JP2017115528A - 二重床構造及び二重床設置方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】二重床構造10は、床スラブ1に設置された支持脚13と、支持脚13に支持された床材14と、配管2を囲むように筒状に形成され、床スラブ1から少なくとも床材14よりも上方まで延びる筒状部11と、配管2と筒状部11との間に設けられた吸音材12と、筒状部11の側部と床材14の端部14Eとの間に介在する緩衝材15と、床材14の端部14E側から上方に延びる壁材16と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
すなわち、本発明に係る二重床構造は、床スラブを貫通し上下方向に延びる配管を囲む二重床構造であって、前記床スラブに設置された支持脚と、該支持脚に支持された床材と、前記配管を囲むように筒状に形成され、前記床スラブから少なくとも前記床材よりも上方まで延びる筒状部と、前記配管と前記筒状部との間に設けられた吸音材と、前記筒状部の側部と前記床材の端部との間に介在する緩衝材と、該床材の前記端部側から上方に延びる壁材と、を備えることを特徴とする。
また、二重床構造を施工する際には、筒状部の高さは少なくとも床材よりも上方まで延びる程度であるため、筒状部の設置及び吸音材の設置を、配管作業員が行うことができる。その後、支持脚の設置、床材の設置及び緩衝材の設置を、床作業員が行う。これらの施工後に、壁作業員が壁材を設置する。よって、配管作業員の作業後に、床作業員が作業をし、その後に壁作業員が作業をすることで二重床が構築されるため、作業者間で流れのよい工程となり、効率良く施工することができる。
また、二重床構造を施工する際には、パネル材は床スラブから床材まで延びる高さであるため、パネル材の設置、支持脚の設置、床材の設置及び緩衝材の設置は、床を施工する床作業員がすることができる。これらの施工後に、壁作業員が壁材を設置すればよい。よって、床作業員の作業工程後に壁作業員の作業工程を行うことで二重床が構築されるため、流れのよい工程であり、効率良く施工することができる。
本発明の第一実施形態に係る二重床構造について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る二重床構造を模式的に示した縦断面図である。
本実施形態の二重床構造は、例えば、マンションやアパート等の集合住宅に設置されるものである。図1に示すように、床スラブ1の上方に床材14を配置して、床スラブ1と床材14との間に空間S1を設けることで、空間S1に上下水道の配管や電気配線等(不図示)を配置することができる。
図1及び図2に示すように、囲い部材11は、平面視矩形をなすとともに筒状に形成されている。囲い部材11は、パーティクルボードやベニヤ板等の板状部材を組み付けて構成されている。なお、囲い部材11の形状は、円筒状等適宜選択可能である。
まず、筒状部設置工程を行う。配管作業員は、縦配管2を所定の位置に設置した後、縦配管2に囲い部材11を通して、囲い部材11を床スラブ1の上に載置し、囲い部材11と床スラブ1との間の隙間にモルタル等の充填材1Mで充填する。
次に、本発明の第二実施形態に係る二重床構造について、主に図3を用いて説明する。
以下の実施形態、変形例において、前述した実施形態で用いた部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図3は、本発明の第二実施形態に係る二重床構造を模式的に示した縦断面図である。
第一実施形態では二重床構造10はパイプスペースに隣接して設けられているが、本実施形態では二重床構造10Aはパイプスペースに隣接していない。
まず、パネル材設置工程を行う。床作業員は、床スラブ1に設置された固定材18にパネル材17の下端部を固定して、パネル材17を床スラブ1上に立設させる。
次に、本発明の第二実施形態の変形例に係る二重床構造について、主に図4を用いて説明する。
図4は、本発明の第二実施形態の変形例に係る二重床構造を模式的に示した縦断面図である。
第二実施形態では、床材14の端部14Eとパネル材17との間には、弾性シーリング材等の緩衝材15が設けられているが、本変形例では、グラスウール等の緩衝材15Aが設けられている。
以下、上記に示す二重床構造及び二重床設置方法の実施例について、比較例と比較しつつ説明する。
まず、比較例について説明する。
図5に示すように、比較例では、床スラブ1から天井スラブ40まで延びる外側壁33と、床スラブ1に支持された支持脚13と、支持脚13に支持された床材14と、天井スラブ40に図示しない支持具で支持された天井パネル41と、床材14の上に立設された内側壁32と、を有している。
図6に示すように、実施例では、床スラブ1に支持された支持脚13と、支持脚13に支持された床材14と、天井スラブ40に図示しない支持具で支持された天井パネル41と、床材14の上に立設された外側壁33及び内側壁32と、床スラブ1から立設して床材14まで延びるパネル材17と、を有している。
上記の比較例及び実施例を用意して、JIS A 1416:2000に規定されたタイプII試験室の試験室を使用して、室間音圧レベル差を測定した。図7にその結果を示すとおり、実施例は比較例と同等の遮音性能を有することが分かる。
Claims (4)
- 床スラブを貫通し上下方向に延びる配管を囲む二重床構造であって、
前記床スラブに設置された支持脚と、
該支持脚に支持された床材と、
前記配管を囲むように筒状に形成され、前記床スラブから少なくとも前記床材よりも上方まで延びる筒状部と、
前記配管と前記筒状部との間に設けられた吸音材と、
前記筒状部の側部と前記床材の端部との間に介在する緩衝材と、
該床材の前記端部側から上方に延びる壁材と、を備えることを特徴とする二重床構造。 - 床スラブに設置された支持脚と、
該支持脚に支持された床材と、
板状に形成され、前記床スラブから前記床材まで延びるパネル材と、
前記床材の端部と前記パネル材の側部との間に介在する緩衝材と、
前記床材の前記端部側から上方に延びる壁材と、を備えることを特徴とする二重床構造。 - 床スラブから少なくとも床材よりも上方まで延び筒状に形成された筒状部を、前記床スラブを貫通し上下方向に延びる配管を囲むように設置する筒状部設置工程と、
前記配管と前記筒状部との間に吸音材を設置する吸音材設置工程と、
前記床スラブに支持脚を設置する支持脚設置工程と、
床材を前記支持脚の上部に設置する床材設置工程と、
前記筒状部の側部と前記床材の端部との間に緩衝材を介在させる緩衝材設置工程と、
前記床材の前記端部側に、上方に延びる壁材を設置する壁材設置工程と、を備えることを特徴とする二重床設置方法。 - 板状に形成され、床スラブから床材まで延びるパネル材を前記床スラブに設置するパネル材設置工程と、
前記床スラブに支持脚を設置する支持脚設置工程と、
前記床材を前記支持脚の上部に設置する床材設置工程と、
前記パネル材の側部と前記床材の端部との間に緩衝材を介在させる緩衝材設置工程と、
前記床材の前記端部側に、上方に延びる壁材を設置する壁材設置工程と、を備えることを特徴とする二重床設置方法。
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JP2015254831A JP6653495B2 (ja) | 2015-12-25 | 2015-12-25 | 二重床構造及び二重床設置方法 |
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