JP2009192864A - 露光方法、露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

露光方法、露光装置及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】露光領域の位置合わせを高精度に行うことができるとともに露光処理を高速化することができる露光方法を提供する。
【解決手段】非走査に複数設けられている露光領域の基準位置情報を取得する取得ステップと、包括領域の第1端部に配置された各位置合せマークを検出する第1検出ステップ(S21)、基板を走査方向に対して傾斜した方向へ移動させて第2検出位置に配置し包括領域の第2端部に配置された、包括領域内の第1の露光領域の近傍に位置する位置合せマークを検出する第2検出ステップ(S23)と、第1および第2検出ステップの各検出結果に基づいて基板の位置合せを行い、第2検出位置から第1の露光領域を露光する第1露光ステップ(S28)と、第1および第2検出ステップの各検出結果ならびに基準位置情報に基づいて基板の位置合せを行い、第2の露光領域を露光する第2露光ステップ(S29)とを含む。
【選択図】図6

Description

本発明は、基板上に設けられた複数の露光領域を順次露光する露光方法、露光装置及びデバイス製造方法に関するものである。
従来、液晶表示デバイスや半導体デバイスなどの各種デバイスは、マスク等に設けられたパターンを感光基板に転写するフォトリソグラフィ工程を利用して製造されている。このフォトリソグラフィ工程で使用される露光装置では、例えば、マスクが載置されたマスクステージと、感光基板が載置された基板ステージとを同期走査しつつ、マスクに形成されたパターンを感光基板に転写する。
一般に、液晶表示デバイスに対するフォトリソグラフィ工程では、1枚の感光基板上に複数の露光領域(液晶表示デバイスの表示画面に対応する領域)を設定し、各露光領域を順次露光してパターンを転写することが行われている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の露光方法では、各露光領域の近傍に設けられたアライメントマークを検出し、この検出結果に基づいて露光領域ごとにアライメント(位置合わせ)を行って露光する処理が繰り返される。
特開2003−347184号公報
しかしながら、上述の露光方法では、各露光領域に対して設けられたアライメントマークを感光基板ごとにすべて検出しているため、露光領域ごとに高精度に位置合わせを行って露光することができるものの、露光処理の高速化(高スループット化)の要望を十分に満足することができなかった。
本発明の目的は、感光基板に設けられた複数の露光領域に対し、露光領域の位置合わせを高精度に行うことができるとともに露光処理を高速化することができる露光方法、露光装置及びデバイス製造方法を提供することである。
本発明の露光方法は、少なくとも第1方向に並んで基板上に設けられる複数の露光領域を順次露光する露光方法において、前記複数の露光領域の基準位置情報を取得する取得ステップと、前記基板を第1検出位置に配置し、前記第1方向と直交する第2方向における前記複数の露光領域の近傍に設けられた複数の位置合せマークのうち、該複数の露光領域を含む包括領域の第1端部に配置された各位置合せマークを検出する第1検出ステップと、前記基板を前記第1検出位置から前記第2方向に対して傾斜した方向へ移動させて第2検出位置に配置し、前記包括領域の第2端部に配置された複数の前記位置合せマークのうち、該包括領域内の第1の露光領域の近傍に位置する位置合せマークを検出する第2検出ステップと、前記第1および第2検出ステップの各検出結果に基づいて前記基板の位置合せを行い、該基板を前記第2検出位置から前記第2方向へ移動させて前記第1の露光領域を露光する第1露光ステップと、前記第1および第2検出ステップの各検出結果ならびに前記取得ステップによって取得した前記基準位置情報に基づいて前記基板の位置合せを行い該基板を前記第2方向へ移動させて前記包括領域内の第2の露光領域を露光する第2露光ステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明の露光装置は、少なくとも第1方向に並んで基板上に設けられる複数の露光領域を順次露光する露光装置において、前記基板を保持して前記第1方向および該第1方向と直交する第2方向へ移動させる基板ステージと、前記複数の露光領域の前記第2方向における近傍に設けられた複数の位置合わせマークを検出するマーク検出装置と、本発明の露光方法を用いて前記複数の露光領域を順次露光する制御を行う制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明の露光方法、露光装置及びデバイス製造方法によれば、感光基板に設けられた複数の露光領域に対し、露光領域の位置合わせを高精度に行うことができるとともに露光処理を高速化することができる。
以下、本発明の実施形態に係る露光方法及び露光装置について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態にかかる露光装置の概略斜視図、図2は投影光学系及びアライメント系の構成を示す図である。本実施形態に係る露光装置EXは、露光光に対してマスクMと感光基板Pとを同期移動して走査露光する走査型露光装置である。以下の説明において、投影光学系PLの光軸方向をZ軸方向、Z軸方向に垂直な方向でマスクM及び感光基板Pの同期移動方向(走査方向)をX軸方向、Z軸方向及びX軸方向と直交する方向(走査直交方向)をY軸方向とする。また、X軸まわり、Y軸まわり、Z軸まわりの各回転方向をθX方向、θY方向、θZ方向とする。
図1及び図2において、露光装置EXは、パターンが形成されたマスクMを支持するマスクステージ(図示せず)と、例えばガラス基板に感光剤(フォトレジスト等)を塗布して形成された感光基板Pを基板ホルダPHを介して支持する基板ステージPSTと、マスクステージに支持されたマスクMを露光光で照明する照明光学系ILと、露光光で照明されたマスクMのパターンの像を感光基板Pに投影する投影光学系PLと、感光基板Pに設けられたアライメントマーク(位置合わせマーク)を検出するアライメント系ALとを備えている。マスクステージに支持されたマスクMと、基板ステージPSTに支持された感光基板Pとは、投影光学系PLを介して光学的に共役な位置関係に配置される。照明光学系ILは、7つの照明系モジュール(図示せず)を有している。照明系モジュールのそれぞれは、X軸方向とY軸方向とに所定の間隔を持って配置されている。7つの照明系モジュールのそれぞれから射出した露光光は、マスクM上の異なる小領域(照明系モジュールごとの照明領域)をそれぞれ照明する。
マスクMを支持するマスクステージは、一次元の走査露光を行うべくY軸方向に比してX軸方向に長いストロークを有している。マスクステージは、このマスクステージをX軸方向及びY軸方向に移動するマスクステージ駆動部(図示せず)を備えている。マスクステージ駆動部は制御装置CONTにより制御される。
投影光学系PLは、照明系モジュールの数に対応した7つの投影光学モジュールPLa〜PLgを有している(ただし、投影光学モジュールPLdは不図示)。投影光学モジュールPLa〜PLgのそれぞれは、互いに異なる照明系モジュールに対応して配置されている。マスクMを透過した露光光は、投影光学モジュールPLa〜PLgにそれぞれ入射する。投影光学モジュールPLa〜PLgは、マスクMの照明領域に存在するパターンの像を感光基板P上に結像し、感光基板P上の対応する領域(投影領域)にパターン像を投影露光する。図1に示すように、投影光学系PLは、投影光学モジュールPLa、PLc、PLe、PLgと投影光学モジュールPLb、PLd、PLfとがそれぞれY方向に所定間隔で配列され、全体として千鳥状に配置されている。即ち、各投影光学モジュールPLa〜PLgは、隣合う投影光学系どうし(例えば投影光学モジュールPLaとPLb、PLbとPLc)をX軸方向に所定距離離して配置されている。
図2に示すように、投影光学モジュールPLa〜PLg(図2においては、投影光学モジュールPLa、PLbのみを示す。)のそれぞれは、像シフト機構19と、フォーカス位置調整機構20と、2組の反射屈折型光学系22、23と、視野絞り24と、倍率調整機構25とを備えている。像シフト機構19は、感光基板P上のパターン像をY軸方向もしくはX軸方向にシフトさせ、フォーカス位置調整機構20は、パターン像の像面位置をZ軸方向に変化させる。マスクMを透過した露光光は像シフト機構19、フォーカス位置調整機構20を透過した後、1組目の反射屈折型光学系22に入射する。反射屈折型光学系22は、マスクMのパターンの中間像を形成するものであり、反射屈折型光学系22を構成する偏向光学部材を像回転機構として所定軸まわりに回転させることにより中間像およびパターン像を回転させることができる。
この中間像位置には、視野絞り24が配置されている。視野絞り24は、感光基板P上での投影領域を設定するものであり、マスクMと感光基板Pとに対してほぼ共役な位置に配置されている。視野絞り24を透過した露光光は、2組目の反射屈折型光学系23に入射する。反射屈折型光学系23は、反射屈折型光学系22と同様の構成を有する。反射屈折型光学系23から射出した露光光は、倍率調整機構25を通過し、感光基板P上にマスクMのパターンの像を正立等倍で結像する。倍率調整機構25は、感光基板P上に投影されるパターン像の倍率を変化させる。
感光基板Pを支持する基板ステージPSTは、一次元の走査露光を行うべくY軸方向に比してX軸方向に長いストロークを有しており、基板ステージPSTをX軸方向及びY軸方向に移動する基板ステージ駆動部(図示せず)を備えている。基板ステージ駆動部は制御装置CONTにより制御される。なお、基板ステージPSTはZ軸方向、及びθX、θY、θZ方向にも移動可能に構成されている。
図1、図2に示すように、基板ステージPST上のX軸方向及びY軸方向のそれぞれの端縁には、移動鏡34a、34bが設置されている。Y軸方向に延在する移動鏡34aには、2つのレーザ干渉計Px1、Px2が対向して配置されている。また、X軸方向に延在する移動鏡34bには、3つのレーザ干渉計Py1、Py2、Py3(Py3は図示せず。)が対向して配置されている。レーザ干渉計Px1、Px2のそれぞれは移動鏡34aにレーザ光を照射し、移動鏡34aの位置を検出する。また、レーザ干渉計Py1〜Py3は移動鏡34bにレーザ光を照射し、移動鏡34bの位置を検出する。レーザ干渉計Px1、Px2、Py1〜Py3の検出結果は制御装置CONTに出力され、制御装置CONTは検出結果に基づいて、基板ステージPSTの位置(姿勢)をモニタし、基板ステージ駆動部を制御することで基板ステージPSTを所望の位置(姿勢)に設定する。
なお、マスクステージ上のX軸方向及びY軸方向のそれぞれの端縁にも基板ステージと同様に移動鏡が設けられ、各移動鏡には、レーザ干渉計が対向して配置されている。レーザ干渉計の検出結果は制御装置CONTに出力され、制御装置CONTはレーザ干渉計の検出結果に基づいて、マスクステージの位置(姿勢)をモニタし、マスクステージ駆動部を制御することでマスクステージを所望の位置(姿勢)に設定する。
図3に示すように、感光基板P上での投影光学モジュールPLa〜PLgの投影領域50a〜50gのそれぞれは、台形形状に設定されている。投影領域50a〜50gは、投影光学モジュールPLa〜PLgの配置に対応して千鳥状に配置されている。また、投影領域50a〜50gは、隣り合う投影領域の端部(境界部、継ぎ部)どうしがY軸方向に重なり合うように配置されている。
次に、アライメント系ALについて説明する。アライメント系ALは、感光基板Pに設けられたアライメントマークを検出するものであって、図1及び図2に示すように、投影光学系PLの投影光学モジュールPLb、PLd、PLfの下部に感光基板Pに対向させて設けられている。アライメント系ALは、オフアクシス方式のアライメント系であり、例えば図3に示すように、Y軸方向に並べて配置された6つのアライメント検出部AL1〜AL6を備えている。アライメント系ALは、Y軸方向の中心位置を投影光学系PLのY軸方向の中心位置に略一致させて配置されている。また、アライメント系ALは、後述するアライメントマークの検出処理後に基板ステージPSTのステップ動作を行わずに走査露光を開始できるように、基板ステージPSTの所要の加速距離および整定距離に対応する距離だけ投影光学系PLからX軸方向に離して配置されている。
一方、感光基板Pには、後述する露光領域のアライメント処理に用いられる複数のアライメントマークが設けられ、アライメント検出部AL1〜AL6は、この複数のアライメントマークのうちY軸方向に並ぶ6つのアライメントマークに対して同時に対向できるように、Y軸方向に所定間隔で配置されている。具体的には、例えば図3に示すように、感光基板Pの左端部に設けられるアライメントマークm11〜m16に対してアライメント検出部AL1〜AL6が一対一に同時に対向するように配置されている。同様に、アライメントマークm21〜m26、m31〜m36、m41〜m46に対しても、アライメント検出部AL1〜AL6は一対一に対向する。
また、基板ステージPSTの+X方向の端部には、所定の基準マーク(図示せず)を有する基準部材90が設けられており、基準部材90の下方には、基準部材90を通過した光を受光する空間像検出部(図示せず)が設けられている。ここで基準マークのZ軸方向における位置(高さ)は、感光基板Pの表面(露光面)と略一致するように設定されている。なお、空間像検出部は、基準マーク上もしくはその近傍に投影される所定の位置合わせマーク像(空間像)を、例えば画像検出する。
本実施形態におけるアライメント系ALはオフアクシス方式であるため、アライメント処理を行うに際し、マスクMとアライメント系ALとの相対位置を検出するベースライン計測が必要である。このため、制御装置CONTは、いわゆるスルー・ザ・レンズ(TTL)方式により、マスクMに形成されている位置合わせマーク(図示せず)と基板ステージPST上の基準マークとを空間像検出部によって同時に検出し、この検出結果に基づいてマスクMとアライメント系ALとの相対位置を求める。
次に、本実施形態に係る露光装置EXによる露光方法について説明する。本実施形態では、例えば図3に示すように、対角長が500mm以上の角型(矩形状)の感光基板P上に6つの露光領域PA1〜PA6を設定し、露光領域PA1〜PA6のそれぞれに対して露光処理を行い、パターン像を転写するものとする。ここで、複数の露光領域PA1〜PA6のうち、露光領域PA1〜PA3が感光基板Pの+X側にY軸方向(第1方向)に3つ並んで設定され、その−X側に露光領域PA4〜PA6がY軸方向に3つ並んで設定されている。露光領域PA1〜PA3のX軸方向(第2方向)における+X側の近傍にはアライメントマークm11〜m16(第1列アライメントマーク)が、露光領域PA1〜PA3の−X側の近傍にはアライメントマークm21〜m26(第2列アライメントマーク)が、露光領域PA4〜PA6の+X側の近傍にはアライメントマークm31〜m36(第3列アライメントマーク)が、露光領域PA4〜PA6の−X側の近傍にはアライメントマークm41〜m46(第4列アライメントマーク)がそれぞれ形成されている。したがって、各露光領域には、4つのアライメントマークが対応付けられている。また、複数の感光基板Pを含む同一ロット中の先頭の数枚の感光基板Pをサンプル基板(標本処理基板)とし、それ以降の感光基板Pをオブジェクト基板(一般処理基板)として、それぞれ異なる手順で露光処理を行う。なお、サンプル基板には、ロット先頭の数枚の感光基板Pに限定されず、ロット中の所定の1以上の感光基板Pを用いることができる。
まず、図4および図5を参照してサンプル基板に対する露光処理について説明する。図4は、露光処理手順を示すフローチャートであり、図5は、露光処理における投影光学系PLおよびアライメント系ALの感光基板Pに対する相対移動手順を模式的に示す図である。なお、この露光処理は制御装置CONTの制御にしたがって行われる。
サンプル基板に対する露光処理では、上述のベースライン計測を行った後、基板ステージPSTを不図示の基板交換位置に移動して−X方向から感光基板Pを基板ステージPST上に搬入し、基板ステージPST上に感光基板Pを載置する(ステップS10)。次に、基板ステージPSTを+X方向に移動し(移動A1)、アライメントマークm31〜m36にアライメント検出部AL1〜AL6をそれぞれ対向させ、アライメント検出部AL1〜AL6により第3列アライメントマーク(m31〜m36)を一括して検出する(ステップS11)。
次に、基板ステージPSTを+X方向に移動し(移動A2)、アライメントマークm41〜m46にアライメント検出部AL1〜AL6をそれぞれ対向させ、アライメント検出部AL1〜AL6により第4列アライメントマーク(m41〜m46)を一括して検出する(ステップS12)。そしてステップS11、ステップS12の検出結果を制御装置CONTに接続されている記憶部80に記憶させ(ステップS13)、この検出結果に基づいて、各露光領域PA4〜PA6の露光領域位置情報を算出して記憶部80に記憶させる(ステップS14)。なお、この露光領域位置情報は、感光基板P上における各露光領域PA4〜PA6の位置に関する情報である。
次に、基板ステージPSTを−Y方向に移動し(移動A3)、ステップS14で算出した露光領域PA4の露光領域位置情報に基づき、基板ステージPSTの位置および姿勢、投影光学系PLの像シフト機構19、像回転機構、倍率調整機構25などを調整して、シフト、スケーリング、及びローテーション等の像特性を補正しつつ投影領域に対する露光領域PA4の位置合わせを行い、基板ステージPSTを−X方向に移動させながら露光領域PA4に対する走査露光を行う(ステップS15;移動A4)。なお、このステップS15では、アライメント系ALが基板ステージPSTの所要の加速距離および整定距離に対応する距離だけ投影光学系PLから+X側に離して配置されているため、ステップS12で第4列アライメントマークの検出処理を行った位置から走査露光を開始できる。
次に、基板ステージPSTを+Y方向に移動し(移動A5)、ステップS14で算出した露光領域PA5の露光領域位置情報に基づき像特性を補正しつつ投影領域に対する露光領域PA5の位置合わせを行い、基板ステージPSTを+X方向に移動させながら露光領域PA5に対する走査露光を行う(ステップS16;移動A6)。更に基板ステージPSTを+Y方向に移動し(移動A7)、ステップS14で算出した露光領域PA6の露光領域位置情報に基づき像特性を補正しつつ投影領域に対する露光領域PA6の位置合わせを行い、基板ステージPSTを−X方向に移動させながら露光領域PA6に対する走査露光を行う(ステップS17;移動A8)。
その後、ステップS11〜ステップS17と同様な処理によって、感光基板Pの左側領域に設けられた露光領域PA1〜PA3に対する露光処理を行う(ステップS18;移動A9〜A16)。ただし、ステップS11に対応する処理では第1列アライメントマーク(m11〜m16)の検出を行い、ステップS12に対応する処理では第2列アライメントマーク(m21〜m26)の検出を行う。そして、露光領域PA1の露光処理を終えた後、基板ステージPSTを基板交換位置に移動させて(移動A17)、1枚のサンプル基板に対する一連の露光処理を終了する。以降、所定のサンプル基板に対して同様の処理を繰り返す。
次に、図6および図7を参照してオブジェクト基板に対する露光処理について説明する。図6は、露光処理手順を示すフローチャートであり、図7は、図5と同様に露光処理における相対移動手順を模式的に示す図である。なお、この露光処理は制御装置CONTの制御にしたがって行われる。
オブジェクト基板に対する露光処理では、上述のステップS10,S11と同様にして、感光基板Pを基板ステージPST上に載置し(ステップS20)、感光基板P上の第3列アライメントマーク(m31〜m36)を一括して検出する(ステップS21;移動B1)。次に、基板ステージPSTを+X方向及び−Y方向に同時に移動することで第2方向に対して傾斜した方向に移動し(移動B2)、アライメントマークm41〜m44にアライメント検出部AL3〜AL6をそれぞれ対向させ、アライメント検出部AL3〜AL6によりアライメントマークm41〜m44を一括して検出する(ステップS23)。
次に、記憶部80に記憶されている複数枚のサンプル基板の第3列アライメントマーク(m31〜m36)及び第4列アライメントマーク(m41〜m44またはm41〜m46)の検出結果をもとに、その統計量(例えばアライメントマークごとの検出結果の平均値)を基準位置情報として算出する(ステップS24)。そして、この基準位置情報をもとに包括領域CAR(図3参照)の包括領域位置情報(包括領域の位置に関する情報)を算出するとともに、包括領域CARに対する各露光領域PA4〜PA6の相対位置情報を算出する(ステップS25)。即ち、10個または12個のアライメントマークの検出結果をもとにサンプル基板の包括領域CARに対する各露光領域PA4〜PA6の統計的な相対位置情報を算出する。ここで、包括領域CARとは、図3に示すように、感光基板P上の露光領域PA4〜PA6を包括する領域である。なお、ステップS24,S25は、オブジェクト基板に対する露光処理を開始する前にあらかじめ行ってもよい。
次に、ステップS21,S23の検出結果をもとに、現在露光処理中のオブジェクト基板における包括領域CARの包括領域位置情報を算出する(ステップS26)。次に、ステップS25で算出した相対位置情報及びステップS26で算出した包括領域位置情報に基づき、各露光領域PA4〜PA6の露光領域位置情報を算出する(ステップS27)。次に、ステップS27で算出した露光領域PA4の露光領域位置情報に基づき、ステップS15と同様に露光領域PA4に対する露光処理を行う(ステップS28;移動B3)。次に、基板ステージPSTを+Y方向に移動し(移動B4)、ステップS27で算出した露光領域PA5の露光領域位置情報に基づき、ステップS16と同様に露光領域PA5に対する露光処理を行う(ステップS29;移動B5)。更に基板ステージPSTを+Y方向に移動し(移動B6)、ステップS27で算出した露光領域PA6の露光領域位置情報に基づき、ステップS17と同様に露光領域PA6に対する露光処理を行う(ステップS30;移動B7)。
その後、ステップS21〜ステップS30と同様な処理によって、感光基板Pの左側領域に設けられた包括領域CAL(図3参照)内の露光領域PA1〜PA3に対する露光処理を行う(ステップS31;移動B8〜B14)。ここで、包括領域CALとは、図3に示すように、感光基板P上の露光領域PA1〜PA3を包括する領域である。ただし、ステップS21に対応する処理では第1列アライメントマーク(m11〜m16)をアライメント検出部AL1〜AL6で一括して検出し、ステップS23に対応する処理では、アライメントマークm23〜m26をアライメント検出部AL1〜AL4で一括して検出し、露光処理は、露光領域PA3,PA2,PA1の順で行う。そして、露光領域PA1の露光処理を終えた後、基板ステージPSTを基板交換位置に移動させて(移動B15)、1枚のオブジェクト基板に対する一連の露光処理を終了する。以降、所定のオブジェクト基板に対して同様の処理を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態に係る露光方法では、サンプル基板を用いて取得した基準位置情報をもとに、サンプル基板における包括領域内の各露光領域の該包括領域に対する相対位置情報を算出し、オブジェクト基板における包括領域ごとのアライメントマークの検出結果をもとに、その包括領域の包括領域位置情報を算出し、この算出した相対位置情報および包括領域位置情報をもとに、オブジェクト基板における包括領域内の各露光領域の露光領域位置情報を算出し、露光領域ごとに、この算出した露光領域位置情報に基づいて感光基板の位置合せを行って走査露光をしている。
この本実施形態に係る露光方法では、一般に同一ロットの感光基板において包括領域に対する各露光領域の配置が安定していることから、オブジェクト基板について、その包括領域位置情報とサンプル基板における相対位置情報とから各露光領域位置情報を推定し、一部の露光領域に対応するアライメントマークの検出を省略して、各露光領域を高精度に位置合わせしながら露光処理の高速化を実現している。具体的には、露光領域PA1,PA6に対応するアライメントマークの検出を省略し、移動B2,B9においてX方向に対して傾斜した方向(斜め方向)へ移動を行うことで、露光処理の高速化を実現している。通常、1ロット中には数十枚の感光基板が含まれるため、その大半を占めるオブジェクト基板について露光処理を高速化することによって、そのロットに対する一連の露光処理を顕著に高速化(高スループット化)することができる。
なお、オブジェクト基板に対する露光処理では、上述のステップS25〜ステップS27に代えて、図8に示すステップS125〜ステップS127を行うようにしてもよい。即ち、ステップS24で算出した基準位置情報をもとに、包括領域CARに対する露光領域PA6の相対位置情報を算出する(ステップS125)。次に、ステップS21,S23の検出結果をもとに、現在露光処理中のオブジェクト基板における包括領域CARの包括領域位置情報を算出すると共に、露光領域PA5、PA4の露光領域位置情報を算出する(ステップS126)。次に、ステップS125で算出した相対位置情報及びステップS126で算出した包括領域位置情報に基づき、露光領域PA6に対する露光領域位置情報を算出する(ステップS127)。そして、ステップS28,S29では、それぞれステップ126で算出した露光領域PA4,PA5の露光領域位置情報に基づき露光領域PA4,PA5の位置合せを行って走査露光し、ステップS30では、ステップ127で算出した露光領域PA6の露光領域位置情報に基づき露光領域PA6の位置合せを行って走査露光する。その後、包括領域CALに対しても包括領域CARで行ったのと同様な処理により、露光領域PA1〜PA3に対する露光処理を行う。
このステップS125〜S127を用いる露光方法では、オブジェクト基板ごとに検出するアライメントマークの検出結果に基づいて露光領域PA2〜PA5の露光領域位置情報を算出して位置合せを行うため、ステップS25〜S27を用いる露光方法に比べて露光領域PA2〜PA5に対する位置合わせ精度をいっそう高精度化することができる。
また、上述のステップS25〜ステップS27を図9に示すステップS225〜ステップS227に変更してもよい。即ち、ステップS24で算出した基準位置情報をもとに、露光領域PA5に対する露光領域PA6の相対位置情報を算出する(ステップS225)。次に、ステップS21,S23の検出結果をもとに、現在露光処理中のオブジェクト基板における露光領域PA4、PA5の露光領域位置情報を算出する(ステップS226)。次に、ステップS225で算出した相対位置情報及びステップS226で算出した露光領域PA5の露光領域位置情報に基づいて、露光領域PA6に対する露光領域位置情報を算出する(ステップS227)。そして、ステップS28〜S30では、上述のステップS125〜S127を用いる露光方法の場合と同様に処理を行う。その後、包括領域CALに対しても包括領域CARで行ったのと同様な処理により、露光領域PA1〜PA3に対する露光処理を行う。
このステップS225〜S227を用いる露光方法によれば、一般に同一ロットの感光基板において近傍の露光領域間(例えば、隣接する露光領域間)の相対的な配置が安定していることから、上述のステップS25〜S27を用いる露光方法と同様の効果、すなわち各露光領域を高精度に位置合わせしながら露光処理の高速化することができるという顕著な効果を奏することができる。
次に、図10及び図11を参照して、本発明の実施形態に係る他の露光方法について説明する。図10および図11は、図5と同様に露光処理手順における相対移動手順を模式的に示す図である。なお、この露光方法においても、1ロットの先頭の数枚の感光基板Pをサンプル基板とし、それ以降の感光基板Pをオブジェクト基板として露光処理を行う。
まず、図10を参照してサンプル基板に対する露光処理について説明する。このサンプル基板に対する露光処理では、上述のステップS10と同様にして基板ステージPST上に感光基板Pを載置する。次に、基板ステージPSTを+X方向に移動し(移動C1)、アライメントマークm11〜m16にアライメント検出部AL1〜AL6をそれぞれ対向させ、アライメント検出部AL1〜AL6により第1列アライメントマーク(m11〜m16)を一括して検出する。さらに、基板ステージPSTを+X方向に所定量ずつ順次移動させて(移動C2〜C4)、アライメント検出部AL1〜AL6により第2列アライメントマーク(m21〜m26)、第3列アライメントマーク(m31〜m36)および第4列アライメントマーク(m41〜m46)を順次一括して検出する。そして、これらの検出結果を記憶部80に記憶させるとともに、この検出結果に基づいて各露光領域PA1〜PA6の露光領域位置情報を算出し、この算出結果を記憶部80に記憶させる。
次に、基板ステージPSTを−Y方向に移動し(移動C5)、上述のステップS15〜S17と同様にして、露光領域PA4〜PA6に対して順次露光処理を行う(移動C6〜C10)。その後、露光領域PA4〜PA6に対する露光処理と同様の処理によって、露光領域PA1〜PA3に対して順次露光処理を行う(C11〜C16)。そして、露光領域PA1の露光処理を終えた後、基板ステージPSTを基板交換位置に移動させて(移動C17)、1枚のサンプル基板に対する一連の露光処理を終了する。以降、所定のサンプル基板に対して同様の処理を繰り返す。
次に、図11を参照してオブジェクト基板に対する露光処理について説明する。このオブジェクト基板に対する露光処理では、上述のステップS20と同様にして感光基板Pを基板ステージPST上に載置し、基板ステージPSTを+X方向に移動し(移動D1)、感光基板P上の第1列アライメントマーク(m11〜m16)を一括して検出する。次に、基板ステージPSTを+X方向及び−Y方向に同時に移動することで第2方向に対して傾斜した方向に移動し(移動D2)、アライメントマークm41〜m44にアライメント検出部AL3〜AL6をそれぞれ対向させ、アライメント検出部AL3〜AL6により第4列アライメントマーク(m41〜m44)を一括して検出する。
次に、記憶部80に記憶されている複数枚のサンプル基板の第1列アライメントマーク(m11〜m16)及び第4列アライメントマーク(m41〜m44またはm41〜m46)の検出結果をもとに、その統計量を基準位置情報として算出し、この基準位置情報をもとに包括領域CAC(露光領域PA1〜PA6を含む領域;図10参照)の包括領域位置情報を算出するとともに、包括領域CACに対する各露光領域PA1〜PA6の相対位置情報を算出する。次に、現在露光処理中のオブジェクト基板について、第1列アライメントマーク(m11〜m16)及び第4列アライメントマーク(m41〜m44)の検出結果に基づき、包括領域CACの包括領域位置情報を算出する。次に、サンプル基板について算出した各露光領域PA1〜PA6の相対位置情報及びオブジェクト基板に関する包括領域位置情報に基づき、オブジェクト基板における各露光領域PA1〜PA6の露光領域位置情報を算出する。
そして、この算出した各露光領域PA1〜PA6の露光領域位置情報をもとに、サンプル基板の露光領域PA4〜PA6に対する露光処理と同様の処理によって、現在処理中のオブジェクト基板の露光領域PA4〜PA6に対して順次露光処理を行う(移動D3〜D7)。さらに、この露光領域PA4〜PA6に対する露光処理と同様の処理によって、露光領域PA1〜PA3に対して順次露光処理を行う(D8〜D13)。そして、露光領域PA1の露光処理を終えた後、基板ステージPSTを基板交換位置に移動させて(移動D14)、1枚のオブジェクト基板に対する一連の露光処理を終了する。以降、所定のオブジェクト基板に対して同様の処理を繰り返す。
以上説明したように、図10および図11で示す露光方法では、オブジェクト基板に対する露光処理においては、アライメントマークの検出処理として第1列アライメントマーク(m11〜m16)及び第4列アライメントマーク(m41〜m44)の検出のみを行うとともに、移動D2においてX方向に対して傾斜した方向(斜め方向)へ移動を行っているため、前述の露光方法に比べて露光処理をさらに高速化することができる。また、包括領域CACに関しても、前述のように同一ロットの感光基板において包括領域に対する各露光領域の配置が安定していることが多いことから、オブジェクト基板について、その包括領域位置情報とサンプル基板における相対位置情報とから各露光領域位置情報を推定することで、各露光領域を高精度に位置合わせしながら露光処理を行うことができる。
次に、図12を参照して、図11で説明したオブジェクト基板に対する露光処理の変形例について説明する。このオブジェクト基板に対する露光処理の変形例では、上述のステップS20と同様にして基板ステージPST上に感光基板Pを載置した位置から基板ステージPSTを+X方向に移動し(移動E1)、感光基板P上の第1列アライメントマーク(m11〜m16)を一括して検出し、更に基板ステージPSTを+X方向に移動し(移動E2)、第4列アライメントマーク(m41〜m46)を一括して検出する。
次に、記憶部80に記憶されている複数枚のサンプル基板の第1列アライメントマーク(m11〜m16)及び第4列アライメントマーク(m41〜m46)の検出結果をもとに、その統計量を基準位置情報として算出し、この基準位置情報をもとに包括領域CACの包括領域位置情報を算出するとともに、包括領域CACに対する各露光領域PA1〜PA6の相対位置情報を算出し、現在露光処理中のオブジェクト基板について、第1列アライメントマーク(m11〜m16)及び第4列アライメントマーク(m41〜m46)の検出結果に基づき、包括領域CACの包括領域位置情報を算出する。次に、サンプル基板について算出した各露光領域PA1〜PA6の相対位置情報及びオブジェクト基板に関する包括領域位置情報に基づき、オブジェクト基板における各露光領域PA1〜PA6の露光領域位置情報を算出する。
次に、第4列アライメントマークを検出した位置から基板ステージPSTを−X方向に移動し、露光領域PA5の露光領域位置情報に基づいて、上述のステップS29と同様に露光領域PA5に対する露光処理を行う(移動E3)。その後、露光領域PA4,PA6,PA3,PA2,PA1の露光処理をこの順で、それぞれ対応する露光領域位置情報に基づいて行う(移動E4〜E13)。そして、基板ステージPSTを基板交換位置に移動させて(移動E14)、1枚のオブジェクト基板に対する一連の露光処理を終了する。
この図12で示すオブジェクト基板に対する露光処理においては、第4列アライメントマークの検出において、6点のアライメントマークm41〜m46の検出を行っているため、図11に示すオブジェクト基板に対する露光処理に比べて各露光領域に対する位置合わせ精度を高精度化することができるとともに、図7で説明したオブジェクト基板に対する露光処理に比べて露光処理を高速化することができる。
なお、各露光領域の露光処理の順序は、上述の例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において任意に設定することができるものである。
また、上述の実施形態においては、感光基板P上に6つの露光領域PA1〜PA6を設定しているが、例えば感光基板P上に縦横2つづつ、計4つの露光領域を設定する場合や6つ以上の露光領域を設定する場合においても、本発明を適用することができる。
また、上述の実施形態においては、サンプル基板に対する露光処理において検出したアライメントマークの検出結果をもとに基準位置情報を算出しているが、外部装置を用いて算出された基準位置情報を入力装置を介して取得するようにしてもよい。
また、上述の実施形態に係る露光装置EXは、互いに隣接する複数の投影光学モジュールを有したマルチレンズスキャン式の走査型露光装置であるが、投影光学モジュールが1つである走査型露光装置ついても、本発明を適用することができる。
また、露光装置EXにおけるアライメント系ALは、オフアクシス方式に限定されず、マスクM上の所定マークを基準として感光基板P上の所定マークを検出するTTM(スルー・ザ・マスク)方式とすることもできる。ただし、オフアクシス方式とすることで、上述のようにアライメントマークを検出した位置からただちに走査露光を開始することが可能であり、Y軸方向の各露光領域に対応する複数のアライメントを一括して検出することが可能であって、TTM方式とする場合に比して露光処理を高速化することができる。
次に、上述の露光方法を用いたデバイス製造方法について説明する。図13は、液晶デバイスまたは半導体デバイス等の製造工程を示すフローチャートである。このデバイス製造工程では、基板(ガラス基板、ウェハ等)に金属膜等を蒸着し(ステップS40)、その金属膜等の上に感光性材料(フォトレジスト等)を塗布する(ステップS42)。つづいて、上述の露光方法を用い、マスクMに形成されたパターンを介した露光光によって基板上に設けられた複数の露光領域を露光し(ステップS44:露光工程)、この露光した基板の現像(フォトレジストの現像)を行う(ステップS46:現像工程)。その後、ステップS46によって基板上に生成されたレジストパターンを介して基板の表面にエッチング等の加工を行う(ステップS48:加工工程)。ここで、レジストパターンとは、マスクMのパターンに対応する形状の凹凸が生成されたフォトレジスト層(転写パターン層)であって、その凹部がフォトレジスト層を貫通しているものである。
本発明の実施形態に係る露光装置の概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る投影光学系の構成を示す図である。 感光基板上の露光領域およびアライメントマークと、投影領域およびアライメント検出部との配置関係を示す図である。 サンプル基板に対する露光処理手順を示すフローチャートである。 サンプル基板に対する露光処理における感光基板と投影領域との相対移動手順を示す図である。 オブジェクト基板に対する露光処理手順を示すフローチャートである。 オブジェクト基板に対する露光処理における相対移動手順を示す図である。 露光領域位置情報の算出手順の変形例を示すフローチャートである。 露光領域位置情報の算出手順の変形例を示すフローチャートである。 サンプル基板の露光処理における相対移動手順の変形例を示す図である。 オブジェクト基板の露光処理における相対移動手順の変形例を示す図である。 オブジェクト基板の露光処理における相対移動手順の変形例を示す図である。 本発明の実施形態に係るデバイス製造方法を示すフローチャートである。
符号の説明
CONT…制御部、IL…照明装置、PL…投影光学系、PL1〜PL7…投影光学モジュール、M…マスク、P…感光基板、PST…基板ステージ、AL…アライメント系、AL1〜AL6…アライメント検出部、PA1〜PA6…露光領域、CAR,CAL,CAC…包括領域、80…記憶部。

Claims (10)

  1. 少なくとも第1方向に並んで基板上に設けられる複数の露光領域を順次露光する露光方法において、
    前記複数の露光領域の基準位置情報を取得する取得ステップと、
    前記基板を第1検出位置に配置し、前記第1方向と直交する第2方向における前記複数の露光領域の近傍に設けられた複数の位置合せマークのうち、該複数の露光領域を含む包括領域の第1端部に配置された各位置合せマークを検出する第1検出ステップと、
    前記基板を前記第1検出位置から前記第2方向に対して傾斜した方向へ移動させて第2検出位置に配置し、前記包括領域の第2端部に配置された複数の前記位置合せマークのうち、該包括領域内の第1の露光領域の近傍に位置する位置合せマークを検出する第2検出ステップと、
    前記第1および第2検出ステップの各検出結果に基づいて前記基板の位置合せを行い、該基板を前記第2検出位置から前記第2方向へ移動させて前記第1の露光領域を露光する第1露光ステップと、
    前記第1および第2検出ステップの各検出結果ならびに前記取得ステップによって取得した前記基準位置情報に基づいて前記基板の位置合せを行い、該基板を前記第2方向へ移動させて前記包括領域内の第2の露光領域を露光する第2露光ステップと、
    を含むことを特徴とする露光方法。
  2. 前記取得ステップは、前記包括領域内の各露光領域に対して設けられた前記位置合わせマークを1以上の前記基板について検出し、この検出結果の統計量を前記基準位置情報として取得することを特徴とする請求項1に記載の露光方法。
  3. 前記取得ステップは、複数の前記基板を含むロット中の所定の1以上の該基板について前記位置合わせマークを検出することを特徴とする請求項2に記載の露光方法。
  4. 前記基準位置情報をもとに、前記包括領域内の各露光領域の該包括領域に対する相対位置情報を算出する第1算出ステップと、
    前記第1および第2検出ステップの各検出結果をもとに、前記包括領域の包括領域位置情報を算出する第2算出ステップと、
    前記相対位置情報および前記包括領域位置情報をもとに、前記包括領域内の各露光領域の露光領域位置情報を算出する第3算出ステップと、
    を含み、
    前記第1露光ステップは、前記第3算出ステップによって算出された前記第1の露光領域の前記露光領域位置情報に基づいて前記基板の位置合せを行い、前記第2露光ステップは、前記第3算出ステップによって算出された前記第2の露光領域の前記露光領域位置情報に基づいて前記基板の位置合せを行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の露光方法。
  5. 前記基準位置情報をもとに、前記包括領域に対する前記第2の露光領域の相対位置情報を算出する第1算出ステップと、
    前記第1および第2検出ステップの各検出結果をもとに、前記包括領域の包括領域位置情報および前記第1の露光領域の第1露光領域位置情報を算出する第2算出ステップと、
    前記相対位置情報および前記包括領域位置情報をもとに、前記第2の露光領域の第2露光領域位置情報を算出する第3算出ステップと、
    を含み、
    前記第1露光ステップは、前記第1露光領域位置情報に基づいて前記基板の位置合せを行い、前記第2露光ステップは、前記第2露光領域位置情報に基づいて前記基板の位置合せを行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の露光方法。
  6. 前記基準位置情報をもとに、前記包括領域内の所定の露光領域に対する前記第2の露光領域の相対位置情報を算出する第1算出ステップと、
    前記第1および第2検出ステップの各検出結果をもとに、前記所定の露光領域の所定露光領域位置情報および前記第1の露光領域の第1露光領域位置情報を算出する第2算出ステップと、
    前記相対位置情報および前記所定露光領域位置情報をもとに、前記第2の露光領域の第2露光領域位置情報を算出する第3算出ステップと、
    を含み、
    前記第1露光ステップは、前記第1露光領域位置情報に基づいて前記基板の位置合せを行い、前記第2露光ステップは、前記第2露光領域位置情報に基づいて前記基板の位置合せを行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の露光方法。
  7. 前記第1および第2検出ステップは、それぞれ検出対象とする複数の前記位置合わせマークを一括して検出することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の露光方法。
  8. 少なくとも第1方向に並んで基板上に設けられる複数の露光領域を順次露光する露光装置において、
    前記基板を保持して前記第1方向および該第1方向と直交する第2方向へ移動させる基板ステージと、
    前記複数の露光領域の前記第2方向における近傍に設けられた複数の位置合わせマークを検出するマーク検出装置と、
    請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の露光方法を用いて前記複数の露光領域を順次露光する制御を行う制御部と、
    を備えたことを特徴とする露光装置。
  9. 前記マーク検出装置は、前記第1検出位置に配置された前記基板の前記包括領域の第1端部に配置された各位置合せマークに対向する複数の検出部を有することを特徴とする請求項8に記載の露光装置。
  10. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の露光方法を用い、基板上に設けられた複数の露光領域を、パターンを介した露光光によって順次露光する露光工程と、
    前記露光工程によって露光された前記基板を現像し、前記パターンに対応する形状の転写パターン層を前記基板上に生成する現像工程と、
    前記転写パターン層を介して前記基板を加工する加工工程と、
    を含むことを特徴とするデバイス製造方法。
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