JP2017123219A - 電気盤のアースターミナル構造 - Google Patents

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和成 山本
Kazunari Yamamoto
和成 山本
浩二 山岡
Koji Yamaoka
浩二 山岡
和幸 山中
Kazuyuki Yamanaka
和幸 山中
敏信 松本
Toshinobu Matsumoto
敏信 松本
敬彦 鎌谷
Norihiko Kamatani
敬彦 鎌谷
充昭 舛井
Mitsuaki Masui
充昭 舛井
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Abstract

【課題】電気盤のアースターミナルに測定棒を繋いで行われる電気試験を効率よく行う。【解決手段】アースターミナル15は、測定器の測定棒41を把持する測定棒把持機構と、外部からの押込み操作を弾性体に作用させて測定棒41の把持力を解除する把持力解除機構とを備える。弾性体は、柄部311、測定棒当接部312、測定棒ガイド部313を有する一対の測定棒挟持片31とコイルバネ32を含む。把持力解除機構は、押込み操作により円筒状部材151に押し込まれることにより弾性体に当接して弾性体に作用する操作ボタン154である。アースターミナル15は、電気盤に形成されたスリット12に挿入されてその先端部が電気盤の内部に設けられたアースバー21に当接する接触棒157、及び接触棒157をアースバー21の方向に付勢する付勢機構を含む、スライド機構を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、電気盤のアースターミナル構造に関し、とくにアースターミナルに測定棒を取り付けて行われる各種試験を効率よく行えるようにするための技術に関する。
特許文献1には、変電所等の電気所に設置された継電器盤等の電気盤において、テストプラグにテスタ等の計測器具を接続して相間電圧等を計測する場合に、感電や短絡等の危険を回避し、安全かつ確実に測定を行うことを目的として構成されたテストプラグについて記載されている。上記テストプラグは、電気試験を行うための棒状電極を有する機器に接続され、かつ同軸上に配設される対をなす第1の端子及び第2の端子と、前面側に配置される第1の端子又は第2の端子を覆う絶縁体とを備える。上記絶縁体には、棒状電極が挿入され、その先端部を第1の端子又は第2の端子に電気的に接続させるための挿入孔が形成されている。
特許文献2には、分電盤にアース線を接続するアース接続端子において、アース線と分電盤アース接続端子との取付け及び取外しの容易化且つ接触の確実化を図り感電事故などの発生を防止することを目的として構成された分電盤アース接続端子について記載されている。分電盤アース接続端子は、一端に摘み部及び他端にアース線を押圧する係止部を備えるクリップのほぼ中間部を分電盤の台板に固定された支持金具に枢着し、クリップの係止部が台板に取り付けられた端子金属板に密着するようにクリップにスプリングを取付けて回転力を付与し、アース線をクリップの係止部と端子金属板との間に挟着する構成を有する。
特開2012−127714号公報 実開平6−68307号公報
図8は、電気盤の一例として示すリレー盤10を正面パネル11の方向から眺めた図である。同図に示すように、リレー盤10の正面パネル11には、制御回路ユニット121,122やリレーユニット131,132とともに、電気試験に用いる多数のターミナル(第1アースターミナル51、第2アースターミナル52、第1テストターミナル群111,第2テストターミナル群112)が設けられている。
ここで上記リレー盤10を対象とした電気試験は、例えば、次の手順で行われる。即ち図9に示すように、まず測定器3の一方の測定棒41bを第1アースターミナル51に取付け、その後、他方の測定棒41aを第1テストターミナル群111の各テストターミナル16に順次接触させていくことにより、第1テストターミナル群111について試験を行う。続いて、一方の測定棒41bを第1アースターミナル51から外して第2アースターミナル52に付け直し、その後、他方の測定棒41aを第2テストターミナル群112の各テストターミナル16に順次接触させていくことにより、第2テストターミナル群112について試験を行う。
このように、電気盤の正面パネル11には広範囲に亘ってテストターミナルが設けられていることがあり、これらのテストターミナルを対象とした試験に際しては、測定棒を途中で付け直す必要があり、作業が繁雑であるとともに、こうした作業が繰り返されると測定棒を痛めてしまう。
またアースターミナルの構造が、例えば、特許文献2に示されるようなネジ込み式である場合、取り付けや取り外しに手間と時間を要し、とくに試験箇所が多い場合は作業者は多大な負担を強いられる。またねじ込み力が不十分だと測定中に測定棒が外れてしまうことがあり、逆にねじ込み過ぎれば測定棒を痛めてしまう。また試験中に測定棒を強く引っ張り過ぎて測定棒の素線(図9に示す符号43)を切ってしまうこともある。
尚、測定棒をアースターミナルに取り付けずに手でアースターミナルに当てて試験を行うことも考えられるが、測定中に手が離れたり接触が不安定になる等、測定が難しい場合があり、またターミナルの間隔が離れていると手が届かないこともある。
特許文献1は、ねじ込み式ではなく板バネで測定棒を止めておく構成であるが、板バネの力だけでは測定棒が簡単に外れてしまう可能性がある。またアースターミナルにワニ口クリップ程度の大きさのものを接続したいこともあるが、特許文献1の端子部は測定棒に特化した形状になっているため、測定棒以外の構成を繋ぐことはできない。
本発明は、こうした背景に鑑みてなされたもので、電気盤のアースターミナルに測定棒を取り付けて行われる電気試験を効率よく行うこと等を目的としている。
上記目的を達成するための本発明のうちの一つは、電気盤のアースターミナルの構造であって、一方の端面に測定器の測定棒が差し込まれる差込孔を有する筒状部材と、前記筒状部材の内部に設けられる弾性体と、前記弾性体の弾性力により前記測定棒を所定の把持力で把持する測定棒把持機構と、外部から行われる押込み操作を前記弾性体に作用させて前記把持力を解除する把持力解除機構と、を備える。
本発明によれば、測定棒把持機構により測定棒を所定の把持力で確実に把持することができるとともに、押込み操作により測定棒把持機構の把持力を解除できることでユーザは容易に測定棒を取り外すことができる。このため、電気盤のアースターミナルに測定棒を繋いで行われる電気試験を効率よく行うことができる。
本発明の他の一つは、上記アースターミナル構造であって、前記弾性体は、所定長さで延出する平面状の部材からなる柄部、前記柄部に連続して形成され、弧状断面を有する測定棒当接部、及び、前記測定棒当接部に連続して形成され、前記差込孔から差し込まれる前記測定棒を前記測定棒当接部の方向にガイドする測定棒ガイド部、を有するとともに、前記測定棒を前記測定棒当接部の間に所定の把持力で挟持するように対向して配置される一対の測定棒挟持片を含み、前記把持力解除機構は、外部から行われる押込み操作を前記柄部に作用させて前記把持力を解除する。
このように、測定棒を把持するための所定の把持力を生じさせる弾性体は、例えば一対の測定棒挟持片を用いて容易かつ安価に構成することができる。
本発明の他の一つは、上記アースターミナル構造であって、前記弾性体は、前記一対の測定棒挟持片に前記把持力となる付勢力を与えるコイルバネを含む。
このように、測定棒を把持するための所定の把持力を生じさせる弾性体としては、例えば、コイルバネを用いることができる。
本発明の他の一つは、上記アースターミナル構造であって、前記把持力解除機構は、外部から行われる押込み操作により前記筒状部材の内部に押し込まれ、前記弾性体に当接して前記弾性体に作用する操作ボタンを含む。
本発明の他の一つは、上記アースターミナル構造であって、前記差込孔を開閉する蓋体、及び、前記蓋体が前記測定棒により押圧された場合は前記差込孔を開くように前記蓋体に作用し、前記差込孔から前記測定棒が引き抜かれた際は前記差込孔を閉じるように前記蓋体に作用する付勢機構、を含む防塵機構、を更に備える。
このようにアースターミナルは防塵構造を備えるので、筒状部材の内部への塵や埃の侵入を防ぐことができ、アースターミナルの耐久性を向上することができる。
本発明の他の一つは、上記アースターミナル構造であって、前記筒状部材の前記一方の端面に対応する他方の端面に設けられ、前記電気盤に形成されたスリットに挿入されてその先端部が前記電気盤の内部に設けられたアースバーに当接する接触棒、及び、前記接触棒を前記アースバーの方向に付勢する付勢機構を含む、スライド機構、を更に備える。
本発明によれば、単純な操作でアースターミナルをスリットの任意の位置に固定することができ、アースターミナルを試験対象となるテストターミナルの近い位置に固定することができる。このため、アースターミナルを移動する際、測定棒をアースターミナルに付け直す必要がなく、正面パネルの広い範囲に設けられている複数のテストターミナルを対象とした試験を効率よく行うことができる。また測定棒をアースターミナルに付け直す必要がないため、測定棒を痛めてしまうこともない。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、電気盤のアースターミナルに測定棒を繋いで行われる電気試験を効率よく行うことができる。
電気盤の一例として示すリレー盤10の筐体を正面パネル11(盤面)の方向から眺めた図(正面図)である。 アースターミナル15周辺の構成を説明する拡大斜視図である。 アースターミナル15の内部構造を説明する図である。 測定棒41をアースターミナル15に装着した状態におけるアースターミナル15の内部の様子を示す模式図である。 測定棒41をアースターミナル15から取り外す際におけるアースターミナル15の内部の様子を示す模式図である。 スライド機構を説明する図である。 スライド機構を利用した電気試験の様子を示す図である。 従来のリレー盤10を正面パネル11の方向から眺めた図である。 従来のリレー盤10を対象とした電気試験の様子を示す図である。
以下、図面とともに本発明の一実施形態について詳細に説明する。尚、以下の説明において、同一又は類似の構成について共通の符号を付すことにより重複した説明を省略することがある。
図1は、電気盤の一例として示すリレー盤10を正面パネル11(盤面)の方向から眺めた図(正面図)である。同図に示すように、リレー盤10は略直方体状であり、同図における+Zの方向に奥行きを有する。リレー盤10には、例えば、送電設備や変電設備、配電設備等として設けられる各種電気設備(例えば、保護継電器、過電流継電器、地絡過電流継電器等)の保護回路を構成する各種電気/電子部品等が実装される。尚、図1にはリレー盤10の正面パネル11に設けられる構成のうち主な構成のみを示してある。
同図に示すように、リレー盤10の正面パネル11には、下方から上方に向けて(同図において+Y方向)、第1テストターミナル群111、第1制御回路ユニット121、第1リレーユニット131、第2テストターミナル群112、第2制御回路ユニット122、及び第2リレーユニット132が順に配設されている。
同図に示すように、正面パネル11の左下部分(同図において−X側かつ−Y側の部分)には、同図におけるY軸の方向に沿って所定長さで形成されたスリット12が形成されており、このスリット12に沿ってスライド可能に半固定の状態でアースターミナル15が設けられている。尚、本実施形態では、スリット12に単数のアースターミナル15を設けた場合について説明するが、スリット12には複数のアースターミナル15を設けてもよい。
第1テストターミナル群111及び第2テストターミナル群112は、いずれも複数のテストターミナル16を含む。同図に示すように、第2テストターミナル群112は、第1テストターミナル群111から離れた位置に設けられている。テストターミナル16は、例えば、PTT(電圧テストターミナル)、CTT(電流テストターミナル)等である。各テストターミナル16のタイプは、例えば、陸式ターミナル、ジョンソンターミナル等である。テストターミナル16は、例えば、アースターミナル15の後述する構造と同様の構造を有していてもよい。
第1制御回路ユニット121及び第2制御回路ユニット122は、例えば、リレーの制御や監視を行う回路や他の電気設備との間で通信するための回路等を有する。第1リレーユニット131及び第2リレーユニット132は、例えば、保護回路を構成する複数のリレーを含む。
[アースターミナル]
図2は、アースターミナル15周辺の構成を説明する拡大斜視図である。同図に示すように、アースターミナル15は、作業者が指で摘まめる程度の長さの外径を有する円筒状部材151を備える。円筒状部材151の正面側(−Z側)の端面1511には、電気試験に用いる電圧計等の測定器の測定棒やワニ口クリップ等が挿入される、円形の差込孔152が形成されている。差込孔152の入口付近には、円筒状部材151の内部への埃や塵の侵入を防ぐための蓋体153が設けられている。差込孔152の内径は、少なくとも2つの測定棒を同時に差し込むこと、もしくはワニ口クリップの挟持片の一方を差し込むことが可能な程度の大きさを有する。
円筒状部材151の周側面1513の付け根に近い位置(正面パネル11の近傍)の上下(+Y側及び−Y側)所定位置には、後述する把持力解除機構の構成要素である操作ボタン154a,154bが配設されている。尚、後述するスライド操作に際して作業者が円筒状部材151を指で摘まみ上げる際の利便性を考慮して、例えば、円筒状部材151のアースターミナル15の外周側面1513にはローレット加工(斜め、平目、綾目)等の粗面加工を施してもよい。
図3はアースターミナル15の内部構造を説明する図であり、図2に示したアースターミナル15の内部を図2のa−a’方向から眺めた図である。円筒状部材151の内部には、差込孔152から挿入された測定棒を所定の把持力で把持する測定棒把持機構、測定棒把持機構による把持力を解除する把持力解除機構、及び円筒状部材151の内部への塵や埃の侵入を防ぐ防塵機構等が設けられている。以下、これらについて詳述する。
測定棒把持機構は、弾性体の弾性力により測定棒を所定の把持力で把持する構成を含む。この所定の把持力は、電気試験の作業中に測定棒がアースターミナル15から外れてしまわない程度であり、かつ、測定棒が不用意に強い力で引っ張られた際に測定棒の素線が切れてしまわない程度の強さに設定される。同図に示すように、測定棒把持機構は、上記弾性体として機能する、一対の測定棒挟持片31a,31b、及びこれら一対の測定棒挟持片31a,31bに付勢力を与えるコイルバネ32を含む。
同図に示すように、一対の測定棒挟持片31a,31bはほぼ同形同大であり、円筒状部材151の中心軸に対して略線対称な位置関係で対向して設けられる。同図に示すように、測定棒挟持片31a,31bは、夫々、所定長さで延出する平面状の部材からなる柄部311a,311b、柄部311a,311bに連続して形成され、円筒状部材151の中心軸の方向に突出する弧状断面を有する測定棒当接部312a,312b、測定棒当接部312a,312bに連続して形成され、円筒状部材151の中心軸に平行に延出する測定棒ガイド部313a,313bを有する。2つの測定棒ガイド部313a,313b間の距離は、差込孔152の内径と同程度に設定される。2つの測定棒挟持片31a,31bはいずれも導体であり、差込孔152から差し込まれる測定棒と電気的に接続される。
同図に示すように、2つの測定棒挟持片31a,31bの夫々の柄部311a,311b間の距離(Y軸方向の距離)は+Z側ほど長くなっている。各測定棒挟持片31a,31bの柄部311a,311bの間には、コイルバネ32が設けられている。コイルバネ32は、各柄部311a,311bを離間させる方向(円筒状部材151の周側面の方向)に付勢力を与える。コイルバネ32は鋼材等の線材からなり、線材を螺旋状に巻回した螺旋状部321、及び螺旋状部321の各端部から所定長さで延出する2つの直線状部322a,322bを有する。コイルバネ32の各直線状部322a,322bは夫々、柄部311a,311bに当接している。
後述するように、アースターミナル15に測定棒を装着した状態では、測定棒の先端部が測定棒当接部312a,312bの間に挟持された状態となる。またアースターミナル15に測定棒が装着されていない状態では、測定棒当接部312a,312bの間の距離は最短(両者は弧状断面の頂部近傍で接触してもよい)となる。
前述した弾性体として機能する2つの測定棒挟持片31a,31b及びコイルバネ32は、これらにより発揮される後述の機能が阻害されないように円筒状部材151の所定位置に支持される。例えば、測定棒挟持片31a,31bは、円筒状部材151の内周面の所定箇所に係止されることにより支持される。また例えば、コイルバネ32は、その螺旋状部321を貫通して設けられた棒状部材(不図示)の両端を円筒状部材151の内周面に係止することにより支持される。
把持力解除機構は、外部から行われる押込み操作を前述した弾性体に作用させることにより前述した把持力を解除する構成を含む。本実施形態では、把持力解除機構は、円筒状部材151の周側面の所定位置に対向させて形成された2つの取付孔155a,155bの夫々に係止された、柱状もしくは筒状の2つの操作ボタン154a,154bと、円筒状部材151の内部に設けられ、2つの操作ボタン154a,154bの夫々に円筒状部材151の外周方向(円筒状部材151の中心軸から遠ざかる方向)に向かう付勢力を与える押しバネ156a,156bとを含む。
各操作ボタン154a,154bの長手方向の長さ(Y軸方向の長さ)は、人が押しバネ156a,156bの付勢力に逆らって操作ボタン154a,154bを円筒状部材151の内周方向に押し込む操作を行った場合に、操作ボタン154a,154bの端部が2つの測定棒挟持片31a,31bの夫々に当接して測定棒挟持片31a,31bが中心軸の方向に押し込まれる程度の長さに設定される。
防塵機構は、円筒状部材151の差込孔152を開閉する平板状の蓋体153と、蓋体153に差込孔152を閉じる方向に付勢力を与えるコイルバネ33とを含む。コイルバネ33は、2つの直線状部34a,34bと螺旋状部35とを有し、直線状部34aは蓋体153の裏面に、直線状部34bは測定棒ガイド部313aの差込孔152の近傍に、夫々固定もしくは係止されている。このようにアースターミナル15は防塵構造を備えるので、円筒状部材151の内部への塵や埃の侵入を防ぐことができ、アースターミナル15の耐久性を向上することができる。
[スライド機構]
図3に示すように、円筒状部材151の+Z側の端面1512の略中央には、正面パネル11のスリット12を貫通し、円筒状部材151の中心軸の方向に所定長さで延出する接触棒157が設けられている。接触棒157の+Z側の端部はリレー盤10の筐体内部に設けられているアースバー21(接地棒)に当接する。
接触棒157の周囲には、当該接触棒157に+Z方向の付勢力を与える押しバネ158が挿着されている。尚、押しバネ158の外径は、スリット12から抜け落ちてしまわないようにスリット12の幅よりも大きく設定されている。接触棒157の周側面の先端部近傍には、押しバネ158の端部が係止される突起1571a,1571bが設けられている。アースターミナル15は、押しバネ158が接触棒157の端部をアースバー21に押し付けることにより生じる、接触棒157の先端部とアースバー21との間の摩擦力、及び円筒状部材151の+Z側の端面1512と正面パネル11の間の摩擦力によって、スリット12の任意の高さ位置に半固定の状態で支持される。
接触棒157と押しバネ158は、アースターミナル15をスリット12に沿ってスライド可能とするための機構(以下、「スライド機構」と称する。)を構成する。接触棒157は導体であり、接触棒157と2つの測定棒挟持片31a,31bとは電気的に接続されている。このため、接触棒157がアースバー21に当接した状態では、差込孔に差し込まれて測定棒把持機構に把持されている測定棒41はアースバー21と電気的に接続(導通)される。
続いて、以上に説明した構造からなるアースターミナル15の機能について説明する。
[測定棒の取り付けと取り外し]
図4は、測定棒41をアースターミナル15に装着した状態におけるアースターミナル15の内部の様子を示す模式図である。作業者が、蓋体153を円筒状部材151の内側に押し込むようにして測定棒41bを差込孔152から差し込むと、測定棒41bは、2つの測定棒挟持片31a,31bの夫々の測定棒ガイド部313a,313bの間を通過した後、2つの測定棒当接部312a,312bの間をこじ開け、最終的にその先端部は2つの測定棒当接部312a,312bの間に挟持される。
図5は、測定棒41bをアースターミナル15から取り外す際におけるアースターミナル15の内部の様子を示す模式図である。測定棒41bをアースターミナル15から取り外す場合、まず作業者は2つの操作ボタン154a,154bを押し込む。これにより測定棒挟持片31a,31bの全体は測定棒当接部312a,312bが円筒状部材151の中心軸から離れる方向に湾曲し、測定棒当接部312a,312bの弧状の頂部の間が開いてこれらによる測定棒41bの把持力が解除される。作業者はこの状態で測定棒41bを−Z方向に引くことで、測定棒41bを簡単にアースターミナル15から取り外すことができる。
このように作業者は、測定棒41bを差込孔152から円筒状部材151に差し込むだけで、測定棒41bをアースターミナル15に容易に装着することができる。また装着に際し測定棒41bを痛めてしまうこともない。また前述した弾性体の付勢力は作業中に外れてしまうことがない程度の強さに設定されており、測定棒41bは弾性体の付勢力によって確実にアースターミナル15に装着される。
また作業者は、操作ボタン154a,154bを操作することで弾性体の付勢力を容易に解除することができ、測定棒41bを簡単にアースターミナル15から取り外すことができる。また前述したように弾性体の付勢力は、測定棒41bが強く引っ張られた際は外れる程度であるので、測定棒41bが強く引っ張られた際に素線43が切れてしまうようなこともない。
また差込孔152の内径は、少なくとも2つの測定棒を同時に差し込むことが可能であり、ワニ口クリップの挟持片の一方を差し込むことも可能な程度の大きさであるので、本実施形態のアースターミナル15は様々なタイプの電気試験に柔軟に対応することができる。
[スライド機構の動作]
続いて、図6及び図7とともに、前述したスライド機構の動作について詳述する。作業者は、スライド機構によりアースターミナル15をスリット12に沿って任意の高さ位置に移動させ固定することができる。
図6はスライド機構を説明する図である。同図において、アースターミナル15は、当初(a)の位置に固定されているものとする。この状態で、作業者が押しバネ158の付勢力に逆らって円筒状部材151を−Z方向に摘まみ上げると、接触棒157の先端部がアースバー21から離れて上記摩擦力が解除され、アースターミナル15はスリット12に沿って上下に楽に移動可能な状態となる(同図に示す(b)の状態)。続いて作業者は、円筒状部材151を−Z方向につまみ上げたままアースターミナル15を移動させ、移動先で円筒状部材151を離す。これによりアースターミナル15は移動先に固定される(同図に示す(c)の状態)。
このように、スライド機構によれば、作業者は測定棒41をアースターミナル15から取り外すことなく、単純な操作でアースターミナル15をスリット12の任意の位置に固定することができる。このため、アースターミナル15を試験対象となるテストターミナル16の近くに容易に固定することができ、正面パネル11の広い範囲に設けられている多数のテストターミナル16を対象とした試験を効率よく行うことができる。また測定棒41をアースターミナル15に付け直す必要がないため、測定棒41を痛めてしまうこともない。
図7にスライド機構を利用した電気試験の様子を示す。この例では、まず第1テストターミナル群111に近い位置にアースターミナル15を固定して第1テストターミナル群111のテストターミナル16について試験を行い、続いて、アースターミナル15をスリット12に沿って第2テストターミナル群112に近い位置にアースターミナル15を移動させて固定し、第2テストターミナル群112のテストターミナル16について試験を行っている。
このように、本実施形態のアースターミナル15によれば、第1テストターミナル群111及び第2テストターミナル群112の夫々のアースターミナル15を対象とした試験を効率よく実施することができる。
ところで、以上の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
10 リレー盤、11 正面パネル、31a,31b 測定棒挟持片、311a,311b 柄部、312a,312b 測定棒当接部、313a,313b 測定棒ガイド部、32 コイルバネ、322a,322b 直線状部、321 螺旋状部、33 コイルバネ、34a,34b 直線状部、35 螺旋状部、41 測定棒、111 第1テストターミナル群、112 第2テストターミナル群、121 第1制御回路ユニット、122 第2制御回路ユニット、131 第1リレーユニット、132 第2リレーユニット132、12 スリット、15 アースターミナル、16 テストターミナル、151 円筒状部材、1511 端面、1513 周側面、152 差込孔、153 蓋体、154a,154b 操作ボタン、155a,155b 取付孔、156a,156b 押しバネ
157 接触棒、158 押しバネ、21 アースバー

Claims (6)

  1. 電気盤に設けられるアースターミナルの構造であって、
    一方の端面に測定器の測定棒が差し込まれる差込孔を有する筒状部材と、
    前記筒状部材の内部に設けられる弾性体と、
    前記弾性体の弾性力により前記測定棒を所定の把持力で把持する測定棒把持機構と、
    外部から行われる押込み操作を前記弾性体に作用させて前記把持力を解除する把持力解除機構と、
    を備える、
    電気盤のアースターミナル構造。
  2. 請求項1に記載の電気盤のアースターミナル構造であって、
    前記弾性体は、所定長さで延出する平面状の部材からなる柄部、前記柄部に連続して形成され、弧状断面を有する測定棒当接部、及び、前記測定棒当接部に連続して形成され、前記差込孔から差し込まれる前記測定棒を前記測定棒当接部の方向にガイドする測定棒ガイド部、を有するとともに、前記測定棒を前記測定棒当接部の間に所定の把持力で挟持するように対向して配置される一対の測定棒挟持片を含み、
    前記把持力解除機構は、外部から行われる押込み操作を前記柄部に作用させて前記把持力を解除する、
    電気盤のアースターミナル構造。
  3. 請求項2に記載の電気盤のアースターミナル構造であって、
    前記弾性体は、前記一対の測定棒挟持片に前記把持力となる付勢力を与えるコイルバネを含む、
    電気盤のアースターミナル構造。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電気盤のアースターミナル構造であって、
    前記把持力解除機構は、外部から行われる押込み操作により前記筒状部材の内部に押し込まれ、前記弾性体に当接して前記弾性体に作用する操作ボタンを含む、
    電気盤のアースターミナル構造。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電気盤のアースターミナル構造であって、
    前記差込孔を開閉する蓋体、及び、前記蓋体が前記測定棒により押圧された場合は前記差込孔を開くように前記蓋体に作用し、前記差込孔から前記測定棒が引き抜かれた際は前記差込孔を閉じるように前記蓋体に作用する付勢機構、を含む防塵機構、
    を更に備える、
    電気盤のアースターミナル構造。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電気盤のアースターミナル構造であって、
    前記筒状部材の前記一方の端面に対応する他方の端面に設けられ、前記電気盤に形成されたスリットに挿入されてその先端部が前記電気盤の内部に設けられたアースバーに当接する接触棒、及び、前記接触棒を前記アースバーの方向に付勢する付勢機構を含む、スライド機構、
    を更に備える、
    電気盤のアースターミナル構造。
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