JP2006328805A - プレキャストコンクリート体を用いる外断熱プレストレスト建物の構築方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 鉄筋コンクリート建築物を、プレキャスト手法とプレストレスト手法を併用して、建築現場では、騒音の無い静かな作業環境下で、且つ短工期で構築する。

【解決手段】 外面に、押出成形セメント板2Aと断熱層2Bとから成り、内部に通気層AG,AG´を備えた断熱パネル2を一体化したコンクリート壁W部と、コンクリート壁Wと同幅のコンクリート床スラブS部とを、弯曲接合部C1で一体化し、コンクリート壁W上端には、床スラブ表面Sfより突出した受台Bを、コンクリート壁Wの受台B下部前面には、適所に配置した欠込みH1´を、該欠込みH1´対応位置には、断熱パネル片2´を切取って切欠孔H1を形成したプレストレス導入用のプレキャストコンクリート体1を準備し、該プレキャストコンクリート体1相互を、コンクリート床スラブ前端辺SFの対向衝合形態で、上下左右にPC鋼材7A,7Bで緊張、定着し、次いで、断熱パネル切欠孔H1を切取った断熱パネル片2´で嵌合修復することにより外断熱プレストレスト建物を構築する。

【選択図】 図1

Description

本発明は、外断熱のコンクリート壁部とコンクリート床スラブ部とを一体成形したプレキャストコンクリート体を用い、プレストレスを導入してプレキャストコンクリート体を上下左右に連結して外断熱プレストレスト建物を構築する方法に関するものであり、特に、小規模の鉄筋コンクリート建物の構築に好適な発明であって、建築の技術分野に属するものである。
プレキャストコンクリート(PCコンクリート)は、コンクリートの型成形であるため成形形態に自由度があり、耐火性にも造形性にも優れ、通常のRC造と比べて20%前後の軽量化も図れ、また通常のRC造と比べて工事期間も略半減出来る等の有利性が認められ、近年、建築分野にあっても、各種技術が提案されている。
また、コンクリート建物を外断熱とする技術も、耐火性と共に、優れた熱環境性が提供出来ることより、近年評価され、プレキャストコンクリート建物での外断熱工法も提案されている。
〔従来例1(図12)〕
従来例1(図12)は、特開2002−339451号として提案された、プレキャストコンクリート板(PC板)を用いる外断熱コンクリート建築に関するものである。
即ち、PC板は、図12(A)に示す如く、外装コンクリート板と内装コンクリート板とを、断熱材及び空気層形成材を介在させてラチス筋群で一体化成形し、PC板の内装コンクリート板には、図12(B)に示す如く、周縁部適所に段差部を形成しておき、建築躯体の構築時に、図12(C)に示す如く、内装コンクリート板の段差部を柱に当接して、構造体としての柱とPC板とを接合金具で強固に取付け、介在させた断熱材で内装コンクリート板を外断熱とすると共に、空気層形成材で形成した通気層によって断熱材の吸湿による断熱機能低下を阻止したものである。
〔従来例2(図13)〕
従来例2(図13)は、特開2002−276071号として提案された、外断熱建築物の壁、柱、梁等に取付ける断熱PCコンクリート板に関する発明であり、図13(A),(B)に示す如く、内側の厚肉のPC板と、外板としての薄肉のPC板とを、断熱層及び通気層を貫通するラチス筋群で一体化成形した断熱PCコンクリート板である。
図13(C)は、該断熱PCコンクリート板の製造手法を示すものであり、(イ)に示す如く、型枠でラチス筋群を突出させた形態にPCコンクリート外板を形成し、次いで(ロ)に示す如く、型枠内に外板を載置して、ラチス筋間に通気層用の板状形態のスペーサーを配置し、通気層スペーサー上に断熱材を敷き詰め、次いで(ハ)に示す如く、ラチス筋群頂部に亘って第2壁筋を配置して、断熱材上にコンクリート打設し、外断熱PCコンクリート板とするものである。
特開2002−339451号公報 特開2002−276071号公報
従来例1のPCコンクリート板は、通気性を備えた外断熱のコンクリート外壁が形成出来るが、建物躯体の構築は、柱、梁、耐力壁等で構造体を構築し、PCコンクリート板を外壁として張設するものであり、従って、PCコンクリート板は単に外壁パネルとして採用出来るに過ぎなく、コンクリート建物の躯体の構築の工数が多く、煩雑である。
しかも、得られるコンクリート躯体は、PCコンクリート板がトラス筋群による熱橋を奏し、接合金具での取付構造によって、内装仕上げも制約を受け、コンクリート素地仕上げには対応出来ない。
また、従来例2の断熱PCコンクリート板も、外断熱を考慮した共同住宅、病院等の建築物の壁、柱、梁等に取付けるものであり、コンクリート建物の躯体の構築は、慣用の柱、梁、耐力壁等で構築する必要があり、構築施工の工数が多く、煩雑である。
そして、断熱PCコンクリート板自体の製造も、板状形態の通気層スペーサー及び断熱材のラチス筋群間への敷き込みが煩雑であり、しかも、ラチス筋群は熱橋を奏することとなる。
本発明は、外断熱のコンクリート壁部とコンクリート床スラブ部とを一体成形したプレキャストコンクリート体1を用い、従来、橋梁等の大型コンクリート構造物に採用されていたプレストレスト導入技術を建築物の構築に適用して、外断熱コンクリート建物の躯体構築を合理化するものであり、従来の外断熱PCコンクリートでの建築上の問題点を一挙に解決、又は改善するものである。
本発明は、押出成形セメント板2Aと断熱層2Bとから成り、内部に通気層AG,AG´を備えた断熱パネル2を外面に一体化したコンクリート壁W部と、コンクリート壁Wと同幅のコンクリート床スラブS部とを、弯曲接合部C1で一体化し、コンクリート壁W上端には、床スラブ表面Sfより突出した受台Bを、コンクリート壁Wの受台B下部前面には、適所に配置した欠込みH1´を、該欠込みH1´対応位置には、断熱パネル片2´を切取って切欠孔H1を形成したプレストレス導入用のプレキャストコンクリート体1を準備し、該プレキャストコンクリート体1相互を、コンクリート床スラブSの前端辺SFの対向衝合形態で、上下左右にPC鋼材7A,7Bで緊張、定着し、断熱パネル切欠孔H1を断熱パネル片2´で嵌合修復する、プレキャストコンクリート体外断熱プレストレスト建物の構築方法である。
この場合、PC鋼材7A,7Bでの緊張、定着は、それ自体一般の橋梁等の大型コンクリート構築物で採用されているプレストレス導入技術を適用すれば良く、プレキャストコンクリート体1内に、予め必要鉄筋と共にスパイラルシースを埋設しておけばプレストレス導入用となり、PC鋼材7A,7Bをスパイラルシース内に挿通して緊張、定着が実施出来る。
そして、スパン方向のPC鋼材の緊張、定着は、図1(B)の如く、断熱パネル2の切欠孔H1と、コンクリート壁Wの欠込みH1´との位置で実施出来、上下方向のPC鋼材の緊張、定着は、図10(A),(B)の如く、コンクリート壁W内に予め埋設しておいたスパイラルシース3Aに挿通して実施出来、スパンと直交する水平方向でのPC鋼材の緊張、定着は、図2(B)、図10(C)の如く、予めコンクリート壁W内に配置したスパイラルシース3B、及びコンクリート床スラブS内に配置したスパイラルシース3Cに、PC鋼材7Bを挿通して実施出来る。
従って、本発明によれば、プレキャストコンクリート体1相互を、図1(A)に示す如く、コンクリート床スラブSの前端辺SFの対向衝合形態で、上下左右にPC鋼材7A,7Bで緊張、定着するだけで建物躯体が構築出来、通常のRC造よりも軽量で、且つ抗張力の優れた外断熱鉄筋コンクリート建物が合理的に構築出来る。
また、床スラブ表面Sfよりも突出した受台Bは、PC鋼材7A,7Bの緊張、定着の補強構造の提供に好都合であり、受台B下部の欠込みH1´での緊張、定着でのコンクリート壁Wの損傷を保証すると共に、床仕上げに際しては、図9に示す如く、配線、配管に有利な二重床の形成にも有利である。
そして、構築施工は、現場での基礎工事と、工場生産品であるプレキャストコンクリート体1のクレーンによる吊り込み建付けと、プレストレス導入施工であるため、騒音が少なく、静かできれいな環境での作業となる。
そして、構築作業も、断面L形状の比較的小さな構造物のクレーンによる吊り込み建付け、及びプレストレス導入作業は、従来の建物躯体の構築用足場の如き、外部足場を用いずに作業可能であり、クレーンの大きさ、設置場所、資材置場の確保等の適切な計画により、狭小地での建物構築も可能となる。
そして、得られるコンクリート建物躯体は、壁W及び床スラブSがプレストレスト構造と成るため、鉄筋コンクリートの短所である亀裂の入り易い問題が改善され、抗張力が増大して耐震性が向上し、しかも、コンクリート使用量も低減出来、通常のRC造躯体に対して20%の軽量化が図れる。
また、プレキャストコンクリート体1は、工場内で製作準備出来るため、部材の品質管理が徹底出来、品質信頼度の高い製品が準備出来、高品質の外断熱プレストレスト建物躯体が現場施工の大幅な合理化の下に構築出来る。
しかも、スパン方向の両側コンクリート壁W間に欠込みH1´を介して配置したPC鋼材の緊張、定着跡の断熱パネル切欠孔H1は、切欠孔H1形成時に切取った断熱パネル片2´で嵌合補修するため、コンクリート壁Wは、外断熱機能及び通気性能の劣下が避けられる。
また、プレキャストコンクリート体1の形成に際しては、断熱パネル2は、図5に示す如く、押出成形セメント板2Aが、内面に断面左右対称の台形条溝AG´を含む通気用条溝AG,AG´群を並列縦設し、断熱層2Bが、セメント板2A内面に層着した断熱パネル2を用いるのが好ましい。
この場合、標準プレキャストコンクリート体1にあっては、断熱パネル2は、セメント板2Aは、板厚T1が25mm、条溝AG,AG´の深さgdが13mm、幅2Awが490mm、高さ2Ahが3000mm、圧縮強度が600kg/cmの押出成形セメント板であり、断熱層2Bは、厚さT2が75mm、幅2Bwが500mm、高さ2Bhが3020mmの発泡プラスチック系断熱板(JISA9501)であり、1個のプレキャストコンクリート体1(標準壁長L8:2480mm)には、断熱パネル2の5枚を、断熱層相互の当接衝合形態で並列張設する。
そして、断面左右対称の台形状の条溝AG´は、典型的には1枚の押出成形セメント板2Aに、左右端及び中間2個の計4個配置する。
該条溝AG´は、上下方向の通気機能を奏すると共に、図11(B)の如く、傾斜側面ASを両側に対称的に備えているため、図11(C)に示す、屈曲形状の固定部16Aと、両側縁に傾斜アンカー片16B´を備えた可動部16Bと、ねじボルト16Cと、ナット16Dとから成る、新規な腰水切取付金具16の条溝AG´内への挿入、圧接固着が、セメント板2Aを損傷することなく確実、且つ容易に実施出来、図11(A)の如く、断熱パネル2の所望位置で、セメント板2Aにのみ切欠部L6を開設するだけで、腰水切15の合理的な取付けを可能とする。
尚、断熱パネル2内の通気層AG,AG´にあっては、空気の自然対流は、空気の粘性抵抗のために通気層厚(深さgd)が最低10mmは必要である。
しかし、押出成形セメント板2Aの構造上、AG,AG´の深さgdは13mmであり、深さgdの設計寸法13mmは、断熱層2Bの層着時の圧接歪による条溝AG,AG´側への若干の膨出形態により減少する恐れがある。
従って、本件発明に使用する断熱パネル2にあっては、図5(B)に示す如く、各条溝AG,AG´の対向位置での断熱層2B面に、切欠溝BG(標準深さ:10mm)を配置して断熱層2Bの圧接歪による膨出の影響を抑えるのが、通気機能保証上、特に好ましい。
また、プレキャストコンクリート体1の形成に際しては、断熱パネル2をコンクリート壁W外面に、フレッシュコンクリート状態下で層着し、セメント板2A側から挿入した皿ねじ9D´をコンクリート壁W内に配置したプラスチック製KPコン9Bに、皿ねじ9D´下端がKPコン保持ねじ9C上端と間隔S9を保つ形態に螺着するのが好ましい。
尚、本発明のプレキャストコンクリート体1の形成には、高粘性の高強度コンクリートを採用するのが好ましく、典型的には、スランプ8cm、水セメント比38.5%、空気量3%の高粘性、且つ高強度のコンクリート(圧縮強度:500kg/cm)である。
この場合、熱伝導率の低いプラスチック製KPコン9Bは、図7(A)の如く、型枠ベッド8A´にボルト9Aで保持した受具10にねじ9Cの下端を螺着し、ねじ9Cの上端にはKPコン9Bを螺着保持し、KPコン表面9B´を壁表面Wfの基準としてコンクリート壁Wを打設し、断熱パネルの断熱層2BをKPコン表面に当接形態とし、皿ねじ9D´下端をKPコン9B内にねじ9C上端と間隔S9を保って螺着することとなるが、KPコン保持ねじ9Cと皿ねじ9D´とは、予めKPコン9B内で間隔S9が形成出来るように長さを選定しておけば良い。
従って、フレッシュコンクリートの状態下で断熱パネル2を層着するため、セメント板2A表面側からの叩き調整によって、断熱パネル2は面一に、且つ断熱層2Bと壁コンクリート表面Wfとの界面に、断熱機能低下をもたらす空気隙間の存在しない形態に層着出来る。
しかも、外気に接するセメント板2Aとコンクリート壁Wとは、皿ねじ9D´とKPコン保持ねじ9Cとが熱伝導率の無視出来るプラスチック製KPコン内で間隔S9を保っているため、セメント板2Aからコンクリート壁Wへの熱橋は存在しない。
従って、該プレキャストコンクリート体1で構築した建物は、断熱パネル2の外壁面が面一で、壁面全面に熱橋や空気隙間での断熱機能低下の全く存在しない、高品質の外断熱コンクリート壁となる。
また、プレキャストコンクリート体1の形成に用いる断熱パネル2は、図5に示す如く、セメント板2Aが、左側辺2Lでは断熱層2Bより小段差d1突出し、右側辺2Rでは断熱層2Bより大段差d2入り込み、下端辺2Dでは断熱層2Bより小段差d3突出し、上端辺2Tでは断熱層2Bより大段差d4入り込んだものが好ましい。
一般に、押出成形セメント板2Aは、その製造方法のために、均斉な製品を高歩留りで製造するには、細幅とするのが有利であること、型にセメントを打設するプレキャストコンクリート体の製造にあっては、幅の設定に自由度があること、及びプレキャストコンクリート体1を広幅に形成すれば建物の構築作業が合理化出来ることより、本発明にあっては、典型的には、図3に示す如く、1個のプレキャストコンクリート体1のコンクリート壁Wには5枚の断熱パネル2を張着する。
また、本件プレキャストコンクリート体1で外壁を外断熱とするためには、プレキャストコンクリート体1の壁W面での断熱パネル2の相互の並列当接も、プレキャストコンクリート体1相互の並列、及び上下当接も、共に、断熱層2Bの縁辺同士を隙間無く当接衝合することが必須である。
従って、該構成を備えた断熱パネル2の断熱層2B同士の左右当接衝合は、押出成形セメント板2Aの左右相互間に、大段差d2(標準:20mm)−小段差d1(標準:10mm)の縦目地を形成し、且つ、左右相欠け結合を生じ、また、断熱パネル2の断熱層2B同士の上下当接衝合も、押出成形セメント板2Aの上下相互間に、大段差d4(標準:50mm)−小段差d3(標準:30mm)の横目地を形成し、且つ上下相欠け結合を生じる。
そして、各セメント板2A相互が常に縦目地(標準:10mm)及び横目地(標準:20mm)の間隔を有する形態での断熱パネル2の当接衝合は、セメント板2Aの縁辺での欠損を生じることなく施工出来る利点があり、また、耐用中に目地仕上げのシーリングに亀裂等の欠陥が生じて目地から外気が侵入しても、断熱パネル2の相欠け接合が、断熱層2B相互の当接衝合界面を押出成形セメント板2Aが閉止する形態を提供しているため、断熱層2Bの当接衝合界面内への外気の侵入が阻止出来、外断熱機能の保証された外断熱プレストレスト建物の提供が可能となる。
また、プレキャストコンクリート体1の形成に際し、図4に示す如く、コンクリート壁Wは、左側辺1Lでは断熱層2Bと面一であり、右側辺1Rでは断熱層2Bより段差d2入り込み、上端辺1Tでは断熱層2Bより段差d3入り込み、下端辺1Dでは、断熱層2Bより段差d3突出した形態とするのが好ましい。
この場合、上下左右各端辺での各段差の形成は、コンクリート型枠の組立て時に、各段差形成用の板状型片をコンクリート型枠の対応位置に配置すれば良い。
従って、該段差を備えたプレキャストコンクリート体1相互を上下左右に当接衝合して一体化すれば、上下端での段差d3が断熱層2B相互の当接界面とコンクリート壁W相互の当接界面とを相欠け結合して断熱機能低下を抑制し、左右の段差d2はコンクリート壁W相互の縦目地28A幅を提供し、コンクリート壁Wと同幅のコンクリート床スラブS相互間にも段差d2と同寸の床スラブ目地14´を提供する。
そして、これら目地28A,14´は、プレキャストコンクリート体1相互の左右当接時のコンクリート壁W同士、及びコンクリート床スラブS同士の衝突損傷を防止するのみならず、PC鋼材7Bの水平、且つスパン(ジョイスト梁方向)直交方向の挿通時には、目地28A,14´の間隔が、コンクリート体1の側面の欠込みH3と共に、接続作業間隔を提供し、PC鋼材7Bの挿通作業が容易となる。
しかも、各コンクリート壁W間の縦目地28A間隔は、コンクリート床スラブS間の床スラブ目地14´間隔と共に、躯体構築時の施工誤差、建方誤差、製品誤差の吸収調整も可能とする。
尚、縦目地28A及び床スラブ目地14´(d2)は、建物の躯体構築後に無収縮モルタルを充填するが、コンクリート壁W部では、断熱層2Bのd2(20mm)の突出は、縦目地28Aに無収縮モルタルを充填する際の型枠機能も奏する。
また、プレキャストコンクリート体1は、図2に示す如く、壁Wの内面にはリブR群を、床スラブSの下面にはジョイスト梁G群を備え、各リブRとジョイスト梁Gとは、弯曲接合部C2で連続しているのが好ましい。
この場合、リブR、ジョイスト梁G共、図2に示す如く、端部から接合部C2へと突出長RL,GHを漸増した形態であるのが好ましい。
即ち、例えば図2に示す、コンクリート躯体の、幅L7が4m、高さL5が3m、床スラブ厚TSが100mm、壁厚TWが150mmの実施例タイプにあっては、リブ先端突出長RL、及びジョイスト梁先端突出長GHが共に125mm、リブ基端突出長RL´及びジョイスト梁基端突出長GH´が共に250mm、接合部C2の曲率半径450mm、リブR及びジョイスト梁Gの間隔は500mm、リブ基端幅(元端幅)RW´及びジョイスト梁基端幅(元端幅)GW´が共に140mm、リブ先端幅RW及びジョイスト梁先端幅GWが共に100mmとするのが好ましい。
リブR、及びジョイスト梁Gの形態、寸法は、強度計算面と製造面を勘案して決定すれば良いが、リブR及びジョイスト梁Gの存在により、壁W及び床スラブSの肉厚が合理的に軽減出来、しかも、壁W内でのPC鋼材(PC鋼棒7A)の配置、及び床スラブS内でのPC鋼材(PC鋼より線7B)の配置が、図3に示す如く、リブR、ジョイスト梁G、及び接合部C2の存在により、使用セメント量の軽減の下に支障無く実施出来、PC鋼材のプレストレス導入の下での配置固定が、必要、且つ、充分な張力付与の下に、プレキャストコンクリート体1にコンクリート損壊を生ずることなく実施可能となる。
また、プレキャストコンクリート体1の形成は、図2に示す如く、受台Bが上面平坦であり、受台B両側辺及び床スラブS両側辺のスパイラルシース3B,3C配置部には、欠込みH3を備えた形態にするのが好ましい。
尚、受台Bは、図1に示す如く、プレキャストコンクリート体1を上下に連続する際の上側のコンクリート壁Wの下端辺1Dを載置すると共に、スパン方向に緊張、定着する欠込みH1´を提供するものであり、最上端のプレキャストコンクリート体1の受台Bには、慣用のポケットフォーマー型枠によって、図10(A)に示す如く、上下方向のPC鋼材7Aを緊張、定着するための欠込みH1”をも配置するものである。
従って、コンクリート壁Wの上面平坦な受台Bは、図1に示す如く、上側のプレキャストコンクリート体1のコンクリート壁Wの下端辺1Dの載置と、上下コンクリート壁Wの上下方向のPC鋼材7A(図10)による緊張、定着を保証し、コンクリート壁W上端部でのスパイラル方向(ジョイスト梁方向)のPC鋼材7Bの緊張、定着も、コンクリート壁Wの応力欠損を生ずることなく達成出来る。
しかも、プレキャストコンクリート体1に配置した欠込みH3は、プレキャストコンクリート体1の並列連結に際し、各スパイラルシース3B,3Cの接続、及び挿通するPC鋼材7Bの接続作業用スペースを提供するため、プレストレスのPC鋼材7A,7Bによる導入作業が、プレキャストコンクリート体1を損傷することなく、容易に実施出来る。
また、床スラブSにプレストレスを導入したPC鋼材7Bは、図10(A)に示す如く、壁Wの欠込みH1´内のアンカープレート6を介したアンカーヘッド6Cで端部を定着し、該欠込みH1´に無収縮モルタル6Eを充填し、欠込みH1´前面の切欠孔H1は、外周に隙間追従シート2Cを配置した断熱パネル片2´で嵌着補修するのが好ましい。
この場合、切欠孔H1は、典型的には径200mmの円孔であり、該円形の切欠孔H1を開孔した切取り片が断熱パネル片2´である。
従って、図1(B)に示す如く、受台Bの下部に、緊張作用によるコンクリート欠損を生じないように形成された欠込みH1´は無収縮モルタル6Eで完全に補修出来、欠込みH1´前面の切欠孔H1も、切欠孔H1形成時に切取った断熱パネル片2´で元通りに補修されているため、コンクリート壁Wは断熱機能及び通気機能を発揮する。
尚、切欠孔H1の補修作業は、断熱パネル片2´の断熱層2B部外周に、それ自体慣用の隙間追従シート2Cを施して、断熱パネル片2´の条溝AG,AG´を断熱パネル2の条溝AG,AG´に元通りに整合させて嵌入し、隙間追従シート2Cで隙間無く一体化接着すれば良い。
また、PC鋼材7Aによるプレキャストコンクリート体1の上下連結は、図10に示す如く、基礎梁FG上端に、基礎床スラブ表面Sfより突出した受台B0を形成し、各プレキャストコンクリート体1は、コンクリート壁下端辺1Dを受台B0,B上に載置して上下接続し、基礎梁FG内に下端を埋設支承したPC鋼材7Aを各プレキャストコンクリート体1に貫通して最上端の受台BでPC鋼材7Aを緊張、定着するのが好ましい。
この場合、上下各プレキャストコンクリート体1内に予め埋設したスパイラルシース3A、及びスパイラルシース3A内に貫通するPC鋼材7Aの接続は、それ自体慣用のカップラーシース及びカップラーで実施すれば良い。
従って、プレキャストコンクリート体1による建物躯体の構築は、クレーンでの建込み時の各スパイラルシース3A及びPC鋼材7Aの接続作業と、最上階の受台Bでの緊張、定着作業となり、躯体構築の作業性が良い。
しかも、得られる建物躯体は、基礎梁FGから最上階の受台Bまで、設計値どおりの均斉なプレストレスが導入出来、躯体全体に均斉な抗張力が付与出来る。
また、本発明にあっては、図11(B)に示す如く、固定部16A、可動部16B、ボルト16C及びナット16Dを備えた取付金具16を、押出成形セメント板2Aの断面左右対称の台形条溝AG´下端に挿入して締着固定し、図11(D)に示す如く、立上り辺15Aから引続く斜辺15U、立下り辺15F、及び立下り辺15Fから後方に延出し、空気孔H15と下方突出のアンカー板15Pとを有する座板15Bを備えた腰水切15を、立上り辺15Aを取付金具16の固定部16Aに固着することにより、腰水切15を断熱パネル2に取付けるのが好ましい。
この場合、腰水切15の配置は、図11(A)の如く、コンクリート壁W外面の断熱パネル2のうち、セメント板2Aのみを一定幅L6(標準:40mm)で水平に切除すれば、条溝AG´へ取付金具16が挿入出来、ナット16Dの回動操作によって取付金具16がセメント板2Aに簡便、且つ確実に止着出来、取付金具16を介したセメント板2Aへの腰水切15の所望高さ位置での取付けが可能となる。
そして、腰水切の地面GLからの高さは自在であるが、積雪による影響を防止する場合は、図9に示す如く、1階床1FLが地面GLから100mm(L4)の場合は、1階床1FLから60cm程度の高さに配置すれば良い。
そして、腰水切15は、図11(A)の如く、立上り辺15Aのみを取付金具16に固定すれば、座板15Bが幅L6で切除したセメント板2Aの切除口上端2Tに載置形態となり、セメント板2Aの外面に外壁タイル13を張着した場合は、斜辺15Uと、セメント板下端2D及びセメント板2A外面に貼着した外壁タイル13下端との隙間に、バッカー14B及びシーリング14Aを充填すれば、腰水切15は固定出来、腰水切15の下側では、アンカー板15Pが、断熱パネル2の外面に張設した外壁タイル13の上部を隠蔽保護する。
従って、本発明の腰水切15は、例え、積雪による支障に配慮して、腰水切15を地面GLより60〜70cm高い位置、即ち、腰水切15の下部の見える位置、に配置しても、シーリングは、斜辺15U上の目地シーリング14Aのみとなり、下面はアンカー板15Pで美的に保護されているため、外観の優れた腰水切15となる。
尚、セメント板2Aの外面にタイル13を張設しない場合は、座板15Bとセメント板2A上端との間にシーリングを付与することとなるが、アンカー板15Pは該シーリングの目隠しとなる。
即ち、本件の腰水切15は、単にセメント板2Aを一定幅(L6)カットするのみで、装着容易な取付金具16を介して、セメント板2Aのカット部へ、簡単、且つ確実に付設出来、断熱層2Bに何ら影響を与えることなく、断熱パネル2の通気機能も阻害することなく、優れた外観形態の下に簡単に付設出来る。
本発明によれば、外壁となるコンクリート壁Wと、コンクリート床スラブSとを一体化したプレキャストコンクリート体1相互を、上下左右にPC鋼材で緊張、定着してコンクリート建物躯体を構築するため、鉄筋コンクリート建物が、現場の基礎施工と、工場で製造したプレキャストコンクリート体の現場でのクレーンによる吊り込み建付け、及びプレストレス導入施工で構築出来、騒音が少なく、静かできれいな環境での作業となる。
また、プレキャストコンクリート体1は、工場生産となるため、部品、製品の品質管理が徹底出来て、品質信頼度の高い構造材となり、高品質の外断熱プレストレスト建物が現場施工の大幅な合理化の下に構築出来、施工期間が通常のRC造建物に比べて大幅に短縮出来る。
そして、建物構築作業は、外部足場を用いずに作業可能となり、クレーンの大きさや設置場所、資材置場の確保などを適切に計画することにより、狭小地での建築も可能となる。
しかも、プレキャストコンクリート体1が、床スラブ表面Sfより突出した受台Bを備えているため、PC鋼材7A,7Bによる緊張、定着がコンクリート欠損を生ずることなく実施出来、受台Bは、二重床の形成を容易とし、インテリジェント建物の形成に有利である。
しかも、コンクリート壁W面のPC鋼材定着跡は、断熱パネル2の切欠孔H1形成時に切取った断熱パネル片2´で元通りに嵌合修復するため、プレストレスト建物でありながら、完全な外断熱機能を備えた建物躯体が得られる。
従って、プレキャストコンクリート体1のみで単純、且つ合理的に構築した建物でありながら、プレストレスの導入により抗張力の増加した、しかも、外断熱の外壁を備えた、軽量で耐久性に優れた建物が、短工期で合理的に構築出来る。
〔構築建物(図8)〕
図8(A)は、本発明で構築する建築物23の全体斜視図であって、図8(B)は、図8(A)のB−B横断面図である。
該建築物は、スパン長L1が8mで、建物の長さ(壁方向長さ)は、プレキャストコンクリート体1の構造部の長さL2(7690mm)に、長さL3が1600mmの鉄骨造建物29を付設した5階建の建物である。
プレキャストコンクリート体1のRC造部は、事務所OFとして用いるもので、図1(A)に示す如く、壁W方向には、プレキャストコンクリート体1を3ブロック並列結合し、スパン方向には、2ブロックのプレキャストコンクリート体1を対向して、床スラブ前端辺SF(図2)を衝合結合したものである。
また、建築物23は、一端は、アルミカーテンウォールCWで閉止し、他端には鉄骨造建物29を付与する。
他端の鉄骨造建物29は、1階床スラブSに、慣用のアンカーボルトを介してH型鋼の柱を立設し、柱間にはH型鋼の梁を配置し、各階はデッキプレートを用いてコンクリート打設により床を形成し、鉄骨造建物29内には、階段SK、エレベータースペースEV、トイレWC、パイプシャフトPS等を配置し、鉄骨造建物の外壁には、本出願人の開発した特許第2999980号、特許第3577061号等の断熱複合パネルを鉄骨梁に張着して、鉄骨造建物29を外断熱プレキャストコンクリート体1と一体化し、高断熱、高気密、省エネ性に優れた建築物23とする。
また、図9に示す如く、1階床スラブ表面Sfは地面GLと同一レベルとし、床スラブ表面Sfから高さL4(100mm)にフローリング30Aを張設して二重床とし、1階床30A面から60cm(L15)の位置には腰水切15を配置し、プレキャストコンクリート体1の外壁面は、断熱パネル2の外面を外壁タイル13で仕上げ、鉄骨造建物29の前後壁面には目隠しルーバーORを配設し、屋上は、均しモルタル19Cで均斉化し、断熱材19Aを張設してアスファルト防水19し、屋上には笠木17を配置して、腰水切15から笠木17まで、外壁の断熱パネル2内での、空気流arの貫流を可能とする。
〔断熱パネル(図5)〕
図5(A)は、使用する断熱パネル2の一部切欠斜視図であり、図5(B)は断熱パネル2の上面図であり、図5(C)は断熱パネル2の縦断面図である。
断熱パネル2は、プレキャストコンクリート体1の壁Wに一体的に張着使用するものであり、図5から明らかな如く、断熱パネル2は、厚さT1が25mmの押出成形セメント板2Aと、厚さT2が75mmの発泡プラスチック系断熱層2B(JISA9501)を層着一体化したものである。
そして、標準断熱パネル2にあっては、セメント板2Aは、幅2Awが490mm、高さ2Ahが3000mm、断熱層2Bは、幅2Bwが500mm、高さ2Bhが3020mmであり、パネル2は、一側(左側辺)2Lでは、セメント板2Aが10mmの段差d1突出し、他側(右側辺)2Rでは、断熱層2Bが20mmの段差d2突出し、上端2Tでは、断熱層2Bが50mmの段差d4突出し、下端2Dでは、セメント板2Aが30mmの段差d3突出した形態である。
また、セメント板2Aの内面には、深さgdが13mmの条溝AG,AG´を多数並列縦設し、断熱層2Bのセメント板接合面にも、条溝AG,AG´に対応した深さが10mmの切欠溝BGを縦設し、深さ13mmの条溝に深さ10mmの切欠溝BGを付加した形態の通気条溝とし、且つ、両側の条溝AG´、及び中間の条溝AG´は、腰水切取付金具16(図11)止着用に、断面が中間面左右対称の台形(図11(B))としている。
尚、断熱パネル2は、コンクリート壁Wに固着するために、両端部上下に径9mmの皿ねじ挿入用孔H2を穿設し、中央部上方には、PC鋼材の緊張、定着のための、径200mmの切欠孔H1を切り取って開孔しておく。
〔プレキャストコンクリート体(図2、図3)〕
図2(A)は、準備するプレキャストコンクリート体1の全体斜視図であり、図2(B)は、図2(A)の矢印B視側面図であり、図3(A)は、図2(A)の(イ)−(イ)線断面図、即ち、左半がリブRの下部RSを、右半がリブRの上部RTを通る線(イ)−(イ)断面であり、図3(B)は、図2(A)の(ロ)−(ロ)線断面図、即ち左半がジョイスト梁前部GTを、右半がジョイスト梁後部GSを通る(ロ)−(ロ)線断面図である。
プレキャストコンクリート体1は、図2(B)の如く、厚さTWが150mmの垂直のコンクリート壁Wと、厚さTSが100mmの水平のコンクリート床スラブSの弯曲接合部C1を介した断面L字状の一体化ブロックであって、壁Wの上端には、幅BWが300mm、高さBHが100mmの上面平坦な受台Bを備え、壁Wの内側面には補強用のリブRを、床スラブSの下面にはジョイスト梁Gを、且つ、リブRとジョイスト梁Gを、弯曲接合部C2を介した連続形態で有し、また、壁Wの外面には、断熱パネル2を一体的に備えたものである。
そして、単体としてのプレキャストコンクリート体1は、高さL5は、3000mm、幅L7は4000mm、長さL8は2480mmであり、壁Wには、図3(A)に示す如く、5枚の断熱パネル2を断熱層2B相互を衝合当接して、セメント板2A間には10mmの目地幅d5を備えた形態で並列固定し、壁Wの一側縁1Lでは、セメント板2Aが10mm(d1)突出し、他側縁1Rでは断熱層2Bが20mm(d2)突出し、また、壁Wの上端1Tでは、図4(C)の如く、受台上面BTから、断熱層2Bが30mm(d3)突出し、セメント板2Aが20mm(d14)落ち込み、壁Wの下端1Dでは、図4(B)の如く、セメント板2Aと壁下端が面一で、断熱層2Bが30mm(d3)上方に入り込んだ形態である。
また、図3(A),(B)に示す如く、プレキャストコンクリート体1の壁Wは、床スラブSのジョイスト梁G同様に、一側縁1LからL9(240mm)、他側縁1RからL9(240mm)、及び中間の等間隔L10(500mm)に配置したリブRを5本備え、壁W内には異形棒鋼の縦筋11A、及び横筋11Bを、リブR内には主筋11C及び帯金11Dを配筋し、各リブRの両側のL3(125mm)位置で、壁W内にPC鋼材挿通用のスパイラルシース3Aを配置している。
そして、リブRは、下部RSでは、突出長RLが125mm、先端幅RWが100mm、元端幅RW´が140mmであり、上部RTでは、突出長RL´が250mm、先端幅RWが100mm、元端幅RW´が140mmである。
また、図3(B)に示す如く、プレキャストコンクリート体1の、床スラブSは、壁Wの各リブRから連続するジョイスト梁Gを備え、床スラブS内には、異形棒鋼の床スラブ筋12A,12Bを、ジョイスト梁G内には、主筋12C、肋筋12D、腹筋12E、及び、床スラブ緊張用PC鋼材を挿通するためのスパイラルシース3Bを配筋したものであり、ジョイスト梁Gの形状は、前部GTでは、突出長GHが125mm、先端幅GWが100mm、元端幅GW´が140mm、後部GSでは、突出長GH´が250mm、先端幅GWが100mm、元端幅GW´が140mmである。
〔プレキャストコンクリート体の形成(図6、図7)〕
図6(A)は、型枠8の概略側面図であって、図6(B)は、図6(A)のB−B線断面図であり、図6(C)は、図6(B)の部分拡大図である。
また、図7(A)は、壁Wへの断熱パネル取付状態説明図であり、図7(B)は、受具10の分解斜視図であり、図7(C)は、受具の処理状態説明図である。
図6(A)に示す如く、壁W側と床スラブS側との一体化型枠8を、断面三角形の押え金具8Iで支承して、山形の傾斜形態に配置し、上面が開放したコンクリート型枠とする。
そして、壁WとリブRの断面形態を備えた鋼板製コンクリート受けベッド8A´、及び床スラブSとジョイスト梁Gの断面形態を備えた鋼板製コンクリート受けベッド8A”を、弯曲接合部C1対応の弯曲鋼板C1´、及び弯曲接合部C2対応の弯曲鋼板C2´で接続し、ベッド8A´、及び8A”を補強鋼材8Bで支承し、両側及び両側下端にはコンクリート止8H,8´Hを押え金具8Iで支承し、腹起し8D及びキャンバー8G,8G´を介してパイプサポート27A´で保持し、接合部C1用の弯曲鋼板C1´は、櫛型8C、根太8Eを介し、接合部C2用の弯曲鋼板C2´は、櫛型8C´、根太8Eを介して、かんざし(サポート)8F、及びパイプサポート27A´で保持する。
また、ベッド8A´,8A”内には、図3(A),(B)の如く、強度計算に基づいて予め組立てた配筋を配置し、スパイラルシース3A,3B,3Cの端部のPC鋼材の緊張応力を受けるトランペットシース5,5´周囲には、図10の如く、補強筋6B,6B´,6B”を適宜配置すると共に、各スパイラルシース3A,3B,3C内へグラウト3Fを注入するためのホース5Dを接続しておく。
また、壁W側の断熱パネル2の皿ボルト9D´止着位置では、図7(B)に示す如く、内周がねじ孔である軸部10C、上端辺10A、及び下端辺10Bを備えたプラスチック製受具10を、図7(A)の如く、ベッド8A´内側に配置し、ベッド8A´外部からのボルト9Aでの、ベッド8A´のねじ挿入孔H9への螺入によって、受具10をベッド8A´内側に保持し、打設コンクリート表面(図6(B)破線表示)を規定するプラスチック製KPコン9Bをねじ9Cで受具10に固定し、KPコン9Bには、図6(B)の如く、仮固定用のねじ9Dを突出して、型枠8を構成する。
次いで、型枠8内、即ち、ベッド8A´,8A”上に、圧縮強度500kg/cm、スランプ8cm、水セメント比38%、空気量3%の高強度コンクリートを、振動機、タッピング機を用いて、下方から順次打設し、壁W部では、KPコン9Bの表面9B´を厚さ目印とし、床スラブS部では、慣用のモドルポイント接着型(商品名、丸井産業(株)製)を配設してコンクリート厚目印とし、粘性の高いコンクリートを締め固めと同時に平坦に均して、こて仕上げする。
次いで、打設コンクリートが、凝結から硬化に至るまでのフレッシュコンクリートの状態で、図6(C)の如く、KPコン9Bから立設しているねじ9Dを断熱パネル2の皿ねじ挿入用孔H2に貫通する形態で、断熱パネル2を、フレッシュコンクリート及びKPコン9Bに載置し、断熱パネル表面(セメント板2A)を木片で叩きながら全面当接密着し、セメント板2Aより突出したねじ9Dに座金9E及びナット9Fを用いて、KPコン9Bに断熱パネル2を取付ける。
従って、断熱パネル2の断熱層2Bと、コンクリート壁Wとの界面には、空気が介在しない状態での、全面接着と出来る。
次いで、シート9Gで覆って、蒸気管9Hからの蒸気を供給して、コンクリートの蒸気養生後、型枠8を解体してナット9F、座金9Eを外し、仮固定用ねじ9DをKPコン9Bから抜脱し、図7(A)の如く、断熱パネル2のセメント板2Aの皿ねじ挿入用孔H2から皿ねじ9D´を螺入してKPコン9Bに本固定螺着し、ボルト9Aを抜脱した受具10の孔は嵌合具10´を螺着閉塞する。
この場合、KPコン9B内では、コンクリート壁W内のKPコン9Bを保持しているねじ9Cの上端と、螺入する皿ねじ9D´の下端との間には、間隔S9が存在する形態に、皿ねじ9D´を螺着し、プレキャストコンクリート体1を型枠から製品として取出す。
〔コンクリート体1の欠込み(図1、図2、図9)〕
プレキャストコンクリート体1の型成形時に、図2(B)に示す如く、コンクリート体1の相互結合部のスラブS両側縁には、高さ100mm、幅100mm、深さ25mmの欠込みH3を形成する。
欠込みH3は、床スラブSにジョイスト梁Gと直交方向にプレストレスを導入してPC鋼材7Bを配置するための、スパイラルシース3C及びPC鋼材7Bの、コンクリート体1の相互結合部での接合を容易とするためである。
また、図1(A)、図10(C)に示す如く、コンクリート体1相互を並列結合した際の最外端に位置する床スラブSの側縁、即ち、PC鋼材7Bの緊張、及び定着端となる側縁には、中間接合部での欠込みH3よりも大きな、幅、高さが100mmで奥行(深さ)が109mmの欠込みH3´を配置する。
また、床スラブS上面には、図1(A)に示す如く、外断熱プレキャストコンクリート体1の吊上げ用のアンカー埋設露出孔として欠込みH25を配置する。
また、建方時のコンクリート体1の転倒防止用として、壁W、床スラブSに欠込みH26を適宜配置すれば良い。
これら小さな欠込みH3,H3´,H25,H26等は、型組み時に、適宜小片型枠を配置すれば形成容易である。
また、壁W上部には、図10(A)の如く、床スラブS内のPC鋼材7Bの緊張、定着用の欠込み(ポケット)H1´を、受台B上面には、壁W内のPC鋼材7Aの緊張、定着用の欠込み(ポケット)H1”を、慣用のポケットフォーマーで形成する。
〔プレキャストコンクリート体相互の構築(図1、図10)〕
外断熱プレキャストコンクリート体1を用いた建物の構築は、図10(B)に示す如く、掘削地盤面に打設した捨コンクリートC0に、基礎梁FGの位置を墨出しし、基礎梁FG及び耐圧版FSをコンクリート打設する。
基礎梁FG外面に用いる断熱パネル2は、標準断熱パネル2の下部を平坦に切落したものであって、図10(B)に示す如く、下端2D´は平坦で、上端2Tは、押出成形セメント板2Aより断熱層2Bが50mm(d4)突出したもので、基礎梁FG上端辺FTより、断熱層2Bが30mm(d3)突出し、セメント板2A上端が20mm(d14)落下した状態に配置する。
尚、基礎梁FGは、上端辺FTが地面GLより100mm(L4)上方、且つ、床スラブ表面SfよりBH(100mm)上方位置であり、下端が地面GLより1200mm(LF)下方の高さである。
また、現場で形成した基礎梁FGには、図10(B)に示す如く、予め両端にねじを備えた、径17mmで650mm長のPC鋼棒7Aを、基礎梁上端辺FTから上方に50mm突出し、下端が、肉厚19mm、一辺90mmの正方形アンカープレート4Gにナット4Eで、引抜き不能に埋設しておく。
そして、基礎梁FGから上方に突出したPC鋼棒7A上端には、カップラー4Aを介して両端にねじを備えた径17mm、長さ3000mm長(L5)のPC鋼棒7A下端を螺着接続し、コンクリート体1の壁W内に配置したスパイラルシース3Aへの挿入用PC鋼棒7A群として立設する。
次いで、基礎梁上端辺FTにエポキシ樹脂系汎用接着剤1Aを塗布し、クレーンを用いて外断熱プレキャストコンクリート体1を吊上げ、コンクリート体1の壁W内のスパイラルシース3Aに立設PC鋼棒7Aが貫入挿通する形態で、コンクリート体1を垂下して、コンクリート体1を基礎梁上端辺FTに載置し、壁W及び床スラブSに適宜に配置した欠込みH26にパイプサポートを適用して、コンクリート体1を垂直形態に保持する。
同様に、対向する外断熱プレキャストコンクリート体1は、既立設の外断熱プレキャストコンクリート体1の床スラブ前端辺SFにエポキシ樹脂系接着剤を塗布し、対向する両側の外断熱プレキャストコンクリート体1が床スラブ前端辺SF同士で接着剤面接合するように、且つ、対向するジョイスト梁G内のスパイラルシース3B相互を整合させて立設配置する。
以上の建付けを順次繰返して、図1(A)に示す如く、建築物を構築する。
建築物へのプレストレス導入は、基本的には、慣用の、橋梁等のコンクリート構築物へのプレストレス導入技術であり、慣用の油圧ジャッキ、油圧ポンプ及び油圧カッターを用いて実施する。
即ち、壁W内を、図10(B)に示す基礎梁FGから、図10(A)に示す最上階の受台Bの欠込みH1”まで、カップラーシース4で接続する。
そして、スパイラルシース3A内をカップラー4Aで接続して貫通したPC鋼棒7Aは、最上階の受台Bの欠込みH1”内で、PC鋼棒7Aの上端に所定の引張応力を付与し、アンカープレート4G、座金4F、及びナット4Eで締着する。
また、床スラブSに剛性を付与するための、両側の壁W間に渡るスパン方向のPC鋼材としては、7本撚りで径12.7mm、耐力1580N/mmのPC鋼より線7Bの3本をスパイラルシース3B内に挿通して、図10(A)の如く、両側の壁W内の欠込みH1´内で緊張して、孔底部6D´に当接した支圧板6を介してアンカーヘッド6Cで定着する。
また、床スラブS内でジョイスト梁Gに直交方向に配置するPC鋼材としては、PC鋼より線7Bを1本採用し、床スラブS内に配置したスパイラルシース3C内を挿通して構築物の前端から後端まで貫通して必要緊張力を付与し、図10(C)に示す如く、床スラブ側端縁の欠込みH3´内で、支圧板6´及びアンカーヘッド6C´で定着する。
各スパイラルシース3A,3B,3C内にPC鋼材7A,7Bを定着した後、慣用の手段で、ホース5Dからグラウト注入管5Aを介して、グラウト3Fを各スパイラルシース内に注入する。
そして、壁W及び床スラブSの欠込み、壁W相互の当接面の目地28A間隔、床スラブS相互の当接面の目地14´間隔等には、無収縮モルタル、シーリング等で閉止し、壁Wの欠込みH1´外面の断熱パネル2の切欠孔H1に対しては、切欠孔H1形成時に切り取った円盤形態の断熱パネル片2´を、2mm厚で幅50mmの隙間追従シート(商品名:ソフトロン、積水化学工業(株)製)2Cを断熱層2B外周に張着し、断熱層2B平面にエポキシ系接着剤(商品名:MP200、セメダイン(株)製)を塗布し、且つ、セメント板2Aの条溝AG,AG´を整合して無収縮モルタル6Eに当接することにより嵌着閉止し、断熱パネル2の切欠孔H1を断熱パネル片2´で元通りに修復する。
〔腰水切の配置(図11)〕
腰水切15は、一般厚1.5mmのアルミ製押出成形品であって、図11(D)に示す如く、断面形状は、後端に高さh15´が10mmの立上り辺15Aを備えた、勾配高さ5mmで幅W15が36mmの斜辺15Uと、斜辺15U前端からの高さh15が25mmの立下り辺15Fと、立下り辺15Fの下部5mmを水切辺15Sとして残し、立下り辺15Fから後方に水平に延出した幅W15(36mm)の座板15Bとを備え、座板15B下面には水切辺15Sから16mm(W15´)の位置から、下方に15mm(d15)長のアンカー板15Pを突出し、且つ、座板15Bの前端部には50mm間隔で空気孔h15を穿孔した形状であり、標準長さ4000mmのものである。
また、腰水切15を断熱パネル2のセメント板2Aに取付けるための取付金具は、図11(C)に示す如く、板材の固定部16A、板材の可動部16B、ボルト16C及びナット16Dから成り、固定部16Aは、高さH16が35mm、長さL16が40mmで、押圧用の固定片16A”を両側に備え、屈曲部16A´で段差d16突出した中央板状部の中央には径3mmのねじ孔h16を備えた板材であり、可動部16Bは、両側に60°傾斜で3mm突出のアンカー片16B´を備え、中央に径4mmのねじ孔h16´を備え、高さH16´が35mmで、長さL16´が32mmの板材である。
また、ボルト16Cは、径3mm、10mm長であり、ナット16Dはボルト16Cに螺合する。
腰水切15の外壁面への取付けは、積雪による影響を考慮して、図9に示す如く、1階床、1FLより上方に、600mm(L15)を上端として、図11(A)の如く、幅(L6)40mmで断熱パネル2の押出成形セメント板2Aをカットして幅L6の断熱層2B露出部を形成し、幅L6で切除開口したセメント板2Aの開口部から取付金具16をセメント板2Aの条溝AG´内に挿入して、取付金具16下端がセメント板下端2Dから10mm位、下方突出した形態で、取付金具16をセメント板条溝AG´内に固定する。
即ち、取付金具16を図11(B)の如く、固定部16Aと可動部16Bとをボルト16C、ナット16Dでセットして条溝AG´内に挿入し、固定部16Aを条溝AG´の背面AFにボルト16Cでねじ孔h16を介して当接し、且つ、ナット16Dを治具で回動して可動部16Bを固定部16Aから離れる方向に移動し、可動部16Bの両側の傾斜形態のアンカー片16B´を条溝AG´の傾斜側面ASに圧着固定すれば良い。
そして、図11(A)の如く、セメント板2Aの幅L6の切除部に腰水切15を挿入し、座板15Bをセメント板上端2Tに載置し、立上り辺15Aを、固定済取付金具16の固定部16Aに当接してドリルねじ15Cにより固定する。
そして、建物外壁材として、断熱パネルのセメント板2A外面には外壁タイル13を張着し、斜辺15Uとタイル13間には、バッカー14Bを介してシーリング14Aを充填し、座板15B下面では、アンカー板15Pでタイル13上端を覆う。
尚、立上り辺15Aと、固定部16との止着は、立上り辺15Aに固定部16Aの対応位置の目印を付しておき、慣用のドリルねじで止着すれば良い。
〔外壁仕上げ(図4、図8、図9)〕
図8に示すように、X1通及びX4通の開放空間には、X1通には、複数階に亘るアルミ製のカーテンウォールCWを張設し、X4通には、各階毎にアルミ製窓AWを配置する。
また、外壁の断熱パネル2の押出成形セメント板2Aは、図4(A),(B)の如く、縦目地28B、及び横目地14、更に、緊張部の後貼断熱パネル片2´の周囲、及び押出成形セメント板2Aと、カーテンウォールCW、アルミ製窓AWとの取合部の隙間、また、腰水切15と押出成形セメント板下端2Dとの目地隙間14等は、必要に応じてバッカーを用いシーリングで充填閉止する。
また、床には、図9に示す如く、基礎梁FGの上端辺FTと床スラブ表面Sf間にも、受台Bの上端辺BTと床スラブ表面Sf間にも高さBHが100mmの段差が形成出来るため、床スラブ表面Sfには、適宜、床コンセント、電気配線などの設備配管を敷設し、慣用の鋼製床下地30を介してフローリングを張設して二重床とする。
また、壁、天井は、コンクリート打放し仕上げでも、塗装仕上げ、クロス貼り等の適宜の仕上げが採用出来る。
以上の発明の実施態様で得られるPCコンクリート体の外断熱プレストレスト建物は、コンクリートとして、圧縮強度500kg/cm、スランプ8cmの高強度コンクリートを用いること、PC鋼材7A,7Bが鉄製のスパイラルシース3A,3B,3Cの中でグラウト3Fに包まれるため、スパイラルシース3A,3B,3Cの被り厚さもコンクリート中性化距離となって、コンクリート躯体の中性化が抑制出来ることで、鉄筋コンクリート建築物としての寿命は、従来のRC造建築物より、はるかに長寿命となる。
しかも、本発明のプレキャストコンクリート体にプレストレスを導入したコンクリート躯体は、外断熱工法と組合せることにより、耐久性は更に向上する。
また、例え、壁WとリブRで構造体を構成しても、内断熱工法では断熱材を保護するための仕上工事が複雑、且つ煩雑となるが、本発明のプレキャストコンクリート体1は、外面が面一であって断熱パネル2の張着が容易であり、しかも、工場での製作で、フレッシュコンクリートの状態での断熱パネル張着であるため、断熱パネル2の張着が、不陸の無い高い寸法精度の下に実施出来、信頼性の高いプレキャストコンクリート体1が得られ、高品質の外断熱プレストレスト建築物が得られる。
また、従来の現場施工の外断熱工法にあっては、現場での断熱パネルの建込み精度の確保に時間を要したが、本発明の外断熱プレキャストコンクリート体1は、工場製作なので、天候に左右されずに製作出来、現場での工期の短縮化が図れる。
そして、現場では、基礎部工事を除けば、クレーンによる吊込みと、PC鋼材の緊張、定着だけであるため、現場打ちコンクリートの1/2の時間で建て方が出来、しかも、騒音の無い、静かできれいな現場作業となり、周辺住民への迷惑や、第3者災害の少ない状態での建築施工により、新規、且つ高品質のプレストレストPCセメント建築物の提供が可能となる。
従って、本発明で得られる建築物は、プレストレストPC構造と、外断熱工法との組合せであるため、広い空間が得られ、自由な間取り、自由な改装が出来、コンクリートひび割れの無い高耐久で剛性が高く、上階の騒音も抑制出来る建物となる。
また、結露も無く、場所によっての湿度変化の影響も受けない、健康的で、省エネルギー性に富む、快適な居住空間の提供出来る建物となる。
本発明のプレキャストコンクリート体1での構築形態説明図であって、(A)は全体斜視図、(B)は要部の断面説明図である。 本発明に用いるプレキャストコンクリート体1の説明図であって、(A)は全体斜視図、(B)は図2(A)のB方向側面図である。 本発明のプレキャストコンクリート体の配筋状態説明図であって、(A)は、図2(A)の(イ)−(イ)線断面図、(B)は、図2(A)の(ロ)−(ロ)線断面図である。 本発明プレキャストコンクリート体1の配置状態説明図であって、(A)は、壁の横断面図、(B)は壁下端の縦断面図、(C)は壁上端の縦断面図である。 本発明に採用する断熱パネルの説明図であって、(A)は、一部切欠全体斜視図、(B)は横断面図、(C)は縦断面図である。 本発明の型枠説明図であって、(A)は全体正面図、(B)は、図6(A)のB−B線断面図、(C)は、図6(B)の要部拡大説明図である。 本発明の断熱パネル張着説明図であって、(A)は、縦断面拡大図、(B)は使用金具の分解斜視図、(C)は型枠解体後の嵌合具固着状態説明図である。 本発明を実施する建物の説明図であって、(A)は全体斜視図、(B)は図8(A)のB−B線断面図である。 本発明を実施する建物の説明図であって、図8(A)の(9)−(9)線縦断面図である。 本発明の部分説明図であって、(A)は壁上部の縦断面図、(B)は壁下部の縦断面図、(C)は床スラブ端面の縦断面図である。 本発明に適用する腰水切説明図であって、(A)は腰水切配置構造の縦断面図、(B)は取付金具を断熱パネルに止着した状態を示す横断面図、(C)は取付金具の分解斜視図、(D)は腰水切の斜視図である。 従来例1の説明図であって、(A)はPC板の斜視図、(B)はPC板の平面図、(C)はPC板を張設した状態の横断面図である。 従来例2の説明図であって、(A)は断熱PCコンクリート板の一部切欠斜視図、(B)はPC板の断面図、(C)は製造工程説明図であって、(イ)は外板を形成した状態図、(ロ)は断熱層充填状態図、(ハ)は断熱屋上にコンクリート打設した図である。
符号の説明
1 プレキャストコンクリート体(コンクリート体)
1A 接着剤
2 断熱パネル
2´ 断熱パネル片
2A 押出成形セメント板(セメント板)
2B 断熱層
2C 隙間追従シート
1D,2D,2D´ 下端辺(下端)
1T,2T 上端辺(上端)
1L,2L 左側辺
1R,2R 右側辺
3A,3B,3C スパイラルシース(シース管)
3F グラウト
4 カップラーシース
4A カップラー
4E ナット
4F 座金
4G アンカープレート
5,5´ トランペットシース
5A グラウト注入管
5D ホース
6,6´ 支圧板
6B,6B´,6B” 補強筋
6C,6C´ アンカーヘッド
6D´ 孔底部
6E 無収縮モルタル(モルタル)
7A PC鋼棒(PC鋼材)
7B PC鋼より線(PC鋼材)
8,8´,8” 型枠
8A,8A´,8A” ベッド
8B 補強鋼材
8C,8C´ 櫛型
8D 腹起し
8E,8E´ 根太
8F かんざし
8G,8G´ キャンバー
8H,8´H コンクリート止
8I 押え金具
8J 止枠
9A ボルト
9B KPコン
9B´ KPコン表面
9C ねじ
9C´ ストッパー
9D ねじ
9D´ 皿ねじ
9G シート
9H 蒸気管
10 受具
10´ 嵌合具
10A 上端辺
10B,10B´ 下端辺
10C,10C´ 軸部
10D 仕切り
11A 縦筋(壁縦筋)
11B 横筋(壁横筋)
11C 主筋(リブ主筋)
11D 帯筋(リブ帯筋)
12A,12B 床スラブ筋
12C 主筋(ジョイスト梁主筋)
12D 肋筋
12E 腹筋
13 外壁タイル(タイル)
14 横目地(目地)
14´ 床スラブ目地
14A シーリング
15 腰水切
15A 立上り辺
15B 座板
15C ねじ
15F 立下り辺
15P アンカー板
15S 水切辺
15U 斜辺
16 取付金具
16A 固定部
16A´ 屈曲部
16A” 固定片
16B 可動部
16B´ アンカー片
16C ボルト
16D ナット
17 笠木
19 アスファルト防水(防水層)
19A 断熱材
19B 透明断熱材
19C 均しモルタル
23 建築物
28A,28B 縦目地(目地)
29 鉄骨造建物
30 鋼製床下地
30A フローリング
AF 背面(条溝背面)
AG 条溝(通気層)
AG´ 台形条溝(条溝、通気層)
ar 空気
AS 傾斜側面
AW アルミ製窓
B,B0 受台
BG 切欠溝
C0 捨コンクリート
C1,C2 接合部(弯曲接合部)
C1´,C2´ 弯曲鋼板
CW カーテンウォール
d1,d2,d3,d4 段差
EV エレベータースペース
FG 基礎梁
FS 耐圧版
G ジョイスト梁
GB ジョイスト梁元端
GF ジョイスト梁先端
GL 地面
GS ジョイスト梁後部
GT ジョイスト梁前部
GW,GW´ ジョイスト梁幅
H1 切欠孔
H1´,H1”,H3,H3´,H25,H26 欠込み
H2 皿ねじ挿入用孔
H15 空気孔
H18 長孔
OF 事務所
OR ルーバー(目隠しルーバー)
PS パイプシャフト
R リブ
RL,RL´,GH,GH´ 突出長
RB リブ元端
RF リブ先端
RS リブ下部
RT リブ上部
RW,RW´ リブ幅
S 床スラブ(コンクリート床スラブ)
S9 間隔
SF 床スラブ前端辺
Sf 床スラブ表面
SS 床スラブ後部
ST 床スラブ前部
SK 階段
W 壁(コンクリート壁)
WC 便所(トイレ)

Claims (10)

  1. 押出成形セメント板(2A)と断熱層(2B)とから成り、内部に通気層(AG,AG´)を備えた断熱パネル(2)を外面に一体化したコンクリート壁(W)部と、コンクリート壁(W)と同幅のコンクリート床スラブ(S)部とを、弯曲接合部(C1)で一体化し、コンクリート壁(W)上端には、床スラブ表面(Sf)より突出した受台(B)を、コンクリート壁(W)の受台(B)下部前面には、適所に配置した欠込み(H1´)を、該欠込み(H1´)対応位置には、断熱パネル片(2´)を切取って切欠孔(H1)を形成したプレストレス導入用のプレキャストコンクリート体(1)を準備し、該プレキャストコンクリート体(1)相互を、コンクリート床スラブ(S)の前端辺(SF)の対向衝合形態で、上下左右にPC鋼材(7A,7B)で緊張、定着し、断熱パネル切欠孔(H1)を断熱パネル片(2´)で嵌合修復する、プレキャストコンクリート体外断熱プレストレスト建物の構築方法。
  2. プレキャストコンクリート体(1)の形成に用いる断熱パネル(2)は、押出成形セメント板(2A)が、内面に断面左右対称の台形条溝(AG´)を含む通気用条溝(AG,AG´)群を並列縦設し、断熱層(2B)が、セメント板(2A)内面に層着した断熱パネル(2)を用いる、請求項1の構築方法。
  3. プレキャストコンクリート体(1)の形成に際し、断熱パネル(2)をコンクリート壁(W)外面に、フレッシュコンクリート状態下で層着し、セメント板(2A)側から挿入した皿ねじ(9D´)をコンクリート壁(W)内に配置したプラスチック製KPコン(9B)に、皿ねじ(9D´)下端がKPコン保持ねじ(9C)上端と間隔(S9)を保つ形態に螺着する、請求項1又は2の構築方法。
  4. プレキャストコンクリート体(1)の形成に用いる断熱パネル(2)は、セメント板(2A)が、左側辺(2L)では断熱層(2B)より小段差(d1)突出し、右側辺(2R)では断熱層(2B)より大段差(d2)入り込み、下端辺(2D)では断熱層(2B)より小段差(d3)突出し、上端辺(2T)では断熱層(2B)より大段差(d4)入り込む形態である、請求項1乃至3のいずれか1項の構築方法。
  5. プレキャストコンクリート体(1)の形成に際し、コンクリート壁(W)は、左側辺(1L)では断熱層(2B)と面一であり、右側辺(1R)では断熱層(2B)より段差(d2)入り込み、上端辺(1T)では断熱層(2B)より段差(d3)入り込み、下端辺(1D)では、断熱層(2B)より段差(d3)突出した形態にする、請求項1乃至4のいずれか1項の構築方法。
  6. プレキャストコンクリート体(1)は、壁(W)の内面にはリブ(R)群を、床スラブ(S)の下面にはジョイスト梁(G)群を備え、各リブ(R)とジョイスト梁(G)とは、弯曲接合部(C2)で連続している、請求項1乃至5のいずれか1項の構築方法。
  7. プレキャストコンクリート体(1)の形成は、受台(B)が上面平坦であり、受台(B)両側辺及び床スラブ(S)両側辺のスパイラルシース(3B,3C)配置部には、欠込み(H3)を備えた形態にする、請求項1乃至6のいずれか1項の構築方法。
  8. 床スラブ(S)にプレストレスを導入したPC鋼材(7B)は、壁(W)の欠込み(H1´)内のアンカープレート(6)を介したアンカーヘッド(6C)で端部を定着し、該欠込み(H1´)に無収縮モルタル(6E)を充填し、欠込み(H1´)前面の切欠孔(H1)は、外周に隙間追従シート(2C)を配置した断熱パネル片(2´)で嵌着補修する、請求項1乃至7のいずれか1項の構築方法。
  9. 基礎梁(FG)上端に、基礎床スラブ表面(Sf)より突出した受台(B0)を形成し、各プレキャストコンクリート体(1)は、コンクリート壁下端辺(1D)を受台(B0,B)上に載置して上下接続し、基礎梁(FG)内に下端を埋設支承したPC鋼材(7A)を各プレキャストコンクリート体(1)に貫通して最上端の受台(B)でPC鋼材(7A)を緊張、定着する、請求項1乃至8のいずれか1項の構築方法。
  10. 固定部(16A)、可動部(16B)、ボルト(16C)及びナット(16D)を備えた取付金具(16)を、押出成形セメント板(2A)の断面左右対称の台形条溝(AG´)下端に挿入して締着固定し、立上り辺(15A)から引続く斜辺(15U)、立下り辺(15F)、及び立下り辺(15F)から後方に延出し、空気孔(H15)と下方突出のアンカー板(15P)とを有する座板(15B)を備えた腰水切(15)を、立上り辺(15A)を取付金具(16)の固定部(16A)に固着することにより、腰水切(15)を断熱パネル(2)に取付ける、請求項1乃至9のいずれか1項の構築方法。
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