JP2001226682A - 微粉固体炭素質原料供給装置 - Google Patents
微粉固体炭素質原料供給装置Info
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- JP2001226682A JP2001226682A JP2000034774A JP2000034774A JP2001226682A JP 2001226682 A JP2001226682 A JP 2001226682A JP 2000034774 A JP2000034774 A JP 2000034774A JP 2000034774 A JP2000034774 A JP 2000034774A JP 2001226682 A JP2001226682 A JP 2001226682A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 加圧された供給ホッパに収容された微粉固体
炭素質原料を取出してガス化炉に供給する際に、供給量
が変動するのを防ぐ。 【解決手段】 微粉炭を収容する加圧された供給ホッパ
30と、供給ホッパ30の底部に弁33を介して接続さ
れたフィーダ34と、フィーダ34の出側に接続された
流路縮小部35と、流路縮小部35に搬送用の窒素ガス
を供給する窒素ガス供給配管36と、供給ホッパ30内
の上部空間部と前記流路縮小部35を接続する差圧検出
管38と、差圧検出管38に介装され供給ホッパ30内
の上部空間部と前記流路縮小部35の差圧を検出、出力
する差圧検出器39と、供給ホッパ30に接続されて窒
素を供給する加圧用窒素ガス配管25と、加圧用窒素ガ
ス配管25に介装されて窒素ガス流量を制御する流量調
節弁27と、前記差圧検出器39の出力信号に基づいて
前記流量調節弁27を制御する制御器27と、を含んで
微粉固体炭素質原料供給装置を構成する。
炭素質原料を取出してガス化炉に供給する際に、供給量
が変動するのを防ぐ。 【解決手段】 微粉炭を収容する加圧された供給ホッパ
30と、供給ホッパ30の底部に弁33を介して接続さ
れたフィーダ34と、フィーダ34の出側に接続された
流路縮小部35と、流路縮小部35に搬送用の窒素ガス
を供給する窒素ガス供給配管36と、供給ホッパ30内
の上部空間部と前記流路縮小部35を接続する差圧検出
管38と、差圧検出管38に介装され供給ホッパ30内
の上部空間部と前記流路縮小部35の差圧を検出、出力
する差圧検出器39と、供給ホッパ30に接続されて窒
素を供給する加圧用窒素ガス配管25と、加圧用窒素ガ
ス配管25に介装されて窒素ガス流量を制御する流量調
節弁27と、前記差圧検出器39の出力信号に基づいて
前記流量調節弁27を制御する制御器27と、を含んで
微粉固体炭素質原料供給装置を構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微粉炭に代表され
る微粉固体炭素質原料を一酸化炭素及び水素に富むガス
に変換するガス化装置に、該微粉固体炭素質原料を気流
搬送によって供給する装置に関する。
る微粉固体炭素質原料を一酸化炭素及び水素に富むガス
に変換するガス化装置に、該微粉固体炭素質原料を気流
搬送によって供給する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】石炭等の固体炭素質原料をガス化する方
式として、原料を微粉にして酸素、空気等の酸化剤とと
もに原料灰の融点以上の温度(約1300℃〜1600
℃)に高めた炉内に供給してガス化させる気流層ガス化
炉方式がある。
式として、原料を微粉にして酸素、空気等の酸化剤とと
もに原料灰の融点以上の温度(約1300℃〜1600
℃)に高めた炉内に供給してガス化させる気流層ガス化
炉方式がある。
【0003】気流層ガス化炉に原料の微粉炭を供給する
方法として、窒素等のガスを用いて気流搬送する乾式法
と、水スラリとして搬送する湿式法がある。湿式法で
は、ガス化の際、原料中の水分の蒸発に必要な余分の酸
素を供給しなければならない。さらに、生成ガス中の水
分濃度が高くなり、ガス化炉の下流に設置したガス精製
装置の水洗浄塔で水蒸気が捕集されるので、顕熱損失が
高くなる。このため湿式法ではプラント効率が低いの
で、微粉炭を供給する方法としては乾式法が用いられる
ことが多い。
方法として、窒素等のガスを用いて気流搬送する乾式法
と、水スラリとして搬送する湿式法がある。湿式法で
は、ガス化の際、原料中の水分の蒸発に必要な余分の酸
素を供給しなければならない。さらに、生成ガス中の水
分濃度が高くなり、ガス化炉の下流に設置したガス精製
装置の水洗浄塔で水蒸気が捕集されるので、顕熱損失が
高くなる。このため湿式法ではプラント効率が低いの
で、微粉炭を供給する方法としては乾式法が用いられる
ことが多い。
【0004】図2に、従来の石炭ガス化装置における乾
式法の微粉炭供給装置の概略構成を示す。大気圧(常
圧)下で粉砕された微粉炭を加圧されたガス化炉に供給
するには、微粉炭を加圧された容器に入れる必要があ
り、一般に、ロックホッパシステムが採用されている。
式法の微粉炭供給装置の概略構成を示す。大気圧(常
圧)下で粉砕された微粉炭を加圧されたガス化炉に供給
するには、微粉炭を加圧された容器に入れる必要があ
り、一般に、ロックホッパシステムが採用されている。
【0005】図示の微粉炭供給装置は、常圧ホッパ10
と、常圧ホッパ10の下方に配置され、常圧ホッパ10
の底部に弁11を介して接続されたロックホッパ20
と、ロックホッパ20の下方に配置され、ロックホッパ
20の底部に弁24を介して接続された供給ホッパ30
と、供給ホッパ30の底部に弁33を介して接続された
微粉炭供給機(以下、フィーダという)34と、フィー
ダ34の出側に接続された流路縮小部35と、を含んで
構成されている。流路縮小部35の出側とガス化炉40
の原料供給ノズル43は、微粉炭搬送ライン37で接続
されている。
と、常圧ホッパ10の下方に配置され、常圧ホッパ10
の底部に弁11を介して接続されたロックホッパ20
と、ロックホッパ20の下方に配置され、ロックホッパ
20の底部に弁24を介して接続された供給ホッパ30
と、供給ホッパ30の底部に弁33を介して接続された
微粉炭供給機(以下、フィーダという)34と、フィー
ダ34の出側に接続された流路縮小部35と、を含んで
構成されている。流路縮小部35の出側とガス化炉40
の原料供給ノズル43は、微粉炭搬送ライン37で接続
されている。
【0006】ロックホッパ20及び供給ホッパ30に
は、収容されている微粉炭の量を検出するためのロード
セル23,31がそれぞれ設けられ、ロックホッパ20
にはさらに、加圧用の窒素ガスを供給する窒素ガス供給
配管21と、窒素ガスを抜き出す窒素ガス排出配管22
が設けられている。窒素ガス供給配管21と窒素ガス排
出配管22には、それぞれ弁21A、22Aが介装され
ている。また、供給ホッパ30の上部空間部と前記流路
縮小部35を接続する均圧管32が設けられ、流路縮小
部35にはさらに、搬送用の窒素ガスを供給する窒素ガ
ス供給配管36が接続されている。
は、収容されている微粉炭の量を検出するためのロード
セル23,31がそれぞれ設けられ、ロックホッパ20
にはさらに、加圧用の窒素ガスを供給する窒素ガス供給
配管21と、窒素ガスを抜き出す窒素ガス排出配管22
が設けられている。窒素ガス供給配管21と窒素ガス排
出配管22には、それぞれ弁21A、22Aが介装され
ている。また、供給ホッパ30の上部空間部と前記流路
縮小部35を接続する均圧管32が設けられ、流路縮小
部35にはさらに、搬送用の窒素ガスを供給する窒素ガ
ス供給配管36が接続されている。
【0007】常圧ホッパ10からロックホッパ20を経
て供給ホッパ30に送りこまれた微粉炭1は、フィーダ
34で所定の流量で取出されて流路縮小部35に送りこ
まれる。流路縮小部35に送りこまれた微粉炭は、窒素
ガス供給配管36から送りこまれる窒素ガスによって、
微粉炭搬送ライン37、原料供給ノズル43を経てガス
化炉40のガス化部41に搬送される。ガス化部41に
送りこまれた微粉炭は別途、原料供給ノズル43を経て
ガス化部41に送りこまれる酸化剤44と反応して一酸
化炭素(CO)及び水素(H2)に富むガスを生成す
る。生成されたガスは、ガス化炉内の熱回収部42で熱
を回収されたのち、ガス化炉の上部から、生成ガス搬送
ライン47を経て図示されていない熱回収ボイラ、脱じ
ん・脱硫機器などに送られて精製され、原料ガスとな
る。原料ガスは、ガスタービン、あるいは燃料電池など
に送られ、消費される。ガス化部41、熱回収部42の
周囲には水冷壁が配置され、冷却水入口45から導入さ
れた冷却水は前記水冷壁を通過しつつ加熱されて冷却水
出口46から取出される。
て供給ホッパ30に送りこまれた微粉炭1は、フィーダ
34で所定の流量で取出されて流路縮小部35に送りこ
まれる。流路縮小部35に送りこまれた微粉炭は、窒素
ガス供給配管36から送りこまれる窒素ガスによって、
微粉炭搬送ライン37、原料供給ノズル43を経てガス
化炉40のガス化部41に搬送される。ガス化部41に
送りこまれた微粉炭は別途、原料供給ノズル43を経て
ガス化部41に送りこまれる酸化剤44と反応して一酸
化炭素(CO)及び水素(H2)に富むガスを生成す
る。生成されたガスは、ガス化炉内の熱回収部42で熱
を回収されたのち、ガス化炉の上部から、生成ガス搬送
ライン47を経て図示されていない熱回収ボイラ、脱じ
ん・脱硫機器などに送られて精製され、原料ガスとな
る。原料ガスは、ガスタービン、あるいは燃料電池など
に送られ、消費される。ガス化部41、熱回収部42の
周囲には水冷壁が配置され、冷却水入口45から導入さ
れた冷却水は前記水冷壁を通過しつつ加熱されて冷却水
出口46から取出される。
【0008】一方、石炭中の灰分は、高温のガス化部4
1で溶融し、スラグ50となってガス化炉の底部に満た
された冷却水51の中に落下して水砕され、弁52、ス
ラグ排出ライン53を経て系外に排出される。
1で溶融し、スラグ50となってガス化炉の底部に満た
された冷却水51の中に落下して水砕され、弁52、ス
ラグ排出ライン53を経て系外に排出される。
【0009】常圧ホッパ10内の微粉炭を加圧された供
給ホッパ30に移動させる手順を次に説明する。まず、
弁11、弁24、弁21Aが閉じられた状態で、弁22
Aを開いてロックホッパ20を大気圧(以下、常圧とい
う)とし、次いで、弁11を開いて常圧ホッパ10の微
粉炭1をロックホッパ20に移動させる。移動が終わっ
たら弁22A、弁11を閉じ、弁21Aを開いて加圧用
窒素を送り込み、ロックホッパ20を供給ホッパ30と
同じ圧力に加圧する。ロックホッパ20の圧力が供給ホ
ッパ30と同じ圧力になったら、弁21Aを閉じ、弁2
4を開いてロックホッパ20の微粉炭1を供給ホッパ3
0に移動させる。移動が終わったら、弁24を閉じ、弁
22Aを開いて窒素を排出し、ロックホッパ20を再び
常圧に戻す。
給ホッパ30に移動させる手順を次に説明する。まず、
弁11、弁24、弁21Aが閉じられた状態で、弁22
Aを開いてロックホッパ20を大気圧(以下、常圧とい
う)とし、次いで、弁11を開いて常圧ホッパ10の微
粉炭1をロックホッパ20に移動させる。移動が終わっ
たら弁22A、弁11を閉じ、弁21Aを開いて加圧用
窒素を送り込み、ロックホッパ20を供給ホッパ30と
同じ圧力に加圧する。ロックホッパ20の圧力が供給ホ
ッパ30と同じ圧力になったら、弁21Aを閉じ、弁2
4を開いてロックホッパ20の微粉炭1を供給ホッパ3
0に移動させる。移動が終わったら、弁24を閉じ、弁
22Aを開いて窒素を排出し、ロックホッパ20を再び
常圧に戻す。
【0010】なお、常圧ホッパ10からロックホッパ2
0への、あるいはロックホッパ20から供給ホッパ30
への微粉炭の移動のタイミングは、前記ロードセル2
3,31の出力信号に基づいて決定される。
0への、あるいはロックホッパ20から供給ホッパ30
への微粉炭の移動のタイミングは、前記ロードセル2
3,31の出力信号に基づいて決定される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、フィーダ34の出入り口間の圧力差に起因する石炭
供給量の変化を避けるため、供給ホッパ30と流路縮小
部35は均圧管32で連通されており、フィーダ34の
出入り口間で圧力差が生じるのを防いでいる。
は、フィーダ34の出入り口間の圧力差に起因する石炭
供給量の変化を避けるため、供給ホッパ30と流路縮小
部35は均圧管32で連通されており、フィーダ34の
出入り口間で圧力差が生じるのを防いでいる。
【0012】一方、フィーダ34は、ロータの外周面に
形成された溝の中に微粉炭を取込み、ロータを回転させ
ることによって定量ずつ微粉炭を取出すようになってい
る。しかし、微粉炭は液体と違って流動性が乏しいた
め、微粉炭を、ロータの溝の中に、常に同じ量だけ流入
させることは難しい。したがって、フィーダ34のロー
タの回転数を一定に維持しても、常に同じ量の微粉炭を
ガス化炉に供給することはできなかった。ガス化炉に供
給するもう一つの原料である酸化剤は気体であり、安定
に供給する手段も制御法も確立されている。しかし、微
粉炭を気流搬送で安定に供給する方法は確立されていな
い。
形成された溝の中に微粉炭を取込み、ロータを回転させ
ることによって定量ずつ微粉炭を取出すようになってい
る。しかし、微粉炭は液体と違って流動性が乏しいた
め、微粉炭を、ロータの溝の中に、常に同じ量だけ流入
させることは難しい。したがって、フィーダ34のロー
タの回転数を一定に維持しても、常に同じ量の微粉炭を
ガス化炉に供給することはできなかった。ガス化炉に供
給するもう一つの原料である酸化剤は気体であり、安定
に供給する手段も制御法も確立されている。しかし、微
粉炭を気流搬送で安定に供給する方法は確立されていな
い。
【0013】微粉炭を安定して供給できなければ生成ガ
スの組成は安定せず、また、炉内の温度が大きく変化し
てガス化炉を損傷する恐れもある。供給ホッパに設けた
ロードセルの出力の変化率から石炭供給量を算出してフ
ィーダ34の回転数を制御しようとしても、変化率を精
度よく算出しようとすると1時間程度の長い時間をかけ
る必要があるため、その間の供給量の不安定を解消する
ことはできず、実際的ではない。大型の機器では、流路
縮小部35の内部にインパクト流量計を設置し、その出
力を用いてフィーダ34の回転数を制御することも可能
であるが、コストがかかりすぎる欠点がある。
スの組成は安定せず、また、炉内の温度が大きく変化し
てガス化炉を損傷する恐れもある。供給ホッパに設けた
ロードセルの出力の変化率から石炭供給量を算出してフ
ィーダ34の回転数を制御しようとしても、変化率を精
度よく算出しようとすると1時間程度の長い時間をかけ
る必要があるため、その間の供給量の不安定を解消する
ことはできず、実際的ではない。大型の機器では、流路
縮小部35の内部にインパクト流量計を設置し、その出
力を用いてフィーダ34の回転数を制御することも可能
であるが、コストがかかりすぎる欠点がある。
【0014】特開昭58―164692号公報、あるい
は特開平10―279957号公報には、ガス化炉と供
給ホッパの差圧が一定になるように供給ホッパの圧力を
制御する方法、供給ホッパから排出された微粉炭の容積
に相当するガス量を供給ホッパに注入する方法が示され
ている。しかし、これらの方法では、ガス化炉の圧力が
変化したとき、差圧が逆転して微粉炭搬送ラインが閉塞
したり、また、微粉炭の排出量を一定にできないために
供給ホッパに注入するガスを安定して供給できないなど
の問題があった。また、ガス化炉と供給ホッパの差圧が
一定になるように供給ホッパの圧力を制御する方法で
は、微粉炭供給量によって微粉炭搬送ラインの差圧(圧
力損失)が変動するため、負荷変化時には制御できない
という問題があった。
は特開平10―279957号公報には、ガス化炉と供
給ホッパの差圧が一定になるように供給ホッパの圧力を
制御する方法、供給ホッパから排出された微粉炭の容積
に相当するガス量を供給ホッパに注入する方法が示され
ている。しかし、これらの方法では、ガス化炉の圧力が
変化したとき、差圧が逆転して微粉炭搬送ラインが閉塞
したり、また、微粉炭の排出量を一定にできないために
供給ホッパに注入するガスを安定して供給できないなど
の問題があった。また、ガス化炉と供給ホッパの差圧が
一定になるように供給ホッパの圧力を制御する方法で
は、微粉炭供給量によって微粉炭搬送ラインの差圧(圧
力損失)が変動するため、負荷変化時には制御できない
という問題があった。
【0015】本発明の課題は、加圧された供給ホッパに
収容された微粉固体炭素質原料を取出してガス化炉に供
給する際に、供給量が変動するのを防ぐことにある。
収容された微粉固体炭素質原料を取出してガス化炉に供
給する際に、供給量が変動するのを防ぐことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】微粉炭の供給量が変動す
るのは、フィーダに取込まれる微粉炭の量が変動するた
めである。従来、フィーダの上下間は均圧管により連通
され、圧力差は解消されている。このため、微粉炭は重
力によってフィーダに流入するが、液体と違って粉体で
あるために、粉体相互の摩擦や湿分の存在に伴なう吸着
などによる抵抗がフィーダ流入への駆動力である重力に
対して大きく作用し、流入量が一定しなかった。発明者
等は、フィーダ流入への駆動力を大きくすることによ
り、それらの抵抗を相対的に小さくすれば、フィーダに
取込まれる微粉炭の量を安定化できる点に着目し、フィ
ーダ上下間に予め設定された差圧を加える方法に想到し
た。
るのは、フィーダに取込まれる微粉炭の量が変動するた
めである。従来、フィーダの上下間は均圧管により連通
され、圧力差は解消されている。このため、微粉炭は重
力によってフィーダに流入するが、液体と違って粉体で
あるために、粉体相互の摩擦や湿分の存在に伴なう吸着
などによる抵抗がフィーダ流入への駆動力である重力に
対して大きく作用し、流入量が一定しなかった。発明者
等は、フィーダ流入への駆動力を大きくすることによ
り、それらの抵抗を相対的に小さくすれば、フィーダに
取込まれる微粉炭の量を安定化できる点に着目し、フィ
ーダ上下間に予め設定された差圧を加える方法に想到し
た。
【0017】すなわち、上記課題を解決する本発明は、
供給ホッパの空間部の圧力を、流路縮小部の圧力よりも
予め設定された圧力だけ高い圧力に維持するものであ
る。このように供給ホッパの空間部と流路縮小部の間に
圧力差を設けることによって、供給ホッパ内の微粉炭
は、重力に圧力差分の力を加えた力でフィーダに押しこ
まれる。このように、重力以上の力で押しこむことによ
り、粉体であることによる抵抗は押しこみ力に比べて無
視できる程度にすることが可能になり、供給量が安定す
る。
供給ホッパの空間部の圧力を、流路縮小部の圧力よりも
予め設定された圧力だけ高い圧力に維持するものであ
る。このように供給ホッパの空間部と流路縮小部の間に
圧力差を設けることによって、供給ホッパ内の微粉炭
は、重力に圧力差分の力を加えた力でフィーダに押しこ
まれる。このように、重力以上の力で押しこむことによ
り、粉体であることによる抵抗は押しこみ力に比べて無
視できる程度にすることが可能になり、供給量が安定す
る。
【0018】供給ホッパの空間部の圧力を、流路縮小部
の圧力よりも予め設定された圧力だけ高い圧力に維持す
るには、不活性ガス、例えばロックホッパを加圧するの
に使う窒素ガスを供給ホッパの空間部に供給する加圧用
窒素ガス配管を設け、供給ホッパの空間部の圧力と流路
縮小部の圧力の差圧に基づいて供給ホッパの空間部に注
入する不活性ガス量を制御すればよい。
の圧力よりも予め設定された圧力だけ高い圧力に維持す
るには、不活性ガス、例えばロックホッパを加圧するの
に使う窒素ガスを供給ホッパの空間部に供給する加圧用
窒素ガス配管を設け、供給ホッパの空間部の圧力と流路
縮小部の圧力の差圧に基づいて供給ホッパの空間部に注
入する不活性ガス量を制御すればよい。
【0019】差圧検出の方法としては、供給ホッパの空
間部の圧力と流路縮小部の圧力を夫々差圧検出手段に導
いて検出してもよいし、供給ホッパの空間部と流路縮小
部を配管で連通し、この配管に抵抗体、例えばオリフィ
スを設けて抵抗体前後の差圧を検出するようにしてもよ
い。
間部の圧力と流路縮小部の圧力を夫々差圧検出手段に導
いて検出してもよいし、供給ホッパの空間部と流路縮小
部を配管で連通し、この配管に抵抗体、例えばオリフィ
スを設けて抵抗体前後の差圧を検出するようにしてもよ
い。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
によって説明する。図1は、微粉固体炭素質原料供給装
置である微粉炭供給装置と、該微粉炭供給装置に微粉炭
搬送ライン37で接続されたガス化炉40と、を有して
なる石炭ガス化プラントを示している。
によって説明する。図1は、微粉固体炭素質原料供給装
置である微粉炭供給装置と、該微粉炭供給装置に微粉炭
搬送ライン37で接続されたガス化炉40と、を有して
なる石炭ガス化プラントを示している。
【0021】図示の微粉炭供給装置は、微粉固体炭素質
原料である微粉炭を収容する常圧ホッパ10と、常圧ホ
ッパ10の下方に配置され、常圧ホッパ10の底部に弁
11を介して接続されて前記常圧ホッパ10から微粉炭
を受け取るロックホッパ20と、ロックホッパ20の下
方に配置され、ロックホッパ20の底部に弁24を介し
て接続されて前記ロックホッパ20から微粉炭を受け取
る供給ホッパ30と、供給ホッパ30の底部に弁33を
介して接続された微粉固体炭素質原料取出し手段である
フィーダ34と、フィーダ34の出側に接続された搬送
手段である流路縮小部35と、供給ホッパ30内の上部
空間部と前記流路縮小部35を接続する差圧検出管38
と、差圧検出管38に介装され供給ホッパ30内の上部
空間部と前記流路縮小部35の差圧を検出、出力する差
圧検出器39と、供給ホッパ30に接続されて加圧用気
体である窒素を供給する加圧用気体供給配管である加圧
用窒素ガス配管25と、加圧用窒素ガス配管25に介装
されて窒素ガス流量を制御する流量調節手段である流量
調節弁27と、前記差圧検出器39の出力信号に基づい
て前記流量調節弁27を制御する制御手段である制御器
27と、を含んで構成されている。流路縮小部35の出
側とガス化炉40の原料供給ノズル43は、微粉炭搬送
ライン37で接続されている。
原料である微粉炭を収容する常圧ホッパ10と、常圧ホ
ッパ10の下方に配置され、常圧ホッパ10の底部に弁
11を介して接続されて前記常圧ホッパ10から微粉炭
を受け取るロックホッパ20と、ロックホッパ20の下
方に配置され、ロックホッパ20の底部に弁24を介し
て接続されて前記ロックホッパ20から微粉炭を受け取
る供給ホッパ30と、供給ホッパ30の底部に弁33を
介して接続された微粉固体炭素質原料取出し手段である
フィーダ34と、フィーダ34の出側に接続された搬送
手段である流路縮小部35と、供給ホッパ30内の上部
空間部と前記流路縮小部35を接続する差圧検出管38
と、差圧検出管38に介装され供給ホッパ30内の上部
空間部と前記流路縮小部35の差圧を検出、出力する差
圧検出器39と、供給ホッパ30に接続されて加圧用気
体である窒素を供給する加圧用気体供給配管である加圧
用窒素ガス配管25と、加圧用窒素ガス配管25に介装
されて窒素ガス流量を制御する流量調節手段である流量
調節弁27と、前記差圧検出器39の出力信号に基づい
て前記流量調節弁27を制御する制御手段である制御器
27と、を含んで構成されている。流路縮小部35の出
側とガス化炉40の原料供給ノズル43は、微粉炭搬送
ライン37で接続されている。
【0022】差圧検出管38と差圧検出器39が差圧検
出手段を構成する。
出手段を構成する。
【0023】ロックホッパ20及び供給ホッパ30に
は、収容されている微粉炭の量を検出するためのロード
セル23,31がそれぞれ設けられ、ロックホッパ20
にはさらに、加圧用の窒素ガスを供給する窒素ガス供給
配管21と、窒素ガスを抜き出す窒素ガス排出配管22
が設けられている。窒素ガス供給配管21と窒素ガス排
出配管22には、それぞれ弁21A、22Aが介装され
ている。また、、流路縮小部35にはさらに、搬送用の
窒素ガスを供給する窒素ガス供給配管36が接続されて
いる。
は、収容されている微粉炭の量を検出するためのロード
セル23,31がそれぞれ設けられ、ロックホッパ20
にはさらに、加圧用の窒素ガスを供給する窒素ガス供給
配管21と、窒素ガスを抜き出す窒素ガス排出配管22
が設けられている。窒素ガス供給配管21と窒素ガス排
出配管22には、それぞれ弁21A、22Aが介装され
ている。また、、流路縮小部35にはさらに、搬送用の
窒素ガスを供給する窒素ガス供給配管36が接続されて
いる。
【0024】制御器27は、差圧検出器39の出力に基
づき、検出される差圧((供給ホッパ30内の上部空間
部の圧力P1)−(前記流路縮小部35の圧力P2))
ΔPが予め設定された値(本実施の形態ではΔP=2×
104Paとした)となるように、流量調節弁26の開
度を制御する。すなわち、供給ホッパ30の空間部の容
積は微粉炭が弁33を経てフィーダ34に送りこまれる
につれて増大し、そのままでは、該空間部の圧力は次第
に低下する。また、空間部の容積増大の速度は、フィー
ダ34のロール回転数によって変動する。しかし、制御
器27は、供給ホッパ30内の上部空間部の圧力P
1が、供給ホッパ30の空間部の圧力の絶対値やガス化
炉の圧力に関係なく、流路縮小部35の圧力よりも所定
の圧力だけ高くなるように、供給ホッパ30に加圧用の
窒素ガスを供給する。なお、流路縮小部35の圧力P2
が低下して差圧ΔPが過大になった場合には、制御器2
7は流量調節弁26を閉するとともに、供給ホッパ30
のリリーフ弁(図には示されていない)を、所定の差圧
になるまで開放する。
づき、検出される差圧((供給ホッパ30内の上部空間
部の圧力P1)−(前記流路縮小部35の圧力P2))
ΔPが予め設定された値(本実施の形態ではΔP=2×
104Paとした)となるように、流量調節弁26の開
度を制御する。すなわち、供給ホッパ30の空間部の容
積は微粉炭が弁33を経てフィーダ34に送りこまれる
につれて増大し、そのままでは、該空間部の圧力は次第
に低下する。また、空間部の容積増大の速度は、フィー
ダ34のロール回転数によって変動する。しかし、制御
器27は、供給ホッパ30内の上部空間部の圧力P
1が、供給ホッパ30の空間部の圧力の絶対値やガス化
炉の圧力に関係なく、流路縮小部35の圧力よりも所定
の圧力だけ高くなるように、供給ホッパ30に加圧用の
窒素ガスを供給する。なお、流路縮小部35の圧力P2
が低下して差圧ΔPが過大になった場合には、制御器2
7は流量調節弁26を閉するとともに、供給ホッパ30
のリリーフ弁(図には示されていない)を、所定の差圧
になるまで開放する。
【0025】また、先に述べたように、ロックホッパ2
0から供給ホッパ30に微粉炭を移動させる際は、ロッ
クホッパ20の圧力を供給ホッパ30の空間部圧力にま
で高めてから行うが、本実施の形態では、供給ホッパ3
0の空間部圧力P1は流路縮小部35の圧力P2に応じ
て変動する。したがって、ロックホッパ20の圧力と供
給ホッパ30の空間部圧力の差圧を検出出力する差圧検
出手段を設け、ロックホッパ20を加圧する際は、この
差圧検出手段の出力に基づいて前記窒素ガス供給配管2
1の弁21Aを開閉制御するのが望ましい。
0から供給ホッパ30に微粉炭を移動させる際は、ロッ
クホッパ20の圧力を供給ホッパ30の空間部圧力にま
で高めてから行うが、本実施の形態では、供給ホッパ3
0の空間部圧力P1は流路縮小部35の圧力P2に応じ
て変動する。したがって、ロックホッパ20の圧力と供
給ホッパ30の空間部圧力の差圧を検出出力する差圧検
出手段を設け、ロックホッパ20を加圧する際は、この
差圧検出手段の出力に基づいて前記窒素ガス供給配管2
1の弁21Aを開閉制御するのが望ましい。
【0026】上述のように本実施の形態によれば、供給
ホッパ30の空間部圧力が流路縮小部35の圧力、すな
わちフィーダ34の出側圧力よりも所定の差圧だけ高く
設定されるため、この差圧が供給ホッパ30の微粉炭を
フィーダ34に押しつけるように作用する。したがっ
て、フィーダ34のロールの溝には微粉炭が単に重力に
より落下、充填されるのでなく、重力に加えて、供給ホ
ッパ30内の微粉炭に加わる前記差圧により押しこまれ
るから、溝への充填量の変動が少ない。このため、フィ
ーダ34のロータの回転数が一定ならば、微粉炭の供給
量も一定となり、供給量の変動が少なくなる。同時に、
フィーダ34のロータの回転数に対応して微粉炭の供給
量を変化させ、変化させた供給量を安定に維持できる。
ホッパ30の空間部圧力が流路縮小部35の圧力、すな
わちフィーダ34の出側圧力よりも所定の差圧だけ高く
設定されるため、この差圧が供給ホッパ30の微粉炭を
フィーダ34に押しつけるように作用する。したがっ
て、フィーダ34のロールの溝には微粉炭が単に重力に
より落下、充填されるのでなく、重力に加えて、供給ホ
ッパ30内の微粉炭に加わる前記差圧により押しこまれ
るから、溝への充填量の変動が少ない。このため、フィ
ーダ34のロータの回転数が一定ならば、微粉炭の供給
量も一定となり、供給量の変動が少なくなる。同時に、
フィーダ34のロータの回転数に対応して微粉炭の供給
量を変化させ、変化させた供給量を安定に維持できる。
【0027】酸化剤として供給される酸素、空気は気体
であり、これらの気体は供給量を必要な精度で制御する
ことが可能である。本実施の形態により、微粉炭の供給
量を安定に制御できるので、ガス化炉で生成される生成
ガスの組成、生成量も安定する。
であり、これらの気体は供給量を必要な精度で制御する
ことが可能である。本実施の形態により、微粉炭の供給
量を安定に制御できるので、ガス化炉で生成される生成
ガスの組成、生成量も安定する。
【0028】本実施の形態ではまた、ガス化炉の圧力が
一定で微粉炭供給量を変化させるとき、あるいはガス化
炉の圧力を微粉炭供給量に対応して変化させるときも、
フィーダ34の上下間には所定の差圧が維持されるか
ら、指令された微粉炭供給量を確実にガス化炉に送りこ
むことができる。
一定で微粉炭供給量を変化させるとき、あるいはガス化
炉の圧力を微粉炭供給量に対応して変化させるときも、
フィーダ34の上下間には所定の差圧が維持されるか
ら、指令された微粉炭供給量を確実にガス化炉に送りこ
むことができる。
【0029】また、微粉炭の供給量の変動が少なくなる
ので炉内の温度が大きく変化することがなく、したがっ
てガス化炉の焼損も少なくなる。結果的にガス化炉の寿
命が長くなる。
ので炉内の温度が大きく変化することがなく、したがっ
てガス化炉の焼損も少なくなる。結果的にガス化炉の寿
命が長くなる。
【0030】次に本発明の第2の実施の形態を、図3を
参照して説明する。図3に示す実施の形態が前記図1の
実施の形態と異なるのは、差圧検出管38に介装された
差圧検出器39に代えて流れに対する抵抗体(抵抗体は
管路である差圧検出管38の流路断面積を部分的に縮小
して管路内の流れにその前後で差圧を発生させるもの
で、本実施の形態ではオリフィス)29を設け、この抵
抗体前後の差圧を検出、出力する差圧検出器39を設け
た点である。差圧検出器39の出力に応じて制御器27
が動作する点は、第1の実施の形態と同じである。
参照して説明する。図3に示す実施の形態が前記図1の
実施の形態と異なるのは、差圧検出管38に介装された
差圧検出器39に代えて流れに対する抵抗体(抵抗体は
管路である差圧検出管38の流路断面積を部分的に縮小
して管路内の流れにその前後で差圧を発生させるもの
で、本実施の形態ではオリフィス)29を設け、この抵
抗体前後の差圧を検出、出力する差圧検出器39を設け
た点である。差圧検出器39の出力に応じて制御器27
が動作する点は、第1の実施の形態と同じである。
【0031】本実施の形態は次のように動作する。差圧
検出管38は供給ホッパ30の空間部と流路縮小部35
を連通しているから、供給ホッパ30の空間部と流路縮
小部35の間に圧力差があると、圧力の高いほうから、
圧力の低いほうへ窒素が流れる。この流れにより抵抗体
29の前後に生じる圧力差が差圧検出器39により検出
され、制御器27に入力される。供給ホッパ30の空間
部の圧力が流路縮小部35の圧力よりも2×104Pa
だけ高い場合に前記抵抗体29の前後に生じる圧力差Δ
P’が予め制御器27に設定されており、制御器27
は、入力される圧力差が前記圧力差ΔP’となるよう
に、流量調節弁26の開度を制御する。
検出管38は供給ホッパ30の空間部と流路縮小部35
を連通しているから、供給ホッパ30の空間部と流路縮
小部35の間に圧力差があると、圧力の高いほうから、
圧力の低いほうへ窒素が流れる。この流れにより抵抗体
29の前後に生じる圧力差が差圧検出器39により検出
され、制御器27に入力される。供給ホッパ30の空間
部の圧力が流路縮小部35の圧力よりも2×104Pa
だけ高い場合に前記抵抗体29の前後に生じる圧力差Δ
P’が予め制御器27に設定されており、制御器27
は、入力される圧力差が前記圧力差ΔP’となるよう
に、流量調節弁26の開度を制御する。
【0032】本実施の形態においては、供給ホッパ30
の空間部と流路縮小部35を差圧検出管38が連通して
いるので、供給ホッパ30の空間部の圧力が流路縮小部
35の圧力よりも高い場合には、供給ホッパ30に供給
された窒素の一部は、前記差圧検出管38を通って流路
縮小部35へ流入し、微粉炭搬送ライン37の搬送ガス
として使用される。通常の運転状態では、供給ホッパ3
0の空間部の圧力が流路縮小部35の圧力よりも2×1
04Paだけ高いから、搬送ガスの一部は、供給ホッパ
30を経て供給されることとなる。
の空間部と流路縮小部35を差圧検出管38が連通して
いるので、供給ホッパ30の空間部の圧力が流路縮小部
35の圧力よりも高い場合には、供給ホッパ30に供給
された窒素の一部は、前記差圧検出管38を通って流路
縮小部35へ流入し、微粉炭搬送ライン37の搬送ガス
として使用される。通常の運転状態では、供給ホッパ3
0の空間部の圧力が流路縮小部35の圧力よりも2×1
04Paだけ高いから、搬送ガスの一部は、供給ホッパ
30を経て供給されることとなる。
【0033】また、本実施の形態においては、供給ホッ
パ30の空間部と流路縮小部35を差圧検出管38が連
通しているので、流路縮小部35側の圧力が低下して差
圧が過大になった場合は、差圧検出管38を流れる窒素
ガスの量が増加し、差圧を設定された値に近づけるよう
に動作する。
パ30の空間部と流路縮小部35を差圧検出管38が連
通しているので、流路縮小部35側の圧力が低下して差
圧が過大になった場合は、差圧検出管38を流れる窒素
ガスの量が増加し、差圧を設定された値に近づけるよう
に動作する。
【0034】本実施の形態においても、供給ホッパ30
の空間部の圧力が流路縮小部35の圧力よりも所定の値
だけ高い圧力に維持され、前記第1の実施の形態と同様
な効果が得られる。
の空間部の圧力が流路縮小部35の圧力よりも所定の値
だけ高い圧力に維持され、前記第1の実施の形態と同様
な効果が得られる。
【0035】微粉炭を微粉炭搬送ライン37を用いて気
流搬送している場合、微粉炭搬送ライン37には、気体
だけが流れている場合に比べて数十倍の圧力損失が生じ
る。つまり、本実施の形態の運転中は、供給ホッパ30
の圧力は、ガス化炉の圧力に微粉炭搬送ライン37の圧
力損失と前記差圧(2×104Pa)を加えた大きさと
なっている。したがって、微粉炭の供給を停止して供給
ホッパ30を減圧する場合、前記第1の実施の形態では
図示されていないリリーフ弁を開放して減圧するが、本
実施の形態の場合は、供給ホッパ30内の窒素は差圧検
出管38、流路縮小部35、微粉炭搬送ライン37を経
てガス化炉へ流入し、供給ホッパ30は安全に、かつそ
のための制御系を設けることなく、減圧される。
流搬送している場合、微粉炭搬送ライン37には、気体
だけが流れている場合に比べて数十倍の圧力損失が生じ
る。つまり、本実施の形態の運転中は、供給ホッパ30
の圧力は、ガス化炉の圧力に微粉炭搬送ライン37の圧
力損失と前記差圧(2×104Pa)を加えた大きさと
なっている。したがって、微粉炭の供給を停止して供給
ホッパ30を減圧する場合、前記第1の実施の形態では
図示されていないリリーフ弁を開放して減圧するが、本
実施の形態の場合は、供給ホッパ30内の窒素は差圧検
出管38、流路縮小部35、微粉炭搬送ライン37を経
てガス化炉へ流入し、供給ホッパ30は安全に、かつそ
のための制御系を設けることなく、減圧される。
【0036】なお、上記第1、第2の実施の形態におい
て、供給ホッパ30の空間部圧力を流路縮小部35の圧
力よりも予め設定された圧力(例えば2×104Pa)
だけ高く維持する旨説明したが、実際の制御において
は、前記設定された圧力の上側あるいは下側あるいはそ
の双方に許容範囲を設定し、その許容範囲に収まるよう
に制御すればよい。
て、供給ホッパ30の空間部圧力を流路縮小部35の圧
力よりも予め設定された圧力(例えば2×104Pa)
だけ高く維持する旨説明したが、実際の制御において
は、前記設定された圧力の上側あるいは下側あるいはそ
の双方に許容範囲を設定し、その許容範囲に収まるよう
に制御すればよい。
【0037】上記第1、第2の実施の形態においては、
搬送ガス、ホッパの加圧用ガスの双方に窒素ガスを用い
たが、窒素ガスに限らず、不活性ガスであればよい。
搬送ガス、ホッパの加圧用ガスの双方に窒素ガスを用い
たが、窒素ガスに限らず、不活性ガスであればよい。
【0038】また、上記第1、第2の実施の形態におい
ては、石炭ガス化プラントに微粉炭を供給する場合の本
発明の適用例について述べたが、本発明は微粉炭に限ら
ず、加圧されたホッパ内の微粉固体炭素質原料を気流搬
送により、搬送量を制御しつつ搬送する場合に適用して
同様の効果が得られることは云うまでもない。
ては、石炭ガス化プラントに微粉炭を供給する場合の本
発明の適用例について述べたが、本発明は微粉炭に限ら
ず、加圧されたホッパ内の微粉固体炭素質原料を気流搬
送により、搬送量を制御しつつ搬送する場合に適用して
同様の効果が得られることは云うまでもない。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、微粉炭に代表される固
体炭素質原料を加圧された供給ホッパからガス化炉に供
給する際、供給量の変動をすくなくすることができるの
で、炉内温度、ガス化反応が安定し、生成ガスの組成や
生成量が安定する。また、炉内温度が安定するため、炉
壁の損傷も少なくなる。
体炭素質原料を加圧された供給ホッパからガス化炉に供
給する際、供給量の変動をすくなくすることができるの
で、炉内温度、ガス化反応が安定し、生成ガスの組成や
生成量が安定する。また、炉内温度が安定するため、炉
壁の損傷も少なくなる。
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す石炭ガス化プ
ラントの系統構成図である。
ラントの系統構成図である。
【図2】従来技術の例を示す石炭ガス化プラントの系統
構成図である。
構成図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す石炭ガス化プ
ラントの系統構成図である。
ラントの系統構成図である。
1 微粉炭 10 常圧ホッパ 11 弁 20 ロックホッパ 21 窒素ガス供給配管 21A 弁 22 窒素ガス排出配管 22A 弁 23 ロードセル 24 弁 25 加圧用窒素ガス配管 26 流量調節弁 27 制御器 29 抵抗体(オリフィス) 30 供給ホッパ 31 ロードセル 32 均圧管 33 弁 34 フィーダ 35 流路縮小部 36 窒素ガス 37 微粉炭搬送ライン 38 差圧検出管 39 差圧検出器 40 ガス化炉 41 ガス化部 42 熱回収部 43 原料供給ノズル 44 酸化剤 45 冷却水入口 46 冷却水出口 47 生成ガス搬送ライン 50 スラグ 51 冷却水 52 弁 53 スラグ排出ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 直美 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 竹田 誠 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 上田 俊之 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内 Fターム(参考) 3F047 AA15 AB02 CA02 CA09
Claims (3)
- 【請求項1】 微粉固体炭素質原料を収容する加圧され
た供給ホッパと、このホッパの底部に接続されて前記供
給ホッパ内の前記微粉固体炭素質原料を取出す微粉固体
炭素質原料取出し手段と、該微粉固体炭素質原料取出し
手段の出側に接続されて取出された微粉固体炭素質原料
を気流搬送する搬送手段と、を有してなる微粉固体炭素
質原料供給装置において、前記供給ホッパの空間部圧力
を、前記微粉固体炭素質原料取出し手段の出側の搬送手
段の圧力よりも、予め定められた値だけ高く維持する圧
力維持手段を有してなることを特徴とする微粉固体炭素
質原料供給装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の微粉固体炭素質原料供給
装置において、前記圧力維持手段が、前記供給ホッパの
空間部に接続されて該供給ホッパに加圧用気体を供給す
る加圧用気体供給配管と、該加圧用気体供給配管に介装
されて該配管内の流体流量を制御する流量調節手段と、
前記供給ホッパの空間部圧力と前記微粉固体炭素質原料
取出し手段の出側の搬送手段の圧力の差圧を検出する差
圧検出手段と、差圧検出手段の出力を入力として前記流
量調節手段を制御する制御手段と、を含んで構成されて
いることを特徴とする微粉固体炭素質原料供給装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の微粉固体炭素質原料供給
装置において、差圧検出手段が、前記供給ホッパの空間
部と前記微粉固体炭素質原料取出し手段の出側の搬送手
段を連通する管路と、該管路に介装されて流路断面積を
部分的に縮小する抵抗体と、該抵抗体前後の圧力差を検
出、出力する差圧検出器と、を含んで構成されているこ
とを特徴とする微粉固体炭素質原料供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000034774A JP2001226682A (ja) | 2000-02-14 | 2000-02-14 | 微粉固体炭素質原料供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000034774A JP2001226682A (ja) | 2000-02-14 | 2000-02-14 | 微粉固体炭素質原料供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001226682A true JP2001226682A (ja) | 2001-08-21 |
Family
ID=18559065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000034774A Pending JP2001226682A (ja) | 2000-02-14 | 2000-02-14 | 微粉固体炭素質原料供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001226682A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100450901C (zh) * | 2005-07-11 | 2009-01-14 | 西安热工研究院有限公司 | 一种多支路出料的干煤粉加压密相输送装置 |
CN101475098B (zh) * | 2008-12-17 | 2011-07-20 | 阳谷祥光铜业有限公司 | 一种高温烟尘正压输送处理工艺及其专用设备 |
CN102698654A (zh) * | 2012-05-08 | 2012-10-03 | 北京航天动力研究所 | 一种给配料系统 |
JP2012188540A (ja) * | 2011-03-10 | 2012-10-04 | Nippon Steel Engineering Co Ltd | 石炭ガス化システムおよび石炭ガス化方法 |
CN103113925A (zh) * | 2013-02-20 | 2013-05-22 | 上海锅炉厂有限公司 | 一种干煤粉加压气化的粉煤加压密相输送装置和方法 |
KR101845863B1 (ko) * | 2017-09-29 | 2018-04-05 | 청우에이스(주) | 가스화 장치의 제어시스템 |
CN110040518A (zh) * | 2019-05-08 | 2019-07-23 | 宁夏神耀科技有限责任公司 | 超临界二氧化碳输送固体原料的系统及其输送方法 |
CN115285999A (zh) * | 2022-07-28 | 2022-11-04 | 江苏中能硅业科技发展有限公司 | 一种用于三氯氢硅生产的自动推料系统和推料方法 |
-
2000
- 2000-02-14 JP JP2000034774A patent/JP2001226682A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012188540A (ja) * | 2011-03-10 | 2012-10-04 | Nippon Steel Engineering Co Ltd | 石炭ガス化システムおよび石炭ガス化方法 |
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CN103113925A (zh) * | 2013-02-20 | 2013-05-22 | 上海锅炉厂有限公司 | 一种干煤粉加压气化的粉煤加压密相输送装置和方法 |
CN103113925B (zh) * | 2013-02-20 | 2014-07-09 | 上海锅炉厂有限公司 | 一种干煤粉加压气化的粉煤加压密相输送装置和方法 |
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CN115285999B (zh) * | 2022-07-28 | 2024-01-30 | 江苏中能硅业科技发展有限公司 | 一种用于三氯氢硅生产的自动推料系统和推料方法 |
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