JP2012239327A - 永久磁石型モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】1磁極当たりの永久磁石の磁束量を多くすることができる永久磁石型モータを提供する。
【解決手段】永久磁石型モータは、回転子コアの内部に永久磁石を配置して構成される回転子を備える。永久磁石は、回転子コアにあって固定子との間の空隙に臨む空隙面に沿うように形成されるN角形の各辺に対応する部分に1磁極当たり複数個ずつ配置され、かつそれら複数個が前記辺の延び方向に離間された状態で配置された平板状の第1の永久磁石と、回転子コアにあって第1の永久磁石の空隙面とは反対側に位置させてそれぞれの一端部が対応する第1の永久磁石の一端部に接触若しくは近接し、かつそれぞれの他端部が空隙面から遠ざかる方向に向くように配置された1磁極当たり複数個ずつの平板状の第2の永久磁石と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は永久磁石型モータに関する。
回転子コアの内部に永久磁石を埋め込むように配置する埋め込み型の永久磁石型モータにおいては、回転子コア内に、平板状の複数個の永久磁石を多角形状となるように配置したり、各磁極の周方向の中央にて、固定子との間の空隙に対して遠ざかるように2個の平板状の永久磁石をV字状に配置したりしたものが提案されている。
特開平11−27913号公報
このような埋め込み型の永久磁石型モータにおいて、回転子の永久磁石から発生する磁束量は、概ね磁石の容易磁化方向(例えば磁石の厚さ方向)に垂直な断面積に比例する。前記磁石の容易磁化方向と平行する方向である磁石の厚さを厚くしても、磁束量を増やすことはできるが、磁石自身の磁気抵抗の増加および残留磁束密度の制限によって限界に達しやすい。従来技術の一つである回転子コア内に複数個の永久磁石を多角形状に配置する形態は、基本的な形態であるが、回転子コアの径寸法により磁石の断面積は制限される。これを改良したのが磁石をV字状配置したものであるが、これによっても1磁極当たりの磁石断面積は前者(多角形配置)の1.5倍程度に留まるのが一般的である。永久磁石として磁力が強いとされるネオジム磁石を使用できるような場合は、上記したような磁石配置によっても一定程度の磁束量を得られる場合もあるが、さらに、低回転時(低速時)に高トルクが要求される場合や、永久磁石としてネオジム磁石よりも磁力が弱いフェライト系磁石を使用する場合には、磁束量が不足する場合がある。
そこで、1磁極当たりの永久磁石の磁束量を多くすることができる永久磁石型モータを提供する。
本実施形態の永久磁石型モータは、固定子と、この固定子に対して空隙を介して回転可能に設けられ回転子コアの内部に永久磁石を配置して構成される回転子とを備え、前記回転子の磁極数をNとする。前記永久磁石は、前記磁極数Nに対応して前記回転子コアにあって前記空隙に臨む空隙面に沿うように形成されるN角形の各辺に対応する部分に1磁極当たり複数個ずつ配置され、かつそれら複数個が前記辺の延び方向に離間された状態で配置された平板状の第1の永久磁石と、前記回転子コアにあって前記第1の永久磁石の前記空隙面とは反対側に位置させてそれぞれの一端部が対応する前記第1の永久磁石の一端部に接触若しくは近接し、かつそれぞれの他端部が前記空隙面から遠ざかる方向に向くように配置された1磁極当たり複数個ずつの平板状の第2の永久磁石と、を備える。前記回転子の1磁極において、前記第1の永久磁石における前記空隙面側の面の磁極と、対をなす前記第2の永久磁石にあって互いに対向する側の面の磁極とが同極となっている。
第1実施形態による永久磁石型モータの縦断面図 永久磁石型モータの横断面図 要部の拡大横断面図 磁力線の流れを示す要部の拡大横断面図 第2実施形態による図2相当図 図3相当図 図4相当図
以下、複数の実施形態による永久磁石型モータを図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態について図1〜図4を参照して説明する。図1および図2に示すように第1実施形態は、インナーロータ形の永久磁石型モータを示している。この永久磁石型モータは、モータの外殻となるモータケース1を備えている。モータケース1は、この場合、それぞれアルミニウム製の上ケース2と下ケース3を備えている。これら上ケース2と下ケース3との間に、固定子4の固定子コア5が挟まれた状態で固着されている。固定子コア5は、軟磁性体である珪素鋼板を打ち抜き多数枚積層して構成されたもので、円環状をなし、内周部に複数個、この場合12個の突極部6(図2参照)を有している。各突極部6には、絶縁処理した後、この場合3相の固定子コイル7が巻装されている。固定子コイル7は、図示しないインバータ回路により通電制御される。
固定子コア5の内周部には回転子8が回転可能に配設されている。回転子8は、回転軸9と、この回転軸9の外周部に固着された円環状をなす回転子コア10とを備えている。回転軸9は、前記上ケース2および下ケース3に軸受11,12を介して回転自在に支持されている。回転子コア10は、固定子コア5と同様に、軟磁性体である珪素鋼板を打ち抜き多数枚積層して構成されたものである。この回転子コア10の外周面と固定子コア5の内周面(各突極部6の先端部)との間には微少な空隙13が形成されており、回転子8は、固定子4に対してその空隙13を介して回転可能に設けられている。回転子コア10の外周面は、固定子4との間の空隙13に臨む空隙面10aとなる。
回転子8の磁極数Nは、この場合8極である。なお、Nは4以上の偶数である。回転子コア10の内部には、図3にも示すように第1の磁石挿入口15と第2の磁石挿入口16とがそれぞれ複数個ずつ、この場合16個ずつ形成されている。そして、第1の磁石挿入口15には、第1の永久磁石17が挿入して固着され、また、第2の磁石挿入口16には、第2の永久磁石18が挿入して固着されている。これら第1の永久磁石17および第2の永久磁石18は、ともにフェライト系磁石により形成されたもので、断面が扁平な矩形状をなし、回転子コア10の軸方向(珪素鋼板の積層方向)に延びる平板状をなしている。
このうち、第1の磁石挿入口15に挿入された第1の永久磁石17は、磁極数8に対応して、回転子コア10にあって空隙13に臨む空隙面10aに沿うように形成される8角形の各辺に対応する部分に1磁極当たり複数個、この場合2個ずつ、合計16個配置されている。この場合、1磁極内の2個の第1の永久磁石17は、8角形の1辺を形成している。図3に示すように、1磁極内の2個の第1の永久磁石17の隣り合った一端部17a同士の間は、8角形の辺の延び方向(周方向)に離間している。これらの離間距離をL1とする。また、隣り合った磁極の隣り合った第1の永久磁石17の他端部17b同士は近接した状態となっていて、隣り合った第1の磁石挿入口15の端部には、それら他端部17b間に位置させて空間部19が形成されている。
第2の磁石挿入口16内に挿入された第2の永久磁石18は、回転子コア10にあって第1の永久磁石17の空隙面10aとは反対側(回転軸9側)に位置させて、1磁極当たり2個ずつ、合計16個配置されている。1磁極内の2個の第2の永久磁石18は、それぞれの一端部18aが対応する第1の永久磁石17の一端部17aに接触若しくは近接し、かつそれぞれの他端部18bが前記空隙面10aから遠ざかる方向に向くように配置されている。第2の永久磁石18は、対応する第1の永久磁石17に対して、一端部18aが第1の永久磁石17の一端部17aに接触若しくは近接し、他端部18が空隙面10aから遠ざかる方向に屈曲するように配置されている。
この場合、1磁極内の2個の第2の永久磁石18は、それぞれの一端部18a同士は対応する第1の永久磁石17に対応して、前記離間距離L1とほぼ同じ距離だけ周方向に離間し、かつそれぞれの他端部18b同士は接触若しくは近接した状態となっている。したがって、1磁極内の2個の第2の永久磁石18は、対をなしていて、頂点が空隙面10aから遠ざかる形態のV字状に配置されている。
ここで、第1の永久磁石17とこれに対応する第2の永久磁石18とのなす角度α1は、90度よりやや大きい角度となっている。また、V字状に配置された2個の第2の永久磁石18のなす角度β1は、90度より小さい角度となっている。
第1の永久磁石17および第2の永久磁石18は、ともに厚さ方向の表面側と裏面側とで異極となるように着磁されており、容易磁化方向は厚さ方向となっている。1磁極内において、2個の第1の永久磁石17における空隙面10a側の面の磁極と、対をなす2個の第2の永久磁石18にあって互いに対向する側の面の磁極とが同極となるように、第1の永久磁石17と第2の永久磁石18は配置されている。したがって、図3に示すように1磁極内において、2個の第1の永久磁石17における空隙面10a側の面の磁極がN極の場合、対をなす2個の第2の永久磁石18にあって互いに対向する側の面の磁極もN極となっている。なお、隣の磁極においては、当然ながら前記とは逆の着磁となっている。
図4には、上記構成において、第1の永久磁石17および第2の永久磁石18の磁力線の流れを模式的に示している。この場合、1磁極の第1の永久磁石17から発せられる磁力線A1は、例えば、当該第1の永久磁石17の外周部側(空隙13側)の回転子コア10、空隙13、固定子コア5のひとつの突極部6、隣の突極部6、空隙13、隣の磁極の第1の永久磁石17、当該第1の永久磁石17の内周部側(空隙13とは反対側)の回転子コア10を通り、もとの第1の永久磁石17に戻るように流れる。また、1磁極の第2の永久磁石18から発せられる磁力線A2は、例えば、対応する第1の永久磁石17間の回転子コア10、空隙13、固定子コア5の一つの突極部6、隣の突極部6、空隙13、隣の磁極の第1の永久磁石17間の回転子コア10、隣の磁極の第2の永久磁石18、当該隣の磁極の第2の永久磁石18ともとの第2の永久磁石18との間の回転子コア10を通り、もとの第2の永久磁石18に戻るように流れる。
このとき、第2の永久磁石18から発せられる磁力線A2は、磁極の中央となる2個の第1の永久磁石17間の回転子コア10を概ね通過して空隙13に達するようになるので、その分、1磁極における永久磁石(第1の永久磁石17と第2の永久磁石18)の磁束量を多くすることができる。この場合、1磁極内における2個の第1の永久磁石17間の離間距離L1は、ここを通過する磁力線の磁気飽和に近い値に設定してある。また、第1の永久磁石17から発せられる磁力線A1および第2の永久磁石18から発せられる磁力線A2のほとんどは、対応する磁石を1回だけ通過し、隣接する磁石を複数回通過する磁力線はほとんどないようになっている。
上記した実施形態においては、上記した磁石配置(第1の永久磁石17および第2の永久磁石18の配置)とすることで、従来技術で挙げた永久磁石の多角形配置、およびV字状配置に対し、それらと同じ磁極数で比較すれば、1磁極当たりの永久磁石(第1の永久磁石17および第2の永久磁石18)の磁石断面積を増加させることができる。磁石断面積を増加させることで、発生磁束量を増加させることができ、最終的には固定子コイル7に対する鎖交磁束量を増加させることができる。
第1の永久磁石17の一端部17aと第2の永久磁石18の一端部18aとを接触若しくは近接させたことにより、これら第1の永久磁石17と第2の永久磁石18間を通過する短絡磁束を低減させることができ、固定子コイル7に対する鎖交磁束量を一層増加させる効果がある。また、第1の永久磁石17の一端部17aと第2の永久磁石18の一端部18aを境にして、平板状をなすこれら第1の永久磁石17と第2の永久磁石18をほぼ90度(ほぼ直角)に屈曲させて配置することも、固定子コイル7に対する鎖交磁束量を一層増加させる効果がある。その理由は、第1の永久磁石17と第2の永久磁石18の屈曲部の両側を磁力線が通過するが、鋭角側(角度α1側)の角度が90度よりも小さくなれば、同部分側での回転子コア10の磁気回路において、第1の永久磁石17および第2の永久磁石18が発生する同磁極の磁場が対向するように働きやすくなり、それぞれの磁石17,18に逆磁界が作用して、鎖交磁束量を低下させてしまうからである。
2個の第2の永久磁石18は、他端部18b同士を接触若しくは近接させ、V字状に配置したことで、対向する面から発せられる磁束を、対応する2個の第1の永久磁石17間に効果的に集めることができ、固定子コイル7に対する鎖交磁束量を一層増加させることが可能となる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態について図5〜図7を参照して説明する。この第2実施形態では、第1実施形態とは、永久磁石の配置と個数が異なっている。この場合も、回転子8の磁極数Nは8極である。回転子コア10の内部には、第1の磁石挿入口20と第2の磁石挿入口21がこの場合16個ずつ形成されているとともに、第3の磁石挿入口22が8個形成されている。そして、第1の磁石挿入口20には第1の永久磁石23が挿入され、第2の磁石挿入口21には第2の永久磁石24が挿入され、第3の磁石挿入口22には第3の永久磁石25が挿入されている。第1の永久磁石23、第2の永久磁石24、および第3の永久磁石25も、フェライト系磁石により形成されたもので、断面が扁平な矩形状をなし、回転子コア10の軸方向(珪素鋼板の積層方向)に延びる平板状をなしている。
このうち、第1の磁石挿入口20に挿入された第1の永久磁石23は、磁極数8に対応して、回転子コア10にあって空隙13に臨む空隙面10aに沿うように形成される8角形の各辺に対応する部分に1磁極当たり複数個、この場合も2個ずつ、合計16個配置されている。この場合も、1磁極内の2個の第1の永久磁石23は、8角形の1辺を形成している。図6に示すように、1磁極内の2個の第1の永久磁石23の隣り合った一端部23a同士の間は、8角形の辺の延び方向(周方向)に離間している。これらの間の離間距離L2は、第1実施形態の離間距離L1より大きく設定している(L2>L1)。また、隣り合った磁極の隣り合った第1の永久磁石23の他端部23b同士は近接した状態となっていて、隣り合った第1の磁石挿入口20の端部にも、それら他端部23b間に位置させて空間部19が形成されている。
第2の磁石挿入口21内に挿入された第2の永久磁石24は、回転子コア10にあって第1の永久磁石23の空隙面10aとは反対側(回転軸9側)に位置させて、1磁極当たり2個ずつ、合計16個配置されている。1磁極内の2個の第2の永久磁石24は、それぞれの一端部24aが対応する第1の永久磁石23の一端部23aに接触若しくは近接し、かつそれぞれの他端部24bが前記空隙面10aから遠ざかる方向に向くように配置されている。第2の永久磁石24は、対応する第1の永久磁石23に対して、一端部24aが第1の永久磁石23の一端部23aに接触若しくは近接し、他端部24bが空隙面10aから遠ざかる方向に屈曲するように配置されている。
この場合、1磁極内の2個の第2の永久磁石24は、それぞれの一端部24a同士は対応する第1の永久磁石17に対応して、前記離間距離L2とほぼ同じ距離だけ周方向に離間し、かつそれぞれの他端部24b同士は、前記離間距離L2よりもさらに大きく離間している。その離間距離をL3とする(L3>L2)。したがって、1磁極内の2個の第2の永久磁石24は、対をなしていて、空隙面10a側の離間距離L2よりも空隙面10aから遠ざかった側の離間距離L3が大きくなるハ字状に配置されている。第1の永久磁石23とこれに対応する第2の永久磁石24とのなす角度α2は、90度よりやや小さい角度となっている。
そして、第3の磁石挿入口22内に挿入された第3の永久磁石25は、回転子コア10にあって空隙面10aとは反対側(回転軸9側)で、かつ対応する2個の第2の永久磁石24の他端部24b付近に位置させて、両端部25aが前記第2の永久磁石24の他端部24bに接触若しくは近接する状態で配置されている。第3の永久磁石25は、対応する2個の第1の永久磁石23と平行に配置されている。第3の磁石挿入口22の両端部付近には空間部26が形成されている。
1磁極内において、2個の第1の永久磁石23における空隙面10a側の面の磁極と、対をなす2個の第2の永久磁石24にあって互いに対向する側の面の磁極と、第3の永久磁石25における空隙面10a側の面の磁極が同極となるように、第1の永久磁石23と第2の永久磁石24と第3の永久磁石25は配置されている。したがって、図6に示すように1磁極内において、2個の第1の永久磁石23における空隙面10a側の面の磁極がN極の場合、対をなす2個の第2の永久磁石24にあって互いに対向する側の面の磁極もN極、そして、第3の永久磁石25における空隙面10a側の面の磁極もN極となっている。なお、隣の磁極においては、当然ながら前記とは逆の着磁となっている。
図7には、上記構成において、第1の永久磁石23、第2の永久磁石24、および第3の永久磁石25の磁力線の流れを模式的に示している。この場合、1磁極において、第1の永久磁石23から発せられる磁力線A1、および第2の永久磁石24から発せられる磁力線A2は、第1実施形態の場合とほぼ同様に流れる。第3の永久磁石25から発せられる磁力線A3は、例えば、対応する2個の第2の永久磁石24間、および2個の第1の永久磁石23間の回転子コア10、空隙13、固定子コア5の一つの突極部6、隣の突極部6、空隙13、隣の磁極の第1の永久磁石23間および隣の磁極の第2の永久磁石24間の回転子コア10、隣の磁極の第3の永久磁石25、回転軸9側の回転子コア10を通り、もとの第3の永久磁石25に戻るように流れる。
このとき、第3の永久磁石18から発せられる磁力線A3も、磁極の中央となる2個の第1の永久磁石23間の回転子コア10を概ね通過して空隙13に達するようになるので、その分、1磁極における永久磁石(第1の永久磁石23と第2の永久磁石24と第3の永久磁石25)の磁束量を多くすることができる。この場合、1磁極内における2個の第1の永久磁石23間の離間距離L2は、ここを通過する磁力線の磁気飽和に近い値に設定してある。また、第1の永久磁石23から発せられる磁力線A1、第2の永久磁石24から発せられる磁力線A2、および第3の永久磁石25から発せられる磁力線A3のほとんどは、対応する磁石を1回だけ通過し、隣接する磁石を複数回通過する磁力線はほとんどないようになっている。
このような第2実施形態によれば、特に第1実施形態に対し、第3の永久磁石25を追加したことにより、磁石断面積を一層増加させることができ、1磁極当たりの永久磁石の磁束量を一層多くすることができ、固定子コイル7に対する鎖交磁束量を一層増加させることができる。
(その他の実施形態)
回転子8の磁極数Nは、8極に限られず、4以上の偶数であればよい。
第1実施形態において、第1の永久磁石17は、1磁極当たり2個に限られず、例えば1磁極当たり3個配置してもよい。この場合、第2の永久磁石18は、中央の第1の永久磁石17の両端部に2個ずつV字状に配置し、合計4個配置する。
インナーロータ形のモータに限られず、アウターロータ形のモータにも適用できる。
第1の永久磁石17,23、第2の永久磁石18,24、第3の永久磁石25は、フェライト系磁石に限られず、例えばネオジム磁石を用いるようにしてもよい。
以上説明したように本実施形態の永久磁石型モータによれば、回転子コア内に、1磁極当たり複数個の平板状の第1の永久磁石と、複数個の平板状の第2の永久磁石を配置した。これにより、1磁極当たりの磁石断面積を増加させることができて、発生磁束量を増加させることができ、最終的には固定子に対する鎖交磁束量を増加させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、4は固定子、7は固定子コイル、8は回転子、9は回転軸、10は回転子コア、10aは空隙面、13は空隙、17は第1の永久磁石、17aは一端部、17bは他端部、18は第2の永久磁石、18aは一端部、18bは他端部、23は第1の永久磁石、23aは一端部、23bは他端部、24は第2の永久磁石、24aは一端部、24bは他端部、25は第3の永久磁石、25aは端部を示す。

Claims (6)

  1. 固定子と、この固定子に対して空隙を介して回転可能に設けられ回転子コアの内部に永久磁石を配置して構成される回転子とを備え、前記回転子の磁極数をNとする永久磁石型モータにおいて、
    前記永久磁石は、
    前記磁極数Nに対応して前記回転子コアにあって前記空隙に臨む空隙面に沿うように形成されるN角形の各辺に対応する部分に1磁極当たり複数個ずつ配置され、かつそれら複数個が前記辺の延び方向に離間された状態で配置された平板状の第1の永久磁石と、
    前記回転子コアにあって前記第1の永久磁石の前記空隙面とは反対側に位置させてそれぞれの一端部が対応する前記第1の永久磁石の一端部に接触若しくは近接し、かつそれぞれの他端部が前記空隙面から遠ざかる方向に向くように配置された1磁極当たり複数個ずつの平板状の第2の永久磁石とを備え、
    前記回転子の1磁極において、前記第1の永久磁石における前記空隙面側の面の磁極と、対をなす前記第2の永久磁石にあって互いに対向する側の面の磁極とが同極となっていることを特徴とする永久磁石型モータ。
  2. 前記第2の永久磁石が発生する磁力線は、対応する前記第1の永久磁石間の回転子コアを概ね通過することを特徴とする請求項1記載の永久磁石型モータ。
  3. 前記第2の永久磁石は、前記空隙面から遠い側の他端部同士が接触若しくは近接していて、2個がV字状に配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の永久磁石型モータ。
  4. 前記第2の永久磁石は前記空隙面から遠い側の他端部同士が離間し、これら第2の永久磁石の他端部付近に位置させて、両端部が前記第2の永久磁石の他端部に接触若しくは近接する状態で平板状の第3の永久磁石が配置されていて、
    前記第3の永久磁石における前記空隙面側の面の磁極が、前記第1の永久磁石における前記空隙面側の面の磁極と同極となっていることを特徴とする請求項1または2記載の永久磁石型モータ。
  5. 前記第1の永久磁石および前記第2の永久磁石はともにフェライト系磁石であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の永久磁石型モータ。
  6. 前記第3の永久磁石はフェライト系磁石であることを特徴とする請求項4記載の永久磁石型モータ。
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