JP2017107429A - 道路異常判定装置、道路異常報知システムおよび道路異常報知方法 - Google Patents

道路異常判定装置、道路異常報知システムおよび道路異常報知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】道路の異常を的確に判定して報知し、道路の異常に関する情報を適切に収集することができる車載装置、道路異常報知システムおよび道路異常報知方法を提供する。
【解決手段】車両が走行している道路の撮影画像を画像解析した結果に基づいて、道路に異常があるか否かを判定し、サーバ装置から受信された道路異常情報に対応する場所に異常があるか否かについても判定する。異常があると判定された場所に対応する道路異常情報を車両搭乗者に報知し、サーバ装置3から受信された道路異常情報のうち、車両の進行方向にある場所に対応する道路異常情報を車両搭乗者に報知する。道路に異常があると判定された場合に、異常があると判定された場所に対応する道路異常情報をサーバ装置3に送信し、車両の位置から予め定められた範囲内にある場所に対応する道路異常情報をサーバ装置3から受信する。
【選択図】図1

Description

この発明は、道路に発生した異常を判定して運転者に報知し、道路の異常があった場所に関する情報を収集する道路異常判定装置、道路異常報知システムおよび道路異常報知方法に関する。
従来から、車両が走行中の道路の異常を検知する車載装置が提案されている。例えば、特許文献1には、道路を走行中に道路の異常を検知する手段を有した車載装置が記載されている。この車載装置は、車体の振動、ショック、サスペンション、縦方向の加速度の異常などを検知するセンサを備えており、センサの検知情報から、道路に異常のある可能性がある場所を特定して、車載カメラによる当該場所の撮影画像などを記憶する。そして、このように特定した場所の位置情報およびこの場所の撮影画像を表示器に表示するなどしてユーザに報知する。ユーザは、報知の内容に基づいて、道路に異常があったのか、車両に異常があったのかを判断する。
また、特許文献1には、管理センタのサーバ装置が、ユーザにより道路の異常があったと判断された場所に関する情報を車載装置から収集することも記載されている。
すなわち、特許文献1に記載される車載装置は、ユーザが道路の異常を判断した後に、当該異常がある場所の破損状況について当該ユーザがデジタルカメラなどで撮影した撮影画像およびこの場所の位置情報を管理センタのサーバ装置へ送信する。サーバ装置では、車載装置から受信した道路で異常がある場所に関する情報を、修繕が必要な道路に関する情報として管理する。
特開2007−72667号公報
しかしながら、特許文献1に記載される車載装置は、道路で修繕が必要な場所を探索する道路パトロール員を対象として、ユーザによって集められた情報を管理センタのサーバ装置に蓄積するものであり、道路異常に関する情報を多くの一般のユーザが利用するものとしては適切でないという問題があった。
また、特許文献1に記載される車載装置では、道路で修繕が必要な場所を探索して蓄積することを目的としているが、車両前方の落下物などの一時的に発生した異常に即応することができない。車両前方の落下物を余裕を持って回避するためには、運転者はいち早くその存在を認識する必要がある。これは、落下物が前方にある車両の運転者のみならず、この車両に後続する車両の運転者においても同じである。
さらに、落下物などによる異常は、落下物などが片付けられると解消する一時的なものであり、このようにして道路の異常が解消したことは、後続する車両に迅速に報知されるべき情報である。
この発明は上記課題を解決するもので、道路の撮影画像を利用してリアルタイムに道路の異常の有無を判定して報知することができ、かつリアルタイムに得られた道路の異常の有無に関する情報を自車両を含む複数の車両との間で共有することができる道路異常判定装置、道路異常報知システムおよび道路異常報知方法を得ることを目的とする。
この発明に係る道路異常判定装置は、画像取得部、異常判定部、報知処理部および通信処理部を備える。画像取得部は、車両が走行している道路を撮影する撮影部から撮影画像を取得する。異常判定部は、画像取得部により取得された撮影画像を画像解析し、画像解析した結果に基づいて車両が走行している道路に異常があるか否かを判定し、サーバ装置から受信された道路異常情報に対応する場所に異常があるか否かについても判定する。報知処理部は、異常判定部により異常があると判定された場所の位置情報およびこの場所の撮影画像からなる道路異常情報を車両搭乗者に報知し、サーバ装置から受信された道路異常情報のうち、車両の進行方向にある場所に対応する道路異常情報を車両搭乗者に報知する。通信処理部は、異常判定部により道路に異常があると判定された場合に、異常があると判定された場所に対応する道路異常情報をサーバ装置に送信し、車両の位置から予め定められた範囲内にある場所に対応する道路異常情報をサーバ装置から受信して報知処理部に出力し、さらに異常判定部により道路異常情報に対応する場所に異常がないと判定された場合に、この場所に対応する道路異常情報の削除要求情報をサーバ装置に送信する。
この発明によれば、車両が走行している道路の撮影画像の画像解析結果を利用することで、リアルタイムに道路の異常の有無を判定して車両搭乗者に報知することができる。
また、このように異常があると判定された場所の位置情報およびこの場所の撮影画像(以下、道路異常情報と記載する)をサーバ装置に送信し、サーバ装置から受信した道路異常情報を車両搭乗者に報知するので、リアルタイムに得られた道路異常情報を自車両を含む複数の車両との間で共有することが可能である。
この発明の実施の形態1に係る道路異常報知システムの構成を示すブロック図である。 図2Aは実施の形態1に係る車載装置の機能を実現するハードウェア構成を示すブロック図であり、図2Bは実施の形態1に係る車載装置の機能を実現するソフトウェアを実行するハードウェア構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る車載装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る車載装置の具体的な動作を示すフローチャートである。 実施の形態1におけるサーバ装置の情報収集処理を示すフローチャートである。 実施の形態1におけるサーバ装置の情報提供処理を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る車載装置の道路異常検知の概要を示す図である。 実施の形態1に係る車載装置に検知された道路異常情報の報知画面を示す図である。 サーバ装置による情報収集と情報提供の概要を示す図である。 サーバ装置から受信した道路異常情報の報知の概要を示す図である。 サーバ装置から受信した道路異常情報の報知画面を示す図である。 サーバ装置に対する道路異常情報の削除要求を行う際の車載装置の具体的な動作を示すフローチャートである。 サーバ装置による情報削除処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る道路異常報知システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る車載装置の具体的な動作を示すフローチャートである。 実施の形態2におけるサーバ装置の情報提供処理を示すフローチャートである。 実施の形態2におけるルート設定処理の一例を示す図である。 実施の形態2におけるルート設定処理の別の例を示す図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る道路異常報知システム1の構成を示すブロック図である。道路異常報知システム1は、車載装置2とサーバ装置3とが連携して、車両が走行している道路の異常を運転者に報知するシステムであり、車載装置2およびサーバ装置3の他、無線通信装置4、撮影部5、位置検出部6、地図情報記憶部7、出力装置8を備える。車載装置2は、この発明における道路異常判定装置を具体化した装置であって、例えば、車両に搭載されたナビゲーション装置の1つの機能として実現される。また、サーバ装置3は、無線通信装置4を介して上記ナビゲーション装置と無線通信する車両外部の装置として実現される。
無線通信装置4は、車載装置2とサーバ装置3の間の無線通信を中継する装置である。
例えば、携帯電話、スマートフォンなどの携帯通信端末により実現される。また、無線通信装置4は、車両に一時的に持ち込まれる携帯通信端末ではなく、車両に搭載されて、無線LAN(Local Area Network)、WiFiなどの無線通信を行う装置であってもよい。
また、無線通信装置4がナビゲーション機能を有する携帯通信端末である場合、車載装置2を、この携帯通信端末の1つの機能として実現してもよい。
この場合、例えば、車載装置2における後述する各機能および位置検出部6の機能が、携帯通信端末により実現される。また、携帯通信端末がカメラを備える場合、そのカメラで車両の進行方向前方を連続的に撮影すれば、撮影部5の機能も携帯通信端末で実現することができる。
撮影部5は、車両に搭載された車載カメラまたは携帯通信端末が備えるカメラを利用して、車両が走行している道路における車両の進行方向前方を連続的に撮影する。例えば、ドライブレコーダでは、車両の進行方向前方を連続的に撮影する車載カメラが利用されている。このような車載カメラの撮影画像を利用すれば、撮影部5として新たなカメラ装置の追加が不要である。
また、撮影部5は、撮影した時刻情報を撮影画像に添付して車載装置2に出力する。
位置検出部6は、車両の位置を示す情報である位置情報を検出する。例えば、GPS(Global Positioning System)装置を利用する。
なお、位置検出部6としては、車両に持ち込まれた携帯通信端末などが備える位置検出機能を利用してもよいが、車載装置2に位置検出機能を持たせてもよい。
また、位置検出部6は、車両の位置を検出した時刻を示す時刻情報を位置情報に含めて車載装置2に出力する。
地図情報記憶部7は、地図情報を記憶する記憶部である。なお、地図情報記憶部7は、車載装置2が備える記憶装置であってもよいが、図1に示すように、車載装置2とは別に設けた装置に構築されていてもよい。
すなわち、地図情報記憶部7は、車載装置2から地図情報の読み出しが可能な外部装置に構築されていればよい。外部装置は、通信ネットワークを介して車載装置2との間で無線通信が可能な装置であればよく、例えば、サーバ装置3を外部装置として利用してもよい。
出力装置8は、車載装置2からの情報を、運転者などの車両搭乗者が認識できる画像、音声として出力する装置であり、例えば、車両に搭載されたディスプレイ、スピーカを利用する。ディスプレイには、車載装置2が備える表示部を利用してもよいが、運転者の前方視界の一部に情報を重複して表示するヘッドアップディスプレイであってもよい。
車載装置2は、車両に搭載され、車両が走行する道路に異常があるか否かを判定して、道路異常情報を運転者に報知し、さらに道路異常情報をサーバ装置3との間で送受信する装置である。その構成として、画像取得部20、異常判定部21、報知処理部22および通信処理部23を備える。
画像取得部20は、車載装置2における撮影部5とのインタフェースとなる構成要素であり、車両が走行している道路を撮影する撮影部5から撮影画像を取得する。例えば、画像取得部20は、撮影部5によって連続的に撮影された撮影画像を順次取得する。
異常判定部21は、画像取得部20により取得された撮影画像を画像解析し、画像解析した結果に基づいて車両が走行している道路に異常があるか否かを判定する。
画像解析の方法としては、例えば、他の車両などの道路上を比較的速い速度で移動する物体を除外するため、連続して撮影された道路の撮影画像を比較して位置の変化がなかった部分を特定する。このように特定した部分の色、形状、色の濃さ、大きさなどの特徴情報を予め定められた道路異常パターンの特徴情報と比較して、道路異常パターンの特徴に合致した場合に、この部分に対応する道路の場所に異常があると判定することができる。
このようにすることで、車両が走行している道路の異常の有無をリアルタイムに判定することができる。
道路異常パターンは、道路の陥没、亀裂、道路上の障害物などの道路異常に関する典型的な画像の特徴を示す情報であり、車両からの距離に応じた大きさ、色、形状、色の濃さなどが挙げられる。例えば、道路の陥没の場合、陥没した部分に影ができて正常な部分に比べて暗い色が濃い部分となる。
また、道路上の障害物に関しては、画像上で位置変化のない部分が道路標識パターンの画像特徴に合致していなければ障害物と判定してもよい。
また、連続して撮影された道路の撮影画像において位置変化がある部分についても異常判定を行ってもよい。
例えば、撮影画像に写る道路部分よりも上側から下側へ位置が変化する画像部分がある場合、この位置変化は、道路を走行する車両の位置変化とは異なっており、道路に向けて落下する落石などの物体の位置変化であると予想される。
そこで、道路部分よりも上方から道路部分への位置変化パターンも予め設定しておく。
異常判定部21は、連続して撮影された道路の撮影画像において、このような位置変化をしている画像部分がある場合、落石、前方車両からの落下物などの物体が道路上に移動したと判定する。この後、撮影画像上で上記物体の位置変化がなくなった部分に対応する場所を、落石、落下物などの物体が存在するために異常がある場所と判定することが可能である。このようにすることでも、車両が走行している道路の異常の有無をリアルタイムに判定することができる。
さらに、異常判定部21は、道路に異常があると判定した場合、この異常判定に用いた撮影画像およびこの撮影画像が撮影された時刻での車両の位置情報を、報知処理部22と通信処理部23に出力する。なお、前述したように、撮影画像が撮影された時刻を示す時刻情報は、撮影部5から画像取得部20へ出力される。同様に、位置情報が検出された時刻を示す時刻情報は、位置検出部6から異常判定部21へ出力される。
さらに、異常判定部21は、サーバ装置3から受信された道路異常情報に対応する場所に異常があるか否かについても判定する。
報知処理部22は、異常判定部21により異常があると判定された場所に対応する道路異常情報を車両搭乗者に報知する。また、報知処理部22は、サーバ装置3から受信された道路異常情報のうち、車両の進行方向にある場所に対応する道路異常情報を車両搭乗者に報知する。例えば、報知処理部22には、異常判定部21により道路に異常があると判定された場合に、その異常の判定に用いられた撮影画像およびこの撮影画像が撮影された時刻の車両の位置情報が、道路異常情報として異常判定部21から入力される。そして、報知処理部22は、道路異常情報の内容を視覚的または聴覚的に報知するための報知情報を生成する。
視覚的に報知する報知情報としては、ディスプレイに表示する地図画面において異常があると判定された場所の位置に異常場所を表すマークを表示し、さらに地図画面の一部にこの場所の撮影画像を表示する表示情報が挙げられる。また、聴覚的に報知する報知情報としては、異常があると判定された場所であることを示す音声情報が挙げられる。音声情報は、出力装置8であるスピーカから音声出力される。
なお、報知処理部22は、異常判定部21により異常があると判定された場所に車両が到達する前に、この場所に関する道路異常情報を報知してもよい。
前述したように、撮影部5は、車両の進行方向前方を撮影範囲としており、撮影部5の撮影画像は、車両が実際に到達する前の道路の状況を示している。
そこで、異常判定部21が、このように車両が到達する前の道路が撮影された撮影画像を用いて異常を判定し、異常があると判定した場所に車両が到達する前に、この場所に関する道路異常情報を報知処理部22に出力する。
これにより、報知処理部22は、異常判定部21により異常があると判定された場所に車両が到達する前に、この場所に関する道路異常情報を報知することができる。
通信処理部23は、異常判定部21により道路に異常があると判定された場合に、異常があると判定された場所に対応する道路異常情報をサーバ装置3に送信する。また、車両の位置から予め定められた範囲内にある場所に対応する道路異常情報をサーバ装置3から受信して報知処理部22に出力する。例えば、通信処理部23は、無線通信装置4を介してサーバ装置3との間で無線通信を行う通信モジュールとして実現される。
また、通信処理部23は、異常判定部21によって道路に異常があると判定されると、異常があると判定された場所に関する道路異常情報が異常判定部21から入力され、この道路異常情報を、無線通信装置4を介してサーバ装置3に送信する。これにより、車両側で道路の異常が特定される度に、異常があると判定された場所に関する道路異常情報が、サーバ装置3によって収集される。
さらに、通信処理部23は、車載装置2からの要求に応じてサーバ装置3から返信された道路異常情報を、無線通信装置4を介して受信して報知処理部22に出力する。これにより、例えば、他の車両により既にサーバ装置3に送信されて蓄積されていた道路異常情報に基づき、撮影部5の撮影範囲よりも先にある道路の異常場所について、これから当該場所を通過しようとする車両の運転者に報知することが可能である。
さらに、通信処理部23は、異常判定部21により道路異常情報に対応する場所に異常がないと判定された場合に、この場所に対応する道路異常情報の削除要求情報をサーバ装置3に送信する。
サーバ装置3は、無線通信装置4を介して車載装置2との間で無線通信を行う装置であり、例えば、車載装置2から送信された道路異常情報を蓄積し、道路異常情報を要求元の車載装置2に送信する機能を有する。その構成として、無線通信部30、情報管理部31および情報記憶部32を備える。
無線通信部30は、例えば、無線通信装置4と同じ無線通信方式での通信が可能な通信モジュールとして実現され、車載装置2との間で無線通信を実施する。
情報管理部31は、無線通信部30により受信された道路異常情報を情報記憶部32に記憶し、情報記憶部32から読み出した道路異常情報を無線通信部30により車載装置2に送信する。例えば、サーバ装置3が提供する道路異常報知サービスに登録している車載装置2から受信した道路異常情報を、情報記憶部32に記憶する。
また、情報管理部31は、車載装置2からの要求に応じて、要求元の車載装置2を搭載する車両の位置から予め定められた範囲内に対応する道路異常情報を情報記憶部32から読み出して無線通信部30により要求元の車載装置2に送信する。
情報記憶部32は、無線通信部30によって車載装置2から受信された道路異常情報を記憶する記憶部である。図1では、サーバ装置3が情報記憶部32を備える場合を示したが、サーバ装置3とは別に設けた装置に情報記憶部32を構築してもよい。例えば、大容量の記憶装置を有する別の装置に情報記憶部32を構築し、この装置とサーバ装置3との間で道路異常情報をやり取りしてもよい。
図2Aは、実施の形態1に係る車載装置2の機能を実現するハードウェア構成を示すブロック図であって、図2Bは、実施の形態1に係る車載装置2の機能を実現するソフトウェアを実行するハードウェア構成を示すブロック図である。
車載装置2における画像取得部20、異常判定部21、報知処理部22および通信処理部23の各機能は、処理回路により実現される。
すなわち、車載装置2は、図3に示す、車両が走行している道路の撮影画像を取得するステップ、撮影画像を画像解析した結果に基づいて車両が走行している道路に異常があるか否かを判定するステップ、異常があると判定された場所に対応する道路異常情報を車両搭乗者に報知し、サーバ装置3から受信された道路異常情報のうち、車両の進行方向にある場所に対応する道路異常情報を車両搭乗者に報知するステップ、道路に異常があると判定された場合に、異常があると判定された場所に対応する道路異常情報をサーバ装置3に送信し、車両の位置から予め定められた範囲内にある場所に対応する道路異常情報をサーバ装置3から受信して報知処理部22に出力するステップを逐次行うための処理回路を備えている。
処理回路は、専用のハードウェアであっても、メモリに格納されたプログラムを読み出して実行するCPU(Central Processing Unit)であってもよい。
図2Aに示すように処理回路が専用のハードウェアの処理回路100である場合、処理回路100は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、または、これらを組み合わせたものが該当する。
また、画像取得部20、異常判定部21、報知処理部22および通信処理部23の各部の機能をそれぞれ処理回路で実現してもよいし、各部の機能をまとめて1つの処理回路で実現してもよい。
図2Bに示すように、処理回路がCPU101である場合、画像取得部20、異常判定部21、報知処理部22および通信処理部23の機能は、ソフトウェア、ファームウェアまたはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。
ソフトウェアとファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ102に格納される。CPU101は、メモリ102に格納されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、車載装置2は、CPU101によって実行されるときに、前述した各ステップの処理が結果的に実行されるプログラムを格納するためのメモリ102を備える。
これらのプログラムは、画像取得部20、異常判定部21、報知処理部22および通信処理部23の手順または方法をコンピュータに実行させるものである。
ここで、メモリとは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)などの不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disk)などが該当する。
なお、画像取得部20、異常判定部21、報知処理部22および通信処理部23の各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。
例えば、画像取得部20は専用のハードウェアの処理回路100でその機能を実現し、異常判定部21、報知処理部22および通信処理部23は、CPU101が、メモリ102に格納されたプログラム実行することによりその機能を実現する。
このように、上記処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって前述の機能を実現することができる。
次に動作について説明する。
図4は、車載装置2の具体的な動作を示すフローチャートであり、道路の異常判定から道路異常情報を報知するまでの一連の処理を示している。なお、図4に示すステップST1aからステップST7aまでの処理は、繰り返し実行される。
また図5はサーバ装置3の情報収集処理を示すフローチャートであり、図6は、サーバ装置3の情報提供処理を示すフローチャートである。
図4のステップST1aの処理は、図3のステップST1の処理に相当する。図4のステップST2aおよびステップST3aの処理は、図3のステップST2の処理に相当する。図4のステップST4aとステップST7aの処理は、図3のステップST3の処理に相当し、図4のステップST5aとステップST6aの処理は、図3のステップST4の処理に相当する。従って、車載装置2の動作は、図4に示す各ステップを説明することによって明らかになるため、以降では、図4に基づいて説明を行う。
まず、画像取得部20は撮影部5から撮影画像を取得する(ステップST1a)。これにより、撮影部5により撮影された車両が走行している道路の撮影画像が得られる。
画像取得部20により取得された撮影画像は、異常判定部21へ送られる。なお、撮影画像には、撮影部5により撮影された時刻を示す時刻情報も含まれる。
次に、異常判定部21は、画像取得部20により取得された撮影画像を画像解析し、画像解析した結果に基づいて道路に異常があるか否かを判定する(ステップST2a)。
画像解析の方法としては、前述したように、撮影画像の特徴情報と道路異常パターンの特徴情報との比較などを行う。
異常がないと判定した場合(ステップST3a;NO)、ステップST1aに戻って、ステップST1aからの処理を繰り返す。
異常があると判定した場合(ステップST3a;YES)、異常判定部21は、異常があると判定した場所の位置情報およびこの場所の撮影画像を道路異常情報として報知処理部22と通信処理部23に出力する。
報知処理部22は、異常判定部21から入力された道路異常情報を出力装置8に出力して報知する(ステップST4a)。例えば、報知処理部22は、道路異常情報の内容を視覚的または聴覚的に報知するための報知情報を生成して、ディスプレイまたはスピーカに出力する。これにより、運転者に道路異常情報が報知される。
前述したように、異常判定部21は、車両が実際に到達する前の道路の状況が撮影された撮影画像から道路の異常を判定するので、異常があると判定した場所に車両が到達する前に、この場所に関する道路異常情報を報知することができる。
例えば、図7に示すように車載装置2を搭載する車両103が位置P0に存在するときに、車両103の前方の位置P1の場所に異常があると判定された場合、報知処理部22は、車両103の先にある位置P1の場所の異常を報知することができる。
このとき、図8に示すように、出力装置8であるディスプレイの画面上に「前方に道路異常あり」という文字情報8Aおよびこの異常場所の撮影画像5Aを表示し、スピーカで「前方に道路異常あり」という音声情報8Bを音声出力する。
なお、図8において、撮影画像5Aは、落石があるため異常と判定された道路の画像中の落石のある場所を拡大して示したものである。
通信処理部23は、異常判定部21から道路異常情報が入力されると、無線通信装置4を介して上記道路異常情報をサーバ装置3に送信する(ステップST5a)。
サーバ装置3において、無線通信部30は、図5に示すように車載装置2から道路異常情報を受け付ける状態となっている。ここで、道路異常情報を受信しなければ(ステップST1b;NO)、ステップST1bの処理が繰り返される。
無線通信部30によって車載装置2からの道路異常情報が受信されると(ステップST1b;YES)、情報管理部31が、この道路異常情報が情報記憶部32に既存であるか否かを確認する(ステップST2b)。例えば、異常があると判定された場所の位置情報が誤差範囲内で一致する道路異常情報があれば既存であると判定する。
道路異常情報が情報記憶部32に既存の場合(ステップST2b;YES)、情報管理部31は、無線通信部30により新たに受信された道路異常情報で情報記憶部32に記憶された既存の情報を更新する(ステップST3b)。
また道路異常情報が既存でなければ(ステップST2b;NO)、情報管理部31は、無線通信部30により新たに受信された道路異常情報を情報記憶部32に記憶させて登録する(ステップST4b)。
なお、これらの一連の処理は、サーバ装置3が提供する道路異常報知サービスに登録している複数の車載装置2から受信された道路異常情報についても同様に実施される。
例えば、図9に示すように、車両103に搭載された車載装置2の他に、サーバ装置3は、車両104に搭載された車載装置2および車両105に搭載された車載装置2との間においても道路異常情報を送受信する。
このようにして、サーバ装置3は、複数の車両にそれぞれ搭載された車載装置2からの道路異常情報を収集して蓄積する。
また、サーバ装置3に蓄積された道路異常情報は、図9に示すように管理センタ106のサーバ装置からも読み出し可能である。これにより道路の異常場所の修繕を的確に行うことができる。
図4において通信処理部23がサーバ装置3から道路異常情報を受信していなければ(ステップST6a;NO)、ステップST1aの処理に戻る。
サーバ装置3から道路異常情報を受信していれば(ステップST6a;YES)、通信処理部23は、この道路異常情報を報知処理部22に出力する。
報知処理部22は、通信処理部23から入力した道路異常情報を出力装置8に出力して報知する(ステップST7a)。
なお、ステップST6aでサーバ装置3から道路異常情報を受信したか否かを確認する場合を示したが、この確認処理は、図4に示す一連の処理とは別のプロセスで実行してもよい。
また、今回検知した道路異常情報とサーバ装置3から受信された道路異常情報とが一致する場合は、再度報知してもよいし、受信された道路異常情報の報知を省略してもよい。
車載装置2の通信処理部23は、図4に示した処理とは別のプロセスであり、位置検出部6から入力した車両の位置情報を、無線通信装置4を介してサーバ装置3に送信している。サーバ装置3において、無線通信部30は、図6に示すように車載装置2から位置情報を受け付ける状態となっている。位置情報が受信されなければ(ステップST1c;NO)、ステップST1cの処理が繰り返される。
無線通信部30によって車載装置2から位置情報が受信されると(ステップST1c;YES)、情報管理部31は、この位置情報が示す位置から予め定められた範囲内に対応する道路異常情報を情報記憶部32から検索する(ステップST2c)。
予め定められた範囲としては、撮影部5の撮影範囲よりも先にある道路が含まれる範囲であり、例えば、車両の現在位置から数kmの範囲内にある道路が挙げられる。
無線通信部30は、情報管理部31により検索された道路異常情報を位置情報の送信元の車載装置2に送信する(ステップST3c)。
車載装置2の通信処理部23は、車両103の位置から予め定められた範囲内の場所に対応する道路異常情報をサーバ装置3から受信して報知処理部22に出力する。報知処理部22は、通信処理部22によりサーバ装置3から受信された道路異常情報のうち、車両の進行方向にある場所に対応する道路異常情報を、この場所に車両が到達する前に出力装置8に出力して報知する。
撮影部5の撮影画像から判定された異常を報知処理部22が報知した場合、車両が異常場所に到達するまでの時間は少ない。これに対して、図6に示すようにサーバ装置3から受信した道路異常情報は、車両の位置から予め定められた範囲内に対応する道路異常情報である。このため、報知処理部22は、車両が到達するまでに十分な時間がある場所の道路異常情報を報知することが可能となる。
図10は、車両103が位置P2にあるとき、車両103に搭載された車載装置2が、位置P2から予め定められた範囲内に対応する道路異常情報をサーバ装置3から受信した場合を示している。この場合、異常場所の位置P4から○○メートル前の位置P3に車両103が到達したタイミングで、報知処理部22が、位置P4に関する道路異常情報を出力装置8に出力して報知することができる。
例えば、図11に示すように、報知処理部22は、車両103の○○メートル先にある位置P4の場所の異常を報知することができる。このとき出力装置8であるディスプレイの画面上に「○○メートル先に道路異常あり」という文字情報8Cおよびこの異常場所の撮影画像5Bを表示し、スピーカでも「○○メートル先に道路異常あり」という音声情報8Bを音声出力する。なお、図11において、撮影画像5Bは、倒木があるため異常と判定された道路の画像中の倒木のある場所を拡大して示したものである。これにより、車両103が異常場所に到達する前に、この異常場所に関する道路異常情報を運転者に余裕を持って報知することができる。
これまでの説明では、車載装置2とサーバ装置3との間で道路異常情報を送受信する場合を示したが、車載装置2からの削除要求に応じてサーバ装置3が情報記憶部32に蓄積した道路異常情報を削除してもよい。
図12は、サーバ装置3に対する道路異常情報の削除要求を行う際の車載装置2の具体的な動作を示すフローチャートであり、道路の異常判定から道路異常情報の削除要求の送信までの一連の処理を示している。
なお、図12に示すステップST1aからステップST6aまでの処理は、図4と同様であるので説明を省略する。また、図13は、車載装置2から削除要求を受信したサーバ装置3による情報削除処理を示すフローチャートである。
画像取得部20は、通信処理部23によりサーバ装置3から受信された道路異常情報に対応する場所の撮影画像を取得する(ステップST7a−1)。
例えば、通信処理部23が、サーバ装置3から受信された道路異常情報に含まれる位置情報を画像取得部20に出力する。画像取得部20は、位置検出部6から車両の位置情報も取得して、サーバ装置3から受信された道路異常情報に対応する場所と車両の位置関係を監視する。そして、画像取得部20は、この道路異常情報に対応する場所の近傍に車両が到達したタイミングで、撮影部5により撮影された撮影画像を、サーバ装置3から受信された道路異常情報に対応する場所の撮影画像として取得する。
異常判定部21は、画像取得部20により取得された撮影画像を画像解析し、画像解析した結果に基づいて道路に異常があるか否かを判定する(ステップST7a−2)。
ここで異常があると判定した場合(ステップST7a−3;YES)、異常判定部21は、サーバ装置3から受信された道路異常情報を報知処理部22に出力する。
報知処理部22は、異常判定部21から入力した道路異常情報を出力装置8に出力して報知する(ステップST7a−4)。
異常がないと判定した場合(ステップST7a−3;NO)、異常判定部21は、サーバ装置3から受信された道路異常情報が現在の道路状況に合致していないと判断されるので、この判定結果を通信処理部23に通知する。
通信処理部23は、上記通知を受けると、サーバ装置3から受信した上記道路異常情報の削除要求を、無線通信装置4を介してサーバ装置3に送信する(ステップST7a−5)。例えば、道路異常情報における位置情報を含めた削除要求を送信する。
これにより、道路上の落下物が撤去されるなどして現在の道路状況に合致しなくなった道路異常情報を削除するよう、サーバ装置3に要求することができる。
サーバ装置3において、無線通信部30は、図13に示すように、車載装置2から削除要求を受け付ける状態となっている。削除要求が受信されなければ(ステップST1d;NO)、ステップST1dの処理が繰り返される。
無線通信部30によって車載装置2から削除要求が受信されると(ステップST1d;YES)、情報管理部31は、この削除要求に対応する道路異常情報を、情報記憶部32から検索する(ステップST2d)。例えば、削除要求に含まれる位置情報に対応する道路異常情報を検索する。この後、情報管理部31は、検索結果の道路異常情報を情報記憶部32から削除する(ステップST3d)。
これにより、現在の道路状況に合致していない道路異常情報が情報記憶部32から削除されて、現在の道路状況に合致した道路異常情報のみを情報記憶部32に蓄積することができる。
以上のように、実施の形態1に係る車載装置2において、画像取得部20は、車両103が走行している道路を撮影する撮影部5から撮影画像を取得する。異常判定部21は、画像取得部20により取得された撮影画像を画像解析し、画像解析した結果に基づいて車両103が走行している道路に異常があるか否かを判定し、サーバ装置3から受信された道路異常情報に対応する場所に異常があるか否かについても判定する。報知処理部22は、異常判定部21により異常があると判定された場所に対応する道路異常情報を車両搭乗者に報知し、サーバ装置3から受信された道路異常情報のうち、車両103の進行方向にある場所に対応する道路異常情報を車両搭乗者に報知する。通信処理部23は、異常判定部21により道路に異常があると判定された場合に、異常があると判定された場所に対応する道路異常情報をサーバ装置3に送信し、車両103の位置から予め定められた範囲内にある場所に対応する道路異常情報をサーバ装置3から受信して報知処理部22に出力さらに異常判定部21により道路異常情報に対応する場所に異常がないと判定された場合に、この場所に対応する道路異常情報の削除要求情報をサーバ装置3に送信する。
このように車両103が走行している道路の撮影画像の画像解析結果を用いることで、リアルタイムに道路の異常の有無を判定して車両搭乗者に報知することができる。
また、異常があると判定された場所に対応する道路異常情報をサーバ装置3に送信し、サーバ装置3から受信した道路異常情報を車両搭乗者に報知するので、リアルタイムに得られた道路異常情報を自車両を含む複数の車両との間で共有することが可能である。
さらに、道路異常情報に対応する場所に異常がないと判定されて現在の道路状況に合致しなくなった場所に関する道路異常情報が情報記憶部32から削除されるので、現在の道路状況に合致する道路異常情報のみを情報記憶部32に蓄積することができる。
これにより、情報記憶部32に記憶されている道路異常情報、すなわち、サーバ装置3から車両側に提供される道路異常情報のリアルタイム性を確保することが可能である。
また、実施の形態1に係る車載装置2において、報知処理部22は、サーバ装置3から受信された道路異常情報に対応する場所に車両103が到達する前に、この道路異常情報を車両搭乗者に報知する。このように構成することで、車両103が異常場所に到達する前に、この場所に関する道路異常情報を運転者に余裕を持って報知することができる。
さらに、実施の形態1に係る道路異常報知システム1は、図1に示す車載装置2およびサーバ装置3を有することで、上記効果が得られる道路異常報知システムを実現することができる。
実施の形態2.
図14は、この発明の実施の形態2に係る道路異常報知システム1Aの構成を示すブロック図である。道路異常報知システム1Aは、車載装置2Aとサーバ装置3が連携して、車両が走行している道路に発生した異常を運転者に報知するシステムである。
また、車載装置2Aは、この発明における道路異常判定装置を具体化した装置であり、例えばナビゲーション装置として実現される。その構成として、画像取得部20、異常判定部21、報知処理部22、通信処理部23およびナビゲーション処理部24を備える。
ナビゲーション処理部24は、現在地から目的地までのルートの探索、探索したルートの案内、地図表示といったナビゲーション処理を実行する構成要素である。
また、ナビゲーション処理部24は、ルート探索の際に、道路異常情報に対応する場所を回避したルートを探索する。
なお、無線通信装置4がナビゲーション機能を有する携帯通信端末である場合、車載装置2Aを、この携帯通信端末の1つの機能として実現してもよい。
この場合、例えば、車載装置2Aの各機能および位置検出部6の機能が、携帯通信端末により実現される。
また、ナビゲーション処理部24は、サーバ装置3が備える構成要素であってもよい。
この場合、車載装置2Aは、サーバ装置3のナビゲーション処理部24によって探索されたルートの案内情報を受信して出力することになる。
また、車載装置2Aにおける画像取得部20、異常判定部21、報知処理部22および通信処理部23、ナビゲーション処理部24の各機能は、実施の形態1と同様に、処理回路により実現される。
次に動作について説明する。
図15は、実施の形態2に係る車載装置2Aの具体的な動作を示すフローチャートであり、ルート探索からルート案内が終了するまでの一連の処理を示している。
また、図16は、実施の形態2におけるサーバ装置3による情報提供処理を示すフローチャートである。
まず、ナビゲーション処理部24は、目的地までのルートが設定済みか否かを確認する(ステップST1e)。ルート設定済みである場合(ステップST1e;YES)、ナビゲーション処理部24は、ルート案内を開始する(ステップST2e)。
ルート設定済みでなければ(ステップST1e;NO)、ナビゲーション処理部24はルート設定を行うか否かをユーザに問い合わせる(ステップST3e)。
例えば、ナビゲーション処理部24が、出力装置8のディスプレイに問い合わせ画面を表示させて問い合わせる。
ユーザからルート設定しないことが入力された場合(ステップST3e;NO)、ステップST1eの処理に戻る。
ユーザからルート設定することが入力された場合(ステップST3e;YES)、ナビゲーション処理部24は、現在地と目的地の位置情報を含む情報要求をサーバ装置3に送信するよう、通信処理部23に指示する。
通信処理部23は、ナビゲーション処理部24から上記指示を受けると、現在地と目的地の位置情報を含む情報要求を、無線通信装置4を介してサーバ装置3に送信する(ステップST4e)。
サーバ装置3において、無線通信部30は、図16に示すように、車載装置2Aからの情報要求を受け付ける状態となっている。ここで、情報要求が受信されなければ(ステップST1f;NO)、ステップST1fの処理が繰り返される。
無線通信部30により車載装置2Aから情報要求が受信されると(ステップST1f;YES)、情報管理部31は、この情報要求から抽出した車両の現在地と目的地の位置情報を含む予め定められた範囲内に対応する道路異常情報を、情報記憶部32から検索する(ステップST2f)。無線通信部30は、情報管理部31により検索された道路異常情報を、要求元の車載装置2Aに送信する(ステップST3f)。
図15において、車載装置2Aの通信処理部23は、情報要求に対応する道路異常情報を受信すると(ステップST5e;YES)、この道路異常情報をナビゲーション処理部24に出力する。
ナビゲーション処理部24は、車両の位置情報、目的地の位置情報、サーバ装置3から受信された道路異常情報および地図情報に基づいて、サーバ装置3から受信された道路異常情報に対応する場所を回避したルートを探索する(ステップST6e)。
例えば、図17に示すように、車載装置2Aを搭載する車両103の位置PS、目的地の位置PGおよび地図情報に基づいてルートR1が探索されても、道路異常情報に対応する場所PF1を通るルートであるため、案内候補から除外される。
この場合、図18に示すように、道路異常情報に対応する場所PF1を迂回するルートR2が探索されても、道路異常情報に対応する場所PF2を通るルートであるため、案内候補から除外される。
このように道路異常情報に対応する場所を回避しながらルート探索を行うことにより、道路異常情報に対応する場所を通過しないルートR3を探索することができる。
一方、情報要求に対応する道路異常情報が受信されなかった場合(ステップST5e;NO)、通信処理部23は、受信されなかったことをナビゲーション処理部24に通知する。ナビゲーション処理部24は、通信処理部23から上記通知を受けると、車両の位置情報、目的地の位置情報および地図情報に基づいて、道路異常情報を用いずにルート探索を行う(ステップST7e)。
ナビゲーション処理部24は、探索結果のルートを設定した後(ステップST8e)、ステップST2eの処理に移行する。
ルート案内中にユーザからルート変更が要求されると(ステップST9e;YES)、ナビゲーション処理部24は、ステップST4eの処理に移行して、前述したルート探索を行う。また、ルート変更が要求されなければ(ステップST9e;NO)、ルート案内を継続する。
ルート案内が継続した状態であれば(ステップST10e;NO)、ステップST9eの処理に戻る。
また、ルート案内が終了すれば(ステップST10e;YES)、図15の一連の処理を終了する。
以上のように、実施の形態2に係る車載装置2Aは、道路異常情報に対応する場所を回避したルートを探索して案内するナビゲーション処理部24を備える。このように構成することで、異常がある場所が回避されたルートを案内することができる。
なお、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1,1A 道路異常報知システム、2,2A 車載装置、3 サーバ装置、4 無線通信装置、5 撮影部、5A,5B 撮影画像、6 位置検出部、7 地図情報記憶部、8 出力装置、8A,8C 文字情報、8B,8C 音声情報、20 画像取得部、21 異常判定部、22 報知処理部、23 通信処理部、24 ナビゲーション処理部、30 無線通信部、31 情報管理部、32 情報記憶部、100 処理回路、101 CPU、102 メモリ、103〜105 車両、106 管理センタ。

Claims (5)

  1. 車両が走行している道路を撮影する撮影部から撮影画像を取得する画像取得部と、
    前記画像取得部により取得された撮影画像を画像解析し、画像解析した結果に基づいて車両が走行している道路に異常があるか否かを判定し、サーバ装置から受信された道路異常情報に対応する場所に異常があるか否かについても判定する異常判定部と、
    前記異常判定部により異常があると判定された場所の位置情報およびこの場所の撮影画像からなる道路異常情報を車両搭乗者に報知し、前記サーバ装置から受信された道路異常情報のうち、車両の進行方向にある場所に対応する道路異常情報を車両搭乗者に報知する報知処理部と、
    前記異常判定部により道路に異常があると判定された場合に、異常があると判定された場所に対応する道路異常情報を前記サーバ装置に送信し、車両の位置から予め定められた範囲内にある場所に対応する道路異常情報を前記サーバ装置から受信して前記報知処理部に出力し、さらに前記異常判定部により道路異常情報に対応する場所に異常がないと判定された場合に、この場所に対応する道路異常情報の削除要求情報を前記サーバ装置に送信する通信処理部と
    を備えたことを特徴とする道路異常判定装置。
  2. 前記報知処理部は、前記サーバ装置から受信された道路異常情報に対応する場所に車両が到達する前に、この道路異常情報を車両搭乗者に報知することを特徴とする請求項1記載の道路異常判定装置。
  3. 道路異常情報に対応する場所を回避したルートを探索して案内するナビゲーション処理部を備えたことを特徴とする請求項1記載の道路異常判定装置。
  4. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の道路異常判定装置と、
    道路異常判定装置との間で無線通信を行う無線通信部、前記無線通信部により道路異常判定装置から受信された道路異常情報を記憶する情報記憶部、前記無線通信部により受信された車両の位置情報が示す位置を含む予め定めた範囲内にある道路異常情報を前記情報記憶部から検索して、検索結果の道路異常情報を前記無線通信部により道路異常判定装置に送信し、前記無線通信部により道路異常判定装置から道路異常情報の削除要求情報が受信されると、前記削除要求情報に該当する道路異常情報を前記情報記憶部から削除する情報管理部を有するサーバ装置と
    を備えたことを特徴とする道路異常報知システム。
  5. 画像取得部が、車両が走行している道路を撮影する撮影部から撮影画像を取得するステップと、
    異常判定部が、前記画像取得部により取得された撮影画像を画像解析し、画像解析した結果に基づいて車両が走行している道路に異常があるか否かを判定し、サーバ装置から受信された道路異常情報に対応する場所に異常があるか否かについても判定するステップと、
    報知処理部が、前記異常判定部により異常があると判定された場所の位置情報およびこの場所の撮影画像からなる道路異常情報を車両搭乗者に報知し、前記サーバ装置から受信された道路異常情報のうち、車両の進行方向にある場所に対応する道路異常情報を車両搭乗者に報知するステップと、
    通信処理部が、前記異常判定部により道路に異常があると判定された場合に、異常があると判定された場所に対応する道路異常情報を前記サーバ装置に送信し、車両の位置から予め定められた範囲内にある場所に対応する道路異常情報を前記サーバ装置から受信して前記報知処理部に出力し、さらに前記異常判定部により道路異常情報に対応する場所に異常がないと判定された場合に、この場所に対応する道路異常情報の削除要求情報を前記サーバ装置に送信するステップと
    を備えたことを特徴とする道路異常報知方法。
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