JP2017109378A - 転写装置および転写方法 - Google Patents

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一樹 梶野
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Kazuhiro Shoji
和大 正司
増市 幹雄
Mikio Masuichi
幹雄 増市
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Abstract

【課題】ローラ部材が均一かつ安定した押圧力で板状体を押圧することのできる技術を提供する。【解決手段】ブランケットBLに当接して基板SBに押し付ける転写ローラ431は、その両端部で1対の支持部430により回転自在に支持される。転写ローラ431の回転軸を支持する支持アングル4334は、直動ガイド4332,4333により昇降自在に支持され、付勢部434により上向きに付勢されている。付勢力による支持アングル4334の変位はストッパー部材435により所定高さで抑止されており、転写ローラ431が下方からブランケットBLに接近するときの転写ローラ431の姿勢(回転軸の傾き)が管理される。ブランケットBLが基板SBに押し付けられるとストッパー部材435による抑止は解除され、付勢力によりブランケットBLに一定の押圧力が印加される。【選択図】図9

Description

この発明は、2つの板状体を当接させて、一方の板状体から他方の板状体に被転写物を転写する転写技術に関するものである。
ガラス基板や半導体基板などの板状体にパターンや薄膜を形成する技術として、2つの板状体を互いに当接させて、一方の板状体の主面に担持されたパターンや薄膜等の被転写物を他方の板状体に転写するものがある。その1つの方法は、被転写物を挟んで近接対向配置された2つの板状体のうち一方をローラ等で押圧して、2つの板状体を密着させて被転写物を転写するというものである(例えば、特許文献1参照)。この技術では、両端を回転自在に支持されたローラ部材を板状体に押し当てながら板状体に沿ってローラ部材を走行させることで、板状体間に押圧力を作用させて密着させる。
このような転写技術は印刷技術に類似するものであり、印刷技術の技術思想を応用することが可能なケースも多い。例えば、上記した従来技術においてローラによる押圧力を適正値に制御するために、特許文献2に記載された印刷技術を適用することが考えられる。特許文献2に記載された技術では、印刷用の版とブランケットロールとを適切な接触圧力で当接させるために、水平な版テーブルに対しブランケットロールが昇降自在に設けられ、ブランケットロールが版テーブル側に向けて付勢されている。そして、ブランケットロールが版の端部の余白部分に比較的低い接触圧力で当接してから圧力の検出およびブランケットロールの高さ調整が行われて、ブランケットロールが版の印刷パターン領域と当接する際の圧力が制御される。
この技術では、ブランケットロールが版方向に付勢されているため、版表面にうねりがある場合にもブランケットロールがこれに追従して上下動することで、押圧力の変動を抑制することが可能である。このような機能は、特許文献1に記載の転写技術においても有効なものになると予想される。
特開2014−184716号公報 特開2010−280085号公報
ところで、例えば電子デバイスの製造を目的とした転写技術では、求められる転写位置精度は一般的に印刷技術における精度よりも高い。そのため、単に印刷技術をそのまま転用することが適切でない場合がある。例えば、本願出願人が先に開示した特許文献1に記載の転写技術においては、2つの板状体が最初に当接した時の位置ずれが全体の転写位置精度に大きく影響することがわかっている。また、不均一な押圧に起因する転写不良や位置ずれを防止するために、ローラ部材が板状体に最初に当接する際のローラ部材と板状体との平行度を保つ必要があることがわかっている。これらの目的に対して、上記のように2つの物体を当接させてから事後的に圧力を調整する技術は必ずしも適切なものと言えない。
このように、特許文献1に記載されたような2つの板状体を密着させてローラ部材により押圧する転写技術において、転写性能をより向上させるためにローラ部材による板状体の押圧をより均一にかつより安定に行いたいというニーズがあるが、これに応えることのできる技術は十分に確立されていないという問題がある。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、ローラ部材による押圧で2つの板状体を当接させる転写装置および転写方法において、ローラ部材が均一かつ安定した押圧力で板状体を押圧することのできる技術を提供することを目的とする。
この発明にかかる転写装置の一の態様は、上記目的を達成するため、第1板状体を、下面が開放された状態で、かつ水平姿勢で保持する第1保持手段と、第2板状体の周縁部を保持して、前記第2板状体の上面が前記第1板状体の下面と近接対向し、かつ前記第2板状体の下面のうち上面側が前記第1板状体と対向する下面中央部が開放された状態で、前記第2板状体を保持する第2保持手段と、前記第2板状体の前記下面中央部を押し上げて、前記第2板状体を前記第1板状体に押し付ける押圧手段とを備えている。
ここで、前記押圧手段は、前記第2板状体の下面に沿った軸方向に延設されたローラ部材と、前記ローラ部材の軸方向における両端部の各々を支持する1対の支持部が設けられた昇降部材と、前記昇降部材を昇降させて、前記ローラ部材の上端が前記第2板状体に当接して前記第2板状体を前記第1板状体に押し付ける押圧位置と、前記ローラ部材が前記第2板状体から離間した離間位置との間で前記ローラ部材を移動させる昇降機構と、前記昇降部材を前記ローラ部材の回転軸と垂直かつ前記第2板状体の下面に平行な走行方向に移動させる走行機構とを有している。
そして、前記支持部の各々は、前記ローラ部材の一端部を回転自在に支持する軸受機構と、前記軸受機構を前記第2板状体に向かう方向へ付勢する付勢機構と、前記ローラ部材が前記第2板状体から離間しているときに前記軸受機構に当接して、前記付勢機構による付勢力に抗して前記軸受機構を所定の抑止位置に抑止するストッパー部材とを有する。
このように構成された発明では、ローラ部材の両端部に対応してそれぞれ設けられた1対の支持部により、ローラ部材が第2板状体側へ付勢された状態で第2板状体に押し当てられる。そのため、例えば第1板状体、第2板状体、第1保持手段および第2保持手段等の加工精度上の原因により第2板状体の下面がうねりを有する場合でも、ローラ部材がこれに追従して動くことにより、第2板状体に対して安定した押圧を行うことができる。なお、「第2板状体の下面中央部」とは、第2板状体のうち第2保持手段により保持される周縁部を除きこれよりも中央側の比較的広い部分の下面を意味しており、例えば外形上の幾何学中心や重心あるいはその近傍の限定的な領域を指す概念ではない。
一方、このように付勢力が与えられた状態で支持されるローラ部材が第2板状体から離間しているときに適切な姿勢管理がなされていなければ、ローラ部材と第2板状体との間の平行度が保証されない。平行度が保たれない状態からローラ部材が第2板状体に当接すると、軸方向におけるローラ部材の上端両端部のうちより第2部材に近い側にある一方端部が他方端部よりも先に第2部材に当接し、均一な当接が得られない。このような不均一な当接状態でローラ部材が第2板状体を押し上げることにより、第2板状体の局所的な変形や位置ずれが生じるおそれがある。
そこで、本発明では、付勢されることで第2板状体側に変位しようとするローラ部材の軸受機構にストッパー部材が当接することで、軸受機構が抑止位置を超えて第2板状体側まで変位することが防止される。これにより、第2板状体から離間した状態のローラ部材の姿勢、より具体的にはその上端位置を管理することが可能となる。このため、第2板状体に当接する前のローラ部材の姿勢を管理して、第2板状体との平行度を保った状態で第2板状体に当接させることができる。その結果、第2板状体への押圧力はローラ部材の軸方向において均一となり、第2板状体の局所的な変形や位置ずれが抑えることができる。
このように、本発明によれば、第2板状体に向かう方向へ付勢され、しかも、第2板状体から離間した状態での姿勢が管理されたローラ部材が第2板状体に当接して第1板状体に押し付けることにより、第1板状体と第2板状体との間に安定した押圧力を作用させることが可能である。特にローラ部材が第2板状体と当接する初期段階で押圧力を軸方向に均一にすることができるので、不均一な押圧に起因する第2板状体の局所的な変形や位置ずれを防止することが可能である。
また、この発明の他の態様は、第1板状体と第2板状体とを密着させて、一方に担持された被転写物を他方に転写する転写方法であって、上記目的を達成するため、前記第1板状体と前記第2板状体とを、前記被転写物を挟んで互いに近接対向させて水平姿勢に支持する支持工程と、1対の支持部により両端部のそれぞれが回転自在に支持されかつ前記第2板状体に向かう方向へ付勢されたローラ部材が、前記第2板状体の下面側から前記第2板状体に接近し前記第2板状体の下面に当接する当接開始工程と、前記ローラ部材が、前記第2板状体を前記第1板状体に押し付けながら前記ローラ部材の回転軸と垂直かつ前記第2板状体の下面に平行な走行方向に走行する転写工程とを備え、前記当接開始工程では、前記支持部に設けられ前記ローラ部材に印加される付勢力に抗して前記ローラ部材の変位を抑止するストッパー部材により、前記ローラ部材が前記第2板状体に当接する時の前記ローラ部材の上端を前記第2板状体の下面と平行にする。
このように構成された発明では、上記した転写装置の発明と同様に、1対の支持部により第2板状体に向かう方向へ付勢されたローラ部材が第2板状体の下面に当接する。このため、第2板状体の下面にうねりがあったとしてもローラ部材が追従し、第1板状体と第2板状体との間に安定した押圧力を作用させることが可能である。そして、第2板状体から離間しているローラ部材に対してはストッパー部材による抑止で姿勢管理がなされているので、ローラ部材の上端を第2板状体の下面と平行にした状態でローラ部材を第2板状体に当接させることができる。このため、特にローラ部材が第2板状体と当接する初期段階で押圧力を軸方向に均一にして、不均一な押圧に起因する第2板状体の局所的な変形や位置ずれを防止することが可能である。
上記のように、本発明によれば、第2板状体に向かう方向へ付勢され、しかも、第2板状体から離間した状態での姿勢が管理されたローラ部材が第2板状体に当接して第1板状体に押し付けることにより、第1板状体と第2板状体との間に安定した押圧力を作用させることができる。
この発明にかかる転写装置の一実施形態を模式的に示す側面図である。 この転写装置の主要部の構成を示す図である。 転写ローラブロックの構成を示す斜視図である。 転写ローラブロックの構成を示す正面図である。 転写ローラブロックの構成を示す側面図である。 この転写装置による転写処理を示すフローチャートである。 転写処理の過程における各部の位置を模式的に示す図である。 転写ローラがブランケットに当接するまでの動作を示す図である。 転写ローラがブランケットを基板に押し付けた状態を示す図である。 各部の動作を示すタイミングチャートである。 アライメント調整前後における各部の位置関係を示す図である。 下ステージ上でのブランケットの撓みの状態を例示する図である。
図1はこの発明にかかる転写装置の一実施形態を模式的に示す側面図である。また、図2はこの転写装置の主要部の構成を示す図である。各図における方向を統一的に示すために、図1に示すようにXYZ直交座標軸を設定する。ここでXY平面が水平面を表す。また、Z軸が鉛直軸を表しており、より詳しくは(−Z)方向が鉛直下向き方向を表している。
この転写装置1は、メインフレーム10に上ステージブロック2、下ステージブロック3、転写ローラブロック4、ローラ走行駆動部5、支持ハンドユニット6およびアライメント部7が配置された構造を有している。また、転写装置1は上記以外に、予め記憶された処理プログラムに従い装置各部を制御して所定の動作を実行する制御ユニット9を有している。
最初に装置1の全体構成を説明する。なお、上ステージブロック2および下ステージブロック3の構成は、例えば前記した特許文献1(特開2014−184716号公報)に記載された対応する構成を部分的に改変したものに相当している。そこで、これらのブロックの構成についての基本的な説明を省略する。
転写装置1は、下ステージブロック3により保持されたブランケットBLと、上ステージブロック2により保持された版PPまたは基板SBとを互いに当接させることでパターン形成を行う装置である。この装置1によるパターン形成プロセスは、より具体的には以下の通りである。まず、パターン形成材料が一様に塗布されたブランケットBLに対して、形成すべきパターンに対応して作成された版PPが当接することにより、ブランケットBLに担持された塗布層がパターニングされる(パターニング処理)。そして、こうしてパターニングされたブランケットBLと基板SBとが当接することで、ブランケットBLに担持されたパターンが基板SBに転写される(転写処理)。これにより、基板SBに所望のパターンが形成される。
このように、この転写装置1は基板SBに所定のパターンを形成するパターン形成プロセスにおけるパターニング処理および転写処理の両方に使用することが可能であるが、これらの処理の一方のみを受け持つ態様で用いられてもよい。また、ブランケットBLに担持された薄膜を基板SBに転写する目的にも使用可能である。以下、ブランケットBL表面に形成されたパターンまたは薄膜を基板SBに転写する転写処理を前提として装置の構成および動作について説明するが、基板SBを版PPに読み換えることにより、パターニング処理における動作も説明される。
上ステージブロック2は、下面が平坦な基板保持面21aとなった上ステージ21を備えている。上ステージ21は、Y方向に延びる梁部材22の下部に取り付けられて、梁部材22により基板保持面21aが水平姿勢となるように保持されている。梁部材22は、Y方向に離隔して配置された1対のステージ昇降機構23,23により鉛直方向(Z方向)に昇降自在に保持されている。これにより、上ステージ21はZ方向に移動可能となっている。
この実施形態では、ステージ昇降機構23の一例としてボールねじ機構が用いられるが、これに限定されるものではない。ステージ昇降機構23は、支持部材231,232によりメインフレーム10に対し回転自在に支持されたボールねじ233と、これを回転させるモータ234と、ボールねじ233に取り付けられたナット部235とを備えている。ボールねじ233とモータ234とはカップリング236を介して連結されている。モータ234は制御ユニット9に設けられたステージ昇降制御部91に接続され、ステージ昇降制御部91からの制御信号に応じてモータ234が回転することで上ステージ21が昇降する。
図には現れないが、上ステージ21の下面(基板保持面)21aには吸着溝または吸着孔が設けられており、制御ユニット9に設けられた吸着制御部92に接続される。必要に応じて、吸着制御部92から負圧が吸着溝または吸着孔に供給される。これにより、上ステージ21は、基板保持面21aに当接する基板SBの上面を吸着保持することができる。基板保持面21aの平面サイズは保持すべき基板SBのサイズより少し小さく形成されている。
このように構成された上ステージブロック2により、基板SBが水平姿勢に保持される。基板SBは、パターンまたは薄膜が転写されるべき被転写面が下向きとなるように装置1に搬入され、上ステージ21により吸着保持される。また、ステージ昇降機構23が上ステージ21を昇降させることにより、次に説明する下ステージに保持されるブランケットBLと基板SBとの間のギャップが規定の値に調整される。
下ステージブロック3は、上ステージ21の下方に配置され、中央部に開口部311が設けられ上面が平坦かつ水平なブランケット保持面31aとなった下ステージ31を備えている。下ステージ31は複数の支柱32により支持されている。下ステージ31の平面サイズは保持すべきブランケットBLのサイズより大きく、また開口部311の開口サイズは基板SBの平面サイズより大きい。これにより、ブランケットBLはその周縁部のみが下ステージ31に当接し、周縁部を除く中央部は下面が開放された状態で、下ステージ31に保持される。下ステージ31の上面(ブランケット保持面)31aのうちブランケットBLと当接する領域に、吸着溝312が設けられている。吸着溝312は制御ユニット9の吸着制御部92に接続され、吸着制御部92から負圧が必要に応じて供給される。これにより、ブランケットBLが下ステージ31上に吸着保持される。ブランケットBLは、基板SBに転写すべきパターンまたは薄膜を担持する担持面を上向きにして水平姿勢に保持される。
下ステージ31を保持する支柱32は、アライメントステージ36上に取り付けられた着脱ステージ37に固定されている。アライメントステージ36および着脱ステージ37のそれぞれは、中央に開口を有する金属平板であり、着脱ステージ37はアライメントステージ36よりも一回り小さい外形サイズを有する。着脱ステージ37は、図示を省略するねじ等の固結手段によりアライメントステージ36の上面に固定され、アライメントステージ36と一体化されている。必要に応じ固定を解除することで、着脱ステージ37およびこれに取り付けられた部品を一体的にアライメントステージ36から取り外すことが可能である。
アライメントステージ36は、アライメント部7を構成する複数のアライメント機構71を介してメインフレーム10に取り付けられている。アライメント機構71は、例えばクロスローラベアリング機構を有し、制御ユニット9に設けられたアライメント制御部96からの制御信号に応じてアライメントステージ36を水平方向(XY方向)およびZ軸周りのθ方向に移動させる。アライメント機構71によりアライメントステージ36が移動されるとき、着脱ステージ37およびこれに取り付けられた下ステージ31等の部品もアライメントステージ36と一体的に移動する。これにより、下ステージ31が水平面(XY平面)内で移動し、上ステージ21に保持された基板SBと下ステージ31に保持されたブランケットBLとの水平方向における相対位置が最適化される。
アライメント部7は複数のカメラ72を備えている。各カメラ72は、アライメントステージ36および着脱ステージ37の開口に臨んで撮像方向を上向きにしてメインフレーム10に取り付けられている。カメラ72は、基板SBおよびブランケットBLのそれぞれに設けられたアライメントマークをブランケットBLを介して撮像し、両アライメントマークを含んだ画像を作成する。アライメント制御部96は、撮像された画像に含まれるアライメントマークの位置から基板SBとブランケットBLとの間の位置ずれ量を検出し、それに応じてアライメント機構71を作動させることで、基板SBとブランケットBLとの間の位置合わせを行う。基板SBおよびブランケットBLそれぞれに複数設けられたアライメントマークを複数のカメラ72で撮像してアライメントを行うことで、高精度な位置合わせが可能となる。
また、メインフレーム10には、支持ハンドユニット6が取り付けられている。支持ハンドユニット6は、下ステージ31の開口部311に臨んでY方向に沿って順に設けられた複数本(ここでは一例として3本)の昇降ハンド61と、これらの昇降ハンドを一体的に支持する支持フレーム62とを備えている。各昇降ハンド61は、X方向を長手方向として延設された棒状部材であり、互いに同一の形状を有している。各昇降ハンド61の上面は平滑に仕上げられており、また上面の高さ(鉛直方向位置)が複数の昇降ハンド61間で互いに同一となるように、支持フレーム62に取り付けられている。
支持フレーム62の下部は下向きに延びる脚部621となっており、脚部621はハンド昇降駆動部63により昇降自在に支持されている。この例ではハンド昇降駆動部63は直動ガイドであり、メインフレーム10に固定されたガイドレール631に対し昇降自在に取り付けられたスライダ632に脚部621が固定されている。スライダ632は、制御ユニット9に設けられたハンド昇降制御部97により駆動制御されており、ハンド昇降制御部97からの制御信号に応じて昇降することで、各昇降ハンド61の鉛直方向位置を一括して変化させることができる。なお、ハンド昇降駆動部63としては直線運動を実現する各種の駆動機構を用いることができ、例えばボールねじ機構が用いられてもよい。
各昇降ハンド61は、その上面が下ステージ31の基板保持面31aと同一平面となる位置に位置決めされることで、下面が開放された状態で下ステージ31に保持されるブランケットBLの中央部下面を補助的に支持する。これにより、ブランケットBLの撓みを抑えて水平かつ平坦に支持することができる。また必要に応じて下方に退避することで、次に説明する転写ローラの走行との干渉を回避する。
転写ローラブロック4は、ローラユニット43およびリフタユニット44を備えており、これらのユニット43,44はプレート部材45の上面に取り付けられている。プレート部材45は、ローラ走行駆動部5を介して着脱ステージ37に取り付けられている。ローラ走行駆動部5は、下ステージ31の(+X)側端部の下方で着脱ステージ37に固定されY方向に延びるガイドレール51と、ガイドレール51に沿って設けられたボールねじ機構52とを備え、ボールねじ機構52のナット部525によりプレート部材45の(+X)側端部が支持されている。また、図2に示すように、下ステージ31の(−X)側端部の下方にもガイドレール53が着脱ステージ37上に設けられており、ガイドレール53に取り付けられたスライダ531(図3参照)により、プレート部材45の(−X)側端部が支持されている。
転写ローラブロック4を支持するローラ走行駆動部5では、ガイドレール51に沿ってボールねじ機構52が設けられている。より具体的には、ガイドレール51の両端近傍に設けられた支持部材521,522によりボールねじ523が支持されており、ボールねじ523はカップリング526を介してモータ524により回転される。ボールねじ523にはナット部525が取り付けられている。モータ524が回転することにより、ナット部525がガイドレール51に沿ってY方向に水平移動する。これに伴い、ナット部525により支持されたプレート部材45を含む転写ローラブロック4がY方向に水平移動する。
なお、図1では各部を見やすくするために、カメラ72およびハンド昇降駆動部63の上端部がガイドレール51よりも下方に現れている。しかしながら、実際の装置においては、これらは図1に破線で示されるプレート部材45の下面位置よりも下方であれば問題ない。
図3は転写ローラブロックの構成を示す斜視図である。また、図4および図5はそれぞれ転写ローラブロックの構成を示す正面図および側面図である。なお、図4および図5においては、構成および動作を見やすくするために一部の部材の記載を省略している。転写ローラブロック4は、ガイドレール51,53により水平姿勢かつY方向に移動自在に支持されたプレート部材45にリフタユニット44が取り付けられ、リフタユニット44によりローラユニット43が支持された構造を有している。プレート部材45は、図3に示すように略T字形状の平板状部材である。
転写ローラブロック4に設けられたローラユニット43は、X方向を長手方向とするローラ形状に形成された転写ローラ431を備えている。転写ローラ431は円筒または円柱形状の芯金の表面に弾性体、例えばゴム素材による表面層が設けられたものであり、X方向における転写ローラ431の長さは基板SBのX方向長さと同じまたはこれよりも長い。
転写ローラ431は、上面がX方向を長手方向とする水平な平坦面となった昇降部材432のX方向両端部に設けられた1対の支持部430,430により回転自在に支持されている。両支持部430はYZ平面に対し対称な形状を有しているが、その構造は同一である。支持部430のそれぞれは、軸受部433、付勢部434およびストッパー部材435を備えている。
軸受部433は、昇降部材432に立設された柱部材4331と、柱部材4331に鉛直方向に設けられたガイドレール4332およびこれに係合するスライダ4333を含む直動ガイドと、スライダ4333に固定された支持アングル4334と、支持アングル4334に取り付けられた自動調心ベアリング4335とを備えている。自動調心ベアリング4335が転写ローラ431の回転軸を回転自在に支持する。支持アングル4334は直動ガイドのスライダ4333に取り付けられているため、直動ガイドの可動範囲内で上下動自在となっている。
支持アングル4334と昇降部材432との間に、支持アングル4334を上向きに付勢する付勢部434が設けられている。付勢部434としては、例えばエアシリンダを用いることができる。エアシリンダは制御ユニット9に設けられた押圧制御部93と接続されており、押圧制御部93により設定された付勢力を支持アングル4334に付与する。この上向きの付勢力を受けて支持アングル4334は上方へ変位するが、その変位はストッパー部材435により規制されている。
すなわち、柱部材4331の上部に取り付けられたプレート4336に設けられたねじ穴に、ストッパー部材435としての調整ねじが装着されており、ストッパー部材435の下端が支持アングル4334の上面に当接することで、支持アングル4334の上方への変位が規制される。ストッパー部材435は、直動ガイドの可動範囲内かつ付勢部434により昇降可能な範囲内で、付勢部434からの付勢力に抗して支持アングル4334の変位を規制する。したがって、支持アングル4334は、付勢部434から上向きの付勢力が印加され、かつストッパー部材435に突き当てられることによりそれ以上の上方への変位が抑止された状態で、一定位置に留まっている。このときの支持アングル4334の昇降部材432に対する位置(Z方向位置)を以下では「抑止位置」と称することとする。ストッパー部材435は調整ねじであり、プレート4336への調整ねじのねじ込み量を加減することで抑止位置を変更調整することが可能である。この調整は転写ローラ431の両端部で独立して行うことができる。
なお、付勢部434としては上記したエアシリンダ以外に、例えばバネや弾性樹脂などの弾性体を用いたもの、磁気的な反発力を利用したものなどを用いることが可能である。エアシリンダを用いた場合、付勢力を自由に変更することができるという点において有利である。また、ストッパー部材435としての調整ねじの下端が直接支持アングル4334の上面に当接する構成に代えて、両者の間に何らかの部材が介在してもよい。
このように、昇降部材432の両端部でそれぞれ抑止位置に位置決めされた支持アングル4334に設けられた自動調心ベアリング4335により、転写ローラ431の両端部が回転自在に支持される。2つの支持アングル4334,4334の抑止位置が個別に調整であるため、転写ローラ431の回転軸の方向としては、X軸に平行な方向だけでなく、X軸に対しXZ平面内で少し傾いた方向に設定することも可能である。支持アングル4334は直動ガイドにより上下動するのみであるが、自動調心ベアリング4335により転写ローラ431を支持することで、回転軸が傾いた状態でも転写ローラ431の回転が阻害されることが防止される。
上記のように構成されたローラユニット43は、プレート部材45に設けられたリフタユニット44により昇降自在に支持されている。具体的には、リフタユニット44は、X方向に位置を異ならせてプレート部材45から上向きに延設された1対の柱部材441,441を備えている。柱部材441の各々には、鉛直方向を可動方向とする直動ガイドが取り付けられている。すなわち、柱部材441に対し直動ガイドのガイドレール442が鉛直方向に取り付けられ、ガイドレール442に対し昇降自在に係合するスライダ443がローラユニット43の昇降部材432に固定されている。したがって、昇降部材432は上面を水平姿勢に維持したまま鉛直方向に昇降可能となっている。
また、リフタユニット44は、2つの柱部材441の間に配置されたカム部材444と、カム部材444を回転させるモータ445とを備えている。カム部材444の回転軸はY方向と平行な水平方向に延びており、プレート部材45に設けられた軸受部材451,452により回転自在に支持されるとともに、カップリング446を介してモータ445に接続されている。モータ445はプレート部材45に固定され、また制御ユニット9のローラ昇降制御部94に接続されている。
カム部材444の上端部は、カム部材444の回転軸の上方でローラユニット43の昇降部材432に回転自在に取り付けられたカムフォロア436に当接しており、カム部材444の回転軸から上端部までの長さが昇降部材432とプレート部材45との間隔を規定している。モータ445がカム部材444を回転させることにより、昇降部材432とプレート部材45との間隔が変化する。すなわち、カム部材444は、モータ445の回転運動を昇降部材432の昇降運動に変換する機能を有する。
図4(a)および図5(a)に示すように、カム部材444の回転により、カム部材444の半径が比較的大きい部位が上方に位置し回転軸から上端部までの長さが比較的長い状態であるとき、プレート部材45に対し昇降部材432が大きく上方に持ち上げられた状態となる。一方、図4(b)および図5(b)に示すように、カム部材444の半径が比較的小さい部位が上方に位置し回転軸から上端部までの長さが比較的短い状態であるとき、プレート部材45と昇降部材432との間隔がより小さくなる。図5においては、カム部材444の回転により昇降するローラユニット43にドットを付すことで動きをわかりやすくしている。
このように、カム部材444の回転角度によってプレート部材45に対する昇降部材432の高さが変化し、これにより転写ローラ431の高さを変化させることができる。カム部材444を挟むように設けられた1対の直動ガイド(ガイドレール442、スライダ443)で昇降部材432を支持することにより、転写ローラ431の回転軸の角度を維持したまま上下方向に平行移動させることができる。
後述するように、例えば図5(a)に示す転写ローラ431が上方に持ち上げられた状態では、転写ローラ431の上端が下ステージ31に保持されるブランケットBLの下面に当接する。この状態では、付勢部434から支持アングル4334に付与される付勢力により転写ローラ431がブランケットBLの下面に押し付けられ、転写ローラ431はブランケットBLを上方へ押し上げて基板SBに押し付けることになる。そこで、このときの転写ローラ431のZ方向位置を「押圧位置」と称することとする。
転写ローラ431が押圧位置に位置決めされた状態でローラ走行駆動部5が転写ローラブロック4をY方向に走行させることにより、転写ローラ431がブランケットBLを基板SBに押し付けながら移動することになる。これにより、ブランケットBLと基板SBとが密着した密着領域がY方向に広がってゆき、最終的に基板SBの全体がブランケットBLと密着する。
一方、例えば図5(b)に示す転写ローラ431が下方に位置する状態では、転写ローラ431はブランケットBLから大きく下方に離間する。そこで、このときの転写ローラ431の位置を「離間位置」と称する。押圧位置と離間位置との差、すなわち図5(b)に符号Zdで示す高さは、数ミリメートルないし30ミリメートル程度である。この高低差はカム部材444の回転に伴う半径の変化量により規定される。
図3に示すように、プレート部材45は、X方向における両端部が転写ローラ531の両端部よりもそれぞれ外側まで延びている。また図2に示すように、プレート部材45のX方向における両端部は、下ステージ31中央部の開口311のX方向両端面よりも外側まで延び、さらに下ステージ31のX方向における両外周端部付近まで延びている。そして、プレート部材45のX方向両端部が、概ね下ステージ31のX方向における両外周端部の下方でガイドレール51,53上に支持されている。このようにX方向に大きく離れた両端部位置でプレート部材45が支持されるため、転写ローラ431がブランケットBLを押圧しながらローラユニット4がY方向に走行する際にもプレート部材45の傾きを抑制し水平姿勢を維持しておくことができる。これによりローラユニット4の走行が安定したものとなる。
次に、上記のように構成された転写装置1による転写処理について説明する。前述の通り、ここではブランケットBLから基板SBにパターンまたは薄膜を転写する転写処理について説明するが、基板SBを版PPに読み換えることにより、パターニング処理における動作も説明される。以下に説明する転写処理は、制御ユニット9が予め作成された制御プログラムを実行して装置各部に所定の動作を行わせることにより実現される。
図6はこの転写装置による転写処理を示すフローチャートである。また、図7は転写処理の過程における各部の位置を模式的に示す図である。最初に転写ローラ431の傾き調整処理が行われるが(ステップS101)、傾き調整処理については後述する。転写処理では、パターンまたは薄膜を転写されるべき基板SBが装置に搬入され、上ステージ21にセットされる(ステップS102)。上ステージ21は、パターンまたは薄膜が転写される被転写面を下向きにして基板SBを吸着保持する。続いて、基板SBに転写すべきパターンまたは薄膜を担持するブランケットBLが装置に搬入され、下ステージ31にセットされる(ステップS103)。下ステージ31は、パターンまたは薄膜を担持する担持面を上向きにしてブランケットBLを吸着保持する。
次に、装置各部が所定の初期位置に位置決めされる(ステップS104)。図7(a)は各部の初期位置を示している。上ステージ21および下ステージ31は、基板SBとブランケットBLとが所定のギャップを隔てて平行に対向するよう互いに近接対向される。また、昇降ハンド61はその上面が下ステージ31の上面と同一平面となる位置まで上昇し、ブランケットBLの下面に当接してブランケットBLを水平姿勢に支持する。転写ローラ431は、Y方向における基板SBの一方端部の直下位置で、かつブランケットBLの下面から下方へ離間した離間位置に位置決めされる。図において符号PTはブランケットBLから基板SBに転写される被転写物(パターンまたは薄膜)を示す。
続いて、基板SBとブランケットBLとの水平方向位置を調整するアライメント調整処理が行われる(ステップS105)。すなわち、カメラ72により撮像された画像に基づき、水平方向においてブランケットBLに担持されたパターンPTまたは薄膜と基板SBとが予め定められた位置関係となるように、アライメント機構71が必要に応じアライメントステージ36を水平面内で移動させる。
アライメント調整処理の後、モータ445がカム部材444を回転させることで、図7(b)に示すように、転写ローラ431が上昇し、ブランケットBL下面に当接してブランケットBLを上向きに押圧する(ステップS106)。転写ローラ431がブランケットBL下面に当接した後も上昇を続けることにより、ブランケットBLが転写ローラ431により押し上げられ、最終的にはブランケットBL上面が基板SBの下面に当接する。これにより、ブランケットBL上面に担持されたパターンまたは薄膜PTが基板SBに密着する。
さらに転写ローラ431がブランケットBLを押し上げることで、パターンまたは薄膜PTが基板SBに押し付けられる。こうしてパターンまたは薄膜PTが基板SBに転写される。昇降ハンド61の支持によりブランケットBLが水平姿勢に維持されているので、ブランケットBLが押し上げられる際の水平方向への位置ずれが防止され、パターンまたは薄膜PTが基板SBの所定位置に適正に転写される。
転写ローラ431の押圧により基板SBとブランケットBLとが当接すると、図7(c)に示すように、昇降ハンド61が下方へ移動してブランケットBLから離間し(ステップS107)、ローラユニット43が(+Y)方向への走行を開始する(ステップS108)。このときの昇降ハンド61の下降位置は、図7(c)に破線で示すプレート部材45の下面位置よりも昇降ハンド61の上面が下方となる位置である。
下ステージ31の開口311よりも外側に設けられたスライダ531、ナット部525による突起部を除けば、転写ローラブロック4の構成部品のうち最も下部にあるのはプレート部材45の下面である。したがって、プレート部材45の下面位置よりも下方まで昇降ハンド61が下降することで、Y方向に走行する転写ローラブロック4と昇降ハンド61とが干渉することが回避される。
この実施形態では、リフタユニット44に設けられたカム部材444の回転によりローラユニット43が昇降し、カム部材444の回転軸は水平方向である。このため、転写ローラブロック4の鉛直方向高さが抑えられており、昇降ハンド61の昇降距離も小さく抑えることができる。また、転写ローラブロック4はプレート部材45のX方向両端部で支持されており、下ステージ31の開口311の内側で転写ローラ431から下方へ延びる脚部は備えていない。このため、昇降ハンド61の各々はX方向において連続した単一部材により構成することが可能である。
カム部材444の回転により転写ローラ431が上昇してブランケットBLに当接し、ブランケットBLを基板SBに押し付けるまでの各部の動作について、図8および図9を参照してさらに詳しく説明する。図8は転写ローラがブランケットに当接するまでの動作を示す図である。また、図9は転写ローラがブランケットを基板に押し付けた状態を示す図である。
カム部材444の回転によりローラユニット43が上昇し、これに伴って転写ローラ431の上端部の高さが変化する。図8(a)に示すように、カム部材444の初期位置からの回転角の増加に対して、当初は転写ローラ431の高さは急激に増大し、ある高さZaで回転角に対する高さの増大が緩やかになる。言い換えれば、カム部材444が一定速度で回転されたときに転写ローラ431の上端(以下、「ローラ上端」と略す)の上昇速度がこのようなプロファイルとなるように、カム部材444の形状が設定されている。高さZ0は、転写ローラ431が離間位置にあるときのローラ上端の高さである。
この高さZaとは、図8(b)に示すように、ローラ上端がブランケットBLに当接する直前のローラ上端の高さである。原理的にはブランケットBLが載置される下ステージ31の上面31aの高さより僅かに低い高さとすることができるが、ブランケットBLの撓みを考慮したマージンがさらに与えられてもよい。ローラ上端がブランケットBLに当接するまでは転写ローラ431の上昇速度を比較的高くすることで、転写ローラ431がブランケットBLに当接するまでの時間を短くすることができる。
転写ローラ431がブランケットBLに当接する際、上昇速度が高すぎるとブランケットBLに衝撃が加わり、ブランケットBLあるいはそれに担持されるパターンにダメージを与えるおそれがある。これを回避するために、ローラ上端が高さZaに達した後はより低い上昇速度で転写ローラ431が上昇し、ブランケットBLに当接する。
転写ローラ431がブランケットBLに当接する前においては、ローラユニット43の支持アングル4334が付勢部434の付勢力によりストッパー部材435に押し付けられた状態である。ストッパー部材435は付勢力に抗して支持アングル4334の上方を抑止しており、転写ローラ431は抑止位置に留まっている。
転写ローラ431がブランケットBLに当接する時のローラ上端の高さZbは、図8(c)に示すように、ブランケットBLが載置される下ステージ31の上面31aの高さと概ね等しい。カム部材444がさらに回転すると、ローラ上端が高さZbを超えてさらに上昇する。これにより、ブランケットBLが押し上げられ、最終的には上ステージ21に保持された基板SBにブランケットBLが押し付けられて、転写ローラ431の上昇が停止する。
図8(a)に点線で示すように、カム部材444は、ブランケットBLが基板SBに当接したときのローラ上端の高さZcを超えて転写ローラ431を上昇させるべく、ローラユニット43をさらに上昇させる。しかしながら、転写ローラ431はブランケットBLおよび基板SBを介して上ステージ21に突き当てられ上昇が停止している。そのため、図9(a)に示すように、転写ローラ431は昇降部材432に対して相対的に下方へ押し下げられ、支持アングル4334とストッパー部材435とが離間する。
その結果、転写ローラ431はストッパー部材435による抑止から解放されて上下動自在となり、付勢部434による上向きの付勢力によってブランケットBLに押し付けられた状態となる。したがって、ブランケットBLに対する転写ローラ431の押圧力の大きさは、付勢部434による付勢力によって決まることになる。付勢部434がエアシリンダである場合、押圧制御部93からの制御により付勢力を調整することができるので、ブランケットBLへの押圧力を押圧制御部93により適宜に設定することが可能である。また材料に応じて押圧力を変える必要がある場合にも、装置構成を変更することなく容易に対応することができる。付勢部434がばねを用いたものである場合には、適宜のばね定数を有するばねを用い、磁力を利用したものである場合には適宜の磁束密度を有する磁石(永久磁石また電磁石)を用いることで、同様に押圧力を調整することができる。
このように、この実施形態では、転写ローラ431によるブランケットBLへの押圧力は付勢部434の構成によって一意に決まる。このため、ローラユニット43を昇降させるリフタユニット44は、付勢部434による付勢力およびそのブランケットBLからの反力に抗してローラユニット43を所定高さに維持する機能があれば足り、高さや押圧力の微調整を必要としない。カム部材444を用いたリフタユニット44は、この目的に好適なものである。
また、加工精度や経時変化等に起因して、上ステージ21、基板SBおよびブランケットBLのいずれかの表面の平面度が悪化している場合、転写ローラ431のY方向への走行に伴って、図9(b)に示すように、当接しているブランケットBLの下面の高さが変動したり、また図9(c)に示すようにブランケットBLの下面の傾きが変化したりする場合がある。これらの場合でも、転写ローラ431の両端がそれぞれ独立して付勢されているため、転写ローラ431がブランケットBLの下面の変動に追従して動くことで、ブランケットBLへの押圧力を一定に維持することができる。そのため、ブランケットBLから基板SBへのパターン転写を良好に、かつ安定して実行することが可能である。
このように転写ローラ431がブランケットBL下面の変動に追従するようにするためには、図9(a)に示すように転写ローラ431が付勢部434の付勢力によってブランケットBLに押し付けられた状態において支持アングル4334のストローク(上下方向の可動範囲)が想定される平面度の変動よりも大きいことが必要である。例えば電子デバイス製造用の転写装置1ではこの平面度の変動は数十ミクロン程度と想定され、したがって支持アングル4334のストロークとしては数ミリメートルあればよいことになる。
支持アングル4334を昇降自在に支持する直動ガイド(ガイドレール4332およびスライダ4333)のストロークも同程度であり、比較的小型の製品を使用することができる。ローラユニット43において付勢部434に対する荷重は転写ローラ431、支持アングル4334およびスライダ4333の質量に起因するものであり、これらを軽量にし付勢部434の荷重を小さく抑えることで、ブランケットBL下面の変動に追従する転写ローラ431の応答時間を短くすることができる。
転写ローラ431を離間位置から押圧位置まで移動させるための昇降機構(リフタユニット44)と、転写ローラ431をブランケットBL下面位置の変動に追従させるための機構(支持部430)とを独立した機構とすることで、支持部430はブランケットBL下面位置の変動を吸収することができるストロークがあれば足り、このように転写ローラ431に付随する荷重を小さくすることが可能となっている。
なお、上記した平面度の変動に関して、ブランケットBL下面のうち転写ローラ431と最初に当接する部分が水平面から傾いている場合もあり得る。このような場合でも、転写ローラ431がX方向において一様かつ均一にブランケットBLに当接するようにすることが必要である。このためには、転写ローラ431がブランケットBLに当接する時の転写ローラ431の上端を、ブランケットBLの傾きに合わせて傾かせておくことが必要となる。
この実施形態では、ブランケットBLから離間した状態の転写ローラ431はストッパー部材435により抑止位置に抑止された支持アングル4334で支持されており、抑止位置は調整ねじにより調整可能である。転写ローラ431がブランケットBLに当接する直前においてローラ上端とブランケットBL下面とが互いに平行となるように、転写ローラ431の両端部において抑止位置を予め調整しておけば、転写ローラ431をX方向において一様かつ均一にブランケットBLに当接させることが可能になる。このような調整処理が、図6のステップS101における「傾き調整処理」として事前に実行される。これにより、転写ローラ431の回転軸の方向は、X方向と平行な方向を中心とするXZ平面内の所定の角度範囲で調整される。
転写ローラ431が最初にブランケットBLに当接するとき、ブランケットBLは基板SBおよび上ステージ21の平面度の影響を受けていない。したがって、ブランケットBLの下面は下ステージ31の上面31aと同一平面をなすと考えることができる。このことから、下ステージ31の上面31aとローラ上端とが平行となるように抑止位置を設定しておけばよい。このようにすれば、転写処理の度に傾き調整を行う必要はなくなる。
また例えば、レーザー変位計等の適宜の測定器を用いて下ステージ31の上面31aおよびローラ上端をそれぞれ水平に調整することにより、間接的に下ステージ31の上面31aとローラ上端との平行度を確保するような調整方法であってもよい。
図6に戻って転写処理の説明を続ける。ステップS107で転写ローラ431がブランケットBLを基板SBに押し付けながらY方向に移動することで、図7(c)に示すように、パターンまたは薄膜PTを介してブランケットBLと基板SBとが密着する領域がY方向に広がってゆく。こうしてパターンまたは薄膜PTが順次基板SBに転写される(転写処理)。転写ローラ431は、ブランケットBLを一定の押圧力で押圧することのできる押圧位置まで上昇し、この状態でY方向に移動する。
図7(d)に示すように、転写ローラ431が基板SBの他方端部直下の終了位置に到達するまで(ステップS109)、ローラユニット43の走行が継続される。これにより、基板SB全体がブランケットBLに当接し、基板SBへのパターンまたは薄膜PTの転写が完了する。この時点でローラユニット43の移動が停止され、ローラユニット43がブランケットBLから離間して下方へ退避する(ステップS110)。こうして密着されたブランケットBLと基板SBとが一体的に搬出されて(ステップS111)、この転写装置1における転写処理は終了する。
図10は各部の動作を示すタイミングチャートである。上記した転写処理における各部の動きを、図10を参照しながら整理する。時刻T0においてカム部材444が初期位置から回転し始めると、ローラユニット43が上昇し、これに伴って転写ローラ431も上昇する。前記した傾き調整を行うことにより、転写ローラ431の上端は必ずしも水平ではない。すなわち、ローラ上端高さは転写ローラ431の両端部で必ずしも同じでない。図では一般化するために、X方向における転写ローラ431の両端部における上端高さを実線と点線とにより個別に示している。
時刻T1においてローラユニット43の上昇速度が低下し、時刻T2においてローラ上端がブランケットBL下面に当接する。さらにカム部材444が回転しローラユニット43が上昇することで、転写ローラ431がブランケットBLを押し上げ、ブランケットBLに印加される押圧力が増大する。時刻T3では、ブランケットBLが基板SBに押し付けられ、さらにカム部材444が回転することでストッパー部材435により支持アングル4334への抑止が解除される。これ以後、転写ローラ431両端部での上端高さはブランケットBL下面の変動に追従して独立に変化し、付勢部434の付勢力により、ブランケットBLへの押圧力は一定に維持される。
支持アングル4334のストロークが十分に確保される位置までローラユニット43が上昇する時刻T4において、カム部材444の回転は停止され、ローラユニット43の上昇も停止する。この状態で、ローラ走行駆動部5が転写ローラブロック4を走行させることで、ローラ走行期間の全体にわたりブランケットBLおよび基板SBに一定の押圧力を安定して印加しながら転写を進行させることができる。
上記した転写処理では、転写ローラ431がブランケットBLに当接開始してから転写が終了しブランケットBLから離間するまでの間、転写ローラ431がブランケットBLを一定の押圧力で押圧することができる。そのため、ブランケットBLに担持されるパターンPTを基板SBへ良好に転写することができる。以下、本実施形態においてこのような効果に寄与する各部のさらなる特徴的な構成およびその作用について説明する。
この実施形態では、転写ローラブロック4および下ステージ31がいずれもアライメントステージ36上に設置されている。このような構成によれば、アライメント機構71の作動によりアライメントステージ36が移動する際、転写ローラブロック4と下ステージ31とが一体的に移動する。そのため、転写ローラ431がブランケットBLに最初に当接するときの転写ローラ431と下ステージ31とが予め定められた位置関係を保っている。これにより、以下に説明するように、転写ローラ431がブランケットBLに当接し始めるときに生じ得る基板SBに対する位置ずれを抑えることが可能となる。
図11はアライメント調整前後における各部の位置関係を示す図である。ここでは、アライメント調整前後における装置各部、具体的には下ステージ31、転写ローラ431および昇降ハンド61の位置関係の変化について考える。下ステージ31にブランケットBLが載置される前の初期状態では、図11(a)に示すように、下ステージ31の外周に対応する矩形の辺はXY座標軸に沿った方向を向いており、1点鎖線で示す転写ローラ431の軸方向および昇降ハンド61の長手方向はいずれもX方向となっている。
このように初期化された下ステージ31にブランケットBLが載置されるが、図11(a)に破線で示すように、ブランケットBLが下ステージ31に対し傾いた状態、あるいはXY平面内でいずれかの方向に変位した状態でセットされる場合がある。このようなブランケットBLのセット位置ずれに起因する基板SBとブランケットBL(より正確にはブランケットBL上の被転写物)との位置ずれを解消するために、アライメント調整処理が実行される。
アライメント調整の実行後においては、図11(b)に示すように、XY座標軸に対するブランケットBLの位置ずれは解消されるが、結果として下ステージ31は初期位置から変位している。この実施形態では、転写ローラブロック4はアライメントステージ36に取り付けられている。このため、アライメント機構71の作動によってアライメントステージ36が移動するとき、転写ローラブロック4は下ステージ31と共にアライメントステージ36と一体的に移動する。したがって、アライメント機構71が作動しても、下ステージ31に対する転写ローラ431の相対位置は変化しない。
これに対し、図11(c)に比較例として示すように、アライメント機構71によりアライメントステージ36が移動する際に下ステージ31のみが変位する構成では、アライメント調整の前後で下ステージ31と転写ローラ431との位置関係が変化する。したがって、転写ローラ431が上昇して最初にブランケットBL下面に当接するときの位置が、下ステージ31の開口311内で変動することになる。
図12は下ステージ上でのブランケットの撓みの状態を例示する図である。ブランケットBLはその自重により、下ステージ31の開口311内へ不可避的に撓み込んでおり、下方から支持する下ステージ31から離れた位置ほどその撓み量が大きくなる。このとき、図12(a)に示すように、ブランケットBLが開口311内へ引き込まれるように変形することから、ブランケットBL上の点Pは水平方向において開口311の中央側に向かって変位している。
転写ローラ431はこのように下方へ撓んだブランケットBLを真上へ持ち上げるため、撓みに起因して生じる水平方向の位置ずれを含んだままブランケットBLは基板SBに押し付けられることになる。すなわち、基板SBにおいて点Pが当接する位置は本来とは異なった位置となり、このことがパターンの転写位置ずれを生じさせる。このような位置ずれは、特に転写ローラ431が最初に当接する開口311内の端部位置近傍で大きくなりやすい。
また、いったん基板SBとブランケットBLとが当接すれば、その後両者間での新たな位置ずれは生じにくい。言い換えれば、基板SBとブランケットBLとの間の重ね合わせ精度は、両者が最初に当接するときの位置ずれ量によってほぼ決まる。そのため、下ステージ31により保持されるブランケットBLでは、転写ローラ431と最初に当接する部分での撓み量を抑えることが重要となる。
また、図11(c)に示したように、転写ローラ431と下ステージ31との間隔が転写ローラ431の両端部の間で相違する場合、図12(b)に示すように、ブランケットBLの撓み量がX方向の両端部で非対称となる。しかもその撓み量は、初期状態(アライメント調整前)における基板SBとブランケットBLとの相対位置によって、つまり基板SBおよびブランケットBLがどの位置にセットされたかによって毎回変化することになる。このため、基板SBに対するブランケットBLの位置ずれ量が処理ごとにばらつき、重ね合わせの位置精度を向上させることが困難となる。
この実施形態では、アライメント調整の前後で下ステージ31と転写ローラ431との相対的な位置関係が変化しないため、初期状態の転写ローラ431の直上位置におけるブランケットBLの撓み量が一定している。このため、必要に応じて、撓みに起因する位置ずれを見込んだアライメント調整を行うことも可能である。これにより、重ね合わせの位置精度の向上を図ることができる。
また、図12(c)に示すように、この実施形態では、下ステージ31の開口311に臨むブランケットBLの下面中央部をX方向に延びる昇降ハンド61により下方から支持している。これにより、ブランケットBLの撓み量自体が低減されており、この点も位置精度の向上に寄与する。なお、昇降ハンド61を含む支持ハンドユニット6はメインフレーム10に取り付けられている。したがって、昇降ハンド61はアライメント調整時に下ステージ31に追従しない。しかしながら、昇降ハンド61は単にブランケットBLを補助的に支持して撓みを抑えるものであり、位置精度に影響を与えるものではない。
ここで、前記した特許文献1に記載の構成では、転写ローラブロックが走行する際の干渉を避けるために、昇降ハンドがX方向に2本に分割され、ブランケットの中央部が支持されていない。このため、特にブランケットが撓みやすい特性を有する場合には中央部の撓みが生じるおそれがある。これに対し、本実施形態では、X方向におけるブランケットBLの中心位置を含む広い範囲を単一の昇降ハンド61により支持しているため、有効なパターン等が担持される有効領域であるブランケットBLの中央部での撓みを効果的に抑制することが可能である。
昇降ハンド61をX方向において連続した単一の部材とすることができるのは、転写ローラブロック4の高さを抑え、また下ステージ31の開口311よりもX方向の外側の両端部で支持する構成としていることによる。こうすることで、転写ローラ431から下方に延びる脚部が不要となり、転写ローラブロック4の走行時にその脚部が通過するための空間を設ける必要がなくなる。その結果、昇降ハンドをX方向に分割することなく、ブランケット中央部の広い領域を効果的に支持することのできる単一部材とすることが可能となる。
この実施形態では、転写ローラ431を昇降させるための機構がカム部材444を用いて構成されている。すなわち、モータ445の水平な回転軸周りの回転運動が、水平方向の回転軸を有するカム部材444により鉛直方向の直線往復運動に変換され、これによりローラユニット43が昇降する。このため、例えば鉛直方向の駆動軸を有するボールねじ機構を用いた昇降機構と比べて、転写ローラブロック4全体の高さを抑えることができる。ローラユニット43がカム部材44を挟むように設けられた1対の直動ガイドで昇降自在に支持されているので、ローラユニット43は転写ローラの姿勢を維持したまま上下動することが可能である。
また、この実施形態のローラユニット43では、転写ローラ431の両端部に対応して設けられた1対の支持部430により、転写ローラ431が支持されている。支持部430は、転写ローラ431を回転自在に支持しつつ、その回転軸を上方、つまりブランケットBLを基板SBに押し付ける方向へ付勢する機能を有している。そのため、ブランケットBLへの押圧力の大きさを付勢力によって制御することが可能であり、材料や用途に応じた適正な押圧力でブランケットBLを押圧することができる。
転写ローラ431の軸方向両端部の高さは、付勢部434の付勢力に抗して支持アングル4334を抑止位置に抑止するストッパー部材435によって規制されている。このため、ブランケットBLに当接する直前における転写ローラ431の姿勢が管理されており、転写ローラ431をX方向において均一かつ一様にブランケットBLに当接させることができる。これにより、ブランケットBLと基板SBとの重ね合わせにおいて押圧の不均一さに起因する位置ずれを防止することができる。
また、転写ローラブロック4はプレート部材45のX方向における両端部でローラ走行駆動部5により支持されている。このため、転写ローラブロック4が走行中にY軸周りに傾くことが抑制され、転写ローラ431の姿勢をより確実に管理することができる。これにより、転写ローラ431からブランケットBLに印加される押圧力を安定したものとすることができる。
そして、この実施形態では、ブランケットBLを保持し押圧するための構成、すなわち下ステージ31、転写ローラブロック4およびローラ走行駆動部5がいずれも着脱ステージ37に取り付けられ、しかも着脱ステージ37はアライメントステージ36に対し着脱可能となっている。このため、基板SBやブランケットBLのサイズや仕様が変更された場合に上記各部を着脱ステージ37とともに一体的に交換することが可能であり、また各部のメンテナンスも容易となる。例えば、各ブロックの組み付けや位置合わせ等の調整を着脱ステージ37上で行った上でアライメントステージ36に装置本体に組み込むことが可能となる。また、アライメントステージ36と着脱ステージ37とを一体化することで剛性を高めて耐荷重を増加させ、転写ローラブロック4等の重量物を載置することによる撓みを抑制することができる。
以上説明したように、上記実施形態の転写装置1においては、基板SBおよびブランケットBLがそれぞれ本発明の「第1板状体」および「第2板状体」に相当しており、上ステージ21および下ステージ31がそれぞれ本発明の「第1保持手段」および「第2保持手段」として機能している。また、転写ローラブロック4およびローラ走行駆動部5が一体として本発明の「押圧手段」として機能しており、このうちローラ走行駆動部5が本発明の「走行機構」として機能している。
また、転写ローラブロック4では、転写ローラ431、昇降部材432、軸受部433、付勢部434、ストッパー部材435および自動調心ベアリング4335がそれぞれ本発明の「ローラ部材」、「昇降部材」、「軸受機構」、「付勢機構」、「ストッパー部材」および「自動調心ベアリング」として機能している。また、プレート部材45が本発明の「走行部材」として機能しており、リフタユニット44が本発明の「昇降機構」として機能している。リフタユニット44においては、カム部材444およびモータ445がそれぞれ本発明の「カム」および「モータ」として機能している。さらに、押圧制御部93を含む制御ユニット9が、本発明の「制御手段」として機能している。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態のストッパー部材435は軸受部433のプレート4336に取り付けられた調整ねじであるが、これに限定されず、例えばピン形状やブロック形状の部材を支持アングル4334に突き当てることで位置規制するようなストッパー部材であってもよい。また、転写ローラ431の傾きを調整するという目的においては、抑止位置の調整機能は1対の支持部430のいずれか一方のみに設けられてもよい。
また、上記実施形態においては、複数の昇降ハンド61が支持フレーム62により支持されて一体的に昇降するが、例えば特許文献1に記載されているように、個々の昇降ハンドが独立して昇降するような構成であってもよい。このような構成によれば、例えば転写ローラの走行に応じて昇降ハンドが順次下降するようにすることでブランケットの姿勢をより確実に管理することができるので、例えば基板の大型化を図る上で有効である。また、棒状の昇降ハンド61に代えて、上面が平坦面となった部材によりブランケットを支持する構成であってもよい。
また、上記実施形態はブランケットBLに担持されたパターン等の被転写物を基板SBに転写する転写装置であるが、本発明の技術思想は、このようなパターン等を転写する転写装置に限定されず、例えばパターン等を介さず2枚の板状体を貼り合わせる技術にも適用可能である。
以上、具体的な実施形態を例示して説明してきたように、本発明にかかる転写装置では、例えば、ローラ部材が押圧位置にあるとき、ストッパー部材は軸受機構から離間しているように構成されてもよい。このような構成によれば、ローラ部材が第2板状体を押圧する押圧力は付勢機構からの付勢力によって規定されることとなるので、付勢力を適宜に設定することで、必要な押圧力を安定して第2板状体に付与することが可能になる。
また例えば、昇降機構によりローラ部材が離間位置から押圧位置に向けて移動し第2板状体と当接する時に、ローラ部材の上端が第2板状体の下面と平行となるように、抑止位置が設定されてもよい。このような構成によれば、ローラ部材が最初に第2板状体を押圧する際の押圧力がローラ部材の軸方向において均一となり、不均一な押圧に起因する位置ずれや第2板状体等へのダメージを抑えることができる。
また例えば、1対の支持部において、抑止位置が個別に調整可能であるように構成されてもよい。このような構成によれば、ローラ部材の回転軸の傾きを変化させることができる。したがって、例えば第2板状体の下面に傾きがある場合でもその傾きに合わせてローラ部材の傾きを調整することで、ローラ部材の上端と第2板状体の下面とを平行にすることができる。
また例えば、付勢機構は、軸受機構を一定の付勢力で付勢するように構成されてもよい。このような構成によれば、第2板状体に対し、ローラ部材の軸方向および走行方向の各位置で一定の押圧力を付与することができる。
この場合、例えば付勢機構として、付勢力の発生源としてのエアシリンダを有するものを用いることができる。このような構成によれば、ローラ部材が第2板状体に追従して上下動した場合でも一定の付勢力でローラ部材を付勢することができ、第2板状体への押圧力を安定させることができる。この場合さらに、エアシリンダが発生する付勢力を制御する制御手段が設けられてもよい。このような構成によれば、制御手段からの制御によって付勢力を増減させることができるので、装置構成を変更することなく第2板状体への押圧力を変化させることができる。
また例えば、軸受機構は、自動調心ベアリングによってローラ部材の回転軸を支持する構成であってもよい。このような構成によれば、ローラ部材が第2板状体に追従して動く際にもローラ部材をスムーズに回転させることができる。
また例えば、押圧手段は、走行機構により走行方向に走行する走行部材を有し、走行部材に昇降部材と昇降機構とが取り付けられている構成であってもよい。このような構成によれば、走行機構は走行部材を走行させる機能を有しておればよく、また昇降機構は走行部材に対して昇降部材を昇降させる機能を有しておればよい。このため、走行機構および昇降機構それぞれの構造を簡素なものとして小型化を図ることができる。また走行部材は昇降機構を保持し走行するものであればよく形状の自由度が高い。このため、押圧手段全体の軽量化・小型化を図ることが可能である。
この場合、例えば、昇降部材は、軸方向に位置が異なる複数の直動ガイドにより、走行部材に対し昇降自在に支持される構成であってもよい。このような構成によれば、走行方向に平行な軸周りにおける昇降部材の傾きを抑制して、ローラ部材の姿勢を維持しながら第2板状体に対し昇降させることが可能である。
さらに例えば、昇降機構は、走行部材に取り付けられ回転軸が水平なモータと、走行部材に取り付けられモータの回転運動を昇降部材の昇降運動に変換するカムとを有する構成であってもよい。このような構成によれば、鉛直方向の駆動軸を用いずに昇降部材を昇降させることができるので、昇降機構を小型に、特にその高さを抑えることが可能となる。
また、本発明にかかる転写方法では、例えば、当接開始工程に先立って、ストッパー部材により抑止されるローラ部材の位置を調整する調整工程を備えてもよい。このような構成によれば、第2板状体に当接する直前のローラ部材の姿勢を調整することができる。そたがって、例えば第2板状体の下面に傾きがある場合でもその傾きに合わせてローラ部材の傾きを調整し、ローラ部材の上端と第2板状体の下面とを平行にした状態でこれらを当接させることができる。
この発明は、ガラス基板や半導体基板などの各種板状体にパターンや薄膜等の被転写物を転写する処理に対して好適に適用可能である。また、パターン等を介さず2枚の板状体を直接当接させる場合にも、本発明の技術思想を適用可能である。
1 転写装置
4 転写ローラブロック(押圧手段)
5 ローラ走行駆動部(押圧手段、走行機構)
9 制御ユニット(制御手段)
21 上ステージ(第1保持手段)
31 下ステージ(第2保持手段)
44 リフタユニット(昇降機構)
45 プレート部材(走行部材)
431 転写ローラ(ローラ部材)
432 昇降部材
433 軸受部(軸受機構)
434 付勢部(付勢機構)
435 ストッパー部材
444 カム部材(カム)
445 モータ
4335 自動調心ベアリング
BL ブランケット(第2板状体)
SB 基板(第1板状体)

Claims (13)

  1. 第1板状体を、下面が開放された状態で、かつ水平姿勢で保持する第1保持手段と、
    第2板状体の周縁部を保持して、前記第2板状体の上面が前記第1板状体の下面と近接対向し、かつ前記第2板状体の下面のうち上面側が前記第1板状体と対向する下面中央部が開放された状態で、前記第2板状体を保持する第2保持手段と、
    前記第2板状体の前記下面中央部を押し上げて、前記第2板状体を前記第1板状体に押し付ける押圧手段と
    を備え、
    前記押圧手段は、
    前記第2板状体の下面に沿った軸方向に延設されたローラ部材と、
    前記ローラ部材の軸方向における両端部の各々を支持する1対の支持部が設けられた昇降部材と、
    前記昇降部材を昇降させて、前記ローラ部材の上端が前記第2板状体に当接して前記第2板状体を前記第1板状体に押し付ける押圧位置と、前記ローラ部材が前記第2板状体から離間した離間位置との間で前記ローラ部材を移動させる昇降機構と、
    前記昇降部材を前記ローラ部材の回転軸と垂直かつ前記第2板状体の下面に平行な走行方向に移動させる走行機構と
    を有し、
    前記支持部の各々は、
    前記ローラ部材の一端部を回転自在に支持する軸受機構と、
    前記軸受機構を前記第2板状体に向かう方向へ付勢する付勢機構と、
    前記ローラ部材が前記第2板状体から離間しているときに前記軸受機構に当接して、前記付勢機構による付勢力に抗して前記軸受機構を所定の抑止位置に抑止するストッパー部材と
    を有する転写装置。
  2. 前記ローラ部材が前記押圧位置にあるとき、前記ストッパー部材は前記軸受機構から離間している請求項1に記載の転写装置。
  3. 前記昇降機構により前記ローラ部材が前記離間位置から前記押圧位置に向けて移動し前記第2板状体と当接する時に、前記ローラ部材の上端が前記第2板状体の下面と平行となるように、前記抑止位置が設定されている請求項1または2に記載の転写装置。
  4. 前記1対の支持部において、前記抑止位置が個別に調整可能である請求項1ないし3のいずれかに記載の転写装置。
  5. 前記付勢機構は、前記軸受機構を一定の付勢力で付勢する請求項1ないし4のいずれかに記載の転写装置。
  6. 前記付勢機構は、前記付勢力の発生源としてのエアシリンダを有する請求項5に記載の転写装置。
  7. 前記エアシリンダが発生する付勢力を制御する制御手段を備える請求項6に記載の転写装置。
  8. 前記軸受機構は、自動調心ベアリングによって前記ローラ部材の回転軸を支持する請求項1ないし7のいずれかに記載の転写装置。
  9. 前記押圧手段は、前記走行機構により前記走行方向に走行する走行部材を有し、前記走行部材に前記昇降部材と前記昇降機構とが取り付けられている請求項1ないし8のいずれかに記載の転写装置。
  10. 前記昇降部材は、前記軸方向に位置が異なる複数の直動ガイドにより、前記走行部材に対し昇降自在に支持される請求項9に記載の転写装置。
  11. 前記昇降機構は、前記走行部材に取り付けられ回転軸が水平なモータと、前記走行部材に取り付けられ前記モータの回転運動を前記昇降部材の昇降運動に変換するカムとを有する請求項9または10に記載の転写装置。
  12. 第1板状体と第2板状体とを密着させて、一方に担持された被転写物を他方に転写する転写方法であって、
    前記第1板状体と前記第2板状体とを、前記被転写物を挟んで互いに近接対向させて水平姿勢に支持する支持工程と、
    1対の支持部により両端部のそれぞれが回転自在に支持されかつ前記第2板状体に向かう方向へ付勢されたローラ部材が、前記第2板状体の下面側から前記第2板状体に接近し前記第2板状体の下面に当接する当接開始工程と、
    前記ローラ部材が、前記第2板状体を前記第1板状体に押し付けながら前記ローラ部材の回転軸と垂直かつ前記第2板状体の下面に平行な走行方向に走行する転写工程と
    を備え、
    前記当接開始工程では、前記支持部に設けられ前記ローラ部材に印加される付勢力に抗して前記ローラ部材の変位を抑止するストッパー部材により、前記ローラ部材が前記第2板状体に当接する時の前記ローラ部材の上端を前記第2板状体の下面と平行にする転写方法。
  13. 前記当接開始工程に先立って、前記ストッパー部材により抑止される前記ローラ部材の位置を調整する調整工程を備える請求項12に記載の転写方法。
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