JP2017113867A - ロボット制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より簡便に、サーボモータの出力軸の目標回転角度を補正するための補正角度を得る。【解決手段】主制御部20における算出部23は、モータエンコーダ12が出力したモータ回転角度α及び減速機エンコーダ13が出力した減速機回転角度β1に基づいて補正角度Δを算出し、第1補正テーブルT1又は第2補正テーブルT2として記憶部25に記憶させる。主制御部20における指令生成部22は、記憶部25に第1補正テーブルT1又は第2補正テーブルT2として記憶されている補正角度Δで目標回転角度を補正して、補正目標角度を設定する。指令生成部22は、この補正目標角度に基づいて位置指令S1を生成して出力する。【選択図】図3

Description

本発明は、ロボット制御装置に関する。
従来、複数のアームを有する多関節型ロボットが知られている。この種の多関節型ロボットにおいては、サーボモータの出力軸が減速機に駆動連結され、その減速機の出力軸の回転に応じてアームが駆動する。このように、サーボモータとアームとの間に減速機が介在されている場合、サーボモータと減速機との間に角度伝達誤差が生じることもある。そして、角度伝達誤差が生じた場合には、サーボモータの目標回転角度とアームの制御位置との間にもずれが生じることになる。
このような点に対して、特許文献1に記載のロボット制御システムでは、多関節型ロボットのアームにLEDを取り付け、このLEDの位置をカメラで撮影することにより、アームの実際の位置を把握する。そして、アームの実際の位置とそのときのサーボモータの目標回転角度とのずれに基づいて目標回転角度を補正するための補正値を演算し、その補正値を予め記憶しておく。その後、多関節型ロボットのアームを動作させる際にサーボモータの目標回転角度を補正値で補正することで、サーボモータの目標回転角度とアームの制御位置との間のずれを抑制できる。
特開2010−120110号公報
サーボモータの目標回転角度とアームの制御位置との位置ずれは、上で説明した角度伝達誤差以外にも、サーボモータ、減速機及びアーム等の経時劣化に起因する変形や、サーボモータ及び減速機の部品交換等によっても生じ得る。したがって、より正確なアームの位置制御を実現するには、できるだけ頻繁にサーボモータの目標回転角度とアームの制御位置との間のずれを把握しておくことが好ましい。
しかし、特許文献1のロボット制御システムでは、多関節型ロボットのアームに取り付けるLEDやそのLEDを撮影するカメラなどのように、多関節型ロボットの本来の動作には不要な外部装置を用意する必要がある。そして、サーボモータの目標回転角度とアームの制御位置との間のずれを把握しようとする度に、LEDやカメラを取り付けたり設置したりするのには相応の手間がかかる。そのため、特許文献1に記載のロボット制御装置の技術で、サーボモータの目標回転角度とアームの制御位置との間のずれを頻繁に把握することは現実的でない。
上記の課題を解決するため、本発明は、サーボモータの出力軸が減速機に駆動連結され、当該減速機の出力軸の回転に応じて可動部材が駆動するロボットを制御するためのロボット制御装置であって、前記サーボモータの出力軸を回転させるための目標回転角度を設定し、当該目標回転角度に基づいて位置指令を生成する指令生成部と、前記位置指令に応じて回転した前記サーボモータにおける出力軸の回転角度を示すモータ回転角度と、前記位置指令に応じて回転した前記減速機における出力軸の回転角度を示す減速機回転角度との間のずれを示す補正角度を算出する算出部と、算出した前記補正角度及び当該補正角度を算出したときの前記モータ回転角度を関連付けて記憶する記憶部とを備え、前記指令生成部は、目標回転角度を新たに設定した場合に、当該目標回転角度に対応するモータ回転角度が前記記憶部に記憶されている場合には、当該モータ回転角度に関連付けられた補正角度で目標回転角度を補正し、補正後の目標回転角度に基づいて前記位置指令を生成することを特徴とする。
本発明によれば、より簡便に、サーボモータの目標回転角度とアームの制御位置との間のずれに基づいて目標回転角度を補正するための補正角度を得ることができる。
多関節型ロボットの側面図。 教示プログラムに従って駆動したときの溶接トーチの位置を示す図。 ロボット制御装置のブロック図。 第1補正テーブルの例を示す図。 第2補正テーブルの例を示す図。 第1補正テーブル作成処理のフローチャート。 第2補正テーブル作成処理のフローチャート。 目標回転角度の補正処理のフローチャート。
(ロボット制御システムの構成)
本発明のロボット制御装置が適用されるロボット制御システムの概略構成について説明する。先ず、多関節型ロボットR(以下、ロボットRと略記する。)について説明する。
図1に示すように、ロボットRの基台C1の上部には、第1回転軸心J1を中心として旋回可能に旋回台C2が設けられている。旋回台C2の上部には、第2回転軸心J2を中心として旋回可能に第1アームC3が設けられている。第1アームC3の先端部には、第2回転軸心J2と直交する第3回転軸心J3を中心として旋回可能に第2アームC4が設けられている。第2アームC4の先端部には、第3回転軸心J3と直交する第4回転軸心J4を中心として旋回可能に第3アームC5が設けられている。
図1に示すように、第3アームC5の先端部には、第4回転軸心J4と直交する第5回転軸心J5を中心として旋回可能に第4アームC6が設けられている。第4アームC6の先端部には、第5回転軸心J5と直交する第6回転軸心J6を中心として旋回可能に第5アームC7が設けられている。第5アームC7の先端には、第6回転軸心J6と直交する第7回転軸心J7を中心として旋回可能にツール固定部材C8が設けられている。ツール固定部材C8には、作業ツールとして溶接トーチC9が固定されており、この溶接トーチC9はツール固定部材C8と一体的に旋回する。なお、第4アームC6、第5アームC7及びツール固定部材C8は、これら全体で手首組立体と呼称されることもある。
図3に示すように、ロボットRには、第1アームC3を旋回させるための駆動源としてサーボモータ10が内蔵されている。サーボモータ10の出力軸10aは、減速機11に駆動連結されている。減速機11の出力軸11aは、第1アームC3に固定されている。したがって、サーボモータ10の出力軸10aが回転すると、減速機11において所定の減速比で減速されて減速機11の出力軸11aが回転する。そして、減速機11の出力軸11aの回転に応じて第1アームC3が旋回する。
図3に示すように、ロボットRには、サーボモータ10の出力軸10aの回転角度を検出するためのモータエンコーダ12が内蔵されている。モータエンコーダ12は、例えば、インクリメントエンコーダであり、サーボモータ10の出力軸10aの回転角度に応じたパルス信号をモータ回転角度αとして出力する。また、ロボットRには、減速機11の出力軸11aの回転角度を検出するための減速機エンコーダ13が内蔵されている。減速機エンコーダ13は、例えば、インクリメントエンコーダであり、減速機11の出力軸11aの回転角度に応じたパルス信号を減速機回転角度β1として出力する。モータエンコーダ12が出力したモータ回転角度α、及び減速機エンコーダ13が出力した減速機回転角度β1は、基台C1に接続された通信ケーブルを介してロボット制御装置RCに入力される。なお、以下の説明では、モータ回転角度αの1パルス分(数値「1」分)がサーボモータ10の出力軸10aの回転角度1°に相当するものとする。
ロボットRには、旋回台C2、第2アームC4〜第5アームC7及びツール固定部材C8それぞれに対応してサーボモータ、減速機、モータエンコーダ及び減速機エンコーダが設けられている。これらの構成は、上述したサーボモータ10、減速機11、モータエンコーダ12及び減速機エンコーダ13と同様であるため、詳しい説明は省略する。この実施形態においては、旋回台C2、第1アームC3〜第5アームC7及びツール固定部材C8は、いずれも減速機の出力軸の回転に応じて駆動する可動部材に相当する。また、以下の説明では、これら旋回台C2、第2アームC4〜第5アームC7及びツール固定部材C8を「可動部材」と呼称することもある。
次に、ロボット制御装置RCについて説明する。
図3に示すように、ロボット制御装置RCの主制御部20は、各種のアプリケーションを実行する演算部21(CPU)、処理に必要なアプリケーションや各種のデータが格納される不揮発性の記憶部25、各アプリケーションの実行に際してデータが一時的に格納される揮発性のメモリ28などを有するコンピュータとして構成されている。
図3に示すように、主制御部20における演算部21は、サーボモータ10の出力軸10aを目標となる角度位置に回転させるための位置指令S1を生成する指令生成部22として機能する。例えば第1アームC3を制御する場合、指令生成部22は、第1アームC3を所定の位置に駆動させるのに必要なサーボモータ10の出力軸10aの角度位置として目標回転角度θ1を設定する。また、指令生成部22は、記憶部25に第1補正テーブルT1又は第2補正テーブルT2として記憶されている補正角度Δで目標回転角度θ1を補正して、補正目標角度θ2を設定する。指令生成部22は、この補正目標角度θ2に基づいて位置指令S1を生成して出力する。指令生成部22は、第1アームC3以外の他の可動部材を制御する場合においても同様に、位置指令S1を生成する。
図3に示すように、主制御部20における演算部21は、補正角度Δを算出する算出部23として機能する。算出部23には、モータエンコーダ12が出力したモータ回転角度α及び減速機エンコーダ13が出力した減速機回転角度β1が入力される。算出部23は、減速機回転角度β1をモータ回転角度αに換算した換算角度β2を算出する。そして、算出部23は、これらモータ回転角度α及び換算角度β2(減速機回転角度β1)に基づいて、両回転角度の間のずれを示す補正角度Δを算出し、これを記憶部25に第1補正テーブルT1又は第2補正テーブルT2として記憶させる。なお、換算角度β2及び補正角度Δの具体的な算出態様については後述する。
図3に示すように、主制御部20における記憶部25には、各可動部材C2〜C8を駆動させるための教示プログラムPが記憶されている。教示プログラムPは、例えば、溶接トーチC9の先端位置を、所定の軌跡に沿って移動させるのに必要な各可動部材C2〜C8の位置や姿勢が記録されたものである。溶接トーチC9の先端位置の移動軌跡としては、例えば図2に示すように、点Aから点Bへと直線的に移動し、点Bから点Cへと直線的に移動するといったものである。
図3に示すように、記憶部25には、教示プログラムPと関連付けて第1補正テーブルT1が記憶されている。図4に示すように第1補正テーブルT1には、教示プログラムPの名称と当該第1補正テーブルT1が適用される可動部材の名称が記憶されている。また、第1補正テーブルT1には、溶接トーチC9の先端位置、その先端位置になったときのモータ回転角度α、その先端位置になったときの減速機回転角度β1をモータ回転角度αに換算した換算角度β2、その先端位置になったときの目標回転角度θ1の補正角度Δが互いに関連付けられて記憶されている。なお、図4では、第1アームC3に適用される第1補正テーブルT1を図示しているが、記憶部25には、1つの教示プログラムPに対し、可動部材C2〜C8毎の第1補正テーブルT1(合計7つの第1補正テーブルT1)が記憶されている。
図3に示すように、記憶部25には、第1補正テーブルT1とは別に第2補正テーブルT2が記憶されている。第2補正テーブルT2は、特定の教示プログラムPに関連付けられてはなく、汎用の補正テーブルとなっている。図5に示すように、第2補正テーブルT2には、可動部材の角度位置、その角度位置になったときのモータ回転角度α、その角度位置になったときの減速機回転角度β1をモータ回転角度αに換算した換算角度β2、その角度位置になったときの目標回転角度θ1の補正角度Δが互いに関連付けられて記憶されている。なお、図5では、第1アームC3に適用される第2補正テーブルT2を図示しているが、記憶部25には、可動部材C2〜C8毎の第2補正テーブルT2(合計7つの第2補正テーブルT2)が記憶されている。
図3に示すように、ロボット制御装置RCには、ロボットRに内蔵されている各サーボモータに電力を供給するサーボ制御部30が内蔵されている。例えば、サーボモータ10を制御する場合、サーボ制御部30は、演算部21から出力される位置指令S1に応じてパルス周波数及びパルス幅等を調整したモータ制御電圧Vxを、サーボモータ10に出力する。サーボ制御部30は、他のサーボモータ10に対しても同様に、位置指令S1に応じて調整したモータ制御電圧Vxを出力する。
(第1補正テーブルの算出処理)
ロボット制御装置RCが実行する第1補正テーブルT1の算出処理について説明する。なお、以下の説明では、ロボット制御装置RCにおける記憶部25に、予め教示プログラムPが記憶されているものとする。そして、その教示プログラムPは、図2に示すように、溶接トーチC9の先端位置を、始点である点Aから点Bへと直線的に移動させ、その後、点Bから終点である点Cへと直線的に移動させる内容である。また、可動部材C2〜C8のうち、第1アームC3を例として、第1補正テーブルT1の算出処理を説明するが、その他の可動部材についても同様である。
例えば、オペレータがロボット制御装置RCやロボット制御装置RCに接続されている操作装置を操作することにより、教示プログラムPに対する第1補正テーブルT1の算出処理が指示されると、ロボット制御装置RCの主制御部20において図6に示す一連の処理が実行される。
ステップST10では、主制御部20の指令生成部22は、教示プログラムPに従って、溶接トーチC9の先端位置が始点である点Aに位置するように、各サーボモータに対する位置指令S1を生成する。また、サーボ制御部30は、その位置指令S1に応じたモータ制御電圧Vxを各サーボモータに供給する。その結果、各可動部材C2〜C8が旋回して、溶接トーチC9の先端位置が始点である点Aに位置する。その後、主制御部20の処理はステップST11に移行する。
ステップST11では、主制御部20の算出部23は、溶接トーチC9の先端位置が点Aに位置した状態で、第1アームC3に対応するモータエンコーダ12が出力したモータ回転角度αを取得する。同様に、算出部23は、溶接トーチC9の先端位置が点Aに位置した状態で、第1アームC3に対応する減速機エンコーダ13が出力した減速機回転角度β1を取得する。その後、主制御部20の処理は、ステップST12に移行する。
ステップST12では、主制御部20の算出部23は、減速機回転角度β1を、モータ回転角度αに換算した換算角度β2を算出する。減速機11における減速比を「N」、モータエンコーダ12の分解能を「P1」、減速機エンコーダ13の分解能を「P2」としたとき、換算角度β2は以下の式1で求められる。
(式1) β2=β1×(P1/P2)×N
具体的には、減速機回転角度β1が32[pulse]、モータエンコーダ12の分解能が10[bit](=1024)、減速機エンコーダ13の分解能が14[bit](=16384)、減速比が100であるとき、換算角度β2は200[pulse]である。これにより、減速比とモータエンコーダ12及び減速機エンコーダ13の分解能の違いとを考慮した減速機回転角度β1の換算角度β2が得られる。換算角度β2を算出した後、主制御部20の処理はステップST13に移行する。
ステップST13では、主制御部20の算出部23は、モータ回転角度αからステップST12で算出した換算角度β2を減算して、補正角度Δを算出する。その後のステップST14では、算出部23は、算出した補正角度Δ、その補正角度Δを算出したときのモータ回転角度α及び換算角度β2を記憶部25に出力する。記憶部25は、これら補正角度Δ、モータ回転角度α及び換算角度β2を、溶接トーチC9の先端位置が点Aにある場合の第1補正テーブルT1のパラメータとして互いに関連付けて記憶する。その後、主制御部20の処理はステップST15に移行する。
ステップST15では、主制御部20の指令生成部22は、溶接トーチC9の先端位置が終点である点Cに達したか否かを判断する。この時点では、溶接トーチC9の先端位置は点Aに位置しているため、溶接トーチC9の先端位置が点Cに達していないと判断される(ステップST15においてNO)。この場合、主制御部20の処理はステップST16へ移行する。
ステップST16では、主制御部20の指令生成部22は、新たな位置指令S1を生成して、溶接トーチC9の先端位置が点Aから点Bへ向けて直線的に移動するように、サーボモータ10の出力軸10aを単位角度回転させる。この実施例では、単位角度をモータエンコーダ12の1パルス分の角度に設定している。その結果、溶接トーチC9の先端位置は点X1に位置する。その後、主制御部20の処理はステップST11に戻り、新たな溶接トーチC9の先端位置である点X1について、ステップST11〜ST16の処理が繰り返される。
上記ステップST11〜ST16が繰り返されると、溶接トーチC9の先端位置は、点Aから点Bを経て、最終的に終点である点Cに達する。そして、溶接トーチC9の先端位置が点Cに達した状態で、ステップST15の処理が実行されると、主制御部20の指令生成部22は、溶接トーチC9の先端位置が終点である点Cに達したと判断し(ステップST15においてYES)、一連の処理が終了する。
上記一連の第1補正テーブルT1の算出処理によって、図4に示すように、教示プログラムに従ってロボットRを動作させた場合のサーボモータ10の出力軸10aの回転角度範囲において、当該出力軸10aを単位角度ずつ回転させた場合の各補正角度Δが第1補正テーブルT1として記憶部25に記憶される。
(第2補正テーブルの算出処理)
ロボット制御装置RCが実行する第2補正テーブルT2の算出処理について説明する。なお、以下の説明では、可動部材C2〜C8のうち、第1アームC3を例として、第2補正テーブルT2の算出処理を説明するが、その他の可動部材についても同様である。
例えば、オペレータがロボット制御装置RCやロボット制御装置RCに接続されている操作装置を操作することにより、第1アームC3に対する第2補正テーブルT2の算出処理が指示されると、ロボット制御装置RCにおける主制御部20の指令生成部22は、第1アームC3以外の可動部材の位置を予め定められている基準位置に移動させる。この基準位置は、例えば、各可動部材の重心が第1アームC3の回転軸である第2回転軸心J2に最も近くなる位置に設定されている。第1アームC3以外の可動部材の位置がそれぞれ基準位置に位置すると、図7に示す一連の処理が実行される。
ステップST20では、主制御部20の指令生成部22は、第1アームC3の位置が予め定められた原点に位置するように、サーボモータ10に対する位置指令S1を生成する。本実施例では、第1アームC3の旋回範囲として、鉛直方向を基準として前後に60°ずつ、合計120°の範囲が設定されている。そして、その120°の範囲の端から端までを、原点(0°)〜終点(120°)としている。第1アームC3が原点に位置した後、主制御部20の処理はステップST21に移行する。
ステップST21では、主制御部20の算出部23は、第1アームC3が原点に位置した状態で、モータエンコーダ12が出力したモータ回転角度αを取得する。同様に、算出部23は、第1アームC3が原点に位置した状態で、減速機エンコーダ13が出力した減速機回転角度β1を取得する。その後、主制御部20の処理は、ステップST22に移行する。
ステップST22では、主制御部20の算出部23は、上述した(式1)に従って、減速機回転角度β1を、モータ回転角度αに換算した換算角度β2を算出する。換算角度β2を算出した後、主制御部20の処理はステップST23に移行する。
ステップST23では、主制御部20の算出部23は、モータ回転角度αからステップST22で算出した換算角度β2を減算して、補正角度Δを算出する。その後のステップST24では、算出部23は、算出した補正角度Δ、その補正角度Δを算出したときのモータ回転角度α及び換算角度β2を記憶部25に出力する。記憶部25は、これら補正角度Δ、モータ回転角度α及び換算角度β2を、第1アームC3が原点に位置している場合の第2補正テーブルT2のパラメータとして互いに関連付けて記憶する。その後、主制御部20の処理はステップST25に移行する。
ステップST25では、主制御部20の指令生成部22は、第1アームC3の位置が終点に達したか否かを判断する。この時点では、第1アームC3の位置は0°(原点)であるため、終点に達してはいないと判断される(ステップST25においてNO)。この場合、主制御部20の処理はステップST26へ移行する。
ステップST26では、主制御部20の指令生成部22は、新たな位置指令S1を生成して、サーボモータ10の出力軸10aを単位角度回転させる。この実施例では、単位角度をモータエンコーダ12の10パルス分、すなわち10°に設定している。その結果、第1アームC3は原点から10°回転する。その後、主制御部20の処理はステップST21に戻り、新たな第1アームC3の位置について、ステップST21〜ST36の処理が繰り返される。
上記ステップST21〜ST26が繰り返されると、第1アームC3は原点から120°回転して終点に達する。そして、第1アームC3の位置が終点に達した状態で、ステップST25の処理が実行されると、主制御部20の指令生成部22は、第1アームC3が終点に達したと判断し(ステップST25においてYES)、一連の処理が終了する。この第2補正テーブルT2の算出処理によって、図5に示すように、第1アームC3の所定の旋回範囲においてサーボモータ10の出力軸10aを単位角度ずつ回転させた場合の各補正角度Δが第2補正テーブルT2として記憶部25に記憶される。
(目標回転角度の補正処理)
次に、第1補正テーブルT1又は第2補正テーブルT2に基づいて、目標回転角度θ1を補正する処理について説明する。先ず、ロボット制御装置RCにおける主制御部20の指令生成部22は、参照するべき補正テーブルが第1補正テーブルT1であるか、第2補正テーブルT2であるかを選択する。指令生成部22は、教示プログラムPに従って各可動部材を駆動させる場合には、参照するべき補正テーブルとして第1補正テーブルT1を選択する。第1補正テーブルT1が関連付けられていないその他の教示プログラムに従って各可動部材を駆動させる場合、及び教示プログラムに従わずに各可動部材を動作させる場合には、参照するべき補正テーブルとして第2補正テーブルT2を選択する。参照するべき補正テーブルを選択した後、主制御部20の処理は図8に示すステップST30に移行する。なお、以下の説明では、第1アームC3を駆動するサーボモータ10の出力軸10aにおける目標回転角度θ1の補正処理について説明するが、他の可動部材についても同様である。
ステップST30では、主制御部20の指令生成部22は、サーボモータ10の出力軸10aの目標回転角度θ1を設定する。具体的には、例えば、教示プログラムPに従って第1アームC3を駆動させる場合には、その教示プログラムPに従って目標回転角度θ1を設定する。また、例えば、教示プログラムPに従わずに第1アームC3を駆動させる場合には、オペレータがロボット制御装置RCやロボット制御装置RCに接続されている操作装置において入力した情報に従って目標回転角度θ1を設定する。その後、主制御部20の処理は、ステップST31に移行する。
ステップST31では、主制御部20の指令生成部22は、参照する第1補正テーブルT1又は第2補正テーブルT2に記憶されているモータ回転角度αの中に、ステップST30で設定した目標回転角度θ1と同一のものがあるか否かを判断する。具体的には、例えば、図4に示すように、第1補正テーブルT1には、1パルス毎にモータ回転角度αが記憶されている。したがって、第1補正テーブルT1を参照している場合には、どのような目標回転角度θ1が設定されていても、これと同一のモータ回転角度αがあると判断される。一方、例えば、図5に示すように、第2補正テーブルT2には、10パルス毎にモータ回転角度αが記憶されている。したがって、第2補正テーブルT2を参照している場合には、同一のモータ回転角度αがあると判断されることも、同一のモータ回転角度αがないと判断されることもある。
同一のモータ回転角度αがあると判断された場合(ステップST31においてYES)には、主制御部20の処理はステップST32に移行する。ステップST32では、主制御部20の指令生成部22は、目標回転角度θ1と同一であると判断されたモータ回転角度αに関連付けられている補正角度Δを記憶部25から読み出す。そして、指令生成部22は、ステップST30で設定した目標回転角度θ1に読み出した補正角度Δを加算することにより補正して、補正目標角度θ2を算出する。具体的には、図4に示すように、目標回転角度θ1と同一であると判断されたモータ回転角度αが「33」である場合には、指令生成部22は、補正角度Δとして「2」を読み出す。そして、指令生成部22は、目標回転角度「33」に補正角度「2」を加算して、補正目標角度「35」を算出する。その後のステップST34では、指令生成部22は、補正目標角度θ2に基づいて位置指令S1を生成する。
一方、同一のモータ回転角度αがないと判断された場合(ステップST31においてNO)には、主制御部20の処理はステップST33に移行する。ステップST33では、主制御部20の指令生成部22は、目標回転角度θ1を中心とした所定の範囲(例えば±10°)内で、その目標回転角度θ1に対応するモータ回転角度αとして最も近いモータ回転角度αを判断する。最も近いモータ回転角度αが2つある場合には、値が小さい方のモータ回転角度αを対応するモータ回転角度αと判断する。最も近いモータ回転角度αが判断できた場合には、目標回転角度θ1に対応するモータ回転角度αが記憶部25に記憶されていることになる。そして、その最も近いと判断されたモータ回転角度αに関連付けられている補正角度Δを記憶部25から読み出す。指令生成部22は、ステップST30で設定した目標回転角度θ1に読み出した補正角度Δを加算することにより補正して、補正目標角度θ2を算出する。具体的には、図5に示すように、目標回転角度θ1が「19」である場合、第2補正テーブルT2に記憶されているモータ回転角度αのうち最も近いのはモータ回転角度「20」である。そして、最も近いと判断されたモータ回転角度αが「20」である場合には、指令生成部22は、補正角度Δとして「2」を読み出す。そして、指令生成部22は、目標回転角度「19」に補正角度「2」を加算して、補正目標角度「21」を算出する。その後のステップST34では、指令生成部22は、補正目標角度θ2に基づいて位置指令S1を生成する。これら一連の処理は、主制御部20の指令生成部22が新たな目標回転角度θ1を設定するたびに実行される。なお、記憶部25に、目標回転角度θ1を中心とした所定の範囲内に対応するモータ回転角度αが記憶されていない場合には、指令生成部22は、目標回転角度θ1の補正を行わない。
(ロボット制御装置の作用)
上記のように目標回転角度θ1を補正角度Δで補正するロボット制御装置RCと、このような目標回転角度θ1の補正を行わないロボット制御装置とを対比させつつ、上記実施形態の作用を説明する。
例えば、図2に示すように、オペレータが、溶接トーチC9の先端位置が点Aから点Bを経て点Cに至る教示プログラムPを作成したとする。このとき、オペレータは、溶接トーチC9の先端を目視したりセンサで検出したりしながらロボットRを操作し、溶接トーチC9の先端位置を点A、点B及び点Cの各点に位置させる。したがって、点A、点B及び点Cの各点においては、サーボモータ10の出力軸10aのモータ回転角度αと減速機11の出力軸11aの減速機回転角度β1(換算角度β2)との間にずれが生じているか否かに拘わらず、溶接トーチC9の先端位置は点A、点B及び点Cの各点に一致する。その一方で、点Aから点Bへの間の移動軌跡、点Bから点Cへの間の移動軌跡は、ロボット制御装置RCの主制御部20によって自動的に演算される。そのため、サーボモータ10、減速機11及び各可動部材の変形等に起因して、モータ回転角度αと減速機回転角度β1(換算角度β2)との間にずれが生じていても、自動的に演算された各点間の移動軌跡にはそのずれは反映されない。したがって、理想的には、各点間の移動軌跡は直線的になるところ、目標回転角度θ1の補正を行わないロボット制御装置で実際にロボットを駆動させると図2において一点鎖線で図示するように各点間の移動軌跡が波打ったり円弧状になったりすることがある。なお、図2では、ずれを誇張して図示している。
この点、上記実施形態のロボット制御装置RCにおいては、実際にロボットRを駆動してモータ回転角度αと減速機回転角度β1(換算角度β2)との間のずれを算出し、それを第1補正テーブルT1において補正角度Δとして記憶している。この補正角度Δで目標回転角度θ1を補正することにより、実際にロボットRを駆動したときのずれを抑制することができる。
また、教示プログラムPに従わずに、例えばオペレータがロボット制御装置RCや操作装置で座標を入力し、その座標上に溶接トーチC9の先端位置を移動させる場合がある。この場合でも、実際にロボットRを駆動させた場合には、モータ回転角度αと減速機回転角度β1(換算角度β2)との間のずれに起因して、溶接トーチC9の先端位置が入力した座標上からずれることがある。この点、上記実施形態では、実際にロボットRを駆動したときのモータ回転角度αと減速機回転角度β1(換算角度β2)との間のずれを、第2補正テーブルT2において補正角度Δとして記憶している。この補正角度Δで目標回転角度θ1を補正することにより、実際にロボットRを駆動したときのずれを抑制することができる。
(上記ロボット制御装置の特徴及び効果)
上記実施形態のロボット制御装置RCの特徴をその効果とともに記載する。
(1)上記実施形態では、ロボットRにモータエンコーダ12及び減速機エンコーダ13が内蔵されていれば、モータ回転角度αと減速機回転角度β1との間のずれに基づいて、目標回転角度θ1の補正角度Δを算出できる。しかも、モータエンコーダ12及び減速機エンコーダ13は、補正角度Δの算出以外にも、ロボットRの各可動部材の位置制御にも利用できる。したがって、モータ回転角度αと減速機回転角度β1との間のずれを把握するためだけに外部装置を用意する必要はないし、また、その外部装置を、ずれを把握しようとする度に取り付けたり設置したりする必要はない。その結果、上記実施形態では、より簡便にモータ回転角度αと減速機回転角度β1との間のずれを補正角度Δとして把握できる。
(2)モータ回転角度αと減速機回転角度β1との間のずれは、例えば、各可動部材の重量が減速機11等に作用して、減速機11が弾性変形することによっても生じ得る。そして、この減速機11の弾性変形の程度は、各可動部材の姿勢によって変化する。この点、上記実施形態では、実際に教示プログラムPに従ってロボットRを駆動させたときの補正角度Δを第1補正テーブルT1として記憶している。したがって、各可動部材の重量が作用することに起因するモータ回転角度αと減速機回転角度β1との間のずれを補正角度Δに反映することができ、より正確な目標回転角度θ1の補正が可能となる。
(3)上記実施形態では、教示プログラムPに従ってロボットRを駆動させないときであっても第2補正テーブルT2として記憶されている補正角度Δを用いて、目標回転角度θ1を補正できる。すなわち、第2補正テーブルT2においてモータ回転角度αとして記憶されている角度範囲内であれば、第2補正テーブルT2として記憶されている補正角度Δは適用される状況を選ばず、汎用的に目標回転角度θ1の補正に使用できる。
(4)上記実施形態では、教示プログラムPに対応する第1補正テーブルT1においてはモータ回転角度αの1パルス毎に補正角度Δを記憶している。このようにより細かい単位角度毎に補正角度Δを記憶しておくことで、目標回転角度θ1の補正の正確性を担保することができる。その一方で、教示プログラムPに従って動作する第1アームC3の駆動範囲には限りがあるので、細かい単位角度毎に補正角度Δを記憶していても主制御部20の記憶部25の容量を逼迫する可能性は小さい。
(5)上記実施形態では、教示プログラムPに対応しない汎用的な第2補正テーブルT2については、第1補正テーブルT1における単位角度よりも大きいモータ回転角度αの10パルス毎に補正角度Δを記憶する。このように比較的に大きな単位角度毎に補正角度Δを記憶しておけば、比較的に広い範囲に対応して補正角度Δを記憶する場合であっても第2補正テーブルT2を記憶するのに必要な記憶容量を低減できる。
(変更例)
上記実施形態は以下のように変更することができる。なお、各変更例を適宜組み合わせて適用することもできる。
・ロボットRの態様は上記各実施形態のものに限らない。例えば、各可動部材C2〜C8の数は7つに限らず、6つ以下でも8つ以上でもよい。また、各可動部材C2〜C8は、旋回動作するものに限らず、例えばスライド移動するものであってもよい。
・モータエンコーダ12及び減速機エンコーダ13は、各出力軸の回転角度を検出できるのであれば、インクリメントエンコーダに限らない。例えば、モータエンコーダ12及び減速機エンコーダ13として、アブソリュートエンコーダを適用してもよい。
・サーボモータ10の出力軸10aに対して、複数の減速機が直列的に接続されていてもよい。例えば、サーボモータ10の出力軸10aに第1の減速機が接続され、第1の減速機の出力軸に第2の減速機が接続されていてもよい。この場合、第2の減速機の出力軸の回転を減速機エンコーダで検出すれば、第1及び第2の減速機全体の出力軸の回転角度とモータ回転角度αとのずれを検出することができる。
・上記実施形態では、モータ回転角度αの1パルス分(数値「1」分)がサーボモータ10の出力軸10aの回転角度1°に相当するものとして説明したが、これはあくまでも説明上の例示である。一般的には、例えば、モータ回転角度αの数十〜数百パルス分がサーボモータ10の出力軸10aの回転角度1°に相当することが多い。もちろん、実施形態で例示したように、モータ回転角度αの1パルス分(数値「1」分)がサーボモータ10の出力軸10aの回転角度1°に相当することもありえる。
・全ての可動部材C2〜C8に対応して補正角度Δ(補正テーブル)を記憶しなくてもよい。例えば、可動部材C2〜C8の位置やサーボモータ及び減速機の構成によっては、モータ回転角度αと減速機回転角度β1との間にずれが生じにくい場合もある。このような可動部材については、補正角度Δ(補正テーブル)を記憶せず目標回転角度θ1の補正を行わなくても構わない。
・第1補正テーブルT1及び第2補正テーブルT2のうちいずれか一方のみが、ロボット制御装置RCにおける記憶部25に記憶されていてもよい。教示プログラムPに従ってロボットRを動作させることが大半であれば、第2補正テーブルT2を記憶させなくてもよいし、逆に教示プログラムPに従って動作させることが少ないのであれば、第1補正テーブルT1を記憶させなくてもよい。すなわち、制御対象となるロボットRの動作態様に応じて記憶するべき補正テーブルを決定すればよい。
・教示プログラムPに従ってロボットRを動作させている場合であっても、第2補正テーブルT2として記憶されている補正角度Δを用いて、目標回転角度θ1を補正してもよい。
・複数の教示プログラムPがロボット制御装置RCにおける記憶部25に記憶されている場合において、全ての教示プログラムPそれぞれに対応して第1補正テーブルT1を記憶させてもよいし、複数の教示プログラムPのうちの一部に対応して第1補正テーブルT1を記憶させてもよい。
・補正角度Δをロボット制御装置RCの記憶部25に記憶させる場合において、その記憶態様は、上で例示した補正テーブルの態様に限らない。例えば、モータ回転角度αの変化と補正角度Δの変化との関係に規則性があるのであれば、その規則性を数式として記憶していてもよい。このように数式を記憶した場合でも、モータ回転角度αと補正角度Δとは関連付けられているといえる。
・第2補正テーブルT2の算出処理において、第1アームC3の旋回範囲は適宜変更できる。第1アームC3を旋回駆動させた場合に、各可動部材が他の装置や地面等に干渉しない範囲内、ロボットRに接続されているケーブル類に無理な応力がかからない範囲内で適宜設定すればよい。
・第2補正テーブルT2の算出処理において、対象となっている可動部材以外の可動部材が移動される基準位置は適宜設定できる。例えば、第1アームC3を旋回させた場合に、可動部材が地面等に干渉しない位置を基準位置にしてもよい。また、基準位置を設定しないことも可能である。なお、基準位置を設定しない場合、第2補正テーブルT2の算出処理毎に各可動部材の位置や姿勢が異なることもあり得るが、各可動部材の重量に起因して減速機等に変形が生じにくいのであれば、特に問題は生じない。
・上記実施形態における第1補正テーブルT1及び第2補正テーブルT2において、モータ回転角度αの単位角度は適宜変更できる。例えば、第1補正テーブルT1において10パルス毎にモータ回転角度α及び補正角度Δを記憶してもよいし、第2補正テーブルT2において1パルス毎にモータ回転角度α及び補正角度Δを記憶してもよい。また、単位角度は一定である必要はなく、途中で変更することもできる。例えば、第1補正テーブルT1において、溶接トーチC9の先端位置が点Aから点Bまでの範囲では1パルス毎にモータ回転角度α及び補正角度Δを記憶し、点Bから点Cまでの範囲では10パルス毎にモータ回転角度α及び補正角度Δを記憶してもよい。
・上記実施形態では、補正テーブルの算出処理と目標回転角度の補正処理とを分けて説明したが、これらが同時に行われることもある。例えば、教示プログラムPに従ってロボットRを動作させる際、既にロボット制御装置RCの記憶部25に記憶されている第1補正テーブルT1を使用して目標回転角度θ1を補正する。これと同時に、モータ回転角度αと減速機回転角度β1とのずれを補正角度Δとして算出して新たな第1補正テーブルT1を記憶する。このようにすれば、教示プログラムPに従って繰り返し同じ動作をロボットRに行わせる場合において、前回以前の動作で記憶した第1補正テーブルT1で目標回転角度θ1を補正しつつ、次回以降にロボットRを動作させる際に使用できる新たな第1補正テーブルT1を記憶できる。
(技術思想の追記)
上記実施形態及び変更例から導き出せる技術思想を以下に追記する。
・指令生成部は、教示プログラムに基づかずに目標回転角度を設定する場合には、第2補正データとして記憶されている補正角度で目標回転角度を補正する。
・ロボットは複数の可動部材を有し、第1補正データ及び第2補正データは、可動部材毎に記憶部に記憶されている。
R…多関節型ロボット、RC…ロボット制御装置、20…主制御部、21…演算部、22…指令生成部、23…算出部、25…記憶部、P…教示プログラム、T1…第1補正テーブル、T2…第2補正テーブル、S1…位置指令、α…モータ回転角度、β1…減速機回転角度、β2…換算角度、Δ…補正角度。

Claims (3)

  1. サーボモータの出力軸が減速機に駆動連結され、当該減速機の出力軸の回転に応じて可動部材が駆動するロボットを制御するためのロボット制御装置であって、
    前記サーボモータの出力軸を回転させるための目標回転角度を設定し、当該目標回転角度に基づいて位置指令を生成する指令生成部と、
    前記位置指令に応じて回転した前記サーボモータにおける出力軸の回転角度を示すモータ回転角度と、前記位置指令に応じて回転した前記減速機における出力軸の回転角度を示す減速機回転角度との間のずれを示す補正角度を算出する算出部と、
    算出した前記補正角度及び当該補正角度を算出したときの前記モータ回転角度を関連付けて記憶する記憶部とを備え、
    前記指令生成部は、目標回転角度を新たに設定した場合に、当該目標回転角度に対応するモータ回転角度が前記記憶部に記憶されている場合には、当該モータ回転角度に関連付けられた補正角度で目標回転角度を補正し、補正後の目標回転角度に基づいて前記位置指令を生成する
    ことを特徴とするロボット制御装置。
  2. 前記記憶部には、前記可動部材を第1動作位置から第2動作位置まで駆動させるための教示プログラムが記憶されており、
    前記算出部は、前記可動部材を前記教示プログラムに従って第1動作位置に位置させたときのモータ回転角度から前記可動部材を第2動作位置に位置させたときのモータ回転角度までの第1角度範囲において、単位角度ごとに前記補正角度を算出し、
    前記記憶部は、第1角度範囲において単位角度ごとに算出した補正角度を、前記教示プログラムに関連付けて第1補正データとして記憶し、
    前記指令生成部は、前記教示プログラムに基づいて目標回転角度を設定する場合に、前記記憶部に第1補正データとして記憶されている補正角度で目標回転角度を補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載のロボット制御装置。
  3. 複数の前記可動部材を備え、
    前記算出部は、単一の可動部材を所定の可動範囲に亘って駆動させたときのモータ回転角度の範囲である第2角度範囲において、他の可動部材を停止させた状態で、前記モータ回転角度の単位角度ごとに補正角度を算出し、
    前記記憶部は、第2角度範囲において単位角度ごとに算出した補正角度を第2補正データとして記憶する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のロボット制御装置。
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