JPH0915834A - マスクの製造方法 - Google Patents

マスクの製造方法

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JPH0915834A
JPH0915834A JP16326695A JP16326695A JPH0915834A JP H0915834 A JPH0915834 A JP H0915834A JP 16326695 A JP16326695 A JP 16326695A JP 16326695 A JP16326695 A JP 16326695A JP H0915834 A JPH0915834 A JP H0915834A
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彰 今井
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディストーション誤差による重ね合わせ精度
劣化を抑え、高重ね合わせ精度でパタンを転写する。 【構成】 マスク上に形成されたマスクパタンを結像光
学系を介して基板上に投影露光することにより該マスク
パタンを基板上に転写するマスクパタン転写方法におい
て用いる結像光学系のディストーション誤差を測定する
工程と、該測定により得たディストーション誤差を補正
するようにマスクパタン位置を調整したマスクを製造す
る工程とを含むマスクの製造方法により構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子、超伝導体
素子、磁性体素子、光集積回路素子、等の各種固体素子
における微細パタン形成に用いられる露光用マスクの製
造技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、大規模半導体集積回路等の固体素
子における微細パタンの形成には、主に光リソグラフィ
法の一つである縮小投影露光法が用いられてきた。本方
法は、マスクあるいはレチクル(以下、マスクと総称す
る)上に形成されたマスクパタンを結像光学系を用いて
基板上に縮小転写する方法である。
【0003】上記縮小投影露光法を用いて転写される基
板上最小パタン寸法は、例えば64メガビットダイナミ
ックランダムアクセスメモリー(64[M bit]DRA
M)では0.3〜0.4[μm]程度、256[M bi
t]DRAMでは0.3[μm]以下にまで微細化して
きている。半導体等の固体素子を製造するには、複数の
パタンを高精度に重ね合わせて形成することが必要であ
る。このときの重ね合わせ誤差は、一般に最小加工寸法
の3分の1から4分の1以下であることが必要とされて
いる。従って、高集積化のためには最小加工寸法の微細
化とともに重ね合わせ精度の高精度化も必要である。
【0004】光リソグラフィ法において重ね合せ精度に
影響を与える主要因としては、露光装置精度、マスク精
度、ウエハプロセス(ウエハ歪み、位置合わせ露光用マ
ーク形状劣化、レジスト塗布むら等)がある。
【0005】これらのうちウエハプロセスに関しては、
例えば熱処理時の歪みや熱膨張率の異なる材料の重ね合
わせによるウエハ歪み等がある。
【0006】また、露光装置精度に関しては、例えば最
近では重ね合わせずれ量の平均+3σ(σは重ね合わせ
ずれ値分布の標準偏差)で60[nm]以下の性能が得
られるような露光装置も発表されている。
【0007】しかし、上記値は各露光装置単体で重ね合
せ露光した場合の性能であり、複数の投影露光装置間で
の重ね合せ露光精度は装置間差のためにこれよりも劣化
してしまう。このときの重ね合わせ精度劣化の大きな原
因として、製造誤差による結像光学系の誤差があげられ
る。
【0008】重ね合せ精度に大きく影響を与える結像光
学系の誤差として、ディストーション誤差(倍率誤差及
び投影光学像の歪曲収差を含む結像特性)がある。これ
は、結像光学系を介して基板上に投影された投影光学像
の位置が本来転写されるべきマスクパタンどおりの位置
に対して変位した位置に転写されてしまう誤差としてあ
らわれる。
【0009】各投影露光装置において、ディストーショ
ン誤差値が極力小さくなり、理想位置からのずれ量がこ
の装置を用いて転写する最小パタン寸法よりも十分に小
さくなるように、例えばずれ量が50[nm]以下にな
るように結像光学系が調整されている。しかし、誤差を
ゼロにすることは不可能であるため、ディストーション
誤差は各露光装置毎に異なった固有の値を有することに
なる。また、ウエハプロセスにより生じる歪みも、伸縮
方向等にある一定の傾向を持つ。
【0010】ここで、ある2つの投影露光装置間での重
ね合わせ誤差を見積もると、各露光装置のディストーシ
ョン誤差が50[nm]以下であったとしても、2つの
露光装置間の重ね合わせ誤差としては誤差の2倍の10
0[nm]になる恐れがある。さらに、ウエハプロセス
によるウエハ歪みもウエハサイズの拡大に伴い大きくな
り、数10[nm]以上の重ね合わせ誤差が生じる恐れ
もある。従って、ディストーション誤差による重ね合わ
せ誤差が上述の重ね合わせ精度に対して非常に大きな値
となることがわかる。
【0011】このような投影露光装置間のディストーシ
ョン誤差によるアライメントエラーを抑えるために、従
来は各ロット毎にある特定の投影露光装置のみを使用す
るという方法が用いられてきた。また、別の方法とし
て、ディストーション誤差による重ね合わせ誤差が許容
範囲内に収まるような投影露光装置の組み合わせをあら
かじめ求めておき、この組み合わせの中の投影露光装置
のみを用いてあるロットの処理を行なうという方法もあ
る。
【0012】また、ウエハプロセスによるウエハ歪みの
補正方法としては、ウエハプロセスにより生じるウエハ
歪み、具体的にはチップ配列の伸縮とチップサイズの伸
縮を予め測定するか、あるいは重ね合わせ露光時に露光
装置を用いてこれら歪みを測定して、重ね合わせ露光時
にこれら誤差を補正してパタン転写するという方法があ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】重ね合わせ精度の高精
度化のためには結像光学系のディストーション誤差とウ
エハプロセスによるウエハ歪みを極力小さくすることが
望ましい。しかし、製造誤差等のためにこれらをゼロに
することは不可能である。通常、露光フィールド内全面
でのディストーション誤差がある許容値範囲内に収まる
ように結像光学系は調整されている。このときの許容値
範囲は、この結像光学系を用いて転写する最小パタン寸
法や固体素子製造工程での許容重ね合わせ誤差よりも小
さな値、例えば100[nm]以下、あるいは50[n
m]以下といった微小な値であることが求められてい
る。
【0014】上述のディストーション誤差は各投影露光
装置毎に固有の値を持っている。このため、複数の投影
露光装置間の露光チップ内の重ね合わせ誤差は、各装置
間のディストーション誤差の差の分だけ劣化してしまう
恐れがある。
【0015】例えば、露光チップ内のある位置でのディ
ストーション誤差があるひとつの露光装置では露光チッ
プ中心方向へ30[nm]、別の露光装置では露光チッ
プ中心方向と反対の向きへ50[nm]あったとする。
ふたつの露光装置間の重ね合わせ誤差は、露光チップ内
の他の位置での重ね合わせ誤差が0[nm]であったと
しても、この位置では誤差が80[nm]生じてしま
う。このように、ディストーション誤差が重ね合わせ精
度劣化の大きな要因となる恐れがあることがわかる。従
って、重ね合わせ精度向上のためには、ディストーショ
ン誤差の装置間差を小さくすることが重要である。
【0016】しかし、結像光学系のディストーション誤
差のみを任意に調整することは一般に困難である。そこ
で、ある一つのロットの処理ではある特定の露光装置の
みを用いる方法、あるいは、ディストーション誤差の差
による重ね合わせ誤差がより小さくなるような露光装置
の組み合わせを求め、ある一つのロットの処理では求め
た組み合わせ内の露光装置のみを用いる方法がある。
【0017】これらの方法を用いることにより、重ね合
わせ誤差をより小さく抑えることが可能である。しか
し、実際の装置使用状況を考慮すると組み合わせ内の露
光装置数が不十分であったり、あるいは適当な組み合わ
せがないことも考えられる。このような場合、素子製造
工程の遅延を生じたり、必要な重ね合わせ精度が得られ
なくなってしまうという問題があった。また、ロット毎
に使用する投影露光装置が決められているために、露光
装置のトラブルにより露光作業が停止したような場合
や、製造工程によって複数のロットを同時に処理しなけ
ればならなくなってロット処理が遅延した場合等に、素
子製造に要する時間が増加し、結果的に製造コストが上
昇してしまうという問題もあった。また、例えば投影露
光装置と電子線描画装置とを組み合わせて使用した場合
に、投影露光装置のディストーション誤差のために重ね
合わせ精度が劣化してしまうという問題もあった。
【0018】さらに、ウエハ歪みについては、チップ配
列の伸縮はウエハステージの移動量を制御することによ
りX、Y方向それぞれ異なった補正値を用いて補正する
ことが可能であるが、チップサイズの伸縮の補正はチッ
プ全体の倍率誤差しか補正できないので、例えば被重ね
合わせパタンに依存して非線型なウエハ歪みが生じてい
た場合の補正ができないという問題もあった。
【0019】本発明の目的は、ディストーション誤差に
よる重ね合わせ精度劣化を抑え、高重ね合わせ精度でパ
タンを転写することが可能な技術を提供することにあ
る。
【0020】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0021】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0022】上記問題は、マスク上に形成されたマスク
パタンを、結像光学系を介して基板上に投影露光するこ
とにより該マスクパタンを基板上に転写するマスクパタ
ン転写方法において用いる結像光学系のディストーショ
ン誤差を測定する工程と、該測定により得たディストー
ション誤差を補正するようにマスクパタン位置を調整し
たマスクを製造する工程とを含むマスク製造方法によ
り、さらに上記ディストーションを補正する方法として
ディストーション誤差測定結果を補間して得た値を用い
て、例えばスプライン関数を用いて補間して求めた値を
用いてマスクパタン位置を補正するマスク製造方法によ
り解決される。
【0023】
【作用】前述のように、パタンを転写する基板の歪みや
ディストーション誤差が重ね合わせ精度劣化の大きな要
因となりうる。そこで、精度向上のためにはこれら誤差
の影響を小さくすることが重要である。ディストーショ
ン誤差による転写パタン位置のずれを抑えるには、転写
パタン位置のずれが小さくなるようにあらかじめマスク
パタン位置を補正してやればよい。また、パタンを重ね
合わせ転写する基板の非線型歪み量をあらかじめ、もし
くは重ね合わせ露光直前に測定しておくか、あるいは計
算により基板の歪み量を予測し、これらの結果に基づい
てマスクパタン位置をさらに補正してやればよい。これ
らにより、基板上の被転写パタン位置とマスクパタン投
影光学像との位置ずれ量をより小さく抑えることが可能
となるので、結果として重ね合わせ誤差をより小さく抑
えることができる。
【0024】マスクパタン位置を補正したマスクを製造
する工程の一例を図1を用いて説明する。まず、対象と
する露光装置の露光チップ内のディストーション誤差を
測定する工程1を行なう。ディストーション誤差の測定
方法としては公知の様々な方法を用いることができる。
【0025】例えば、レーザ干渉計等の位置計測手段を
有する精密な基板ステージ上に感光性樹脂を塗布した基
板を乗せ、結像光学系の光軸に対応する露光フィールド
中心に投影された計測用基準パタン像を、その基板ステ
ージをステッピング駆動することで上記基板上の多数の
計測位置に露光する。次に、その露光フィールド中の各
計測位置の計測基準パタンに近接するように多数の計測
用参照パタン像を一括露光し、現像処理後に露光フィー
ルド内の各計測位置の計測用基準パタン位置に対する計
測用参照パタンの相対位置を求め、この相対位置に差を
ディストーション誤差とする方法がある。あるいは、特
開平6−176999号公報において述べられているよ
うな測定方法を用いることもできる。
【0026】次に、上記測定により得られたディストー
ション誤差測定値を用いて、ディストーション誤差によ
り生じた転写パタン位置の変位を補償するようにマスク
パタン位置を補正したマスクを製造する工程2を行な
う。ここで、ディストーション誤差を露光チップ内のす
べての位置に対して測定することは不可能である。そこ
で、ディストーション誤差測定点以外の部分でのマスク
パタン位置の補正には、周辺のディストーション誤差測
定値から求めた値を用いればよい。
【0027】例えば、ディストーション誤差測定点間の
位置では測定値を補間して求めた値を補正するようにマ
スクパタン位置を補正すれば良い。補間方法としてはさ
まざまな方法があるが、例えば3次元空間でx、y軸を
基板面上のx、y軸と一致させ、z軸をディストーショ
ンのx方向誤差あるいはy方向誤差と考えて、測定値で
ある3次元空間の離散点を通過する曲面あるいは多面体
面を求め、これを用いて任意のx、y値に対する誤差値
zを求めれば良い。上記曲面あるいは多面体面を表す方
法としては、例えば図2に示したような多面体面で表す
方法がある。図において、21−1から21−9はディ
ストーション誤差測定点、22−1から22−9は各測
定点でのディストーション誤差測定値のx成分を3次元
表示したものである。位置23に対する多面体面上の点
24のz座標値をこの位置の誤差値として用い、この誤
差を補正するようにマスクパタン位置を調整すればよ
い。
【0028】ここで、位置補正の対象とするマスクパタ
ンは、マスクパタンの中心位置あるいは重心位置に対す
る誤差値を用いる方法、図14に模式的に示したように
マスクパタン41をある決められた単位図形42以下の
大きさの図形42および図形42−1〜42−5に分割
し、各図形の中心位置43、43−1〜43−5、もし
くは重心位置に対する誤差値を用いる方法、多面体面か
ら求めた誤差値を用いて誤差値を等高線表示し、等高線
で分けられた領域内では領域の境界となる誤差値の平均
値をこの領域の誤差値として用いる方法等がある。
【0029】あるいは、例えば図13に模式的に示した
ようにx、y座標に対してz軸方向を誤差値とし、スプ
ライン関数を用いたスプライン曲面を用いて誤差値を3
次元的に表し、これを用いて誤差値を補正する方法もあ
る。図13において、21−1から21−9はディスト
ーション誤差測定点、22−1から22−9は各測定点
でのディストーション誤差測定値のx成分を3次元表示
したものである。位置23に対する曲面上の点25のz
座標値をこの位置の誤差値として用い、この誤差を補正
するようにマスクパタン位置を調整すればよい。
【0030】一般的には、3次のスプライン関数を用い
て測定データを補間することにより、露光フィールド面
内の任意の位置におけるディストーション誤差測定結果
を実用的に十分な精度で表すことができる。また、スプ
ライン関数を用いることによりディストーション誤差の
測定誤差を平滑化した曲面あるいは多面体面を得ること
ができるので、より滑らかに誤差を補正することも可能
である。
【0031】ここで、スプライン関数を用いた測定結果
の補正方法の一例について簡単に説明する。以下ではデ
ィストーション誤差(Dx,Dy)のx成分:Dxの補正
方法について説明するが、y成分:Dyについても同様
である。ディストーション誤差のx成分Dx(i,j)は
露光チップ内領域の格子点(xi,yi)(i=0,
1,2,...,I;j=0,1,2,...,J)の上で与
えられているとする。また、露光チップ領域はa=x0
≦x≦xI=b,c=y0≦y≦yJ=dで定義されて
いるとする。このとき、測定値を通る(m−1)次のスプ
ライン関数S(x,y)を求める。実用的には3次のス
プライン関数により測定値を十分に補間して表すことが
できるので、ここでは3次のスプライン関数を求めるこ
とにする。x方向の内部節点を、
【0032】
【数1】
【0033】y方向の内部節点を、
【0034】
【数2】
【0035】とする。このとき、x方向について、
【0036】
【数3】
【0037】y方向について、
【0038】
【数4】
【0039】が成り立つと仮定する。スプライン関数S
(x,y)は一組の基底関数を用いて表すことができる。
この基底関数は1次元の基底関数のテンソル積でつくる
ことができる。必要な基底関数をつくるために、x方向
に2m個の付加節点
【0040】
【数5】
【0041】を、y方向にも同様に2m個の付加節点
【0042】
【数6】
【0043】を、それぞれ導入する。これにより、スプ
ライン関数S(x,y)は、
【0044】
【数7】
【0045】と表せる。ここで、Nmi(x)、Nmj(y)
は、
【0046】
【数8】
【0047】を満たし、それぞれ正規化されたm階
((m−1)次)のB−スプライン(あるいは、fundamen
tal spline)である。B−スプラインの値は次の漸化式
によって計算できる。
【0048】
【数9】
【0049】
【数10】
【0050】(数7)式が与えられた測定値の補間関数
となるためには、
【0051】
【数11】
【0052】となればよい。(数11)式はCijを未知数
とする連立1次方程式であり、(数3)式、(数4)式、
(数5)式の条件により一意的な解を有する。(数11)を
解くことによりS(x,y)を求めることができる。
【0053】ある位置(Xs,Ys)における補間値D
xsの計算は、以下のようにすればよい。まず、(Xs,Y
s)が入る小領域R、
【0054】
【数12】
【0055】を見つける。すると、B−スプラインの局
所性から、
【0056】
【数13】
【0057】により、補間値Dxs=S(Xs,Ys)が求ま
る。この値を用いてマスクパタン位置を補正すればよ
い。
【0058】あるいは、ディストーション誤差測定結果
を用いてある一定の誤差値変化毎に領域を分類し、各領
域毎に補正量を定めても良い。例えば、図3に模式的に
示したように、誤差値0[nm]を中心にディストーシ
ョン誤差10[nm]毎にマスクパタン領域を分類し、
例えば誤差が15[nm]から25[nm]となる領域
内のマスクパタンに対してはマスクパタン位置を−10
[nm]補正するようにすれば良い。図3では、一例と
して20[nm]角チップ内においてディストーション
誤差−5[nm]以上+5[nm]未満の第1の領域6
1、誤差+5[nm]以上+15[nm]未満の第2の
領域62、以下、第3の領域63は誤差+15[nm]
以上+25[nm]未満、第4の領域64は誤差+25
[nm]以上+35[nm]未満、第5の領域65は−
15[nm]以上−5[nm]未満、第6の領域66は
誤差−25[nm]以上−15[nm]、第7の領域6
7は誤差−35[nm]以上−25[nm]未満の領域
を表している。各領域内の誤差値は、第1の領域61で
は0[nm]、第2の領域62、第3の領域63、第4
の領域64、第5の領域65、第6の領域66、第7の
領域67ではそれぞれ+10[nm]、+20[n
m]、+30[nm]、−10[nm]、−20[n
m]、−30[nm]を用いる。マスクパタン位置はこ
の値を用いて補正すればよい。この方法を誤差のx、y
両成分に対して行なえばよい。
【0059】また、より簡略な補正方法としては、図4
に模式的に示したように測定点33の周辺にある第1の
補正領域31を設定し、この領域内での補正値はこの測
定点での測定値を用いてこれを補償するようにマスクパ
タン位置を補正してもよい。この場合、第1の補正領域
31と第2の補正領域32との境界でマスクパタン位置
補正値が不連続に変化する恐れがあるために、マスクパ
タン位置補正後のマスクにおいてマスクパタンが不連続
になる恐れがある。しかし、通常上記ずれ量は数10
[nm]以下でマスク製造時にマスクパタンを描画する
電子線描画装置等のパタン描画装置の解像限界以下の微
小量であるので、連続したマスクパタンを形成すること
が可能である。
【0060】ところで、縮小投影露光法は基板上にマス
クパタンを縮小して転写する方法である。このときのマ
スクパタン縮小比は現在は5:1が主流であるが、この
他にも4:1あるいは2.5:1も用いられている。マ
スク上の寸法はマスクパタン縮小比の逆数倍になるの
で、例えば縮小比5:1の場合、基板上に0.4[μ
m]パタンを転写するためのマスクパタンの寸法は2.
0[μm]となる。マスクパタン位置も同様に、ウエハ
上の転写パタン位置を30[nm]移動させるにはマス
ク上でマスクパタン位置を150[nm]移動させれば
よい。すなわち、ウエハ上寸法の縮小比の逆数倍の精度
でマスクパタン位置を補正することが可能である。
【0061】さらに、マスクパタンを重ね合わせ転写す
る基板上にあらかじめ形成されたパタンが熱処理工程等
のウエハ処理プロセスによりパタン位置歪みを生じてい
る場合、歪み量を予め測定するか、あるいは計算により
歪み量を予測する。得られた結果を用いて上記パタン位
置歪みに応じてマスクパタン位置をさらに補正する工程
3(図1)を行なう。
【0062】以上で述べたようにしてマスクパタン位置
を補正してマスクを製造する工程4(図1)を行なう。さ
らに、製造したマスクと前記露光装置とを組み合わせて
用いてマスクパタンを転写する工程5(図1)を行なうこ
とにより、露光装置に依存した転写パタン位置の変位や
ウエハ歪みによる被転写パタン位置のずれを補正したパ
タン転写が可能となる。この結果、重ね合わせ誤差を小
さく抑えることができる。
【0063】以上で述べた方法を用いて、各露光装置毎
にマスクを製造してパタン転写に用いることが好まし
い。しかし、同じパタンを転写するためのマスクを各露
光装置毎に製造することは、コストの点からは好ましく
ない。そこで、ディストーション誤差の差が重ね合わせ
許容誤差と比較して十分に小さい露光装置の組合せがあ
る場合、一つのマスクをこれら露光装置間で共有するこ
とも可能である。このためには、図5に示したように、
あらかじめディストーション誤差の差が許容範囲内にお
さまるような露光装置の組み合わせを求める工程51、
上記工程51により求まった露光装置のディストーショ
ン誤差の平均値を求める工程52、工程52で求まった
ディストーション誤差平均値を用いてマスクパタン位置
を補正したマスクを製造する工程53、を処理すれば良
い。このようにして製造したマスクを上記露光装置の組
み合わせ内で用いてパタンを転写する工程54を行なう
ことにより、重ね合わせ精度を許容値に抑えることが可
能である。
【0064】重ね合わせ精度をさらに向上するために
は、熱処理等のウエハプロセスにより生じたウエハ歪に
よるパタン歪も補正することが必要である。ウエハプロ
セスによりウエハ歪が生じていた場合、この歪量をあら
かじめ測定しておくか、あるいは計算によりウエハ歪み
をあらかじめ予測しておき、マスク製造時に得られた歪
量に応じてマスクパタン位置を補正してやればよい。
【0065】ところで、光リソグラフィ法以外の実用化
されているリソグラフィー法として、電子線直接描画法
がある。電子線描画法の場合は、基板を搭載した基板ス
テージの移動と電子線の偏向により、パタンを描画ある
いは転写する。下地パタン上に重ね合わせ描画する場
合、例えば、描画チップの4すみに重ね合わせ描画用の
位置マークパタンを配置しておき、これらの位置を検出
して描画位置を補正してパタンを描画する。従って、下
地の被重ね合わせパタンが投影露光装置で転写されてい
て、ディストーション誤差のために4すみのマークパタ
ン位置が変位していたとすると、マークパタン位置誤差
のために描画パタン位置も誤差を生じてしまう。
【0066】電子線描画装置側でこの誤差の補正を行な
うことも可能であるが、各露光装置それぞれの誤差特性
やウエハロット毎の補正値を電子線描画装置に入力しな
ければならない。これに対して、上記方法はマスクと露
光装置との組み合わせを決めれば良いので、工程がより
簡便である。
【0067】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0068】(実 施 例 1)本実施例は、最小設計寸
法0.25[μm]、チップサイズ20[mm]×20
[mm]の256メガビットDRAM(ダイナミックラ
ンダムアクセスメモリ)級の半導体大規模集積回路の回
路パタン加工工程について説明する。
【0069】本実施例では、NA=0.55のKrFエ
キシマレーザステッパ(投影露光装置)〔縮小比5:
1、露光波長248[nm]〕を用いてパタン転写し
た。
【0070】本実施例で用いた第1のKrFエキシマレ
ーザステッパの20[nm]角露光チップ内でのディス
トーション誤差の測定結果を図6に模式的に示す。本実
施例では、20[nm]角チップ内の5行5列(5mm
ピッチ)の格子点でのディストーション誤差を測定し
た。図では、ベクトルの向き及び長さで各格子点位置で
のディストーション誤差測定値を模式的に示している。
図7は各格子点位置でのディストーション誤差測定結果
を示したものである。行及び列の番号は、各格子点位置
をチップの左上側から数えた番号を示している。測定の
結果、ウエハ面上2次元xy座標系において、露光フィ
ールド内の位置21(1行1列目の位置)においてx方
向に−10[nm]、y方向に+44[nm]のディス
トーション誤差が測定された。
【0071】上記ディストーション誤差測定結果を用い
てマスクパタン位置を補正した。例えば、位置21に対
応するマスク上の位置21’に配置されたマスクパタン
位置をx方向に+50[nm]、y方向に−220[n
m]シフトさせた。ディストーション誤差の測定点間位
置では、隣接測定点のディストーション誤差測定値をス
プライン関数を用いて補間して求めた誤差値を補正する
ようにマスクパタン位置を補正した。他の位置について
も同様にマスクパタン位置を補正して、第1のマスクを
製造した。
【0072】以上のようにして製造したマスクを用い
て、第1の回路パタンを所定の工程を処理した基板上に
転写した。所定の回路パタン加工工程を処理した後、第
2のステッパを用いて第2の回路パタンを転写した。
【0073】本実施例で用いた第2のKrFエキシマレ
ーザステッパの20[mm]角露光チップ内でのディス
トーション誤差の測定結果を図8に模式的に示す。本実
施例では、20[mm]角チップ内の5行5列(5[m
m]ピッチ)の格子点でのディストーション誤差を測定
した。図では、ベクトルの向き及び長さで各格子点位置
でのディストーション誤差値を模式的に示している。
【0074】図9は各格子点位置でのディストーション
誤差測定結果を示したものである。行及び列の番号は各
格子点位置をチップの左上側から数えた番号を示してい
る。
【0075】測定の結果、ウエハ面上2次元xy座標系に
おいて、露光フィールド内の位置31(3行1列目の位
置)においてx方向に−34[nm]、y方向に−22
[nm]のディストーション誤差が測定された。
【0076】以上の測定結果を用いてマスクパタン位置
を補正した。例えば位置31に対応するマスク上の位置
31’に配置されたマスクパタン位置をx方向に+17
0[nm]、y方向に−110[nm]シフトさせた。
また、他のマスクパタン位置についても第1のマスクと
同様に補正して、第2のマスクを製造した。
【0077】以上のようにして製造したマスクを用いて
第2の回路パタンを第1の回路パタン上に重ね合わせて
転写した。転写したパタンを走査型電子顕微鏡を用いて
検査した結果、第1の回路パタンと第2の回路パタンの
重ね合わせ誤差は所望の重ね合わせ誤差許容範囲100
[nm]以下であり、良好な重ね合わせ精度で第2の回
路パタンを転写することができた。
【0078】本実施例で製造した大規模集積回路の一部
分である、MOSトランジスタ部の一部分の断面構造を
図16に模式的に示す。本実施例で転写した第1のマス
クは素子分離パタン71を形成する工程で用い、また、
第2のマスクはゲート配線パタン72を形成する工程で
用いた。
【0079】以上のようにしてパタン転写することによ
り、ディストーション誤差によるパタン配置誤差を抑え
ることができる。これにより、重ね合わせ誤差をより小
さく抑えることが可能である。従って、固体素子の製造
工程歩留まりを向上させることができる。
【0080】さらに、重ね合わせ誤差を小さくできるこ
とから、重ね合わせずれに起因した素子特性のばらつき
も抑えることができるので、製造工程歩留まりを向上さ
せるとともに高性能な固体素子の製造も可能である。
【0081】なお、図16において、70は基板、73
は絶縁膜、74はソース領域、75はドレイン領域であ
る。
【0082】(実 施 例 2)本実施例は、最小設計寸
法0.25[μm]、チップサイズ20[mm]×20
[mm]の256メガビットDRAM(ダイナミックラ
ンダムアクセスメモリ)級の大規模集積回路の回路パタ
ン加工工程について説明する。
【0083】本実施例では、NA=0.55のkrFエ
キシマレーザステッパ(投影露光装置)〔縮小比5:
1、露光波長248[nm]〕を用いて実施例1と同じ
第1の回路パタンを所定の工程を処理した基板上に転写
した。
【0084】本実施例で用いたKrFエキシマレーザス
テッパの20[mm]角露光チップ内でのディストーシ
ョン誤差を測定した。本実施例では、第1の実施例と同
様に20[mm]角チップ内の5行5列(5[mm]ピ
ッチ)の格子点でのディストーション誤差を測定した。
【0085】上記測定結果と、実施例1で用いたKrF
エキシマレーザステッパのディストーション誤差測定結
果との差を図10に示す。測定結果から、本実施例で用
いたステッパと第1の実施例で用いた第1のステッパと
のディストーション誤差の差は±30[nm]以内で、
許容重ね合わせ誤差100[nm]の3分の1以下であ
った。そこで、本実施例では第1の実施例で製造した第
1のマスクを用いて第1の回路パタンを転写した。
【0086】転写したパタンを走査型電子顕微鏡を用い
て検査した結果、第1の回路パタンとそれ以前の工程で
形成されていた下地パタンとの重ね合わせ誤差は所望の
重ね合わせ誤差許容範囲100[nm]以下であり、良
好な重ね合わせ精度で第1の回路パタンを転写すること
ができた。
【0087】(実 施 例 3)本実施例は、最小設計寸
法0.25[μm]、チップサイズ20[mm]×20
[mm]の256メガビットDRAM(ダイナミックラ
ンダムアクセスメモリ)級の大規模集積回路の回路パタ
ン加工工程について説明する。
【0088】本実施例では、実施例1と同様にしてNA
=0.55のKrFエキシマレーザステッパ(投影露光
装置)〔縮小比5:1、露光波長248[nm]〕で用
いる第1の回路パタン転写用のマスクを製造した。製造
したマスクおよび上記ステッパを用いて、第1の回路パ
タンを所定の工程を処理した基板上に転写した。所定の
回路パタン加工工程を処理した後、第2のステッパを用
いて第2の回路パタンを転写した。
【0089】本実施例では、実施例1と同じ第2のKr
Fエキシマレーザステッパを用いて第2の回路パタンを
転写した。図9は各格子点位置でのディストーション誤
差測定結果を示したものである。行及び列の番号は、各
格子点位置をチップの左上側から数えた番号を示してい
る。
【0090】測定の結果、ウエハ面上2次元xy座標系
において、露光フィールド内の位置31(3行1列目の
位置)においてx方向に−34[nm]、y方向に−2
2[nm]のディストーション誤差が測定された。
【0091】以上の測定結果を用いてマスクパタン位置
を補正した。例えば、位置31に対応するマスク上の位
置31’に配置されたマスクパタン位置をx方向に+1
70[nm]、y方向に−110[nm]シフトさせ
た。また、他のマスクパタン位置についても第1のマス
クと同様に補正して、第2のマスクを製造した。
【0092】以上のようにして製造したマスクを用いて
第2の回路パタンを第1の回路パタン上に重ね合わせて
転写した。転写したパタンを走査型電子顕微鏡を用いて
検査した結果、基板が歪んでいたために図15に示した
ような重ね合わせ誤差が生じていることがわかった。図
の横軸はチップ中心を原点としたxy座標系のx軸上の
位置を、縦軸は重ね合わせずれ量を表し、基板上のある
一つの転写チップの測定結果を示している。また、図中
の点線はこのチップ内の重ね合わせずれ量測定値の平均
値を表している。図示した以外のチップでは、重ね合わ
せずれ量の平均値は−70[nm]から+43[nm]
の範囲でばらついていた。測定結果から、所望の重ね合
わせ許容範囲±80[nm]以下の重ね合わせずれ値が
得られていないことがわかり、また、図15に示された
ように基板歪による重ね合わせずれ量は20[nm]程
度と重ね合わせずれ許容範囲と比較して大きかったの
で、重ね合わせ誤差測定結果を用いて第2のマスクのマ
スクパタン位置をさらに補正することとした。すなわ
ち、図15に示した重ね合わせ誤差を補正するように、
ディストーション誤差測定結果を用いて補正したマスク
パタン位置をさらに補正した。以上のようにしてパタン
位置を補正したマスクパタンデータを用いて第2の回路
パタン転写用の第2のマスクを再度製造した。
【0093】以上のようにして製造したマスクを用いて
第2の回路パタンを第1の回路パタン上に重ね合わせ転
写した。転写したパタンを走査型電子顕微鏡を用いて検
査した結果、第1の回路パタンと第2の回路パタンの重
ね合わせ誤差は所望の重ね合わせ誤差許容範囲±80
[nm]以下であり、良好な重ね合わせ精度で第2の回
路パタンを転写することができた。
【0094】以上のようにしてパタン転写することによ
り、ディストーション誤差と基板歪によるパタン配置誤
差を抑えることができる。これにより、重ね合わせ誤差
をより小さく抑えることが可能である。従って、固体素
子の製造工程歩留まりを向上させることができる。
【0095】さらに、重ね合わせ誤差を小さくできるこ
とから、重ね合わせずれに起因した素子特性のばらつき
も抑えることができるので、製造工程歩留まりを向上さ
せるとともに高性能な固体素子の製造も可能である。
【0096】(実 施 例 4)本実施例は、最小設計寸
法0.3[μm]、チップサイズ20[mm]×20
[mm]の64メガビットDRAM(ダイナミックラン
ダムアクセスメモリ)級の大規模集積回路の回路パタン
加工工程について説明する。
【0097】本実施例では、NA=0.63のi線ステ
ッパ(投影露光装置)〔縮小比5:1、露光波長365
[nm]〕を用いて第1の回路パタンを所定の工程を処
理した基板上に転写した。
【0098】本実施例で用いたi線露光装置の20[m
m]角露光チップ内でのディストーション誤差の測定結
果を図11に示す。本実施例では、20mm角チップ内
の5行5列(5[mm]ピッチ)の格子点でのディストー
ション誤差を測定した。
【0099】以上の測定結果を用いてマスクパタン位置
を補正してマスクを製造した。製造したマスクを用いて
第1の回路パタンを転写した。
【0100】所定の回路パタン加工工程を処理した後、
今度は電子線直接描画装置を用いて第2の回路パタンを
転写した。重ね合わせ描画した際に用いた位置マークパ
タンの配置位置を図12に模式的に示す。重ね合わせ描
画用のマークパタン11をチップ10の4隅に配置し
た。このマークパタンは上記第1の回路パタン加工時に
同時に形成されたものである。
【0101】上記位置マークパタンを検出してパタン描
画位置を補正しながら第2の回路パタンを描画、転写し
た。パタン転写後、第1の回路パタンと第2の回路パタ
ンとの重ね合わせ誤差を走査型電子線顕微鏡を用いて測
定したところ、重ね合わせ誤差が100[nm]より大
きくなっている部分は見られなかった。すなわち、2つ
のパタンの重ね合わせ誤差は、重ね合わせ誤差許容範囲
の100[nm]以下であり、所望の重ね合わせ精度が
達成された。
【0102】以上で述べたようにして大規模集積回路素
子を製造することにより、所望の重ね合わせ精度で所定
のパタンを加工することができるため、高い歩留まりで
素子を製造することが可能である。
【0103】(実 施 例 5)本実施例は、実施例1と
同様にしてディストーション誤差を測定し、測定結果か
らスプライン関数を用いてスプライン曲面によりパタン
転写領域内の任意の位置でのxおよびy方向のディスト
ーション誤差を求めた。これにより求めた値を誤差値1
0[nm]毎の領域に分割し、各領域を誤差量を補正す
るようにマスクパタン位置を補正した。なお、領域を分
割する際の誤差値の変化量は10[nm]に限るもので
はないが、マスクパタン位置の補正精度を考慮すると、
少なくとも固体素子製造工程での必要重ね合わせ精度以
下としなければならない。
【0104】本実施例におけるマスクパタン位置の補正
方法を図3を用いて説明する。図3ではディストーショ
ン誤差値のx成分を表したが、y成分についても同様に
表すことができる。図3において、マスク上の領域61
はディストーション誤差値が−5[nm]以上5[n
m]未満の領域、領域62はディストーション誤差値が
5以上15[nm]未満の領域、以下領域63、領域6
4はそれぞれ15以上25[nm]未満、25以上35
[nm]未満の領域を表している。同様に、領域65は
−15以上−5[nm]未満、領域66は−25以上−
15[nm]未満、領域67は−35以上−25[n
m]未満の領域を表している。なお、本実施例で用いた
露光装置では、露光領域内でのディストーション誤差の
x成分は±35[nm]未満であった。
【0105】そこで、マスク製造時に領域61内をマス
クパタン描画する際、x方向成分に対してマスクパタン
位置の補正は行なわなかった。また、領域62内を描画
する場合、x方向成分に対して−10[nm]描画位置
を補正した。他の領域についても同様に、各領域のディ
ストーション誤差範囲の中間値を補正するようにマスク
パタン描画位置を補正した。なお、y方向成分に対して
も同様に補正した。
【0106】以上のようにして製造したマスクを用い
て、第1の回路パタンを所定の工程を処理した基板上に
転写した。所定の回路パタン加工工程を処理した後、今
度は電子線直接描画装置を用いて第2の回路パタンを転
写した。重ね合わせ描画した際に用いた位置マークパタ
ンの配置位置は実施例3と同様に図12に模式的に示し
た位置とした。また、重ね合わせ描画用のマークパタン
11をチップ10の4隅に配置した。このマークパタン
11は上記第1の回路パタン加工時に同時に形成された
ものである。
【0107】上記位置マークパタンを検出してパタン描
画位置を補正しながら第2の回路パタンを描画、転写し
た。パタン転写後、第1の回路パタンと第2の回路パタ
ンとの重ね合わせ誤差を走査型電子線顕微鏡を用いて測
定したところ、重ね合わせ誤差が100[nm]より大
きくなっている部分は見られなかった。すなわち、2つ
のパタンの重ね合わせ誤差は、重ね合わせ誤差許容範囲
の100[nm]以下であり、所望の重ね合わせ精度が
達成された。
【0108】以上で述べたようにして大規模集積回路素
子を製造することにより、所望の重ね合わせ精度で所定
のパタンを加工することができるため、高い歩留まりで
素子を製造することが可能である。
【0109】(実 施 例 6)本実施例は、最小設計寸
法0.25[μm]、チップサイズ20[mm]×20
[mm]の256メガビットDRAM(ダイナミックラ
ンダムアクセスメモリ)級の大規模集積回路の回路パタ
ン加工工程について説明する。
【0110】本実施例では、NA=0.55のKrFエ
キシマレーザステッパ(投影露光装置)〔縮小比5:
1、露光波長248[nm]〕を用いて第1の回路パタ
ンを所定の工程を処理した基板上に転写した。所定の回
路パタン加工工程を処理した後に、第2のステッパを用
いて第2の回路パタンを転写した。
【0111】本実施例では、実施例1と同じ第2のKr
Fエキシマレーザステッパを用いて第2の回路パタンを
転写した。図9は各格子点位置でのディストーション誤
差測定結果を示したものである。行及列の番号は、各格
子点位置をチップの左上側から数えた番号を示してい
る。測定の結果、ウエハ面上2次元xy座標系におい
て、例えば露光フィールド内の位置31(31行1列目
の位置)においてx方向に−34[nm]、y方向に−
22[nm]のディストーション誤差が測定された。
【0112】一方、基板上に形成された回路パタンの位
置が素子製造工程により、図17に示したようにチップ
内で複雑に歪むことが事前の検討からわかった。ここ
で、図17のグラフの横軸はチップ中心を原点とし、チ
ップの各辺に平行な方向に2次元xy座標系をとったと
きのy軸上の位置を表わしている。また、縦軸は回路パ
タンを加工するために転写したレジストパタン位置から
の、素子製造工程によるこの回路パタン位置のずれ量を
表わしている。図は20[mm]角のチップ81内の1
5[mm]角領域82内にウエハ歪みを生じさせる材料
を加工した回路パタンが配置されている場合を表わして
いる。
【0113】図18は、領域82の中心位置をチップ8
1の中心位置と一致させて配置し、領域82の寸法を0
[mm]角から20[mm]角まで変化させたときの、
20[mm]角チップ81のチップ寸法の伸縮率(チッ
プ倍率変更率)を表わしたものである。図の横軸は、領
域82の寸法を表わしている。ここで、領域82内の上
記回路パタンはx方向に対して周期的なラインアンドス
ペースパタンと同様の回路パタンであった。図18に示
されるように、x方向とy方向とでチップ81の伸縮率
の差が最大0.5[ppm]程度生じていることもわか
った。
【0114】本実施例では、領域82のサイズは15
[mm]角であったので、x方向のチップ倍率誤差が−
0.6[ppm]、y方向のチップ倍率誤差が−0.9
[ppm]生じるとして、マスクパタンのチップ寸法を
補正した。なお、伸縮率−0.6[ppm]はチップ上
寸法18[mm]に対して約11[nm]の縮みに対応
する。。さらに図17に示したように、パタン位置がチ
ップ内で変化するので、この位置ずれを補正するように
マスク上の回路パタン位置を補正した。さらに、上述の
ディストーション誤差を補正するように、実施例1と同
様にしてマスクパタンデータをさにら補正した。
【0115】以上のようにして補正したマスクパタンデ
ータを用いて第2の回路パタン転写用の第2のマスクを
製造した。
【0116】製造したマスクを用いて第2の回路パタン
を第1の回路パタン上に重ね合わせ転写した。転写した
パタンを走査型電子顕微鏡を用いて検査した結果、第1
の回路パタンと第2の回路パタンの重ね合わせ誤差は所
望の重ね合わせ誤差許容範囲±80[nm]以下であ
り、良好な重ね合わせ精度で第2の回路パタンを転写す
ることができた。
【0117】以上のようにしてパタン転写することによ
り、ディストーション誤差と基板歪みによるパタン配置
誤差を抑えることができる。これにより、重ね合わせ誤
差をより小さく抑えることが可能である。従って、固体
素子の製造工程歩留まりを向上させることができる。
【0118】さらに、重ね合わせ誤差を小さくできるこ
とから、重ね合わせずれに起因した素子特性のばらつき
も抑えることができるので、製造工程歩留まりを向上さ
せると共に高性能な固体素子の製造も可能である。
【0119】なお、本発明の実施例で使用されるステッ
パ(投影露光装置)の構成の例を図19に示す。
【0120】図19に示すように、光源131から発す
る光は、フライアイレンズ132、コンデンサレンズ1
33、ミラー134及びコンデンサレンズ133を介し
てマスク136を照明する。マスク136上には異物付
着によるパターン転写不良を防止するためのペリクル1
37が設けられている。マスク136上に描かれたマス
クパタンは、投影レンズ138を介して試料基板である
ウエハ139上に投影される。なお、マスク136はマ
スク位置制御手段147で制御されたマスクステージ1
48上に載置され、その中心と投影レンズ138の光軸
とは正確に位置合わせがなされている。ウエハ139
は、試料台140上に真空吸着されている。試料台14
0は、投影レンズ138の光軸方向すなわちZ方向(縦
方向)に移動可能なZステージ141上に載置され、さ
らにXYステージ142上に搭載されている。Zステー
ジ141及びXYステージ142は、主制御系149か
らの制御命令に応じてそれぞれの駆動手段113、11
4によって駆動されるので、所望の露光位置に移動可能
である。その位置はZステージ141に固定されたミラ
ー146の位置として、レーザ測長機145で正確にモ
ニターされている。また、ウエハ139の表面位置は、
通常の露光装置が有する焦点位置検出手段で計測され
る。計測結果に応じてZステージ141を駆動させるこ
とにより、ウエハ139の表面は常に投影レンズ138
の結像面と一致させることができる。
【0121】以上、本発明者によってなされた発明を、
上記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
【0122】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0123】以上本発明によれば、ディストーション誤
差による重ね合わせ精度劣化を抑え、高重ね合わせ精度
でパタンを転写することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるマスク製造工程を示す工程図であ
る。
【図2】本発明によるマスクパタン補正方法を示す模式
図である。
【図3】本発明によるマスクパタン補正方法を示す模式
図である。
【図4】本発明によるマスクパタン補正方法を示す模式
図である。
【図5】本発明によるマスク製造工程を示す工程図であ
る。
【図6】本発明の実施例1における第1のステッパのデ
ィストーション誤差測定結果を示す模式図。
【図7】本発明の実施例1における第1のステッパのデ
ィストーション誤差測定結果を示す図である。
【図8】実施例1における第2のステッパのディストー
ション誤差測定結果を示す模式図である。
【図9】本発明の実施例1における第2のステッパのデ
ィストーション誤差測定結果を示す図である。
【図10】本発明の実施例2における2台のステッパの
ディストーション誤差の差の測定結果を示す図である。
【図11】本発明の実施例3におけるステッパのディス
トーション誤差測定結果を示す図である。
【図12】本発明の実施例3における位置マークパタン
の配置を示す模式図である。
【図13】本発明によるマスクパタン補正方法を示す模
式図である。
【図14】本発明によるマスクパタン補正方法を示す模
式図である。
【図15】本発明の実施例3において測定した重ね合わ
せ誤差測定結果を示す図である。
【図16】大規模集積回路に塔載されるMOSトランジ
スタ部の一部分の断面構造を示す模式図である。
【図17】基板上に形成された回路パタンのパタン位置
ずれ量を示す模式図である。
【図18】基板上に形成されたチップの2次元方向の伸
縮変化率を示す模式図である。
【図19】本発明の実施例で使用されるステッパの構成
の例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…ディストーション誤差を測定する工程、2…上記結
果を用いてマスクパタン位置を補正する工程、3…基板
上のパタン位置歪に応じてマスクパタン位置を補正する
工程、4…マスクを製造する工程、5…マスクパタンを
転写する工程、10…チップ、11…位置マーク、21
−1,21−2,21−3,21−4,21−5,21
−6,21−7,21−8,21−9,22−1,22
−2,22−3,22−4,22−5,22−6,22
−7,22−8,22−9…測定値、23…パタン位
置、24,25…誤差値、31…第1の補正領域、32
…第2の補正領域、33…測定点、41…マスクパタ
ン、42…図形、2−1,42−2,42−3,42−
4,42−5…図形、43…図形の中心位置、43−
1,43−2,43−3,43−4,43−5:図形の
中心位置、51…露光装置の組み合せを求める工程、5
2…上記露光装置群のディストーション誤差の平均を求
める工程、53…マスクパタン位置を補正したマスクを
製造する工程、54…製造したマスクを用いてパタン転
写する工程、60…チップ、61…第1の領域、62…
第2の領域、63…第3の領域、64…第4の領域、6
5…第5の領域、66…第6の領域、67…第7の領
域、70…基板、71…素子分離パタン、72…ゲート
配線パタン、73…絶縁膜、74…ソース領域、75…
ドレイン領域である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスク上に形成されたマスクパタンを結
    像光学系を介して基板上に投影露光することにより、上
    記基板上に形成されたパタンに該マスクパタンを重ね合
    わせ転写するパタン転写方法で用いるマスクの製造方法
    において、上記結像光学系を介して基板上に投影された
    マスクパタン投影像の結像位置と上記基板上に形成され
    たパタンとの重ね合わせ誤差を小さくするように、マス
    クパタン位置に対するマスクパタン投影像結像位置のず
    れと上記基板上に形成されたパタンのウエハ処理プロセ
    スにより生じるパタン位置歪みを補正するように上記マ
    スクパタンのマスク上の位置を調整する工程を含むこと
    を特徴とするマスクの製造方法。
  2. 【請求項2】 マスク上に形成されたマスクパタンを結
    像光学系を介して基板上に投影露光することにより、上
    記基板上に形成されたパタンに該マスクパタンを重ね合
    わせ転写するパタン転写方法で用いるマスクの製造方法
    において、上記結像光学系を介して基板上に投影された
    マスクパタン投影像の結像位置と上記基板上に形成され
    たパタンとの重ね合わせ誤差を小さくするように、上記
    結像光学系のディストーション誤差により生じるマスク
    パタン投影像の結像位置歪みと上記基板上に形成された
    パタンのウエハ処理プロセスにより生じるパタン位置歪
    みを補正するように上記マスクパタンのマスク上の位置
    を調整する工程を含むことを特徴とするマスクの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 マスク上に形成されたマスクパタンを結
    像光学系を介して基板上に投影露光することにより、上
    記基板上に形成されたパタンに該マスクパタンを重ね合
    わせ転写するパタン転写方法で用いるマスクの製造方法
    において、上記結像光学系を介して基板上に投影された
    マスクパタン投影像の結像位置と上記基板上に形成され
    たパタンとの重ね合わせ誤差を小さくするように、上記
    結像光学系のディストーション誤差により生じるマスク
    パタン投影像の結像位置歪みを補正するように上記マス
    クパタンのマスク上の位置を調整する工程を含むことを
    特徴とするマスクの製造方法。
  4. 【請求項4】 マスク上に形成されたマスクパタンを、
    結像光学系を介して基板上に投影露光することにより該
    マスクパタンを基板上に転写するマスクパタン転写方法
    において用いる結像光学系のディストーション誤差を測
    定する工程と、該測定により得たディストーション誤差
    を補正するようにマスクパタン位置を調整したマスクを
    製造する工程とを含むことを特徴とするマスク製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1至乃請求項4のうちいずれか1
    項に記載のマスクの製造方法において、前記結像光学系
    のディストーション誤差の測定結果を補間して求めた値
    を用いてマスクパタン位置を調整することを特徴とする
    マスクの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1至乃請求項4のうちいずれか1
    項に記載のマスクの製造方法において、前記結像光学系
    のディストーション誤差の測定結果をスプライン関数を
    用いて補間して得た値を用いてマスクパタン位置を調整
    することを特徴とするマスクの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のうちいずれか1
    項に記載のマスクの製造方法を用いて製造したマスク。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のマスクを使用し、この
    マスク上に形成されたマスクパタンを上記結像光学系を
    介して基板上に投影露光することにより該マスク上に形
    成されたマスクパタンを基板上に転写する工程を含むこ
    とを特徴とする固体素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の固体素子の製造方法で
    製造した固体素子。
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