JP5025408B2 - ベルト式無段変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、ベルト式無段変速機に関し、特にベルトやチェーン等の無端の巻き掛け部材を案内するガイドレールを備えたベルト式無段変速機に関する。
近年、車両の変速機としてベルト式無段変速機が使用されている。ベルト式無段変速機は、平行配置されたプライマリ軸とセカンダリ軸にそれぞれプライマリプーリ及びセカンダリダリプーリを設け、各プーリ間に巻き掛けられたベルトやチェーン等の無端の巻き掛け部材を有している。そして、各プーリのプーリ溝巾を可変制御することによって各プーリに対する巻き掛け部材の有効巻き付け径の比率を変えて無段階に変速するように構成される。
このようなベルト式無段変速機にあっては、プライマリプーリ及びセカンダリプーリの回転時に巻き掛け部材がプライマリプーリとセカンダリプーリとの間で弦振動して、騒音が発生することが懸念される。そこで、例えば特許文献1や特許文献2に開示されるようにプライマリプーリとセカンダリプーリの間に巻装された巻き掛け部材の弦振動を減少させるガイドレールを設けたベルト式無段変速機が知られている。
この種のガイドレールを配設したベルト式無段変速機の概要を、模式的に示す図11(a)を参照して説明する。
ベルト式無段変速機100は、平行配置されたプライマリ軸101及びセカンダリ軸102と、プライマリ軸101及びセカンダリ軸102にそれぞれ設けられたプライマリプーリ103とセカンダリプーリ104と、各プーリ103と104の間に巻き掛けられベルトやチェーン等の巻き掛け部材105とを備える。以上から、プライマリプーリ103及びセカンダリプーリ104のプーリ溝巾を変化させて巻き掛け部材105のプライマリプーリ103及びセカンダリプーリ104に対する有効巻き付け径の比率を変えて無段階に変速するように構成される。このプライマリプーリ103とセカンダリプーリ104と巻き掛け部材105との間にプライマリ軸101及びセカンダリ軸102の延在方向に延在する支持軸107が配置される。
ガイドレール110は、樹脂材料によって形成されプライマリプーリ103とセカンダリプーリ104との間に巻き掛けられた巻き掛け部材105が挿通する空間が形成された方形枠状の受容部111及び支持軸107に揺動及び摺動可能に嵌合するU字状の係合凹部113が形成された軸係合部112が一体形成されている。そして、巻き掛け部材105が受容部111の空間内を通ってプライマリプーリ103とセカンダリプーリ104に巻き掛けられ、この巻き掛け部材105が受容部111内を挿通した状態で軸係合部112の係合凹部113が支持軸107に係合することにより、ガイドレール110が支持軸107を中心として揺動可能で、かつ係合凹部113に沿って摺動可能に支持軸107に保持される。
これにより、ガイドレール110は、巻き掛け部材105が受容部111の空間内を貫通した状態で変速比の変化に応じた巻き掛け部材105の通過軌跡の変化に追従して変位可能に保持される。なお、係合凹部113は、巻き掛け部材105の通過軌跡の変化によっては支持軸107から外れない深さとなっている。
このように構成されたベルト式無段変速機100において、巻き掛け部材105による動力伝達時、巻き掛け部材105がガイドレール110の受容部111により案内され、巻き掛け部材105の弦振動が抑制される。また、遠心力によって発生する巻き掛け部材105の外周方向への膨らみがガイドレール110によって抑制される。
一方、ベルト式無段変速機100の組み立て作業工程の途中では、プライマリプーリ103とセカンダリプーリ104のプーリ溝巾が拡げられて巻き掛け部材5が緩んでいる場合に、支持軸107から軸係合部112の係合凹部113を抜き出すことによりガイドレール110を支持軸107から外すことができる。これにより組み付け作業性を確保している。
特開2005−121149号公報 特開2004−191375号公報
しかし、支持軸107からガイドレール110の軸係合部112に形成され係合凹部113を抜き出し可能に形成することから、ベルト式無段変速機の組み立て作業中に作業者の意図にかかわらず、振動や衝撃等の外力や重力等の外部要因で支持軸107からガイドレール110が外れる可能性を含んでいる。
仮に、組み立て工程やメンテナンス作業中において作業者が意図しない振動等の外力や重力等の外部要因で支持軸107からガイドレール110が外れると、この外れたガイドレール110は図11(b)に示すようにプライマリプーリ103やセカンダリプーリ104及び巻き掛け部材105に妨げられて視認性が悪く、作業者による目視確認が困難である。
このガイドレール110が支持軸107から外れた状態で組み立てられたベルト式無段変速機100を運転すると、ガイドレール110に大きな損傷を与えると共に、他の構成部品等の損傷を誘発することが懸念される。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、簡単な構造で組み立て作業やメンテナンス作業中における作業者の意図しない振動や衝撃等の外力や重力等の外部要因によるガイドレールの脱落が未然に防止できるベルト式無段変速機を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載のベルト式無段変速機の発明は、ミッションケースと、該ミッションケース内に収容されたプライマリプーリ、セカンダリプーリ、上記プライマリプーリとセカンダリダリプーリとの間に巻き掛けられた巻き掛け部材とを備え、上記プライマリプーリ及びセカンダリプーリのプーリ溝巾を変化させて巻き掛け部材のプライマリプーリ及びセカンダリプーリに対する有効巻き付け径の比率を変えて無段階に変速するベルト式無段変速機であって、上記ミッションケースに固定された支持軸と、上記巻き掛け部材が挿通する空間が形成された受容部と、該受容部に基端が結合すると共に対向配置された摺動面を有して上記支持軸に揺動及び摺動可能に嵌合する先端が開放されたU字状の係合凹部を備えた軸係合部とが一体形成されたガイドレールと備え、上記軸係合部に、係合凹部の開放端間を上記支持軸の外径より小さな離間距離に形成して上記支持軸からの抜け出しを規制する係止手段を設けたことを特徴とする。
この発明によると、ガイドレールの軸係合部に形成された係合凹部内に支持軸が収容され各摺動面の間に揺動及び摺動可能に嵌合保持され、かつ係止手段により支持軸からの抜け出しが防止されることから、簡単な構造で組み立て作業やメンテナンス作業中における作業者の意図しない振動や衝撃等の外部要因による支持軸からのガイドレールの脱落が未然に防止できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のベルト式無段変速機において、上記係止手段は、係合凹部の上記各摺動面より先端側にそれぞれ形成されて互いの頂端の離間距離が上記支持軸の外径より小さい一対の係合突部であることを特徴とする。
この発明による係止手段が、各摺動面より先端側にそれぞれ形成されて互いの頂端の離間距離が支持軸の外径より小さい一対の簡単な係合突部によって構成できる。また、係合凹部内に支持軸が収容されて保持され、作業者の意図しない振動や衝撃等の外部要因による支持軸からのガイドレールの抜け出しが防止できる。
一方、支持軸に各係合突部を押し付けた開放端を押し広げる簡単な作業でガイドレールを支持軸に取り付けることができる。このガイドレールの取り付けにあたり、支持軸に係合突部を押し付けて開放端が押し広げる際の押し付け抵抗が次第に増大し、かつ係合突部が支持軸を通過した後にその押し付け抵抗が急激に減少して支持軸にガイドレールが装着され、作業者はこの急激に変わる抵抗感、即ち節度感乃至クリック感によりガイドレールが支持軸に適切に装着されたこと感覚的に確認できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のベルト式無段変速機において、上記係止手段は、係合凹部の上記各摺動面より先端側にそれぞれ形成されて各摺動面の先端縁から互いに接近する方向に延在して頂端に達する係止面と、各頂端から先端側に移行する従って互いに離反するテーパ状に傾斜する誘導面を有する一対の係合突部を有し、互いの各係合突部の頂端の離間距離が上記支持軸の外径より小さいことを特徴とする。
この発明によると、支持軸に各係合突部を押し付けた開放端を押し広げる簡単な作業でガイドレールを支持軸に取り付けることができる。このガイドレールの取り付けにあたり、支持軸に各係合突部の誘導面を押し付けて開放端を押し広げる際に、誘導面の傾斜に従って徐々に押し付け抵抗が増大し、かつ係合突部の頂端が支持軸を通過した後にその押し付け抵抗が急激に減少して支持軸にガイドレールが装着される。作業者はこの急激に変化する抵抗感の変化によってガイドレールが支持軸に適切に装着されたことが感覚的に確認できる。また、各係合突部の誘導面によって支持軸に円滑に誘導して作業性が向上する。更に、係合突部の係止面により確実に支持軸に支持され、作業者の意図しない振動や衝撃等の外部要因による支持軸からのガイドレールの抜け出しが防止される。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のベルト式無段変速機において、上記係止手段は、係合凹部の上記各摺動面より先端側にそれぞれ形成されて摺動面の先端縁から互いに離反する方向に凹設された凹部及び凹部の先端側から互いに接近するに従って軸係合部の基端側に移行するリップ状に延設された一対の突起を有し、各突起の頂端の離間距離が上記支持軸の外径より小さいことを特徴とする。
この発明によると、支持軸に各係合突部の突起を押し付けて突起を押し広げる簡単な作業でガイドレールを支持軸に取り付けることができる。このガイドレールの取り付けにあたり、支持軸に各突起を押し付けて突起間を押し広げる際に、突起の傾倒に伴う押し付け抵抗が、突起の頂端が支持軸を通過した後に急激に減少して支持軸にガイドレールが装着され、作業者はこの急激に変化する抵抗感により適切に装着されたことが確認できる。また、各突起が傾倒することから、押し付け抵抗が比較的小さく、かつ傾斜する各突起によって支持軸に円滑に誘導されてガイドレールを装着することができ、その作業性が向上する。更に、各係合部の突起の頂端によって確実に支持軸に支持され、作業者の意図しない振動や衝撃等の外部要因による支持軸からのガイドレールの抜け出しが防止される。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のベルト式無段変速機において、上記支持軸は、上記ガイドレールの通常作動時において上記係合凹部の摺動面が摺接しない範囲に切り欠かれた平面によって形成された部分的な小径部を備え、上記係止手段は、係合凹部の上記各摺動面より先端側にそれぞれ形成されて互いの頂端の離間距離が上記小径部の外径より大きくかつ支持軸の外径より小さい一対の係合突部であることを特徴とする。
この発明によると、ガイドレールの取り付けにあたり、ガイドレールの軸係合部に形成され各係合突部の隙間を支持軸に平面に対向させ、かつ係合突部の頂端と係合突部の頂端の隙間から支持軸の小径部を挿入して更にガイドレールを回動させることから、作業者はガイドレールの装着を感覚的に確認できる。
更に、支持軸の径より互いの頂端の離間距離が小さく設定された係合突部によって支持軸に支持され、作業者の意図しない振動や衝撃等の外部要因による支持軸からのガイドレールの抜け出しが防止される。
本発明によると、ガイドレールの軸係合部に形成された係合凹部内に支持軸が収容され各摺動面の間に揺動及び摺動可能に嵌合保持され、かつ係止手段により支持軸からの抜け出しが防止され、簡単な構造で組み立て作業やメンテナンス作業中における作業者の意図しない振動や衝撃等の外部要因によるガイドレールの脱落が未然に防止できる
以下本発明のベルト式無段変速機の実施の形態を、図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1乃至図6を参照して第1実施の形態を説明する。
図1は、本実施の形態に係るベルト式無段変速機1を概略的に示す側面図、図2はベルト式無段変速機1を概略的に示す平面図である。
図1及び図2において2は、対向する第1ケース3及び第2ケース4によって中空状に形成されたミッションケースである。クラッチ等を介してエンジンによって回転駆動されるプライマリ軸11がベアリング11a、11bを介して第1ケース3及び第2ケース4に回転自在に軸支され、このプライマリ軸11と平行配置されて出力軸となるセカンダリ軸21がベアリング21a、21bを介して回転自在に第1ケース3及び第2ケース4に回転自在に軸支されている。
プライマリ軸11及びセカンダリ軸21にそれぞれプライマリプーリ12及びセカンダリプーリ22は設けられる。
プライマリプーリ12は、プライマリ軸11と一体形成された固定シーブ13と、固定シーブ13と接離する軸方向に移動可能でかつ回転方向に相対移動不可能にプライマリ軸11に嵌合支持される可動シーブ14と、可動シーブ14を固定シーブ13に対して接離する方向に駆動するプライマリ側油圧アクチュエータ15とを有している。プライマリ側油圧アクチュエータ15によって可動シーブ14を固定シーブ12側に接近させることによりプライマリプーリ12のプーリ溝巾が順次狭くなる一方、固定シーブ12側から離間させることによりプーリ溝巾が広くなる。
同様に、セカンダリプーリ22は、セカンダリ軸21と一体形成された固定シーブ23と、固定シーブ23と接離する軸方向に移動可能でかつ回転方向に相対移動不可能にセカンダリ軸21に嵌合支持される可動シーブ24と、可動シーブ24を固定シーブ23に対して接離する方向に駆動するセカンダリ側油圧アクチュエータ25とを有している。セカンダリ側油圧アクチュエータ25によって可動シーブ24を固定シーブ23側に接近させることによりセカンダリプーリ22のプーリ溝巾が順次狭くなる一方、固定シーブ22側から離間させることによりプーリ溝巾が広くなる。
これらプライマリプーリ12とセカンダリプーリ22との間にベルトやリンクプレートチェーン等の無端の巻き掛け部材、本実施の形態ではベルト28が巻き掛けられている。
そして、プライマリ側油圧アクチュエータ15及びセカンダリ側油圧アクチュエータ25によりプライマリプーリ12及びセカンダリプーリ22のプーリ溝巾を変化させてベルト28のプライマリプーリ12及びセカンダリプーリ22に対する有効巻き付け径の比率を変えることによりプライマリ軸11の回転に対するセカンダリ軸21の回転が無段階に変速する。
更に、図1及び図2に示すように両端30a、30bがそれぞれ第1ケース3に形成されボス部5及び第2ケース4に形成されたボス部6に嵌合支持された円筒或いは円柱状の支持軸30がプライマリプーリ12とセカンダリプーリ22とベルト28によって囲まれた空間内を貫通している。このプライマリ軸11及びセカンダリ軸21と平行に延在する支持軸30に樹脂材料によって形成されたガイドレール31が摺動及び揺動自在に支持される。また支持軸30には、相互に離間した位置に大径部39a、39bが形成され、この間にガイドレール31の係合部38の側面を挟み込むことでガイドレール31を摺動及び揺動可能でかつ軸方向の位置を規制する。このことにより、ガイドレール31が軸方向に移動してプーリー等の周辺部品と干渉することを防止する。
このガイドレール31について、図3乃至図6を参照して説明する。図3はガイドレール31を下方から見た斜視図、図4はガイドレール31の側面図、図5に図1のV−V線断面図である。
ガイドレール31は、プライマリプーリ12とセカンダリプーリ22との間におけるベルト28の延在方向と直交して延在する下部32aと、下部32aの両端から上方に延在する両側部32b、32cと、下部32aと対向して両側部32b、32cの上端に架設された上部32dとからなる方形枠状でプライマリプーリ12とセカンダリプーリ22との間に巻き掛けられたベルト28が挿通可能な空間32Aが形成される受容部32を有している。
この受容部32の下部32aにベルト28の内周面に沿って延在してベルト28の内周方向、即ち下方への移動を規制する下ガイド部33が延設される。一方、上部32dにはベルト28の外周面に沿って延在してベルト28の外周方向、即ち上方への移動を規制する上ガイド部34が延設される。
受容部32の下部32aに、支持軸30に摺動自在に嵌合する溝状の係合凹部38が形成された軸係合部35の基端が一体に連結される。この軸係合部35は、図6(a)に図4の要部拡大図を示すように受容部32の下部32aに突設されて支持軸30の延在方向に沿って延在して互いに対向する第1係合部36と第2係合部37を有する。対向する第1係合部36及び第2係合部37は支持軸30の外径Dより若干大きな離間距離L1を隔てて対向する摺動面38a、38bを有し、開放端38cを有する断面U字状の係合凹部38を形成する。
更に軸係合部35には支持軸30に係合可能な係止手段40が設けられる。係止手段40は、摺動面38a、38bの先端縁に沿って頂端41aと42aが接近するように断面半円形で突出するビード状の係合突部41、42によって形成される。これら係合突部41及び42により係合凹部38の開放端38cに狭窄部40Aが形成される。これら係合突部41、42の頂端41aと42aの離間距離L3は、支持軸30の外径Dより若干小さく設定される。
このように構成されたガイドレール31は、プライマリプーリ12とセカンダリプーリ22間に巻き掛けられたベルト28が受容部32内の空間32A内を貫通した状態で、図6(a)に示すように軸係合部35に形成され係合凹部38の開口部38cを支持軸30に対して対向位置決めする。そして、支持軸30に係合突起41及び42を押し付けることによって係合突部41、42は支持軸30の周面30aを滑動して第1係合部36及び第2係合部37の先端が口開き状に弾性変形して開口部38cが押し広げられる。更に、支持軸30に係合突起41及び42を支持軸30に押し付けることにより係合突起41、42が支持軸30を通過して図6(b)に示すように係合凹部38内に支持軸30が収容され摺動面38aと38bの間に嵌合保持される。これによりガイドレール31が支持軸30に揺動及び摺動可能に支持される。
このように構成されたベルト式無段変速機1は、ベルト28がガイドレール31の受容部32によって形成された空間32Aを挿通して保持された状態で、プライマリ側油圧アクチュエータ15及びセカンダリ側油圧アクチュエータ25によりプライマリプーリ12及びセカンダリプーリ22のプーリ溝巾を変化させてベルト28のプライマリプーリ12及びセカンダリプーリ22に対する有効巻き付け径の比率を変えることによりプライマリ軸11の回転に対するセカンダリ軸21の回転が無段階に変速する。一方、ガイドレール31は受容部32によってベルト28を保持した状態で、支持軸30に沿って係合凹部38の摺動面38a及び38bが揺動及び摺動してガイドレール31が変速比に応じたベルト28の通過軌跡の変化に応じて変位可能に保持される。なお、摺動面38a、38bはベルト28の通過軌跡の変化によっては支持軸30が外れない長さL2を有している。
これによりガイドレール31の受容部32によってベルト28が案内され、ベルト28の弦振動が抑制される。また、ガイドレール31によってベルト28の外周方向への膨らみが規制されるので、ミッションケース2の内面とベルト28との隙間を小さく設計することができる。
一方、ベルト式無段変速機1の組み立て作業工程の途中やメンテナンス工程において、プライマリプーリ12及びセカンダリプーリ22のプーリ溝巾が拡げてベルト28を緩め、図6(b)に示す組み付けられた状態から支持軸30からガイドレール31の軸係合部35に形成された係合凹部38を引き抜くことにより、支持軸30に係合突起41及び42を押し付けられて第1係合部36及び第2係合部37が弾性変形して開放端38cが押し広げられ、支持軸30からガイドレール31を外すことができる。これにより作業空間が確保されて組み付け作業性が確保される。
また、組み立て工程やメンテナンス作業中に、図6(a)に示すようにガイドレール31の軸係合部35に形成され係合凹部38の開放端38cを支持軸30に対向位置決めし、支持軸30に係合突起41及び42を押し付けることによって係合突部41、42が支持軸30の周面30aを滑動して第1係合部36及び第2係合部37の先端が口開き状に弾性変形して開放端38cが押し広げられる。更に支持軸30に係合突部41及び42を支持軸30に押し付けることにより係合突部41、42が支持軸30を通過して図6(b)に示すように係合凹部38内に支持軸30が収容され摺動面38aと38bの間に嵌合保持され、かつ係合突部41、42により支持軸30からの抜け出しが防止される。
このガイドレール31の取り付けにあたり、支持軸30に係合突起41及び42を押し付けて開口部38cが押し広げる際に押し付け抵抗が増大し、かつ係合突部41、42が支持軸30を通過した後にその押し付け抵抗が急激に減少して支持軸30にガイドレール31が装着される。作業者はこの急激に変化する抵抗感、いわゆる節度感乃至クリック感によりガイドレール31が支持軸30に適切に装着されたこと感覚的に確認できる。
更に、係合突部41、42により支持軸30から軸係合部35の抜け出しが防止され、組み立て工程やメンテナンス作業中に作業者の意図しない振動や衝撃等の外部要因により支持軸30からのガイドレール31の脱落が防止される。
これにより、ガイドレール31が支持軸30から外れた状態で組み立てられたベルト式無段変速機1を運転する不具合の発生が未然に防止でき、ガイドレール31の脱落に起因するガイドレール31自体の破損や他の構成部品等の損傷発生が防止できる。
また、本実施の形態におけるガイドレール31は、既存のガイドレールに係合突部41、42を設ける簡単な形状変更によって構成することができ、製造コストの増加を伴うことがなく、更に既存のベルト式自動変速機にも容易に適用することができる。
なお、上記実施の形態では、ガイドレール31の軸係合部35に形成される係合凹部38の開放端38cに対向する一対の係合突部41、42を設けたが、図7に図6(a)に対応する側面図を示すように、一方の係合突部41或いは係合突部42を省略することにより構成の簡素化を図ることもできる。
(第2実施の形態)
図8を参照して第2実施の形態を説明する。本実施の形態におけるベルト式無段変速機は、ガイドレール31の係止手段50が第1実施の形態における係止手段40と異なり、他の構成は第1実施の形態と同様の構成であり係止手段50を主に説明する。
図8(a)は第1実施の形態における図6(a)に対応するガイドレール31の軸係合部35の要部拡大図である。
本実施の形態におけるガイドレール31の軸係合部35は、第1実施の形態と同様に支持軸30の外径Dより若干大きな離間距離L1を隔てて対向する摺動面38a、38bを有して先端が開放された断面U字状の係合凹部38が形成され、係合凹部38の開放端38cが第1係合部36と第2係合部37の先端間に開口する。
更に支持軸30に係合可能に設けられる係止手段50は、摺動面38a、38bの先端縁に沿って設けられる係合突部51及び52によって形成される。各係合突部51及び52は、各摺動面38a、38bの先端縁から互いに接近する方向に各摺動面38a、38bに対してほぼ直角に延在して頂端51a、52aに達する係止面51b、52b及び、各頂端51a、52aから軸係合部35の先端側に移行する従って互いに離反するテーパ状に傾斜する誘導面51c、52cを有する断面略三角形のビード状に形成され、係合突部51及び52により係合凹部38の開放端38cに狭窄部50Aが形成される。これら係合突部51、52の頂端51aと52aの間距離が支持軸30の外径Dより若干小さく設定される。
このように構成されたガイドレール31は、図8(b)に示すように係合凹部38内に支持軸30が収容されて摺動面38aと38bの間に嵌合保持される。これによりガイドレール31が支持軸30に揺動及び摺動可能に支持される。
一方、ベルト式無段変速機1の組み立て作業工程の途中やメンテナンス工程において、プライマリプーリ12及びセカンダリプーリ22のプーリ溝巾が拡げてベルト28を緩め、支持軸30からガイドレール31の軸係合部35に形成された係合凹部38を引き抜くことにより、支持軸30に係合突起51及び52が押し付けられて第1係合部36及び第2係合部37の先端が口開き状に弾性変形して開放端38cが押し広げられ、支持軸20からガイドレール31を外すことができる。
また、組み立て工程やメンテナンス作業中に、図8(a)に示すようにガイドレール31の軸係合部35に形成され係合凹部38の開放端38cを支持軸30に対向位置決めし、支持軸30に係合突部51及び52の誘導面51c、52cを押し付けることによって誘導面51c及び52cが支持面30の周面30aを摺動しつつ第1係合部36及び第2係合部37の先端が次第に口開き状に弾性変形して開放端38cが押し広げられる。更に係合突部51、52の頂端51a、52aを通過して図8(b)に示すように係合凹部38内に支持軸30が収容されて摺動面38aと38bの間に嵌合保持される。
このガイドレール31の取り付けにあたり、支持軸30に係合突部51及び52の誘導面51c、52cを押し付けて開放端38cが押し広げる際に、誘導面51c、52cの傾斜に従って徐々に押し付け抵抗が増大し、かつ係合突部51、22の頂端51a、52aが支持軸30を通過した後にその押し付け抵抗が急激に減少して支持軸30にガイドレール31が装着される。作業者はこの急激に変化する抵抗感、いわゆる節度感乃至クリック感によりガイドレール31が支持軸30に適切に装着されたことが感覚的に確認できる。また、各係合突部51、52のテーパ状に傾斜する誘導面51c、52cによって支持軸30に円滑に誘導され、かつその押し付け抵抗が誘導面51c、52cの傾斜によって比較的小さく設定されることと相俟ってガイドレール31を装着する作業性が向上する。
更に、係合突部51、52の係止面51b、52bにより確実に支持軸30から軸係合部35の抜け出しが防止され、組み立て工程やメンテナンス作業中に作業者の意図しない振動や衝撃等の外部要因により支持軸30からのガイドレール31の脱落が防止される。
これにより、第1実施の形態に加え、更にガイドレール31の取り付け作業性が向上し、かつ支持軸30へのガイドレール31の脱落防止がより確実になり、ガイドレール31が支持軸30から外れた状態で組み立てられたベルト式無段変速機1を運転する不具合の発生が、確実に防止できる。
なお、上記実施の形態では、ガイドレール31の軸係合部35に形成され係合凹部38の開口部38cに一対の係合突部51、52を設けたが、一方の係合突部51或いは係合突部52を省略することにより構成の簡素化を図ることもできる。
(第3実施の形態)
図9を参照して第3実施の形態を説明する。本実施の形態におけるベルト式無段変速機は、ガイドレール31の係止手段55が第1実施の形態における係止手段40と異なり、他の構成は第1実施の形態と同様の構成であり係止手段55を主に説明する。
図9(a)は第1実施の形態における図6(a)に対応するガイドレール31の軸係合部35の要部拡大図である。
本実施の形態におけるガイドレール31の軸係合部35は、第1実施の形態と同様に支持軸30の外径Dより若干大きな離間距離L1を隔てて対向する摺動面38a、38bを有して先端が開放された断面U字状の係合凹部38が形成され、係合凹部38の開放端38cが第1係合部36と第2係合部37の先端間に開口する。
更に支持軸30に係合可能に設けられる係止手段55は、摺動面38a、38bの先端側に縁に沿って第1係合部36の先端及び第2係合部37の先端に設けられる係合突部56及び57によって形成される。各係合突部56及び57は、各摺動面38a、38bの先端縁から互いに離反する方向に凹設された凹部56a、57a、及び軸係合部35の基端側に移行する従って順次互いに接近ように傾斜してリップ状に延設された突起56b、57bを有し、突起56b、57bによって係合凹部38の開放端38cに狭窄部55Aが形成される。突起56b、57bの頂端56cと57cとの離間距離が支持軸30の外径Dより若干小さく設定される。
このように構成されたガイドレール31は、図9(b)に示すように係合凹部38内に支持軸30が収容されて摺動面38aと38bの間に嵌合保持され、ガイドレール31が支持軸30に揺動及び移動自在に支持される。
一方、ベルト式無段変速機1の組み立て作業工程の途中やメンテナンス工程において、プライマリプーリ12及びセカンダリプーリ22のプーリ溝巾が拡げてベルト28を緩め、支持軸30からガイドレール31の軸係合部35に形成された係合凹部38を引き抜くことにより、支持軸30によって各係合突部56及び57の突起56b、57bの先端56c、57cが押し広げられ、支持軸20からガイドレール31を外すことができる。
また、組み立て工程やメンテナンス作業中に、図9(a)に示すようにガイドレール31の軸係合部35に形成され係合凹部38の開放端38cを支持軸30に対して対向位置決めし、支持軸30に係合突部56及び57の突起56b、57bを押し付けることによって、突起56b、57bが凹部56a、57a内に進入するように傾倒しつつ支持軸30の周面30aを摺動し、突起56b、57bの先端56c、57cが次第に押し広げられる。更に先端56c、57cが支持軸30を通過して図9(b)に示すように係合凹部38内に支持軸30が収容されて摺動面38aと38bの間に嵌合保持される。
このガイドレール31の取り付けにあたり、支持軸30に突起56b、57bを押し付けて開放端38cが押し広げる際に、突起56b、57bの傾倒に伴う押し付け抵抗が、突起56b、57bの頂端56c、57cが支持軸30を通過した後に急激に減少して支持軸30にガイドレール31が装着される。作業者はこの急激に変化する抵抗感、いわゆる節度感乃至クリック感によりガイドレール31が支持軸30に適切に装着されたことが確認できる。また、各突起56b、57bが傾倒することから、比較的小さな押し付け抵抗によって各突起56b、57bによって支持軸30に円滑に誘導されてガイドレール31を装着することができ、その作業性が向上する。
更に、係合部56、57の突起56b、57bの頂端56c、57cによって確実に支持軸30から軸係合部35の抜け出しが防止され、組み立て工程やメンテナンス作業中に作業者の意図しない振動や衝撃等の外部要因により支持軸30からのガイドレール31の脱落が防止される。
なお、上記実施の形態では、ガイドレール31の軸係合部35に形成され係合凹部38の開放端38cに一対の係合突部56、57を設けたが、一方の係合突部56或いは係合突部57を省略することにより構成の簡素化を図ることもできる。
(第4実施の形態)
図10を参照して第4実施の形態を説明する。本実施の形態におけるベルト式無段変速機は、係止手段60が第1実施の形態における係止手段40と異なり、他の構成は第1実施の形態と同様の構成であり係止手段60を主に説明する。
図10(a)は第1実施の形態における図6(a)に対応するガイドレール31の軸係合部35の要部拡大図である。
本実施の形態におけるガイドレール31の軸係合部35が係合する支持軸30は、ガイドレール31の通常作動時において摺動面38a、38bが摺接することのない、例えば下面が平面状に切り欠かれ、その切り欠かれた平面30bによって支持軸部30に部分的な小径部30cが形成される。
一方、ガイドレール31の軸係合部35は、第1実施の形態と同様に支持軸30の外径Dより若干大きな離間距離を隔てて対向する摺動面38a、38bを有して下方が開放された断面U字状の係合凹部38が形成され、係合凹部38の開放端38cが第1係合部36と第2係合部37の先端間に開口する。
更に支持軸30に係合可能に設けられる係止手段60は、摺動面38a、38bの先端縁に沿って第1係合部36の先端及び第2係合部37の先端に設けられる係合突部61及び62によって形成される。各係合突部61及び62は、各摺動面38a、38bの先端縁から互いに接近する方向に各摺動面38a、38bに対してほぼ直角に延在して頂端61aと62aの離間距離が支持軸30の小径部30bの径dより大きくかつ支持軸30の外径Dより若干小さく設定される。これら係合突部61及び62によって係合凹部38の開放端38cに狭窄部60Aが形成される。
このように構成されたガイドレール31は、図10(c)に示すように係合凹部38内に支持軸30が収容されて摺動面38aと38bの間に嵌合保持される。
一方、ベルト式無段変速機1の組み立て作業工程の途中やメンテナンス工程において、プライマリプーリ12とセカンダリプーリ22のプーリ溝巾が拡げてベルト28を緩め、図10(b)に示すように支持軸30に対してガイドレール31を傾倒させて軸係合部35に形成された係合突部61と62の隙間を支持軸30の平面30bによって形成された小径部30cと対向し、小径部30cから係合突部61、62を引き抜くことにより、支持軸20からガイドレール31を外すことができる。
また、組み立て工程やメンテナンス作業中に、図10(a)に示すようにガイドレール31の軸係合部35に形成され係合突部61と62との隙間を支持軸30に平面30bによって形成された小径部30cと対向するように位置決めし、次に図10(b)に示すように支持軸30の小径部30cに対し結合突部61と62の隙間を通過させて相対的に係合凹部38内に支持軸30の小径部30cを内に進入させる。そして、図10(c)のようにガイドレール31の軸係合部35の係合突部61と係合突部62の隙間を支持軸31の平面31bを対向させることにより係合凹部38内に支持軸30が収容されて摺動面38aと38bの間に嵌合保持される。
このガイドレール31の取り付けにあたり、ガイドレール31の軸係合部35に形成され係合突部61と62との隙間を支持軸30に平面30bに対向させ、かつ係合突部61の頂端61bと係合突部62の頂端62bの隙間から支持軸30の小径部30bを挿入して更にガイドレール31を回動させることから、作業者はガイドレール31の装着を感覚的に確認できる。
更に、支持軸30の径Dより互いの頂端61aと62aの離間距離が小さく設定された係合突部61及び62によって確実に支持軸30からガイドレール31の抜け止め防止され、組み立て工程やメンテナンス作業中に作業者の意図しない振動や衝撃等の外部要因により支持軸30からのガイドレール31の脱落が防止される。
また、係合突部61及び62には弾性変形等が不要であり、係合突部61、62の剛性を高く設定できるので、支持軸30からのガードレール31の抜け止めが確実に防止できる。
なお、上記実施の形態では、ガイドレール31の軸係合部35に形成され係合凹部38の開放端38cに一対の係合突部61、62を設けたが、一方の係合突部61或いは係合突部62を省略することにより構成の簡素化を図ることもできる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、支持軸30として変速機に配設される給油管によって形成することも可能であり。上記実施の形態では無端の巻き掛け部材としてベルトの場合を例に説明したが、無端の巻き掛け部材としてリンクプレートチェーン等のチェーンを使用するベルト式無断変速機に適用することもできる。
第1実施の形態に係るベルト式無段変速機を概略的に示す側面図である。 同じく、ベルト式無段変速機を概略的に示す平面図である。 ガイドレールを下方から見た斜視図である。 ガイドレールの側面図である。 ガイドレールの取り付け状態を示す図1のV−V線断面図である。 ガイドレールの取り付け作業を概略的に示す要部拡大図である。 他のガイドレールの要部側面図である。 第2実施の形態の要部を概略的に示す図である。 第3実施の形態の要部を概略的に示す図である。 第4実施の形態の要部を概略的に示す図である。 従来のガイドレールを配設したベルト式無段変速機の概要を模式的に示す図であり、(a)はガイドレールが組み付けられた状態を示し、(b)はガイドレールが脱落した状態を示す。
符号の説明
1 ベルト式無段変速機
2 ミッションケース
11 プライマリ軸
12 プライマリプーリ
21 セカンダリ軸
22 セカンダリプーリ
28 ベルト(無端の巻き掛け部材)
30 支持軸
30b 平面
30c 小径部
31 ガイドレール
32 受容部
32A 空間
35 軸係合部
38 係合凹部
38a、38b 摺動面
38c 開放端
40 係止手段
41、42 係合突部
41a、41b 頂端
50 係止手段
51、52 係合突部
51a、52a 頂端
51b、52b 係止面
51c、52c 誘導面
55 係止手段
56、57 係合突部
56a、57a 凹部
56b、57b 突起
56c、57c 先端
60 係止手段
30a 平面
30b 小径部
61、62 係合突部
61a、62a 頂端

Claims (5)

  1. ミッションケースと、該ミッションケース内に収容されたプライマリプーリ、セカンダリプーリ、上記プライマリプーリとセカンダリダリプーリとの間に巻き掛けられた巻き掛け部材とを備え、上記プライマリプーリ及びセカンダリプーリのプーリ溝巾を変化させて巻き掛け部材のプライマリプーリ及びセカンダリプーリに対する有効巻き付け径の比率を変えて無段階に変速するベルト式無段変速機であって、
    上記ミッションケースに固定された支持軸と、
    上記巻き掛け部材が挿通する空間が形成された受容部と、該受容部に基端が結合すると共に対向配置された摺動面を有して上記支持軸に揺動及び摺動可能に嵌合する先端が開放されたU字状の係合凹部を備えた軸係合部とが一体形成されたガイドレールと備え、
    上記軸係合部に、係合凹部の開放端間を上記支持軸の外径より小さな離間距離に形成して上記支持軸からの抜け出しを規制する係止手段を設けたことを特徴とするベルト式無段変速機。
  2. 上記係止手段は、係合凹部の上記各摺動面より先端側にそれぞれ形成されて互いの頂端の離間距離が上記支持軸の外径より小さい一対の係合突部であることを特徴とする請求項1に記載のベルト式無段変速機。
  3. 上記係止手段は、係合凹部の上記各摺動面より先端側にそれぞれ形成されて各摺動面の先端縁から互いに接近する方向に延在して頂端に達する係止面と、各頂端から先端側に移行する従って互いに離反するテーパ状に傾斜する誘導面を有する一対の係合突部を有し、互いの各係合突部の頂端の離間距離が上記支持軸の外径より小さいことを特徴とする請求項1に記載のベルト式無段変速機。
  4. 上記係止手段は、係合凹部の上記各摺動面より先端側にそれぞれ形成されて摺動面の先端縁から互いに離反する方向に凹設された凹部及び凹部の先端側から互いに接近するに従って軸係合部の基端側に移行するリップ状に延設された一対の突起を有し、各突起の頂端の離間距離が上記支持軸の外径より小さいことを特徴とする請求項1に記載のベルト式無段変速機。
  5. 上記支持軸は、上記ガイドレールの通常作動時において上記係合凹部の摺動面が摺接しない範囲に切り欠かれた平面によって形成された部分的な小径部を備え、
    上記係止手段は、係合凹部の上記各摺動面より先端側にそれぞれ形成されて互いの頂端の離間距離が上記小径部の外径より大きくかつ支持軸の外径より小さい一対の係合突部であることを特徴とする請求項1に記載のベルト式無段変速機。
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