JP2017116845A - 顕微鏡対物レンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】試料保持部材の厚さの違いに対応可能な、諸収差が良好に補正された高い開口数を有する顕微鏡対物レンズを提供する。【解決手段】乾燥系の顕微鏡対物レンズ1は、物体側から順に、複数の単レンズを含む正のパワーの第1レンズ群G1、移動群である第2レンズ群G2、隣り合って対向する空気接触面である2面の凹面を有する第3レンズ群G3からなる。第1レンズ群G1の最も像側の面(第1レンズ面)、第2レンズ群G2の最も物体側と像側の面(第2レンズ面、第3レンズ面)、第3レンズ群G3の最も物体側の面(第4レンズ面)のうち1面のみが凹面である。NAを物体側の開口数、Δdを第1レンズ面と第2レンズ面のレンズ間隔と第3レンズ面と第4レンズ面のレンズ間隔の和、r1を上述の4面のうちの凹面の曲率半径とするとき、以下の条件式を満たす。0.66 ≦ NA ≦ 1 (1)0.2 < |Δd/r1| < 1 (2)【選択図】図1

Description

本発明は、顕微鏡対物レンズ、特に、乾燥系の顕微鏡対物レンズに関する。
生物分野では、培養細胞などの試料の観察にしばしば倒立顕微鏡が用いられる。数個以上の培養細胞を一度に観察することが多いため、20−60倍程度の観察倍率が頻繁に利用される。
倒立顕微鏡では、試料からの光は試料容器又はスライドガラスを介して対物レンズに入射する。試料容器には、例えば、ガラス製シャーレ、プラスティック製ディッシュなど様々なものがあり、その厚さもカバーガラスと同程度(0.15mm程度)から1mm程度までと様々である。
このため、試料と対物レンズの間に配置されたスライドガラス、カバーガラス、シャーレ、ディッシュなど(以降、これらをまとめて試料保持部材と記す)の厚さの違いに起因する収差を補正する機構を備えた顕微鏡対物レンズが求められている。そのような対物レンズは、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1の実施例1には、収差補正可能なカバーガラス厚の範囲が0−2mm程度であり、色収差、像面平坦性といった諸収差を良好に抑えることができる対物レンズが開示されている。
特開2005−352021号公報
培養細胞を蛍光観察する場合、細胞毒性を可能な限り低減することが望ましい。このため、限られた光量の励起光によって生じる微弱な蛍光を効率的に検出して高い解像力を発揮する顕微鏡対物レンズが求められている。これに対して、特許文献1の実施例1に記載の対物レンズは、様々なカバーガラス厚に対応可能であるが、開口数は0.6であり、十分ではない。
以上の実情を踏まえ、本発明では、試料保持部材の厚さの違いに対応可能な、諸収差が良好に補正された高い開口数を有する顕微鏡対物レンズを提供することを課題とする。
本発明の一態様は、乾燥系の顕微鏡対物レンズであって、物体側から順に、複数の単レンズを含む、正のパワーを有する第1レンズ群と、光軸に沿って移動可能な第2レンズ群と、隣り合って対向する空気接触面である2面の凹面を有する第3レンズ群からなり、前記第1レンズ群の最も像側のレンズ面である第1レンズ面、前記第2レンズ群の最も物体側のレンズ面である第2レンズ面、前記第2レンズ群の最も像側のレンズ面である第3レンズ面、及び、前記第3レンズ群の最も物体側のレンズ面である第4レンズ面の4面のうち、1面のみが凹面であり、NAを前記顕微鏡対物レンズの物体側の開口数とし、Δdを前記第1レンズ面と前記第2レンズ面の間のレンズ間隔と前記第3レンズ面と前記第4レンズ面の間のレンズ間隔の和とし、rを前記4面のうちの凹面であるレンズ面の曲率半径とするとき、以下の条件式を満たす顕微鏡対物レンズを提供する。
0.66 ≦ NA ≦ 1 (1)
0.2 < |Δd/r| < 1 (2)
本発明の別の態様は、乾燥系の顕微鏡対物レンズであって、物体側から順に、正のパワーを有する第1レンズ群と、光軸に沿って移動可能な第2レンズ群と、隣り合って対向する空気接触面である2面の凹面を有する第3レンズ群からなり、NAを前記顕微鏡対物レンズの物体側の開口数、dを屈折率がNで厚さがTの試料保持部材を使用して観察したときの光学的作動距離、fを前記顕微鏡対物レンズの焦点距離とするとき、以下の条件式を満たす顕微鏡対物レンズを提供する。
0.66 ≦ NA ≦ 1 (1)
0.3 < (di+Ti/N)/f < 0.77 (7)
本発明によれば、試料保持部材の厚さの違いに対応可能な、諸収差が良好に補正された高い開口数を有する顕微鏡対物レンズを提供することができる。
カバーガラス厚1mmにおける実施例1に係る対物レンズの断面図である。 実施例1に係る対物レンズと組み合わせて用いる結像レンズの断面図である。 カバーガラス厚0mmにおける実施例1に係る対物レンズと図2に示す結像レンズを組み合わせて用いた場合の収差図である。 カバーガラス厚1mmにおける実施例1に係る対物レンズと図2に示す結像レンズを組み合わせて用いた場合の収差図である。 カバーガラス厚1.6mmにおける実施例1に係る対物レンズと図2に示す結像レンズを組み合わせて用いた場合の収差図である。 カバーガラス厚1mmにおける実施例2に係る対物レンズの断面図である。 カバーガラス厚0mmにおける実施例2に係る対物レンズと図2に示す結像レンズを組み合わせて用いた場合の収差図である。 カバーガラス厚1mmにおける実施例2に係る対物レンズと図2に示す結像レンズを組み合わせて用いた場合の収差図である。 カバーガラス厚1.6mmにおける実施例2に係る対物レンズと図2に示す結像レンズを組み合わせて用いた場合の収差図である。 カバーガラス厚1mmにおける実施例3に係る対物レンズの断面図である。 カバーガラス厚0mmにおける実施例3に係る対物レンズと図2に示す結像レンズを組み合わせて用いた場合の収差図である。 カバーガラス厚0mmにおける実施例3に係る対物レンズと図2に示す結像レンズを組み合わせて用いた場合の収差図である。 カバーガラス厚0mmにおける実施例3に係る対物レンズと図2に示す結像レンズを組み合わせて用いた場合の収差図である。
本発明の一実施形態に係る対物レンズについて説明する。本実施形態に係る対物レンズは、乾燥系の顕微鏡対物レンズであり、結像レンズと組み合わせて用いられる無限遠補正型の対物レンズである。
対物レンズは、移動群を含む3群構成を有する。対物レンズは、物体側から順に、第1レンズ群と、第2レンズ群と、第3レンズ群からなるレンズ構成を有する。第1レンズ群は、複数の単レンズを含み、正のパワーを有する。第2レンズ群は、光軸に沿って移動可能な移動群である。第3レンズ群は、隣り合って対向する空気接触面である2面の凹面を有する。対物レンズは、さらに、球面収差補正時に第2レンズ群を光軸方向に移動させる。
対物レンズでは、それぞれが各群における他の群に向けられた面である4面のうち、1面のみが凹面である。ここでいう4面とは、具体的には、第1レンズ群の最も像側のレンズ面である第1レンズ面、第2レンズ群の最も物体側のレンズ面である第2レンズ面、第2レンズ群の最も像側のレンズ面である第3レンズ面、及び、第3レンズ群の最も物体側のレンズ面である第4レンズ面のことである。なお、最も物体側のレンズ面とは、最も物体面に近いレンズ面、つまり、対物レンズの前側焦点面に近いレンズ面のことである。最も像側のレンズ面とは、最も像面に近いレンズ面のことである。
対物レンズは、さらに、以下の条件式(1)及び(2)を満たすように構成されている。ここで、NAは対物レンズの物体側の開口数、Δdは第1レンズ面と第2レンズ面の間のレンズ間隔と第3レンズ面と第4レンズ面の間のレンズ間隔の和、rは上述した4面のうちの凹面であるレンズ面の曲率半径である。
0.66 ≦ NA ≦ 1 (1)
0.2 < |Δd/r| < 1 (2)
条件式(1)は、対物レンズを用いて形成される試料像の解像力と明るさを規定する式である。対物レンズは乾燥系の対物レンズであるため、NAが1を上回ることはない。NAが条件式(1)の下限値を下回ると、像の解像力と明るさが不足しやすい。蛍光観察時には、細胞毒性を抑えるために限られた照明光量下で観察が行われる。このため、明るさの不足が特に顕著に生じやすい。
条件式(2)は、試料保持部材の厚さに応じて生じる球面収差量の変化をどの程度許容できるかを規定する式である。Δdが大きいほど、rが小さいほど、球面収差量のより大きな変化に対応して球面収差を良好に補正することができる。これは、Δdが大きいほど移動群の移動可能量が大きくなるため、たとえrが小さくても対物レンズ内での光線の屈折量(曲げ量)を大きく変化させることができるからである。また、rが小さいほど凹面で大きく光線が屈折するため、たとえ移動群の移動可能量が小さくても対物レンズ内での光線の屈折量を大きく変化させることができるからである。
|Δd/r|が条件式(2)の上限値以上になると、対物レンズ内で光線が大きく曲がりすぎる。このため、軸外収差などの諸収差を総合的に補正することが困難になる。|Δd/r|が条件式(2)の下限値以下になると、対応可能な球面収差の変化量が小さくなる。想定される試料保持部材の厚さの違いに十分に対応することが困難になるため、観察に使用する試料保持部材(カバーガラスそのもの、シャーレ、ディッシュなど)が限られてしまう。
以上のように構成された対物レンズによれば、高い開口数を有しながら、様々な試料保持部材の厚さの違いに対応して諸収差を良好に補正することができる。
以下、対物レンズの更に望ましい構成について説明する。
対物レンズは、上述した4面のうちの凹面を含むレンズ成分が2枚接合レンズであることが望ましく、さらに以下の条件式(3)を満たすことが望ましい。ここで、νは凹面を含むレンズのアッベ数、νは凹面を含むレンズに接合されたレンズのアッベ数である。
25 < |ν−ν| < 50 (3)
条件式(3)は、2枚接合レンズを構成するレンズのアッベ数差を規定する式である。凹面を含むレンズ成分を2枚接合レンズとして構成し且つアッベ数差を適切な設計することで、縦色収差(軸上色収差ともいう)を良好に補正することができる。|ν−ν|が条件式(3)の上限値以上になると、アッベ数差が大きくなりすぎるため、C線及びF線の補正が過剰となる。特に短波長の色収差の補正が困難となる。|ν−ν|が条件式(3)の下限値以下になると、アッベ数差が小さくなりすぎるため、C線、F線を含む様々な波長で色収差の良好な補正が困難となる。
第1レンズ群は、物体側から正レンズ、負レンズ、正レンズの順に接合された、3枚接合レンズを含むことが望ましい。3枚接合レンズを含むことで、色収差を更に良好に補正することが可能であり、例えば、2次スペクトルを補正する上で有利となる。また、空気接触面を増やすことなく屈折面を増すことができるため、フレアの発生を抑制する効果も期待できる。
第3レンズ群は、最も像側に、正のパワーを有する単レンズを含むことが望ましく、さらに、以下の条件式(4)を満たすことが望ましい。ここで、fは対物レンズの焦点距離、f31は第3レンズ群に含まれる最も像側に位置する単レンズの焦点距離である。
3 < f31/f < 5 (4)
条件式(4)は、最も像側に位置する単レンズの焦点距離と対物レンズの焦点距離の比を規定する式である。条件式(4)を満たすことで、コマ収差と非点収差をバランス良く補正することができる。f31/fが条件式(4)の上限値以上になると、非点収差の発生量が大きくなりすぎることによって、像の周辺部分における結像性能(以降、単に周辺性能)が劣化する。f31/fが条件式(4)の下限値以下になると、コマ収差の発生量が大きくなりすぎることによって、周辺性能が劣化する。
対物レンズは、以下の条件式(5)を満たすことが望ましい。ここで、Tmax、Tminを対物レンズが仕様上許容する試料保持部材の厚さの最大値、最小値である。dminは厚さTmaxを有する試料保持部材使用時の光学的作動距離である。つまり、厚さTmaxの試料保持部材の試料側の面に焦点を合わせた状態での、試料保持部材の対物レンズ側の面から対物レンズの最も物体側のレンズ面までの距離である。Nは観察で使用する試料保持部材の屈折率である。
0.6< (Tmax−Tmin)/N/dmin < 3.0 (5)
条件式(5)を満たすことで、対物レンズの操作性を犠牲にすることなく試料保持部材の厚さの違いに起因する球面収差を良好に補正することができる。(Tmax−Tmin)/N/dminが条件式(5)の上限値以上になると、対物レンズの操作中に対物レンズと試料保持部材が接触しやすいため、高い操作性を維持することができない。(Tmax−Tmin)/N/dminが条件式(5)の下限値以下になると、使用できる試料保持部材が限れてしまう。このため、汎用性を欠き、特に倒立顕微鏡への利用が困難となる。
なお、顕微鏡対物レンズの「作動距離」は、最も物体側の面が凹面であったとき、枠等を考慮して試料保持部材までの距離として決定されるが、ここでいう「光学的作動距離」は、枠等を考慮せず、顕微鏡対物レンズの最も物体側の面から試料保持部材の最も像側の面までの光軸上の距離で定義される。
第2レンズ群は、正のパワーを有する単レンズであることが望ましく、さらに、以下の条件式(6)を満たすことが望ましい。ここで、fは対物レンズの焦点距離、fは第2レンズ群の焦点距離である。
4 < f/f < 6 (6)
条件式(6)は、第2レンズ群の焦点距離と対物レンズの焦点距離の比を規定する式である。条件式(6)を満たすことで、像面湾曲に依存する軸外性能を高いレベルで維持しながら、大きく変化する球面収差を良好に補正することができる。f/fが条件式(6)の上限値以上になると、軸外性能を維持しつつ大きな球面収差の変化量に対応することが困難になる。f/fが条件式(6)の下限値以下になると、像面湾曲の発生量が大きくなりすぎるため、良好な軸外性能を得ることが難しくなる。
対物レンズは、以下の条件式(7)を満たすことが望ましい。ここで、dは屈折率がNで厚さがTの試料保持部材を使用して観察したときの光学的作動距離である。
0.3 < (d+T/N)/f < 0.77 (7)
条件式(7)は、物体面から対物レンズの最も物体側のレンズ面までの空気換算距離と対物レンズの焦点距離の比を規定した式である。(d+T/N)/fが条件式(7)の上限値以上になると、対物レンズの焦点距離が短くなりすぎる。このため、観察に要求される倍率で試料を拡大して観察することができない。(d+T/N)/fが条件式(7)の下限値以下になると、物体面から対物レンズの最も物体側のレンズ面までの距離が短くなりすぎる。このため、対物レンズの操作中に対物レンズと試料保持部材が接触しやすく、高い操作性を維持することができない。条件式(7)を満たすことで、高い操作性を維持しながら観察に要求される倍率で試料を拡大して観察することができる。 以下、上述した対物レンズの実施例について具体的に説明する。
[実施例1]
図1は、本実施例に係る対物レンズ1の断面図であり、試料と対物レンズ1の間にカバーガラス厚1mmのカバーガラスCG1が有る場合のレンズ位置を示している。
対物レンズ1は、乾燥系の顕微鏡対物レンズである。対物レンズ1は、物体側から順に、正のパワーを有する第1レンズ群G1と、光軸に沿って移動可能な第2レンズ群G2と、隣り合って対向する空気接触面である2面の凹面(s20、s21)を有する第3レンズ群G3と、からなる。対物レンズ1では、第1レンズ群G1の最も像側のレンズ面である第1レンズ面(s9)、第2レンズ群G2の最も物体側のレンズ面である第2レンズ面(s10)、第2レンズ群G2の最も像側のレンズ面である第3レンズ面(s11)、及び、第3レンズ群G3の最も物体側のレンズ面である第4レンズ面(s12)の4面のうち、第4レンズ面のみが凹面である。
第1レンズ群G1は、複数の単レンズ(レンズL1、レンズL2)を備える。第1レンズ群は、具体的には、物体側から順に、凹面を物体側に向けたメニスカスレンズ(レンズL1)、平面を物体側に向けた平凸レンズ(レンズL2)、正‐負‐正の3枚接合レンズCL1を備える。3枚接合レンズは、両凸レンズ(レンズL3)と凹面を物体側に向けた2枚のメニスカスレンズ(レンズL4、レンズL5)からなる。
第2レンズ群G2は、光軸方向に移動する移動群である。第2レンズ群G2は、正のパワーを有する単レンズ(レンズL6)であり、両凸レンズである。
第3レンズ群G3は、3組の2枚接合レンズ(接合レンズCL2、接合レンズCL3、接合レンズCL4)と、2枚の単レンズ(レンズL13、レンズL14)からなる。接合レンズCL2は、凹面を物体側に向けたメニスカスレンズ成分であり、両凹レンズ(レンズL7)と両凸レンズ(レンズL8)からなる。接合レンズCL3は、両凸レンズ成分であり、両凸レンズ(レンズL9)と物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ(レンズL10)からなる。接合レンズCL4は、像側に凹面を向けたメニスカスレンズ成分であり、両凸レンズ(レンズL11)と両凹レンズ(レンズL12)からなる。レンズL13は、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズであり、レンズL13の凹面(s21)は、レンズL12の凹面(s20)と隣り合って対向している。最も像側に配置されたレンズL14は、正のパワーを有する単レンズであり、両凸レンズである。
対物レンズ1の各種データは、以下のとおりである。
NA=0.78、f=4.498mm、f=20.172mm、f31=18.288mm、Δd=4.020mm
max=1.6mm、Tmin=0mm、dmin=0.88mm
対物レンズ1のレンズデータは、以下のとおりである。なお、レンズデータ中のINFは無限大(∞)を示している。
対物レンズ1
s r d nd νd
0 INF D0 1.52287 59.89
1 INF D1 1
2 -17.2684 1.200 1.77250 49.60
3 -6.8121 0.200 1
4 INF 4.072 1.43875 94.93
5 -6.1817 0.300 1
6 25.0169 4.840 1.49700 81.54
7 -6.1997 1.000 1.61336 44.49
8 -22.6528 1.746 1.49700 81.54
9 -10.3822 D9 1
10 48.6939 1.746 1.77250 49.60
11 -22.5577 D11 1
12 -8.3765 1.000 1.75500 52.32
13 12.7260 3.099 1.49700 81.54
14 -18.2197 0.300 1
15 11.6239 4.241 1.49700 81.54
16 -17.1417 1.100 1.61340 44.27
17 -29.4884 0.200 1
18 6.9550 4.414 1.43875 94.93
19 -26.2562 4.589 1.61336 44.49
20 3.1276 3.087 1
21 -5.0310 1.346 1.61336 44.49
22 -12.7268 3.366 1
23 24.2749 1.353 1.73800 32.26
24 -29.6776 119 1
ここで、sは面番号を、rは曲率半径(mm)を、dは面間隔(mm)を、ndはd線に対する屈折率を、νdはアッベ数を示す。これらの記号は、以降の実施例でも同様である。なお、面番号s0が示す面は、物体面であり、カバーガラスがあるときにはカバーガラスの物体側の面でもある。面番号s1が示す面は、カバーガラスの像側の面である。面番号s2,s24が示す面は、それぞれ対物レンズ1の最も物体側のレンズ面、最も像側のレンズ面である。また、例えば、面間隔d0は、面番号s0が示す面から面番号s1が示す面までの光軸上の距離を示している。面間隔d24は、対物レンズ1の最も像側の面(面番号s24)から後述する結像レンズ4の最も物体側の面(面番号s25)までの光路上の距離を示している。
カバーガラスがない場合、カバーガラス厚1mmのカバーガラスCG1を使用する場合、及びカバーガラス厚1.6mmのカバーガラスCG2を使用する場合のそれぞれの面間隔d0,d1,d9,d11の値D0,D1,D9,D11は、以下のとおりである。なお、使用するカバーガラスCG1及びのカバーガラスCG2は、いずれも屈折率N=1.52287のガラス製の試料保持部材である。
D0(カバーガラス厚) 0 1.000 1.600
D1 2.055 1.324 0.881
D9 1.901 0.981 0.319
D11 2.119 3.038 3.701
対物レンズ1は、以下で示されるように、条件式(1)から条件式(7)を満たしている。なお、下記の条件式(7)の計算例は、図1に示すカバーガラス厚1mmのカバーガラスCG1を配置した状態で計算した例である。
(1) NA=0.78
(2) |Δd/r|=0.48
(3) |ν−ν|=29.22
(4) f31/f=4.07
(5) (Tmax−Tmin)/N/dmin= 1.20
(6) f/f=4.48
(7) (d+T/N)/f=0.44
図2は、対物レンズ1と組み合わせて用いる結像レンズ4の断面図である。結像レンズ4は、物体側から順に、両凸レンズ(レンズTL1)及び物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ(レンズTL2)からなる接合レンズCTL1と、両凸レンズ(レンズTL3)及び両凹レンズ(レンズTL4)からなる接合レンズCTL2からなる。結像レンズ4の焦点距離は、180mmである。
結像レンズ4のレンズデータは、以下のとおりである。なお、面番号s25,s30が示す面は、それぞれ結像レンズ4の最も物体側のレンズ面、最も像側のレンズ面である。
結像レンズ4
s r d nd νd
25 68.7541 7.732 1.48749 70.20
26 -37.5679 3.474 1.80610 40.95
27 -102.8477 0.697 1
28 84.3099 6.024 1.83400 37.16
29 -50.7100 3.030 1.64450 40.82
30 40.6619 1
図3から図5は、対物レンズ1と結像レンズ4を組み合わせたときの像面における収差図である。図3、図4、図5は、それぞれカバーガラスを使用しない場合、カバーガラス厚が1mmの場合、カバーガラス厚が1.6mmの場合の収差図である。図3(a)、図4(a)、図5(a)は球面収差図である。図3(b)、図4(b)、図5(b)は正弦条件違反量を示す図である。図3(c)、図4(c)、図5(c)は非点収差図である。図3(d)、図4(d)、図5(d)は歪曲収差図である。図3(e)、図4(e)、図5(e)は像高5.5mmにおけるコマ収差図であり、図3(f)、図4(f)、図5(f)は像高11mmにおけるコマ収差図である。なお、図中の“M”はメリディオナル成分、“S”はサジタル成分を示している。
[実施例2]
図6は、本実施例に係る対物レンズ2の断面図であり、試料と対物レンズ2の間にカバーガラス厚1mmのカバーガラスCG1が有る場合のレンズ位置を示している。
対物レンズ2は、乾燥系の顕微鏡対物レンズである。対物レンズ2は、物体側から順に、正のパワーを有する第1レンズ群G1と、光軸に沿って移動可能な第2レンズ群G2と、隣り合って対向する空気接触面である2面の凹面(s20、s21)を有する第3レンズ群G3と、からなる。対物レンズ2では、第1レンズ群G1の最も像側のレンズ面である第1レンズ面(s11)、第2レンズ群G2の最も物体側のレンズ面である第2レンズ面(s12)、第2レンズ群G2の最も像側のレンズ面である第3レンズ面(s14)、及び、第3レンズ群G3の最も物体側のレンズ面である第4レンズ面(s15)の4面のうち、第2レンズ面のみが凹面である。
第1レンズ群G1は、複数の単レンズ(レンズL1、レンズL2、レンズL6)を備える。第1レンズ群は、具体的には、物体側から順に、凹面を物体側に向けたメニスカスレンズ(レンズL1)、平面を物体側に向けた平凸レンズ(レンズL2)、正‐負‐正の3枚接合レンズCL1、両凸レンズ(レンズL6)を備える。3枚接合レンズは、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ(レンズL3)と像側に平面を向けた平凹レンズ(レンズL4)と物体側に平面を向けた平凸レンズ(レンズL5)からなる。
第2レンズ群G2は、光軸方向に移動する移動群である。第2レンズ群G2は、両凹レンズ(レンズL7)と両凸レンズ(レンズL8)からなる接合レンズCL2である。
第3レンズ群G3は、2組の2枚接合レンズ(接合レンズCL3、接合レンズCL4)と、2枚の単レンズ(レンズL13、レンズL14)からなる。接合レンズCL3は、物体側に平面を向けた平凸レンズ成分であり、物体側に平面を向けた平凹レンズ(レンズL9)と両凸レンズ(レンズL10)からなる。接合レンズCL4は、像側に凹面を向けたメニスカスレンズ成分であり、両凸レンズ(レンズL11)と両凹レンズ(レンズL12)からなる。レンズL13は、像側に平面を向けた平凹レンズであり、レンズL13の凹面(s21)は、レンズL12の凹面(s20)と隣り合って対向している。最も像側に配置されたレンズL14は、正のパワーを有する単レンズであり、両凸レンズである。
対物レンズ2の各種データは、以下のとおりである。
NA=0.78、f=4.500mm、f=-14.091mm、f31=16.838mm、Δd=3.354mm
max=1.6mm、Tmin=0mm、dmin=1.01mm
対物レンズ2のレンズデータは、以下のとおりである。
対物レンズ2
s r d nd νd
0 INF D0 1.52287 59.89
1 INF D1 1
2 -7.3994 3.357 1.77250 49.60
3 -4.9432 0.200 1
4 INF 3.342 1.49700 81.54
5 -8.7867 0.200 1
6 -56.5654 3.601 1.49700 81.54
7 -6.6989 1.000 1.61336 44.49
8 INF 3.121 1.59522 67.74
9 -10.9611 0.200 1
10 14.8943 2.487 1.59522 67.74
11 -34.4089 D11 1
12 -10.9077 1.000 1.77250 49.60
13 10.8866 3.122 1.49700 81.54
14 -23.5936 D14 1
15 INF 1.000 1.61336 44.49
16 10.4604 3.840 1.59522 67.74
17 -10.9422 0.200 1
18 6.8996 3.010 1.43875 94.93
19 -16.4958 2.798 1.61336 44.49
20 3.4795 2.310 1
21 -4.8037 1.000 1.61336 44.49
22 INF 4.893 1
23 56.1482 1.198 1.73800 32.26
24 -15.8142 119 1
カバーガラスがない場合、カバーガラス厚1mmのカバーガラスCG1を使用する場合、及びカバーガラス厚1.6mmのカバーガラスCG2を使用する場合のそれぞれの面間隔d0,d1,d11,d14の値D0,D1,D11,D14は、以下のとおりである。なお、観察に使用するカバーガラスCG1及びのカバーガラスCG2は、いずれも屈折率N=1.52287のガラス製の試料保持部材である。
D0(カバーガラス厚) 0 1.000 1.600
D1 2.364 1.532 1.012
D11 1.693 2.509 3.157
D14 1.662 0.845 0.198
対物レンズ2は、以下で示されるように、条件式(6)を除き、条件式(1)から条件式(7)を満たしている。なお、下記の条件式(7)の計算例は、図6に示すカバーガラス厚1mmのカバーガラスCG1を配置した状態で計算した例である。
(1) NA= 0.79
(2) |Δd/r|=0.31
(3) |ν−ν|=31.94
(4) f31/f=3.74
(5) (Tmax−Tmin)/N/dmin=1.04
(6) f/f=-3.13
(7) (d+T/N)/f=0.49
図7から図9は、対物レンズ2と結像レンズ4を組み合わせたときの像面における収差図である。図7、図8、図9は、それぞれカバーガラスを使用しない場合、カバーガラス厚が1mmの場合、カバーガラス厚が1.6mmの場合の収差図である。図7(a)、図8(a)、図9(a)は球面収差図である。図7(b)、図8(b)、図9(b)は正弦条件違反量を示す図である。図7(c)、図8(c)、図9(c)は非点収差図である。図7(d)、図8(d)、図9(d)は歪曲収差図である。図7(e)、図8(e)、図9(e)は像高5.5mmにおけるコマ収差図であり、図7(f)、図8(f)、図9(f)は像高11mmにおけるコマ収差図である。なお、図中の“M”はメリディオナル成分、“S”はサジタル成分を示している。
[実施例3]
図10は、本実施例に係る対物レンズ3の断面図であり、試料と対物レンズ3の間にカバーガラス厚1mmのカバーガラスCG1aが有る場合がある場合のレンズ位置を示している。
対物レンズ3は、乾燥系の顕微鏡対物レンズである。対物レンズ3は、物体側から順に、正のパワーを有する第1レンズ群G1と、光軸に沿って移動可能な第2レンズ群G2と、隣り合って対向する空気接触面である2面の凹面(s20、s21)を有する第3レンズ群G3と、からなる。対物レンズ3では、第1レンズ群G1の最も像側のレンズ面である第1レンズ面(s9)、第2レンズ群G2の最も物体側のレンズ面である第2レンズ面(s10)、第2レンズ群G2の最も像側のレンズ面である第3レンズ面(s11)、及び、第3レンズ群G3の最も物体側のレンズ面である第4レンズ面(s12)の4面のうち、第2レンズ面のみが凹面である。
第1レンズ群G1は、複数の単レンズ(レンズL1、レンズL2)を備える。第1レンズ群は、具体的には、物体側から順に、凹面を物体側に向けたメニスカスレンズ(レンズL1)、平面を物体側に向けた平凸レンズ(レンズL2)、正‐負‐正の3枚接合レンズCL1を備える。3枚接合レンズCL1は、両凸レンズ(レンズL3)と物体側に凹面を向けた2枚のメニスカスレンズ(レンズL4、レンズL5)からなる。
第2レンズ群G2は、光軸方向に移動する移動群である。第2レンズ群G2は、正のパワーを有する単レンズ(レンズL6)であり、両凸レンズである。
第3レンズ群G3は、3組の2枚接合レンズ(接合レンズCL2、接合レンズCL3、接合レンズCL4)と、2枚の単レンズ(レンズL13、レンズL14)からなる。接合レンズCL2は、凹面を物体側に向けたメニスカスレンズ成分であり、両凹レンズ(レンズL7)と両凸レンズ(レンズL8)からなる。接合レンズCL3は、両凸レンズ成分であり、両凸レンズ(レンズL9)と物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ(レンズL10)からなる。接合レンズCL4は、像側に凹面を向けたメニスカスレンズ成分であり、両凸レンズ(レンズL11)と両凹レンズ(レンズL12)からなる。レンズL13は、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズであり、レンズL13の凹面(s21)は、レンズL12の凹面(s20)と隣り合って対向している。最も像側に配置されたレンズL14は、正のパワーを有する単レンズであり、両凸レンズである。
対物レンズ3の各種データは、以下のとおりである。
NA=0.78、f=4.501mm、f=23.460mm、f31=18.288mm、Δd=5.777mm
max=1.6mm、Tmin=0mm、dmin=0.84mm
対物レンズ3のレンズデータは、以下のとおりである。
対物レンズ3
s r d nd νd
0 INF D0 1.59108 30.85
1 INF D1 1
2 -17.2684 1.200 1.77250 49.60
3 -6.8121 0.200 1
4 INF 4.072 1.43875 94.93
5 -6.1817 0.300 1
6 25.0169 4.840 1.49700 81.54
7 -6.1997 1.000 1.61336 44.49
8 -22.6528 1.746 1.49700 81.54
9 -10.3822 D9 1
10 93.3900 1.567 1.73800 32.26
11 -21.1025 D11 1
12 -7.4864 1.000 1.67300 38.15
13 76.7826 1.757 1.49700 81.54
14 -19.1575 0.300 1
15 11.6239 4.241 1.49700 81.54
16 -17.1417 1.100 1.6134 44.27
17 -29.4884 0.200 1
18 6.9550 4.414 1.43875 94.93
19 -26.2562 3.783 1.61336 44.49
20 3.2103 2.900 1
21 -5.0310 1.346 1.61336 44.49
22 -12.7268 3.145 1
23 24.2749 1.353 1.73800 32.26
24 -29.6776 119 1
カバーガラスがない場合、カバーガラス厚1mmのカバーガラスCG1aを使用する場合、及びカバーガラス厚1.6mmのカバーガラスCG2aを使用する場合のそれぞれの面間隔d0,d1,d11,d14の値D0,D1,D11,D14は、以下のとおりである。なお、観察に使用するカバーガラスCG1a及びのカバーガラスCG2aは、いずれも屈折率N=1.59108のプラスティック製の試料保持部材である。
D0(カバーガラス厚) 0 1.000 1.600
D1 1.933 1.250 0.838
D9 3.218 2.063 1.232
D11 2.559 3.714 4.545
対物レンズ3は、以下で示されるように、条件式(1)から条件式(7)を満たしている。なお、下記の条件式(7)の計算例は、図10に示すカバーガラス厚1mmのカバーガラスCG1を配置した状態で計算した例である。
(1) NA=0.78
(2) |Δd/r|=0.77
(3) |ν−ν|=43.39
(4) f31/f=4.06
(5) (Tmax−Tmin)/N/dmin=1.20
(6) f/f=5.21
(7) (d+T/N)/f=0.42
図11から図13は、対物レンズ3と結像レンズ4を組み合わせたときの像面における収差図である。図11、図12、図13は、それぞれカバーガラスを使用しない場合、カバーガラス厚が1mmの場合、カバーガラス厚が1.6mmの場合の収差図である。図11(a)、図12(a)、図13(a)は球面収差図である。図11(b)、図12(b)、図13(b)は正弦条件違反量を示す図である。図11(c)、図12(c)、図13(c)は非点収差図である。図11(d)、図12(d)、図13(d)は歪曲収差図である。図11(e)、図12(e)、図13(e)は像高5.5mmにおけるコマ収差図であり、図11(f)、図12(f)、図13(f)は像高11mmにおけるコマ収差図である。なお、図中の“M”はメリディオナル成分、“S”はサジタル成分を示している。
1、2、3 対物レンズ
4 結像レンズ

Claims (8)

  1. 乾燥系の顕微鏡対物レンズであって、物体側から順に、
    複数の単レンズを含む、正のパワーを有する第1レンズ群と、
    光軸に沿って移動可能な第2レンズ群と、
    隣り合って対向する空気接触面である2面の凹面を有する第3レンズ群と、からなり、
    前記第1レンズ群の最も像側のレンズ面である第1レンズ面、前記第2レンズ群の最も物体側のレンズ面である第2レンズ面、前記第2レンズ群の最も像側のレンズ面である第3レンズ面、及び、前記第3レンズ群の最も物体側のレンズ面である第4レンズ面の4面のうち、1面のみが凹面であり、
    NAを前記顕微鏡対物レンズの物体側の開口数、Δdを前記第1レンズ面と前記第2レンズ面の間のレンズ間隔と前記第3レンズ面と前記第4レンズ面の間のレンズ間隔の和、rを前記4面のうちの凹面であるレンズ面の曲率半径とするとき、以下の条件式
    0.66 ≦ NA ≦ 1 (1)
    0.2 < |Δd/r| < 1 (2)
    を満たすことを特徴とする顕微鏡対物レンズ。
  2. 請求項1に記載の顕微鏡対物レンズにおいて、
    前記4面のうちの凹面を含むレンズ成分は、2枚接合レンズであり、
    νを前記凹面を含むレンズのアッベ数、νを前記凹面を含む前記レンズに接合されたレンズのアッベ数とするとき、以下の条件式
    25 < |ν−ν| < 50 (3)
    を満たすことを特徴とする顕微鏡対物レンズ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の顕微鏡対物レンズにおいて、
    前記第1レンズ群は、物体側から正レンズ、負レンズ、正レンズの順に接合された、3枚接合レンズを含む
    ことを特徴とする顕微鏡対物レンズ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の顕微鏡対物レンズにおいて、
    前記第3レンズ群は、最も像側に、正のパワーを有する単レンズを含み、
    fを前記顕微鏡対物レンズの焦点距離、f31を前記第3レンズ群に含まれる前記単レンズの焦点距離とするとき、以下の条件式
    3 < f31/f < 5 (4)
    を満たすことを特徴とする顕微鏡対物レンズ。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の顕微鏡対物レンズにおいて、
    max、Tminを前記顕微鏡対物レンズが仕様上許容する試料保持部材の厚さの最大値、最小値、Ndを観察に使用する試料保持部材の屈折率、dminをTmaxの厚さを有する試料保持部材使用時の光学的作動距離とするとき、以下の条件式
    0.6 < (Tmax−Tmin)/N/dmin < 3.0 (5)
    を満たすことを特徴とする顕微鏡対物レンズ。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の顕微鏡対物レンズにおいて、
    前記第2レンズ群は、正のパワーを有する単レンズであり、
    fを前記顕微鏡対物レンズの焦点距離とし、fを前記第2レンズ群の焦点距離とするとき、以下の条件式
    4 < f/f < 6 (6)
    を満たすことを特徴とする顕微鏡対物レンズ。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の顕微鏡対物レンズにおいて、
    を屈折率がNで厚さがTの試料保持部材を使用して観察したときの光学的作動距離とするとき、以下の条件式
    0.3 < (d+T/N)/f < 0.77 (7)
    を満たすことを特徴とする顕微鏡対物レンズ。
  8. 乾燥系の顕微鏡対物レンズであって、物体側から順に、
    正のパワーを有する第1レンズ群と、
    光軸に沿って移動可能な第2レンズ群と、
    隣り合って対向する空気接触面である2面の凹面を有する第3レンズ群と、からなり、
    NAを前記顕微鏡対物レンズの物体側の開口数、dを屈折率がNで厚さがTの試料保持部材を使用して観察したときの光学的作動距離、fを前記顕微鏡対物レンズの焦点距離とするとき、以下の条件式
    0.66 ≦ NA ≦ 1 (1)
    0.3 < (di+Ti/N)/f < 0.77 (7)
    を満たすことを特徴とする顕微鏡対物レンズ。
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