円筒形容器21に内容器25を回転自在に設け、内容器底面に孔22に対応する孔26を設けることにより形成される。なお、計量部23や内容器25を設けずとも円筒形容器のみでもよく、その場合は上記実施形態のように計量カップで水を図り給水することができる。
なお、本実施例では内容器25を回転させると、孔22と孔26とがズレて、実質開口面積が狭くなり、流量が少なくなる。
給水量および流量を微調整することで、顧客の要求に応じた所望の(たとえば、焼き面のパリパリ感が好みなのか?焼き面以外のしっとり感が好みなのか?)蒸し焼き加減を調整できる。
〜変形例2〜
図5は、保水給水機構20の別の変形例の斜視図(一部断面)である。特に、変形例2は孔22を設けない場合の給水部22の変形である。
給水部は、円筒形容器21底面に比較的目の粗いメッシュ27を設け、メッシュ27の上に比較的目の細かい濾紙28を設けることにより形成される。
給水部27,28は、円筒形容器21に保持されている水の流速や供給量を抑制しながら蓋本体10内部に供給する。
さらに、透水性の異なる濾紙28に変えることで、流量を微調整できる。
〜変形例3〜
図6は、拡散機構30の変形例の斜視図(一部断面)である。変形例3は、三角形の板を2枚以上組み合わせて矩形にしたものを傾斜板31、31とし、略中央で両31を当接する。つまり、三角形の板を4枚以上当接させ、四角錐状に形成したものである。傾斜板31の下流側に保水給水部32が設けられる点は、本実施形態と共通する。4つの傾斜板31b,c,d,eは四角錘頂部31aを形成する。
円筒形容器21に保持されている水は、孔22を通過して少しずつ、四角錘頂部31aに供給され、傾斜に沿って流れ、図示前後左右に分散される。
さらに、小孔37を介して焼成板3の図示前後左右に供給される。保水給水機構20からの供給量が多い場合は、立設部36で堰き止められて焼成板3への供給量が調整される。このように、水は、焼成板3周縁前後左右に拡散される。
〜変形例4〜
図7は、拡散機構30の別の変形例の斜視図(一部断面)である。変形例4は変形例3の変形でもあり、傾斜板31及び立接部を円錐状に形成したものである。傾斜板31の下流側に保水給水部32が設けられる点は、本実施形態と共通するが、本実施例では円形に併せて下流側360度に渡って保水供給部32を設けることができる。
実施形態の焼成板3および蓋5は矩形状であるが、変形例4は円形の焼成板3および蓋5に対応するものである。水は、焼成板3周縁に設けられた保水供給部32から拡散される。
ところで、家庭用のフライパンやホットプレートなどは円形の焼成板3を有することが多い。本発明は、業務用調理装置だけでなく、家庭用調理装置にも適用できる。
〜変形例5〜
図8は、拡散機構30の別の変形例の斜視図である。変形例5は、2枚の平板31,31同士が略中央にて尾根を為す様に当接しあっており、中央から左右になだらかに下方傾斜しているのみの構成であり、傾斜板31の下流側に保水給水部32が設けられていない。
円筒形容器21に保持されている水は、孔22を通過して少しずつ傾斜板31,31が形成する尾根中央に供給され、傾斜に沿って流れ、図示左右端に分散されるとともに、一部は図示前後に分散される。このように、水は、焼成板3周縁前後左右に拡散される。
また、変形例5は、吊支持機構の変形例でもある。図示のように四隅にフック13を設け、蓋本体10下部に設けられたフック受けに掛止させる。これにより、容易に取外し可能になる。
〜変形例6〜
図9は、拡散機構30の別の変形例の斜視図である。変形例6は、傾斜版31同士を対称に当接するのではなく、1枚の平板31を図示左から右へ下方傾斜させたものである。
実施形態および変形例1〜5においては、保水給水機構20が蓋本体10の中央に設けられていることを前提とするが、変形例5では、1枚の平板の傾斜の開始地点に併せて保水給水機構20が蓋本体10の図示左側に設けられているものとする。
傾斜板31の図示左右端に複数の小孔37が設けられている点は、本実施形態と共通するが、小孔は傾斜の終点位置の端部にのみ設けても良い。
また、ガイド溝33やガイドスリット35も適宜複数設けられている。
円筒形容器21に保持されている水の一部は、孔22を通過して少しずつ傾斜板31図示左端に供給され、図示左端の小孔37を介して焼成板3の図示左端に供給される。
また、他の一部は、ガイド溝33に沿って、図示前後に設けられたガイドスリット35,35に導かれ、図示前後に分散され、焼成板3の図示前後に供給される。
残りの水は、傾斜に沿って流れ、図示右端に達し、図示右端の小孔37を介して焼成板3の図示右端に供給される。保水給水機構20からの供給量が多い場合は、立設部36で堰き止められて焼成板3への供給量が調整される。立接部の角度は所望の流速に併せて変更は可能である。
このように、水は、焼成板3周縁前後左右に拡散される。
〜変形例7〜
実施形態および変形例1〜6においては、拡散機構30は、水を焼成板3周縁に拡散して供給することを企図としている。逆にいえば、焼成板3中央に水を供給しないようにしている。
図10は、拡散機構30の別の変形例の斜視図である。上記技術思想を逸脱しない範囲で多少の変形を加えたものである。
具体的には、傾斜板31に、孔37やガイドスリット35と比べて微小な孔を多数設ける。この微小孔40を介して水は、焼成板3中央を含む広範囲に、霧状に拡散される。
〜2次空気供給する調理装置への適用〜
近年、蒸し焼き装置を含むガス加熱業務用調理装置で多く使用され、高温の温度を実現できるブンゼン式燃焼において、いわゆる2次空気供給や外部からの冷却空気を利用した輻射熱削減に係る技術が提案されている。
燃焼に必要な空気であって、混合管内へ吸い込み、かつガスと混合する空気を1次空気といい、残りの必要な空気であり、炎の周囲から拡散によって供給される空気を2次空気という。
従来より、厨房内に拡散されていたガスの燃焼排気は2次空気により、調理装置筺体に沿って流れ、一箇所に集中排気する工夫がされている。併せて機器内部に燃焼排気通路と隣接させ、または取り囲むように二重以上の空気通路を構成し、外部から自然な冷却空気を取り込み空気層を形成し、空気層の断熱作用により筺体表面に発生する輻射熱を低減する技術が知られている。
筺体表面温度上昇を抑制できることから、調理者が火傷することも防止できる。
2次空気を十分に取入れることができれば、その結果、上記調理装置は、強い火力を一定に維持したまま調理が可能となり、かつ加熱ムラもなくなる。
さらに、筺体表面温度上昇を抑制できることから、煮こぼれ等が筺体表面に付着しても、直ぐに拭き取ることができ、かつ、こびり付くことがない。清掃が容易である。
したがって、本願発明は、以下の点で、上記調理装置と組み合わせると好適である。
本発明を上記調理装置に適用させれば、より確実に、調理者が火傷することを防止できる。
本発明を上記調理装置に適用させれば、水蒸気はより均等に拡散し、より確実に蒸ムラが無い仕上がりを提供できる。
本発明を上記調理装置に適用させれば、より確実に清掃手間を軽減できる。
このように相乗効果を期待できる。
1 蒸し焼き装置
2 加熱機構
3 焼成板
4 排気機構
5 蓋
10 蓋本体
11 孔
12 ネジ
13 フック
14 吸引経路
15 吸引経路
20 保水給水機構
21 円筒形容器(保水部)
22 孔(給水部)
23 計量部
24 流量調整部
25 内容器
26 孔
27 メッシュ(給水部)
28 濾紙(給水部・流量調整部)
30 拡散機構
31 傾斜板
32 保水給水部
33 ガイド溝
34 ガイド側板
35 ガイドスリット
36 立設部
37 小孔
38 張出部
39 孔
40 微小孔

Claims (6)

  1. 焼成板上部に設けられる蓋本体と、
    前記蓋本体上部に設けられ、水を保持しつつ、蓋本体内部に水を供給する保水給水機構と、
    前記蓋本体下部に設けられ、前記保水給水機構から供給される水を焼成板に拡散して供給する拡散機構と
    を備えることを特徴とする蒸し焼き装置蓋。
  2. 前記保水給水機構は、
    外部から供給された水を一時的に保持する保水部と、
    前記保水部に保持されている水を供給量を抑制しながら蓋本体内部に供給する給水部と
    を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の蒸し焼き装置蓋。
  3. 前記保水給水機構は、
    外部から供給される水を計量する計量部
    を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の蒸し焼き装置蓋。
  4. 前記拡散機構は、
    前記保水給水機構から供給される水を傾斜により焼成板周縁に供給する傾斜板
    を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の蒸し焼き装置蓋。
  5. 前記拡散機構は、
    前記傾斜板の下流側に設けられ、前記傾斜板の上流側から供給された水を保持しつつ、焼成板に水を供給する保水給水部
    を有する
    ことを特徴とする請求項4記載の蒸し焼き装置蓋。
  6. 請求項1〜5いずれか記載の蒸し焼き装置蓋と、
    前記焼成板と、
    前記焼成板を加熱する加熱機構と
    を備えることを特徴とする蒸し焼き装置。
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