JP2017105317A - シートベルト装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装着した状態及び装着作業の煩わしさを乗員に感じさせることなく、車両衝突時の乗員の移動方向の違いによる拘束性能の差を抑制することができるシートベルト装置を提供する。
【解決手段】ショルダーベルト部21aとラップベルト部21bとを有する第1のウェビング21と、第1のタング22と、第1のバックル23と、を備える第1のベルトユニット20と、少なくともショルダーベルト部31aを有する第2のウェビング31と、第2のタング32と、第2のバックル33と、車両の衝突時に作動して第2のバックル33をスライド移動させるバックル駆動部36と、を備える第2のベルトユニット30と、を具備し、第1のバックル23は、第1の位置P1に固定されていると共に、第2のバックルが、第1の位置P1よりも上方の第2の位置P2までスライド可能に第1の位置P1に設けられている構成とする。
【選択図】図3
【解決手段】ショルダーベルト部21aとラップベルト部21bとを有する第1のウェビング21と、第1のタング22と、第1のバックル23と、を備える第1のベルトユニット20と、少なくともショルダーベルト部31aを有する第2のウェビング31と、第2のタング32と、第2のバックル33と、車両の衝突時に作動して第2のバックル33をスライド移動させるバックル駆動部36と、を備える第2のベルトユニット30と、を具備し、第1のバックル23は、第1の位置P1に固定されていると共に、第2のバックルが、第1の位置P1よりも上方の第2の位置P2までスライド可能に第1の位置P1に設けられている構成とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、車両のシートに着座している乗員を拘束するためのシートベルト装置に関する。
従来、乗用自動車等の車両には、車両衝突時に乗員を保護するための装置として、シートに着座している乗員を拘束するためのシートベルト装置が搭載されている。シートベルト装置としては、一般的に、ショルダーベルトとラップベルトとを備えるウェビングを3点で支持する、いわゆる3点式のシートベルト装置が採用されている。このような3点式のシートベルト装置により乗員を拘束することで、車両衝突時等の乗員の移動を抑制し、乗員に入力される衝撃を抑制することができる。
ただし、このようなシートベルト装置では、乗員の肩部の一方のみをウェビングで拘束するので、車両衝突時の乗員の移動方向によっては、乗員を適切に拘束できない可能性がある。例えば、斜め衝突により車両が回転してしまった場合等に、乗員がショルダーベルトのかかっていない車両内側前方へ大きく移動してしまう事が考えられる。
近年は、乗員保護性能を向上し、このような乗員の移動方向の違いによる拘束性能の差を抑制することができるシートベルト装置が様々提案されている。具体的には、例えば、乗員の一方の肩部を拘束する第1ウェビングと、他方の肩部を拘束する第2ウェビングとを備えるシートベルト装置がある(特許文献1参照)。
特許文献1に記載のようなシートベルト装置であれば、乗員の両肩を拘束することができるので、上述した乗員の移動方向の違いによる拘束性能の差を抑制することができる。
しかしながら、特許文献1に記載のシートベルト装置では、第1ウェビングと第2ウェビングとで乗員の両肩部を常に拘束するため、一般的な3点式のシートベルト装置に比べて装着感が悪化してしまう虞がある。すなわち乗員に煩わしさを感じさせてしまう虞がある。また装着時には、第1ウェビング及び第2ウェビングを大きく持ち上げて、これら第1ウェビングと第2ウェビングとの間に頭部を通す必要があり、装着作業が煩雑であるという問題もある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、装着した状態及び装着作業の煩わしさを乗員に感じさせることなく、車両衝突時の乗員の移動方向の違いによる拘束性能の差を抑制することができるシートベルト装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、車両の衝突時にシートに着座した乗員を拘束するシートベルト装置であって、ショルダーベルト部とラップベルト部とを有する第1のウェビングと、前記第1のウェビングに摺動可能に装着される第1のタングと、前記第1のタングが係合される第1のバックルと、を備える第1のベルトユニットと、少なくともショルダーベルト部を有する第2のウェビングと、前記第2のウェビングに装着される第2のタングと、前記第2のタングが係合される第2のバックルと、前記車両の衝突時に作動して前記第2のバックルをスライド移動させるバックル駆動部と、を備える第2のベルトユニットと、を具備し、前記第1のバックルは、第1の位置に固定されていると共に、前記第2のバックルは、前記第1の位置よりも上方の第2の位置までスライド可能に前記第1の位置に設けられていることを特徴とするシートベルト装置にある。
本発明の第2の態様は、第1の態様のシートベルト装置において、前記第2のタングは、前記バックル駆動部が作動した際に切り離し可能に前記第1のタングに連結されている
ことを特徴とするシートベルト装置にある。
ことを特徴とするシートベルト装置にある。
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様のシートベルト装置において、前記第2のバックルが備える解除ボタンが、前記バックル駆動部が作動した際に分離可能に前記第1のバックルが備える解除ボタンに連結されていることを特徴とするシートベルト装置にある。
本発明の第4の態様は、第1から3の何れか一つの態様のシートベルト装置において、前記バックル駆動部は、前記シートに着座した乗員の体格に応じて前記第2のバックルの移動量を調整することを特徴とするシートベルト装置にある。
本発明の第5の態様は、第1から4の何れか一つの態様のシートベルト装置において、前記第1のベルトユニットが、前記第1のウェビングに連結される第1のリトラクターを備えると共に、前記第2のベルトユニットが、前記第2のウェビングに連結される第2のリトラクターを備えていることを特徴とするシートベルト装置にある。
かかる本発明のシートベルト装置では、シートベルトを装着した状態及びシートベルトの装着作業の煩わしさを乗員に感じさせることなく、車両衝突時の乗員の移動方向の違いによる拘束性能の差を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明の一実施形態に係るシートベルト装置の概略図であり、図1は、乗員がシートベルトを装着する前の状態を示し、図2は通常時の装着状態を示し、図3は車両衝突時の装着状態を示す。なおウェビング(第1のウェビング及び第2のウェビング)は、帯状の部材であるが、各図中においては1本線で示している。また車両衝突時とは、実際に車両の衝突が起きた場合はもちろん、車両の衝突が予測される場合も含むものとする。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係るシートベルト装置10は、シート100に着座した乗員Cを拘束するための第1のベルトユニット20と第2のベルトユニット30とを備えている。
第1のベルトユニット20は、シート100に着座した乗員Cを前方から拘束するための第1のウェビング21と、第1のウェビング21に摺動可能に装着された第1のタング22と、第1のタング22が係合される第1のバックル23と、第1のウェビング21を巻き取り可能な第1のリトラクター24と、を備えている。
第1のウェビング21は、帯状の織布で形成され、車体のドア側上部に取り付けられたショルダーアンカー40に掛け通されて、一端側が第1のリトラクター24に連結され、他端側はベルトアンカー50によって車体のドア側下部に固定されている。
第1のタング22は、第1のウェビング21が挿通される挿通孔22aを有し(図5参照)、第1のウェビング21に摺動可能に装着されている。乗員Cがシートベルトを装着する際には、第1のウェビング21を第1のリトラクター24から引き出しながら、第1のタング22を第1のバックル23に係合させる(図2参照)。このように第1のタング22を第1のバックル23に係合させた状態では、第1のウェビング21は、乗員Cの上半身(肩部や胸部)を拘束するショルダーベルト部21aと、乗員Cの下半身(腰部)を拘束するラップベルト部21bとを有する。
第2のベルトユニット30は、シート100に着座した乗員Cを前方から拘束するための第2のウェビング31と、第2のウェビング31に装着される第2のタング32と、第2のタング32が係合される第2のバックル33と、第2のウェビング31を巻き取り可能な第2のリトラクター34と、を備えている。
第2のウェビング31は、第1のウェビング21と同様に帯状の織布で形成され、ショルダーアンカー40に掛け通されて、一端側が第2のリトラクター34に連結され、他端側には第2のタング32が装着されている。
なおショルダーアンカー40は、第1のウェビング21及び第2のウェビング31の両方が挿通される一つの挿通孔を有するが、第1のウェビング21及び第2のウェビング31が別々に挿通される二つの挿通孔を有していてもよい。
第2のタング32は、第2のウェビング31が挿通される挿通孔32aを有し(図5参照)、第2のウェビング31の先端部に取り付けられている。乗員Cがシートベルトを装着する際には、第2のウェビング31を第2のリトラクター34から引き出しながら、第2のタング32を第2のバックル33に係合させる(図2参照)。このように第2のタング32を第2のバックル33に係合させた状態で、第2のウェビング31は、乗員Cの肩部や胸部を拘束するショルダーベルト部31aを有している。
また第1のバックル23は、既存の構造であり、第1のタング22との係合を解除するための解除ボタン23aを備えている。すなわち第1のバックル23は、この解除ボタン23aを押し下げることで、第1のタング22との係合が解除されるようになっている。同様に、第2のバックル33も解除ボタン33aを備え、この解除ボタン33aを押し下げることで第2のタング32との係合が解除されるようになっている。
なお、詳しくは後述するが、第1のタング22と第2のタング32とは分離可能に一体化されている。また本実施形態では、第1のバックル23と第2のバックル33も分離可能に一体化されている。これにより、シートベルト装着時には、従来のシートベルト装置と同様に、一回の操作で第1のタング22及び第2のタング32を、第1のバックル23及び第2のバックル33に容易に係合させることができる。
また第1のリトラクター24及び第2のリトラクター34は、図示は省略するが、それぞれプリテンショナー及びロードリミッタを備え、車両衝突時の乗員Cの拘束力を適宜変更可能としている。例えば、車両衝突時等には、プリテンショナーによってシートベルト(第1のウェビング21及び第2のウェビング31)の巻き取り方向の張力を増加させている。これにより、車両衝突時等において、乗員Cをシート100により確実に拘束することができるようになっている。またロードリミッタによりシートベルト(第1のウェビング21及び第2のウェビング31)にかかる荷重を所定値以下に制限している。これにより、車両衝突時に慣性力により前方に移動しようとする乗員Cの負荷を軽減することができる。
そして、このような第1のベルトユニット20及び第2のベルトユニット30を備える本発明に係るシートベルト装置10では、通常時の装着状態では、第1のバックル23と第2のバックル33は何れもシート100のクッション部101の側部(車両内側)の所定位置(第1の位置P1)にある。このため、第1のウェビング21(ショルダーベルト部21a)及び第2のウェビング31(ショルダーベルト部31a)は、重なった状態であり乗員Cの同一部位を拘束する(図2参照)。また車両衝突時の装着状態では、第2のバックル33が所定位置(第2の位置P2)までスライド移動することで、第1のウェビング21(ショルダーベルト部21a)と第2のウェビング31(ショルダーベルト部31a)とが、乗員Cの異なる部位をそれぞれ拘束するようになる(図3参照)。
詳しくは、まず第1のベルトユニット20を構成する第1のバックル23は、シート100のクッション部101の側部(車両内側)の所定位置(第1の位置P1)に、解除ボタン23aがシート100側を向くように固定されている。本実施形態では、第1のバックル23は、シート100を前後方向に移動させるためのシートレール102に固定されている。
一方、第2のバックル33は、第1の位置P1よりも上方の第2の位置P2までスライド可能に第1の位置P1に設けられている。第2のバックル33は、第1のバックル23の外側(シート100とは反対側)に、解除ボタン33aが外側(シート100とは反対側)を向くように配置され、通常の装着状態では、第1のバックル23と共に第1の位置P1に保持されている。そして車両衝突時には、第2のバックル33は、第1のバックル23とは分離されて、第1の位置P1から第2の位置P2までスライド移動するように構成されている。
本実施形態では、第2のバックル33を誘導するための誘導レール35が、シートレール102に近接して設けられている。本実施形態では、誘導レール35は、図4に示すように、シート100の形状に沿うように第1の位置P1から第2の位置P2まで延設されている。そして第2のバックル33は、この誘導レール35にスライド可能に取り付けられている。
また第2のベルトユニット30は、第2のバックル33を誘導レール35に沿ってスライドさせるためのバックル駆動部36を備えている。バックル駆動部36は、例えば、モータ等で構成される駆動源36aを有し、駆動源36aがワイヤ37によって第2のバックル33と接続されている。車両衝突時には、バックル駆動部36は駆動源36aを作動させ、ワイヤ37を介して第2のバックル33を引っ張る。第2のバックル33は、バックル駆動部36によって引っ張られることで、第1のバックル23とは分離されて、誘導レール35に沿って第2の位置P2までスライド移動する。
なおバックル駆動部36による車両衝突の有無の判断方法は特に限定されないが、例えば、車両に設けられた圧力センサーや加速度センサー等で構成される衝突検出手段60からの信号に基づいて車両衝突の有無を判断する。
このようにバックル駆動部36により第2のバックル33が第2の位置P2までスライド移動させると、それに伴い、第2のバックル33に係合されている第2のタング32は、第1のタング22とは分離され、第2のバックル33と共に第2の位置P2まで移動する。そして第2のウェビング31(ショルダーベルト部31a)は、ショルダーアンカー40を支点として回転移動する。すなわち第2のウェビング31(ショルダーベルト部31a)は、第1のウェビング21(ショルダーベルト部21a)よりも上方に移動する。これにより、乗員Cの上半身は、第1のウェビング21(ショルダーベルト部21a)と、第1のウェビング21(ショルダーベルト部21a)よりも上方に位置する第2のウェビング31(ショルダーベルト部31a)とによって拘束される(図3参照)。
このように本実施形態に係るシートベルト装置10では、通常時の装着状態では、実質的に一本のシートベルト(第1のウェビング21及び第2のウェビング31)によって乗員Cの上半身が拘束される。したがって、通常時のシートベルトの装着感は、従来の3点式シートベルト装置から大きく変わることはない。これに対し、車両衝突時の装着状態では、二本のシートベルトで、乗員Cの上半身をより確実に拘束することができ、乗員Cの移動方向の違いによる拘束性能の差を効果的に抑制することができる。
また第1のウェビング21による乗員Cの拘束力及び第2のウェビング31による乗員Cの拘束力を、乗員の体格などに応じてそれぞれ独立して調整することもできる。例えば、乗員Cが比較的耐性の低い小柄な体格の場合、胸部を主に拘束する第2のウェビング31(ショルダーベルト部31a)の拘束力を第1のウェビング21(ショルダーベルト部21a)の拘束力よりも低くなるようにする。これにより、胸部への負担を低減し乗員Cをより適切に拘束することができる。
なお、乗員の体格は、例えば、シート100に設けられた重量センサー(重量検出手段)などを用いて判定(推定)することができる。勿論、乗員の体格判定する方法は、特に限定されるものではなく、その他様々な手段を適用可能である。
ところで、第1のタング22と第2のタング32とは、上述のように分離可能に一体化されている。これら第1のタング22及び第2のタング32を一体化する構造は、特に限定されないが、例えば、本実施形態では、図5及び図6に示すように、樹脂材料等で形成される複数本のピン25で連結されて一体化されている。これにより、シートベルトを装着する際には、従来のシートベルト装置と同様に、一回の操作で第1のタング22及び第2のタング32を第1のバックル23及び第2のバックル33に容易に係合させることができる。
そして第2のバックル33がスライド移動した際には、樹脂製のピン25が破断し、第2のタング32は、第1のタング22とは分離されて第2のバックル33と共に移動する(図5(b)及び図6(c)参照)。すなわち第1のタング22と第2のタング32とを連結するピン25は、バックル駆動部36が第2のバックル33を引っ張る力によって破断する強度で形成されている。
また本実施形態では、第1のバックル23及び第2のバックル33も分離可能に一体化されている。これら第1のバックル23及び第2のバックル33の構造も、特に限定されないが、本実施形態では、図6に示すように、第1のバックル23が備える解除ボタン23aと、第2のバックル33が備える解除ボタン33aとが一体化されている。
このように第1のバックル23と第2のバックル33とが一体化されていることで、シートベルト装着時には、第1のタング22及び第2のタング32を第1のバックル23及び第2のバックル33により容易に係合させることができる。さらに第1のバックル23及び第2のバックル33の解除ボタン23a,33a同士が一体化されていることで、通常時にシートベルトを取り外す際には、第1のバックル23の解除ボタン23a又は第2のバックル33の解除ボタン33aの一方を押し下げることで、つまり従来の3点式シートベルト装置と同様に一回の操作で、第1のタング22及び第2のタング32の係合状態を解除することができる(図6(b)参照)。
また車両衝突が起こり第1のバックル23と第2のバックル33とが分離された際には、解除ボタン23a,33aをそれぞれ押し下げることで、第1のタング22及び第2のタング32の係合状態をそれぞれ解除することができる(図6(c)参照)。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、車両衝突時に、第2のバックル33が第1の位置P1から一定位置である第2の位置P2までスライド移動するようにしたが、第2のバックル33をスライドさせる第2の位置P2は、例えば、乗員Cの体格に応じて適宜変更するようにしてもよい。具体的には、図7に示すように、バックル駆動部36が、シート100に設けられた重量センサー(重量検出手段)70の検出結果に基づいて乗員Cの体格を推定し、乗員Cの体格が大きい程、第2の位置P2を第1の位置P1から上方に離れた位置となるように調整するようにしてもよい。これにより、体格に拘わらず乗員Cを適切に拘束することができる。なお、この例では、重量センサー70の検出結果から乗員Cの体格を推定(判定)したが、乗員Cの体格を判定する方法は、特に限定されるものではない。
なお第2の位置P2の調整(第2のバックル33の移動量の調整)としては、例えば、バックル駆動部36によって第2のバックルの引張り量(長さ)を変更するようにしてもよいし、誘導レール35の所定位置にストッパを適宜設置することで第2のバックル33の移動を規制するようにしてもよい。
また例えば、上述の実施形態では、第1のベルトユニット20が、第1のウェビング21に連結される第1のリトラクター24を有すると共に、第2のベルトユニット30が第2のウェビング31に連結される第2のリトラクター34を有する構成を例示したが、第1のウェビング21及び第2のウェビング31は、共通する一つのリトラクターに連結されていてもよい。また第2のウェビング31の一端側を第1のウェビング21の途中に連結し、第1のウェビング21のみをリトラクターに連結するようにしてもよい。
また上述の実施形態では、第2のウェビング31がショルダーベルト部31aのみを有する構成としたが、第1のウェビング21と同様に、乗員Cの上半身(肩部や胸部)を拘束するショルダーベルト部と共に、乗員Cの下半身(腰部)を拘束するラップベルト部を有する構成としてもよい。これにより、車両衝突時に乗員Cをより確実に拘束することができる。
また上述の実施形態では、第1のタング22と第2のタング32とを分離可能に一体化するようにした。それに伴い、第1のウェビング21(ショルダーベルト部21a)と第2のウェビング31(ショルダーベルト部31a)は、通常時には、常に重なった状態となる。したがって、これら第1のウェビング21(ショルダーベルト部21a)及び第2のウェビング31(ショルダーベルト部31a)を分離可能に一体化するようにしてもよい。すなわち第2のバックル33がスライド移動する際には分離するように、第1のウェビング21(ショルダーベルト部21a)と第2のウェビング31(ショルダーベルト部31a)とを複数個所で縫い合わせるようにしてもよい。
また上述の実施形態では、第1のタング22と第2のタング32とが分離可能に一体化された構成を例示したが、これら第1のタング22と第2のタング32とは、必ずしも一体化されていなくてもよい。同様に、第1のバックル23及び第2のバックル33は必ずしも一体化されていなくてもよい。
10 シートベルト装置
20 第1のベルトユニット
21 第1のウェビング
21a ショルダーベルト部
21b ラップベルト部
22 第1のタング
22a 挿通孔
23 第1のバックル
23a 解除ボタン
24 第1のリトラクター
25 ピン
30 第2のベルトユニット
31 第2のウェビング
31a ショルダーベルト部
32 第2のタング
32a 挿通孔
33 第2のバックル
33a 解除ボタン
34 第2のリトラクター
35 誘導レール
36 バックル駆動部
36a 駆動源
37 ワイヤ
40 ショルダーアンカー
50 ベルトアンカー
60 衝突検出手段
70 重量センサー(重量検出手段)
100 シート
101 クッション部
102 シートレール
20 第1のベルトユニット
21 第1のウェビング
21a ショルダーベルト部
21b ラップベルト部
22 第1のタング
22a 挿通孔
23 第1のバックル
23a 解除ボタン
24 第1のリトラクター
25 ピン
30 第2のベルトユニット
31 第2のウェビング
31a ショルダーベルト部
32 第2のタング
32a 挿通孔
33 第2のバックル
33a 解除ボタン
34 第2のリトラクター
35 誘導レール
36 バックル駆動部
36a 駆動源
37 ワイヤ
40 ショルダーアンカー
50 ベルトアンカー
60 衝突検出手段
70 重量センサー(重量検出手段)
100 シート
101 クッション部
102 シートレール
Claims (5)
- 車両の衝突時にシートに着座した乗員を拘束するシートベルト装置であって、
ショルダーベルト部とラップベルト部とを有する第1のウェビングと、前記第1のウェビングに摺動可能に装着される第1のタングと、前記第1のタングが係合される第1のバックルと、を備える第1のベルトユニットと、
少なくともショルダーベルト部を有する第2のウェビングと、前記第2のウェビングに装着される第2のタングと、前記第2のタングが係合される第2のバックルと、前記車両の衝突時に作動して前記第2のバックルをスライド移動させるバックル駆動部と、を備える第2のベルトユニットと、を具備し、
前記第1のバックルは、第1の位置に固定されていると共に、前記第2のバックルは、前記第1の位置よりも上方の第2の位置までスライド可能に前記第1の位置に設けられている
ことを特徴とするシートベルト装置。 - 請求項1に記載のシートベルト装置において、
前記第2のタングは、前記バックル駆動部が作動した際に切り離し可能に前記第1のタングに連結されている
ことを特徴とするシートベルト装置。 - 請求項1又は2に記載のシートベルト装置において、
前記第2のバックルが備える解除ボタンが、前記バックル駆動部が作動した際に分離可能に前記第1のバックルが備える解除ボタンに連結されている
ことを特徴とするシートベルト装置。 - 請求項1から3の何れか一項に記載のシートベルト装置において、
前記バックル駆動部は、前記シートに着座した乗員の体格に応じて前記第2のバックルの移動量を調整する
ことを特徴とするシートベルト装置。 - 請求項1から4の何れか一項に記載のシートベルト装置において、
前記第1のベルトユニットが、前記第1のウェビングに連結される第1のリトラクターを備えると共に、前記第2のベルトユニットが、前記第2のウェビングに連結される第2のリトラクターを備えている
ことを特徴とするシートベルト装置。
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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2015
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