JP2017106530A - ベルト式無段変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】仮にチェーンベルトが破断した場合であっても、打撃音や異音の発生を適切に抑制することができるベルト式無段変速機を提供すること。
【解決手段】プライマリプーリ3と、セカンダリプーリ5と、各プーリ3,5の間で動力を伝達するチェーンベルト6と、プライマリプーリ3とセカンダリプーリ5との間で前記チェーンベルト6が直線状に進行する弦部6aの進行方向の傾きが変速比の変更に伴い変化することに追従して回転可能に支持されるとともに、弦部6aに接触してチェーンベルト6の振動を抑制するガイドレール8とを備え、各プーリ3,5のプーリ溝の溝幅を変化させることにより変速比を変更するベルト式無段変速機1において、チェーンベルト6が破断した場合に変速比が大きくなるように進行方向を傾ける方向の荷重をガイドレール8に付与する載荷機構12を設ける。
【選択図】図1

Description

この発明は、ベルト式無段変速機の構造に関するものであり、特に、動力伝達にチェーンベルトを用いるベルト式無段変速機に関するものである。
特許文献1に、ベルト式無段変速機に関する発明が記載されている。この特許文献1に記載されたベルト式無段変速機は、駆動力源から出力された動力が入力される駆動プーリと、車両の駆動系の出力側に接続される従動プーリとにチェーンベルトが巻き掛けられている。そして、駆動プーリおよび従動プーリのそれぞれの溝幅を変化させることにより、駆動力源の回転速度を無段階に変速するように構成されている。さらに、この特許文献1に記載されたベルト式無段変速機には、ベルト式無段変速機の騒音や振動を抑制するためのガイドレールが設けられている。ガイドレールは、チェーンベルトを摺動させてチェーンベルトの弦振動を抑制するとともに、軸を支点として揺動可能にケースに支持されている。
特開2013−7438号公報
上記の特許文献1に記載されているようなチェーンベルトを用いたベルト式無段変速機では、仮にチェーンベルトが破断すると、その破断したチェーンベルトが変速機のケースに衝突し、大きな打撃音や異音が発生してしまう可能性がある。例えば、破断したチェーンベルトがプーリから放出された後に、一塊になってケースの内壁に衝突してしまう。あるいは、破断したチェーンベルトの一方の端部がプーリに巻き込まれてしまい、その結果、他方の端部が鞭打ってケースの内壁に間欠的に衝突してしまう。前者の破断したチェーンベルトがプーリから放出されるケースでは、チェーンベルトの周速が速いほど、すなわち、破断したチェーンベルトが飛び出す際のプーリの回転数が高いほど、衝突の際の衝撃力が大きくなる。また、後者の破断したチェーンベルトがプーリに巻き込まれてしまうケースは、チェーンベルトの巻き掛かり径が小さい方のプーリで、よりチェーンベルトの巻き込みが生じ易くなる。
この発明は上記のような技術的課題に着目して考え出されたものであり、仮にチェーンベルトが破断した場合であっても、打撃音や異音の発生を適切に抑制することができるベルト式無段変速機を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、プライマリプーリと、セカンダリプーリと、前記プライマリプーリおよび前記セカンダリプーリのそれぞれのプーリ溝に巻き掛けられて前記プライマリプーリと前記セカンダリプーリとの間で動力を伝達するチェーンベルトと、前記プライマリプーリと前記セカンダリプーリとの間で前記チェーンベルトが直線状に進行する弦部の進行方向の傾きが変速比の変更に伴い変化することに追従して回転可能に支持されるとともに、前記弦部に接触して前記チェーンベルトの振動を抑制するガイドレールと、を備え、前記プーリ溝の溝幅を変化させることによって前記変速比を変更するベルト式無段変速機において、前記チェーンベルトが破断した場合に前記変速比が大きくなるように前記進行方向を傾ける方向の荷重を前記ガイドレールに付与する載荷機構を備えていることを特徴とするものである。
また、この発明は、前記載荷機構が、少なくとも1つの前記ガイドレールに、前記ガイドレールが接触する前記弦部の前記進行方向が前記変速比を最大にする場合に傾く方向へ前記ガイドレールを回転させる弾性力を付与するばね部材によって構成されていることを特徴としている。
また、この発明は、前記弦部が、前記チェーンベルトが進行する際に動力を伝達する張り側の弦部と、前記張り側の弦部よりも作用する張力が低い緩み側の弦部とを含み、前記ばね部材が、前記張り側の弦部と接触する前記ガイドレールに、前記弾性力を付与することを特徴としている。
また、この発明は、前記弦部が、前記チェーンベルトが進行する際に動力を伝達する張り側の弦部と、前記張り側の弦部よりも作用する張力が低い緩み側の弦部とを含み、前記ばね部材が、前記緩み側の弦部と接触する前記ガイドレールに、前記弾性力を付与することを特徴としている。
また、この発明は、前記弦部が、前記チェーンベルトが進行する際に動力を伝達する張り側の弦部と、前記張り側の弦部よりも作用する張力が低い緩み側の弦部とを含み、前記ばね部材が、前記張り側の弦部と接触する前記ガイドレールおよび前記緩み側の弦部と接触する前記ガイドレールの両方に、前記弾性力を付与することを特徴としている。
また、この発明は、前記載荷機構が、少なくとも1つの前記ガイドレールに、前記チェーンベルトが破断した場合に作動して前記ガイドレールが接触する前記弦部の前記進行方向が前記変速比を最大にする場合に傾くダウンシフト方向へ前記ガイドレールを回転させる作動装置によって構成されていることを特徴としている。
また、この発明は、前記載荷機構が、前記ガイドレールが接触する前記弦部の前記進行方向が前記変速比を最大にする場合に傾くダウンシフト方向へ前記ガイドレールを回転させるように作動する作動機構と、前記チェーンベルトの破断の有無を判定するとともに、前記作動機構の動作を制御するコントローラとを備え、前記コントローラが、前記破断を判定した場合に、前記作動機構を作動させて前記ガイドレールを前記ダウンシフト方向へ回転させるように構成されていることを特徴としている。
そして、この発明は、前記弦部が、前記チェーンベルトが進行する際に動力を伝達する張り側の弦部と、前記張り側の弦部よりも作用する張力が低い緩み側の弦部とを含み、前記作動装置または前記作動機構が 前記張り側の弦部と接触する前記ガイドレールを、前記ダウンシフト方向へ回転させることを特徴としている。
この発明では、チェーンベルトの弦部に、その弦部と接触することによりチェーンベルトの振動を抑制するガイドレールが設けられる。ガイドレールは、変速に伴う弦部の傾きの変化に追従して揺動できるように支持されている。さらに、ガイドレールは、チェーンベルトが破断した場合に、載荷機構から付与される荷重によって回転することにより、チェーンベルトの進行方向の傾きを変化させ、変速比が大きくなる方向へチェーンベルトを進行させるように構成されている。一般に、ベルト式無段変速機のチェーンベルトが破断する場合は、破断時の変速比が小さいほど、破断したチェーンベルトがケースに衝突する際の衝撃力や衝突の頻度が大きくなる。それに対して、この発明によれば、チェーンベルトが破断した場合には、上記のようにガイドレールによってチェーンベルトの進行方向の傾きを変化させ、変速比がより大きくなる方向へチェーンベルトを進行させることができる。そのため、仮にチェーンベルトが破断してケースに衝突した場合であっても、衝突の際の衝撃力や衝突の頻度を低下させることができる。その結果、破断したチェーンベルトがケースに衝突することによる打撃音や異音の発生を抑制することができる。
また、ガイドレールは、上記のように変速に伴う弦部の傾きの変化に追従して揺動可能に支持されている。言い換えると、ガイドレールは、チェーンベルトの弦部によってガイドレールの回転方向への回転が制限されている。そして、この発明によれば、ガイドレールが、載荷機構を構成するばね部材の弾性力によって所定の回転方向へ付勢される。その場合の所定の回転方向は、ガイドレールが接触する弦部の進行方向が変速比を最大にした場合に傾く方向へガイドレールを回転させる方向である。したがって、チェーンベルトが破断した場合には、ガイドレールは、弦部による拘束力を失い、ばね部材の弾性力によって、ガイドレールが接触する弦部の進行方向が変速比を最大にした場合に傾く方向に回転する。そのため、チェーンベルトが破断した場合に、その破断したチェーンベルトを、容易に、変速比が大きくなる方向へ進行させることができる。
また、チェーンベルトは、通常、張力が大きくなる張り側で破断する、もしくは、破断する可能性が高い。それに対して、この発明によれば、チェーンベルトの張り側の弦部と接触するガイドレールに、チェーンベルトの進行方向が変速比を最大にした場合に傾く方向へガイドレールを回転させるばね部材が設けられる。そのため、張り側で破断したチェーンベルトを、適切に、変速比が大きくなる方向へ進行させることができる。
また、ベルト式無段変速機では、通常、ベルトがプーリに巻き掛かり始める進入位置を支点にしてベルトの巻き掛かり径が変化することにより、変速比が変化する。したがって、プーリに対するベルトの進入位置を変化させることにより、変速を行うことができる。ベルトの進入位置は、作用する張力が大きい張り側の弦部よりも、作用する張力が小さい緩み側の弦部の方が変化させ易い。それに対して、この発明によれば、チェーンベルトの緩み側の弦部と接触するガイドレールに、チェーンベルトの進行方向が変速比を最大にした場合に傾く方向へガイドレールを回転させるばね部材が設けられる。したがって、チェーンベルトには、常時、緩み側の弦部の進入位置を変速比が大きくなる方向へ移動させる荷重が作用する。そのため、ベルト式無段変速機におけるダウンシフトを容易にアシストし、そのダウンシフト時の応答性や変速速度を向上させることができる。
また、この発明によれば、上記のようにガイドレールを回転させるばね部材が、張り側の弦部と接触するガイドレールおよび緩み側の弦部と接触するガイドレールの両方に設けられる。張り側と緩み側の両方のガイドレールにばね部材による弾性力が付与されることにより、通常時はベルト式無段変速機のダウンシフトをアシストしつつ、チェーンベルトが破断した際には、破断したチェーンベルトを、確実に、変速比が大きくなる方向へ進行させることができる。
また、この発明によれば、チェーンベルトが破断した場合に作動する作動装置により、ガイドレールが、チェーンベルトの進行方向が変速比を最大にした場合に傾くダウンシフト方向へ回転させられる。したがって、ガイドレールには、チェーンベルトが破断した場合にのみ、上記のようにダウンシフト方向へ回転する方向の荷重が作用する。すなわち、チェーンベルトが正常な状態でベルト式無段変速機が稼働する通常時は、ガイドレール、および、ガイドレールと接触し得るチェーンベルトには、上記のようにガイドレールを回転させるダウンシフト方向の荷重は作用しない。そのため、通常時にガイドレールとチェーンベルトとが接触してチェーンベルトが摺動することによる摩擦損失を抑制することができる。
また、この発明によれば、コントローラにより、チェーンベルトの破断の有無が判定されるとともに、チェーンベルトの進行方向が変速比を最大にした場合に傾くダウンシフト方向へガイドレールを回転させる作動機構の動作が制御される。作動機構は、チェーンベルトが破断したと判定された場合に作動させられる。したがって、ガイドレールには、チェーンベルトが破断した場合にのみ、上記のようにダウンシフト方向へ回転する方向の荷重が作用する。すなわち、チェーンベルトが正常な状態でベルト式無段変速機が稼働する通常時は、ガイドレール、および、ガイドレールと接触し得るチェーンベルトには、上記のようにガイドレールを回転させるダウンシフト方向の荷重は作用しない。そのため、通常時にガイドレールとチェーンベルトとが接触してチェーンベルトが摺動することによる摩擦損失を抑制することができる。また、コントローラによってチェーンベルトの状態が判定されるため、チェーンベルトの破断を確実に検知することができる。そのため、チェーンベルトが破断した際には、破断したチェーンベルトを、確実に、変速比が大きくなる方向へ進行させることができる。
そして、この発明によれば、上記のような作動装置または作動機構により、チェーンベルトの張り側の弦部と接触するガイドレールが、チェーンベルトの進行方向が変速比を最大にした場合に傾くダウンシフト方向へ回転させられる。そのため、張り側で破断したチェーンベルトを、適切に、変速比が大きくなる方向へ進行させることができる。
この発明を適用したベルト式無段変速機の一例を示す図であって、チェーンベルトの正常時の状態を説明するための図ある。 この発明を適用したベルト式無段変速機の一例を示す図であって、チェーンベルトの破断時の状態を説明するための図ある。 この発明を適用したベルト式無段変速機の他の例を示す図であって、張り側および緩み側の両方のガイドレールにばね部材による弾性力を付与した例を説明するための図ある。 この発明を適用したベルト式無段変速機において、チェーンベルトが破断した場合のベルトの周速および挙動を説明するための図ある。 この発明を適用したベルト式無段変速機の他の例を示す図であって、チェーンベルトが破断した場合に作動する作動装置によってガイドレールをダウンシフト方向へ回転させる例を説明するための図ある。 図5に示す作動装置が、チェーンベルトが破断したことによって作動した状態を説明するための図ある。 この発明を適用したベルト式無段変速機の他の例を示す図であって、ガイドレールをダウンシフト方向へ回転させるように作動する作動機構と、チェーンベルトの破断の有無を判定するとともに、チェーンベルトの破断を判定した場合に作動機構を作動させるコントローラとを設けた例を説明するための図ある。
この発明を図を参照して具体的に説明する。この発明は、伝動ベルトにチェーンベルトを採用した従来一般的なベルト式無段変速機に適用することができる。例えば、前述の特許文献1に記載されているような、車両に搭載されるベルト式無段変速機に適用することもできる。図1,図2に、この発明を適用したベルト式無段変速機(以下、CVT)1の主要部分の構成を示してある。図1,図2に示すCVT1は、駆動力源(図示せず)からトルクが伝達される入力軸2、入力軸2と一体に回転するプライマリプーリ3、駆動軸(図示せず)などの出力部材にトルクを伝達する出力軸4、出力軸4と一体に回転するセカンダリプーリ5、プライマリプーリ3のプーリ溝3aならびにセカンダリプーリ5のプーリ溝5aに巻き掛けられるチェーンベルト6、および、ケース7を備えている。入力軸2および出力軸4は平行に配置されている。ケース7は、上記の入力軸2および出力軸4などを支持し、また、プライマリプーリ3ならびにセカンダリプーリ5、および、チェーンベルト6などをそれぞれ収納している。
プライマリプーリ3は、図示しない固定シーブと可動シーブとを対向させて配置することにより構成されている。固定シーブは、入力軸2と一体に形成されている。可動シーブは、入力軸2と一体に回転しかつ軸線方向への移動が可能なように、例えばスプラインなどによって入力軸2に取り付けられている。固定シーブのテーパ面と可動シーブのテーパ面とを入力軸2の軸線方向で対向させることにより、それらの間にプーリ溝3aが形成されている。また、プライマリプーリ3には、可動シーブを軸線方向に移動させるための油圧アクチュエータ(図示せず)が設けられている。
同様に、セカンダリプーリ5は、図示しない固定シーブと可動シーブとを対向させて配置することにより構成されている。固定シーブは、出力軸4と一体に形成されている。可動シーブは、出力軸4と一体に回転しかつ軸線方向への移動が可能なように、例えばスプラインなどによって出力軸4に取り付けられている。固定シーブのテーパ面と可動シーブのテーパ面とを出力軸4の軸線方向で対向させることにより、それらの間にプーリ溝5aが形成されている。また、セカンダリプーリ5にも、可動シーブを軸線方向に押圧するための油圧アクチュエータ(図示せず)が設けられている。さらに、セカンダリプーリ5には、可動シーブを固定シーブ側に押圧するリターンスプリング(図示せず)が設けられている。
チェーンベルト6は、プライマリプーリ3のプーリ溝3aおよびセカンダリプーリ5のプーリ溝5aに巻き掛けられて、それらプライマリプーリ3とセカンダリプーリ5との間でトルクを伝達する伝動ベルトである。チェーンベルト6は、例えば、ピン(図示せず)によって複数のリンク(図示せず)を環状に連結することによって構成されている。
上記のようにCVT1は、チェーンベルト6によってプライマリプーリ3とセカンダリプーリ5との間、すなわち、入力軸2と出力軸4との間でトルクを伝達する。それとともに、プーリ溝3aおよびプーリ溝5aの溝幅をそれぞれ変化させることにより、変速比を変更するように構成されている。例えば、プライマリプーリ3の油圧アクチュエータを制御してプーリ溝3aの溝幅を変化させ、プーリ溝3aに巻き掛けられているチェーンベルト6の巻き掛かり径を変化させることにより、変速比が変更される、すなわち変速が行われる。その場合、セカンダリプーリ5側では、チェーンベルト6の周長が一定であることから、プーリ溝3aの溝幅の変化に応じてプーリ溝5aの溝幅が変化する。そして、チェーンベルト6とセカンダリプーリ5との間の滑りを抑制するために、セカンダリプーリ5の油圧アクチュエータを制御してプーリ溝5aにおけるベルト挟圧力が適切な大きさに維持される。
CVT1には、ガイドレール8,9が設けられている。ガイドレール8,9は、チェーンベルト6の振動を抑制するための部材であって、チェーンベルト6の弦部6a,6bに設けられている。弦部6a,6bは、プライマリプーリ3とセカンダリプーリ5との間で、チェーンベルト6が直線状に進行する部分である。ガイドレール8は、例えばプライマリプーリ3が駆動状態(トルク伝達状態)で前進方向(図1,図2で時計回り方向)へ回転する場合に張り側(図1,図2で上側)となる弦部6aに設けられている。ガイドレール9は、例えばプライマリプーリ3が駆動状態(トルク伝達状態)で前進方向へ回転する場合に緩み側(図1,図2で下側)となる弦部6bに設けられている。チェーンベルト6がトルク伝達状態で進行する際に、チェーンベルト6の張り側で作用する張力は、緩み側で作用する張力よりも大きい。
ガイドレール8は、ガイド部8a、および、支持部8bを有している。ガイド部8aは、ガイドレール8が弦部6aを覆うように設置された状態で、弦部6aの長さ方向に延びてチェーンベルト6が摺動もしくは接触する部分である。支持部8bは、ガイド部8aと一体になっており、ケース7に回転可能に支持されるための軸または軸穴が形成されている。図1,図2に示す例では、ケース7に固定された軸10に、支持部8bに形成された軸穴(図示せず)が嵌め込まれることにより、ガイドレール8がケース7に回転可能に支持されている。
同様に、ガイドレール9は、ガイド部9a、および、支持部9bを有している。ガイド部9aは、ガイドレール9が弦部6bを覆うように設置された状態で、弦部6bの長さ方向に延びてチェーンベルト6が摺動もしくは接触する部分である。支持部9bは、ガイド部9aと一体になっており、ケース7に回転可能に支持されるための軸または軸穴が形成されている。図1,図2に示す例では、ケース7に固定された軸11に、支持部9bに形成された軸穴(図示せず)が嵌め込まれることにより、ガイドレール9がケース7に回転可能に支持されている。
上記のようなガイドレール8,9を設けることにより、CVT1で発生する振動や騒音を抑制することができる。例えば、CVT1の運転時に、蛇行や波打ちなどチェーンベルト6が所定の振幅で振動した場合に、チェーンベルト6がガイドレール8,9に接触する。その結果、上記のようなチェーンベルト6の振動が抑制され、ひいては、CVT1の振動や騒音が抑制される。チェーンベルト6は、進行中にガイドレール8,9に接触しても、上記のようにガイドレール8,9が回転可能に支持されているので、チェーンベルト6の進行が妨げられることはない。一方、ガイドレール8,9は、それぞれ、回転可能に支持されているものの、ガイド部8a,9aで、それぞれ、チェーンベルト6の弦部6a,6bを覆っているため、それら弦部6a,6bによってガイドレール8,9の回転方向への揺動が制限されている。
さらに、このCVT1は、仮にチェーンベルト6が破断した場合であっても、打撃音や異音の発生を適切に抑制することができるように構成されている。具体的には、ガイドレール8,9の少なくともいずれか一方に、ガイドレール8(および/または9)を所定の回転方向へ回転させるための載荷機構が設けられている。図1,図2に示す例では、載荷機構として、ねじりコイルばね12が、ガイドレール8に取り付けられている。
ねじりコイルばね12は、ガイドレール8を支持している前述の軸10を案内棒とし、その軸10にコイル部12aが嵌め込まれている。そして、ねじりコイルばね12は、ばねを巻き込む方向に負荷が掛けられた状態で、一方の腕部12bがガイドレール8に取り付けられ、他方の腕部12cがケース7に形成されたばねストッパ13に取り付けられている。したがって、ガイドレール8には、ねじりコイルばね12により、ガイドレール8を所定の回転方向(図1,図2で時計回り方向)へ回転させる弾性力が付与されている。この場合の所定の回転方向は、チェーンベルト6の進行方向が変速比を最大にした場合に傾くダウンシフト方向へガイドレール8を回転させる方向である。すなわち、チェーンベルト6は、変速比が大きくなる方向へチェーンベルト6が進行するように付勢されている。また、ガイドレール8は、チェーンベルト6が破断した場合には、弦部6aによる拘束力を失うことになる。その結果、図2に示すように、ガイドレール8は、ねじりコイルばね12の弾性力により、上記のようなダウンシフト方向へ回転する。したがって、チェーンベルト6が破断した場合には、上記のようにガイドレール8によってチェーンベルト6の進行方向の傾きを変化させ、変速比がより大きくなる方向へチェーンベルト6を進行させることができる。
上記の図1,図2では、一方のガイドレール8のみに、載荷機構としてねじりコイルばね12が設けられた例を示しているが、このCVT1は、他方のガイドレール9のみに、載荷機構を設けることもできる。すなわち、緩み側の弦部6bと接触するガイドレール9のみに、図1,図2に示したねじりコイルばね12と同様の構成のばね部材を取り付けてもよい。その場合、ガイドレール9には、ばね部材により、弦部6bの進行方向が変速比を最大にした場合に傾く方向へガイドレール9を回転させる弾性力が付与される。したがって、その場合も、チェーンベルト6は、変速比が大きくなる方向へチェーンベルト6が進行するように付勢される。また、ガイドレール9は、チェーンベルト6が破断した場合には、弦部6bによる拘束力を失うことになる。その結果、ガイドレール9は、ばね部材の弾性力により、ガイドレール9が接触する弦部6bの進行方向が変速比を最大にした場合に傾くダウンシフト方向へ回転する。
CVT1では、チェーンベルト6がプライマリプーリ3およびセカンダリプーリ5に巻き掛かり始める進入位置を支点にしてチェーンベルト6の巻き掛かり径が変化することにより、変速比が変化する。したがって、プライマリプーリ3およびセカンダリプーリ5に対するチェーンベルト6の進入位置を変化させることにより、変速を行うことができる。その場合、チェーンベルト6の進入位置は、作用する張力が大きい張り側の弦部6aよりも、作用する張力が小さい緩み側の弦部6bの方が変化させ易い。したがって、上記のように緩み側の弦部6bと接触するガイドレール9にばね部材を設けることにより、チェーンベルト6に、常時、緩み側の弦部6bの進入位置を変速比が大きくなる方向へ移動させる荷重を作用させておくことができる。そのため、CVT1におけるダウンシフトを容易にアシストし、そのダウンシフト時の応答性や変速速度を向上させることができる。
また、このCVT1では、次の図3に示すように、ガイドレール8およびガイドレール9の両方に、ばね部材を設けることもできる。図3に示す例では、上記の図1,図2に示した例と同様に、ガイドレール8にねじりコイルばね12が設けられている。それに加えて、ガイドレール9に、ねじりコイルばね21が設けられている。
ねじりコイルばね21は、ガイドレール9を支持している前述の軸11を案内棒とし、その軸11にコイル部21aが嵌め込まれている。そして、ねじりコイルばね21は、ばねを巻き込む方向に負荷が掛けられた状態で、一方の腕部21bがガイドレール9に取り付けられ、他方の腕部21cがケース7に形成されたばねストッパ22に取り付けられている。この場合、ガイドレール9には、ねじりコイルばね21により、ガイドレール9を所定の回転方向(図3で反時計回り方向)へ回転させる弾性力が付与されている。この場合の所定の回転方向は、チェーンベルト6の進行方向が変速比を最大にした場合に傾くダウンシフト方向へガイドレール9を回転させる方向である。したがって、チェーンベルト6は、変速比が大きくなる方向へチェーンベルト6が進行するように付勢されている。また、ガイドレール9は、チェーンベルト6が破断した場合には、弦部6bによる拘束力を失うことになる。その結果、ガイドレール9は、ねじりコイルばね21の弾性力により、上記のようなダウンシフト方向へ回転する。
図3に示す例では、ガイドレール8およびガイドレール9の両方にばね部材が設けられ、破断したチェーンベルト6の進行方向をガイドする機能が備えられている。通常、チェーンベルト6の破断は、チェーンベルト6がプーリに巻き掛かり始める入口もしくは巻き掛かり終わる出口における弦部6aまたは弦部6bのいずれかで発生する可能性が高い。そのため、チェーンベルト6は、破断した後にガイドレール8またはガイドレール9のいずれかに沿って進行すると考えられる。したがって、この図3に示す例のように、ガイドレール8およびガイドレール9の両方に、破断したチェーンベルト6のガイド機構を持たせることにより、チェーンベルト6が破断した場合に、より確実に、変速比が大きくなる方向へチェーンベルト6を進行させることができる。
なお、図4の(a)に示すように、CVT1が最小変速比の状態で稼動する場合、プライマリプーリ3の回転数をNin、プライマリプーリ3に対するチェーンベルト6の巻き掛かり半径をRinとすると、チェーンベルト6の周速(進行速度)Vは、
V=2π・Rin・Nin
である。したがって、この最小変速比の状態でチェーンベルト6が破断してケース7に衝突する場合の衝突エネルギEは、チェーンベルト6の質量をmとすると、
E=m・V/2
である。一方、図4の(b)に示すように、CVT1が最大変速比の状態で稼動する場合、プライマリプーリ3の回転数をNin、プライマリプーリ3に対するチェーンベルト6の巻き掛かり半径をRin’とすると、チェーンベルト6のベルト周速(進行速度)V’は、
V’=2π・Rin’・Nin
である。したがって、この最大変速比の状態でチェーンベルト6が破断してケース7に衝突する場合の衝突エネルギE’は、
E’=m・V’/2
である。最大変速比の状態での巻き掛かり半径Rin’は、最小変速比の状態での巻き掛かり半径Rinよりも小さい。そのため、最大変速比の状態でのベルト周速V’は、最小変速比の状態でのベルト周速Vよりも遅くなり、その結果、最大変速比の状態での衝突エネルギE’は、最小変速比の状態での衝突エネルギEよりも小さくなる。
上記のことから、CVT1のチェーンベルト6が破断した場合は、破断時の変速比が小さいほど、破断したチェーンベルト6がケース7に衝突する際の衝撃力が大きくなることが分かる。したがって、このCVT1のように、チェーンベルト6が破断した場合に、ガイドレール8(および/または9)によってチェーンベルト6の進行方向を変速比が大きくなる方向へ傾けることにより、破断したチェーンベルト6がケース7に衝突する際の衝撃力を低下させることができる。そのため、破断したチェーンベルト6がプライマリプーリ3またはセカンダリプーリ5から放出されてケース7に衝突してしまうことによる打撃音や異音の発生を抑制することができる。
また、チェーンベルト6が破断した場合には、破断したチェーンベルト6の一方の端部がセカンダリプーリ5に巻き込まれてしまい、チェーンベルト6の他方の端部が鞭打ってケース7に間欠的に衝突してしまう可能性もある。例えば、CVT1の変速比が最大変速比と比較して頻度が高い最小変速比である場合は、セカンダリプーリ5の巻き掛かり径が小径であるのに対し、プライマリプーリ3の巻き掛かり径は大径となる。その状態でチェーンベルト6が破断すると、大径側のプライマリプーリ3では、チェーンベルト6はプライマリプーリ3の最外径部から即座に外れ易い。それに対して、小径側のセカンダリプーリ5では、チェーンベルト6がセカンダリプーリ5から外れるのに時間がかかる。そのため、破断したチェーンベルト6は、プライマリプーリ3よりもセカンダリプーリ5の方に巻き込まれてしまう可能性が高い。それに対して、このCVT1では、チェーンベルト6が破断した場合に、ガイドレール8(および/または9)によってチェーンベルト6の進行方向を変速比が大きくなる方向へ傾けられることにより、セカンダリプーリ5の巻き掛かり径が大きくなる。その結果、破断したチェーンベルト6がセカンダリプーリ5に巻き込まれ難くなる。そのため、破断したチェーンベルト6がセカンダリプーリ5に巻き込まれ、上記のような鞭打ち現象によってケース7に衝突することによる打撃音や異音の発生を抑制することができる。
このCVT1は、次の図5,図6,図7に示す例のように構成することもできる。このCVT1は、チェーンベルト6が破断した場合に作動し、チェーンベルト6の進行方向が変速比を最大にした場合に傾くダウンシフト方向へガイドレール8およびガイドレール9の少なくともいずれか一方を回転させる作動装置31を備えている。この図5,図6に示す例では、作動装置31は、張り側の弦部6aと接触するガイドレール8を、上記のダウンシフト方向へ回転させるように構成されている。
作動装置31は、ロッド32、軸33、ねじりコイルばね34、および、アクチュエータ35を備えている。ロッド32は、棒状あるいは板状に形成されている。ロッド32の一方(図5で右側)の端部32aには軸穴が形成されており、ケース7に固定された軸33にロッド32の軸穴が嵌め込まれている。したがって、ロッド32は、ケース7に回転可能に支持されている。ロッド32は、所定の回転方向(図5,図6で反時計回り方向)へ回転することにより、ロッド32の他方(図5で左側)の端部32bがガイドレール8に当接するように配置されている。ただし、ロッド32は、端部32bが後述するアクチュエータ35の係止部35aと係合することにより、図5,図6で反時計回り方向への回転が規制されている。すなわち、端部32bと係止部35aとが係合している状態では、端部32bとガイドレール8とは互いに離隔している。
ロッド32には、ねじりコイルばね34が取り付けられている。ねじりコイルばね34は、ロッド32を支持している前述の軸33を案内棒とし、その軸33にコイル部34aが嵌め込まれている。そして、ねじりコイルばね34は、ばねを巻き込む方向に負荷が掛けられた状態で、一方の腕部34bがロッド32に取り付けられ、他方の腕部34cがケース7に形成されたばねストッパ36に取り付けられている。したがって、ロッド32には、ねじりコイルばね34により、ロッド32を図5,図6で反時計回り方向へ回転させる弾性力が付与されている。
アクチュエータ35は、チェーンベルト6が破断した場合に作動することにより、ロッド32の端部32bと係合する係止部35aを移動させ、端部32bと係止部35aとの係合を解除するように構成されている。アクチュエータ35は、例えば、油圧シリンダや油圧バルブ等を利用した油圧アクチュエータを用いて構成することができる。あるいは、モータの回転力を利用した電動アクチュエータや電磁石の磁気吸引力を利用した電磁アクチュエータ等を用いて構成することもできる。いずれの場合も、アクチュエータ35は、例えば、チェーンベルト6が破断した場合に発生する機械的な力、あるいは、チェーンベルト6が破断した場合に出力される油圧信号や電気信号等を受けて作動するように構成される。
図5,図6に示す例では、アクチュエータ35は、係止部35a、および、係止部35aを移動させる油圧シリンダ35bを備えている。油圧シリンダ35bの可動ロッド35cの先端に、係止部35aが固定されている。油圧シリンダ35bは、所定の油圧が供給されることにより、可動ロッド35cが作動し、係止部35aを、係止部35aと端部32bとの係合を解除する方向へ移動させるように構成されている。
油圧シリンダ35bには、例えば、プライマリプーリ3の油圧アクチュエータおよびセカンダリプーリ5の油圧アクチュエータの少なくともいずれか一方の油圧が基準値を超えて異常に低下した場合に、油圧シリンダ35bを作動させる所定の油圧が供給されるように構成されている。CVT1のチェーンベルト6が破断した場合は、プライマリプーリ3の油圧アクチュエータおよびセカンダリプーリ5の油圧アクチュエータの少なくともいずれか一方の油圧が、正常時に油圧が変動する範囲を超えて低下する。したがって、上記のように、プライマリプーリ3の油圧アクチュエータおよびセカンダリプーリ5の油圧アクチュエータの少なくともいずれか一方の油圧が異常に低下した場合に油圧シリンダ35bが作動することにより、チェーンベルト6の破断時に、係止部35aと端部32bとの係合が解除される。その結果、図6に示すように、ロッド32を図5,図6で反時計回り方向へ回転させ、ガイドレール8に、ロッド32を介して、ガイドレール8を図5,図6で時計回り方向へ付勢する弾性力を付与することができる。すなわち、ガイドレール8が接触する弦部6aの進行方向がCVT1の変速比を最大にした場合に傾くダウンシフト方向へガイドレール8を回転させることができる。
上記のように、この図5,図6に示す例では、チェーンベルト6が破断した場合に、その破断に連動して作動装置31が作動することにより、ガイドレール8によってチェーンベルト6の進行方向の傾きを変化させ、変速比がより大きくなる方向へチェーンベルト6を進行させることができる。したがって、ガイドレール8には、チェーンベルト6が破断した場合にのみ、上記のように回転する方向の荷重が作用する。すなわち、チェーンベルト6が正常な状態でCVT1が稼働する通常時は、ガイドレール8およびチェーンベルト6には、上記のようなダウンシフト方向へガイドレール8を回転させる荷重は作用しない。そのため、通常時にガイドレール8とチェーンベルト6とが接触してチェーンベルト6が摺動することによる摩擦損失を抑制することができる。
図7に示す例では、CVT1は、作動することによってチェーンベルト6の進行方向が変速比を最大にした場合に傾くダウンシフト方向へガイドレール8およびガイドレール9の少なくともいずれか一方を回転させる作動機構41と、チェーンベルト6の破断の有無を判定するとともに、作動機構41の動作を制御するコントローラ42とを備えている。この図7に示す例では、作動機構41は、張り側の弦部6aと接触するガイドレール8を、上記のダウンシフト方向へ回転させるように構成されている。
作動機構41は、ロッド43、軸44、ねじりコイルばね45、および、アクチュエータ46を備えている。ロッド43は、棒状あるいは板状に形成されている。ロッド43の一方(図7で右側)の端部43aには軸穴が形成されており、ケース7に固定された軸44にロッド43の軸穴が嵌め込まれている。したがって、ロッド43は、ケース7に回転可能に支持されている。ロッド43は、所定の回転方向(図7で反時計回り方向)へ回転することにより、ロッド43の他方(図7で左側)の端部43bがガイドレール8に当接するように配置されている。ただし、ロッド43は、端部43bが後述するアクチュエータ46の係止部46aと係合することにより、図7で反時計回り方向への回転が規制されている。すなわち、端部43bと係止部46aとが係合している状態では、端部43bとガイドレール8とは互いに離隔している。
ロッド43には、ねじりコイルばね45が取り付けられている。ねじりコイルばね45は、ロッド43を支持している前述の軸44を案内棒とし、その軸44にコイル部45aが嵌め込まれている。そして、ねじりコイルばね45は、ばねを巻き込む方向に負荷が掛けられた状態で、一方の腕部45bがロッド43に取り付けられ、他方の腕部45cがケース7に形成されたばねストッパ47に取り付けられている。したがって、ロッド43には、ねじりコイルばね45により、ロッド43を図7で反時計回り方向へ回転させる弾性力が付与されている。
アクチュエータ46は、作動することにより、ロッド43の端部43bと係合する係止部46aを移動させ、端部43bと係止部46aとの係合を解除するように構成されている。アクチュエータ46は、例えば、油圧シリンダや油圧バルブ等を利用した油圧アクチュエータを用いて構成することができる。あるいは、モータの回転力を利用した電動アクチュエータや電磁石の磁気吸引力を利用した電磁アクチュエータ等を用いて構成することもできる。いずれの場合も、アクチュエータ46は、例えば、チェーンベルト6が破断した場合に発生する機械的な力、あるいは、チェーンベルト6が破断した場合に出力される油圧信号や電気的信号等を受けて作動するように構成される。
図7に示す例では、アクチュエータ46は、係止部46a、および、係止部46aを移動させるソレノイド46bを備えている。ソレノイド46bの可動ロッド46cの先端に、係止部46aが固定されている。ソレノイド46bは、通電時に磁気吸引力を発生して可動ロッド46cを吸引することにより、係止部46aを、係止部46aと端部43bとの係合を解除する方向へ移動させるように構成されている。
コントローラ(ECU)42は、例えばマイクロコンピュータを主体にして構成される電子制御装置である。このコントローラ42に、制御のための通信が可能なように、作動機構41が接続されている。具体的には、コントローラ42が所定の制御信号を出力することにより、電源装置(図示せず)から作動機構41へ電力が供給され、ソレノイド46bに所定の電圧が印加されるように構成されている。すなわち、コントローラ42は、作動機構41の動作を制御することにより、係止部46aと端部43bとの係合を解除し、ロッド43を図7で反時計回り方向へガイドレール8に向けて回転させるように構成されている。
コントローラ42には、例えば、油圧センサ、位置センサ、回転数センサなどの各種センサ類からの検出信号が入力されるように構成されている。一例として、この図7に示す例では、プライマリプーリ3の油圧アクチュエータに作用する油圧を検出する油圧センサ48、および、セカンダリプーリ5の油圧アクチュエータに作用する油圧を検出する油圧センサ49からの検出信号がコントローラ42に入力されるように構成されている。そして、それら入力されたデータを基に演算を行い、その演算結果を基に制御指令信号を出力するように構成されている。この図7に示す例では、コントローラ42は、油圧センサ48,49からの検出信号に基づいてチェーンベルト6の破断の有無を判定する。例えば、コントローラ42は、油圧センサ48で検出した油圧および油圧センサ49で検出した油圧の少なくともいずれか一方が、予め設定された閾値よりも低くなった場合に、チェーンベルト6が破断したと判定する。それと共に、コントローラ42は、上記のようにチェーンベルト6の破断を判定した場合に、作動機構41に対して制御指令信号を出力し、作動機構41を作動させる。
したがって、作動機構41は、コントローラ42によってチェーンベルト6の破断が検知された場合に、係止部46aと端部43bとの係合を解除するように制御される。その結果、ロッド43を図7で反時計回り方向へ回転させ、ガイドレール8に、ガイドレール8を図7で時計回り方向へ付勢する弾性力を付与することができる。すなわち、ガイドレール8が接触する弦部6aの進行方向がCVT1の変速比を最大にした場合に傾くダウンシフト方向へガイドレール8を回転させることができる。
上記のように、この図7に示す例では、CVT1は、コントローラ42により、チェーンベルト6の破断の有無を精度良く判定することができる。そして、チェーンベルト6が破断したと判定された場合に、作動機構41の動作を制御することにより、ガイドレール8によってチェーンベルト6の進行方向の傾きを変化させ、変速比がより大きくなる方向へチェーンベルト6を進行させることができる。したがって、ガイドレール8には、チェーンベルト6が破断した場合にのみ、上記のように回転する方向の荷重が作用する。すなわち、チェーンベルト6が正常な状態でCVT1が稼働する通常時は、ガイドレール8およびチェーンベルト6には、上記のようなダウンシフト方向へガイドレール8を回転させる荷重は作用しない。そのため、通常時にガイドレール8とチェーンベルト6とが接触してチェーンベルト6が摺動することによる摩擦損失を抑制することができる。
1…ベルト式無段変速機(CVT)、 2…入力軸、 3…プライマリプーリ、 3a…プーリ溝、 4…出力軸、 5…セカンダリプーリ、 5a…プーリ溝、 6…チェーンベルト、 6a,6b…弦部、 7…ケース、 8,9…ガイドレール、 8a,9a…ガイド部、 8b,9b…支持部、 12,21…ねじりコイルばね(ばね部材;載荷機構)、 31…作動装置(載荷機構)、 41…作動機構、42…コントローラ(ECU)。

Claims (8)

  1. プライマリプーリと、セカンダリプーリと、前記プライマリプーリおよび前記セカンダリプーリのそれぞれのプーリ溝に巻き掛けられて前記プライマリプーリと前記セカンダリプーリとの間で動力を伝達するチェーンベルトと、前記プライマリプーリと前記セカンダリプーリとの間で前記チェーンベルトが直線状に進行する弦部の進行方向の傾きが変速比の変更に伴い変化することに追従して回転可能に支持されるとともに、前記弦部に接触して前記チェーンベルトの振動を抑制するガイドレールと、を備え、前記プーリ溝の溝幅を変化させることによって前記変速比を変更するベルト式無段変速機において、
    前記チェーンベルトが破断した場合に前記変速比が大きくなるように前記進行方向を傾ける方向の荷重を前記ガイドレールに付与する載荷機構を備えていることを特徴とするベルト式無段変速機。
  2. 請求項1に記載のベルト式無段変速機において、
    前記載荷機構は、少なくとも1つの前記ガイドレールに、前記ガイドレールが接触する前記弦部の前記進行方向が前記変速比を最大にする場合に傾く方向へ前記ガイドレールを回転させる弾性力を付与するばね部材によって構成されていることを特徴とするベルト式無段変速機。
  3. 請求項2に記載のベルト式無段変速機において、
    前記弦部は、前記チェーンベルトが進行する際に動力を伝達する張り側の弦部と、前記張り側の弦部よりも作用する張力が低い緩み側の弦部とを含み、
    前記ばね部材は、前記張り側の弦部と接触する前記ガイドレールに、前記弾性力を付与する
    ことを特徴とするベルト式無段変速機。
  4. 請求項2に記載のベルト式無段変速機において、
    前記弦部は、前記チェーンベルトが進行する際に動力を伝達する張り側の弦部と、前記張り側の弦部よりも作用する張力が低い緩み側の弦部とを含み、
    前記ばね部材は、前記緩み側の弦部と接触する前記ガイドレールに、前記弾性力を付与する
    ことを特徴とするベルト式無段変速機。
  5. 請求項2に記載のベルト式無段変速機において、
    前記弦部は、前記チェーンベルトが進行する際に動力を伝達する張り側の弦部と、前記張り側の弦部よりも作用する張力が低い緩み側の弦部とを含み、
    前記ばね部材は、前記張り側の弦部と接触する前記ガイドレールおよび前記緩み側の弦部と接触する前記ガイドレールの両方に、前記弾性力を付与する
    ことを特徴とするベルト式無段変速機。
  6. 請求項1に記載のベルト式無段変速機において、
    前記載荷機構は、少なくとも1つの前記ガイドレールに、前記チェーンベルトが破断した場合に作動して前記ガイドレールが接触する前記弦部の前記進行方向が前記変速比を最大にする場合に傾くダウンシフト方向へ前記ガイドレールを回転させる作動装置によって構成されていることを特徴とするベルト式無段変速機。
  7. 請求項1に記載のベルト式無段変速機において、
    前記載荷機構は、前記ガイドレールが接触する前記弦部の前記進行方向が前記変速比を最大にする場合に傾くダウンシフト方向へ前記ガイドレールを回転させるように作動する作動機構と、前記チェーンベルトの破断の有無を判定するとともに、前記作動機構の動作を制御するコントローラとを備え、
    前記コントローラは、前記破断を判定した場合に、前記作動機構を作動させて前記ガイドレールを前記ダウンシフト方向へ回転させるように構成されている
    ことを特徴とするベルト式無段変速機。
  8. 請求項6または7に記載のベルト式無段変速機において、
    前記弦部は、前記チェーンベルトが進行する際に動力を伝達する張り側の弦部と、前記張り側の弦部よりも作用する張力が低い緩み側の弦部とを含み、
    前記作動装置または前記作動機構は 前記張り側の弦部と接触する前記ガイドレールを、前記ダウンシフト方向へ回転させる
    ことを特徴とするベルト式無段変速機。
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