JP2010275776A - 柱脚保護構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期耐久性を備えつつ断熱性を確保し、且つ、施工性の向上も図ることができる柱脚保護構造並びにかかる保護構造に用いる保護カバー成型体を提供する。
【解決手段】上部構造の室内外を区画する外壁部や1階床部に覆われることなく室外に露出した状態で1階床部よりも下方に延設される柱脚露出部と、該柱脚露出部を支持する基礎部とを具備させ、該柱脚露出部の一部又は全部に、断熱性を有すると共に基礎部と上部構造との間に着脱可能なブロック状に成型された保護カバー成型体を被せた保護構造とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、建物の柱脚を保護する柱脚保護構造に関する。また本発明はかかる柱脚保護構造に用いられる保護カバー成型体にも関する。
建物の上部構造を支持する柱脚構造として、露出型柱脚が知られている。当該露出型柱脚は、柱脚と、該柱脚を支持する基礎とを備え、該柱脚は、柱部と、柱部の下端部に設けられたエンドプレートとを備え、該エンドプレートと基礎とをアンカーボルトで連結することで支持する構成となっている。
かかる露出型柱脚の施工方法においては、柱脚のエンドプレートと、柱部の上部構造の外壁下端となる位置までとが柱脚露出部として露出することとなるが、外壁取り付け後に湿式モルタルを塗りこむことで当該柱脚露出部を覆う施工がなされている場合がある。当該湿式モルタルによる埋め込み作業は作業者の技量に負うところが大きく、現場によって品質を安定させ難いという問題があった。また、湿式モルタルには断熱性能を要求することはできないため、上記柱脚露出部は実質上外気に対しては露出した状態にあり、当該柱脚露出部が上部構造に対する熱橋となってしまう問題もある。さらには、経年劣化等により湿式モルタルにひびが入ってしまうと、当該ひびから雨水等が浸入することとなって柱脚露出部の腐食に繋がる虞がある。かかる問題を回避すべく、柱脚露出部に樹脂塗装による防錆処理を施すことが考えられるが、当該樹脂塗装と湿式モルタルとが化学反応を生じてしまう虞があり、かかる構成を容易に採用することはできない。
ところで、特許文献1には、外気に対して露出して基礎部の断熱構造と上部構造の断熱構造との縁を切ってしまうことで熱橋となる床梁に対し、繊維系材料で形成される床梁断熱材を巻き付け、これによって熱橋問題の解決を図る構成が開示されており、かかる構成を露出型柱脚の柱脚露出部に設けることが考えられる。
特開2008−150790号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示の構成においては、繊維系断熱材を防湿気密袋によって覆うことで床梁断熱材が形成されているため、寸法等の観点から当該防湿気密袋を現場加工する必要性に迫られた場合であっても、当該防湿気密袋を破ってまでの加工をすることができず、施工性が低下してしまうという問題があった。また、かかる構成では、防湿気密袋は、引張力が作用している状態で床梁に巻きつけられることとなるが、数十年単位といったきわめて長期に亘る期間の間には、紫外線に長期にわたって曝されたり等することで袋自身が劣化して防湿気密袋が破れてしまう危険性は少なくなく、長期耐用には不向きであるという問題がある。また、上述のごとき取り付け方法により取り付けるため、袋の表面に防水仕上げのための厚い塗膜を形成することができず、かかる点からも、長期耐用には不向きであるという問題がある。また、上述の如く万が一防湿気密袋が破れてしまった場合には、当該床梁断熱材の交換を容易に行うことができないという問題を新たに生じる。
そこで、本発明は、長期耐久性を備えつつ断熱性を確保し、且つ、施工性の向上も図ることができる柱脚保護構造を提供することを目的とする。
また、本発明は、柱脚露出部に断熱性を確保しつつ自らも長期耐久性を備え、且つ、施工性の向上も図ることができる保護カバー成型体を提供することを目的とする。
上記課題解決のための具体的手段として、本願発明に係る柱脚保護構造は、
(1)上部構造の室内外を区画する外壁部や1階床部に覆われることなく室外に露出した状態で前記1階床部よりも下方に延設される柱脚露出部と、該柱脚露出部を支持する基礎部とを備え、該柱脚露出部の一部又は全部には、断熱性を有すると共に前記基礎部と上部構造との間に着脱可能なブロック状に成型された保護カバー成型体が被さっていることを特徴としている。
これによれば、保護カバー成型体が予めブロック状に形成されているため、当該保護カバー成型体を柱脚露出部に取り付ける作業をきわめて容易に行うことができ、施工性の向上が図られる。また、このようにブロック状の成型体として形成されているため、上記防湿気密袋に比しても充分な強度を有することとなり、長期耐久性も備えることとなる。また、該保護カバー成型体が断熱性を有するため、柱脚露出部に保護カバー成型体を被せるだけで当該柱脚露出部の断熱性が確保され、これによって、柱脚露出部が熱橋となることを抑制することができる。
(2)また、前記保護カバー成型体は、前記外壁部と前記基礎部とに狭持される外カバー部を備えていることが好ましい。
これによれば、建物の外縁部に形成される基礎部と外壁部との間に保護カバー成型体を差し入れることで保護カバー成型体を当該基礎部上に柱脚露出部に取り付けることができ、施工性の向上を図ることができる。
(3)また、前記保護カバー成型体は、前記1階床部と前記基礎部とに狭持される内カバー部を備えていることが好ましい。
これによれば、基礎部と1階床部との間に保護カバー成型体を差し入れることで保護カバー成型体を当該基礎部上に柱脚露出部に取り付けることができ、施工性の向上を図ることができる。
(4)また、前記保護カバー成型体は、前記基礎部を側面の一部又は全部を覆う基礎カバー部を備えていることが好ましい。
これによれば、基礎部の断熱性の向上も図ることができる。
(5)かかる点に鑑みると、前記カバー部材は、発泡プラスチック系素材により形成されていることが好ましい。
(6)また、上記課題解決のための他の具体的手段として、本願発明に係る保護カバー成型体は、
基礎部に支持される上部構造の室内外を区画する外壁部や1階床部に覆われることなく室外に露出した状態で前記1階床部よりも下方に延設される柱脚露出部の一部又は全部に被さり、且つ、断熱性を有すると共に前記基礎部と上部構造との間に着脱可能なブロック状に成型されていることを特徴としている。
本発明によれば長期耐久性を備えつつ断熱性を確保し、且つ、施工性の向上も図ることができる。
本発明の柱脚保護構造が実施される2階建て住宅の全体断面図である。 本発明の柱脚保護構造が実施される柱脚基礎部の配筋及びベースプレート取り付け状態を示す側面図である。 柱脚基礎部に保護カバー成型体を外気側から取り付けている状態を示す拡大側面図である。 図3の状態の拡大平面図である。 図3の状態の拡大側断面図である。 柱脚基礎部に保護カバー成型体を取り付けた状態を示す拡大側面図である。 本発明の柱脚保護構造の第2実施形態を示すもので、図5と同様の拡大側断面図である。 図7の状態の拡大平面図である。 本発明の柱脚保護構造の第3実施形態を示す拡大側断面図である。
以下、図面を参照して、本発明を2階建ての戸建て住宅に実施した形態につき、詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1から図6は、本発明の第1実施形態を示すもので、本発明に係る柱脚保護構造が実施される建物は、上部構造10と、該上部構造10を支持する基礎構造11とを具備する。
上部構造10は、基礎構造11上に組み上げられる構造躯体12と、該構造躯体12に支持される外壁13と、該外壁13及び構造躯体12に沿って設けられる断熱層14と、建物の居室の壁面及び天井面を形成する内装構造15とを備えて形成される地上2階の組立住宅である。
構造躯体12は、基礎構造11上に立設される鉄骨柱16と、該鉄骨柱16間に架け渡される鉄骨梁17と、基礎構造11や鉄骨梁17に支持される床スラブ18とを備えて形成される鉄骨軸組構造として構成されている。
鉄骨柱16は、鋼製の角パイプにより又は該角パイプの端部に柱頭部材や柱脚部材を取り付けて形成されている。
鉄骨梁17は、上下一対のフランジと、該上下一対のフランジの中央部間を連結するウェブとを備えて形成される所謂H型鋼により形成されており、同じく鋼製のジョイントピースを介して鉄骨柱16に連結支持されている。
なお、これら鉄骨柱16、ジョイントピース、鉄骨梁17間の接続は高力ボルト接合等の機械的手段によりなされており、これによって溶接接合を排することとして作業者の熟練によらず接合部位の品質を一定のものとしている。
床スラブ18は、複数枚の平板状の軽量気泡コンクリート(ALC)製の床パネルを敷設することにより形成されている。1階床スラブ18を形成する床パネルは、端部を基礎構造11の上面に載置した状態で当該基礎構造11に支持されている。
外壁13は、複数枚の平板状の軽量気泡コンクリート(ALC)製の外壁パネルを並べて配備することにより形成されている。また、各外壁パネルは、当該各階の床スラブ18の下面から鉄骨梁17の上フランジの上面に至る少なくとも各階の高さに相当する高さを有している。
また、各階の外壁パネルは、鉄骨梁17や基礎構造11から外壁パネルに向けて突出した状態に取り付けられる自重受け金具やイナズマプレート等の各種支持金物を介して鉄骨梁17や基礎構造11に上下端部が支持されている。
上述の如く軽量気泡コンクリートにより形成される床スラブ18や外壁13は、軽量で且つ高い断熱性能を有するものとなる。
なお、本実施形態においては、外壁13として軽量気泡コンクリートからなる外壁パネルを採用しているが、PCコンクリート製のパネル、木製パネルやサイディング、及びこれらのパネルに外装部材等を取り付けたもの等、上記鉄骨柱16よりも熱伝導率が大きく、これによって鉄骨柱16が相対的に熱橋を形成することとなる構成であれば、如何なる材料により外壁13を形成することとしても構わない。
基礎構造11は、外壁13や間仕切り壁の長さ方向に連続する鉄筋コンクリート製の布基礎として形成されており、構造躯体12の鉄骨柱16の基端部を支持する柱脚基礎部19と、隣接する柱脚基礎部19間に連続して形成されている基礎梁部20とを備えている。
基礎梁部20は、鉄筋コンクリート製で、梁幅より梁せいを大とする長方形断面を有しており、同一断面で一方の柱脚基礎部19から他方の柱脚基礎部19まで延設されている。
柱脚基礎部19は、鉄骨柱16に連結される鋼製の柱脚部21と、該柱脚部21を支持する鉄筋コンクリート製の基礎部22と、該基礎部22に柱脚部21を締結するアンカーボルト23とを備えた所謂露出型柱脚として形成されている。
基礎部22は、基礎梁部20よりも梁幅を大きくして設けられると共に、当該梁幅に直行する方向の長さを梁幅と略同じくして形成された平面視正方形状に形成されている。また、上面は平坦に形成されており、当該上面に柱脚部21が載置されている。
また、基礎部22と基礎梁部20とは、下端面を同じくする一方、上端面は基礎部22の方を低位として形成されている(なお、基礎梁部20の上端面は建物のZ0レベル(1階床スラブ18の下面の高さ位置であり且つ外壁13の下端位置)に等しい)。これによって、柱脚基礎部19の上部には、柱脚部21を収容するための収容部Aが設けられている。
なお、基礎梁部20と1階床スラブ18との間に平板状の断熱材等の中間部材を設ける場合には、基礎梁部20は、当該中間部材の厚さの分だけ高さを下げて形成される。
柱脚部21は、ベースプレート21aと、該ベースプレート21aから立ち上がって鉄骨柱16の基端部に連結される立ち上がり部21bとを備えている。ベースプレート21aは平面視正方形状のプレート状に形成されており、4頂部にボルト孔を備えている。
アンカーボルト23は、基礎部22に定着して上端部を当該基礎部22の上面から突出させて設けられている。当該アンカーボルト23をベースプレート21aのボルト孔に挿通した状態でナット23aを螺合させることにより、ベースプレート21aが基礎部22の上面に載置された状態で当該基礎部22に締結されることとなっている。また、これら基礎部22上面とベースプレート21a下面との間にはモルタル22aが注入されており、基礎部22のわずかな不陸等が解消され、これによってベースプレート21aの設置性の向上が図られている。
基礎構造11のうち、最も外側に位置する柱脚基礎部19の収容部Aには、発泡プラスチック製のブロック状成型体からなる保護カバー成型体24が外気側より設けられている。保護カバー成型体24は、収容部Aの高さと同一又は僅かに大きく形成され、収容部Aに外気側から嵌め込まれて柱脚部21を外気側から覆うと共に当該収容部Aと基礎梁部20及び外壁13との間の隙間を埋める。
また保護カバー成型体24は、鉄骨柱16の柱脚部21との干渉を避けるための凹部24aと、ベースプレート21a及びアンカーボルト23との干渉を避けるための欠き込み部24bを備えると共に、取り付け状態で基礎部22の側面と面一となるための各側面を備えており、当該保護カバー成型体24を取り付けると、室外側からの柱脚部21の露出はなくなると共に、収容部Aにおける基礎内外の通気経路となる隙間も埋められる。
保護カバー成型体24に使用される発泡プラスチックとしては、所定の断熱性及び弾力性を有し、建築用断熱材として使用できるものであれば特に限定されず、例えば成型性に優れたビーズ法ポリスチレンフォーム保温板、ポリエチレンフォーム(例えばサニーライト(商標)等の高発泡ポリエチレン)などが挙げられる。保護カバー成型体24は収容部Aに外気側から収容されて柱脚部21に嵌合されるが、収容部Aの高さより僅かに大きく形成されることにより、収容部Aに嵌合することで周囲の基礎梁部20、基礎部22、外壁13に圧着させられ、隙間が略解消され、気密性が確保されるものとなっている。
更に、図示しないが、保護カバー成型体24を取り付けた後に、気密性を確保するために、生じうる隙間にシーリング材が適宜注入され、更にその上から保護カバー成型体24とその下部の基礎部22を覆うように金属製カバーが取り付けられるか、又は耐候性塗料が塗布される。
次に、第一実施形態に係る柱脚保護構造の施工方法を説明する。
基礎の施工において、基礎伏図に従って所定の配筋を行った後に型枠を配設すると共に、柱脚基礎部19の形成位置にアンカーボルト23を取り付ける。ついで、基礎梁部20に対応する型枠の上方からコンクリートを打設すると、打設されたコンクリートは型枠に沿って流れ、基礎梁部20と柱脚基礎部19に充填されるが、その際、基礎梁部20と柱脚基礎部19のレベル差は、間に下縁が柱脚基礎部19のレベル位置に位置させられた仕切り板によって形成される。そして、所定の養生期間をあけて型枠を撤去し、コンクリート基礎を露出させると、基礎部22にアンカーボルト23が定着させられている状態となる。
その後、基礎部22の天端にモルタル等をのせて柱脚基礎部19のレベルを調整し、その上にレベルプレートを設置する。ついで、柱脚部21のベースプレート21aをアンカーボルト23に固定して柱脚部21を立設し、当該柱脚部21の上端部に鉄骨柱16を連結し、梁、床、壁と上部構造10を施工していく。
上部構造10を形成する躯体施工が完了したところで、保護カバー成型体24を外気側から基礎構造の収容部Aに嵌め込み、ついで、隙間にシーリング材を注入し、その上から保護カバー成型体24とその下部の基礎部22を覆うように金属製カバーを取り付けるか、又は耐候性塗料を保護カバー成型体24と基礎部22に同時に塗布する。これにより、基礎部22との継ぎ目が解消され、基礎と一体に見えて見栄えが向上すると共に、隙間も略完全に解消する。
上記構成の柱脚保護構造では、予めブロック状に形成され適当な弾力性を有する保護カバー成型体24を外壁13と柱脚部21の基礎部22の間に外側から嵌合させるだけで柱脚部21を仕上げることができるので、施工性の向上が図られる。また、かかるブロック状の保護カバー成型体24は、従来の防湿気密袋に比しても充分な強度を有するのみならず、上述の如く表面が充分な厚さの塗膜又は金属カバーにより覆われるので、長期の耐久性を具備する。更に、保護カバー成型体24は断熱性を有しているため、柱脚露出部に保護カバー成型体24を被せるだけで当該柱脚露出部の断熱性が確保され、これによって、柱脚露出部による熱橋の影響が低減されることとなる。
<第2実施形態>
図7〜8は、本発明の第2実施形態を示すもので、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態では、柱脚部21の収容部Aに対して、外気側から保護カバー成型体(外カバー部)24を嵌合するだけでなく、室内側からも保護カバー形成体(内カバー部)25が嵌合されている。すなわち、図8から分かるように、保護カバー成型体24を2分割した形の一対の保護カバー成型体25aが柱脚部21の室内側に隅部から嵌め込まれ、その後、隙間にシーリング材が注入される。
かかる実施形態においては、外気側から保護カバー成型体24が嵌合されるだけでなく、室内側からも保護カバー形成体25が嵌合されているので、断熱性能が更に向上させられる。
このような実施形態に鑑みると、最外の柱脚部21のみならず、中柱部の柱脚部にも保護カバー成型体25を取り付けることができ、所望の位置において断熱性能を向上させることができる。
<第3実施形態>
図9は、本発明の第3実施形態を示すもので、先の実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
該実施形態では、第1実施形態における場合と同様に、保護カバー成型体24が柱脚基礎部19と柱脚部21及び外壁13下方の収容部Aを外気側から塞ぐと共に、第2実施形態における場合と同様に、内側からも保護カバー成型体26が嵌合されるが、この保護カバー成型体26は垂下部(基礎カバー部)26aを備えており、柱脚基礎部19と柱脚部21及び床スラブ18下方の収容部を塞ぐだけではなく、柱脚基礎部19の室内側の側面を覆っている。
柱脚基礎部19は、上部構造の断熱層の内側に位置することとなる鉄骨柱16に連結される柱脚部21やアンカーボルト23等を保持し、鉄筋が密集しており、またアンカーボルト23は、柱脚基礎部19内では鉄筋に包囲されている等の理由で熱橋(室内外の熱の通路)になりやすい。従って、垂下部26aを備えた保護カバー成型体26を使用すると、保護カバー形成体24を回り込んで伝熱されることとなり、そうすると、熱伝達の伝達経路が長くなるため、断熱性が更に高められることになり、かかる諸問題が解消される。
以上、上記実施形態では、本発明に係る柱脚保護構造を最外の柱脚部に採用した例を示したが、中柱(内柱)の柱脚部を保護するようにすることもできる。また、保護カバー成型体の形状、個数は任意であり、複数個を組み合わせる場合には、保護カバー成型体同士を接着剤等によって適宜接合してもよいし、床スラブ、基礎等に適宜締結手段によって締結してもよい。
また、上記実施形態では、保護カバー成型体を取り付けた後に、金属製カバーで覆ったり、耐候性塗料を上から塗布するようにしたが、保護カバー成型体自体に金属製カバーを予め付設しておいてもよい。
また、1階外壁と基礎部とに狭持される保護カバー形成体に基礎部表面を保護する垂下部を設ける構成を採用することも可能である。
10 上部構造
11 基礎構造
12 構造躯体
13 外壁
14 断熱層
15 内装構造
16 鉄骨柱
17 鉄骨梁
18 床スラブ
19 柱脚基礎部
20 基礎梁部
21 柱脚部
21a ベースプレート
21b 立ち上がり部
22 基礎部
22a モルタル
23 アンカーボルト
23a ナット
24 保護カバー成型体(外カバー部)
24a 凹部
24b 欠き込み部
25、25a 保護カバー成型体(内カバー部)
26 保護カバー成型体
26a 垂下部(基礎カバー部)
A 収容部

Claims (6)

  1. 上部構造の室内外を区画する外壁部や1階床部に覆われることなく室外に露出した状態で前記1階床部よりも下方に延設される柱脚露出部と、該柱脚露出部を支持する基礎部とを備え、該柱脚露出部の一部又は全部には、断熱性を有すると共に前記基礎部と上部構造との間に着脱可能なブロック状に成型された保護カバー成型体が被さっていることを特徴とする柱脚保護構造。
  2. 前記保護カバー成型体は、前記外壁部と前記基礎部とに狭持される外カバー部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の柱脚保護構造。
  3. 前記保護カバー成型体は、前記1階床部と前記基礎部とに狭持される内カバー部を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の柱脚保護構造。
  4. 前記保護カバー成型体は、前記基礎部を側面の一部又は全部を覆う基礎カバー部を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の柱脚保護構造。
  5. 前記カバー部材は、発泡プラスチック系素材により形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の柱脚保護構造。
  6. 基礎部に支持される上部構造の室内外を区画する外壁部や1階床部に覆われることなく室外に露出した状態で前記1階床部よりも下方に延設される柱脚露出部の一部又は全部に被さり、且つ、断熱性を有すると共に前記基礎部と上部構造との間に着脱可能なブロック状に成型されていることを特徴とする保護カバー成型体。
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