JP2017111186A - デバイス製造方法、露光方法、および、デバイス製造システム - Google Patents

デバイス製造方法、露光方法、および、デバイス製造システム Download PDF

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Abstract

【課題】基板上に存在する歪を補正する露光方法、デバイス製造方法を提供する。【解決手段】露光装置を用いてパターン像を投影し、投影されたパターン像に基づいて形成されるパターン層を基板上に積層するデバイス製造方法は、パターン像が投影された第1基板に対して所定の処理を施し、第1基板上のパターン層に存在する歪みに関する情報を計測し、所定の処理が施された後にパターン層に存在する歪みを抑制するために、歪みに関する情報に基づいて、第2基板に投影するパターン像を補正するための歪み補正データを作成し、歪み補正データに基づいて補正した第1パターン像を第2基板に投影し、第1パターン像が投影された第2基板に対して所定の処理を施す。【選択図】図6

Description

本発明は、基板にパターンを露光して電子デバイスを製造するデバイス製造方法、露光方法、および、デバイス製造システムに関する。
従来、液晶ディスプレイ等の電子デバイスを形成するために用いられる露光装置においては、例えば、特許文献1に記載されているように、TFT等を形成するための複数のパターン層を精度よく重ね合せて露光する必要がある。近年では、例えば液晶ディスプレイにおいて、その高精細化に伴い、TFT等の回路パターンが形成された基板(TFT基板と呼ぶ)とカラーフィルタ(CF)が形成された基板(CF基板と呼ぶ)とを貼り合せる際にも、両者を従来以上に精度よく貼り合せることが要求されている。しかしながら、TFT基板およびCF基板の各製造工程において、例えば、熱処理等の所定処理を経ることにより各基板に歪が発生し、それによって貼り合せ誤差が生じることで不良品の液晶ディスプレイ(一般には電子デバイス)が形成されてしまうという問題がある。
特開2001−215718号公報
本発明の第1の態様は、露光装置を用いてパターン像を投影し、投影された前記パターン像に基づいて形成されるパターン層を基板上に積層するデバイス製造方法であって、前記パターン像が投影された第1基板に対して所定の処理を施す第1処理工程と、前記第1処理工程後に前記第1基板上の前記パターン層に存在する歪みに関する情報を計測する計測工程と、前記所定の処理が施された後に前記パターン層に存在する前記歪みを抑制するために、前記計測工程により計測された前記歪みに関する情報に基づいて、前記所定の処理が施される前の第2基板に投影する前記パターン像を補正するための歪み補正データを作成する作成工程と、前記歪み補正データに基づいて補正した第1パターン像を前記所定の処理が施される前の前記第2基板に投影する第1投影工程と、前記第1パターン像が投影された前記第2基板に対して前記所定の処理を施す第2処理工程と、を含む。
本発明の第2の態様は、露光装置を用いて投影されるパターン像に基づいて基板上にパターン層を積層するデバイス製造システムに用いる露光方法であって、前記パターン像が投影された第1基板に対して所定の処理が施されることで前記パターン層に存在する歪みに関する情報に基づいて、前記所定の処理が施される前の第2基板に投影する前記パターン像を補正するための歪み補正データを作成する作成工程と、前記歪み補正データに基づいて補正した第1パターン像を前記所定の処理が施される前の前記第2基板に投影する第1投影工程と、を含む。
本発明の第3の態様は、露光装置を用いてパターン像を投影し、投影された前記パターン像に基づいて形成されるパターン層を基板上に積層するデバイス製造システムであって、前記パターン像が投影された第1基板に対して所定の処理を施す処理装置と、前記所定の処理が施された後に前記第1基板上の前記パターン層に存在する歪みに関する情報を計測する計測装置と、前記所定の処理が施された後に前記パターン層に存在する前記歪みを抑制するために、前記計測装置により計測された前記歪みに関する情報に基づいて、前記所定の処理が施される前の第2基板に投影する前記パターン像を補正するための歪み補正データを作成する補正装置と、前記歪み補正データに基づいて補正した第1パターン像を前記所定の処理が施される前の前記第2基板に投影する露光装置と、を備え、前記処理装置は、前記第1パターン像が投影された前記第2基板に対して前記所定の処理を施す。
デバイス製造システムの露光装置の構成の一例を示す構成図である。 図1の露光装置の概略斜視図である。 図3Aは、図2に示す露光装置の照明領域の配置を示す図、図3Bは、図2に示す露光装置の投影領域の配置を示す図である。 図2に示す投影システムの投影モジュールの構成を示す図である。 基板の平面図である。 デバイス製造システムの概略構成を示す図である。 パターン層の積層状態を示す図である。 図8Aは、計測される歪んだ露光領域内の複数の点を示す図であり、図8Bは、所定の矩形状の露光領域内であって、図8Aに示す複数の点に対応する目標点を示す図である。 図9Aは、歪んだ露光領域の形状を測定するための複数の点を示す図であり、図9Bは、図9Aの露光領域を、生成した歪み補正データを用いて補正したときの露光領域を示す図である。 図10Aは、測定された複数の点の座標位置(もしくは複数の点間の寸法)に基づいて生成された歪み補正データによって変形された第1パターン像が投影される露光領域の一例を示す図、図10Bは、計測した露光領域Wのパターン層のパターン形状に基づいて生成された歪み補正データによって変形された第1パターン像が投影される露光領域の一例を示す図である。 所定の処理が施された後の本基板とカラーフィルタとの貼り合わせを説明するための図である。
本発明の態様に係るデバイス製造方法、露光方法、および、デバイス製造システムについて、好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。なお、本発明の態様は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、多様な変更または改良を加えたものも含まれる。つまり、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれ、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
[第1の実施の形態]
図1は、デバイス製造システム10が備える露光装置EXの構成の一例を示す構成図、図2は、図1の露光装置EXの概略斜視図である。なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、図に示す矢印にしたがって、X方向、Y方向、およびZ方向を説明する。Z方向は、露光装置EXによって露光光ELが照射される基板Pが設定される平面に垂直な方向であり、−Z方向は重力が働く方向(重力がかかる方向)とする。また、基板Pが設定される平面内の所定の方向をX方向、基板Pが設定される平面内においてX方向と直交する方向をY方向とする。基板Pは、X方向およびY方向に移動可能である。X軸、Y軸、および、Z軸周りの回転(傾斜)方向は、それぞれθX方向、θY方向、および、θZ方向とする。
露光装置EXは、マスクMを保持して移動可能なマスクステージ12と、基板Pを保持して移動可能な基板ステージ14と、マスクMを露光光ELで照射する照明システムISと、露光光ELで照射されたマスクMのパターンの像を基板Pに投影する投影システムPSと、露光装置EX全体の動作を制御する制御装置16とを備えている。マスクステージ12、基板ステージ14、および、投影システムPSは、露光装置EXのボディ18に支持されている。ボディ18は、ベースプレート20、第1コラム22、および、第2コラム24を有する。ベースプレート20は、例えば、クリーンルーム内の設置面(例えば、床面)FL上に防振台BLを介して設置される。第1コラム22は、ベースプレート20上に設定され、第2コラム24は、第1コラム22上に設置される。投影システムPSは、定盤26を介して第1コラム22に支持される。マスクステージ12は、第2コラム24に対して移動可能に支持される。基板ステージ14は、ベースプレート20に対して移動可能に支持される。
本第1の実施の形態においては、露光装置EXは、マスクMと基板PとをX方向(走査方向)に同期移動させてマスクMのパターンを介した露光光ELで基板Pを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置である。マスクMは、基板Pに投影されるデバイスパターン(例えば、液晶ディスプレイの回路パターン等)が形成されたレクチルを含む。基板Pは、例えば、ガラスプレート等の基材と、その基材上に形成された感光膜(塗布された感光材)とを含む。この感光膜は、露光装置EXの露光工程の前工程において形成される。この前工程は、デバイス製造システム10を構成する処理装置PRS1(図6参照)によって行われる。基板Pの一辺の長さは、例えば、500mm以上である。
露光装置EXは、照明光学系としての複数の照明モジュールIL(IL1〜IL7)を有する照明システムISと、投影光学系としての複数の投影モジュール(投影光学系)PL(PL1〜PL7)を有する投影システムPSとを備える。なお、本第1の実施の形態においては、照明モジュールILおよび投影モジュールPLの数を7個としたが、照明モジュールILおよび投影モジュールPLの数が同一であれば、その数は何個であってもよい。
照明システムISは、超高圧水銀ランプを用いた光源28と、光源28から射出された光(例えば、g線、h線、i線等の輝線)を反射する楕円鏡30と、楕円鏡30からの光のうち少なくとも一部の波長領域の光を反射するダイクロイックミラー32と、楕円鏡30が形成する光源像の近傍に配置されてダイクロイックミラー32からの光の進行を遮断可能な図示しないシャッタ装置と、コリメートレンズ34Aと集光レンズ34Bとを含むリレー光学系34と、所定波長領域の光のみを透過させる図示しない干渉フィルタと、リレー光学系34からの光を分岐して、複数の照明モジュールIL(IL1〜IL7)にそれぞれ案内するライトガイドユニット36とが、光の進行方向に沿って前記の順で設けられている。各照明モジュールILは、同一の構成、構造を有する。なお、光源28として、レーザ光源またはキセノンランプ等を用いてもよい。また、光源28から射出される光は、KrFエキシマレーザ(波長248nm)等の遠紫外線光(DUV光)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)等であってもよい。
照明システムISは、所定の照明領域IR(IR1〜IR7)に露光光ELを照射することができる。照明領域IR1〜IR7は、各照明モジュールIL1〜IL7から射出される露光光ELが照射される領域に含まれている。照明システムISは、異なる7個の照明領域IR1〜IR7のそれぞれを露光光ELで照明する。具体的には、照明モジュールIL1は、照明領域IR1を露光光ELにより照明する。同様に、照明モジュールIL2〜IL7は、照明領域IR2〜IR7を露光光ELにより照明する。照明システムISは、マスクMの上方側(+Z方向側)に配置され、照明領域IR1〜IR7のそれぞれに位置されるマスクMの部分的な領域を、均一な照度分布の露光光ELで照明する。照明モジュールIL1〜IL7は、千鳥配列でX方向に2列に配置され、奇数番の照明モジュールIL1、IL3、IL5、IL7は、Y方向に1列に配置され、偶数番の照明モジュールIL2、IL4、IL6は、奇数番の照明モジュールIL1、IL3、IL5、IL7に対して+X方向側であって、Y方向に1列に配置されている。これにより、図3Aに示すように、照明領域IR(IR1〜IR7)も千鳥配列でX方向に2列に配置され、奇数番の照明領域IR1、IR3、IR5、IR7は、Y方向に所定の間隔をあけて1列に配置され、偶数番の照明領域IR2、IR4、IR6は、奇数番の照明領域IR1、IR3、IR5、IR7に対して+X方向側であって、Y方向に所定の間隔をあけて1列に配置されている。なお、図3Aは、マスクM上の照明領域IR1〜IR7を下方側(−Z方向側)からみた平面図である。
図3Aに示すように、照明領域IR1〜IR7は、マスクMの幅方向(Y方向)に延びる平行な短辺および長辺を有する細長い台形状の領域となっている。奇数番の照明領域IR1、IR3、IR5、IR7は、その短辺が+X方向側に位置し、偶数番の照明領域IR2、IR4、IR6は、その短辺が−X方向側に位置している。照明領域IR2は、Y方向に関して照明領域IR1と照明領域IR3との間に配置され、照明領域IR4は、Y方向に関して照明領域IR3と照明領域IR5との間に配置され、照明領域IR6は、Y方向に関して照明領域IR5と照明領域IR7との間に配置されている。各照明領域IR1〜IR7は、マスクMの走査方向(X方向)からみて隣り合う台形状の照明領域IRの端部にある斜辺部の三角部が互いに重なるように(オーバーラップするように)配置されている。また、マスクMは、マスクパターンの像が形成されるパターン像形成領域A1と、マスクパターンの像が形成されないパターン像非形成領域A2とを有する。パターン像非形成領域A2は、露光光ELを吸収する低反射領域であり、パターン像形成領域A1を枠状に囲んで配置されている。照明領域IR1〜IR7は、パターン像形成領域A1のY方向の全幅をカバーするように配置されている。
投影システムPSは、露光光ELで照射されたマスクMのパターン(マスクパターン)の像を基板Pに投影することができる。投影システムPSは、異なる7個の投影領域PR1〜PR7にそれぞれマスクMに形成されたパターン(マスクパターン)の像を投影する。投影モジュールPL(PL1〜PL7)は、マスクMに設けられたパターンのうち露光光ELにより照明される照明領域IR(IR1〜IR7)内に設けられるパターンの投影像(パターン像)を、それぞれ所定の倍率で投影領域PR(PR1〜PR7)内に形成する。具体的には、投影モジュールPL1は、照明領域IR1内に設けられるパターンのパターン像を投影領域PR1に投影する。同様に、投影モジュールPL2〜PL7は、照明領域IR2〜IR7内に設けられるパターンのパターン像を投影領域PR2〜PR7に投影する。
投影モジュールPL1〜PL7は、照明モジュールIL1〜IL7と同様に、千鳥配列でX方向に2列に配置され、奇数番の投影モジュールPL1、PL3、PL5、PL7は、Y方向に1列で配置され、偶数番の投影モジュールPL2、PL4、PL6は、奇数番の投影モジュールPL1、PL3、PL5、PL7に対して+X方向側であって、Y方向に1列に配置されている。それぞれの投影領域PR(PR1〜PR7)は、投影モジュールPL(PL1〜PL7)から射出された露光光ELが照射される領域である。これにより、図3Bに示すように投影領域PR(PR1〜PR7)も千鳥配列でX方向に2列で配置され、奇数番の投影領域PR1、PR3、PR5、PR7は、Y方向に所定の間隔をあけて1列に配置され、偶数番の投影領域PR2、PR4、PR6は、奇数番の投影領域PR1、PR3、PR5、PR7に対して+X方向側であって、Y方向に所定の間隔をあけて1列に配置されている。なお、図3Bは、基板P上の投影領域PR(PR1〜PR7)を+Z側から見た平面図である。
図3Bに示すように、投影領域PR1〜PR7は、基板Pの幅方向(Y方向)に延びる平行な短辺および長辺を有する細長い台形状の領域となっている。奇数番の投影領域PR1、PR3、PR5、PR7は、その短辺が+X方向側に位置し、偶数番の投影領域PR2、PR4、PR6は、その短辺が−X方向側に位置している。投影領域PR2は、Y方向に関して投影領域PR1と投影領域PR3との間に配置され、投影領域PR4は、Y方向に関して投影領域PR3と投影領域PR5との間に配置され、投影領域PR6は、Y方向に関して投影領域PR5と投影領域PR7との間に配置されている。各投影領域PR1〜PR7は、各照明領域IR1〜IR7と同様に、マスクMの走査方向(X方向)からみて隣り合う台形状の投影領域PRの端部にある斜辺部の三角部が互いに重なるように(オーバーラップするように)配置されている。そして、投影領域PR1〜PR7は、基板P上にパターンが露光される露光領域WのY方向の全幅をカバーするように配置されている。
各投影モジュールPL1〜PL7は、同一の構成、構造を有するので、投影モジュールPL1について説明する。投影モジュールPL1は、図4に示すように、2組の反射屈折光学系40、42と、視野絞り44とを備える。2組の反射屈折光学系40、42は、例えば、ダイソン系を変形したテレセントリックな反射屈折光学系である。反射屈折光学系40は、補正光学系としても機能する三角プリズムである第1偏向部材40aと、複数のレンズによって構成される第1レンズ群40bと、第1凹面鏡40cとを備える。第1偏向部材40aは、照明領域IR1に照射されたマスクMからの露光光ELを反射させ、第1レンズ群40bを介して露光光ELを第1凹面鏡40cに入射させる。また、第1偏向部材40aは、第1凹面鏡40cで反射されて第1レンズ群40bを介して入射した露光光ELを−Z方向側、つまり、視野絞り44側に向けて反射する。反射屈折光学系40は、照明領域IR1におけるマスクMのパターン像を視野絞り44で結像する。視野絞り44は、投影領域PR1の形状を規定する開口を有する。
反射屈折光学系42は、反射屈折光学系40と同様の構成であり、視野絞り44を挟んで反射屈折光学系40と対称に設けられている。反射屈折光学系40は、補正光学系としても機能する三角プリズムである第2偏向部材42aと、複数のレンズによって構成される第2レンズ群42bと、第2凹面鏡42cとを備える。第2偏向部材42aは、視野絞り44からの露光光ELを反射させ、第2レンズ群42bを介して露光光ELを第2凹面鏡42cに入射させる。また、第2偏向部材42aは、第2凹面鏡42cで反射されて第2レンズ群42bを介して入射した露光光ELを−Z方向側、つまり、基板P側に向けて反射する。これにより、照明領域IR1におけるマスクMのパターン像は、投影領域PR1に投影される。
また、投影モジュールPL1は、補正光学系としてのシフト調整部48およびスケーリング調整部50を備える。シフト調整部48は、マスクMと反射屈折光学系40との間に配置されている。シフト調整部48は、基板P上に投影されるマスクMのパターン像をX方向およびY方向にシフトする。シフト調整部48は、XZ面内において傾斜可能な透明な2枚の平行平板ガラスで構成される。前記2枚の平行平板ガラスの各傾斜量を調整することで、マスクMのパターン像(投影領域PR1)をX方向やY方向に微小シフトさせることができる。照明領域IR1に照射されたマスクMからの露光光ELは、このシフト調整部48を介して反射屈折光学系40に入射する。このシフト調整部48を構成する前記2枚の平行平板ガラスは、制御装置16の制御によって駆動する図示しない駆動回路によって傾斜量が変化し、マスクMのパターン像(投影領域PR1)の位置をX方向およびY方向にシフトさせる。
スケーリング調整部50は、第2偏向部材42aと基板Pとの間に配置されている。スケーリング調整部50は、例えば、凹レンズ、凸レンズ、および、凹レンズの3枚を所定間隔で光軸上に配置し、前後の前記凹レンズを固定し、間にある前記凸レンズを光軸方向に移動させるように構成したものである。これによって、投影領域PR1に形成されるマスクMのパターン像は、テレセントリックな結像状態を維持しつつ、等方的に微小量だけ拡大または縮小される。第2偏向部材42aから基板Pに向かって反射する露光光ELは、スケーリング調整部50を介して基板Pに入射する。このスケーリング調整部50を構成する前記凸レンズは、制御装置16の制御によって駆動する図示しない駆動回路によって光軸方向に移動して、マスクMのパターン像(投影領域PR1)を拡大または縮小させる。
また、マスクMから第1偏向部材40aに入射する露光光ELの光軸、つまり、第1偏向部材40aから視野絞り44に射出する露光光ELの光軸回りに、第1偏向部材40aを微小回転させることで、マスクMのパターン像を回転させることができる。同様に、視野絞り44から第2偏向部材42aに入射する露光光ELの光軸、つまり、第2偏向部材42aから基板Pに射出する露光光ELの光軸回りに、第2偏向部材42aを微小回転させることで、マスクMのパターン像を回転させることができる。この第1偏向部材40aおよび第2偏向部材42aは、制御装置16の制御によって駆動する図示しない駆動回路によって微小回転して、マスクMのパターン像(投影領域PR1)を回転させる。
このように、各投影モジュールPL(PL1〜PL7)に設けられた前記補正光学系(シフト調整部48、スケーリング調整部50、第1偏向部材40a、および、第2偏向部材42a)によって、各投影モジュールPLによって投影される投影領域PR(PR1〜PR7)のXY平面における位置、大きさ、回転等を変更することができ、結果として、基板Pに投影されるマスクMのパターン像および露光領域W(W1〜W4)を変形させることができる。
図1、図2の説明に戻り、マスクステージ12は、保持した状態でマスクMを照明領域IR1〜IR7に対して走査方向(X方向)に移動させる。マスクステージ12は、マスクMを保持可能なマスク保持部12aを有する。マスク保持部12aは、マスクMを真空吸着可能なチャック機構を含み、マスクMを脱着することができる。マスク保持部12aは、マスクMの投影システムPS側の面(パターン形成面)とX軸およびY軸を含むXY平面とが略平行となるようにマスクMを保持する。
基板ステージ14は、基板Pを保持するとともに、パターン転写装置としての照明システムISおよび投影システムPSから照射される露光光ELの投影領域PR1〜PR7に対して基板PをXY平面上で移動させる。基板ステージ14は、基板Pを保持可能な基板保持部14aを有する。基板保持部14aは、基板Pを真空吸着可能なチャック機構を含み、基板Pが脱着できるようになっている。基板保持部14aは、基板Pの表面(感光面)とXY平面とが略並行となるように基板Pを保持する。
露光装置EXは、マスクステージ12を移動させるマスクステージ駆動システム60と基板ステージ駆動システム62とを備える。マスクステージ駆動システム60は、例えば、リニアモータを含み、第2コラム24のガイド面24G上においてマスクステージ12を移動可能である。マスクステージ12は、マスクステージ駆動システム60の作動により、マスク保持部12aでマスクMを保持した状態で、ガイド面24G上を、X方向、Y方向、および、θZ方向の3つの方向に移動可能である。このマスクステージ駆動システム60は、制御装置16の制御にしたがって駆動することで、マスクステージ12を移動させる。
基板ステージ駆動システム62は、例えば、リニアモータを含み、ベースプレート20のガイド面20G上において基板ステージ14を移動可能である。基板ステージ14は、基板ステージ駆動システム62の動作により、基板保持部14aで基板Pを保持した状態で、ガイド面20G上を、X方向、Y方向、Z方向、θX方向、θY方向、および、θZ方向の6方向に移動可能である。この基板ステージ駆動システム62は、制御装置16の制御にしたがって駆動することで、基板ステージ14を移動させる。
干渉計システム64は、マスクステージ12の位置情報を計測するレーザ干渉計ユニット64Aと、基板ステージ14の位置情報を計測するレーザ干渉計ユニット64Bとを有する。レーザ干渉計ユニット64Aは、マスクステージ12に配置された計測ミラー12Rを用いて、マスクステージ12の位置情報を計測可能である。レーザ干渉計ユニット64Bは、基板ステージ14に配置された計測ミラー14Rを用いて、基板ステージ14の位置情報を計測可能である。干渉計システム64は、レーザ干渉計ユニット64A、64Bを用いて、X方向、Y方向、および、θZ方向に関するマスクステージ12および基板ステージ14のそれぞれの位置を計測可能である。
図2に示すアライメントシステム70は、基板Pに設けられた位置検出用のマークとしてのアライメントマークを検出してその位置を計測する。アライメントマークの位置は、例えば、露光装置EXのXY座標系における位置である。アライメントマークは、露光によって基板Pに転写されて、基板Pの表面に設けられる。アライメントシステム70は、投影システムPSに対して−X方向側に配置されている。
アライメントシステム70は、いわゆるオフアクシス方式のアライメントシステムである。図4に示すように、アライメントシステム70は、基板ステージ14に保持された基板Pの表面と対向配置される複数(本第1の実施の形態では6個)の検出器70A〜70Fを有する。検出器70A〜70Fのそれぞれは、検出領域SA1〜SA6に検出光を照射する照射部と、検出領域SA1〜SA6に配置されたアライメントマークの光学像を取得する顕微鏡および受光部とを有する。検出器70A〜70Fは、走査方向(+X方向)と直交する方向、つまり、Y方向に配置されている。
制御装置16は、コンピュータとプログラムが記憶された記録媒体とで構成され、該コンピュータが記録媒体に記憶されたプログラムを読み出すことによって本第1の実施の形態の制御装置16として機能する。露光装置EXは、露光時に、基板PとマスクMとを同期させて走査方向(X方向)に移動させるとともに、露光光ELを照射させることで、基板Pの表面の露光領域WにマスクMのパターン像を投影する。つまり、投影領域PR1〜PR7に対して基板Pを走査方向(X方向)に移動させるとともに、基板Pの移動と同期して、照明領域IR1〜IR7に対してマスクMを走査方向(X方向)に移動させる。これにより、照明領域IR1〜IR7によってマスクMに照射される露光光ELの照明領域IR1〜IR7が走査され、その走査に同期して基板P上の投影領域PR1〜PR7が走査されることになり、マスクMのパターン像を基板Pに露光することができる。
図5は、基板Pの平面図である。本第1の実施の形態においては、1枚の基板Pに対して、マスクMのパターン像が露光(投影)される露光領域Wを4つとする。なお、この露光領域Wは基板Pに対して1つであってもよいし、2つ、6つ等の複数であってもよい。この露光領域Wに電子デバイスが形成される。つまり、露光領域W(W1〜W4)は、電子デバイスが形成される領域(電子デバイス形成領域)となる。まず、第1の露光領域W(以下、露光領域W1)に対してマスクMのパターン像が露光され、次に、第2の露光領域W(以下、露光領域W2)に対してマスクMのパターン像が露光される。その後、第3の露光領域W(以下、露光領域W3)に対してマスクMのパターン像が露光され、最後に、第4の露光領域W(以下、露光領域W4)に対してマスクMのパターン像が露光される。露光領域Wの領域Wm1は、投影領域PR1によってマスクMのパターン像が露光される領域を示している。同様に、領域Wm2〜Wm7は、投影領域PR2〜PR7によってマスクMのパターン像が露光される領域を示している。
制御装置16は、最初に、投影領域PR1〜PR7が露光領域W1に対してX方向にある所定の露光(投影)開始位置に位置するように、基板ステージ駆動システム62を制御して基板ステージ14を移動させるとともに、照明領域IR1〜IR7がマスクMに対してX方向にある所定の照明開始位置に位置するようにマスクステージ駆動システム60を制御してマスクステージ12を移動させる。そして、制御装置16は、基板PとマスクMとを同期させて走査方向(X方向側)に移動させることで、露光領域W1にマスクMのパターン像を露光する。そして、露光領域W1への露光が終了すると、制御装置16は、同様に、露光領域W2〜W4に対してもマスクMのパターン像を露光する。
露光領域W(W1〜W4)に対してマスクMのパターン像が露光されると、露光工程の後工程において、メッキ処理または現像・エッチング処理が行われ、露光されたマスクMのパターン像に対応するパターン層(パターンが形成された層)が各露光領域W(W1〜W4)に形成される。この後工程は、デバイス製造システム10を構成する処理装置PRS2(図6参照)によって行われる。図5のKsは、パターン層に形成されるアライメントマークを表している。このアライメントマークKsは、露光領域W内に設けられている。アライメントマークKsは、電子デバイス用の回路パターンが存在しない空白部分に設けられている。なお、アライメントマークKsを露光領域Wより外側であって、露光領域Wの外周付近に設けてもよい。また、特定の位置に形成されるパターン(電子デバイスを構成する薄膜トランジスタ、配線部等)自体をアライメントマークKsとして用いてもよい。
ここで、パターン層を形成した後の工程で、所定の処理(例えば、基板Pに対して熱を与える熱処理を含む)が基板Pに施されると、基板Pが変形して形成されたパターン層が歪む可能性がある。ここで、マスクMのパターン像が投影される露光領域Wは、形成したい電子デバイスの形状に合わせて所定の形状(本第1の実施の形態では所定の矩形状とする)になっている。また、電子デバイスが、例えば、液晶ディスプレイ等のディスプレイの場合には、画素を構成する薄膜トランジスタ(TFT)がマトリックス状に配置される。したがって、パターン層に対応したマスクMにも、マトリクス状態に配置された薄膜トランジスタに対応した回路パターンが形成されている。そのため、基板Pが変形すると、基板Pに既に形成されているパターン層も歪み、これにより、マトリクス状に配置された薄膜トランジスタ(画素)の配置も歪んでしまう。
したがって、本第1の実施の形態では、所定の処理を経て基板Pが変形した後にパターン層(転写されたパターン)に存在する歪みを抑制するために、予め基板Pに露光するマスクMのパターン像を変形させておくというものである。なお、液晶ディスプレイ等の電子デバイスにおける薄膜トランジスタは、複数のパターン層(例えば、ゲート電極層、ソース・ドレイン電極層等のパターン層)が重ね合わされることで構成されている。したがって、各露光領域W(W1〜W4)には、複数のパターン層が積層される。
図6は、デバイス製造システム10の概略構成を示す図である。デバイス製造システム10は、第1層〜第n層のパターン層を形成するパターン層形成装置La1〜Lanと、処理装置100と、計測装置102と、補正装置104とを備える。パターン層形成装置La1は、基板Pに対して前工程の処理を行う処理装置PRS1と、露光装置EXと、基板Pに対して後工程の処理を行う処理装置PRS2とを有する。図示しないが、パターン層形成装置La2〜Lanも、パターン層形成装置La1と同様に、処理装置PRS1と、露光装置EXと、処理装置PRS2とを有する。
処理装置PRS1は、基板P上に感光膜を形成する処理を含む処理を前工程として行い、処理装置PRS2は、基板Pに対して、メッキ処理、または、現像・エッチング処理を含む処理を後工程として行う。したがって、パターン層形成装置La1によって基板P上に第1層(最下層)のパターン層(以下、第1パターン層と呼び、第2層以降も同様)が形成される。そして、パターン層形成装置La2によって第2パターン層が第1パターン層上に形成される。
このように、パターン層形成装置La1〜Lanによって、基板P上の各露光領域W(W1〜W4)には、図7に示すように、第1パターン層〜第nパターン層が積層される。これにより、電子デバイスまたは薄膜トランジスタの全部または一部が、各露光領域W(W1〜W4)に形成される。なお、図7においては、一例として、パターン層形成装置La1〜Lanの数を6つとし、積層される6つのパターン層(第1〜第6パターン層)の様子を示している。また、図7においては、各パターン層を矩形状の層で表しているが、実際は、各パターン層はそれぞれパターンが形成された層となっている。
各パターン層形成装置La1〜Lanの露光装置EXには、形成したいパターン(所定のパターン)に応じたマスクM(M1〜Mn)が用いられるので、各パターン層を形成するためのマスクM(M1〜Mn)のパターンは互いに異なる。ここで、パターン層形成装置La1の露光装置EXに用いられるマスクM1のパターンを第1パターンと呼び、マスクM1によって投影されるパターン像を第1パターン像と呼ぶ。同様に、パターン層形成装置La2〜Lanの露光装置EXによって投影されるマスクM2〜Mnのパターンを第2〜第nパターンと呼び、マスクM2〜Mnによって投影されるパターン像を第2〜第nパターン像と呼ぶ。なお、第1層〜第n層に対応して、複数のパターン層形成装置La1〜Lanを設けたが、1つのパターン層形成装置Laを用いて第1〜第nパターン層を形成してもよい。この場合、各パターン層で表されるパターンは異なるので、各パターン層に応じて用いるマスクMを取り換える必要がある。
また、第1パターン層を形成するためのマスクM1、つまり、パターン層形成装置La1の露光装置EXに用いられるマスクM1には、アライメントマークのパターン(アライメント計測用パターン)も形成されている。これにより、第1パターン像は、アライメント計測用パターン像を含む。したがって、第1パターン層には、図5に示すようにアライメントマークKsが設けられる。
露光装置EXは、下層に形成されたアライメントマークKsを検出し、検出したアライメントマークKsに基づいて、投影するパターン像を補正して、下層のパターン層(下層に形成されたパターン)と重ね合わさるように位置合わせを行う、いわゆる、アライメント補正機能を有する。しかしながら、パターン層形成装置La1によって初めて基板PにアライメントマークKsが設けられるので、パターン層形成装置La1の露光装置EXは、位置合わせを行うことなく、第1パターン像を各露光領域W(W1〜W4)に投影する。したがって、アライメント補正機能は、パターン層形成装置La2〜Lanの露光装置EXによって行われる。
アライメント補正機能について簡単に説明すると、まず、アライメントシステム70が露光領域W(W1〜W4)に設けられたアライメントマークKsの位置を検出する。そして、制御装置16が、検出されたアライメントマークKsの位置に基づいて、前記補正光学系(シフト調整部48、スケーリング調整部50、第1偏向部材40a、および、第2偏向部材42a)を駆動することで、投影するパターン像を補正して、第1パターン層に対して重ね合わさるように位置合わせを行う。具体的には、制御装置16は、検出された露光領域W(W1〜W4)のアライメントマークKsの位置に基づいて、第1パターン層に対して投影するパターン像をアライメントする(すなわち、位置合わせとパターン像の変形との少なくとも一方を行う)ためのアライメント補正データを生成し、生成したアライメント補正データに基づいて前記補正光学系を駆動させる。これにより、第1パターン像が投影された下層の露光領域Wと、次のパターン像が投影される上層の露光領域Wとの位置、形状、大きさが略同一となって重ね合わされる。制御装置16は、露光領域W(W1〜W4)毎に、アライメント補正データを生成して、上層において投影されるパターン像(第2〜第nパターン像のどれか)を各露光領域W(W1〜W4)毎に補正して投影させる。なお、基板Pが歪んでいない場合等は、原則して第1パターン像が投影される露光領域Wは所定の矩形状となるので、第2〜第nパターン像が投影される露光領域Wも所定の矩形状となる。
パターン層形成装置Lanによって第nパターン層が形成された基板P、つまり、第1〜第nパターン層が積層された基板Pは、処理装置100によって、所定の処理が施される。この所定の処理(例えば、熱処理)が施されることで、基板Pは変形し、それに伴い露光領域W(W1〜W4)に形成された第1〜第nパターン層も歪み、デバイス形成領域でもある露光領域W(W1〜W4)の形状も歪む。同一の露光領域Wであれば、第1〜第nパターン層の歪みは互いに同一となるので、同一の露光領域W内の第1〜第nパターン層の歪みを、単にパターン層の歪みと呼ぶ。
計測装置102は、処理装置100によって所定の処理が施されることで生じた各露光領域W(W1〜W4)内のパターン層に存在する歪みに関する情報を計測する。これにより、各露光領域W(W1〜W4)内に形成されたパターン(薄膜トランジスタの配置等のパターン)の歪みの状態もわかる。
計測装置102は、例えば、図8Aに示すように、各露光領域W(W1〜W4)内の複数の点fを検出し、該検出した複数の点fの位置座標(もしくは複数の点f間の寸法)を測定することで各露光領域W(W1〜W4)のパターン層の歪みに関する情報を計測する。図8Aでは、複数の点fを便宜上「+」のマークで表している。この複数の点fは、歪みを計測するために基板Pに設けられた歪み計測用マークとすることができる。この場合は、パターン層形成装置La1〜Lanのうち少なくとも1つの露光装置EXに用いられるマスクMに、この歪み計測用マークのパターンも形成しておくことで、基板Pに歪み計測用マークを設けることができる。この点fは、例えば、Y方向に関して互いに隣り合う2つの投影領域PRのオーバーラップ部分(投影領域PRの三角部)に設けるとよい。あるいは、複数の点fは、露光領域W内に形成されたパターンのある特定の形状(例えば、薄膜トランジスタの形状や、薄膜トランジスタのソース電極およびドレイン電極の形状)であってもよい。いずれにせよ、複数の点fは、パターン層の一部であり、パターン層で表されたパターンの一部に含まれる。計測装置102は、複数の点fを検出してそれらの位置座標(もしく各点f間の寸法)を測定することで、検出した複数の点fにおける各露光領域W(W1〜W4)のパターン層に存在する歪みに関する情報を精度よく計測することができ、ひいては後述のように計測した複数の点f毎の歪み補正データを精度よく作成することができる。計測装置102は、例えば、図示しない基板Pの表面を撮像する撮像装置を有し、撮像した画像データに対して画像認識処理を行うことで複数の点fを検出してもよい。なお、図8Aに示す露光領域Wは、所定の処理によって歪んだ露光領域Wの形状を示している。
また、計測装置102は、各露光領域W(W1〜W4)の形状をより統計的に測定することで、各露光領域W(W1〜W4)のパターン層に存在する歪みに関する情報を計測してもよい。この場合、例えば、各露光領域W(W1〜W4)内の複数の位置における位置座標の計測結果と、1次の線形成分および2次以上の高次の非線形成分で表される所定の形状モデル(補正モデル)とに基づいて演算処理することで、パターン層に存在する歪みに関する情報、より具体的にはパターン層に転写されているパターンの歪を含んだ形状(以下ではパターン形状と呼ぶ)を算出することができる。このパターン層のパターン形状は、例えば、図9Aに示すように、複数のアライメントマークKsの位置を検出することで求めてもよいし、上述した複数の点fのうち露光領域Wの外周上または外周付近にある一部の点fの位置を検出することで求めてもよい。このアライメントマークKsおよび複数の点fは、パターン層の一部であり、パターン層で表されたパターンの一部に含まれる。計測装置102は、図示しない基板Pの表面を撮像する撮像装置を有し、撮像した画像データに対して画像認識処理を行うことで、複数の点f、または、アライメントマークKsを検出してもよい。
なお、所定の形状モデル(補正モデル)を用いてパターン層のパターン形状を測定して歪みに関する情報を計測する場合は、複数の点f毎の歪みに関する情報を計測する場合に比べ、位置座標を計測するために検出する点の数を少なくすることができる。つまり、図9Aに示すアライメントマークKsの数は、図8Aに示す点fの数より少ない。なお、図9Aに示す露光領域Wは、所定のプロセスによって変形した露光領域Wの形状を示しており、図8Aと同一の形状を示している。
補正装置104は、計測装置102が計測した各露光領域W(W1〜W4)のパターン層の歪みに関する情報に基づいて、露光領域W(W1〜W4)毎に基板Pに投影するマスクMのパターン像を補正する歪み補正データを作成する。この歪み補正データは、処理装置100による所定の処理が施された後のパターン層に存在する歪みを抑制するデータである。つまり、所定の処理を経た後の露光領域W(W1〜W4)が略所定の矩形状となる、つまり、露光領域W(W1〜W4)内に形成されたパターン層で表されるパターンが所望するパターン(所定のパターン)となるように補正するデータである。この歪み補正データは、投影領域PR1〜PR7のXY平面における位置、大きさ、回転角度等を変化させるためのデータであり、該基板Pの走査位置に基づいて、XY平面における位置、大きさ、回転角度等が逐次変化するように設定されている。この歪み補正データに基づいて、前記補正光学系(シフト調整部48、スケーリング調整部50、第1偏向部材40a、および、第2偏向部材42a)が駆動する。
この歪み補正データの生成は、例えば、複数の点fの座標位置(もしくは複数の点f間の寸法)を測定して歪みに関する情報を計測した場合は、図8Aに示す該複数の点fの座標位置が、それぞれの点fに対応する目標点f´(図8B参照)の座標位置となるように補正する歪み補正データを作成する。この目標点f´の座標位置は、図8Bに示すように点fに対応する所定の矩形状の露光領域W´内の位置であり、予め決まった位置である。図8Bにおいても、複数の点f´を便宜上「+」のマークで表している。また、図9Aに示す露光領域Wのパターン層のパターン形状を測定してパターン層に存在する歪みに関する情報を計測した場合は、図9Aに示す露光領域Wの形状が図8Bに示す所定の矩形状の露光領域W´(所定のパターン)となるように補正する歪み補正データを作成する。図9Bは、図9Aの露光領域Wを、生成した歪み補正データを用いて補正したときの露光領域Wを示している。なお、補正装置104は、少なくともパターン層形成装置La1〜Lan全体を制御する上位制御装置であってもよい。
そして、露光装置EXの制御装置16は、第1層の露光を行う際に、歪み補正データに基づいて前記補正光学系(シフト調整部48、スケーリング調整部50、第1偏向部材40a、および、第2偏向部材42a)を駆動させることで、第1パターン像を変形(補正)させて基板Pに投影する。これにより、第1パターン像が投影される露光領域Wは、歪んだ形状となる。
図10Aは、測定された複数の点fの座標位置(もしくは複数の点f間の寸法)に基づいて生成された歪み補正データによって変形された第1パターン像が投影される露光領域Wの一例を示す図である。図10Bは、計測した露光領域Wのパターン層のパターン形状に基づいて生成された歪み補正データによって変形された第1パターン像が投影される露光領域Wの一例を示す図である。図10Bは、パターン層の形状に基づいて生成された歪み補正データを用いて第1パターン像を変形しているので、図10Aに比べ滑らかな形状となっている。一方で、図10Aは、測定された複数の点fの座標位置(もしくは複数の点f間の寸法)に基づいて生成された歪み補正データを用いて第1パターン像を変形しているので、図10Bに比べ細かく第1パターン像を変形することができる。
制御装置16は、第1層の露光を行う際に、各露光領域W毎の歪み補正データに基づいて、前記補正光学系を駆動させることで、各露光領域W(W1〜W4)に投影される第1パターン像を変形(補正)させて基板Pに投影する。つまり、露光領域W1に対して露光を行う場合は、露光領域W1に対応する歪み補正データに基づいて前記補正光学系を駆動し、露光領域W2に対して露光を行う場合は、露光領域W2に対応する歪み補正データに基づいて前記補正光学系を駆動する。同様に、露光領域W3、W4に対して露光を行う場合は、露光領域W3、W4に対応する歪み補正データに基づいて前記補正光学系を駆動する。なお、露光領域Wの歪みに応じてアライメントマークKsの配列も歪んだ状態となる。
また、第2層〜第n層の露光時においては、該歪み補正データを用いずに通常どおりマスクMのパターン像を露光する。露光装置EXは、アライメント補正機能を有するので、第1パターン層で表されるパターンと重ね合わせるように第2〜第nパターン像を変形(補正)させて基板Pに投影する。上述したようにアライメントマークKsの配列は、第1層の露光領域Wに応じて歪んでいる状態なので、第2層〜第n層の露光領域Wも図10Aまたは図10Bに示したように歪んだ形状となる。したがって、第2〜第nパターン像は、第1パターン層で表されるパターンの歪みに合せて投影される。つまり、補正装置104が作成する歪み補正データは、第1パターン層を形成するために投影する第1パターン像を補正するためのデータである。
そして、第nパターン層まで積層された基板Pは、処理装置100による所定の処理によって変形し、この基板Pの変形によって図10A、図10Bに示すような露光領域Wが略所定の矩形状となり、各露光領域W(W1〜W4)のパターン層の歪みが抑制される。したがって、処理装置100による所定の処理を経た後には各層の露光領域W(W1〜W4)のパターン層で表されるパターンも所望するパターンに近い状態となり、薄膜トランジスタが略マトリクス状に配置された状態となる。
次に、本第1の実施の形態における、デバイス製造システム10の動作について簡単に説明する。まず、歪み補正データを得るための基板P(以下、テスト基板P1)を用いる。複数のパターン層形成装置La1〜Lanは、テスト基板(第1基板)P1上の各露光領域W(W1〜W4)に、第1パターン層、第2パターン層、・・・、第nパターン層を前記の順で形成する。その後、処理装置100は、複数のパターン層(第1〜第n層のパターン層)が形成されたテスト基板P1に対して所定の処理を施す。その結果、各露光領域W(W1〜W4)に形成されたパターン層は歪んだ状態となる。そして、計測装置102は、各露光領域W(W1〜W4)のパターン層に存在する歪みに関する情報を計測し、補正装置104は、各露光領域W(W1〜W4)のパターン層に存在する歪みに関する情報に基づいて、露光領域W(W1〜W4)毎に歪み補正データを作成する。
露光領域W(W1〜W4)毎に歪み補正データを作成すると、本露光用の基板P(以下、本基板P2)をデバイス製造システム10に供給する。パターン層形成装置La1は、露光領域W(W1〜W4)毎の歪み補正データに応じて補正した(歪んだ)第1パターン層を本基板(第2基板)P2上に形成する。詳しくは、パターン層形成装置La1の露光装置EXは、露光領域W(W1〜W4)毎の歪み補正データに基づいて前記補正光学系を駆動することで、補正した(歪んだ)第1パターン像を本基板P2に投影する。このようにして、歪み補正データに応じて歪んだ(変形された)第1パターン像に対応する第1パターン層が形成される。各露光領域W(W1〜W4)の第1パターン層には、アライメントマークKsも形成されている。
そして、パターン層形成装置La2は、歪み補正データに応じて歪んだ各露光領域W(W1〜W4)の第1パターン層(補正された第1パターン像に基づいて形成されたパターン層)に対して重ね合わさるように位置合わせをして補正した第2パターン層を各露光領域W(W1〜W4)の第1パターン層上に形成する。詳しくは、パターン層形成装置La2の露光装置EXは、歪み補正データに応じて歪んだ各露光領域W(W1〜W4)のアライメントマークKsを検出し、露光領域W(W1〜W4)毎に、検出したアライメントマークKsの位置に基づいてアライメント補正データを生成する。そして、露光領域W(W1〜W4)毎のアライメント補正データに基づいて前記補正光学系を駆動することで、各露光領域W(W1〜W4)の第1パターン層に対して投影する第2パターン像をアライメントする。これにより、第2パターン像は、第1パターン層の歪みに合せて投影され、第2パターン層が第1パターン層に対して重ね合わさった状態で形成される。
その後、パターン層形成装置La3〜Lanは、パターン層形成装置La2と同様に、歪み補正データに応じて歪んだ各露光領域W(W1〜W4)の第1パターン層に対して位置合わせをして補正した第3〜第nパターン層を各露光領域W(W1〜W4)に積層していく。このようにして、本基板P2の各露光領域W(W1〜W4)には、第1〜第nパターン層が積層される。
その後、処理装置100は、第1〜第nパターン層が積層された本基板P2に対して所定の処理を施す。この所定の処理によって、本基板P2は変形するが、本基板P2の各露光領域が略所定の矩形状となり、各露光領域W(W1〜W4)のパターン層(第1〜第nパターン層)の歪みが抑制させる。所定の処理が施された本基板P2は、その後、必要に応じて新たなパターン層が形成されたり、カラーフィルタCFが貼り合わせられたりして、最終的に電子デバイスが形成される。
所定の処理が施された後の本基板P2とカラーフィルタCFとを貼り合わせた際に、貼り合わせ誤差が発生する場合がある。この場合は、貼り合わせ誤差に応じて、さらに歪み補正データ(第1の歪み補正データ、または、第1および第2の歪み補正データ)を修正する必要がある。
図11は、処理装置100によって所定の処理が施された後の本基板P2とカラーフィルタCFとの貼り合わせを説明するための図である。図11の左上の図は、カラーフィルタCFを示し、図11の左下の図は、処理装置100によって所定の処理が施された後の本基板P2を示し、図11の右側の図は、カラーフィルタCFと本基板P2とを貼り合わせた状態を示している。本基板P2のデバイス形成領域である露光領域W(W1〜W4)には、図示しないが電子デバイスの回路パターンに応じたパターン層が形成されているものとする。なお、図11の左下の図に示すように、本基板P2の露光領域W(W1〜W4)は、図8A、図9Aに示す露光領域Wと比べ、歪みが抑制されており、より矩形状に近い形状となっている。
カラーフィルタCFは、デバイス形成領域である露光領域(W1〜W4)に対応して特定の色を透過するカラーフィルタ部分F(F1〜F4)を有する。このカラーフィルタ部分F1は露光領域W1に対応し、カラーフィルタ部分F2は露光領域W2に対応する。同様に、カラーフィルタ部分F3、F4は露光領域W3、W4に対応する。このカラーフィルタCFは、露光装置EXによるパターン露光によって形成されてもよい。また、カラーフィルタCFの製造過程において、所定の処理(例えば、熱処理を含む処理)が施される場合は、この所定の処理によってカラーフィルタCFが歪んでしまう可能性がある。したがって、上記第1の実施の形態で説明したのと同様の手順で、所定の処理が施された後のカラーフィルタCFに存在する歪みに関する情報を計測し、計測した歪みに関する情報に基づいて所定の処理が施される前のカラーフィルタCFに投影するにパターン像を補正してもよい。
カラーフィルタCFの4隅の点gと本基板P2の4隅の点hとがなるべく重なり合うように、カラーフィルタCFと本基板P2とを貼り合わせると、各カラーフィルタ部分F(F1〜F4)と露光領域W(W1〜W4)とが重ね合わさった状態となる。カラーフィルタ部分F(F1〜F4)と露光領域W(W1〜W4)とが完全に重ね合わさる(貼り合わさる)ことが理想的ではあるが、カラーフィルタ部分F(F1〜F4)と露光領域W(W1〜W4)とが重なり合わない部分が存在する可能性もある。したがって、このカラーフィルタ部分Fと露光領域Wとの貼り合わせ誤差を検出し、その貼り合わせ誤差が許容範囲外を超えている場合は、補正装置104は、貼り合わせ誤差に基づいて、歪み補正データ(第1の歪み補正データ、または、第1および第2の歪み補正データ)を修正する。
この場合は、本基板P2はテスト基板となり、デバイス製造システム10は、修正後の歪み補正データに基づいて、本基板P2とは別の本露光用の基板(以下、本基板)P3に、上記第1の実施の形態で説明した方法によって、第1〜第nパターン層を形成する。そして、処理装置100は、本基板(第3基板)P3に対して所定の処理を施す。この所定の処理が施された本基板P3は、パターン層の歪みが抑制されており、且つ、許容範囲内で本基板P3のパターン層とカラーフィルタCFのカラーフィルタ部分Fとが貼り合わされている。なお、貼り合わせ誤差に応じて、新たに作成するカラーフィルタCFのカラーフィルタ部分Fの形状を変形させてもよい。
このように、第1の実施の形態においては、パターン像を投影して得られたパターン層が形成されたテスト基板P1に所定の処理を施すことで変形したパターン層の歪みに関する情報を計測する。そして、所定の処理が施された後におけるパターン層に存在する歪みを抑制するために、計測した歪みに関する情報に基づいて、所定の処理が施される前の本基板P2に投影するパターン像を補正する歪み補正データを予め作成する。そして、予め作成した歪み補正データに基づいて補正した第1パターン像を所定の処理が施される前の本基板P2に投影して第1パターン層を形成した後、本基板P2に対して所定の処理を施す。これにより、所定の処理後の第1パターン層の歪みを抑制することができ、第1パターン層で表されるパターンを所望のパターンに近づけることができる。その結果、形成される電子デバイスに欠陥が生じたり、不良品の電子デバイスが形成されることを防止することができる。
また、本基板P2に第1パターン層を形成した後であって、所定の処理が施される前に、第1パターン層に形成されたアライメントマークKsの位置に基づいて補正した第2パターン像を本基板P2に投影して第2パターン層を第1パターン層上に形成する。これにより、第2パターン像が第1パターン層に対して重ね合わさるように位置合わせされた状態となる。このようにして、アライメントマークKsの位置に基づいて複数のパターン層を第1パターン層上に積層してく。したがって、所定の処理後の基板Pに積層されたパターン層の歪みを抑制することができ、第1〜第nパターン層で表されるパターンを所望のパターンに近づけることができる。その結果、形成される電子デバイスに欠陥が生じたり、不良品の電子デバイスが形成されることを防止することができる。
さらに、所定の処理後の本基板P2とカラーフィルタCFとを貼り合わせた際に、複数のパターン層が形成された領域(露光領域W)とカラーフィルタCFのカラーフィルタ部分Fとの貼り合わせ誤差が生じた場合は、貼り合わせ誤差に応じて、歪み補正データをさらに修正する。これにより、カラーフィルタCFとの貼り合わせ精度が向上する。つまり、この貼り合わせ誤差に応じて修正した歪み補正データに基づいて補正した第1パターン像を所定の処理が施される前の第3基板P3に対して投影することで、所定の処理後の本基板P3の複数のパターン層が積層された領域(露光領域W)とカラーフィルタCFのカラーフィルタ部分Fとの貼り合わせ誤差を小さくすることができる。
なお、各パターン層形成装置La1〜Lanの露光装置EX間において、照明システムISおよび投影システムPSの製造誤差や設置誤差、または、マスクMの配置誤差等の理由により、各露光装置EX間で露光誤差(投影されるマスクMのパターン像の位置等の誤差)が発生してしまう場合がある。したがって、各露光装置EXの露光誤差を無くすために、該露光誤差に応じて各露光装置EXの投影モジュールPL1〜PL7に設けられている前記補正光学系を駆動させてもよい。また、同一の露光装置EXを用いて第1層〜第n層のパターン層を形成する場合であっても、マスクMの設置位置の誤差等が生じるので、この場合も各パターン層の露光誤差に応じて前記補正光学系を駆動させてもよい。また、計測装置102についても同様で、複数の計測装置102を用いる場合は、各計測装置102間で計測誤差が発生するので、計測誤差に応じて計測装置102で計測した情報を補正することで、各計測装置102間での計測誤差が発生しないように校正しておく。
[第2の実施の形態]
上記第1の実施の形態においては、歪み補正データに基づいて第1パターン像のみを補正したが、第2の実施の形態においては、処理装置100による所定の処理が施される前に、歪み補正データを用いて複数のパターン像(第1〜第nパターン像)のそれぞれを補正するというものである。第2の実施の形態においても、第1パターン像の補正については、上記第1の実施の形態と同様ではあるが、第2〜第nパターン像の補正については、第1パターン像の補正とは若干異なる。なお、上記第1の実施の形態と同様の機能を有する構成については同一の符号を付し、異なる部分のみを説明する。
各パターン層の歪みは通常互いに同一ではあるが、上述したように、露光装置EXは、アライメント補正機能を有するので、第1パターン層に形成されたパターンと重ね合わさるように自動的に位置合わせ(補正)をして第2〜第nパターン像を投影する。したがって、第2〜第nパターン像を、上記第1の実施の形態で補正装置104が作成した歪み補正データ(第1パターン像を補正する歪み補正データ)をそのまま用いて補正してしまうと、重ね合わせ精度が著しく低下し、且つ、処理装置100による所定の処理を経た後の第2〜第nパターン層で表されるパターンは所望するパターンとは明らかに異なってしまう。したがって、本第2の実施の形態においては、補正装置104は、計測装置102が計測した歪みに関する情報に基づいて作成した歪み補正データを、アライメント補正機能によって補正されるパターン像の補正成分(アライメント補正データ)に基づいて修正する。そして、パターン層形成装置La2〜Lanの露光装置EXの制御装置16は、アライメント補正機能によってパターン像を補正する補正成分が除去された歪み補正データを用いて、前記補正光学系(シフト調整部48、スケーリング調整部50、第1偏向部材40a、および、第2偏向部材42a)を駆動する。
以下、第2層〜第n層用のマスクMのパターン像を補正する歪み補正データの修正について説明する。補正装置104は、まず、第1パターン層の形成後に検出されるであろう露光領域W内のアライメントマークKsの位置を推定する。このアライメントマークKsの位置の推定は、パターン層形成装置La1の露光装置EXに用いられるマスクM1に形成されたアライメントマークKsのパターンの位置と、第1パターン像を補正する歪み補正データ(以下、第1の歪み補正データ)とに基づいて行われる。そして、補正装置104は、推定した第1パターン層の形成後に検出されるであろうアライメントマークKsの位置に基づいて、第1パターン層に対して投影するパターン像(第2〜第nパターン像)をアライメントするためのアライメント補正データを生成する。そして、第1パターン像を補正する第1の歪み補正データから、生成したアライメント補正データを減算し、減算後の歪み補正データを、第2〜第nパターン像を補正する歪み補正データ(以下、第2の歪み補正データ)とする。なお、この第2〜第nパターン像を補正する歪み補正データは、露光領域W(W1〜W4)毎に修正(作成)される。
なお、露光装置EXによるアライメント補正機能は、検出したアライメントマークKsの位置に基づいて、投影するマスクMのパターン像を線形で補正する機能、または、非線形で補正する機能を有する。したがって、パターン像を線形で補正する場合は、アライメント補正データは線形成分のみとなり、パターン像を非線形で補正する場合は、アライメント補正データは非線形成分を含むものとなる。
第1および第2の歪み補正データを作成すると、パターン層形成装置La1の露光装置EXは、第1の歪み補正データに応じて補正した(歪んだ)第1パターン像を本基板P2に投影する。なお、第1パターン像が投影される露光領域Wは、第1の歪み補正データに応じて歪んだ形状となる。このようにして、パターン層形成装置La1によって、露光領域W(W1〜W4)毎の第1の歪み補正データに応じて補正した(歪んだ)第1パターン像に対応する第1パターン層が露光領域W(W1〜W4)毎に形成される。
そして、パターン層形成装置La2の露光装置EXは、第1の歪み補正データに応じて歪んだ第1パターン層に対して重ね合わさるように位置合わせするためのアライメント補正データを生成する。その後、生成したアライメント補正データと第2の歪み補正データとを加味して補正した第2パターン像を本基板P2上に投影する。これにより、パターン層形成装置La2によって、アライメント補正データと第2の歪み補正データとを加味して補正した(歪んだ)第2パターン像に対応する第2パターン層が露光領域W(W1〜W4)毎に形成される。この第2パターン像は、第1パターン層の歪みに合せて投影され、第2パターン層は第1パターン層に対して重ね合わさった状態で形成される。なお、アライメント補正データと第2歪み補正データとが加味された補正データ(アライメント補正データ+(第1の歪み補正データ−アライメント補正データ))に基づいて第2パターン像を補正するので、結果的に、第2パターン像は、第1パターン像の補正と同様の補正が行われている。
その後、パターン層形成装置La3〜Lanは、パターン層形成装置La2と同様に、第1の歪み補正データに応じて歪んだ第1パターン層に対して重ね合わさるように位置合わせするためのアライメント補正データと第2の歪み補正データとを加味して補正して第3〜第nパターン像を本基板P2上に投影する。これにより、パターン層形成装置La2〜Lanによって、アライメント補正データと第2の歪み補正データとを加味して補正した(歪んだ)第3〜第nパターン像に対応する第3〜第nパターン層が露光領域W(W1〜W4)毎に形成される。この第3〜第nパターン像は、第1パターン層の歪みに合せて投影され、第3〜第nパターン層は第1パターン層に対して重ね合わさった状態で形成される。このようにして、本基板P2の各露光領域W(W1〜W4)には、第1〜第nパターン層が積層される。
その後、処理装置100は、第1〜第nパターン層が積層された本基板P2に対して所定の処理を施す。この所定の処理によって、本基板P2は変形するが、本基板P2の各露光領域が略所定の矩形状となり、各露光領域W(W1〜W4)のパターン層(第1〜第nパターン層)の歪みが抑制させる。また、各パターン像を第1または第2の歪み補正データを用いて補正するので、所定の処理後にパターン層に存在する歪みを上記第1の実施の形態に比べてより抑制することができる。したがって、形成される電子デバイスに欠陥が生じたり、不良品の電子デバイスが形成されることをさらに防止することができる。
なお、第2の歪み補正データは、第2〜第n層間で同一としたが、各層毎にパターン像を補正する第2の歪み補正データを異ならせてもよい。上記第2の実施の形態では、第2層〜第n層では、第1パターン層に形成されたアライメントマークKsの位置を検出して、パターン像を補正してパターン層を形成するため、第2〜第n層間で第2の歪み補正データを同一としている。しかしながら、例えば、各層毎、または、所定の枚数の層毎(例えば、3枚の層毎)に、再度アライメントマークKsを形成する(打ち直す)場合等は、検出するアライメントマークKsの位置が変わってくるため、第2〜第n相間で同一の歪み補正データを使用することは露光精度上好ましくない。また、第2層以降のパターン層を形成する際に、基板Pが歪んだりしている場合は、検出されるアライメントマークKsの位置も変わってくる。したがって、このような場合は、各層毎に第2の歪み補正データを異ならせるようにしてもよい。この場合は、これからパターン像を投影する際に検出されるであろうアライメントマークKsの位置を想定して、アライメント補正データを生成し、生成した該アライメント補正データと第1の歪み補正データとを用いて、これから投影するパターン像を補正する第2の歪み補正データを生成する。
[変形例]
上記各実施の形態では、以下のような変形も可能である。
(変形例1)パターン層形成装置La1〜Lanの処理装置PRS1、処理装置PRS2が基板Pに施す処理によって基板Pが変形する場合や、パターン層形成装置La間に、基板Pを変形させてしまう処理を行う装置を介在させる場合等がある。このような場合は、処理装置100の処理が施される前に、これらの装置によって基板Pが変形してしまう。しかしこのような場合であっても、上記第1および第2の実施の形態と同様の処理を行うことで、基板Pを変形させる処理によってパターン層が歪むことを抑制することができる。つまり、基板Pを変形させる処理によって歪んだパターン層に存在する歪みに関する情報を計測し、計測した歪みに関する情報に基づいて歪み補正データを生成し、生成した歪み補正データに基づいて投影するパターン像を補正する。
(変形例2)上記第1および第2の実施の形態では、マスクMを用いてパターン像を基板Pに投影する露光装置EXを用いて説明したが、マスクを用いないマスクレスの露光装置EXによってパターン像を基板Pに投影してもよい。例えば、露光装置EXは、複数のマイクロミラーを2次元的に配列したDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)を用いてパターン像を基板Pに投影してもよい。DMDは、マイクロミラーの反射角度を変えることで、基板Pに投影するパターン像を形成することできるので、歪み補正データ(第1の歪み補正データ、または、第1および第2の歪み補正データ)に基づいて、基板Pに投影するパターン像を変形させる。
また、露光装置EXは、基板Pを+X方向に移動しながら、露光光ELのスポット光SPを基板P上で所定の主走査方向(Y方向)に1次元の方向に走査しつつ、スポット光SPの強度をパターンデータ(描画データ、描画情報)に応じて高速に変調(on/off)することによって、基板Pの表面(感光面)にパターン像を描画露光するものであってもよい。この場合は、歪み補正データに基づいて、前記パターンデータ等を補正することで、基板Pに投影するパターン像を変形することができる。
(変形例3)補正装置104が、歪み補正データ(第1の歪み補正データ、または、第1および第2の歪み補正データ)を作成するようにしたが、露光装置EXの制御装置16が歪み補正データを作成してもよい。
10…デバイス製造システム 12…マスクステージ
14…基板ステージ 16…制御装置
18…ボディ 20…ベースプレート
22…第1コラム 24…第2コラム
26…定盤 28…光源
36…ライトガイドユニット 40、42…反射屈折光学系
40a…第1偏向部材 40b…第1レンズ群
40c…第1凹面鏡 42a…第2偏向部材
42b…第2レンズ群 42c…第2凹面鏡
48…シフト調整部 50…スケーリング調整部
60…マスクステージ駆動システム 62…基板ステージ駆動システム
70…アライメントシステム 100、PRS1、PRS2…処理装置
102…計測装置 104…補正装置
CF…カラーフィルタ EX…露光装置
F(F1〜F4)…カラーフィルタ部分 IL(IL1〜IL7)…照明モジュール
IR(IR1〜IR7)…照明領域 IS…照明システム
La1〜Lan…パターン層形成装置 M(M1〜Mn)…マスク
P…基板 PL(PL1〜PL7)…投影モジュール
PR(PR1〜PR7)…投影領域 PS…投影システム
W、W1〜W4…露光領域

Claims (13)

  1. 露光装置を用いてパターン像を投影し、投影された前記パターン像に基づいて形成されるパターン層を基板上に積層するデバイス製造方法であって、
    前記パターン像が投影された第1基板に対して所定の処理を施す第1処理工程と、
    前記第1処理工程後に前記第1基板上の前記パターン層に存在する歪みに関する情報を計測する計測工程と、
    前記所定の処理が施された後に前記パターン層に存在する前記歪みを抑制するために、前記計測工程により計測された前記歪みに関する情報に基づいて、前記所定の処理が施される前の第2基板に投影する前記パターン像を補正するための歪み補正データを作成する作成工程と、
    前記歪み補正データに基づいて補正した第1パターン像を前記所定の処理が施される前の前記第2基板に投影する第1投影工程と、
    前記第1パターン像が投影された前記第2基板に対して前記所定の処理を施す第2処理工程と、
    を含む、デバイス製造方法。
  2. 請求項1に記載のデバイス製造方法であって、
    前記第1パターン像は、アライメント計測用パターン像を含み、
    前記第1投影工程は、
    前記アライメント計測用パターン像に基づいて前記第2基板上に形成されたアライメントマークを検出し、前記第1パターン像に対して第2パターン像をアライメントするためのアライメント補正データを生成するデータ生成工程と、
    前記アライメント補正データを用いて補正した前記第2パターン像を、前記第1パターン像が投影された前記第2基板上に投影する工程と、
    をさらに含む、デバイス製造方法。
  3. 請求項2に記載のデバイス製造方法であって、
    前記第1投影工程は、前記アライメント補正データに基づいて前記歪み補正データを修正する第1データ修正工程をさらに含み、
    前記第2基板上に投影する工程は、前記第1データ修正工程により修正された前記歪み補正データに基づいて補正した前記第2パターン像を、前記第1パターン像が投影された前記第2基板上に投影する、デバイス製造方法。
  4. 請求項3に記載のデバイス製造方法であって、
    前記第1データ修正工程は、前記歪み補正データから前記アライメント補正データを除去することで、前記歪み補正データを修正する、デバイス製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のデバイス製造方法であって、
    前記所定の処理は、前記基板に対して熱を与える熱処理を含む、デバイス製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のデバイス製造方法であって、
    前記第2処理工程後の前記第2基板とカラーフィルタとを貼り合わせた際に生じた、複数の前記パターン層が形成された領域と、前記カラーフィルタのカラーフィルタ部分との貼り合わせ誤差に応じて、前記歪み補正データをさらに修正する第2データ修正工程を含む、デバイス製造方法。
  7. 請求項6に記載のデバイス製造方法であって、
    前記第2データ修正工程により修正された前記歪み補正データに基づいて補正した前記第1パターン像を前記所定の処理が施される前の第3基板に投影する第2投影工程と、
    前記第1パターン像が投影された前記第3基板に対して前記所定の処理を施す第3処理工程と、
    を含む、デバイス製造方法。
  8. 露光装置を用いて投影されるパターン像に基づいて基板上にパターン層を積層するデバイス製造システムに用いる露光方法であって、
    前記パターン像が投影された第1基板に対して所定の処理が施されることで前記パターン層に存在する歪みに関する情報に基づいて、前記所定の処理が施される前の第2基板に投影する前記パターン像を補正するための歪み補正データを作成する作成工程と、
    前記歪み補正データに基づいて補正した第1パターン像を前記所定の処理が施される前の前記第2基板に投影する第1投影工程と、
    を含む、露光方法。
  9. 請求項8に記載の露光方法であって、
    前記第1パターン像は、アライメント計測用パターン像を含み、
    前記第1投影工程は、
    前記アライメント計測用パターン像に基づいて前記第2基板上に形成されたアライメントマークを検出し、前記第1パターン像に対して第2パターン像をアライメントするためのアライメント補正データを生成するデータ生成工程と、
    前記アライメント補正データを用いて補正した前記第2パターン像を、前記第1パターン像が投影された前記第2基板上に投影する工程と、
    をさらに含む、露光方法。
  10. 請求項9に記載の露光方法であって、
    前記第1投影工程は、前記アライメント補正データに基づいて前記歪み補正データを修正する第1データ修正工程をさらに含み、
    前記第2基板上に投影する工程は、前記第1データ修正工程により修正された前記歪み補正データに基づいて補正した前記第2パターン像を、前記第1パターン像が投影された前記第2基板上に投影する、露光方法。
  11. 請求項8〜10のいずれか1項に記載の露光方法であって、
    前記所定の処理が施された後の前記第2基板とカラーフィルタとを貼り合わせた際に生じた、複数の前記パターン層が形成された領域と、前記カラーフィルタのカラーフィルタ部分との貼り合わせ誤差に応じて、前記歪み補正データをさらに修正する第2データ修正工程を含む、露光方法。
  12. 請求項11に記載の露光方法であって、
    前記第2データ修正工程により修正された前記歪み補正データに基づいて補正した前記第1パターン像を前記所定の処理が施される前の第3基板に投影する第2投影工程と、
    前記第1パターン像が投影された前記第3基板に対して前記所定の処理を施す第3処理工程と、
    を含む、露光方法。
  13. 露光装置を用いてパターン像を投影し、投影された前記パターン像に基づいて形成されるパターン層を基板上に積層するデバイス製造システムであって、
    前記パターン像が投影された第1基板に対して所定の処理を施す処理装置と、
    前記所定の処理が施された後に前記第1基板上の前記パターン層に存在する歪みに関する情報を計測する計測装置と、
    前記所定の処理が施された後に前記パターン層に存在する前記歪みを抑制するために、前記計測装置により計測された前記歪みに関する情報に基づいて、前記所定の処理が施される前の第2基板に投影する前記パターン像を補正するための歪み補正データを作成する補正装置と、
    前記歪み補正データに基づいて補正した第1パターン像を前記所定の処理が施される前の前記第2基板に投影する露光装置と、
    を備え、
    前記処理装置は、前記第1パターン像が投影された前記第2基板に対して前記所定の処理を施す、デバイス製造システム。
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