JP2006057529A - エンジン始動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン始動装置において、大幅なコスト増をすることなくスタータモータを用いずに始動可能とする。
【解決手段】燃焼室18に燃料を直接噴射するインジェクタ29及び燃焼室18の混合気に点火する点火プラグ30を設けると共に、エンジン10のクランク角度を検出するクランク角センサ41、クランクケース15内を加圧する加圧ポンプを設け、ECU39は、エンジン10の自動停止後に加圧ポンプ44を駆動してクランクケース15内を加圧する一方、再始動指令が入力されたときに、クランク角センサ41が検出した膨張行程にある気筒に対して燃料噴射を実行すると共に点火を実行するようにしている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スタータモータを用いることなくエンジンを始動させるエンジン始動装置に関するものである。
近年、排気ガス対策や燃費向上などの手法として、車両がアイドル状態で停止しているときにエンジンを自動的に停止させ、発進時に自動的に再始動して円滑に発進させるようにした技術が各種提案されている。この場合、エンジンの再始動に時間が掛かるとドライバの発進意思に対してレスポンスが遅れてドライバビリティが悪化するため、素早く再始動させることが重要である。ところが、エンジンを始動する場合、一般にスタータモータを用いており、頻繁にエンジンの停止と始動を繰り返すことで、このスタータモータや周辺部品の寿命低下、また、バッテリーの使用過多による充電量の低下などを招いてしまう。
そこで、例えば、下記特許文献1では、燃料を吸気ポートではなく燃焼室に直接噴射する筒内噴射式のエンジンにて、スタータを用いることなくエンジンを始動可能としている。この特許文献1に記載された「エンジン始動装置」は、膨張行程にある気筒を検出し、補助吸気弁を開いてエアタンク内の圧縮空気を膨張行程にある気筒に導入すると共に、気筒内の空気量に応じて所定量の燃料を噴射し、気筒内の混合気に点火することで燃焼させ、発生した膨張力によりピストンを押し下げて自己始動させるものである。
特開平8−061189号公報
上述した従来の「エンジン始動装置」にあっては、膨張行程にある気筒に空気を導入するために、補助吸気弁、アクチュエータ、エアタンク、エアポンプ、エア配管、圧力センサなどが別途必要となり、エンジン自体を大幅に改良しなければならず、製造コストが上昇してしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためのものであって、大幅なコスト増をすることなくスタータモータを用いずに始動可能としたエンジン始動装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のエンジン始動装置は、燃焼室と、該燃焼室に連通する吸気ポート及び排気ポートと、前記吸気ポート及び前記排気ポートを開閉する吸気弁及び排気弁と、前記燃焼室に燃料を噴射する燃料噴射手段と、前記燃焼室内の混合気に点火する点火手段と、エンジンのクランク角度を検出するクランク角度検出手段と、クランク室内を加圧する加圧手段と、前記加圧手段により前記クランク室を加圧する一方、始動時に前記クランク角度検出手段の検出結果に基いて膨張行程にある気筒を検出して該気筒に対して前記燃料噴射手段により燃料噴射を実行すると共に前記点火手段により点火を実行する制御手段とを具えたことを特徴とするものである。
また、本発明のエンジン始動装置では、前記制御手段は、自動停止したエンジンに対して前記加圧手段により前記クランク室を加圧し、エンジン再始動条件が成立したときに、膨張行程にある気筒に対して前記燃料噴射及び前記点火を実行することを特徴としている。
本発明のエンジン始動装置では、前記制御手段は、停止状態にあるエンジンに対して前記加圧手段により前記クランク室を加圧し、エンジン始動スイッチが入力されたときに、膨張行程にある気筒に対して前記燃料噴射及び前記点火を実行することを特徴としている。
本発明のエンジン始動装置では、エンジン冷却水温を検出する冷却水温検出手段を設け、前記制御手段は、該冷却水温検出手段が検出したエンジン冷却水温に基いて前記加圧手段による前記クランク室の加圧力を設定することを特徴としている。
本発明のエンジン始動装置では、前記制御手段は、前記クランク角度検出手段が検出したエンジン停止時のクランク角度に基いて前記加圧手段による前記クランク室の加圧力を設定することを特徴としている。
本発明のエンジン始動装置では、前記制御手段は、前記加圧手段が前記クランク室を加圧するとき、PCV弁またはスロットル弁または排気制御弁を閉塞することを特徴としている。
本発明のエンジン始動装置によれば、燃焼室に燃料を噴射する燃料噴射手段及び燃焼室内の混合気に点火する点火手段を設けると共に、エンジンのクランク角度を検出するクランク角度検出手段と、クランク室内を加圧する加圧手段を設け、制御手段は、加圧手段によりクランク室を加圧する一方、始動時にクランク角度検出手段が膨張行程にある気筒を検出し、その気筒に対して燃料噴射を実行すると共に点火を実行するようにしたので、クランク室を加圧することで、クランク内の圧縮空気がシリンダボアとピストンとのピストンリングの合口隙間を通って膨張行程にある気筒内に導入されて所定の酸素量が確保されることとなり、この膨張行程にある気筒の爆発力を高めることができ、大幅な改良によるコスト増を行うことなく、スタータモータを用いずにエンジンを確実に始動することができる。
以下に、本発明に係るエンジン始動装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係るエンジン始動装置を表す概略構成図、図2は、実施例1のエンジン始動装置におけるエンジン制御を表すフローチャート、図3−1から図3−4は、エンジン停止時における気筒内挙動を表す概略図、図4は、エンジン停止時における筒内圧を表すグラフである。
実施例1のエンジン始動装置が適用されたエンジンにおいて、図1に示すように、このエンジン10は、筒内噴射式の6気筒火花点火エンジンである。このエンジン10にて、シリンダブロック11上にシリンダヘッド12が締結されており、このシリンダブロック11に形成された複数のシリンダボア13にピストン14がそれぞれ上下移動自在に嵌合している。そして、シリンダブロック11の下部にクランクケース15が締結され、このクランクケース15内にクランクシャフト16が回転自在に支持されており、各ピストン14はコネクティングロッド17を介してこのクランクシャフト16にそれぞれ連結されている。
燃焼室18は、シリンダブロック11とシリンダヘッド12とピストン14により構成されており、この燃焼室18は、上部(シリンダヘッド12の下面)の中央部が高くなるように傾斜したペントルーフ形状をなしている。そして、この燃焼室18の上部、つまり、シリンダヘッド12の下面に吸気ポート19及び排気ポート20が対向して形成されており、この吸気ポート19及び排気ポート20に対して吸気弁21及び排気弁22の下端部がそれぞれ位置している。従って、この吸気弁21及び排気弁22が所定のタイミングで上下移動することで、吸気ポート19及び排気ポート20を開閉し、吸気ポート19と燃焼室18、燃焼室18と排気ポート20とをそれぞれ連通することができる。
吸気ポート19には、インテークマニホールド23を介してサージタンク24が連結され、このサージタンク24に吸気管25が連結されており、この吸気管25の空気取入口にはエアクリーナ26が取付けられている。そして、このエアクリーナ26の下流側にスロットル弁27を有する電子スロットル装置28が設けられている。また、シリンダヘッド12には、燃焼室18に直接燃料を噴射するインジェクタ(燃料噴射手段)29が装着されており、このインジェクタ29は、吸気ポート19側に位置し、上下方向に所定角度傾斜している。更に、シリンダヘッド12には、燃焼室18の上方に位置して混合気に着火する点火プラグ(点火手段)30が装着されている。
また、エンジン10内とスロットル弁27よりも下流側の吸気管25との間には、第1PCV(Positive Crankcase Ventilation)通路31が設けられており、この第1PCV通路31にはPCV弁32が設けられている。このPCV弁32は、電磁開閉式の一方向一定流量弁である。また、エンジン10内とエアクリーナ26との間には第2PCV通路33が設けられており、この第2PCV通路33には逆止弁34が設けられている。この各PCV通路31,33はエンジン10内に発生したブローバイガスを吸気系に排出するものである。従って、燃焼室18などで発生したブローバイガスは、シリンダボア13とピストン14とのピストンリングの合口隙間を通ってクランクケース15内に入り、図示しないオイル通し孔を通って上昇し、シリンダヘッド12の上部に締結されたヘッドカバー内に至る。そして、エンジン10内に溜まったブローバイガスは、PCV弁32を開放することで、吸気負圧により第1PCV通路31を通して吸気管25に吸入される一方、エアクリーナ26の空気が第2PCV通路33及び逆止弁34を通ってエンジン10内に導入される。
一方、排気ポート20には、エギゾーストマニホールド35を介して排気管36が連結されており、この排気管36には排気ガス中に含まれるHC、CO、NOxなどの有害物質を浄化処理する触媒装置37,38が装着されている。
また、車両には電子制御ユニット(ECU)39が搭載されており、このECU39は、インジェクタ29や点火プラグ30などを制御可能となっている。即ち、吸気管25の上流側にはエアフローセンサ40が装着されており、計測した吸入空気量をECU39に出力している。また、電子スロットル装置28は、現在のスロットル開度をECU39に出力している。更に、クランク角センサ(クランク角度検出手段)41は、検出した各気筒のクランク角度をECU39に出力し、このECU39は検出したクランク角度に基いて各気筒における吸気、圧縮、膨張(爆発)、排気の各行程を判別すると共に、エンジン回転数を算出している。また、シリンダヘッド12にはエンジン冷却水温を検出する水温センサ42が設けられており、検出したエンジン冷却水温をECU39に出力している。従って、ECU39は、検出した吸入空気量、スロットル開度(またはアクセル開度)、エンジン回転数、エンジン冷却水温などのエンジン運転状態に基づいて、燃料噴射量、噴射時期、点火時期などを決定している。
このように構成されたエンジン10は、車両がアイドル状態で停止しているときにエンジンを自動的に停止させるエンジン自動停止機能と、エンジンが自動停止しているときに発信指令により自動的に再始動させるエンジン再始動機能を有している。そして、本実施例では、エンジン10の再始動時に、スタータモータを使用せずに、筒内噴射機構を用いてエンジン10を着火始動するようにしている。
即ち、制御手段としてのECU39は、エンジン10の停止後に、クランク角センサ41の検出結果に基いて、膨張行程で停止している気筒を判別し、エンジンの再始動時に、この膨張行程で停止している気筒に対して空気(酸素)を供給すると共に燃料を噴射し、混合気に点火することで爆発力を得てピストン14を介してクランクシャフト16を駆動し、エンジン10を再始動する。この場合、エンジン10が停止してから再始動するまでに所定時間が経過するため、燃焼室18内にある空気が漏れてしまい、所定の爆発力を得るための空気量が不足してしまう。
エンジン10の停止時における気筒内の挙動について説明する。エンジン10が6気筒であることから、図3−1に示すように、例えば、第1気筒#1が上死点(TDC)を越えて膨張行程で停止するとき、続く第2気筒#2は圧縮行程で停止し、続く第3気筒#3は吸気から圧縮に至る下死点(BTDC)近傍で停止する。このとき、図3−2に示すように、燃料噴射の停止及び点火の停止により爆発力がなくなり、第2気筒#2がTDC手前の圧縮行程にあるため、この気筒のピストン14が下降してクランクシャフト16が若干逆転するなどしてから停止する。本実施例では、膨張行程で停止した第1気筒#1に燃料を噴射して着火始動することから、図3−3に示すように、第1気筒#1がTDCを超えた60ATDC近傍で停止することが望ましい。
そして、エンジン10の停止直後は、第1気筒#1及び第2気筒#2に残圧があるものの、図3−4に示すように、所定時間経過後には、第1気筒#1及び第2気筒#2の燃焼室18から空気が漏れてします。即ち、図4に示すように、燃料噴射を停止すると、エンジン回転速度が徐々に低下し、クランクシャフト16の停止直前に逆転が発生し、停止後には、第1気筒#1及び第2気筒#2の筒内圧が低下しており、燃焼室18から空気が漏れていることがわかる。
この場合、膨張行程にある第1気筒#1と圧縮行程にある第2気筒#2は、吸気弁21及び排気弁22が閉じているために燃焼室18内の圧縮空気が吸気ボート19及び排気ポート20から漏れることはない。実際には、燃焼室18内の圧縮空気は、シリンダボア13とピストン14とのピストンリングの合口隙間を通ってクランクケース15に流動し、このクランクケース15から吸気行程及び排気行程にある気筒の燃焼室に流動し、吸気弁21及び排気弁22により開放状態にある吸気ボート19及び排気ポート20から外部に圧縮空気が漏れていることがわかった。
そこで、本実施例では、図1に示すように、クランクケース15の室内を加圧する加圧手段として、エアクリーナ26とクランクケース15とを連通する加圧配管43を設けると共に、この加圧配管43に加圧ポンプ44を装着している。そして、ECU39は、エンジン10の自動停止時に、加圧ポンプ44を駆動して加圧配管43を通してクランクケース15内に圧縮空気を供給することで、クランクケース15内を加圧して空気、つまり酸素をシリンダボア13とピストン14とのピストンリングの合口隙間から膨張行程及び圧縮行程で停止している気筒(前述した第1気筒#1気筒及び第2気筒#2)に供給する。そして、膨張行程にある気筒(前述した第1気筒#1気筒)に対してインジェクタ29により燃料を噴射すると共に点火プラグ30により混合気に点火することで、エンジン10は爆発力を得てピストン14を介してクランクシャフト16を駆動することとなり、再始動される。
なお、この加圧手段としての加圧ポンプは、例えば、触媒を早期に活性化するために噴射された燃料に対して空気を供給するための排気エアインジェクション用ポンプである。また、加圧手段は、この排気エアインジェクション用ポンプに限らず、エアサスペンション用の電動エアポンプなどを流用しても良く、また、別途専用の加圧ポンプを搭載しても良い。
ここで、上述した実施例1のエンジン始動装置の作動制御について、図2のフローチャートに基いて詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、ステップS1では、車両の運転中にエンジン10の自動停止条件が成立したかどうかを判定する。ここで、エンジン10の自動停止とは、アイドル運転中にエンジンを停止する、所謂、アイドルストップであり、例えば、エンジン10の自動停止条件とは、車速が0km/h、ブレーキスイッチがON状態、シフトレバーの操作位置がニュートラル(N)位置であることが所定時間継続したことであり、このとき、車両は赤信号灯で停車していると判断して自動停止条件が成立したと判定する。なお、車両の減速中にもエンジン10を停止しても良く、この場合、エンジン10の自動停止条件とは、車速が一定速度以下、エンジン回転数が一定回転以下、エンジン冷却水温が一定温度以下、冷暖房装置がOFF状態であり、このとき、車両は減速中であると判断して自動停止条件が成立したと判定する。
このステップS1にて、エンジン10の自動停止条件が成立したと判定されると、ステップS2に移行して、インジェクタ29による燃料噴射を停止すると共に、点火プラグ30による点火を停止する。そして、ステップS3にて、PCV弁32を閉止して第1PCV通路31を閉塞し、ステップS4にて、加圧ポンプ44を駆動して加圧配管43を通してクランクケース15内に圧縮空気を供給することで、クランクケース15内を加圧する。この場合、インジェクタ29による燃料噴射の停止及び点火プラグ30による点火の停止をエンジン10の停止として、PCV弁32による第1PCV通路31の閉塞と、加圧ポンプ44の駆動によるクランクケース15内の加圧を実行したが、例えば、エンジン回転数が所定回転数以下まで低下したときにエンジン10の停止と判断してもよい。
ステップS5では、エンジン10が自動停止している状態で、エンジン再始動条件が成立したかどうかを判定する。ここで、エンジン10の再始動条件とは、例えば、車速が0km/h、ブレーキスイッチがON状態、シフトレバーの操作位置が走行(1、2、D、R)位置であるときに、ドライバに発進する意思があると判断して再始動条件が成立したと判定する。このステップS5にて、エンジン10の再始動条件が成立したと判定されると、ステップS6に移行して、エンジン10を着火始動する。
即ち、エンジン10の自動停止中に、加圧ポンプ44によりクランクケース15内が加圧されており、圧縮空気がこのクランクケース15からシリンダボア13とピストン14とのピストンリングの合口隙間を通って膨張行程で停止している気筒の燃焼室18に供給されており、燃焼室18内には所定量の酸素が充填されている。そのため、クランク角センサ41の検出結果に基いて膨張行程で停止している気筒を判別し、この膨張行程で停止している気筒の燃焼室18に対してインジェクタ29により所定量の燃料を噴射し、点火プラグ30により混合気に点火することで、この気筒は爆発力を得てピストン14を下降させる。
また、膨張行程で停止している気筒に続く気筒、つまり、圧縮行程で停止している気筒に対しても、圧縮空気がクランクケース15からシリンダボア13とピストン14とのピストンリングの合口隙間を通って燃焼室18に供給され、所定量の酸素が充填してしる。そのため、この膨張行程で停止している気筒に続いて、圧縮行程で停止している気筒の燃焼室18に対して、同様に、インジェクタ29により所定量の燃料を噴射し、点火プラグ30により混合気に点火することで、この気筒は爆発力を得てピストン14を下降させる。そして、この圧縮行程で停止している気筒に続く気筒に対しては、通常通りに吸気ポート19から空気を吸入し、インジェクタ29から所定量の燃料を噴射すると共に、点火プラグ30により混合気に点火することで、爆発力を得てピストン14を下降させることとなり、こられの爆発力が所定時間継続させることでクランクシャフト16を駆動し、エンジン10を再始動させる。
ステップS7では、エンジン10の着火始動が完了したかどうかを判定し、着火始動ができなかった場合には、ステップS8でスタータモータによりエンジン10を始動する。そして、着火始動またはスタータモータ始動によりエンジン10が再始動されると、ステップS9にて、PCV弁32を開放して第1PCV通路31を開放し、ステップS10にて、加圧ポンプ44を停止してクランクケース15内の加圧を終了する。
このように実施例1のエンジン始動装置にあっては、燃焼室18に燃料を直接噴射するインジェクタ29及び燃焼室18の混合気に点火する点火プラグ30を設けると共に、エンジン10のクランク角度を検出するクランク角センサ41、クランクケース15内を加圧する加圧ポンプを設け、ECU39は、エンジン10の自動停止後に加圧ポンプ44を駆動してクランクケース15内を加圧する一方、再始動指令が入力されたときに、クランク角センサ41が検出した膨張行程にある気筒に対して燃料噴射を実行すると共に点火を実行するようにしている。
従って、エンジン10の自動停止後に、加圧ポンプ44を駆動してクランクケース15内に圧縮空気を供給して加圧することで、クランクケース15内の圧縮空気がシリンダボア13とピストン14とのピストンリングの合口隙間を通って膨張行程にある気筒の燃焼室18に作用するため、燃焼室18に残存する空気が漏れることなく所定の酸素量が確保されることとなり、エンジン10の再始動時に、この膨張行程で停止している気筒の燃焼室18に燃料を噴射して点火することで爆発力を高めることができ、スタータモータを用いずにエンジン10を確実に始動することができる。
この場合、本実施例では、車両がアイドル状態で停止しているときにエンジン10を自動的に停止させるエンジン自動停止機能を有しており、このエンジン10が自動停止している間に加圧ポンプ44を駆動してクランクケース15内を加圧することで、エンジン10を再始動させるときの始動性を確実に向上することができる。
また、エンジン10に対して燃料噴射の停止及び点火の停止を実行した後に、加圧ポンプ44を駆動してクランクケース15内に圧縮空気を供給して加圧するようにしている。従って、エンジン10の空転時からクランクケース15内を加圧することで、回転が完全に停止した直後でも、燃焼室18内に所定量の空気を確保することができ、どのような条件下でもエンジン10を確実に再始動することができる。
更に、加圧ポンプ44を駆動してクランクケース15内を加圧するとき、PCV弁32を閉止して第1PCV通路31を閉塞するようにしている。従って、クランクケース15内の加圧空気が第1PCV通路31から排出されることはなく、開放している気筒からの空気漏れを防止して確実に燃焼室18内に所定量の空気を確保することができ、加圧ポンプ44の容量を低減することができる。この場合、エンジン10の運転中は、加圧ポンプ44を駆動してクランクケース15内を加圧しないため、ブローバイガスの漏れを防止することができ、このブローバイガスを適正に処理することができる。
そして、クランクケース15内を加圧するための加圧手段として既存の加圧ポンプ44を用いることで、エンジン10の大幅な改良を行う必要はなく、製造コストの上昇を抑制することができる。
図5は、本発明の実施例2に係るエンジン始動装置において加圧ポンプを制御するための制御マップである。なお、実施例2のエンジン始動装置の概略構成は、前述した実施例1とほぼ同様であるため、図1を用いて説明する。
実施例2のエンジン始動装置では、図1に示すように、エアクリーナ26とクランクケース15とを加圧配管43により連通し、この加圧配管43に加圧ポンプ44を装着しており、ECU39は、エンジン10の停止時に加圧ポンプ44を駆動する一方、エンジン10の再始動完了後に加圧ポンプ44を停止する。そして、ECU39は、水温センサ42が検出したエンジン冷却水温に基いてこの加圧ポンプ44によるクランクケース15内の加圧力を調整するようにしている。
エンジン10を始動して所定時間が経過すると、エンジン10自体が高温となって燃焼室18内の空気密度が上昇して酸素濃度が低下する。また、ピストン14が膨張し、シリンダボア13とピストン14とのピストンリングの合口隙間が減少し、クランクケース15内の圧縮空気が燃焼室18に導入されにくくなる。従って、エンジン10の温度上昇に比例するエンジン冷却水温に応じて加圧ポンプ44によるクランクケース15内の加圧力を調整する。具体的には、ECU39が、図5に示すようなエンジン冷却水温に対する加圧力のマップを用いて加圧ポンプ44を駆動制御する。この場合、クランクケース15内に圧力センサを設け、この圧力センサの検出値に応じて加圧ポンプ44を駆動制御したり、クランクケース15に圧力制御弁またはリリーフ弁を設けてクランクケース15内の圧力を所定値に維持するようにしてもよい。
従って、ECU39は、エンジン10の自動停止時に、加圧ポンプ44を駆動して加圧配管43を通してクランクケース15内に圧縮空気を供給するが、水温センサ42が検出したエンジン冷却水温に応じて加圧ポンプ44を駆動制御する。即ち、エンジン冷却水温が高くなる程、加圧ポンプ44の回転数を上昇することで、クランクケース15内の圧力を上昇させる。そのため、クランクケース15内の圧力をエンジン冷却水温に応じて設定することで、高圧空気、つまり、酸素をシリンダボア13とピストン14とのピストンリングの合口隙間から膨張行程及び圧縮行程で停止している気筒に確実に供給することができる。そして、膨張行程にある気筒に対して、インジェクタ29により燃料を噴射すると共に点火プラグ30により混合気に点火することで、エンジン10は爆発力を得てピストン14を介してクランクシャフト16を駆動し、再始動することができる。
このように実施例2のエンジン始動装置にあっては、エンジン10の自動停止後に加圧ポンプ44を駆動してクランクケース15内を加圧し、再始動指令が入力されたときに、膨張行程にある気筒に対して燃料噴射及び点火を実行するが、水温センサ42が検出したエンジン冷却水温に基いて加圧ポンプ44によるクランクケース15内の加圧力を調整するようにしている。
従って、エンジン10の自動停止後に、エンジン冷却水温に応じて加圧ポンプ44を駆動制御し、クランクケース15内を適正な圧力で加圧することで、クランクケース15内の圧縮空気をシリンダボア13とピストン14とのピストンリングの合口隙間を通して膨張行程で停止した気筒の燃焼室18に確実に供給して所定の酸素量を確保することができ、エンジン10の再始動時には、エンジン10の温度変化にかかわらず、膨張行程で停止している気筒の燃焼室18に燃料を噴射して点火することで爆発力を確実に高めることができ、この温度変化が原因で生じる爆発力の低下を防止してスタータモータを用いずにエンジン10を確実に始動することができる。
図6は、本発明の実施例3に係るエンジン始動装置において加圧ポンプを制御するための制御マップである。なお、実施例3のエンジン始動装置の概略構成は、前述した実施例1とほぼ同様であるため、図1を用いて説明する。
実施例3のエンジン始動装置では、図1に示すように、エアクリーナ26とクランクケース15とを加圧配管43により連通し、この加圧配管43に加圧ポンプ44を装着しており、ECU39は、エンジン10の停止時に加圧ポンプ44を駆動する一方、エンジン10の再始動完了後に加圧ポンプ44を停止する。そして、ECU39は、クランク角センサ41が検出した膨張行程で停止した気筒のクランク角度に基いてこの加圧ポンプ44によるクランクケース15内の加圧力を調整するようにしている。
エンジン10を着火始動する場合、膨張行程で停止した気筒に燃料噴射及び点火を実行して始動するため、この膨張行程で停止した気筒のクランク角度が始動するための爆発力に大きな影響を与える。TDC側の膨張行程で停止した場合、燃焼室18の容積が小さく酸素量も少なくなる。一方、BTDC側の膨張行程で停止した場合、膨張行程で停止した気筒に後続する圧縮行程で停止した気筒の燃焼室18の容積が小さく酸素量も少なくなる。そのため、膨張行程で停止した気筒、または、圧縮行程で停止した気筒の爆発力が不十分となり、連続した爆発によるクランクシャフト16の連続回転が困難となる。従って、膨張行程で停止した気筒のクランク角度に応じて加圧ポンプ44によるクランクケース15内の加圧力を調整する。具体的には、ECU39が、図6に示すようなクランク角度に対する加圧力のマップを用いて加圧ポンプ44を駆動制御する。なお、所定のクランク角度の範囲θが適正停止範囲である。
従って、ECU39は、エンジン10の自動停止時に、加圧ポンプ44を駆動して加圧配管43を通してクランクケース15内に圧縮空気を供給するが、クランク角センサ41が検出したクランク角度に応じて加圧ポンプ44を駆動制御する。即ち、最適クランク角度60ATDC近傍からその前後にずれる程、加圧ポンプ44の回転数を上昇することで、クランクケース15内の圧力を上昇させる。そのため、クランクケース15内の圧力をクランク角度に応じて設定することで、高圧空気、つまり、酸素をシリンダボア13とピストン14とのピストンリングの合口隙間から膨張行程及び圧縮行程で停止している気筒に確実に供給することができる。そして、膨張行程にある気筒に対して、インジェクタ29により燃料を噴射すると共に点火プラグ30により混合気に点火することで、エンジン10は爆発力を得てピストン14を介してクランクシャフト16を駆動し、再始動することができる。
このように実施例3のエンジン始動装置にあっては、エンジン10の自動停止後に加圧ポンプ44を駆動してクランクケース15内を加圧し、再始動指令が入力されたときに、膨張行程にある気筒に対して燃料噴射及び点火を実行するが、クランク角センサ41が検出した膨張行程で停止した気筒のクランク角度に基いて加圧ポンプ44によるクランクケース15内の加圧力を調整するようにしている。
従って、エンジン10の自動停止後に、クランク角度に応じて加圧ポンプ44を駆動制御し、クランクケース15内を適正な圧力で加圧することで、クランクケース15内の圧縮空気をシリンダボア13とピストン14とのピストンリングの合口隙間を通して膨張行程で停止した気筒の燃焼室18に確実に供給して所定の酸素量を確保することができ、エンジン10の再始動時には、クランク角度、つまり、エンジンの停止位置変化にかかわらず、膨張行程で停止している気筒の燃焼室18に燃料を噴射して点火することで爆発力を確実に高めることができ、停止クランク位置が原因で生じる後続気筒のコンプレッショントルクの不足を防止してスタータモータを用いずにエンジン10を確実に始動することができる。
図7は、本発明の実施例4に係るエンジン始動装置を表す概略構成図、図8は、実施例4のエンジン始動装置におけるエンジン制御を表すフローチャートである。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
本実施例のエンジン始動装置は、図7に示すように、エンジン10が完全に停止している状態から始動する場合に、ドライバのイグニッションキースイッチの操作により、スタータモータを使用せずに、筒内噴射機構を用いてエンジンを着火始動するものである。そのため、ECU39には、イグニッションキースイッチ(ING S/W)51の操作信号と、スタートスイッチ(START S/W)52の信号が入力可能となっている。この場合、イグニッションキースイッチ51とスタートスイッチ52によりエンジン始動スイッチが構成される。また、クランクケース15室を加圧するための加圧配管43及びを加圧ポンプ44が設けられている。
従って、ECU39は、エンジン10の停止状態で、イグニッションキースイッチ51のON操作後に、加圧ポンプ44を駆動して加圧配管43を通してクランクケース15内に圧縮空気を供給することで、クランクケース15内を加圧して空気、つまり、酸素をシリンダボア13とピストン14とのピストンリングの合口隙間から膨張行程及び圧縮行程で停止している気筒に供給する。そして、スタートスイッチ52のON操作後に、膨張行程にある気筒に対してインジェクタ29により燃料を噴射すると共に点火プラグ30により混合気に点火することで、エンジン10は爆発力を得てピストン14を介してクランクシャフト16を駆動するこことなり、再始動される。
ここで、上述した実施例4のエンジン始動装置の作動制御について、図8のフローチャートに基いて詳細に説明する。
図7及び図8に示すように、ステップS11では、ドライバによりイグニッションキースイッチ51がON操作されたかどうかを判定しており、ここで、イグニッションキースイッチ51ON操作されると、ステップS12に移行して、加圧ポンプ44を駆動して加圧配管43を通してクランクケース15内に圧縮空気を供給することで、クランクケース15内を加圧する。ステップS13では、ドライバによりスタートスイッチ52がON操作されたかどうかを判定しており、ここで、スタートスイッチ52ON操作されると、ステップS14に移行して、エンジン10を着火始動する。
即ち、エンジン10の停止状態で、加圧ポンプ44によりクランクケース15内が加圧されており、圧縮空気がこのクランクケース15からシリンダボア13とピストン14とのピストンリングの合口隙間を通って膨張行程で停止している気筒の燃焼室18に供給されており、燃焼室18内には所定量の酸素が充填されている。そのため、クランク角センサ41の検出結果に基いて膨張行程で停止している気筒を判別し、この膨張行程で停止している気筒の燃焼室18に対してインジェクタ29により所定量の燃料を噴射し、点火プラグ30により混合気に点火することで、この気筒は爆発力を得てピストン14を下降させる。
また、膨張行程で停止している気筒に続く気筒、つまり、圧縮行程で停止している気筒に対しても、圧縮空気がクランクケース15からシリンダボア13とピストン14とのピストンリングの合口隙間を通って燃焼室18に供給され、所定量の酸素が充填してしる。そのため、この膨張行程で停止している気筒に続いて、圧縮行程で停止している気筒の燃焼室18に対して、同様に、インジェクタ29により所定量の燃料を噴射し、点火プラグ30により混合気に点火することで、この気筒は爆発力を得てピストン14を下降させる。そして、この圧縮行程で停止している気筒に続く気筒に対しては、通常通りに吸気ポート19から空気を吸入し、インジェクタ29から所定量の燃料を噴射すると共に、点火プラグ30により混合気に点火することで、爆発力を得てピストン14を下降させることとなり、こられの爆発力が所定時間継続させることでクランクシャフト16を駆動し、エンジン10を始動させる。
ステップS15では、エンジン10の着火始動が完了したかどうかを判定し、着火始動ができなかった場合には、ステップS16でスタータモータによりエンジン10を始動する。そして、着火始動またはスタータモータ始動によりエンジン10が再始動されると、ステップS17にて、加圧ポンプ44を停止してクランクケース15内の加圧を終了する。
このように実施例4のエンジン始動装置にあっては、燃焼室18に燃料を直接噴射するインジェクタ29及び燃焼室18の混合気に点火する点火プラグ30を設けると共に、エンジン10のクランク角度を検出するクランク角センサ41、クランクケース15内を加圧する加圧ポンプを設け、ECU39は、イグニッションキースイッチ51がON操作されると、加圧ポンプ44を駆動してクランクケース15内を加圧し、スタートスイッチ52がON操作されると、クランク角センサ41が検出した膨張行程にある気筒に対して燃料噴射を実行すると共に点火を実行するようにしている。
従って、エンジン10を始動するときに、加圧ポンプ44を駆動してクランクケース15内に圧縮空気を供給して加圧することで、クランクケース15内の圧縮空気がシリンダボア13とピストン14とのピストンリングの合口隙間を通って膨張行程にある気筒の燃焼室18に作用するため、燃焼室18に残存する空気が漏れることなく所定の酸素量が確保されることとなり、その後、この膨張行程で停止している気筒の燃焼室18に燃料を噴射して点火することで爆発力を高めることができ、スタータモータを用いずにエンジン10を確実に始動することができる。
この場合、本実施例では、エンジン10が停止しているときに加圧ポンプ44を駆動してクランクケース15内を加圧することで、エンジン停止時の筒内残圧を保持することができ、エンジン10を始動させるときの始動性を確実に向上することができる。
なお、この実施例4では、エンジン10内で発生したブローバイガスの排出通路に関して説明を省略したが、実施例1と同様に、図1に示すように、エンジン10と吸気管25との間に第1PCV通路31及びPCV弁32が設けられている場合には、加圧ポンプ44を駆動してクランクケース15内を加圧するとき、このPCV弁32を閉止して第1PCV通路31を閉塞する一方、加圧ポンプ44を停止するとき、PCV弁32を開放すればよい。
なお、上述した各実施例にて、エンジン10を再始動または始動するときに、加圧ポンプ44によりクランクケース15内を加圧して所定の空気量を確保した状態で、膨張行程で停止している気筒の燃焼室18に対して燃料を噴射する共に、点火することで燃焼させるようにしている。この場合、停止クランク角度とエンジン冷却水温とクランクケース内圧とにより燃料噴射量を設定するとよい。即ち、停止クランク角度により燃焼室の容積がわかり、エンジン冷却水温により空気密度がわかり、クランクケース内圧により筒内圧がわかるため、これらのデータにより最適な燃料噴射量を設定することができる。
また、加圧ポンプ44を駆動してクランクケース15内を加圧するとき、電子スロットル装置28を作動してスロットル弁27により吸気通路を閉塞することで、吸気弁が開放されていたとしても、吸気管25からの空気の漏洩を防止することができる。更に、排気系に排気制御弁が設けられている場合には、加圧ポンプ44を駆動してクランクケース15内を加圧するとき、この排気制御弁により排気通路を閉塞することで、排気弁が開放されていたとしても、排気管36からの空気の漏洩を防止することができる。
そして、上述した各実施例では、本発明のエンジン始動装置を筒内噴射式の6気筒エンジンに適用して説明したが、この形式のエンジンに限らず、4気筒エンジンや直列型またはV型エンジンに適用することもできる。
以上のように、本発明に係るエンジン始動装置は、クランク室を加圧することで、膨張行程にある気筒からの空気の漏洩を防止してエンジン始動を確実に行うようにしたものであり、筒内噴射式のエンジンであれば、いずれの種類のエンジンに用いても好適である。
本発明の実施例1に係るエンジン始動装置を表す概略構成図である。 実施例1のエンジン始動装置におけるエンジン制御を表すフローチャートである。 エンジン停止時における気筒内挙動を表す概略図である。 エンジン停止時における気筒内挙動を表す概略図である。 エンジン停止時における気筒内挙動を表す概略図である。 エンジン停止時における気筒内挙動を表す概略図である。 エンジン停止時における筒内圧を表すグラフである。 本発明の実施例2に係るエンジン始動装置において加圧ポンプを制御するための制御マップである。 本発明の実施例3に係るエンジン始動装置において加圧ポンプを制御するための制御マップである。 本発明の実施例4に係るエンジン始動装置を表す概略構成図である。 実施例4のエンジン始動装置におけるエンジン制御を表すフローチャートである。
符号の説明
10 エンジン
14 ピストン
15 クランクケース
16 クランクシャフト
18 燃焼室
25 吸気管
29 インジェクタ(燃料噴射手段)
30 点火プラグ(点火手段)
31 第1PCV通路
32 PCV弁
33 第2PCV通路
34 逆止弁
39 電子制御ユニット、ECU(制御手段)
41 クランク角センサ(クランク角度検出手段)
42 水温センサ(エンジン冷却水温検出手段)
43 加圧配管
44 加圧ポンプ(加圧手段)
51 イグニッションキースイッチ(エンジン始動スイッチ)
52 スタートスイッチ(エンジン始動スイッチ)

Claims (6)

  1. 燃焼室と、該燃焼室に連通する吸気ポート及び排気ポートと、前記吸気ポート及び前記排気ポートを開閉する吸気弁及び排気弁と、前記燃焼室に燃料を噴射する燃料噴射手段と、前記燃焼室内の混合気に点火する点火手段と、エンジンのクランク角度を検出するクランク角度検出手段と、クランク室内を加圧する加圧手段と、前記加圧手段により前記クランク室を加圧する一方、始動時に前記クランク角度検出手段の検出結果に基いて膨張行程にある気筒を検出して該気筒に対して前記燃料噴射手段により燃料噴射を実行すると共に前記点火手段により点火を実行する制御手段とを具えたことを特徴とするエンジン始動装置。
  2. 請求項1記載のエンジン始動装置において、前記制御手段は、自動停止したエンジンに対して前記加圧手段により前記クランク室を加圧し、エンジン再始動条件が成立したときに、膨張行程にある気筒に対して前記燃料噴射及び前記点火を実行することを特徴とするエンジン始動装置。
  3. 請求項1記載のエンジン始動装置において、前記制御手段は、停止状態にあるエンジンに対して前記加圧手段により前記クランク室を加圧し、エンジン始動スイッチが入力されたときに、膨張行程にある気筒に対して前記燃料噴射及び前記点火を実行することを特徴とするエンジン始動装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載のエンジン始動装置において、エンジン冷却水温を検出する冷却水温検出手段を設け、前記制御手段は、該冷却水温検出手段が検出したエンジン冷却水温に基いて前記加圧手段による前記クランク室の加圧力を設定することを特徴とするエンジン始動装置。
  5. 請求項1から3のいずれか一つに記載のエンジン始動装置において、前記制御手段は、前記クランク角度検出手段が検出したエンジン停止時のクランク角度に基いて前記加圧手段による前記クランク室の加圧力を設定することを特徴とするエンジン始動装置。
  6. 請求項1から3のいずれか一つに記載のエンジン始動装置において、前記制御手段は、前記加圧手段が前記クランク室を加圧するとき、PCV弁またはスロットル弁または排気制御弁を閉塞することを特徴とするエンジン始動装置。

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008240717A (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Mitsubishi Motors Corp 内燃機関の始動装置
JP2013050093A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Mazda Motor Corp 自動車用エンジンの制御装置
CN108661790A (zh) * 2018-06-19 2018-10-16 张忠友 泵充式二冲高压动力汽油酒精二用发动机

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