JP2017119993A - 置床式床構造および支持部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた弾力性を有することができる床構造および支持部材を提供する。【手段】床構造10は、支持脚11と床材12とを具備してなる置床式床構造であって、床構造であって、JIS A 6519に規定されている弾力性測定装置を用いて、質量5kgの重りを自由落下させて床面に衝突させた際、床面に生じる振動の変位の経時変化を示す波形の最大振幅DRが0.30〜0.70cmであると共に、最大振幅DRの時点における見かけの半周期TRが0.015〜0.040秒であり、床構造10は、最大変形エネルギーUFを25.00〜66.70の範囲、反発効果値A:DR×DR/TRを4.0〜24.28の範囲で有し、床構造10の緩衝効果値U:UF−1.1×Aが17.25〜40であり、かつ弾力性値Y:1.3782−0.0016×(UF−1.1×A−17.25)2−0.0028×(A−24.28)2が0.20〜1.3782である。【選択図】図1

Description

本発明は、室内競技施設の床を支持する置床式床構造および支持部材に関する。
体育館や多目的ホールなどの室内競技施設では、一般に、コンクリートスラブなどの床基盤上に設置された複数の支持脚に床パネル、捨張り合板、床仕上材などを設置した二重床構造が採用されている。
こうした二重床構造では、運動をする上で床の性能を確保するため、JIS A 6519「体育館用鋼製床下地構成材」に規定されているように、鉛直載荷たわみ、繰返し衝撃性能、弾力性など所定の条件を満たす必要がある(例えば、特許文献1参照)。中でも、弾力性は、運動のし易さ、または怪我の発生のし難さなどの指標であるため、弾力性の条件を満たすことは、床の運動適正、安全性を向上させる上で特に重要である。
弾力性は、弾力性値Y、緩衝効果値U、および振動の減衰時間TVDの3つの項目により規定されており、室内競技施設などに使用される床が弾力性の条件を満たすためには、これらの項目をそれぞれ満たす必要がある。なお、弾力性値Yは、「1.3782−0.0016×(U−1.1×D×D/T−17.25)−0.0028×(D×D/T−24.28)」で表され、緩衝効果値Uは、「U−1.1×D×D/T」で表され、Uは、床の変形が最大に達するまでの床の変形エネルギーである。
そこで、床の弾力性の条件を満たすために、例えば、支持脚の間隔および大引の間隔をそれぞれ所定の範囲内に調整して、弾力性の項目の1つである緩衝効果値Uが所定の範囲内となるようにすることで、床面の弾力性をより均一にすると共に床面の硬さを安全な範囲となるように調整した床構造の構築方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平08−246642号公報 特開平08−109735号公報
床の弾力性は、上記のように、弾力性値Y、緩衝効果値U、および振動の減衰時間TVDの3つの項目により規定されているが、これらの値を改善することが床の弾力性を向上させる上で重要である。しかしながら、従来の方法では、床の緩衝効果値Uを向上させることはできるが、床の弾力性値Yを向上させることはできない。これは、緩衝効果値Uを大きくすると、弾力性値Yを算出する式の第2項の「−0.0016×(U−1.1×D×D/T−17.25)」の値が大きくなるため、弾力性値Yの理想値(1.3782)から減じられる数値が大きくなり、弾力性値Yの数値を小さくしてしまっていることなどが考えられる。そのため、従来の方法では、床の緩衝効果値Uを向上させることができても、弾力性値Yを向上させることはできなかったといえる。
今後、さらに運動し易くより安全性に配慮した床構造を構築する上で、床の緩衝効果値Uのみならず、弾力性値Yを向上させ、弾力性をさらに改善した床構造が希求されている。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、優れた弾力性を有することができる床構造および支持部材を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明による置床式床構造は、床基盤上に配置された複数の支持脚と、前記支持脚上に敷設された床材とを具備してなる置床式床構造であって、JIS A 6519に規定されている弾力性測定装置を用いて、前記床構造の床面上0.8mの高さから質量5kgの重りを自由落下させて前記床面に衝突させ、前記床面に衝撃が加えられた際、前記床面に生じる振動の変位の経時変化を示す波形は、その最大振幅Dが0.30〜0.70cmであると共に、最大振幅Dの時点における見かけの半周期Tが0.015〜0.040秒であり、最大振幅Dに対する半周期Tの小さい形状を示し、前記床構造は、床の変形が最大に達するまでの前記床構造の最大変形エネルギーUを、25.00〜66.70の範囲で有すると共に、最大振幅D、および最大振幅Dの時点における見かけの半周期Tより表される、前記床構造の反発効果値A:D×D/Tを、4.0〜24.28の範囲で有し、前記床構造の最大変形エネルギーUおよび反発効果値Aより表される、前記床構造の緩衝効果値U:U−1.1×Aが、17.25〜40であり、かつ弾力性値Y:1.3782−0.0016×(U−1.1×A−17.25)−0.0028×(A−24.28)が、0.20〜1.3782であることを特徴とする。
本発明においては、前記床の振動の振幅が0.2mmにまで減衰するのに要する減衰時間TVDが、0.45秒以下であることが好ましい。
本発明においては、弾力性値Yが、前記床面の複数の位置で測定された値の平均値であることが好ましい。
本発明においては、前記床面の複数の位置で測定された弾力性値Yの最大値と最小値との差が、0.20以下であることが好ましい。
本発明においては、前記支持脚は、前記床基盤上に設置された支持部材と、前記支持部材に立設した支持ボルトとを具備してなり、前記支持部材は、前記床材を支持する支持ボルトと前記床基盤との間に配置された、筒状の第1弾性体と、前記第1弾性体の内側または外側に並列に設けられた、第2弾性体とを有する弾性部を具備してなる。
本発明においては、前記第1弾性体が、天然ゴム、合成ゴム、または合成樹脂を用いて形成されてなることが好ましい。
本発明においては、前記第2弾性体が、金属製のコイルバネで形成されてなることが好ましい。
本発明においては、前記支持部材は、前記支持ボルトの下端部が固定される挿入部と、前記挿入部の側面から延出して設けられたフランジ部とを具備してなる雌ねじ部をさらに具備してなり、前記フランジ部が、前記第1弾性体および第2弾性体により支持されてなることが好ましい。
本発明においては、前記第1弾性体が、前記フランジ部の下端面と接する設置面の周囲に前記フランジ部の端部が嵌め込まれる嵌入部を具備してなり、前記フランジ部の端部が、前記嵌入部に嵌め込まれた状態で前記第1弾性体に固定されてなることが好ましい。
本発明においては、前記第1弾性体が、内側または外側の底部に形成された延設部をさらに具備してなり、前記第2弾性体が、前記延設部上に配置されてなることが好ましい。
本発明においては、前記第1弾性体のばね定数を1.0とした時、前記第2弾性体のばね定数は0.50〜1.5であることが好ましい。
本発明においては、前記第1弾性体の振動の対数減衰率が0.3〜0.5であり、かつ前記第2弾性体の振動の対数減衰率が0よりも大きく0.1以下であることが好ましい。
本発明においては、前記床材が、前記支持脚上の上部に敷設された床下地材と、前記床下地材の上面に敷設された床仕上げ材とを具備してなることが好ましい。
本発明においては、前記床材が、前記床下地材と前記床仕上げ材との間に捨板をさらに具備してもよい。
本発明による支持部材は、床基盤上に配置された複数の支持脚と、前記支持脚上に敷設された床材とを具備してなる置床式床構造に使用される支持部材であって、前記支持部材は、前記床材を支持する支持ボルトと前記床基盤との間に配置された、筒状の第1弾性体と、前記第1弾性体の内側または外側に並列に設けられた第2弾性体とを有する弾性部を具備してなることを特徴とする。
本発明によれば、床構造の弾力性値Yを向上させることができると共に、床構造の緩衝効果値Uを所定の範囲内に維持することができるため、優れた弾力性を有することができる。
本発明の実施形態による置床式床構造の構成を説明する斜視図である。 本発明の実施形態による置床式床構造の構成を簡略に示す正面図である。 支持脚の分解斜視図である。 支持部材の構成を説明する切欠き図である。 支持部材の構成を示す断面図である。 床の変位の径時変化の一例を示す図である。 反発効果値A、緩衝効果値U、および弾力性値Yとの関係を示す図である。 支持部材の他の構成の一例を示す図である。 支持部材の他の構成の一例を示す図である。 支持部材の他の構成の一例を示す図である。 支持部材の他の構成の一例を示す図である。 測定点を示す図である。 試験体の弾力性値Yの測定結果を示す図である。 試験体の緩衝効果値Uの測定結果を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という)を図面に基づいて詳細に説明する。なお、下記実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。また、床構造などの説明の便宜上、下記に示す例においては床基盤を下に配置した図と共に説明がなされるが、本発明は、必ずしもこの配置で使用などがなされるわけではない。なお、以下の説明において、床仕上材が設けられる方向を上または上方といい、床基盤の方向を下または下方という場合がある。
<床構造>
本発明の実施形態による置床式床構造について説明する。図1は、本発明の実施形態による置床式床構造の構成を説明する斜視図であり、図2は、本発明の実施形態による置床式床構造の構成を簡略に示す正面図である。図1、2に示すように、置床式床構造(以下、単に、床構造という)10は、支持脚11と、床材12とを有する。
支持脚11は、基礎面としての床スラブ(床基盤)13上に立設されている。支持脚11は、所定間隔を設けて床スラブ13上に複数配置され、床材12を支持している。支持脚11は、床スラブ13上に設置される支持部材21と、支持部材21に回転自在に立設し、床材12を支持する調節ボルト(支持ボルト)22と、調節ボルト22の上端部(室内側)に螺合した調節ナット23とを備える。図3に示すように、支持脚11は、支持部材21、調節ボルト22、および調節ナット23が分離可能に構成されている。
(支持部材)
支持部材21の構成の一例について説明する。図4は、支持部材21の構成を説明する切欠き図であり、図5は、支持部材21の構成を示す断面図である。図4、5に示すように、支持部材21は、弾性部31Aと、調節ボルト22の下端部を固定する金具の雌ねじ部32とを備える。
弾性部31Aは、外周面が円錐状に形成され、内部に床スラブ13側から調節ボルト22側に向かって上下方向に貫通した孔を有し、内部に空洞が形成された第1弾性体33Aと、第1弾性体33Aの内側に、第1弾性体33Aの内周の壁面に沿うように設けられた第2弾性体34とを備える。
第1弾性体33Aは、床スラブ13上に設置されている。第1弾性体33Aは、内側の底部に形成された延設部35と、雌ねじ部32のフランジ部39の下端面と接する設置面(上面)の周囲にフランジ部39の端部が嵌め込まれる嵌入部36とを有する。フランジ部39の端部は、嵌入部36に嵌め込まれた状態で第1弾性体33Aに固定される。
第1弾性体33Aは、例えば、天然ゴム、合成ゴム、または合成樹脂などの弾性材料で形成されている。第1弾性体33Aは、上記のような弾性材料で形成されているため、床に衝撃が加わって振動が生じても、床の振動の減衰を早めることができる。
また、弾性部31Aは、上記のような弾性材料を用いて円筒状に形成され、内部に空洞を有している。そのため、衝撃が床に加わって、床材12を介して支持脚11に伝わると、弾性部31Aは変形し易いため、後述する床の振動の最大振幅Dを大きくすることができる。
また、第1弾性体33Aでは、延設部35上に金属製のワッシャー37が設けられ、ワッシャー37上に第2弾性体34が設置され、第2弾性体34の上端部はフランジ部39に当接している。フランジ部39の端部は、嵌入部36に嵌め込まれた状態で固定されているため、弾性部31Aは、フランジ部39を第1弾性体33Aおよび第2弾性体34上に安定して設置することができる。そのため、弾性部31Aは、支持部材21を製造する際、第2弾性体34を第1弾性体33A内に予め設置させておくことができると共に、フランジ部39を第1弾性体33Aおよび第2弾性体34上に安定して設置することができる。これにより、床構造10の製造時に第2弾性体34が第1弾性体33Aから分離することを防止することができると共に、第2弾性体34が床スラブ13に接触して損傷することなどを抑制することができる。
第2弾性体34は、第1弾性体33Aとは異なる種類の弾性体で形成されており、例えば、金属製のコイルバネなどのバネ部材で形成することができる。金属製のコイルバネの材料としては、例えば、ピアノ線、硬鋼線、ステンレス線、またはオイルテンパー線などを用いることができる。衝撃が床に加わった際、衝撃が床材12を介して支持脚11に伝わると、弾性部31Aは変形して衝撃を吸収し、復元しようとする。その際、第1弾性体33Aは、ゴムまたは合成樹脂などの弾性材料を用いているが、粘弾性体の内部ロスを有する特性があるため、床に加わった衝撃に対する反発力は十分でない。しかし、第2弾性体34が第1弾性体33Aの内部に組み込まれることにより、弾性部がゴムのみで形成されている場合などに比べ、弾性部31Aは床に加わる衝撃に対する反発力および反発速度を高める。そのため、弾性部がゴムのみなどで形成されている場合に比べ、弾性部31Aは、後述する床の振動の最大振幅Dを大きくすると共に、最大振幅Dでの見かけの半周期Tを小さくする。
第1弾性体33Aのばね定数k1を1.0とした時、第2弾性体34のばね定数k2は0.50〜1.5であることが好ましく、より好ましくは0.7〜1.3である。第1弾性体33Aのばね定数k1に対する第2弾性体34のばね定数k2(k2/k1)が0.50未満では、第2弾性体34のばね定数k2が小さすぎるため、床に衝撃が加わった際、床に加わった衝撃に対する反発力および反発速度が十分得られない。そのため、後述する床の振動の最大振幅Dを大きくすることはできず、最大振幅Dの見かけの半周期Tも小さくすることができない。また、k2/k1が1.5を超えると、第2弾性体34のばね定数k2が大きすぎるため、床に衝撃が加わった際、床に加わった衝撃に対する反発力が大きくなりすぎる。そのため、床に発生した振動の減衰が遅くなるため、好ましくない。なお、本明細書において、ばね定数とは、第1弾性体33Aまたは第2弾性体34に力をかけた時の、第1弾性体33Aまたは第2弾性体34にかかる力と、第1弾性体33Aまたは第2弾性体34の変化量との比であり、ばね定数の数値が大きいほど硬い弾性体となり、反発力および反発速度が高められる。
第1弾性体33Aの振動の対数減衰率は、0.3〜0.5であり、第2弾性体34の振動の対数減衰率は、0よりも大きく0.1以下であることが好ましい。第1弾性体33Aの振動の対数減衰率が0.3未満だと、床の減衰効果が弱すぎるため、床の振動の減衰効果が十分得られない。また、第1弾性体33Aの振動の対数減衰率が0.5を超えると、床の振動の減衰は早められるが、床の減衰効果が強すぎ、第1弾性体33Aが硬くなりすぎるため、最大振幅Dを小さくする可能性がある。さらに、第2弾性体34の振動の対数減衰率が0.1を超えると、第2弾性体34は第1弾性体33Aと同時に床の減衰効果を発揮するため、第1弾性体33Aの他に第2弾性体34で生じる床の減衰効果が強くなりすぎる可能性がある。そのため、弾性部31Aが硬くなりすぎ、最大振幅Dを小さくする可能性がある。第1弾性体33Aの振動の対数減衰率および第2弾性体34の振動の対数減衰率が上記範囲内であれば、第1弾性体33Aをゴムなど公知の材料を用いて形成し、第2弾性体34を金属コイルなど公知の材料を用いて形成しても、床に衝撃が加わった際、床の変形を大きくしつつ床に発生した振動の収縮を早めることができる。なお、本明細書において、振動の対数減衰率とは、第1弾性体33Aまたは第2弾性体34を振動させた後に、外力を加えない状態で放置させた状態で、隣り合う振幅の比(振動のピークの比)の自然対数をとったものであり、振動の対数減衰率の数値が大きいほど振動の制振効果が高い。
また、第2弾性体34の最大変位量は、第1弾性体33Aで許容可能な変位量(許容変位量)よりも、例えば20%以上高いことが好ましい。第2弾性体34の最大変位量が第1弾性体33Aの許容変位量に対して例えば20%以上高ければ、第1弾性体33Aが許容変位量まで変位しても、第2弾性体34の変位量の限界には達していないため、弾性部31Aの変位量は第1弾性体33Aの変位量に応じさせ易くなる。そのため、衝撃が床に加わった際、弾性部31Aの変位量は第1弾性体33Aの変位量により合わせ易くなるため、弾性部31Aの変位量を第1弾性体33Aの変位量に応じて大きくすることで、後述する床の振動の最大振幅Dは高くなる。
次に、図4、5に示すように、雌ねじ部32は、調節ボルト22の下端部を固定する挿入部38と、挿入部38の側面から延出して設けられたフランジ部39とを備える。フランジ部39の下端面は、弾性部31Aの上端部に設けられ、フランジ部39は弾性部31Aによって支持されている。フランジ部39は、その端部が嵌入部36に嵌め込まれて、第1弾性体33Aで固定されている。
よって、弾性部31Aは、第1弾性体33Aおよび第2弾性体34の2種類の弾性体を組み合わせ、第1弾性体33Aの内部に第2弾性体34を組み込むことにより、床に衝撃が加わった際、衝撃により床が変形することで生じる床の変位を早く戻すことができると共にその戻り量を増やすことができ、衝撃に対する弾性部31Aだけの場合の反発力および反発速度が高められる。そのため、衝撃により生じる床の変位量(図6中、D1)に対して、変形に対する反発により生じる逆向きの変位量(図6中、D)は大きくすることができると共に、後述する床の振動の最大振幅D時における見かけの半周期Tを小さくすることができる。
ここで、床構造10の弾力性は、JIS A 6519「体育館用鋼製床下地構成材」に定められているように、弾力性値Y、緩衝効果値U、および振動の減衰時間TVDの3つの項目で規定されている。そして、弾力性の試験方法が、JIS A 6519「8.4床の弾力性試験」に規定されている弾力性測定装置を用いて、5kgの重すい(重り)を床面から0.8mの高さから自由落下させ、ゴムバネを介して床面に衝突させて、床に衝撃を加えている。そして、床に衝撃が加えられることで、床に振動が発生し、図6に示すような床の変位の経時変化が測定される。図6に示すように、得られた床の変位の波形から、床の振動の最大振幅(以下、「最大振幅」という。)D(単位:cm)、床の振動の最大振幅時における見かけの半周期(以下、「見かけの半周期」という。)T(単位:秒(sec))、および床の振動が0.2mmまで減衰するのに要する減衰時間(以下、「減衰時間」という。)TVD(単位:秒)が求められる。これらの値から、床の反発効果値A(単位:cm/秒)、緩衝効果値U、および弾力性値Yが、以下の式(I)〜(III)より求められる。なお、反発効果値Aは、一般に、跳ね返りの感覚の割合を表し、緩衝効果値Uは、硬さの感覚の割合を表す。また、Uは、床の変形が最大に達するまでの床の変形エネルギー(単位:kgf・cm)であり、床面に加えられた衝撃を吸収するエネルギーに相当する。Uの値は、支持脚11、および床材12を含む床構造10の全体で決まり、例えば、支持脚11を構成する弾性部31Aのばね定数、床材12を構成する床材の材質、厚さ、支持脚11の間隔など床構造10を構成する各部材の構成、条件などにより決定される。
A = D×D/T ・・・(I)
U = U−1.1×D×D/T ・・・(II)
Y = 1.3782−0.0016×(U−17.25)−0.0028×(A−24.28) ・・・(III)
反発効果値A、緩衝効果値U、および弾力性値Yとの関係は、図7に示す通りである。図7に示すように、弾力性値Yを最適とするためには、反発効果値Aをより弾力性値Yの最適な領域の範囲に調整することが重要である。そのためには、最大振幅Dは大きくすると共に、見かけの半周期Tは小さくする必要があるといえる。
本実施形態では、支持部材21は、上記のように、第1弾性体33Aおよび第2弾性体34の2種類の弾性体を組み合わせて構成することにより、床に衝撃が加わって振動が生じた際の、衝撃により生じる床の変位に対し、同時に衝撃に対する弾性部31Aの反発力および反発速度が高くなる。これにより、床の最大振幅Dは高く、かつ見かけの半周期Tは小さくなり、後述するように、床の最大振幅Dは所定の範囲内(0.30〜0.70cm)になると共に、見かけの半周期Tは所定の範囲内(0.015〜0.040秒)となる。
なお、本実施形態においては、第1弾性体33Aは内部が貫通して筒状に形成されているが、最大振幅Dおよび見かけの半周期Tを所定の範囲内とし、床構造10の弾力性値Yを向上させる(0.20以上)と共に緩衝効果値Uを所定の範囲内(20〜40)にできれば、特に構成は限定されるものではなく、他の構成、形状などであってもよい。
例えば、図8に示すように、第1弾性体33Bは、延設部35と嵌入部36とを備えず、第1弾性体33Bの上部にフランジ部39の下端面の一部が接するようにフランジ部39を設置して、第1弾性体33Bが床スラブ13とフランジ部39とに挟まれるように設けられていてもよい。この場合、フランジ部39の下面と第1弾性体33Bの上面を接着剤などで一体化する。また、図9に示すように、第1弾性体33Cは、延設部35のみ備えず、フランジ部39の端部が嵌入部36に嵌め込まれて第1弾性体33Cで固定された状態のまま、第1弾性体33Cおよび第2弾性体34の下端面が床スラブ13に接するように設けられていてもよい。この場合、第2弾性体34の上部とフランジ部39の下部とを接着剤、溶接などで固定するか、フランジ部39の端部の嵌入部36への嵌め具合をきつくする。
また、本実施形態においては、第2弾性体34は、第1弾性体33A内の空洞の内周の壁面に沿うように配置されているが、これに限定されない。例えば、図10に示すように、第1弾性体33Dは、フランジ部39の設置面にフランジ部39の端部を固定する嵌入部36と、第2弾性体34を内部に収容する収容部41Aとを有して構成されていてもよい。弾性部31は、第2弾性体34を収容部41A内に配置することにより、第2弾性体34を第1弾性体33D内に安定して容易に設置することができる。また、第2弾性体34が挿入部38と接触することを防止することができると共に、フランジ部39を第1弾性体33Dおよび第2弾性体34上に安定して設置することができる。
また、本実施形態においては、第2弾性体34は、第1弾性体33Aの内周側に配置されているが、第2弾性体34の外側に設けられていてもよい。例えば、図11に示すように、第1弾性体33Eは、挿入部38の下端部を内部に収容する収容部41Bと、外側の底部に形成された延設部42とを有する。第1弾性体33Eでは、延設部42上に金属製のワッシャー37を設け、ワッシャー37上に第2弾性体34が設置される。また、第2弾性体34の下端部はワッシャー37からずれないように延設部42の係止部42aで固定されている。よって、弾性部31は、第2弾性体34を第1弾性体33Eに容易に安定して設置することができると共に、フランジ部39を第1弾性体33Eおよび第2弾性体34上に安定して設置することができる。
また、図3に示すように、調節ボルト22は、その両端の外周面に雄ネジが形成された金属製のボルトなどのネジ部材からなるものであり、下端の雄ねじ部22aが支持部材21に設けられた雌ねじ部32に螺合され、上端の雄ねじ部22bが調節ナット23の雌ねじ部23aに螺合されている。下端の雄ねじ部22aと上端の雄ねじ部22bとは、逆ねじとしている。
調節ナット23は、雌ねじ部23aと、その下方周縁に設けられる環状鍔部23bとを備え、金属製の部材からなるものである。雌ねじ部23aは、円筒状に形成されており、その内側に雌ねじが形成されている。調節ナット23は、雌ねじ部23aが調節ボルト22と螺合して設けられている。
また、調節ボルト22には、その上端面にマイナス溝22cが設けられ、ドライバーなどの回転用工具の先端を嵌め込んで回転させ、調節ナット23を昇降して調節ナット23の螺合位置を調整する。これにより、調節ナット23の高さ位置を調整できるため、床下地材51の高さ位置を調整できる。調節ボルト22の上端の雄ねじ部22bを、調節ナット23の雌ねじ部23aと螺合することで、支持脚11が組み立てられる。調節ナット23は、雌ねじ部23aを床材12の床下地材51の挿通穴に嵌合し、前記挿通穴の穴周縁に環状鍔部23bを接着させることで、床下地材51が調節ナット23に取り付けられる。支持脚11の高さ方向の調整は、調節ボルト22の長さを変えて行うことができる。
なお、本実施形態では、調節ナット23を介して調節ボルト22が床下地材51と連結するようにしているが、調節ボルト22は床下地材51の挿通穴24aに雌ねじ部を設け、調節ボルト22を床下地材51と直接連結して固定するようにしてもよい。
また、隣接する支持脚11同士の間隔は、床材12の弾性ひずみの影響が極力小さくなるように配置されている。
また、図1、2に示すように、床材12は、支持脚11上に設けられ、床下地材(下地パネル)51、および床仕上げ材(フローリング材)52を備え、支持脚11側から床面側に向かって、床下地材51、および床仕上げ材52の順に積層されている。なお、床材12は、床下地材51、および床仕上げ材52で構成されているが、床下地材51と床仕上げ材52との間に捨板が配置されていてもよい。
床下地材51は、支持脚11上に設けられ、調節ボルト22の上端が挿入される孔を複数有する。調節ボルト22の上端が床下地材51の孔に挿入されることで、床下地材51は調節ボルト22に固定される。床下地材51は、木質系材料やこれらの複合材からなるものであり、床下地材51の材料としては、パーティクルボードやファイバーボード、OSB(オリエンテッドストランドボード)やMDF(木質繊維板)などの繊維板、合板などが使用できる。
床材12は、単位面積当たりの床材12の重量が小さいと、床に衝撃が加わった際、床材12が大きく鉛直方向に動き易くなるため、床の最大振幅Dを大きくすることができる。床材12の重量を下げる方法として、床材12の厚さを薄くすることが考えられるが、床材12が薄すぎると床強度も低下するため、強度のより大きな材料を用いることが必要となる。このような材料として、薄くても強度をより高くしたパーティクルボードや合板などを上下に張り合わせたものを床材12の材料として使用することが好ましい。また、床下地材51の下部には合板や引張強度の高い補強シートを配置してもよい。これにより、床下地材51を薄くしつつ弾性や強度を高めることができる。補強シートとしては、例えば、強度の高い繊維のロービングクロスや織布などを重ね貼りしたものなどを用いることができる。強度の高い繊維としては、例えば、ガラス繊維、ポリエステル繊維、ビニロン繊維、アラミド繊維、カーボン繊維などを用いることができる。
床下地材51は、平板状であるが、床下地材51を床材12の下地板として用いるという観点から、矩形状であればその平面の形状は特に限定されるものではなく、設置面積、設置場所など設置状況に応じて適宜変更することができる。
床下地材51は、調節ナット23に対して着脱可能とするため、ビス止めにより調節ナット23に固定することが好ましい。なお、床材12と床スラブ13との間には床下空間が形成され、この床下空間には、電気通信用配線や給排水用管などの設備(図示せず)が設けられる。
床仕上げ材52は、床下地材51の上面に敷設されている。本実施形態では、床仕上げ材52は、床仕上げ材52の長手方向が床下地材51の長手方向と直交するように床下地材51上に設けられている。また、床仕上げ材52は、床仕上げ材52の目地が床下地材51の目地と重ならないように床下地材51上に配置されている。床仕上げ材52として、例えば、フローリング材、木質フロア、床タイル、合成樹脂系軟質シート仕上材、コルク材、畳などが挙げられる。床仕上げ材52は、床下地材51に、例えば、接着剤やビスなどにより固定される。床仕上げ材52を床下地材51上に固着して設けることにより、床表面が仕上げられる。
なお、本実施形態においては、床材12が、床下地材51、および床仕上げ材52を備えた二層構造としているが、これに限定されるものではなく、床下地材51と床仕上げ材52との間に捨板を設けた三層構造とし、床下地材51の上面に捨板を敷設するようにしてもよい。この場合、捨板は、床下地材51に、例えば、接着剤やビスなどにより固定され、床仕上げ材52は、捨板に、例えば、接着剤やビスなどにより固定される。捨板は、下張板、捨て張り板ともいう。捨板としては、例えば、針葉樹材または広葉樹材の合板、針葉樹材の単板および広葉樹材の単板が共に使用される合板、繊維板、配向性ストランドボード(Oriented Strand Board:OSB)、パーティクルボードなどが用いられる。繊維板としては、例えば、高密度繊維板(High Density fiberboard:HDF)、中密度繊維板(Medium Density fiberboard:MDF)などが挙げられる。また、捨板は、1枚の板材でも2枚以上の板材で構成されていてもよい。
次に、床構造10の施工方法の一例について説明する。床構造10は、置床工法を用いて施工される。床構造10の施工に際しては、まず、調節ボルト22の一端の雄ねじ部22aを支持部材21の雌ねじ部21aに螺合して取り付ける。次に、床下地材51に取り付けた調節ナット23に、調節ボルト22の他端の雄ねじ部22bを螺合して、テーブル状に組み立てた後、支持部材21側を下にして、床スラブ13の基礎面に、床下地材51を敷き並べる。その結果、複数の支持脚11が床スラブ13の基礎面に一定間隔で立脚される。
次に、調節ボルト22のマイナス溝22cにドライバーなどを差し込んで調節ボルト22を回して調節ナット23を昇降させることにより、各床下地材51の高さの調整を行う。床下地材51の上面を同じ高さに調整した後、複数の床下地材51上に床仕上げ材52を載せて、釘や接着剤で床下地材51に固定する。
次に、床下地材51上に床仕上げ材52を張り付けて固着して、床材12を形成し、床面を仕上げる。これにより、図1、2に示すような床構造10が施工される。
このように、本実施形態では、床構造10は、支持部材21を用いた支持脚11と、床材12とを備えた構成とすることにより、床に衝撃が加わって、床に振動が生じた際、床の変形の経時変化を示す波形の最大振幅Dを高くしつつ、見かけの半周期Tを小さくすることで、床の変形の経時変化を示す波形を最大振幅Dに対して半周期Tの小さい形状にしている。床構造10は、この最大振幅Dおよび見かけの半周期Tから得られる反発効果値Aを高めて、床面の復元効果を大きくしている。同時に、床構造10は、床面に衝撃が加わった時に生じる床の変形が最大に達するまでの床構造10の最大変形エネルギーUを高めることで、衝撃の緩衝効果を大きくし、床を歪み易くしている。このように、床構造10は、反発効果値Aおよび最大変形エネルギーUがそれぞれ所定の範囲内となるように構成することにより、床の弾力性値Yを向上(例えば、0.20以上)させることができると共に、床の緩衝効果値Uを所定の範囲内(例えば、17.25〜40)に維持することが可能となり、優れた弾力性を有することができる。以下、詳細に説明する。
床構造10は、支持部材21を用いた支持脚11と、床材12とを備えた構成とすることにより、床に加わる衝撃により生じる床の変位が大きく、衝撃に対する反発力および反発速度が高くなる。そのため、床構造10では、JIS A 6519「体育館用鋼製床下地構成材」の「8.4床の弾力性試験」に規定されている試験方法に基づいて、JIS A 6519に規定されている弾力性測定装置を用いて、5kgの重すいを床面上0.8mの高さから自由落下させてゴムバネを介して床面の図12に示す所定の測定点(点a〜点d)のいずれかに衝突させて、床面に振動を発生させる。このとき、床に生じる振動の最大振幅Dは、0.30〜0.70cmとなり、見かけの半周期Tは、0.015〜0.040秒となる。
従来の床構造では、一般に、見かけの半周期Tは、0.020〜0.030秒の範囲内であるが、最大振幅Dは、例えば0.25cm以下と小さいため、図6に示す床の変形の経時変化を示す波形の見かけの半周期Tに対してそれほど高い最大振幅Dが得らないことになり、高い反発効果値Aは得られない。本実施形態では、床構造10は、最大振幅Dおよび見かけの半周期Tを、それぞれ上記範囲内で有することにより、床面の復元効果は大きくなるため、床面に衝撃が加わった際、床が変形して床面が変位しても、床面の変位が戻り易い。最大振幅Dが0.30cmを下回ると、反発効果値Aが十分高くならず、床面に衝撃が加えられて変位した床面が復元する際に要するエネルギーが小さくなる。また、最大振幅Dが0.70cmを超えると、反発効果値Aが高くなりすぎ、弾力性値Yを小さくする可能がある。また、Tは、上記範囲内であれば、反発効果値Aを下げず、所定の範囲内に調整し易い。本実施形態では、床構造10は、従来の床構造よりも、例えば、図6に示す床の変形の経時変化を示す波形の最大振幅Dを高くしつつ、見かけの半周期Tを小さくすることができるため、床の変形の経時変化を示す波形を最大振幅Dに対して半周期Tの小さい形状にすることができる。
また、本実施形態では、図6に示す床の変形の経時変化を示す波形は、最大振幅Dに対する最大振幅Dの時点における見かけの半周期Tの比(D/T)を、12〜20とすることが好ましい。D/Tを上記範囲内とすることにより、床の変形の経時変化を示す波形は、より最大振幅Dに対して半周期Tの小さい形状となり、床面の復元効果が大きく、床面の変位は戻り易くなる。
また、床構造10は、床の変形が最大に達するまでの床構造10の最大変形エネルギーUを、25.00〜66.70の範囲で有している。床面に衝撃が加えられた際、床が歪んで床構造10全体でエネルギーを吸収して蓄えるが、従来の床構造では、一般に、最大変形エネルギーUは、25.0以下であり、床面に衝撃が加えられて床面が変位した際、床面はそれほど変位せず、床構造全体でそれほど多くのエネルギーを吸収して蓄えることはできない。本実施形態では、床構造10は、最大変形エネルギーUを上記範囲内で有することにより、床面に衝撃が加わった時の衝撃の緩衝効果を大きくでき、床を歪み易くすることができる。最大変形エネルギーUが25.00を下回ると、緩衝効果値Uを15以上、特に17.25以上に調整することが困難になる可能性がある。また、最大変形エネルギーUが66.70、特に66.708を超えると、緩衝効果値Uを40以下に調整することが困難になる可能性がある。
さらに、床構造10は、最大振幅D、および最大振幅Dの時点における見かけの半周期Tより表される、床構造の反発効果値A:D×D/Tを、4.0〜24.28の範囲で有し、好ましくは、4.0〜12.00である。この反発効果値Aは、上記の通り、跳ね返りの感覚尺度を表す。反発効果値Aが上記範囲内であれば、床面の跳ね返りの感覚が良く、使用感の良い床構造となる。一方、反発効果値Aが24.28を超えると、弾力性値Yを低下させる可能性がある。また、反発効果値Aが4.0を下回ると、弾力性値Yを0.2以上にすることは困難である。なお、反発効果値Aの最大値は、現在使用可能な床材12の材料では、約12.00であるが、24.28に至らないが、今後使用可能となり得る床材12の材料によっては、反発効果値Aの最大値は、24.28まで向上させることも可能となり得るものである。
最大変形エネルギーUおよび反発効果値Aより、上記式(II)、(III)に示すように、緩衝効果値Uは、U−1.1×Aで表され、弾力性値Yは、1.3782−0.0016×(U−1.1×A−17.25)−0.0028×(A−24.28)で表される。なお、Uは、上記の通り、床の変形が最大に達するまでの床の変形エネルギーであり、床構造10を構成する各部材の構成、条件などにより決定される。床構造10は、この最大変形エネルギーUおよび反発効果値Aより表される、床構造10の緩衝効果値Uを、17.25〜40の範囲で有することができると共に、弾力性値Yを、0.20〜1.3782の範囲で有することができる。なお、測定点は、図12に示すように、床下地材51の中央部を点aとし、支持脚11上を点bとし、床下地材51の長手側の目地部分を点cとし、4つの床下地材51の交点上を点dとする。
従来の方法では、床の弾力性のうち、緩衝効果値Uは改善しても弾力性値Yは改善されていないため、例えば、図7に示す領域αのように偏った範囲内でのみ弾力性を発揮する床構造しか得られていないといえる。これに対し、本実施形態では、床構造10は、上記のような構成とすることにより、床に衝撃が加わり、振動が発生した際、従来の床構造よりも、床の変位を示す波形の最大振幅Dは高く、かつ見かけの半周期Tは小さくなる。そのため、床の最大振幅Dおよび見かけの半周期Tはそれぞれ上記のように所定の範囲内となり、反発効果値Aは上記のように所定の範囲内となる。また、床構造10では、最大変形エネルギーUも上記のように所定の範囲内となる。これにより、床構造10は、床の弾力性値Yを向上させ、弾力性値Yを最適値にさらに近づけることができると共に、緩衝効果値Uを所定の範囲内に維持することができるため、例えば、図7に示す領域β付近で弾力性を発揮させることができる。よって、床構造10は、床に衝撃が加わって振動が発生した際、床の弾力性値Yを向上(例えば、0.20以上)させることができると共に、床の緩衝効果値Uを所定の範囲内(例えば、17.25〜40)にすることができる。
また、弾力性値Yまたは緩衝効果値Uは、床面の複数の位置で測定された値の平均値であってもよい。本実施形態においては、床面の各測定点(点a〜d)において測定された値の平均値が、上記式(1)および上記式(2)を満たす。これにより、床全体で、より安定して床の弾力性値Yを向上させることができると共に、床の緩衝効果値Uを所定の範囲内にすることができるため、安定して優れた弾力性を有する床構造とすることができる。
さらに、各測定点(点a〜d)において測定された床の弾力性値Yの最大値と最小値との差は、0.10以下であることが好ましい。床の弾力性値Yの最大値と最小値との差を小さくすることにより、床面全体で、より安定して床の弾力性値Yを向上させることができるため、さらに優れた弾力性を有する床構造とすることができる。
また、各測定点(点a〜d)において測定された床の緩衝効果値Uの平均値に対するばらつきは、例えば、15%以下であることが好ましく、より好ましくは12%以下である。床面全体での緩衝効果値Uの平均値に対するばらつきを小さくすることにより、床面全体での緩衝効果値Uをより安定させることができるため、さらに優れた弾力性を有する床構造とすることができる。
また、床面に振動を発生させた際の、床面の最大変位σは、0.20〜0.35cmであることが好ましい。最大変位σが高ければ、最大振幅Dが高められるが、床構造10の弾力性値Yを向上させつつ緩衝効果値Uを維持するためには、その分、見かけの半周期Tをさらに小さくする必要がある。そのため、最大変位σは、最大振幅Dおよび見かけの半周期Tとの相互のバランスを考慮して、上記範囲内であれば、反発効果値Aは上記範囲内に調整し易く、床の弾力性値Yは向上させ易くなる。
床面に振動を発生させた際の、床材12の最大荷重Pmaxは、例えば、180〜200kgであってもよい。最大荷重Pmaxが高ければ、その分、床材12に加わる負担は増大する。そこで、最大荷重Pmaxは、上位範囲内であれば、床材12に加わる負担は抑えられるため、床材12の亀裂または損傷などが抑えられる。
床の減衰時間TVDは、0.45秒以下であることが好ましく、0.30秒以下であることがより好ましい。減衰時間TVDは、JIS A 6519「体育館用鋼製床下地構成材」に規定されているように、0.45秒以下である必要があり、減衰時間TVDが短く、床材12の振動は短時間で減衰すれば、より安定した床となる。
以上のように、床構造10によれば、床に衝撃が加わって振動が発生した際、床の弾力性値Yを向上(例えば、0.20以上)させることができると共に、床の緩衝効果値Uを所定の範囲内(例えば、17.25〜40)にすることができるため、優れた弾力性を有することができ、信頼性が高い床構造を提供することができる。また、床構造10は、既存の建造物などにおいても使用可能であり、床構造の改修などの際にも適用することができるため、床下地材を改修する際の費用を低減しつつ弾力性の向上を図ることができる。
以上、上記実施形態による床構造は、体育館、多目的ホールなどの運動、展示会やコンサートなどが行なわれる室内競技施設などの置床式の二重床を使用する施設の床構造に好適に用いることができる。
以下、本発明を実施例及び比較例を挙げてさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
<試験体の準備>
[実施例1、2]
床基盤13上に、支持部材21を所定間隔で複数配置し、その支持部材21上に調節ボルト22を取り付けた後、その調節ボルト22の上端に、予め床下地材51に取り付けた調節ナット23を取り付け、支持脚11を製造した。その後、床下地材51上に床仕上げ材52を配置して、図1に示すような床構造を有する試験体を作製した。このようにして得られた試験体を試験体1、2とした。
[比較例1]
実施例1の支持部材21に代えてクッションゴムを用い、板材12を、床下地材51と床仕上げ材52との間に捨板を設けた三層構造としたこと以外は、実施例1と同様にして試験体を作製した。このようにして得られた試験体を試験体3とした。
[比較例2]
実施例1の支持部材21に代えてクッションゴムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして試験体を作製した。このようにして得られた試験体を試験体4とした。
<評価>
JIS A 6519「体育館用鋼製床下地構成材」の「8.4床の弾力性試験」の規定に準拠して、図12に示すように、上記のようにして得られた試験体1〜4の床面の点a〜点dの4箇所に、JIS A 6519に規定されている弾力性測定装置を用いて、5kgの重すいを床面上0.8mの高さから自由落下させてゴムバネを介して重すいを床面に衝突させ、強制的に床に振動を発生させた。そして、図6に示すような床の変位の径時変化を測定し、得られた試験体1〜4の床の変位の波形から、床の変形が最大に達するまでの床の最大変形エネルギーU(kgf・cm)、床の振動の最大振幅D(cm)、床の振動の最大振幅時における見かけの半周期T(秒)、床の振動が0.2mmまで減衰するのに要する減衰時間Tvd(秒)を測定した。これらの測定値から、床の反発効果値A、緩衝効果値U、および弾力性値Yを、以下の式(I)〜(III)に基づいてそれぞれ求めた。なお、Uは、床の変形が最大に達するまでの床の最大変形エネルギー(kgf・cm)である。また、測定点は、図12に示すように、床下地材51の中央部を点aとし、支持脚11上を点bとし、床下地材51の長手側の目地部分を点cとし、4つの床下地材51の交点上を点dとした。実施例1、2、比較例1、2の測定結果を表1〜4、実施例1、2、比較例1、2の弾力性値Yおよび緩衝効果値Uの測定結果を図13、図14に示す。
A=D×D/T ・・・(I)
U=U−1.1×D×D/T ・・・(II)
Y=1.3782−0.0016×(U−17.25)−0.0028×(A−24.28) ・・・(III)
Figure 2017119993
Figure 2017119993
Figure 2017119993
Figure 2017119993
表1、2より、実施例1、2は、床の各点a〜点dでの弾力性値Yは、0.20〜0.49の範囲内であり、全て0.2以上であった。また、各点a〜点dの弾力性値Yの平均値は、0.2を超えており、実施例1では、各点a〜点dの弾力性値Yのバラツキは0.1以下であり、実施例2では、各点a〜点dの弾力性値Yのバラツキは0.18以下であった。床の各点a〜点dでの緩衝効果値Uは、全て24〜30の範囲内であり、これらの値のバラツキは小さく、緩衝効果値Uの全体の平均値は20〜30の範囲内であった。一方、表3、4より、比較例1、2では、弾力性値Yは最大でも約0.196であり、床の各点a〜点dの弾力性値Yの平均値は0.12以下であり、緩衝効果値Uの全体の平均値が19〜25の範囲内であった。よって、最大振幅D、見かけの半周期Tをそれぞれ所定の範囲内となるようにすることにより、床の弾力性値Yを0.20以上にすることができると共に、床の緩衝効果値Uを20〜30の範囲内にすることができることが確認された。
弾力性値Yは、一般に、最大値が0.2〜1.378の範囲内であれば、運動し易いため、運動適性に配慮した床面であるといえる。また、緩衝効果値Uは、一般に、20〜30の範囲内であれば、障害が発生する可能性はより低いため、さらに安全性の高い床であるとされている。よって、本発明の床構造は、床の弾力性値Yを0.20以上であり、かつ床の緩衝効果値Uは20〜30の範囲内にあるといえることから、快適に運動できると共にさらに安全性の高い床であるといえる。
10 置床式床構造(床構造)
11 支持脚
12 床材
13 床スラブ(床基盤)
21 支持部材
22 調節ボルト(支持ボルト)
22a、22b 雄ねじ部
22c マイナス溝
23 調節ナット
23a、32 雌ねじ部
23b 環状鍔部
31A〜31D 弾性部
33A〜33D 第1弾性体
34 第2弾性体
35、42 延設部
36 嵌入部
37 ワッシャー
38 固定部
39 フランジ部
41A、41B 収容部
42a 係止部
51 床下地材(下地パネル)
52 床仕上げ材(フローリング材)

Claims (15)

  1. 床基盤上に配置された複数の支持脚と、前記支持脚上に敷設された床材とを具備してなる置床式床構造であって、
    JIS A 6519に規定されている弾力性測定装置を用いて、前記床構造の床面上0.8mの高さから質量5kgの重りを自由落下させて前記床面に衝突させ、前記床面に衝撃が加えられた際、前記床面に生じる振動の変位の経時変化を示す波形は、その最大振幅Dが0.30〜0.70cmであると共に、最大振幅Dの時点における見かけの半周期Tが0.015〜0.040秒であり、最大振幅Dに対する半周期Tの小さい形状を示し、
    前記床構造は、床の変形が最大に達するまでの前記床構造の最大変形エネルギーUを、25.00〜66.70の範囲で有すると共に、
    最大振幅D、および最大振幅Dの時点における見かけの半周期Tより表される、前記床構造の反発効果値A:D×D/Tを、4.0〜24.28の範囲で有し、
    前記床構造の最大変形エネルギーUおよび反発効果値Aより表される、前記床構造の緩衝効果値U:U−1.1×Aが、17.25〜40であり、かつ
    弾力性値Y:1.3782−0.0016×(U−1.1×A−17.25)−0.0028×(A−24.28)が、0.20〜1.3782であることを特徴とする、置床式床構造。
  2. 前記床の振動の振幅が0.2mmにまで減衰するのに要する減衰時間TVDが、0.45秒以下である、請求項1に記載の置床式床構造。
  3. 弾力性値Yが、前記床面の複数の位置で測定された値の平均値である、請求項1または2に記載の置床式床構造。
  4. 前記床面の複数の位置で測定された弾力性値Yの最大値と最小値との差が、0.20以下である、請求項1〜3の何れか一項に記載の置床式床構造。
  5. 前記支持脚は、前記床基盤上に設置された支持部材と、前記支持部材に立設した支持ボルトとを具備してなり、
    前記支持部材は、前記床材を支持する支持ボルトと前記床基盤との間に配置された、筒状の第1弾性体と、前記第1弾性体の内側または外側に並列に設けられた第2弾性体とを有する弾性部を具備してなる、請求項1〜4の何れか一項に記載の置床式床構造。
  6. 前記第1弾性体が、天然ゴム、合成ゴム、または合成樹脂を用いて形成されてなる、請求項5に記載の置床式床構造。
  7. 前記第2弾性体が、金属製のコイルバネで形成されてなる、請求項5または6に記載の置床式床構造。
  8. 前記支持部材は、前記支持ボルトの下端部が固定される挿入部と、前記挿入部の側面から延出して設けられたフランジ部とを具備してなる雌ねじ部をさらに具備してなり、
    前記フランジ部が、前記第1弾性体および第2弾性体により支持されてなる、請求項5〜7の何れか一項に記載の置床式床構造。
  9. 前記第1弾性体が、前記フランジ部の下端面と接する設置面の周囲に前記フランジ部の端部が嵌め込まれる嵌入部を具備してなり、
    前記フランジ部の端部が、前記嵌入部に嵌め込まれた状態で前記第1弾性体に固定されてなる、請求項8に記載の置床式床構造。
  10. 前記第1弾性体が、内側または外側の底部に形成された延設部をさらに具備してなり、
    前記第2弾性体が、前記延設部上に配置されてなる、請求項5〜9の何れか一項に記載の置床式床構造。
  11. 前記第1弾性体のばね定数を1.0とした時、前記第2弾性体のばね定数は0.50〜1.5である、請求項5〜10の何れか一項に記載の置床式床構造。
  12. 前記第1弾性体の振動の対数減衰率が0.3〜0.5であり、かつ前記第2弾性体の振動の対数減衰率が0よりも大きく0.1以下である、請求項5〜11の何れか一項に記載の置床式床構造。
  13. 前記床材が、前記支持脚上の上部に敷設された床下地材と、前記床下地材の上面に敷設された床仕上げ材とを具備してなる、請求項1〜12の何れか一項に記載の置床式床構造。
  14. 前記床材が、前記床下地材と前記床仕上げ材との間に捨板をさらに具備してなる、請求項13に記載の置床式床構造。
  15. 床基盤上に配置された複数の支持脚と、前記支持脚上に敷設された床材とを具備してなる置床式床構造に使用される支持部材であって、
    前記支持部材は、前記床材を支持する支持ボルトと前記床基盤との間に配置された、筒状の第1弾性体と、前記第1弾性体の内側または外側に並列に設けられた第2弾性体とを有する弾性部を具備してなることを特徴とする、支持部材。
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