JP2017117769A - 安全スイッチ用バリア構造および当該バリア構造を備えた安全スイッチ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】相互に接近・離反可能なスイッチ本体2およびアクチュエータ3の協働により扉Dの閉位置を検知する安全スイッチ1において、安全スイッチ1の無効化を防止するためのバリア構造を構成する。この場合に、スイッチ本体2のヘッド部20と対向しつつ、アクチュエータ3の挿入方向に延びるバリア本体40を設ける。バリア本体40はアクチュエータ3の挿入方向に延びるアクチュエータ通路40aを有し、アクチュエータ通路40aは、アクチュエータ本体30の横断面形状に対応する横断面形状を有している。
【選択図】 図1
Description
図1ないし図16は、本発明の一実施例によるバリア構造を備えた安全スイッチ(ガードインターロック装置)を示している。以下の説明文においては、説明の便宜上、図2の正面図である図3において、図示左右方向および上下方向をそれぞれバリア構造体(およびスイッチ本体)の前後方向および上下方向と規定する。
図9に示すように、アクチュエータ通路40aは、アクチュエータ本体30の横断面形状に対応する扁平な横断面形状を有しており、より詳細には、アクチュエータ本体30の横断面形状に沿う概略矩形状の扁平な横断面形状を有している。アクチュエータ通路40aの横断面形状の高さをh1とし、アクチュエータ本体30の板厚をt、金具31のアクチュエータ本体取付板部31aの板厚をt’とするとき、この例では、アクチュエータ通路40a内には、アクチュエータ本体30および金具31のアクチュエータ本体取付板部31aの双方が挿入される態様となっているので、
h1>t+t’
となっている。
Δw≧2mm
Δw’≧2mm
に設定される。この例では、
Δw’>Δw>7mm
となっており、Δw、Δw’のいずれもが上記基準を満たしている。
したがって、人の指先がスリット40sを通してアクチュエータ通路40aの内部に進入できないようになっているといえる。
L≧20mm
に設定される。この例では、
L>29mm
となっており、上記基準を満たしている。
したがって、人の指がアクチュエータ通路40aの前端面40Aでの開口端を通してアクチュエータ通路40aの内部に進入できないようになっているといえる。
このようにして、安全スイッチ1の無効化を簡単かつ確実に防止できる。
前記実施例では、バリア構造体4のバリア本体40のアクチュエータ通路40aをスイッチ本体2のヘッド部20のアクチュエータ挿入口21と連通させるように配置することにより、バリア構造体4をスイッチ本体2の長手方向に沿って配設した(すなわち、バリア構造体4およびスイッチ本体2を一直線上に配置した)例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。
このようにして、安全スイッチ1の無効化を簡単かつ確実に防止できる。
前記実施例では、スイッチ本体2およびバリア構造体4を設けた壁(または固定扉)Wに対して、アクチュエータ3を設けた扉Dをスライドさせる場合を例にとって説明したが、アクチュエータ3を壁(または固定扉)Wに設け、スイッチ本体2およびバリア構造体4を扉Dに設けるようにしてもよい。また、双方の扉がスライドし得る場合には、アクチュエータ3側の扉Dならびにスイッチ本体2およびバリア構造体4側の扉Wの双方を同時に接近方向にスライドさせ、あるいは、スイッチ本体2およびバリア構造体4側の扉Wを停止させた状態でアクチュエータ3側の扉Dを扉Wの側にスライドさせる(もしくは扉Dを停止させた状態で扉Wを扉Dの側にスライドさせる)ようにしてもよい。
前記実施例では、扉Dがスライド式の場合を例にとって説明したが、扉Dは回動式であってもよい。図21は、回動式の扉に適用される場合の本発明の第3の変形例を示しており、同図において、前記実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。
前記実施例では、バリア構造体4のバリア本体40のアクチュエータ通路40aに開口するスリット40sをアクチュエータ通路40aの幅方向両側部に設けた例を示したが、スリット40sは、アクチュエータ通路40aの幅方向のいずれか一側部に設けるようにしてもよい。
前記実施例では、別個に用意されたスイッチ本体2およびバリア構造体4をそれぞれベースプレート5に取り付けることにより、スイッチ本体2およびバリア構造体4をベースプレート5上で一体化した例を示したが、バリア構造体4のヘッドカバー部41等を介してバリア構造体4をスイッチ本体2に直接固定(たとえばネジ止め固定や弾性係合片によるワンタッチ装着等)するようにしてもよい。
前記実施例では、バリア構造体4のヘッドカバー部41がスイッチ本体2のヘッド部20を覆っている例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。ヘッドカバー部41の後端をさらに後方に延設することにより、ヘッドカバー部41がスイッチ本体2の大部分または全体を覆うようにしてもよい。
前記実施例では、バリア本体40の後端面40Bと、スイッチ本体2のヘッド部20の前端面20A(ヘッド面)との間に一定の隙間が形成されて近接配置された例を示したが、バリア本体40の後端面40Bは、ヘッド部20の前端面20A(ヘッド面)に密着していてもよい。
前記実施例では、スイッチ本体2のヘッド部20に2つのアクチュエータ挿入口21、22を設けた例を示したが、アクチュエータ挿入口は1つでもよく、あるいは3つ以上設けるようにしてもよい。
前記実施例では、アクチュエータ3の金具31としてコ字状の部材を用いたが、金具31の形状としてはこれに限定されるものではなく、種々の形状が考えられる。バリア本体40に形成するスリット40sの位置は、金具31の形状に応じて適宜設定される。たとえば、金具31として、長手方向に延びる長尺の帯板状部材を用いるようにして、その先端にアクチュエータ本体30を取り付けるようにしてもよい。その場合には、金具31の製作時に折曲げ加工が不要になって金具31の製作が容易になるばかりでなく、アクチュエータ本体30および金具31が全体として帯板状に配設されることになるので、バリア本体40にスリットを設ける必要がなくなり、バリア本体40の構造を簡略化できる。なお、前記実施例のように、金具31に折曲げ加工を施し、バリア本体40に金具31の形状に対応したスリット40sを設ける場合には、金具31として短尺のものを用意すれば足りるので、金具31のコストを低減できる。
アクチュエータ本体30の形状についても前記実施例に示すものには限定されず、種々の形状が考えられる。たとえば前記実施例に示すように横断面形状が矩形状のものに限らず、T字状(または逆T字状)やその他の異形の横断面形状であってもよい。その場合、バリア本体40のアクチュエータ通路40aの横断面形状については、アクチュエータ本体30の異形の外周形状に対応した形状を有している。たとえばアクチュエータ本体30が横断面T字状であれば、アクチュエータ通路40aの横断面形状は、T字状に対応した矩形状であってもよいし、アクチュエータ本体30と同様のT字状であってもよい。
前記実施例では、スイッチ本体2に対してバリア構造体4を後から取り付ける(つまり後付けする)例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。図22ないし図26は本発明の第9の変形例による安全スイッチを示している。これらの図において、前記実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。
前記実施例では、アクチュエータ3のアクチュエータ本体30の先端部30aがスイッチ本体2のヘッド部20のアクチュエータ挿入口21からスイッチ本体2の内部に進入して接点を切り替えるようにした例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。スイッチ本体2のヘッド部20に非接触式のセンサ(たとえば光センサ)を設け、アクチュエータ3の接近を当該センサにより検出して接点を切り替えるようにしてもよい。この場合には、アクチュエータ3が扉Dの閉位置に対応する位置に移動した際にセンサがONとなるように構成すればよい。
2: スイッチ本体
20: ヘッド部(操作部)
20A: ヘッド面
3: アクチュエータ
30: アクチュエータ本体(アクチュエータ単体)
31: 金具
4: バリア構造体
40: バリア本体
40a: アクチュエータ通路
40s: スリット
D: 扉
W: 壁
Claims (4)
- 相互に接近・離反可能なスイッチ本体およびアクチュエータの協働により扉の閉位置を検知する安全スイッチにおいて、当該安全スイッチの無効化を防止するためのバリア構造であって、
前記スイッチ本体の操作部と対向しつつ、前記アクチュエータの挿入方向に延びるバリア本体を備え、
前記バリア本体が、前記アクチュエータの挿入方向に延びるアクチュエータ通路を有しており、前記アクチュエータ通路が、アクチュエータ単体の横断面形状に対応する横断面形状を有している、
ことを特徴とする安全スイッチ用バリア構造。 - 請求項1において、
前記アクチュエータ通路の前記横断面形状により、前記アクチュエータ単体を扉の前記閉位置に対応する位置まで到達させるのを規制するアクセス規制手段が構成されている、
ことを特徴とする安全スイッチ用バリア構造。 - 請求項1において、
前記バリア本体には、前記アクチュエータ通路に沿って延びるとともに、前記アクチュエータ通路に開口するスリットが形成されている、
ことを特徴とする安全スイッチ用バリア構造。 - 請求項1に記載のバリア構造を備えた安全スイッチ。
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JP2015255483A JP6434399B2 (ja) | 2015-12-26 | 2015-12-26 | 安全スイッチ用バリア構造および当該バリア構造を備えた安全スイッチ |
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JP2006079931A (ja) * | 2004-09-09 | 2006-03-23 | Fuji Heavy Ind Ltd | 電磁ロック型安全スイッチ付開閉構造 |
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