JP3237171U - 理美容用椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】被施術者が感じる施術への緊張を和らげると共に、仮に、被施術者の腕が挟まっても、腕への負担が少ない理美容用椅子を提供する。【解決手段】理美容用椅子1の肘置き部10は、被施術者の腕が置かれる上端面部11と、この上端面部11の後方端部に連接された後端面部12と、上端面部11から後端面部12に渡る肘置き端部13とを有し、肘置き端部13は、側方から視して、肘置きカバー部14が角張っており、内側にクッション材で構成され非肘置き芯材領域69を有している。【選択図】図7

Description

本考案は、理美容用椅子に関するものである。
従来、ヘアサロン等の理美容施設にある理美容用椅子として、例えば、下記特許文献1に記載された理美容椅子(以下、「文献公知1発明」と記す。)がある。文献公知1発明は、脚部に備えられた油圧シリンダーによって昇降し、また、回転する。昇降や回転は、フットペダルが操作されることで実現する。
ところで、理美容施設で施術を受ける被施術者の中には、施術に対する期待や不安等の様々な心情で施術に臨む者もいることから、少なからず緊張するところ、文献公知1発明のように、油圧シリンダーやフットペダル等の機械構造が露出していると、これから施術を受けるという印象を被施術者に与える。すなわち、文献公知1発明のような理美容椅子は、被施術者に、施術を受けるという印象を顕著に与えるデザインである。
一方で、施術を受けるという印象を緩和するべく、背もたれ部や肘置き部をソファーに近似したデザインとした理美容用椅子として、例えば、下記特許文献2に記載された理美容椅子(以下、「文献公知2発明」と記す。)がある。従来、倒れた背もたれ部が起きる際、背もたれ部と肘置き部の後方端部との隙間に、被施術者の腕が挟まる場合があることから、文献公知2発明の肘置き部は、後方端部が斜めにカットされた形状であって、後方端部が角張っていない。したがって、文献公知2発明は、背もたれ部と肘置き部の後方端部との隙間が大きく形成され、隙間に被施術者の腕が挟まり難くなる工夫が施されている。
特開2017-29186号公報 登録実用新案第3041749号公報
しかし、文献公知2発明のように、肘置き部の後方端部が予め斜めにカットされた形状は、上記したとおり、背もたれ部が動くことを前提とした工夫であることから、やはり、被施術者に、施術を受けるという印象を顕著に与えるデザインである。一方で、施術を受けるという印象を払拭すべく、肘置き部の後方端部が角張った形状であると、背もたれ部と肘置き部の後方端部との隙間に、被施術者の腕が挟まるという課題が生じる。
本考案は、上記の実情に鑑みて提案されたものである。本考案は、被施術者が感じる施術への緊張を和らげると共に、仮に、被施術者の腕が挟まっても腕への負担が少ない理美容用椅子の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本考案に係る理美容用椅子は、被施術者が着座する座部に対して後方に向けて倒れ、又は、前方に向けて起きる背もたれ部と、前記背もたれ部の側方に配置されて前記背もたれ部の側面部と対面する肘置き部と、を有し、前記肘置き部が、芯材である肘置き本体部と、前記肘置き本体部を覆う肘置きカバー部と、を有し、前記肘置き部のうち、前記被施術者の腕が置かれる上端面部から、前記上端面部の後端部に連接された後端面部に渡って形成された肘置き端部は、側方から視して外側の前記肘置きカバー部が角張っており、内側において前記肘置き本体部が欠落した部位である非肘置き芯材領域にクッション材を有する、ことを特徴とする。
本考案に係る理美容用椅子は、前記肘置き端部が、側方から視した前記背もたれ部の可動範囲内に含まれた、ことを特徴とする。
本考案に係る理美容用椅子は、前記背もたれ部が起きる際、前記背もたれ部の側面部と前記肘置き部との隙間に前記被施術者の腕が挟まれたとき、前記肘置き端部が変形する、ことを特徴とする。
本考案に係る理美容用椅子は、前記上端面部の前後方向において、前記非肘置き芯材領域が、前記可動範囲内から、前記可動範囲外の前方に至っている、ことを特徴とする。
本考案に係る理美容用椅子は、前記後端面部の上下方向において、前記非肘置き芯材領域が、前記可動範囲内から、前記可動範囲外の下方に至っている、ことを特徴とする。
本考案に係る理美容用椅子は、前記上端面部の前後方向において、前記非肘置き芯材領域が、前記可動範囲内から、前記可動範囲外の前方に至り、前記後端面部の上下方向において、前記非肘置き芯材領域が、前記可動範囲内から、前記可動範囲外の下方に至っている、ことを特徴とする。
本考案に係る理美容用椅子は、前記背もたれ部の内側に、芯材である背もたれ本体部を有し、前記背もたれ部の側面部の内側に、前記背もたれ本体部が欠落した非背もたれ芯材領域を有し、前記非背もたれ芯材領域にクッション材を有する、ことを特徴とする。
本考案に係る理美容用椅子は、前記上端面部の前後方向において、前記非肘置き芯材領域が、前記可動範囲内から、前記可動範囲外の前方に至り、前記背もたれ部の内側に、芯材である背もたれ本体部を有し、前記背もたれ部の側面部の内側に、前記背もたれ本体部が欠落した非背もたれ芯材領域を有し、前記非背もたれ芯材領域にクッション材を有する、ことを特徴とする。
本考案に係る理美容用椅子は、前記肘置き部のうち、前記背もたれ部の側面部と対面する内面部が、後方に向かうにしたがって、前記肘置き部において前記内面部の反対側である外面部に向けて近づいた、ことを特徴とする。
本考案に係る理美容用椅子は、被施術者が着座する座部に対して後方に向けて倒れ、又は、前方に向けて起きる背もたれ部と、背もたれ部の側方に配置されて背もたれ部の側面部と対面する肘置き部とを有し、肘置き部が、芯材である肘置き本体部と、肘置き本体部を覆う肘置きカバー部とを有し、肘置き部のうち、被施術者の腕が置かれる上端面部から、上端面部の後端部に連接された後端面部に渡って形成された肘置き端部は、側方から視して外側の肘置きカバー部が角張っており、内側において肘置き本体部が欠落した部位である非肘置き芯材領域にクッション材を有する。すなわち、肘置き端部において、カバー部が角張っているため、背もたれ部が動くという雰囲気が抑えられ、施術を受けるための椅子であることが被施術者に察知され難い。したがって、背もたれ部が倒れないリビングソファー等を被施術者に想起させ、被施術者が感じる施術への緊張が和らぐ。また、仮に、被施術者の腕が背もたれ部と肘置き端部との隙間に挟まっても、内側の非肘置き芯材領域にクッション材があることから、肘置き端部が伸縮し、又は撓むことで変形するため、腕への負担が少なく、腕が隙間からすぐに外れる。
本考案に係る理美容用椅子は、肘置き端部が、側方から視した背もたれ部の可動範囲内に含まれている。この構成により、背もたれ部の可動範囲内において肘置き端部が変形するため、仮に、被施術者の腕が背もたれ部と肘置き端部との隙間に挟まっても、腕への負担が少なく、腕が隙間からすぐに外れる。
本考案に係る理美容用椅子は、背もたれ部が起きる際、背もたれ部の側面部と肘置き部との隙間に被施術者の腕が挟まれたとき、肘置き端部が変形する。したがって、腕への負担が少なく、腕が隙間からすぐに外れる。
本考案に係る理美容用椅子は、上端面部の前後方向において、非肘置き芯材領域が、可動範囲内から、可動範囲外の前方に至っている。すなわち、肘置き部における肘置き端部以外の部分は、クッション材ではない硬い芯材である肘置き本体部で構成されているため、背もたれ部と肘置き本体部との間に被施術者の腕が挟まれると、腕に負担が掛かるが、本考案は、クッション材を有する非肘置き芯材領域が、可動範囲外の前方に至っているため、仮に、被施術者の腕が背もたれ部と肘置き端部との隙間に挟まっても、被施術者の腕が、背もたれ部と肘置き本体部との間に挟まることはなく、腕への負担が少ない。なお、仮に、可動範囲の境界に肘置き本体部があり、被施術者の腕が背もたれ部と肘置き端部との隙間に挟まった場合、可動範囲の境界で、背もたれ部と硬い肘置き本体部との間に被施術者の腕が挟まる可能性がある。
本考案に係る理美容用椅子は、後端面部の上下方向において、非肘置き芯材領域が、可動範囲内から、可動範囲外の下方に至っている。すなわち、クッション材を有する非肘置き芯材領域が、可動範囲外の下方に至っているため、仮に、被施術者の腕が背もたれ部と肘置き端部との隙間に挟まっても、被施術者の腕が、背もたれ部と肘置き本体部との間に挟まることはなく、腕への負担が少ない。
本考案に係る理美容用椅子は、背もたれ部の内側に、芯材である背もたれ本体部を有し、背もたれ部の側面部の内側に、背もたれ本体部が欠落した非背もたれ芯材領域を有し、非背もたれ芯材領域にクッション材を有している。すなわち、起きて来た背もたれ部が、肘置き端部とすれ違う部位である背もたれ部の側面部に、クッション材を有しているため、仮に、被施術者の腕が背もたれ部と肘置き端部との隙間に挟まっても、背もたれ部の側面部が撓むことで変形するため、腕への負担が少なく、腕が隙間からすぐに外れる。
本考案に係る理美容用椅子は、肘置き部のうち、背もたれ部の側面部と対面する内面部が、後方に向かうにしたがって、肘置き部において内面部の反対側である外面部に向けて近づいている。すなわち、肘置き部は、内面部のうち、起きて来た背もたれ部がすれ違う部位が、湾曲又は傾斜等しており、また、当該部位が湾曲又は傾斜等したことによって、当該部位と背もたれ部の側面部との隙間が広い。したがって、仮に、被施術者の腕が背もたれ部の側面部と肘置き部の内面部との隙間に挟まっても、湾曲又は傾斜等した面との接触であれば腕への衝撃は抑えられるし、隙間が広い分、腕が圧迫される度合いも抑えることができる。
図1は、本考案の実施形態に係る理美容用椅子の外観斜視図である。 図2は、本考案の実施形態に係る理美容用椅子を上方から視した上面図である。 図3は、本考案の実施形態に係る理美容用椅子を前方から視した前面図である。 図4は、本考案の実施形態に係る理美容用椅子を側方から視した側面図である。 図5は、本考案の実施形態に係る理美容用椅子を後方から視した後面図である。 図6は、図3のVI-VI断面であって、本考案の実施形態に係る理美容用椅子の側面断面図である。 図7は、図3のVII-VII断面であって、本考案の実施形態に係る理美容用椅子の肘置き部断面図である。 図8は、図6と同じ断面であって、本考案の実施形態に係る理美容用椅子の椅子本体部が上昇した状態の側面断面図である。 図9は、本考案の実施形態に係る理美容用椅子の背もたれ部が倒れた状態の外観斜視図である。 図10は、本考案の実施形態に係る理美容用椅子の背もたれ部が倒れた状態の前面図である。 図11は、本考案の実施形態に係る理美容用椅子の背もたれ部が倒れた状態の側面図である。 図12は、図10のXII-XII断面であって、本考案の実施形態に係る理美容用椅子の背もたれ部が倒れた状態の側面断面図である。 図13は、図2のXIII-XIII断面であって、本考案の実施形態に係る理美容用椅子の背もたれ部の縦断面図である。
以下は、本考案の実施形態に係る理美容用椅子の説明である。図1ないし13には、理美容用椅子1の外観及び断面が示されている。図1ないし12に示されているとおり、理美容用椅子1は、背もたれ部5が倒れ、又は、起きることで、姿勢が変化し、更に、椅子本体部2が昇降又は回転することで、状態が変化する。ここで、理美容用椅子1の背もたれ部5が起きた姿勢である座姿勢、かつ、椅子本体部2が最も下降した位置である最下位置にある最下状態は、図1ないし7に示され、座姿勢、かつ、椅子本体部2が最も上昇した位置である最上位置にある最上状態は、図8に示され、背もたれ部5が倒れた姿勢である寝姿勢、かつ、最上状態は、図9ないし12に示されている。図13に示されているのは、背もたれ部5の縦断面である。
なお、以下の説明では、図1に示されているとおり、理美容用椅子1の正面側であって、背もたれ部5が起きる方向を前方(Front)とし、理美容用椅子1の背面側であって、背もたれ部5が倒れる方向を後方(Back)とし、理美容用椅子1の椅子本体部2が昇降する方向を上方(Up)又は下方(Down)とし、理美容用椅子1の横幅方向を左右側方(Left Side、Right Side)とする。
図1ないし8に示されているとおり、理美容用椅子1は、椅子本体部2と、床等の設置面に置かれて椅子本体部2を下方から支持する支持脚部20と、この支持脚部20と椅子本体部2との間に配置された昇降機構25と、椅子本体部2、昇降機構25の左右側方及び後方を囲って支持脚部20に取り付けられた囲い部26とを有している。
椅子本体部2は、被施術者(図示省略)が着座する座部3と、この座部3の前方端部に連結されて被施術者の脚が載せられる脚置き部4と、座部3の後方端部に連結されて被施術者の上半身が載せられる背もたれ部5と、この背もたれ部5の上方端部に連結された枕部7と、座部3及び背もたれ部5の左右側方に配置されて被施術者の腕が載せられる肘置き部10とを有している。施術者(図示省略)に操作されることで、椅子本体部2は自在に昇降し、背もたれ部5は、後方に向けて倒れ又は前方に向けて起きて座部3に対する角度が変化する。椅子本体部2の姿勢は、施術者に操作されることで、任意に変化するし、また、予め決定された姿勢に、自動的に変化する。なお、背もたれ部5の動作は、後述の制御部(図示省略)によって制御される。
肘置き部10は、ほぼ四角形の板状であり、座部3及び背もたれ部5を介して左右一対で構成され、背もたれ部5の側面部6と対面している。図7に示されているとおり、肘置き部10は、肘置き本体部16と、この肘置き本体部16を覆う肘置きクッション部17と、肘置き本体部16を肘置きクッション部17ごと覆う肘置きカバー部18とを有している。また、肘置き部10は、被施術者の腕が置かれる上端面部11と、この上端面部11の後方端部に連接された後端面部12と、上端面部11と後端面部12とが連接された部位であって、上端面部11から後端面部12に渡って形成された肘置き端部13と、背もたれ部5の側面部6と対面する側である内面部15(図1等参照)と、この内面部の反対側である外面部19(図1等参照)とを有している。なお、各部11,12,13,15は、肘置き本体部16及び肘置きカバー部18を含めた肘置き部10としての部位を指すため、以下では、原則として、肘置き本体部16及び肘置きカバー部18を区別することなく同一の名称、符号をもって各部11,12,13,15を説明し、必要に応じて、肘置き本体部16の各部11,12,13,15と、肘置きカバー部18の各部11,12,13,15とを区別して説明する。
肘置きカバー部18は、例えば、天然皮革、人工皮革、合成皮革、天然繊維、化学繊維等である。なお、カバーは、肘置き部10のみならず、椅子本体部2及び囲い部26にも取り付けられている。
図7に示されているとおり、側方から視して、肘置き部10において、上端面部11は、水平又はほぼ水平であり、後端面部12は、垂直又はほぼ垂直である。したがって、上端面部11と後端面部12とは、直角又はほぼ直角に連接されている。肘置き端部13は、上端面部11の後方端部及び後端面部12の上方端部を含む一帯であって、側方から視して、例えば、直角三角形又は三角形等の形状を含んだ範囲である。
肘置き本体部16は、例えば、金属、樹脂、木等の芯材で構成されている。肘置き本体部16は、肘置き端部13に相当する部位が欠落した形状である。すなわち、肘置き本体部16の上端面部11のうち、後方端部は、側方から視して、後方に向かうにしたがって徐々に下方に傾斜したことで傾斜部60が形成されている。肘置き本体部16の後端面部12は、側方から視して、段違いに形成された段部61を有し、この段部61から上方に向かうにしたがって徐々に前方に傾斜した傾斜部60に連接されている。
肘置き端部13は、外側である肘置き端部カバー部14と、内側である非肘置き芯材領域69とから構成されている。非肘置き芯材領域69は、クッション材である肘置きクッション部17を有している。クッション材は、例えば、ポリウレタン等である。非肘置き芯材領域69は、側方から視して、直角三角形又は三角形の第一領域62と、長方形又は四角形である第二領域63とを有している。肘置き端部カバー部14は、側方から視して、角が角張っている。肘置き端部13は、側方から視した背もたれ部5の可動範囲MA内に含まれ、かつ、可動範囲MA内から、可動範囲MAの前方の外側及び下方の外側に至っている。ここで、背もたれ部5の可動範囲MAは、座姿勢から寝姿勢に変化する際の背もたれ部5の表面の軌跡である。詳説すれば、傾斜部60が、可動範囲MAの内側から外側に至っていることで、非肘置き芯材領域69の第一領域62は、上端面部11の前後方向において、可動範囲MA内から可動範囲MAの前方の外側に渡って存在している。一方で、段部61が、可動範囲MAの内側から外側に至っていることで、非肘置き芯材領域69の第二領域63は、後端面部12の上下方向において、可動範囲MA内から可動範囲MAの下方の外側に渡って存在している。換言すれば、座姿勢における背もたれ部5の表面は、第一領域62よりも後方にあり、寝姿勢における背もたれ部5の表面は、第二領域63よりも上方にある。
図2に示されているとおり、上方から視して、後端面部12は湾曲している。詳説すれば、肘置き部10において、内面部15の後方端部は、後方に向かうにしたがって、外面部19に向けて近づくように、側方に向けて湾曲し、背もたれ部5の側面部6と対面している。
図13に示されているとおり、背もたれ部5は、芯材である背もたれ本体部65と、この背もたれ本体部65を覆う背もたれクッション部66と、背もたれ本体部65を背もたれクッション部66ごと覆う背もたれカバー部67とを有している。背もたれ部5の側面部6の内側には、背もたれ本体部65の一部が欠落したことで非背もたれ芯材領域68が形成され、この非背もたれ芯材領域68は、クッション材である背もたれクッション部66を有している。非背もたれ芯材領域68は、前方から視して、上下に長手の長方形である。
図1ないし7に示されているとおり、支持脚部20は、設置面に置かれて回転する回転部21と、この回転部21に固定された脚本体部22とを有している。回転部21は、円板状であり、車輪やベアリング(図示省略)を介して、上下方向を回転軸として回転する。脚本体部22は、円柱の棒状であり、回転部21から上方に向けて伸びている。脚本体部22の上方端部には、脚基板部23が固定されている。
昇降機構25は、複数のリンク機構や、油圧又は空圧のピストンシリンダーから構成されている。リンク機構は、脚基板部23と椅子本体部2の座部3との間に連結されている。シリンダーに対してピストンが伸縮することでリンク機構が稼働し、椅子本体部2が支持脚部20に対して昇降する。
囲い部26は、脚基板部23に固定されている。囲い部26は、椅子本体部2及び昇降機構25の左側方に配置された左側板部27と、椅子本体部2及び昇降機構25の右側方に配置された右側板部28と、左右側板部27,28と連接されて椅子本体部2及び昇降機構25の後方に配置された後方板部29とを有している。各板部27,28,29は、ほぼ板状であり、右側板部28と左側板部27とが椅子本体部2を介して対面し、左右側板部27,28の後方端部に、後方板部29が連接されている。囲い部26で囲まれた内側の領域は、内側範囲IAである。図8に示されているとおり、内側範囲IAは、囲い部26で囲まれた内側であって、囲い部26の下方端部から上方端部までの間である。この内側範囲IA内で昇降機構25が稼働し、椅子本体部2が昇降することで、昇降機構25及び椅子本体部2の一部は、囲い部26によって遮蔽され、外部から視認されない。昇降機構25及び椅子本体部2の肘置き部10の下方端部は、最下状態から最上状態に渡って内側範囲IAにあり、一方で、椅子本体部2の座部3は、少なくとも最下状態から最上状態の直前まで内側範囲IAにある。
図1ないし7に示されている座姿勢かつ最下状態をセンサー(図示省略)が検知すると、最下状態検知信号が、センサーから制御部に送信される。制御部は、センサーからの最下状態検知信号に基づいて、背もたれ部5が倒れる動作を所定の範囲に規制する。したがって、最下状態では、背もたれ部5は、囲い部26の後方板部29に当たらない範囲で倒れる。座姿勢かつ最下状態において、フットスイッチ(図示省略)が操作されることで、椅子本体部2が上昇すると、図8に示されているとおり、理美容用椅子1は、座姿勢かつ最上状態に変化する。最下状態から最上状態に渡って、昇降機構25及び椅子本体部2の肘置き部10の下方端部は、内側範囲IAにあるし、座部3も概ね内側範囲IAにある。
最上状態では、座部3に対する背もたれ部5の回転軸8が、内側範囲IAにおける上方の外側にあり、この最上状態をセンサーが検知すると、最上位検知信号が、センサーから制御部に送信される。制御部は、センサーからの最上位検知信号に基づいて、背もたれ部5が倒れる動作を許容する。したがって、最上状態では、背もたれ部5が所定の範囲に規制されずに動作する。背もたれ部5が倒れると、理美容用椅子1は、図9ないし12に示されているとおり、最上状態、かつ、寝姿勢に変化する。寝姿勢をセンサーが検知すると、寝姿勢検知信号が、センサーから制御部に送信される。制御部は、寝姿勢検知信号に基づいて、椅子本体部2が下降する動作を拒否する。したがって、寝姿勢では、椅子本体部2は下降しない。
以上のとおり、理美容用椅子1が構成されている。
以下は、理美容用椅子1の作用効果の説明である。
上記したとおり、本実施形態は、椅子本体部2、昇降機構25の左右側方及び後方を囲って支持脚部20に取り付けられた囲い部26を有している(図1参照。)。椅子本体部2が昇降する際、最下状態から最上状態に渡って、昇降機構25及び椅子本体部2の肘置き部10の下方端部は、内側範囲IAにあるし、座部3も概ね内側範囲IAにある(図8参照。)。すなわち、囲い部26によって昇降機構25周辺が遮蔽されたことで、椅子本体部2が昇降するという雰囲気が抑えられ、施術を受けるための椅子であることが被施術者に察知され難い。また、椅子本体部2の周囲が囲い部26に囲われたことで、例えば,リビングソファー等に近い外観が実現する。したがって、被施術者が感じる施術への緊張が和らぐ。また、本実施形態では、支持脚部20が回転部21を有し、この回転部21によって、椅子本体部2が回転するため、リビングソファー等に近い外観でありつつも、理美容用椅子1としての機能を発揮することができる。
本実施形態では、椅子本体部2が肘置き部10を有している(図1等参照。)。すなわち、被施術者は、肘を肘置き部10に置くことができる。したがって、例えば、椅子本体部2の昇降中であっても、施術者は、肘を肘置き部10に置いて身体を安定させることができる。
本実施形態では、制御部は、センサーからの最下状態検知信号に基づいて、背もたれ部5が倒れる動作を所定の範囲に規制する。すなわち、背もたれ部5は、倒れる際に囲い部26の後方板部29と干渉する位置では、制御部の制御によって、後方板部29に当たらない範囲で倒れる。一方で、後方板部29と干渉しない位置である内側範囲IAの外側では、倒れる動作が所定の範囲に規制されずに許容される(図8参照。)。したがって、背もたれ部5は、囲い部26と干渉せずに動作をすることができる。
本実施形態では、肘置き部10は、上端面部11と後端面部12とが連接された部位であって、上端面部11から後端面部12に渡って形成された肘置き端部13を有している(図7参照。)。肘置き端部13は、外側である肘置き端部カバー部14と、内側であってクッション材を有する非肘置き芯材領域69とから構成されている。すなわち、側方から視して、肘置き部10の後方端部において肘置き端部カバー部14が角張っているため、背もたれ部5が動くという雰囲気が抑えられ、施術を受けるための椅子であることが被施術者に察知され難い。したがって、被施術者が感じる施術への緊張が和らぐ。また、仮に、被施術者の腕が背もたれ部5と肘置き端部13との隙間9に挟まっても、非肘置き芯材領域69がクッション材で構成されていることから、肘置き端部13が伸縮し、又は撓むことで変形するため、腕への負担が少なく、腕が隙間9からすぐに外れる。
本実施形態では、肘置き端部13が、側方から視した背もたれ部5の可動範囲MA内にある(図7参照。)。この構成により、背もたれ部5の可動範囲MA内において肘置き端部13が変形するため、仮に、被施術者の腕が背もたれ部5と肘置き端部13との隙間9に挟まっても、腕への負担が少なく、腕が隙間9からすぐに外れる。
更に、肘置き端部13は、可動範囲MA内から、可動範囲MAの前方の外側及び下方の外側に至っている。すなわち、肘置き本体部16は、クッション材ではない芯材等で構成されているため、背もたれ部5と肘置き本体部16との間に被施術者の腕が挟まれると、腕に負担が掛かるが、本実施形態は、クッション材である非肘置き芯材領域69を含む肘置き端部13が、可動範囲MA外の前方及び下方に至っているため、仮に、被施術者の腕が背もたれ部5と肘置き端部13との隙間9に挟まっても、被施術者の腕が、背もたれ部5と肘置き本体部16との間に挟まることはなく、腕への負担が少ない。
本実施形態では、背もたれ部5の側面部6と、肘置き部10の内面部15とは、少なくとも肘置き端部13において、隙間9を空けて対面していることから(図2参照。)、寝姿勢から座姿勢に変化する際、隙間9に被施術者の腕が挟まれる場合があるが、仮に、腕が隙間9に挟まれたとしても、クッション材である非肘置き芯材領域69が伸縮し、又は撓むことで、肘置き端部13が変形するため、腕への負担が少なく、腕が隙間9からすぐに外れる。
特に、肘置き部10において、内面部15の後方端部は、後方に向かうにしたがって、側方に向けて湾曲しているため、仮に、腕が隙間9に挟まれたとしても、湾曲した面との接触であれば腕への衝撃が抑えられる。更に、湾曲した後端面部12によって、隙間9が広いため、腕が圧迫される度合いも抑えることができる。
本実施形態では、背もたれ部5の側面部6の内側には、背もたれ本体部65の一部が欠落したことで形成された非背もたれ芯材領域68に、クッション材を有している。すなわち、起きて来た背もたれ部5が、肘置き端部13とすれ違う部位である側面部6に、クッション材を有しているため、仮に、被施術者の腕が背もたれ部5と肘置き端部13との隙間9に挟まっても、側面部6が撓むことで変形するため、腕への負担が少なく、腕が隙間9からすぐに外れる。
なお、本考案の他の実施形態は、脚置き部を有していない。
他の実施形態は、枕部を有していない。
他の実施形態は、制御部を有していない。
他の実施形態では、回転部の形状は任意である。例えば、回転部は、例えば、四角形、多角形の平板状である。
他の実施形態では、脚本体部の形状は任意である。例えば、脚本体部は、角柱状である。
他の実施形態では、椅子本体部の全体が、内側範囲内で昇降する。
他の実施形態では、制御部は、最下状態において、背もたれ部が倒れる動作を拒否する。
他の実施形態では、制御部は、座部に対する背もたれ部の回転軸が、内側範囲の外側にあるときに、背もたれ部が倒れる動作を許容する。換言すれば、背もたれ部は、倒れる際に後方の囲い部と干渉する内側範囲内では、制御部の制御によって、倒れる動作が規制される。
他の実施形態では、肘置き端部の形状は、任意であり、例えば、四角形、台形、扇形、円形等である。
他の実施形態では、非肘置き芯材領域の範囲や形状は、任意である。例えば、非肘置き芯材領域は、第一領域又は第二領域のみであり、各領域は、三角形又は四角形以外の任意の形状である。
他の実施形態では、非背もたれ芯材領域の範囲や形状は、任意である。
他の実施形態では、非背もたれ芯材領域を有していない。
他の実施形態では、後端面部が湾曲していない。この場合、後端面部は、平坦であり、内面部と直角又はほぼ直角に連接されている。
他の実施形態では、後端面部は、平面から視して、一部のみが湾曲し一部が平坦である。
他の実施形態では、後端面部は、平面から視して、傾斜している。すなわち、内面部の後端部は、後方に向かうにしたがって外面部に向けて近づくように、側方に向けて傾斜している。
他の実施形態では、後端面部は、平面から視して、一部のみが傾斜し一部が平坦である。
他の実施形態では、後端面部は、平面から視して、段違いとなっている。
以上、本考案の実施形態を詳述したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではない。そして本考案は、実用新案登録請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
1 理美容用椅子
2 椅子本体部
3 座部
4 脚置き部
5 背もたれ部
6 側面部
7 枕部
8 回転軸
9 隙間
10 肘置き部
11 上端面部
12 後端面部
13 肘置き端部
14 肘置き端部カバー部
15 内面部
16 肘置き本体部
17 肘置きクッション部
18 肘置きカバー部
19 外面部
20 支持脚部
21 回転部
22 脚本体部
23 脚基板部
25 昇降機構
26 囲い部
27 左側板部
28 右側板部
29 後方板部
60 傾斜部
61 段部
62 第一領域
63 第二領域
65 背もたれ本体部
66 背もたれクッション部
67 背もたれカバー部
68 非背もたれ芯材領域
69 非肘置き芯材領域
MA 可動範囲
IA 内側範囲

Claims (9)

  1. 被施術者が着座する座部に対して後方に向けて倒れ、又は、前方に向けて起きる背もたれ部と、
    前記背もたれ部の側方に配置されて前記背もたれ部の側面部と対面する肘置き部と、を有し、
    前記肘置き部が、芯材である肘置き本体部と、前記肘置き本体部を覆う肘置きカバー部と、を有し、
    前記肘置き部のうち、前記被施術者の腕が置かれる上端面部から、前記上端面部の後端部に連接された後端面部に渡って形成された肘置き端部は、側方から視して外側の前記肘置きカバー部が角張っており、内側において前記肘置き本体部が欠落した部位である非肘置き芯材領域にクッション材を有する、
    ことを特徴とする理美容用椅子。
  2. 前記肘置き端部が、側方から視した前記背もたれ部の可動範囲内に含まれた、
    ことを特徴とする請求項1に記載された理美容用椅子。
  3. 前記背もたれ部が起きる際、
    前記背もたれ部の側面部と前記肘置き部との隙間に前記被施術者の腕が挟まれたとき、
    前記肘置き端部が変形する、
    ことを特徴とする請求項2に記載された理美容用椅子。
  4. 前記上端面部の前後方向において、前記非肘置き芯材領域が、前記可動範囲内から、前記可動範囲外の前方に至っている、
    ことを特徴とする請求項3に記載された理美容用椅子。
  5. 前記後端面部の上下方向において、前記非肘置き芯材領域が、前記可動範囲内から、前記可動範囲外の下方に至っている、
    ことを特徴とする請求項3に記載された理美容用椅子。
  6. 前記上端面部の前後方向において、前記非肘置き芯材領域が、前記可動範囲内から、前記可動範囲外の前方に至り、
    前記後端面部の上下方向において、前記非肘置き芯材領域が、前記可動範囲内から、前記可動範囲外の下方に至っている、
    ことを特徴とする請求項3に記載された理美容用椅子。
  7. 前記背もたれ部の内側に、芯材である背もたれ本体部を有し、前記背もたれ部の側面部の内側に、前記背もたれ本体部が欠落した非背もたれ芯材領域を有し、前記非背もたれ芯材領域にクッション材を有する、
    ことを特徴とする請求項3に記載された理美容用椅子。
  8. 前記上端面部の前後方向において、前記非肘置き芯材領域が、前記可動範囲内から、前記可動範囲外の前方に至り、
    前記背もたれ部の内側に、芯材である背もたれ本体部を有し、前記背もたれ部の側面部の内側に、前記背もたれ本体部が欠落した非背もたれ芯材領域を有し、前記非背もたれ芯材領域にクッション材を有する、
    ことを特徴とする請求項3に記載された理美容用椅子。
  9. 前記肘置き部のうち、前記背もたれ部の側面部と対面する内面部が、後方に向かうにしたがって、前記肘置き部において前記内面部の反対側である外面部に向けて近づいた、
    ことを特徴とする請求項1から請求項8の何れか1項に記載された理美容用椅子。
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