JP2017115653A - 内燃機関のブローバイガス還流装置 - Google Patents

内燃機関のブローバイガス還流装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ブローバイガスによるエンジンオイルの劣化を防止する。【解決手段】機関1は、電動バキュームポンプ24の排気口に接続される排気口通路27と、クランクケースに新気を供給する新気供給通路21と、新気供給通路21と排気口通路27との連通と非連通とを切り替え可能な流路切り替え機構30を備える。機関1はPCV装置によるブローバイガスの換気量が不足する領域において、流路切り替え機構30を排気口通路27と新気供給通路21とを連通させ、電動バキュームポンプ24を駆動してクランクケース1D内に新気を加圧して供給する。その結果、従って、クランクケース1D内のブローバイガスを圧送された新気で掃気することができる。その結果、クランクケース1D内のブローバイガス濃度は薄くされると共にオイルとの接触機会も減少され、オイルの劣化を大幅に抑制することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、ブレーキブースタに負圧を供給するバキュームポンプを備える内燃機関のブローバイガス還流装置に関する。
ドライバによるブレーキペダルの操作をアシストするためのブレーキブースタが装備されている車両用のブレーキシステムが知られている。ブレーキブースタの負圧室には、バキュームポンプから負圧が供給され、ブレーキブースタはこの負圧を利用することでブレーキペダル操作力を倍力するようになっている。
また、内燃機関においては、圧縮行程中にピストンとシリンダの隙間から漏れた未燃焼のガス(ブローバイガス)を内燃機関の吸気系に還流して処理するブローバイガス還流装置が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。特許文献1に開示された装置(以下、「従来装置」と称呼する。)では、クランクケースとシリンダヘッドカバー内部とを連通する連通孔が設けられ、ブレーキブースタへ負圧を供給するバキュームポンプの吸込口と排気口をそれぞれクランクケースとシリンダヘッドカバー内部とに導管を介して開口させると共に、クランク室に通じる導管に制御弁を配置し、クランクケースとシリンダヘッドカバー内部との圧力差が所定圧以上になった時に限り、制御弁を開くようにしている。これにより、制御弁が開かれたブローバイガス還流時には、バキュームポンプでクランクケース内のブローバイガスが吸込まれてシリンダヘッドカバー内部に送られるようになっている。
特開昭62−279220号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたブローバイガス還流装置においては、クランクケース内のブローバイガスは一旦吸込まれてシリンダヘッドカバー内部に送られるが、バキュームポンプによる吸込みに起因して、クランクケースが負圧になるために、シリンダヘッドカバー内部のブローバイガスがクランクケースとシリンダヘッドカバー内部とを連通する連通孔を介してクランクケースに戻り、循環してしまう。その結果、クランクケース内のブローバイガス濃度が薄くならず、高濃度のブローバイガスとエンジンオイルとの接触機会も増大する。その結果、ブローバイガス中に含まれるNOxがエンジンオイルの酸化による劣化をさらに助長してしまう。
本発明は、上述した課題に対処するためになされたものである。即ち、本発明の目的の一つは、バキュームポンプを利用する内燃機関のブローバイガス還流装置において、クランクケース内のブローバイガス濃度を薄くすると共にエンジンオイルとの接触機会を減少させオイルの劣化を抑制することができる内燃機関のブローバイガス還流装置(以下、「本発明装置」と称呼する。)を提供することにある。
本発明装置は、ブレーキブースタの負圧源をなすと共に、吸気通路へのブローバイガスの還流にも利用可能な電動バキュームポンプを備える内燃機関のブローバイガス還流装置であって、前記内燃機関に形成され、クランクケース内に新気を供給するための新気供給通路と、前記クランクケース内のブローバイガスの少なくとも一部をスロットルバルブの下流の吸気通路に還流するPCV装置と、前記バキュームポンプの排気口に接続される排気口通路と、前記排気口通路と前記新気供給通路との連通と非連通とを切り替え可能な流路切り替え機構と、前記PCV装置によるブローバイガスの換気量が不足する領域において、前記流路切り替え機構を前記排気口通路と前記新気供給通路とを連通させ、前記電動バキュームポンプを駆動して前記クランクケース内に新気を加圧して供給する加圧新気供給手段と、を備えるように構成されている。

本発明装置によれば、PCV装置によるブローバイガスの換気量が不足する領域において、電動バキュームポンプにより加圧された新気を新気供給通路に流路切り替え機構を介して圧送することができる。従って、クランクケース内のブローバイガスを圧送された新気で掃気することができる。その結果、クランクケース内のブローバイガス濃度は薄くされると共にオイルとの接触機会も減少され、オイルの劣化を大幅に抑制することができる。
本発明に係る内燃機関のブローバイガス還流装置の構成を示す概略図である。 車速vとブレーキ負圧PBとの関係の一例を示すグラフ(マップ)である。 本発明に係る内燃機関のブローバイガス還流装置において、吸気通路の吸気圧Pkに対するクランクケース内換気流量Gbの関係を示すグラフである。 本発明に係る内燃機関のブローバイガス還流装置において、流路切り替え機構が第1の位置となる場合の流路切り替え機構の断面図である。 本発明に係る内燃機関のブローバイガス還流装置において、流路切り替え機構が第2の位置となる場合の流路切り替え機構の断面図である。 本発明に係る内燃機関のブローバイガス還流装置の制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 本発明に係る内燃機関のブローバイガス還流装置において、流路切り替え機構が第1の位置となる場合を示す概略図である。 本発明に係る内燃機関のブローバイガス還流装置において、流路切り替え機構が第2の位置となる場合を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態に係る内燃機関のブローバイガス還流装置(以下、「本装置」と称呼する。)について図面を参照しながら説明する。
図1は、本装置の構成を示す。本装置は、ブレーキブースタ20を備えた車両に搭載された内燃機関(以下「機関」と称呼する。)1に適用される。機関1は、ヘッドカバー1A、シリンダヘッド1B、シリンダブロック1C、クランクケース1D及びオイルパン1Eを含んで構成される。そして機関1の内部には図示しないピストン、コンロッド及びクランクシャフト等が備えられ、シリンダヘッド1B及びシリンダブロック1Cには、これらを貫通する連通孔1Fが形成されている。この連通孔1Fによって、ヘッドカバー1A及びクランクケース1Dの内部が連通されている。連通孔1Fには、新気を連通孔1Fに供給する新気供給通路21が連通されている。更に新気供給通路21は、後述する流路切り替え機構30に接続されている。なお、機関1は過給機2を備えた多気筒内燃機関である。機関1の気筒数、シリンダ配置形式(直列、V型、水平対向等)等は特に限定されない。
各気筒に配置された図示しない吸気ポートには、気筒毎の枝管3を介してサージタンク4に接続されている。サージタンク4の上流側には吸気管5が接続されている。吸気管5には、上流側から順に、エアクリーナ6、吸入空気量を検出するためのエアフローメータ7、過給機2のコンプレッサ2A、インタークーラ8、及び電子制御式スロットルバルブ9が設けられている。吸気ポート、枝管3、サージタンク4及び吸気管5により吸気通路Sが形成される。なお図示はしないが、吸気ポート内には燃料を噴射するインジェクタ(燃料噴射弁)及び燃焼室には、点火プラグが気筒毎に設けられている。
一方、各気筒の図示しない排気通路には、過給機2のタービン2Bが設置されている。
クランクケース1Dにはオイルセパレータ12が設けられている。オイルセパレータ12は、クランクケース1D内に連通されると共に、クランクケース1D内のブローバイガスを導入して、ブローバイガスに含まれるオイルを分離する。
オイルセパレータ12とサージタンク4又はその下流の枝管3とが第1ブローバイガス通路13により互いに連通され、第1ブローバイガス通路13には圧力差で作動されるPCVバルブ14が設けられる。第1ブローバイガス通路13とPCVバルブ14は、PCV装置を構成する。PCVバルブ14の開弁時、クランクケース1D内のブローバイガスはオイルセパレータ12、第1ブローバイガス通路13という経路を順に通じてサージタンク4に還流される。また、オイルセパレータ12は第2ブローバイガス通路15を介して過給機2上流の吸気通路3に連通されている。従って、PCVバルブ14が開弁されることにより、クランクケース1D内のブローバイガスが枝管3に還流される。
他方、車両には、ドライバによるブレーキペダルの操作をアシストするためのブレーキブースタ20が設けられている。ブレーキブースタ20は、ブレーキ作動時、その負圧室に供給されて保持された負圧を利用してブレーキペダル操作力を倍力する。また、車両には吸引された新気を加圧し、圧送する電動バキュームポンプ24が設けられている。
ここで、このブレーキブースタ20の負圧室に確保されるべきブレーキ負圧と車速との関係について説明する。図2は、横軸に車速v(km/h)、縦軸にブレーキ負圧PB(kPA)を取ったグラフである。一般に、車速vが大きいほど大きな制動力を要するため、ブレーキ負圧PBは車速vが所定の中速度vsより高速側となる領域では、大気圧に対して大きく負圧側に設定されたブレーキ負圧PBsとされている。一方、車速ゼロから所定の中速度vsまでの間では、大きな制動力を必要としないので、大気圧に近いブレーキ負圧PBcから負圧側に設定されたブレーキ負圧PBsに直線的に変化するように設定されている。なお、このブレーキ負圧PBの設定線PB(v)を越えて負圧が消費された場合、ブレーキ負圧PBの所定値が確保されていないとして、電動バキュームポンプ24が作動されることによりブレーキ負圧の生成が開始される。そして、ブレーキ負圧PBの生成の結果、図2のブレーキ負圧の下限値PBmに到達したときに電動バキュームポンプ24の作動は停止される。
ブレーキブースタ20の負圧室に連通しているブースタ通路22と電動バキュームポンプ24の吸込口24inに連通している吸込口通路23は、後述する流路切り替え機構30に接続されている。更にブースタ通路22には、流路切り替え機構30側に向かう順流方向の空気の流れのみを許容し、逆流方向の空気の流れを禁止する第1逆止弁CV1が設けられている。第1逆止弁CV1により負圧室からの負圧抜けが防止される。更に、過給機2上流の吸気通路3から分岐する第1の配管通路26と電動バキュームポンプ24の排気口24outに連通している排気口通路27が、流路切り替え機構30に接続されている。また、第2の配管通路25が排気口通路27から分岐し、第2ブローバイガス通路15に接続されている。更に第2の配管通路25には、第2ブローバイガス通路15方向の順流方向のみの空気の流れのみを許容し、逆流方向の空気の流れを禁止する第2逆止弁CV2が設けられている。
第3の配管通路28がブースタ通路22の第1逆止弁CV1と流路切り替え機構30の間から分岐し、吸気管5に連通するように設けられている。更に第3の配管通路28には吸気管5に向かう順流方向の空気の流れのみを許容し、逆流方向の空気の流れを禁止する第3逆止弁CV3が設けられている。また、第4の配管通路29が第3の配管通路28の第3逆止弁CV3と吸気管5の間から分岐し、流路切り替え機構30に接続されている。
さらに、機関1には、制御部もしくは制御ユニットをなすECU100が備えられる。ECU100は、電動バキュームポンプ24に加え、前述のスロットルバルブ、インジェクタ、点火プラグ、流路切り替え機構30を制御するように構成されている。またECU100はこれらの他、機関1及び車両の図示しない各種デバイスも制御するように構成されている。
センサ類に関して、エアフローメータ7に加え、コンプレッサ2A、特に、スロットルバルブ9より下流の吸気通路S内の圧力(以下、単に「吸気圧」と称呼する。)を検出するための吸気圧センサ40、機関1のクランク角を検出するためのクランク角センサ42、ブレーキブースタ20の負圧室の圧力を検出するための圧力センサ44及び車速センサ46などがECU100に接続されている。
ECU100は、クランク角センサ42からのクランクパルス信号に基づき、クランク角自体を検出すると共にエンジンの回転速度(rpm)を検出する。ECU100は、エアフローメータ7からの信号に基づき、単位時間当たりの吸入空気の量である吸入空気量を検出する。そしてECU100は、検出した吸入空気量に基づいて、機関1の負荷を検出する。
次に流路切り替え機構30について説明する。流路切り替え機構30は、流路切り替え機構30に接続している各通路間の連通または非連通を切り替える機構である。具体的には、図3(A)及び図3(B)を参照しながら説明する。流路切り替え機構30は、円筒31の内部に円筒31の内径よりも小さい外周の円柱32が内挿されている。ECU100により制御される図示しないアクチュエータによって、円柱32は、円筒31に対して周方向に回動する。円柱32には、円柱32の内部から外周に向かってV字状の第1通路32A、第2通路32B、第3通路32Cが周方向に形成されている。円筒31には、周方向に第1孔31A、第2孔31B、第3孔31C、第4孔31D、第5孔31E、第6孔31Fがそれぞれ形成されている。円柱32に形成されたそれぞれの開口穴の断面は、円柱32が回動することにより、円柱32に形成された通路の開口面と対面するように形成されている。また、第1孔31Aには新気供給通路21、第2孔31Bには第1の配管通路26、第3孔31Cには吸込口通路23、第4孔31Dにはブースタ通路22、第5孔31Eには第4の配管通路29、第6孔31Fには排気口通路27がそれぞれ接続している。
図3(A)に示すように円筒31の位置が第1の位置のときには、新気供給通路21と排気口通路27が第1通路32Aを介して連通し、吸込口通路23と第1の配管通路26が第2通路32Bを介して連通し、ブースタ通路22と第4の配管通路29が第3通路を介して連通する。図3(B)に示すように円筒31がアクチュエータにより所定量回動し、第2の位置となるときには、新気供給通路21と第1の配管通路26が第1通路32Aを介して連通し、ブースタ通路22と吸込口通路23が第2通路32Bを介して連通し、27と29が第3通路32Cを介して連通する。このように流路切り替え機構30によれば、円柱32を円筒32に対して回動させることにより、流路切り替え機構30に接続している各通路間の連通または非連通を切り替えることができる。
次に本装置の実施形態の作用を説明する。本装置では、過給が行われない非過給の低負荷運転領域においては、PCV装置を用いてクランクケース1D内のブローバイガスをサージタンク4に還流する。すなわち、サージタンク4側の圧力が上流クランクケース1D側の圧力より低いので、PCVバルブ14が開き、ブローバイガスの還流を実行することができる。
本装置においては、吸気通路Sの吸気圧Pk(kPa)に対するクランクケース内換気流量Gb(L/min)の関係は図4に示すようになる。なお、吸気圧Pkは吸気圧センサ40により検出されるサージタンク4内の圧力であり、大気圧を基準(ゼロ)にして表すゲージ圧で表示される。図4に示されるように、過給が行われない非過給運転領域において、吸気圧Pkが圧力P1より低い運転領域では、圧力がP0とP1との間にある運転領域において最大流量Gbmaxを示す大きさのクランクケース内換気流量GbがPCV装置によって得られる。
しかし、同じく非過給運転領域である吸気圧Pkが圧力P1と大気圧(吸気圧Pk=0)との間の運転領域範囲では、吸気圧Pkが圧力P1を超えて大気圧に近づくにつれ、PCV装置によるブローバイガス還流量ないしはクランクケース内換気流量Gbが低下し始め、クランクケース内換気を満足に行うことが困難となる。すなわち、P1≦Pk≦0の吸気圧範囲では、吸気圧Pkが高まるにつれPCV装置によるクランクケース内換気流量Gbが太実線aで示す最大流量Gbmaxから徐々に低下し、最終的にゼロになる(太実線b参照)。その後は、過給圧の上昇に伴い、このPCV装置によるクランクケース内換気流量Gbがゼロのまま大気圧よりも高い正圧である過給圧P2まで維持される。図4には、このPCV装置によるクランクケース内換気流量Gbが十分でない運転領域とゼロの運転領域とを含むP1≦Pk≦P2の吸気圧範囲がPCV換気流量不足領域R2として示されている。この換気流量の不足が始まる吸気圧P1を以下、不足開始吸気圧P1と称す。
そこで、本装置においては、吸気圧Pkが不足開始吸気圧P1になったとき、図6(A)に示すように流路切り替え機構30を第1の位置に切り替え、電動バキュームポンプの24の排気を用いて、クランクケース内に新気供給通路21を介して新気を加圧して供給しクランクケース内を換気する(図中破線c参照)。これにより、PCV装置によっては不足するクランクケース内換気流量Gbを補うことができる(図中太実線d(=b+c)、太実線e参照)。

本装置のCPUは、図5のフローチャートに示した制御ルーチンを機関の始動後から所定の演算周期毎に繰り返し実行するようになっている。従ってCPUは、ステップ400の処理を開始して、圧力センサ44により検出されたブレーキブースタ20のブレーキ負圧PBが所定値以上であるか否かを判定する。具体的には、CPUはブレーキ負圧PBが車速に対応して設定されている設定線PB(v)を越えて消費されているか否かが判定される。ブレーキ負圧PBが所定値以上である場合、CPUは「Yes」と判定し、ステップ402に進む。
CPUは、ステップ402にてPCV装置によるクランクケース内換気流量Gbが不足する運転領域にあるか否かを判定する。具体的には、CPUは、(ア)吸気圧Pkが吸気圧P1未満であるか否か、(イ)吸気圧Pkが吸気圧P1以上かつ吸気圧P2以下であるか否かが判定される。CPUは、吸気圧Pkが吸気圧P1未満である場合、CPUは、ステップ403に進み、PCV装置のみによるクランクケース内換気を行うべく、図6(B)に示すように流路切り替え機構30を第2の位置にすると共に電動バキュームポンプ24の作動が停止される。
一方、吸気圧Pkが吸気圧P1以上かつ吸気圧P2以下である場合、CPUは、ステップS404に進み、図6(A)に示すように流路切り替え機構30を第1の位置にするとともに電動バキュームポンプ24の作動を開始する。この結果、非過給域又は過給域のいずれかに関わらず、電動バキュームポンプ24は第1の配管通路26及び吸込口通路23を介して新気を吸引する。そして、吸引された新気は電動バキュームポンプ24により加圧されて、排気口24outに連通された排気口通路27及び流路切り替え機構30を介して新気供給通路21に圧送される。
クランクケース1D内のブローバイガスは、当該クランクケース1Dに新気供給通路21を介して圧送された新気によって掃気される。ここで、クランクケース1D内のブローバイガスは、運転領域が過給域である場合には、正圧であるサージタンク4ではなく、大気圧と同等の圧力である過給機2上流の吸気通路Sに、オイルセパレータ12、第2ブローバイガス通路15を介して還流される。一方、運転領域が非過給域である場合には、第2ブローバイガス通路15を介しての還流に加えて、第1ブローバイガス通路13とPCVバルブ14を介して負圧であるサージタンク4の枝管3にも還流される。このように、本実施の形態では、クランクケース1D内のブローバイガスが、負圧である吸気通路Sからの吸引作用及び加圧新気による掃気作用により、確実に換気される。したがって、クランクケース1D内のブローバイガス濃度は薄くされると共にオイルとの接触機会も減少され、オイルの劣化を大幅に抑制することができる。
一方、ステップS401において、圧力センサ44により検出されたブレーキブースタ20のブレーキ負圧PBが所定値未満である場合、CPUは「No」と判定し、ステップ405に進む。CPUは、ステップ405にて、図6(B)に示すように流路切り替え機構30を第2の位置にするとともに電動バキュームポンプ24の作動を開始する。これにより、ブレーキブースタ20内の負圧室から第1逆止弁CV1を介して空気が吸引され、ブレーキブースタ20の負圧室の負圧が増大される。CPUは、ステップ405の処理を実行後、本ルーチンを終了する。
なお、クランクケース1D内のブローバイガスは、吸気通路Sが負圧である運転領域が非過給域である場合には、上述の第2ブローバイガス通路15を介しての還流に加えて、第1ブローバイガス通路13とそのPCVバルブ14を介して負圧であるサージタンク4の吸気通路Sにも還流される。このように、本実施の形態では、非過給域領域において電動バキュームポンプ24によるブレーキ負圧生成作動中であっても、クランクケース1D内のブローバイガスが、負圧である吸気通路Sからの吸引作用及び加圧新気による掃気作用により、確実に換気される。

Claims (1)

  1. ブレーキブースタの負圧源をなすと共に、吸気通路へのブローバイガスの還流にも利用可能な電動バキュームポンプを備える内燃機関のブローバイガス還流装置であって、
    前記内燃機関に形成され、クランクケース内に新気を供給するための新気供給通路と、
    前記クランクケース内のブローバイガスの少なくとも一部をスロットルバルブの下流の吸気通路に還流するPCV装置と、
    前記バキュームポンプの排気口に接続される排気口通路と、
    前記排気口通路と前記新気供給通路との連通と非連通とを切り替え可能な流路切り替え機構と、
    前記PCV装置によるブローバイガスの換気量が不足する領域において、前記流路切り替え機構を前記排気通路と前記新気供給通路とを連通させ、前記電動バキュームポンプを駆動して前記クランクケース内に新気を加圧して供給する加圧新気供給手段と、を備えることを特徴とする内燃機関のブローバイガス還流装置。
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