JP2017106356A - レゾネータ - Google Patents

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Abstract

【課題】仕切り壁によって共鳴室間をより確実に仕切る。【解決手段】レゾネータ20は、仕切り壁26が設けられた第1分割部22と、第1分割部22と互いに突き合わせた外縁が固定される第2分割部24とで構成されている。第2分割部24は、仕切り壁26の先端縁が嵌合する溝状に形成され、該仕切り壁26の先端縁を板厚方向に挟む嵌合部40と、嵌合部40よりも仕切り壁26の根元側へ延出するように形成され、仕切り壁26を嵌合部40に向けて案内する案内部42とを備えている。【選択図】図5

Description

この発明は、内燃機関の吸気系に設けられるレゾネータに関するものである。
自動車等の車両に搭載された内燃機関は、吸気ダクトを介して空気を吸い込む際に発生する吸気騒音を低減するために、レゾネータが吸気ダクトの途中に配設されている。レゾネータは、中空の箱状体であり、箱状体の内部に画成された共鳴空間による共鳴作用を利用して吸気音などを低減するようになっている。このようなレゾネータとしては、共鳴空間を画成する本体ケースの内部を仕切り板で複数の共鳴室に区画して、それぞれの共鳴室において狙いとする伝播音の周波数成分を低減することで、幅広い周波数帯に対応できる、タンデムレゾネータと呼ばれるものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
前記レゾネータは、樹脂を成形した上半体と下半体とを組み合わせて構成される。例えば、レゾネータは、共鳴空間の下側をなす上方に開口する下半体と、共鳴室の上側をなす下方に開口する上半体とを、開口縁に延出形成されたフランジ部で互いに突き合わせて熱溶着することで、共鳴空間を内部に有する箱状とされる。そして、タンデムレゾネータは、下半体と上半体とのそれぞれに一体的に形成された仕切り板の先端を互いに突き合わせて共鳴空間を区切ったり、下半体または上半体の一方に一体的に形成された仕切り板の先端を相手側に突き当てて、共鳴空間を仕切っている。
実開平5−75469号公報
前記タンデムレゾネータは、半体から立ち上がるように形成される仕切り板が成形収縮等により変形して、上下の半体を組み合わせた際に仕切り板の先端と相手側との接合不良が生じることがある。このような仕切り板の接合不良が生じて、仕切り板で共鳴室の間を適切に仕切ることができないと、それぞれの共鳴室において狙いとする周波数成分の低減効果が低下してしまう。
すなわち本発明は、従来の技術に係る前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、仕切り壁によって共鳴室の間が適切に仕切られたレゾネータを提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明のレゾネータは、
共鳴空間を仕切り壁で仕切って複数の共鳴室が画成されたレゾネータにおいて、
前記共鳴空間を画成する外郭を構成し、前記仕切り壁が設けられた第1分割部と、
前記共鳴空間を画成する外郭を構成し、前記第1分割部と互いに突き合わせた外縁が固定される第2分割部とを備え、
前記第2分割部は、
前記仕切り壁の先端縁が嵌合する溝状に形成され、該仕切り壁の先端縁を板厚方向に挟む嵌合部と、
前記嵌合部よりも前記仕切り壁の根元側へ延出するように形成され、前記仕切り壁を嵌合部に挿入する方向に向かうにつれて該嵌合部の溝開口縁へ向かうように傾斜する案内面を有する案内部とを備えたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、第1分割部と第2分割部とを組み合わせる際に、嵌合部の溝開口へ向けて傾斜する案内部の案内面で仕切り壁が嵌合部に挿入されるように案内できるので、仕切り壁の先端縁を嵌合部に確実に嵌め合わせることができる。また、レゾネータは、嵌合部に嵌合した仕切り壁の先端縁が嵌合部に板厚方向に挟まれる構成であるから、仕切り壁で共鳴室の間を適切に仕切ることができる。そして、レゾネータは、共鳴室間が適切に仕切られているから、それぞれの共鳴室において狙いとする周波数成分の低減効果を得ることができる。
請求項2に係る発明では、前記仕切り壁は、一面が開放する箱状に形成された前記第1分割部の開口縁よりも外方へ延出するように形成され、
前記第2分割部は、前記嵌合部に連なる溝状に形成されて、前記仕切り壁において前記開口縁よりも延出する延出部分の側縁を板厚方向に挟む挟持部を備えたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、第1分割部と第2分割部とを組み合わせる際に、第1分割部の外縁よりも延出する仕切り壁の延出部分側縁を挟持部によって案内して、挟持部と連なる嵌合部に仕切り壁の先端縁を挿入するように案内できるので、仕切り壁の先端縁を嵌合部により確実に嵌め合わせることができる。また、レゾネータは、挟持部に嵌合した仕切り壁の延出部分側縁が挟持部に板厚方向に挟まれる構成であるから、仕切り壁で仕切った共鳴室の間をより適切に仕切ることができる。そして、レゾネータは、共鳴室間が適切に仕切られているから、それぞれの共鳴室において狙いとする周波数成分の低減効果を得ることができる。
請求項3に係る発明では、互いに外縁を突き合わせた際に前記嵌合部に嵌まった前記仕切り壁の先端面と該嵌合部の底との間に隙間があくように設定された前記第1分割部および前記第2分割部は、その外縁を溶着してあることを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、仕切り壁の先端面と嵌合部の底との間に設定された隙間によって、第1分割部と第2分割部との溶着により発生する誤差を吸収することができる。
請求項4に係る発明では、前記案内部は、前記仕切り壁の板面に相対する前記案内面が、前記嵌合部の溝開口縁に連なると共に、前記仕切り壁の根元側へ向かうにつれて該仕切り壁の板面より離れるように傾斜して形成されたことを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、第1分割部と第2分割部とを組み合わせる際に、嵌合部の溝開口へ向けて傾斜する案内部の案内面で仕切り壁が嵌合部に挿入されるよう、より適切に案内できる。
請求項5に係る発明では、前記案内部が、前記仕切り壁を板厚方向に挟んで前記案内面が対向するように配置されたことを要旨とする。
請求項5に係る発明によれば、第1分割部と第2分割部とを組み合わせる際に、嵌合部の溝開口へ向けて傾斜する案内部の案内面で仕切り壁が嵌合部に挿入されるよう、より適切に案内できる。
請求項6に係る発明では、前記第1分割部および前記第2分割部の何れか一方は、ダクトにおける空気流通路を画成するダクト分体と一体的に形成されたことを要旨とする。
請求項6に係る発明によれば、第1分割部および第2分割部の何れか一方を、ダクトにおける空気流通路を画成するダクト分体と一体的に形成することで、部品点数を減らすことができる。
本発明に係るレゾネータによれば、仕切り壁によって共鳴室の間が適切に仕切られているので、それぞれの共鳴室で狙いとする周波数領域の共鳴音を効果的に低減することができる。
本発明の好適な実施例に係るレゾネータを備えた吸気ダクトを示す概略斜視図である。 実施例のレゾネータおよび第1ダクト分体を示す概略斜視図である。 実施例の第1分割部および第1ダクト分体を示す概略斜視図である。 実施例の第2分割部を示す概略斜視図である。 (a)は実施例のレゾネータを案内部が設けられていない位置で破断した端面図であり、(b)は嵌合部を示す要部断面図であり、(c)は仕切り壁を嵌合部に挿入する状況を示す説明図である。 (a)は実施例のレゾネータを案内部が設けられた位置で破断した端面図であり、(b)は案内部を示す要部断面図である。 (a)は図5のA−A線で破断した断面図であり、(b)は第1分割部と第2分割部との組み付け状況を示す説明図である。
次に、本発明に係るレゾネータにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、以下の説明において、内燃機関の吸気系を構成する吸気ダクトの車両への取付状態を基準として、吸気ダクトおよびレゾネータの前後左右上下を指称する。
図1に示すように、実施例に係るレゾネータ20は、車両用の吸気ダクト(ダクト)10に設けられている。吸気ダクト10は、一端に形成された取入口10aから他端に形成された送出口10bに繋がる空気流通路12が画成された筒状体であり、エンジンルームの前側に設置されるラジエターを固定するためのラジエターサポートの上部に取入口10a側が固定される。また、吸気ダクト10は、送出口10bがエンジンルームに設置されたエンジンに繋がるエアクリーナー(吸気装置)に接続され、車体の前側に配置される取入口10aから取り込んだ空気を、送出口10bからエアクリーナーに送り出すようになっている。吸気ダクト10は、車両前方に向けて開口する取入口10aから斜め下方へ湾曲した後に送出口10bが車両後方に向けて開口するように空気流通路12が形成されている。吸気ダクト10は、下方に開放した溝形に形成されて、空気流通路12の上側を構成する第1ダクト分体14と、上方に開放した溝形に形成されて、空気流通路12の下側を構成する第2ダクト分体16とから構成されている。吸気ダクト10は、第1ダクト分体14と第2ダクト分体16とを、互いに突き合わせた側縁を接合することで、筒状に組み立てられている。なお、レゾネータ20および吸気ダクト10は、ポリプロピレン(PP)などからインジェクション成形等によって成形した樹脂成形部品を組み合わせて構成されている。
図1および図2に示すように、前記レゾネータ20は、吸気ダクト10の第1ダクト分体14の上面に、空気流通路12における斜めに延在する部分から、その下流側で送出口10bに連なる部分にかけて設けられている。レゾネータ20は、第1ダクト分体14と一体的に形成された第1分割部22と、吸気ダクト10とは別体に形成された第2分割部24とから基本的に構成される。レゾネータ20は、互いに突き合わせた外縁を互いに固定して箱状に組み合わせた第1分割部22および第2分割部24によって、中空の共鳴空間21を画成する外郭が構成されている。また、レゾネータ20は、仕切り壁26で共鳴空間21を仕切って複数の共鳴室21a,21bが画成されている(図5および図6参照)。実施例では、空気流通路12の空気流通方向と交差する左右方向に延在する仕切り壁26により、共鳴空間21が空気流通方向前後に仕切られて、2つの共鳴室21a,21bが設けられている。なお、実施例のレゾネータ20は、仕切り壁26が共鳴空間21の前側に偏倚して配置されて、空気流通方向前側に設けられた第1共鳴室21aが、空気流通方向後側に設けられた第2共鳴室21bよりも容積が小さくなるよう設定されている。更に、レゾネータ20には、共鳴室21a,21bと空気流通路12とを繋げる連通部28,29が、共鳴空間21の下壁を構成する第1ダクト分体14を貫通して、共鳴室21a,21bのそれぞれに対応して設けられている(図2,図5(a)および図6(a)参照)。レゾネータ20は、第1共鳴室21aに繋がる第1連通部28が、空気流通路12における斜めに延在する部分に開口すると共に、第2共鳴室21bに繋がる第2連通部29が、第1連通部28より下流側で空気流通路12における送出口10bに連なる部分に開口している。
図3に示すように、前記第1分割部22は、第1ダクト分体14と、第1ダクト分体14の上面から立ち上がって角環状に連続的に連なる第1外壁30とによって上方へ開口する箱状に形成されている。第1分割部22は、共鳴空間21の下側部分(連通部28,29が設けられる側)を画成する外郭を構成している。実施例の第1分割部22は、上部開口を画成する第1外壁30の上縁(外縁)が、該第1分割部22の底をなす第1ダクト分体14の上面に合わせて形成されている。具体的には、第1外壁30の上縁は、水平に延在する上側延在部分から後方へ向かうにつれて下方傾斜する傾斜延在部分の後方に、上側延在部分よりも下側で水平に延在する下側延在部分が連なるように形成されている。また、第1分割部22の上部開口縁をなす第1外壁30の上縁には、第2分割部24の外縁と突き当てて接合される第1接合部32が設けられている。
図3に示すように、前記仕切り壁26は、第1分割部22において第2分割部24と対向する底面(第1ダクト分体14の上面)から立ち上がるように設けられ、その板厚方向に共鳴室21a,21bが並ぶように共鳴空間21を仕切っている。仕切り壁26は、第1ダクト分体14の上面から第1外壁30と同一方向へ立ち上がると共に、互いに対向する第1外壁30の間に亘って空気流通路12と交差するように延在している(図7参照)。また、仕切り壁26は、第1外壁30の上縁の第1接合部32よりも上方(外方)へ延出するように形成され、第1接合部32よりも延出する延出部分(以下、仕切り延出部分という)が第2分割部24の内側に挿入される。仕切り壁26は、第1分割部22において第1外壁30の上縁が上側延在部分となる部位に対応して配置され、先端縁が第1外壁30の上縁における上側延在部分よりも上方に突き出ている。更に、仕切り壁26は、板厚が第1ダクト分体14(根元)から先端縁に向かうにつれて薄くなるように形成されている(図5および図6参照)。なお、第1ダクト分体14、第1分割部22および仕切り壁26は、同一の成形型による型成形によって一体的に形成される。
図4に示すように、前記第2分割部24は、第1ダクト分体14の上面(第1分割部22の底)に相対する上壁34と、上壁34の下面から垂下して角環状に連続的に連なる第2外壁36とによって下方へ開口する箱状に形成されている。第2分割部24は、共鳴空間21の上側部分を画成する外郭を構成している。実施例の第2分割部24は、下部開口を画成する第2外壁36の下縁(外縁)が、第1外壁30の上縁と合うように、第1分割部22の底をなす第1ダクト分体14の上面に合わせて形成されている。具体的には、第2外壁36の下縁は、水平に延在する上側延在部分から後方へ向かうにつれて下方傾斜する傾斜延在部分の後方に、上側延在部分よりも下側で水平に延在する下側延在部分が連なるように形成される。また、第2外壁36の下縁には、第1分割部22の第1接合部32と突き当てて接合される第2接合部38が設けられている。そして、第1分割部22と第2分割部24とは、外縁の接合部32,38を熱によって溶融させて接合する熱溶着によって、突き合わせた外縁が互いに固定されている。
図4に示すように、前記第2分割部24は、第1分割部22に設けられた仕切り壁26の先端縁を板厚方向に挟む嵌合部40と、仕切り壁26の先端縁が嵌合部40に嵌合するように案内する案内部42とを備えている。また、第2分割部24は、仕切り壁26において第1接合部32より上方へ延出する仕切り延出部分の側縁を板厚方向に挟む挟持部44を備えている。レゾネータ20は、仕切り壁26の先端縁を第2分割部24の嵌合部40に嵌め合わせると共に、仕切り壁26の仕切り延出部分側縁を第2分割部24の挟持部44に嵌め合わせて、仕切り壁26の先端縁および側縁を第2分割部24に接着または溶着することなく、2つの共鳴室21a,21bの間を仕切るように構成される(図5〜図7(a)参照)。
図5に示すように、嵌合部40は、第2分割部24における上壁34の下面に、仕切り壁26に相対するように設けられている。嵌合部40は、互いに対向する第2外壁36の間に亘って空気流通路12と交差するように延在し、仕切り壁26の先端縁が嵌合する溝状に形成されている。実施例の嵌合部40は、仕切り壁26における仕切り延出部分の先端縁全体に亘って嵌合する溝状に形成されている(図4参照)。嵌合部40は、上壁34の下面から第2外壁36と同一方向である下方(仕切り壁26の根元側)へ延出するよう形成されて、空気流通方向前後に対向配置された一対の板状片の間に画成される溝である。嵌合部40は、その溝幅(対向する板状片の間隔)が仕切り壁26の先端縁の板厚と同じまたはわずかに小さく設定され、向かい合う仕切り壁26の板面と嵌合部40の溝壁とが接するようになっている。また、第1分割部22および第2分割部24の接合部32,38(外縁)を互いに突き合わせた際に、嵌合部40に嵌まった仕切り壁26の先端面(上面)と嵌合部40の底(天井面)との間に隙間があくように設定されている。ここで、仕切り壁26の先端面と嵌合部40の底との隙間は、第1分割部22と第2分割部24との熱溶着に際して、溶融して短くなる接合部32,38の溶着代を勘案して設定される。例えば接合部32,38のそれぞれに1mmずつの溶着代を見込むのであれば、前記隙間が2mm以上に設定され、第1分割部22と第2分割部24とを熱溶着してレゾネータ20として構成した際に、仕切り壁26の先端面と嵌合部40の底とが接するまたはわずかに間隔(図5(b))があくようになっている。第1分割部22および第2分割部24の接合部32,38を互いに突き合わせた際には、仕切り壁26の先端縁が嵌合部40に挿入された状態になっている。なお、第2分割部24は、上壁34における嵌合部40の形成部位が下方(共鳴空間21の内側)へ凹むように屈曲しており、この凹部35の凸端面に嵌合部40が設けられている。
図5および図6に示すように、案内部42は、第2分割部24における上壁34の下面から垂下して、嵌合部40の溝開口よりも下方(仕切り壁26の根元側)へ延出するように形成されている。また、案内部42は、仕切り壁26を嵌合部40に挿入する方向(挿入方向)に向かうにつれて、該嵌合部40の溝開口縁へ向かうように傾斜する案内面43を有している。案内部42は、上壁34の下面から第2外壁36と同一方向である下方へ延出するよう形成された板状の突片であり、上壁34の凹部35の側面から凸端面にかけて、嵌合部40の脇に該嵌合部40の溝開口と重ならないように設けられている。案内部42は、その板厚方向が嵌合部40の溝の延在方向と同じになるように設けられ、嵌合部40の溝側の端面が案内面43となっている。第2分割部24には、仕切り壁26を板厚方向に挟んで案内面43が対向するように、対をなす案内部42,42が配置されており(図6参照)、対をなす案内部42,42の組が、嵌合部40の溝の延在方向に離間して複数組設けられている(図7参照)。案内部42は、仕切り壁26の板面に相対する案内面43が、嵌合部40の溝開口縁に連なると共に、下方へ向かうにつれて該仕切り壁26の板面より離れるように傾斜して形成されている。対をなす案内部42,42は、嵌合部40を挟んで対称な形状になっている。対をなす案内部42,42の案内面43,43間の間隔は、仕切り壁26の根元側(共鳴空間21の内側)から嵌合部40の溝開口へ向かうにつれて狭くなるように構成され、仕切り壁26の板厚よりも大きく設定されている。
図4および図7に示すように、挟持部44は、第2分割部24における第2外壁36の内面に、嵌合部40に連なるように設けられている。第2分割部24には、仕切り壁26の側端面を挟んで対向する第2外壁36のそれぞれに挟持部44が設けられ、対向配置された挟持部44を対称な形状としてある。挟持部44は、仕切り壁26の挿入方向に延在し、嵌合部40に嵌合する先端縁を除く仕切り壁26の仕切り延出部分側縁に嵌合する溝状に形成されている。実施例の挟持部44は、第2外壁36の内面から共鳴空間21の内側へ延出するよう形成されて、空気流通方向前後に対向配置された一対の板状片の間に画成される溝で構成される。挟持部44は、その溝幅(対向する板状片の間隔)が仕切り壁26の板厚と同じまたはわずかに小さく設定され、向かい合う仕切り壁26の板面と挟持部44の溝壁とが接するようになっている。また、挟持部44に嵌まった仕切り壁26の側端面は、挟持部44の底(第2外壁36の内面)に接するように設定しても、挟持部44に嵌まった仕切り壁26の側端面と挟持部44の底との間に隙間があくように設定しても、何れであってもよい。なお、挟持部44に嵌まった仕切り壁26の側端面と挟持部44の底との間に隙間があくように設定することで、この隙間によって仕切り壁26および第2分割部24との間の寸法誤差を吸収することができる。挟持部44を画成する板状片は、下端面が第2接合部38の下端面と揃うように形成されて、第1分割部22の第1接合部32と接合される。また、挟持部44は、第1分割部22と第2分割部24とを組み付ける際に仕切り壁26の挿入始端となる下部開口が、上から下に向かうにつれて広くなるように開いている。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係るレゾネータ20の作用について説明する。第1分割部22の第1接合部32および第2分割部24の第2接合部38を熱板で加熱して、溶融させた第1接合部32と第2接合部38を互いに突き合わせることで、第1分割部22と第2分割部24とを溶着したレゾネータが得られる。仕切り壁26は、第1分割部22および第1ダクト分体14にリブ形状で一体的に成形されるので、成形収縮等に起因して板厚方向や立設方向(嵌合部40への挿入方向)に変形することがある。実施例のレゾネータ20によれば、第1分割部22と第2分割部24とを組み合わせる際に、嵌合部40の溝開口へ向けて傾斜する案内部42の案内面43で案内して、板厚方向へ変形した仕切り壁26の先端縁を本来あるべき位置に矯正することができ、仕切り壁26の先端縁を嵌合部40に確実に嵌め合わせることができる。案内部42は、仕切り壁26の板面に相対する案内面43が、嵌合部40の溝開口縁に連なると共に、仕切り壁26の根元側へ向かうにつれて該仕切り壁26の板面より離れるように傾斜して形成されているので、第1分割部22と第2分割部24との突き合わせに合わせて、板厚方向へ変形した仕切り壁26の先端縁を嵌合部40に円滑に案内することができる。第2分割部24には、仕切り壁26を板厚方向に挟んで案内面43が対向するよう、対をなす案内部42,42が配置されているから、仕切り壁26が板厚方向の何れの向きに変形していたとしても、仕切り壁26の先端縁を適切な位置に矯正することができ、仕切り壁26の先端縁を嵌合部40に、より確実に嵌め合わせることができる。また、嵌合部40は、溝状に形成されているので、仕切り壁26の立設方向への収縮を溝の深さにより吸収して、仕切り壁26の先端縁を嵌合部40に確実に嵌め合わせることができる。そして、レゾネータ20は、嵌合部40に嵌合した仕切り壁26における仕切り延出部分の先端縁が全体に亘って嵌合部40に板厚方向に挟まれる構成であるから、仕切り壁26で仕切った共鳴室21a,21bの間を塞ぐことができる。
実施例のレゾネータ20によれば、第1分割部22と第2分割部24とを組み合わせる際に、第1分割部22の外縁よりも延出する仕切り壁26の延出部分側縁を挟持部44によって案内して、挟持部44と連なる嵌合部40に仕切り壁26の先端縁が挿入されるように誘導できるので、仕切り壁26の先端縁を嵌合部40により確実に嵌め合わせることができる。また、レゾネータ20は、挟持部44に嵌合した仕切り壁26の延出部分側縁が挟持部44に板厚方向に挟まれる構成であるから、仕切り壁26で仕切った共鳴室21a,21bの間をより確実に塞ぐことができる。レゾネータ20は、仕切り壁26を嵌合部40および挟持部44に嵌め合わせて、接着や溶着することなく共鳴室21a,21bの間を仕切る構成であるから、仕切り壁26の先端面および側端面を相手方と溶着するために厚く設定する必要がなくなる。これにより、仕切り壁26を薄く設定することが可能となり、板厚に起因した成形収縮による仕切り壁26の変形自体を抑えることができる。
第1分割部22および第2分割部24は、接合部32,38を溶融させて接合されるので、その接合代にわずかなばらつき(誤差)が生じてしまう。実施例のレゾネータ20によれば、互いに外縁を突き合わせた際に嵌合部40に嵌まった仕切り壁26の先端面と嵌合部40の底との間に隙間があくように設定されているから、当該隙間によって、第1分割部22と第2分割部24との溶着により発生する誤差を吸収することができる。
このように、レゾネータ20は、共鳴室21a,21bの間が仕切り壁26で適切に仕切られているから、それぞれの共鳴室21a,21bにおいて狙いとする周波数成分を効果的に低減することができる。しかも、第1分割部22が吸気ダクト10における空気流通路12を画成する第1ダクト分体14と一体的に形成されているから、部品点数を減らすことができる。従来のように仕切り壁26の先端縁を溶着する構造であると、仕切り壁26を厚くする必要がある。実施例では、案内部42によって仕切り壁26を嵌合部40に確実に挿入することができるので、仕切り壁26を厚く設定する必要がなくなり、仕切り壁26を薄く設定してレゾネータ20の軽量化を図ることができる。更に、変形を防止するために長く設定されていた成形サイクルを短縮化することができる。案内部42は、第2外壁36と同一方向へ延出する形状であるので、スライド機構などの複雑な構成は必要がなく、簡易な型設備で実現可能である。案内部42を増やしたり、案内部42を大きくしたり、案内面43の角度を変えるなど調節は、成形型を切削することで可能であるから、成形型の改造費用を低減することができる。
(変更例)
前述した実施例に限らず、例えば以下のようにも変更可能である。
(1)レゾネータは、仕切り壁によって共鳴空間を3つ以上の共鳴室に仕切る構成であってもよい。
(2)仕切り壁は、第1分割部の外縁よりも外方へ延出せず、先端縁が第1分割部の外縁と揃う、または第1分割部の内側に位置する構成であってもよい。この場合、嵌合部が第2分割部の外縁より外方へ延出する。
(3)第2分割部を、ダクトにおける空気流通路を画成するダクト分体と一体的に形成してもよい。
10 吸気ダクト(ダクト),12 空気流通路,14 第1ダクト分体(ダクト分体),
21 共鳴空間,21a 第1共鳴室,21b 第2共鳴室,22 第1分割部,
24 第2分割部,26 仕切り壁,40 嵌合部,42 案内部,43 案内面,
44 挟持部

Claims (6)

  1. 共鳴空間を仕切り壁で仕切って複数の共鳴室が画成されたレゾネータにおいて、
    前記共鳴空間を画成する外郭を構成し、前記仕切り壁が設けられた第1分割部と、
    前記共鳴空間を画成する外郭を構成し、前記第1分割部と互いに突き合わせた外縁が固定される第2分割部とを備え、
    前記第2分割部は、
    前記仕切り壁の先端縁が嵌合する溝状に形成され、該仕切り壁の先端縁を板厚方向に挟む嵌合部と、
    前記嵌合部よりも前記仕切り壁の根元側へ延出するように形成され、前記仕切り壁を嵌合部に挿入する方向に向かうにつれて該嵌合部の溝開口縁へ向かうように傾斜する案内面を有する案内部とを備えた
    ことを特徴とするレゾネータ。
  2. 前記仕切り壁は、一面が開放する箱状に形成された前記第1分割部の開口縁よりも外方へ延出するように形成され、
    前記第2分割部は、前記嵌合部に連なる溝状に形成されて、前記仕切り壁において前記開口縁よりも延出する延出部分の側縁を板厚方向に挟む挟持部を備えた請求項1記載のレゾネータ。
  3. 互いに外縁を突き合わせた際に前記嵌合部に嵌まった前記仕切り壁の先端面と該嵌合部の底との間に隙間があくように設定された前記第1分割部および前記第2分割部は、その外縁を溶着してある請求項1または2記載のレゾネータ。
  4. 前記案内部は、前記仕切り壁の板面に相対する前記案内面が、前記嵌合部の溝開口縁に連なると共に、前記仕切り壁の根元側へ向かうにつれて該仕切り壁の板面より離れるように傾斜して形成された請求項1〜3の何れか一項に記載のレゾネータ。
  5. 前記案内部が、前記仕切り壁を板厚方向に挟んで前記案内面が対向するように配置された請求項1〜4の何れか一項に記載のレゾネータ。
  6. 前記第1分割部および前記第2分割部の何れか一方は、ダクトにおける空気流通路を画成するダクト分体と一体的に形成された請求項1〜5の何れか一項に記載のレゾネータ。
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