JP2008121518A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大気圧が変化してもフィルタの温度を好適に制御することのできる内燃機関の排気浄化装置を提供する。
【解決手段】エンジン1の排気通路26には、排気中の粒子状物質を捕集するフィルタ32が設けられている。制御装置25は、燃料噴射弁4の噴射時期を制御してポスト噴射を行うことによりフィルタ32の再生処理を行う。また、再生処理の実行時におけるフィルタ32の目標温度を設定するとともに、大気圧センサ47で検出された大気圧に基づいて目標温度を修正した修正目標温度を算出する。この修正目標温度は、大気圧が基準大気圧よりも低くなるほど目標温度よりも低い温度される。そして、制御装置25には基準大気圧においてポスト噴射を行ったときのポスト噴射量とフィルタ32の温度との対応関係が予め設定されており、ポスト噴射を行うときにはその対応関係に基づき、修正目標温度に対応したポスト噴射量を設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関するものである。
内燃機関の排気通路に設けられる排気浄化装置として、排気中のPM(Particulate Matter:粒子状物質)を捕集するフィルタを備える装置が知られている。
こうした排気浄化装置では、フィルタに捕集されたPMの量が増大するにつれて同フィルタでの圧力損失が増大し、その結果、機関出力等に悪影響を与えるようになる。そこで、フィルタの温度を上げて捕集されたPMを燃焼させるといった再生処理が行われる。
この再生処理では、まず、フィルタに捕集されたPMの堆積量や機関負荷等に基づいて同フィルタの目標温度が設定される。そして、フィルタの温度を目標温度にするために、主燃料噴射時期から遅れた時期に再度行われる燃料噴射、いわゆるポスト噴射が実行される。このポスト噴射で噴射された燃料は、基本的に未燃のまま排気通路に供給され、同排気通路内で酸化される。そして、その燃料の酸化熱によって排気の温度は上昇し、この昇温された排気によってフィルタが昇温される。
ところで、標高が高く大気圧の低い高地では、低地と比較して空気密度が低くなるため、内燃機関の吸入空気量が減少し、これにより排気流量も減少するようになる。このように排気流量が減少すると、ポスト噴射により昇温された排気がフィルタを通過する時間が長くなり、フィルタの受熱時間も長くなるため、同フィルタの温度は上昇しやすくなる。また、吸入空気量が減少すると、ポスト燃料(ポスト噴射で噴射された燃料)の酸化熱で昇温される排気の体積が減少して排気の単位体積当たりの受熱量が増大するため、排気温度そのものも上昇しやすくなる。このように、大気圧の変化は、ポスト噴射によるフィルタの昇温度合に対して影響を与える。
そのため、上記排気浄化装置を搭載した車両が高地を走行しているときに、低地走行時と同様な噴射量にてポスト噴射を行うと、場合によってはフィルタが過度に昇温されてしまうおそれがある。そこで、特許文献1に記載の装置では、標高の変化等による排気の温度上昇分を予測するなどしてフィルタの温度を予測し、その予測されたフィルタの温度が同フィルタの溶損を招く所定温度よりも高いときには、ポスト噴射量を減量することにより、同フィルタの温度が所定温度以下となるようにしている。
特開2004−218440号公報
上記文献に記載されるように、フィルタの過昇温が予測されるときにポスト噴射量を減量するようにすれば、大気圧の変化によるフィルタの過昇温についてはこれを抑えることができる。しかし、大気圧に依らずフィルタを上記目標温度に制御するといった点については特に考慮されておらず、こうした点について更なる改善の余地を残すものになっている。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、大気圧が変化してもフィルタの温度を好適に制御することのできる内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、内燃機関の排気通路に設けられて排気中の粒子状物質を捕集するフィルタを備え、機関の燃料噴射弁の噴射時期を制御してポスト噴射を行うことにより前記フィルタの温度を上昇させて前記粒子状物質を燃焼させる再生処理を行う内燃機関の排気浄化装置において、前記再生処理の実行に際して前記フィルタの目標温度を設定する目標温度設定手段と、大気圧検出手段にて検出された大気圧に基づいて前記目標温度を修正した修正目標温度を算出する修正温度算出手段と、基準大気圧においてポスト噴射を行ったときのポスト噴射量と前記フィルタの温度との対応関係が予め設定されており、ポスト噴射を行うときには前記対応関係に基づき、前記修正目標温度に対応したポスト噴射量を設定する噴射量設定手段とを備えることをその要旨とする。
同構成では、適宜設定された基準大気圧(例えば標準大気圧の101.3kPa等)においてポスト噴射を行ったときのポスト噴射量(ポスト噴射で噴射される燃料の量)とフィルタの温度との対応関係が予め設定されている。そして、実際の大気圧がその基準大気圧と同一の場合には、同対応関係に基づき、上記目標温度に対応したポスト噴射量を設定することで、実際のフィルタの温度は上記目標温度になる。しかし、実際の大気圧が基準大気圧と異なる場合には、上述したような大気圧による空気密度の変化に起因して上記対応関係がずれてしまい、例えば実際の大気圧が基準大気圧よりも低い場合に上記目標温度に対応したポスト噴射量を設定すると、実際のフィルタの温度は目標温度よりも高くなってしまう。また、実際の大気圧が基準大気圧よりも高い場合に上記目標温度に対応したポスト噴射量を設定すると、実際のフィルタの温度は目標温度よりも低くなってしまう。
そこで同構成では、大気圧センサなどの大気圧検出手段にて検出された実際の大気圧に基づいて上記目標温度を修正した修正目標温度を算出し、ポスト噴射を行うときには、上記対応関係にあって同修正目標温度に対応したポスト噴射量を設定するようにしている。このように、大気圧に基づいて目標温度を修正し、その修正された温度に対応するポスト噴射量が設定されることにより、ポスト噴射によるフィルタの昇温度合に対して大気圧の変化が与える影響は極力抑えられるようになり、実際のフィルタの温度は上記目標温度に調整される。従って、同構成によれば、大気圧が変化してもフィルタの温度を好適に制御することができるようになる。
なお、大気圧に基づいて上記目標温度を修正する際には、請求項2に記載の発明によるように、前記修正温度算出手段は、前記大気圧が前記基準大気圧よりも低くなるほど、前記修正目標温度を前記目標温度よりも低い温度にする、といった構成や、請求項3に記載の発明によるように、前記修正温度算出手段は、前記大気圧が前記基準大気圧よりも高くなるほど、前記修正目標温度を前記目標温度よりも高い温度にする、といった構成を採用することにより、ポスト噴射によるフィルタの昇温度合に対して大気圧の変化が与える影響を適切に抑えることができるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記目標温度設定手段は、前記フィルタに捕集された前記粒子状物質の堆積量に基づいて前記目標温度を設定することをその要旨とする。
再生処理の実行に際して、フィルタに捕集された粒子状物質の堆積量が多いときほど、粒子状物質の燃焼熱によってフィルタの昇温は促進される。そのため、同堆積量が多いときほど上記目標温度を低くするようにしても、粒子状物質を燃焼させるために必要な温度を確保することができる。そこで、同構成によるように、フィルタに捕集された粒子状物質の堆積量に基づいて上記目標温度を設定することにより、フィルタの再生処理を効率よく行うことができるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記噴射量設定手段は、前記修正目標温度と、機関回転速度及び機関負荷のうちの少なくも一方とに基づいて前記ポスト噴射量を設定することをその要旨とする。
フィルタの温度を昇温させる際、排気の温度が低いときほど多くのポスト噴射量が必要になる。また、排気の流量が多いときほど、排気がフィルタを通過する時間は短くなり、フィルタの受熱時間も短くなるため、同フィルタの温度は上昇しにくくなる。そのため、フィルタの温度を昇温させる際、排気の流量が多いときほど多くのポスト噴射量が必要になる。従って、ポスト噴射を通じてフィルタを昇温させる際には、排気温度や排気流量を考慮することが望ましい。
ここで、機関負荷が高くなるほど、メイン噴射の噴射量は増大されるため、排気温度は高くなる。また、機関回転速度が高くなるほど、高温の排気が排気通路に流れ込む間隔は短くなるため、排気通路内の排気温度は高くなる。
また、機関負荷が高いときほど吸入空気量は多くなっており、これにより排気流量も多くなる。また、機関回転速度が高くなるほど、上述したように、排気通路に排気が流れ込む間隔は短くなるため、単位時間当たりの排気流量は増大するようになる。このように、排気温度や排気流量は機関負荷や機関回転速度によって変化する。
そこで、同構成では、上記修正目標温度に加え、さらに排気温度や排気流量に関与する機関回転速度及び機関負荷のうちの少なくとも一方に基づいてポスト噴射量を設定するようにしている。従って、フィルタを昇温させるために必要なポスト噴射量を適切に設定することができるようになる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記フィルタの温度と前記修正目標温度との偏差に基づいて算出される値であって所定の範囲内の値となるように制限値で制限されるフィードバック補正量にて前記ポスト噴射量は補正されることをその要旨とする。
ポスト噴射を通じてフィルタの温度を上記目標温度にする際には、フィルタの目標温度とフィルタの温度(実際のフィルタの温度)との偏差に基づいてポスト噴射量に対する補正量を算出し、その補正量にてポスト噴射量を修正するといった、いわゆるフィードバック制御を行うことにより、通常であれば、フィルタの温度と上記目標温度とのずれを好適に抑えることができる。しかし、大気圧の影響を受けてフィルタの温度が目標温度からずれるときには、そのずれ量が比較的大きくなるため、そうした大きなずれ量を早期に解消するためには、上記フィードバック制御のゲインを大きくする必要がある。ここで、そのように大きなゲインを設定すると、上記補正量が大きく変化するようになるため、フィードバック制御によるフィルタの温度制御は発散しやすくなり、同フィルタの温度が不安定になるおそれがある。
この点、同構成によれば、大気圧に基づいて目標温度を修正した修正目標温度に対応するポスト噴射量が設定されることにより、フィルタの温度は上記目標温度に向けて調整される。
ここで、目標温度と修正目標温度との間には大気圧に応じて修正された分だけの差があるため、フィルタの温度が目標温度に調整されるときには、フィルタの温度と修正目標温度との間に一定のずれが常に生じる。従って、同構成によるように、修正目標温度とフィルタの温度との偏差に基づいてフィードバック補正量を算出する場合には、フィルタの温度が上記目標温度にかなり近づいても、偏差に基づいて算出されるフィードバック補正量はある程度大きな値になり、最終的には上記制限値で制限されて一定の値になる。このようにポスト噴射実行中のフィードバック補正量は、大きく変化することなく一定の値になるため、フィルタの温度は安定するようになる。
なお、同構成によれば、上記制限値に相当する分だけ、フィルタの温度は目標温度からずれるようになるが、その制限値の絶対値を比較的小さくしておくことで、そうしたずれ量を極力小さくすることが可能である。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記大気圧と前記基準大気圧との差が所定値以上であるときには、前記修正目標温度に対応したポスト噴射量を設定し、前記差が前記所定値に満たないときには、前記ポスト噴射の実行中における吸入空気量を、前記差に基づいて算出される吸気補償量の分だけ変更するとともに、前記目標温度に対応したポスト噴射量を設定することをその要旨とする。
上述したように、ポスト噴射によるフィルタの昇温度合に対して大気圧の変化が与える影響は、大気圧変化に起因する吸入空気量の変化に起因している。そこで同構成では、実際の大気圧と基準大気圧との差が所定値に満たないときには、ポスト噴射の実行中における吸入空気量を、上記差に基づいて算出される吸気補償量の分だけ変更するようにしており、これにより大気圧変化に起因する吸入空気量の変化が補償される。そのため大気圧の変化がフィルタの昇温度合に与える影響も抑えられるようになる。そして、このように大気圧変化による影響が抑えられることから、上記目標温度に対応したポスト噴射量を設定するようにしてもフィルタの温度は同目標温度に調整される。従って、大気圧が変化してもフィルタの温度を好適に制御することができるようになる。
ここで、吸入空気量の変更量には限界があるため、実際の大気圧と基準大気圧との差がある程度大きくなり、大気圧変化による吸入空気量の変化が上記変更量の限界を超えてしまうと、大気圧変化による吸入空気量の変化を上記補償量で補うことができなくなる。そこで、同構成では、大気圧と前記基準大気圧との差が上記所定値以上であり、大気圧変化による吸入空気量の変化が大きくなるときには、上述したように修正目標温度に対応したポスト噴射量を設定するようにしており、これにより実際の大気圧と基準大気圧との差がある程度大きくなってもフィルタの温度を好適に制御することができるようになる。
なお、同構成において、実際の大気圧と基準大気圧との間に差があり、基準大気圧下における吸入空気量よりも実際の吸入空気量が少ないときには、ポスト噴射の実行中における吸入空気量が増量されるように上記補償量を設定し、基準大気圧下における吸入空気量よりも実際の吸入空気量が多いときには、ポスト噴射の実行中における吸入空気量が減量されるように上記補償量を設定することにより、大気圧変化に起因する吸入空気量の変化を適切に補償することができる。また、吸入空気量の変更に際しては、吸気通路に設けられるスロットル弁の開度を変更したり、内燃機関の吸気バルブや排気バルブのバルブ特性を変更する機構が設けられている場合にはそのバルブ特性を変更したり、吸入空気を過給する過給機を備える場合にはその過給圧を変更したりすることによって、実際に吸入空気量を変更することができる。
(第1実施形態)
以下、この発明にかかる内燃機関の排気浄化装置を具体化した第1実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
図1に、本実施形態にかかる排気浄化装置を備えるディーゼル機関の制御装置、これが適用されるエンジン1、並びにそれらの周辺構成を示す概略構成図を示す。
エンジン1には複数の気筒#1〜#4が設けられている。シリンダヘッド2には、各気筒#1〜#4にそれぞれ対応した燃料噴射弁4が複数取り付けられている。また、シリンダヘッド2には外気を気筒内に導入するための吸気ポートと、燃焼ガスを気筒外へ排出するための排気ポート6a〜6dとが各気筒#1〜#4に対応して設けられている。
各燃料噴射弁4は、燃料を蓄圧するコモンレール9に接続されている。コモンレール9には、高圧ポンプ10が接続されており、この高圧ポンプ10によってコモンレール9には高圧燃料が供給される。そして、コモンレール9に供給された高圧燃料は、燃料噴射弁4が開弁されることにより、各気筒の燃焼室に噴射供給される。
吸気ポートにはインテークマニホールド7が接続されている。インテークマニホールド7は吸気通路3に接続されている。この吸気通路3内には吸入空気量を調整するためのスロットル弁16が設けられている。このスロットル弁16は、モータ17によって開閉駆動される。
排気ポート6a〜6dにはエキゾーストマニホールド8が接続されている。エキゾーストマニホールド8は排気通路26に接続されている。
排気通路26の途中には、排気圧を利用して気筒に導入される吸入空気を過給するターボチャージャ11が設けられている。同ターボチャージャ11の吸気側コンプレッサとスロットル弁16との間の吸気通路3にはインタークーラ18が設けられている。このインタークーラ18によって、ターボチャージャ11の過給により温度上昇した吸入空気の冷却が図られる。
また、排気通路26の途中にあって、ターボチャージャ11の排気側タービンの下流側には、排気成分を浄化する第1酸化触媒30が設けられており、更にその下流側には、排気成分を浄化するコンバータ34が設けられている。このコンバータ34の内部には、排気の流れ方向に対して直列に第2酸化触媒31及びフィルタ32が配設されている。
第1酸化触媒30及び第2酸化触媒31には、排気中のHCを酸化処理する触媒が担持されている。また、フィルタ32は、排気中のPM(粒子状物質)を捕集する部材であって、多孔質のセラミック構造体で構成されており、排気中のPMは多孔質の壁を通過する際に捕集される。
排気通路26の途中にあって、コンバータ34の下流側には排気の流量を制限する排気絞り弁35が設けられている。この排気絞り弁35の非作動時には弁体が全開となっている。一方、作動時には弁体がある程度閉じられることによって排気の流量が減少される。
この他、エンジン1にはEGR装置が備えられている。このEGR装置は、排気の一部を吸入空気に導入することで気筒内の燃焼温度を低下させ、NOxの発生量を低減させる装置である。この装置はインテークマニホールド7とエキゾーストマニホールド8とを連通するEGR通路13、同EGR通路13に設けられたEGR弁15、及びEGRクーラ14等により構成されている。そして、EGR弁15の弁開度が調整されることによりエキゾーストマニホールド8からインテークマニホールド7に導入される排気の量、すなわちEGR量が調整される。また、EGRクーラ14によってEGR通路13内を流れる排気の温度が低下される。このEGR装置によってエンジン1の燃焼室に排気の一部が戻されると、混合気の燃焼温度が低下してNOxの発生量が減少する。
エンジン1には、機関運転状態を検出するための各種センサが取り付けられている。例えば、吸気通路3の上流側に設けられたエアフロメータ40によって吸入空気量GAが検出される。また、スロットル弁16を開閉するモータ17に設けられたスロットル開度センサ41によってスロットル弁16の開度(スロットル開度TA)が検出される。また、第2酸化触媒31の排気上流側に設けられた第1排気温度センサ42によって同第2酸化触媒31に流入する排気の温度である第1排気温度Taが検出され、第2酸化触媒31とフィルタ32との間に設けられた第2排気温度センサ43によって、第2酸化触媒31を通過した直後の排気の温度である第2排気温度Tbが検出される。また、第2酸化触媒31とフィルタ32との間に設けられた圧力センサ44によって、フィルタ32の上流側の圧力が検出される。また、エンジン1のクランクシャフト近傍に設けられたクランク角センサ45によってクランクシャフトの回転速度、すなわち機関回転速度NEが検出され、アクセルペダルに設けられたアクセルセンサ46によってアクセルペダルの踏み込み量、すなわちアクセル操作量ACCPが検出される。そして、大気圧センサ47によって大気圧APが検出される。
これら各種センサの出力は制御装置25に入力される。この制御装置25は、中央処理制御装置(CPU)、各種プログラムやマップ等を予め記憶した読出専用メモリ(ROM)、CPUの演算結果等を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)、タイマカウンタ、入力インターフェース、出力インターフェース等を備えたマイクロコンピュータを中心に構成されている。
そして、この制御装置25により、例えば燃料噴射弁4の燃料噴射量制御や燃料噴射時期制御、高圧ポンプ10の吐出圧力制御、スロットル弁16の開度制御、EGR弁15の開度制御等、エンジン1の各種制御が行われる。また、上記フィルタ32に捕集されたPMを燃焼させるフィルタの再生処理等といった各種の排気浄化制御も同制御装置25によって行われる。
上記フィルタ32の再生処理は、以下のようにして行われる。
まず、フィルタ32で捕集されたPMの堆積量が多くなるほど、上記圧力センサ44で検出される圧力Pは高くなる傾向にある。そこで、圧力Pに基づいてフィルタ32でのPM堆積量PMsmが推定される。
そして、このPM堆積量PMsmが再生開始基準値PMstartに達すると、フィルタ32の再生処理が開始される。
この再生処理が開始されると、制御装置25は、燃料噴射弁4の噴射時期を制御してポスト噴射を行う。このポスト噴射は、機関出力を得るための主燃料噴射の噴射時期から遅れた時期に再度行われる燃料噴射であり、同ポスト噴射で噴射された燃料は排気通路26に供給される。この排気通路26に供給された燃料が第1酸化触媒30に到達すると、その一部は酸化されてその酸化熱で排気温度が上昇する。この第1酸化触媒30による排気温度の上昇作用によって第2酸化触媒31の昇温が図られ、これにより第2酸化触媒31の活性化が促進される。第1酸化触媒30で酸化されることなく通過した燃料が第2酸化触媒31に到達すると、同第2酸化触媒31で酸化されて排気温度は上昇する。そして昇温された排気がフィルタ32に流入して同フィルタ32の温度が上昇することにより、捕集されたPMは燃焼処理される。
再生処理を行うことで減少するPMの量、換言すれば再生処理中のPM堆積量PMsmは次式(1)に基づいて推定される。

再生処理中のPMsm=再生処理開始時のPMsm+PMe−PMc …(1)
PMsm:PM堆積量
PMe:PM排出量
PMc:PM酸化量

PM排出量PMeは、エンジン1の全燃焼室から排出されるPMの量であり、予めの実験等を通じて設定されたマップ、例えば機関回転速度NEと機関負荷とをパラメータとするPM排出量算出マップを参照して求められる。なお、機関負荷を示すパラメータとしては、ポスト噴射に先立って行われる燃料噴射であって、機関出力を得るために行われるメイン噴射の噴射量(以下、メイン噴射量という)に基づいて推定される。
PM酸化量PMcは、フィルタ32に捕集されたPMが燃焼処理される量である。このPM酸化量PMcは、予めの実験等を通じて設定されたマップ、すなわちフィルタ32の温度であるフィルタ温度FT(ここではフィルタ32に流入する排気温度を示す上記第2排気温度Tbを利用)とエアフロメータ40によって検出される吸入空気量GAとをパラメータとするPMの酸化速度マップ等に基づいて算出される。
こうして推定される再生処理中のPM堆積量PMsmが十分に少なくなり、所定の再生完了基準値PMendを下回ると、フィルタ32の再生処理は終了される。
また、機関の低負荷時などのように排気温度が低い運転領域において再生処理を行う場合には、ポスト噴射の実行に併せて排気絞り弁35が作動される。この排気絞り弁35の作動によって排気の流量が制限されると、同排気絞り弁35の上流側における背圧が増大して排気温度は上昇するようになる。また、背圧が増大することで機関負荷も増大し、燃料噴射弁4から噴射される燃料の量が増大されることによっても排気温度は上昇するようになる。このように、排気絞り弁35を作動させることで排気温度は上昇するようになるため、低負荷運転時等のように排気温度が低い運転領域においても、フィルタ32の再生処理を行うことが可能になる。
ところで、前述したように、標高が高く大気圧の低い高地では、低地と比較して空気密度が低くなるため、内燃機関の吸入空気量が減少し、これにより排気流量も減少するようになる。このように排気流量が減少すると、ポスト噴射により昇温された排気がフィルタを通過する時間が長くなり、フィルタの受熱時間も長くなるため、同フィルタの温度は上昇しやすくなる。また、吸入空気量が減少すると、ポスト燃料の酸化熱で昇温される排気の体積が減少して排気の単位体積当たりの受熱量が増大するため、排気温度そのものも上昇しやすくなる。このように、大気圧の変化は、ポスト噴射によるフィルタの昇温度合に対して影響を与える。そのため、標高が高く大気圧の低い高地において、低地と同様な噴射量にてポスト噴射を行うと、フィルタ32の温度が理想的な目標温度よりも高くなり、場合によってはフィルタ32が過度に昇温されてしまうおそれがある。
そこで、本実施形態では、ポスト噴射時の燃料噴射量であるポスト噴射量PQを以下のような態様で設定することにより、大気圧が変化してもフィルタの温度を適切に制御することができるようにしている。
図2に、ポスト噴射量PQを設定するポスト噴射量設定処理についてその手順を示す。なお、本処理は、再生処理の実行中において制御装置25により繰り返し実行される。また、本処理は、前記噴射量設定手段を構成している。
本処理が開始されるとまず、メイン噴射量Q、上記式(1)にて算出される再生処理中のPM堆積量PMsm、機関回転速度NE、及び上記フィルタ温度FT、及び大気圧APが読み込まれる(S100)。
次に、メイン噴射量Q及びPM堆積量PMsmに基づき、制御装置25のROMに記憶された目標温度設定マップFTmapを参照して、再生処理の実行中におけるフィルタ32の目標温度FTpが設定される(S110)。この目標温度FTpは、再生処理によってフィルタ32の温度を昇温させる際に実際に目標とされる温度である。なお、ステップS110の処理は、上記目標温度設定手段を構成している。
この目標温度FTpは、次のような傾向にて設定される。すなわち、各気筒#1〜#4内の温度が低いときほど、目標温度FTpはより低い温度に設定される。ここで、各気筒#1〜#4内の温度は、機関負荷が低いときほど低下する傾向にあり、同機関負荷が低いときほどメイン噴射量Qは減量される。そこで、図3に示すように、メイン噴射量Qが少ないほど、換言すれば機関負荷が低く、各気筒#1〜#4内の温度が低いときほど、目標温度FTpは低くなるように設定される。このように、メイン噴射量Qが少なくなるほど目標温度FTpは低くされることにより、各気筒#1〜#4内の温度が低いときほど、ポスト噴射量PQは減量される。従って、ポスト噴射で噴射された燃料が低温のシリンダ壁等に付着してエンジン1の潤滑油を希釈するといった、いわゆるオイル希釈の発生が抑えられる。
また、同図3に示すように、PM堆積量PMsmが多いほど、目標温度FTpは低くなるように設定される。これは、PM堆積量PMsmが多いときほど、PM自身の燃焼によってフィルタ32の昇温が促進されるため、ポスト噴射によるフィルタ32の昇温効果を低減しても、同フィルタ32の温度は、PMを燃焼させるために必要な温度になるためである。
次に、目標温度FTpを修正するためのオフセット温度OSTが大気圧APに基づいて算出される(S120)。このオフセット温度OSTは、大気圧APが低くなるほど、より詳細には、図4に示すように、基準大気圧APbから大気圧APを減じた値である圧力差ΔAPがプラス側に大きくなるほど、すなわち大気圧APが基準大気圧APbよりも低くなるほど、プラス側に大きくされる。また、圧力差ΔAPがマイナス側に大きくなるほど、すなわち大気圧APが基準大気圧APbよりも高くなるほど、オフセット温度OSTはマイナス側に大きくされる。
次に、目標温度FTpから上記オフセット温度OSTを減算した修正目標温度FTposが算出される(S130)。なお、上記ステップS120及びステップS130は、前記修正温度算出手段を構成している。
次に、制御装置25のROMに記憶された噴射量設定マップPQmapを参照して、ポスト噴射量の基本値である基本ポスト噴射量PQbが設定される(S140)。
この噴射量設定マップPQmapは、フィルタの目標温度、メイン噴射量Q、及び機関回転速度NEをパラメータとする三次元マップである。そして、ポスト噴射を行ったときのポスト噴射量とフィルタ32の温度との対応関係が予め設定されており、その対応関係に基づいて基本ポスト噴射量PQbが設定される。
ここで、大気圧が異なると、同一のポスト噴射量であってもフィルタ32の温度は違った温度になる。そこで、噴射量設定マップPQmapの設定に際しては、上記基準大気圧APbにおいてポスト噴射を行ったときのポスト噴射量とフィルタ32の温度との対応関係が設定されている。
上記噴射量設定マップPQmapに基づいて設定される基本ポスト噴射量PQbは、基本的に次のような傾向にて設定される。まず、図5に示すように、フィルタの目標温度が低いほど、基本ポスト噴射量PQbは少なくされる。これは、フィルタ32を目標温度にまで昇温させるために必要なポスト噴射量は、目標温度が低いほど少なくなるためである。
また、同図5に示すように、排気温度が高いほど、基本ポスト噴射量PQbは少なくされる。逆にいえば、排気温度が低いほど、基本ポスト噴射量PQbは多くされる。これは、フィルタ32の温度を目標温度にまで昇温させる際、排気温度が低いときほど、より多くのポスト噴射量が必要になるためである。
そして、同図5に示すように、排気流量が少ないほど、基本ポスト噴射量PQbは少なくされる。逆にいえば、排気流量が多いほど、基本ポスト噴射量PQbは多くされる。これは、排気流量が多いときほど、排気がフィルタ32を通過する時間は短くなり、フィルタ32の受熱時間も短くなるため、同フィルタ32の温度は上昇しにくくなる。そのため、フィルタ32の温度を目標温度にまで昇温させる際、排気流量が多いときほど多くのポスト噴射量が必要になるためである。
ここで、機関負荷が高くなるほど、メイン噴射量Qは増大されて排気温度は高くなる。また、機関回転速度NEが高くなるほど、高温の排気が排気通路26に流れ込む間隔は短くなり、排気通路26内の排気温度は高くなる。
また、機関負荷が高いときほど吸入空気量は多くなっており、これにより排気流量も多くなる。また、機関回転速度NEが高くなるほど、上述したように、排気通路26に排気が流れ込む間隔は短くなるため、単位時間当たりの排気流量は増大するようになる。このように、排気温度や排気流量は、機関負荷を示すメイン噴射量Qの量や機関回転速度NEによって変化する。
そこで、上述したようにフィルタ32の昇温に影響を与える排気温度や排気流量を考慮するべく、フィルタの目標温度に対応した基本ポスト噴射量PQbを設定する際には、排気温度や排気流量に関与する機関回転速度NEやメイン噴射量Qも加味した状態で基本ポスト噴射量PQbは設定される。
さらにステップS140では、フィルタ32の目標温度に対応する基本ポスト噴射量PQbを上記噴射量設定マップPQmapに基づいて設定する際に、上記ステップS110で設定された本来の目標温度FTpではなく、その目標温度FTpを大気圧APで修正した上記修正目標温度FTposに対応する基本ポスト噴射量PQbが設定される。すなわち、上記ステップS140では、修正目標温度FTpos、メイン噴射量Q、及び機関回転速度NEに基づき、噴射量設定マップPQmapを参照して基本ポスト噴射量PQbが設定される。このように修正目標温度FTposは、再生処理によってフィルタ32の温度を昇温させる際に実際に目標とされる温度ではなく、ポスト噴射量を設定するときのパラメータとして上記目標温度FTpの代わりに利用される温度である。
次に、フィルタ温度FTと修正目標温度FTposとの偏差ΔTが算出され(S150)、その偏差ΔTに基づき、基本ポスト噴射量PQbに対するフィードバック補正量Hが算出される(S160)。このフィードバック補正量Hは、偏差ΔTが大きくなるほど大きな値に設定される。より詳細には、フィルタ温度FTが修正目標温度FTposよりも高いときほど、ポスト噴射量はより減量されるようにその値は大きくされる一方、フィルタ温度FTが修正目標温度FTposよりも低いときほど、ポスト噴射量はより増量されるようにその値は大きくされる。また、フィードバック補正量Hは、所定の範囲内の値となるように上限値U及び下限値Lといった制限値で制限される。
次に、基本ポスト噴射量PQbをフィードバック補正量Hで補正したポスト噴射量PQが算出されて(S170)、本処理は一旦終了される。
そして、適宜設定された噴射時期において、上記ポスト噴射量PQに応じた指令値が制御装置25から燃料噴射弁4に出力されて、同燃料噴射弁4の開弁制御が行われる。
次に、上記ポスト噴射量設定処理の実行による作用効果を説明する。
大気圧APが標準大気圧と同一の場合には、噴射量設定マップPQmapに設定されたポスト噴射量とフィルタ32の温度との対応関係に基づき、目標温度FTpに対応する基本ポスト噴射量PQbを設定することで、実際のフィルタ32の温度は目標温度FTpに調整される。しかし、大気圧APが標準大気圧と異なる場合には、上述したような大気圧による空気密度の変化に起因して、噴射量設定マップPQmapに設定された上記の対応関係がずれてしまう。そのため、例えば大気圧APが標準大気圧よりも低い場合には、ポスト噴射によるフィルタ32の昇温度合が高くなるため、そうした低い大気圧状態において上記目標温度FTpに対応した基本ポスト噴射量PQbを設定すると、フィルタ温度FTは目標温度FTpよりも高くなってしまう。逆に、大気圧APが標準大気圧よりも高い場合には、ポスト噴射によるフィルタ32の昇温度合が低くなるため、そうした高い大気圧状態において上記目標温度FTpに対応した基本ポスト噴射量PQbを設定すると、フィルタ温度FTは目標温度FTpよりも低くなってしまう。
そこで、上記ポスト噴射量設定処理では、フィルタ32の目標温度に対応する基本ポスト噴射量PQbを上記噴射量設定マップPQmapに基づいて設定する際に、上記ステップS110で設定された目標温度FTpではなく、その目標温度FTpを大気圧APで修正した上記修正目標温度FTposに対応する基本ポスト噴射量PQbが設定される。
このように、修正目標温度FTposに対応する基本ポスト噴射量PQbが設定されることにより、ポスト噴射によるフィルタ32の昇温度合に対して大気圧の変化が与える影響は極力抑えられるようになる。
より詳細には、標準大気圧に対して大気圧APが低くなるほど、修正目標温度FTposは低くされるため、基本ポスト噴射量PQbも減量される。このように大気圧APが低くなるほど基本ポスト噴射量PQbは減量されるため、大気圧の低下に伴う上記昇温度合の上昇が相殺され、実際のフィルタ32の温度は上記目標温度FTpに調整される。
また、標準大気圧に対して大気圧APが高くなるほど、修正目標温度FTposは高くされるため、基本ポスト噴射量PQbは増量される。このように大気圧APが高くなるほど基本ポスト噴射量PQbは増量されるため、大気圧の増大に伴う上記昇温度合の低下が相殺され、実際のフィルタ32の温度は上記目標温度FTpに調整される。
このように、大気圧変化に応じてその値が変化する修正目標温度FTposを算出し、その修正目標温度FTposに対応する基本ポスト噴射量PQbが設定されることにより、実際のフィルタ32の温度は上記目標温度FTpに調整される。従って、大気圧が変化してもフィルタ32の温度は適切に制御される。
他方、ポスト噴射を通じてフィルタ32の温度を目標温度にする際、フィルタ32の目標温度と実際のフィルタ32の温度との偏差に基づいてポスト噴射量に対する補正量を算出する。そして、その補正量にてポスト噴射量を修正するといった、いわゆるフィードバック制御を行うことにより、通常であれば、フィルタ32の温度と目標温度とのずれを抑えることができる。しかし、大気圧の影響を受けてフィルタの温度が目標温度からずれるときには、そのずれ量が比較的大きいため、そうした大きなずれ量を早期に解消するためには、上記フィードバック制御のゲインを大きくする必要がある。ここで、そのように大きなゲインを設定すると、上記補正量が大きく変化するようになって、フィードバック制御によるフィルタの温度制御は発散しやすくなり、同フィルタの温度が不安定になるおそれがある。従って、大気圧変化に起因して、実際のフィルタ32の温度が目標温度からずれてしまうことをフィードバック制御で抑えようとすると、フィルタ32の温度が不安定になるといった問題が生じてしまう。なお、このようにフィルタ32の温度が不安定になる場合には、同フィルタの過昇温を抑えるためにポスト噴射実行時の目標温度を低くしなければならず、このように目標温度を低くすると、フィルタ32の再生処理に要する時間が長くなるといった不都合が生じる。
この点、上記ポスト噴射量設定処理が実行されると、大気圧APに基づいて目標温度FTpを修正した修正目標温度FTposに対応する基本ポスト噴射量PQbが設定されることにより、フィルタ32の温度は上記目標温度FTpに向けて調整される。
ここで、目標温度FTpと修正目標温度FTposとの間には大気圧に応じて修正された分だけの差があるため、フィルタ32の温度が上記目標温度FTpに調整されるときには、フィルタ32の温度と修正目標温度FTposとの間に一定のずれが常に生じる。ここで、先のステップS150では、修正目標温度FTposとフィルタ温度FTとの偏差ΔTに基づいてフィードバック補正量Hが算出されるため、フィルタの温度が上記目標温度FTpにかなり近づいても、偏差ΔTに基づいて算出されるフィードバック補正量Hはある程度大きな値になり、最終的には上記制限値で制限された一定の値になる。このようにポスト噴射実行中のフィードバック補正量Hは、大きく変化することなく一定の値になるため、フィルタ32の温度は安定するようになる。
なお、フィードバック補正量Hが制限値によって一定の値になる場合には、制限値に相当する分だけフィルタ32の温度は目標温度FTpからずれるようになるが、その制限値の絶対値を比較的小さくしておくことで、そうしたずれ量を極力小さくすることが可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば次のような効果を得ることができる。
(1)フィルタ32の再生処理の実行に際して、同フィルタ32の目標温度FTpを設定するとともに、大気圧APに基づいて目標温度FTpを修正した修正目標温度FTposを算出するようにしている。そして、基準大気圧APbでポスト噴射を行ったときのポスト噴射量とそのときのフィルタ32の温度との対応関係が予め設定された噴射量設定マップPQmapを有しており、ポスト噴射を行うときには同マップに設定された対応関係に基づき、修正目標温度FTposに対応した基本ポスト噴射量PQbを設定するようにしている。このように大気圧APに基づいて目標温度FTpを修正し、その修正された温度である修正目標温度FTposに対応する基本ポスト噴射量PQbが設定されることにより、ポスト噴射によるフィルタ32の昇温度合に対して大気圧の変化が与える影響は極力抑えられるようになり、実際のフィルタ32の温度は上記目標温度FTpに調整される。従って、大気圧が変化してもフィルタ32の温度を好適に制御することができるようになる。
(2)大気圧APに基づいて目標温度FTpを修正する際には、大気圧APが基準大気圧APbよりも低くなるほど、修正目標温度FTposを目標温度FTpよりも低い温度にするようにしている。また、大気圧APが基準大気圧APbよりも高くなるほど、修正目標温度FTposを目標温度FTpよりも高い温度にするようにしている。従って、ポスト噴射によるフィルタ32の昇温度合に対して大気圧の変化が与える影響を適切に抑えることができるようになる。
(3)PM堆積量PMsmに基づいて目標温度FTpを設定するようにしているため、フィルタ32の再生処理を効率よく行うことができるようになる。
(4)基本ポスト噴射量PQbを、上記修正目標温度FTposのみならず、さらに機関回転速度NE及び機関負荷を示すメイン噴射量Qに基づいて設定するようにしている。従って、フィルタ32を目標温度にするために必要な基本ポスト噴射量PQbを適切に設定することができるようになる。
(5)目標温度FTpとは異なる修正目標温度FTposとフィルタ温度FTとの偏差ΔTに基づき、基本ポスト噴射量PQbを補正するフィードバック補正量Hを算出するようにしている。そして、このフィードバック補正量Hが所定の範囲内の値となるように上限値Uや下限値Lといった制限値で同フィードバック補正量Hを制限するようにしている。そのため、フィルタ32の温度が目標温度FTpにかなり近づいても、偏差ΔTに基づいて算出されるフィードバック補正量Hはある程度大きな値になり、最終的には上記制限値で制限されて一定の値になる。従って、ポスト噴射実行中のフィードバック補正量Hは、大きく変化することなく一定の値になり、フィルタ32の温度は安定するようになる。
(第2実施形態)
次に、この発明にかかる内燃機関の排気浄化装置を具体化した第2実施形態について、図6及び図7を参照して説明する。
上述したように、ポスト噴射によるフィルタ32の昇温度合に対して大気圧の変化が与える影響は、大気圧変化に起因する吸入空気量の変化に起因している。
そこで本実施形態では、そうした吸入空気量の変化をスロットル弁16の開度調整を通じて抑えることにより、大気圧変化に起因する吸入空気量の変化を補償し、もって大気圧の変化がフィルタ32の昇温度合に与える影響を抑えるようにしている。
一方、スロットル弁16の開度調整を通じた吸入空気量の変更量には限界がある。そこで、大気圧変化に起因する吸入空気量の変化がそうした変更量の限界を超えるときには、第1実施形態で説明したように、修正目標温度FTposに対応した基本ポスト噴射量PQbを設定するようにしている。
この第2実施形態におけるポスト噴射量設定処理は、第1実施形態で説明したポスト噴射量設定処理の一部を変更することで実施される。以下、第1実施形態のポスト噴射量設定処理との相違点を中心に、本実施形態におけるポスト噴射量設定処理を説明する。
図6に、本実施形態のポスト噴射量設定処理についてその処理手順を示す。なお、本処理も、再生処理の実行中において制御装置25により繰り返し実行される。
本処理が開始されるとまず、メイン噴射量Q、上記式(1)にて算出される再生処理中のPM堆積量PMsm、機関回転速度NE、及び上記フィルタ温度FT、及び大気圧APが読み込まれる(S100)。
次に、メイン噴射量Q及びPM堆積量PMsmに基づき、制御装置25のROMに記憶された目標温度設定マップFTmapを参照して、再生処理の実行中におけるフィルタ32の目標温度FTpが設定される(S110)。ここで設定される目標温度FTpも、第1実施形態と同様な傾向をもって設定される。
次に、基準大気圧APbから大気圧APを減じた値である圧力差ΔAPが算出されて(S200)、その圧力差ΔAPの絶対値が判定値α以上であるか否かが判定される(S210)。この判定値αは、現在の圧力差ΔAPに応じた吸入空気量の変化をスロットル弁16の開度調整で補償することができるか否かを判定するための値であり、本実施形態では予めの実験等を通じて得られた適切な固定値が設定されている。
なお、上記判定値αを以下のような態様で可変設定するようにしてもよい。すなわち、大気圧APが基準大気圧APbよりも低く、吸入空気量が減少しているときには、現在のスロットル開度TAとスロットル弁16の最大開度との差を算出し、その差が小さいときほど、換言すれば増量可能な吸入空気の量が少ないときほど、上記判定値αが小さくなるように可変設定する。一方、大気圧APが基準大気圧APbよりも高く、吸入空気量が増大しているときには、現在のスロットル開度TAとスロットル弁16の最小開度との差を算出し、その差が小さいときほど、換言すれば減量可能な吸入空気の量が少ないときほど、上記判定値αが小さくなるように可変設定する。このように判定値αを可変設定することにより、ステップS210での判定精度をさらに高めることも可能である。
ステップS210で、圧力差ΔAPの絶対値が判定値α以上である旨判定される場合には(S210:YES)、スロットル弁16の開度を調整しても大気圧変化に起因する吸入空気量の変化を補償することはできないため、先の図2に示したステップS120以降の処理が実行される。すなわち、第1実施形態で説明したように、前記修正目標温度FTposに対応した基本ポスト噴射量PQbが設定される。
一方、ステップS210で、圧力差ΔAPの絶対値が判定値α未満である旨判定される場合には(S210:NO)、スロットル弁16の開度を調整することで大気圧変化に起因する吸入空気量の変化を補償することができるため、吸入空気量の変更処理を行うべく、ステップS220及びステップS230の処理が行われる。
ステップS220では、圧力差ΔAPに基づいて吸気補償量Rが算出される。この吸気補償量Rは、大気圧変化に起因する吸入空気量の変化を補償するための吸入空気量である。そして、図7に示すように、圧力差ΔAPがプラス側に大きくなるほど、すなわち大気圧APが基準大気圧APbよりも低く、基準大気圧APbにおける吸入空気量よりも現在の吸入空気量が少ないときほど、ポスト噴射の実行中における吸入空気量が増量補正されるように上記吸気補償量Rの値はプラス側に大きくされる。また、圧力差ΔAPがマイナス側に大きくなるほど、すなわち大気圧APが基準大気圧APbよりも高く、基準大気圧APbにおける吸入空気量よりも現在の吸入空気量が多いときほど、ポスト噴射の実行中における吸入空気量が減量補正されるように上記吸気補償量Rの値はマイナス側に大きくされる。
そして、現在の機関運転状態に基づいて設定されているスロットル弁16の開度が吸気補償量Rに基づいて変更される(S230)。ここでは、吸気補償量Rがプラス側の値になっているときには、同吸気補償量Rの絶対値に相当する分だけ現在の吸入空気量が増量されるように、スロットル弁16の開度は大きくされる。また、吸気補償量Rがマイナス側の値になっているときには、同吸気補償量Rの絶対値に相当する分だけ現在の吸入空気量が減量されるように、スロットル弁16の開度は小さくされる。
次に、目標温度FTp、メイン噴射量Q、及び機関回転速度NEに基づき、前記噴射量設定マップPQmapを参照して、ポスト噴射量の基本値である基本ポスト噴射量PQbが設定される(S240)。この噴射量設定マップPQmapは、第1実施形態で説明した噴射量設定マップPQmapと同一のマップである。そして、このステップS240では、第1実施形態で説明した前記修正目標温度FTposではなく、目標温度FTpに対応する基本ポスト噴射量PQbが設定される。
次に、フィルタ温度FTと目標温度FTpとの偏差ΔTが算出されて(S250)、先の図2に示したステップS160以降の処理が実行される。すなわち、第1実施形態で説明したように、偏差ΔTに基づいて基本ポスト噴射量PQbに対するフィードバック補正量Hが算出され、そのフィードバック補正量Hで基本ポスト噴射量PQbを補正したポスト噴射量PQが算出される。
以上説明したように、本実施形態では、実際の大気圧APと基準大気圧APbとの圧力差ΔAPが判定値αに満たないときには、ポスト噴射の実行中における吸入空気量を、圧力差ΔAPに基づいて算出される吸気補償量Rの分だけ変更するようにしており、これにより大気圧変化に起因する吸入空気量の変化が補償される。そのため大気圧の変化がフィルタ32の昇温度合に与える影響も抑えられるようになる。そして、このように大気圧変化による影響が抑えられることから、上記目標温度FTpに対応する基本ポスト噴射量PQbを設定するようにしてもフィルタ32の温度は同目標温度FTpに調整される。従って、大気圧が変化してもフィルタ32の温度は好適に制御されるようになる。
一方、吸入空気量の変更量には限界があるため、実際の大気圧APと基準大気圧APbとの圧力差ΔAPがある程度大きくなり、大気圧変化による吸入空気量の変化がその変更量の限界を超えてしまうと、大気圧変化による吸入空気量の変化を上記吸気補償量Rで補うことができなくなる。そこで、上記圧力差ΔAPが上記判定値α以上であり、大気圧変化による吸入空気量の変化が大きくなっているときには、前述したように修正目標温度FTposに対応した基本ポスト噴射量PQbを設定するようにしており、これにより圧力差ΔAPがある程度大きくなってもフィルタ32の温度を好適に制御することができるようになる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
・基準大気圧APbとして標準大気圧を設定するようにしたが、この他の圧力を設定するようにしてもよい。
・吸入空気量は大気圧のみならず、機関運転状態によっても変化する。そこで、大気圧のみならず機関回転速度や機関負荷といった機関運転状態も考慮してオフセット温度OSTを設定するようにしてもよい。同様に、上記圧力差ΔAPのみならず機関運転状態も考慮して上記吸気補償量Rを設定するようにしてもよい。これらの場合には、ポスト噴射によるフィルタ32の昇温度合に対して大気圧の変化が与える影響をより好適に抑えることができるようになる。
・第2実施形態では、吸入空気量を変更するためにスロットル弁16の開度を変更するようにしたが、この他の態様で吸入空気量を変更するようにしてもよい。例えば、内燃機関の吸気バルブや排気バルブのバルブ特性を変更する可変バルブ機構が設けられている場合にはそれら各バルブのバルブ特性を変更するようにしてもよい。また、吸気の過給圧を任意に変更可能な過給機(例えば可変容量型過給機など)を備える場合には、その過給圧を変更することにより、実際の吸入空気量を変更することができる。
・上記目標温度FTpを設定するパラメータは、機関負荷及びPM堆積量であったが、機関負荷を省略するようにしてもよい。また、上記基本ポスト噴射量PQbを設定する各パラメータのうち、機関負荷及び機関回転速度のいずれか一方を省略するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、機関負荷を示すパラメータとして、メイン噴射量Qを利用するようにしたが、アクセルペダルの操作量や、吸入空気量等を利用するようにしてもよい。
・上記フィードバック補正量Hによる基本ポスト噴射量PQbのフィードバック補正を省略するようにしてもよい。
・第1実施形態で説明した排気浄化装置は、第1酸化触媒30や第2酸化触媒31で燃料を酸化させて排気温度を上昇させるものであった。この他、例えばフィルタ32のみを備えており、同フィルタ32上で燃料を酸化させることにより当該フィルタ32の温度を上昇させる排気浄化装置にも、本発明は同様に適用することができる。
・上記エンジン1は、直列4気筒の内燃機関であったが、その他の気筒数や気筒配列を備える内燃機関の排気浄化装置にも、本発明は同様に適用することができる。
本発明にかかる内燃機関の排気浄化装置の第1実施形態について、これが適用される内燃機関及びその周辺構成を示す概略図。 同実施形態において実行されるポスト噴射量設定処理についてその手順を示すフローチャート。 同実施形態において、機関負荷及びPM堆積量とフィルタの目標温度との関係を示すグラフ。 同実施形態において、圧力差とオフセット温度との関係を示すグラフ。 同実施形態において、フィルタの目標温度、排気温度、及び排気流量と基本ポスト噴射量との関係を示すグラフ。 第2実施形態において実行されるポスト噴射量設定処理についてその手順の一部を示すフローチャート。 同実施形態において、圧力差と吸気補償量との関係を示すグラフ。
符号の説明
1…エンジン、2…シリンダヘッド、3…吸気通路、4…燃料噴射弁、6a〜6d…排気ポート、7…インテークマニホールド、8…エキゾーストマニホールド、9…コモンレール、10…高圧ポンプ、11…ターボチャージャ、13…EGR通路、14…EGRクーラ、15…EGR弁、16…スロットル弁、17…モータ、18…インタークーラ、25…制御装置、26…排気通路、30…第1酸化触媒、31…第2酸化触媒、32…フィルタ、34…コンバータ、35…排気絞り弁、40…エアフロメータ、41…スロットル開度センサ、42…第1排気温度センサ、43…第2排気温度センサ、44…圧力センサ、45…クランク角センサ、46…アクセルセンサ、47…大気圧センサ、#1〜#4…気筒。

Claims (7)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられて排気中の粒子状物質を捕集するフィルタを備え、機関の燃料噴射弁の噴射時期を制御してポスト噴射を行うことにより前記フィルタの温度を上昇させて前記粒子状物質を燃焼させる再生処理を行う内燃機関の排気浄化装置において、
    前記再生処理の実行に際して前記フィルタの目標温度を設定する目標温度設定手段と、
    大気圧検出手段にて検出された大気圧に基づいて前記目標温度を修正した修正目標温度を算出する修正温度算出手段と、
    基準大気圧においてポスト噴射を行ったときのポスト噴射量と前記フィルタの温度との対応関係が予め設定されており、ポスト噴射を行うときには前記対応関係に基づき、前記修正目標温度に対応したポスト噴射量を設定する噴射量設定手段とを備える
    ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記修正温度算出手段は、前記大気圧が前記基準大気圧よりも低くなるほど、前記修正目標温度を前記目標温度よりも低い温度にする
    請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記修正温度算出手段は、前記大気圧が前記基準大気圧よりも高くなるほど、前記修正目標温度を前記目標温度よりも高い温度にする
    請求項1または2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 前記目標温度設定手段は、前記フィルタに捕集された前記粒子状物質の堆積量に基づいて前記目標温度を設定する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 前記噴射量設定手段は、前記修正目標温度と、機関回転速度及び機関負荷のうちの少なくも一方とに基づいて前記ポスト噴射量を設定する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 前記フィルタの温度と前記修正目標温度との偏差に基づいて算出される値であって所定の範囲内の値となるように制限される補正量にて前記ポスト噴射量は補正される
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  7. 前記大気圧と前記基準大気圧との差が所定値以上であるときには、前記修正目標温度に対応したポスト噴射量を設定し、前記差が前記所定値に満たないときには、前記ポスト噴射の実行中における吸入空気量を、前記差に基づいて算出される吸気補償量の分だけ変化させるとともに、前記目標温度に対応したポスト噴射量を設定する
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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