JP5699419B2 - 露光方法及び露光装置並びにデバイス製造方法 - Google Patents

露光方法及び露光装置並びにデバイス製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、露光方法及び露光装置並びにデバイス製造方法に関するものである。
現在、フラットパネル表示素子や半導体デバイスの製造においては、マスク上に形成された微細なパターンを感光性基板上に転写するフォトリソグラフィの手法が用いられている。このフォトリソグラフィの手法を用いた製造工程では、二次元移動するマスクステージに載置されているマスク上に形成された原画となるパターンを、二次元移動する基板ステージに載置されているフォトレジスト等の感光剤が塗布された感光性基板上に、投影光学系を介して投影露光する投影露光装置が用いられている。
この投影露光装置としては、例えば、マスクを保持するマスクステージと感光基板を保持する基板ステージとを同期走査することによりマスクのパターンを連続的に感光性基板に転写する走査型露光装置とが主に用いられている。液晶表示デバイスを製造する際には、隣り合う投影領域(露光領域)が走査方向で所定量変位するように、かつ隣り合う投影領域の端部(継ぎ部)が走査方向と直交する方向に重複するように投影光学系として配置された複数の投影光学モジュールを備えたマルチレンズ方式の走査型露光装置(マルチレンズスキャン型露光装置)が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
投影露光装置では、マスクのパターンを感光基板に投影する際にフォーカス制御、すなわちパターンの像(投影像)の結像面と感光基板の感光面とを一致させる制御を行う必要がある。これに対して、特許文献1には、投影光学系を挟んだ走査方向の両側に、マスク及び感光性基板の各面位置(すなわち投影光学系の光軸方向における位置)を検出するフォーカス検出系を設ける技術が開示されている。
特開2006−261361号公報
ところが、特許文献1に記載の投影露光装置では、投影光学系によるパターンの像の投影位置とフォーカス検出系の検出位置とが走査方向に異なっているため、投影位置における面位置と、フォーカス検出系が検出した面位置とが厳密には一致していないため、高精度なフォーカス制御が行えない可能性がある。
本発明の態様は、高精度なフォーカス制御を実現可能な露光方法及び露光装置並びにデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる露光方法は、第1基板が載置されたステージを所定方向に走査し、該所定方向に沿って設けられた第1及び第2投影光学ユニットを介して前記第1基板のパターンを第2基板に露光する露光方法において、前記ステージに第3基板を載置して該ステージを前記所定方向に走査する第1ステップと、前記第3基板上に前記所定方向に沿って配置された複数のマークを前記第1投影光学ユニットを介して検出し、前記複数のマークに対応する前記第1投影光学ユニットの第1フォーカス位置情報を計測する第2ステップと、前記複数のマークを前記第2投影光学ユニットを介して検出し、前記複数のマークに対応する前記第2投影光学ユニットの第2フォーカス位置情報を計測する第3ステップと、前記第1及び第2フォーカス位置情報に基づいて、前記パターンに対応する前記第1及び第2投影光学ユニットの各フォーカス位置と前記第2基板との相対位置を調整する第4ステップと、を含み、前記第4ステップでは、前記第1及び第2フォーカス位置情報に基づいて、前記ステージの前記所定方向の位置に対するマップ情報を求めるとともに、該マップ情報に基づいて、前記第2基板を支持して移動する基板ステージの駆動、前記第1投影光学ユニットの結像特性の調整および第2投影光学ユニットの結像特性の調整の少なくとも1つが行われることにより、前記相対位置が調整されるものである。
また、本発明の第2の態様にかかる露光装置は、第1基板が載置されたステージを所定方向に走査し、該所定方向に沿って設けられた第1及び第2投影光学ユニットを介して前記第1基板のパターンを第2基板に露光する露光装置において、前記ステージに載置された第3基板上に前記所定方向に沿って配置された複数のマークを前記第1投影光学ユニットを介して検出するとともに、前記複数のマークを前記第2投影光学ユニットを介して検出する検出装置と、前記検出装置の検出結果に基づいて、前記複数のマークに対応する前記第1投影光学ユニットの第1フォーカス位置情報、及び前記複数のマークに対応する前記第2投影光学ユニットの第2フォーカス位置情報を求める演算装置と、前記演算装置により求められた位置情報に基づいて、前記パターンに対応する前記第1及び第2投影光学ユニットの各フォーカス位置と前記第2基板との相対位置を調整する調整装置とを備え、前記第1及び第2フォーカス位置情報に基づいて、前記ステージの前記所定方向の位置に対するマップ情報を求めるとともに、該マップ情報に基づいて、前記第2基板を支持して移動する基板ステージの駆動、前記第1投影光学ユニットの結像特性の調整および第2投影光学ユニットの結像特性の調整の少なくとも1つが行われることにより前記相対位置が調整されるものである。

また、本発明の第3の態様にかかるデバイス製造方法は、本発明の第1の態様にかかる露光方法を用いてマスクのパターンを感光性基板上に露光する露光工程と、前記露光工程により露光された前記感光性基板を現像する現像工程と、を含むことを特徴とするものである。
本発明の態様によれば、高精度なフォーカス制御を実現することができる。
第1実施形態にかかる露光装置の概略構成図である。 同露光装置の概略斜視図である。 投影光学モジュールの概略構成を示す図である。 第1実施形態に係るオートフォーカス系及びアライメント検出系の配置を説明するための図である。 計測用マスクMMの概略構成を示す平面図である。 マークを順次計測する手順を示す図である。 マークを順次計測する手順を示す図である。 マップ情報をモデル化した図である。 マップ情報をモデル化した図である。 第4実施形態に係るオートフォーカス系及びアライメント検出系の配置を説明するための図である。 デバイスとしての半導体デバイスの製造方法を示すフローチャートである。 デバイスとしての液晶表示素子などのフラットパネル表示素子の製造方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の露光方法及び露光装置並びにデバイス製造方法の実施の形態を、図1ないし図12を参照して説明する。
図1は第1実施形態にかかる露光装置の概略構成図であり、図2は図1に示す露光装置の概略斜視図である。
(第1実施形態)
図1及び図2において、露光装置EXは、パターンが形成されたマスク(第1基板)Mを支持するマスクステージMSTと、ガラス基板に感光剤(フォトレジスト)を塗布した感光性基板(第2基板)Pを支持する基板ステージPSTと、マスクステージMSTに支持されたマスクMを露光光ELで照明する照明光学系ILと、露光光ELで照明されたマスクMのパターンの像を基板ステージPSTに支持されている感光性基板P上に投影露光する投影光学系PLと、投影光学系PLを定盤1を介して支持するコラム100と、露光処理に関する動作を統括制御する制御装置CONTとを備えている。コラム100は、床面に水平に載置されたベースプレート110上に設置されている。投影光学系PLは、複数並んだ投影光学モジュールを有しており、照明光学系ILも投影光学モジュールの数及び配置に対応して複数の照明光学モジュールを有している。本実施形態では、一例として、投影光学モジュール及び照明光学モジュールは、それぞれ11個設けられている。
ここで、この露光装置EXは、投影光学系PLに対してマスクMを支持したマスクステージMSTと感光性基板Pを支持した基板ステージPSTとを同期移動して走査露光する走査型露光装置であって、所謂マルチレンズスキャン型露光装置を構成している。以下の説明において、マスクM及び感光性基板Pの同期移動方向をX軸方向(走査方向)、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向(非走査方向)、X軸方向及びY軸方向と直交する方向をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸及びZ軸まわりのそれぞれの方向をθX、θY、θZ方向とする。
照明光学系ILは、図示しない複数の光源と、複数の光源から射出された光束を一旦集光した後に均等分配して射出する図示しないライトガイドと、ライトガイドから射出された光束を均一な照度分布を有する光束(露光光)に変換する図示しないオプティカルインテグレータと、オプティカルインテグレータからの露光光をスリット状に整形するための開口を有する図示しないブラインド部と、ブラインド部を通過した露光光をマスクM上に結像する図示しないコンデンサレンズとを備えている。コンデンサレンズからの露光光は、マスクMを複数のスリット状の照明領域で照明する。この実施の形態における光源には水銀ランプが用いられ、露光光としては、図示しない波長選択フィルタにより、露光に必要な波長であるg線(436nm)、h線(405nm)、i線(365nm)などが用いられる。
マスクステージMSTは、コラム100上に設けられており、マスクMを保持するマスクホルダ20と、マスクホルダ20をX軸方向に所定ストロークで移動可能な一対のリニアモータ21,21と、X軸方向に移動するマスクホルダ20を案内する一対のガイド部22,22とを備えている。リニアモータ21のそれぞれは、コラム100上において支持部材23で支持され、X軸方向に延びるように設けられた固定子21Aと、この固定子21Aに対応して設けられ、マスクホルダ20の長手方向両端部に固定された可動子21Bとを備えている。マスクホルダ20は、可動子21Bが固定子21Aとの間の電磁気的相互作用により駆動することでX軸方向に移動する。
ガイド部22のそれぞれはX軸方向に移動するマスクホルダ20を案内するものであって、X軸方向に延びるように設けられ、コラム100上に固定されている。マスクホルダ20の下部にはガイド部22と係合する凹部を有する被ガイド部材24が固定されている。マスクホルダ20は、ガイド部22に対して非接触で支持されつつ、X軸方向に移動する。また、マスクステージMSTは、マスクMを保持するマスクホルダ20をY軸方向及びθZ方向に移動する図示しない移動機構を有している。そして、上記リニアモータ及び移動機構によりマスクホルダ20の姿勢を調整することができる。以下の説明では、マスクホルダ20の姿勢を調整可能な上記リニアモータ及び移動機構を適宜「マスクステージ駆動装置MSTD」と総称する。
図2に示すように、マスク側レーザ干渉計は、マスクステージMSTのX軸方向における位置を検出するXレーザ干渉計80aと、マスクステージMSTのY軸方向における位置を検出するYレーザ干渉計80bとを備えている。マスクステージMSTの+X側の端縁にはY軸方向に延在するX移動鏡81aが設けられている。一方、マスクステージMSTの+Y側の端縁にはX移動鏡81aに直交するように、X軸方向に延在するY移動鏡81bが設けられている。X移動鏡81aにはXレーザ干渉計80aが対向して配置されており、Y移動鏡81bにはYレーザ干渉計80bが対向して配置されている。
Xレーザ干渉計80aはX移動鏡81aに対してレーザ光を照射する。X移動鏡81aにより反射されたレーザ光はXレーザ干渉計80a内部のディテクタにより受光される。Xレーザ干渉計80aは、X移動鏡81aにより反射されたレーザ光に基づいて、内部の参照鏡の位置を基準としてマスクステージMST(ひいてはマスクM)のX軸方向における位置を検出する。
Yレーザ干渉計80bはY移動鏡81bに対してレーザ光を照射する。Y移動鏡81bにより反射されたレーザ光はYレーザ干渉計80b内部のディテクタにより受光される。Yレーザ干渉計80bは、Y移動鏡81bにより反射されたレーザ光に基づいて、内部の参照鏡の位置を基準としてマスクステージMST(ひいてはマスクM)のY軸方向における位置を検出する。
レーザ干渉計80a,80bのそれぞれの検出結果は制御装置CONTに対して出力される。制御装置CONTは、レーザ干渉計80a,80bのそれぞれの検出結果に基づいて、マスクステージ駆動装置MSTDを介してマスクステージMSTを駆動し、マスクMの位置制御を行う。
投影光学系PLは、投影光学モジュールPLa,PLc,PLe,PLg,PLh,PLi,PLj,PLk及び図示しない3つの投影光学モジュールを有している。6つの投影光学モジュールPLa,PLc,PLe,PLg,PLi,PLkは、Y軸方向(走査方向と交差する方向)に並んでおり、X軸方向(走査方向)の後方側(−X側)に配置されている(以下、第1投影光学ユニットPU1という。)。また、2つの投影光学モジュールPLh,PLk及び図示しない3つの投影光学モジュールは、Y軸方向に並んでおり、X軸方向の前方側(+X側)に配置されている(以下、第2投影光学ユニットPU2という。)。また、第1投影光学ユニットPU1と第2投影光学ユニットPU2とはX軸方向において対向するように配置されており、第1投影光学ユニットPU1を構成する各投影光学モジュールPLa,PLc,PLe,PLg,PLi,PLkと第2投影光学ユニットPU2を構成する投影光学モジュールPLh,PLj及び図示しない3つの投影光学モジュールとは千鳥状に配置されている。すなわち、隣り合う投影光学モジュールをY軸方向に所定量変位させて配置されている。
また、第1投影光学ユニットPU1を構成する投影光学モジュールPLa,PLc,PLe,PLg,PLi,PLk及び第2投影光学ユニットを構成する投影光学モジュールPLh,PLj及び図示しない3つの投影光学モジュールは定盤1に支持されており、定盤1はコラム100に対して支持部2を介して支持されている。
図3は、第2投影光学ユニットPU2を構成する投影光学モジュールPLjの概略構成を示している。なお、投影光学モジュールPLjの構成について説明するが、第1投影光学ユニットPU1を構成する各投影光学モジュールPLa,PLc,PLe,PLg,PLi,PLk及び第2投影光学モジュールを構成する投影光学モジュールPLh及び他の3つの投影光学モジュールも投影光学モジュールPLjと同様の構成である。
投影光学モジュールPLjは、鏡筒PKと、鏡筒PKの内部に配置されている複数の光学素子とを有している。投影光学モジュールPLjは、図3に示すように、照明光学モジュールにより露光光ELで照明されたマスクMの照明領域に存在するパターン像を感光性基板Pに投影露光するものであり、二組の反射屈折型光学系151,152と図示しない視野絞りとを備えている。マスクMを透過した光束は、1組目の反射屈折型光学系151に入射する。反射屈折型光学系151は、マスクMのパターンの中間像を形成するものであって、直角プリズム55と、レンズ56と、凹面鏡57とを備えている。直角プリズム55はZ軸周りに回転可能に設けられており、直角プリズム55がZ軸周りに回転することにより感光性基板P上におけるマスクMのパターンの像はZ軸周りに回転する。反射屈折型光学系151により形成されるパターンの中間像位置には図示しない視野絞りが配置されている。視野絞りは、感光性基板P上における投影領域を設定するものであって、例えば感光性基板P上の投影領域を台形状に設定する。視野絞りを透過した光束は、2組目の反射屈折型光学系152に入射する。
反射屈折型光学系152は、反射屈折型光学系151と同様に、直角プリズム58と、レンズ59と、凹面鏡60とを備えている。直角プリズム58はZ軸周りに回転可能に設けられており、直角プリズム58がZ軸周りに回転することにより感光性基板P上におけるマスクMのパターンの像はZ軸周りに回転する。反射屈折型光学系152から射出した光束は、感光性基板P上にマスクMのパターンの像を正立等倍で結像する。
照明光学系ILの各照明光学モジュールを出射した照明光によるマスクMの実質的な照明領域M1〜M11と、投影光学系PLの各投影光学モジュールを介した光束による感光基板P上の露光領域P1〜P11とは、図4に示すように、それぞれ平面視で重なるように配置されている。ここで、露光領域P1は、投影光学モジュールPLaを介した光束が感光性基板P上を露光する領域であり、露光領域P2〜P11のそれぞれは投影光学モジュールPLc,PLe、PLg,PLh,PLi,PLj,PLk及び図示しない3つの投影光学モジュールのそれぞれを介した光束が感光性基板P上を露光する領域である。第1投影光学ユニットPU1に対応する露光領域P1、P3、P5、P7、P9、P11と、第2投影光学ユニットPU2に対応する露光領域P2、P4、P6、P8、P10とは、X方向に所定の間隔をあけて配置され、且つY方向については、台形の両端部を形成する三角形の位置が重複する位置に配置されている。照明領域M1、M3、M5、M7、M9、M11(以下、これらを適宜第1照明領域IA1と総称する)と、照明領域M2、M4、M6、M8、M10(以下、これらを適宜第2照明領域IA2と総称する)との配置関係も同様である。なお、各露光領域P1〜P11は、それぞれ対応する照明領域M1〜M11内に配置されたマスクMのパターンの像が投影される投影領域に相当する。
基板ステージPSTは、図1に示すように、ベースプレート110上に設けられている。基板ステージPSTは、感光性基板Pを保持する基板ホルダ30と、基板ホルダ30をY軸方向に案内しつつ移動自在に支持するガイドステージ35と、ガイドステージ35に設けられ、基板ホルダ30をY軸方向に移動するリニアモータ36と、ベースプレート110上において基板ホルダ30をガイドステージ35とともにX軸方向に所定ストロークで移動可能な一対のリニアモータ31,31と、ベースプレート110上に設けられ、X軸方向に移動するガイドステージ35(及び基板ホルダ30)を案内する一対のガイド部32,32とを備えている。基板ホルダ30はバキュームチャックを介して感光性基板Pを保持する。リニアモータ31は、ベースプレート110上において支持部材33で支持され、X軸方向に延びるように設けられた固定子31Aと、この固定子31Aに対応して設けられ、ガイドステージ35の長手方向両端部に固定された可動子31Bとを備えている。基板ホルダ30は、可動子31Bが固定子31Aとの間の電磁気的相互作用により駆動することでガイドステージ35とともにX軸方向に移動する。ガイド部32は、X軸方向に移動するガイドステージ35及び基板ホルダ30を案内するものであって、X軸方向に延びるように設けられ、ベースプレート110に固定されている。
ガイドステージ35の下部には、ガイド部32と係合する凹部を有する被ガイド部材34が固定されている。ガイドステージ35はガイド部32に対して非接触で支持されつつ、X軸方向に移動する。同様に、リニアモータ36も、ガイドステージ35に設けられた固定子36Aと、基板ホルダ30に設けられた可動子36Bとを有しており、基板ホルダ30はリニアモータ36の駆動によりガイドステージ35に案内されつつY軸方向に移動する。また、リニアモータ31の駆動をそれぞれ調整することでガイドステージ35はθZ方向にも回転移動可能となっている。したがって、一対のリニアモータ31,31により基板ホルダ30がガイドステージ35とほぼ一体的にX軸方向及びθZ方向に移動可能となっている。更に、基板ステージPSTは基板ホルダ30をZ軸方向、θX及びθY方向に移動する移動機構も有している。そして、上記リニアモータ及び移動機構により基板ホルダ30の姿勢を調整することができる。以下の説明では、基板ホルダ30の姿勢を調整可能な上記リニアモータ及び移動機構を適宜「基板ステージ駆動装置PSTD」と総称する。
図2に示すように、基板側レーザ干渉計は、基板ステージPSTのX軸方向における位置を検出するXレーザ干渉計82aと、基板ステージPSTのY軸方向における位置を検出するYレーザ干渉計82bとを備えている。基板ステージPSTの−X側の端縁にはY軸方向に延在するX移動鏡83aが設けられている。一方、基板ステージPSTの−Y側の端縁にはX移動鏡83aに直交するように、X軸方向に延在するY移動鏡83bが設けられている。X移動鏡83aにはXレーザ干渉計82aが対向して配置されており、Y移動鏡83bにはYレーザ干渉計82bが対向して配置されている。
Xレーザ干渉計82aはX移動鏡83aに対してレーザ光を照射する。X移動鏡83aにより反射されたレーザ光は、Xレーザ干渉計82a内部のディテクタにより受光される。Xレーザ干渉計82aは、X移動鏡83aにより反射された光に基づいて、内部の参照鏡の位置を基準として基板ステージPST(ひいては感光性基板P)のX軸方向における位置を検出する。
Yレーザ干渉計82bはY移動鏡83bに対してレーザ光を照射する。Y移動鏡83bにより反射されたレーザ光は、Yレーザ干渉計82b内部のディテクタにより受光される。Yレーザ干渉計82bは、Y移動鏡83bにより反射された光に基づいて、内部の参照鏡の位置を基準として基板ステージPST(ひいては感光性基板P)のY軸方向における位置を検出する。レーザ干渉計82a,82bそれぞれの検出結果は、制御装置CONTに対して出力される。
また、この露光装置EXには、図1〜図3に示すように、第1投影光学ユニットPU1を構成する投影光学モジュールPLa,PLc,PLe,PLg,PLi,PLkの光軸方向(Z軸方向)におけるマスクMの位置を検出するオートフォーカス検出系(計測装置、以下マスクAF系という。)500が設けられている。マスクAF系500は、マスクMと第1投影光学ユニットPU1との間であって、第1投影光学ユニットPU1により形成される露光領域より走査方向(X軸方向)の後方側に配置されている。
マスクAF系500は、図4に示すように、第1照明領域IA1よりも−X側に位置する検出領域500a〜500dを有している。これらの検出領域500a〜500dは、Y方向に関して、第1照明領域IA1と第2照明領域IA2(本実施形態では、照明領域M1とM2、M4とM5、M7とM8、M10とM11)とが、重複する領域に配置されている。マスクAF系500の検出領域500a〜500dにおける検出結果は、制御装置CONTに対して出力される。
また、この露光装置EXには、マスクMと第2投影光学ユニットPU2との間であって、第2投影光学ユニットPU2により形成される露光領域より走査方向(X軸方向、所定方向)の前方側に、上記光軸方向の、マスクMの位置を検出するオートフォーカス検出系(計測装置、以下マスクAF系という。)520が設けられている。
マスクAF系520は、図4に示すように、第2照明領域IA2よりも+X側に位置すしマスクAF系500の検出領域よりも数が少ない520a及び520bの検出領域を有している。これらの検出領域520a〜520bも、Y方向に関して、第1照明領域IA1と第2照明領域IA2(本実施形態では、照明領域M4とM5、M7とM8)とが、重複する領域に配置されている。マスクAF系520の検出領域520a〜520bにおける検出結果は、制御装置CONTに対して出力される。
また、この露光装置EXには、感光性基板P上における投影領域P1〜P11よりも−X側のZ軸方向(第1投影光学ユニットの光軸方向)における位置を検出する基板AF系50と、投影領域P1〜P11よりも+X側のZ軸方向の位置を検出する基板AF系52とが設けられている。
本実施形態では、基板AF系50の検出領域50a〜50dは、XY座標に関してマスクAF系500の検出領域500a〜500dと同じ位置に設定されている。同様に、基板AF系52の検出領域52a〜52bは、XY座標に関してマスクAF系520の検出領域520a〜520bと同じ位置に設定されている。これら基板AF系50、52の各検出領域における検出結果は、制御装置CONTに対して出力される。
また、AF系50の−X側には、感光性基板Pに設けられている複数のアライメントマークを検出するアライメント検出系54が設けられている。アライメント検出系54は、図4に示すように、Y軸方向に配列された複数(この実施の形態においては、6つ)のアライメントマーク検出領域54a〜54fを有しており、それぞれのアライメントマーク検出領域54a〜54fに対応して設けられている感光性基板P上のアライメントマーク位置を検出する。これらアライメントマーク検出領域54a〜54fのうち、アライメントマーク検出領域54b〜54e(従って、対応する感光性基板P上のアライメントマーク)は、Y方向に関して、基板AF系50の検出領域50a〜50d、マスクAF系500の検出領域500a〜500dと同じ位置に配置されている。また、6つのアライメントマーク検出領域54a〜54fで検出されたアライメントマーク位置は制御装置CONTに対して出力される。制御装置CONTは、アライメント検出系54により検出された6つのアライメントマーク位置、及びマスクMとアライメント検出系54との相対位置関係に基づいて予め算出され記憶されているベースライン量に基づいて、マスクMと感光性基板Pとの位置合わせを行うための補正量を算出し、算出された補正量に基づいて基板ステージPST(またはマスクステージMST)の位置を基板ステージ駆動装置PSTD(またはマスクステージ駆動装置MSTD)を駆動させて補正する。
また、図2に示すように、基板ステージPST上の−X側には、感光性基板PとX移動鏡83aとの間に位置し、投影光学系を介して感光性基板P上に投影される像(空間像)を計測するための空間像計測装置(検出装置)400が設けられている。空間像計測装置400は、照明光で照明されたマスクMの基準マークの像を計測するもの、すなわち、第1、第2投影光学ユニットPU1、PU2のそれぞれを介してマスクMの基準マークを計測するものである。制御装置CONTは、投影光学ユニットPU1、PU2のそれぞれから投影される基準マークの像の配列、大きさ、位置、及び回転量、並びに各種の収差を求めて、投影光学モジュールPLa〜PLkの光学特性を検出し、各投影光学モジュールPLa〜PLkの結像特性を調整する。なお、制御装置CONTは、基準マークの像の位置として、投影光学系PLの光軸方向に関する像の位置を、その基準マークに対応する投影光学系PLのフォーカス位置として計測する。これに基づいて制御装置CONTは、マスクMのパターンの像の像面と、感光基板Pの感光面としての表面とを一致させる調整を行うことができ、マスクMのパターン面と感光性基板Pの表面とを共役な位置とすることができる。
続いて、上記の露光装置による露光処理について説明する。
本実施形態の露光処理は、計測用マスクを用いてマスクステージMSTの走査方向(X方向)の位置に対するフォーカス方向のマップ情報を求める工程と、露光用マスクMを計測した結果を用いて上記マップ情報をフィッティングする(適合させる)工程と、フィッティングさせたマップ情報に基づいて、第1、第2投影光学ユニットPU1、PU2の各フォーカス位置と感光性基板Pとの相対位置を調整する工程から概略構成される。
まず、露光処理を行う前に、予め計測用マスクを用いてマップ情報を求める手順について説明する。
図5は、計測用マスク(第3基板)MMの概略構成を示す平面図である。
計測用マスクMMのパターン面(露光用マスクMに転写用パターンが形成される面に相当)には、複数(ここでは12個)のマークMKを有する複数(ここでは5列)のマーク列MR1〜MR5がX方向(走査方向)に間隔をあけて形成されている。各マーク列MR1〜MR5においてマークMKは、Y方向に関して、上述した第1照明領域IA1と、第2照明領域IA2とが重複する位置に配置されるとともに、照明領域M1、M11のY方向外側端部に位置する三角形の位置に配置されている。
なお、マーク列MR1〜MR5の中、X方向の両端側に位置するマーク列MR1、MR5については、マスクMに形成される空間像計測用の基準マークと同一の位置・形状で形成されている。また、マークMKは、計測用マスクMMの−Z側の面に形成されるため、図5においては本来、破線で示されるべきところを、理解を容易にするために実線で示している。
図6(a)〜(c)及び図7(a)〜(c)は、マップ情報を求めるにあたり、上記マークMKを順次計測する手順を示す図である。これらの図においては、計測用マスクMMについてはマークMKのみを図示し、また第1投影光学ユニットPU1及び第2投影光学ユニットPU2を簡略的に図示している。
そして、図6(a)に示すように、上記計測用マスクMMをマスクステージMSTに載置した状態でX方向に走査し(第1ステップ)、図5(a)に示すように、マーク列MR1のマークMKを第1投影光学ユニットPU1に対応した実線で示す第1照明領域IA1に位置させ、空間像計測装置400によりマーク列MR1のマークMKの像を第1投影光学ユニットPU1を介して検出する。同様に、計測用マスクMMの走査の進行に従って、図6(b)、(c)に示すように、空間像計測装置400によりマーク列MR2〜MR5のマークMKの像を第1投影光学ユニットPU1を介して検出する。なお、マーク列MR5のマークMKの像を第1投影光学ユニットPU1を介して検出する際には、図5(a)の−X側に破線で示すように、マーク列MR5のマークMKを第1投影光学ユニットPU1に対応した第1照明領域IA1に位置させる。
制御装置CONTは演算装置として、空間像計測装置400により検出されたマーク列MR1〜MR5のマークMKの情報を用いて演算処理を行い、当該マークMKに対応する第1投影光学ユニットPU1の第1フォーカス位置情報を求める(第2ステップ)。図8(a)に、マークMKの像を第1投影光学ユニットPU1を介して検出した結果から、マーク列MR1を基準として得られたマップ情報をモデル化した図を示す。
この後、上記第1投影光学ユニットPU1を介したマークMKの計測と同様に、図5(b)に示すように、マーク列MR1のマークMKを第2投影光学ユニットPU2に対応した実線で示す第2照明領域IA2に位置させた後に、マーク列MR5のマークMKを第2投影光学ユニットPU2に対応した破線で示す第2照明領域IA2に位置させるように走査し、図7(a)〜(c)に示すように、計測用マスクMMをマスクステージMSTに載置した状態でX方向に走査し、空間像計測装置400によりマーク列MR1〜MR5のマークMKの像を第2投影光学ユニットPU2を介して検出する。制御装置CONTは、空間像計測装置400により検出されたマーク列MR1〜MR5のマークMKの情報から、当該マークMKに対応する第2投影光学ユニットPU2の第2フォーカス位置情報を求める(第3ステップ)。図8(b)に、マークMKの像を第2投影光学ユニットPU2を介して検出した結果から、マーク列MR1を基準として得られたマップ情報をモデル化した図を示す。
上記第1、第2フォーカス位置情報は、同一の計測用マスクMMにおける同一のマークMKを検出した結果により求められたものであるため、これら第1、第2フォーカス位置情報の差分は、計測用マスクMMの形状に依存せず、各マークMKが第1投影光学ユニットPU1による検出位置から第2投影光学ユニットPU2による検出位置に移動したことにより発生したフォーカス差(すなわちマスクステージMSTの移動により、ガイド部22、24の平面度や重心移動によるボディ変形等に起因して生じた誤差)として求められる。図8(c)に、上記のフォーカス差のマップ情報をモデル化した図を示す。
なお、上記のモデル化したグラフは、マスクの撓みを4次式として、ガイド部22、24等のうねりをsinθと2次式の和として近似したものである。
そして、制御装置CONTは、上記の3つのマップ情報のうち、2つを記憶しておくことにより、露光用マスクMへの適合(フィッティング)が可能になるが、ここでは、図8(a)に示した第1フォーカス位置情報と、図8(c)に示したフォーカス差情報を記憶するものとする。
続いて、露光用のマスクMをマスクステージMSTに載置し、空間像計測装置400によりマーク列MR1のマークMKと同位置の不図示の基準マーク(第2マーク、以下基準マーク列MR1の基準マークと称する)を計測することにより、マスクMのX位置、Y位置及びθZ位置を補正する。
次いで、図6(a)及び図7(a)で示した手順と同様の手順で、空間像計測装置400により、マスクMにおけるマーク列MR1と同位置の基準マークを第1投影光学ユニットPU1,第2投影光学ユニットPU2を介して順次検出する。また、図6(c)及び図7(c)で示した手順と同様の手順で、空間像計測装置400により、マスクMにおけるマーク列MR5のマークMKと同位置の不図示の基準マーク(第2マーク、以下基準マーク列MR5の基準マークと称する)を第1投影光学ユニットPU1,第2投影光学ユニットPU2を介して順次検出する。
そして、制御装置CONTは、第1投影光学ユニットPU1を介して基準マーク列MRの基準マークを検出した結果を基準として、第1投影光学ユニットPU1を介して基準マーク列MR5の基準マークに対応する第1投影光学ユニットPU1の第3フォーカス位置情報を求める(第5ステップ)。同様に、制御装置CONTは、第2投影光学ユニットPU2を介して基準マーク列MR5の基準マーク検出した結果を基準として、第2投影光学ユニットPU2を介して基準マーク列MR5の基準マークに対応する第2投影光学ユニットPU2の第4フォーカス位置情報を求める(第6ステップ)。さらに、制御装置CONTは、これら第3、第4フォーカス位置情報の差から、マスクMに関するフォーカス差情報を求める。

次いで、制御装置CONTは、求めた第1投影光学ユニットPU1の第3フォーカス位置情報が、マスクMのX方向の端部位置での情報であることから、当該第3フォーカス位置情報に、計測用マスクMMを用いて求めた第1フォーカス位置情報をフィッティングさせることにより、図9(a)に示すように、マスクMのパターン面全体に亘る第1投影光学ユニットPU1の第3フォーカス位置情報を得る。
また、制御装置CONTは、上述したマスクMに関するフォーカス差情報に、計測用マスクMMを用いて求めたフォーカス差情報をフィッティングさせることにより、図9(c)に示すように、マスクMのパターン面全体に亘るフォーカス差情報を得ることができる。なお、マスクMのパターン面全体に亘る第2投影光学ユニットPU2の第4フォーカス位置情報は、図9(a)、(c)で示したフォーカス情報を加算して得ることができる(図9(b)参照)。
続いて、上記で得られたフォーカス位置情報及びフォーカス差情報を用いて、第1、第2投影光学ユニットPU1、PU2の各フォーカス位置と感光性基板Pとの相対位置を調整する。
具体的には、例えばフィッティングにより求めたマスクMのパターン面全体に亘る第1投影光学ユニットPU1の第3フォーカス位置情報に基づいて第1投影光学ユニットPU1の各投影光学モジュールPLa,PLc,PLe,PLg,PLi,PLkにおけるフォーカスアクチュエータ(調整装置)を駆動して結像特性の調整を行い、また、この第3フォーカス位置情報にマスクMのパターン面全体に亘るフォーカス差情報を加算することにより、マスクMのパターン面全体に亘る第2投影光学ユニットPU2の第4フォーカス位置情報とし、この第4フォーカス位置情報に基づいて第2投影光学ユニットPU2の各投影光学モジュールPLh,PLj及び図示しない3つの投影光学モジュールにおけるフォーカスアクチュエータ(調整装置)を駆動して結像特性の調整を行うことにより、マスクMのフォーカスを高精度に制御しながらマスクMのパターンを感光性基板Pに露光することができる。
また、第1、第2投影光学ユニットPU1、PU2の各フォーカス位置と感光性基板Pとの相対位置調整は、上述した投影光学モジュールの結像特性を調整する方法の他に、基板ステージ駆動装置(調整装置)PSTDを制御することにより、基板ステージPSTを介して感光性基板Pの姿勢(傾斜、レベリング)を調整したり、これら結像特性及びレベリングの双方で調整してもよい。
なお、上記計測用マスクMMを用いたフォーカス位置情報の計測は、マスクMの交換のタイミングで行うことが好ましく、当該交換後のマスクMを用いて感光性基板Pに露光する際のフォーカス補正用データとして用いればよい。
このように、本実施形態では、露光用マスクMと計測用マスクMMの平面度差がさほど無い場合や、もしくは、装置内の計測用マスクMMの計測時に対して露光用マスクMを載置時の光学定盤に配置された計測機器系の傾き差等の線形分が大きく発生する場合には、基準マーク列MR1、MR5の基準マーク、すなわちマスクMの両端で合わせ込みをするだけで十分なマスク形状を捉えることが可能になる。さらに、本実施形態では、ステージ駆動に伴って生じるフォーカス差は、細かなガイド形状を予め計測用マスクMMで計測していることから、経時変化的に発生する露光装置EXのボディ形状の変化や床の変形を受けて、マスクステージMSTのガイド面が変形を受けてしまうような2次的に起こる変化を容易に補正することが可能になる。
また、上記実施形態で求めた第1〜第4フォーカス位置情報を用いて、マスクステージMSTのガイド形状を2次形状として求めることも可能である。例えばガイド部(22、24等)が傾いている場合には、マーク列(基準マーク列)MR1を検出した際の第1、第2投影光学ユニットPU1、PU2のフォーカス差と、マーク列(基準マーク列)MR5を検出した際の第1、第2投影光学ユニットPU1、PU2のフォーカス差とは等しくなる。換言すると、これらのフォーカス差が異なる場合には、ガイド部が傾き以外の高次の項で変形していることが判る。
例えば、変化量がボディ変形のような2次の傾向を示す場合には、マスクステージMSTの座標に置き換えることにより、マーク列(基準マーク列)MR1を検出する際の第1、第2投影光学ユニットPU1、PU2のフォーカス差をゼロとした場合のマーク列(基準マーク列)MR5を検出する際の第1、第2投影光学ユニットPU1、PU2のフォーカス位置情報を用いることにより、ガイド部変形に係る2次式を求めることもできる。
このようにガイド変形を2次式に当てはめて、ガイド部に起因するマスク形状に係る誤差を差し引くことによって第1投影光学ユニットPU1を介して計測されるマスク形状を求めることができ、結果的に第2投影光学ユニットPU2を介して計測した形状と同一形状になる。このように、マスクMの形状誤差とマスクステージMSTのガイドの形状誤差等によるフォーカス値を分離することで、例えば、各投影モジュールのフォーカスアクチュエータで補正する分を第1、第2投影光学ユニットPU1、PU2で同じにし、基板ステージPSTのレベリングにて補正する分とを切り分けることも可能になる。
(第2実施形態)
続いて、露光方法の第2実施形態について説明する。
上記第1実施形態では、露光用マスクMにおいてX方向両端に位置する基準マーク列MR1、MR5の基準マークを計測し、その計測結果に予め計測用マスクMMを用いて求めておいたマップ情報をフィッティングさせる手順としたが、露光用マスクMの撓みや平面度がマスク毎に大きく異なっている場合(特に計測用マスクMMとマスク中央において大きく異なっている場合)には、適切なフォーカス制御を行うことは困難である。
そこで、本実施形態では、空間像計測装置400による計測結果の他に、マスクAF系500による計測結果を用いてフォーカス制御を行う手順について説明する。
本実施形態では、第1実施形態で説明した計測用マスクMMを用いてマップ情報を得る際に、マスクAF系500でもマーク列MR1〜MR5のマークMK(マスクAF系500が計測可能なマークMK)を計測してフォーカス位置情報を求めておく。そして、空間像計測装置400を用いて得られた第1、第2フォーカス位置情報に対して、マスクAF系500を用いて得られたフォーカス位置情報(以下、適宜マスクフォーカス位置情報と称する)を対応付けする。具体的には、第1、第2フォーカス位置情報とマスクフォーカス位置情報は、同一のマークMKを計測することで得られることから、マスクAF系500で計測したマークMKが図4で示した検出領域500a〜500dから、第1、第2照明領域IA1、IA2に移動した場合のフォーカス位置情報の差を予め計測用マスクMMを用いてマップ情報として記憶しておく。
そして、露光用マスクMに対しては、マスクAF系500により基準マーク列MR1、MR5の基準マークを計測することにより、装置(マスクステージ等)側で経年的に変化するような、移動に伴って生じる2次的な変化を求め、この変化分を補正することができる。さらに、マスクAF系500により、計測用マスクMMで計測したマークMKと同一位置を露光用マスクMを用いて計測しフォーカス位置情報を求めることにより、当該マスクフォーカス位置情報と、計測用マスクMMを用いて計測したマスクフォーカス位置情報との差分、上述したフォーカス位置情報(フォーカス差情報)等を補正し、補正した結果を用いて第1、第2投影光学ユニットPU1、PU2の結像特性または感光性基板Pのレベリングを調整すればよい。
また、マスクAF系500の検出領域500a〜500dがY方向に沿って形成されていることから、フォーカス位置情報を用いてマスクMのローリング情報も得ることができる。
(第3実施形態)
続いて、露光方法の第3実施形態について説明する。
本実施形態では、上記第2実施形態で説明したマスクAF系500の計測結果を用いることに加えて、図4に示したマスクAF系520の検出領域520a、520bにおける計測結果も用いる場合について説明する。
まず、上述した空間像計測装置400による第1、第2投影光学ユニットPU1、PU2を介した計測用マスクMMに対するマーク計測結果をそれぞれFCM1(i,m),FCM2(i,m)とする。また、マスクAF系500、520による計測用マスクMMに対するマーク計測結果をそれぞれAFML(i,m),AFMR(i,m)とする。ここで、添字「i」は、マーク列MR1〜MR5の列数(i=1〜5)を示し、添字「m」は、第1、第2投影光学ユニットPU1、PU2のいずれか(m=PU1、PU2)を示す。
それぞれの計測結果についてY軸方向に最小二乗を取り、Zc, Ztx, Zty成分に分解し、結果 FCM1(i){Zc,Ztx},FCM2(i){Zc,Ztx}, AFML(i){Zc,Ztx}, AFMR(i){Zc,Ztx} を得る。これらのデータは同じマーク列のマークで計測するため、それぞれの計測間でマスク平面度は等しく、マスクAF系500による計測結果との差分を取ることでマスクステージMSTの移動に伴うフォーカス方向の位置情報(所謂、走り情報)が得られる。そして、得られたマスクステージMSTの移動に伴う以下のフォーカス位置情報をマップ情報(以下、MSSMAP)として保持する。
マーク列MR1、MR5を検出した像面(i=1または2)
FCM1(i){Zc,Ztx}
FCM2(i){Zc,Ztx}
マスクステージMSTの移動で生じるフォーカス差情報
MSSTR_L(i,PU1){Zc,Ztx} = AFML(i){Zc,Ztx} − FCM1(i){Zc,Ztx}…(1)
MSSTR_L(i,PU2){Zc,Ztx} = AFML(i){Zc,Ztx} − FCM2(i){Zc,Ztx}…(2)
MSSTR_R(i,PU1){Zc,Ztx} = AFMR(i){Zc,Ztx} − FCM1(i){Zc,Ztx}…(3)
MSSTR_R(i,PU2){Zc,Ztx} = AFMR(i){Zc,Ztx} − FCM2(i){Zc,Ztx}…(4)
式(1)、(2)は、マスクAF系500を用いた結果、式(3)、(4)はマスクAF系520を用いた結果を示す。
そして、露光用マスクMを用いて露光処理を実施する前に、露光用マスクMをX方向に走査し、マスクAF系500、520によりそれぞれマスクMの平面度(撓み)を計測する。このとき、基板ステージPSTの荷重移動により生じるボディ変形の差を最小限に抑えて、上記マップ情報(MSSMAP)の精度(再現性)を高めるために、基板ステージPSTは、マップ情報(MSSMAP)を計測したときの位置でマスクMの平面度を計測することが好ましい。また、このマスクMの平面度計測時には、空間像計測装置400によりそれぞれマスクMの基準マーク列MR1、MR5の基準マーク計測(像面計測)を並行して行う。
そして、マップ情報(MSSMAP)におけるマーク列MR1、MR5を検出した位置のフォーカス位置情報と、マスクMの基準マーク列MR1、MR5の基準マーク計測結果(フォーカス位置情報)とを用い、上述のマップ情報(MSSMAP)を、マスクMに対する計測結果に線形フィッティングさせ、線形フィッティング後のマップ情報(MSSMAP)と、露光用マスクMに対して行ったマスクAF系500による平面度計測結果を加算する。これにより、露光マスクM上のマスクAF系500によるフォーカス計測結果と、第1、第2投影光学ユニットPU1、PU2のマスクM側の最適フォーカス位置を対応付けることができる。
第1、第2投影光学ユニットPU1、PU2の各フォーカス位置と、感光性基板Pとの相対位置を調整する際には、上記で求めたマスク平面度(撓み)からY軸方向に2次以上,例えば4次近似を行い、各投影光学モジュールPLa〜PLk毎に上記のZc,Ztx成分を抽出する。さらに、投影光学モジュールPLa〜PLk毎にX軸方向の中間値を取り、マスク撓み中間値として、フォーカスキャリブレーション時の基準とする。このマスク撓み中間値からの差分をレンズフォーカスダイナミック補正マップ情報として保持し、第1、第2投影光学ユニットPU1、PU2内に設けられた図示しない調整機構を用いてフォーカス位置及び像面傾斜の少なくとも一つを補正する。この調整機構のストロークが十分に確保できない場合には、マスク全体の成分(Zc,Ztx,Zty)を分離して基板ステージPST側のレベリングで補正してもよい。また上述したように、走査方向の両方向でマップ情報を作成した場合には、走査方向に応じてマップ情報を切り替えてもよく、また、両走査方向の平均を用いてもよい。なお、第1、第2投影光学ユニットPU1、PU2内に設けられた調整機構は、好ましくは第1、第2投影光学ユニットPU1、PU2を構成する各投影光学モジュール内に設けられるものであって、それぞれ対応する投影光学モジュールによるパターンの像の像面の位置(Z軸方向の位置)と像面の傾斜とを個別に調整可能な機構である。かかる調整機構として、例えば特開2003−309053号公報に開示された像面調整装置を用いることができる。
一方、感光性基板Pの露光位置に応じた基板ステージPSTの荷重移動によるボディ変形等により生じる、マスクステージMSTの移動に伴うフォーカス位置変化が無視できない程度に大きい場合には、上記のレンズフォーカスダイナミック補正マップ情報を用いた補正に加え、マスクAF系500、520を用いたリアルタイム制御を行うことができる。例えば+X側への走査時には、マスクAF系500が最初にマスクMのパターン領域(露光領域)を計測可能となることから、この計測結果と予めマスク撓みを計測した時の結果との差分を感光性基板Pのレベリングで制御することができる。
一方、マスクMのパターン領域が広く、マスクAF系500のみではマスク全面はカバーできないときには、走査途中でマスク計測をマスクAF系520に切り替える必要がある。このとき、切替を急激に行うと、フォーカスムラの原因となる場合があるため、以下の方法で緩やかに切り替える。
例えば+X側への走査時に、マスクAF系500の計測結果を用いたフォーカス制御中に、マスクMのパターン領域がマスクAF系520の検出領域に入ったとき、この位置からマスクAF系500の検出領域から外れるまでの距離に応じて、マスクAF系500、520の計測結果について以下のような比例配分を行う。
(マスクAF系500計測値)×(マスクAF系500計測不能位置からの距離X)/L
+ (マスクAF系520計測値)×(マスクAF系520計測可能位置からの距離X)/L
ここで、Lは、マスクAF系520計測可能位置からマスクAF系500計測不能となるまでの距離である。
なお、−X側への走査時にも、マスクAF系500、520の計測結果について、マスクMのパターン領域がマスクAF系500の検出領域に入ったとき、この位置からマスクAF系520の検出領域から外れるまでの距離に応じて、マスクAF系500、520の計測結果について、+X側への走査時と同様の比例配分を行えばよい。
また、マスクAF系500、520の双方を用いるのではなく、走査方向に応じて、走査方向の後方側に位置し、マスクMのパターン領域が照明領域に達するまえに計測可能なマスクAF系のみを用いることも可能である。
すなわち、マスクMのパターン領域が照明領域に達する前にマスクAF系500または520で計測した結果に基づいてマスクMの変形をローリング方向(X軸周りの方向)と、Z方向の双方をリアルタイムで補正してもよい。
なお、マスクステージMST及び基板ステージPSTの走査方向の違い(+X方向への移動と、−X方向への移動)でマスクMの平面度に見かけ上の変化が生じる場合には、両方向にて走査を行い、各方向での平面度を計測し、各方向毎にマップ情報(MSSMAP)を作成し、露光処理時の走査方向に応じてマップ情報を選択してもよい。また、計測時の走査速度や加減速度は、装置(ボディ)の姿勢を考慮して、露光処理時と同等とすることが望ましいが、姿勢変化が無視できる程度に小さい場合には、走査速度及び加減速度を大きくして計測時間を短縮する方法を採ってもよい。
また、本実施形態では、マスクAF系520の検出領域520a、520dの数がマスクAF系500の検出領域500a〜500dの数よりも少なく、また、これらの検出領域520a、520bによるY方向の検出可能範囲もマスクAF系500よりも小さくなっているため、パターン領域の小さなマスクであってもフォーカス位置情報を計測でき、大きさの異なる複数種のマスクにも容易に対応可能である。
(第4実施形態)
続いて、露光方法の第4実施形態について、図10を参照して説明する。
第4実施形態では、第3実施形態に対して、図10に示すように、マスクAF系500において検出領域500d、500eを追加しており、マスクAF系520において検出領域520c、520dを追加して設けている。
検出領域500d、500eは、検出領域500b、500cに対して走査方向の−X側にそれぞれ所定間隔をあけて配置されている。同様に、検出領域520c、520dは、検出領域500a、500bに対して走査方向の+X側にそれぞれ所定間隔をあけて配置されている。
他の構成は、上記第3実施形態と同様である。
上記構成の露光装置EXでは、上記第3実施形態と同様の作用・効果が得られることに加えて、マスクMの移動に伴うピッチング誤差を走査方向のいずれの方向でも計測可能であるため、計測されたピッチング誤差に応じて、第1、第2投影光学ユニットPU1、PU2の各フォーカス位置と、感光性基板Pとの相対位置をリアルタイムで補正することができる。また、基板ステージPSTで補正する感光性基板Pのレベリングに関して、マスクMのピッチング誤差に応じて補正する際に、マスクAF系500、520の計測結果を用いることもできる。
この場合、マスクMのパターン領域が広く、マスクAF系500、520の一方のみではマスク全面はカバーできないときには、上述したように、マスクAF系500、520の一方の計測結果を用いたフォーカス制御中に、マスクMのパターン領域がマスクAF系500、520の他方の検出領域に入ったとき、この位置からマスクAF系500、520の一方の検出領域から外れるまでの距離に応じて、マスクAF系500、520の計測結果について上述したような比例配分を行うことにより、急な切替によりフォーカスムラが生じることを抑制できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態で示した投影光学モジュールの数は一例であり、他の数の投影光学モジュールを用いる場合にも適用可能であることは言うまでもない。
また、上記実施形態では、計測用マスクMMを用いてマップ情報を求める手順としたが、これに限定されるものではなく、パターン領域においてX方向、Y方向に亘って、空間像計測装置400により計測可能なマークとして使用可能なパターンを有するものであれば、露光用のマスクを用いてマップ情報を求めてもよい。
また、上記実施形態では、照明光学系IL内に光源として超高圧水銀ランプを備え、必要となるg線(436nm)の光、h線(405nm)、及びi線(365nm)の光を選択するようにしていた。しかしながら、これに限らず、KrFエキシマレーザ(248nm)、ArFエキシマレーザ(193nm)、F2レーザ(157nm)を光源として備え、これらのレーザから射出されるレーザ光を用いる場合であっても本発明を適用することが可能である。
また、前述した実施形態においては、液晶表示素子を製造する場合を例に挙げて説明したが、もちろん、液晶表示素子の製造に用いられる露光装置だけではなく、半導体素子等を含むディスプレイの製造に用いられてデバイスパターンを半導体基板上へ転写する露光装置、薄膜磁気ヘッドの製造に用いられてデバイスパターンをセラミックウェハ上へ転写する露光装置、及びCCD等の撮像素子の製造に用いられる露光装置等にも本発明を適用することができる。
次に本発明の一実施形態による露光装置をリソグラフィ工程で使用したマイクロデバイスの製造方法の実施形態について説明する。図11は、マイクロデバイスとしての半導体デバイスを製造する際の製造工程の一部を示すフローチャートである。まず、図11のステップS10において、1ロットのウェハ上に金属膜が蒸着される。次のステップS12において、その1ロットのウェハ上の金属膜上にフォトレジストが塗布される。その後、ステップS14において、図1に示す露光装置を用いて、マスクM上のパターンの像がその投影光学系(投影光学ユニット)を介して、その1ロットのウェハ上の各ショット領域に順次露光転写される(転写工程)。
その後、ステップS16において、その1ロットのウェハ上のフォトレジストの現像(現像工程)が行われた後、ステップS18において、その1ロットのウェハ上でレジストパターンをマスクとしてエッチングを行うことによって、マスク上のパターンに対応する回路パターンが、各ウェハ上の各ショット領域に形成される。その後、更に上のレイヤの回路パターンの形成等を行うことによって、半導体素子等のデバイスが製造される。上述の半導体デバイス製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有する半導体デバイスをスループット良く得ることができる。
また、図1に示す露光装置では、プレート(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パターン、電極パターン等)を形成することによって、マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得ることもできる。以下、図12のフローチャートを参照して、このときの手法の一例につき説明する。図12は、マイクロデバイスとしての液晶表示素子の製造する際の製造工程の一部を示すフローチャートである。
図12中のパターン形成工程S20では、本実施形態の露光装置を用いてマスクのパターンを感光性基板(レジストが塗布されたガラス基板等)に転写露光する、所謂光リソグラフィー工程が実行される。この光リソグラフィー工程によって、感光性基板上には多数の電極等を含む所定パターンが形成される。その後、露光された基板は、現像工程、エッチング工程、レチクル剥離工程等の各工程を経ることによって、基板上に所定のパターンが形成され、次のカラーフィルタ形成工程S22へ移行する。
次に、カラーフィルタ形成工程S22では、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応した3つのドットの組がマトリックス状に多数配列されたり、又はR、G、Bの3本のストライプのフィルタの組を複数水平走査線方向に配列したカラーフィルタを形成する。そして、カラーフィルタ形成工程S22の後に、セル組み立て工程S24が実行される。セル組み立て工程S24では、パターン形成工程S20にて得られた所定パターンを有する基板、及びカラーフィルタ形成工程S22にて得られたカラーフィルタ等を用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。
セル組み立て工程S24では、例えば、パターン形成工程S20にて得られた所定パターンを有する基板とカラーフィルタ形成工程S22にて得られたカラーフィルタとの間に液晶を注入して、液晶パネル(液晶セル)を製造する。その後、モジュール組立工程S26にて、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示動作を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付けて液晶表示素子として完成させる。上述の液晶表示素子の製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有する液晶表示素子をスループット良く得ることができる。
400…空間像計測装置、 500、520…マスクAF系、 CONT…制御装置、 EX…露光装置、 IA1…第1照明領域、 IA2…第2照明領域、 M…マスク、 MST…マスクステージ、 P…感光性基板、 PSTD…基板ステージ駆動装置、 PU1…第1投影光学ユニット、 PU2…第2投影光学ユニット、 PST…基板ステージ

Claims (12)

  1. 第1基板が載置されたステージを所定方向に走査し、該所定方向に沿って設けられた第1及び第2投影光学ユニットを介して前記第1基板のパターンを第2基板に露光する露光方法において、
    前記ステージに第3基板を載置して該ステージを前記所定方向に走査する第1ステップと、
    前記第3基板上に前記所定方向に沿って配置された複数のマークを前記第1投影光学ユニットを介して検出し、前記複数のマークに対応する前記第1投影光学ユニットの第1フォーカス位置情報を計測する第2ステップと、
    前記複数のマークを前記第2投影光学ユニットを介して検出し、前記複数のマークに対応する前記第2投影光学ユニットの第2フォーカス位置情報を計測する第3ステップと、
    前記第1及び第2フォーカス位置情報に基づいて、前記パターンに対応する前記第1及び第2投影光学ユニットの各フォーカス位置と前記第2基板との相対位置を調整する第4ステップと、を含み、
    前記第4ステップでは、前記第1及び第2フォーカス位置情報に基づいて、前記ステージの前記所定方向の位置に対するマップ情報を求めるとともに、該マップ情報に基づいて、前記第2基板を支持して移動する基板ステージの駆動、前記第1投影光学ユニットの結像特性の調整および第2投影光学ユニットの結像特性の調整の少なくとも1つが行われることにより、前記相対位置が調整される露光方法。
  2. 請求項1記載の露光方法において、
    前記複数のマークのうち、一部のマークと対応する位置に配置された第2マークとを有する前記第1基板に対して、前記第2マークを前記第1投影光学ユニットを介して検出し、前記第2マークに対応する前記第1投影光学ユニットの第3フォーカス位置情報を計測する第5ステップと、
    前記第2マークを前記第2投影光学ユニットを介して検出し、前記第2マークに対応する前記第2投影光学ユニットの第4フォーカス位置情報を計測する第6ステップとを含み、
    前記第3及び第4フォーカス位置情報と、前記第1及び第2フォーカス位置情報とに基づいて、前記パターンに対応する前記第1及び第2投影光学ユニットの各フォーカス位置と前記第2基板との相対位置を調整することを特徴とする露光方法。
  3. 請求項2記載の露光方法において、
    前記第1乃至前記第4フォーカス位置情報に基づいて、前記第2基板の傾斜を調整するステップを有することを特徴とする露光方法。
  4. 請求項2記載の露光方法において、
    前記第1乃至前記第4フォーカス位置情報に基づいて、前記第1投影光学ユニットの結像特性と前記第2投影光学ユニットとの少なくとも一方を調整するステップを有することを特徴とする露光方法。
  5. 請求項1からのいずれか一項に記載の露光方法において、
    前記第1、第2投影光学ユニットに対して前記所定方向で離間した位置に配置した計測装置により前記第3基板の前記第1、第2投影光学ユニットのフォーカス方向の位置情報を計測するステップと、
    計測した前記第3基板の位置情報と、前記第1及び第2フォーカス位置情報とを対応付けるステップと、
    前記計測装置により、前記第3基板の位置情報を計測した位置と対応する前記第1基板の位置における前記フォーカス方向の位置情報を計測するステップとを含み、
    前記第1基板における前記フォーカス方向の位置情報と、前記対応付けした結果とに基づいて、前記パターンに対応する前記第1及び第2投影光学ユニットの各フォーカス位置と前記第2基板との相対位置を調整することを特徴とする露光方法。
  6. 請求項記載の露光方法において、
    前記計測装置により、前記第3基板上に配置された前記マーク、及び該マークと対応する位置に前記第1基板に配置された第2マークを計測することを特徴とする露光方法。
  7. 請求項5または6記載の露光方法において、
    前記第1、第2投影光学ユニットに対して前記所定方向の同一側で離間し、且つ前記所定方向で互いに間隔をあけた複数の位置で前記第1基板及び前記第3基板の前記フォーカス方向の位置情報を計測することを特徴とする露光方法。
  8. 請求項5から7のいずれか一項に記載の露光方法において、
    前記第3基板上に配置された前記マーク、及び該マークと対応する位置に前記第1基板に配置された第2マークは、前記所定方向と前記フォーカス方向とに略直交する方向に複数設けられ、
    前記所定方向と前記フォーカス方向とに略直交する方向の複数の位置で前記第1基板及び前記第3基板の前記フォーカス方向の位置情報を計測することを特徴とする露光方法。
  9. 請求項5から8のいずれか一項に記載の露光方法において、
    前記第1、第2投影光学ユニットを挟んだ前記所定方向の両側で離間した位置に配置した計測装置により前記第1基板及び前記第3基板の前記フォーカス方向の位置情報を計測することを特徴とする露光方法。
  10. 請求項1からのいずれか一項に記載の露光方法において、
    前記第1投影光学ユニットに入射する第1照明光で照明される第1照明領域と、前記第2投影光学ユニットに入射する第2照明光で照明される第2照明領域とが、前記所定方向及び前記第1、第2投影光学ユニットのフォーカス方向と略直交する方向で重複する領域に前記複数のマークが形成されることを特徴とする露光方法。
  11. 第1基板が載置されたステージを所定方向に走査し、該所定方向に沿って設けられた第1及び第2投影光学ユニットを介して前記第1基板のパターンを第2基板に露光する露光装置において、
    前記ステージに載置された第3基板上に前記所定方向に沿って配置された複数のマークを前記第1投影光学ユニットを介して検出するとともに、前記複数のマークを前記第2投影光学ユニットを介して検出する検出装置と、
    前記検出装置の検出結果に基づいて、前記複数のマークに対応する前記第1投影光学ユニットの第1フォーカス位置情報、及び前記複数のマークに対応する前記第2投影光学ユニットの第2フォーカス位置情報を求める演算装置と、
    前記演算装置により求められた位置情報に基づいて、前記パターンに対応する前記第1及び第2投影光学ユニットの各フォーカス位置と前記第2基板との相対位置を調整する調整装置とを備え、
    前記第1及び第2フォーカス位置情報に基づいて、前記ステージの前記所定方向の位置に対するマップ情報を求めるとともに、該マップ情報に基づいて、前記第2基板を支持して移動する基板ステージの駆動、前記第1投影光学ユニットの結像特性の調整および第2投影光学ユニットの結像特性の調整の少なくとも1つが行われることにより前記相対位置が調整される露光装置。
  12. 請求項1から10のいずれか一項に記載の露光方法を用いてマスクのパターンを感光性基板上に露光する露光工程と、
    前記露光工程により露光された前記感光性基板を現像する現像工程と、
    を含むことを特徴とするデバイス製造方法。
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