JP2017115703A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加速領域を増大させることによりドライバビリティを向上させ、また未燃HCの排出を抑制することができる内燃機関の制御装置を提供すること。【解決手段】ECU70は、内燃機関の運転状態を制御する制御部71と、内燃機関の運転状態に基づいて、排気ガス浄化装置に堆積するHCの堆積量を推定する堆積量推定部72と、排気ガス浄化装置に堆積したHCが排気圧力の上昇に伴って排出されないように、堆積量推定部72で推定された堆積量が所定堆積量以上となった場合に内燃機関に対する制御部71の制御パラメータを変更する排出防止部73と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
ディーゼルエンジンを搭載している自動車においては、排気通路に排気ガス浄化装置が設けられており、この排気ガス浄化装置により、エミッション性能を維持している。排気ガス浄化装置は、DPF(Diesel Particulate Filter)と酸化触媒からなる。このDPFは、排気ガス中の粒子状物質であるPM(Particulate Matter)や未燃焼のHC(Hydro Carbon)を捕集し、所定のタイミングで燃焼させるようになっている。酸化触媒は、排気ガス中のHCおよび一酸化炭素を効率よく酸化させるようになっている。
この種の排気ガス浄化装置を備える内燃機関の制御装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載されたものは、吸気温度が所定の判定温度以下で、かつ、アイドリング状態の継続時間が所定の判定閾値を超えたときに、排気ガス浄化装置に堆積されたHCを燃焼除去するHC離脱処理を行っている。
特許文献1に記載のものによれば、アイドリングの継続時間に基づいてHCの堆積量を推定し、定期的にHCを離脱するように制御を行うことにより、走行開始時のHCが白煙となって大気中に排出されることを防止している。
特開2006−233832号公報
しかしながら、従来の内燃機関の制御装置にあっては、アイドリング時にのみHC堆積量を推定しているが、HCは走行中にも発生するため、走行中に排気ガス浄化装置へのHC蓄積量が一定量以上になった場合、燃焼したHCが排気圧力の上昇に伴って白煙となって排出されてしまうおそれがあった。このため、アイドリング中だけでなく走行中においても、排気ガス浄化装置へのHC堆積量を一定量未満に抑えて白煙の発生を防止する必要があった。また、走行中は、機関負荷が低い低負荷HC発生領域で未燃HCが発生するため、低負荷HC発生領域において未燃HCが発生しないように燃料カットの領域を増やすようにすれば、未燃HCが発生しなくなる。しかし、この場合、燃料カット領域が広がるために低速走行時または低負荷領域での再加速を行うことができず、ドライバビリティが悪化してしまうという問題があった。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、加速領域を増大させることによりドライバビリティを向上させ、また未燃HCの排出を抑制することができる内燃機関の制御装置を提供することを目的としている。
本発明は、排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置を排気通路上に備える内燃機関の制御装置であって、前記内燃機関の運転状態を制御する制御部と、前記内燃機関の運転状態に基づいて、前記排気ガス浄化装置に堆積する粒子状物質の堆積量を推定する堆積量推定部と、前記排気ガス浄化装置に堆積した粒子状物質が排気圧力の上昇に伴って排出されないように、前記堆積量推定部で推定された堆積量が所定堆積量以上となった場合に前記内燃機関に対する前記制御部の制御パラメータを変更する排出防止部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、加速領域を増大させることによりドライバビリティを向上させ、また未燃HCの排出を抑制することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る内燃機関の制御装置を示す図であり、内燃機関の構成図である。 図2は、本発明の実施形態に係る内燃機関の制御装置を示す図であり、制御装置の構成図である。 図3は、本発明の実施形態に係る内燃機関の制御装置に記憶されているマップを示す図である。 図4は、本発明の実施形態に係る内燃機関の制御装置において実施されるHC積算処理の流れを説明するフローチャートである。 図5は、本発明の実施形態に係る内燃機関の制御装置において実施される白煙防止処理の流れを説明するフローチャートである。 図6は、本発明の実施形態に係る内燃機関の制御装置において実施される領域補正処理の流れを説明するフローチャートである。 図7は、本発明の実施形態に係る内燃機関の制御装置において実施されるトルクフィルタ処理の流れを説明するフローチャートである。 図8は、本発明の実施形態に係る内燃機関の制御装置において実施されるHC積算補正処理1の流れを説明するフローチャートである。 図9は、本発明の実施形態に係る内燃機関の制御装置において実施されるHC積算補正処理2の流れを説明するフローチャートである。
以下、図1〜図9を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は、内燃機関60と、この内燃機関60を電気的に制御する制御装置としてのECU70(Electronic Control Unit)を示している。
図1において、本発明の実施形態に係る内燃機関の制御装置を搭載した車両50は、内燃機関60と、ECU70とを含んで構成されている。
内燃機関60は、ピストンが気筒を2往復する間に吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程からなる一連の4行程を行う4サイクルのディーゼルエンジンによって構成されている。
内燃機関60はターボ過給機3を備えており、このターボ過給機3は、コンプレッサ3Aとタービン3Bとを回転軸3Cで連結して構成されている。
内燃機関60は、吸気通路61Aを形成する吸気管61と、排気通路62Aを形成する排気管62とを備えている。
吸気管61には、上流側から順次に、エアクリーナ1と、ターボ過給機3のコンプレッサ3Aと、インタークーラ4とが配置されている。
排気管62には、上流側から順次に、ターボ過給機3のタービン3Bと、排気ガス浄化装置24とが配置されている。この排気ガス浄化装置24は、触媒24Aと、パティキュレートフィルタ(以下、DPFという)24Bとからなる。触媒24Aは、DPF24Bの上流側に設けられており、排気ガス中のHCおよび一酸化炭素を効率よく酸化させる酸化触媒からなる。DPF24Bは、内燃機関60の排気ガス中に含まれる粒子状物質を捕集する。
内燃機関60は、排気ガス還流管63を備えている。排気ガス還流管63は、排気管62と吸気管61とを連結しており、排気通路62Aから排気ガスを吸気通路61Aに還流する。
排気ガス還流管63には、排気ガスの流れ方向の上流側から、EGRバルブ28と、EGRクーラ32とが順次設けられている。EGRバルブ28は、排気ガス還流管63を通過する排気ガスの量を調整する。EGRクーラ32は、EGRバルブ28を通過した排気ガスを冷却する。
排気ガス還流管63、EGRバルブ28およびEGRクーラ32は、排気ガス還流装置65を構成している。なお、EGRバルブ28を開弁して排気ガスの還流を実施することを、排気ガス還流装置65を作動するという。
内燃機関60は、インジェクタ11を備えている。インジェクタ11は、車両50に設けられた燃料タンク20から燃料供給ポンプ19、燃料フィルタ16、高圧燃料ポンプ14、コモンレール12を通って供給された高圧のディーゼル燃料を燃焼室64に噴射する。
内燃機関60は、グロープラグ33を燃焼室64の近傍に備えており、このグロープラグ33は、燃焼室64を予熱し、燃焼室64の温度を上昇させる。
内燃機関60は、吸気系ヒータ66を吸気通路61Aに備えており、この吸気系ヒータ66は、吸気通路61Aを通過する空気を加熱する。
内燃機関60は、排気系ヒータ67を排気通路62Aに備えており、この排気系ヒータ67は、排気通路62Aを通過する空気を加熱する。
内燃機関60は、クランク角センサ8を備えており、このクランク角センサ8は機関回転数を検出し、検出信号をECU70に出力する。
内燃機関60は、この過給圧センサ6を吸気通路61Aに備えている。過給圧センサ6は、圧力計と温度計とからなり、過給圧、吸気温度、および機関負荷を検出し、検出信号をECU70に出力する。
また、過給圧センサ6は、内燃機関60が停止しているときの過給圧を、大気圧として検出し、ECU70に出力する。過給圧センサ6は本発明における吸気温度検出部、大気圧検出部を構成する。
内燃機関60は、排気温度センサ25をDPF24の内部に備えており、この排気温度センサ25は、排気ガスの排気温度を検出し、検出信号をECU70に出力する。排気温度センサ25は、本発明における排気温度検出部を構成する。
内燃機関60は、冷却水温度センサ9を備えており、この冷却水温度センサ9は、内燃機関60の内部を流通する冷却水の冷却水温度を検出し、検出信号をECU70に出力する。冷却水温度センサ9は、本発明における冷却水温度検出部を構成する。
内燃機関60は、空燃比センサ23を排気通路62Aに備えおり、この空燃比センサ23は、排気ガス中の酸素濃度に基づいて空燃比を検出し、検出信号をECU70に出力する。
ECU70は、CPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えるマイクロコンピュータを含んで構成されており、内燃機関60の運転状態を電気的に制御するようになっている。
CPUは、RAMの一時記憶機能を利用するとともにROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うようになっている。ROMには、各種制御定数や各種マップ等が予め記憶されている。
図2において、ECU70には、各種のセンサから、機関回転数、機関負荷、吸気温度、冷却水温度、排気温度、大気圧、空燃比が入力される。
ECU70は、機関回転数、機関負荷、吸気温度、冷却水温度、排気温度、大気圧および空燃比に基づいて、制御パラメータを決定する。
ECU70は、制御パラメータとしての、燃料噴射量、燃料噴射タイミング、グロープラグ作動信号、ヒータ作動信号、EGRバルブ作動信号および指示トルクを、内燃機関60の各制御対象に出力する。ここで、指示トルクは、例えば、アクセル開度、機関負荷、機関回転数等に基づいてマップを参照して決定される。
燃料噴射量および燃料噴射タイミングはインジェクタ11に出力される。グロープラグ作動信号はグロープラグ33に出力され、グロープラグ33の発熱量を制御する。ヒータ作動信号は、吸気系ヒータ66および排気系ヒータ67に出力され、吸気系ヒータ66および排気系ヒータ67の発熱量を制御する。EGRバルブ作動信号は、EGRバルブ28に出力され、EGRバルブ28の開弁および閉弁を制御する。
本実施形態では、ECU70は、制御部71と、堆積量推定部72と、排出防止部73とを備えている。制御部71は、内燃機関60の運転状態を制御する。詳しくは、制御部71は、内燃機関60の各制御対象への制御パラメータを調整することで、内燃機関60の運転状態を制御する。
ここで、内燃機関60は、運転状態に応じてHC(Hydro Carbon)を発生する。このHCは、未燃の粒子状物質であり、排気ガス浄化装置24において、DPF24Bに捕集され、触媒24Aにより酸化される。
このような内燃機関60において、仮に排気ガス浄化装置24へのHCの蓄積量が一定量以上になった場合、HCが燃焼し、排気圧力の上昇に伴って白煙として排出されてしまうおそれがある。
そこで、本実施形態では、堆積量推定部72によりHCの堆積量を精度よく推定し、この堆積量が一定量以上になった場合に排出防止部73により各種の制御を行うことで、白煙の排出を防止するようにしている。
堆積量推定部72は、内燃機関60の運転状態に基づいて、排気ガス浄化装置24に堆積するHCの堆積量(以下、HC堆積量ともいう)を推定する。堆積量推定部72は、HC堆積量を推定するときに参照されるマップ(図3参照)を記憶している。
図3において、マップは、機関回転数と機関負荷との組み合わせからなるマップであり、運転状態(運転領域)を複数の領域に区分して運転状態とHC発生状況との相関を定めたものである。なお、このマップは、排気温度、吸気温度、冷却水温度および大気圧が所定の標準値のときのものである。
このマップは、機関負荷の大きい第1閾値ラインと、機関負荷の小さい第2閾値ラインとにより、燃焼領域と、燃料カット領域と、低負荷発生領域とに区分されている。
燃焼領域は、機関負荷が第1閾値ライン以上の領域である。この燃焼領域では、燃焼温度が高い等の理由によりHCが発生せず、また、排気ガス浄化装置24に堆積したHCが燃焼して減少する。
燃料カット領域は、機関負荷が第2閾値ライン未満の領域である。この燃料カット領域は、燃料噴射が中止される領域である。燃料カット領域では、燃料噴射が中止され、HCが発生しないため、排気ガス浄化装置24に堆積したHCの量(HC堆積量)は変化しない。
低負荷発生領域は、機関負荷が第2閾値ライン以上かつ第1閾値ライン未満の領域である。低負荷発生領域は、HCが発生する領域である。
そして、堆積量推定部72は、燃焼領域ではHCの燃焼による除去量を算出して減算し、低負荷発生領域ではHC発生量を算出して積算することで、HC堆積量を推定している。
排出防止部73は、排気ガス浄化装置24に堆積したHCが排気圧力の上昇に伴って排出されないように、堆積量推定部72で推定された堆積量が所定堆積量以上となった場合、内燃機関60に対する制御部71の制御パラメータを変更する。
言い換えると、排出防止部73は、制御部71による内燃機関60の制御動作に介入し、または、制御部71に制御パラメータを変更させる態様、または、制御部71が決定した制御パラメータを変更する態様により、制御パラメータを変更する。所定推定量は、白煙を引き起こすHC堆積量よりも少ない値に定められている。
次に、図4から図9を参照して、本実施形態に係る内燃機関の制御装置においてECU70により実行されるHC積算処理、白煙防止処理、領域補正処理、トルクフィルタ処理、HC積算補正処理1、HC積算補正処理2について説明する。これらの処理は、システムの起動中は、所定の短い周期で繰り返し実行される。なお、図4から図9において、内燃機関60をエンジンと記す。
図4のHC積算処理において、ECU70は、ステップS10でイグニッションオン(図中、IGONと記す)であると判別し、かつ、ステップS11で低負荷HC発生領域であると判別した場合、ステップS12でHC堆積量を積算する。
その後、ECU70は、ステップS13でHC燃焼除去領域であると判別した場合、ステップS14でHC積算量を減算し、ステップS15でHC積算量を補正する。
その後、ECU70は、ステップS16でイグニッションオフ(図中、IGOFFと記す)であると判別した場合、このHC積算処理の1回のルーチンを終了する。
ECU70は、ステップS10の判別がNOの場合、ステップS11の判別がNOの場合、ステップS13の判別がNOの場合、またはステップS16の判別がNOの場合は、ステップS10に戻る。
図5の白煙防止処理において、ECU70は、ステップS20でイグニッションオン(図中、IGONと記す)であると判別し、かつ、ステップS21でHC堆積量が設定値以上と判別し、かつ、ステップS22で低負荷HC発生領域であると判別した場合、ステップS23で燃料カットを実施する。
その後、ECU70は、ステップS24で機関回転数の制限を実施し、ステップS25で燃料噴射タイミングを変更し、ステップS26でグロープラグ33を作動させ、ステップS27で吸気系ヒータ66、排気系ヒータ67を作動させ、ステップS28でEGRバルブ28を閉弁する。
その後、ECU70は、ステップS29でイグニッションオフ(図中、IGOFFと記す)であると判別した場合、この白煙防止処理の1回のルーチンを終了する。
ECU70は、ステップS20の判別がNOの場合、S21の判別がNOの場合、ステップS22の判別がNOの場合、またはステップS29の判別がNOの場合は、ステップS20に戻る。
図6の領域補正処理において、ECU70は、ステップS30でイグニッションオン(図中、IGONと記す)であると判別し、かつ、ステップS31で内燃機関60の暖機状態および大気条件がそれぞれの設定値未満と判別した場合、ステップS32で低負荷HC発生領域および燃料カット領域を機関負荷が大きくなる方向に補正する。ここで、暖機状態としては、排気温度、冷却水温度、空燃比等を用いている。また、大気条件としては大気圧を用いている。
一方、ECU70は、ステップS31の判別がNOの場合、ステップS33に進む。ECU70は、ステップS33で内燃機関60の暖機状態および大気状態がそれぞれの設定値以上と判別した場合、ステップS34で低負荷HC発生領域および燃料カット領域を、機関負荷が小さくなる方向に補正する。なお、ステップS31で用いる設定値、およびステップS33で用いる設定値は、互いに等しい値でもよいし、互いに異なる値でもよい。これらの設定値を、互いに異なる値の第1設定値および第2設定値にするとともに、第1設定値より第2設定値を大きく設定しておいた場合、暖機状態および大気条件が第1設定値と第2設定値の間であるときに補正を行わない(補正量が0になる)ようにすることができる。
ECU70は、ステップS32、S34の実行後、ステップS35に進む。ECU70は、ステップS35でイグニッションオフ(図中、IGOFFと記す)であると判別した場合、この領域補正処理の1回のルーチンを終了する。
ECU70は、ステップS35の判別がNOの場合、ステップS30に戻る。
図7のトルクフィルタ処理において、ECU70は、ステップS40でイグニッションオン(図中、IGONと記す)であると判別し、かつ、ステップS41で燃料カットラインを跨ぐトルク偏差が設定値以上と判別した場合、ステップS42で燃料噴射フィルタを実施する。
その後、ECU70は、ステップS43で燃料カットラインを跨ぐトルク偏差が設定値未満と判別した場合、ステップS44で燃料噴射フィルタを実施する。
ここで、ステップS41、S43の「燃料カットライン」とは、第2閾値ラインのことである。また、「燃料カットラインを跨ぐトルク偏差」とは、第2閾値ラインを跨いで低負荷HC発生領域と燃料カット領域とを行き来する状況となるような、ドライバ要求トルクまたは指示トルクの増減(偏差)のことである。
このようなトルク偏差がある場合、燃料カットの実施と中断の繰り返しにより実トルクが一度に大きく変動し、ドライバビリティが悪化してしまう場合がある。そこで、トルクの変動を低減するために、ステップS42、S44で燃料噴射フィルタを実施している。
燃料噴射フィルタとは、燃料噴射量を緩やかに連続的に変化させる「なまし処理」のことである。燃料噴射量に対してこのなまし処理を行うことで、燃料カットが実施または中断される際に、燃料噴射量を緩やかに連続的に変化するため、トルクを緩やかに連続的に変化させることができ、ショックを低減できる。燃料噴射量は、なまし処理が施されることで、例えば、0%(燃料カット)から20%まで緩やかに連続的に変化する。
また、ステップS42で実施される燃料噴射フィルタは、トルク偏差が設定値以上の場合に対応させた強いなまし処理であり、ステップS44で実施される燃料噴射フィルタは、トルク偏差が設定値未満の場合に対応させた弱いなまし処理である。なお、ステップS41で用いる設定値、およびステップS43で用いる設定値は、互いに等しい値でもよいし、互いに異なる値でもよい。これらの設定値を、互いに異なる値の第1設定値および第2設定値にするとともに、第1設定値より第2設定値を小さく設定しておいた場合、燃料カットラインを跨ぐトルク偏差が第1設定値と第2設定値の間であるときに中程度のなまし処理を行うようにすることができる。このように、なまし処理の強が段階的に変更されるようにしてもよい。
このように、指示トルクの変化量に応じた強さで、制御部71から内燃機関60へ指示される指示トルクに対してなまし処理が施される。このため、トルクを緩やかに連続的に変化させることができるため、ドライバビリティが悪化するのを防止できる。
その後、ECU70は、ステップS45でイグニッションオフ(図中、IGOFFと記す)であると判別した場合、このHC積算処理の1回のルーチンを終了する。
ECU70は、ステップS40の判別がNOの場合、S41の判別がNOの場合、ステップS43の判別がNOの場合、またはステップS45の判別がNOの場合、ステップS40に戻る。
図8のHC積算補正処理1において、ECU70は、ステップS50でイグニッションオン(図中、IGONと記す)であると判別し、かつ、ステップS51で内燃機関60の暖機状態および大気条件がそれぞれの設定値未満と判別した場合、ステップS52でHC積算量を増加補正する。
一方、ECU70は、ステップS51の判別がNOの場合、ステップS53に進む。ECU70は、ステップS53で内燃機関60の暖機状態および大気状態がそれぞれの設定値以上と判別した場合、ステップS54でHC積算量を減量補正する。
ECU70は、ステップS52、S54の実行後、ステップS55に進む。ECU70は、ステップS55でイグニッションオフ(図中、IGOFFと記す)であると判別した場合、このHC積算補正処理1の1回のルーチンを終了する。
ECU70は、ステップS55の判別がNOの場合、ステップS50に戻る。
図9のHC積算補正処理2において、ECU70は、ステップS60でイグニッションオン(図中、IGONと記す)であると判別し、かつ、ステップS61で空燃比が設定値未満と判別した場合、ステップS62でHC積算量を増加補正する。
一方、ECU70は、ステップS61の判別がNOの場合、ステップS63に進む。ECU70は、ステップS63で空燃比が設定値未満と判別した場合、ステップS64でHC積算量を減量補正する。
ECU70は、ステップS62、S64の実行後、ステップS65に進む。ECU70は、ステップS65でイグニッションオフ(図中、IGOFFと記す)であると判別した場合、このHC積算補正処理2の1回のルーチンを終了する。
ECU70は、ステップS65の判別がNOの場合、ステップS60に戻る。また、ECU70は、ステップS60の判別がNOの場合、判別がYESとなるまでこのステップS60を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態では、ECU70は、内燃機関60の運転状態を制御する制御部71と、内燃機関60の運転状態に基づいて、排気ガス浄化装置24に堆積するHCの堆積量を推定する堆積量推定部72と、排気ガス浄化装置24に堆積したHCが排気圧力の上昇に伴って排出されないように、堆積量推定部72で推定された堆積量が所定堆積量以上となった場合に内燃機関60に対する制御部71の制御パラメータを変更する排出防止部73と、を備えている。
この構成により、単にアイドリングの継続時間に基づいてHC堆積量を推定するのではなく、アイドリング中と走行中に、内燃機関60の運転状態に基づいてHC堆積量を推定するため、HC堆積量を精度良く推定することができる。このため、内燃機関60に対して制御部71の制御パラメータを変更する白煙防止処理を好適なタイミングで実施することができる。
また、好適なタイミングで白煙防止処理が実施されることにより、内燃機関60で発生するHCの量が低減され、排気ガス浄化装置24に堆積するHCが更に増加することを防止できる。
このため、排気ガス浄化装置24に堆積するHCが、排気圧力の上昇に伴って白煙となって排出される堆積量まで更に増加することを未然に防止でき、排気ガス浄化装置24に堆積したHC(粒子状物質)が排気圧力の上昇に伴って白煙となって排出されることを抑制できる。また、従来は、低負荷HC発生領域において、未燃HCが発生しないように燃料カットの領域を増やして対応を行っており、燃料カット領域が広がることで低速走行時または低負荷領域での再加速を行うことができなかった。これに対し、本実施形態では、好適なタイミングで白煙防止処理が実施されることにより、加速領域を増大できるため、ドライバビリティの向上が可能となる。この結果、加速領域を増大させることによりドライバビリティを向上させ、また未燃HCの排出を抑制することができる。
本実施形態では、堆積量推定部72は、内燃機関60の機関回転数と機関負荷とに基づいて、HCの発生量を算出して積算し、かつ、HCの燃焼による除去量を算出して減算することで、HCの堆積量を推定している。
この構成により、機関回転数と機関負荷とに基づいてHCの堆積量を推定しているので、マップを参照して容易にかつ精度よく堆積量を推定できる。
本実施形態では、堆積量推定部72は、HCの堆積量を推定するときに参照され、機関回転数と機関負荷との組み合わせからなるマップを記憶している。
このマップは、機関負荷の大きい第1閾値ラインと、機関負荷の小さい第2閾値ラインとにより、燃焼領域と、燃料カット領域と、低負荷発生領域とに区分されている。
このマップにおいて、燃焼領域は、機関負荷が第1閾値ライン以上であり、HCが燃焼する領域であり、燃料カット領域は、機関負荷が第2閾値ライン未満であり、燃料噴射が中止される領域であり、低負荷発生領域は、機関負荷が第2閾値ライン以上かつ第1閾値ライン未満であり、HCが発生する領域である。
そして、堆積量推定部72は、燃焼領域ではHCの燃焼による除去量を算出して減算し、低負荷発生領域ではHCの発生量を算出して積算することで、HCの堆積量を推定している。
この構成により、内燃機関60の運転状態とHC発生状況との相関が定められたマップを用いて積算または減算を行うことで、HC堆積量を推定するため、HC堆積量を精度良く推定することができる。
ここで、排気温度が低いときは触媒24AがHCを酸化することができず、排気温度が高いときよりも排気ガス浄化装置24へのHC堆積量が多くなる。
本実施形態では、堆積量推定部72は、排気ガスの排気温度が低いほど、第1閾値ラインと第2閾値ラインとを機関負荷の大きい方の領域へ補正している。
この構成により、排気ガスの排気温度が低いほど、第1閾値ラインと第2閾値ラインとを機関負荷の大きい方の領域へ補正し、低負荷HC発生領域および燃料カット領域を機関負荷の高い方に移動することにより、HC堆積量を増量側へ補正でき、HC堆積量を精度良く推定することができる。
ここで、吸気温度が低いときは燃焼温度が低くなるためHCの発生量が増大する。また、吸気温度が低いときは排気温度が低くなり、触媒24AがHCを酸化することができず、吸気温度が高いときよりも排気ガス浄化装置24へのHC堆積量が多くなる。
本実施形態では、堆積量推定部72は、内燃機関60に吸気される空気の吸気温度が低いほど、第1閾値ラインと第2閾値ラインとを機関負荷の大きい方の領域へ補正している。
この構成により、吸気温度が低いほど、第1閾値ラインと第2閾値ラインとを機関負荷の大きい方の領域へ補正し、低負荷HC発生領域および燃料カット領域を機関負荷の高い方に移動することにより、HC堆積量を増量側へ補正でき、HC堆積量を精度良く推定することができる。
ここで、冷却水温度が低いときは燃焼温度が低くなるためHCの発生量が増大する。また、冷却水温度が低いときは内燃機関60の暖機が完了していないため、排気温度が低くなり、触媒24AがHCを酸化することができず、冷却水温度が高いときよりも排気ガス浄化装置24へのHC堆積量が多くなる。
本実施形態では、堆積量推定部72は、内燃機関60を流通する冷却水の冷却水温度が低いほど、第1閾値ラインと第2閾値ラインとを機関負荷の大きい方の領域へ補正している。
この構成により、冷却水温度が低いほど、第1閾値ラインと第2閾値ラインとを機関負荷の大きい方の領域へ補正し、低負荷HC発生領域および燃料カット領域を機関負荷の高い方に移動することにより、HC堆積量を増量側へ補正でき、HC堆積量を精度良く推定することができる。
ここで、排気温度が低いときは触媒24AがHCを酸化することができず、排気温度が高いときよりも排気ガス浄化装置24へのHC堆積量が多くなる。
本実施形態では、排気ガスの排気温度を検出する排気温度センサ25が排気通路62Aに設けられ、堆積量推定部72は、排気温度センサ25が検出する排気温度が低いほど、HCの堆積量を増量側へ補正している。
この構成により、排気温度が低いほど、HC堆積量を増量側へ補正することにより、HC堆積量を精度良く推定することができる。
ここで、吸気温度が低いときは燃焼温度が低くなるためHCの発生量が増大する。また、吸気温度が低いときは排気温度が低くなり、触媒24AがHCを酸化することができず、吸気温度が高いときよりも排気ガス浄化装置24へのHC堆積量が多くなる。
本実施形態では、内燃機関60に吸気される空気の吸気温度を検出する過給圧センサ6が内燃機関60の吸気通路61Aに設けられ、堆積量推定部72は、過給圧センサ6が検出する吸気温度が低いほど、HCの堆積量を増量側へ補正している。
この構成により、吸気温度が低いほど、HCの堆積量を増量側へ補正することにより、HC堆積量を精度良く推定することができる。
ここで、冷却水温度が低いときは燃焼温度が低くなるためHCの発生量が増大する。また、冷却水温度が低いときは内燃機関60の暖機が完了していないため、排気温度が低くなり、触媒24AがHCを酸化することができず、冷却水温度が高いときよりも排気ガス浄化装置24へのHC堆積量が多くなる。
本実施形態では、内燃機関60を流通する冷却水の冷却水温度を検出する冷却水温度センサ9が内燃機関60に設けられ、堆積量推定部72は、冷却水温度センサ9が検出する冷却水温度が低いほど、HCの堆積量を増量側へ補正している。
この構成により、冷却水温度が低いほど、HCの堆積量を増量側へ補正することにより、HC堆積量を精度良く推定することができる。
ここで、高地等で大気圧が低いときはHCの発生量が増大する。また、大気圧が高いときはHCの発生量が減少する。
本実施形態では、大気圧を検出する過給圧センサ6が内燃機関60に設けられ、堆積量推定部72は、過給圧センサ6が検出する大気圧が低いほど、HCの堆積量を増量側へ補正している。
この構成により、大気圧が低いほど、HC堆積量を増量側へ補正することにより、HC堆積量を精度良く推定することができる。
ここで、空燃比がリッチ側であるほどHCの発生量が増大し、空燃比がリーン側であるほどHCの発生量が減少する。また、目標空燃比となるように空燃比が制御されている。
本実施形態では、制御部71は、目標空燃比となるように空燃比を制御し、堆積量推定部72は、目標空燃比がリッチ側であるほど、HCの堆積量を増量側へ補正し、かつ、目標空燃比がリーン側であるほど、HCの堆積量を減量側へ補正している。
この構成により、目標空燃比がリーン側であるほど、HCの堆積量を減量側へ補正することにより、HC堆積量を精度良く推定することができる。
本実施形態では、排出防止部73は、機関負荷が低負荷であり、かつ、堆積量推定部72で推定されたHC堆積量が所定堆積量以上の場合、内燃機関60がアイドリング状態のときを除き燃料カットを実施している。
この構成により、燃料カットを実施することで、HCが発生しなくなるため、HC堆積量が増大するのを防止できる。
ここで、高回転低負荷領域、すなわち機関負荷が低く機関回転数が高い領域では、燃料噴射量が多く、燃焼不安定によるHC発生量が増大し、排気ガス浄化装置24へのHC堆積量が多くなる。
本実施形態では、排出防止部73は、機関負荷が低負荷であり、かつ、堆積量推定部72で推定された堆積量が所定堆積量以上の場合、機関回転数の上限を低く設定することで、燃料噴射量を所定量未満に制限している。
この構成により、機関負荷が低負荷であり、かつ、HC堆積量が所定堆積量以上の場合、燃料噴射量が所定量未満に制限されるため、HCの発生を抑制でき、HC堆積量が増大するのを抑制できる。
なお、手動変速機を備える車両においては、変速段が固定される場合は燃料カットにより機関回転数を制限でき、自動変速機を備える車両においては、シフトアップをすることで機関回転数を制限できる。
ここで、燃料噴射タイミングが遅角されているときはHC発生量が増大し、燃料噴射タイミングが進角されているときはHC発生量が減少する。
本実施形態では、排出防止部73は、機関負荷が低負荷であり、かつ、堆積量推定部72で推定された堆積量が所定堆積量以上の場合、燃料噴射タイミングを進角側へ変更している。
この構成により、機関負荷が低負荷であり、かつ、HC堆積量が所定堆積量以上の場合、燃料噴射タイミングが進角側に変更されることで、HCの発生を抑制でき、HC堆積量が増大するのを抑制できる。
ここで、燃焼室64における燃焼温度が低いときは、燃焼が不安定になるためHC発生量が増大し、燃焼温度が高いときは燃焼が安定するためHC発生量が減少する。
本実施形態では、排出防止部73は、機関負荷が低負荷であり、かつ、堆積量推定部72で推定された堆積量が所定堆積量以上の場合、内燃機関60の燃焼室64に設けられたグロープラグ33を作動させて燃焼室温度を上昇させている。
この構成により、機関負荷が低負荷であり、かつ、HC堆積量が所定堆積量以上の場合、グロープラグ33を作動させて燃焼室温度を上昇させることで、燃焼温度を高くするため、燃焼温度を高くすることで、HCの発生を抑制でき、HC堆積量が増大するのを抑制できる。
本実施形態では、排出防止部73は、機関負荷が低負荷であり、かつ、堆積量推定部72で推定された堆積量が所定堆積量以上の場合、内燃機関60の吸気通路61Aまたは排気通路62Aに設けられた吸気系ヒータ66、排気系ヒータ67を作動させて吸気温度または排気温度を上昇させている。
この構成により、吸気温度を上昇させることにより、燃焼温度を高くしてHCの発生量を減少でき、排気温度を上昇させることにより、触媒24AがHCを酸化でき、排気ガス浄化装置24へのHC堆積量を減少できる。
ここで、排気ガス還流管63から吸気管61へ還流される排気ガスが多いときはHCの発生量が多くなる。
本実施形態では、排出防止部73は、機関負荷が低負荷であり、かつ、堆積量推定部72で推定された堆積量が所定堆積量以上の場合、排気ガスの一部を排気通路62Aから吸気通路61Aに還流する排気ガス還流装置65を作動させない。
この構成により、排気ガス還流装置65を作動させないことにより、HCの発生量を減少でき、HC堆積量が増大するのを抑制できる。
本実施形態では、内燃機関60の運転状態が燃料カット状態と燃料噴射状態との間で変更されるとき、排出防止部73は、指示トルクの変化量に応じた強さで、制御部71から内燃機関60へ指示される指示トルクに対してなまし処理を施している。
この構成により、燃料カットが実施または中断される際に、燃料噴射量が緩やかに連続的に変化するため、トルクを緩やかに連続的に変化させることができ、ショックを低減できる。また、指示トルクの変化量に応じた強さでなまし処理が施されるため、指示トルクの変化量が大きい場合であっても、トルクを緩やかに連続的に変化させることができ、ショックを低減できる。この結果、トルクを緩やかに連続的に変化させることができるため、ドライバビリティが悪化するのを防止できる。
上述の通り、本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。本実施形態では、内燃機関60がディーゼルエンジンの場合を例示したが、本発明は、GPF(ガソリンパティキュレートフィルタ)を備える内燃機関、または触媒のみを排気ガス浄化装置として備える内燃機関にも適用可能である。
6 過給圧センサ(吸気温度検出部、大気圧検出部)
9 冷却水温度センサ(冷却水温度検出部)
24 排気ガス浄化装置
25 排気温度センサ(排気温度検出部)
60 内燃機関
61A 吸気通路
62A 排気通路
64 燃焼室
65 排気ガス還流装置
66 吸気系ヒータ(ヒータ)
67 排気系ヒータ(ヒータ)
70 ECU(内燃機関の制御装置)
71 制御部
72 堆積量推定部
73 排出防止部

Claims (18)

  1. 排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置を排気通路上に備える内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関の運転状態を制御する制御部と、
    前記内燃機関の運転状態に基づいて、前記排気ガス浄化装置に堆積する粒子状物質の堆積量を推定する堆積量推定部と、
    前記排気ガス浄化装置に堆積した粒子状物質が排気圧力の上昇に伴って排出されないように、前記堆積量推定部で推定された堆積量が所定堆積量以上となった場合に前記内燃機関に対する前記制御部の制御パラメータを変更する排出防止部と、を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記堆積量推定部は、前記内燃機関の機関回転数と機関負荷とに基づいて、前記粒子状物質の発生量を算出して積算し、かつ、前記粒子状物質の燃焼による除去量を算出して減算することで、前記粒子状物質の堆積量を推定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記堆積量推定部は、前記粒子状物質の堆積量を推定するときに参照され、前記機関回転数と前記機関負荷との組み合わせからなるマップを記憶し、
    前記マップは、前記機関負荷の大きい第1閾値ラインと、前記機関負荷の小さい第2閾値ラインとにより、燃焼領域と、燃料カット領域と、低負荷発生領域とに区分され、
    前記燃焼領域は、前記機関負荷が第1閾値ライン以上であり、前記粒子状物質が燃焼する領域であり、
    前記燃料カット領域は、前記機関負荷が第2閾値ライン未満であり、燃料噴射が中止される領域であり、
    低負荷発生領域は、前記機関負荷が前記第2閾値ライン以上かつ前記第1閾値ライン未満であり、前記粒子状物質が発生する領域であり、
    前記堆積量推定部は、前記燃焼領域では前記粒子状物質の燃焼による除去量を算出して減算し、前記低負荷発生領域では前記粒子状物質の発生量を算出して積算することで、前記粒子状物質の堆積量を推定することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記堆積量推定部は、前記排気ガスの排気温度が低いほど、前記第1閾値ラインと前記第2閾値ラインとを前記機関負荷の大きい方の領域へ補正することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記堆積量推定部は、前記内燃機関に吸気される空気の吸気温度が低いほど、前記第1閾値ラインと前記第2閾値ラインとを前記機関負荷の大きい方の領域へ補正することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記堆積量推定部は、前記内燃機関を流通する冷却水の冷却水温度が低いほど、前記第1閾値ラインと前記第2閾値ラインとを前記機関負荷の大きい方の領域へ補正することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記排気ガスの排気温度を検出する排気温度検出部が前記排気通路に設けられ、
    前記堆積量推定部は、前記排気温度検出部が検出する排気温度が低いほど、前記粒子状物質の堆積量を増量側へ補正することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記内燃機関に吸気される空気の吸気温度を検出する吸気温度検出部が前記内燃機関の吸気通路に設けられ、
    前記堆積量推定部は、前記吸気温度検出部が検出する吸気温度が低いほど、前記粒子状物質の堆積量を増量側へ補正することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  9. 前記内燃機関を流通する冷却水の冷却水温度を検出する冷却水温度検出部が前記内燃機関に設けられ、
    前記堆積量推定部は、前記冷却水温度検出部が検出する冷却水温度が低いほど、前記粒子状物質の堆積量を増量側へ補正することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  10. 大気圧を検出する大気圧検出部が前記内燃機関に設けられ、
    前記堆積量推定部は、前記大気圧検出部が検出する大気圧が低いほど、前記粒子状物質の堆積量を増量側へ補正することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  11. 前記制御部は、目標空燃比となるように空燃比を制御し、
    前記堆積量推定部は、前記目標空燃比がリッチ側であるほど、前記粒子状物質の堆積量を増量側へ補正し、かつ、前記目標空燃比がリーン側であるほど、前記粒子状物質の堆積量を減量側へ補正することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  12. 前記排出防止部は、前記機関負荷が低負荷であり、かつ、前記堆積量推定部で推定された堆積量が所定堆積量以上の場合、前記内燃機関がアイドリング状態のときを除き燃料カットを実施することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  13. 前記排出防止部は、前記機関負荷が低負荷であり、かつ、前記堆積量推定部で推定された堆積量が所定堆積量以上の場合、前記機関回転数の上限を低く設定することで、燃料噴射量を所定量未満に制限することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  14. 前記排出防止部は、前記機関負荷が低負荷であり、かつ、前記堆積量推定部で推定された堆積量が所定堆積量以上の場合、燃料噴射タイミングを進角側へ変更することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  15. 前記排出防止部は、前記機関負荷が低負荷であり、かつ、前記堆積量推定部で推定された堆積量が所定堆積量以上の場合、前記内燃機関の燃焼室に設けられたグロープラグを作動させて燃焼室温度を上昇させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  16. 前記排出防止部は、前記機関負荷が低負荷であり、かつ、前記堆積量推定部で推定された堆積量が所定堆積量以上の場合、前記内燃機関の前記排気通路に設けられたヒータを作動させて排気温度を上昇させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  17. 前記排出防止部は、前記機関負荷が低負荷であり、かつ、前記堆積量推定部で推定された堆積量が所定堆積量以上の場合、排気ガスの一部を前記排気通路から吸気通路に還流する排気ガス還流装置を作動させないことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  18. 前記内燃機関の運転状態が燃料カット状態と燃料噴射状態との間で変更されるとき、
    前記排出防止部は、前記指示トルクの変化量に応じた強さで、前記制御部から前記内燃機関へ指示される指示トルクに対してなまし処理を施すことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
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