JP2017118796A - 埋込磁石型ロータユニット - Google Patents

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Naotake Kanda
尚武 神田
吉川 浩
Hiroshi Yoshikawa
浩 吉川
太規 竹内
Taiki Takeuchi
太規 竹内
柴田 由之
Yoshiyuki Shibata
由之 柴田
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Abstract

【課題】コアの径方向外側に位置する永久磁石の部分の材質にかかわらず、減磁を抑制できるようにした埋込磁石型ロータユニットを提供する。【解決手段】コアは、第1薄板状部材32および第2薄板状部材34の積層体であり、それらには、永久磁石40が充填されている第1挿入孔36および第2挿入孔38が形成されている。第1薄板状部材32においては、径方向Dr外側における第1挿入孔36や第2挿入孔38の端部に、永久磁石40にスリットを形成するための分離部39が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、磁性体からなる薄板状部材が積層されたコアと、該コアに埋め込まれた永久磁石と、を備え、単一または複数個が前記コアの軸方向において連結されてロータを構成する埋込磁石型ロータユニットに関する。
たとえば特許文献1には、コアの軸方向に直交する断面において、コアの径方向外側に開いたU字状をなす永久磁石が充填されたロータが記載されている。この永久磁石のうち、コアの径方向外側の部分は、焼結磁石にて構成されている。一方、永久磁石のうち、コアの径方向内側の部分は、ボンド磁石にて構成されている。これは、U字状の磁石においては、径方向外側の部分にステータからの逆磁界が集中しやすいことから、この部分をボンド磁石にて構成する場合には、減磁が生じやすいことに鑑みたものである。
特開2015−133839号公報
ところで、上記ロータの場合、永久磁石の径方向外側の部分に敢えて減磁しにくい磁石を用いる必要が生じる。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コアの径方向外側に位置する永久磁石の部分の材質にかかわらず、減磁を抑制できるようにした埋込磁石型ロータユニットを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段およびその作用効果について記載する。
1.磁性体からなる薄板状部材が積層されたコアと、該コアに埋め込まれた永久磁石と、を備え、単一または複数個が前記コアの軸方向において連結されてロータを構成する埋込磁石型ロータユニットにおいて、前記コアには、前記軸方向に直交する平面に交差する方向において当該コアを貫通して且つ、特定の磁極を構成する永久磁石が充填されている第1挿入孔および前記特定の磁極を構成する永久磁石が充填されている第2挿入孔が形成されており、前記第1挿入孔に充填されている前記永久磁石と前記第2挿入孔に充填されている前記永久磁石とは前記コアの周方向において互いに対向しており、該互いに対向する部分は、前記特定の磁極を構成しており、前記薄板状部材は、前記第1挿入孔に充填されている前記永久磁石のうち前記コアの径方向外側における端部にスリットを形成するための前記第1挿入孔の分離部を備える第1薄板状部材と、該分離部を備えない第2薄板状部材とを含み、前記スリットは、前記径方向外側に行くほど前記特定の磁極の中央部から離れる方向に延びており、前記分離部の透磁率は前記永久磁石の透磁率よりも高い。
上記構成では、第1挿入孔に充填されている永久磁石および第2挿入孔に充填されている永久磁石がコアの周方向において互いに対向する部分が特定の磁極を構成しているため、第1挿入孔に充填されている永久磁石の配向方向は、コアの周方向に近くなる。一方、ステータによってコアに印加される磁場の方向は、周方向に直交する方向に近くなる。ここで、ステータから磁場が印加されることに起因して永久磁石に入る磁束の磁束密度や永久磁石から出る磁束の磁束密度は、コアの径方向内側と比較して外側において高くなりやすい。このため、ステータから強い磁場が印加される場合、第1挿入孔に充填されている永久磁石のコアの径方向外側における端部には、配向方向に交差した方向に強い磁場が印加され、同端部に減磁が生じるおそれがある。この点、上記構成では、第1挿入孔に充填されている永久磁石のコアの径方向外側における端部に、スリットを設けている。このスリットは、周方向に交差する方向に延びているため、ステータの磁場の印加方向に近い方向に延びているものである。そして、スリットを構成する分離部は、透磁率が永久磁石よりも高いため、ステータから磁場が印加されることに起因した磁束は、分離部が磁気飽和するまでは永久磁石よりも分離部を通過しやすい。したがって、第1挿入孔に充填されている永久磁石のコアの径方向外側における端部に配向方向とは相違する方向の磁場が印加されることを抑制することができる。したがって、コアの径方向外側に位置する永久磁石の部分の材質にかかわらず、減磁を抑制できる。
2.上記1記載の埋込磁石型ロータユニットにおいて、前記薄板状部材は、前記第2挿入孔に充填されている前記永久磁石のうち前記径方向外側における端部にスリットを形成するための前記第2挿入孔の分離部を備える第3薄板状部材と、該分離部を備えない第4薄板状部材とを備え、前記第3薄板状部材によって形成された前記スリットは、前記径方向外側に行くほど前記特定の磁極の中央部から離れる方向に延びており、当該スリットを形成する分離部の透磁率は前記永久磁石の透磁率よりも高く、前記第3薄板状部材は、前記第1薄板状部材または前記第2薄板状部材であり、前記第4薄板状部材は、前記第1薄板状部材または前記第2薄板状部材である。
上記構成では、第2挿入孔に充填されている永久磁石のコアの径方向外側における端部に配向方向とは相違する方向の磁場が印加されることを抑制することができることから、特定の磁極の減磁をいっそう抑制することができる。
3.上記2記載の埋込磁石型ロータユニットにおいて、前記第1挿入孔は、前記コアの径方向外側の端部において、前記コアの周方向における前記特定の磁極の中央部側に突出した突出部を備えており、前記第2挿入孔は、前記コアの径方向外側の端部において、前記コアの周方向における前記特定の磁極の中央部側に突出した突出部を備えている。
上記構成では、第2薄板状部材の第1挿入孔に充填されている永久磁石や第4薄板状部材の第2挿入孔に充填されている永久磁石は、径方向外側の端部の配向方向の長さが突出部を備えない場合と比較して長くなるため、減磁が生じることを抑制することができる。
4.上記3記載の埋込磁石型ロータユニットは、前記突出部の先端部は、丸みを帯びている。
上記構成では、突出部の先端部が丸みを帯びているため、尖った形状である場合と比較して、先端部への応力集中を緩和することができる。また、磁粉と樹脂との混合物を磁石材料として第1挿入孔や第2挿入孔に充填する場合、先端部に磁石材料を行き渡らせ易くなる。
5.上記1〜4のいずれか1項に記載の埋込磁石型ロータユニットにおいて、前記永久磁石は、樹脂と磁紛との混合物である。
上記構成では、樹脂と磁粉との混合物を磁石材料とするため、射出成形や圧縮成型を利用することにより、第1挿入孔や第2挿入孔が分離部によって分断されている場合であっても、永久磁石を容易に充填することができる。
第1の実施形態にかかる埋込磁石型ロータユニットの構成を示す斜視図。 (a)および(b)は、同実施形態にかかる第1薄板状部材および第2薄板状部材におけるロータユニットの断面図。 (a)および(b)は、同実施形態にかかるロータユニットの製造工程を示す図。 同実施形態にかかるステータの磁束を模式的に示す断面図。 (a)および(b)は、第2の実施形態にかかる第1薄板状部材および第2薄板状部材におけるロータユニットの断面図。 (a)および(b)は、上記実施形態の変形例にかかる第1薄板状部材および第2薄板状部材におけるロータユニットの断面図。 (a)および(b)は、上記実施形態の変形例にかかる第1薄板状部材および第2薄板状部材におけるロータユニットの断面図。 (a)および(b)は、上記実施形態の変形例にかかる第1薄板状部材および第2薄板状部材におけるロータユニットの断面図。
<第1の実施形態>
以下、埋込磁石型ロータユニットにかかる第1の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に示すロータ10は、埋込磁石同期機(IPMSM)を構成する。このIPMSMは、電動パワーステアリング装置(EPS)に内蔵されるものである。ロータ10は、円筒状をなしている。本実施形態にかかるロータ10は、3個の埋込磁石型ロータユニット(ロータユニット20)を回転軸の方向(軸方向Da)に連結することで構成されている。
ロータユニット20は、コア30と永久磁石40とを備えている。コア30は、珪素鋼板等の電磁鋼板を複数積層して形成されている。コア30は、その軸方向Daに貫通する第1挿入孔36および第2挿入孔38を、10個ずつ備えている。隣接する一対の第1挿入孔36および第2挿入孔38は、合流部CMPにて接続されており、軸方向Daに直交する断面における一対の第1挿入孔36および第2挿入孔38の形状は、略U字状の形状である。隣接する一対の第1挿入孔36および第2挿入孔38の組は、コア30の周方向Dcにおいて均等に配置されている。隣接する一対の第1挿入孔36および第2挿入孔38には、永久磁石40が埋め込まれている。永久磁石40は、磁粉と樹脂との混合物を磁石材料として、これが射出成形されることで製造されたものである。
図2(a)に、コア30を構成する第1薄板状部材32におけるロータユニット20の断面図を示し、図2(b)に、コア30を構成する第2薄板状部材34におけるロータユニット20の断面図を示す。コア30は、第1薄板状部材32および第2薄板状部材34の積層体である。具体的には、たとえば第1薄板状部材32の1または複数の積層体と、第2薄板状部材34の1または複数の積層体とが、交互に積み重なったものである。ただし、第1薄板状部材32が連続して積層される枚数(1枚を含む)や第2薄板状部材34が連続して積層される枚数(1枚を含む)が軸方向Daのいかなる位置においても一定であることは必須ではない。なお、第1薄板状部材32および第2薄板状部材34は、いずれも電磁鋼板である。
図2に示すように、単一の磁極MP1,MP2,…のそれぞれを構成する永久磁石40が充填されている一対の挿入孔である第1挿入孔36と第2挿入孔38とは、径方向Dr内側に行くほど互いに近接するように形成されている。ここで、径方向Drとは、コア30の中心軸Oから放射状に延びる方向であり、回転角度に応じて変化するものであるが、図2には、一例として、中心軸Oから図の上側に放射状に延びる方向を径方向Drとして図示している。なお、磁極MP1にとって径方向Dr外側とは、図2(a)に示す径方向Drを意味し、径方向Dr内側とは、図2(a)に示す径方向Drとは逆側を意味する。
ロータ10の各磁極は、径方向Dr内側に行くほど互いに近接する一対の第1挿入孔36および第2挿入孔38に充填されている永久磁石40が、コア30の周方向Dcにおいて互いに対向している部分によって構成されている。図2には、磁極MP1がN極であり、磁極MP2がS極であると記載している。なお、周方向Dcは、ロータ10の回転角度の変化速度に平行な方向であり、回転角度に応じて変化する方向である。ちなみに、図2(a)には、磁極MP8の周方向Dcを模式的に示している。磁極MP8においては、周方向Dcにおいて互いに対向している部分によって、S極が構成されている。
図2(b)に示すように、第2薄板状部材34における第1挿入孔36および第2挿入孔38は、コア30の径方向Dr外側の端部において、コア30の周方向Dcにおける磁極の中央部(合流部CMP)側に突出した突出部42を備えている。
同様、図2(a)に示すように、第1薄板状部材32における第1挿入孔36および第2挿入孔38も、コア30の径方向Dr外側の端部において、コア30の周方向Dcにおける磁極の中央部側に突出した突出部42を備えている。ただし、第1薄板状部材32における第1挿入孔36および第2挿入孔38は、径方向Dr外側の端部において、永久磁石40にスリットを形成するための分離部39によって複数に分断されている。すなわち、第1薄板状部材32における第1挿入孔36および第2挿入孔38に充填されている永久磁石40は、径方向Dr外側の端部において、分離部39によって複数に分割されている。
ここで、分離部39は、周方向Dcに交差する方向に延びている。詳しくは、径方向Drの外側に行くほど、周方向Dcにおける磁極の中央部から離れる方向に延びている。
図3に、ロータユニット20の製造工程を示す。
図3(a)は、コア30を構成するために、第1薄板状部材32および第2薄板状部材34を積層する積層工程を示す。なお、図3(a)においては、第1薄板状部材32の分離部39が記載されていないが、これによって、第2薄板状部材34のみが連続して積層されている軸方向Daの長さを規定するものではなく、図3(a)は、積層工程を模式的に示しているに過ぎない。
図3(b)は、第1挿入孔36および第2挿入孔38のそれぞれに磁石材料40aを充填する充填工程、および磁石材料40aを着磁する着磁工程を示す。なお、図3(b)は、ロータユニット20のうちの第1薄板状部材32における断面を示している。図3(b)に示すように、本実施形態では、コア30の径方向Dr外側に着磁装置50を対向して配置した状態で磁石材料40aを充填するため、充填工程において磁石材料40aが着磁される。このため、充填工程と着磁工程とは、重複している。なお、本実施形態では、径方向Dr外側の端部から磁石材料40aを充填することを想定しているため、図3(b)においては、径方向Dr内側には未だ磁石材料40aが充填されていない状態を記載している。
ここで、着磁装置50は、ロータユニット20の周方向Dcに交互に配置された永久磁石52および着磁ヨーク54をそれぞれ10個ずつ備えており、それらが図示しない非磁性部材により円環状に一体的に組み付けられている。永久磁石52は、コア30の第1挿入孔36および第2挿入孔38に充填される磁石材料40aに対してコア30の径方向Dr外側に位置するように配置されている。各永久磁石52は、周方向Dcの両側部が異なる磁極になっている。また各永久磁石52は、周方向Dcに隣り合うもの同士が同じ磁極で対向するように配置されている。そして各永久磁石52の同じ磁極同士で対向した部分に挟み込まれるようにして着磁ヨーク54が配置されている。
上記充填工程において、磁石材料40aは高温とされて流動性が付与され、しかも高圧にて第1挿入孔36および第2挿入孔38に充填される。これにより、磁石材料40aは、射出成形されることとなる。充填工程においては、磁石材料40aが、第1薄板状部材32における第1挿入孔36および第2挿入孔38のうちの分離部39によって分割された先端部にも充填される。
なお、図3(b)には、磁力線を模式的に記載している。着磁工程を経て製造された永久磁石40の配向方向は、図3(b)に示す磁力線が磁石材料40aを横切る方向となる。ここで、配向方向とは、永久磁石40の磁気モーメントの方向に平行な方向のこととする。図3(b)に示すように、本実施形態では、配向方向は、周方向Dcに平行またはこれに近い方向であり、周方向Dcとのなす角度が規定値(たとえば20°)以下となっている。
ここで、本実施形態の作用を説明する。
図4に、ロータ10をステータに対向させ同期電動機として使用する際のステータ60によって印加される磁場による磁束を模式的に示す。なお、図4には、第1薄板状部材32におけるロータ10の断面を示している。
図4に示されるように、ステータ60においてN極となっている部分から出た磁束は、磁極MP10における径方向Dr外側の部分においては、分離部39を構成する電磁鋼板の透磁率が永久磁石40の透磁率よりも高いために、永久磁石40を回避して分離部39を通過しやすい。そして、分離部39を通過した後に永久磁石40を通過する磁束の方向は、コア30の周方向Dcに近くなる。換言すれば、ステータ60によって印加される磁場に起因して永久磁石40を通過する磁束の方向は、永久磁石40の配向方向に近いものとなる。
また、ステータ60においてS極となっている部分に入る磁束は、磁極MP1における径方向Dr外側の部分においては、分離部39を構成する電磁鋼板の透磁率が永久磁石40の透磁率よりも高いために、永久磁石40の内部を径方向Drの外側に延びるよりも、分離部39を経由しやすい。このため、ステータ60においてS極となっている部分に入る磁束は、永久磁石40内においては、配向方向に近いものとなる。
なお、図4には第1薄板状部材32におけるロータ10の断面を示したが、第2薄板状部材34におけるロータ10の断面においても、ステータ60によって印加される磁場に起因して永久磁石40を通過する磁束の方向は、永久磁石40の配向方向に近いものとなる。これは、永久磁石40の透磁率よりも分離部39の透磁率の方が高いために、第2薄板状部材34の第1挿入孔36および第2挿入孔38に充填されている永久磁石40を通過する磁束は、第1薄板状部材32の分離部39を経由しやすいためである。
以上説明した本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られるようになる。
(1)第1薄板状部材32に分離部39を備えたため、コア30の径方向外側における永久磁石40の端部に配向方向とは相違する方向の磁場が印加されることを抑制することができる。したがって、コア30の径方向外側に位置する永久磁石40の部分の材質にかかわらず、減磁を抑制できる。
ちなみに、上記永久磁石40は、径方向Drの内側に凸の形状を有しており、ステータ60による磁束は、コア30の径方向Drの内側においては分散するために、その磁束密度が、径方向Drの外側よりも低くなる。このため、内側においては、分離部39を備えなくても減磁は生じにくい。
(2)第1挿入孔36および第2挿入孔38に、コア30の径方向Dr外側の端部において、コア30の周方向Dcにおける磁極の中央部側に突出した突出部42を備えた。これにより、第2薄板状部材34における第1挿入孔36および第2挿入孔38に充填されている永久磁石40の径方向Dr外側の端部における配向方向の長さが、突出部42を備えない場合と比較して長くなるため、減磁が生じることを抑制することができる。
(3)永久磁石40を、樹脂と磁紛との混合物を樹脂材料として射出成形によって形成した。これにより、第1挿入孔36や第2挿入孔38が分離部39によって分断されている場合であっても、第1挿入孔36や第2挿入孔38に永久磁石40を容易に充填することができる。
また、射出成形によって永久磁石40を形成したため、第1薄板状部材32の第1挿入孔36に充填された永久磁石40と第2薄板状部材34の第1挿入孔36に充填された永久磁石40とが結合され、第1薄板状部材32の第2挿入孔38に充填された永久磁石40と第2薄板状部材34の第2挿入孔38に充填された永久磁石40とも結合される。このため、第2薄板状部材34の第1挿入孔36および第2挿入孔38に充填された永久磁石40に加わる遠心力は、第1薄板状部材32の第1挿入孔36および第2挿入孔38に充填された永久磁石40に伝達し、これは、第1薄板状部材32のうち永久磁石40よりも径方向Dr外側の部分によって受け止められる。ここで、第1薄板状部材32は、分離部39を備えるために、第2薄板状部材34と比較して、コア30のうち永久磁石40よりも径方向Dr外側の部分と内側の部分との結合力が強い。したがって、第1薄板状部材32を備えることなく、第2薄板状部材34のみからコア30を構成する場合と比較すると、遠心力に対する強度を高めることができる。
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図5(a)および図5(b)に、本実施形態にかかるロータユニット20の第1薄板状部材32における断面および第2薄板状部材34における断面を示す。
図5に示すように、本実施形態では、突出部42の先端部Cに丸みを付与している。これにより、尖った形状である場合と比較して、先端部Cへの応力集中を緩和することができる。また、磁石材料を第1挿入孔36や第2挿入孔38に充填する場合、先端部Cに磁石材料を行き渡らせ易くなる。
<その他の実施形態>
なお、上記実施形態の各事項の少なくとも1つを、以下のように変更してもよい。以下において、「課題を解決するための手段」の欄に記載した事項と上記実施形態における事項との対応関係を符号等によって例示した部分があるが、これには、例示した対応関係に上記事項を限定する意図はない。
・「特定の磁極を構成する永久磁石について」
上記実施形態では、第2薄板状部材34部分の断面において、1個の永久磁石がロータ10の1つの磁極を構成する例を示したが、これに限らない。
図6に、1個の永久磁石がロータの隣接する2つの磁極の一部を構成する例を示す。図6(a)および図6(b)は、図2(a)および図2(b)に対応している。図6に示すように、第1挿入孔36と第2挿入孔38とは、第1薄板状部材32や第2薄板状部材によって形成される磁極の中央部の中央分断部37によって分断されている。一方、第1挿入孔36に充填されている永久磁石40は、たとえば磁極MP1のN極の一部および磁極MP2のS極の一部を構成しているなど、隣接する2個の磁極の一部を構成している。図6に示すように、本実施形態では、第1挿入孔36と第2挿入孔38とには、それぞれ周方向Dcの両側に突出部42が形成されている。そして、図6(a)に示すように、第1薄板状部材32は、周方向Dcの両側のそれぞれの突出部42に分離部39を備えている。ここで、磁極MP1を構成する永久磁石40が充填されている第1挿入孔36のうち、磁極MP1側に形成されている分離部39は、径方向Drの外側に行くほど、周方向Dcにおける磁極MP1の中央部から離れる方向に延びている。これに対し、磁極MP2側に形成されている分離部39は、径方向Drの外側に行くほど、周方向Dcにおける磁極MP2の中央部から離れる方向に延びている。
図7に、1個の永久磁石がロータの隣接する2つの磁極の一部を構成する別の例を示す。図7(a)および図7(b)は、図6(a)および図6(b)に対応している。図7に示す例は、永久磁石40のうちN極を構成する部分とS極を構成する部分との形状が対称性を有しない例である。
・「第3薄板状部材および第4薄板状部材」
上記実施形態では、第2挿入孔38に充填されている永久磁石40にスリットを形成する薄板状部材(第3薄板状部材)を第1薄板状部材32とし、第2挿入孔38に充填されている永久磁石40にスリットを形成しない薄板状部材(第4薄板状部材)を第2薄板状部材34としたが、これに限らない。
図8に、第3薄板状部材が第2薄板状部材34であり、第4薄板状部材が第1薄板状部材32である例を示す。なお、図8(a)および図8(b)は、図2(a)および図2(b)に対応している。
コア30を構成する薄板状部材が2種類であることも必須ではない。たとえば、コア30を、図8(a)および図8(b)に示す板状部材と、図2(a)および図2(b)に示す板状部材との積層体としてもよい。
・「薄板状部材について」
電磁鋼板に限らない。たとえば、FCD(球状黒鉛鋳鉄)や軟鉄等であってもよい。
・「第1挿入孔、第2挿入孔について」
上記実施形態では、第1挿入孔36および第2挿入孔38を、軸方向Daに延びるように形成したが、これに限らない。たとえば、軸方向Daに直交する平面(たとえば図1のコア30の表面)および軸方向Daの双方に交差する方向に延ばしてコア30を貫通させてもよい。
・「永久磁石の成形手法について」
射出成形に限らない。たとえば、圧縮成型であってもよい。これは、たとえば次のようにして行うことができる。すなわちまず、図2(b)における第1挿入孔36および第2挿入孔38と同一形状の孔が形成された成型用ガイドをコア30に接触させて配置し、成型用ガイドの孔および第1挿入孔36および第2挿入孔38に、磁石材料を充填する。次に、成形用ガイドの孔内の磁石材料が第1挿入孔36および第2挿入孔38に充填されるように圧力を印加する。
・「そのほか」
磁極の数としては、上記実施形態において例示したものに限らない。
上記実施形態では、ロータユニット20を3個備えることによって、ロータ10を構成したが、これに限らず、2個または4個以上であってもよく、また単一のロータユニット20によってロータ10が構成されてもよい。なお、ロータ10を構成するロータユニット20の数を複数とすることは、たとえば特開2014−121116号公報に記載されているように、ロータユニット20の径方向のみならず、軸方向からも磁場を印加する場合に特に有効である。
IPMSMとしては、EPS内蔵のものに限らない。たとえば、可変ギアステアリングシステム内蔵のものであってもよい。もっとも、転舵輪を転舵するためのアクチュエータに内蔵されるものにも限らない。
<備考>
・ロータユニット20を、軸方向Daの全ての断面が図2(b)となるものや、図5(b)となるもの、図6(b)となるもの、図7(b)となるものなどとすることもできる。この場合であっても、径方向端部における永久磁石の配向方向における長さが長くなるため、減磁を抑制することができる。
10…ロータ、20…ロータユニット、30…コア、32…第1薄板状部材、34…第2薄板状部材、36…第1挿入孔、37…中央分断部、38…第2挿入孔、39…分離部、40…永久磁石、40a…磁石材料、42…突出部、50…着磁装置、52…永久磁石、54…着磁ヨーク、60…ステータ。

Claims (5)

  1. 磁性体からなる薄板状部材が積層されたコアと、該コアに埋め込まれた永久磁石と、を備え、単一または複数個が前記コアの軸方向において連結されてロータを構成する埋込磁石型ロータユニットにおいて、
    前記コアには、前記軸方向に直交する平面に交差する方向において当該コアを貫通して且つ、特定の磁極を構成する永久磁石が充填されている第1挿入孔および前記特定の磁極を構成する永久磁石が充填されている第2挿入孔が形成されており、
    前記第1挿入孔に充填されている前記永久磁石と前記第2挿入孔に充填されている前記永久磁石とは前記コアの周方向において互いに対向しており、該互いに対向する部分は、前記特定の磁極を構成しており、
    前記薄板状部材は、前記第1挿入孔に充填されている前記永久磁石のうち前記コアの径方向外側における端部にスリットを形成するための前記第1挿入孔の分離部を備える第1薄板状部材と、該分離部を備えない第2薄板状部材とを含み、
    前記スリットは、前記径方向外側に行くほど前記特定の磁極の中央部から離れる方向に延びており、前記分離部の透磁率は前記永久磁石の透磁率よりも高い埋込磁石型ロータユニット。
  2. 前記薄板状部材は、前記第2挿入孔に充填されている前記永久磁石のうち前記径方向外側における端部にスリットを形成するための前記第2挿入孔の分離部を備える第3薄板状部材と、該分離部を備えない第4薄板状部材とを備え、
    前記第3薄板状部材によって形成された前記スリットは、前記径方向外側に行くほど前記特定の磁極の中央部から離れる方向に延びており、当該スリットを形成する分離部の透磁率は前記永久磁石の透磁率よりも高く、
    前記第3薄板状部材は、前記第1薄板状部材または前記第2薄板状部材であり、
    前記第4薄板状部材は、前記第1薄板状部材または前記第2薄板状部材である請求項1記載の埋込磁石型ロータユニット。
  3. 前記第1挿入孔は、前記コアの径方向外側の端部において、前記コアの周方向における前記特定の磁極の中央部側に突出した突出部を備えており、
    前記第2挿入孔は、前記コアの径方向外側の端部において、前記コアの周方向における前記特定の磁極の中央部側に突出した突出部を備えている請求項2記載の埋込磁石型ロータユニット。
  4. 前記突出部の先端部は、丸みを帯びている請求項3記載の埋込磁石型ロータユニット。
  5. 前記永久磁石は、樹脂と磁紛との混合物である請求項1〜4のいずれか1項に記載の埋込磁石型ロータユニット。
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