JP2017106219A - 住宅 - Google Patents

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Abstract

【課題】 建物の高さ及び斜線に関する制限が厳しい場合でも、標準的な2階建ての高さを超えず、屋内の居室空間に立体的な拡がり感や開放感が得られ、かつ、収納スペースも確保しやすい住宅の空間構成を提供する。
【解決手段】 1階(1F)と、その上方領域の一部に重なる2階(2F)と、2階から略半階分高い位置へスキップ状に連続する高2階(H2F)と、それらの上方に設けられた切妻屋根12とを具備する住宅1において、高2階が、切妻屋根12の少なくとも一方の妻面13に沿って、該妻面13の間口一杯にわたるように設けられるとともに、高2階の上方の空間は切妻屋根12の小屋裏空間と一体化され、その天井は切妻屋根12の勾配に沿った勾配天井となされたものである。
【選択図】 図7

Description

本発明は、屋根の少なくとも一部が切妻屋根となされ、その切妻屋根の下方に少なくとも2階層分の居住空間が設けられた住宅(またはその一部分)に関する。
中・小規模の2階建て建物では、構造上の要請から、階層ごとに床及び天井高(階高)をそろえることが一般的である。しかし、都市部に建築される住宅等においては、敷地面積に十分な余裕がない中で居室空間や収納空間を少しでも広く確保するため、床面を半階分ずつずらしたスキップフロアとすることがある。このスキップフロアを採用すると、居室と、半階分の高さの床下収納スペースとを立体的に配置して、限られた屋内空間を有効に活用することができる。
また、勾配屋根の小屋裏を利用して天井高の低いロフトを設け、収納や趣味の部屋等に利用する構成もよく知られている。これらの技術思想は、例えば特許文献1〜3等に開示されている。
特開平7−54402号公報 特開平7−62900号公報 特開2002−364189号公報
建物を建築するに際しては、都市計画法で指定される用途地域に応じて、その地域内の敷地に建てることのできる建物の面積及び高さが建築基準法等で定められている。それらの用途地域のうち、特に第一種または第二種低層住居専用地域においては、良好な住環境を維持するため、建物の高さ及び斜線に関する厳しい制限が設けられており、これによって建物の配置や屋根形状についての自由度が大きく制約される。
そのような敷地条件の下では、前記特許文献に開示されたようなスキップフロアを採用しようとしても、各階の天井高を十分に確保することが難しいので、屋内の快適性が得られにくい。また、小屋裏にロフトを設けても、天井の低い窮屈な空間になって、その用途が限定されてしまいがちである。
さらに、建物各部の高さを斜線制限に対応させるため、屋根の一部が不自然な形状になって外観の均整が崩れたり、街並みとの調和が損なわれたりすることもある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、特に建物の高さ及び斜線に関する制限が厳しい敷地に建てられる住宅に関して、外観的には高さを抑えたコンパクトな2階建てでありながら、内部の居室空間に立体的な拡がり感や開放感が得られ、かつ、収納スペースも確保しやすい空間構成を提案するものである。
前述の目的を達成するため、本発明の住宅は、1階と、前記1階の上方領域の一部に重なるように設けられて前記1階から階段等を通じて連続する2階と、前記2階から前記2階よりも略半階分高い位置へスキップ状に連続して、前記1階の上方領域の他部に重なるように設けられた高2階と、前記2階及び高2階の上方に設けられた切妻屋根と、を具備する住宅において、前記高2階は、前記切妻屋根の少なくとも一方の妻面に沿って、該妻面の間口一杯にわたるように設けられるとともに、前記高2階の上方の空間は前記切妻屋根の小屋裏空間と一体化され、該空間の天井は前記切妻屋根の勾配に沿った勾配天井である、との構成を採用する。
この構成によれば、建物全体の高さを標準的な2階建ての高さに抑えながら、一方の妻面に沿って、通常よりも天井高の大きい開放的な空間を、1階と2階に重ねて設けることが可能になる。さらに、それら高天井空間と他の部屋とがスキップ状に連続することにより、上下方向の拡がり感が屋内全体に形成される。
より具体的には、前記高2階の床面が前記2階の床面よりも1.0m〜1.5m高い位置に設けられ、前記1階の天井高が、前記2階の下方にあっては2.1m〜2.7m、前記高2階の下方にあっては3.1m〜4.2mとなされるとともに、前記切妻屋根の軒高が6.0m〜6.7mで、棟の高さが10.0m以下となる態様によって特徴づけられる。
かかる構成によれば、斜線制限や高さ制限の厳しい敷地においても、標準的な居室の1.3〜1.5倍の天井高を有する高天井空間を上下に重ねて設けつつ、建物の屋根形状や壁面形状に係る外観も、均整のとれた良好なものとすることができる。
さらに、本発明の住宅は、前記高2階よりも上方の妻面に、前記高2階の床面付近から破風の高さまで連続的に開口する窓が設けられたことを特徴とする。このような背の高い窓を妻面に設けることにより、高2階の高天井空間を、一層明るく、開放感に満ちたものとすることができる。
さらに加えて、前記2階の床面と前記高2階の床面との間の高さに位置する妻面にも、前記高2階よりも上方に設けられた窓と同幅の窓を設けることができる。
さらに、本発明の住宅は、前記高2階の上方領域が、切妻屋根を構成する小屋組の下弦材が該領域を横断しない無梁空間となされたことを特徴とする。これにより、高2階の空間の居住性や快適性は、一層向上する。
さらに、本発明の住宅は、前記無梁空間を実現するため、前記高2階の床構面上に、前記勾配屋根の棟を直接、支持する棟持ち柱が立設されたことを特徴とする。この棟持ち柱により、小屋組の下弦材を省いても、正面視五角形の建物架構を安定的に支持することができる。
本発明の住宅は、棟方向に沿って床面の高さを略半階ずつ変えたスキップフロアと、切妻屋根の勾配に沿う勾配天井とを組み合わせた空間構成を採用したことにより、全体的には標準的な2階建ての高さでありながら、一方の妻面に沿って上下2層に重なる高天井空間を設けることを可能にする。これらの高天井空間は、通常の居室の1.3〜1.5倍の天井高を有する、開放的で明るい居住空間になる。さらに、それら高天井空間と他の部屋とがスキップ状に連続することにより、上下方向の拡がり感が屋内全体に形成される。
また、世代を異にする家族が多様な態様で生活する住宅では、部屋の用途や広さに応じて、その部屋の天井に求められる形態も多様化する。例えば、リビングルームには、一般的に高さのある天井が好まれる。子供部屋や趣味の部屋には勾配天井も喜ばれ、収納室の天井は多少、低くても許容される。本発明の住宅によれば、略半階ずつスキップする床面と勾配天井とを組み合わせた空間構成によって、各階の天井の高さや形状に変化が生まれる。したがって、それらに合わせて個々の部屋を合理的に配置することにより、魅力的で変化に富む居住空間をつくることができる。
また、前述のような空間構成を採用することにより、斜線や高さに関する制限が厳しい敷地においても、屋根や壁面の形状を不自然に変形することなく、均整のとれた建物外観を維持しながら、屋内に十分な面積の居住空間を確保することができる。
本発明の実施形態に係る住宅の配置図兼1階平面図である。 前記住宅の2階平面図である。 前記住宅の高2階及び小屋裏階の平面図である。 前記住宅の棟方向断面図である。 前記住宅の梁間方向断面図である。 前記住宅を前面道路側から見た立面図である。 前記住宅の床面構成を模式的に示す斜視図である。 三角形の小屋組架構の支持構造を模式的に示す説明図である。 前記住宅の軸組構造を概略的に示す斜視図である。 妻面の壁構造を概略的に示す立面図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。図1〜図10は本発明の一実施形態に係る住宅1を示している。
例示の住宅1は、都市部または都市近郊部の第一種または第二種低層住居専用地域に位置する、敷地面積140〜200m2程度の略平坦な敷地に建てられることを想定したものである。図1において、敷地の図中右辺が前面道路Rに接しており、その他の三辺が隣地に接している。
この住宅1は、例えば木造軸組構法により、標準的な2階建ての高さに納まるように建てられる。図1〜図3は各階の平面的な構成を示しており、図4〜図7は建物各部の高さ方向における構成を示している。
この住宅1は、一つの棟11から両側に流下する切妻屋根12を有している。切妻屋根12の勾配は、例えば6/10(6寸勾配)で、片側(図6における右側)の屋根の一部が、標準的な2階の軒先の高さよりもやや下方まで葺き下ろされている。
図1〜図2に示すように、建物本体部分の平面形状は略L字形で、棟11が前面道路Rと直交する方向に配置され、間口の狭いほうの妻面13が前面道路Rに面している。前面道路R側の妻面13の間口は約6mで、反対側の葺き下ろし部分を含めた妻面14の間口は約8mである。図6の立面図は、前面道路R側から間口の狭いほうの妻面13を見た外観を表している。
1階(1F)の床面は、敷地の地盤面から約0.5mの高さで、概ね同一レベルに設けられている。1階には、玄関ホール101、リビングルーム102、ダイニングルーム103、キッチン104、和室105、浴室106、洗面脱衣室107、トイレ108、物入れ109等が設けられている。リビングルーム102は、前面道路R側の妻面13に面して配置され、ダイニングルーム103およびキッチン104と空間的に一体化されている。和室105とトイレ108との間には、2階(2F)へと通じる階段110が設けられている。
2階の床面は、1階の上方領域の一部に重なるように配置されている。2階の床面は1階の床面よりも約3.0m高い位置に設けられ、2階の直下における1階の天井高は約2.5mとなっている。2階には、階段ホール201、主寝室として利用される洋室202、ウォークインクローゼット203、書斎コーナー204、トイレ205等が設けられている。1階のリビングルーム102の上方は、吹き抜け206になっている。また、1階の玄関ホール101の上方には2階収納室207が設けられている。
この2階は、スキップ階段208を通じて、さらに略半階分高い位置に設けられた高2階(H2F)へと連続している。実質的に2.5階に相当する高2階の床面は、リビングルーム102の上方の吹き抜け206と2階収納室207に重なるようにして、前面道路R側の妻面13の間口一杯にわたるように配置されている。高2階の床面は、2階の床面よりも約1.3m高い位置に設けられており、高2階の直下における1階の天井高は約3.8mとなる。
また、高2階の床面と2階床面とが部分的に重なり合う位置に設けられた2階収納室207の天井高は、約1.0mとなる。なお、このようにスキップフロアの床下を利用して設けられる収納室は、天井高が1.4m以下で、その水平投影面積が当該階(2階)の床面積の1/2未満、かつ直下階(1階)及び直上階(高2階)の各床面積の1/2未満であれば、原則として床面積非算入となる。(自治体によって取扱いが異なる場合がある。)
高2階には、階段ホール301、洋室302、物入れ303、304等が設けられている。洋室302は、棟11の直下部分を含んで妻面13の間口一杯にわたるように配置され、例えば子供室として利用される。この洋室302と、物入れ303、304の天井は、切妻屋根12の勾配に沿う船底形の勾配天井(拝み天井、屋形天井)となされて、切妻屋根12の小屋裏と一体化されている。その天井の高さは、妻面13の両端部近傍で約1.6m、棟11の直下で約3.3mとなる。この洋室302の中央部分は天井高が大きいので、この洋室302を子供室として利用する場合は、子供の成育状況等に応じ、中央部分に2段ベッドを置くなどして室内を適宜、間仕切ることも可能になる。
高2階は、棟11の直下付近に設置されたスキップ階段305を通じて、さらに小屋裏階(LF)へと連続している。小屋裏階の床面は、高2階の床面よりも約1.5m高い位置に設けられており、小屋裏階の直下における2階の天井高は約2.5mとなっている。小屋裏階には、棟11の直下を中心として約3.0mの間口を有する小屋裏収納室401が設けられている。小屋裏収納室401の天井も切妻屋根12の勾配に沿う勾配天井となされ、その天井の高さは、屋根の流れ方向の両側で約0.9m、棟11の直下で約1.8mである。
前記建物各部の地盤面からの高さとしては、図5において、1階(1F)の床面の高さが約0.5m、2階(2F)の床面の高さが約3.5m、高2階(H2F)の床面の高さが約4.8m、軒高(小屋組を支持する軒桁15の上面までの高さ)が約6.5m、最頂部である棟11までの高さが約8.3mとなる。
図7は、この住宅1の各階の床面の構成を模式的に示した図である。このように、棟11方向に沿って床面の高さを略半階ずつ変えたスキップフロアと、切妻屋根12の勾配に沿う勾配天井とを組み合わせた空間構成を採用することにより、全体的には標準的な2階建ての高さでありながら、一方の妻面13に沿って上下2層に重なる高天井空間(1階のリビングルーム102及び高2階の洋室302)を設けることが可能になる。これらの高天井空間は、標準的な2階建て建物に設けられる居室の1.3〜1.5倍の天井高を有する、開放感に満ちた居室となる。さらに、それら高天井空間と他の部屋とがスキップ状に連続することにより、上下方向の拡がり感が屋内全体に形成される。
ところで、木造軸組躯体の上に断面が三角形の小屋組架構を載せる場合、通常は図8(a)に模式的に示すように、三角形の底辺の位置に小屋梁あるいは陸梁、つなぎ梁等と称される下弦材91を架け渡して、三角形の両端が開くのを防ぐ。そして、その下弦材91の上に束材92、93を立てて、三角形の頂点に配される棟木94と、三角形の斜辺に架設される勾配梁95とを支持する。しかし、このような構造を採用すると、小屋組の直下の空間の天井部分を下弦材91が横切ることになってしまう。
そこで、この住宅1では、高2階の空間の開放感をさらに高めるため、図8(b)に示すように、高2階の床面を支持する床構面96の上に棟持ち柱97を立てて、棟木94を直接、支持する構造を採用している。この棟持ち柱97で屋根に作用する鉛直荷重(圧縮荷重及び引張荷重)を負担することにより、五角形の構面が安定的に保持されて、三角形の下弦材91を省くことが可能になる。
実施形態に係る住宅1においては、図3及び図9に示すように、棟持ち柱17が、妻面13の中央と、そこから棟11に沿って約3m離れた位置に配置されている。棟持ち柱17が立設される高2階(H2F)の床構面33は、2階(2F)の床構面32の上に重なるように架設され、高2階の床構面33を囲む床梁24と、2階の床構面を囲む床梁25とが、短柱材18や補剛面材(図示せず)を介して一体的に結合されることにより、高2階と2階との間に耐力壁36が形成されている。このような二重床構造を採用したことにより、高2階の上方領域に、小屋組の下弦材が天井空間を横断しない無梁空間を実現することができる。
なお、高2階よりも略半階分高い位置に設けられる小屋裏階(LF)の床構面は、小屋組の下弦材の高さに架設された小屋梁16(図9参照)によって支持されている。
さらに、例示の住宅1においては、高2階の空間の採光及び通風を十分に確保するため、妻面13に、破風の高さまで達する縦長の窓51を設けている。ここで「破風の高さ」とは、少なくとも軒桁15を水平に結ぶライン(小屋組の三角形の底辺:図5参照)よりも高い位置のことである。図9及び図10に示すように、その窓51は、妻面13の棟11直下に立設された棟持ち柱17と、この棟持ち柱17の両側にそれぞれ1m前後の間隔を隔てて立設された妻面副柱19との間に組み付けられる。妻面副柱19も、棟持ち柱17と同様に高2階の床構面33によって支持され、その上端は妻面13上部の勾配梁21に対して柱勝ちに接合されている。小屋組の底辺を下弦材が横切らない構造を採用したことにより、この窓51は、その中間部分が小屋梁その他の構造材によって分断されない、上下方向への連続性を備えた窓となる。このような背の高い窓を妻面13の中央に設けることにより、妻面13の屋内側には、格段に明るく、開放感に富む空間が創出される。窓51を開閉可能な形態にすれば、通風も十分に得られる。なお、窓51に嵌め込まれるガラス障子の枠体等によって窓51の開口面が複数の部分に分割されることは、窓51の全体的な連続性を損なうものではない。
さらに、この妻面13における窓51以外の部分、つまり妻面副柱19と妻面13の両隅部に立設された側柱23とによって挟まれた、約2m幅の壁面には、適宜の短梁22等が結合され、さらに構造用合板等の補剛面材が張設されて、窓51を左右から挟む耐力壁35が形成されている。これにより妻面13の面内剛性が向上し、切妻屋根12を有する正面視五角形の建物架構が、より強固なものとなる。
前述した妻面13の窓51は、2階の床面近傍まで下向きに延設することも可能である。すなわち、高2階の床構面33と2階の床構面32との間に設ける耐力壁36を、高2階よりも上方の部分と幅を揃えるように配置すれば、高2階と2階との間の部分にも、前述の窓51と幅を揃えて背の低い窓52を設けることができる。この窓51は、1階のリビングルーム102の開放感をさらに高める。なお、この窓52と、高2階よりも上方の窓51とは、高2階の床構面33を支持する床梁24によって構造的に分割されたものになるが、外観的には幅を揃えて上下方向に一体化された印象のものとすることができる。
このようにして妻面13の中央に設けた高さのある窓51と、前述のスキップフロアを利用する空間構成の組み合わせによって、図4に示すように、屋内を棟11方向に連通する多層的な風の道Wが形成されて、屋内全体の風通しが良くなる。また、妻面13の高い位置に設けられた窓51から住宅1の奥部にまで外光Sを採り入れることができるようになる。これらにより、都市部の比較的狭小な敷地にあっても、明るく開放的で、自然の豊かな惠みを体感しやすい快適な居住空間を実現することができる。
なお、前述した実施形態は一例であり、各階の平面形状や間取り等については、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜、改変可能である。各階各部の高さ関係についても、例示形態の寸法を目安として、実際の居住性等を損なわない範囲で数十cm程度の増減が可能である。(建物各部の厳密な高さの算出に関しては、原則として建築基準法の規定に従うものとする。)
また、本発明は、少なくとも建物の一部に切妻屋根を有する2階建て相当部分が設けられる住宅において、その2階建て相当部分に適用されるものであり、当該部分以外の建物部位については、その構造や空間構成を特に限定するものではない。さらに、当該2階建て相当部分の屋根形状が、切妻屋根に類似する両流れ形式の勾配屋根であれば、例えば腰折れ屋根(マンサード屋根)やかまぼこ型のアーチ屋根(ヴォールト屋根)等であっても適用可能である。
1 住宅
11 棟
110 階段
12 切妻屋根
13 妻面
15 軒桁
17 棟持ち柱
19 妻面副柱
23 側柱
24 床梁
32 2階の床構面
33 高2階の床構面
51 窓
52 窓

Claims (6)

  1. 1階と、
    前記1階の上方領域の一部に重なるように設けられて前記1階から階段等を通じて連続する2階と、
    前記2階から前記2階よりも略半階分高い位置へスキップ状に連続して、前記1階の上方領域の他部に重なるように設けられた高2階と、
    前記2階及び高2階の上方に設けられた切妻屋根と、
    を具備する住宅において、
    前記高2階は、前記切妻屋根の少なくとも一方の妻面に沿って、該妻面の間口一杯にわたるように設けられるとともに、
    前記高2階の上方の空間は前記切妻屋根の小屋裏空間と一体化され、該空間の天井は前記切妻屋根の勾配に沿った勾配天井であることを特徴とする住宅。
  2. 請求項1に記載された住宅において、
    前記高2階の床面は前記2階の床面よりも1.0m〜1.5m高い位置に設けられ、
    前記1階の天井高が、前記2階の下方にあっては2.1m〜2.7m、前記高2階の下方にあっては3.1m〜4.2mとなされるとともに、
    前記切妻屋根の軒高が6.0m〜6.7mで、棟の高さが10.0m以下であることを特徴とする住宅。
  3. 請求項1または2に記載された住宅において、
    前記高2階よりも上方の妻面に、前記高2階の床面付近から破風の高さまで開口する窓が設けられたことを特徴とする住宅。
  4. 請求項3に記載された住宅において、
    前記2階の床面と前記高2階の床面との間の高さに位置する妻面に、前記高2階よりも上方に設けられた窓と同幅の窓が設けられたことを特徴とする住宅。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載された住宅において、
    前記高2階の上方領域は、切妻屋根を構成する小屋組の下弦材が該領域を横断しない無梁空間となされたことを特徴とする住宅。
  6. 請求項5に記載された住宅において、
    前記高2階の床構面上に、前記切妻屋根の棟を直接、支持する棟持ち柱が立設されたことを特徴とする住宅。
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