JP2017107092A - 画像形成装置、画像形成システムおよびタッキング発生抑制方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成システムおよびタッキング発生抑制方法 Download PDF

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Abstract

【課題】用紙束内でタッキングが発生するのを正確に推定し、適切なタイミングでタッキングを抑制する制御を行うことが可能な画像形成装置、画像形成システムおよびタッキング発生抑制方法を提供する。【解決手段】画像形成装置は、トナー像が形成された用紙を装置外に排紙する排紙部と、前記排紙部から排紙された前記用紙を載置する載置部と、前記載置部に積載された用紙束の温度検出時点での外部温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部が検出した前記用紙束の前記外部温度および前記載置部に積載された用紙束の積載枚数に基づいて前記載置部に積載された用紙束の内部温度を推定し、前記用紙束の前記内部温度の推定結果に基づいて用紙のタッキングが発生するか否かについて予測し、前記タッキングの発生が予測された場合、前記タッキングの発生を抑制する制御を行う制御部と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成システムおよびタッキング発生抑制方法に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)は、帯電した感光体に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成する。そして、静電潜像が形成された感光体ドラム(像担持体)へ現像装置よりトナーを供給することにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。さらに、このトナー像を直接または間接的に用紙に転写させた後、定着ニップで加熱、加圧して定着させることにより用紙にトナー像を形成する。
定着ニップを通過した用紙は、排紙口から装置外に排紙され、排紙トレイに積載されていく。定着ニップを通過した用紙は定着部における熱により温度が高い状態となっているので、熱を持った用紙が排紙トレイに積載されていくことで、排紙トレイ上の用紙束内の温度が上昇していき、用紙上のトナー像が融解しやすくなる。
また、排紙トレイ上の用紙の積載量が増えていくと、排紙トレイ上の用紙束の下部にかかる荷重が大きくなり、対面し合う用紙同士の密着性が高くなる。対面し合う用紙同士の密着性が高くなると、用紙の各対向面にトナー像が形成されている場合、各トナー像が用紙束内の温度上昇により融解して、互いに貼り付いてしまう、いわゆるタッキングが発生する。
このようなタッキングの発生を抑制するために、例えば特許文献1には、用紙が排紙口を通過するときの用紙の温度を検出し、検出した用紙の温度が所定温度である場合、タッキングを抑制する制御を実行する構成が開示されている。
特許文献2には、定着後の用紙を冷却するための冷却装置が設けられている。この技術では、常時定着後の用紙温度を下げることでタッキングが発生しないようにしている。
特開2012−137631号公報 特開2014−222278号公報
ところで、用紙束内の温度を正確に把握できると、タッキングが発生する状況を正確に把握することができ、ひいては画像形成における生産性の向上や画像不良発生の防止に寄与することができる。
しかしながら、特許文献1,2に記載されている構成は、用紙束内の温度を把握することなくタッキングの発生を抑制するものであるので、タッキングが発生する状況を正確に把握できるものではなかった。
特に、特許文献1に記載されている構成のように、排紙口を通過する際の用紙の温度を検出するだけの構成だと、当該用紙の温度と用紙束内の温度には温度差があるので、排紙トレイ上の用紙束内の正確な温度を把握することが困難である。そのため、安全を見てタッキングを抑制する制御を早めに実行する必要が生じるので、画像形成における生産性の向上や画像不良の発生の防止の観点から好ましくないものとなっていた。
本発明の目的は、用紙束内でタッキングが発生するのを正確に推定し、適切なタイミングでタッキングを抑制する制御を行うことが可能な画像形成装置、画像形成システムおよびタッキング発生抑制方法を提供することである。
本発明に係る画像形成装置は、
トナー像が形成された用紙を装置外に排紙する排紙部と、
前記排紙部から排紙された前記用紙を載置する載置部と、
前記載置部に積載された用紙束の温度検出時点での外部温度を検出する温度検出部と、
前記温度検出部が検出した前記用紙束の前記外部温度および前記載置部に積載された前記用紙束の積載枚数に基づいて前記載置部に積載された前記用紙束の内部温度を推定し、前記用紙束の前記内部温度の推定結果に基づいて前記用紙のタッキングが発生するか否かについて予測し、前記タッキングの発生が予測された場合、前記タッキングの発生を抑制する制御を行う制御部と、
を備える。
本発明に係る画像形成システムは、
画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムであって、
トナー像が形成された用紙を装置外に排紙する排紙部と、
前記排紙部から排紙された前記用紙を載置する載置部と、
前記載置部に積載された用紙束の温度検出時点での外部温度を検出する温度検出部と、
前記温度検出部が検出した前記用紙束の前記外部温度および前記載置部に積載された前記用紙束の積載枚数に基づいて前記載置部に積載された前記用紙束の内部温度を推定し、前記用紙束の前記内部温度の推定結果に基づいて前記用紙のタッキングが発生するか否かについて予測し、前記タッキングの発生が予測された場合、前記タッキングの発生を抑制する制御を行う制御部と、
を備える。
本発明に係るタッキング発生抑制方法は、
トナー像が形成された用紙を装置外に排紙する排紙部と、前記排紙部から排紙された前記用紙を載置する載置部と、を備えた画像形成装置のタッキング発生抑制方法であって、
前記載置部に積載された用紙束の温度検出時点での外部温度を検出し、
検出した前記用紙束の前記外部温度および前記載置部に積載された前記用紙束の積載枚数に基づいて前記載置部に積載された前記用紙束の内部温度を推定し、前記用紙束の前記内部温度の推定結果に基づいて前記用紙のタッキングが発生するか否かについて予測し、前記タッキングの発生が予測された場合、前記タッキングの発生を抑制する制御を行う。
本発明によれば、用紙束内でタッキングが発生するのを正確に推定し、適切なタイミングでタッキングを抑制する制御を行うことができる。
本実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 第2温度検出部の拡大図である。 用紙束の内部温度を実測するための実験装置を示す図である。 図4の実験装置における各温度センサーの実測値を示す図である。 実測値に基づいた用紙束内の温度推移曲線を示す図である。 用紙が排紙トレイに積載されたときに排紙部付近の拡大図である。 第1温度検出部および第2温度検出部における外部温度推移曲線と、用紙束の内部温度推移曲線とを示す図である。 変形例に係る画像形成装置における温度検出部が第1位置に位置するときの排紙部付近の拡大図である。 変形例に係る画像形成装置における温度検出部が第2位置に位置するときの排紙部付近の拡大図である。 用紙束の内部温度推移曲線に対する近似直線を示す図である。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す図である。
図1、2に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙Sに二次転写することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、第1温度検出部90、第2温度検出部91および制御部100を備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データ(入力画像データ)を受信し、この画像データに基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿またはコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21および操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定またはユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示および説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、またはKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、およびドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。
帯電装置414は、コロナ放電を発生させることにより、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、二成分逆転方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。現像装置412は、現像剤に含まれるトナーを感光体ドラム413に供給することによって感光体ドラム413の表面にトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424およびベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は、無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも一つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。駆動ローラーが回転することにより、中間転写ベルト421はA方向に一定速度で走行する。
中間転写ベルト421は、導電性および弾性を有するベルトであり、表面に体積抵抗率が8〜11[logΩ・cm]である高抵抗層を有する。中間転写ベルト421は、制御部100からの制御信号によって回転駆動される。なお、中間転写ベルト421については、導電性および弾性を有するものであれば、材質、厚さおよび硬度を限定しない。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
ベルトクリーニング装置426は、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側、つまり、一次転写ローラー422と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、バックアップローラー423Bに二次転写バイアスを印加し、用紙Sの表面側、つまり、中間転写ベルト421と当接する側にトナーと同極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。
定着部60は、用紙Sの定着面であるトナー像が形成されている面側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面である定着面の反対の面側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。また、定着器Fには、エアを吹き付けることにより、定着面側部材または裏面側支持部材から用紙Sを分離させるエア分離ユニットが配置されていても良い。
上側定着部60Aは、定着面側部材である無端状の定着ベルト61、加熱ローラー62および定着ローラー63を有する。定着ベルト61は、加熱ローラー62と定着ローラー63とによって張架されている。
加熱ローラー62は、加熱源(ハロゲンヒーター)を内蔵し、定着ベルト61を加熱する。加熱源によって加熱ローラー62が加熱され、その結果、定着ベルト61が加熱される。
定着ローラー63は、制御部100によって駆動制御されることで時計回り方向に回転する。定着ローラー63が回転することにより、定着ベルト61および加熱ローラー62は、時計回り方向に従動回転する。
下側定着部60Bは、裏面側支持部材である加圧ローラー64を有する。加圧ローラー64は、定着ベルト61との間で用紙Sを挟持して搬送する定着ニップを形成している。加圧ローラー64は、制御部100によって駆動制御されることで反時計回り方向に回転する。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、および搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類毎に収容される。
搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対、用紙Sを画像形成部40および定着部60を通過させ、画像形成装置1の排紙トレイ54に排出する通常搬送路53bと、定着部60を通った用紙Sの表裏を反転させた後、画像形成部40の上流で再び通常搬送路53bに合流させる反転搬送路53cとを有する。両面印刷時には、最初に通常搬送路53bを通る際に用紙Sの表面にトナー像が形成され、反転搬送路53cを通過した後、再び通常搬送路53bを通る際に用紙Sの裏面にトナー像が形成されるようになっている。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙され、排紙トレイ54に載置される。
排紙トレイ54は、排紙部52から排紙された用紙Sを載置する載置部であり、排紙部52の下方の位置から図1における図示上斜め左側に向けて延びている。排紙トレイ54は、画像形成装置1の排紙部52側の側壁において上下方向に移動可能に支持されており、排紙部52から排紙された用紙Sが積載されていくことで、複数の用紙Sがなす用紙束の重力により下に下がるようになっている。
第1温度検出部90は、例えば、熱電対やサーミスター等の温度センサーを有しており、画像形成装置1の排紙部52における排紙ローラー52aの上に配置されている。第1温度検出部90は、排紙部52を通過する用紙Sの温度を検出可能となっており、検出した温度を制御部100に出力する。
第2温度検出部91は、排紙トレイ54上に配置されており、排紙トレイ54に載置された用紙S、詳しくは排紙トレイ54に積載された複数の用紙Sがなす用紙束の底の温度を検出可能となっている。
図1および図3に示すように、第2温度検出部91は、温度センサー91Aと、排紙トレイ54の基端から排紙トレイ54の延出方向に向けて延びるフレーム91Bとを有している。
温度センサー91Aは、例えば、熱電対やサーミスター等であり、フレーム91Bの先端部91Cに配置されたセンサー部から延びる金属線により画像形成装置1に接続されている。
フレーム91Bは、薄板状のフレキシブルな材質からなり、先端部91Cにフィルム部材91Dが設けられている。フィルム部材91Dは、例えばポリイミドからなり、温度センサー91Aのセンサー部を覆うことで、当該センサー部を保護している。
第2温度検出部91は、温度センサー91Aにより検出した用紙束の底の温度を検出し、検出した温度を制御部100に出力する。
ところで、図1に示すように、排紙トレイ54に定着部60を通過して熱を持った用紙Sが積み重なっていくと、排紙トレイ54に積載された用紙束の内部温度が上昇しやすくなる。また、用紙束における用紙Sの積載量が大きくなるほど、対面し合う用紙の密着性が高くなるので、対面し合う用紙の各対向面にトナー像が形成されている場合、各トナー像が用紙束内の温度上昇により融解して、互いに貼り付いてしまう、いわゆるタッキングが発生する。
ここで、用紙の温度に対するタッキングの発生の有無は、実験的に表1のような関係が得られていることがわかっている。
Figure 2017107092
表1における「○」は用紙束内でタッキングが発生しないことを示し、「△」は程度が低いが用紙束内でタッキングが発生したことを示し、「×」は用紙束内でタッキングが発生したことを示している。また、表1における実験で用いた用紙としては、坪量157g/mのものを用いている。以下の説明では、この用紙と同じものを用いるものとする。
表1の結果から用紙の温度、つまり、用紙束の内部温度が65℃以上でタッキングが発生することを確認できる。タッキングの発生を正確に把握するためには、用紙束の内部温度を正確に把握する必要がある。用紙束の内部温度を正確に把握するためには、例えば用紙束内に温度センサーをその都度挿入する方法が考えられる。そこで、当該方法による用紙束内における温度測定を以下に示す実験装置を用いて確認した。
図4は、用紙束の内部温度を実測するための実験装置を示す図である。
図4に示すように、実験装置として、画像形成装置1および温度測定器200を用いた。この実験では、第2温度検出部91と同様の温度センサー210を排紙トレイ54上に配置した後、所定枚数(100枚)の用紙束SB毎に当該用紙束SB上に逐次配置していくことで、用紙束SA内の温度を測定する。
図5は、図4の実験装置における各温度センサー210の実測値を示す図である。なお、図5では、1〜6番目に配置した温度センサー210の実測値の符号を図示左から右に211〜216の順で示している。また、各実測値における最大値をP1〜P6で示している。
図5に示すように、各温度センサー210における実測値は、各温度センサー210を用紙束上に配置する前は、一律に低い値となっているが、用紙束上に配置した際に、急激に上昇する。そして、各温度センサー210における実測値は、最大値P1〜P6を過ぎた後、積載枚数が大きくなるほど緩やかに温度が低下していくことが確認できる。
各温度センサー210における最大値P1〜P6は、積載枚数が大きくなるほど大きな値となっており、これらの最大値P1〜P6を近似曲線L1により繋げることで用紙束内の最高温度の温度推移曲線が得られる。
図6は、実測値に基づいた用紙束内の温度推移曲線を示す図である。
図5における各実測値の最大値をまとめると、図6に示すような、曲線L2が得られる。曲線L2によれば、温度は、60℃に達する辺りまでは急激に上昇して、60℃を超えた辺りから積載枚数が増えるにつれ緩やかに上昇していく。表1から、タッキングが発生するのは、用紙の温度が65℃となっていることを考慮すると、曲線L2からタッキングが発生するのは積載枚数が200枚となった辺りであることが推定できる。
このように、用紙束内の温度を実機において実測できれば、用紙束内の温度に基づいてタッキングが発生するか否かについて正確な判定をすることが可能となる。しかしながら、排紙トレイ54に用紙Sが積載されていくことを考えると、排紙中の用紙束内に温度センサーをその都度挿入する構成を実現するのは多大なコストアップとなるので、用紙束内の温度を実測するのは困難である。
また、タッキングの発生を抑制するために、タッキングを抑制する制御を過剰に行うのは、画像形成における生産性の維持や、画像不良発生の防止の観点から好ましくない。
そこで、本実施の形態では、制御部100が第1温度検出部90および第2温度検出部91が検出した用紙束の外部温度および排紙トレイ54に積載された用紙束の積載枚数に基づいて排紙トレイ54に積載された用紙束の内部温度を推定する。この用紙束の内部温度の推定により、排紙トレイ54に積載された用紙束の内部温度を正確に把握することが可能となる。
図7は、用紙Sが排紙トレイ54に積載されたときに排紙部52付近の拡大図である。
図7に示すように、本実施の形態においては、定着部60を通過した用紙Sが、排紙部52を通過して排紙トレイ54に向けて次々と積載されていく。排紙される用紙Sの温度は、第1温度検出部90により検出され、排紙トレイ54に積載された用紙束SAの底の温度は、排紙トレイ54上に配置された第2温度検出部91により検出される。
図8は、第1温度検出部90および第2温度検出部91における外部温度推移曲線と、用紙束の内部温度推移曲線とを示す図である。図8における曲線L3は、第1温度検出部90による外部温度推移曲線を示し、曲線L4は、第2温度検出部91による外部温度推移曲線を示している。また、曲線L5は、用紙束の内部温度推移曲線であり、図6における曲線L2と同様の曲線である。
図8に示すように、曲線L3である第1温度検出部90による外部温度は、定着部60から用紙Sに付与された温度の影響で、積載枚数が増えていくにつれ第1温度検出部90付近が温められるので、検出温度が緩やかに上昇していく。具体的には、第1温度検出部90による外部温度は、積載枚数が増えるにつれ80℃〜100℃の範囲内で緩やかに上昇していく。
曲線L4である第2温度検出部91による外部温度は、用紙Sが積載されていない状態では、画像形成装置1周囲の温度となっており、用紙Sが積載されていくにつれ、用紙Sの熱により急激に50℃付近まで上昇していく。そして、第2温度検出部91による外部温度は、50℃付近に達した積載枚数が略100枚以降において略一定な温度となる。
また、曲線L5である用紙束の内部温度は、第1温度検出部90による外部温度と、第2温度検出部91による外部温度における平均値に比較的近い値となっている。
また、各曲線の変動の態様を詳細に見てみると、各態様はそれぞれ異なっているが、曲線L5における60℃付近に達するあたりの温度変動は、曲線L4における温度変動に近似し、曲線L5における60℃を超えた辺りの緩やかな温度変動は、曲線L3における温度変動に近似している。
このように曲線L5は、曲線L3の一部と曲線L4の一部とで変動の態様が近似しているので、第1温度検出部90による外部温度と第2温度検出部91による外部温度の平均値に、各曲線の変動の態様を考慮した補正をすることで、用紙束の内部温度の正確な推定が可能になると考えられる。
用紙束内の推定温度は、以下の式(1)のような算出式となる。
用紙束内の推定温度=(第1温度検出部による検出温度+第2温度検出部による検出温度)/2+補正量・・・(1)
補正量は、予め実験を行って、第1温度検出部90による外部温度および第2温度検出部91による外部温度の測定値と、用紙束の内部温度の測定値との差分を積載枚数毎に算出して、当該差分に基づいて設定されるものとする。なお、補正量は、用紙の種類毎に設定される。
表2に積載枚数に関連付けた式(1)における補正量を示すテーブルを示す。
Figure 2017107092
表2のテーブルは、予め記憶部72に記憶させておくこととする。そして、制御部100は、第1温度検出部90および第2温度検出部91により、排紙中の用紙の外部温度を検出しながら、積載枚数に応じて補正量を表2のテーブルを参照して、式(1)に各値を代入することにより、排紙トレイ54に積載された用紙束の内部温度を推定する。
そして、制御部100は、用紙束の内部温度の推定結果に基づいてタッキングが発生しているか否かについて予測する。記憶部72には、予め用紙の種類毎にタッキング発生温度が設定されている。例えば、表1では、タッキング発生温度が65℃であるので、記憶部72には、タッキング発生温度が65℃として設定されている。制御部100は、記憶部72のタッキング発生温度を参照して、用紙束の内部温度の推定結果がタッキング発生温度に達している場合、用紙のタッキングが発生していると予測する。
温度推定およびタッキング発生の予測について図8における温度変動における積載枚数200枚時を一例として説明する。制御部100は、積載枚数200枚となったとき、第1温度検出部90による温度である「90℃」と、第2温度検出部91による温度である「50℃」を取得する。制御部100は、積載枚数200枚のときの補正量である「−4.6」を記憶部72から読み込んで、式(1)に各値を当てはめ、用紙束の内部温度は、65.4℃と推定する。そして、制御部100は、タッキング発生温度が「65℃」と設定されているので、積載枚数200枚となったとき、タッキングが発生していると予測する。
また、タッキングが発生するのは、積載枚数がある程度増えた状態における緩やかに温度が上昇する部分で発生しやすいので、補正量を積載枚数毎に設定することで、十分な精度により用紙束の内部温度を推定することができる。
制御部100は、用紙のタッキングが発生していると予測した場合、用紙のタッキングの発生を抑制する制御を行う。
用紙のタッキングの発生を抑制する制御としては、定着部60における定着温度を低くする、排紙後の用紙を冷却する、用紙の排紙速度を小さくする、印刷動作を一定時間停止する等が挙げられる。また、排紙堆積される用紙姿勢に傾斜を付けると、用紙間の密着力が小さくなるので、排紙トレイ54の傾斜角度を変動可能な構成の場合、排紙トレイ54の傾斜角度を急な角度に変動させる制御であっても良い。
また、制御部100は、用紙に形成されたトナー像の条件に応じて用紙のタッキングが発生しないような制御を行うか否かを決定してもよい。例えば、片面印刷の場合、排紙トレイ54に積載された用紙束内において、重なり合う用紙における対向面の何れかにはトナー像が形成されていない。また、重なり合う用紙における対向面のトナー像の面積率によっては、トナー像同士が対面しないような場合もある。これらの場合には、用紙束内で用紙の貼り付きが発生しない。
そのため、用紙束内で用紙の貼り付きが発生しないようなトナー像の条件のときに、用紙のタッキングの発生を抑制する制御を行わないように制御することで、無駄な制御が省かれ、画像形成における生産性の向上および画像不良発生の防止に寄与することができる。
以上、詳しく説明したように、本実施の形態における画像形成装置1は、トナー像が形成された用紙を装置外に排紙する排紙部52と、排紙部52から排紙された用紙を載置する排紙トレイ54と、排紙トレイ54に積載された用紙束の温度検出時点での外部温度を検出する第1温度検出部90および第2温度検出部91と、第1温度検出部90および第2温度検出部91が検出した用紙束の外部温度および排紙トレイ54に積載された用紙の積載枚数に基づいて排紙トレイ54に積載された用紙束の内部温度を推定し、用紙束の内部温度の推定結果に基づいて用紙のタッキングが発生するか否かについて予測し、タッキングの発生が予測された場合、タッキングの発生を抑制する制御を行う制御部100と、を備える。
このように構成した本実施の形態によれば、用紙束の内部温度を正確に推定することで、用紙束内でタッキングが発生するのを正確に推定することができる。そのため、適切なタイミングでタッキングを抑制する制御を行うことができ、ひいては画像形成における生産性の向上および画像不良発生の防止に寄与することができる。
また、第1温度検出部90および第2温度検出部91により排紙部分の温度および画像形成装置1周囲の温度を考慮した温度推定ができるので、より正確に用紙束の内部温度を推定することができる。
次に、変形例に係る画像形成装置1について説明する。
図9に示すように、変形例に係る画像形成装置1は、排紙トレイ54上の用紙Sの積載枚数が所定積載枚数(例えば、120枚)に達したときに用紙束に温度検出部91を挿入する構成となっている。
変形例に係る画像形成装置1は、温度検出部91と、温度検出部91を支持する支持部92とを備えている。温度検出部91は、上記実施の形態における第2温度検出部91と同様の構成である。
支持部92は、画像形成装置1の排紙部52近傍に配置されており、上下方向に延びる軸92Aと、軸92Aに移動可能に支持された移動部92Bと、移動部92Bに設けられた回動部92Cとを有している。
回動軸92Cは、移動部92Bの排紙トレイ54側に位置しており、温度検出部91の基端に接続されている。温度検出部91は、回動軸92Cに接続された図示しないモーターやソレノイド等に通電することで、回動軸92Cを中心に回動するようになっている。
具体的に、温度検出部91は、上向きに立ち上がった状態となる第1位置(図9の位置)と、第1位置から排紙トレイ54側に倒れた第2位置(図10の位置)との間を移動可能になっている。第1位置は、本発明の「非測定位置」に対応し、第2位置は、本発明の「測定位置」に対応する。
温度検出部91は、第1位置のとき、排紙トレイ54の範囲内に位置しておらず、用紙束の温度を測定不能になっている。図10に示すように、温度検出部91は、第2位置のとき、排紙トレイ54の範囲内に位置しており、用紙束SCが所定積載枚数のときに当該用紙束SCの上に位置することで、用紙束SCの温度検出時点での外部温度を測定可能となっている。
また、温度検出部91は、移動部92Bを軸92A上でスライドさせることで高さを変更できるようになっている。これにより、所定積載枚数に合わせて温度検出部91の高さ位置を調整することができる。
このような温度検出部91は、排紙トレイ54に用紙Sが積載されていないとき、第1位置に位置している。そして、用紙Sが排紙部52から排紙されて、所定積載枚数まで積載されたら、温度検出部91は、第1位置から第2位置に移動して、所定積載枚数まで積載された用紙束SC上に配置される。その後、用紙Sは、次々と用紙束SCおよび温度検出部91の上に積載されていくことで、用紙束内の所定積載枚数となる箇所に温度検出部91が挿入された状態となる。
次に、変形例に係る画像形成装置1の用紙束の内部温度推定について説明する。図11は、用紙束の内部温度推移曲線に対する近似直線Bを示す図である。
図11に示すように、用紙束の内部温度は、積載枚数が所定積載枚数(例えば、120枚)を超えた辺りから略直線状に緩やかに変動している。すなわち、用紙束の内部温度推移曲線は、図11における所定積載枚数時の位置Tを通る近似直線Bと略重なっている。
そのため、積載枚数が所定積載枚数となったときの用紙束の外部温度を検出することにより、用紙束の内部温度は、積載枚数が増えていくにつれ、その検出した温度から上記近似直線Bと同じ傾きで上昇していくことを推定することができる。この近似直線Bは、温度推移曲線と比較しても、その温度誤差が2℃以内となっているので、用紙束内の所定積載枚数時の温度を把握することができれば、十分な精度によりその後の温度推移を推定することが可能となる。
従って、変形例に係る画像形成装置1は、所定積載枚数時に用紙束に温度検出部91を挿入して用紙束の温度を検出することで、用紙束の内部温度推移を推定することができる。これにより、タッキングが発生する温度における積載枚数を推定することができるので、変形例に係る画像形成装置1は、排紙トレイ54上の用紙束の積載枚数が、推定した積載枚数となったときに、用紙束の温度がタッキング発生温度になると推定することができる。
なお、上記実施の形態では、第1温度検出部90および第2温度検出部91により用紙束の外部温度を検出していたが、本発明はこれに限定されず、第1温度検出部90および第2温度検出部91の何れか一方で用紙束の外部温度を検出しても良い。
例えば、第1温度検出部90のみで用紙束の外部温度を検出する場合、用紙束の内部温度は、以下の式(2)により算出することができる。
用紙束の内部温度=第1温度検出部による検出温度+補正量・・・(2)
表3に積載枚数に関連付けた式(2)における補正量を示すテーブルを示す。
Figure 2017107092
また、第2温度検出部91のみで用紙束の内部温度を検出する場合、用紙束の内部温度は、以下の式(3)により算出することができる。
用紙束の内部温度=第2温度検出部による検出温度+補正量・・・(3)
表4に積載枚数に関連付けた式(3)における補正量を示すテーブルを示す。
Figure 2017107092
このように、第1温度検出部90および第2温度検出部91の何れか一方を用いても、温度推移の変動態様に対応した補正量を設定することで、用紙束の内部温度を推定することができる。ただし、排紙部分での温度変化および画像形成装置1周囲の環境条件の何れか一方を考慮してない温度推定となることから、第1温度検出部90および第2温度検出部91の両方を用いる方が望ましい。
また、上記実施の形態では、用紙束の内部温度を推定してタッキングの発生の有無を予測していたが、本発明はこれに限定されず、用紙束の内部温度に加えて排紙トレイ54に積載された用紙束の荷重を推定してタッキングの発生の有無を予測しても良い。
用紙の種類、用紙の坪量、用紙のサイズや積載枚数によって用紙束の重さ、つまり用紙束の荷重が異なってくる。そして、用紙束の荷重が大きくなるほど重なり合う用紙同士の密着性が高くなるので、当該用紙同士で貼り付きが発生しやすくなる。
そのため、制御部100が、用紙の種類、用紙の坪量、用紙のサイズや積載枚数に基づいて用紙束の荷重を推定し、用紙束の温度および当該荷重の推定結果に基づいてタッキングが発生するか否かについて予測する。
具体的には、用紙束の荷重が所定荷重よりも大きい場合には、タッキングがより発生しやすいので、制御部100は、タッキング発生温度を通常よりも小さく設定する。また、用紙束の荷重が所定荷重よりも小さい場合には、タッキングが発生しにくくなるので、制御部100は、タッキング発生温度を通常よりも大きく設定する。
このように用紙束の内部温度および用紙束の荷重を推定することにより、タッキングの予測をより正確に行うことができる。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明は、画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムに適用できる。複数のユニットには、例えば後処理装置、ネットワーク接続された制御装置等の外部装置が含まれる。
1 画像形成装置
52 排紙部
54 排紙トレイ
90 第1温度検出部
91 第2温度検出部
100 制御部

Claims (10)

  1. トナー像が形成された用紙を装置外に排紙する排紙部と、
    前記排紙部から排紙された前記用紙を載置する載置部と、
    前記載置部に積載された用紙束の温度検出時点での外部温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部が検出した前記用紙束の前記外部温度および前記載置部に積載された前記用紙束の積載枚数に基づいて前記載置部に積載された前記用紙束の内部温度を推定し、前記用紙束の前記内部温度の推定結果に基づいて前記用紙のタッキングが発生するか否かについて予測し、前記タッキングの発生が予測された場合、前記タッキングの発生を抑制する制御を行う制御部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記積載枚数毎に設定された補正量を用いて前記用紙束の内部温度を推定する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記温度検出部は、前記排紙部に配置され、前記排紙部を通過する前記用紙の温度を検出する第1温度検出部を含む、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記温度検出部は、前記載置部の前記用紙の載置面に配置された第2温度検出部を含む、
    請求項2または請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記温度検出部を、前記用紙の温度を測定可能な測定位置と、前記用紙の温度を測定不能な非測定位置とを移動可能に支持する支持部を備え、
    前記制御部は、前記用紙の前記載置部への積載枚数に応じて前記温度検出部を前記非測定位置から前記測定位置に移動させるように前記支持部を制御する、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記用紙の種類、前記用紙の坪量、前記用紙のサイズおよび前記用紙の積載枚数に基づいて前記載置部に積載された前記用紙束の荷重を推定し、前記用紙束の内部温度の推定結果および前記用紙束の荷重の推定結果に基づいて前記用紙のタッキングが発生するか否かについて予測する、
    請求項1〜5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記用紙上のトナー像の条件に基づいて前記タッキングの発生を抑制する制御をするか否かについて決定する、
    請求項1〜6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記用紙に前記トナー像を熱定着させる定着部をさらに備え、
    前記タッキングの発生を抑制する制御は、前記定着部における定着パラメーターの制御を含む、
    請求項1〜7の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムであって、
    トナー像が形成された用紙を装置外に排紙する排紙部と、
    前記排紙部から排紙された前記用紙を載置する載置部と、
    前記載置部に積載された用紙束の温度検出時点での外部温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部が検出した前記用紙束の前記外部温度および前記載置部に積載された前記用紙束の積載枚数に基づいて前記載置部に積載された前記用紙束の内部温度を推定し、前記用紙束の前記内部温度の推定結果に基づいて前記用紙のタッキングが発生するか否かについて予測し、前記タッキングの発生が予測された場合、前記タッキングの発生を抑制する制御を行う制御部と、
    を備える画像形成システム。
  10. トナー像が形成された用紙を装置外に排紙する排紙部と、前記排紙部から排紙された前記用紙を載置する載置部と、を備えた画像形成装置のタッキング発生抑制方法であって、
    前記載置部に積載された用紙束の温度検出時点での外部温度を検出し、
    検出した前記用紙束の前記外部温度および前記載置部に積載された前記用紙束の積載枚数に基づいて前記載置部に積載された前記用紙束の内部温度を推定し、前記用紙束の前記内部温度の推定結果に基づいて前記用紙のタッキングが発生するか否かについて予測し、前記タッキングの発生が予測された場合、前記タッキングの発生を抑制する制御を行うタッキング発生抑制方法。
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