JP2017118904A - ベッド - Google Patents
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Abstract
【課題】患者の床ずれを防止し、かつ、介護者の身体的負担を軽減できるベッドを提供する。
【解決手段】ベッド本体1は、上面Tと底面Uとを有する。底面Uは、ベッド本体1の前後方向に沿って湾曲している前後方向湾曲面C1を含む。駆動機構2は、ベッド本体1を、ベッド本体1の底面Uの湾曲面C1に沿って、揺動可能とする。静止部31は、ベッド本体1を、ベッド本体1の上面Tが水平面に対して予め定められた傾斜角度となるように、静止させる。
【選択図】図1
【解決手段】ベッド本体1は、上面Tと底面Uとを有する。底面Uは、ベッド本体1の前後方向に沿って湾曲している前後方向湾曲面C1を含む。駆動機構2は、ベッド本体1を、ベッド本体1の底面Uの湾曲面C1に沿って、揺動可能とする。静止部31は、ベッド本体1を、ベッド本体1の上面Tが水平面に対して予め定められた傾斜角度となるように、静止させる。
【選択図】図1
Description
この発明は、ベッドに関する。
従来、ベッドとしては、特開平11−276305号公報(特許文献1)に記載されたものがある。このベッドは、上半身を載せる前ベッド半体と、下半身を載せる後ベッド半体とを備え、前ベッド半体の前半部の傾斜角度は、変更可能である。そして、自ら上半身を起こすことができない患者に対して、前ベッド半体の前半部を起立させることで、患者の上半身を起こしていた。
ところで、上記従来のベッドでは、患者の上半身を起こすことは可能であるが、自ら臥位を変えることができない患者に対して、床ずれを防止することは、考慮されていなかった。すなわち、患者の下半身は、長時間、同じ姿勢のままとなり、床ずれが発生する問題があった。また、患者の床ずれを防止するために、介護者は、手作業で、患者の臥位を変えなければならず、介護者の身体的負担が大きかった。
そこで、この発明の課題は、患者の床ずれを防止し、かつ、介護者の身体的負担を軽減できるベッドを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のベッドは、
上面と、下方に凸状に湾曲する湾曲面を含む底面とを有するベッド本体と、
上記ベッド本体を、上記ベッド本体の上記底面の上記湾曲面に沿って、揺動可能とする駆動機構と、
上記ベッド本体を、上記ベッド本体の上記上面が水平面に対して予め定められた傾斜角度となるように、静止させる静止部と
を備えることを特徴としている。
上面と、下方に凸状に湾曲する湾曲面を含む底面とを有するベッド本体と、
上記ベッド本体を、上記ベッド本体の上記底面の上記湾曲面に沿って、揺動可能とする駆動機構と、
上記ベッド本体を、上記ベッド本体の上記上面が水平面に対して予め定められた傾斜角度となるように、静止させる静止部と
を備えることを特徴としている。
ここで、この明細書では、上記ベッド本体の上記上面とは、人体が、直接的に、または、マットなどの部材を介して間接的に、横たわる面である。
この発明のベッドによれば、上記駆動機構は、ベッド本体を、ベッド本体の底面の湾曲面に沿って、揺動可能とし、上記静止部は、ベッド本体を、ベッド本体の上面が水平面に対して予め定められた傾斜角度となるように、静止させる。これにより、人体がベッド本体の上面に直接的にまたは間接的に横たわっているとき、ベッド本体を、駆動機構により揺動させ静止部により静止させることで、ベッド本体の上面の全体の傾斜角度を、所定時間ごとに変化させることができる。これにより、人体の全身がベッド本体の上面から直接的にまたは間接的に受ける圧力の分布(大きさや位置)を、所定時間ごとに変化させることができる。
したがって、自ら臥位を変えることができない患者に対して、容易かつ確実に、床ずれを防止できる。また、介護者は、この患者の臥位を、手作業で変える必要がなくなり、介護者の身体的負担を軽減できる。
また、一実施形態のベッドでは、上記湾曲面は、上記ベッド本体の前後方向または左右方向の少なくとも一方に沿って、湾曲している。
ここで、この明細書では、上記ベッド本体の前後方向とは、ベッド本体の長手方向をいい、言い換えると、ベッド本体に仰臥した人体の頭側をベッド本体の前方向とし、かつ、ベッド本体に仰臥した人体の脚側をベッド本体の後方向としたときの、前後方向をいう。上記ベッド本体の左右方向とは、ベッド本体の幅方向をいい、言い換えると、ベッド本体に仰臥した人体の右側をベッド本体の右方向とし、かつ、ベッド本体に仰臥した人体の左側をベッド本体の左方向としたときの、左右方向をいう。
この実施形態のベッドによれば、上記湾曲面は、上記ベッド本体の前後方向または左右方向の少なくとも一方に沿って、湾曲している。これにより、ベッド本体の上面の全体の傾斜角度を、人体の頭から脚に渡る方向または人体の左右の方向の少なくとも一方に沿って、変化させることができ、効率的に床ずれを防止することができる。
また、一実施形態のベッドでは、上記ベッド本体の上記上面の水平面に対する傾斜角度を、予め定められた時間ごとに、変更する角度変更部を備える。
この実施形態のベッドによれば、上記角度変更部は、ベッド本体の上面の水平面に対する傾斜角度を、予め定められた時間ごとに、変更するので、自動的に、床ずれを防止できる。
また、一実施形態のベッドでは、
上記ベッド本体上に載置されると共に、袋体と、上記袋体内に配置される複数の粒子体とを有するマットと、
上記マットの上記袋体内に充填される流体の量を調整可能とする充填量調整部と
を備える。
上記ベッド本体上に載置されると共に、袋体と、上記袋体内に配置される複数の粒子体とを有するマットと、
上記マットの上記袋体内に充填される流体の量を調整可能とする充填量調整部と
を備える。
この実施形態のベッドによれば、上記マットは、袋体と、袋体内に配置される複数の粒子体とを有し、上記充填量調整部は、マットの袋体内に充填される流体の量を調整可能とする。これにより、人体がマットに横たわったとき、充填量調整部によりマットの袋体内の流体の量を適度な量とすることで、マットの形状を人体の形状に沿って変化させることができる。さらに、この状態で、充填量調整部により、マットの袋体内の流体の量を少なくすることで、マットにより人体を包み込みつつ保持することができる。したがって、ベッド本体を傾けても、人体は、マットからずれ落ちない。
また、一実施形態のベッドでは、上記マットは、人体を包囲可能な袋状に形成されている。
この実施形態のベッドによれば、上記マットは、人体を包囲可能な袋状に形成されているので、人体のマットからのずれ落ちを、一層確実に、防止できる。
この発明のベッドによれば、上記駆動機構は、ベッド本体を、ベッド本体の底面の湾曲面に沿って、揺動可能とし、上記静止部は、ベッド本体を、ベッド本体の上面が水平面に対して予め定められた傾斜角度となるように、静止させるので、患者の床ずれを防止し、かつ、介護者の身体的負担を軽減できる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の第1実施形態のベッドを示す前後方向の断面図である。図2は、このベッドの左右方向の断面図である。図1と図2に示すように、このベッドは、基台4と、基台4上に載置されるベッド本体1と、ベッド本体1上に載置されるマット15と、ベッド本体1を揺動可能とする駆動機構2と、駆動機構2を制御する制御手段3とを備える。
図1は、この発明の第1実施形態のベッドを示す前後方向の断面図である。図2は、このベッドの左右方向の断面図である。図1と図2に示すように、このベッドは、基台4と、基台4上に載置されるベッド本体1と、ベッド本体1上に載置されるマット15と、ベッド本体1を揺動可能とする駆動機構2と、駆動機構2を制御する制御手段3とを備える。
上記基台4は、床面に設置される。上記ベッド本体1は、上面Tと底面Uとを有する。ベッド本体1の上面Tは、人体Hがマット15を介して間接的に横たわる面である。上記マット15は、ベッド本体1の上面Tに載置される。上記駆動機構2は、ベッド本体1を底面Uに沿って、揺動可能とする。上記制御手段3は、駆動機構2を制御して、ベッド本体1の上面Tの傾斜角度を調整する。
上記ベッド本体1は、底部11と、底部11の上部に固定された上部12とを有する。上記ベッド本体1の材質は、例えば、金属や樹脂などである。
上記上部12は、平板状に形成されている。上部12の上面12aは、上記ベッド本体1の上面Tに相当する。上面T(上面12a)は、平坦面である。なお、上部12は、枠状に形成されていてもよい。
上記底部11は、卵状または椀状に形成されている。底部11の下面11aは、上記ベッド本体1の底面Uに相当する。底面U(下面11a)は、ベッド本体1の前後方向に沿って湾曲している前後方向湾曲面C1と、ベッド本体1の左右方向に沿って湾曲している左右方向湾曲面C2とを含む。
ここで、上記ベッド本体1の前後方向とは、ベッド本体1の長手方向をいい、言い換えると、ベッド本体1に仰臥した人体Hの頭側をベッド本体1の前方向とし、かつ、ベッド本体1に仰臥した人体Hの脚側をベッド本体1の後方向としたときの、前後方向をいう。上記ベッド本体1の左右方向とは、ベッド本体の幅方向をいい、言い換えると、ベッド本体1に仰臥した人体Hの右側をベッド本体1の右方向とし、かつ、ベッド本体1に仰臥した人体Hの左側をベッド本体1の左方向としたときの、左右方向をいう。
上記マット15は、上記ベッド本体1の上部12の上面12aに載置される。マット15の材質は、例えば、低反発のウレタンやスポンジなどである。マット15の上面は、人体Hが直接的に横たわる面である。
上記駆動機構2は、前後方向駆動部20と、左右方向駆動部23と、ローラ26とを有する。前後方向駆動部20および左右方向駆動部23は、ベッド本体1内に配置される。ローラ26は、ベッド本体1の底部11の下面11a(ベッド本体1の底面U)と、基台4との間に配置される。
上記前後方向駆動部20は、ベッド本体1を、ベッド本体1の底面Uの前後方向湾曲面C1に沿って、揺動可能とする。前後方向駆動部20は、前後方向に延在する軸部21と、軸部21に挿通されるおもり部22とを有する。軸部21は、ネジ溝を有し、おもり部22は、軸部21のネジ溝に螺合する。おもり部22は、軸部21の回転により、前後方向に移動する。そして、おもり部22が、後方向(図1の右側)に移動すると、ベッド本体1の後部が下がって、ベッド本体1の上面Tが傾く。一方、おもり部22が、前方向(図1の左側)に移動すると、ベッド本体1の前部が下がって、ベッド本体1の上面Tが傾く。
上記左右方向駆動部23は、ベッド本体1を、ベッド本体1の底面Uの左右方向湾曲面C2に沿って、揺動可能とする。左右方向駆動部23は、左右方向に延在する軸部24と、軸部24に挿通されるおもり部25とを有する。軸部24は、ネジ溝を有し、おもり部25は、軸部24のネジ溝に螺合する。そして、おもり部25は、軸部24の回転により、左右方向に移動する。そして、おもり部25が、右方向(図2の右側)に移動すると、ベッド本体1の右部が下がって、ベッド本体1の上面Tが傾く。一方、おもり部25が、左方向(図2の左側)に移動すると、ベッド本体1の左部が下がって、ベッド本体1の上面Tが傾く。
上記前後方向駆動部20は、上記左右方向駆動部23の下側に、位置しており、互いに、干渉しない。なお、前後方向駆動部20が、上記左右方向駆動部23の上側に、位置するようにしてもよい。
上記ローラ26は、基台4に回転自在に取り付けられ、ベッド本体1の底部11の下面11aに転動自在に接触する。ベッド本体1は、ローラ26により、円滑に揺動可能となる。
上記制御手段3は、例えば、コンピュータなどであり、メモリおよびCPU(中央処理装置)を有する。メモリは、各種機能を実行するためのプログラムやデータを記憶する。CPUは、メモリに記憶されたプログラムやデータに従って演算処理を行い、各種機能を実行させる。制御手段3は、静止部31と角度変更部32とを有する。
上記静止部31は、ベッド本体1を、ベッド本体1の上面Tが水平面に対して予め定められた傾斜角度となるように、静止させる。ここで、予め定められた傾斜角度は、予め準備されたデータから入力されるようにしてもよく、または、操作時に手動で入力されるようにしてもよい。
具体的に述べると、上記静止部31は、前後方向駆動部20に信号を送ることで、軸部21を回転させ、おもり部22を所定の位置に移動させて、ベッド本体1の上面Tの前後方向の水平面に対する傾斜角度を、予め定められた傾斜角度とする。また、上記静止部31は、左右方向駆動部23に信号を送ることで、軸部24を回転させ、おもり部25を所定の位置に移動させて、ベッド本体1の上面Tの左右方向の水平面に対する傾斜角度を、予め定められた傾斜角度とする。
なお、上記静止部31は、ローラ26の回転を止めて、ベッド本体1の揺動を止めるようにしてもよい。また、ベッド本体1の揺動を止める図示しないロック機構を設けて、静止部31からこのロック機構に信号を送るようにしてもよい。
上記角度変更部32は、静止部31を介して、ベッド本体1の上面Tの水平面に対する傾斜角度を、予め定められた時間ごとに、変更する。ここで、予め定められた時間は、予め準備されたデータから入力されるようにしてもよく、または、操作時に手動で入力されるようにしてもよい。
具体的に述べると、上記角度変更部32は、予め定められた時間ごとに、静止部31に信号を送り、静止部31は、その信号を前後方向駆動部20に送って、ベッド本体1の上面Tの前後方向の水平面に対する傾斜角度を、予め定められた傾斜角度に変更する。また、上記角度変更部32は、予め定められた時間ごとに、静止部31に信号を送り、静止部31は、その信号を左右方向駆動部23に送って、ベッド本体1の上面Tの左右方向の水平面に対する傾斜角度を、予め定められた傾斜角度に変更する。
次に、上記構成のベッドの作用について説明する。
第1に、上記ベッド本体1を前後方向に傾斜させる場合を説明する。図1に示すように、上記ベッド本体1の上面Tの水平面に対する傾斜角度が、0°であるとき、予め定められた時間が経過すると、上記角度変更部32は、静止部31に、上面Tの傾斜角度を変更させる信号を送る。すると、図3に示すように、上記静止部31は、前後方向駆動部20に信号を送ることで、軸部21を回転させ、おもり部22を矢印に示すように後方向に移動して、ベッド本体1の前部を矢印に示すように上げ、上面Tが予め定められた傾斜角度となるように、ベッド本体1を静止させる。
第2に、上記ベッド本体1を左右方向に傾斜させる場合を説明する。図2に示すように、上記ベッド本体1の上面Tの水平面に対する傾斜角度が、0°であるとき、予め定められた時間が経過すると、上記角度変更部32は、静止部31に、上面Tの傾斜角度を変更させる信号を送る。すると、図4に示すように、上記静止部31は、左右方向駆動部23に信号を送ることで、軸部24を回転させ、おもり部25を矢印に示すように右方向に移動して、ベッド本体1の左部を矢印に示すように上げ、上面Tが予め定められた傾斜角度となるように、ベッド本体1を静止させる。
また、上記ベッド本体1を、前後方向に傾斜させてから、左右方向に傾斜させるようにしてもよく、または、上記ベッド本体1を、左右方向に傾斜させてから、前後方向に傾斜させるようにしてもよい。すなわち、ベッド本体1は、前後方向または左右方向の一方に選択的に傾斜される。言い換えると、静止部31は、前後方向駆動部20と左右方向駆動部23とを選択的に駆動させる。
また、上記ベッド本体1を、前後方向かつ左右方向に傾斜させるようにしてもよい。すなわち、ベッド本体1は、平面視、前後方向と左右方向との間の方向に傾斜される。言い換えると、静止部31は、前後方向駆動部20と左右方向駆動部23とを同時に駆動させる。
上記構成のベッドによれば、上記駆動機構2は、ベッド本体1を、ベッド本体1の底面Uの湾曲面C1,C2に沿って、揺動可能とし、上記静止部31は、ベッド本体1を、ベッド本体1の上面Tが水平面に対して予め定められた傾斜角度となるように、静止させる。これにより、人体Hがベッド本体1の上面Tにマット15を介して間接的に横たわっているとき、ベッド本体1を、駆動機構2により揺動させ静止部31により静止させることで、ベッド本体1の上面Tの全体の傾斜角度を、所定時間ごとに変化させることができる。これにより、人体Hの全身がベッド本体1の上面Tからマット15を介して間接的に受ける圧力の分布(大きさや位置)を、所定時間ごとに変化させることができる。
したがって、自ら臥位を変えることができない患者に対して、容易かつ確実に、床ずれを防止できる。また、介護者は、この患者の臥位を、手作業で変える必要がなくなり、介護者の身体的負担を軽減できる。
また、上記ベッド本体1は、ベッド本体1の底面Uの湾曲面C1,C2に沿って、揺動可能であるため、ベッド本体1の上面Tの全体の傾斜角度を同一方向にかつ同時に変化させることができ、上半身の傾斜角度と下半身の傾斜角度とを、それぞれ個別に、変化させる必要がない。
また、上記湾曲面C1,C2は、上記ベッド本体1の前後方向および左右方向に沿って、湾曲している。これにより、ベッド本体1の上面Tの全体の傾斜角度を、人体Hの頭から脚に渡る方向および人体Hの左右の方向に沿って、変化させることができ、効率的に床ずれを防止することができる。
また、上記角度変更部32は、ベッド本体1の上面Tの水平面に対する傾斜角度を、予め定められた時間ごとに、変更するので、自動的に、床ずれを防止できる。
また、上記湾曲面C1,C2は、上記ベッド本体1の前後方向および左右方向に沿って、湾曲している。これにより、ベッド本体1の上面Tの全体の傾斜角度を、人体Hの頭から脚に渡る方向および人体Hの左右の方向に沿って、変化させることができ、効率的に床ずれを防止することができる。
(第2の実施形態)
図5は、この発明の第2実施形態のベッドを示す左右方向の断面図である。この第2の実施形態は、上記第1の実施形態とは、マットの構成のみが相違する。この相違する構成のみを以下に説明する。なお、この第2の実施形態において、上記第1の実施形態と同一の符号は、上記第1の実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図5は、この発明の第2実施形態のベッドを示す左右方向の断面図である。この第2の実施形態は、上記第1の実施形態とは、マットの構成のみが相違する。この相違する構成のみを以下に説明する。なお、この第2の実施形態において、上記第1の実施形態と同一の符号は、上記第1の実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図5に示すように、このマット15Aは、袋体16と、上記袋体16内に配置される複数の粒子体17とを有する。袋体16の材質は、例えば、密封性を有し、布や皮や樹脂などである。粒子体17の材質は、例えば、ポリスチレンなどの発泡ビーズである。袋体16内には、空気が充填可能である。
上記袋体16には、充填量調整部としてのエアポンプ5が接続されている。エアポンプ5は、マット15Aの袋体16内に充填される空気の量を調整可能とする。なお、分かりやすくするため、図中、空気をドットで表現している。
次に、上記構成のマット15Aの作用について説明する。
図6Aに示すように、上記マット15Aの袋体16内に適度な量の空気が充填されている場合、マット15Aに人体Hが横たわると、袋体16内の粒子体17が、矢印に示すように、移動して、マット15Aが、人体Hの形状に沿って、変化する。このとき、マット15Aは、柔軟性を有し、人体Hを柔らかく包み込む。
その後、図6Bに示すように、上記エアポンプ5により、袋体16内の空気を抜き取ることで、マット15Aは、人体Hの形状に沿った状態で、固くなる。このとき、マット15Aは、人体Hの姿勢が変化しないように、人体Hを保持する。
なお、図示しないが、上記エアポンプ5により、袋体16内に充填される空気の量を多くしてもよく、これにより、マット15Aにより人体Hを押し上げることができる。
上記構成のベッドによれば、上記マット15は、袋体16と、袋体16内に配置される複数の粒子体17とを有し、上記エアポンプ5は、マット15の袋体16内に充填される空気の量を調整可能とする。これにより、人体Hがマット15に横たわったとき、エアポンプ5によりマット15の袋体16内の空気の量を適度な量とすることで、マット15の形状を人体Hの形状に沿って変化させることができる。さらに、この状態で、エアポンプ5により、マット15の袋体16内の空気の量を少なくすることで、マット15により人体Hを包み込みつつ保持することができる。したがって、ベッド本体1を傾けても、人体Hは、マット15からずれ落ちない。
(第3の実施形態)
図7は、この発明の第3実施形態のベッドを示す左右方向の断面図である。この第3の実施形態は、上記第2の実施形態とは、マットの構成のみが相違する。この相違する構成のみを以下に説明する。なお、この第3の実施形態において、上記第2の実施形態と同一の符号は、上記第2の実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図7は、この発明の第3実施形態のベッドを示す左右方向の断面図である。この第3の実施形態は、上記第2の実施形態とは、マットの構成のみが相違する。この相違する構成のみを以下に説明する。なお、この第3の実施形態において、上記第2の実施形態と同一の符号は、上記第2の実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図7に示すように、このマット15Bは、人体Hを包囲可能な袋状に形成されている。具体的に述べると、マット15Bは、下半部151と、上半部152と、下半部151と上半部152とを包囲して固定するバンド18とを有する。
上記下半部151は、上記上半部152の下側に位置する。下半部151は、ベッド本体1に仰臥した人体Hの背中側を包み込み、上半部152は、ベッド本体1に仰臥した人体Hの腹側を包み込む。
上記下半部151と上記上半部152とは、それぞれ、上記第2実施形態のマット15Aと同じ構造である。つまり、下半部151と上半部152とは、それぞれ、袋体16と粒子体17とを有する。また、下半部151の袋体16と、上半部152の袋体16とには、それぞれ、上記第2実施形態の充填量調整部としてのエアポンプ5が接続されている。
上記下半部151と上記上半部152とは、それぞれ、上記第2実施形態のマット15Aと同じように作用する。すなわち、下半部151に充填される空気の量と上半部152に充填される空気の量とを、それぞれ個別に、調整できる。これにより、人体Hの背中側と腹側とを、それぞれ、異なる固さで包み込むことができる。
上記構成のベッドによれば、上記第2実施形態の作用効果に加え、さらに、上記マット15Bは、人体Hを包囲可能な袋状に形成されているので、人体Hのマット15Bからのずれ落ちを、一層確実に、防止できる。
なお、この発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、上記第1から上記第3の実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。
上記第1実施形態では、ベッド本体の上面にマットを載置していたが、例えば、ベッド本体の上面を柔軟性を有する材質とすることで、マットを省略し、人体が、ベッド本体の上面に、直接的に横たわるようにしてもよい。
上記第1実施形態では、ベッド本体の底面の湾曲面は、ベッド本体の前後方向および左右方向に沿って、湾曲していたが、前後方向のみまたは左右方向のみに沿って、湾曲するようにしてもよい。すなわち、底面は、前後方向湾曲面のみまたは左右方向湾曲面のみを含むようにしてもよい。
上記第1実施形態では、駆動機構として、軸部とおもり部を用いたが、油圧シリンダや、空気圧シリンダや、ソレノイドアクチュエータを用いてもよい。
上記第1実施形態では、角度変更部を設けていたが、角度変更部を省略し、介護者が、所定時間ごとに、静止部を制御して、ベッド本体の上面の傾斜角度を変更するようにしてもよい。
上記第2実施形態では、マットの袋体に空気を充填していたが、空気以外の気体を充填してもよい。または、気体でなく液体などの流体を、マットの袋体に充填するようにしてもよく、この場合、充填量調整部としては、流体ポンプを用いる。
上記第3実施形態では、マットの下半部と上半部とを、別体としたが、一体に連続するようにしてもよい。
1 ベッド本体
2 駆動機構
3 制御手段
4 基台
5 エアポンプ(充填量調整部)
11 底部
12 上部
15,15A,15B マット
16 袋体
17 粒子体
20 前後方向駆動部
21 軸部
22 おもり部
23 左右方向駆動部
24 軸部
25 おもり部
31 静止部
32 角度変更部
C1 前後方向湾曲面
C2 左右方向湾曲面
H 人体
T (ベッド本体の)上面
U (ベッド本体の)底面
2 駆動機構
3 制御手段
4 基台
5 エアポンプ(充填量調整部)
11 底部
12 上部
15,15A,15B マット
16 袋体
17 粒子体
20 前後方向駆動部
21 軸部
22 おもり部
23 左右方向駆動部
24 軸部
25 おもり部
31 静止部
32 角度変更部
C1 前後方向湾曲面
C2 左右方向湾曲面
H 人体
T (ベッド本体の)上面
U (ベッド本体の)底面
Claims (5)
- 上面と、下方に凸状に湾曲する湾曲面を含む底面とを有するベッド本体と、
上記ベッド本体を、上記ベッド本体の上記底面の上記湾曲面に沿って、揺動可能とする駆動機構と、
上記ベッド本体を、上記ベッド本体の上記上面が水平面に対して予め定められた傾斜角度となるように、静止させる静止部と
を備えることを特徴とするベッド。 - 請求項1に記載のベッドにおいて、
上記湾曲面は、上記ベッド本体の前後方向または左右方向の少なくとも一方に沿って、湾曲していることを特徴とするベッド。 - 請求項1または2に記載のベッドにおいて、
上記ベッド本体の上記上面の水平面に対する傾斜角度を、予め定められた時間ごとに、変更する角度変更部を備えることを特徴とするベッド。 - 請求項1から3の何れか一つに記載のベッドにおいて、
上記ベッド本体上に載置されると共に、袋体と、上記袋体内に配置される複数の粒子体とを有するマットと、
上記マットの上記袋体内に充填される流体の量を調整可能とする充填量調整部と
を備えることを特徴とするベッド。 - 請求項4に記載のベッドにおいて、
上記マットは、人体を包囲可能な袋状に形成されていることを特徴とするベッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015255903A JP2017118904A (ja) | 2015-12-28 | 2015-12-28 | ベッド |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2015255903A JP2017118904A (ja) | 2015-12-28 | 2015-12-28 | ベッド |
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Cited By (3)
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-
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- 2015-12-28 JP JP2015255903A patent/JP2017118904A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018230249A1 (ja) | 2017-06-16 | 2018-12-20 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ用樹脂金属複合部材、及びタイヤ |
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KR102545069B1 (ko) | 2020-12-08 | 2023-06-16 | 사회복지법인 삼성생명공익재단 | 욕창방지 매트리스 |
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