JP2017112505A - スピーカー用振動板、これを備えたスピーカー、および、スピーカー用振動板の製造方法 - Google Patents

スピーカー用振動板、これを備えたスピーカー、および、スピーカー用振動板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】超高音域を含む高音域の音圧周波数特性の乱れを低減し製造コストを低減できるスピーカー用振動板、これを備えたスピーカー、および、スピーカー用振動板の製造方法を提供する。
【解決手段】振動板30は、エッジ14を介してスピーカー本体に振動自在に支持され、Z軸方向に膨出したドーム部32と、ドーム部32の外周縁からZ軸方向に対して傾斜下方向に延伸する環状のコーン部34とを備える。ドーム部32およびコーン部34は、マグネシウムまたはマグネシウム合金によって継ぎ目なく一体に構成され、かつ、コーン部34の外周端は、ドーム部32の最大突出位置の高さPと略同じ位置まで延伸し、ドーム部32およびコーン部34の境界部に沿って筒状のボイスコイルボビンを取り付けるための環状の段部36を設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、スピーカーに用いられる振動板に係り、特に、ドーム部の周囲にコーン部が形成されたバランスドーム型の振動板、これを備えたスピーカー、および、スピーカー用振動板の製造方法に関する。
近年、ハイレゾリューションオーディオの普及に伴い、20kHz以上の超高音域を含む高音域の音圧周波数特性の乱れを低減できるスピーカーの開発が進められている。一般に、金属系振動板は、樹脂系振動板と比較して剛性が高く高音域限界周波数が高く取れるため高音域再生に適している。中でも、マグネシウムまたはマグネシウム合金は、アルミニウムやチタンと比較して比重が小さく音圧低下が少ないため高音域再生に最適な金属材料である。
例えば、特許文献1には、圧延量を変えてマグネシウム基材を複数回圧延することによって薄いマグネシウムシートを形成し、当該マグネシウムシートからドーム部とエッジが一体に形成されたドーム型振動板が記載されている。
特許第4152804号公報
しかしながら、マグネシウムの結晶構造は、最密六方晶構造であり、塑性的な異方性が強く、伸びにくい。したがって、マグネシウムまたはマグネシウム合金は塑性加工を施すのが難しいため、上記特許文献1に記載されたドーム型振動板のような単純形状に加工することはできても、ドーム部の周囲にコーン部が形成され、高音域の出力に適したバランスドーム型のような複雑形状にマグネシウムシートを折り曲げて加工することは難しかった。そのため、従来は、マグネシウムまたはマグネシウム合金のシート材からドーム部とコーン部とを別々に形成し、接着剤等によって接合してバランスドーム型の振動板を形成していた。この場合には、振動板のドーム部とコーン部との境界に沿って継ぎ目が形成され、接着剤の重量負荷によって音圧レベルが低下し、音圧周波数特性が乱れやすくなるという問題がある。また、スピーカー用振動板のドーム部とコーン部とを接着剤で接合するため、作業工数が増加して製造コストの増加を招くという問題もある。
本発明の目的は、超高音域を含む高音域の音圧周波数特性の乱れを低減しつつ製造コストを低減できるスピーカー用振動板、これを備えたスピーカー、および、スピーカー用振動板の製造方法を提供することである。
本発明の一態様であるスピーカー用振動板は、スピーカー本体にエッジを介して振動自在に支持されるスピーカー用振動板であって、振動板の中央部に突き出して形成されたドーム部と、ドーム部の外周縁からドーム部の突出方向に対して傾斜した方向に延伸する環状のコーン部と、を備え、ドーム部およびコーン部は、マグネシウムまたはマグネシウム合金からなるシート材によって継ぎ目なく一体に構成され、かつ、コーン部の外周端は少なくともドーム部の最大突出位置と略同じ高さ位置まで延伸し、ドーム部およびコーン部の境界部に沿って筒状のボイスコイルボビンを取り付けるための環状の段部が設けられているものである。ここで、「継ぎ目なく」とは、ドーム部およびコーン部が例えば、接着剤等によって接合されているものを含まないことを意味する。また、「略同じ高さ位置」とは、ドーム部の最大突出位置およびコーン部の外周端の位置が同じ高さ位置である場合の他、コーン部の外周端の位置がドーム部の最大突出位置よりもわずかに低い場合も含むことを意味する。
本発明に係るスピーカー用振動板において、環状の段部は、ドーム部の突出方向と直交する方向に延伸してボイスコイルボビンの軸方向端面に当接する当接面と、当接面からドーム部の突出方向と反対方向に延伸してボイスコイルボビンの側面に沿うガイド面とによって形成されてもよい。
また、本発明に係るスピーカー用振動板において、環状の段部は、ドーム部の突出方向と直交する方向における当接面の幅をaとし、ドーム部の突出方向におけるガイド面の高さをbとしたときに、0.28a<b<2.5aの関係を満たすように形成してもよい。
また、本発明に係るスピーカー用振動板は、スピーカ用振動板のコーン部の外周端を振動自在に支持するエッジと、スピーカー用振動板の段部に取り付けられるボイスコイルと、を備えていてもよい。
本発明の別態様であるスピーカーは、上記いずれかの構成にかかるスピーカー用振動板と、エッジを介して振動自在にスピーカー用振動板を支持するフレームと、ボイスコイルが挿入される磁気空隙を有する磁気回路と、を備えたものである。
本発明の別態様であるスピーカー用振動板の製造方法は、マグネシウムまたはマグネシウム合金からなるシート材を用いて製造され、ドーム部の外周縁に沿ってコーン部を有するスピーカー用振動板の製造方法であって、マグネシウムまたはマグネシウム合金からなるシート材をプレス加工によって所定の突き出し高さで複数回突き出してドーム部予備形成部を形成するドーム予備形成工程と、ドーム部予備形成部の外周にあるシート材の部分をプレス加工によってドーム部予備形成部の突出方向に対して傾斜した方向に所定の折り曲げ量で複数回折り曲げて環状のコーン部予備形成部を形成するコーン予備形成工程と、プレス加工によってドーム部予備形成部をドーム部に整形するとともに、コーン部予備形成部をその外周端が少なくともドーム部の最大突出位置と略同じ高さ位置まで延伸しているコーン部に整形し、ドーム部およびコーン部の境界部に沿ってボイスコイルボビンを取り付ける環状の段部を形成する整形工程と、を備えるものである。
本発明に係るスピーカー用振動板の製造方法において、所定の突き出し高さはスピーカー用振動板のドーム部の最大突出高さよりも小さくなるように設定されており、所定の折り曲げ量はスピーカー用振動板のコーン部における外周端の突出高さよりも小さくなるように設定してもよい。
本発明の一態様であるスピーカー用振動板によれば、マグネシウムまたはマグネシウム合金のシート材からなるスピーカー用振動板のドーム部とコーン部が継ぎ目無く一体に構成されているため、超高音域を含む高音域の音圧周波数特性の乱れを低減することができる。さらに、スピーカー用振動板のドーム部とコーン部とを接着剤で接合する接着作業が不要であるため作業工数を減少させることができ、製造コストの低減を図ることもできる。
本発明の別態様であるスピーカーによれば、マグネシウムまたはマグネシウム合金のシート材からなるスピーカー用振動板のドーム部とコーン部が継ぎ目無く一体に構成されているため、超高音域を含む高音域の音圧周波数特性の乱れを低減することができ、ドーム部とコーン部とを接着剤で接合する必要が無いため製造コストの低減も図ることができる。
本発明の別態様であるスピーカー用振動板の製造方法によれば、マグネシウムまたはマグネシウム合金からなるシート材を段階的に突き出してドーム部予備形成部およびコーン部予備形成部を形成してからドーム部およびコーン部に整形することができる。このため、シート材に皺や切れが生じるのを抑制しつつ、ドーム部およびその外周縁に沿ってコーン部が形成されたスピーカー用振動板を形成することができる。この結果、超高音域を含む高音域の音圧周波数特性の乱れを低減できるスピーカー用振動板を製造することができる。
本発明の一実施形態であるスピーカー用振動板を含むスピーカーを示す斜視図である。 図1に示すA-A断面図である。 図3(a)はスピーカー用振動板の平面図であり、図3(b)は(a)に示すC-C断面図である。 図4(a)は図2に示す領域Bの部分拡大図であり、図4(b)は振動板の段部にボイスコイルボビンを取り付ける際の状態を示す図である。 (a)本発明の一実施形態の振動板、(b)比較例1の振動板、および、(c)比較例2の振動板の有限要素法による音圧周波数特性を示すグラフである。 図6(a)は第1変形例である振動板を示し、図6(b)は第2変形例である振動板を示す図である。 (a)本発明の一実施形態の振動板、(b)変形例1の振動板、および(c)変形例2の振動板の有限要素法による音圧周波数特性を示すグラフである。 本発明の一実施形態であるスピーカー用振動板の製造方法のうち第1工程および第2工程を示す図である。 図8と同様にスピーカー用振動板の製造方法のうち第3工程〜第5工程を示す図である。
以下に、本発明に係る一実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
図1は、本発明の一実施形態であるスピーカー用振動板30を含むスピーカー10の斜視図である。図2は、図1におけるA-A断面図である。図1および図2では、振動板30の振動方向をZ軸方向(突出方向)とし、これに垂直な平面をX-Y平面として示している。図2では、スピーカー10の軸中心をCLとして示している。図1および図2に示すように、スピーカー10は、例えば、ヘッドホンに組み付けられる動電型スピーカーであり、略円盤状の電機音響変換器である。スピーカー10は、外形を形作るフレーム12を含むスピーカー本体11を備えている。フレーム12としては、適当な強度を有する材料を所定の形状に成形したものを用いることができる。例えば、フレーム12には樹脂成形品を用いることができる。また、スピーカー10は、フレーム12の内部空間において、振動板30、エッジ14、ボイスコイル16等の振動系の構成要素と、磁気回路20とを含む。
まず、振動板30以外の構成要素について説明する。図1に示すように、エッジ14は、振動板30の外周端に沿って配置され弧状に湾曲したロール部14aと、その外周縁に連設されるフランジ部14bとを有する。エッジ14のロール部14aの内周端が振動板30の外周端に例えば接着等の固定手段によって固定され、振動板30を振動自在に支持している。また、ロール部14aには等ピッチで溝Fが設けられている。他方、エッジ14のフランジ部14bは、フレーム12に取り付けられている環状リング12aに例えば接着等の固定手段によって固定されている。エッジ14としては、熱可塑性エラストマー樹脂を用い、柔軟性を有する所定の形状に成形したものを用いることができる。熱可塑性エラストマー樹脂としては、ポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリアミド系、ポリエチレン系、ポリスチレン系を用いることができる。また、エッジ14の材料として、ゴムや発泡ゴム、コーティング布等を用いてもよい。
図2に示すように、ボイスコイル16は、ボイスコイルボビン17およびこれに巻回されるコイル18から構成されている。ボイスコイルボビン17は、略円環形状に形成された薄い絶縁体の筒部材である。薄い絶縁体としては、適当な強度と耐熱性を有する樹脂フィルム等を用いることができる。各コイル18は、絶縁被覆付き導線をボイスコイルボビン17の円環状形状の外周面に沿って所定の巻数で巻回して形成される。絶縁被覆付き導線としては、断面が円形の銅線を絶縁ワニスで被覆したものを用いることができる。ボイスコイル16の軸方向の上端部は、後述する振動板30に固着されている。
図2に示すように、磁気回路20は、略円環状をなすマグネット22、トッププレート24、および、ヨーク26を含む。マグネット22は、フレーム12の軸方向端部に設けられた筒状部12bに上下両端をトッププレート24と有底筒状のヨーク26とによって積層状態で挟み込まれるように配置されている。マグネット22の材料としては、フェライト磁石、あるいは、アルミニウム、ニッケル、コバルトの合金であるアルニコ系磁石、ネオジムを含む希土類磁石、等を用いることができる。ヨーク26は、ボイスコイルボビン17に巻回されたコイル18を間に挟んでトッププレート24の外周面と対向する位置まで上方に外周部26aが延伸してトッププレート24との間に磁気空隙SPを形成している。磁気空隙SPには、上述したボイスコイル16が挿入されている。トッププレート24は、マグネット22と内径の大きさが同一となる略円環状に形成されている。一方、ヨーク26の底部26bにも、略円環状のマグネット22の内径に一致する大きさの貫通孔Hが設けられている。このため、ボイスコイルボビン17の内部空間が外部に連通され、放熱性を高めるとともに低音の出力特性を調整することができる。
続いて、図3を用いて振動板30の構成について説明する。図3(a)は、振動板30の平面図であり、同図(b)は同図(a)におけるC-C断面図である。
図3(a)に示すように、バランスドーム型の振動板30は、中央部にZ軸方向に突き出して形成されたドーム部32と、ドーム部32の外周縁からZ軸方向に対して傾斜した方向に延伸する環状のコーン部34とを有するバランスドーム型の振動板である。また、振動板30のドーム部32とコーン部34との境界部に沿って段部36を設けることが好ましい。ドーム部32は、曲率一定の面状に形成してもよいし、複数の異なる曲率の曲面によって構成してもよく、紡錘状に形成するものとしてもよい。環状のコーン部34は、円錐台形の周側面のような曲面で構成してもよいし、ドーム部32と同じ方向に凸状に膨らんだ曲面もしくは逆方向に凹状に窪んだ曲面によって形成してもよい。
図3(b)に示すように、振動板30におけるコーン部34は、振動板30におけるドーム部32の最大突出位置と略同じ高さの位置まで延伸している。そのため、ドーム部32の最大突出位置の高さPとコーン部34の外周端の高さQは略同じ高さとなるように形成されている。ここで、「略同じ高さ」とは、上述したドーム部32の最大突出位置の高さPとコーン部34の外周端の高さQとが同じ高さである場合の他、当該外周端の高さQの方がドーム部32の上述したドーム部32の高さPよりもわずかに低い場合も含むことを意味している。また、振動板30におけるコーン部34の外周端の高さQの方がドーム部32の最大突出位置の高さPよりも高くなるように設けてもよい。
振動板30のドーム部32およびコーン部34は、マグネシウムまたはマグネシウム合金からなるシート材を後述するプレス加工によって折り曲げて形成されている。このため、ドーム部32およびコーン部34は継ぎ目なく一体に構成されている。本実施形態において「継ぎ目なく」とは、例えば、接着剤等によって接合されているものを含まないことを意味している。
次に、図4を用いて振動板30の段部36の構成について説明する。図4(a)は、図2に示す領域Bの部分拡大図であり、同図(b)は振動板30の段部36にボイスコイルボビン17を取り付ける際の様子を示す図である。図4(a)に示すように、振動板30の段部36は、X-Y平面に略平行をなす当接面36aと、Z軸方向に略平行をなすガイド面36bを有している。段部36の当接面36aは、ボイスコイルボビン17の軸方向端面である上端が当接して固定される面である。ガイド面36bは、ボイスコイルボビン17の内周面に近接対向するように当接面36aよりも内径側に設けられている。
図4(b)に示すように、ボイスコイルボビン17を振動板30に取り付ける際には、振動板30を下側に置いた状態で、例えば、エポキシ樹脂等の接着剤BNを振動板30の段部36に塗布し、ボイスコイルボビン17の上端を段部36のガイド面36bに沿わせつつ当接面36aに当接させた状態で接着固定する。このように当接面36aにボイスコイルボビン17の上端を当接させることにより、ボイスコイルボビン17の接着位置がずれるのを防止することができる。このため、ボイスコイルボビン17の接着位置のずれに起因して振動板30の音圧周波数特性にバラツキが生じることを防止できる。また、振動板30に段部36を設けることにより、接着剤BNを塗布し易くなり、接着作業における作業性を向上させることもできる。
また、図4(a)に示すように、当接面36aのX方向における幅をaとし、ガイド面36bのZ軸方向における幅をbとしたときに、以下の式(1)の関係を満たすように設定することが好ましい。
0.28a<b<2.5a・・・・(1)
本実施形態では、一例としてaを0.25mmとし、bを0.25mmとしている。また、振動板30の段部36における当接面36aの幅aを1mmとし、ガイド面36bの高さbを0.28mm(b=0.28a)とし、その他の構成は振動板30と同一の構成としたものを比較例1の振動板とする。同様に、当接面の幅aを0.25mmとし、ガイド面の高さbを0.625mm(b=2.5a)とした構成のものを比較例2の振動板とする。
図5は、(a)が本実施形態の振動板30、(b)が比較例1の振動板、(c)が比較例2の振動板について、有限要素法による音圧周波数特性のシミュレーションを行った結果を示すグラフである。
図5に示すように、本実施形態の振動板30は10kHz以上の高音域においても比較例1,2の振動板よりもピーク、ディップが少なく音圧周波数特性の乱れが低減されていることが分かる。これに対して、比較例1の振動板では、段部36におけるガイド面36bに対して当接面36aの幅aが長いため当接面36aの上に接着剤BNが薄く広がってしまう。このため、ボイスコイルボビン17と段部36との接着が弱く、ボイスコイルボビン17および段部36の接着強度が不十分であるため高音域でピークやディップを生じやすくなる。比較例2の振動板では、段部36の当接面36aの幅aに対してガイド面36bの高さbが長すぎるため、ガイド面36bとボイスコイルボビン17との接着強度が強すぎて、高音域において振動板の振動に乱れが生じ易くピークやディップが大きくなり音圧周波数特性の乱れが大きくなる。これに対して、本実施形態の振動板30によれば、当接面36aに接着剤BNが充分な厚みを持った状態で付着することができ、接着剤BNの中にボイスコイルボビン17の上端が差し込まれて固まることにより充分な接着強度を得ることができる。また、ガイド面36bの長さが適切であるためボイスコイルボビン17との接着強度が強くなり過ぎることがなく、高音域における音圧周波数特性の乱れも抑制できる。
続いて、図6(a)および図6(b)を用いて、振動板30における段部36の変形例1,2について説明する。図6(a)は変形例1である振動板42の段部44を示す部分拡大図であり、同図(b)は変形例2である振動板45の段部46を示す部分拡大図である。
振動板42,45は、段部44,46の構成のみが振動板30と異なるため、以下の説明では振動板42,45の段部44,46の構成についてのみ説明する。
図6(a)に示すように、振動板42の段部44は、ボイスコイルボビン17の上端面に当接する当接面44aと、当接面44aよりも外側に設けられたガイド面44bを有している。当接面44aはX-Y平面に略平行に形成されている。ガイド面44bはZ軸方向に略平行に形成され、ボイスコイルボビン17の外周面に近接対向するように配置されている。
図6(b)に示すように、振動板45の段部46は、ボイスコイルボビン17の上端面に当接するX-Y平面に略平行な当接面46aと、当接面46aの両端に当接面46aと略直交して連続するガイド面46b,46cが設けられている。この構成によれば、ボイスコイルボビン17の上端を2つのガイド面46b,46cで挟み込まれるため、ボイスコイルボビン17が接着位置からさらにずれ難くなる。
図7は、(a)が上記実施形態の振動板30、(b)が変形例1の振動板42、(c)が変形例2の振動板45について、有限要素法による音圧周波数特性のシミュレーションを行った結果を示すグラフである。
図7に示すように、振動板42,45においても、上記実施形態における振動板30と同様に、10kHz以上の高音域においてもピークやディップが少なく音圧周波数特性の乱れが低減できることが分かる。
本実施形態に係るスピーカー10によれば、マグネシウムまたはマグネシウム合金からなるシート材によってスピーカー用振動板30のドーム部32とコーン部34とが継ぎ目無く一体に構成されているため、20kHz以上の超高音域を含む高音域の音圧周波数特性の乱れも低減することができる。また、バランスドーム型のスピーカー用振動板であっても、ドーム部32とコーン部34とを接着剤で接合する必要が無いため、ドーム部32とコーン部34とを接着する手間が必要なく、製造コストの低減も図ることができる。
続いて、図8および図9を用いて上述した振動板30の製造方法について説明する。マグネシウム金属の結晶構造は、最密六方晶構造となっており、他のアルミニウム等の金属に比較して塑性的な異方性が強くて伸びにくく、塑性加工を施すのが難しい。従って、ドーム部およびコーン部が、マグネシウムまたはマグネシウム合金からなるシート材によって継ぎ目なく一体に構成され、かつ、コーン部の外周端が少なくともドーム部の最大突出位置と略同じ高さ位置まで延伸しているようなバランスドーム型のスピーカー用振動板を形成するのは、非常に困難である。ただし、下記の製造方法で実現することができる。図8は、本実施形態における振動板30の製造方法のうち第1工程および第2工程を示す図である。図9は、図8に続いて、振動板30の製造方法のうち第3工程〜第5工程を示す図である。図8および図9では、各工程において第1金型および第2金型によって挟み込まれたシート材BLの軸中心CLを通る断面形状を示している。
図8に示すように、まず、マグネシウムまたはマグネシウム合金からなるシート材BLを準備する。シート材BLの厚みは、本実施形態で45μmであるが、1mm以下の厚みであればよい。また、シート材BLとして、例えば、マグネシウム合金AZ31等を用いてもよい。
第1工程(ドーム予備形成工程)では、図8に示すように、中央部がドーム状または円錐状に突き出した膨出部51aを有する第1金型51および、これに対応する凹部52aを有する第2金型52によってシート材BLを挟みこんで、シート材BLの中央部を所定の突き出し高さαでZ軸方向に突き出してドーム部予備形成部62を形成する。この際、第1金型51および第2金型52は、200℃〜240℃に予め加熱されている。これにより、シート材BLが塑性変形し易くなる。以下の各工程においても同様に各金型は加熱されているものとする。
第1工程における第1金型51および第2金型52によるシート材BLの突き出し高さαは、振動板30のドーム部32の最大突出位置の高さP(図3(b)参照)に対して以下に示す式(2)〜(4)を満たすように設定すればよい。ここで、「t」はシート材BLの厚みである。
0.4P≦α<P (100μm≦t≦1mm)・・・・・(2)
0.5P≦α≦0.95P (50μm≦t<100μm)・・・・(3)
0.6P≦α≦0.9P (t<50μm)・・・・・・・・・・(4)
上記の式(2)〜(4)に従って、突き出し高さαを設定することにより、シート材BLを少しずつ塑性変形させることができるため、シート材BLの皺や切れの発生が抑制できる。
第2工程(ドーム予備形成工程)では、第1工程と同様に、膨出部53aを有する第1金型53および、これに対応する凹部54aを有する第2金型54によってシート材BLを挟み込んで、シート材BLのドーム部予備形成部62を所定の突き出し高さβでZ軸方向に突き出させる。突き出し高さβは、上記第1工程における突き出し高さαと同様に上述した式(2)〜(4)に従って設定すればよい。また、第1工程における突き出し高さαよりも第2工程における突き出し高さβを大きく設定してもよい。これにより、ドーム部予備形成部62をより段階的に加工することができるため、シート材BLに皺や切れが生じ難くなる。
また、第2工程におけるプレス加工回数は1回に限らず、プレス加工を複数回行うようにしてもよい。第2工程において複数回プレス加工を行う場合には各回ごとに突き出し高さβを変更してもよい。なお、突き出し高さβは、第1工程における突き出し高さαと同一であってもよい。
第3工程(コーン予備形成工程)では、図9(a)に示すように、ドーム状の膨出部55aおよび膨出部55aの外周縁に沿ってコーン型部55bが略円環状に形成された第1金型55と、当該膨出部55aに対応する凹部56aおよび当該コーン型部55bに対応するコーン型部56bを有する第2金型56とによってシート材BLを挟み込む。第1金型55の膨出部55aは、第2工程における第1金型53の膨出部53aと同一形状とすればよい。このようにして、ドーム部予備形成部62の外周にあるシート材BLの部分をドーム部予備形成部62の膨出方向と同じ方向に所定の折り曲げ量γで折り曲げてコーン部予備形成部64を形成する。所定の折り曲げ量γは、第1工程における突き出し高さαと同様に、振動板30のコーン部34の外周端の高さQ(図3(b)参照)に対して以下に示す式(5)〜(7)を満たすように設定すればよい。
0.4Q≦γ<Q (100μm≦t≦1mm)・・・・・(5)
0.5Q≦γ≦0.95Q (50μm≦t<100μm)・・・・(6)
0.6Q≦γ≦0.9Q (t<50μm)・・・・・・・・・・(7)
第4工程(コーン予備形成工程)では、第3工程と同様に、膨出部57aおよびコーン型部57bを有する第1金型57と、これに対応する凹部58aおよび、コーン型部58bを有する第2金型58によってシート材BLを挟み込む。このようにして、シート材BLのコーン部予備形成部64を所定の折り曲げ量ζでZ軸方向にさらに折り曲げる。所定の折り曲げ量ζは、上記第3工程における所定の折り曲げ量γと同様に設定すればよい。これにより、シート材BLのコーン部予備形成部64を段階的に折り曲げて加工することができる。また、上述した第2工程と同様に、第3工程における所定の折り曲げ量γよりも第4工程における所定の折り曲げ量ζを大きく設定してもよい。さらに、第4工程におけるプレス加工回数は1回に限らず、シート材BLのコーン部予備形成部64を複数回プレス加工して折り曲げるようにしてもよい。
第5工程(整形工程)では、図9に示すように、振動板30のドーム部32と略同一の断面形状である膨出部59aおよびコーン部34と略同一の断面形状であるコーン型部59bを有する第1金型59と、膨出部59aに対応する凹部61aおよびコーン型部59bに対応するコーン型部61bを有する第2金型61とによってシート材BLを挟み込んでプレス加工を行う。また、第1金型59の膨出部59aおよびコーン型部59bの境界部に、振動板30の環状の段部36と同一の断面形状を有する段部型部59cを設けてもよい。そして、第2金型61の凹部61aおよびコーン型部61bの境界部に、段部型部59cに対応する段部型部61cを設けてもよい。この場合には、振動板30のドーム部32とコーン部34との境界に沿って段部36を形成することができる。
このようにして、シート材BLのドーム部予備形成部62およびコーン部予備形成部64から振動板30のドーム部32およびコーン部34をそれぞれ形成することができる。その後、シート材BLにおけるコーン部34の周囲の不要部分を取り除いて振動板30が完成する。
上記実施形態のスピーカー用振動板30の製造方法によれば、マグネシウムまたはマグネシウム合金からなるシート材BLを段階的に突き出してドーム部予備形成部62およびコーン部予備形成部64を形成してからドーム部32およびコーン部34に整形することができる。このため、シート材BLに皺や切れが生じるのを抑制しつつ、コーン部34の外周端が少なくともドーム部32の最大突出位置と略同じ高さ位置まで延伸しているようなドーム部32およびコーン部34に整形することができる。従って、シート材BLに皺や切れが生じるのを抑制しつつ、ドーム部32およびその外周縁に沿ってコーン部34が形成されたスピーカー用振動板を形成することができる。この結果、超高音域を含む高音域の音圧周波数特性の乱れを低減できるバランスドーム型のスピーカー用振動板30を製造することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等な範囲内で種々の改良や変更が可能である。
10 スピーカー、11 スピーカー本体、12 フレーム、14 エッジ、16 ボイスコイル、17 ボイスコイルボビン、18 コイル、20 磁気回路、22 マグネット、24 トッププレート、26 ヨーク、30,42,45 (スピーカー用)振動板、32 ドーム部、34 コーン部、36,42,45 段部、36a,44a,46a 当接面、36b,44b,46b ガイド面、51,53,55,57,59 第1金型、52,54,56,58,61 第2金型、a 当接面の幅、b ガイド面の高さ、P 最大突出位置の高さ、Q コーン部の外周端の高さ、α,β 突き出し高さ、γ,ζ 折り曲げ量、BL シート材。

Claims (7)

  1. 中央部に突き出して形成されたドーム部と、
    前記ドーム部の外周縁から前記ドーム部の突出方向に対して傾斜した方向に延伸する環状のコーン部と、
    を備え、
    前記ドーム部および前記コーン部は、マグネシウムまたはマグネシウム合金からなるシート材によって継ぎ目なく一体に構成され、かつ、前記コーン部の外周端は少なくとも前記ドーム部の最大突出位置と略同じ高さ位置まで延伸し、
    前記ドーム部および前記コーン部の境界部に沿って筒状のボイスコイルボビンを取り付けるための環状の段部が設けられている、
    スピーカー用振動板。
  2. 請求項1に記載のスピーカー用振動板において、
    前記環状の段部は、前記ドーム部の突出方向と直交する方向に延伸して前記ボイスコイルボビンの軸方向端面に当接する当接面と、前記当接面から前記ドーム部の突出方向と反対方向に延伸して前記ボイスコイルボビンの側面に沿うガイド面とによって形成されている、スピーカー用振動板。
  3. 請求項2に記載のスピーカー用振動板において、
    前記環状の段部は、前記ドーム部の突出方向と直交する方向における前記当接面の幅をaとし、前記ドーム部の突出方向における前記ガイド面の高さをbとしたときに、0.28a<b<2.5aの関係を満たすように形成されている、スピーカー用振動板。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のスピーカー用振動板において、
    前記スピーカー用振動板の前記コーン部の外周端を振動自在に支持するエッジと、
    前記スピーカー用振動板の前記段部に取り付けられるボイスコイルと、
    を備えている、スピーカー用振動板。
  5. 請求項4に記載のスピーカー用振動板と、
    前記エッジを介して振動自在に前記スピーカー用振動板を支持するフレームと、
    前記ボイスコイルが挿入される磁気空隙を有する磁気回路と、を備えている、
    スピーカー。
  6. マグネシウムまたはマグネシウム合金からなるシート材を用いて製造され、ドーム部の外周縁に沿って環状のコーン部を有するスピーカー用振動板の製造方法であって、
    マグネシウムまたはマグネシウム合金からなるシート材をプレス加工によって所定の突き出し高さで複数回突き出してドーム部予備形成部を形成するドーム予備形成工程と、
    前記ドーム部予備形成部の外周にある前記シート材の部分をプレス加工によって前記ドーム部予備形成部の突出方向に対して傾斜した方向に所定の折り曲げ量で複数回折り曲げて環状のコーン部予備形成部を形成するコーン予備形成工程と、
    プレス加工によって前記ドーム部予備形成部を前記ドーム部に整形するとともに、前記コーン部予備形成部をその外周端が少なくとも前記ドーム部の最大突出位置と略同じ高さ位置まで延伸している前記コーン部に整形し、前記ドーム部および前記コーン部の境界部に沿ってボイスコイルボビンを取り付ける環状の段部を形成する整形工程と、
    を備えている、スピーカー用振動板の製造方法。
  7. 請求項6に記載のスピーカー用振動板の製造方法において、
    前記所定の突き出し高さは前記スピーカー用振動板の前記ドーム部の最大突出高さよりも小さくなるように設定されており、前記所定の折り曲げ量は前記スピーカー用振動板の前記コーン部における外周端の突出高さよりも小さくなるように設定されている、
    スピーカー用振動板の製造方法。
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