JP2017119992A - 水平ブレース構造、水平ブレースの支持装置、及び空間構造体 - Google Patents

水平ブレース構造、水平ブレースの支持装置、及び空間構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】より接続が容易で、強度に優れた水平ブレース構造に関する技術を提供する。【解決手段】水平方向に延びる梁部材と、複数の梁部材が接続される仕口と、を有する構造体における水平ブレース構造であって、水平ブレースと、仕口に接続され、水平ブレースを支持する水平ブレースの支持装置と、を備え、水平ブレースの支持装置は、仕口の上面に接する平板部と、仕口の側面に接して水平ブレースの支持装置の移動を規制する規制部であって、平板部に連なる固定規制部と、平板部に着脱自在な脱着規制部とのうち少なくとも何れか一方を含む規制部と、平板部に設けられ、水平ブレースの端部に設けられた水平ブレースの接続部材と、脱着規制部とのうち、少なくとも何れか一方を接続する支持装置の接続部と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、水平ブレース構造、水平ブレースの支持装置、及び空間構造体の技術に関する。
空間を利用する際の利便性を向上するための空間の構築方法に関する技術が公開されている。例えば、特許文献1には、床から上方に延びる一又は複数の柱状体と該床に水平方向に延びる一又は複数の横梁体とが互いに連結されて、および/または該横梁体同士が互いに連結されて構成される空間構造体が開示されている。特許文献1に記載の空間構造体は、柱状体と横梁体において、その内部に軸心方向に延びる溝が設けられており、その溝内で任意の位置に移動可能且つ該位置で固定可能な連結手段を有する構成である。また、特許文献1に記載の空間構造体にガラスパネルを設置する場合には、上記連結手段にガラスパネルを固定する金具を接続し、金具でガラスパネルを固定する。
また、例えば、特許文献2には、柱状体と横梁体とによって構成される空間構造体の上に水平ブレースを設けることが開示されている。
特開2007−132474号公報 国際公開第2014/132449号
空間を利用する際の利便性を向上するための空間の構築方法に関する技術がある。空間を構築する技術では、より接続が容易で、強度に優れた技術開発が望まれている。
本発明は、上記の問題に鑑み、より接続が容易で、強度に優れた水平ブレース構造に関する技術を提供することを課題とする。
本発明は、上述した課題を解決するため、以下の手段を採用する。すなわち、本発明は、水平方向に延びる梁部材と、複数の梁部材が接続される仕口と、を有する構造体に接続される水平ブレース構造であって、水平ブレースと、前記仕口に接続され、前記水平ブレースを支持する水平ブレースの支持装置と、を備え、前記水平ブレースの支持装置は、前記仕口の上面に接する平板部と、前記平板部に設けられ、前記水平ブレースの端部に設けられた水平ブレースの接続部材を接続する支持装置の接続部と、を含み、前記平板部は、一部の領域が、前記仕口を構成する梁部材と梁部材との角部内に延出しており、前記支持装置の接続部は、前記角部内に延出した一部の領域に設けられている。
本発明に係る水平ブレース構造では、水平ブレースの支持装置を仕口の上面に載置して、ねじ等の固定部材で仕口に固定することができる。そのため、水平ブレースの支持装置を容易に仕口に固定することができる。また、平板部は、一部の領域が、仕口を構成する梁部材と梁部材との角部内に延出し、支持装置の接続部が、角部内に延出した一部の領域に設けられている。そのため、水平ブレースの支持装置の接続部は、水平ブレースの接続部材を梁部材に近い位置に接続することができる。換言すると、水平ブレースの高さ位置を、梁部材とほぼ同じ高さに納めることができる。これにより、水平ブレースの支持装置
は、水平ブレースに作用する軸力を、梁部材とほぼ同じ高さの同一平面で支持することができる。その結果、より強度を向上することができる。平板部は、例えば四角形とすることができ、この場合、角部近傍の領域を角部内に延出した一部の領域とすることができる。仕口には、L字形、T字形、十字形が例示される。本発明に係る水平ブレース構造は、梁部材と仕口とを含む構造体に用いることができる。構造体は、天井から吊り下げるものでもよく、また、柱部材を更に含む空間構造体でもよい。
ここで、本発明に係る水平ブレース構造は、前記仕口の側面に接して前記水平ブレースの支持装置の移動を規制する規制部であって、前記平板部に連なる固定規制部と、前記平板部に着脱自在な脱着規制部とのうち少なくとも何れか一方を含む規制部を更に含み、前記支持装置の接続部は、前記水平ブレースの接続部材と、前記脱着規制部とのうち、少なくとも何れか一方を接続するようにしてもよい。
仕口の側面と接する規制部により、水平ブレースの支持装置の移動が規制される。そのため、本発明に係る水平ブレース構造は、単にねじ等の固定部材のみで、水平ブレースの支持装置と仕口とを接続する場合と比較して、優れた強度を有する。また、水平ブレースの支持装置の接続部は、水平ブレースの接続部材と、脱着規制部とのうち少なくとも何れか一方を、例えば、仕口の形状に応じて、接続することができる。そのため、本発明に係る水平ブレース構造は、設計の自由度が高い。
また、前記脱着規制部は、前記支持装置の接続部に接続され、前記水平部の下面から下方に延びる柱状の柱状部材としてもよい。この場合、柱状部材は、角部近傍、すなわち仕口の2つの側面と接するか近接する。その結果、水平ブレースの支持装置の2方向の移動を規制することができる。また、水平ブレースの支持装置の接続部は、脱着規制部を平板部の下面側に接続することができる。換言すると、水平ブレース、脱着規制部の高さ位置を、梁部材とほぼ同じ高さに納めることができる。これにより、水平ブレースの支持装置は、水平ブレースに作用する軸力を、梁部材とほぼ同じ高さの同一平面で支持することができる。その結果、より強度を向上することができる。
また、前記固定規制部は、前記平板部の縁から垂下する平板状の垂下部とすることができる。固定規制部を平板部の縁から垂下する平板状とすることで、梁部材との密着度が向上し、強度をより高めることができる。また、梁部材の側面の凹凸を減らすことができ、美観を向上することができる。また、水平ブレース、固定規制部の高さ位置を、梁部材とほぼ同じ高さに納めることができる。これにより、水平ブレースの支持装置は、水平ブレースに作用する軸力を、梁部材とほぼ同じ高さの同一平面で支持することができる。その結果、より強度を向上することができる。
なお、固定規制部を設ける位置は、仕口の形状に応じて設計することができる。例えば、仕口がL字形の場合、水平ブレースの平板部を四角形とし、固定規制部は、平板部の隣接する2辺に設けることができる。また、仕口がT字形の場合、水平ブレースの平板部を四角形として、固定規制部は、平板部の1辺に設けることができる。
ここで、本発明は、上述した水平ブレース構造における水平ブレースの支持装置として特定してもよい。例えば、本発明は、複数の梁部材が接続される仕口に接続され、水平ブレースを支持する水平ブレースの支持装置であって、前記仕口の上面に接する平板部と、前記平板部に設けられ、前記水平ブレースの端部に設けられた水平ブレースの接続部材を接続する支持装置の接続部と、を含み、前記平板部は、一部の領域が、前記仕口を構成する梁部材と梁部材との角部内に延出しており、前記支持装置の接続部は、前記角部内に延出した一部の領域に設けられている。
ここで、本発明は、一例として、上述した水平ブレースを含む空間構造体として特定することができる。例えば、本発明は、垂直方向に延びる柱部材と、前記柱部材と接続される、水平方向に延びる梁部材と、前記梁部材に接続される水平ブレース構造と、を備え、前記水平ブレース構造は、前記水平ブレースと、複数の梁部材が接続される仕口に接続され、前記水平ブレースを支持する水平ブレースの支持装置と、を有し、前記水平ブレースの支持装置は、前記仕口の上面に接する平板部と、前記平板部に設けられ、前記水平ブレースの端部に設けられた水平ブレースの接続部材を接続する支持装置の接続部と、を含み、前記平板部は、一部の領域が、前記仕口を構成する梁部材と梁部材との角部内に延出しており、前記支持装置の接続部は、前記角部内に延出した一部の領域に設けられている、空間構造体である。
本発明に係る空間構造体は、オフィス等の室内空間に限らず、屋外に設置することで、設置個所に任意の空間を構築することができる。すなわち、空間を利用する際の利便性を向上することができる。また、本発明に係る空間構造体は、水平ブレース構造を有するため、耐震性にも優れている。
また、本発明に係る空間構造体は、板状の面材と、当該面材を固定する枠構造であって、前記柱部材及び梁部材と接続される枠構造を更に備え、前記枠構造は、垂直方向に延びる縦部材と、前記縦部材と接続される、水平方向に延びる横部材と、を備え、前記縦部材は、前記面材の端部の一面を支持する第1の縦部材と、当該第1の縦部材と接続され、前記面材の端部の他面を支持する第2の縦部材とを有し、前記横部材は、前記面材の端部の一面を支持する第1の横部材と、当該第1の横部材と接続され、前記面材の端部の他面を支持する第2の横部材とを有する。
本発明に係る枠構造は、縦部材と横部材の夫々を互いに接続自在な2つの部材で構成し、2つの部材で挟み込んで面材を固定できるよう構成されている。そのため、枠構造を容易に組み立てることができ、また、容易に解体することができる。また、本発明に係る枠構造は、組み立て、解体が容易であるため、異なる場所で繰り返し使用することにも適している。また、本発明に係る枠構造は、縦部材及び横部材を構成する2つの部材で直接挟み込んで面材を固定するため、固定力にも優れている。
また、前記第1の縦部材は、第1の縦部材の底部と、当該第1の縦部材の底部から立ち上がり対向する第1の縦部材の壁部とを有し、一方の第1の縦部材の壁部は、前記面材の端部の一面と接して当該面材の端部の一面を支持し、前記第2の縦部材は、第2の縦部材の底部と、当該第2の縦部材の底部から立ち上がる第2の縦部材の壁部とを有し、当該第2の縦部材の壁部は、前記第1の縦部材の溝に収容され、前記面材の端部の他面と接して当該面材の端部の他面を支持し、前記第1の横部材は、第1の横部材の底部と、当該第1の横部材の底部から立ち上がり対向する第1の横部材の壁部とを有し、一方の第1の横部材の壁部は、前記面材の端部の一面と接して当該面材の一面の端部を支持し、前記第2の横部材は、第2の横部材の底部と、当該第2の横部材の底部から立ち上がる第2の横部材の壁部とを有し、当該第2の横部材の壁部は、前記第1の横部材の溝に収容され、前記面材の端部の他面と接して当該面材の端部の他面を支持するようにしてもよい。
本発明に係る枠構造では、縦部材については、第2の縦部材の壁部を第1の縦部材の溝部に収容することで、第1の縦部材と第2の縦部材とを接続することができる。また、横部材については、第2の横部材の壁部を第1の横部材の溝部に収容することで、第1の横部材と第2の横部材とを接続することができる。したがって、容易に、組み立て、解体をすることができる。また、面材が、縦部材や横部材の壁、すなわち構造体そのものの「面」で支持されることから、例えば、金具等を用いて面材を固定する場合と比較して、固定力が向上する。なお、第2の縦部材や第2の横部材の壁部は、溝に収容される壁部のみと
することができる。但し、第2の縦部材や第2の横部材の壁部は、対向する2つの壁部を有する構成とすることで、例えば、第2の縦部材の対向する2つの壁部で第1の縦部材の他方の壁部を挟み込むことができる。その結果、第1の縦部材と第2の縦部材との固定力が更に向上する。同様に、第1の横部材と第2の横部材との固定力を向上することができる。
また、他方の第1の縦部材の壁部は、前記一方の縦部材の壁部よりも低く形成され、他方の第1の横部材の壁部は、前記一方の横部材の壁部よりも低く形成されていてもよい。これにより、例えば、第1の縦部材と第2の縦部材とを接続して枠を構成した状態で、低く形成された壁部側から面材を固定することができる。なお、他方の第1の縦部材の壁部や他方の第1の横部材の壁部の高さを、一方の第1の縦部材の壁部や一方の第1の横部材の壁部の高さを同じとしてもよい。この場合には、枠構造を例えばU字形とするなど、一部を開放しておき、開放した箇所から面材をスライドさせて固定するようにしてもよい。
ここで、本発明に係る枠構造は、前記第1の縦部材の溝と、前記第1の横部材の溝とのうち、少なくとも何れか一方に収容され、前記面材の端面と接して、当該面材を支持する支持材を更に備える構成としてもよい。これにより、面材の移動をより確実に規制することができ、所謂ガタツキを抑制できる。その結果、固定力をより向上することができる。
また、前記柱部材と前記梁部材は、木材によって構成してもよい。枠構造には、鋼製部材を用いることができる。空間構造体の一部に木材を用いることで、空間構造体の軽量化を実現でき、耐震性を向上することができる。また、デザイン性を向上することができる。
本発明によれば、より接続が容易で、強度に優れた水平ブレース構造に関する技術を提供することができる。
図1は、実施形態に係る空間構造体の斜視図を示す。 図2は、実施形態に係る、面材が固定されたフレームの斜視図を示す。 図3は、実施形態に係る、フレームの分解斜視図を示す。 図4は、実施形態に係る第1の縦部材の全体平面図を示す。 図5は、図4の部分拡大図を示す。 図6は、図5のA矢視図を示す。 図7は、図5のB矢視図を示す。 図8は、実施形態に係る第2の縦部材の全体平面図を示す。 図9は、図8の部分拡大図を示す。 図10は、図9のA矢視図を示す。 図11は、実施形態に係る第1の横部材の全体平面図を示す。 図12は、図11の部分拡大図を示す。 図13は、図12のA矢視図を示す。 図14は、図12のB矢視図を示す。 図15は、実施形態に係る第2の横部材の全体平面図を示す。 図16は、図15の部分拡大図を示す。 図17は、図16のA矢視図を示す。 図18は、実施形態に係るL字形の接続部材の斜視図を示す。 図19は、実施形態に係る第1支持材の斜視図を示す。 図20は、実施形態に係る第2支持材の斜視図を示す。 図21は、実施形態に係る柱部材の正面図の一例を示す。 図22は、図21の柱部材の下面図を示す。 図23は、実施形態に係る、上部の梁部材の上面図の一例を示す。 図24は、実施形態に係る、上部の梁部材の側面図の一例を示す。 図25は、変形例に係る、上部の梁部材の上面図を示す。 図26は、実施形態に係る、下部の梁部材の斜視図の一例を示す。 図27は、実施形態に係るU字形の接続金具の上面図を示す。 図28は、実施形態に係るU字形の接続金具の側面図を示す。 図29は、実施形態に係るU字形の接続金具の側面図を示す。 図30は、実施形態に係る高さ調整装置の分解斜視図を示す。 図31は、実施形態に係る、L字形の仕口における水平ブレース構造の平面図を示す。 図32は、図31のA−A断面図を示す。 図33は、実施形態に係る水平ブレースの接続部材の斜視図を示す。 図34は、図33のA−A断面図を示す。 図35は、実施形態に係るL字形の仕口に用いる水平ブレースの支持装置の下面図を示す。 図36は、図35のA矢視図を示す。 図37は、実施形態に係る水平ブレースの調整部材の斜視図を示す。 図38は、図37のA−A断面図を示す。 図39は、実施形態に係る、T字形の仕口における水平ブレース構造の平面図を示す。 図40は、図39のA−A断面図を示す。 図41は、実施形態に係るT字形の仕口に用いる水平ブレースの支持装置の下面図を示す。 図42は、図41のA矢視図を示す。 図43は、実施形態に係る脱着規制部材の上面図を示す。 図44は、実施形態に係る脱着規制部材の側面図を示す。 図45は、実施形態に係る、T字形の仕口における水平ブレース構造の平面図の他の例を示す。 図46は、実施形態に係る、十字形の仕口における水平ブレース構造の平面図を示す。 図47は、実施形態に係る十字形の仕口に用いる水平ブレースの支持装置の下面図を示す。 図48は、図47のA矢視図を示す。 図49は、実施形態に係る、十字形の仕口における水平ブレース構造の平面図の他の例を示す。 図50は、実施形態に係る、柱部材と下部の梁部材の接続構造の一例を示す。 図51は、実施形態に係る、柱部材と上部の梁部材の接続構造の一例を示す。 図52は、実施形態に係るフレームについて、第1縦部材と第1横部材とをL字形の接続部材で接続する前の状態を示す。 図53は、下部に配置された第1の横部材の溝に第2支持材が設置される前の状態を示す。 図54は、下部に配置された第1の横部材の溝に、第2支持材が設置された後の状態を示す。 図55は、第1支持材が固定される前の状態を示す。 図56は、第2の縦部材が第1の縦部材に接続された状態を示す。 図57は、第1の横部材と第2の横部材で面材を挟持する挟持状態を説明する図を示す。 図58は、パッキンPを用いた場合の挟持状態を説明する図を示す。
次に、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、以下で説明する実施形態は本発明を実施するための例示であり、本発明は以下で説明する態様に限定されない。
<空間構造体の概略構成>
図1は、実施形態に係る空間構造体の斜視図を示す。実施形態に係る空間構造体100は、垂直方向に延びる柱部材110、水平方向に延び、柱部材110と接続される上部の梁部材120、柱部材110と接続される下部の梁部材130、柱部材110及び梁部材120と接続され、面材4が固定されたフレーム1(本発明の枠構造の一例である)、梁部材120に接続された水平ブレース10を備える構成である。
<フレーム>
図2は、実施形態に係る、面材が固定されたフレームの斜視図を示す。図3は、実施形態に係る、フレームの分解斜視図を示す。実施形態に係るフレーム1は、本発明の枠構造の一例であり、面材4を固定するものであり、垂直方向に延びる縦部材2と、縦部材2と接続される、水平方向に延びる横部材3と、を備える。縦部材2は、面材4の端部の一面(例えば、内側面)を支持する第1の縦部材21と、第1の縦部材21と接続され、面材4の端部の他面(例えば、外側面)を支持する第2の縦部材22とを有する。横部材3は、面材4の端部の一面を支持する第1の横部材31と、第1の横部材31と接続され、面材4の端部の他面を支持する第2の横部材32とを有する。
面材4は、フレーム1に固定されることで、空間構造体100の壁として機能する。面材4には、樹脂系ボード、ガラスボード等を用いることができる。
図4は、実施形態に係る第1の縦部材の全体平面図を示す。図5は、図4の部分拡大図を示す。図6は、図5のA矢視図を示す。図7は、図5のB矢視図を示す。図4から図7に示すように、第1の縦部材21は、フレーム1の縦部材2の一部を構成し、全体として長尺であり、フレーム1の高さに応じた長さを有する。フレーム1の高さは、構築する空間に応じて適宜設計することができる。実施形態に係る第1の縦部材21は、第1の縦部材の底部213と、第1の縦部材の底部213の幅方向の両端部から立ち上がる第1の縦部材の壁部211,212とを備える。
第1の縦部材の底部213は、柱部材110と接する。第1の縦部材の底部213には、柱部材110と接続する際に用いる固定孔H1が形成されている。
第1の縦部材の壁部211,212のうち、一方の第1の縦部材の壁部211は、面材4の端部の一面と接してこれを支持する。一方の第1の縦部材の壁部211は、二重壁構造を有し、断面視矩形で内部に中空部216を有する。この中空部216には、第1の縦部材21の端部において、第1の縦部材21と第1の横部材31とを接続するL字形の接続部材7の一部が挿入される(図33参照)。この一方の第1の縦部材の壁部211の端部には、L字形の接続部材7が挿入された際、L字形の接続部材7が収まるL字部材用切り欠き部217が形成されている。また、一方の第1の縦部材の壁部211の内壁には、挿入されるL字形の接続部材7に形成された固定孔H2の位置に合わせて、固定孔H3が2カ所形成されている。第1の縦部材21とL字形の接続部材7は、固定孔H2と固定孔H3とを合わせて、ねじ(例えば、皿ねじ)を用いて固定することができる。また、一方の第1の縦部材の壁部211の内壁には、面材4の端面と接して、面材4を支持する第1支持材5の移動を規制する直線状の突起215が形成されている。なお、面材4にガラス
ボードを用いる場合には、パッキンPを取り付けることができ(図39参照)その際に、直線状の突起215は、パッキンPを取り付けるためのガイドとして機能する。
第1の縦部材の壁部211,212のうち、他方の第1の縦部材の壁部212は、面材4の端部の他面側を支持する。他方の第1の縦部材の壁部212も二重壁構造を有するが、一方の第1の縦部材の壁部211と異なり、第1の縦部材の底部213側が開放されている。また、他方の第1の縦部材の壁部212の外壁は、後述する他方の第2の縦部材の壁部222の先端部に形成された引掛け部225(図10参照)と係止できるよう、他方の第1の縦部材の壁部212の内壁よりも短く形成されている。また、他方の第1の縦部材の壁部212の外壁には、第2の縦部材22を固定するための固定孔H4が形成されている。他方の第1の縦部材の壁部212は、面材4を面方向に移動してフレーム1に固定できるよう、対向する一方の第1の縦部材の壁部211よりも低く設計されている。また、他方の第1の縦部材の壁部212は、第1の縦部材21とL字形の接続部材7とを固定する際、一方の第1の縦部材の壁部211の固定孔H3にアクセスしやすくするため、一方の第1の縦部材の壁部211の固定孔H3に対応する領域に矩形状の切り欠き部218が2カ所形成されている。矩形状の切り欠き部218は、第1支持材5の移動を規制する機能も有する。
第1の縦部材の底部213、及び対向する第1の縦部材の壁部211,212に囲まれた領域は、第1の縦部材の溝214として機能する。この第1の縦部材の溝214には、第2の縦部材の壁部221,222のうち、一方の第2の縦部材の壁部221が収容される。また、第1の縦部材の溝214のうち、矩形状の切り欠き部218は、面材4の端面と接して、面材4を支持する第1支持材5を収容し、第1支持材5の移動を規制する(図36参照)。
図8は、実施形態に係る第2の縦部材の全体平面図を示す。図9は、図8の部分拡大図を示す。図10は、図9のA矢視図を示す。第2の縦部材22は、フレーム1の縦部材2の一部を構成し、全体として長尺であり、フレーム1の高さに応じた長さを有する。実施形態に係る第2の縦部材22は、第2の縦部材の底部223と、第2の縦部材の底部223の幅方向の両端部から立ち上がる第1の縦部材の壁部221,222とを備える。
第2の縦部材22は、断面視U字形であり、第1の縦部材21に接続された際に、一方の第1の縦部材の壁部211と同形状になるように設計されている。第2の縦部材の壁部221,222のうち、一方の第2の縦部材の壁部221は、他方の第1の縦部材の壁部212における内壁と接するように第1の縦部材の溝214に収容され、更に、面材4の端部の他面と接してこれを支持する。一方の第2の縦部材の壁部221には、第1支持材5の移動を規制する直線状の突起226が形成されている。上述したように、面材4にガラスボードを用いる場合には、パッキンPを取り付けることができ(図39参照)その際に、直線状の突起226は、パッキンPを取り付けるためのガイドとして機能する。第2の縦部材の壁部221,222のうち、他方の第2の縦部材の壁部222の内側の面は、他方の第1の縦部材の壁部212における外壁と接する。また、他方の第2の縦部材の壁部222は、先端に、他方の第1の縦部材の壁部212の外壁の先端に引っかかる引掛け部225を有する。上記のような第2の縦部材の壁部221,222は、対向しており、第2の縦部材の底部223の両端に連なっている。他方の第2の縦部材の壁部222の外壁には、第1の縦部材21をねじで固定するための固定孔H5が形成されている。
図11は、実施形態に係る第1の横部材の全体平面図を示す。図12は、図11の部分拡大図を示す。図13は、図12のA矢視図を示す。図14は、図12のB矢視図を示す。図11から図14に示すように、第1の横部材31は、フレーム1の横部材3の一部を構成し、全体として長尺であり、フレーム1の幅に応じた長さを有する。フレーム1の幅
は、構築する空間に応じて適宜設計することができる。実施形態に係る第1の横部材31は、第1の横部材の底部313と、第1の横部材の底部313の幅方向の両端部から立ち上がる第1の横部材の壁部311,312とを備える。
第1の横部材の底部313は、上部の梁部材120或いは、下部の梁部材130と接する。第1の横部材の底部313には、上部の梁部材120及び下部の130と接続する際に用いる固定孔H6が形成されている。
第1の横部材の壁部311,312のうち、一方の第1の横部材の壁部311は、面材4の端部の一面と接してこれを支持する。一方の第1の横部材の壁部311は、二重壁構造を有し、断面視矩形で内部に中空部316を有する。この中空部316には、第1の横部材31の端部において、第1の横部材31と第1の縦部材21とを接続するL字形の接続部材7の一部が挿入される(図33参照)。また、一方の第1の横部材の壁部311の内壁には、挿入されるL字形の接続部材7に形成された固定孔H2の位置に合わせて、固定孔H7が2カ所形成されている。第1の横部材31とL字形の接続部材7は、固定孔H2と固定孔H7とを合わせて、ねじ(例えば、皿ねじ)を用いて固定することができる。また、一方の第1の横部材の壁部311の内壁には、面材4の端面と接して、面材4を支持する第1支持材5(又は第2支持材6)の移動を規制する直線状の突起315が形成されている。なお、上述したように、面材4にガラスボードを用いる場合には、パッキンPを取り付けることができ(図39参照)その際に、直線状の突起315は、パッキンPを取り付けるためのガイドとして機能する。
第1の横部材の壁部311,312のうち、他方の第1の横部材の壁部312は、面材4の端部の他面と接してこれを支持する。他方の第1の横部材の壁部312も二重壁構造を有するが、一方の第1の横部材の壁部311と異なり、第1の横部材の底部313側が開放されている。また、他方の第1の横部材の壁部312の外壁は、後述する他方の第2の横部材の壁部322の先端部に形成された引掛け部325(図17参照)に係止できるよう、他方の第1の横部材の壁部312の内壁よりも短く形成されている。また、他方の第1の横部材の壁部312の外壁には、第2の横部材32を固定するための固定孔H8が形成されている。他方の第1の横部材の壁部312は、面材4を面方向に移動してフレーム1に固定できるよう、対向する一方の第1の横部材の壁部311よりも低く設計されている。また、他方の第1の横部材の壁部312は、第1の横部材31とL字形の接続部材7とを固定する際、一方の第1の横部材の壁部311の固定孔Hにアクセスしやすくするため、一方の第1の横部材の壁部311の固定孔Hに対応する領域に矩形状の切り欠き部318が2カ所形成されている。矩形状の切り欠き部318は、第1支持材5の移動を規制する機能も有する。
第1の横部材の底部313、及び対向する第1の横部材の壁部311,312に囲まれた領域は、第1の横部材の溝314として機能する。この第1の横部材の溝314には、第2の横部材の壁部321,322のうち、一方の第2の横部材の壁部321が収容される。また、第1の横部材の溝314のうち、矩形状の切り欠き部318には、面材4の端面と接して、面材4を支持する第1支持材5が収容される(図35参照)。
図15は、実施形態に係る第2の横部材の全体平面図を示す。図16は、図15の部分拡大図を示す。図17は、図16のA矢視図を示す。第2の横部材32は、フレーム1の横部材3の一部を構成し、全体として長尺であり、フレーム1の高さに応じた長さを有する。実施形態に係る第2の横部材32は、第2の横部材の底部323と、第2の横部材の底部323の幅方向の両端部から立ち上がる第1の横部材の壁部321,322とを備える。
第2の横部材32は、断面視U字形であり、第1の横部材31に接続された際に、一方の第1の横部材の壁部311と同形状になるように設計されている。第2の横部材の壁部321,322のうち、一方の第2の横部材の壁部321は、他方の第1の横部材の壁部312における内壁と接するように第1の横部材の溝314に収容され、更に、面材4の端部の他面と接してこれを支持する。一方の第2の横部材の壁部321には、第1支持材5(又は第2支持材6)の移動を規制する直線状の突起326が形成されている。上述したように、面材4にガラスボードを用いる場合には、パッキンPを取り付けることができ(図39参照)その際に、直線状の突起326は、パッキンPを取り付けるためのガイドとして機能する。第2の横部材の壁部321,322のうち、他方の第2の横部材の壁部322は、他方の第1の横部材の壁部312における外壁と接する。また、他方の第2の横部材の壁部322は、先端に、他方の第1の横部材の壁部312の外壁の先端に引っかかる引掛け部225を有する。上記のような第2の横部材の壁部321,322は、対向しており、第2の横部材の底部323の両端に連なっている。他方の第2の横部材の壁部322の外壁には、第1の縦部材21をねじで固定するための固定孔H9が形成されている。
図18は、実施形態に係るL字形の接続部材の斜視図を示す。L字形の接続部材7は、第1の縦部材21と第1の横部材31とを接続する。L字形の接続部材7は、L字形の板状部材によって構成され、第1の縦部材21と接続するための固定孔H2と、第2の横部材32と接続するための固定孔H2が、2つずつ形成されている。
図19は、実施形態に係る第1支持材の斜視図を示す。第1支持材5は、第1の縦部材の溝214、又は第1の横部材31のうち、上部に配置された第1の横部材の溝314に収容され、面材4の横方向の端面、又は面材4の上方向の端面と接して、面材4を支持する。実施形態に係る第1支持材5は、全体として長方体形状であるが、一つの角部にこの角部から外側に突出した突条部51が形成されている。この突条部51は、第1支持材5を、第1の縦部材の溝214、又は第1の横部材の溝314に設置した際、第1の縦部材21の切欠部218の縁218a(図7参照)、又は第1の横部材の切欠部318の縁318a(図14参照)と係合して、第1支持材5の移動を規制する。なお、第1支持材5は、より簡易な構成として、長方体や直方体としてもよい。この場合、切欠部以外の溝に収容することができる。実施形態に係る第1支持材5は、ゴム系素材など、弾力性を有する素材で構成することが好ましい。
図20は、実施形態に係る第2支持材の斜視図を示す。第2支持材6は、第1の横部材31のうち、下部に配置された第1の横部材の溝314に収容され(図35参照)、面材4の下方向の端面と接して、面材4を支持する。実施形態に係る第1支持材5は、全体として長方体形状である。実施形態に係る第2支持材6は、ゴム系素材など、弾力性を有する素材で構成することが好ましい。
図21は、実施形態に係る柱部材の正面図の一例を示す。図22は、図21の柱部材の下面図を示す。実施形態に係る柱部材110は、垂直方向に延び、空間構造体100の柱を構成する。また、柱部材110は、フレーム1の第1の縦部材21が接続される。実施形態に係る柱部材110は、断面視四角形の長尺の木材によって構成されている。実施形態に係る柱部材110には、集積材が用いられているが、例えば、無垢材を用いてもよい。柱部材110の上部には、上部の梁部材120と接続する際に用いるボルトが貫通する水平方向に延びる貫通孔TH5が形成されている。また、柱部材110の下部には、下部の梁部材130と接続する際に用いるボルトが貫通する貫通孔TH6が形成されている。柱部材110に形成される貫通孔TH5,6の数や位置は、接続する梁部材120に応じて適宜変更することができる。また、柱部材110の下面には、柱部材110の高さ調整をするアジャスタ82が接続される、ベース部材81を接続する際に用いるボルトが通る
垂直方向に延びるボルト孔BHが形成されている。
図23は、実施形態に係る、上部の梁部材の上面図の一例を示す。図24は、実施形態に係る、上部の梁部材の側面図の一例を示す。実施形態に係る上部の梁部材120は、水平方向に延び、空間構造体100の上部の梁を構成する。また、上部の梁部材120は、フレーム1の第1の横部材31が接続される。この上部の梁部材120は、断面視四角形の長尺の木材によって構成されている。この上部の梁柱部材120には、集積材が用いられているが、例えば、無垢材を用いてもよい。上部の梁部材120の端部には、柱部材110と接続する際に用いるU字形の接続金具9を固定するためのU字形の切欠き部121が形成されている。また、上部の梁部材120の端部側面には、このU字形の接続金具9を固定する際に用いる、上部の梁部材120の幅方向(水平方向)に貫通する貫通孔TH7が形成されている。貫通孔TH7の数や位置は、U字形の接続金具9の種類や柱部材110に応じて、適宜変更することができる。なお、上部の梁部材120には、上部の梁部材の上面に、ケーブル等を収容する収容部121aを備えるものを採用してもよい。図25は、変形例に係る、上部の梁部材の上面図を示す。図25に示すように、変形例に係る、上部の梁部材120aでは、上面に、梁部材の軸方向に沿って延びる凹部からなる収容部121aが形成されている。
図26は、実施形態に係る、下部の梁部材の斜視図の一例を示す。実施形態に係る下部の梁部材130は、水平方向に延び、空間構造体100の下部の梁を構成する。また、下部の梁部材130は、フレーム1の第1の横部材31が接続される。この下部の梁部材130は、断面視四角形の長尺の鋼管材によって構成されている。下部の梁部材130の端面には、柱部材110の下部に接続されたベース部材81と接続する際に用いるだるま形状の固定孔DHと、そのすぐ下に設けられた円形の固定孔H10が形成されている。
図27は、実施形態に係るU字形の接続金具の上面図を示す。図28は、実施形態に係るU字形の接続金具の側面図を示す。図29は、実施形態に係るU字形の接続金具の側面図を示す。実施形態に係るU字形の接続金具9は、U字形に構成されており、接続金具の底面91と、接続金具の底面91から立ち上がり、対向する接続金具の壁面92,93とを備える。接続金具の底面91には、柱部材110と接続する際にボルトの軸が貫通する貫通孔TH1が形成されている。また、接続金具の壁面には、U字形の接続金具9を上部の梁部材120に形成されたU字形の切欠き部121に配置して、U字形の接続金具9と上部の梁部材120とをピンPNで固定する際に用いる貫通孔TH2、3が形成されている。この貫通孔TH2は、一部が開放された半円形状であり、貫通孔TH3は円形である。
図30は、実施形態に係る高さ調整装置の分解斜視図を示す。実施形態に係る高さ調整装置8は、ベース部材81、アジャスタ82、固定ピン84、固定ボルト83、を備える。ベース部材81は、柱部材110の下面に接続され、柱部材110を支持する。ベース部材81は、柱部材110の断面と同形状であり、その面積は、柱部材110と同じか、やや大きく形成されている。ベース部材81の中央には、垂直方向に延びるベース部材81の貫通孔TH4が形成されている。このベース部材81の貫通孔TH4は、2段構造であり、固定ボルト83が固定される上部の内径の方が、アジャスタ82の軸部821が固定される下部の内径よりも細く形成されている。ベース部材81の貫通孔TH4の上部には先端を上方に向けて固定ボルト83が挿入される。固定ボルト83は、柱部材110の底面に形成されたボルト孔BHに挿入され、柱部材110の側面から挿入される固定ピン84の孔841と係合する。ベース部材81の貫通孔TH4の下部には、アジャスタ82の軸部と螺合する螺旋溝が形成されており、アジャスタ82とベース部材81とを相対的に回動させることで、柱部材110の高さ調整が可能となっている。アジャスタ82は、ベース部材81の貫通孔TH4の下部と螺合するアジャスタ82の軸部821と、アジャ
スタ82の軸部821の下部と接続され、アジャスタ82の軸部821を支持する円形の台座822を備える。
<水平ブレース>
図31は、実施形態に係る、L字形の仕口における水平ブレース構造の平面図を示す。図32は、図31のA−A断面図を示す(ハッチングは、省略する。)。図33は、実施形態に係る水平ブレースの接続部材の斜視図を示す。図34は、図33のA−A断面図を示す(ハッチングは、省略する)。図35は、実施形態に係るL字形の仕口に用いる水平ブレースの支持装置の下面図を示す。図36は、図35のA矢視図を示す。
実施形態に係る水平ブレース構造140は、水平ブレースの接続部材170が端部に接続された水平ブレース10と、水平ブレースの支持装置150を備える。水平ブレースの支持装置150は、接続される仕口160によって異なる。図1に示すように、仕口160には、L字形の仕口161、T字形の仕口162、十字形の仕口163が例示される。水平ブレースの支持装置150は、L字形の仕口161に接続されるL字形用支持装置151、T字形の仕口162に接続されるT字形用支持装置152、十字形の仕口163に接続される十字形用支持装置153が例示される。
水平ブレース10は、上部の梁部材120同士や、柱部材110と上部の梁部材120が接続される仕口160に接続され、空間構造体100の特に上部(天井部)を支持する(補強する)。水平ブレース10は、棒状部材からなり、両端部にねじ溝が形成され、水平ブレースの接続部材170が接続自在である。なお、水平ブレース10のねじ溝は、一端が右ねじ、他端が左ねじ(逆ねじ)である。
水平ブレースの接続部材170は、水平ブレース10を水平ブレースの支持装置150に接続する。水平ブレースの接続部材170は、全体として丸みを帯びた長方体形状であり、一端には、水平ブレースの接続部材170の軸方向と直交する断面のほぼ中心を通り水平ブレースの接続部材170の軸方向に延び、水平ブレース10の端部に形成されたねじ溝と螺合する接続部材のねじ孔171設けられている。上記のように、水平ブレース10のねじ溝は、一端が右ねじ、他端が左ねじ(逆ねじ)であるため、水平ブレースの接続部材170には、右ねじ用、左ねじ用が存在する。したがって、接続部材のねじ孔171には、右ねじと左ねじが存在する。また、他端近傍には、水平ブレースの接続部材170の軸方向と直交する方向に延び、水平ブレースの接続部材170を貫通する接続部材の貫通孔172が設けられている。水平ブレースの接続部材170の他端側には、厚みが他の部分の約3分の2である段差部173が設けられている。このような段差部173は、一例であり、段差部173の厚みは、水平ブレース10を交差させた際に接触しない範囲で、支持部材の平板部150aの厚み、水平ブレース10の外径に基づいて適宜設計することができる。接続部材の貫通孔172は、この段差部173に設けられている。段差部173の奥行(軸方向の長さ)は、水平ブレースの接続部材170をブレース接続用のねじ孔150b(本発明の水平ブレースの支持装置の接続部の一例である)に接続した際に、水平ブレースの支持装置150の縁と接触しない長さに設計されている。段差部173を備えることで、水平ブレースの接続部材170を接続する向きを変更することができる。例えば、交差する一対の水平ブレース10のうちの一方の水平ブレース10の両端に接続される水平ブレースの接続部材170の段差部173が上向きになるようにして水平ブレースの接続部材170を水平ブレースの支持装置150へ接続し、他方の水平ブレース10の両端に接続される水平ブレースの接続部材170の段差部173を下向きにして水平ブレースの接続部材170を水平ブレースの支持装置150へ接続する。これにより、一方の水平ブレース10の接続高さが他方の水平ブレース10の接続高さよりも高くなる。その結果、水平ブレース10同士の接触を抑制することができる。
水平ブレースの支持装置150のうち、L字形用支持装置151は、平板部150aと、固定規制部150dとを含む。平板部150aは、ほぼ正方形のプレートからなり、L字形の仕口160の上面、換言すると、柱部材110の上面、及び上部の梁部材120の上面に接する。平板部150aの面積は、仕口160の上面の面積よりも大きく形成されている。平板部150aは、4つの角部を有し、1つの角部の近傍には、水平ブレースの接続部材170をねじで固定するためのブレース接続用のねじ孔150bが形成されている。ブレース接続用のねじ孔150bとねじ150b1は、本発明の支持装置の接続部の一例である。また、このブレース接続用のねじ孔150bが設けられた領域(本発明における角部内に延出した一つの領域の一例である)は、上部の梁部材120と上部の梁部材120との角部内に延出(露出)しており、水平ブレースの接続部材170や後述する脱着規制部材190を平板部150aの下面側に接続可能としている。また、平板部150aには、L字形用支持装置151をL字形の仕口161の上面(柱部材110の上面)にねじ150c1で固定するための仕口接続用のねじ孔150cが4カ所形成されている。
また、固定規制部150dは、L字形の仕口161の側面、換言すると、柱部材110の上部側面、及び上部の梁部材120の側面と接して、水平ブレースの支持装置150の水平方向の移動を規制する。固定規制部150dは、平板部150aの縁から垂下する平板状の垂下部によって構成されている。L字形用支持装置151では、固定規制部150dが、平板部150aの4辺のうち、隣接する2辺に、平板部150aと一体的に形成されている。
ここで、図37は、実施形態に係る水平ブレースの調整部材の斜視図を示す。図38は、図37のA−A断面図を示す(ハッチングは、省略する。)。上述したように、水平ブレース10の両端部には、ねじ溝が形成され、水平ブレースの接続部材170が接続自在であるが、水平ブレースの調整部材180を接続してもよい。水平ブレースの調整部材180は、水平ブレース10同士を繋いで長さを延長させる機能、及び所謂ターンバックルとして機能する。水平ブレースの調整部材180は、全体として丸みを帯びた長方体形状であり、両端に、水平ブレースの調整部材180の軸方向と直交する断面のほぼ中心を通り軸方向に延び、水平ブレース10の端部に形成されたねじ溝と螺合する調整部材のねじ孔181が設けられている。また、水平ブレースの調整部材180の対向する両面を貫通する調整部材の貫通孔182が2カ所設けられている。調整部材の貫通孔182は、調整部材のねじ孔181と連通しており、水平ブレース10の端部を調整部材のねじ孔181に挿入した際に螺合の状況を確認可能である。また、調整部材の貫通孔182は、ねじ孔となっており、ねじを挿入し、ねじの先端と水平ブレース10の側面とを接触させた状態で締め上げることで、水平ブレース10を固定することができる。水平ブレース10と水平ブレースの調整部材180とを水平ブレース10を軸として相対的に回転させて水平ブレースの調整部材のねじ孔181への挿入量を変更することで、水平ブレース10の長さの調整が可能となる。その結果、水平ブレース10の張力の調整が可能となる。
ここで、図39は、実施形態に係る、T字形の仕口における水平ブレース構造の平面図を示す。図40は、図39のA−A断面図を示す(ハッチングは、省略する。)。図41は、実施形態に係るT字形の仕口に用いる水平ブレースの支持装置の下面図を示す。図42は、図41のA矢視図を示す。
実施形態に係るT字形の仕口における水平ブレース構造140は、上部の梁部材120がT字形に接続されるT字形の仕口162に設けられる。
T字形用支持装置152は、平板部150aと、固定規制部150dとを含む。平板部150aは、ほぼ正方形のプレートからなり、T字形の仕口162の上面、換言すると、柱部材110の上面、及び上部の梁部材120の上面に接する。平板部150aの面積は
、T字形の仕口162の上面の面積よりも大きく形成されている。平板部150aは、4つの角部を有し、2つの角部の近傍には、水平ブレースの接続部材170、又は脱着規制部材190をねじで固定するためのブレース接続用のねじ孔150bが形成されている。図39、図40では、一方のブレース接続用のねじ孔150bが脱着規制部材190をねじで固定するためのねじ孔として用いられている。また、このブレース接続用のねじ孔150bが設けられた領域(本発明における角部内に延出した一つの領域の一例である)は、上部の梁部材120と上部の梁部材120との角部内に延出(露出)しており、水平ブレースの接続部材170や脱着規制部材190を平板部150aの下面側に接続可能としている。また、平板部150aには、T字形用支持装置152をT形の仕口162の上面(柱部材の上面)にねじで固定するための仕口接続用のねじ孔150cが4カ所形成されている。また、T字形用支持装置152では、平板部150aの縁から垂下する平板状の固定規制部150dが、平板部150aの1辺に、平板部150aと一体的に形成されている。
ここで、図43は、実施形態に係る脱着規制部材の上面図を示す。また、図44は、実施形態に係る脱着規制部材の側面図を示す。脱着規制部材190は、水平ブレースの支持装置150に形成されたブレース接続用のねじ孔150bにねじ190a1を用いて着脱自在である。水平ブレースの支持装置150にねじ190a1で固定されることで、水平ブレースの支持装置150の水平方向の移動を規制する。脱着規制部材190は、円柱状であり、中心には脱着規制部材のねじ孔190aが形成されている。なお、脱着規制部材190は、角柱など、他の形状でもよい。
ここで、図45は、実施形態に係る、T字形の仕口における水平ブレース構造の平面図の他の例を示す。図39、図40では、一方のブレース接続用のねじ孔150bが脱着規制部材190をねじ190a1で固定するためのねじ孔として用いられたが、図45に示す例では、図39、図40に示す例と異なり、2つのブレース接続用のねじ孔150bに水平ブレースの接続部材170がねじ150b1で固定されている。このように、ブレース接続用のねじ孔150bは、用途に応じて、水平ブレースの接続部材170、又は脱着規制部材190を接続することができる。
図46は、実施形態に係る、十字形の仕口における水平ブレース構造の平面図を示す。図47は、実施形態に係る十字形の仕口に用いる水平ブレースの支持装置の下面図を示す。図48は、図47のA矢視図を示す。
実施形態に係る十字形の仕口における水平ブレース構造140は、上部の梁部材120が十字形に接続される十字形の仕口163に設けられる。
十字形用支持装置153は、ほぼ正方形のプレートからなる平板部150aを有し、十字形の仕口163の上面、換言すると、上部の梁部材120の上面に接する。平板部150aの面積は、十字形の仕口163の上面の面積よりも大きく形成されている。平板部150aは、4つの角部を有し、4つの角部の近傍には、水平ブレースの接続部材170、又は脱着規制部材190をねじで固定するためのブレース接続用のねじ孔150bが形成されている。図46では、対角する2つのブレース接続用のねじ孔150bが水平ブレースの接続部材170をねじ150b1で固定するためのねじ孔として用いられ、他の対角する2つのブレース接続用のねじ孔150bが脱着規制部材190をねじ190a1で固定するためのねじ孔として用いられている。また、このブレース接続用のねじ孔150bが設けられた領域(本発明における角部内に延出した一つの領域の一例である)は、上部の梁部材120と上部の梁部材120との角部内に延出(露出)しており、水平ブレースの接続部材170や脱着規制部材190を平板部150aの下面側に接続可能としている。また、平板部150aには、十字形用支持装置153を十字形の仕口163の上面(柱
部材の上面)にねじ150c1で固定するための仕口接続用のねじ孔150cが4カ所形成されている。
ここで、図49は、実施形態に係る、十字形の仕口における水平ブレース構造の平面図の他の例を示す。図46では、対角する2つのブレース接続用のねじ孔150bが水平ブレースの接続部材170をねじ150b1で固定するためのねじ孔として用いられ、他の対角する2つのブレース接続用のねじ孔150bが脱着規制部材190をねじ190a1で固定するためのねじ孔として用いられていた。これに対し、図49に示す例では、図46に示す例と異なり、4つのブレース接続用のねじ孔150bの全てに水平ブレースの接続部材170がねじ150b1で固定されている。このように、ブレース接続用のねじ孔150bは、用途に応じて、水平ブレースの接続部材170、又は脱着規制部材190を接続することができる。
<空間構造体の組立手順>
次に、実施形態に係る空間構造体の組み立て手順について説明する。まず、柱部材110と上部の梁部材120、柱部材110と下部の梁部材130が接続される。柱部材110には、高さ調整装置8が接続される。また、上部の梁部材120同士が接続される仕口160に水平ブレースの支持装置150が固定され、水平ブレースの支持装置150に、水平ブレース10が水平ブレースの接続部材170を介して接続される。なお、水平ブレースの支持装置150や水平ブレース10は、最後に接続するようにしてもよい。
ここで、図50は、実施形態に係る、柱部材110と下部の梁部材130の接続構造の一例を示す。柱部材110の下面に高さ調整装置8、具体的には、ベース部材81が接続され、ベース部材81にはアジャスタ82が接続されている。また、ベース部材81の側面には、下部の梁部材130が接続されている。
図51は、実施形態に係る、柱部材110と上部の梁部材120の接続構造の一例を示す。柱部材110の上部に、U字形の接続金具9とボルト・ナットBN、及びピンPNを用いて、上部の梁部材120が接続されている。柱部材110と上部の梁部材120、柱部材110と下部の梁部材130が接続されると、次に、フレーム1が組み立てられる。
フレーム1の組み立ては、まず、第1の横部材31と第1の縦部材21とが、L字形の接続部材7及びねじを用いて接続される。図52は、実施形態に係るフレームについて、第1縦部材と第1横部材とをL字形の接続部材で接続する前の状態を示す。
第1の縦部材21と第1の横部材31とが接続されると、第1の縦部材21と第1の横部材31からなる枠が柱部材110、上部の梁部材120、下部の梁部材130にねじを用いて接続される。
次に、下部に配置された第1の横部材31の溝に第2支持材6が設置される。図53は、下部に配置された第1の横部材の溝に第2支持材が設置される前の状態を示す。図54は、下部に配置された第1の横部材の溝に、第2支持材が設置された後の状態を示す。まず、第2支持材6が設置され、第2支持材6の上に、面材4が載置される。そして、第1の縦部材の壁部の切欠部218等に第1支持材5が設置される。
面材4が設置されると、第1支持材5が適宜固定される。図55は、第1支持材が固定される前の状態を示す。図55に示すように、第1支持材5が、第1の縦部材の壁部の切欠部218や第1の横部材の壁部の切欠部318に固定される。これにより、面材4の移動が規制される。なお、例えば、面材4にガラスボードを用いる場合には、面材4としてのガラスボードのうち、第1の縦部材21や第1の横部材31と接する箇所にゴム系素材
からなるパッキンを更に配置するとよい。
次に、第2の縦部材22、及び第2の横部材32が、第1の縦部材21、及び第2の縦部材22の夫々に接続される。図56は、第2の縦部材が第1の縦部材に接続された状態を示す。第2の縦部材22及び第1の横部材31が全て接続されると、空間構造体100が完成する(図1参照)。
<効果>
実施形態に係るフレーム1は、縦部材2と横部材3の夫々を互いに接続自在な2つの部材(第1の縦部材21、第2の縦部材22、第1の横部材31、第2の横部材32)で構成し、2つの部材で挟み込んで面材4を固定できるよう構成されている。そのため、フレーム1を容易に組み立てることができ、また、容易に解体することができる。また、フレーム1は、組み立て、解体が容易であるため、異なる場所で繰り返し使用することにも適している。また、実施形態に係るフレーム1は、第1の縦部材21と第2の縦部材22、第1の横部材31と第2の横部材32の夫々2つの部材で直接挟み込んで面材4を固定するため、固定力にも優れている。
また、実施形態に係るフレーム1は、第1支持材5、第2支持材6を備えることで、面材4の移動をより確実に規制することができ、所謂ガタツキを抑制できる。その結果、固定力をより向上することができる。ここで、図57は、第1の横部材31と第2の横部材32で面材4を挟持する挟持状態を説明する図を示す。図57では、ベース部材81を介してアジャスタ82が接続された柱部材110(図示せず)に下部の梁部材130が接続され、この下部の梁部材130に、第1の横部材31、及び第2の横部材32が接続されている。面材4は、第2支持材6の上に載置されるとともに、両側面が第1の横部材31、及び第2の横部材32で挟持されている。そして、一方の第1の横部材の壁部311の内壁に形成された直線状の突起315と、一方の第2の横部材の壁部321に形成された直線状の突起326によって、面材4の移動が規制されている。また、図58は、パッキンPを用いた場合を説明する図を示す。図58では、ベース部材81を介してアジャスタ82が接続された柱部材110(図示せず)に下部の梁部材130が接続され、この下部の梁部材130に、第1の横部材31、及び第2の横部材32が接続されている。ガラスボードからなる面材4は、第2支持材6の上に載置されるとともに、両側面がパッキンPを介して第1の横部材31、及び第2の横部材32で挟持されている。
実施形態に係る空間構造体100は、フレーム1の固定力が優れ、かつ、上部(天井部分)に水平ブレース構造140を有する。そのため、空間構造体100は、優れた強度を有し、耐震性に優れている。また、実施形態に係る水平ブレース構造140では、水平ブレースの支持装置150を仕口160の上面に載置して、ねじ等の固定部材で仕口160に固定することができる。そのため、水平ブレースの支持装置150を容易に仕口160に固定することができる。また、仕口160の側面と接する固定規制部150dや脱着規制部材190により、水平ブレースの支持装置150の水平方向の移動が規制される。そのため、実施形態に係る水平ブレース構造140は、単にねじ等の固定部材のみで、水平ブレースの支持装置150と仕口160とを接続する場合と比較して、優れた強度を有する。また、水平ブレースの支持装置150に形成されたブレース接続用のねじ孔150bは、水平ブレースの接続部材170と、脱着規制部材190とのうち少なくとも何れか一方を、例えば、仕口160の形状に応じて、接続することができる。そのため、実施形態に係る水平ブレース構造140は、設計の自由度が高い。
また、ブレース接続用のねじ孔150b(本発明の水平ブレースの支持装置の接続部の一例)が、仕口160を構成する上部の梁部材120と上部の梁部材120との角部内に延出した領域に設けられている。そのため、ブレース接続用のねじ孔150bは、水平ブ
レースの接続部材170や脱着規制部材190を平板部150aの下面側に接続することができる。換言すると、水平ブレース10、固定規制部150d、脱着規制部材190の高さ位置を、上部の梁部材120とほぼ同じ高さに納めることができる。これにより、水平ブレースの支持装置150は、水平ブレース10に作用する軸力を、上部の梁部材120とほぼ同じ高さの同一平面で支持することができる。その結果、より強度を向上することができる。
また、固定規制部150dは、平板部150aの縁から垂下する平板状であるため、上部の梁部材120との密着度が向上し、強度をより高めることができる。また、上部の梁部材120の側面の凹凸を減らすことができ、美観を向上することができる。
また、実施形態に係る空間構造体100は、オフィス等の室内空間に限らず、屋外に設置することで、設置個所に任意の空間を構築することができる。すなわち、空間を利用する際の利便性を向上することができる。また、空間構造体100は、フレーム1と柱部材110、フレーム1と上部の梁部材120、フレーム1と下部の梁部材130、柱部材110と上部の梁部材120、柱部材110と下部の梁部材130との接続が自在であり、容易に組み立て、解体することができる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明に係る枠構造、及び空間構造体はこれらに限らず、可能な限りこれらの組合せを含むことができる。
なお、本実施形態では、水平ブレース構造140を空間構造体100の上部(天井部分)に用いる場合を例に説明したが、水平ブレース構造140は、上述した空間構造体100以外の構造体にも適用することができる。水平ブレース構造140は、複数の梁部材と梁部材同士が接続される仕口を有する種々の構造体に用いることができる。上述した空間構造体100以外の構造体には、フレーム1を用いないより簡易な構成の構造体、柱部材を用いない吊天井などの構造体が例示される。
1・・・フレーム
2・・・縦部材
21・・・第1の縦部材
22・・・第2の縦部材
3・・・横部材
31・・・第1の横部材
32・・・第2の横部材
4・・・面材
5・・・第1支持材
6・・・第2支持材
7・・・L字形の接続部材
8・・・高さ調整装置
9・・・U字形の接続金具
10・・・水平ブレース
150・・・水平ブレースの支持装置
150a・・・支持部材の平板部
150b・・・ブレース接続用のねじ孔
150c・・・仕口接続用のねじ孔
150d・・・固定規制部
151・・・L字形用支持装置
152・・・T字形用支持装置
153・・・十字形用支持装置
160・・・仕口
161・・・L字形の仕口
162・・・T字形の仕口
163・・・十字形の仕口
170・・・水平ブレースの接続部材
180・・・水平ブレースの調整部材
190・・・脱着規制部材

Claims (8)

  1. 水平方向に延びる梁部材と、複数の梁部材が接続される仕口と、を有する構造体に接続される水平ブレース構造であって、
    水平ブレースと、
    前記仕口に接続され、前記水平ブレースを支持する水平ブレースの支持装置と、を備え、
    前記水平ブレースの支持装置は、
    前記仕口の上面に接する平板部と、
    前記平板部に設けられ、前記水平ブレースの端部に設けられた水平ブレースの接続部材を接続する支持装置の接続部と、を含み、
    前記平板部は、一部の領域が、前記仕口を構成する梁部材と梁部材との角部内に延出しており、
    前記支持装置の接続部は、前記角部内に延出した一部の領域に設けられている、
    水平ブレース構造。
  2. 前記仕口の側面に接して前記水平ブレースの支持装置の移動を規制する規制部であって、前記平板部に連なる固定規制部と、前記平板部に着脱自在な脱着規制部とのうち少なくとも何れか一方を含む規制部を更に含み、
    前記支持装置の接続部は、前記水平ブレースの接続部材と、前記脱着規制部とのうち、少なくとも何れか一方を接続する、請求項1に記載の水平ブレース構造。
  3. 前記脱着規制部は、前記支持装置の接続部に接続され、水平部の下面から下方に延びる柱状の柱状部材からなる、請求項2に記載の水平ブレース構造。
  4. 前記固定規制部は、前記水平部の縁から垂下する平板状の垂下部からなる、請求項1又は2に記載の水平ブレース構造。
  5. 複数の梁部材が接続される仕口に接続され、水平ブレースを支持する水平ブレースの支持装置であって、
    前記仕口の上面に接する平板部と、
    前記平板部に設けられ、前記水平ブレースの端部に設けられた水平ブレースの接続部材を接続する支持装置の接続部と、を含み、
    前記平板部は、一部の領域が、前記仕口を構成する梁部材と梁部材との角部内に延出しており、
    前記支持装置の接続部は、前記角部内に延出した一部の領域に設けられている、
    水平ブレースの支持装置。
  6. 垂直方向に延びる柱部材と、
    前記柱部材と接続される、水平方向に延びる梁部材と、
    前記梁部材に接続される水平ブレース構造と、を備え、
    前記水平ブレース構造は、
    前記水平ブレースと、
    複数の梁部材が接続される仕口に接続され、前記水平ブレースを支持する水平ブレースの支持装置と、を有し、
    前記水平ブレースの支持装置は、
    前記仕口の上面に接する平板部と、
    前記平板部に設けられ、前記水平ブレースの端部に設けられた水平ブレースの接続部材を接続する支持装置の接続部と、を含み、
    前記平板部は、一部の領域が、前記仕口を構成する梁部材と梁部材との角部内に延出し
    ており、
    前記支持装置の接続部は、前記角部内に延出した一部の領域に設けられている、
    空間構造体。
  7. 板状の面材と、当該面材を固定する枠構造であって、前記柱部材及び梁部材と接続される枠構造を更に備え、
    前記枠構造は、
    垂直方向に延びる縦部材と、
    前記縦部材と接続される、水平方向に延びる横部材と、を備え、
    前記縦部材は、前記面材の端部の一面を支持する第1の縦部材と、当該第1の縦部材と接続され、前記面材の端部の他面を支持する第2の縦部材とを有し、
    前記横部材は、前記面材の端部の一面を支持する第1の横部材と、当該第1の横部材と接続され、前記面材の端部の他面を支持する第2の横部材とを有する、
    請求項6に記載の空間構造体。
  8. 前記柱部材と前記梁部材は、木材によって構成されている、
    請求項6又は7に記載の空間構造体。
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