JP2017118302A - 高圧放電用半導体スイッチおよびこれを備えた電磁成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型・軽量でかつ誤動作を引き起こすことがない新規な高圧放電用半導体スイッチおよびこれを備えた電磁成形装置の提供。【解決手段】高周波インバータ基板30からドライブ基板20に対して供給する駆動用電源を高周波パルス信号として入力する。これにより、効率的に電気を供給できるため、ドライブ基板20側の高周波トランス21を従来のパルストランスに比べて大幅に小型・軽量化することができる。これにより設置スペースが小さくなると共に軽量化が可能となるため、電磁成形装置100全体の大型化、大重量化を回避できる。【選択図】図1

Description

本発明は、強力な電磁力によって金属部品を塑性加工するための電磁成形装置およびこれに用いる高圧放電用半導体スイッチに関するものである。
近年、自動車用金属部品などの製造分野においては電磁成形法を用いた加工技術が注目を浴びている。この電磁成形法は、成形対象の金属材料、特に電気の良導体であるアルミニウムやアルミニウム合金、銅および銅合金からなる材料をインダクタ(電磁コイル)の付近に設置し、コンデンサに充電した電荷を数ミリsec以内の極めて短い時間でパルス状の大電流としてそのインダクタに印加して塑性加工するものである。
すなわち、パルス状の大電流をインダクタに流すことによって、そのインダクタに強力な磁束が生じると共に、成形対象の金属材料には誘導電流が発生してフレミングの左手の法則によりその金属材料が型に押しつけられて、その型とおりの形状に瞬時に塑性変形加工するものである。そして、この電磁成形法によれば、プレス成形では困難な塑性加工、例えば管体の拡管やフランジ成形、縮管かしめ、板成形などのような様々な成形が可能となる。
このような電磁成形法を実現するための装置には、コンデンサに充電した電荷を瞬時にインダクタに放電するための高圧放電スイッチが必要である。この高圧放電スイッチとしては、例えば以下の特許文献1に示すように接点同士を機械的接触させて通電するメカニカルスイッチやギャップスイッチの他に、以下の特許文献2に示すようにサイラトロンスイッチ、半導体スイッチ、イグナイトロンスイットなど様々なものが用いられている。
特開2015−135764号公報 特開2007−253182号公報
ところで、この高圧放電スイッチとして半導体スイッチを用いた場合には、次のような問題点がある。すなわち、高圧放電用の半導体スイッチは、サイリスタとダイオードを組み合わせて構成するため、サイリスタの数と同数のパルストランスが必要となってくる。しかしながら、このパルストランスは大型の重量物であるため、半導体スイッチの設置スペースの大部分を占めてしまい、その数が増えると装置全体が大型化、大重量化するといった問題がある。また、パルストランスをサイリスタのゲート回路に使うことでサイリスタの動作時にパルストランスの二次回路から一次回路へノイズを誘導させてしまい、動作信号回路の誤作動を引き起こしてしまうおそれがある。
そこで、本発明はこれらの課題を解決するために案出されたものであり、その目的は小型・軽量でかつ誤動作を引き起こすことがない新規な高圧放電用半導体スイッチおよびこれを備えた電磁成形装置を提供するものである。
一般に電磁成形装置用の高圧放電スイッチとしてサイリスタ(SCR)を主とする半導体スイッチを用いるためには、例えば数KV(ボルト)・数KA(アンペア)以上の高電圧・大電流に耐え、かつゲートパルス入力幅が長い(3ms)仕様の高電力用サイリスタが必要となってくる。そして、このような高電力用サイリスタを駆動するためのトリガー電流であるゲートパルス電流を供給するためにはそれに対応したパルストランスが必要となってくるが、前記のように従来のパルストランスで50または60Hzの商用電源をそのままパルス波形が数msのゲートパルス電流にするためには大型なものが必要となってくる。
このため、電磁成形装置全体が大型化、大重量化してしまい、運搬や設置作業に多大な労力を要する。また、大型のパルストランスは鉄心やコイルの量も多いため、コストも高くなる。さらに、前記のようにサイリスタの動作時にパルストランスの二次回路から一次回路へノイズを誘導させてしまい、動作信号回路の誤作動を引き起こしてしまうおそれがある。
そこで、これらの課題を解決するために第1の発明は、高圧放電回路をゲートパルス電流でオンオフ制御するサイリスタを含むスイッチ基板と、前記サイリスタのゲート回路にゲートパルス電流を供給して駆動するドライブ基板と、当該ドライブ回路に駆動用電流を高周波パルスで供給する高周波インバータ基板とを有し、前記ドライブ基板は、前記高周波インバータ基板から供給された高周波パルス電流を変圧する高周波トランスと、当該高周波トランスで変圧された高周波パルス電流を整流する整流回路と、光信号を受信してパルス状のデジタル信号に変換する光電気変換回路と、当該光電気変換回路で変換したデジタル信号に基づいて前記サイリスタが動作する電流値まで増幅したゲートパルス電流を供給する増幅器とを備えることを特徴とする高圧放電用半導体スイッチである。
このような構成によれば、高周波インバータ基板からドライブ基板に対して供給する駆動用電源を高周波パルス信号として入力することにより、効率的に電気を供給できるため、ドライブ基板側の高周波トランスを従来のパルストランスに比べて大幅に小型・軽量化できる。これにより、設置スペースを小さくできると共に軽量化が可能となるため、電磁成形装置全体の大型化、大重量化を回避でき、その結果、運搬や設置作業に要する労力を軽減できる。また、小型の高周波トランスを用いることによりコストの削減も達成できる。
第2の発明は、第1の発明において、前記サイリスタは、ゲートパルス入力幅が3ms前後のゲートパルス電流で動作すると共に、前記ドライブ基板は、5μs以内に6アンペア以上に達する急峻なパルス波形のゲートパルス電流を供給することを特徴とする高圧放電用半導体スイッチである。このようにドライブ基板から5μs以内に6アンペア以上に達する急峻なゲートパルス電流を供給することにより、従来のパルストランスではなし得なかった高効率なサイリスタ駆動制御を行うことができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記ドライブ基板の光電気変換回路は、ゲートパルス入力幅内においてゲートパルス電流をさらに短い時間で繰り返しオンオフすることを特徴とする高圧放電用半導体スイッチである。ゲートパルス電流はゲートパルス入力幅である3ms間連続しても良いが、このようにゲートパルス入力幅内においてさらに短時間でオンオフを繰り返えせば、サイリスタの動作に影響を与えることなく、オフの間の合計分だけそのエネルギーを節約することができる。
第4の発明は、第1乃至3のいずれかの発明において、前記ドライブ基板の高周波トランスと、整流回路と、ゲートパルス変換回路と、増幅器とをシールドボックス内に封入すると共に、前記整流回路と、ゲートパルス変換回路と、増幅器とをモールド絶縁処理したことを特徴とする高圧放電用半導体スイッチである。これにより、優れた絶縁耐圧を発揮できるため、外部ノイズなどによる誤作動などを確実に回避できる。
第5の発明は、第1乃至4のいずれかの発明において、前記ドライブ基板とスイッチ基板との間にノイズ除去回路を設けたことを特徴とする高圧放電用半導体スイッチである。このような構成によれば、サイリスタの動作に伴って発生したノイズがドライブ基板側へ入ってその誤動作を起こすことを確実に防止できる。
第6の発明は、高圧放電回路に前記第1乃至5のいずれかの高圧放電用半導体スイッチを備えたことを特徴とする電磁成形装置である。このような構成によれば、高圧放電用半導体スイッチの占めるスペースを小さくできると共にその重量が大幅に軽減されるため、装置全体の小型・軽量化が可能となる。
第7の発明は、高圧放電回路に前記第1乃至5のいずれかの高圧放電用半導体スイッチを複数直列に備えると共に、前記各高圧放電用半導体スイッチを同期させて動作させる同期回路を備えたことを特徴とする電磁成形装置である。このように複数の高圧放電用半導体スイッチを直列に備え、同期させて動作させれば、高圧放電回路の電圧が1つの高圧放電用半導体スイッチの耐圧以上の場合でも損傷を招くことなく正常に放電することができる。
本発明によれば、高周波インバータ基板からドライブ基板に対して供給する駆動用電源を高周波パルス信号として入力することにより、効率的に電気を供給できるため、ドライブ基板側の高周波トランスを従来のパルストランスに比べて大幅に小型・軽量化できる。これにより、設置スペースを小さくできると共に軽量化が可能となるため、電磁成形装置全体の大型化、大重量化を回避でき、その結果、運搬や設置作業に要する労力を軽減できる。また、小型の高周波トランスを用いることによりコストの削減も達成できる。
本発明に係る電磁成形装置100および高圧放電用半導体スイッチ200の実施の一形態を示した回路図である。 高圧放電用半導体スイッチ200を構成するスイッチ基板10の等価回路図である。 高圧放電用半導体スイッチ200を構成するドライブ基板20の等価回路図である。 高圧放電用半導体スイッチ200を構成する高周波インバータ基板30の等価回路図である。 ドライブ基板20からスイッチ基板10に供給されるゲートパルス電流の一例を示した波形図である。 ゲートパルス電流を供給するために従来のパルストランスPTを使用した場合の等価回路図である。 本発明に係る電磁成形装置100および高圧放電用半導体スイッチ200の他の実施形態を示した回路図である。
次に、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る電磁成形装置100の実施の一形態を示したものである。図示するようにこの電磁成形装置100は、主に充電器110とメインコンデンサ120とインダクタ(電磁コイル)130を有し、充電器110からメインコンデンサ120に充電した高圧・大電流の電荷を瞬時にインダクタ130に放電することで金属の塑性加工を行うものである。そして、このメインコンデンサ120とインダクタ130間を接続する高圧放電回路S1には、本発明に係る高圧放電用半導体スイッチ200が設けられている。
この高圧放電用半導体スイッチ200は、高圧放電回路S1上に位置するスイッチ基板10と、このスイッチ基板10を駆動するドライブ基板20と、このドライブ基板20に駆動用電源を供給する高周波インバータ基板30とから構成されており、ドライブ基板20で駆動されるスイッチ基板10によって高圧放電回路S1をオンオフ制御している。
図2はこのスイッチ基板10の等価回路図である。図示するようにこのスイッチ基板10は、アノードA及びカソードKならびにゲートGを有する高圧SCR素子であるサイリスタ11と高圧ダイオードDおよび抵抗R1,R2,R3、R4、コンデンサC1,C2をそれぞれ並列に繋げた構成となっている。そしてゲートGとカソードKおよびコンデンサC1と抵抗R1,R4とでゲート回路を構成している。さらに、このサイリスタ11のゲート回路にはノイズ除去回路を構成するフェライトコア40が接続されている。このサイリスタ11は高圧放電回路S1を流れる数KV・数KA以上の耐圧・高電流仕様であり、そのためには少なくともゲートパルス入力幅が3ms以上でかつ2A以上のゲートパルス電流をトリガー電流として動作するようになっている。
図3はドライブ基板20の等価回路図である。図示するようにこのドライブ基板20は、高周波トランス21と、整流回路22と、光電気変換回路23と、増幅器(パワーアンプ)24とからなデジタル回路で構成されている。光電気変換回路23は、光パルスジェネレータ25から送られる光信号を受信して電気信号(デジタル信号)に変換するものである。
光パルスジェネレータ25から送られる光信号はオンパルス幅が約5μs、オフパルス幅が同じく5μsの繰り返しパルスであり、オンパルス、オフパルスの交互繰り返し時間が約3msとなっている。なお、この光パルスジェネレータ25は、図示しない外部パルスジェネレータのデジタル信号を電気信号から光信号に(E/O)変換したものを光電気変換回路23に送るようになっている。また、この光パルスジェネレータ25の光信号は図示しない光ファイバを介して光電気変換回路23に送られるが、この光ファイバは、高絶縁であり、電気的ノイズ、誘電を受けない仕様になっている。
このドライブ基板20は、高周波インバータ基板30から供給される12V、約300KHzの高周波パルス電流を高周波トランス21で25Vに変圧し、変圧した高周波パルス電流を整流回路22で高周波整流を行い、直流の+25Vを発生させ、この直流を整流回路22の+回路に設けられた光電気変換回路23でゲートパルス電流に変換し、変換したゲートパルス電流を増幅器24によってサイリスタ11が動作する電流値まで増幅してスイッチ基板10に供給するようになっている。
高周波トランス21は、発信周波数が約300KHzでトランス一次入力電圧が12Vのときにこれをトランス二次電圧が25Vで出力することができる。また、この高周波トランス21のトランス一次コイル対二次コイルの絶縁耐圧はDC電圧30KV、その外形寸法はフェライトリングコア径25mm、厚さ10mm以下であり、高耐圧の超小型の高周波トランスである。
増幅器(パワーアンプ)24は、光電気変換回路23でO/E変換された電気信号(デジタル信号)を急峻な立ち上がり(+25V・P/50ns)のデジタル増幅を行うものであり、サイリスタ11のゲート回路(C1およびR1を含む)にゲートオンパルス(+25V・P/5μsパルス)及びゲートオフパルス(5μs/立ち上がり時間100ns)を印加し、急峻な立ち上がり時においてのゲートピーク電流は6Aを出力し、サイリスタ11のゲート特性を最大限に引き出すようになっている。
また、このドライブ基板20を構成する高周波トランス21、整流回路22、ゲートパルス変換回路23、増幅器24は、アルミシールドボックス26内に封入されており、さらにこのうち整流回路22とゲートパルス変換回路23と増幅器24は絶縁性の樹脂でモールド27して絶縁処理されており、その絶縁耐圧は30KV以上となっている。
図4は高周波インバータ基板30の等価回路図である。この高周波インバータ基板30は、発信回路31と、増幅器32と、低損失スイッチング素子33と有する電源供給用のデジタル回路から構成されている。低損失スイッチング素子33としては例えばSIC(シリコンカーバイト)MOSFETが用いられる。そして、この発信回路31が12Vの外部駆動用電源を用いて約300KHzの発信周波数、パルス幅0.3〜0.5にて発信した高周波信号を生成し、これを増幅器32で増幅して低損失スイッチング素子33のゲートを強力にドライブし、ドライブ基板20の高周波トランス21の一次コイル側に12V、300KHzの高周波信号を入力している。
図5はドライブ基板20からスイッチ基板10に供給されるゲートパルス電流の一例を示したものである。同図中の波形図Aに示すようにドライブ基板20のゲートパルス変換回路23に対して光パルスジェネレータ25からパルス入力幅3ms内で5μs間隔でオンオフが繰り返されるバーストパルス状の光トリガー入力信号が入力されると、これと同波形のゲートパルス電流が生成され、これが増幅器24で6A程度まで増幅されてスイッチ基板10に入力される。スイッチ基板10のサイリスタ11の最低動作電流は約2Aであるが、その3倍近くのゲートパルス電流を供給することにより、サイリスタ11が最大効率で動作するため、高電圧・大電流を効率良く放電させることができる。
ここでバーストパルスのオンオフ間隔を5μsとしたのは、同図の波形図Cに示すように0から6Aに達するまでに必要な立ち上がり時間が少なくと5μs必要であり、これより短いと6Aのゲートパルス電流が供給できないからである。6Aに達した後はそのまま3msの間、ゲートパルス電流を連続して供給しても良いが、5μs間隔でオンオフを繰り返せば、6Aのゲートパルス電流を維持しつつ波形図Bの斜線に示す分だけ電流を節約することができる。
そして、このような構成をした本発明に係る高圧放電用半導体スイッチ200にあっては、高周波インバータ基板30からドライブ基板20に対して供給する駆動用電源を例えば300KHzの高周波パルス信号として入力することにより、効率的に電源を供給できる。これにより、ドライブ基板20側の高周波トランスを従来のパルストランスに比べて大幅に小型・軽量化することができるため、電磁成形装置100全体の大型化、大重量化を回避できる。
また、小型の高周波トランスを用いることによりコストの削減も達成できる。さらに、高周波トランスで変圧された高周波パルス電流を整流して増幅してからサイリスタ側に供給するため、サイリスタの動作信号回路の誤作動も防止できる。さらにドライブ基板20の高周波トランス21と、整流回路22と、ゲートパルス変換回路23と、増幅器24とをシールドボックス26内に封入すると共に、モールド絶縁処理したことから、優れた絶縁耐圧、例えば30KVを発揮できるため、外部ノイズなどによるドライブ基板20の誤作動などを確実に回避できる。なお、放電回路S1の電圧は最大でも14KVであるため、30KVの絶縁耐圧であれば、いかなる外部ノイズが発生してもそのドライブ基板20本来の性能を十分に発揮できる、
また、スイッチ基板10とドライブ基板20との間にフェライトコア40を設けることにより、サイリスタ11の作動時などに発生する高周波ノイズがドライブ基板20側に侵入するのを防止できる。
図6はゲートパルス電流を供給するために従来のパルストランスPTを使用した場合の等価回路図である。図示するようにパルストランスPTからサイリスタ11のゲートGにパルス入力幅3msで6Aのゲートパルス電流を直接入力する構成では、磁気飽和を起こさないように鉄心の大きなパルストランスPTを使う必要があるため、パルストランスPTが大型化・大重量化する。
また、後述するように1つの高電圧放電回路S1に対してサイリスタ11を複数用いる構成の場合では、サイリスタ11の数に応じたパルストランスPTを用意する必要があるため、益々装置の大型化・大重量化を招く。すなわち、従来のパルストランスPTを用いた場合では高圧放電用半導体スイッチ回路全体におけるパルストランスPTの占める体積や重量の割合は50%を超えるため、その数が増えるにつれてその体積や重量が増大する。また、パルストランスPTの一次回路に誘導ノイズが誘起され、トリガー回路の誤動作に繋がるおそれがある。従って、高電圧放電回路S1をオンオフする高圧放電用半導体スイッチとして従来のパルストランスPTを用いるのは望ましくない。
なお、本実施の形態では、1つの高電圧放電回路S1に対して1つのスイッチ基板10を設けた例で説明したが、高電圧放電回路S1の電圧がより高電圧の場合は、図7に示すように複数のスイッチ基板10を直列に配置しても良い。例えば、高電圧放電回路S1の電圧が7KVであってサイリスタ11の耐圧が2.5KVである場合には、図示するように3つのスイッチ基板10を直列に配置すれば、7KV以上の耐圧(2,5KV×3=7.5KV)を発揮することができる。
この場合、各スイッチ基板10を同期して駆動させるための同期回路が必要となるが、例えば1つの光パルスジェネレータ25から各ドライブ基板20,20,20に同時に光トリガー信号を入力するように構成すれば容易に同期駆動することが可能となる。また、スイッチ基板10ごとにそれぞれドライブ基板20が必要になってくるが、高周波インバータ基板30は1つで兼用可能であり、これにより高圧放電用スイッチ200の全体構成をより簡略化できる。
100…電磁成形装置
110…充電器
120…メインコンデンサ
130…インダクタ(電磁コイル)
200…高圧放電用半導体スイッチ
10…スイッチ基板
11…サイリスタ(SCR)
20…ドライブ基板
21…高周波トランス
22…整流回路
23…光電気変換回路
24…増幅器
25…光パルスジェネレータ
26…シールドボックス
27…モールド絶縁
30…高周波インバータ基板
31…発信回路
32…増幅器
33…低損失スイッチング素子
40…ノイズ除去回路

Claims (7)

  1. 高圧放電回路をゲートパルス電流でオンオフ制御するサイリスタを含むスイッチ基板と、前記サイリスタのゲート回路にゲートパルス電流を供給して駆動するドライブ基板と、当該ドライブ基板に駆動用電流を高周波パルスで供給する高周波インバータ基板とを有し、
    前記ドライブ基板は、前記高周波インバータ基板から供給された高周波パルス電流を変圧する高周波トランスと、当該高周波トランスで変圧された高周波パルス電流を整流する整流回路と、光信号を受信してパルス状のデジタル信号に変換する光電気変換回路と、当該光電気変換回路で変換したデジタル信号に基づいて前記サイリスタが動作する電流値まで増幅したゲートパルス電流を供給する増幅器とを備えることを特徴とする高圧放電用半導体スイッチ。
  2. 請求項1に記載電磁成形用高圧放電用半導体スイッチにおいて、
    前記サイリスタは、ゲートパルス入力幅が3ms前後のゲートパルス電流で動作すると共に、
    前記ドライブ基板は、5μs以内に6アンペア以上に達する急峻なパルス波形のゲートパルス電流を供給することを特徴とする高圧放電用半導体スイッチ。
  3. 請求項2に記載の高圧放電用半導体スイッチにおいて、
    前記ドライブ基板の光電気変換回路は、ゲートパルス入力幅内においてゲートパルス電流をさらに短い時間で繰り返しオンオフすることを特徴とする高圧放電用半導体スイッチ。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の高圧放電用半導体スイッチにおいて、
    前記ドライブ基板の高周波トランスと、整流回路と、ゲートパルス変換回路と、増幅器とをシールドボックス内に封入すると共に、前記整流回路と、ゲートパルス変換回路と、増幅器とをモールド絶縁処理したことを特徴とする高圧放電用半導体スイッチ。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の高圧放電用半導体スイッチにおいて、
    前記ドライブ基板とスイッチ基板との間にノイズ除去回路を設けたことを特徴とする高圧放電用半導体スイッチ。
  6. 放電回路に前記請求項1乃至5のいずれかの高圧放電用半導体スイッチを備えたことを特徴とする電磁成形装置。
  7. 放電回路に前記請求項1乃至5のいずれかの高圧放電用半導体スイッチを複数直列に備えると共に、前記各高圧放電用半導体スイッチを同期させて動作させる同期回路を備えたことを特徴とする電磁成形装置。
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