JP2017105201A - 装飾装置及び同装飾装置を用いて容器の外面を装飾する方法 - Google Patents

Abstract

【課題】印刷プロセスにおいて軟質の感光性樹脂板を用いて金属容器の外面を装飾する方法及び装置を提供すること。【解決手段】軟質の感光性樹脂板を使用して金属容器の外面を装飾する方法は、金属容器の外面に印刷される第１の画像を準備し、第１の画像を軟質の感光性樹脂板の面部分の所定の部分に転写し、転写された第１の画像を有する軟質の感光性樹脂板を装飾装置のブランケット胴に取り外し可能に固着させ、印刷版を装飾装置の版胴に取り付け、インクをインク塗布器から印刷版に塗布し、インクを印刷版から軟質の感光性樹脂板及び転写された第１の画像の少なくとも一部に転写し、インクを軟質の感光性樹脂板から金属容器の外面に転写し、かつ金属容器を第１の画像で装飾することを含む。【選択図】 図５

Description

本発明は、円筒基材の印刷プロセスにおける軟質の感光性樹脂板の使用に関する。より詳細には、本発明は、印刷プロセスにおいて円筒金属容器の外面を装飾するために軟質の感光性樹脂板を使用する方法及び装置に関する。

金属容器はしばしば、平版印刷プロセスを使用して、ブランド名、ロゴ、製品情報又はデザイン等の画像又は印で装飾される。平版印刷では、画像領域を有する１つ又は複数の印刷版が、装飾装置の版胴（又はプレス胴）に取り付けられる。画像領域は、インク受け入れ領域、及び、インクを受け入れないエリアの双方を含むことができる。インク塗布器（ｉｎｋｅｒ）が、印刷版にインクを塗布し、インクはインク受け入れ領域に付着する。通常、各印刷版は、インク塗布器から特定の色のインクを受け入れる。装飾装置は、ブランケット胴（オフセット胴、印刷胴又はセグメントホイールとしても既知である）も有する。印刷ブランケット（又は第２の転写板）がブランケット胴に取り付けられる。金属容器産業において使用される装飾装置は通常、ブランケット胴上に８個〜１２個の印刷ブランケットを有する。版胴及びブランケット胴が一致して回転すると、１つ又は複数の印刷版のそれぞれが印刷ブランケットに接触し、特定の色のインクを印刷ブランケットに転写する。印刷版の全てがそれらのインクの色及び画像を印刷ブランケットに転写すると、最終的な平版画像が印刷ブランケットに形成される。金属容器が次に、ブランケット胴の印刷ブランケットと回転接触し、平版画像が印刷ブランケットから金属容器の外面に転写される。

平版印刷方法が、特許文献１、特許文献２及び特許文献３に記載されており、これらは参照によりそれらの全体が本明細書にそれぞれ援用される。これらの参考文献に記載されている方法は、単一の平版画像を単一のセットの印刷版から生成することのみを可能にする。したがって、これらの特許に記載されている方法は、多数の金属容器に同じ画像を印刷することにのみ効率的である。異なる画像を金属容器に印刷するには、新たなセットの印刷版を装飾装置の版胴に据え付けなければならず、結果として、ダウンタイムが生じ、生産ラインの効率が低下する。印刷版を変えることなく１つの画像しか印刷することができないため、異なる画像で装飾される金属容器の少量のバッチを製造することは経済的に困難である。

単一のセットの印刷版から複数の画像を提供する１つの例が、国際特許公報である特許文献４（参照によりその全体が本明細書に援用される）に提供されている。この参考文献は、インク付き領域及び非インク付き領域を有するように構成されている印刷ブランケットを有するブランケット胴を記載している。非インク付き領域は、内方に凹んでおり、レーザ切断、エッチング、水噴射、ルーティング、穿孔、彫刻又は成形によって形成される。しかしながら、これらの技法を用いて印刷ブランケットに形成される非インク付き領域によって生成される平版画像は、高品質で高精細度の画像であるものとみなされるほど十分な細部を有しない。商業的な金属容器産業は、一意の用途において高精細印刷を必要とし、金属容器の外面に高解像度で詳細に効率的に印刷することができる別個のグラフィック要素を必要とする。これらの高精細度画像は、販売の時点で製品を差別化し、消費者を引き付けるために必要である。

米国特許第４，３８４，５１８号明細書 米国特許第６，５５０，３８９号明細書 米国特許第６，８９９，９９８号明細書 国際公開第２０１４／００８５４４号

したがって、生産効率又は画像の質及び細部を犠牲にすることなく、単一のセットの印刷版から複数の画像を金属容器の外面に印刷することを可能にする高精細平版印刷プロセスが依然として必要とされている。

本発明のプロセスは、装飾装置のブランケット胴に固着される軟質の感光性樹脂板を使用し、金属容器に印刷される平版画像の、画像の質及び細部を大幅に向上させる。より詳細には、軟質の感光性樹脂板に光を暴露することによって、画像が軟質の感光性樹脂板の面に転写される。画像は、コンピュータ・トゥ・プレートプロセス又は従来の板暴露プロセスを使用して転写することができる。この結果、軟質の感光性樹脂板は、インクを受け入れないリリーフエリア、及び、インクを受け入れる精密で詳細な画像エリアを形成する硬化エリアを有する。このプロセスの幾つかの実施形態では、軟質の感光性樹脂板を、硬化プロセスの前、間又は後で面にエッチング又は彫刻し、インクを受け入れない１つ又は複数の凹部を形成することもできる。これら及び他の利点は、本明細書に含まれる本発明（複数の場合もあり）の開示から明らかとなるであろう。

本発明の１つの態様によると、平版印刷プロセスにおいて軟質の感光性樹脂板を使用して金属容器の外面を装飾する新規な方法が提供される。これは：（１）金属容器の外面に印刷される第１の画像を準備すること；（２）第１の画像を軟質の感光性樹脂板の面部分の所定の部分に転写すること；（３）転写された第１の画像を有する軟質の感光性樹脂板を、装飾装置のブランケット胴に取り外し可能に固着させること；（４）印刷版を装飾装置の少なくとも１つの版胴に取り付けること；（５）インクをインク塗布器から印刷版に塗布すること；（６）インクを印刷版から軟質の感光性樹脂板及び転写された第１の画像の少なくとも一部に転写すること（ｔｒａｎｓｆｅｒｒｉｎｇ）；並びに、（７）インクを軟質の感光性樹脂板から金属容器の外面に転写することであって、金属容器を第１の画像で装飾する、転写すること、を概して含む方法を含むがこれに限定されない。付加的に又は代替的に、方法は：（８）約８個〜約１２個の軟質の感光性樹脂板をブランケット胴に取り外し可能に固着させることであって、約８個〜約１２個の軟質の感光性樹脂板は異なる画像をそれぞれ有し、約８個〜約１２個の軟質の感光性樹脂板から転写されるインクは、約８個〜約１２個の金属容器上に８個〜１２個の異なる画像を生成する、取り外し可能に固着させること；（９）軟質の感光性樹脂板の面部分をエッチング又は彫刻して１つ又は複数の凹部を形成すること、並びに／又は、（１０）金属容器の外面に印刷される第２の画像を準備し、第２の画像を印刷版に転写し、かつ、金属容器を第１の画像及び第２の画像で装飾すること、を更に含むことができる。

第１の画像を軟質の感光性樹脂板の面部分の所定の部分に転写することは：（１）第１の画像のネガフィルムを作成すること；（２）軟質の感光性樹脂板の面部分の所定の部分にネガフィルムを配置すること；（３）軟質の感光性樹脂板及びネガフィルムを光源に暴露することであって、軟質の感光性樹脂板の材料は、光がネガフィルムを通る所定の位置で硬化し、感光性樹脂板の材料は、光がネガフィルムによって阻止される所定の位置では暴露されず、軟質のままである、暴露すること；（４）ネガフィルムを軟質の感光性樹脂板から取り外すこと；並びに（５）軟質の感光性樹脂板を洗浄ステーションに配置するとともに軟質の感光性樹脂板をクリーニングし、軟質の感光性樹脂板の軟質の暴露されなかった材料を除去し、転写された第１の画像を露呈させること、を概して含む。

加えて又は代替的に、第１の画像を軟質の感光性樹脂板の面部分の所定の部分に転写することは：（１）第１の画像を作成すること；（２）軟質の感光性樹脂板の面部分上の不透明なマスクコーティングの部分を取り除き、第１の画像のネガを形成すること；（３）軟質の感光性樹脂板を光源に暴露することであって、軟質の感光性樹脂板のポリマー材料は、マスキングコーティングが取り除かれた所定の位置で硬化し、感光性樹脂板のポリマー材料は、光がマスクコーティングによって阻止される所定の位置では暴露されず軟質のままである、暴露すること；及び（４）軟質の感光性樹脂板の、軟質の暴露されなかったポリマー材料を除去し、転写された第１の画像を露呈させること、を概して含むことができる。

１つの実施形態では、光源は紫外線光源である。別の実施形態では、軟質の感光性樹脂板及びネガフィルムは、約０．０１分〜約１０分間光源に暴露される。１つの実施形態では、洗浄ステーションは溶媒を用いて軟質の感光性樹脂板をクリーニングする。別の実施形態では、洗浄ステーションは水を用いて軟質の感光性樹脂板をクリーニングする。

軟質の感光性樹脂板は、紫外線又は可視光への暴露後に硬化するか又は異なるテクスチャを形成する材料の任意の混合物から形成される。１つの実施形態では、軟質の感光性樹脂板は、光触媒光重合プロセスを用いて硬化されるエラストマ、トリメチロールプロパントリアクリラートで架橋されたクロロプレン、及び、ポリアクリレートを含むスチレン−イソプレンゴムのうちの１つから構成される。別の実施形態では、第１の画像を軟質の感光性樹脂板に転写する前に、軟質の感光性樹脂板は、約４０デュロメータ〜約１１０デュロメータの硬さを有する。別の実施形態では、軟質の感光性樹脂板上の転写された第１の画像は、約０．０００９インチ（０．０２２８６ｍｍ）〜約０．０８９インチ（２．２６１ｍｍ）の深さを有する。１つの実施形態では、異なる画像のそれぞれは、軟質の感光性樹脂板のそれぞれの同じ位置に形成される。別の実施形態では、少なくとも１つの版胴に取り付けられる印刷版のうちの１つのみが、インクを、軟質の感光性樹脂板のそれぞれに形成される異なる画像に転写し、少なくとも１つの版胴に取り付けられる他の印刷版のそれぞれは、インクを、軟質の感光性樹脂板のそれぞれの他の所定の部分に転写する。１つの実施形態では、金属容器は形状が概ね円筒形であり、第１の画像は、金属容器の湾曲した外面に転写される。別の実施形態では、金属容器は形状が概ね円筒形であり、第１の画像は、金属容器の実質的に平坦な外面に転写される。また別の実施形態では、金属容器は形状が円筒形ではなく、第１の画像は金属容器の平坦な外面に転写される。

本発明の別の態様によると、金属容器の外面に高精細平版画像を形成する装置が開示され、装置は、単一のセットの印刷版から複数の平版画像を作り出すように動作可能である。装置は：（１）インク塗布器を有する少なくとも１つの版胴であって、インク塗布器は、インクを、少なくとも１つの版胴の外周に取り付けられる１つ又は複数の印刷版の所定の部分に転写するように動作可能である、少なくとも１つの版胴；（２）ブランケット胴であって、同ブランケット胴は、同ブランケット胴の外周に固着される１つ又は複数の軟質の感光性樹脂板を有し、かつ軟質の感光性樹脂板を移動させて少なくとも１つの版胴に取り付けられる印刷版と回転接触させるように動作可能であり、インクは、印刷版の所定の部分から軟質の感光性樹脂板の少なくとも一部に転写され、各軟質の感光性樹脂板は同軟質の感光性樹脂板上に形成される画像を有する、ブランケット胴；及び（３）支持胴であって、同支持胴は、金属容器を受け入れるように構成されている複数のステーションを含み、金属容器をコンベヤから受け取るとともに、金属容器を移動させて、ブランケット胴に固着される軟質の感光性樹脂板と接触させるように動作可能であり、インクは、軟質の感光性樹脂板から金属容器に転写されて金属容器の外面に高精細平版画像を形成する、支持胴、を概して備える。

１つの実施形態では、少なくとも１つの版胴及び支持胴は第１の方向に回転し、ブランケット胴は反対の第２の方向に回転する。別の実施形態では、約８個〜約１２個の軟質の感光性樹脂板がブランケット胴の外周に固着される。また別の実施形態では、各軟質の感光性樹脂板は、同軟質の感光性樹脂板上に形成される異なる画像を有し、異なる画像のそれぞれは：（１）各異なる画像のネガフィルムを作成すること；（２）軟質の感光性樹脂板の所定の部分にネガフィルムを配置すること；（３）軟質の感光性樹脂板及びネガフィルムを光源に暴露すること；（４）ネガフィルムを軟質の感光性樹脂板から取り外すこと；及び（５）軟質の感光性樹脂板を洗浄し、軟質の感光性樹脂板の暴露されなかった軟質の材料を除去し、異なる画像を露呈させることによって概して形成される。１つの実施形態では、異なる画像のそれぞれは、軟質の感光性樹脂板のそれぞれの同じ位置に形成される。別の実施形態では、少なくとも１つの版胴に取り付けられる印刷版のうちの１つのみが、インクを、軟質の感光性樹脂板のそれぞれに形成される異なる画像に転写し、少なくとも１つの版胴に取り付けられる他の印刷版は、インクを、軟質の感光性樹脂板のそれぞれの他の所定の部分に転写する。１つの実施形態では、第２の画像が印刷版に形成され、第２の画像は、印刷版から軟質の感光性樹脂板に、次に金属容器の外面に転写される。別の実施形態では、印刷版には画像が形成されず、印刷版は、インクを軟質の感光性樹脂板まで運ぶ。更に別の実施形態では、金属容器は形状が概ね円筒形である。また別の実施形態では、金属容器は形状が円筒形ではない。１つの実施形態では、インクは、軟質の感光性樹脂板から、金属容器の概ね円筒形の外面及び非円筒形の外面のうちの１つ又は複数に転写される。

また別の実施形態では、印刷版のうちの１つは、軟質の感光性樹脂板のそれぞれの異なる画像と整合し、そこにインクを転写するように動作可能なエリアを有する。他の印刷版のそれぞれは、軟質の感光性樹脂板のそれぞれの異なる画像と整合するリリーフ（ｒｅｌｉｅｆ）エリアを有し、リリーフエリアはインクを異なる画像に転写しない。１つの印刷版のエリア、及び、他の印刷版のリリーフエリアは、印刷版の全ての対応する位置に位置付けられ、同じ全体的なサイズ及び形状を有する。１つの実施形態では、エリア及びリリーフエリアは、平行四辺形、正方形、矩形、円又はそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される形状を有する。より好ましい実施形態では、エリア及びリリーフエリアは、概ね矩形の形状を有する。

本発明の別の態様は、印刷プロセスにおいて金属容器の外面に高精細平版画像を形成するように構成されている軟質の感光性樹脂板を提供する。軟質の感光性樹脂板は概して、所定のサイズ及び硬さの板本体を備え、板本体は面部分及び後面部分を有し、後面部分は、装飾装置のブランケット胴に取り付けられるように構成されている。画像のネガフィルムを作成することによって面部分に画像が形成される。ネガフィルムは、面部分の所定の部分に配置される。面部分及びネガフィルムは光源に暴露される。ネガフィルムは面部分から取り外され、その後、軟質の感光性樹脂板は、暴露されなかった軟質の材料を面部分から除去するようにクリーニングされる。１つの実施形態では、画像が面部分に形成される前に、軟質の感光性樹脂板は、約４０デュロメータ〜約１１０デュロメータの硬さを有する。別の実施形態では、板本体は約０．０４インチ（１．０１６ｍｍ）〜約０．１インチ（２．５４ｍｍ）の厚さである。１つの実施形態では、金属容器は、概ね円筒形の形状を有する本体を有する。

発明の概要は、本発明の全ての程度及び範囲を代表する意図はなく、またはそのように解釈されるべきではない。さらに、本明細書において「本発明」又はその態様に対してなされる言及は、本発明の特定の実施形態を意味するように理解されるべきであり、必ずしも全ての実施形態を特定の説明に限定するものと解釈されるべきではない。本発明は、発明の概要、並びに、添付の図面及び発明を実施するための形態に種々の詳細なレベルで記載され、本発明の範囲に対する限定は、この発明の概要に要素、構成要素等を含めること又は含めないことによっては意図されない。本発明の更なる態様は、発明を実施するための形態から、特に図面とともに読めばより容易に明らかとなるであろう。

これら及び他の利点は、本明細書に含まれる本発明（複数の場合もあり）の開示から明らかとなるであろう。上述した実施形態、目的及び構成は、完全なものでも網羅的なものでもない。理解されるように、上記で記載したか又は後述する特徴のうちの１つ又は複数を単独で又は組み合わせて使用して、本発明の他の実施形態が可能である。さらに、発明の概要は、本発明の全ての程度及び範囲を代表する意図はなく、そのように解釈されるべきではない。本発明は、発明の概要、並びに、添付の図面及び発明を実施するための形態に種々の詳細なレベルで記載され、本発明の範囲に対する限定は、この発明の概要に要素、構成要素等を含めること又は含めないことによっては意図されない。本発明の更なる態様は、発明を実施するための形態から、特に図面とともに読めばより容易に明らかとなるであろう。

本明細書では「金属缶」、「金属容器」及び／又は「円筒金属容器」として概して称されるが、本発明のプロセスを用いて、金属から又は他の材料から作られるかにかかわらず、概ね円筒形の表面及び（平坦な基材を含む）非円筒形の表面を含む、任意の種々の形状の容器又は他の製造品を装飾することができることを理解されたい。

本明細書において「平版印刷」又はその態様に対してなされる言及は、本発明を特定の印刷方法又はタイプに限定するものとして必ずしも解釈されるべきではない。当業者には、本発明を、オフセット印刷、ドライオフセット印刷、グラビア印刷、凹版印刷、スクリーン印刷及びインクジェット印刷等の他の印刷プロセスにおいて使用することができることが認識されるであろう。

「感光性樹脂板（ｐｈｏｔｏｐｏｌｙｍｅｒ ｐｌａｔｅｓ）」、「軟質の感光性樹脂板」、「軟質の感光性樹脂材料」及び「軟質の感光性樹脂ブランケット」という語句は、入れ替え可能に用いることができ、感光性樹脂材料を含む板又はブランケットを指す。したがって、軟質の感光性樹脂板は、デジタル版、従来のアナログ版、又は、感光性樹脂でコーティングされる胴である感光性樹脂印刷版であり得る。付加的に又は代替的に、軟質の感光性樹脂板は、円形であるか、又は、ブランケット胴の外周の周りに嵌まるように構成されているスリーブであり得る。

本明細書において用いられる場合、「或る、１つの（ａ、ａｎ）」実体という用語は、その実体の１つ又は複数を指す。したがって、「或る、１つの」、「１つ又は複数」及び「少なくとも１つ」という用語は、本明細書では入れ替え可能に用いることができる。

本明細書における、「含む」、「備える」又は「有する」及びその変化形の使用は、その前に列記されるアイテム及びその均等物並びに付加的なアイテムを包含することを意図する。したがって、「含む」、「備える」又は「有する」という用語及びその変化形は、本明細書では入れ替え可能に用いることができる。

本明細書において用いられる場合、「手段」という用語は、米国特許法第１１２条（ｆ）項に従ってその最も広範な解釈が与えられるものと理解されるべきである。したがって、「手段」という用語を組み込む請求項は、本明細書において記載される全ての構造、材料又は動作及びそれらの均等物の全てを包含するものとする。さらに、構造、材料又は動作及びそれらの均等物は、発明の概要、図面の簡単な説明、発明を実施するための形態、要約書及び特許請求の範囲自体に記載されるものを全て含むものとする。

本明細書に組み込まれるとともに本明細書の一部を構成する添付の図面は、本発明の実施形態を示し、上記の発明の概要及び以下の図面の簡単な説明とともに、これらの実施形態の原理を説明する働きをする。特定の場合、本開示の理解に必要ではないか又は他の詳細を把握しにくくする詳細は、省かれている場合がある。当然ながら、本発明は、本明細書において示される特定の実施形態に必ずしも限定されないことを理解されたい。さらに、図面は必ずしも一定の縮尺で描かれていないことを理解されたい。

以上、本発明によれば、印刷プロセスにおいて軟質の感光性樹脂板を用いて金属容器の外面を装飾する高精細な方法及び装置が提供できた。

本発明の１つの実施形態による彫刻又はエッチングされたエリアを有する印刷版の上面図である。 線１Ｂに沿った図１Ａの印刷版の断面図である。 本発明の一実施形態による、リリーフエリアを有する印刷版の上面図である。 線２Ｂに沿った図２Ａの印刷版の断面図である。 画像が形成される前の軟質の感光性樹脂板の上面図である。 図３Ａの軟質の感光性樹脂板の側面図である。 本発明の１つの実施形態による、画像が形成された軟質の感光性樹脂板の上面図である。 本発明の別の実施形態による、第２の画像が形成された軟質の感光性樹脂板の上面図である。 線４Ｃに沿った図４Ｂの軟質の感光性樹脂板の断面図である。 金属容器を装飾するために軟質の感光性樹脂板を使用する、本発明の装飾装置の１つの実施形態の概略図である。 本発明の種々の実施形態による、画像が形成された軟質の感光性樹脂板の写真である。 図６Ａの軟質の感光性樹脂板に形成された画像の拡大写真である。 図６Ａの軟質の感光性樹脂板を使用して本発明の種々の実施形態に従って装飾された金属容器の写真である。 図７Ａの金属缶の拡大写真である。 本発明の種々の実施形態による、画像が形成された軟質の感光性樹脂板の写真である。 図８の軟質の感光性樹脂板を使用して発明の種々の実施形態に従って装飾された金属容器の写真である。 図８の軟質の感光性樹脂板を使用して図９の金属容器に形成された第１の画像の拡大写真である。 図８の軟質の感光性樹脂板を使用して図９の金属容器に形成された第２の画像の第２の拡大写真である。

本発明は、広範囲の努力にわたって大きな利点を有する。本出願人は、開示される特定の例に言及するという要件によって課される限定する文言と思われ得るものにもかかわらず、本明細書及び添付の特許請求の範囲に、開示される本発明の範囲及び趣旨を踏まえた範囲が認められることを意図する。本発明に最も密接に関連する関連分野の当業者に知らせるために、現時点で意図される、本発明を実施するための最良の形態を示す好ましい実施形態を、本明細書の一部を形成する添付の図面によって、またそれらの図面を参照して、本明細書において説明する。例示的な実施形態を、本発明を具現することができる種々の形態及び変更の全てを説明しようとすることなく詳細に説明する。したがって、本明細書において記載される実施形態は、例示的であり、当業者には明らかとなるように、本発明の範囲及び趣旨内で多くのやり方で変更することができる。

以下の文章は、多くの異なる実施形態の詳細な説明を記載するが、その詳細な説明は、専ら例示的なものとして解釈されるべきであり、全ての可能な実施形態を記載することは不可能ではないとしても実現困難であるため、全ての可能な実施形態を記載するものではないことを理解されたい。現行の技術又は本特許の出願日以降に開発される技術を使用して、多くの代替的な実施形態を実施することができ、これらは依然として特許請求の範囲の範囲内に入る。本特許の終わりの特許請求の範囲に記載されている任意の用語が、本特許において単一の意味に一致するように言及される限り、それは、読み手を混乱させないように単に分かりやすくするためになされ、そのような特許請求の範囲の用語が示唆又は別の方法でその単一の意味に限定されることを意図するものではない。

ここで図１Ａ及び図１Ｂを参照すると、印刷版２Ａが示されている。印刷版２Ａは面部分４及び後面部分６を有する。インクを受け入れて軟質の感光性樹脂板に転写するように構成されている１つ又は複数のインク受け入れ領域８が、当業者に既知の任意の手段によって面部分４に形成される。印刷版２Ａのインク受け入れ領域８は、印刷プロセス中に単一の色調、画像又は文章を軟質の感光性樹脂板に転写する。１つ又は複数の非インク領域１０を印刷版に形成することができる。非インク領域１０は、彫刻、切り込み、エッチング、及び／又は、面部分に窪みを形成するように選択された部分を印刷版２Ａの面部分４から除去することによって形成することができる。付加的に又は代替的に、非インク領域１０は、当業者には既知であるように、インクが印刷版２Ａに付着することを防止するように親水性であるよう処理することができる。非インク領域１０は、インクを受け入れないか又は軟質の感光性樹脂板に転写しない。図１Ａに示されている非インク領域１０は矩形であるが、当業者は、円、正方形若しくは星形、不規則形状及び／又はそれらの組み合わせ等の、任意の形状の非インク領域を印刷版２Ａに形成することができることを認識するであろう。非インク領域１０のサイズ及び位置も変えることができる。印刷版２Ａは、印刷プロセスにおいて用いられる他の印刷版２と共有の内容を有し、最初に軟質の感光性樹脂板に、及び次に金属容器に転写される最終的な画像を形成することができる。

図２Ａ及び図２Ｂに示されているように、リリーフエリア１２を有する印刷版２Ｂも形成することができる。リリーフエリア１２は、板２Ｂの面部分４の一部を除去することによって形成することができる。付加的に又は代替的に、リリーフエリア１２は、インクが印刷版２Ｂに付着することを防止するように親水性であるよう形成又は処理することができる。リリーフエリア１２はインクを受け入れず、したがって、インクを軟質の感光性樹脂板に転写させない。リリーフエリア１２のサイズ、位置及び形状は、図１Ａ及び図１Ｂに示されている印刷版２Ａの非インク領域１０のサイズ、位置及び形状に整合されることができる。２つ以上のリリーフエリアを各印刷版２に形成することができる。付加的に又は代替的に、印刷版２はリリーフエリア１２及び非インク領域１０の双方を含むことができる。

インク受け入れ領域８、非インク領域１０及び／又はリリーフエリア１２のうちの１つ又は複数が印刷版２に形成された後で、板２は、図５と併せて以下で説明する装飾装置の版胴に取り付けられる。任意選択的に、２色以上のインクを、印刷プロセスにおいて対応するインク塗布器と併せて使用し、最終的な画像を形成してもよい。各個々の色のインクは異なる版胴によって塗布される。各版胴の印刷版は、各版胴に関連するインク塗布器から１色のインクのみを受け入れる。

図３Ａ及び図３Ｂは、画像が板の面部分４に形成される前の軟質の感光性樹脂板１４を示している。好適な軟質の感光性樹脂板は、当業者には認識されるような種々の供給元から市販されている。可撓性パッケージ上の高品質印刷に使用される軟質の感光性樹脂板の例は、ＤｕＰｏｎｔ（商標）によって製造されるとともに、ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ２．ｄｕｐｏｎｔ．ｃｏｍ／Ｐａｃｋａｇｉｎｇ＿Ｇｒａｐｈｉｃｓ／ｅｎ＿ＵＳ／ａｓｓｅｔｓ／ｄｏｗｎｌｏａｄｓ／ｐｄｆ／Ｃｙｒｅｌ＿ＮＯＷＳ．ｐｄｆにおいて利用可能な「ＤｕＰｏｎｔ^ＴＭ Ｃｙｒｅｌ（Ｒ） ＮＯＷＳ，Ｒｕｇｇｅｄ，Ｈｉｇｈ−Ｐｅｒｆｏｒｍａｎｅ Ａｎａｌｏｇ Ｐｌａｔｅ」、並びに、ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ２．ｄｕｐｏｎｔ．ｃｏｍ／Ｐａｃｋａｇｉｎｇ＿Ｇｒａｐｈｉｃｓ／ｅｎ＿ＵＳ／ａｓｓｅｔｓ／ｄｏｗｎｌｏａｄｓ／ｐｄｆ／ＤＰ＿Ｃｙｒｅｌ＿ＤＳ＿ＤＰＲ＿ｕｓ＿ｌｏｗ．ｐｄｆにおいて利用可能な「ＤｕＰｏｎｔ^ＴＭ Ｃｙｒｅｌ（Ｒ） ＤＰＲ，Ｒｏｂｕｓｔ Ｄｉｇｉｔａｌ Ｐｌａｔｅ ｆｏｒ Ｈｉｇｈｅｓｔ Ｑｕａｌｉｔｙ Ｐｒｉｎｔｉｎｇ」（参照によりそれらの全体がそれぞれ本明細書に援用される）に記載されているＣｙｒｅｌ（登録商標）ＮＯＷＳ及びＣｙｒｅｌ（登録商標）ＤＰＲ板である。さらに、図３Ａ及び図３Ｂに示されている軟質の感光性樹脂板１４は概ね矩形の形状を有するが、軟質の感光性樹脂板は、本発明との使用に好適な種々のサイズ及び形状で供給される。

１つの実施形態では、軟質の感光性樹脂板は、約０．０４インチ（１．０１６ｍｍ）〜約０．１インチ（２．５４ｍｍ）の厚さを有する。１つの好ましい実施形態では、軟質の感光性樹脂板の厚さは約０．０６０インチ（１．５２４ｍｍ）〜約０．０９０インチ（２．２８６ｍｍ）である。別の好ましい実施形態では、軟質の感光性樹脂板は約０．０５インチ（１．２７ｍｍ）厚である。また別の好ましい実施形態では、軟質の感光性樹脂板は約０．０７２５インチ（１．８４１ｍｍ）厚である。他の好適な厚さの軟質の感光性樹脂板を本発明とともに使用することもできる。１つの実施形態では、軟質の感光性樹脂板は、約４０デュロメータ〜約１１０デュロメータの硬さを有する。好ましい実施形態では、軟質の感光性樹脂板の硬さは約６０デュロメータ〜約１００デュロメータである。別の好ましい実施形態では、軟質の感光性樹脂板の硬さは約５０デュロメータ〜約９０デュロメータである。しかしながら、より硬いか又はより柔らかい軟質の感光性樹脂板を、本発明の方法とともに使用してもよい。１つの実施形態では、軟質の感光性樹脂板の硬さは、後述するように板を硬化して画像を形成した後で測定される。軟質の感光性樹脂板は、ポリマーから作られるか否かにかかわらず任意の光硬化性材料から作ることができる。１つの例は、ＵＶ硬化性材料である。別の例は、必ずしもＵＶ光ではない異なる波長の光によって硬化される材料から作られる。多くのそのような板は今日のポリマー組成物から作られるが、本発明は、所望の波長の光によって硬化可能な任意の材料及び組成物から作られる板に適用可能である。１つの実施形態では、感光性樹脂板は、光触媒光重合プロセスを用いて硬化されるエラストマから構成される。別の実施形態では、感光性樹脂板は、トリメチロールプロパントリアクリラートで架橋されるクロロプレンから構成される。また別の実施形態では、感光性樹脂板は、ポリアクリレートを含むスチレン−イソプレンゴムから構成される。更に他の実施形態は、当業者に既知であるか又は将来的に開発される他の好適な光硬化性材料から構成される軟質の感光性樹脂板を使用してもよい。

軟質の感光性樹脂板は、主に、可撓性のプラスチックパッケージ（軟質のプラスチック製の野菜及び製品用袋等）、タグ、ラベル、折り畳みカートン及びティッシュの包みに高解像度グラフィックを形成するために使用されてきた。軟質の感光性樹脂板は、金属基材の外面に高速印刷するという大きな課題に起因して、金属容器産業における使用は知られていない。

ここで図４Ａ〜図４Ｃを参照すると、画像１８が形成されている軟質の感光性樹脂板１４Ａ、１４Ｂが示されている。軟質の感光性樹脂板１４Ａ、１４Ｂの面部分４はインク受け入れ領域１６を含む。「ＢＡＬＬ」という言葉の画像１８Ａが軟質の感光性樹脂板１４Ａに形成されている。スポーツジャージの画像１８Ｂが他の軟質の感光性樹脂板１４Ｂに形成されている。画像１８Ａ、１８Ｂの双方は、軟質の感光性樹脂板１４Ａ、１４Ｂの暴露及び硬化された材料から形成される。

画像は、コンピュータ・トゥ・プレート（ＣＴＰ）プロセス、従来の板暴露プロセス又は任意の他の好適な方法によって軟質の感光性樹脂板１４に形成される。Ｍｙｌａｒバッキングを有する軟質の感光性樹脂板１４の片がバッキングとして概して使用されるが、当業者によって一般的に既知である他の材料をバッキングとして用いることもできる。金属容器の外面に印刷される画像１８が形成される。

従来の板暴露プロセスでは、画像１８のネガフィルムが作成される。ネガフィルムは、軟質の感光性樹脂板１４の面部分４の所定の部分に配置される。次に、ネガフィルムを有する軟質の感光性樹脂板１４が、軟質の感光性樹脂板及びネガフィルムを光源に暴露する暴露デバイス内に配置される。ネガフィルムは、光の幾らかが軟質の感光性樹脂板１４の面部分４に届くことを阻止及び防止するネガマスクとして働く。光は、ネガフィルムの透明なセクションを通して光り、軟質の感光性樹脂板１４の材料を硬化させる。紫外線光源への暴露時間は、およそ０．０１分〜およそ１０分の範囲であり得る。

軟質の感光性樹脂板１４の面部分４における材料は、光がネガフィルムを通って面部分４に当たる場所で硬化する。ネガフィルムによって覆われない軟質の感光性樹脂板１４の部分も光に暴露されて硬化する。光又は光の幾らかを阻止するネガフィルムのエリア下の軟質の感光性樹脂板１４の面部分における材料は暴露されず軟質のままである。

ＣＴＰプロセスを使用して、画像１８がデジタルイメージャ装置内の板に向けて転写される。デジタルイメージャ装置は、軟質の感光性樹脂板１４の面部分４上の不透明なマスクコーティングの部分を取り除くか又は別様に除去し、画像１８のネガを形成する。次に、軟質の感光性樹脂板１４が、軟質の感光性樹脂板を光源に暴露する暴露デバイス内に配置される。暴露デバイスは、上述した従来の板暴露プロセスにおいて使用される暴露デバイスと同じか又は同様であり得る。マスクコーティングの、取り除かれなかった部分は、光が軟質の感光性樹脂板１４の面部分４に届くことを阻止及び防止する。マスクコーティングの残りの部分の下の軟質の感光性樹脂板１４のポリマー材料は、暴露されず軟質のままである。暴露デバイスからの光は、マスクコーティングが除去されて軟質の感光性樹脂板１４の材料を硬化させる画像エリアにおいて軟質の感光性樹脂板のポリマー材料に接触する。紫外線光源への暴露時間は、およそ０．０１分〜およそ１０分の範囲であり得る。ＣＴＰプロセスの例は、ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ２．ｄｕｐｏｎｔ．ｃｏｍ／Ｐａｃｋａｇｉｎｇ＿Ｇｒａｐｈｉｃｓ／ｅｎ＿ＵＳ／ａｓｓｅｔｓ／ｄｏｗｎｌｏａｄｓ／ｐｄｆ／ＡｄｖＦｌｅｘｏ＿Ｂｒｏｃｈｕｒｅ．ｐｄｆにおいて利用可能な、Ｒａｙ Ｂｏｄｗｅｌｌ及びＪａｎ Ｓｃｈａｒｆｅｎｂｅｒｇによる「Ａｄｖａｎｃｉｎｇ Ｆｌｅｘｏｇｒａｐｈｙ，Ｔｈｅ Ｔｅｃｈｎｉｃａｌ Ｐａｔｈ Ｆｏｒｗａｒｄ」（参照によりその全体が本明細書に援用される）に記載されている。好適なデジタルイメージャ装置の例は、ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ２．ｄｕｐｏｎｔ．ｃｏｍ／Ｐａｃｋａｇｉｎｇ＿Ｇｒａｐｈｉｃｓ／ｅｎ＿ＧＢ／ａｓｓｅｔｓ／ｄｏｗｎｌｏａｄｓ／ｐｄｆ／ＣＤＩ＿ｆａｍｉｌｙ＿Ｅｎｇｌｉｓｈ．ｐｄｆにおいて利用可能な「Ｃｙｒｅｌ^ＴＭＤｉｇｉｔａｌ ｆｌｅｘ ｐｌａｔｅ Ｉｍａｇｅｒｓ（ＣＤＩ）」（参照によりその全体が本明細書に援用される）に記載されている。

ＣＴＰプロセス又は従来の板暴露プロセスのいずれかを使用して画像が軟質の感光性樹脂板１４に転写されると、暴露された軟質の感光性樹脂板１４の面部分４上の、軟質の、暴露されなかったポリマー材料が除去される。１つの実施形態では、暴露された軟質の感光性樹脂板１４は洗浄ステーションに配置される。軟質の感光性樹脂板１４の面部分４の暴露されなかったエリア上の暴露されなかった軟質のポリマー材料は、面部分４を洗浄し擦ることによって除去される。洗浄ステーションは、水、又は、Ｃｙｒｅｌ Ｎｕｔｒｅ−Ｃｌｅａｎ等の溶媒を含むことができる。理解されるように、他の溶液及び溶媒を洗浄ステーションにおいて使用することができる。別の実施形態では、暴露されなかったポリマー材料は、溶媒及び／又は他の液体を使用しない後処理装置によって面部分から除去される。後処理装置は、熱エネルギ及び現像ロールを使用して、暴露されなかったポリマー材料を除去することができる。軟質の暴露されなかったポリマー材料が除去された後で、軟質の感光性樹脂板１４を２度目に暴露して重合を完了し、板の全てのエリアが硬化されたことを確実にするとともに、最大限の耐久性を得ることができる。

軟質の感光性樹脂板１４の面部分４のエリア上の暴露されなかった軟質の材料が除去されると、面部分４は、インクを受け入れないリリーフエリア２０、及び、インクを受け入れることができる、画像１８を形成する硬化エリアを有する。軟質の感光性樹脂板に形成される画像１８は、３次元であり、ネガフィルム又はマスキングコーティングを通った光の量に応じて面部分４に異なる深さを有することができる。画像１８又は画像の部分は、約０．０００９インチ（０．０２２８６ｍｍ）〜約０．０８９インチ（２．２６１ｍｍ）の深さを有する。より好ましい実施形態では、画像１８すなわち画像１８の部分内の深さは、およそ０．００１インチ（０．０２５４ｍｍ）〜およそ０．０８４インチ（２．１３４ｍｍ）の深さである。幾つかの実施形態では、軟質の感光性樹脂板１４は、硬化プロセス前、間又は後に面部分４がエッチング又は彫刻され、１つ又は複数の付加的な凹部を形成することもできる。エッチング又は彫刻されるエリアは、レーザ、又は、当業者が既知の任意の他の手段を使用して形成することができる。

画像１８は、感光性樹脂板１４の元の厚さに等しい最大厚を有する。画像１８Ａ、１８Ｂは、暴露されず、したがって軟質のままであるリリーフエリア２０Ａ、２０Ｂによって囲まれることができる。軟質の感光性樹脂板の暴露されなかった軟質の材料はその後除去され、リリーフエリア２０Ａ、２０Ｂを形成した。軟質の感光性樹脂板に形成されるリリーフエリアのサイズ、位置及び形状は、図１Ａに示されている非インク領域１０及び図２Ａに示されているリリーフエリア１２のサイズ、位置及び形状に整合されることができる。感光性樹脂板１４Ａ、１４Ｂのリリーフエリア２０Ａ、２０Ｂは、印刷版４からのインクを受け入れず、金属容器に一意の（ｕｎｉｑｕｅ）装飾されないエリア（すなわち非インクエリア）を形成するのに用いることができる。画像２０は、図４Ｂに示されているように、インクを受け入れないリリーフエリア２０Ｃを含むことができ、画像の他の部分よりも少ないインクを受け入れるスクリーン付けされたエリア２２も含むことができる。図４Ａ、図４Ｂ及び図４Ｃはリリーフエリアによって囲まれた画像を示しているが、図６Ａ及び図６Ｂに示されているような、画像１８を囲むリリーフエリアを有しない画像１８を軟質の感光性樹脂板に形成することができることを理解されたい。

画像１８を軟質の感光性樹脂板１４の面部分４に形成した後で、接着性転写テープ又は接着性の粘着性裏張り（ｓｔｉｃｋｙｂａｃｋ）を、Ｍｙｌａｒ部分、又は、軟質の感光性樹脂板１４の後面部分６の他のバッキングに加えることができる。好適な接着性の粘着性裏張りが、種々の商業的供給元から入手可能である。１つの実施形態では、接着性の粘着性裏張りは約２．０ミル（すなわち約０．００２インチ（０．０５０８ｍｍ））厚である。別の実施形態では、接着性の粘着性裏張りは約１５ミル（すなわち約０．０１５インチ（０．３８１ｍｍ））厚である。次に、後面部分６に粘着性裏張りを有する軟質の感光性樹脂板１４が装飾装置のブランケット胴に取り付けられる。

図１〜図４には示されていないが、当業者には、印刷版２及び／又は軟質の感光性樹脂板１４のうちの１つ又は複数が、金属容器に画像を形成するように異なる板２、１４によって印刷される異なる色の位置合わせを監視するのに用いられる印刷位置合わせエリアを有することができることが理解されるであろう。例えば、印刷位置合わせエリアを印刷版２に設け、金属容器への印刷内容の位置及び整合を監視することができる。

ここで図５を参照すると、軟質の感光性樹脂板１４を使用して金属容器に複数の画像を形成する装飾装置２４が示されている。装飾装置２４は少なくとも１つの版胴２６を含む。１つ又は複数の印刷版２が版胴２６のそれぞれに取り付けられる。付加的に又は代替的に、印刷版２は、版胴２６の外周の周りを包むスリーブ又は胴であるものとすることができる。版胴２６は、第１の方向に回転するように動作可能である。ローラ３０を有するインク塗布器２８が各版胴２６に関連付けられる。各インク塗布器２８のローラ３０は、１色のインクを印刷版２のインク受け入れ領域８に転写する。第１の色のインクを、第１の版胴２６Ａの印刷版に塗布することができ、第２の色のインクを、第２の版胴２６Ｂの印刷版に塗布することができる。付加的な版胴２６が設けられる場合にはより多くの色のインクを使用することができる。

図５に示されている例では、第１の版胴２６Ａの印刷版２は、軟質の感光性樹脂板１４の全てに転写される、インク受け入れ領域８の共通の内容、すなわち「Ｐｌｅａｓｅ Ｒｅｃｙｃｌｅ」という言葉を含む。しかしながら、当業者には理解されるように、印刷版は画像を含む必要はない。例えば、印刷版は、軟質の感光性樹脂板１４に画像を転写することなく、軟質の感光性樹脂板にインクを転写することができる。第１の版胴２６Ａ及び第２の版胴２６Ｂは、１つ又は複数のリリーフエリア１２及び非インク領域１０を有する印刷版２を含むことができる。１つの実施形態では、リリーフエリア１２は、リリーフエリアを有しない１つの印刷版を除いて、印刷版２の全ての同じ位置に形成することができる。印刷版２に形成されるリリーフエリア１２は、インク塗布器２８からインクを受け入れず、インクを感光性樹脂板１４に転写しない。リリーフエリアを有しない１つの印刷版２は、インクを、リリーフエリアを有しない１つの印刷版２の面部分４のインク受け入れ領域８に接触する軟質の感光性樹脂板１４の全ての画像１８及びインク受け入れ領域１６に転写する。付加的に又は代替的に、１つ又は複数の印刷版２は、軟質の感光性樹脂板１４の同じ位置に異なる色のインクを転写することができる。したがって、異なる色のインクを、１つ又は複数の印刷版２から、軟質の感光性樹脂板１４の同じ位置に重なり合う層で転写することができる。

装飾装置２４は、１つ又は複数の軟質の感光性樹脂板１４が取り付けられるブランケット胴３２も含む。付加的に又は代替的に、１つ又は複数の軟質の感光性樹脂板１４は、ブランケット胴３２の外周の周りを包む軟質の感光性樹脂材料のスリーブ又は胴であるものとすることができる。ブランケット胴３２は、版胴２６の第１の方向とは反対の第２の方向に回転する。各軟質の感光性樹脂板１４には異なる画像１８が形成されることができる。例えば、図５に示されている軟質の感光性樹脂板１４には、スポーツジャージの画像１８Ｂ、星の画像１８Ｃ、「Ｘ」の画像１８Ｄ、及び、稲妻の画像１８Ｅが形成されている。軟質の感光性樹脂板１４上の画像１８は、印刷版２のリリーフエリア１２に対応するか又は整合する位置に形成することができる。軟質の感光性樹脂板１８の画像１８は、装飾される容器上に非インク領域を残す（インクを受け入れないリリーフエリア２０によって形成される）ネガであるものとすることができるか、又は、画像１８は、インク塗布器２８からのインクを受け入れた印刷版２の１つ又は複数のインク受け入れ領域８に接触するとインクを受け入れる（軟質の感光性樹脂板１４の、暴露されて硬化されたエリアによって形成される）ポジであるものとすることができる。画像１８は、ネガ及びポジのエリアの組み合わせも含むことができる。当業者には、ポジ画像がインクを金属容器に塗布し、ネガ画像が、画像の印刷される部分すなわちポジ部分にインクがないことを意味することが理解されるであろう。

版胴２６は第１の方向に回転し、ブランケット胴３２は、第２の反対の方向に一致して回転し、印刷版２を軟質の感光性樹脂板１４に接触させる。インクは、印刷版２のインクが付されたインク受け入れ領域８に接触する軟質の感光性樹脂板１４のインク受け入れ領域１６及び画像１８に転写される。主な画像の暴露は、インクが付された印刷版２において生じ、第２の画像が軟質の感光性樹脂板１４によって生成される。軟質の感光性樹脂板１４は、軟質の感光性樹脂板１４の全てに共通のインク受け入れ領域１６を有することができる。図４Ａ及び図４Ｂに示されている画像１８Ａ、１８Ｂ等の画像１８が軟質の感光性樹脂板に形成されるエリアは、各軟質の感光性樹脂板１４に対して一意のインクが付されるエリアを形成する。プロセスは、ゴムスタンプの隆起部分のみがインクパッドからインクを集め、インクを基材に画像として転写する、スタンプインクパッド及びゴムスタンプと同様である。軟質の感光性樹脂板１４のリリーフエリア２０は印刷版２からインクを受け入れない。軟質の感光性樹脂板１４の、暴露されて硬化されたエリアのみが、印刷版２からインクを受け入れ、インクを金属容器の表面に転写する。異なる画像１８が形成される軟質の感光性樹脂板１４を使用することによって、完全に異なる画像が各金属容器に印刷される。この結果、装飾装置２４の版胴２６上の単一のセットの印刷版２から複数の平版画像が生成される。プロセスは、軟質の感光性樹脂板１４に形成される高精細のベタ画像及びスクリーン付けされた画像を使用し、結果として一意のインクが金属容器に転写される。

動作時に、金属容器３４は、コンベヤ３６又は他の手段によって保管位置又は設備４２から支持胴３８に給送される。支持胴３８は、軟質の感光性樹脂板１４と整合された所定の位置において金属容器３４を受け取って保持するように構成されている複数のステーション４０を有する。ステーション４０は、金属容器３４を静止位置に保持することができ、金属容器３４を各容器の長手方向軸を中心に回転させることもできる。ブランケット胴３２が第２の方向に回転すると、支持胴３８は第１の方向に一致して回転し、金属容器３４の外面４４を、ブランケット胴３２に取り付けられている、インクが付された軟質の感光性樹脂板１４に回転接触させる。インクは次に、軟質の感光性樹脂板１４から金属容器３４の外面４２に転写される。支持胴３８が図５に示されているが、マンドレルホイール又はコンベヤベルト等の、金属容器３４を支持するとともに金属容器３４の外面４４を軟質の感光性樹脂板１４に接触させる他の手段を使用することができることを理解されたい。

２つの装飾された金属容器３４Ａ、３４Ｂも図５に示されている。装飾された金属容器は、共通の内容（「Ｐｌｅａｓｅ Ｒｅｃｙｃｌｅ」という言葉）を含む。容器３４Ａは、一意の内容、すなわちスポーツジャージの画像１８Ｂを含み、容器３４Ｂは星の一意の画像１８Ｃを含む。

商業的な金属容器産業において使用される装飾装置２４は、８個〜１２個の個々の軟質の感光性樹脂板１４が取り付けられるブランケット胴３２を有することができる。８個〜１２個の個々の軟質の感光性樹脂板１４のそれぞれに一意の画像１８が形成されている場合、装飾装置２４は、印刷版２を変えることなく８個〜１２個の異なる平版画像を生成することができる。本発明は、任意の数の軟質の感光性樹脂板１４がその外周に取り付けられるブランケット胴３２とともに機能する。加えて、軟質の感光性樹脂板１４は図５には個々の感光性樹脂板として示されているが、幾つかの実施形態では、ブランケット胴３２は、その外周に固着される軟質の感光性樹脂材料の１つの連続的なブランケットを有することができ、連続的なブランケットには複数の一意の画像が形成される。

ここで図６Ａを参照すると、本発明の種々の実施形態による、番号「９２」が形成されているスポーツジャージの画像１８を有する軟質の感光性樹脂板１４Ｆの写真が提供されている。図６Ｂは、図６Ａの画像１８の拡大写真である。図６Ａ及び図６Ｂに示されている実施形態では、画像１８はリリーフエリアによって囲まれていない。

ここで図７Ａを参照すると、図６Ａに示されている感光性樹脂板１４Ｆを用いて、本発明の種々の実施形態に従って装飾された概ね円筒形の金属容器の写真が提供されている。図７Ｂは、図７Ａの写真の拡大部分である。これらの写真は、装飾のインクが付されていない部分４６（すなわちネガ）に形成された番号「９２」を含むスポーツジャージで装飾された概ね円筒形の金属容器３４Ｆを示している。本発明を使用して、他の数字、形状、言葉又はデザインを形成して基材を装飾してもよい。

ここで図８を参照すると、本発明の種々の実施形態に従って幾つかの画像が形成された別の軟質の感光性樹脂板１４Ｇの写真が提供されている。図８の軟質の感光性樹脂板１４Ｇを使用して本発明の種々の実施形態に従って装飾された概ね円筒形の金属容器３４Ｇの写真が図９に示されている。図１０Ａ及び図１０Ｂは、図９に示されている金属容器３４Ｇに形成された第１の画像及び第２の画像の拡大写真を提供する。

本発明の説明を、例示及び説明の目的で提示したが、網羅的であること又は本発明を開示の形態に限定することは意図されない。多くの変更形態及び変形形態が当業者には明らかであろう。記載され図示されている実施形態は、本発明の原理、実際の用途を最良に説明し、当業者が本発明を理解することを可能にするために選択され、記載された。

本発明の種々の実施形態を詳細に説明したが、それらの実施形態の変更及び変化が当業者には想起されることが明らかである。しかしながら、そのような変更及び変化が、以下の特許請求の範囲に記載されるような本発明の範囲及び趣旨内にあることを明白に理解されたい。さらに、本明細書において記載される本発明（複数の場合もあり）は、他の実施形態が可能であり、種々の方法で実施又は実行可能である。加えて、本明細書において用いられる語句及び用語は、説明のためのものであり、限定とみなされるべきではないことを理解されたい。本明細書における「含む」、「備える」又は「有する」及びその変化形の使用は、その前に列記されるアイテム及びその均等物並びに付加的なアイテムを包含することが意図される。

本発明の１つの実施形態の理解を助けるために、構成要素の以下のリスト、及び、図面において見られる関連する番号付けをここで提供する：

２…印刷版、４…面部分、６…後面部分、８…インク受け入れ領域、１０…非インク領域、１２…リリーフエリア、１４…軟質の感光性樹脂板、１６…インク受け入れ領域、１８…画像、２０…リリーフエリア、２２…スクリーン付けされたエリア、２４…装飾装置、２６…版胴、２８…インク塗布器、３０…ローラ、３２…ブランケット胴、３４…金属容器、３６…コンベヤ、３８…支持胴、４０…金属容器のステーション、４２…保管設備、４４…容器表面、４６…非インク部分。

Claims (20)

1. 印刷プロセスにおいて軟質の感光性樹脂板を使用して金属容器の外面を装飾する方法であって：前記方法は、
   前記金属容器の前記外面に印刷される第１の画像を準備することと；
   前記第１の画像を前記軟質の感光性樹脂板の面部分の所定の部分に転写することと；
   転写された第１の画像を有する前記軟質の感光性樹脂板を、装飾装置のブランケット胴に取り外し可能に固着させることと；
   印刷版を前記装飾装置の版胴に取り付けることと；
   インクをインク塗布器から前記印刷版に塗布することと；
   前記インクを前記印刷版から前記軟質の感光性樹脂板及び前記転写された第１の画像の少なくとも一部に転写することと；
   前記インクを前記軟質の感光性樹脂板から前記金属容器の前記外面に転写し、前記金属容器を前記第１の画像で装飾することと、
   を含む、方法。
2. 前記第１の画像を前記軟質の感光性樹脂板の前記面部分の前記所定の部分に転写することは：
   前記第１の画像のネガフィルムを作成することと；
   前記軟質の感光性樹脂板の前記面部分の前記所定の部分に前記ネガフィルムを配置することと；
   前記軟質の感光性樹脂板及び前記ネガフィルムを光源に暴露することであって、前記軟質の感光性樹脂板の材料は、光が前記ネガフィルムを通る所定の位置で硬化し、かつ前記感光性樹脂板の前記材料は、前記光が前記ネガフィルムによって阻止される所定の位置では暴露されず、軟質のままである、前記暴露することと；
   前記ネガフィルムを前記軟質の感光性樹脂板から取り外すことと；
   前記軟質の感光性樹脂板を洗浄ステーションに配置するとともに前記軟質の感光性樹脂板をクリーニングし、前記軟質の感光性樹脂板の軟質の暴露されなかった材料を除去し、前記転写された第１の画像を露呈させることと、
   を更に含む、請求項１に記載の方法。
3. 前記光源は紫外線光源である、請求項２に記載の方法。
4. 前記軟質の感光性樹脂板及び前記ネガフィルムを、約０．０１分〜約１０分間前記光源に暴露する、請求項２に記載の方法。
5. 前記洗浄ステーションは水及び溶媒のうちの少なくとも一方を用いて前記軟質の感光性樹脂板をクリーニングする、請求項２に記載の方法。
6. 前記印刷版は、前記金属容器の前記外面に印刷される第２の画像を含み、前記金属容器は前記第１の画像及び前記第２の画像で装飾される、請求項１に記載の方法。
7. 前記軟質の感光性樹脂板の前記面部分をエッチング又は彫刻して１つ又は複数の凹部を形成することを更に含む、請求項１に記載の方法。
8. 前記軟質の感光性樹脂板は、光触媒光重合プロセスを用いて硬化されるエラストマ、トリメチロールプロパントリアクリラートで架橋されたクロロプレン、及び、ポリアクリレートを含むスチレン−イソプレンゴムのうちの１つから構成され、前記第１の画像を前記軟質の感光性樹脂板に転写した後に、前記軟質の感光性樹脂板は、約４０デュロメータ〜約１１０デュロメータの硬さを有する、請求項１に記載の方法。
9. 前記金属容器は円筒形状を有する、請求項１に記載の方法。
10. 前記軟質の感光性樹脂板上の前記転写された第１の画像は、約０．０００９インチ（０．０２２８６ｍｍ）〜約０．０８９インチ（２．２６１ｍｍ）の深さを有する、請求項１に記載の方法。
11. 約８個〜約１２個の軟質の感光性樹脂板を前記ブランケット胴に取り外し可能に固着させることであって、前記約８個〜前記約１２個の軟質の感光性樹脂板は異なる画像をそれぞれ有し、前記約８個〜前記約１２個の軟質の感光性樹脂板から転写されるインクは、約８個〜約１２個の金属容器上に８個〜１２個の異なる画像を生成する、前記取り外し可能に固着させることを更に含む、請求項１に記載の方法。
12. 金属容器の外面に高精細平版画像を形成するための装置であって：前記装置は、
    インク塗布器を有する少なくとも１つの版胴であって、前記インク塗布器は、インクを、該少なくとも１つの版胴の外周に取り付けられる１つ又は複数の印刷版の所定の部分に転写するように動作可能である、少なくとも１つの版胴と；
    ブランケット胴であって、該ブランケット胴は、該ブランケット胴の外周に固着される１つ又は複数の軟質の感光性樹脂板を有し、かつ該軟質の感光性樹脂板を移動させて前記少なくとも１つの版胴に取り付けられる印刷版と回転接触させるように動作可能であり、インクが前記印刷版の前記所定の部分から前記軟質の感光性樹脂板の少なくとも一部に転写され、前記軟質の感光性樹脂板は、同軟質の感光性樹脂板上に形成された画像を有する、ブランケット胴と；
    支持胴であって、該支持胴は、金属容器を受け入れるように構成されている複数のステーションを含み、かつ前記金属容器をコンベヤから受け取るとともに前記金属容器を移動させて前記ブランケット胴に固着される軟質の感光性樹脂板と接触させるように動作可能であり、インクが前記軟質の感光性樹脂板から前記金属容器に転写されて該金属容器の前記外面に前記高精細平版画像を形成するものである、支持胴と、
    を備える、装置。
13. 前記少なくとも１つの版胴及び前記支持胴は第１の方向に回転し、かつ前記ブランケット胴は反対の第２の方向に回転するものである、請求項１２に記載の装置。
14. 約８個〜約１２個の軟質の感光性樹脂板が前記ブランケット胴の前記外周に固着されている、請求項１２に記載の装置。
15. 前記軟質の感光性樹脂板のそれぞれは、同軟質の感光性樹脂板上に形成された異なる画像を有し、該異なる画像のそれぞれは、各異なる画像のネガフィルムを作成すること、前記軟質の感光性樹脂板の所定の部分に前記ネガフィルムを配置すること、前記軟質の感光性樹脂板及び前記ネガフィルムを光源に暴露すること、前記ネガフィルムを前記軟質の感光性樹脂板から取り外すこと、及び、前記軟質の感光性樹脂板を洗浄し、前記軟質の感光性樹脂板の暴露されなかった軟質の材料を除去し、前記異なる画像を露呈させることによって形成されている、請求項１２に記載の装置。
16. 前記異なる画像のそれぞれは、前記軟質の感光性樹脂板のそれぞれの同じ位置に形成されている、請求項１５に記載の装置。
17. 前記少なくとも１つの版胴に取り付けられる前記印刷版のうちの１つのみが、インクを前記軟質の感光性樹脂板のそれぞれに形成される前記異なる画像に転写し、かつ前記少なくとも１つの版胴に取り付けられる他の印刷版は、インクを前記軟質の感光性樹脂板のそれぞれの他の所定の部分に転写する、請求項１６に記載の装置。
18. 前記印刷版のうちの前記１つは、前記軟質の感光性樹脂板のそれぞれの前記異なる画像と整合し、そこにインクを転写するように動作可能なエリアを有し、前記他の印刷版は、前記軟質の感光性樹脂板のそれぞれの前記異なる画像と整合するリリーフエリアを有し、該リリーフエリアはインクを前記異なる画像に転写しない、請求項１７に記載の装置。
19. 印刷プロセスにおいて金属容器の外面に高精細平版画像を形成するように構成されている軟質の感光性樹脂板であって：前記軟質の感光性樹脂板は、
    所定のサイズ及び硬さの板本体であって、面部分及び後面部分を有し、該後面部分は、装飾装置のブランケット胴に取り付けられるように構成されている、板本体と；
    前記面部分に形成されている画像であって、該画像のネガフィルムを作成すること、該ネガフィルムを前記面部分の所定の部分に配置すること、前記面部分及び前記ネガフィルムを光源に暴露すること、前記ネガフィルムを前記面部分から取り外すこと、及び、該軟質の感光性樹脂板をクリーニングし、暴露されなかった軟質の材料を前記面部分から除去することによって形成されている、画像と、
    を含む、軟質の感光性樹脂板。
20. 前記画像が前記面部分に形成された後に、前記軟質の感光性樹脂板は、約４０デュロメータ〜約１１０デュロメータの硬さを有し、前記板本体は約０．０４インチ（１．０１６ｍｍ）〜約０．１インチ（２．５４ｍｍ）の厚さである、請求項１８に記載の軟質の感光性樹脂板。