JP2017109862A - 粉体搬送装置、チャー回収装置、粉体搬送方法、及びガス化複合発電設備 - Google Patents

粉体搬送装置、チャー回収装置、粉体搬送方法、及びガス化複合発電設備 Download PDF

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Abstract

【課題】信頼性を向上でき、小型化及び簡素化によりコストを低減できる粉体搬送装置を提供する。
【解決手段】
粉体搬送装置は、粉体が堆積可能であり少なくとも一部が水平面から所定の傾斜角度で傾斜する搬送面が設けられた搬送流路を有するシュート配管と、粉体を流動化させるためのアシストガスを搬送面に鉛直下側から供給可能なアシストガス供給孔と、アシストガスの供給と供給停止とを切り替えることで、搬送流路において粉体が搬送される搬送状態と搬送流路が粉体で閉塞される閉塞状態とを切り替えるアシストガス供給装置と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、粉体搬送装置、チャー回収装置、粉体搬送方法、及びガス化複合発電設備に関する。
ガス化複合発電設備(石炭ガス化複合発電設備)は、石炭等の炭素含有固体燃料をガス化炉(石炭ガス化炉)内に供給し、炭素含有固体燃料を部分燃焼させてガス化することで可燃性ガスを生成する炭化質燃料ガス化装置(石炭ガス化装置)を、コンバインドサイクル発電設備と組み合わせることにより発電効率の向上を目指す発電設備である。石炭ガス化複合発電設備は、石炭をガス化して可燃性の生成ガスを生成する石炭ガス化炉を備える。生成ガスに含まれるチャー(石炭等の炭素含有固体燃料の未反応分及び灰分)は、チャー回収装置で回収された後、石炭ガス化炉に供給され燃料として再利用される。チャー回収装置は、チャービンとチャー供給ホッパとを備える。生成ガスから回収されたチャーは、チャービンに貯蔵された後、チャー供給ホッパを介して石炭ガス化炉に供給される。
チャービンに貯蔵されているチャーは、粉体搬送装置によりチャー供給ホッパに搬送される。粉体搬送装置は、傾斜した流路を有するシュート配管を備える。水平面に対するシュート配管の傾斜角度は、チャーが配管内で閉塞することなく自重落下によって搬送される角度である安息角よりも大きい角度に設定され、チャーは重力の作用によってシュート配管を滑り落ちるように搬送される。例えばチャーの安息角が45[°]以上50[°]以下である場合、シュート配管の傾斜角度は安息角よりも大きい角度として、例えば60〜70[°]に設定されることがある。
また、従来技術において、チャービンとシュート配管とを接続する流路にはチャーの搬送を遮断する仕切弁が設けられ、シュート配管とチャー供給ホッパとを接続する流路には仕切弁よりもシール性が高い気密弁が設けられる。チャーの搬送を開始する場合、気密弁を開動作した後に仕切弁が開けられる。チャーの搬送を停止する場合、仕切弁が閉動作された後に気密弁が閉動作される。仕切弁の開閉動作より先に気密弁が閉動作される理由は、気密弁の動作中に気密弁の周囲でチャー等の紛体が流動すると気密弁のシール部が劣化するためである。仕切弁が閉状態でチャーの搬送が停止されている状態で気密弁が開閉動作されることにより、気密弁の動作中に気密弁の周囲でチャーが流動することが抑制される。
なお、特許文献1及び特許文献2にはチャー回収装置の一例が開示されている。特許文献1には、シュート配管に相当する傾斜部の内部と接続される複数の風室と、傾斜部のチャーを流動化させるアシストガスの供給量を風室毎に変更可能な流量調整弁とを備えるアシストガス供給部が開示されている。特許文献2には、チャービンとシュート配管に相当するスライダパイプとを接続するスタンドパイプの上部と下部との差圧に基づいてチャーが堆積しているかが判定され、チャーが堆積していると判定された場合、スタンドパイプに近い風室ほどアシストガスの供給量を大きくする技術が開示されている。
特開2013−170185号公報 特開2015−120806号公報
従来技術においては、チャービンとシュート配管とを接続する流路に仕切弁を設けているが、仕切弁自体のコストが発生する。また、仕切弁の動作不良が発生し仕切弁が動かなくなってしまう場合があると、その仕切弁が設けられている系統が停止する恐れがあり、粉体搬送装置の信頼性が低下する要因になるため、仕切弁を用いないシステムによる信頼性向上が期待される。
また、シュート配管については、水平面に対するシュート配管の傾斜角度が安息角以上の傾斜を設けてスムーズな搬送が必要とされるが、傾斜角度が大きいほど、粉体搬送装置の大型化(高さ方向へ縦長化)及び設置架台などのコスト増加が発生しやすい。そのため、シュート配管の傾斜角度を小さくして高さ方向の省スペース化することが期待される。
本発明は、信頼性を向上でき、小型化及び簡素化によりコストを低減できる粉体搬送装置、チャー回収装置、粉体搬送方法、及びガス化複合発電設備を提供することを目的とする。
本発明は、粉体が堆積可能であり少なくとも一部が水平面から所定の傾斜角度で傾斜する搬送面が設けられた搬送流路を有するシュート配管と、前記粉体を流動化させるためのアシストガスを前記搬送面に鉛直下側から供給可能なアシストガス供給孔と、前記アシストガスの供給と供給停止とを切り替えることで、前記搬送流路において前記粉体が搬送される搬送状態と前記搬送流路が前記粉体で閉塞される閉塞状態とを切り替えるアシストガス供給装置と、を備えることを特徴とする粉体搬送装置を提供する。
本発明によれば、アシストガス供給孔から搬送面にアシストガスが供給されることにより、搬送面に堆積している紛体は流動化する。流動化した粉体は、重力の作用により搬送流路を滑り落ちるように搬送される。アシストガス供給孔からのアシストガスの供給が停止されることにより、粉体の流動化が停止し、粉体は搬送面に堆積して搬送流路を閉塞する。したがって、仕切弁が設けられなくても、アシストガスの供給が停止されることにより搬送流路が閉塞状態となり、粉体の搬送が遮断される。仕切弁の設置が不要となるため、仕切弁の動作不良についてのリスクがなくなり、粉体搬送装置の信頼性が向上する。また、仕切弁の設置が不要となるので、粉体搬送装置の構造は簡素化されコストが低減される。また、搬送面の傾斜角度は、アシストガスの供給が停止されたときに粉体が搬送面に堆積する程度の小さい角度に設定されるため、粉体搬送装置の大型化(縦長化)が抑制される。
本発明において、前記傾斜角度は前記粉体の安息角以下10°以上であることが好ましい。
これにより、アシストガスの供給が停止されたとき、粉体は搬送面を滑り落ちずに搬送面に堆積され搬送流路を閉塞状態にすることができる。例えば粉体の安息角が40[°]以上50[°]以下の場合、搬送面の傾斜角度は10[°]以上安息角以下が好ましい。搬送面の傾斜角度が10[°]よりも小さい場合、粉体を流動化させて搬送するために必要なアシストガスの供給量が過大となる。一方、搬送面の傾斜角度が粉体の安息角よりも大きい場合、粉体が搬送面を滑り落ちる確率が高くなり、搬送流路を閉塞状態にすることが困難となる。アシストガスの供給量が低減され且つ搬送流路が閉塞状態になるように、搬送面の傾斜角度は、10[°]以上安息角以下が好ましく、20[°]以上30[°]以下がより好ましい。
本発明において、前記シュート配管から供給された前記粉体が搬送される下流側配管と、前記下流側配管に設けられる気密弁と、前記搬送流路において前記閉塞状態にあるか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記閉塞状態であると判定された後に前記気密弁を閉じる第1制御信号を出力する第1制御部と、を備えることが好ましい。
搬送流路が閉塞状態の場合、粉体は気密弁に搬送されず、気密弁の周囲で流動しない。判定部により搬送流路が閉塞状態であると判定された後すなわち気密弁の周囲で粉体が流動していないと判定された後に気密弁を閉動作させることにより、気密弁の閉動作中においては気密弁の周囲で粉体が流動しないので、気密弁のシール部の劣化が抑制される。
本発明において、前記シュート配管に供給される前記粉体が搬送される上流側配管と、前記上流側配管の内部流路の第1部分の圧力と前記第1部分よりも上流側の第2部分の圧力との差を検出する差圧検出器と、を備え、前記判定部は、前記差圧検出器の検出結果に基づいて前記閉塞状態にあるか否かを判定してもよい。
粉体によってシュート配管が閉塞状態になると、そのシュート配管の閉塞に伴って上流側配管の下部に粉体が堆積し、上流側配管も閉塞状態となる。上流側配管の下部である第1部分に粉体が堆積した場合、第1部分と第2部分との間に差圧が発生する。そのため、判定部は、差圧検出器の検出結果に基づいて、第1部分と第2部分との間の差圧が予め設定された差圧閾値以上であると判定した場合、閉塞状態であると判定することができ、第1部分と第2部分との間の差圧が予め設定された差圧閾値よりも小さいと判定した場合、搬送状態であると判定することができる。
本発明において、前記気密弁を開く第2制御信号を出力する第2制御部を備え、前記アシストガス供給装置は、前記気密弁が開いた後に前記アシストガスの供給を開始することが好ましい。
これにより、気密弁の開動作が完了してからアシストガスの供給が開始され粉体の搬送が開始される。気密弁の開動作中においては気密弁の周囲で粉体が流動しないので、気密弁のシール部の劣化が抑制される。
本発明において、前記アシストガス供給孔は前記粉体の搬送方向に複数設けられ、前記アシストガス供給装置は、前記搬送方向に設けられ前記アシストガス供給孔と接続される複数の風室を有し、複数の前記風室のうち前記シュート配管の上流側上端部に最も近い風室と接続された前記アシストガス供給孔からの前記アシストガスの供給が開始された後、所定の時間後に他の風室と接続された前記アシストガス供給孔からの前記アシストガスの供給が開始されることが好ましい。
粉体が上流側配管からシュート配管に供給され堆積すると、上流側配管に堆積している粉体の重みにより、シュート配管に堆積している粉体のうち上流側配管と接続されるシュート配管の上端部付近に堆積している粉体が最も流動し難くなる。風室が粉体の搬送方向に複数設けられている場合、シュート配管の上端部に最も近い風室と接続されたアシストガス供給孔からのアシストガスの供給のタイミングを、他の風室と接続されたアシストガス供給孔からのアシストガスの供給のタイミングよりも早めることにより、シュート配管の上端部付近に堆積している流動化し難い粉体を流動化させた後、シュート配管を閉塞している粉体全体を流動化させることができる。これにより、搬送流路を閉塞している粉体の流動化が効率的に実施され、シュート配管を閉塞状態から搬送状態に切り替えることができる。
本発明において、複数の前記風室のうち前記シュート配管の上端部に最も近い風室と接続された前記アシストガス供給孔から供給される前記アシストガスの前記搬送面から噴出する流速は、他の風室と接続された前記アシストガス供給孔から供給される前記アシストガスの前記搬送面から噴出する流速よりも速いことが好ましい。
風室が粉体の搬送方向に複数設けられている場合、シュート配管の上端部に最も近い風室と接続されたアシストガス供給孔から供給されるアシストガスの流速を速くすることにより、シュート配管の上端部付近に堆積している流動化し難い粉体を流動化させた後、シュート配管に堆積している粉体全体を流動化させることができる。これにより、搬送流路を閉塞している粉体の流動化が効率的に実施される。また、シュート配管の上端部に最も近い風室と接続されたアシストガス供給孔から供給されるアシストガスの流速を速くすることにより、他の風室と接続されたアシストガス供給孔から供給されるアシストガスの流速を抑制しても、搬送流路の閉塞状態を解除することができる。アシストガスの流速が抑制されることにより、アシストガスの消費量が低減され、運転コストが抑制される。また、アシストガスの流速が抑制されるので、搬送流路の圧力上昇又は圧力逆転による粉体の搬送性の悪化が抑制される。
本発明において、前記搬送面は多孔板の表面を含み、前記アシストガス供給孔は前記多孔板の孔を含み、前記アシストガス供給装置から供給された前記アシストガスは前記多孔板の孔を介して供給されることが好ましい。
これにより、多孔板の表面とその多孔板の表面に堆積した粉体との間に多孔板の多数の孔からアシストガスが均一に供給され、粉体の内部抵抗が低減されるとともに、多孔板の表面を移動する粉体と多孔板の表面との摩擦抵抗が低減されるため、粉体の搬送は促進される。
本発明において、前記アシストガス供給孔からの前記アシストガスの供給により前記閉塞状態が解除されない前記搬送流路の搬送面にパージガスを供給するパージガス供給口を備えることが好ましい。
これにより、アシストガス供給孔からアシストガスが供給された場合において、粉体の流動化が不十分で搬送流路の閉塞状態が解除されなくても、パージガス供給口が搬送面の外側から搬送面にパージガスを供給することにより、搬送流路の閉塞状態が解除される。パージガスの流速はアシストガスの流速よりも十分に速く、アシストガスの供給によっては粉体が流動化されなくても、パージガスの供給によりそのパージガスの力によって紛体を流動化し閉塞状態を解除することができる。
本発明において、前記搬送面は、水平面に対して第1角度で傾斜する第1搬送面と、水平面とのなす角度が前記第1角度よりも小さい第2搬送面とを含み、前記第1搬送面は、前記搬送面の上流側上端部に位置することが好ましい。
水平面とのなす角度が第1搬送面よりも小さい第2搬送面が設けられることにより、粉体は第2堆積面により堆積し易くなる。そのため、アシストガスの供給が停止されることにより、搬送面において粉体はより確実に堆積し、搬送流路を閉塞状態にすることができる。
本発明において、前記第2搬送面のうち、前記搬送流路の下流側の端部と、前記第2搬送面と第1搬送面との境界との距離は、0[mm]より長く1000[mm]以下であることが好ましい。
第2搬送面のうち搬送流路の下流側の端部と第2搬送面と第1搬送面との境界との距離が1000[mm]を越えると、第2搬送面に供給するアシストガスによる基準流速比は6を大きく超える必要があり、パージガスの供給流量が増大し、アシストガスの消費量が増加する。距離を1000[mm]以下とすることにより、アシストガスの消費量の増加が抑制される。
本発明は、チャーを貯蔵するチャービンと、前記チャービンからの前記チャーを収容するチャー供給ホッパと、前記チャービンから前記チャー供給ホッパへ前記チャーを搬送する上記の粉体搬送装置と、を備えることを特徴とするチャー回収装置を提供する。
本発明によれば、仕切弁の設置が不要となるため、仕切弁の動作不良についてのリスクがなくなりチャー回収装置の信頼性が向上する。また、仕切弁の設置が不要となるので、チャー回収装置の構造が簡素化されコストが低減される。また、搬送名の傾斜角度は、アシストガスの供給が停止されたときに粉体が搬送面に堆積する程度の小さい角度に設定されるため、チャー回収装置の大型化が抑制される。
本発明は、シュート配管の搬送流路に設けられた、粉体が堆積可能であり少なくとも一部が水平面から所定の傾斜角度で傾斜する搬送面に対する前記アシストガスの供給と供給停止とを切り替えて、前記搬送流路において前記粉体が搬送される搬送状態と前記搬送流路が前記粉体で閉塞される閉塞状態とを切り替え、前記シュート配管に供給される前記粉体が搬送される上流側配管に仕切弁を設けないことを特徴とする粉体搬送方法を提供する。
本発明によれば、仕切弁の設置が不要となるため、仕切弁の動作不良についてのリスクがなくなり信頼性が向上する。また、仕切弁の設置が不要となるのでコストが低減される。
本発明は、微粉炭をガス化して可燃性の生成ガスを生成する石炭ガス化炉と、上記のチャー回収装置と、前記チャーが回収された前記生成ガスを精製して燃料ガスを生成するガス精製設備と、前記燃料ガスの少なくとも一部を燃焼してタービンを回転駆動するガスタービン設備と、前記ガスタービン設備からのタービン排ガスが導入される排熱回収ボイラと、前記排熱回収ボイラで生成された蒸気によりタービンを回転駆動する蒸気タービン設備と、前記ガスタービン設備及び前記蒸気タービン設備の少なくとも一方と接続された発電機と、を備えることを特徴とするガス化複合発電設備を提供する。
本発明によれば、信頼性を向上でき、小型化及び簡素化によりコストを低減できるガス化複合発電設備を提供できる。
本発明によれば、信頼性を向上でき、小型化及び簡素化によりコストを低減できる粉体搬送装置、チャー回収装置、粉体搬送方法、及びガス化複合発電設備が提供される。
図1は、第1実施形態に係るチャー回収装置を備える石炭ガス化複合発電設備の一例を示す概略図である。 図2は、第1実施形態に係る粉体搬送装置を備えるチャー回収装置の要部を示す図である。 図3は、第1実施形態に係る粉体搬送装置の制御装置の一例を示す機能ブロック図である。 図4は、アシストガスの流速と断面積当たりのチャーの搬送速度との関係を示す図である。 図5は、第1実施形態に係る粉体搬送装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図6は、第1実施形態に係る粉体搬送装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図7は、第2実施形態に係る閉塞状態から搬送状態に切り替える動作におけるタイミングチャートである。 図8は、第2実施形態に係る流量調整弁を流れる単位時間当たりのアシストガスの流量を示す図である。 図9は、第2実施形態に係るアシストガスの流量とチャーの搬送速度との関係を示す図である。 図10は、第3実施形態に係る粉体搬送装置の一例を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する各実施形態の構成要素は適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るチャー回収装置50を備える石炭ガス化複合発電設備10の一例を示す概略図である。図1に示すように、石炭ガス化複合発電設備(ガス化複合発電設備)10は、微粉炭Pcを供給する微粉炭供給設備30と、微粉炭供給設備30から供給された微粉炭Pcをガス化して可燃性の生成ガスGaを生成する石炭ガス化炉14と、生成ガスGaに含まれるチャーChを回収するチャー回収装置50と、チャーChが回収された生成ガスGbを精製して燃料ガスGcを生成するガス精製設備16と、燃料ガスGcの少なくとも一部を燃焼してタービン63を回転駆動するガスタービン設備17と、ガスタービン設備17からのタービン排ガスGdが導入される排熱回収ボイラ20と、排熱回収ボイラ20で生成された蒸気Geによりタービン69を回転駆動する蒸気タービン設備18と、ガスタービン設備17及び蒸気タービン設備18の少なくとも一方と接続された発電機19とを備える。
微粉炭供給設備30は、炭素含有固体燃料である石炭が粉砕されることにより生成された微粉炭Pcを石炭ガス化炉14に供給する。微粉炭供給設備30は、微粉炭Pcを収容する微粉炭バンカ32を有する。微粉炭Pcは、微粉炭バンカ32から微粉炭供給ライン35を介して空気分離装置42から供給される搬送用イナートガスとしての窒素ガスによって石炭ガス化炉14に供給される。イナートガスとは、酸素含有率が約5[体積%]以下の不活性ガスであり、窒素ガスや二酸化炭素ガスやアルゴンガスなどが代表例であるが、必ずしも約5%以下に制限されるものではない。
石炭ガス化炉14は、微粉炭バンカ32から供給された微粉炭Pcをガス化する。石炭ガス化炉14は、微粉炭Pcに混入している溶融スラグ等の異物を除去する異物除去装置48を有する。石炭ガス化炉14は、空気分離装置42と窒素供給ライン43及び酸素供給ライン47を介して接続される。空気分離装置42は、空気Ggを窒素(N)と酸素(O)とに分離する。空気分離装置42で生成された窒素及び酸素は、窒素供給ライン43及び酸素供給ライン47を介して石炭ガス化炉14に供給される。窒素は、微粉炭Pc及びチャーChの搬送用イナートガスとして利用される。酸素は、酸化剤として利用される。
石炭ガス化炉14は、チャー回収装置50と生成ガス供給ライン49を介して接続される。チャーChを含む生成ガスGaは、石炭ガス化炉14から生成ガス供給ライン49を介してチャー回収装置50に供給される。
チャー回収装置50は、生成ガスGaからチャーChを分離する分離装置51と、分離装置51で分離されたチャーChを貯蔵するチャービン52と、チャービン52から供給されたチャーChを収容するチャー供給ホッパ53と、チャーChを搬送する粉体搬送装置100とを備える。
分離装置51は、チャーChを生成ガスGaから除去して生成ガスGbを生成する。分離装置51は、ガス精製設備16とガス排出ライン15を介して接続される。分離装置51においてチャーChが除去された生成ガスGbは、ガス排出ライン15を介してガス精製設備16に供給される。分離装置51は、粗粒のチャーChを回収するサイクロン51Aと、微粒のチャーChを回収するフィルタ51Bとを含む。サイクロン51Aで粗粒のチャーChが除去された生成ガスGaは、ガス排出ライン15Aを介してフィルタ51Bに供給される。フィルタ51Bで微粒のチャーChが除去された生成ガスGbはガス排出ライン15Bを介してガス精製設備16に供給される。ガス排出ライン15Aとチャービン52とは、ガス排出ライン15Aの圧力とチャービン52の圧力とを均一化するための均圧化ライン13を介して接続される。
粉体搬送装置100は、分離装置51からチャービン52にチャーChを搬送するチャー搬送ラインLaと、チャービン52からチャー供給ホッパ53にチャーChを搬送するチャー搬送ラインLbと、チャー供給ホッパ53からチャー戻しライン46にチャーChを搬送するチャー搬送ラインLcとを備える。チャー回収装置50は、石炭ガス化炉14とチャー戻しライン46を介して接続される。チャー戻しライン46は、窒素供給ライン45と接続される。本実施形態において、チャー供給ホッパ53は、複数のチャー供給ホッパ53A,53B,53Cを含む。
チャー搬送ラインLaは、サイクロン51Aから排出されたチャーChをチャービン52に搬送するチャー搬送ラインLa1と、フィルタ51Bから排出されたチャーChをチャービン52に搬送するチャー搬送ラインLa2とを含む。
チャー搬送ラインLbは、チャービン52からチャー供給ホッパ53AにチャーChを搬送するチャー搬送ラインLb1と、チャービン52からチャー供給ホッパ53BにチャーChを搬送するチャー搬送ラインLb2と、チャービン52からチャー供給ホッパ53CにチャーChを搬送するチャー搬送ラインLb3とを含む。
チャー搬送ラインLcは、チャー供給ホッパ53Aとチャー戻しライン46を接続するチャー搬送ラインLc1と、チャー供給ホッパ53Bとチャー戻しライン46を接続するチャー搬送ラインLc2と、チャー供給ホッパ53Cとチャー戻しライン46を接続するチャー搬送ラインLc3とを含む。チャー供給ホッパ53のチャーChは、チャー搬送ラインLc及びチャー戻しライン46を介して石炭ガス化炉14に供給される。
チャー供給ホッパ53内のチャー堆積量やチャー搬送状況によって、チャービン52からチャーChを搬送するチャー供給ホッパ53を切り替えることができる。例えば、チャービン52からチャー供給ホッパ53AにチャーChが搬送されるとき、チャー供給ホッパ53B,53CにチャーChは搬送されない。チャービン52からチャー供給ホッパ53BにチャーChが搬送されるとき、チャー供給ホッパ53A,53CにチャーChは搬送されない。チャービン52からチャー供給ホッパ53CにチャーChが搬送されるとき、チャー供給ホッパ53A,53BにチャーChは搬送されない。使用するチャー搬送ラインLb1,Lb2,Lb3が切り替えられることにより、チャーChが供給されるチャー供給ホッパ53A,53B,53Cが順次切り替えられる。
チャービン52と複数のチャー供給ホッパ53のそれぞれとの間にはチャービン52の圧力とチャー供給ホッパ53の圧力とを均一化するための均圧化ライン(図1には図示せず)が設けられている。均圧化ラインのそれぞれには切替弁(図1には図示せず)が設けられている。例えば、チャー供給ホッパ53Aから石炭ガス化炉14へチャーChを供給する場合、チャー供給ホッパ53Aに接続されている均圧化ラインの切替弁が閉じられ、チャー供給ホッパ53Aの内部が昇圧される。チャー供給ホッパ53Aから石炭ガス化炉14へのチャーChの供給が終了し、チャービン52からチャー供給ホッパ53AへチャーChを供給する場合、チャー供給ホッパ53Aに接続されている均圧化ラインの切替弁が開けられ、チャー供給ホッパ53Aの内部が減圧される。チャー供給ホッパ53B,53Cについても同様である。
ガス精製設備16は、チャーChが除去された生成ガスGbから硫黄化合物及び窒素化合物等の不純物を除去して精製し、燃料ガスGcを生成する。燃料ガスGcは、燃料ガス供給ライン66を介してガスタービン設備17に供給される。
ガスタービン設備17は、圧縮機61と、燃焼器62と、タービン63と、圧縮機61とタービン63とを連結する回転軸64とを有する。燃焼器62は、圧縮機61と圧縮空気供給ライン65を介して接続され、ガス精製設備16と燃料ガス供給ライン66を介して接続され、タービン63と燃焼ガス供給ライン67を介して接続される。
ガスタービン設備17の圧縮機61と石炭ガス化炉14とを接続する圧縮空気供給ライン41に昇圧機68が設けられる。空気Ggを圧縮機61に供給して圧縮空気Gfとして燃焼器62へ供給する。燃焼器62は、圧縮機61から供給された圧縮空気Gfとガス精製設備16から供給された燃料ガスGcとを混合して燃焼して燃焼ガスGhを生成する。タービン63は、燃焼ガスGhにより回転軸64を回転して発電機19を回転駆動する。
蒸気タービン設備18は、ガスタービン設備17の回転軸64と連結されるタービン69を有する。排熱回収ボイラ20は、ガスタービン設備17のタービン63と排ガスライン70を介して接続され、空気と高温のタービン排ガスGdとを熱交換して蒸気Geを生成する。排熱回収ボイラ20は、蒸気タービン設備18のタービン69と蒸気供給ライン71を介して接続され、蒸気タービン設備18に蒸気Geを供給する。また、排熱回収ボイラ20は、蒸気回収ライン72と接続される。蒸気回収ライン72には復水器73が設けられる。タービン69は、排熱回収ボイラ20から供給された蒸気Geにより回転軸64を回転して発電機19を回転駆動する。
排熱回収ボイラ20で熱回収された排ガスGiは、ガス浄化装置74に供給される。ガス浄化装置74は、排ガスGiから有害物質を除去する。ガス浄化装置74で浄化された排ガスGjは、煙突75から放出される。
図2は、本実施形態に係る粉体搬送装置100を備えるチャー回収装置50の要部を示す図である。図2に示すように、チャー回収装置50は、チャーChを貯蔵するチャービン52と、チャービン52からのチャーChを収容するチャー供給ホッパ53と、チャービン52からチャー供給ホッパ53にチャーChを搬送する粉体搬送装置100と、制御装置200とを備える。
図2は、複数のチャー搬送ラインLb及びチャー供給ホッパ53のうち、1つの系統のチャー搬送ラインLb及びチャー供給ホッパ53を示す。他の系統のチャー搬送ラインLb及びチャー供給ホッパ53は同等の構造及び機能であるためその説明を省略する。また、以下の説明においては、粉体搬送装置100のうちチャービン52からチャー供給ホッパ53にチャーChを搬送するチャー搬送ラインLbについて主に説明する。
粉体搬送装置100は、粉体であるチャーChが搬送される搬送流路101Rを有するシュート配管101と、シュート配管101に供給されるチャーChが搬送される搬送流路102Rを有する上流側配管102と、シュート配管101から供給されたチャーChが搬送される搬送流路103Rを有する下流側配管103とを備える。
シュート配管101は、水平面に対して所定の傾斜角度θで傾斜する。上流側配管102及び下流側配管103のそれぞれは、鉛直方向に延在する。上流側配管102は、チャービン52の下端部とシュート配管101の鉛直方向の上端部とを接続する。下流側配管103は、シュート配管101の鉛直方向の下端部とチャー供給ホッパ53の上端部とを接続する。
シュート配管101の搬送流路101Rには、チャーChが接触可能であり水平面に対して所定の傾斜角度θで傾斜する搬送面104が設けられる。搬送面104は、チャーChの搬送方向の前方に向かって下方に傾斜する。チャーChの搬送方向は、シュート配管101の長手方向である。チャーChは、搬送面104に堆積可能である。水平面に対する搬送面104の所定の傾斜角度θは、チャーChの安息角以下に設定される。一般的なチャーと一般的なシュート配管での安息角の例としては、45[°]以上50[°]以下である場合がある。
また、粉体搬送装置100は、チャーChを流動化させるためのアシストガスGrを搬送面104(多孔板120の搬送流路101R側に向けて)に鉛直下側から供給可能なアシストガス供給孔105と、アシストガス供給孔105からのアシストガスGrの供給と供給停止とを切り替え可能なアシストガス供給装置106とを備える。
アシストガス供給装置106は、シュート配管101の内部流路である搬送流路101RにアシストガスGrを供給する。アシストガスGrとして、窒素ガス、二酸化炭素ガス、及び酸素濃度が約5[体積%]以下の不活性ガス(イナートガス)等が使用される。アシストガス供給装置106は、アシストガス供給孔105と接続される風室107を有する。風室107は、シュート配管101の下部に固定されている風室部材108の内部に設けられる。風室107は、シュート配管101の下部に設けられシュート配管101の搬送流路101Rと接続される。アシストガス供給装置106は、風室107を介してシュート配管101の搬送流路101RにアシストガスGrを供給する。
風室107は、チャーChの搬送方向に複数設けられる。風室部材108の内部が仕切板で区画されることにより複数の風室107が設けられる。本実施形態において、風室107は、シュート配管101の鉛直方向の上端部に最も近い風室107Aと、風室107Aに次いでシュート配管101の上端部に近い風室107Bと、風室107Bに次いでシュート配管101の上端部に近い風室107Cと、シュート配管101の下端部に最も近い風室107Dとを含む。
また、アシストガス供給装置106は、アシストガス供給源(不図示)と風室107とを接続するガス供給管110を備える。ガス供給管110は、アシストガス供給源と接続される主管109と、主管109から分岐する分岐管110A,110B,110C,110Dとを有する。主管109には遮断弁111及び逆止弁112が設けられる。
複数の分岐管110A,110B,110C,110Dは、複数の風室107A,107B,107C、107Dのそれぞれと接続される。アシストガス供給源から供給されたアシストガスGrは、複数の分岐管110A,110B,110C,110Dを介して、複数の風室107A,107B,107C、107Dに供給される。
分岐管110A,110B,110C,110Dのそれぞれには、アシストガスGrの供給量を調整可能な流量調整弁114A,114B,114C,114Dが設けられる。制御装置200は、流量調整弁114A,114B,114C,114Dを制御して、複数の風室107A,107B,107C、107Dに供給されるアシストガスGrの供給量を調整可能である。なお、流量調整弁114A,114B,114C,114Dが手動弁であり手動で操作されてもよい。
本実施形態においては、シュート配管101の搬送流路101Rに多孔板120が配置される。搬送面104は多孔板120の表面であり、アシストガス供給孔105は多孔板120の孔である。アシストガス供給孔105は、チャーChの搬送方向に複数設けられる。複数の風室107A,107B,107C、107Dはそれぞれ、アシストガス供給孔105と接続される。アシストガス供給源から複数の風室107A,107B,107C、107Dに供給されたアシストガスGrは、アシストガス供給孔105を介して搬送面104に供給される。
なお、多孔板120は、焼結金属又は焼結金網のような細孔の気体通過路が数多く存在する多孔体(ポーラスメディア)であることが好ましい。これにより、搬送流路101RのチャーChが風室107に流入することが抑制される。
アシストガス供給装置106は、アシストガス供給孔105からのアシストガスGrの供給されている状態と供給停止されている状態とを切り替えて、シュート配管101の搬送流路101RにおいてチャーChが搬送される搬送状態と搬送流路101RがチャーChで閉塞される閉塞状態とを切り替える。搬送面104の所定の傾斜角度θは前述のとおり、チャーChの安息角以下に設定されている。搬送流路101RがチャーChで閉塞される閉塞状態とするには、アシストガス供給孔105からのアシストガスGrの供給が停止されている状態で、チャービン52から上流側配管102を介してシュート配管101にチャーChが供給されると、そのチャーChは搬送面104に堆積する。チャーChの供給が継続されると、やがてチャーChの堆積量が増大し、搬送流路101RはチャーChによって閉塞状態となり、下流側配管103の気密弁130を閉とする。次に、下流側配管103の気密弁130を開として、チャーChが搬送される搬送状態とする。ここでは、アシストガス供給孔105からアシストガスGrが供給されると、搬送面104に堆積しているチャーChは、アシストガスGrによって流動化される。チャーChが流動し、チャーChの内部摩擦が低減され、チャーChと搬送面104との摩擦抵抗が低減されると、チャーChは、重力の作用により搬送面104を滑り落ちるように移動し、搬送流路101Rにおいて搬送状態となる。搬送状態となったチャーChは、チャー供給ホッパ53に供給される。
下流側配管103に気密弁130が設けられる。気密弁130は、下流側配管103の内部流路である搬送流路103Rを遮断して、チャー供給ホッパ53に対するチャーChの供給を制限する。
上流側配管102には、上流側配管102の内部流路である搬送流路102Rの第1部分102aの圧力と第1部分102aよりも上流側の第2部分102bの圧力との差を検出する差圧検出器140が設けられる。第1部分102aは搬送流路102Rの下部であり、第2部分102bは搬送流路102Rの上部である。好ましくは、第1部分102aはチャービン52と上流側配管102の接続部の近傍であり、第2部分102bは上流側配管102とシュート配管101の接続部の近傍である。
また、粉体搬送装置100は、搬送面104の外側から搬送面104にパージガスを供給するパージガス供給口150を備える。パージガス供給口150は、ノズル部材の先端部に設けられ、そのノズル部材はパージガス噴射装置151と接続される。パージガス供給口150は、パージガス噴射装置151から供給されたパージガスを搬送面104に噴射する。パージガス供給口150は、搬送面104の上流側の端部から搬送面104の下流側に向けてパージガスを噴射する。パージガス噴射装置151は、パージガス供給口150からパージガスを間欠的に噴射させる。パージガスとして、窒素ガス、二酸化炭素ガス、及び酸素濃度が約5[体積%]以下である不活性ガス(イナートガス)等が使用される。
チャービン52とチャー供給ホッパ53とは、チャービン52の圧力とチャー供給ホッパ53の圧力とを均一化するための均圧化ライン160を介して接続される。均圧化ライン160に切替弁161が設けられる。チャー供給ホッパ53から石炭ガス化炉14へチャーChを供給する場合、切替弁161が閉じられ、チャー供給ホッパ53の内部が昇圧される。チャー供給ホッパ53から石炭ガス化炉14へのチャーChの供給が終了し、チャービン52からチャー供給ホッパ53へチャーChを供給する場合、切替弁161が開けられ、チャー供給ホッパ53の内部が減圧される。
図3は、本実施形態に係る粉体搬送装置100の制御装置200の一例を示す機能ブロック図である。制御装置200は、コンピュータシステムを含む。制御装置200は、入出力部201と、シュート配管101の搬送流路101RがチャーChで閉塞状態か否かを判定する判定部202と、流量調整弁114A,114B,114C,114Dを制御する制御信号を出力するアシストガス制御部203と、気密弁130を制御する制御信号を出力する気密弁制御部204と、パージガス噴射装置151を制御する制御信号を出力するパージガス制御部205と、均圧ライン160の切替弁161を制御する制御信号を出力する切替弁制御部206とを備える。
判定部202は、差圧検出器140の検出結果に基づいて、シュート配管101の搬送流路101RがチャーChで閉塞状態か否かを判定する。チャーChによってシュート配管101の搬送流路101Rが閉塞されると、その搬送流路101Rの閉塞に伴って、上流側配管102の搬送流路102Rの下部である第1部分102aにチャーChが堆積する。搬送流路102Rの第1部分102aにチャーChが堆積した場合、第1部分102aと第2部分102bとの間に差圧が発生する。判定部202は、差圧検出器140の検出結果に基づいて、第1部分102aと第2部分102bとの間の差圧が予め設定された差圧閾値以上であると判定した場合、上流側配管102の搬送流路102Rの第1部分102aにチャーChが堆積していると判定し、シュート配管101の搬送流路101RがチャーChで閉塞状態であると判定する。一方、判定部202は、第1部分102aと第2部分102bとの間の差圧が予め設定された差圧閾値よりも小さいと判定した場合、シュート配管101の搬送流路101Rは閉塞状態でなく、チャーChはシュート配管101の搬送流路101Rを搬送状態であると判定する。
アシストガス制御部203は、シュート配管101の搬送流路101RにおいてチャーChを搬送状態にする場合、流量調整弁114A,114B,114C,114Dを開けるための制御信号を出力する。アシストガス制御部203は、シュート配管101の搬送流路101RをチャーChで閉塞状態にする場合、流量調整弁114A,114B,114C,114Dを閉じるための制御信号を出力する。
気密弁制御部204は、判定部202によりシュート配管101の搬送流路101Rが閉塞状態であると判定された後に気密弁130を閉じる第1制御信号を出力する第1制御部204Aと、気密弁130を開く第2制御信号を出力する第2制御部204Bとを有する。アシストガス制御部203は、気密弁130が開いた後に流量調整弁114A,114B,114C,114Dを開けるための制御信号を出力する。
パージガス制御部205は、アシストガス制御部203から流量調整弁114A,114B,114C,114Dを開けるための制御信号が出力されてアシストガス供給孔105からアシストガスGrが供給された後、差圧検出器140の検出結果に基づいてシュート配管101の搬送流路101Rの閉塞状態が解除されていないと判定されたとき、パージガス供給口150からパージガスが噴射されるようにパージガス噴射装置151に制御信号を出力する。
切替弁制御部206は、切替弁161を開けるための制御信号及び閉じるための制御信号を出力する。
次に、搬送面104の所定の傾斜角度θについて説明する。例えばチャーChの安息角が40[°]以上50[°]以下の場合、搬送面104の傾斜角度θは10[°]以上安息角以下が好ましい。搬送面104の所定の傾斜角度θが10[°]よりも小さい場合、後述の図4で示すように、チャーChを流動化させて搬送するために過大な供給量又は流速のアシストガスGrが必要となるため非効率となる。アシストガスGrの消費量が多くなると、運転コストの増大をもたらす。一方、搬送面104の傾斜角度θがチャーChの安息角よりも大きい場合、チャーChが自重で搬送面104を滑り落ちる状態になり、搬送流路101Rを閉塞状態にすることが困難となる。チャーChを搬送するのに必要なアシストガスGrの供給量又は流速が低減され且つ搬送流路101Rが閉塞状態になるように、搬送面104の所定の傾斜角度θは、10[°]以上安息角以下が好ましく、20[°]以上30[°]以下がより好ましい。
図4は、アシストガス供給孔105から供給されるアシストガスGrの流速比[−(単位無し)]とチャー搬送ラインLbの断面積当たりのチャーChの搬送速度[kg/m/s]との関係を示す図である。○(白抜き丸印)は傾斜角度θが30[°]のときのものを、●(塗潰し丸印)は傾斜角度θが20[°]のときのものを、□(白抜き四角印)は傾斜角度θが10[°]のときのものを示している。図4は、チャー供給ホッパ53へのチャーChの搬送の状況を示す。図4に示すように、傾斜角度θが20[°]以上30[°]以下においては、アシストガスGrの流速比が小さい場合(傾斜角度θが30[°]のときの流動化開始速度を1としている)においても、傾斜角度に大きさよらずにチャーChを搬送状態とすることができる。
図4に示すように、所定の傾斜角度θが20[°]以上30[°]以下である場合、アシストガスGrの流速比が1[−]以上であれば、粉体搬送装置100において実用範囲のチャーChの搬送量が確保される。なお、アシストガスGrの流速比は、2[−]以上であることが好ましく、5[−]以上であることがより好ましい。一方、傾斜角度θが10[°]である場合、実用範囲のチャーChの搬送量を確保するためには、アシストガスGrの流速比は8[−]以上、好ましくは10[−]以上必要となる。そのため、搬送面104の所定の傾斜角度θは、10[°]以上安息角以下が好ましく、20[°]以上30[°]以下がより好ましい。
次に、本実施形態に係る粉体搬送装置100の動作の一例について図5及び図6を参照して説明する。図5は、シュート配管101の搬送流路101Rを搬送状態から閉塞状態にするときの粉体搬送装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図6は、シュート配管101の搬送流路101Rの閉塞状態を解除して閉塞状態から搬送状態にするときの粉体搬送装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
図5を参照して搬送流路101Rを搬送状態から閉塞状態に切り替えるときの動作について説明する。
アシストガス制御部203は、流量制御弁114A,114B,114C,114Dを閉じるための制御信号を出力する。これにより、アシストガス供給孔105からのアシストガスGrの供給が停止される(ステップSA1)。
アシストガス供給孔105からのアシストガスGrの供給が停止されている状態で、チャービン52から上流側配管102を介してシュート配管101にチャーChが供給されることにより、シュート配管101の搬送面104におけるチャーChの堆積が進行する。搬送面104の傾斜角度θは、アシストガスGrの供給が停止されたときにチャーChが搬送面104に堆積する程度の小さい角度、具体的にはチャーChの安息角以下に設定されており、チャーChの堆積は促進される。
判定部202は、差圧検出器140の検出結果に基づいて、搬送流路101Rが閉塞状態になったか否かを判定する(ステップSA2)。
ステップSA2において、搬送流路101Rは閉塞状態になっていないと判定された場合(ステップSA2:No)、判定部202は、差圧検出器140の検出結果の監視を継続する。
ステップSA2において、搬送流路101Rは閉塞状態になったと判定された場合(ステップSA2:Yes)、気密弁制御部204の第1制御部204Aは、気密弁130を閉じるための第1制御信号を出力する。これにより、気密弁130が閉じられる(ステップSA3)。
気密弁130が閉じられた後、切替弁制御部206は、切替弁161を閉じるための制御信号を出力する。これにより、切替弁161が閉じられる(ステップSA4)。
気密弁130及び切替弁161が閉じられた後、チャー供給ホッパ53の内部が昇圧され、チャー供給ホッパ53のチャーChが石炭ガス化炉14に供給される(ステップSA5)。
次に、図6を参照して搬送流路101Rを閉塞状態から搬送状態に切り替えるときの動作について説明する。
切替弁制御部206は、切替弁161を開けるための制御信号を出力する。これにより、切替弁161が開けられる(ステップSB1)。チャー供給ホッパ53の内部が減圧され、チャー供給ホッパ53とチャ―ビン52が均圧化される。
次に、気密弁制御部204の第2制御部204Bは、気密弁130を開けるための第2制御信号を出力する。これにより、気密弁130が開けられる(ステップSB2)。
気密弁130が開いた後に、アシストガス制御部203は、流量制御弁114A,114B,114C,114Dを開けるための制御信号を出力する。これにより、アシストガス供給孔105からのアシストガスGrの供給が開始される(ステップSB3)。
本実施形態においては、複数の流量調整弁114A,114B,114C,114Dが同時に開けられ、複数の風室107A,107B,107C,107DにアシストガスGrが同時に供給される。また、複数の流量調整弁114A,114B,114C,114Dは同じ開度で開けられ、複数の風室107A,107B,107C,107Dのそれぞれに接続される複数のアシストガス供給孔105は、均等な噴出し量と見なせるような流速で噴出すようにアシストガスGrを供給する。
アシストガスGrが供給されることによりチャーChは流動化する。本実施形態においては、搬送面104は多孔板120の表面であり、アシストガス供給孔105は多孔板120の孔である。多孔板120の表面とその多孔板120の表面に堆積しているチャーChとの間には多孔板の多数の孔からアシストガスGrが略均一に噴出すよう供給される。アシストガスGrの基準流速比は1以上6以下である(図4で傾斜角度θが30[°]のときの流動化開始速度を1としたもの)。アシストガスGrの供給により、チャーChの内部摩擦が低減されるとともに、搬送面104を移動するチャーChと搬送面104との摩擦抵抗が低減されるため、チャーChの搬送は促進される。チャーChは、重力の作用により搬送面104を滑り落ちるように搬送され、チャー供給ホッパ53に供給される。
判定部202は、差圧検出器140の検出結果に基づいて、搬送流路101Rの閉塞状態が解除されたか否かを判定する(ステップSB4)。
ステップSB4において、搬送流路101Rの閉塞状態が解除された、すなわち、チャーChは搬送状態になったと判定された場合(ステップSB4:Yes)、閉塞状態から搬送状態に切り替える動作が終了する。
ステップSB4において、搬送流路101Rの閉塞状態が解除されていないと判定されて、後述のようにアシストガスGrの供給量を一時的に増加してもよい(この場合は、図示しないがステップSB3へ戻る)。本実施形態では、アシストガスGrの供給量の増加が限界に達している、もしくは増加せずに対処する状況にあるとして、アシストガスGrの供給では閉塞状態が解除されないと判断された場合(ステップSB4:No)、パージガス制御部205は、パージガス供給口150からパージガスが噴射されるように制御信号を出力する。これにより、パージガス供給口150からパージガスの噴射が追加される(ステップSB5)。
アシストガス供給口105からアシストガスGrが供給されても、搬送流路101Rの閉塞状態が解除されない場合、パージガス供給口150が搬送面104の外側から搬送面104にパージガスの噴射を追加することにより、チャーChの流動化が促進され、搬送流路101Rの閉塞状態が解除される。パージガス供給口150から噴射されるパージガスの流速は、アシストガス供給口105から供給されるアシストガスGrの流速よりも十分に速く、パージガスは間欠的に噴射される。そのため、アシストガスGrの供給によりチャーChが流動化されなくても、パージガスが噴射されることにより、そのパージガスの力によってチャーChは流動化を開始し、閉塞状態が解除される。
パージガスが噴射された後、差圧検出器140の検出結果に基づいて、搬送流路101Rの閉塞状態が解除されたか否かが判定される(ステップSB4)。搬送流路101Rの閉塞状態が解除されたと判定されるまで、パージガスの噴射が断続的に継続される。搬送流路101Rの閉塞状態が解除されたと判定された場合、パージガスの噴射が停止される。
なお、ステップSB4において、搬送流路101Rの閉塞状態が解除されていないと判定された場合、アシストガス制御部203は、アシストガス供給孔105から供給されるアシストガスGrの流速が高まるように、流量調整弁114A,114B,114C,114Dを制御してもよい。(この場合は、図示しないがステップSB3へ戻る)
以上説明したように、本実施形態によれば、アシストガス供給孔105から搬送面104にアシストガスGrが供給されることにより、閉塞状態のチャーChは流動化し、重力の作用により搬送流路101Rを滑り落ちるように搬送される。次に、必要量のチャーChの搬送が終了した場合に、アシストガス供給孔105からのアシストガスGrの供給が停止されることにより、チャーChは搬送面104に堆積して搬送流路101Rを閉塞状態にする。従来技術においては上流側配管102に仕切弁が設けられていて、気密弁130を閉動作又は開動作するに際して、その動作中に気密弁130の周囲でチャーChが流動しないように、まず仕切弁が閉じられた後に、気密弁130を閉じていた。本実施形態によれば、従来技術においては上流側配管102に設けられていた仕切弁を省略してもよい。仕切弁が無くても、アシストガスGrを供給と停止を選択することにより、チャーChの搬送状態と搬送遮断状態とすることができる。仕切弁の設置が不要となるとともにチャーChが流動化された後に搬送されるため、仕切弁の動作不良についてのリスクがなくなり、粉体搬送装置100の信頼性が向上する。また、仕切弁の設置が不要となるので、粉体搬送装置100の構造は簡素化されコストが低減される。さらに、搬送面104の傾斜角度θは、チャーChの安息角以下の小さい角度(10°〜安息角)に設定されるため、粉体搬送装置100の大型化(高さ方向の縦長化)が抑制され、設置架台を簡素化することができる。
また、本実施形態においては、搬送状態から閉塞状態に切り替えるとき、判定部202により搬送流路101Rが閉塞状態であると判定された後に気密弁130が閉動作される。搬送流路101Rが閉塞状態となり、気密弁130の周囲でチャーChが流動していない状態で、気密弁130が閉動作されるので、気密弁130のシール部の劣化が抑制される。
また、本実施形態においては、閉塞状態から搬送状態に切り替えるとき、気密弁130の開動作が完了してから、アシストガスGrの供給が開始されチャーChが流動化された後からの搬送が開始される。気密弁130の開動作中においては気密弁130の周囲でチャーChが流動しないので、気密弁130のシール部の劣化が抑制される。
なお、本実施形態においては、判定部202は差圧検出器140の検出結果に基づいて搬送流路101Rが閉塞状態か否かを判定することとした。判定部202は、アシストガス供給装置106がアシストガスGrの供給停止を開始してからの経過時間に基づいて閉塞状態か否かを判定してもよい。アシストガスGrの供給が停止されることにより、チャーChの流動は停止し、チャーChの堆積及び搬送流路101Rの閉塞が開始される。アシストガスGrの供給が停止されてから、チャーChの堆積及び搬送流路101Rの閉塞が開始され気密弁130にチャーChが搬送されない状態(気密弁130の周囲でチャーChが流動していない状態)になるまでの時間は、実験又はシミュレーションにより求めることができる。したがって、判定部202は、アシストガス供給装置106がアシストガスGrの供給停止を開始してからの経過時間に基づいて、閉塞状態になったか否かを判定することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態について説明する。上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
本実施形態においては、閉塞状態から搬送状態に切り替える動作において、複数の風室107A,107B,107C,107Dのうち、シュート配管101の上端部に最も近い風室107Aと接続されたアシストガス供給孔105からのアシストガスGrの供給が開始された後、他の風室107B,107C,107Dと接続されたアシストガス供給孔105からのアシストガスGrの供給が開始される実施形態について説明する。
図7は、閉塞状態から搬送状態に切り替える動作におけるタイミングチャートである。図7の(A)は、シュート配管101におけるチャーChの搬送量を示し、図7の(B)は、気密弁130の開閉動作を示し、図7の(C)は、流量調整弁114A,114B,114C,114Dの開閉動作を示す。
図7に示すように、閉塞状態から搬送状態に切り替える動作において、本実施形態においては、時点t1において気密弁130が開けられ、時点t1よりも後の時点t2において、流量調整弁114Aが開けられ、時点t2よりも後の時点t3において、流量調整弁114B,114C,114Dが開けられる。時点t2と時点t3との間の時間は、数秒間程度であり、例えば1[秒]以上10[秒]以下である。
なお、流量調整弁114A,114B,114C,114Dが手動弁であり手動で操作される場合、遮断弁111を開閉することにより搬送状態が切り替えられる。
また、本実施形態においては、上流側にある風室107Aと接続されたアシストガス供給孔105から供給されるアシストガスGrの流速V1が、下流側にある他の風室107B,107C,107Dと接続されたアシストガス供給孔105から供給されるアシストガスGrの流速V2よりも速くなるように、流量調整弁114Aの開度と、流量調整弁114B,114C,114Dの開度とに差異が設けられる。
図8は、本実施形態に係る流量調整弁114A,114B,114C,114Dを流れる単位時間当たりのアシストガスGrの流量を示す。流量調整弁114Aにおいては流量F1のアシストガスGrが流れる。流量調整弁114B,114C,114Dにおいては流量F1よりも少ない流量F2のアシストガスGrが流れる。流量調整弁114A,114B,114C,114Dを流れる単位時間当たりのアシストガスGrの流量と、流量調整弁114A,114B,114C,114Dを通過したアシストガスGrがアシストガス供給孔105から供給されるときの流速とは1対1で対応する。流量調整弁114Aを通過したアシストガスGrがアシストガス供給孔105から供給されるときの流速V1は、流量調整弁114B,114C,114Dを通過したアシストガスGrがアシストガス供給孔105から供給されるときの流速V2よりも速い。本実施形態においては、流量F1(流速V1)は、流量F2(流速V2)の2倍以上に設定される。
図9は、本実施形態に係る流量F1と流量F2との比(F1/F2)と、シュート配管101におけるチャーChの搬送速度との関係を示す図である。図9に示すように、流量F1と流量F2とに差異が設けられ、その差異が適正化されることにより、チャーChの流動化を促進して閉塞状態を解除し、アシストガスGrの流量を必要以上に増加しなくてもチャーChの搬送速度を高めることができる。図9に示すように、流量調整弁114B,114C,114Dを通過したアシストガスGrの流量(流量F2)を、この領域での流動化を開始して搬送可能の流量に選定した場合、すなわち基準流速比は1以上6以下である(図4で傾斜角度θが30[°]のときの流動化開始速度を1としたもの)ときに、F1/F2が2.0以上になると、チャーChの搬送速度は計画値(目標値)を上回り、粉体搬送装置100において実用範囲のチャーChの搬送速度が確保される。F1/F2が1.0以上2.0未満の範囲は、流量F2の設定にあたり基準流速比が1に近い場合では、チャーChの搬送速度が不十分なことがあり、必要な搬送速度を確保できない不安定領域となる場合がある。F1/F2が1.0未満の場合、チャーChの搬送速度は十分に確保されない。
この状況は、チャーChが上流側配管102からシュート配管101に供給され堆積すると、上流側配管102に堆積しているチャーChの重みにより、シュート配管101に堆積しているチャーChのうち上流側配管102と接続されるシュート配管101の上端部付近に堆積しているチャーChが最も流動し難くなるためであると考えられる。図7を参照して説明したように、シュート配管101の上端部に最も近い風室107Aと接続されたアシストガス供給孔105からのアシストガスGrの供給のタイミングを、他の風室107B,107C,107Dと接続されたアシストガス供給孔105からのアシストガスGrの供給のタイミングよりも早めることにより、シュート配管101の上端部付近に堆積している流動化し難いチャーChを流動化させた後、シュート配管101を閉塞しているチャーCh全体を流動化させることができる。
また、図9を参照して説明したように、シュート配管101の上端部に最も近い風室107Aと接続されたアシストガス供給孔105から供給されるアシストガスGrの流速V1を、他の風室107B,107C,107Dと接続されたアシストガス供給孔105から供給されるアシストガスGrの流速V2よりも速くすることにより、チャーChの十分な搬送速度が確保され、チャーChの搬送が促進される。また、風室107Aと接続されたアシストガス供給孔105から供給されるアシストガスGrの流速V1を高めることにより、風室107B,107C,107Dと接続されたアシストガス供給孔105から供給されるアシストガスGrの流速V2を抑制しても、搬送流路101Rの閉塞状態を解除することができる。アシストガスGrの流速V2を抑制できるので、チャーChの目標搬送速度を確保しながら、アシストガスGrの消費量を低減でき、運転コストを抑制することができる。また、流速V2を抑制できるので、搬送流路101Rの圧力上昇又は圧力逆転によるチャーChの搬送性の悪化が抑制される。
<第3実施形態>
第3実施形態について説明する。上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図10は、本実施形態に係る粉体搬送装置100Bの一例を示す図である。図10に示すように、本実施形態においては、搬送面104は、水平面に対して第1角度θで傾斜する第1搬送面104Aと、水平面とのなす角度が第1角度θよりも小さい第2搬送面104Bとを含む。
第1角度θは、上述の実施形態で説明した傾斜角度θと同様であり、10[°]以上安息角以下であることが好ましい。
水平面と第2搬送面104Bとがなす角度は、10[°]未満であり、0[°]であることが好ましい。すなわち、第2搬送面104Bは水平面と平行であることが好ましい。
第2搬送面104Bは第1搬送面104Aよりも上流側に設けられる。本実施形態において、第2搬送面104Bの少なくとも一部は、上流側配管102の搬送流路102Rの直下に配置される。寸法Hbは、搬送流路102Rの下流側の端部と、第2搬送面104Bと第1搬送面104Aとの境界との距離である。寸法Haは、第2搬送面104Bと第1搬送面104Aとの境界と、第1搬送面104Aの下流側の端部との距離である。本実施形態において、搬送流路101Rの直径は例えば500[mm]であり、寸法Hbは0[mm]より長く1000[mm]以下である。
第2搬送面104Bでの寸法Hbは、1000[mm]を越えると第1搬送面104Bに供給するアシストガスGrによる基準流速比は6を大きく超える必要があり、且つパージガス噴射装置151からのパージガスの供給流量が増大し、アシストガスGrの消費量が増加する。
水平面とのなす角度が第1搬送面104Aよりも小さい第2搬送面104Bが設けられることにより、流動化のためのアシストガスGrがない場合は、チャーChは自重により下流側へと搬送されないので、第2搬送面104Bにより堆積し易くなる。そのため、アシストガスGrの供給が停止されることにより、搬送面104においてチャーChはより確実に堆積し、搬送流路101Rを閉塞状態にすることができる。
なお、上述の各実施形態においては、粉体搬送装置100が石炭ガス化複合発電設備10に適用されることとしたが、微粉炭供給設備や石炭ガス化複合発電設備10とは別の設備に適用されてもよいし、チャーCh以外の粉体を搬送してもよい。
10 石炭ガス化複合発電設備(ガス化複合発電設備)
13 均圧化ライン
14 石炭ガス化炉
15(15A,15B)ガス排出ライン
16 ガス精製設備
17 ガスタービン設備
18 蒸気タービン設備
19 発電機
20 排熱回収ボイラ
30 微粉炭供給設備
32 微粉炭バンカ
35 微粉炭供給ライン
41 圧縮空気供給ライン
42 空気分離装置
43 窒素供給ライン
45 窒素供給ライン
46 チャー戻しライン
47 酸素供給ライン
48 異物除去装置
49 生成ガス供給ライン
50 チャー回収装置
51 分離装置
51A サイクロン
51B フィルタ
52 チャービン
53(53A,53B,53C) チャー供給ホッパ
61 圧縮機
62 燃焼器
63 タービン
64 回転軸
65 圧縮空気供給ライン
66 燃料ガス供給ライン
67 燃焼ガス供給ライン
68 昇圧機
69 タービン
70 排ガスライン
71 蒸気供給ライン
72 蒸気回収ライン
73 復水器
74 ガス浄化装置
75 煙突
100 粉体搬送装置
101 シュート配管
101R 搬送流路
102 上流側配管
102a 第1部分
102b 第2部分
102R 搬送流路
103 下流側配管
103R 搬送流路
104 搬送面
104A 第1搬送面
104B 第2搬送面
105 アシストガス供給孔
106 アシストガス供給装置
107(107A,107B,107C,107D) 風室
108 風室部材
109 主管
110 ガス供給管
110A,110B,110C,110D 分岐管
111 遮断弁
112 逆止弁
114A,114B,114C,114D 流量調整弁
120 多孔板
130 気密弁
140 差圧検出器
150 パージガス供給口
151 パージガス噴射装置
160 均圧化ライン
161 切替弁
200 制御装置
201 入出力部
202 判定部
203 アシストガス制御部
204 気密弁制御部
204A 第1制御部
204B 第2制御部
205 パージガス制御部
206 切替弁制御部
Ch チャー
Ga 生成ガス
Gb 生成ガス
Gc 燃料ガス
Gd タービン排ガス
Ge 蒸気
Gf 圧縮空気
Gg 空気
Gh 燃焼ガス
Gi 排ガス
Gj 排ガス
Gr アシストガス
La(La1,La2) チャー搬送ライン
Lb(Lb1,Lb2,Lb3) チャー搬送ライン
Lc(Lc1,Lc2,Lc3) チャー搬送ライン
Pc 微粉炭
θ 傾斜角度

Claims (14)

  1. 粉体が堆積可能であり少なくとも一部が水平面から所定の傾斜角度で傾斜する搬送面が設けられた搬送流路を有するシュート配管と、
    前記粉体を流動化させるためのアシストガスを前記搬送面に鉛直下側から供給可能なアシストガス供給孔と、
    前記アシストガスの供給と供給停止とを切り替えることで、前記搬送流路において前記粉体が搬送される搬送状態と前記搬送流路が前記粉体で閉塞される閉塞状態とを切り替えるアシストガス供給装置と、を備えることを特徴とする粉体搬送装置。
  2. 前記傾斜角度は前記粉体の安息角以下10°以上であることを特徴とする請求項1に記載の粉体搬送装置。
  3. 前記シュート配管から供給された前記粉体が搬送される下流側配管と、
    前記下流側配管に設けられる気密弁と、
    前記搬送流路において前記閉塞状態にあるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により前記閉塞状態であると判定された後に前記気密弁を閉じる第1制御信号を出力する第1制御部と、を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の粉体搬送装置。
  4. 前記シュート配管に供給される前記粉体が搬送される上流側配管と、
    前記上流側配管の内部流路の第1部分の圧力と前記第1部分よりも上流側の第2部分の圧力との差を検出する差圧検出器と、を備え、
    前記判定部は、前記差圧検出器の検出結果に基づいて前記閉塞状態にあるか否かを判定することを特徴とする請求項3に記載の粉体搬送装置。
  5. 前記気密弁を開く第2制御信号を出力する第2制御部を備え、
    前記アシストガス供給装置は、前記気密弁が開いた後に前記アシストガスの供給を開始することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の粉体搬送装置。
  6. 前記アシストガス供給孔は前記粉体の搬送方向に複数設けられ、
    前記アシストガス供給装置は、前記搬送方向に設けられ前記アシストガス供給孔と接続される複数の風室を有し、
    複数の前記風室のうち前記シュート配管の上流側上端部に最も近い風室と接続された前記アシストガス供給孔からの前記アシストガスの供給が開始された後、所定の時間後に他の風室と接続された前記アシストガス供給孔からの前記アシストガスの供給が開始されることを特徴とする請求項5に記載の粉体搬送装置。
  7. 複数の前記風室のうち前記シュート配管の上端部に最も近い風室と接続された前記アシストガス供給孔から供給される前記アシストガスの前記搬送面から噴出する流速は、他の風室と接続された前記アシストガス供給孔から供給される前記アシストガスの前記搬送面から噴出する流速よりも速いことを特徴とする請求項6に記載の粉体搬送装置。
  8. 前記搬送面は多孔板の表面を含み、前記アシストガス供給孔は前記多孔板の孔を含み、
    前記アシストガス供給装置から供給された前記アシストガスは前記多孔板の孔を介して供給されることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の粉体搬送装置。
  9. 前記アシストガス供給孔からの前記アシストガスの供給により前記閉塞状態が解除されない前記搬送流路の搬送面にパージガスを供給するパージガス供給口を備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の粉体搬送装置。
  10. 前記搬送面は、水平面に対して第1角度で傾斜する第1搬送面と、水平面とのなす角度が前記第1角度よりも小さい第2搬送面とを含み、
    前記第1搬送面は、前記搬送面の上流側上端部に位置することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の粉体搬送装置。
  11. 前記第2搬送面のうち、前記搬送流路の下流側の端部と、前記第2搬送面と第1搬送面との境界との距離は、は0[mm]より長く1000[mm]以下であることを特徴とする請求項10に記載の粉体搬送装置。
  12. チャーを貯蔵するチャービンと、
    前記チャービンからの前記チャーを収容するチャー供給ホッパと、前記チャービンから前記チャー供給ホッパへ前記チャーを搬送する請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の粉体搬送装置と、
    を備えることを特徴とするチャー回収装置。
  13. シュート配管の搬送流路に設けられた、粉体が堆積可能であり少なくとも一部が水平面から所定の傾斜角度で傾斜する搬送面に対する前記アシストガスの供給と供給停止とを切り替えて、前記搬送流路において前記粉体が搬送される搬送状態と前記搬送流路が前記粉体で閉塞される閉塞状態とを切り替え、
    前記シュート配管に供給される前記粉体が搬送される上流側配管に仕切弁を設けないことを特徴とする粉体搬送方法。
  14. 微粉炭をガス化して可燃性の生成ガスを生成する石炭ガス化炉と、
    請求項12に記載のチャー回収装置と、
    前記チャーが回収された前記生成ガスを精製して燃料ガスを生成するガス精製設備と、
    前記燃料ガスの少なくとも一部を燃焼してタービンを回転駆動するガスタービン設備と、
    前記ガスタービン設備からのタービン排ガスが導入される排熱回収ボイラと、
    前記排熱回収ボイラで生成された蒸気によりタービンを回転駆動する蒸気タービン設備と、
    前記ガスタービン設備及び前記蒸気タービン設備の少なくとも一方と接続された発電機と、を備えることを特徴とするガス化複合発電設備。
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