JP2017117468A - Icカード - Google Patents

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Abstract

【課題】ICチップの電気的接続が優れるICカードを提供する。【解決手段】ICカードは、開口を有する第1のカード基材と、第2のカード基材と、第1のカード基材と第2のカード基材との間に配され、アンテナパターン3aを具備するアンテナ基材3と、第1のカード基材の開口内に配されたICチップと、ICチップとアンテナ基材との間に介在し、ICチップとアンテナパターンとを電気的に接続する、導電性粒子と樹脂とを含有する導電性接着剤と、を有する。アンテナ基材が、開口に面する第1のカード基材側の表面に、非貫通孔である溝3b若しくは複数の孔を有する。【選択図】図2A

Description

本発明は、ICカードに関する。
近年、情報化社会の進展に伴って、情報をカードに記録し、前記カードを用いた情報管理や決済等が行われている。このような情報管理や決済等に用いられるカードは、ICチップが搭載されたICカードや、磁気により情報が書き込まれた磁気カード等があり、専用の装置を用いて情報の書き込みや読み出しが行われる。
ICカードには、情報の書き込みや読み出しを専用の装置に接触させることにより行う接触型ICカードと、専用の装置に近接させるだけで情報の書き込みや読み出しを行うことができる非接触型ICカードとがある。これらのICカードは、磁気カードと比較してセキュリティ性が高いとともに書き込み可能な情報量が多く、また、1枚のカードを多目的に使用できるため、市場において普及している。
図5は、非接触ICカード100の内部構成を示す図である。非接触ICカード100は、カード基材101に少なくとも1つのアンテナコイル102と、アンテナコイル102に接続されたICチップ103とが設けられており、アンテナコイル102を通じて、図示しない外部装置であるリーダライタから送出される交流電磁波の受信を行い、電力供給及び信号送受信を行うことによりカードとリーダライタとの間の通信が行われている。
また、近年、接触ICカードの機能と非接触ICカードの機能を1つのICチップで併せ持つ接触/非接触共用ICカードが開発されている。
ICカードにICチップを設ける方法としては、例えば、半田ペーストを用いる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、半田ペーストを用いた接続では、加熱を必要とするため、ICカードが変形するという問題がある。
そこで、ICチップとアンテナとを、導電性粒子を樹脂中に分散させてなる導電性接着剤を用いて接続する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この方法では、ICチップと、アンテナが敷設された平面との間に導電性接着剤を配し、ICチップに圧力を掛けることで、ICチップとアンテナとの接続、及びカードへのICチップの接着が行われる。
しかし、この方法ではICチップに圧力を掛けた際に、ICチップと前記平面との間から導電性粒子が流れ出てしまい、十分な電気的接続が得られないという問題がある。
特許第4400982号公報 特開2014−107480号公報
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、ICチップの電気的接続が優れるICカードを提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 開口を有する第1のカード基材と、
第2のカード基材と、
前記第1のカード基材と前記第2のカード基材との間に配され、アンテナパターンを具備するアンテナ基材と、
前記第1のカード基材の前記開口内に配されたICチップと、
前記ICチップと前記アンテナ基材との間に介在し、前記ICチップと前記アンテナパターンとを電気的に接続する、導電性粒子と樹脂とを含有する導電性接着剤と、
を有するICカードであって、
前記アンテナ基材が、前記開口に面する前記第1のカード基材側の表面に、非貫通孔である溝を有することを特徴とするICカードである。
<2> 前記アンテナパターンが、前記アンテナ基材に埋設されており、
前記アンテナ基材の前記第1のカード基材側の面における前記開口に面する領域が、埋設された前記アンテナパターンの一部が露出するように凹んでいる前記<1>に記載のICカードである。
<3> 前記溝の幅が、前記導電性粒子の平均粒子径よりも小さい前記<1>から<2>のいずれかに記載のICカードである。
<4> 前記溝の側面の少なくとも一部に、前記アンテナパターンが露出している前記<1>から<3>のいずれかに記載のICカードである。
<5> 前記溝が、非連続的に形成されている前記<1>から<4>のいずれかに記載のICカードである。
<6> 開口を有する第1のカード基材と、
第2のカード基材と、
前記第1のカード基材と前記第2のカード基材との間に配され、アンテナパターンを具備するアンテナ基材と、
前記第1のカード基材の前記開口内に配されたICチップと、
前記ICチップと前記アンテナ基材との間に介在し、前記ICチップと前記アンテナパターンとを電気的に接続する、導電性粒子と樹脂とを含有する導電性接着剤と、
を有するICカードであって、
前記アンテナ基材が、前記開口に面する前記第1のカード基材側の表面に、非貫通孔である複数の孔を有し、
前記複数の孔が、開口部の最短長さ及び最大深さの少なくともいずれかが前記導電性粒子の平均粒子径よりも小さい孔を含むことを特徴とするICカードである。
<7> 前記孔の開口部の最短長さが、前記導電性粒子の平均粒子径の20%以上80%以下である前記<6>に記載のICカードである。
<8> 前記孔の最大深さが、前記導電性粒子の平均粒子径の30%以上85%以下である前記<6>から<7>のいずれかに記載のICカードである。
<9> 前記非貫通孔が、少なくとも前記アンテナパターン上に存在する前記<6>から<8>のいずれかに記載のICカードである。
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、ICチップの電気的接続が優れるICカードを提供することができる。
図1Aは、本発明のICカードの一例の外観の概略斜視図である。 図1Bは、本発明のICカードの一例の概略側面図である。 図1Cは、アンテナ基材の部分側面図である。 図2Aは、ICチップが配される領域の一例の拡大上面図である。 図2Bは、ICチップが配される領域の一例の拡大上面図である。 図2Cは、図2BのA−A断面図である。 図2Dは、図2Cの拡大図である。 図3Aは、ICチップが配される領域の他の一例の拡大上面図である。 図3Bは、図3AのA−A断面図である。 図4は、ICチップが配される領域の他の一例の拡大上面図である。 図5は、非接触ICカードの内部構成の一例を示す図である。 図6は、密着力測定方法を説明するための図である。 図7は、比較例に使用したICカードにおけるICチップが配される領域の拡大上面図である。 図8は、比較例に使用したICカードにおけるICチップが配される領域の拡大上面図である。
(ICカード)
本発明のICカードは、第1のカード基材と、第2のカード基材と、アンテナ基材と、ICチップと、導電性接着剤とを少なくとも有し、更に必要に応じて、その他の部材を有する。
<第1のカード基材>
前記第1のカード基材は、開口を有する。
前記開口の形状は、前記ICチップの形状に対応している。
前記第1のカード基材は、例えば、樹脂製の基材である。
前記第1のカード基材は、例えば、樹脂からなる複数の層が積層されて構成されている。複数の層を構成する樹脂としては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PET−Gなどが挙げられる。前記層の材質としてPETを用いた場合は、複数の層はホットメルト等の接着剤によって互いに接着される。前記層の材質としてPET−Gを用いた場合は、熱をかけることによって互いに接着されている。前記第1のカード基材を、複数の層を積層して構成するのではなく、1つの層から構成することも考えられるが、複数の層を積層して構成した方が、剛性が必要以上に高くならずに好ましい。
<第2のカード基材>
前記第2のカード基材は、例えば、樹脂製の基材である。
前記第2のカード基材は、例えば、樹脂からなる複数の層が積層されて構成されている。複数の層を構成する樹脂としては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PET−Gなどが挙げられる。前記層の材質としてPETを用いた場合は、複数の層はホットメルト等の接着剤によって互いに接着される。前記層の材質としてPET−Gを用いた場合は、熱をかけることによって互いに接着されている。前記第2のカード基材を、複数の層を積層して構成するのではなく、1つの層から構成することも考えられるが、複数の層を積層して構成した方が、剛性が必要以上に高くならずに好ましい。
<アンテナ基材>
前記アンテナ基材は、アンテナパターンを具備する。
前記アンテナ基材は、前記第1のカード基材と前記第2のカード基材との間に配される。
前記アンテナ基材は、例えば、樹脂からなる層の内部に前記アンテナパターンを具備する。
前記樹脂としては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)、PVC(ポリ塩化ビニル)などが挙げられる。
<<アンテナパターン>>
前記アンテナパターンは、例えば、前記アンテナ基材に埋設されている。そして、前記アンテナ基材の前記第1のカード基材側の面における前記開口に面する領域は、例えば、埋設された前記アンテナパターンの一部が露出するように凹んでいる。すなわち、凹みは、前記開口の形状に対応している。
前記アンテナパターンは、例えば、絶縁性樹脂により被覆された金属ワイヤーを、前記アンテナ基材に、所定の熱及び圧力を加えて押し付けることにより埋設させて、形成される。そして、前記アンテナ基材の前記第1のカード基材側の面における前記開口に面する予定の領域を、前記領域内に埋設された前記アンテナパターンが露出するように削ることで、前記領域に前記アンテナパターンの一部が露出する。
前記金属ワイヤーとしては、例えば、銅線などが挙げられる。
<<第1の態様>>
前記ICカードの一つの態様として、前記アンテナ基材は、前記開口に面する前記第1のカード基材側の表面に、非貫通孔である溝を有する。
前記アンテナ基材が、前記溝を有することにより、前記導電性接着剤により前記ICチップを前記アンテナ基材に接着させる際に、前記導電性接着剤の導電性粒子の流動性が適度に抑えられ、溝を有しない場合に比べて多くの導電性粒子が前記ICチップ及び前記アンテナ基材間に残留する。その結果、前記ICチップと前記アンテナパターンとの電気的接続が十分に確保される。
<<<溝>>>
前記溝の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記溝の深さとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、50μm〜200μmが好ましく、70μm〜130μmがより好ましい。なお、前記溝の深さが導電性粒子の平均粒子径より大きい場合であっても、接続時の樹脂流動により、導電性接着剤の中で比較的大きい固形物である導電性粒子だけが溝の一部やその周辺に集合し易くなる。
なお、前記溝は、前記アンテナ基材の厚み方向に形成された溝であり、言い換えれば、前記溝は、平面視における溝である。
前記溝は、例えば、エキシマレーザー照射により形成される。そのため、前記溝は、断面が矩形である必要はなく、例えば、深さ方向を奥に向かうにしたがって幅が狭くなる、逆三角形形状であってもよい。
前記溝の断面形状は、直線であってもよいし、曲線であってもよい。また、前記溝には、段差があってもよい。断面形状における溝の開口の幅と底部の幅は同じでもよく、異なっていてもよい。開口の幅が底部の幅よりも大きければ、加工が容易になるため好ましい。一方、開口の幅が底部の幅よりも小さければ、樹脂の充填により接着強度向上の効果が見込める。前記溝の底部は平坦であってもよいし、曲線を有していてもよい。複数の溝における各溝の形状については、全ての溝が同一の形状であってもよいし、異なる形状であってもよい。これら溝の形状に関しては、加工のし易さや歩留まりを勘案して適宜選択できる。このように設計自由度が高いことで、連続的な生産に適した条件に調整することもできるし、コスト削減に対する効果も見込める。
前記溝は、非連続に形成されていてもよい。言い換えれば、前記溝は、任意に形成されていてもよく、例えば、アンテナパターンの一部に形成されていてもよい。この場合の溝には、後述する第2の態様にあるような、導電性粒子の挟持がなされるサイズが含まれることが好ましい。前記溝は、アンテナパターンの一部に形成されていればよいため、前記溝を形成する加工の容易性が高く、コスト削減の効果が見込める。
前記溝の幅は、前記導電性接着剤の導電性粒子の平均粒子径よりも小さいことが好ましい。そうすることにより、前記溝に前記導電性粒子が嵌まって、前記ICチップと前記アンテナパターンとの電気的接続に寄与しない導電性粒子が生じることを避けることができる。また、前記溝の存在により、ICチップとアンテナ基材との間に多くの導電性接着剤が存在することにもなり、ICチップの接着強度を向上させることもできる。
ここで、前記溝の幅とは、前記溝の最表面部における幅である。
前記アンテナ基材においては、前記溝の側面の少なくとも一部に、前記アンテナパターンが露出していることが好ましい。そうすることにより、たとえ、前記溝に前記導電性粒子が嵌まっても、前記溝の側面に露出した前記アンテナパターンの一部に接していれば、前記ICチップと前記アンテナパターンとの電気的接続に寄与するため、前記ICチップの電気的接続がより優れる。
前記アンテナパターンは、前記アンテナ基材の前記第1のカード基材側の面における前記開口に面する領域において折り返されており、前記溝は、折り返された前記アンテナパターンの間に存在していることが好ましい。
<<第2の態様>>
前記ICカードの一つの態様として、前記アンテナ基材は、前記開口に面する前記第1のカード基材側の表面に、非貫通孔である複数の孔を有する。
前記複数の孔は、開口部の最短長さ及び最大深さの少なくともいずれかが前記導電性粒子の平均粒子径よりも小さい孔を含む。
ここで、平均粒子径は、導電性粒子の粒径の算術平均値として算出される値である。
孔の開口部の最短長さとは、開口面の外周において対向する任意の2点間の最短距離である。例えば、開口部が円形の場合、直径が最短長さとなり、開口部が楕円形の場合、短径が最短長さとなる。
孔の最大深さとは、孔の開口面から孔の最深部までの距離である。
前記非貫通孔は、少なくともアンテナパターン3a上に存在することが、導通を得る上では好ましい。
<<<孔の開口部の最短長さ>>>
前記孔の開口部の最短長さが前記導電性粒子の平均粒子径よりも小さいことにより、前記孔に前記導電性粒子が嵌まりやすくなり、導電性粒子の捕捉性が向上する。その結果、ICチップの電気的接続が優れる。
前記孔の開口部の最短長さは、前記導電性粒子の平均粒子径の20%以上が好ましく、30%以上がより好ましく、40%以上が特に好ましい。また、前記孔の開口部の最短長さは、前記導電性粒子の平均粒子径の80%以下が好ましく、70%以下がより好ましく、60%以下が特に好ましい。
なお、前記孔が複数存在する場合、各孔の開口部の最短長さは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
複数の孔の各開口部の最短長さが同じ長さである場合には、導電性粒子の捕捉性を事前に予測し易くなり、使用する導電性接着剤の選択が容易になるとともに、導通性能が安定しやすくなる。
他方、複数の孔の各開口部の最短長さが同じ長さではない場合には、導電性粒子の大きさがばらついているときに、導電性粒子は、各々の大きさの導電性粒子に適した孔に嵌まることになる。言い換えれば、複数の孔の各開口部の最短長さが同じ長さではない場合には、導電性粒子の大きさがばらついている導電性接着剤を使用することが適している。導電性粒子の大きさがばらついているものを使用できることは、導電性接着剤のコスト削減につながる。
なお、前記孔の開口部の最短長さが、前記導電性粒子の平均粒子径よりも小さい場合には、前記孔の最大深さについては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記導電性接着剤の導電性粒子の平均粒子径よりも小さくてもよいし、小さくなくてもよい。
また、前記孔の開口部の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、矩形、多角形、円形、円形に近似する曲線を有する形状などが挙げられる。円形に近似する曲線を有する形状としては、例えば、楕円などが挙げられる。前記孔は、前記した非連続的な溝と、実質的に同一と見なせる場合もある。
<<<孔の最大深さ>>>
前記孔の最大深さが前記導電性接着剤の導電性粒子の平均粒子径よりも小さいことにより、前記孔に前記導電性粒子が嵌まった際に、前記導電性粒子はアンテナ基材とICチップとに挟持される。その結果、ICチップの電気的接続が優れることとなる。
前記孔の最大深さとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、導電性粒子を含有する導電性接着剤においては、通常、導電性粒子を15%〜20%程度圧縮して使用することを想定している点からすれば、前記導電性粒子の平均粒子径の85%以下が好ましく、80%以下がより好ましく、70%以下が特に好ましい。
他方、前記孔に前記導電性粒子を嵌めるためには、前記孔にはある程度の深さが必要であることから、前記孔の最大深さは、前記導電性粒子の平均粒子径の30%以上が好ましく、45%以上がより好ましく、60%以上が特に好ましい。
前記孔の最大深さが、前記導電性接着剤の導電性粒子の平均粒子径よりも小さい場合、前記孔の開口部の最短長さについては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記導電性粒子の平均粒子径より小さくてもよいし、小さくなくてもよい。
前記孔の最大深さが、前記導電性接着剤の導電性粒子の平均粒子径よりも小さい場合、前記孔の開口の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、矩形、多角形、円形、円形に近似する曲線を有する形状などが挙げられる。円形に近似する曲線を有する形状としては、例えば、楕円などが挙げられる。
前記孔が複数存在する場合、各孔の最大深さは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
各孔の最大深さが同じ深さである場合には、導電性粒子の捕捉性を事前に予測し易くなり、使用する導電性接着剤の選択が容易になるとともに、導通性能が安定しやすくなる。
他方、各孔の最大深さが同じ深さではない場合には、導電性粒子の大きさがばらついているときに、いずれかの孔で押圧が適した状態が得られ、結果、ICチップの電気的接続が優れることとなる。言い換えれば、複数の孔の最大深さが同じ長さではない場合には、導電性粒子の大きさがばらついている導電性接着剤を使用することが適している。導電性粒子の大きさがばらついているものを使用できることは、導電性接着剤のコスト削減につながる。
なお、前記孔の最大深さが導電性粒子の平均粒子径より大きい場合は、接続時の樹脂流動により、導電性接着剤の中で比較的大きい固形物である導電性粒子だけが孔に捕捉され易くなる。前記した溝と同様の効果が期待できる。そのため、前記孔の最大深さが導電性粒子の平均粒子径より大きく、かつ開口部の最短長さが導電性粒子の平均粒子径より大きいものが穴の大多数を占めたとしても、接続に支障を来たすことはない。
また、第2の態様において、開口部の最短長さ及び最大深さの少なくともいずれかが前記導電性粒子の平均粒子径よりも小さい孔の、全ての孔に対する割合としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。尚、前記導電性粒子の平均粒子径よりも小さい孔はアンテナパターン上に形成されていてもよい。アンテナパターン上に形成された孔の中で、前記導電性粒子の平均粒子径よりも小さい孔は、好ましくは20%以上であり、より好ましくは50%以上である。このようにアンテナパターン上に、前記導電性粒子の平均粒子径よりも小さい孔が存在することで、導電性粒子によって挟持される近傍での密着力が高まる効果が期待できる。
孔の開口部の最短長さもしくは最大深さの何れか一方の算術平均値が、導電性粒子の平均粒子径よりも小さいことが好ましい。
<ICチップ>
前記ICチップは、前記第1のカード基材の前記開口内に配される。
前記ICチップは、例えば、ガラス−エポキシ製の基板上にICがChip On Tape(COT)等の実装方法により製造された接触/非接触共用のICチップである。例えば、前記ICチップの表面(おもて面)には、複数の接続端子が設けられており、接触方式により通信を行うことができる。前記ICチップは、裏面に、前記アンテナパターンと電気的に接続する電極を有する。前記電極は、例えば、前記ICチップの裏面全面に設けられている。
前記ICチップと、前記アンテナパターンとの接続面積としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
良好な導電性を得るためには、前記接続面積の上限としては、一例として50mmとしてもよい。即ち、前記接続面積は、一例としては50mm以下が好ましい。
また、良好な導電性を得るためには、前記接続面積の下限としては、一例として0.2mm以上が好ましく、0.5mm以上がより好ましく、1.0mm以上が特に好ましい。
ここで、接続面積とは、アンテナパターンがICチップの電極と接している面積である(これは、図2Aの両端にあるアンテナパターンの一方と、ICチップの電極とが接している面積を指す)。
前記ICチップと、前記アンテナ基材との接着面積としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
良好な密着性を得るためには、前記接着面積の上限としては、一例として180mmとしてもよい。即ち、前記接着面積は、一例としては180mm以下が好ましい。
また、良好な密着性を得るためには、前記接着面積の下限としては、一例として80mm以上が好ましく、100mm以上がより好ましく、120mm以上が特に好ましい。
ここで、接着面積とは、ICチップと、導電性接着剤とが接している面積である。
<導電性接着剤>
前記導電性接着剤は、導電性粒子と、樹脂とを少なくとも含有し、更に必要に応じて、その他の成分を含有する。
前記導電性接着剤は、前記ICチップと前記アンテナ基材との間に介在し、前記ICチップと前記アンテナパターンとを電気的に接続する。更には、前記ICチップを、前記アンテナ基材に接着させる。
前記導電性接着剤は、非熱硬化型であることが好ましい。
前記導電性接着剤は、作業性向上の点からフィルム状であることが好ましい。即ち、導電性接着フィルムであってもよい。
また、この導電性接着剤や導電性接着フィルムは、導電性粒子を含有していることから、公知の異方性導電接着剤(異方性導電ペーストや異方性導電フィルムなど)を用いてもよい。
<<導電性粒子>>
前記導電性粒子としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、銅、鉄、ニッケル、金、銀、アルミニウム、亜鉛、ステンレス、ヘマタイト(Fe)、マグネタイト(Fe)、一般式:MFe、MO・nFe(両式中、Mは、2価の金属を表し、例えば、Mn、Co、Ni、Cu、Zn、Ba、Mgなどが挙げられる。nは、正の整数である。そして、前記Mは、繰り返し時において同種であってもよいし、異種であってもよい。)で表される各種フェライト、ケイ素綱粉、パーマロイ、Co基アモルファス合金、センダスト、アルパーム、スーパーマロイ、ミューメタル、パーメンター、パーミンバー等の各種金属粉、その合金粉などが挙げられる。また、アクリル樹脂、アクリロニトリル・スチレン(AS)樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ジビニルベンゼン系樹脂、スチレン系樹脂等の粒子の表面に金属をコートしたものなどが挙げられる。
これらの導電性粒子は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記導電性接着剤における前記導電性粒子の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
<<樹脂>>
前記樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、結晶性樹脂、非晶性樹脂などが挙げられる。
前記結晶性樹脂、及び前記非晶性樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、フェノキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂などが挙げられる。
前記樹脂としては、結晶性樹脂と非晶性樹脂とを含有することが、常温保管の安定性の点、並びに、短時間及び低温圧着が可能となる点で好ましい。
前記導電性接着剤における前記樹脂の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
ここで、本発明のICカードの一態様を図を用いて説明する。
図1Aは、本発明のICカードの一例の外観の概略斜視図である。
図1Bは、本発明のICカードの一例の概略側面図である。
図1Cは、アンテナ基材の部分側面図である。
図1Aにおいては、第1のカード基材、アンテナ基材、及び第2のカード基材の積層構造を一体構造として図示している。
ICカード10は、第2のカード基材2と、アンテナ基材3と、第1のカード基材1とを積層してなる。
ICカード10には、アンテナ基材3の内部に複数周回するアンテナパターン3aが配されている。第1のカード基材1には開口1aが設けられおり、開口1aに、表面に複数の接続端子4aを設けたICチップ4が配置されている。ICチップ4の裏面は、例えば、全面が電極となっている。
アンテナ基材3の第1のカード基材1側の面における開口1aに面する領域は、埋設されたアンテナパターン3aの一部が露出するように凹んでいる。更に、前記領域の中央部は、ICチップ4の裏面の凸部が嵌合するように深く彫り込まれている。なお、ICチップ4の裏面に凸部がない場合は、前記領域は平面となる。
アンテナパターン3aの一部は、アンテナ基材3の第1のカード基材1側の面における開口1aに面する領域の側部3c(図1Aの斜線部)において、露出している。
この態様において、溝3bは、側部3cに形成されている。
次に、ICチップが配される領域の拡大図を用いて、溝の態様を説明する。
図2A、及び図2Bは、ICチップが配される領域の拡大上面図である。
図2Cは、図2BのA−A断面図である。図2Dは、図2Cの拡大図である。
図2A〜図2Dにおいて、アンテナパターン3aの一部は、アンテナ基材3の第1のカード基材側の面における開口に面する領域の側部において、露出している。
前記側部において露出しているアンテナパターン3aは、幾重にも折り返された形状をしており、その折り返されたアンテナパターン3a間に、アンテナパターン3aに沿って溝3bが形成されている。
更に、溝3bの態様としては、図3A、及び図3Bに示すように、アンテナパターン3aの一部が、溝3bの側面に露出している態様が好ましい。この場合、溝3bに嵌まった導電性粒子も、ICチップとアンテナパターンとの電気的接続に寄与するため、優れた電気的接続が実現できる。
次に、ICチップが配される領域の拡大図を用いて、孔の態様の一例を説明する。
図4は、ICチップが配される領域の拡大上面図である。
図4において、アンテナパターン3aの一部は、アンテナ基材3の第1のカード基材側の面における開口に面する領域の側部において、露出している。
前記側部において露出しているアンテナパターン3aは、一本の幹部と、該幹部と直交する方向に延びる複数の枝部とを有する串型形状をしている。
前記孔は、アンテナパターン3aに複数形成されている。前記孔は、円形であり、例えば、アンテナパターン3aをエッチングすることにより形成できる。前記アンテナパターンに前記孔を形成すると、前記孔に捕捉された導電性粒子は、確実にICチップとアンテナパターンとの導通に寄与する。そのため、前記アンテナパターンに前記孔を形成することにより、導通抵抗を調整しやすくなる。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
<異方性導電フィルムの作製>
以下の各成分を混合し、フィルム上に形成して、平均厚み40μmの異方性導電フィルムを作製した。
−配合−
・結晶性樹脂 35質量部
(アロンメルトPES-111EEE、東亜合成株式会社製
・非晶性樹脂 30質量部
(エリーテルUE3500、ユニチカ株式会社製)
・エラストマー 25質量部
(ニッポランN−5196、日本ポリウレタン工業製)
・導電性粒子 3.0質量部
(平均粒子径30μmの球状Agめっき樹脂粒子)
<ICカードの作製>
第1のカード基材と、アンテナ基材と、第2のカード基材とを積層してなるICカード(ただし、ICチップは、配置していない)に、図2Aに示すような溝を形成した。
すなわち、ICチップの形状(12mm×13mm)に対応するアンテナ基材3の領域に露出し折り返されたアンテナパターン3aの間に、アンテナパターン3aに沿って、幅35μmの溝(深さ100μm)を、エキシマレーザーを用いて4本ずつ形成した。
続いて、ICチップの形状に対応する形状に切断した異方性導電フィルムを、アンテナ基材3の領域に配置し、その上からICチップを置いて180℃、2sec、1MPaで押し付けて、ICカードを完成させた。
得られたICカードについて、以下の評価を行った。結果を、表1に示した。
<密着力>
図6に示すように、ICカードの裏側から、ICチップ4に達する穴(直径8mm)を空けた。そして、その穴に、密着力測定端子20(直径7mm)を30mm/minの速度で押し込み、ICチップ4がアンテナ基材3から剥離する際の力を、密着力として測定した。
<導通抵抗>
ICチップと、アンテナパターンとを接続した後に、アンテナパターンの被覆を一部取り除き、ICチップと、アンテナパターンとの導通抵抗を、導通抵抗器を用いて測定した。
(実施例2)
<異方性導電フィルムの作製>
実施例1において、導電性粒子の配合量を3.0質量部から2.0質量部に変えた以外は、実施例1と同様にして、異方性導電フィルムを作製した。
<ICカードの作製>
実施例1において、上記で作製した異方性導電フィルムを用いた以外は、実施例1と同様にして、ICカードを作製した。
実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例3)
<異方性導電フィルムの作製>
実施例1において、導電性粒子の配合量を3.0質量部から1.0質量部に変えた以外は、実施例1と同様にして、異方性導電フィルムを作製した。
<ICカードの作製>
実施例1において、上記で作製した異方性導電フィルムを用いた以外は、実施例1と同様にして、ICカードを作製した。
実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例4)
<ICカードの作製>
実施例1において、溝の幅を35μmから24μmに変えた以外は、実施例1と同様にして、ICカードを作製した。
実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例5)
<ICカードの作製>
実施例2において、溝の幅を35μmから24μmに変えた以外は、実施例2と同様にして、ICカードを作製した。
実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例6)
<ICカードの作製>
実施例3において、溝の幅を35μmから24μmに変えた以外は、実施例3と同様にして、ICカードを作製した。
実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例1)
<ICカードの作製>
実施例1において、溝を形成しなかった以外は、実施例1と同様にして、ICカードを作製した。
実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例2)
<ICカードの作製>
実施例2において、溝を形成しなかった以外は、実施例2と同様にして、ICカードを作製した。
実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例3)
<ICカードの作製>
実施例3において、溝を形成しなかった以外は、実施例3と同様にして、ICカードを作製した。
実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1〜6及び比較例1〜3の結果を整理して表2に示した。
実施例1〜6より、本発明のICカードは、アンテナ基材に溝が形成されていることで、導電性粒子の捕捉性が向上し、導電性接着剤における導電性粒子の量を減らしても、導通抵抗の低下が殆どないことが確認できた。また、アンテナ基材に溝が形成されていることで、接着強度も向上した。
(実施例7)
<異方性導電フィルムの作製>
以下の各成分を混合し、フィルム上に形成して、平均厚み40μmの異方性導電フィルムを作製した。
−配合−
・結晶性樹脂 35質量部
(アロンメルトPES-111EEE、東亜合成株式会社製
・非晶性樹脂 30質量部
(エリーテルUE3500、ユニチカ株式会社製)
・エラストマー 25質量部
(ニッポランN−5196、日本ポリウレタン工業製)
・導電性粒子 3.0質量部
(平均粒子径30μmの球状Agめっき樹脂粒子)
<ICカードの作製>
第1のカード基材と、アンテナ基材と、第2のカード基材とを積層してなるICカード(ただし、ICチップは、配置していない)に、図4に示すような孔を形成した。
すなわち、ICチップの形状(12mm×13mm)に対応するアンテナ基材3の領域に露出した串型形状のアンテナパターン3aに、直径20μmの孔(深さ10μm(最大深さ))を、エッチングにより形成した。アンテナパターン3aは、幅500μmの幹部と、該幹部に直交する幅300μmの枝部とを有し、枝部の間隔は、200μmである。
続いて、ICチップの形状に対応する形状に切断した異方性導電フィルムを、アンテナ基材3の領域に配置し、その上からICチップを置いて180℃、2secで下記の表3に示す所定の押圧力で押し付けて、ICカードを完成させた。
得られたICカードについて、以下の評価を行った。結果を、表3に示した。
<密着力>
図6に示すように、ICカードの裏側から、ICチップ4に達する穴(直径8mm)を空けた。そして、その穴に、密着力測定端子20(直径7mm)を30mm/minの速度で押し込み、ICチップ4がアンテナ基材3から剥離する際の力を、密着力として測定した。
<導通抵抗>
ICチップと、アンテナパターンとを接続した後に、アンテナパターンの被覆を一部取り除き、ICチップと、アンテナパターンとの導通抵抗を、導通抵抗器を用いて測定した。
(実施例8)
<異方性導電フィルムの作製>
実施例7において、導電性粒子の配合量を3.0質量部から1.5質量部に変えた以外は、実施例7と同様にして、異方性導電フィルムを作製した。
<ICカードの作製>
実施例7において、上記で作製した異方性導電フィルムを用いた以外は、実施例7と同様にして、ICカードを作製した。
実施例7と同様の評価を行った。結果を表3に示す。
(実施例9)
<異方性導電フィルムの作製>
実施例7において、導電性粒子の配合量を3.0質量部から0.75質量部に変えた以外は、実施例7と同様にして、異方性導電フィルムを作製した。
<ICカードの作製>
実施例7において、上記で作製した異方性導電フィルムを用いた以外は、実施例7と同様にして、ICカードを作製した。
実施例7と同様の評価を行った。結果を表3に示す。
(実施例10)
実施例7において、孔の直径を25μmに変更した以外は、実施例7と同様にして、ICカードを作製した。
実施例7と同様の評価を行った。結果を表3に示す。
(実施例11)
実施例10において、実施例8で作製した異方性導電フィルムを用いた以外は、実施例10と同様にして、ICカードを作製した。
実施例7と同様の評価を行った。結果を表3に示す。
(実施例12)
実施例10において、実施例9で作製した異方性導電フィルムを用いた以外は、実施例10と同様にして、ICカードを作製した。
実施例7と同様の評価を行った。結果を表3に示す。
(実施例13)
実施例10において、孔の深さを25μm(最大深さ)に変更した以外は、実施例10と同様にして、ICカードを作製した。
実施例7と同様の評価を行った。結果を表3に示す。
(実施例14)
実施例13において、実施例8で作製した異方性導電フィルムを用いた以外は、実施例13と同様にして、ICカードを作製した。
実施例7と同様の評価を行った。結果を表3に示す。
(実施例15)
実施例13において、実施例9で作製した異方性導電フィルムを用いた以外は、実施例13と同様にして、ICカードを作製した。
実施例7と同様の評価を行った。結果を表3に示す。
(比較例4)
<ICカードの作製>
実施例7で作製した異方性導電フィルムを用いた。
第1のカード基材と、アンテナ基材と、第2のカード基材とを積層してなるICカード(ただし、ICチップは、配置していない)を用いた。アンテナパターン3aは、図7に示すように、アンテナ基材とアンテナパターン3aのみからなる形状をしている。
ICチップの形状に対応する形状に切断した異方性導電フィルムを、アンテナ基材3の領域に配置し、その上からICチップを置いて180℃、2secで下記の表4に示す所定の押圧力で押し付けて、ICカードを完成させた。
実施例7と同様の評価を行った。結果を表4に示す。
(比較例5)
<ICカードの作製>
実施例8で作製した異方性導電フィルムを用いた。それ以外は、比較例4と同様にして、ICカードを完成させた。
実施例7と同様の評価を行った。結果を表4に示す。
(比較例6)
<ICカードの作製>
実施例9で作製した異方性導電フィルムを用いた。それ以外は、比較例4と同様にして、ICカードを完成させた。
実施例7と同様の評価を行った。結果を表4に示す。
(比較例7)
<ICカードの作製>
実施例7で作製した異方性導電フィルムを用いた。
第1のカード基材と、アンテナ基材と、第2のカード基材とを積層してなるICカード(ただし、ICチップは、配置していない)を用いた。アンテナ3eは、図8に示すパッド形状をしている。
ICチップの形状に対応する形状に切断した異方性導電フィルムを、アンテナ基材3の領域に配置し、その上からICチップを置いて180℃、2secで下記の表4に示す所定の押圧力で押し付けて、ICカードを完成させた。
実施例7と同様の評価を行った。結果を表4に示す。
(比較例8)
<ICカードの作製>
実施例8で作製した異方性導電フィルムを用いた。それ以外は、比較例7と同様にして、ICカードを完成させた。
実施例7と同様の評価を行った。結果を表4に示す。
(比較例9)
<ICカードの作製>
実施例9で作製した異方性導電フィルムを用いた。それ以外は、比較例7と同様にして、ICカードを完成させた。
実施例7と同様の評価を行った。結果を表4に示す。
実施例7〜15及び比較例4〜9の結果を整理して表5に示した。
実施例7〜15より、本発明のICカードは、アンテナ基材に、開口部の最短長さ、及び最大深さの少なくともいずれかが、導電性粒子の平均粒子径よりも小さい孔が形成されていることで、導電性粒子の捕捉性が向上し、導電性接着剤における導電性粒子の量を減らしても、導通抵抗の低下が殆どないことが確認できた。また、アンテナ基材に孔が形成されていることで、接着強度も向上した。
比較例4〜9のICカードは、実用上問題ないレベルではあるものの、実施例7〜15よりは接着強度が低く、かつ導通抵抗も高い結果となった。
本発明のICカードは、ICチップの電気的接続に優れることから、情報管理や決済等に使用される接触型ICカード、非接触型ICカードなどに好適に用いることができる。
1 第1のカード基材
2 第2のカード基材
3 アンテナ基材
3a アンテナパターン
3b 溝
3c 側部
3d 孔
3e アンテナ
4 ICチップ
4a 接続端子
20 密着力測定端子
10 ICカード
100 非接触ICカード
101 カード基材
102 アンテナコイル
103 ICチップ

Claims (9)

  1. 開口を有する第1のカード基材と、
    第2のカード基材と、
    前記第1のカード基材と前記第2のカード基材との間に配され、アンテナパターンを具備するアンテナ基材と、
    前記第1のカード基材の前記開口内に配されたICチップと、
    前記ICチップと前記アンテナ基材との間に介在し、前記ICチップと前記アンテナパターンとを電気的に接続する、導電性粒子と樹脂とを含有する導電性接着剤と、
    を有するICカードであって、
    前記アンテナ基材が、前記開口に面する前記第1のカード基材側の表面に、非貫通孔である溝を有することを特徴とするICカード。
  2. 前記アンテナパターンが、前記アンテナ基材に埋設されており、
    前記アンテナ基材の前記第1のカード基材側の面における前記開口に面する領域が、埋設された前記アンテナパターンの一部が露出するように凹んでいる請求項1に記載のICカード。
  3. 前記溝の幅が、前記導電性粒子の平均粒子径よりも小さい請求項1から2のいずれかに記載のICカード。
  4. 前記溝の側面の少なくとも一部に、前記アンテナパターンが露出している請求項1から3のいずれかに記載のICカード。
  5. 前記溝が、非連続的に形成されている請求項1から4のいずれかに記載のICカード。
  6. 開口を有する第1のカード基材と、
    第2のカード基材と、
    前記第1のカード基材と前記第2のカード基材との間に配され、アンテナパターンを具備するアンテナ基材と、
    前記第1のカード基材の前記開口内に配されたICチップと、
    前記ICチップと前記アンテナ基材との間に介在し、前記ICチップと前記アンテナパターンとを電気的に接続する、導電性粒子と樹脂とを含有する導電性接着剤と、
    を有するICカードであって、
    前記アンテナ基材が、前記開口に面する前記第1のカード基材側の表面に、非貫通孔である複数の孔を有し、
    前記複数の孔が、開口部の最短長さ及び最大深さの少なくともいずれかが前記導電性粒子の平均粒子径よりも小さい孔を含むことを特徴とするICカード。
  7. 前記孔の開口部の最短長さが、前記導電性粒子の平均粒子径の20%以上80%以下である請求項6に記載のICカード。
  8. 前記孔の最大深さが、前記導電性粒子の平均粒子径の30%以上85%以下である請求項6から7のいずれかに記載のICカード。
  9. 前記非貫通孔が、少なくとも前記アンテナパターン上に存在する請求項6から8のいずれかに記載のICカード。
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