JP2017115662A - 内燃機関の制御装置および内燃機関の制御方法 - Google Patents

内燃機関の制御装置および内燃機関の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】WGVの確実な全閉動作を実現しつつ、WGVが高速で全閉位置に突き当たることがないように動作させるとともに、WGA駆動電流が過大となってモータが異常過熱することを防止する内燃機関の制御装置を得る。【解決手段】センサ群の検出結果から内燃機関の運転状態を検出し、運転状態に基づいてウエストゲートバルブの開弁位置を変更するアクチュエータを駆動するコントローラ(50)を備え、コントローラは、ウエストゲートバルブを全閉開度へ駆動する際には、一旦、あらかじめ設定された仮全閉開度に向かってアクチュエータを駆動し、ポジションセンサの検出結果からウエストゲートバルブの実開度が仮全閉開度に到達したと判断した後に、目標開度を全閉開度へ切り替えてアクチュエータを駆動する。【選択図】図3

Description

本発明は、ターボチャージャを備えた内燃機関の制御装置および内燃機関の制御方法に係わり、特に、ウエストゲートバルブ等の排気バイパス弁の制御に関するものである。
従来、内燃機関(以下、エンジンと称す)の出力を向上させること等を目的として、排気ガスでタービンを回転させることによって動作する過給機を搭載したターボチャージャが知られている。
このようなターボチャージャにおいては、エンジンが高回転高負荷で運転された場合に、過給圧が必要以上に上昇することにより、エンジンを破損させてしまうおそれがある。このため、通常、タービンと並列に排気バイパス通路が具備されている。
そして、このようなターボチャージャおよび排気バイパスを備えた内燃機関の制御装置は、この排気バイパス路に設けられたウエストゲートバルブによって、排気路内を流れる排ガスの一部を、バイパス通路へと分流させて、タービンへの排ガスの流入量を調節している。この結果、エンジンの吸気路の圧力である過給圧を適正値に制御することが可能となる。
ウエストゲートバルブは、例えば、正圧式アクチュエータの駆動によって開閉動作する。具体的には、特に、圧力が上昇するスロットルバルブの上流部に相当するエンジンの吸気路の圧力が大気圧よりも大きくなる運転状態のときに、正圧式アクチュエータを駆動することによって、ウエストゲートバルブ開度が調整される仕組みである。
通常、正圧式アクチュエータの駆動が可能となるまでの期間において、ウエストゲートバルブは、全閉状態となっている。なお、以降では、ウエストゲートバルブをWGVと称し、WGVを動作させるウエストゲートバルブアクチュエータをWGAと称す。
正圧式アクチュエータでは、エンジンの吸気路の圧力が閾値よりも高くならなければ、WGVを動作させることができなかった。すなわち、エンジンの吸気路の圧力が閾値以下の場合、WGVを動作させることができないので、WGVの開度を変更することができなかった。
そこで、近年、WGAを電動化して、エンジンの吸気路の圧力に依らず、必要に応じてWGVを駆動し、ターボチャージャによる過給を自在に制限することが可能となるシステムが提案されている。
しかしながら、このようなシステムにおいては、WGVの開閉動作が長期にわたって繰り返し実施されることによる経時的な変化、WGV開度センサの温度特性、あるいはWGVを構成する構造物の熱膨張、などの影響が起因して、WGV開度センサの検出値と、真のWGV開度との間に誤差が生じる。
結果として、WGV開度センサの検出値が0%となるときのWGVの位置に相当する「WGVの基準位置」は、真のWGV開度が0%となるときのWGVの位置に相当する「WGVの全閉位置」に対してずれることとなる。
そのため、WGAを同じ操作量で動作させた場合であっても、WGV開度にずれが生じ、WGVを所望の開閉状態に制御できないことがある。また、過給圧が制御目標値に到達しない、あるいはWGVを全閉状態からさらに閉側に動作させようと制御してWGAの駆動電流が過電流となる可能性もある。
このような問題に対処するために、WGVが全閉位置に収束すると、そのときの開度センサの出力値に基づいて全閉位置の学習を行なう従来技術がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1は、学習機会の少ない状況や全閉位置に収束していない場合には、全閉学習値を更新した時点からの温度変化に応じて、センサ出力特性変化に見合う値に全閉学習値を修正している。この結果、特許文献1は、温度条件が変化してもWGV機構の制御精度を安定して維持させることができる。
特開2015−59549号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献1のような従来装置は、上述したような、WGV開度センサの検出値と、真のWGV開度との間に誤差が生じる問題に対しては、温度変化による全閉位置の認識ずれを補正することで、誤差を減少させることは可能である。
しかしながら、特許文献1は、センサおよびWGVの個々の特性ばらつきの影響までは考慮しておらず、誤差を完全に補正することはできない。そのため、WGV開度センサの検出値が全閉ではない状態にも関わらず、真のWGV開度は、全閉となっている場合が起こり得る。
このような場合には、制御上は全閉を目標開度としてWGAを高速駆動させている最中に、突然、真の全閉位置にWGVが突き当たる状態となる。
さらに、全閉への駆動速度が速すぎて、WGVの衝突限界速度を超えた状態でWGVが弁座に衝突することにより、可動部の部材の摩耗や疲労が早まるおそれがある。また、WGVが高速で弁座へ衝突することによる不快な衝突音を生じるおそれもある。
すなわち、WGV開度センサの検出値と真のWGV開度との誤差を考慮して、全閉となる可能性がある開度以下では、WGV駆動速度が衝突限界速度を超えることがないよう制御する必要がある。しかしながら、特許文献1は、このようなWGVが高速で弁座に衝突することによる可動部の部材の摩耗や疲労および衝突音などのおそれがあるという課題は、解決できていない。
ところで、WGVを全閉へ駆動する場合には、排圧に押されて、閉じ不良が発生することがないように、排圧に負けないだけの駆動力でWGVを弁座に押し付けておく必要がある。すなわち、WGVの全閉押し付け力が弱いと、排圧に押されてWGVを全閉状態に維持できない問題、あるいは排圧の脈動によってWGV開度が振動する問題が発生する。
そのため、WGVが確実に全閉状態を維持できるように、WGA操作量を最低限排圧に負けない値として制御する必要がある。
ただし、排圧は、運転条件によって異なる。このため、最低限排圧に負けないようにするための操作量も、運転条件によって異なる。従って、常に最大条件を想定した操作量に設定してしまうと、過剰な押しつけを行うことになる。
そして、WGVを全閉にするために過剰な押しつけを行うと、WGAに過剰な電流を流すことで無駄な電力を使用することになり、さらには過電流によるモータ過熱のおそれも発生する。
また、過剰に押し付けるためにWGAからWGVへのリンク機構にたわみが発生し、実際のバルブ位置とWGAの操作量を出力するセンサ値とにずれを生じるおそれがある。
そのため、WGVを全閉に押し付け過ぎず、かつ、確実に全閉状態を維持できるように、WGA操作量を最適範囲に設定して制御する必要がある。しかしながら、特許文献1は、WGVの過剰な押しつけにより、WGAに過剰な電流が流れ、モータ過熱に至るおそれがあるという課題は、解決できていない。
本発明は、そのような実情を考慮してなされたものであり、WGVの確実な全閉動作を実現しつつ、WGVが高速で全閉位置に突き当たることがないように動作させるとともに、WGA駆動電流が過大となってモータが異常過熱することを防止することのできる内燃機関の制御装置および内燃機関の制御方法を得ることを目的とする。
本発明による内燃機関の制御装置は、内燃機関の排気通路に設けられたタービンと、内燃機関の吸気通路に設けられタービンと一体に回転するコンプレッサと、を有するターボチャージャと、タービンの上流側と下流側とを連通する排気バイパス通路に設けられ、排気バイパス通路を流れる内燃機関の排気ガスの流量を調整するウエストゲートバルブと、ウエストゲートバルブの開弁位置を変更するために駆動されるアクチュエータと、ウエストゲートバルブの開弁位置を検出するポジションセンサと、コンプレッサにより圧縮される吸入空気の圧力の実際値である実過給圧を検出する過給圧センサと、ポジションセンサおよび過給圧センサを含むセンサ群の検出結果から内燃機関の運転状態を検出し、運転状態に基づいてアクチュエータを駆動することで実過給圧を制御するコントローラとを備え、コントローラは、ウエストゲートバルブを全閉開度へ駆動する際には、一旦、あらかじめ設定された仮全閉開度に向かってアクチュエータを駆動し、ポジションセンサの検出結果からウエストゲートバルブの実開度が仮全閉開度に到達したと判断した後に、目標開度を全閉開度へ切り替えてアクチュエータを駆動するものである。
また、本発明による内燃機関の制御方法は、内燃機関の排気通路に設けられたタービンと、内燃機関の吸気通路に設けられタービンと一体に回転するコンプレッサと、を有するターボチャージャと、タービンの上流側と下流側とを連通する排気バイパス通路に設けられ、排気バイパス通路を流れる内燃機関の排気ガスの流量を調整するウエストゲートバルブと、ウエストゲートバルブの開弁位置を変更するために駆動されるアクチュエータと、
ウエストゲートバルブの開弁位置を検出するポジションセンサと、コンプレッサにより圧縮される吸入空気の圧力の実際値である実過給圧を検出する過給圧センサと、内燃機関の運転状態に基づいて、コンプレッサにより圧縮される吸入空気の圧力の目標値である目標過給圧を演算する目標過給圧演算部と、実過給圧を目標過給圧に一致させるために必要なウエストゲートバルブの機関要求目標開度を演算する機関要求目標開度演算部と、ウエストゲートバルブが排気バイパス通路を完全に塞ぐ作動位置にあるときをウエストゲートバルブの基準位置と定め、基準位置に基づいて、ポジションセンサにより検出されたウエストゲートバルブの作動位置をウエストゲートバルブの実開度に変換する実開度演算部と、あらかじめ設定された仮全閉開度に対する機関要求目標開度および実開度の大小関係の比較結果から、アクチュエータ操作量を演算するアクチュエータ操作量演算部と、アクチュエータ操作量をアクチュエータへ出力するアクチュエータ駆動部とを備えた内燃機関の制御装置において、アクチュエータ操作量演算部により実行される内燃機関の制御方法であって、基準位置に基づいて、ウエストゲートバルブが排気バイパス通路を完全に塞ぐ作動位置のばらつく範囲の上限位置を変換して得られる開度として、仮全閉位置をあらかじめ設定する第1ステップと、機関要求目標開度が仮全閉開度以下、かつ、実開度が仮全閉開度よりも大きい第1条件が成立しているか否かを判断する第2ステップと、第2ステップにより第1条件が成立していると判断された期間において、仮全閉開度と実開度とに基づいて、実開度を仮全閉開度に一致させるために必要な操作量をアクチュエータ操作量として演算する第3ステップと、機関要求目標開度が仮全閉開度以下、かつ、実開度が仮全閉開度以下となる第2条件が成立しているか否かを判断する第4ステップと、第4ステップにより第2条件が成立していると判断された期間において、機関要求目標開度と実開度とに基づいて、実開度を機関要求目標開度に一致させるために必要な操作量をアクチュエータ操作量として演算する第5ステップとを有するものである。
本発明による内燃機関の制御装置によれば、WGVを全閉へ駆動する際には、一旦、あらかじめ設定された仮全閉開度に向かってWGAを駆動し、実開度が仮全閉開度に到達した後の減速した状態から、目標開度を全閉へ切り替えて再加速させる構成を備えている。この結果、衝突限界速度を超える高速駆動中に全閉位置へ突き当たることを回避でき、WGVの確実な全閉動作を実現しつつ、WGVが高速で全閉位置に突き当たることがないように動作させるとともに、WGA駆動電流が過大となってモータが異常過熱することを防止することのできる内燃機関の制御装置および内燃機関の制御方法得ることができる。
本発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置が適用されるエンジンのシステム構成図である。 本発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置が適用されるエンジンにおける、WGVとWGAの機械的な接続状態を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置において、目標過給圧を決定するためのマップの一例を示した図である。 本発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置におけるWGVの目標開度、実開度、およびWGA操作量の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置の一連動作を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の内燃機関の制御装置および内燃機関の制御方法の好適な実施の形態につき、図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置が適用されるエンジンのシステム構成図である。図1において、エンジン10の吸気通路11の入口には、エアクリーナ12が取り付けられている。エアクリーナ12の下流側には、吸入空気量を検出するためのエアーフローセンサ51が設けられている。
エアーフローセンサ51の下流側には、ターボチャージャ20が設けられている。ターボチャージャ20は、コンプレッサ201とタービン202とを備えている。コンプレッサ201とタービン202とは、連結軸によって一体に連結されている。コンプレッサ201は、タービン202に入力される排気ガスのエネルギーによって回転駆動される。
そして、コンプレッサ201のさらに下流側には、圧縮された空気を冷却するためのインタークーラ13が配置されている。インタークーラ13のさらに下流側には、スロットルバルブ14が配置されている。
なお、インタークーラ13とスロットルバルブ14との間には、ターボチャージャ20によって過給された吸入空気の圧力を検出するための過給圧センサ52が設けられている。
また、エンジン10の排気系は、排気通路15を備えている。排気通路15の途中には、前述したターボチャージャ20のタービン202が設けられている。また、排気通路15には、タービン202をバイパスしてタービン202の入口側と出口側とを接続する排気バイパス通路30が設けられている。
排気バイパス通路30には、排気バイパス弁としてのWGV31が配置されている。また、タービン202の下流側には、排気ガスを浄化するための排気浄化触媒16が配置されている。
排気バイパス通路30に配置されているWGV31は、ジョイント部材32の一端に機械的に接続されている。ジョイント部材32の他端は、排気バイパス弁駆動装置としてのWGA34の出力軸33(GWA出力軸33)に機械的に接続されている。そして、WGA出力軸33の近傍には、WGV31の開弁位置に相関する位置情報を検出するためのポジションセンサ53が備えられている。
なお、本実施の形態1では、ポジションセンサ53は、WGA34とは別体に構成されているが、WGA34に内蔵されていてもよい。
本実施の形態1による内燃機関の制御装置は、制御装置(コントローラ)50を備えている。制御装置50の入力部には、前述したエアーフローセンサ51、過給圧センサ52、ポジションセンサ53のほか、図示を省略しているが、クランク角センサやスロットル開度センサといった種々のセンサからなるセンサ群が、エンジン10の運転状態を検出するために接続されている。
一方、制御装置50の出力部には、WGA34のほか、図示を省略しているが、インジェクタや点火コイルといった種々のアクチュエータが、エンジン10の運転状態を制御するために接続されている。
制御装置50は、前述の各種入力情報に基づいて、前述の各種アクチュエータを駆動することにより、エンジン10の燃焼状態や出力トルクを最適に制御する。
次に、WGV31とWGA34との機械的接続状態について、詳細に説明する。図2は、本発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置が適用されるエンジン10における、WGV31とWGA34の機械的な接続状態を説明するための模式図である。
図2において、WGV31とWGA34は、直接、接続されておらず、ジョイント部材32を介して接続されている。より詳細には、WGA出力軸33の先端部に形成された環状のWGA出力軸係合部331と、ジョイント部材32の一端に形成された環状の第1のジョイント部材係合部321とは、互いに内側を貫通し合うことで搖動自在に係合されている。
一方、WGV31に設けられた貫通穴を有するWGV係合部311と、ジョイント部材32の他端に形成された環状の第2のジョイント部材係合部322とは、第2のジョイント部材係合部322がWGV係合部311の貫通穴を貫通することで搖動自在に係合されている。
WGV31は、排気通路15内に配置されるため、エンジン10から排出された排気ガスにさらされて、数百度の高温状態になる。従って、モータ等の電子部品を内蔵したWGA34の耐熱性を考慮すると、WGA34をWGV31に近接して配置することができない。このため、図2に示すように、WGV31とWGA34の間に、ジョイント部材32を介在させ、WGA34が高温になり過ぎないようにしている。
また、ジョイント部材32を介してWGA34とWGV31とを機械的に接続することにより、WGA34の車両への搭載位置の自由度が増して、レイアウトがしやすくなることも、ジョイント部材32を介在させる理由の1つである。
WGA34には、正転または逆転可能なモータが内蔵されており、また、このモータの回転運動を直線運動に変換して出力するWGA出力軸33を有している。このWGA出力軸33は、モータの通電方向に応じて軸方向に移動可能となっている。そして、WGA出力軸33をWGA34の外側に押し出す方向にモータを通電すれば、ジョイント部材32を介して開弁側(図2中の矢印Aの方向)へWGV31を移動させることができる。
これとは逆に、WGA出力軸33をWGA34の内側に引き込む方向にモータを通電すれば、ジョイント部材32を介して閉弁側(図2中の矢印Bの方向)へWGV31を移動させることができる。
また、WGA出力軸33の側部の近傍には、ポジションセンサ53が備えられている。そして、このポジションセンサ53によって検出されるWGA出力軸33の軸方向位置が、WGV31の作動位置、つまりWGV31の開弁位置もしくは閉弁位置、またはそれらの中間位置として、制御装置50に取り込まれるように構成されている。
図3は、本発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置を示すブロック図である。図3に基づいて、まず始めに、WGV31の基本制御に関連する構成と動作について説明する。
制御装置50は、前述した各種センサの検出結果に基づいて、エンジン10の統括制御を行う。制御装置50は、WGV31の制御部として、目標過給圧演算部501、機関要求目標開度演算部502、実開度演算部503、WGA操作量演算部504、WGA操作量制限値演算部505、およびWGA駆動部506を有する。
目標過給圧演算部501は、エンジン回転数、エアーフローセンサ51により検出される吸入空気量、過給圧センサ52により検出される過給圧、などのエンジン10の運転状態を示す複数の情報を入力とし、それらの機関運転状態の情報に基づいて、制御目標値である目標過給圧Spを設定する。
ここで、目標過給圧演算部501が目標過給圧を算出する方法の一例について、図4のマップを参照しながら具体的に説明する。図4は、本発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置において、目標過給圧を決定するためのマップの一例を示した図である。なお、図4に示したマップにおいては、目標過給圧の単位を[kPa]としている。
図4に示すように、目標過給圧マップは、エンジン回転数[r/min]と、アクセル開度[%]と、目標過給圧[kPa]とを関連付けたものである。目標過給圧演算部501は、このマップに従って、エンジン回転数と、アクセル開度に対応した目標過給圧を決定する。
具体的には、例えば、エンジン回転数が2000[r/min]であり、かつアクセル開度が50[%]である場合を想定する。このような運転状態の場合、目標過給圧演算部501は、このマップに従って、目標過給圧を140[kPa]に決定する。
なお、目標過給圧演算部501は、図4のような目標過給圧マップを用いず、例えば、あらかじめ規定した物理モデルに従って、計算で目標過給圧を求めるようにしてもよい。
機関要求目標開度演算部502は、目標過給圧演算部501で演算された目標過給圧Spと、実過給圧Ppとを入力し、実過給圧Ppを目標過給圧Spに一致させるために必要な機関要求目標開度Svを演算する。
実開度演算部503は、ポジションセンサ53により検出された電圧Vsを入力し、WGV31が排気バイパス通路30を完全に塞ぐ作動位置にあるときをWGVの基準位置と定め、それらの情報に基づいて、実開度Pvを演算する。
なお、WGVの基準位置は、あらかじめ設定された位置を用いず、例えば、全閉駆動時には突き当て動作し、全閉学習を行なって得られた位置を使用してもよい。
WGA操作量演算部504は、機関要求目標開度演算部502にて演算された機関要求目標開度Sv、実開度演算部503にて演算された実開度Pv、および後述するWGA操作量制限値演算部505にて演算されたWGA操作量最大制限値を入力し、WGA操作量を演算する。
より具体的には、WGA操作量演算部504は、条件に応じて、以下の3つの操作量演算を実行する。
(演算1)機関要求目標開度Svが仮全閉開度以下、かつ、実開度Pvが仮全閉開度よりも大きい状態である第1条件が成立する場合には、仮全閉開度と実開度Pvとに基づいて、実開度Pvを仮全閉開度に一致させるために必要なWGA操作量を演算する。
(演算2)機関要求目標開度Svが仮全閉開度以下、かつ、実開度Pvが仮全閉開度以下の状態である第2条件が成立する場合には、機関要求目標開度Svと実開度Pvとに基づいて、実開度Pvを機関要求目標開度Svに一致させるために必要なWGA操作量を演算する。
(演算3)また、実開度Pvを機関要求目標開度Svに一致させるために必要なWGA操作量は、後述するWGA操作量制限値演算部505にて演算された操作量最大制限値が入力されたときには、WGA操作量最大制限値で制限されたWGA操作量をWGA駆動部506に出力する。
WGA操作量制限値演算部505は、前述した機関要求目標開度Sv、実開度Pv、およびWGA操作量を入力し、WGA操作量最大制限値を演算して、WGA操作量演算部504に出力する。
より具体的には、WGA操作量制限値演算部505は、上述した第1条件「機関要求目標開度Svが仮全閉開度以下、かつ、実開度Pvが仮全閉開度よりも大きい」状態から、第2条件「機関要求目標開度Svが仮全閉開度以下、かつ、実開度Pvが仮全閉開度以下」の状態に切り換わったときのWGA操作量に基づいて、WGA操作量最大制限値を演算して、WGA操作量演算部504に出力する。
WGA駆動部506は、WGA操作量演算部504からのWGA操作量を入力し、その情報に基づいて、WGA34を駆動する。
次に、例えば、機関要求目標開度SvがWGV全開付近から全閉に変化したときの、WGVの目標開度、実開度、およびWGA操作量の動作について、図5のタイムチャートに基づいて説明する。
図5は、本発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置におけるWGVの目標開度、実開度、およびWGA操作量の動作を示すタイムチャートである。なお、図5のタイムチャートに示す処理は、制御装置50によってあらかじめ設定された時間毎の割り込み処理によって実行される。
先ず、機関要求目標開度SvがWGVの全開付近に設定された状態においては、WGA操作量は、ほぼ0となっている。この制御状態は、モータ通電量を駆動電圧のデューティで制御している場合には、デューティが0%前後となっていることに相当する。従って、このような制御状態では、開閉どちら側へもモータの駆動力を与えなくてもよい状態であり、実開度Pvは、機関要求目標開度Svに制御されている。
次に、機関要求目標開度Svが閉側へ変化し、第1条件である「機関要求目標開度Svが仮全閉開度以下、かつ、実開度Pvが仮全閉開度よりも大きい」状態の場合には、仮全閉開度と実開度Pvとに基づいて、実開度Pvを仮全閉開度に一致させるように、WGAをフィードバック制御で駆動する。
この期間中のWGA操作量は、実開度Pvと仮全閉開度の偏差が大きい間は、大きな値となるが、実開度Pvが仮全閉開度に近づくに従って減少する。そして、実開度Pvが仮全閉開度に達した時点でのWGA操作量は、WGVを閉側へ押す力と排気ガスから受ける排圧によってWGVを開側に押し戻そうとする力とがつり合った状態となる。
なお、このつり合った状態のときのWGA操作量は、運転条件に応じて変化し、排圧が高ければ大きくなり、排圧が低ければ小さくなるといったように、排圧の状態に応じて変化する。
次に、第2条件である「機関要求目標開度Svが仮全閉開度以下、かつ、実開度Pvが仮全閉開度以下」の状態となってからは、機関要求目標開度Svと実開度Pvとに基づいて、実開度Pvを機関要求目標開度Svに一致させるように、WGAをフィードバック制御で駆動する。
ただし、実開度Pvが仮全閉開度以下となった時点で、すでに真の開度が全閉となっている可能性もある。このため、制御装置50は、この時点からは、WGAの衝突限界速度を超えることがないように、実開度Pvがあらかじめ設定した基準速度で機関要求目標開度Svに向かって移動するように制御する。この期間中、WGVが次第に閉じられることで、排圧の影響が大きくなるため、WGA操作量は、増えていく。
また、ポジションセンサ53の出力特性の温度ドリフトなどに起因して、実際のWGV全閉位置が、制御で認識している全閉位置よりも開側にずれていた場合には、制御で認識している実開度Pvが目標開度に到達する前に、真の開度が全閉となる。このことにより、ポジションセンサ53の出力が変化しなくなるため、目標開度と実開度Pvの偏差が発生したままの状態となり、その間は、WGA操作量の増加が継続する状態となる。
この状態では、真の開度は、全閉になっているにも関わらず、WGAを無駄に閉側へ駆動することになる。そして、目標開度と実開度Pvとの偏差が大きければ大きいほど、WGA操作量が増大し、WGAが異常過熱による故障に至るおそれがある。
そのような場合に備えて、本実施の形態1では、WGA操作量を過剰に増加させないように、操作量最大制限値により制限している。このことにより、WGVを全閉に押しつけるときに、無駄な電力を使用することなく、さらには、異常過熱となる懸念をなくすことができる。
また、ポジションセンサ53の出力が変化しなくなった後には、WGA操作量を操作量最大制限値により制限することで、WGVを弁座へ過剰に押し付けることによってWGAからEGVへのリンク機構のたわみが発生してしまい、実際のWGV作動位置とWGA操作量を検出するセンサ値とのずれが発生する、といったことを防止できる。
さらに、第1条件から第2条件に切り換わるときのWGA操作量、すなわち、WGVを閉側へ押す力と排圧によってWGVが開側へ戻される力がつり合った時点での操作量は、上述したように、排圧によって変化するため、運転条件が異なると変化する。具体的には、第1条件から第2条件に切り換わるときのWGA操作量は、低回転では排圧が低いため小さく、高回転では排圧が高いため大きくなる。
さらに、仮全閉開度に到達後、全閉まで駆動するために必要となる操作量も、運転条件によって変化し、全閉まで駆動するために必要な操作量は、排圧が低い条件ほど小さく、排圧が高い条件ほど大きくなる。
そのため、操作量を最大値制限する場合には、排圧条件に応じて、その制限値には差が生じる。そこで、本実施の形態1では、第1条件から第2条件に切り換わるときの操作量Dを基準として、さらに全閉まで確実に押し付けることが可能な固定値(例えば、制御デューティで−30%分)を操作量Dに加算した値として操作量最大制限値を設定することにより、運転条件に応じて、常に最適な制限値を設定可能としている。
続いて、本実施の形態1による内燃機関の制御装置の動作を、フローチャートに従って説明する。図6は、本発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置の一連動作を説明するためのフローチャートである。
ステップS101において、制御装置50は、機関要求目標開度Svと仮全閉開度との比較を行い、機関要求目標開度Svが、全閉位置のばらつきや温度特性を考慮したときに真のWGV開度が全閉となっている可能性がある開度である「仮全閉開度」よりも小さい値であるか否かを判断する。
ここで、[機関要求目標開度Sv<仮全閉開度]が成立していれば、制御装置50は、真のWGV開度が全閉となっている可能性がある開度であると判断して、ステップS102の処理に進む。一方、[機関要求目標開度Sv<仮全閉開度]が成立していなければ、制御装置50は、ステップS113の処理に進む。
ステップS102に進んだ場合には、制御装置50は、実開度Pvと仮全閉開度との比較を行い、実開度Pvが、仮全閉開度よりも大きいか否かを判断する。
ここで、[実開度Pv>仮全閉開度]が成立していれば、制御装置50は、真のWGV開度が全閉となっている可能性がある開度ではないと判断し、ステップS103の処理に進む。一方、[実開度Pv>仮全閉開度]が成立していなければ、制御装置50は、ステップS105の処理に進む。
ステップS103に進んだ場合には、制御装置50は、実開度Pvが、仮全閉開度となるようにフィードバック制御を行い、ステップS104の処理に進む。すなわち、制御装置50は、仮全閉開度を目標開度としてフィードバック制御を実行する。
次に、ステップS104において、制御装置50は、後述するステップS106でWGA操作量の最大制限値設定を行うか否かを判断するためのカウンタCを、初期値であるC=0にリセットし、一連処理を終了する。
一方、ステップS102からステップS105に進んだ場合には、制御装置50は、後述するステップS107でWGA操作量の最大制限値を設定するための基準とする現時点の操作量Dを読み込み、ステップS106の処理に進む。
次に、ステップS106において、制御装置50は、WGA操作量最大制限値をステップS105で読み込んだ操作量Dに基づいて初回設定もしくは更新を行うか否かを、カウンタCの値が0であるか否かによって判断する。
すなわち、制御装置50は、ステップS104あるいはステップS114において、カウンタCが初期値C=0に設定された状態のときは、第1条件である「機関要求目標開度Svが仮全閉開度以下、かつ、実開度Pvが仮全閉開度よりも大きい」状態から、第2条件である「機関要求目標開度Svが仮全閉開度以下、かつ、実開度Pvが仮全閉開度以下」の状態に切り換わった時点であると判断して、ステップS107の処理に進む。
一方、制御装置50は、カウンタCがC=0でない場合には、切り換わり後に、実開度Pvがあらかじめ設定した基準速度となるように制御されている期間中であると判断し、WGA操作量最大制限値Lを更新せずに、前回値を使用し、ステップS108の処理に進む。
ステップS107に進んだ場合には、制御装置50は、ステップS105で読み込んだ操作量Dに基づき、WGA操作量最大制限値L1を設定し、ステップS108の処理に進む。具体的には、制御装置50は、ステップS105で読み込んだ操作量Dに対して、固定値(例えば、制御デューティで−30%)を加算した値を、WGA操作量最大制限値L1として設定する。
ステップS108に進んだ場合には、制御装置50は、実開度Pvが基準速度となるようにテーリング制御しているときの目標開度と、機関要求目標開度Svとの比較を行い、テーリング制御を継続するか否かを判断する。
そして、制御装置50は、「機関要求目標開度Sv≦テーリング時の目標開度」の条件が成立していれば、テーリング制御を継続すると判断し、ステップS109の処理に進む。一方、制御装置50は、条件が成立していなければ、ステップS113の処理に進む。
このステップS108の判断により、制御装置50は、以下のような切り替え制御を実現している。すなわち、制御装置50は、第1条件から第2条件に切り換わってからは、WGVの衝突限界速度を超えることがないように、実開度Svを基準速度とするために、目標開度をテーリング制御する。一方、制御装置50は、機関要求目標開度Svがテーリング制御時の目標開度よりも開側へ変化したときには、即時にテーリング制御を解除して、通常のフィードバック制御での開側動作へ切り替えるように制御する。
ステップS109において、制御装置50は、WGVの衝突限界速度を超えることがないように、実開度Pvが機関要求目標開度Svとなるまで、実開度が基準速度で動作するように制御する。
次に、ステップS110において、制御装置50は、先のステップS107で設定したWGA操作量最大制限値L1による操作量最大制限1を実行する。
次に、ステップS111において、制御装置50は、長時間継続したとしてもモータに損傷を与えることがない操作量としてあらかじめ設定されている最大制限値L2による操作量最大制限2を実行する。
次に、ステップS112において、制御装置50は、先のステップS106でWGA操作量の最大制限値設定を行うか否かを判断するためのカウンタCに1を加算して、一連処理を終了する。
一方、ステップS101あるいはステップS108からステップS113に進んだ場合には、制御装置50は、実開度が機関要求目標開度となるように、通常のフィードバック制御を行い、ステップS114の処理に進む。
次に、ステップS114において、制御装置50は、先のステップS106でWGA操作量の最大制限値設定を行うか否かを判断するためのカウンタCを、初期値であるC=0にリセットし、一連処理を終了する。
以上述べた本実施の形態1による内燃機関の制御装置によれば、WGVを全閉駆動する際のWGA操作量を、運転条件に応じて最適値で制限することが可能となる。
また、実開度が開いている領域、すなわち、センサの温度特性などにより真の開度が全閉となっている可能性のある開度よりも開側の領域、では、操作量制限を実施しない。このため、目標開度と実開度の偏差の大きい領域では、最大操作量での駆動が可能であり、過渡時において応答性低下が発生することを防止できる。
具体的には、本発明による内燃機関の制御装置は、WGVを全閉へ駆動する際には、一旦、あらかじめ設定された仮全閉開度に向かってWGAを駆動し、実開度が仮全閉開度に到達した後の減速した状態から、目標開度を全閉へ切り替えて再加速させる構成を備えている。ここで、仮全閉開度は、WGVが排気バイパス通路を完全に塞ぐ作動位置のばらつく範囲の上限位置に対応する開度として設定しておく。
この結果、衝突限界速度を超える高速駆動中に全閉位置へ突き当たることを回避でき、WGVの確実な全閉動作を実現しつつ、WGVが高速で全閉位置に突き当たることがないように動作させるとともに、WGA駆動電流が過大となってモータが異常過熱することを防止することのできる内燃機関の制御装置を提供することができる。
また、本発明による内燃機関の制御装置は、第1条件が成立している期間において、実開度が仮全閉開度に到達した後には、実開度を機関要求目標開度に一致させるようにWGA操作量を演算しWGAを駆動するが、その際に、基準速度で機関要求目標開度に向かって移動するようWGA操作量を演算する構成を備えている。この結果、第2条件が成立している期間に切り替わった後のフィードバック制御での再加速後においても、再び衝突限界速度を超えることを確実に回避でき、より確実な全閉動作が可能となる。
また、本発明による内燃機関の制御装置は、WGV全閉駆動時には、運転条件に応じてWGA最適操作量が変化することに対応して、WGA操作量の最大制限値を最適値に設定することが可能な構成を備えている。ここで、WGA操作量は、あらかじめ設定された制御周期毎に設定および変化させることができ、例えば、電流制御用の出力電圧デューティに相当する制御量を継続して与えることで、WGAが駆動される。
運転条件に依らず、一律にWGA操作量最大制限値を設定した際に、確実に全閉動作させることを優先した場合には、最大制限値を最大値で設定しなくてはならず、過剰な操作量を抑えることができない。この結果、モータの異常過熱やリンク機構のたわみによるWGAポジションセンサずれが発生してしまう懸念がある。
逆に、過剰な操作量を抑えることを優先した場合には、最大制限値を最小値で設定しなければならず、確実な全閉動作が優先されなくなる。このため、排圧に押し戻されて全閉を維持することができなくなり、応答性の低下が発生してしまう懸念がある。
これに対して、本発明は、運転条件に応じてWGA操作量の最大制限値を最適値に設定でき、上述した懸念を回避することができる。
さらに、WGA操作量の最大制限値を有効とする条件は、真のWGV開度が全閉となっている可能性がある領域、すなわち、第2条件が成立している領域、に限定している。このため、実開度が開いている領域では、WGA操作量を最大で駆動することが可能であり、応答性を低下させることがない。
また、本発明による内燃機関の制御装置は、WGV目標開度が全閉となっている状態が長時間継続した場合を想定し、モータに損傷を与えることがない操作量の最大値として第2の操作量最大制限値を設定しておき、第2条件が成立している期間において操作量を制限できる構成を備えている。この結果、第1条件が成立している状態から第2条件が成立する状態に切り換わるときの操作量に基づいて決定した操作量最大制限値として異常に大きな値が誤って設定されてしまった場合にも、第2の操作量最大制限値により操作量を制限でき、モータが異常過熱に至ることを回避できる。
また、WGVのポジションセンサの出力特性の温度ドリフトなどに起因して、実際のWGV作動位置と、制御で認識している作動位置とがずれている状態で、全閉付近を目標開度として制御している場合には、WGAのポジションセンサ検出値は、全閉でないため全閉とする方向にWGA操作量を増加させるが、新のWGV開度は、すでに全閉に突き当たっているということも起こり得る。
このような場合にも、WGA操作量を増やし続けるという状態が発生するため、WGAのモータ電流が過大となる状態が継続し、モータが異常過熱に至る可能性がある。しかしながら、本発明による内燃機関の制御装置は、第2の操作量最大制限値を設定しておくことで、このようなケースに対しても、モータの焼損に至る可能性を回避することができる。
10 エンジン、11 吸気通路、12 エアクリーナ、13 インタークーラ、14 スロットルバルブ、15 排気通路、16 排気浄化触媒、20 ターボチャージャ、201 コンプレッサ、202 タービン、30 排気バイパス通路、31 ウエストゲートバルブ(WGV)、32 ジョイント部材、33 WGA出力軸、34 ウエストゲートアクチュエータ(WGA)、50 制御装置(コントローラ)、51 エアーフローセンサ、52 過給圧センサ、53 ポジションセンサ、311 WGV係合部、331 WGA出力軸係合部、321 第1のジョイント部材係合部、322 第2のジョイント部材係合部、501 目標過給圧演算部、502 機関要求目標開度演算部、503 実開度演算部、504 WGA操作量演算部、505 WGA操作量制限値演算部、506 WGA駆動部。
本発明による内燃機関の制御装置は、内燃機関の排気通路に設けられたタービンと、内燃機関の吸気通路に設けられタービンと一体に回転するコンプレッサと、を有するターボチャージャと、タービンの上流側と下流側とを連通する排気バイパス通路に設けられ、排気バイパス通路を流れる内燃機関の排気ガスの流量を調整するウエストゲートバルブと、ウエストゲートバルブの開弁位置を変更するために駆動されるアクチュエータと、ウエストゲートバルブの開弁位置を検出するポジションセンサと、コンプレッサにより圧縮される吸入空気の圧力の実際値である実過給圧を検出する過給圧センサと、ポジションセンサおよび過給圧センサを含むセンサ群の検出結果から内燃機関の運転状態を検出し、運転状態に基づいてアクチュエータを駆動することで実過給圧を制御するコントローラとを備え、コントローラは、ウエストゲートバルブを全閉開度へ駆動する際には、一旦、あらかじめ設定された仮全閉開度に向かってアクチュエータを駆動し、ポジションセンサの検出結果からウエストゲートバルブの実開度が仮全閉開度に到達したと判断した後に、目標開度を全閉開度へ切り替えてアクチュエータを駆動し、コントローラは、内燃機関の運転状態に基づいて、コンプレッサにより圧縮される吸入空気の圧力の目標値である目標過給圧を演算する目標過給圧演算部と、実過給圧を目標過給圧に一致させるために必要なウエストゲートバルブの機関要求目標開度を演算する機関要求目標開度演算部と、ウエストゲートバルブが排気バイパス通路を完全に塞ぐ作動位置にあるときをウエストゲートバルブの基準位置と定め、基準位置に基づいて、ポジションセンサにより検出されたウエストゲートバルブの作動位置をウエストゲートバルブの実開度に変換する実開度演算部と、仮全閉開度に対する機関要求目標開度および実開度の大小関係の比較結果から、アクチュエータ操作量を演算するアクチュエータ操作量演算部と、アクチュエータ操作量をアクチュエータへ出力するアクチュエータ駆動部とを含んで構成され、アクチュエータ操作量演算部は、機関要求目標開度が仮全閉開度以下、かつ、実開度が仮全閉開度よりも大きい第1条件が成立している場合には、仮全閉開度と実開度とに基づいて、実開度を仮全閉開度に一致させるために必要な操作量をアクチュエータ操作量として演算し、機関要求目標開度が仮全閉開度以下、かつ、実開度が仮全閉開度以下となる第2条件が成立している場合には、機関要求目標開度と実開度とに基づいて、実開度を機関要求目標開度に一致させるために必要な操作量をアクチュエータ操作量として演算するものである。
また、本発明による内燃機関の制御方法は、内燃機関の排気通路に設けられたタービンと、内燃機関の吸気通路に設けられタービンと一体に回転するコンプレッサと、を有するターボチャージャと、タービンの上流側と下流側とを連通する排気バイパス通路に設けられ、排気バイパス通路を流れる内燃機関の排気ガスの流量を調整するウエストゲートバルブと、ウエストゲートバルブの開弁位置を変更するために駆動されるアクチュエータと、
ウエストゲートバルブの開弁位置を検出するポジションセンサと、コンプレッサにより圧縮される吸入空気の圧力の実際値である実過給圧を検出する過給圧センサと、内燃機関の運転状態に基づいて、コンプレッサにより圧縮される吸入空気の圧力の目標値である目標過給圧を演算する目標過給圧演算部と、実過給圧を目標過給圧に一致させるために必要なウエストゲートバルブの機関要求目標開度を演算する機関要求目標開度演算部と、ウエストゲートバルブが排気バイパス通路を完全に塞ぐ作動位置にあるときをウエストゲートバルブの基準位置と定め、基準位置に基づいて、ポジションセンサにより検出されたウエストゲートバルブの作動位置をウエストゲートバルブの実開度に変換する実開度演算部と、あらかじめ設定された仮全閉開度に対する機関要求目標開度および実開度の大小関係の比較結果から、アクチュエータ操作量を演算するアクチュエータ操作量演算部と、アクチュエータ操作量をアクチュエータへ出力するアクチュエータ駆動部とを備えた内燃機関の制御装置において、アクチュエータ操作量演算部により実行される内燃機関の制御方法であって、基準位置に基づいて、ウエストゲートバルブが排気バイパス通路を完全に塞ぐ作動位置のばらつく範囲の上限位置を変換して得られる開度として、仮全閉開度をあらかじめ設定する第1ステップと、機関要求目標開度が仮全閉開度以下、かつ、実開度が仮全閉開度よりも大きい第1条件が成立しているか否かを判断する第2ステップと、第2ステップにより第1条件が成立していると判断された期間において、仮全閉開度と実開度とに基づいて、実開度を仮全閉開度に一致させるために必要な操作量をアクチュエータ操作量として演算する第3ステップと、機関要求目標開度が仮全閉開度以下、かつ、実開度が仮全閉開度以下となる第2条件が成立しているか否かを判断する第4ステップと、第4ステップにより第2条件が成立していると判断された期間において、機関要求目標開度と実開度とに基づいて、実開度を機関要求目標開度に一致させるために必要な操作量をアクチュエータ操作量として演算する第5ステップとを有するものである。
排気バイパス通路30に配置されているWGV31は、ジョイント部材32の一端に機械的に接続されている。ジョイント部材32の他端は、排気バイパス弁駆動装置としてのWGA34の出力軸33(WGA出力軸33)に機械的に接続されている。そして、WGA出力軸33の近傍には、WGV31の開弁位置に相関する位置情報を検出するためのポジションセンサ53が備えられている。
ただし、実開度Pvが仮全閉開度以下となった時点で、すでに真の開度が全閉となっている可能性もある。このため、制御装置50は、この時点からは、WGVの衝突限界速度を超えることがないように、実開度Pvがあらかじめ設定した基準速度で機関要求目標開度Svに向かって移動するように制御する。この期間中、WGVが次第に閉じられることで、排圧の影響が大きくなるため、WGA操作量は、増えていく。
また、ポジションセンサ53の出力が変化しなくなった後には、WGA操作量を操作量最大制限値により制限することで、WGVを弁座へ過剰に押し付けることによってWGAからWGVへのリンク機構のたわみが発生してしまい、実際のWGV作動位置とWGA操作量を検出するセンサ値とのずれが発生する、といったことを防止できる。
このステップS108の判断により、制御装置50は、以下のような切り替え制御を実現している。すなわち、制御装置50は、第1条件から第2条件に切り換わってからは、WGVの衝突限界速度を超えることがないように、実開度Pvを基準速度とするために、目標開度をテーリング制御する。一方、制御装置50は、機関要求目標開度Svがテーリング制御時の目標開度よりも開側へ変化したときには、即時にテーリング制御を解除して、通常のフィードバック制御での開側動作へ切り替えるように制御する。
また、WGVのポジションセンサの出力特性の温度ドリフトなどに起因して、実際のWGV作動位置と、制御で認識している作動位置とがずれている状態で、全閉付近を目標開度として制御している場合には、WGVのポジションセンサ検出値は、全閉でないため全閉とする方向にWGA操作量を増加させるが、のWGV開度は、すでに全閉に突き当たっているということも起こり得る。

Claims (7)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられたタービンと、前記内燃機関の吸気通路に設けられ前記タービンと一体に回転するコンプレッサと、を有するターボチャージャと、
    前記タービンの上流側と下流側とを連通する排気バイパス通路に設けられ、前記排気バイパス通路を流れる前記内燃機関の排気ガスの流量を調整するウエストゲートバルブと、
    前記ウエストゲートバルブの開弁位置を変更するために駆動されるアクチュエータと、
    前記ウエストゲートバルブの開弁位置を検出するポジションセンサと、
    前記コンプレッサにより圧縮される吸入空気の圧力の実際値である実過給圧を検出する過給圧センサと、
    前記ポジションセンサおよび前記過給圧センサを含むセンサ群の検出結果から前記内燃機関の運転状態を検出し、前記運転状態に基づいて前記アクチュエータを駆動することで前記実過給圧を制御するコントローラと
    を備え、
    前記コントローラは、
    前記ウエストゲートバルブを全閉開度へ駆動する際には、一旦、あらかじめ設定された仮全閉開度に向かって前記アクチュエータを駆動し、
    前記ポジションセンサの検出結果から前記ウエストゲートバルブの実開度が前記仮全閉開度に到達したと判断した後に、目標開度を前記全閉開度へ切り替えて前記アクチュエータを駆動する
    内燃機関の制御装置。
  2. 前記コントローラは、
    前記内燃機関の運転状態に基づいて、前記コンプレッサにより圧縮される吸入空気の圧力の目標値である目標過給圧を演算する目標過給圧演算部と、
    前記実過給圧を前記目標過給圧に一致させるために必要な前記ウエストゲートバルブの機関要求目標開度を演算する機関要求目標開度演算部と、
    前記ウエストゲートバルブが前記排気バイパス通路を完全に塞ぐ作動位置にあるときを前記ウエストゲートバルブの基準位置と定め、前記基準位置に基づいて、前記ポジションセンサにより検出されたウエストゲートバルブの作動位置を前記ウエストゲートバルブの実開度に変換する実開度演算部と、
    前記仮全閉開度に対する前記機関要求目標開度および前記実開度の大小関係の比較結果から、アクチュエータ操作量を演算するアクチュエータ操作量演算部と、
    前記アクチュエータ操作量を前記アクチュエータへ出力するアクチュエータ駆動部と
    を含んで構成され、
    前記アクチュエータ操作量演算部は、
    前記機関要求目標開度が前記仮全閉開度以下、かつ、前記実開度が前記仮全閉開度よりも大きい第1条件が成立している場合には、前記仮全閉開度と前記実開度とに基づいて、前記実開度を前記仮全閉開度に一致させるために必要な操作量を前記アクチュエータ操作量として演算し、
    前記機関要求目標開度が前記仮全閉開度以下、かつ、前記実開度が前記仮全閉開度以下となる第2条件が成立している場合には、前記機関要求目標開度と前記実開度とに基づいて、前記実開度を前記機関要求目標開度に一致させるために必要な操作量を前記アクチュエータ操作量として演算する
    請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記仮全閉開度は、前記基準位置に基づいて、前記ウエストゲートバルブが前記排気バイパス通路を完全に塞ぐ作動位置のばらつく範囲の上限位置を変換して得られる開度としてあらかじめ設定される
    請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記アクチュエータ操作量演算部は、前記第1条件が成立している状態から前記第2条件が成立する状態に切り換わった場合には、前記実開度が前記機関要求目標開度に到達するまでの間、前記実開度があらかじめ設定された基準速度で前記機関要求目標開度に向かって移動するように前記アクチュエータ操作量を演算する
    請求項2または3に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記コントローラは、
    前記第1条件が成立している状態から前記第2条件が成立する状態に切り換わったときの前記アクチュエータ操作量に基づいて、前記アクチュエータ操作量の第1最大制限値を演算するアクチュエータ操作量制限値演算部をさらに含み、
    前記アクチュエータ操作量演算部は、前記第2条件が成立している期間では、前記第1最大制限値で前記アクチュエータ操作量を制限する
    請求項2から4のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記アクチュエータ操作量演算部は、前記実開度が前記仮全閉開度以下の条件が成立しているときには、あらかじめ設定された許容時間以上にわたって連続して加えたとしても、前記アクチュエータに損傷を与えることがない操作量としてあらかじめ設定された第2最大制限値で前記アクチュエータ操作量を制限する
    請求項2から5のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 内燃機関の排気通路に設けられたタービンと、前記内燃機関の吸気通路に設けられ前記タービンと一体に回転するコンプレッサと、を有するターボチャージャと、
    前記タービンの上流側と下流側とを連通する排気バイパス通路に設けられ、前記排気バイパス通路を流れる前記内燃機関の排気ガスの流量を調整するウエストゲートバルブと、
    前記ウエストゲートバルブの開弁位置を変更するために駆動されるアクチュエータと、
    前記ウエストゲートバルブの開弁位置を検出するポジションセンサと、
    前記コンプレッサにより圧縮される吸入空気の圧力の実際値である実過給圧を検出する過給圧センサと、
    前記内燃機関の運転状態に基づいて、前記コンプレッサにより圧縮される吸入空気の圧力の目標値である目標過給圧を演算する目標過給圧演算部と、
    前記実過給圧を前記目標過給圧に一致させるために必要な前記ウエストゲートバルブの機関要求目標開度を演算する機関要求目標開度演算部と、
    前記ウエストゲートバルブが前記排気バイパス通路を完全に塞ぐ作動位置にあるときを前記ウエストゲートバルブの基準位置と定め、前記基準位置に基づいて、前記ポジションセンサにより検出されたウエストゲートバルブの作動位置を前記ウエストゲートバルブの実開度に変換する実開度演算部と、
    あらかじめ設定された仮全閉開度に対する前記機関要求目標開度および前記実開度の大小関係の比較結果から、アクチュエータ操作量を演算するアクチュエータ操作量演算部と、
    前記アクチュエータ操作量を前記アクチュエータへ出力するアクチュエータ駆動部と
    を備えた内燃機関の制御装置において、前記アクチュエータ操作量演算部により実行される内燃機関の制御方法であって、
    前記基準位置に基づいて、前記ウエストゲートバルブが前記排気バイパス通路を完全に塞ぐ作動位置のばらつく範囲の上限位置を変換して得られる開度として、仮全閉位置をあらかじめ設定する第1ステップと、
    前記機関要求目標開度が前記仮全閉開度以下、かつ、前記実開度が前記仮全閉開度よりも大きい第1条件が成立しているか否かを判断する第2ステップと、
    前記第2ステップにより前記第1条件が成立していると判断された期間において、前記仮全閉開度と前記実開度とに基づいて、前記実開度を前記仮全閉開度に一致させるために必要な操作量を前記アクチュエータ操作量として演算する第3ステップと、
    前記機関要求目標開度が前記仮全閉開度以下、かつ、前記実開度が前記仮全閉開度以下となる第2条件が成立しているか否かを判断する第4ステップと、
    前記第4ステップにより前記第2条件が成立していると判断された期間において、前記機関要求目標開度と前記実開度とに基づいて、前記実開度を前記機関要求目標開度に一致させるために必要な操作量を前記アクチュエータ操作量として演算する第5ステップと
    を有する内燃機関の制御方法。
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