JP2017124011A - 収納用布製品 - Google Patents

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健 知久
弘宰 李
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茂 狩野
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Abstract

【課題】収納用布製品において、携帯性とスライドファスナーの開閉容易性とを両立させる。【解決手段】収納用布製品は、布地で形成された底面部、側面部及び頂面部を備える。その収納用布製品は、側面部及び頂面部のいずれか一方である外面部2が、開口10を有する外面本体部2aと、開口を覆う蓋部2bと、外面本体部と蓋部との間に取着されたスライドファスナー11と、外面本体部及びスライドファスナーの少なくとも一つに取着され、可塑性を有する線状体50と、を備える。スライドファスナーは長手方向の一端部11E1と他端部との間に湾曲部分11C1を有する。線状体はスライドファスナーの湾曲部分に沿って延在する。【選択図】図6

Description

本発明は、スライドファスナーを備える収納用布製品に関する。
バッグのような収納用布製品では、布地やスライドファスナーなど使用される材料が一般に軽量で柔らかい。そのため、収納用布製品を折り畳むことは比較的容易であり、その折り畳まれた収納用布製品を携帯したり、仕舞ったりすることができる。例えば、デイパックやダッフルバッグのようなバッグでは、柔らかでしなやかな布地、すなわち剛性の低い布地を用いており、バッグを容易に折り畳むことができ、容易に携帯などすることができる。
一方、携帯などされた収納用布製品を使用するときには、折り畳まれた収納用布製品を拡げて収納用布製品の本来の形体に戻して使用する必要がある。ここで、上述のように、収納用布製品で使用される材料は柔らかく変形し易いため、例えばスライドファスナーの開閉時に、スライドファスナーの周囲の布地やスライドファスナー自身が容易に変形してしまうおそれがある。その場合、例えば使用者によってスライドファスナーのスライダーに印加される力の方向、すなわちスライダーの移動しようとする方向と、スライドファスナーのエレメント列の延在する方向とが大きくずれてしまい、スライダーが動き難くなり、結果としてスライドファスナーが開閉し難くなるおそれがある。そうなると、物品を収納用布製品内に収納することが困難になる。特にデイパックやダッフルバッグのようなバッグでは、剛性の低い布地を用いているため、その影響は大である。
バッグの変形を抑える技術としては、特許文献1に、ソフトな素材で構成されたソフトバッグの型崩れを抑制する技術が開示されている。特許文献1の記載によれば、スポーツバッグ等のソフトバッグにおいて、生地相互の接合部に縫着されているパイピン内に弾性を有する金属線を収納することで、型崩れを抑制することができる。
特開2006−102153号公報
上記のように、収納用布製品は軽量で柔らかいため携帯性に優れているが、変形し易いために使用時にスライドファスナーの開閉が困難になるおそれがある。ここで、スライドファスナーが収納用布製品に直線状に取着されている場合、例えば上止を摘んでスライダーを下止に向かって引き下げることでスライドファスナーを開くとことができ、下止を摘んでスライダーを上止に向かって引き上げることでスライドファスナーを閉じることができる。しかし、スライドファスナーが収納用布製品に湾曲した状態で取着されているなど、スライドファスナーが湾曲部分を有する場合、上記のスライドファスナーが収納用布製品に直線状に取着されている場合の方法では必ずしも上手く開閉できない。スライドファスナーの開閉が困難になると、物品を収納用布製品内に収納することが困難になる。
上述された特許文献1に記載の技術では、バッグの型崩れを抑制するために、弾性を有する金属線をパイピン(袋状部)内に収納している。しかし、この技術では、金属線として、金属の板バネや金属のコイルバネのような弾性体を使用し、その弾性体の弾性力を用いて型崩れを抑制するため、バッグを折り畳むことは困難であると推測され、携帯性が犠牲になると考えられる。
収納用布製品において、携帯性とスライドファスナーの開閉容易性とを両立させることが可能な技術が望まれる。
本発明の収納用布製品は、布地で形成された底面部、側面部及び頂面部を備える収納用布製品であって、前記側面部及び前記頂面部のいずれか一方である外面部は、開口を有する外面本体部と、前記開口を覆う蓋部と、前記外面本体部と前記蓋部との間に取着されたスライドファスナーと、前記外面本体部及び前記スライドファスナーの少なくとも一つに取着され、可塑性を有する線状体と、を備え、前記スライドファスナーは長手方向の一端部と他端部との間に湾曲部分を有し、前記線状体は前記スライドファスナーの前記湾曲部分に沿って延在する、収納用布製品である。
上記の収納用布製品は、前記スライドファスナーの幅方向の一側縁部が、前記外面本体部の前記開口側の周縁部に沿って前記外面本体部に取着され、前記スライドファスナーの幅方向の他側縁部が、前記蓋部の周縁部に沿って前記蓋部に取着され、前記線状体が、前記外面本体部の前記開口側の周縁部に沿って前記外面本体部に取着されている、収納用布製品であってもよい。
上記の収納用布製品は、前記一端部又は前記他端部における前記スライドファスナーの面に対して、前記湾曲部分における前記スライドファスナーの面が立ち上がった状態となるように、前記スライドファスナーが前記外面本体部に取着されており、前記線状体は前記スライドファスナーに沿って、前記一端部から前記湾曲部分を介して前記他端部まで延在し、前記外面本体部を介して前記スライドファスナーと重なり合うように前記外面本体部に取着されている、収納用布製品であってもよい。
上記の収納用布製品は、前記線状体が、前記スライドファスナーに沿って前記スライドファスナーの両側に取着されている、収納用布製品であってもよい。上記の収納用布製品は、前記収納用布製品の骨格を構成するように前記側面部内に前記底面部から前記頂面部に向かって延在する、可塑性を有する複数の他の線状体を更に備える、収納用布製品であってもよい。上記の収納用布製品は、前記収納用布製品の骨格を構成するように前記頂面部の周縁部に沿って延在する、可塑性を有する別の線状体を更に備える、収納用布製品であってもよい。上記の収納用布製品は、前記底面部を底面として自立可能である、収納用布製品であってもよい。上記の収納用布製品は、前記布地の繊度が20デニール以上、420デニール以下である、収納用布製品であってもよい。
本発明によれば、収納用布製品において、携帯性とスライドファスナーの開閉容易性とを両立させることが可能となる。
実施の形態に係る収納用布製品の構成例を示す斜視図である。 実施の形態に係る収納用布製品の構成例を示す正面図である。 実施の形態に係る収納用布製品の構成例を示す側面図である。 実施の形態に係る収納用布製品の構成例を示す頂面図である。 実施の形態に係るスライドファスナーの構成例を示す模式図である。 実施の形態に係るスライドファスナーの開閉状態を示す模式図である。 実施の形態に係るスライドファスナーの構成例を示す断面図である。
まず、本実施の形態に係る収納用布製品について説明する。本実施の形態では、収納用布製品の例としてデイパックについて説明する。なお、本発明の収納用布製品は、デイパックに限定されるものでは無く、スライドファスナーを有する他の収納用布製品であってもよい。他の収納用布製品としては、例えばナップサック、リュックサック、スポーツバッグバッグ、ダッフルバッグなどが挙げられる。
図1〜図4は実施の形態に係る収納用布製品1の構成例を示す斜視図、正面図、側面図、及び頂面図である。収納用布製品1のデイパックは、折り畳んで携帯可能であるが、図1〜図4に示すように折り畳んだ状態から拡げた状態(本来の形体)にされて物品を収納可能である。収納用布製品1は、略直方体形状を有しており、略直方体の底面を構成する底面部5、側面を構成する側面部2、3、6、7、並びに頂面を構成する頂面部4を備えている。
底面部5は、角に丸みを帯びた略矩形形状を有する布地で形成されている。底面部5は底面部5と同形状の薄板状のパッドを含んでおり、それにより底面部5が補強されて、略矩形形状を保持可能となるように構成されている。なお、底面部5は、パッドの代わりに又はパッドと共に他の補強治具を有していてもよい。その補強治具としては、例えば外力による変形後は概ねその形状を保持できる可塑性を有する線状体が挙げられ、その線状体は例えば底面部5の周縁部に沿って環状に配置される。線状体を用いる場合、パッドを用いる場合と比較して軽量にできる。
側面部2、3、6、7は、それぞれ略矩形形状を有する布地で形成されている。側面部2、3、6、7は、それぞれ正面側、裏面側、右側、及び左側の側面を構成しており、底面部5の周縁の各辺から頂面部4へ向かって立設するように底面部5に取り付けられている。側面部3には、収納用布製品1を背負うための肩紐40が設けられている(ただし、図2〜図4では肩紐40の記載を省略している)。側面部2には後述される湾曲部分を有するスライドファスナー(図示されず)が設けられており、側面部6には直線状のスライドファスナー30が設けられている。なお、いずれかの側面部、例えば側面部6又は側面部7に持ち手が形成されていてもよい。
側面部2、3、6、7は、底面部5から頂面部4に向かって延在し、可塑性を有する複数の線状体53〜56を含んでいる。これら線状体53〜56は可塑性、すなわち外力による変形後は概ねその形状を保持できる性質を有するので、側面部2、3、6、7を補強して、略矩形形状を保持可能にすることができる。したがって、これらの線状体53〜56は収納用布製品1の骨格を構成していると見ることができる。本実施の形態では、側面部2と側面部6との接合部分、側面部6と側面部3との接合部分、側面部3と側面部7との接合部分、及び、側面部7と側面部2との接合部分に、それぞれ線状体56、54、53、55が配置されている。ただし、これら線状体53〜56の配置は一例であり、収納用布製品1の骨格を構成可能であれば、他の配置であってもよい。
頂面部4は、角に丸みを帯びた略矩形形状を有する布地で形成されている。頂面部4は、頂面部4の周縁部に沿って頂面部4の周囲に配置され、可塑性を有する線状体51を含んでいる。線状体51は可塑性、すなわち外力による変形後は概ねその形状を保持できる性質を有するので、頂面部4を補強して、略矩形形状を保持可能にすることができる。したがって、線状体51は収納用布製品1の骨格を構成していると見ることができる。本実施の形態では、側面部2、3、6、7と頂面部4との接合部分に線状体51が環状に配置されている。頂面部4には、持ち手20が設けられている。なお、頂面部4は、線状体の代わりに又は線状体と共に他の補強治具、例えば頂面部4と同形状の薄板状のパッドを含んでいてもよい。
収納用布製品1の骨格として含まれる線状体53〜56の塑性変形後の剛性がより強い場合には、収納用布製品1の底面部5を底面として水平面上に立たせたとき、形体保持性の効果として収納用布製品1は自立することができる。そのような剛性は、側面部2、3、6、7や頂面部4の布地の材質や線状体53〜56の形状などにより適宜実験的に決定される。収納用布製品1の骨格として含まれる線状体51の塑性変形後の剛性がより強い場合には、収納用布製品1の自立をより安定化することができる。
なお、本実施の形態では、収納用布製品1は略直方体形状を有しているが、本発明はその例に限定されるものでは無く、従来知られた公知の他の形状を有していてもよい。他の形状としては、例えば、略円筒形状、略角錐台形状、略円錐台形状、略多角筒形状、略楕円体形状などが挙げられる。
また、収納用布製品1の底面部5、側面部2、3、6、7、及び頂面部4の布地やスライドファスナーなどの材料同士の接合は、縫合や接着や融着などの布製品において従来から用いられている公知の方法を用いることができる。また、底面部5、側面部2、3、6、7、及び頂面部4の各々は、それぞれ別々に形成され、その後にそれらが互いに接合されて収納用布製品1を形成してもよいし、そのいくつか(全体又は一部)がまとめられて一体に形成され、その後にそれらが互いに接合されて収納用布製品1を形成してもよい。
図5及び図6は実施の形態に係る側面部2におけるスライドファスナーの構成例及び開閉状態を示す模式図である。図5はスライドファスナー11を閉じた状態を、側面部2を透視して示し(スライダーの記載を省略)、図6は蓋部2bを半分開いた状態を部分的に示している。
側面部2は、開口10を有する側面本体部2aと、開口10を覆う蓋部2bと、側面本体部2aと蓋部2bとの間に取着されたスライドファスナー11とを含んでいる。開口10は略矩形状を有しており、側面本体部2aは開口10の外側の三方を囲むように枠状に形成されている。蓋部2bは、開口10に対応して略矩形形状に形成されている。本実施の形態では、開口10及び蓋部2bの隣接する二つの角部は丸みを帯びており、スライドファスナー11はその二つの角部を含む三辺に沿って配置されている。なお、側面本体部2aは開口10の外側の四方を囲むように枠状に形成されていてもよい。
スライドファスナー11は、本実施の形態では、一対のファスナーテープ11b1、11b2と、一対のファスナーテープ11b1、11b2の対向するテープ側縁部に取着された一対のエレメント列11a1、11a2と、一対のエレメント列11a1、11a2に挿通されたスライダー11s1、11s2とを含んでいる。すなわち、本実施の形態では、二個のスライダー11s1、11s2が付いた止製品であって、二個のスライダー11s1、11s2の頭と頭が向かい合う頭合わせ型のスライドファスナーを用いている。
なお、本発明のスライドファスナー11はこの例に限定されるものでは無く、収納用布製品1の特徴やデザインなどに基づいて他のタイプであってもよい。他のタイプとしては、一個のスライダーの止製品、開製品、二個のスライダーの逆開製品型、尻合わせ型、ループファスナー型などが挙げられる。また、スライドファスナー11の種類としては、金属ファスナー、樹脂ファスナー、ビスロンファスナーが挙げられる。
スライドファスナー11における幅方向の一側縁部、すなわちファスナーテープ11b1の外側のテープ側縁部は、側面部2における側面本体部2aの開口10側の周縁部に沿って側面本体部2aに取着されている。一方、スライドファスナー11における幅方向の他側縁部、すなわちファスナーテープ11b2の外側のテープ側縁部は、側面部2における蓋部2bの周縁部に沿って蓋部2bに取着されている。したがって、スライドファスナー11は、側面部2における側面本体部2aの開口10側の周縁部に沿って延在しているということができ、また側面部2における蓋部2bの周縁部に沿って延在しているということもできる。ただし、側面本体部2aの開口10側の周縁部及び蓋部2bの周縁部は、周縁の端だけでなく端から所定の幅を有する範囲を示す。例えば側面本体部2aの周縁部では側面部2の幅(対象となる端の近傍の周縁から垂直な方向の幅)の10%程度の幅の範囲であり、蓋部2bの周縁部では蓋部2bの幅(対象となる端の近傍の周縁から垂直な方向の幅)の10%程度の幅の範囲である。
スライドファスナー11は、本実施の形態では、スライドファスナー11の長手方向の一端部11E1と他端部11E2との間に湾曲部分11C1、直線部分11D、及び湾曲部分11C2をこの順に有している。湾曲部分11C1、11C2は、開口10及び蓋部2bの丸みを帯びた隣接する二つの角部の位置に対応している。
側面部2は、更に、側面本体部2a、蓋部2b、及びスライドファスナー11の少なくとも一つに取着された、可塑性を有する線状体50を備えている。線状体50は、スライドファスナー11の湾曲部分11Cに沿って延在している。線状体50は可塑性、すなわち外力による変形後は概ねその形状を保持できる性質を有するので、側面本体部2a及びスライドファスナー11を補強して、それらの形状を保持可能にすることができる。本実施の形態では、線状体50は、側面本体部2aの開口10側の周縁部に沿って取着されている。線状体50は、スライドファスナー11に沿って、一端部11E1から湾曲部分11C1、直線部分11D、及び湾曲部分11C2を介して他端部11E2まで延在している。なお、線状体は、更に、側面部2における蓋部2bの周縁部に沿って取着されていてもよい。言い換えると、スライドファスナー11の両側に線状体が配置されていてもよい。その場合、側面本体部2a及びスライドファスナー11をより強く補強して、それらの形状をより強力に保持可能にすることができる。
なお、本実施の形態では、開口及び蓋部とそれらに伴うスライドファスナー11及び線状体50は側面部2に形成されているが、本発明はその例に限定されるものでは無く、収納用布製品1の特徴やデザインなどに応じて他の側面部3、6、7や頂面部4に形成されていてもよい。言い換えると、開口及び蓋部などは、収納用布製品1の底面部5を除いた外側の面である側面部3、6、7及び頂面部4のいずれか、すなわち外面部に形成されている、ということができる。また、開口及び蓋部などは、複数形成されていてもよい。
線状体50、51、53〜56は、外力(例示:使用者が収納用布製品を拡げようとする力)による変形後は概ねその形状を保持できる性質、すなわち可塑性を有する線状の部材である。各線状体の材料としては、可塑性を有していれば特に制限はないが、樹脂が好ましい。これにより、各線状体は、さびや金属疲労により折れることがない。樹脂製の線状体としては、例えば、特開昭61−282416号公報に開示のポリエチレンを圧縮延伸したプラスチックワイヤー、特開平2−293407号公報に開示のポリオレフィンを圧縮延伸したプラスチックワイヤー、特開平7−238417号公報に開示のポリエチレン溶融固化物又はそのポリエチレンと他のポリオレフィンとの混合溶解固化物を延伸して可塑性が付与された延伸物が挙げられる。可塑性が高いことから、線状体は、ポリオレフィンを主成分とする樹脂からなることが好ましい。
収納用布製品1の底面部5、側面部2、3、6、7、並びに頂面部4の布地の材料としては、特に制限はなく、収納用布製品に使用可能な公知の材料を用いることができる。例えば、それらの布地の材料としては、強度が高く軽量であるナイロン及びポリエステルなどの合成繊維が挙げられる。軽量で柔らかく折り畳み易いという携帯性を高める観点では、それらの布地の繊度は、20デニール以上、420デニール以下であることが好ましく、30デニール以上、210デニール以下であることがより好ましい。繊度が低過ぎると布地の強度が十分に得られなくなり、繊度が高過ぎると重さや折り畳み難くさにより、携帯し難くなるからである。
上記構成を有する収納用布製品1では、布地やスライドファスナー11や線状体50、51、53〜56などの材料が軽量で柔らかいため、収納用布製品1を小さく折り畳んで仕舞うことで携帯することが可能である。また、線状体50、51、53〜56を、頂面部4及び側面部2、3、6、7に取り付けているので、例えば小さく折り畳んで仕舞っていた収納用布製品1を本来の形状に拡げて、本来の形状に戻したとき、それに伴って同時に必然的に、線状体50、51、53〜56も本来の形状に戻ることができ、その形状を保持し続けることができる。それにより、収納用布製品1の布地を本来の形状に保持することができる。その結果、収納用布製品1では、携帯性に加えて、形状保持性を有することができる。
また、布地やスライドファスナーなどの材料が柔らかい収納用布製品1では、収納用布製品に収納された物品量が少ないと、下方に垂れ下がる箇所が発生するなど全体的に型崩れを起こして持ち運び難くなるおそれがある。しかし、上記構成を有する収納用布製品1では、線状体50、51、53〜56が側面部2、3、6、7を本来の形状に保持することができるので、収納用布製品1に収納された物品量に拘らず、収納用布製品1を、型崩れを起こさないようにすることができる。それにより、収納用布製品1に収納された物品量に拘らず、収納用布製品1を持ち運び易い状態で維持することが可能となる。
図7は実施の形態に係るスライドファスナーの構成例を示す断面図である。図7(A)は図2のVIIA−VIIA’断面、すなわちスライドファスナー11の一端部11E1の断面を示している。ただし、本実施の形態では他端部11E2の断面も同様である。図7(B)は図2のVIIB−VIIB’断面、すなわちスライドファスナー11の湾曲部分11C1の断面を示している。ただし、本実施の形態では湾曲部分11C2、及び直線部分11Dの断面も同様である。
図7(A)及び図7(B)に示すように、本実施の形態では、スライドファスナー11のファスナーテープ11b1における外縁端部と、側面部2の側面本体部2aの周縁部と、線状体50とは重ね合わされ、裏地80により挟持され、例えば縫合されることにより、互いに接合されている。一方、スライドファスナー11のファスナーテープ11b2における外縁端部と、側面部2の蓋部2bの周縁部とは重ね合わされ、例えば縫合されることにより、互いに接合されている。したがって、線状体50は、スライドファスナー11に沿って、一端部11E1から湾曲部分11C1、11C2を介して他端部11E2まで延在している。そして、線状体50は、側面本体部2aを介してスライドファスナー11と重なり合うように側面本体部2aに取着され、それにより線状体50とスライドファスナー11とがほぼ一体的に構成されている。このように、線状体50とスライドファスナー11とが一体的に構成されているため、線状体50により、より確実にスライドファスナー11の形状を保持することができる。
ここで、スライドファスナー11の一対のエレメント列11a1、11a2及びその外側の一対のファスナーテープ11b1、11b2(側面本体部2a及び蓋部2bとの接合箇所を除く)が形成する面をスライドファスナー11の面PSと称する。また、側面部2の側面本体部2aの(開口10側の)周縁部(スライドファスナー11との接合箇所を除く)の接平面を側面本体部2aの周縁部の面PFaと称する。また、蓋部2bの周縁部(スライドファスナー11との接合箇所を除く)の接平面を蓋部2bの周縁部の面PFbと称する。
そうすると、図7(A)に示されるように、一端部11E1及び他端部11E2におけるスライドファスナー11の面PS1は、側面本体部2aの周縁部の面PFa1及び蓋部2bの周縁部の面PFb1に概ね沿っている。すなわち、面PS1は、面PFa1及び面PFb1と低角度(例示:30°以下の角度)で交差し、又は重なっている。一方、図7(B)に示されるように、湾曲部分11C1、11C2におけるスライドファスナー11の面PS2は、側面本体部2aの周縁部の面PFa2及び蓋部2bの周縁部の面PFb2に対して立設している。すなわち、面PS2は、面PFa2及び面PFb2とは、高角度(例示:90±30°の範囲の角度)で交差している。言い換えると、一端部11E1又は他端部11E2におけるスライドファスナー11の面PS1に対して、湾曲部分11C1、11C2におけるスライドファスナー11の面PS2が立ち上がった状態、すなわち所定の角度(例示:略直角;90±30°)だけねじれた状態になっている。
このように配置すると、湾曲部分を有するスライドファスナー11として、ファスナーテープの面内でエレメント列が曲がった曲がりスライドファスナーを用いる必要はなく、通常の直線型のスライドファスナーを用いることができる。また、スライドファスナー11の一端部11E1及び他端部11E2の近傍では、スライドファスナー11によるマチ部、すなわち側面本体部2aと蓋部2bとの間の隙間の部分に架け渡される部分(ここではスライドファスナー11)が無くなり、側面本体部2aと蓋部2bとが重なり合った状態となるので、蓋部2bが側面本体部2a飛び出ていることにより他の物に引っ掛かる事態を防止できる。
上記の一実施の形態に係る収納用布製品1は、次のような作用効果を奏する。
(1)上記実施の形態に係る収納用布製品1では、外力による変形後は概ねその形状を保持できる可塑性を有する線状体50が、スライドファスナー11の少なくとも湾曲部分11C1、11C2に沿って取着されている。そのため、例えば小さく折り畳んで仕舞っていた収納用布製品1を本来の形状に拡げて、スライドファスナー11を本来の形状に戻したとき、それに伴って同時に必然的に、線状体50もスライドファスナー11の湾曲部分11C1、11C2に沿った本来の形状に戻ることができる。本来の形状に戻った線状体50は、塑性変形により本来の形状を保持し続けることができる。それにより、線状体50の周囲、すなわちスライドファスナーの湾曲部分11C1、11C2を本来の形状に保持できるので、外力に対するスライドファスナー11の変形を抑制できる。ここで、スライドファスナー11の湾曲部分11C1、11C2では、スライドファスナー11の開閉に必要な力の方向、すなわちスライダーに印加すべき力の方向がスライダーの位置で連続的に変化する。そのため、スライドファスナー11が変形し易いと、適切な方向の力をスライダーに印加できず、スライドファスナー11の開閉が困難になるおそれがある。しかし、上記収納用布製品1では、線状体50によりスライドファスナー11の変形が抑制されるので、適切な方向の力をスライダーに印加でき、スライドファスナー11の湾曲部分11C1、11C2でも容易に開閉することができる。このように、この収納用布製品1では、収納用布製品1が軽量で折り畳み容易なことによる携帯性と、収納用布製品1の使用時にスライドファスナー11の変形が抑制されることによるスライドファスナー11の開閉容易性と、を両立させることができる。それにより、物品を収納用布製品1内に容易に収納等することが可能になる。
(2)上記実施の形態に係る収納用布製品1では、線状体50とスライドファスナー11とが共に側面本体部2a(外面本体部)の周縁部に配置されており、線状体50とスライドファスナー11とは近接している。それにより、スライドファスナー11を線状体50でより強力に補強することができ、スライドファスナー11を外力に対してより変形し難くさせることができる。その結果、スライドファスナー11をより開閉し易くすることができる。
(3)上記実施の形態に係る収納用布製品1では、一端部11E1又は他端部11E2におけるスライドファスナー11の面PS1に対して、湾曲部分11C1、11C2におけるスライドファスナー11の面PS2が立ち上がった状態、すなわち所定の角度だけねじれた状態になっている。このような場合、スライドファスナー11は、途中でねじられた状態になり、かつ、湾曲した状態になっているので、スライドファスナー11やその周囲の布地が柔らかいと、スライドファスナー11が変形して、その開閉が困難になるおそれがある。そこで、上記収納用布製品1では、線状体50が、スライドファスナー11に沿って、スライドファスナー11の一端部11E1から湾曲部分11C1、11C2を介して他端部まで延在し、かつ、側面本体部2a(外面本体部)を介してスライドファスナー11と重なり合うように側面本体部2aに取着されている。それにより、ねじられた状態の湾曲部分11C1、11C2を含めてスライドファスナーの形体がより変形し難くなり、より安定するので、スライドファスナー11を滑らかに開閉し易くすることができる。
(4)上記実施の形態に係る収納用布製品1において、スライドファスナー11の両側に線状体が配置されている場合には、線状体によるスライドファスナー11及びその付近の形状の保持の効果が向上し、スライドファスナーの変形が著しく減少するので、スライドファスナーをより開閉し易くすることができる。
(5)上記実施の形態に係る収納用布製品1において、収納用布製品1の骨格を構成するように線状体53〜56が配置されているので、収納用布製品全体としての形体保持性をより高めることができ、それにより収納用布製品1全体の変形を著しく減少させて、スライドファスナー11をより開閉し易くすることができる。また、更に、収納用布製品1の骨格を構成するように線状体51が配置されているので、収納用布製品1全体としての形体保持性を更に高めることができ、それによりスライドファスナー11を更に開閉し易くすることができる。
(6)上記実施の形態に係る収納用布製品1では、収納用布製品1の骨格として含まれる線状体53〜56の塑性変形後の剛性がより強い場合には、収納用布製品1の底面部5を底面として水平面上に立たせたとき、形体保持性の効果として収納用布製品1は自立することができる。それにより、収納用布製品1を自立させた状態において、形体保持性の効果としてスライドファスナー11をより開閉し易くすることができる。また、更に、線状体51が配置されているので、収納用布製品1をより安定的に自立することができ、スライドファスナー11を更に開閉し易くすることができる。
(7)上記実施の形態に係る収納用布製品1では、底面部、側面部及び頂面部を形成する布地の繊度は20デニール以上、420デニール以下であることが好ましい。このような繊度を有する布地は極めて柔らかくしなやかなので、収納用布製品1としての携帯性をより高めることができる。
(実施例1)
上述された収納用布製品1である、何も収容していないデイパックを折り畳んだ後、再び拡げて図1〜図4に示す本来の形状にした。そして、スライドファスナー11を開閉しようとしたところ、スライドファスナー11のスライダーを滑らかに動かすことができ、スライドファスナー11を容易に開閉することができた。
(比較例1)
上述された収納用布製品1と同一の形状であるが線状体を全く備えておらず、何も収容していないデイパックを折り畳んだ後、再び拡げた。しかし、側面部の布地が萎れて底面部に折り重なったままであった。そのため、スライドファスナーを開閉しようとしたところ、スライドファスナー11のスライダーをつっかえつっかえ動かすことになり、スライドファスナーを開閉するのに非常に手間がかかった。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明は上記実施形態の構成になんら限定されるものではない。
1 収納用布製品
2、3、6、7 側面部(外面部)
2a 側面本体部(外面本体部)
2b 蓋部
4 頂面部
5 底面部
10 開口
11 スライドファスナー
11C、11C1、11C2 湾曲部分
11E1 一端部
11E2 他端部
50、51、53、54、55、56 線状体

Claims (8)

  1. 布地で形成された底面部、側面部及び頂面部を備える収納用布製品であって、
    前記側面部及び前記頂面部のいずれか一方である外面部は、
    開口を有する外面本体部と、
    前記開口を覆う蓋部と、
    前記外面本体部と前記蓋部との間に取着されたスライドファスナーと、
    前記外面本体部及び前記スライドファスナーの少なくとも一つに取着され、可塑性を有する線状体と、
    を備え、
    前記スライドファスナーは長手方向の一端部と他端部との間に湾曲部分を有し、
    前記線状体は前記スライドファスナーの前記湾曲部分に沿って延在する、
    収納用布製品。
  2. 前記スライドファスナーの幅方向の一側縁部は、前記外面本体部の前記開口側の周縁部に沿って前記外面本体部に取着され、
    前記スライドファスナーの幅方向の他側縁部は、前記蓋部の周縁部に沿って前記蓋部に取着され、
    前記線状体は、前記外面本体部の前記開口側の周縁部に沿って前記外面本体部に取着されている、
    請求項1に記載の収納用布製品。
  3. 前記一端部又は前記他端部における前記スライドファスナーの面に対して、前記湾曲部分における前記スライドファスナーの面が立ち上がった状態となるように、前記スライドファスナーが前記外面本体部に取着されており、
    前記線状体は前記スライドファスナーに沿って、前記一端部から前記湾曲部分を介して前記他端部まで延在し、前記外面本体部を介して前記スライドファスナーと重なり合うように前記外面本体部に取着されている、
    請求項1又は2に記載の収納用布製品。
  4. 前記線状体は、前記スライドファスナーに沿って前記スライドファスナーの両側に取着されている、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の収納用布製品。
  5. 前記収納用布製品の骨格を構成するように前記側面部内に前記底面部から前記頂面部に向かって延在する、可塑性を有する複数の他の線状体を更に備える、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の収納用布製品。
  6. 前記複数の他の線状体は、前記収納用布製品の骨格を構成するように前記頂面部の周縁部に沿って延在する線状体を含む、
    請求項5に記載の収納用布製品。
  7. 前記収納用布製品は、前記底面部を底面として自立可能である、
    請求項5又は6に記載の収納用布製品。
  8. 前記布地の繊度は20デニール以上、420デニール以下である、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の収納用布製品。
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