JP2017114187A - タイヤ構造体 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両走行時において不整地の様々な起伏に追随しやすく、パンクもしないタイヤ構造体を提供すること。【解決手段】一側にサイドウォール部4が形成されるとともに他側が開放端3となるリング部5を備えたタイヤ本体1と、タイヤ本体1の内周面側に配設され、タイヤ本体1の内周面に接してリング部5外方から受ける力を緩衝する板バネ部13を備えたフレーム11とを有するようにした。これによって起伏の凹凸から衝撃を受けたタイヤ本体1のリング部5は板バネ部13とともに変形して衝撃を緩衝することができるため、このようなタイヤ構造体を装着した車両では走行において大小様々な起伏に追随することができ、走行においてタイヤがパンクすることもない。【選択図】図4
Description
本発明は車両用のタイヤ構造体に関するものである。
整地されていたり舗装されていたりする走行しやすい道ではない、いわゆる不整地を走行することを主目的とする車両がある。このような車両として例えば農耕地で使用するトラクター等の車両、災害地や荒れ地で救助活動をする災害救助用の四輪駆動車、敢えてダートコースで行うオフロードレース用の四輪駆動車等が挙げられる。
このような車両では普通自動車とは異なるタイヤを使用することが一般的である。例えばトラクターでは耕起された起伏が大きな柔らかい農耕地(雨天には粘着性も大きい)でスリップせず、又沈まず、かつしっかりタイヤが土にグリップするように普通乗用車のタイヤに比べて幅広で大きな凸状のパターンの滑り止めが形成されるようになっている。このようなトラクターのタイヤの一例として特許文献1及び2を挙げる。
このような車両では普通自動車とは異なるタイヤを使用することが一般的である。例えばトラクターでは耕起された起伏が大きな柔らかい農耕地(雨天には粘着性も大きい)でスリップせず、又沈まず、かつしっかりタイヤが土にグリップするように普通乗用車のタイヤに比べて幅広で大きな凸状のパターンの滑り止めが形成されるようになっている。このようなトラクターのタイヤの一例として特許文献1及び2を挙げる。
しかし、タイヤの凸状のパターンを変更したり、タイヤの幅を変更したりすることでは、様々な異なる条件の農地に対応させることには限界がある。また、農地以外のすべての不整地、例えば災害地や荒れ地に対しても同様である。特に災害地では崖崩れで崩壊した土砂の上を走行したり、河川氾濫や津波等で様々な流出物が行く手を阻む上をパンクせずに走行することを求められたりもする。このようなことから、従来から走行する不整地の地形の起伏に対する追随性が高くパンクしないタイヤ構造体が求められていた。
本発明はこのような従来技術の問題に着目してなされたものである。その目的は、車両走行時において不整地の様々な起伏に追随しやすく、パンクもしないタイヤ構造体を提供することである。
本発明はこのような従来技術の問題に着目してなされたものである。その目的は、車両走行時において不整地の様々な起伏に追随しやすく、パンクもしないタイヤ構造体を提供することである。
上記課題を解決するために第1の手段では、一側にサイドウォール部が形成されるとともに他側が開放端となるリング部を備えたタイヤ本体と、前記タイヤ本体の内周面側に配設され、少なくとも前記リング部の内周面に接して前記リング部外方から受ける力を緩衝するバネ部を備えたフレームとを有するようにした。
このように構成されるタイヤ構造体からなるタイヤを車両に使用することで、タイヤ本体のリング部が接地した地形に大きな凹凸があってリング部にかかる衝突時の荷重(外からの衝撃圧力)が発生した場合には、リング部を介してリング部とともにバネ部が適宜撓みあるいは圧縮されて変形する。タイヤは全体として凹凸に応じて変形することとなり衝撃が緩衝され車両自体の姿勢が保たれることとなる。一旦変形したバネ部は付勢されたことによって弾性エネルギーが蓄積され、変形後はこのエネルギーを反力として原形状に復帰するためタイヤ構造体の形状は定形に保たれる。
このような構成によって、起伏の凹凸から衝撃を受けたタイヤ本体のリング部はバネ部とともに変形して衝撃を緩衝する(吸収する)ため、不整地の様々な起伏に追随することができ車両は安定して走行することができる。また、車両の走行においてパンクもしないため不整地で使用する車両に広く使用することに好適なタイヤ構造体を提供することができる。
このように構成されるタイヤ構造体からなるタイヤを車両に使用することで、タイヤ本体のリング部が接地した地形に大きな凹凸があってリング部にかかる衝突時の荷重(外からの衝撃圧力)が発生した場合には、リング部を介してリング部とともにバネ部が適宜撓みあるいは圧縮されて変形する。タイヤは全体として凹凸に応じて変形することとなり衝撃が緩衝され車両自体の姿勢が保たれることとなる。一旦変形したバネ部は付勢されたことによって弾性エネルギーが蓄積され、変形後はこのエネルギーを反力として原形状に復帰するためタイヤ構造体の形状は定形に保たれる。
このような構成によって、起伏の凹凸から衝撃を受けたタイヤ本体のリング部はバネ部とともに変形して衝撃を緩衝する(吸収する)ため、不整地の様々な起伏に追随することができ車両は安定して走行することができる。また、車両の走行においてパンクもしないため不整地で使用する車両に広く使用することに好適なタイヤ構造体を提供することができる。
ここに「バネ部」を有するフレームは、両側にサイドウォールがあり空気を充填するゴムチューブを備えた通常の構造のタイヤに使用するタイヤ用フレームとは機能が異なる。タイヤ用フレームでも精密な計測をすれば物理学的には圧力を受けて撓むが、むしろタイヤ用フレームはタイヤが凹凸に応じて容易に変形しないように支える骨格的な部材であり本発明のようにバネ力を期待するものではない。
「バネ部」は、リング部に衝撃圧力がかかる際にその圧力を受けて伸縮したり撓んだりして付勢力を発生させる部材であり、その具体的構成として、例えば板バネが挙げられる。板バネは下記するように例えば放射状に複数のバネ板片が延出するような構成であってもよく、複数のバネ板片となっていない構成でもよい。板バネで構成する場合には面方向がタイヤ本体の内周面方向を向くように配置することがなるべく多くの面でタイヤ本体と接して衝撃圧力を受けることができるのでよい。しかし、リング部の内周面だけと接するようにしてもよい。また、板バネではなく例えばコイルバネで構成されてもよい。その場合にはタイヤ本体の中心側からリング部内周面方向に向かってバネの軸線が配置されるように複数のコイルバネを放射状に配置することがよい。
「バネ部」はフレームと一体成形してもよく、フレームとは異なる素材で構成するようにしてもよい。一体成形すると接合部が形成されないため、接合面での部材接触による強度劣化がなく、フレームと同一素材を使用することができるため特によい。フレームの素材としては例えばプラスチック素材、例えばABS樹脂、ナイロン樹脂、ポリカーボネートのような高強度のエンジニアリングプラスチックを使用することがよい。また、合金を用いることがよい。合金としては例えばステンレス合金、高強度アルミ合金、マグネシウム合金、チタン合金等がよい。また、カーボン素材を使用することもよい。
「タイヤ本体」としては例えば通常のタイヤと同じゴム素材を使用することがよい。フレームで保持していることと、バネ板部の動きの追随性からタイヤ本体は素材単独で他の素材をインサートせずに成形することがよい。バネ板部の動きの追随性が問題ないのであれば通常のタイヤと同じように例えば繊維ベルトやスチールベルトのような補強層、あるいはラジアルカーカスのような要素を単独あるいは複数を積層状にインサートしたタイヤ本体としてもよい。
また、タイヤ本体が「一側にサイドウォール部が形成されるとともに他側が開放端となるリング部を備える」構成であるのは、通常のタイヤ本体のように両側にサイドウォール部が形成されていると、リング部がサイドウォール部によって両側から支えられる構造となり、リング部の地形への追随性がかえってよくないことと、リング部を含むフレームのタイヤ本体内周面への取り付けが困難であることに基づく。
「バネ部」は、リング部に衝撃圧力がかかる際にその圧力を受けて伸縮したり撓んだりして付勢力を発生させる部材であり、その具体的構成として、例えば板バネが挙げられる。板バネは下記するように例えば放射状に複数のバネ板片が延出するような構成であってもよく、複数のバネ板片となっていない構成でもよい。板バネで構成する場合には面方向がタイヤ本体の内周面方向を向くように配置することがなるべく多くの面でタイヤ本体と接して衝撃圧力を受けることができるのでよい。しかし、リング部の内周面だけと接するようにしてもよい。また、板バネではなく例えばコイルバネで構成されてもよい。その場合にはタイヤ本体の中心側からリング部内周面方向に向かってバネの軸線が配置されるように複数のコイルバネを放射状に配置することがよい。
「バネ部」はフレームと一体成形してもよく、フレームとは異なる素材で構成するようにしてもよい。一体成形すると接合部が形成されないため、接合面での部材接触による強度劣化がなく、フレームと同一素材を使用することができるため特によい。フレームの素材としては例えばプラスチック素材、例えばABS樹脂、ナイロン樹脂、ポリカーボネートのような高強度のエンジニアリングプラスチックを使用することがよい。また、合金を用いることがよい。合金としては例えばステンレス合金、高強度アルミ合金、マグネシウム合金、チタン合金等がよい。また、カーボン素材を使用することもよい。
「タイヤ本体」としては例えば通常のタイヤと同じゴム素材を使用することがよい。フレームで保持していることと、バネ板部の動きの追随性からタイヤ本体は素材単独で他の素材をインサートせずに成形することがよい。バネ板部の動きの追随性が問題ないのであれば通常のタイヤと同じように例えば繊維ベルトやスチールベルトのような補強層、あるいはラジアルカーカスのような要素を単独あるいは複数を積層状にインサートしたタイヤ本体としてもよい。
また、タイヤ本体が「一側にサイドウォール部が形成されるとともに他側が開放端となるリング部を備える」構成であるのは、通常のタイヤ本体のように両側にサイドウォール部が形成されていると、リング部がサイドウォール部によって両側から支えられる構造となり、リング部の地形への追随性がかえってよくないことと、リング部を含むフレームのタイヤ本体内周面への取り付けが困難であることに基づく。
また、第2の手段として、前記サイドウォール部には前記リング部中心と同心となる位置に前記開放端方向に突出する筒状部が形成されているようにした。
このような構成とすることで、サイドウォール部の強度が向上し、結果としてタイヤ本チアの強度が増す。また、筒状部を基部としてフレームを装着することができるため、フレームの位置決めも容易に行うことができる。
ここに「筒状部」とは細長く構成され、中がくり抜かれているものを広くいう。必ずしも円筒のみをいうものではない。また、一方の開口部が有底であってもまったく表裏に連通した無底であっても、あるいは一部にフランジ状の張り出しがあってもよい。
また、第3の手段として、前記筒状部の内周面はその軸方向において均等な間隔となるように形成されるようにした。
このような構成とすれば、筒状部の内周面は内幅(円筒ならば内径)は長さ方向に同じ幅となるため、筒状部の内周面と同じ幅の部材を挿入させることができる。そして、その部材とフレームを連結することでフレームを筒状部を基部として固定することが容易となる。
また、第4の手段として、前記フレームの中央にはキャップ部が形成され、前記キャップ部が前記筒状部に嵌合されるようにした。
このように構成すれば、フレームを筒状部にキャップ部を介して装着させることが可能となり、フレームの位置決めが容易となる。また、タイヤ本体の中心付近を包囲するため、タイヤ構造体の中心付近がしっかりと保持されることとなり回転による中心付近の変形が防止される。
このような構成とすることで、サイドウォール部の強度が向上し、結果としてタイヤ本チアの強度が増す。また、筒状部を基部としてフレームを装着することができるため、フレームの位置決めも容易に行うことができる。
ここに「筒状部」とは細長く構成され、中がくり抜かれているものを広くいう。必ずしも円筒のみをいうものではない。また、一方の開口部が有底であってもまったく表裏に連通した無底であっても、あるいは一部にフランジ状の張り出しがあってもよい。
また、第3の手段として、前記筒状部の内周面はその軸方向において均等な間隔となるように形成されるようにした。
このような構成とすれば、筒状部の内周面は内幅(円筒ならば内径)は長さ方向に同じ幅となるため、筒状部の内周面と同じ幅の部材を挿入させることができる。そして、その部材とフレームを連結することでフレームを筒状部を基部として固定することが容易となる。
また、第4の手段として、前記フレームの中央にはキャップ部が形成され、前記キャップ部が前記筒状部に嵌合されるようにした。
このように構成すれば、フレームを筒状部にキャップ部を介して装着させることが可能となり、フレームの位置決めが容易となる。また、タイヤ本体の中心付近を包囲するため、タイヤ構造体の中心付近がしっかりと保持されることとなり回転による中心付近の変形が防止される。
また、第5の手段として、前記筒状部の内周側には駆動源の回転力を受動するハブ部材を固定するようにした。
これによって、ハブ部材によって駆動源の回転力がタイヤ構造体に伝達されることとなる。つまり、駆動源の回転力の駆動伝達が直接タイヤ構造体とならないため、フレームに構造的に無理のある駆動伝達機構との接続構造を採用しなくともよい。駆動源としては通常の石油・天然ガス燃料を使用したエンジンや、電動モーター装置が挙げられる。これらのどれを駆動源としてもよい。
また、第6の手段として、前記ハブ部材と前記キャップ部は前記筒状部に形成された開口部を通して連結固定されているようにした。
これによってハブ部材に対してフレームを中心付近でしっかりと固定させることができ、駆動源の回転力をタイヤ本体に伝達させることが可能となる。
また、第7の手段として、前記ハブ部材と前記キャップ部は前記筒状部の一部又は全部を挟んだ状態で連結固定されるようにした。
これによって、ハブ部材に対してフレームを連結した状態で、同時にハブ部材とフレームでタイヤ本体を挟むため、駆動源の回転力を確実にタイヤ本体全体に伝達することができる。
また、第8の手段として前記ハブ部材は有底の筒状体であって、底部が前記筒状部の先端位置に面して配置されるようにした。
これによって、ハブ部材内周側に駆動源に関する部材、例えば駆動伝達機構を進出させることができ、更にハブ部材の底部とフレームとを連結することでハブ部材に駆動源の回転力をよりタイヤに近い位置で伝達させることができる。
また、第9の手段として、前記駆動源の回転力を伝達する駆動軸は直接的又は間接的に前記ハブ部材の底に連結されているようにした。
これによって、ハブ部材の底部とフレームとを連結し、かつ駆動源とハブ部材の底とを連結することで駆動源の回転力が伝達されることとなる。ここに「駆動軸が直接的又は間接的にハブ部材の底に連結され」とは駆動源の駆動軸が直接ハブ部材の底に連結される場合と、途中に例えば駆動伝達機構のような中間部材を介在させる場合の両方があることを示し、例えば回転速度やトルクを変更する場合には間接的に接続することがよい。また、その場合にはハブ部材内部に駆動伝達機構を配置することが可能となり、構造がコンパクト化する。
これによって、ハブ部材によって駆動源の回転力がタイヤ構造体に伝達されることとなる。つまり、駆動源の回転力の駆動伝達が直接タイヤ構造体とならないため、フレームに構造的に無理のある駆動伝達機構との接続構造を採用しなくともよい。駆動源としては通常の石油・天然ガス燃料を使用したエンジンや、電動モーター装置が挙げられる。これらのどれを駆動源としてもよい。
また、第6の手段として、前記ハブ部材と前記キャップ部は前記筒状部に形成された開口部を通して連結固定されているようにした。
これによってハブ部材に対してフレームを中心付近でしっかりと固定させることができ、駆動源の回転力をタイヤ本体に伝達させることが可能となる。
また、第7の手段として、前記ハブ部材と前記キャップ部は前記筒状部の一部又は全部を挟んだ状態で連結固定されるようにした。
これによって、ハブ部材に対してフレームを連結した状態で、同時にハブ部材とフレームでタイヤ本体を挟むため、駆動源の回転力を確実にタイヤ本体全体に伝達することができる。
また、第8の手段として前記ハブ部材は有底の筒状体であって、底部が前記筒状部の先端位置に面して配置されるようにした。
これによって、ハブ部材内周側に駆動源に関する部材、例えば駆動伝達機構を進出させることができ、更にハブ部材の底部とフレームとを連結することでハブ部材に駆動源の回転力をよりタイヤに近い位置で伝達させることができる。
また、第9の手段として、前記駆動源の回転力を伝達する駆動軸は直接的又は間接的に前記ハブ部材の底に連結されているようにした。
これによって、ハブ部材の底部とフレームとを連結し、かつ駆動源とハブ部材の底とを連結することで駆動源の回転力が伝達されることとなる。ここに「駆動軸が直接的又は間接的にハブ部材の底に連結され」とは駆動源の駆動軸が直接ハブ部材の底に連結される場合と、途中に例えば駆動伝達機構のような中間部材を介在させる場合の両方があることを示し、例えば回転速度やトルクを変更する場合には間接的に接続することがよい。また、その場合にはハブ部材内部に駆動伝達機構を配置することが可能となり、構造がコンパクト化する。
また、第10の手段として、前記フレームと前記ハブ部材は前記フレーム側から固定手段によって固定されているようにした。
これによって、ハブ部材を駆動源側に先に取り付けておき、タイヤ本体とともにフレームをタイヤ本体側からハブ部材に固定させることができ、車両からタイヤ本体とフレームのみを容易に取り外すことができる。
ここに「固定手段」とは例えばネジとネジ穴であり、フレームに形成した透孔をハブ部材側に形成されたネジ穴に照合させた状態でフレーム側からネジを螺合させてフレームをハブ部材に固定する。あるいは、例えばハブキャップを使用してもよい。この場合ではフレームの外方からハブキャップでフレームを押さえ、ハブキャップの透孔とハブ部材側に形成されたネジ穴を照合させた状態でネジを螺合させてフレームをハブ部材に固定するようにする。
また第11の手段として、駆動源側のハウジングは前記ハブ部材の内部に進出させられ、前記ハブ部材はハウジング外周に対して軸受け部材によって保持されるようにした。
これによって、タイヤ本体とフレームはハブ部材と一緒に駆動源からの回転力によって回転させられると同時にハブ部材はハウジングの外周に支持されながら自転することとなるため、片持ち梁状に保持されるタイヤ本体とフレームをハブ部材によってしっかりと支持させることができる。
これによって、ハブ部材を駆動源側に先に取り付けておき、タイヤ本体とともにフレームをタイヤ本体側からハブ部材に固定させることができ、車両からタイヤ本体とフレームのみを容易に取り外すことができる。
ここに「固定手段」とは例えばネジとネジ穴であり、フレームに形成した透孔をハブ部材側に形成されたネジ穴に照合させた状態でフレーム側からネジを螺合させてフレームをハブ部材に固定する。あるいは、例えばハブキャップを使用してもよい。この場合ではフレームの外方からハブキャップでフレームを押さえ、ハブキャップの透孔とハブ部材側に形成されたネジ穴を照合させた状態でネジを螺合させてフレームをハブ部材に固定するようにする。
また第11の手段として、駆動源側のハウジングは前記ハブ部材の内部に進出させられ、前記ハブ部材はハウジング外周に対して軸受け部材によって保持されるようにした。
これによって、タイヤ本体とフレームはハブ部材と一緒に駆動源からの回転力によって回転させられると同時にハブ部材はハウジングの外周に支持されながら自転することとなるため、片持ち梁状に保持されるタイヤ本体とフレームをハブ部材によってしっかりと支持させることができる。
また、第12の手段として、前記バネ部は中央寄りから放射状に延出された複数のバネ板片から構成されるようにした。
このようにバネ部をバネ板片とすれば、フレームと一体成形的にバネ部を構成することが可能となり、板バネとして撓むことで付勢力(バネ力)を発生させるため、バネ板片の幅や数や板厚を調整したり素材を変更することで容易にバネ力を調整することが可能となる。また、板バネ状であるためタイヤ本体の内周に沿わせやすく嵩張ることもなく重量も軽減できる。バネ板片は面側が常にタイヤ本体のサイドウォール部とリング部の内周面を向くように配置されていても、そうではなくともよい。
複数のバネ板片はすべて同じ形状であることがリング部の全周にわたってバランスのよい付勢力が発生することとなってよい。隣接するバネ板片の間隔が狭くバネ板片の数が少ない場合には碗形状に膨出した膨出部にスリットを入れた形状となるがその場合もバネ板片と解釈すことが可能である。
また、第13の手段として、前記バネ部は前記リング部及び前記サイドウォール部の少なくとも一方の内周面に面で密着する部分を有するように構成した。
このように構成すると、リング部及び前記サイドウォール部への外部からの衝撃圧力に対してバネ部の応答性がよくなり、凹凸に対する追随性が向上する。
密着させる場合にはすべてが密着することがタイヤ本体の定形性を維持させて保持するためにはよいが、主として密着させることの保持効率がよい面で密着させるようにして一部は離れているように構成してもよい。
また、第14の手段として、前記リング部中心を回転中心として回転対称となるように又は前記リング部中心を通る対称軸で線対称となるように構成した。
このような構成であれば、タイヤ構造体の全周にわたって外からの衝撃圧力に対してバネ部は均等に変形できることとなり、また回転する際の車両の車輪としての安定性も向上する。
このようにバネ部をバネ板片とすれば、フレームと一体成形的にバネ部を構成することが可能となり、板バネとして撓むことで付勢力(バネ力)を発生させるため、バネ板片の幅や数や板厚を調整したり素材を変更することで容易にバネ力を調整することが可能となる。また、板バネ状であるためタイヤ本体の内周に沿わせやすく嵩張ることもなく重量も軽減できる。バネ板片は面側が常にタイヤ本体のサイドウォール部とリング部の内周面を向くように配置されていても、そうではなくともよい。
複数のバネ板片はすべて同じ形状であることがリング部の全周にわたってバランスのよい付勢力が発生することとなってよい。隣接するバネ板片の間隔が狭くバネ板片の数が少ない場合には碗形状に膨出した膨出部にスリットを入れた形状となるがその場合もバネ板片と解釈すことが可能である。
また、第13の手段として、前記バネ部は前記リング部及び前記サイドウォール部の少なくとも一方の内周面に面で密着する部分を有するように構成した。
このように構成すると、リング部及び前記サイドウォール部への外部からの衝撃圧力に対してバネ部の応答性がよくなり、凹凸に対する追随性が向上する。
密着させる場合にはすべてが密着することがタイヤ本体の定形性を維持させて保持するためにはよいが、主として密着させることの保持効率がよい面で密着させるようにして一部は離れているように構成してもよい。
また、第14の手段として、前記リング部中心を回転中心として回転対称となるように又は前記リング部中心を通る対称軸で線対称となるように構成した。
このような構成であれば、タイヤ構造体の全周にわたって外からの衝撃圧力に対してバネ部は均等に変形できることとなり、また回転する際の車両の車輪としての安定性も向上する。
また、第15の手段として、前記リング部と前記サイドウォール部の内周面が曲面によって連続的に接続されているようにした。
また、第16の手段として、前記リング部と前記サイドウォール部の外周面は曲面によって連続的に接続されているようにした。
もし、リング部やサイドウォール部が不連続な面であるとすると、衝撃圧力によって変形する際にその不連続な部分に影響されて屈曲する部分が発生して地形の凹凸に必ずしも追随した変形とならない可能性もある。これらの手段のように構成することで、そのようなおそれがなくなる。
また、第17の手段として、少なくとも前記リング部の外周には滑り止め用のパターンが形成されるようにした。
これによって、車両の走行の際にタイヤ本体のグリップ力が増すため、滑りやすい場所での走行に有利である。
また、第16の手段として、前記リング部と前記サイドウォール部の外周面は曲面によって連続的に接続されているようにした。
もし、リング部やサイドウォール部が不連続な面であるとすると、衝撃圧力によって変形する際にその不連続な部分に影響されて屈曲する部分が発生して地形の凹凸に必ずしも追随した変形とならない可能性もある。これらの手段のように構成することで、そのようなおそれがなくなる。
また、第17の手段として、少なくとも前記リング部の外周には滑り止め用のパターンが形成されるようにした。
これによって、車両の走行の際にタイヤ本体のグリップ力が増すため、滑りやすい場所での走行に有利である。
上記発明のタイヤ構造体では、起伏の凹凸から衝撃を受けたタイヤ本体のリング部はバネ部とともに変形して衝撃を緩衝することができるため、このようなタイヤ構造体を装着した車両では走行において大小様々な起伏に追随することができ、走行においてタイヤがパンクすることもない。
以下、本発明の具体的な実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1、図4及び図6に示すように、本発明の実施の形態のタイヤ構造体の一部をなすタイヤ本体1は中央に表裏に連通する横断面が円形形状となる連通穴2を有する碗形状の外形の合成ゴム製の一体成形品である。より正確には、通常のドーナツ形状の概ね円環体(トーラス体)となるタイヤを中央の連通穴の軸線方向と直交する方向で均等に2分割した立体的形状をなしている。タイヤ本体1の一方の側面(つまり碗形状の縁側)は開放端部3とされており、開放端部3形状は真円となって同一平面上に存在する。
図1(a)に示すように開放端部3側にタイヤ本体1の円環体部分の内周面1aが露出する。タイヤ本体1の円環体部分は開放端部3に隣接したタイヤ接地部となるリング状のベルト部4と、ベルト部4に包囲され連通穴2の外側開口部2a位置まで進出する周方向及び径方向に外に凸となるように湾曲したサイドウォール部5とから構成されている。ベルト部4とサイドウォール部5とは滑らかに連続的に構成され両者の境界面は不明瞭である。ベルト部4とベルト部4寄りのサイドウォール部5は同じ厚さに構成され、サイドウォール部5の基部寄りは徐々に肉厚となるように構成されている。
タイヤ本体1の外周面1b(つまりベルト部4とサイドウォール部5の外周面)には連通穴2の外側開口部2a位置から開放端部3にかけて複数の(本実施の形態では12本の)滑り止め用のパターンとしてラグ6が形成されている。ラグ6は連通穴2の外側開口部2a位置を基点として放射状に各々均等な間隔で配置され、横断面台形形状に構成されている。また、ラグ6は連通穴2の外側開口部2aから開放端部3に向かって徐々に幅広かつ嵩高となるように構成されている。
図1、図4及び図6に示すように、本発明の実施の形態のタイヤ構造体の一部をなすタイヤ本体1は中央に表裏に連通する横断面が円形形状となる連通穴2を有する碗形状の外形の合成ゴム製の一体成形品である。より正確には、通常のドーナツ形状の概ね円環体(トーラス体)となるタイヤを中央の連通穴の軸線方向と直交する方向で均等に2分割した立体的形状をなしている。タイヤ本体1の一方の側面(つまり碗形状の縁側)は開放端部3とされており、開放端部3形状は真円となって同一平面上に存在する。
図1(a)に示すように開放端部3側にタイヤ本体1の円環体部分の内周面1aが露出する。タイヤ本体1の円環体部分は開放端部3に隣接したタイヤ接地部となるリング状のベルト部4と、ベルト部4に包囲され連通穴2の外側開口部2a位置まで進出する周方向及び径方向に外に凸となるように湾曲したサイドウォール部5とから構成されている。ベルト部4とサイドウォール部5とは滑らかに連続的に構成され両者の境界面は不明瞭である。ベルト部4とベルト部4寄りのサイドウォール部5は同じ厚さに構成され、サイドウォール部5の基部寄りは徐々に肉厚となるように構成されている。
タイヤ本体1の外周面1b(つまりベルト部4とサイドウォール部5の外周面)には連通穴2の外側開口部2a位置から開放端部3にかけて複数の(本実施の形態では12本の)滑り止め用のパターンとしてラグ6が形成されている。ラグ6は連通穴2の外側開口部2a位置を基点として放射状に各々均等な間隔で配置され、横断面台形形状に構成されている。また、ラグ6は連通穴2の外側開口部2aから開放端部3に向かって徐々に幅広かつ嵩高となるように構成されている。
タイヤ本体1の連通穴2位置には筒状部7が形成されている。筒状部7は外側開口部2aを基部として開放端部3方向に向かって延出されている。筒状部7の先端には内方に張り出したフランジ9が形成されている。フランジ9の内周縁は真円形状に形成された内側開口部2bを構成する。筒状部7の内周面7aはすなわち連通穴2となる。筒状部7の外周面7bはサイドウォール部5の内周面(つまり円環体部分の内周面1a)と滑らかに連続的に接続されている。筒状部7の外周面7bは先端ほど外径が小さくなるようなテーパー面に構成されている。一方、筒状部7の内周面7aの径は軸方向に均等長さとなるように構成されている。つまり、筒状部7は先端ほど肉厚が薄くなるように構成されている。連通穴2の軸心はタイヤ本体1の中心と一致する。外側開口部2aに面した内周面7a側には全周にわたって内周面7aよりも広い径となる棚部8が形成されている。
タイヤ本体1はタイヤ本体1の中心で回転対称、かつタイヤ本体1の中心を通る直線(つまり直径方向)で線対称な形状とされている。
タイヤ本体1はタイヤ本体1の中心で回転対称、かつタイヤ本体1の中心を通る直線(つまり直径方向)で線対称な形状とされている。
次に、同じくタイヤ構造体の一部をなすタイヤ本体1の内周面1a側に配設されるタイヤフレーム11について説明する。
図2、図4及び図6に示すように、タイヤフレーム11は中央に配置されたキャップ部12と、キャップ部12の周囲に形成された複数の(本実施の形態では6枚の)板バネ部13から構成されたABS樹脂製の一体成型品である。キャップ部12は先端ほど小径となる肉厚の均一な壁部で構成されたテーパー状の円筒体である。キャップ部12の先端には内方に張り出したフランジ14が形成されている。フランジ14内周縁はタイヤ本体1の筒状部7の内側開口部2bと同径となる開口部14aを構成する。キャップ部12の内周面12aの形状はタイヤ本体1の筒状部7の外周面7b形状と雄型雌型の関係で嵌合される形状とされている。
各板バネ部13は同形状で隣接する同士が均等な間隔で配置された片持ち梁状に延出された弾性部材である。各板バネ部13はキャップ部12の面に沿って連続的な面として構成される。各板バネ部13は図2(a)のキャップ部12の基部位置Bを基準として基部よりにおいてキャップ部12後方に延出させられ、外方に拡がりながら湾曲させられ方向転換してキャップ部12先端方向に延出されている。
各板バネ部13の前端はキャップ部12前面よりも若干前方に進出させられている。各板バネ部13はキャップ部12の基部位置Bから等幅で延出され、タイヤフレーム11のタイヤ本体1への配設状態においてそのサイドウォール部5及びベルト部4と密着する。タイヤフレーム11はタイヤフレーム11の中心(開口部14aの中心)で回転対称、かつタイヤフレーム11の中心を通り、かつ板バネ部13の中央あるいは隣接する板バネ部13間の中央を通る直線で線対称な形状とされている。
このような構成のタイヤフレーム11は板バネ部13に荷重がかかるとその荷重を自身が撓んで変形することで弾性エネルギーに変換して蓄積し、変形後はこの弾性エネルギーを反力(付勢力)として原形状に復帰する。
図2、図4及び図6に示すように、タイヤフレーム11は中央に配置されたキャップ部12と、キャップ部12の周囲に形成された複数の(本実施の形態では6枚の)板バネ部13から構成されたABS樹脂製の一体成型品である。キャップ部12は先端ほど小径となる肉厚の均一な壁部で構成されたテーパー状の円筒体である。キャップ部12の先端には内方に張り出したフランジ14が形成されている。フランジ14内周縁はタイヤ本体1の筒状部7の内側開口部2bと同径となる開口部14aを構成する。キャップ部12の内周面12aの形状はタイヤ本体1の筒状部7の外周面7b形状と雄型雌型の関係で嵌合される形状とされている。
各板バネ部13は同形状で隣接する同士が均等な間隔で配置された片持ち梁状に延出された弾性部材である。各板バネ部13はキャップ部12の面に沿って連続的な面として構成される。各板バネ部13は図2(a)のキャップ部12の基部位置Bを基準として基部よりにおいてキャップ部12後方に延出させられ、外方に拡がりながら湾曲させられ方向転換してキャップ部12先端方向に延出されている。
各板バネ部13の前端はキャップ部12前面よりも若干前方に進出させられている。各板バネ部13はキャップ部12の基部位置Bから等幅で延出され、タイヤフレーム11のタイヤ本体1への配設状態においてそのサイドウォール部5及びベルト部4と密着する。タイヤフレーム11はタイヤフレーム11の中心(開口部14aの中心)で回転対称、かつタイヤフレーム11の中心を通り、かつ板バネ部13の中央あるいは隣接する板バネ部13間の中央を通る直線で線対称な形状とされている。
このような構成のタイヤフレーム11は板バネ部13に荷重がかかるとその荷重を自身が撓んで変形することで弾性エネルギーに変換して蓄積し、変形後はこの弾性エネルギーを反力(付勢力)として原形状に復帰する。
次に、同じくタイヤ構造体の一部をなすタイヤ本体1の筒状部7内に配設されるタイヤハブ15について説明する。
図3、図4及び図6に示すように、タイヤハブ15は合金製の円筒体であって、前端側に天井部16が形成され、基端側外周に全周にわたってフランジ17が形成されている。タイヤハブ15の内周面15aの径は軸方向に均等長さとなるように構成されている。タイヤハブ15の外周面15bの径は筒状部7の内周面7aの径と同サイズ(干渉を避けるためごくわずかにタイヤハブ15の外周面15bの径の方が小径)である。天井部16の周囲は前方に張り出したリング部18が形成されている。天井部16にはネジ用の複数の透孔19が形成され、リング部18にはネジ用の複数のネジ穴20が形成されている。
タイヤハブ15の内周面15a側であって基端側には内周面15aよりも若干大径に構成された拡張部15cが形成されている。
図3、図4及び図6に示すように、タイヤハブ15は合金製の円筒体であって、前端側に天井部16が形成され、基端側外周に全周にわたってフランジ17が形成されている。タイヤハブ15の内周面15aの径は軸方向に均等長さとなるように構成されている。タイヤハブ15の外周面15bの径は筒状部7の内周面7aの径と同サイズ(干渉を避けるためごくわずかにタイヤハブ15の外周面15bの径の方が小径)である。天井部16の周囲は前方に張り出したリング部18が形成されている。天井部16にはネジ用の複数の透孔19が形成され、リング部18にはネジ用の複数のネジ穴20が形成されている。
タイヤハブ15の内周面15a側であって基端側には内周面15aよりも若干大径に構成された拡張部15cが形成されている。
次に、このような構成のタイヤ構造体を車両に対して組み付ける際の組み付け構成の一例について説明する。本実施の形態では駆動源としてのブラシレスモーター21を使用した車両である。以下ではタイヤ本体1の内周面1a側を前方とする。
図4〜図6に示すように、タイヤ構造体側ではタイヤ本体1を基準として前方にタイヤフレーム11が配置され、後方にタイヤハブ15が配置される。一方、ブラシレスモーター21は車両から延出される図示しないリニアアクチュエータ先端の第1ハウジング22内に収容され、ネジ23によって後方側が第1ハウジング22内に固定される。第1ハウジング22後方にはOリング24を介してブラシレスモーター21の冷却用のヒートシンク25がネジ26によって固着される。
第1ハウジング22前方には第2ハウジング27がOリング28を介してネジ29によって連結固定される。図6に示すようにブラシレスモーター21の後方側は第1ハウジング22側に収容され、前方側は第2ハウジング27側に収容されることとなる。第2ハウジング27は円筒形形状の外形の本体27Aと後方基部側に形成されたフランジ27Bから構成されている。本体27Aの外径はタイヤハブ15の内周面15aの径よりも若干小さく構成されている。第2ハウジング27の本体27A前端には開口部27aが形成されており、開口部27a内(つまり本体27Aの内周面)にはギアボックス用ケース31がOリング32を介して嵌合される。ブラシレスモーター21の駆動軸21aはギアボックス用ケース31の底面の透孔31aから前方側に突出させられることとなる。
ギアボックス用ケース31にはギアボックス33が配設される。ギアボックス33はベース33Aと回転部33Bから構成されている。ギアボックス33のベース33Aは第2ハウジング27前面にネジ34によって固着される。ベース33A内にはウェーブジェネレーター(遊星歯車装置)35が配設されている。ウェーブジェネレーター35には駆動軸21aの前端が接続され、駆動軸21aの回転を減速させ、かつトルクを増加させることとなる。回転部33Bはウェーブジェネレーター35で減速された回転数で自転して回転を伝達させる。回転部33B前面はそのネジ穴36がタイヤハブ15の天井部16の透孔19に照合されてタイヤハブ15の前方側からネジ42によって固着される。
図4〜図6に示すように、タイヤ構造体側ではタイヤ本体1を基準として前方にタイヤフレーム11が配置され、後方にタイヤハブ15が配置される。一方、ブラシレスモーター21は車両から延出される図示しないリニアアクチュエータ先端の第1ハウジング22内に収容され、ネジ23によって後方側が第1ハウジング22内に固定される。第1ハウジング22後方にはOリング24を介してブラシレスモーター21の冷却用のヒートシンク25がネジ26によって固着される。
第1ハウジング22前方には第2ハウジング27がOリング28を介してネジ29によって連結固定される。図6に示すようにブラシレスモーター21の後方側は第1ハウジング22側に収容され、前方側は第2ハウジング27側に収容されることとなる。第2ハウジング27は円筒形形状の外形の本体27Aと後方基部側に形成されたフランジ27Bから構成されている。本体27Aの外径はタイヤハブ15の内周面15aの径よりも若干小さく構成されている。第2ハウジング27の本体27A前端には開口部27aが形成されており、開口部27a内(つまり本体27Aの内周面)にはギアボックス用ケース31がOリング32を介して嵌合される。ブラシレスモーター21の駆動軸21aはギアボックス用ケース31の底面の透孔31aから前方側に突出させられることとなる。
ギアボックス用ケース31にはギアボックス33が配設される。ギアボックス33はベース33Aと回転部33Bから構成されている。ギアボックス33のベース33Aは第2ハウジング27前面にネジ34によって固着される。ベース33A内にはウェーブジェネレーター(遊星歯車装置)35が配設されている。ウェーブジェネレーター35には駆動軸21aの前端が接続され、駆動軸21aの回転を減速させ、かつトルクを増加させることとなる。回転部33Bはウェーブジェネレーター35で減速された回転数で自転して回転を伝達させる。回転部33B前面はそのネジ穴36がタイヤハブ15の天井部16の透孔19に照合されてタイヤハブ15の前方側からネジ42によって固着される。
一方、第2ハウジング27の本体27Aの外周には後方から順にオイルシール37、スペーサ38、軸受け部材としてのベアリング39が配設される。図6に示すように、組み付け状態においては第2ハウジング27の本体27Aはタイヤハブ15の拡張部15cに面して配置され、拡張部15cと本体27Aの外周との隙間にオイルシール37、スペーサ38、ベアリング39が埋めることとなる。ベアリング39によってタイヤハブ15は第2ハウジング27の外周位置で保持されることとなる。このようにして第1ハウジング22を基点としてタイヤハブ15まで組み付けた駆動伝達系が構成される。ブラシレスモーター21からの駆動力(回転力)はタイヤハブ15に伝達されてタイヤハブ15は第2ハウジング27の周囲で回転することとなる。
このような駆動伝達系のタイヤハブ15に対してタイヤ本体1の筒状部7を嵌合させる。そして、タイヤ本体1の前面から筒状部7にキャップ部12が嵌合されるようにタイヤフレーム11を配設する。この時、タイヤハブ15のフランジ17が筒状部7の棚部8上に収まりその状態でタイヤハブ15のリング部18前面が筒状部7のフランジ9の裏面に当接する。タイヤハブ15の外周面15bと筒状部7の内周面7aは密着する。
また、この時、図6に示すように、筒状部7のフランジ9は前後からタイヤハブ15とタイヤフレーム11によって挟まれることとなる。タイヤフレーム11の板バネ部13はタイヤ本体1の内周面1a(サイドウォール部5及びベルト部4と)に密着状態となる。板バネ部13の先端はタイヤフレーム11の開放端部3と面一となり、開放端部3から外方に突出することはない。最後にOリング40を介してホイールキャップ41をタイヤハブ15の前面で筒状部7のフランジ9とキャップ部12のフランジ14で包囲された空間に収まるように嵌め込む。ホイールキャップ41を取り付けた状態でホイールキャップ41はタイヤフレーム11の開放端部3と面一となり、開放端部3から外方に突出することはない。ホイールキャップ41を介してタイヤハブ15のリング部18のネジ穴20に対してネジ43を螺合させて組み付けは完了する。
このような駆動伝達系のタイヤハブ15に対してタイヤ本体1の筒状部7を嵌合させる。そして、タイヤ本体1の前面から筒状部7にキャップ部12が嵌合されるようにタイヤフレーム11を配設する。この時、タイヤハブ15のフランジ17が筒状部7の棚部8上に収まりその状態でタイヤハブ15のリング部18前面が筒状部7のフランジ9の裏面に当接する。タイヤハブ15の外周面15bと筒状部7の内周面7aは密着する。
また、この時、図6に示すように、筒状部7のフランジ9は前後からタイヤハブ15とタイヤフレーム11によって挟まれることとなる。タイヤフレーム11の板バネ部13はタイヤ本体1の内周面1a(サイドウォール部5及びベルト部4と)に密着状態となる。板バネ部13の先端はタイヤフレーム11の開放端部3と面一となり、開放端部3から外方に突出することはない。最後にOリング40を介してホイールキャップ41をタイヤハブ15の前面で筒状部7のフランジ9とキャップ部12のフランジ14で包囲された空間に収まるように嵌め込む。ホイールキャップ41を取り付けた状態でホイールキャップ41はタイヤフレーム11の開放端部3と面一となり、開放端部3から外方に突出することはない。ホイールキャップ41を介してタイヤハブ15のリング部18のネジ穴20に対してネジ43を螺合させて組み付けは完了する。
上記のように構成することで、上記実施の形態では次のような効果が奏される。
(1)上記のようなタイヤ構造体を使用した車両では、不整地での使用においてタイヤ本体1が起伏の凹凸に衝突するような場合にはタイヤ本体1とともにタイヤフレーム11の板バネ部13が撓んでその衝撃が緩衝されるため、車両自体の安定性が確保される。そして、起伏を脱すればタイヤフレーム11が撓んだ弾性エネルギーによって元の形状に復帰するため、特に大きな起伏のある地形において有利である。また、タイヤ本体1はタイヤチューブを有していないため走行においてタイヤがパンクすることもない。
(2)タイヤ本体1は通常の円環体のタイヤとは異なり片側だけにサイドウォール部5があるだけで内周面1aが大きく露出した形状であるため、タイヤフレーム11の装着が容易である。また、片側だけにサイドウォール部5があり、他側は開放端部3であると起伏の衝撃圧力を受けた場合に最も地形に接する箇所となるベルト部4が撓みやすくなる。更に、そのようにサイドウォール部5が片側だけにあっても中心位置に筒状部7を設けるようにしているため、タイヤ本体1の定形性は保たれてることとなる。また、タイヤ本体1だけでもその定形性は保たれるが、タイヤフレーム11を装着することで多少の外力を受けても変形することがない。
(3)タイヤ構造体は起伏に対してタイヤ本体1とともにタイヤフレーム11の板バネ部13が撓む必要があるが、起伏の衝撃圧力を受ける部分以外は原形状を維持することが望まれる。本実施の形態では中心位置に筒状部7を設け、筒状部7及びサイドウォール部5は特に基部寄りが厚く構成され、更に筒状部7内部にはタイヤハブ15が筒状部7の内周面7aに密着されている。更に、筒状部7のフランジ9は前後からタイヤハブ15とタイヤフレーム11によって挟まれている(筒状部7先端が規制されている)。そのため、これらによってタイヤ構造体全体として起伏に対して撓む部分以外は定形性が十分保たれることとなる。また、タイヤフレーム11はタイヤハブ15に連結させる構造であるため、駆動伝達系とタイヤフレーム11とを連結するためにタイヤフレーム11をタイヤ本体1の筒状部7内部に進出させるような複雑な構成とする必要もない。
(4)タイヤフレーム11の板バネ部13はタイヤ本体1のサイドウォール部5〜ベルト部4の径方向すべてに密着しタイヤ本体1にかかる外力を全周にわたって支えるようになっているため、起伏の部分的な圧力を受けていない場合の走行、例えば平坦な道を走行する場合において走りにむらが生じることがない。
(5)板バネ部13は片持ち梁状に延出されて、起伏の衝撃圧力を受けやすいベルト部4側が最もキャップ部12から遠い位置にあるようにしたため撓みやすくなっている。一方、板バネ部13の中心寄りは相対的に撓みにくくなっており安定した回転が維持されるようになっている。
(6)タイヤハブ15はウェーブジェネレーター35の回転部33Bとベアリング39の離れた位置にある2カ所で保持されて回転し、特にタイヤハブ15の内周の後方位置でベアリング39を介して第2ハウジング27の周囲で保持されることとなるため、回転安定性がよい。
(7)タイヤハブ15の最も奥のタイヤフレーム11の前後方向中央位置というタイヤ構造体に非常に近い位置で回転部33Bは連結されてタイヤハブ15に回転力を伝えるようになっており、駆動伝達系をよりタイヤ構造体に接近させることができ、回転のむらが生じにくくなっている。
(8)タイヤ本体1はサイドウォール部5〜ベルト部4にかけて同厚みで滑らかにかつ連続的に構成されているため、衝撃圧力によって変形する際にタイヤ本体1が不連続におかしな方向で屈曲するようなことはなく、起伏に応じて妥当に変形することとなる。
(9)タイヤ構造体はタイヤフレーム11を備えておりその板バネ部13がクッションとなるため、車両との間にクッション部材、例えばサスペンション等が配設されていなくとも車両として使用することが可能となる。
(1)上記のようなタイヤ構造体を使用した車両では、不整地での使用においてタイヤ本体1が起伏の凹凸に衝突するような場合にはタイヤ本体1とともにタイヤフレーム11の板バネ部13が撓んでその衝撃が緩衝されるため、車両自体の安定性が確保される。そして、起伏を脱すればタイヤフレーム11が撓んだ弾性エネルギーによって元の形状に復帰するため、特に大きな起伏のある地形において有利である。また、タイヤ本体1はタイヤチューブを有していないため走行においてタイヤがパンクすることもない。
(2)タイヤ本体1は通常の円環体のタイヤとは異なり片側だけにサイドウォール部5があるだけで内周面1aが大きく露出した形状であるため、タイヤフレーム11の装着が容易である。また、片側だけにサイドウォール部5があり、他側は開放端部3であると起伏の衝撃圧力を受けた場合に最も地形に接する箇所となるベルト部4が撓みやすくなる。更に、そのようにサイドウォール部5が片側だけにあっても中心位置に筒状部7を設けるようにしているため、タイヤ本体1の定形性は保たれてることとなる。また、タイヤ本体1だけでもその定形性は保たれるが、タイヤフレーム11を装着することで多少の外力を受けても変形することがない。
(3)タイヤ構造体は起伏に対してタイヤ本体1とともにタイヤフレーム11の板バネ部13が撓む必要があるが、起伏の衝撃圧力を受ける部分以外は原形状を維持することが望まれる。本実施の形態では中心位置に筒状部7を設け、筒状部7及びサイドウォール部5は特に基部寄りが厚く構成され、更に筒状部7内部にはタイヤハブ15が筒状部7の内周面7aに密着されている。更に、筒状部7のフランジ9は前後からタイヤハブ15とタイヤフレーム11によって挟まれている(筒状部7先端が規制されている)。そのため、これらによってタイヤ構造体全体として起伏に対して撓む部分以外は定形性が十分保たれることとなる。また、タイヤフレーム11はタイヤハブ15に連結させる構造であるため、駆動伝達系とタイヤフレーム11とを連結するためにタイヤフレーム11をタイヤ本体1の筒状部7内部に進出させるような複雑な構成とする必要もない。
(4)タイヤフレーム11の板バネ部13はタイヤ本体1のサイドウォール部5〜ベルト部4の径方向すべてに密着しタイヤ本体1にかかる外力を全周にわたって支えるようになっているため、起伏の部分的な圧力を受けていない場合の走行、例えば平坦な道を走行する場合において走りにむらが生じることがない。
(5)板バネ部13は片持ち梁状に延出されて、起伏の衝撃圧力を受けやすいベルト部4側が最もキャップ部12から遠い位置にあるようにしたため撓みやすくなっている。一方、板バネ部13の中心寄りは相対的に撓みにくくなっており安定した回転が維持されるようになっている。
(6)タイヤハブ15はウェーブジェネレーター35の回転部33Bとベアリング39の離れた位置にある2カ所で保持されて回転し、特にタイヤハブ15の内周の後方位置でベアリング39を介して第2ハウジング27の周囲で保持されることとなるため、回転安定性がよい。
(7)タイヤハブ15の最も奥のタイヤフレーム11の前後方向中央位置というタイヤ構造体に非常に近い位置で回転部33Bは連結されてタイヤハブ15に回転力を伝えるようになっており、駆動伝達系をよりタイヤ構造体に接近させることができ、回転のむらが生じにくくなっている。
(8)タイヤ本体1はサイドウォール部5〜ベルト部4にかけて同厚みで滑らかにかつ連続的に構成されているため、衝撃圧力によって変形する際にタイヤ本体1が不連続におかしな方向で屈曲するようなことはなく、起伏に応じて妥当に変形することとなる。
(9)タイヤ構造体はタイヤフレーム11を備えておりその板バネ部13がクッションとなるため、車両との間にクッション部材、例えばサスペンション等が配設されていなくとも車両として使用することが可能となる。
上記実施の形態は本発明の原理およびその概念を例示するための具体的な実施の形態として記載したにすぎない。つまり、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明は、例えば次のように変更した態様で具体化することも可能である。
・上記のタイヤ本体1の形状は一例であり、通常のタイヤと同様に他の形態での実施も自由である。例えば径方向の長さに対する前後幅は適宜変更できる。また、ラグ6の有無やラグ6の形状や数も適宜変更可能である。また、筒状部7を設けないようにして構成することも可能である。
・上記のタイヤフレーム11の形状は一例であり他の形態での実施も自由である。例えば上記ではタイヤフレーム11の板バネ部13はタイヤ本体1の内周面1aに沿って延出させるようにしていたが、図7のようにタイヤフレーム45を構成するようにしてもよい。タイヤフレーム45はタイヤ本体1の筒状部7に嵌合されるキャップ部46とキャップ部12の外周の90度ずつずれた位置にキャップ部46と一体形成されている板バネ部47とから構成されている。板バネ部46は端面形状が扇状となるような枠状のにとなるように構成された弾性部材である。板バネ部46は左右の脚46Aと、脚46Aに支持された当接プレート46Bから構成されている。板バネ部46は上記実施の形態の板バネ部13とは異なりタイヤ本体1の内周面1aに沿っていない。当接プレート46Bの外面がベルト部4内周面に当接されるような構成である。
・タイヤフレーム11の板バネ部13(又はタイヤフレーム45の板バネ部47)の代わりにコイルバネを使用するようにしてもよい。その場合はコイルバネの圧縮方向(軸方向)がベルト部4内周面に当接されるような構成とすることがよい。
・上記実施の形態ではタイヤハブ15の外形は円筒形状に構成されていたが、円筒形状以外の例えば正六角形や正八角形のような外径の筒形状とするようにしてもよい。その場合には嵌合される筒状部7の内周面7aも対応する多角形形状に構成する。
・駆動源としては上記ではブラシレスモーター21を一例に挙げたが、通常の燃料を使用するエンジンを駆動源とする車両にの車輪として使用するようにしてもよい。
よい。
・上記実施の形態ではタイヤフレーム11の板バネ部13はタイヤ本体1のサイドウォール部5〜ベルト部4の径方向すべてに密着するような構成であったが、常に径方向のすべてが密着していなければいけないわけではない。例えば一部は常時は密着しておらず外力がかかった際にタイヤ本体1が変形して板バネ部13に密着するような構成でもよい。
・タイヤ本体1、タイヤフレーム11等は適宜素材を変更することは自由である。
その他本発明の趣旨を逸脱しない態様で実施することは自由である。
・上記のタイヤ本体1の形状は一例であり、通常のタイヤと同様に他の形態での実施も自由である。例えば径方向の長さに対する前後幅は適宜変更できる。また、ラグ6の有無やラグ6の形状や数も適宜変更可能である。また、筒状部7を設けないようにして構成することも可能である。
・上記のタイヤフレーム11の形状は一例であり他の形態での実施も自由である。例えば上記ではタイヤフレーム11の板バネ部13はタイヤ本体1の内周面1aに沿って延出させるようにしていたが、図7のようにタイヤフレーム45を構成するようにしてもよい。タイヤフレーム45はタイヤ本体1の筒状部7に嵌合されるキャップ部46とキャップ部12の外周の90度ずつずれた位置にキャップ部46と一体形成されている板バネ部47とから構成されている。板バネ部46は端面形状が扇状となるような枠状のにとなるように構成された弾性部材である。板バネ部46は左右の脚46Aと、脚46Aに支持された当接プレート46Bから構成されている。板バネ部46は上記実施の形態の板バネ部13とは異なりタイヤ本体1の内周面1aに沿っていない。当接プレート46Bの外面がベルト部4内周面に当接されるような構成である。
・タイヤフレーム11の板バネ部13(又はタイヤフレーム45の板バネ部47)の代わりにコイルバネを使用するようにしてもよい。その場合はコイルバネの圧縮方向(軸方向)がベルト部4内周面に当接されるような構成とすることがよい。
・上記実施の形態ではタイヤハブ15の外形は円筒形状に構成されていたが、円筒形状以外の例えば正六角形や正八角形のような外径の筒形状とするようにしてもよい。その場合には嵌合される筒状部7の内周面7aも対応する多角形形状に構成する。
・駆動源としては上記ではブラシレスモーター21を一例に挙げたが、通常の燃料を使用するエンジンを駆動源とする車両にの車輪として使用するようにしてもよい。
よい。
・上記実施の形態ではタイヤフレーム11の板バネ部13はタイヤ本体1のサイドウォール部5〜ベルト部4の径方向すべてに密着するような構成であったが、常に径方向のすべてが密着していなければいけないわけではない。例えば一部は常時は密着しておらず外力がかかった際にタイヤ本体1が変形して板バネ部13に密着するような構成でもよい。
・タイヤ本体1、タイヤフレーム11等は適宜素材を変更することは自由である。
その他本発明の趣旨を逸脱しない態様で実施することは自由である。
1…タイヤ本体、4…リング部、5…サイドウォール部、11…フレーム、13…バネ部としての板バネ部。
Claims (17)
- 一側にサイドウォール部が形成されるとともに他側が開放端となるリング部を備えたタイヤ本体と、
前記タイヤ本体の内周面側に配設され、少なくとも前記リング部の内周面に接して前記リング部外方から受ける力を緩衝するバネ部を備えたフレームとを有することを特徴とするタイヤ構造体。 - 前記サイドウォール部には前記リング部中心と同心となる位置に前記開放端方向に突出する筒状部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ構造体。
- 前記筒状部の内周面はその軸方向において均等な間隔となるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載のタイヤ構造体。
- 前記フレームの中央にはキャップ部が形成され、前記キャップ部は前記筒状部に嵌合されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のタイヤ構造体。
- 前記筒状部の内周側には駆動源の回転力を受動するハブ部材が固定されていることを特徴とする請求項4に記載のタイヤ構造体。
- 前記ハブ部材と前記キャップ部は前記筒状部に形成された開口部を通して連結固定されていることを特徴とする請求項5に記載のタイヤ構造体。
- 前記ハブ部材と前記キャップ部は前記筒状部の一部又は全部を挟んだ状態で連結固定されていることを特徴とする請求項6に記載のタイヤ構造体。
- 前記ハブ部材は有底の筒状体であって、底部が前記筒状部の先端位置に面して配置されることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載のタイヤ構造体。
- 前記駆動源の回転力を伝達する駆動軸は直接的又は間接的に前記ハブ部材の底に連結されていることを特徴とする請求項8に記載のタイヤ構造体。
- 前記フレームと前記ハブ部材は前記フレーム側から固定手段によって固定されていることを特徴とする請求項5〜9のいずれかに記載のタイヤ構造体。
- 駆動源側のハウジングは前記ハブ部材の内部に進出させられ、前記ハブ部材はハウジング外周に対して軸受け部材によって保持されていることを特徴とする請求項5〜10のいずれかに記載のタイヤ構造体。
- 前記バネ部は中央寄りから放射状に延出された複数のバネ板片から構成されている請求項1〜11のいずれかに記載のタイヤ構造体。
- 前記バネ部は前記リング部及び前記サイドウォール部の少なくとも一方の内周面に面で密着する部分を有するように構成されることを特徴とする請求項1〜12のいずれかにに記載のタイヤ構造体。
- 前記リング部中心を回転中心として回転対称となるように又は前記リング部中心を通る対称軸で線対称となるように構成されていることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のタイヤ構造体。
- 前記リング部と前記サイドウォール部の内周面は曲面によって連続的に接続されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載のタイヤ構造体。
- 前記リング部と前記サイドウォール部の外周面は曲面によって連続的に接続されていることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載のタイヤ構造体。
- 少なくとも前記リング部の外周には滑り止め用のパターンが形成されていることを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載のタイヤ構造体。
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JP2015249261A Pending JP2017114187A (ja) | 2015-12-22 | 2015-12-22 | タイヤ構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017114187A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020168876A (ja) * | 2019-04-01 | 2020-10-15 | 鉄十 高村 | エアレスタイヤ |
JP7456678B2 (ja) | 2019-04-04 | 2024-03-27 | 株式会社ダイモン | 無人探査車 |
-
2015
- 2015-12-22 JP JP2015249261A patent/JP2017114187A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020168876A (ja) * | 2019-04-01 | 2020-10-15 | 鉄十 高村 | エアレスタイヤ |
JP7456678B2 (ja) | 2019-04-04 | 2024-03-27 | 株式会社ダイモン | 無人探査車 |
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