JP2017104044A - 触媒活性の向上方法 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、式中、Xは−O−または−NRf−を示し、Yは−O−、−NRg−または−S−を示し、Ra、Rb、Rc、Rd、Re、RfおよびRgは、それぞれ独立に水素原子または有機基を示し、アスタリスクはその炭素原子が不斉炭素であることを示す。
[1] 式(1)で表される化合物と式(2)で表される化合物を反応させて式(3)で表される化合物を得る反応を促進する植物加工物の触媒活性を向上させる方法であって、
植物加工物を酵素処理する工程を含む、方法。
(式中、Xは、−O−または−NR−であり、Rは、水素原子、置換基を有してもよいC1−6アルキル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルキル基、置換基を有してもよいC2−6アルケニル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルケニル基、置換基を有してもよいC2−6アルキニル基、置換基を有してもよいC6−10アリール基、置換基を有してもよいC1−6アルキルカルボニル基、置換基を有してもよいC6−10アリールカルボニル基、置換基を有してもよいC1−6アルキルスルホニル基またはC6−10アリールスルホニル基であり、R1、R2、R3およびR4は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有してもよいC1−6アルキル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルキル基、置換基を有してもよいC2−6アルケニル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルケニル基、置換基を有してもよいC2−6アルキニル基または置換基を有してもよいC6−10アリール基であり、前記置換基が、C1−4アルキル基、C2−4アルケニル基、C2−4アルキニル基、C1−4アルコキシ基、アミノ基、イミノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、オキソ基、ニトリル基、メルカプト基またはハロゲン原子であり、また、R2およびR3が互いに結合して式(1b)で表される化合物となっていてもよく、Yは、−O−、−NR6−または−S−であり、R5およびR6は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有してもよいC1−6アルキル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルキル基、置換基を有してもよいC2−6アルケニル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルケニル基、置換基を有してもよいC2−6アルキニル基または置換基を有してもよいC6−10アリール基であり、前記置換基が、C1−4アルコキシ基、C6−10アリール基、アミノ基、イミノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、オキソ基、ニトリル基、メルカプト基またはハロゲン原子であり、また、R5およびR6が互いに結合して式(2a)で表される化合物となっていてもよく、ただし、式(2)で表される化合物は水または硫化水素ではない。)
(式中、X、R1およびR4は、上記定義と同一であり、R7は、R2およびR3が互いに結合して形成される基を示す。)
(式中、R8は、R5およびR6が互いに結合して形成される基を示す。)
[2] 酵素処理が、植物加工物を、脂質分解酵素、タンパク質分解酵素、糖分解酵素及び糖転移酵素から選択される少なくとも1種の酵素で処理することを含む、[1]に記載の方法。
[3] 植物加工物が、水溶性大豆多糖類、柑橘類粉末、ニンジン粉末、ウコン粉末、緑茶粉末を含む、[1]又は[2]に記載の方法。
[4] 式(1)で表される化合物と式(2)で表される化合物を反応させて式(3)で表される化合物を得る反応を促進する触媒であって、
植物加工物を酵素処理して得られる組成物を含む、触媒。
(式中、Xは、−O−または−NR−であり、Rは、水素原子、置換基を有してもよいC1−6アルキル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルキル基、置換基を有してもよいC2−6アルケニル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルケニル基、置換基を有してもよいC2−6アルキニル基、置換基を有してもよいC6−10アリール基、置換基を有してもよいC1−6アルキルカルボニル基、置換基を有してもよいC6−10アリールカルボニル基、置換基を有してもよいC1−6アルキルスルホニル基またはC6−10アリールスルホニル基であり、R1、R2、R3およびR4は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有してもよいC1−6アルキル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルキル基、置換基を有してもよいC2−6アルケニル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルケニル基、置換基を有してもよいC2−6アルキニル基または置換基を有してもよいC6−10アリール基であり、前記置換基が、C1−4アルキル基、C2−4アルケニル基、C2−4アルキニル基、C1−4アルコキシ基、アミノ基、イミノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、オキソ基、ニトリル基、メルカプト基またはハロゲン原子であり、また、R2およびR3が互いに結合して式(1b)で表される化合物となっていてもよく、Yは、−O−、−NR6−または−S−であり、R5およびR6は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有してもよいC1−6アルキル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルキル基、置換基を有してもよいC2−6アルケニル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルケニル基、置換基を有してもよいC2−6アルキニル基または置換基を有してもよいC6−10アリール基であり、前記置換基が、C1−4アルコキシ基、C6−10アリール基、アミノ基、イミノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、オキソ基、ニトリル基、メルカプト基またはハロゲン原子であり、また、R5およびR6が互いに結合して式(2a)で表される化合物となっていてもよく、ただし、式(2)で表される化合物は水または硫化水素ではない。)
(式中、X、R1およびR4は、上記定義と同一であり、R7は、R2およびR3が互いに結合して形成される基を示す。)
(式中、R8は、R5およびR6が互いに結合して形成される基を示す。)
[5] 酵素処理が、植物加工物を、脂質分解酵素、タンパク質分解酵素、糖分解酵素及び糖転移酵素から選択される少なくとも1種の酵素で処理することを含む、[4]に記載の触媒。
[6] 植物加工物が、水溶性大豆多糖類、柑橘類粉末、ニンジン粉末、ウコン粉末、緑茶粉末を含む、[4]又は[5]に記載の触媒。
[7] 植物加工物を酵素処理して得られる触媒の存在下、式(1)で表される化合物と式(2)で表される化合物を反応させる工程を含む、式(3)で表される化合物の製造方法。
(式中、Xは、−O−または−NR−であり、Rは、水素原子、置換基を有してもよいC1−6アルキル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルキル基、置換基を有してもよいC2−6アルケニル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルケニル基、置換基を有してもよいC2−6アルキニル基、置換基を有してもよいC6−10アリール基、置換基を有してもよいC1−6アルキルカルボニル基、置換基を有してもよいC6−10アリールカルボニル基、置換基を有してもよいC1−6アルキルスルホニル基またはC6−10アリールスルホニル基であり、R1、R2、R3およびR4は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有してもよいC1−6アルキル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルキル基、置換基を有してもよいC2−6アルケニル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルケニル基、置換基を有してもよいC2−6アルキニル基または置換基を有してもよいC6−10アリール基であり、前記置換基が、C1−4アルキル基、C2−4アルケニル基、C2−4アルキニル基、C1−4アルコキシ基、アミノ基、イミノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、オキソ基、ニトリル基、メルカプト基またはハロゲン原子であり、また、R2およびR3が互いに結合して式(1b)で表される化合物となっていてもよく、Yは、−O−、−NR6−または−S−であり、R5およびR6は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有してもよいC1−6アルキル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルキル基、置換基を有してもよいC2−6アルケニル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルケニル基、置換基を有してもよいC2−6アルキニル基または置換基を有してもよいC6−10アリール基であり、前記置換基が、C1−4アルコキシ基、C6−10アリール基、アミノ基、イミノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、オキソ基、ニトリル基、メルカプト基またはハロゲン原子であり、また、R5およびR6が互いに結合して式(2a)で表される化合物となっていてもよく、ただし、式(2)で表される化合物は水または硫化水素ではない。)
(式中、X、R1およびR4は、上記定義と同一であり、R7は、R2およびR3が互いに結合して形成される基を示す。)
(式中、R8は、R5およびR6が互いに結合して形成される基を示す。)
[8] 酵素処理が、植物加工物を、脂質分解酵素、タンパク質分解酵素、糖分解酵素及び糖転移酵素から選択される少なくとも1種の酵素で処理することを含む、[7]に記載の方法。
[9] 植物加工物が、水溶性大豆多糖類、柑橘類粉末、ニンジン粉末、ウコン粉末、緑茶粉末を含む、[7]又は[8]に記載の方法。
[10] 式(1)で表される化合物と式(2)で表される化合物を反応させて式(3)で表される化合物を得る反応を促進するための、植物加工物を酵素処理して得られる組成物の使用。
(式中、Xは、−O−または−NR−であり、Rは、水素原子、置換基を有してもよいC1−6アルキル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルキル基、置換基を有してもよいC2−6アルケニル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルケニル基、置換基を有してもよいC2−6アルキニル基、置換基を有してもよいC6−10アリール基、置換基を有してもよいC1−6アルキルカルボニル基、置換基を有してもよいC6−10アリールカルボニル基、置換基を有してもよいC1−6アルキルスルホニル基またはC6−10アリールスルホニル基であり、R1、R2、R3およびR4は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有してもよいC1−6アルキル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルキル基、置換基を有してもよいC2−6アルケニル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルケニル基、置換基を有してもよいC2−6アルキニル基または置換基を有してもよいC6−10アリール基であり、前記置換基が、C1−4アルキル基、C2−4アルケニル基、C2−4アルキニル基、C1−4アルコキシ基、アミノ基、イミノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、オキソ基、ニトリル基、メルカプト基またはハロゲン原子であり、また、R2およびR3が互いに結合して式(1b)で表される化合物となっていてもよく、Yは、−O−、−NR6−または−S−であり、R5およびR6は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有してもよいC1−6アルキル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルキル基、置換基を有してもよいC2−6アルケニル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルケニル基、置換基を有してもよいC2−6アルキニル基または置換基を有してもよいC6−10アリール基であり、前記置換基が、C1−4アルコキシ基、C6−10アリール基、アミノ基、イミノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、オキソ基、ニトリル基、メルカプト基またはハロゲン原子であり、また、R5およびR6が互いに結合して式(2a)で表される化合物となっていてもよく、ただし、式(2)で表される化合物は水または硫化水素ではない。)
(式中、X、R1およびR4は、上記定義と同一であり、R7は、R2およびR3が互いに結合して形成される基を示す。)
(式中、R8は、R5およびR6が互いに結合して形成される基を示す。)
[11] 酵素処理が、植物加工物を、脂質分解酵素、タンパク質分解酵素、糖分解酵素及び糖転移酵素から選択される少なくとも1種の酵素で処理することを含む、[10]に記載の使用。
[12] 植物加工物が、水溶性大豆多糖類、柑橘類粉末、ニンジン粉末、ウコン粉末、緑茶粉末を含む、[10]又は[11]に記載の使用。
式(2)において、Yは、−O−、−NR6−または−S−である。すなわち、化合物(2)は、アルコール、アミンまたはチオールを意味する。ただし、水および硫化水素は、化合物(2)の範囲から除かれる。
本明細書において、植物加工物とは、植物の一部を加工して得られる粉末または抽出物である。植物としては、例えば、食用植物である。
化合物(2)の量は、経済性、回収性を考慮した任意の量を用いることができる。このような量としては、例えば、化合物(1)のモル数に対して0.01〜100当量、好ましくは0.1〜10当量、更に好ましくは0.5〜2当量である。
変換率(%)=100×化合物(3)のモル数/(化合物(1)のモル数+化合物(3)のモル数)
選択率(%ee)=100×{(保持時間が長いピークのピーク面積)−(保持時間が短いピークのピーク面積)}/{(保持時間が長いピークのピーク面積)+(保持時間が短いピークのピーク面積)}
(1)ガスクロマトグラフィー法
得られた化合物の分析条件は、表1に記載の条件で測定した。なお、全ての分析条件に共通する事項は、下記共通条件に記載のとおりである。
共通条件
キャリアガス:ヘリウム
検出器:水素炎イオン化検出器
圧力:94kPa
気化室温度:220℃
検出器温度:300℃
スプリット比: 1:150
注入量:0.5μL
サンプル前処理:試料約1mgをジクロロメタンに溶解し、塩化トリメチルシランとトリエチルアミンを加え撹拌し、不溶物をろ過した。
カラム:
BETADEX 120(長さ:30m、内径:0.25μm、Supelco社製)
CP−CHIRASIL−DEX CB(長さ:25m、内径:0.25mm、膜厚:0.25μm、VARIAN社製)
得られた化合物の分析条件は、表2に記載の条件で測定した。なお、全ての分析条件に共通する事項は、下記共通条件に記載のとおりである。
共通条件
注入量:5μL
検出器:紫外吸光検出器(波長254nm)
カラム:
CHIRALCEL OB−H(4.6×250mm、株式会社ダイセル製)
CHIRALPAK AS−RH(4.6×150mm、株式会社ダイセル製)
CHIRALCEL OD−H(4.6×250mm、株式会社ダイセル製)
50mLナスフラスコに7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン 1.45gとイソプロピルアミン0.87gを量りとり、メタノール8mLと水2mL、塩化リチウム0.13gを加え、50℃で48時間反応した。反応後、減圧下に濃縮し、粗体を得た。粗体は柴田科学社製ガラスチューブオーブンGTO−250RS(クーゲルロール)で減圧蒸留し、trans−2−(イソプロピルアミノ)シクロヘキサノールを1.26g得た。(外浴温度135−140℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 0.82−0.94(m,1H), 1.00(d,J=6.31Hz,3H), 1.06(d,J=6.31Hz,3H), 1.20−1.31(m,3H), 1.69−1.73(m,2H), 2.06−2.10(m,2H), 2.18−2.26(m,1H), 2.96(sep,J=6.31Hz,1H),3.09(m,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 22.79(CH3), 24.28(CH2), 24.73(CH3), 25.36(CH2), 31.29(CH2), 32.98(CH2), 45.05(CH), 60.64(CH), 73.87(CH)
分析条件A 保持時間 12.9分、13.2分
イソプロピルアミンに代えて、シクロプロピルアミンを用いる他は全て参考例1と同様に操作した。得られた粗体はそのまま分析に用いた。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 0.19−0.55(m、4H),0.94−1.07(m,1H),1.18−1.30(m,3H),1.71−1.76(m,2H),2.00−2.06(m,1H),2.19−2.36(m,3H),3.06−3.14(m,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 5.69(CH2),7.22(CH2),24.19(CH2),24.85(CH2),27.50(CH),30.71(CH2),33.26(CH2),63.54(CH),72.94(CH)
分析条件B 保持時間 (S,S)体:26.9分、(R,R)体:27.4分
イソプロピルアミンに代えて、プロピルアミンを用いる他は全て参考例1と同様に操作した。(外浴温度115−120℃、圧力0.2mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 0.90−0.99(m,4H),1.21−1.29(m,3H),1.42−1.55(m,2H),1.71−1.73(m,2H),2.02−2.22(m,3H),2.39−2.47(m,1H),2.70−2.79(m,1H),3.10−3.18(m,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 11.69(CH3),23.60(CH2),24.39(CH2),25.03(CH2),30.43(CH2),33.52(CH2),48.54(CH2),63.47(CH), 73.46(CH)
分析条件B 保持時間 20.0分、20.3分
イソプロピルアミンに替えて、3−アミノペンタンを用いる他は全て参考例1と同様に操作した。(外浴温度150−155℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 0.83−0.94(m,7H),1.20−1.56(m,7H),1.69−1.73(m,2H),2.05−2.09(m,2H),2.14−2.22(m,1H),2.44−2.52(m,1H),3.02−3.10(m,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 8.99(CH3),10.26(CH3),24.28(CH2),25.40(CH2),26.19(CH2),26.89(CH2),31.41(CH2),32.89(CH2),56.76(CH),61.14(CH),74.12(CH)
分析条件B 保持時間 30.3分、31.3分
イソプロピルアミンに代えて、tert−ブチルアミンを用いる他は全て参考例1と同様に操作した。(外浴温度100−105℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 0.90−1.19(m,1H),1.13(s,9H),1.24−1.32(m,3H),1.67−1.71(m,2H),1.98−2.07(m,2H),2.19−2.27(m,1H),2.89−2.97(m,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 24.47(CH2),25.88(CH2),30.63(CH3),32.64(CH2),34.88(CH2),50.68(C),58.13(CH),74.31(CH)
分析条件B 保持時間 15.6分、16.0分
イソプロピルアミンに代えて、アリルアミンを用いる他は全て参考例1と同様に操作した。得られた粗体はそのまま分析に用いた。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 0.92−1.04(m,1H),1.19−1.31(m,3H),1.70−1.72(m,2H), 1.97−2.07(m,2H),2.24−2.32(m,1H),3.11−3.26(m,2H),3.36−3.42(m,1H),5.06−5.22(m,2H),5.84−5.97(m,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 24.28(CH2),24.71(CH2),30.07(CH2),33.62(CH2),49.17(CH2),62.65(CH),73.27(CH),115.61(CH2),136.85(CH)
分析条件A 保持時間 34.8分、35.2分
イソプロピルアミンに代えて、プロパルギルアミンを用いる他は全て参考例1と同様に操作した。得られた粗体はそのまま分析に用いた。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 0.92−1.05(m,1H),1.21−1.38(m,3H),1.68−1.73(m,2H),1.96−2.08(m,2H),2.24(t,J=2.40Hz,1H),2.40−2.48(m,1H),3.21−3.29(m,1H),3.47(dq,J1=16.82Hz,J2=2.40Hz,2H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 24.31(CH2),24.56(CH2),29.79(CH2),33.80(CH2),35.35(CH2),62.01(CH),71.30(C),73.61(CH),82.22(CH)
分析条件C 保持時間 47.1分、47.6分
イソプロピルアミンに代えて、シクロペンチルアミンを用いる他は全て参考例1と同様に操作した。(外浴温度170−175℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 0.87−0.95(m,1H),1.20−1.38(m,5H),1.50−1.87(m,8H),2.01−2.22(m,3H),3.01−3.09(m,1H),3.19−3.27(m,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3)δ 23.59(CH2),23.79(CH2),24.31(CH2),25.27(CH2),30.91(CH2),33.08(CH2),33.12(CH2),34.59(CH2),56.14(CH),61.86(CH),73.75(CH)
分析条件D 保持時間 24.7分、25.1分
イソプロピルアミンに代えて、シクロヘキシルアミンを用いる他は全て参考例1と同様に操作した。(外浴温度170−175℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 0.83−1.04(m,2H),1.08−1.36(m,7H),1.62−1.73(m,6H),1.90(d,J=12.32Hz,1H),1.97−2.08(m,2H),2.21−2.30(m,1H),2.51−2.60(m,1H),3.01−3.09(m,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 24.29(CH2),24.56(CH2),25.06(CH2),25.29(CH2),26.00(CH2),31.47(CH2),33.04(CH2),33.50(CH2),35.19(CH2),53.18(CH),60.26(CH),73.77(CH)
分析条件E 保持時間 31.4分、31.9分
イソプロピルアミンに代えて、ジメチルアミンを用いる他は全て参考例1と同様に操作した。(外浴温度70−75℃、圧力0.2mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.03−1.31(m,4H),1.69−1.78(m,3H),2.07−2.33(m,8H),3.27−3.35(m,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 20.16(CH2),23.97(CH2),25.14(CH2),33.05(CH2),39.98(CH3),69.11(CH),69.36(CH)
分析条件F 保持時間 46.5分、47.1分
イソプロピルアミンに代えて、ジエチルアミンを用いる他は全て参考例1と同様に操作した。(外浴温度80−85℃、圧力0.2mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.04(t,J=6.91Hz,6H),1.13−1.31(m,4H),1.69−1.77(m,3H),2.10−2.14(m,1H),2.26−2.42(m,3H),2.57−2.69(m,2H),3.26−3.34(m,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 14.58(CH3),22.69(CH2),24.04(CH2),25.61(CH2),33.07(CH2),43.08(CH2),66.05(CH),68.89(CH)
分析条件G 保持時間 29.7分、30.6分
イソプロピルアミンに代えて、ピロリジンを用いる他は全て参考例1と同様に操作した。(外浴温度100−105℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.17−1.27(m,4H),1.69−1.78(m,7H),2.05−2.15(m,1H),2.42−2.59(m,3H),2.64−2.71(m,2H),3.29−3.37(m,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 20.99(CH2),23.43(CH2),24.03(CH2),25.16(CH2),33.13(CH2),47.03(CH2),64.78(CH),70.51(CH)
分析条件H 保持時間 23.0分、23.2分
イソプロピルアミンに代えて、ピペリジンを用いる他は全て参考例1と同様に操作した。(外浴温度105−115℃、圧力0.2mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.12−1.26(m,4H),1.43−1.79(m,9H),2.10−2.17(m,2H),2.31−2.34(m,2H),2.63−2.70(m,2H),3.31−3.39(m,2H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 22.06(CH2),24.04(CH2),24.79(CH2),25.56(CH2),26.67(CH2),33.19(CH2),49.63(CH2),68.45(CH),70.93(CH)
分析条件H 保持時間 35.6分、35.8分
イソプロピルアミンに代えて、アニリンを用いる他は全て参考例1と同様に操作した。得られた粗体はそのまま分析に用いた。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 0.98−1.11(m,1H),1.24−1.47(m,3H),1.70−1.79(m,2H),2.10−2.14(m,2H),3.10−3.18(m,1H),3.31−3.39(m,1H),6.70−6.77(m,3H),7.15−7.25(m,2H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 24.15(CH2),24.82(CH2),31.42(CH2),33.09(CH2),59.89(CH),74.25(CH),114.17(CH),118.07(CH),129.18(CH),147.73(C)
分析条件α 保持時間 27.5分、29.7分
イソプロピルアミンに代えて、2−フェニルエチルアミンを用いる他は全て参考例1と同様に操作した。得られた粗体はそのまま分析に用いた。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 0.84−0.96(m,1H),1.18−1.32(m,3H),1.67−1.71(m,2H),1.99−2.07(m,2H),2.16−2.25(m,1H),2.70−2.86(m,3H),3.00−3.15(m,2H),7.18−7.32(m,5H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 24.29(CH2),25.15(CH2),30.55(CH2),33.25(CH2),37.01(CH2),47.89(CH2),63.55(CH),73.62(CH),126.06(CH),128.36(CH),128.63(CH),140.06(C)
分析条件α 保持時間 25.0分、35.0分
イソプロピルアミンに代えて、ベンジルアミンを用いる他は全て参考例1と同様に操作した。(外浴温度175−180℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 0.91−1.05(m,1H),1.16−1.35(m,3H),1.71−1.74(m,2H),2.01−2.07(m,1H),2.15−2.21(m,1H),2.25−2.33(m,1H),3.16−3.24(m,1H),3.69(d,J=12.92Hz,1H),3.96(d,J=12.92Hz,1H),7.22−7.36(m,5H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 24.25(CH2),24.85(CH2),30.20(CH2),33.40(CH2),50.68(CH2),62.89(CH),73.41(CH),126.81(CH),127.96(CH),128.25(CH),140.32(C)
分析条件α 保持時間 16.9分、26.9分
イソプロピルアミンに代えて、3−エトキシプロピルアミンを用いる他は全て参考例1と同様に操作した。得られた粗体は、そのまま分析に用いた。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 0.91−1.03(m,1H),1.15−1.30(m,6H),1.70−1.79(m,4H),1.99−2.09(m,2H),2.17−2.25(m,1H),2.52−2.61(m,1H),2.82−2.91(m,1H),3.14−3.22(m,1H),3.43−3.51(m,4H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 14.98(CH3),24.26(CH2),24.86(CH2),30.21(CH2),30.33(CH2),33.42(CH2),43.90(CH2),63.35(CH),65.98(CH2),68.80(CH2),73.27(CH)
分析条件AA 保持時間 25.6分、25.8分
エポキシドとして6−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサンを用いる他は参考例1同様に操作した。(外浴温度95−100℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.05−1.10(m、6H),1.21−1.31(m、1H),1.48−1.78(m、3H),1.88−2.08(m、2H),2.67−2.95(m、2H),3.78−3.85(m、1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 20.03(CH2),22.44(CH3),23.85(CH3),30.41(CH2),32.18(CH2),47.03(CH),63.90(CH),77.78(CH)
分析条件I 保持時間 14.3分、14.7分
イソプロピルアミンに代えて、シクロプロピルアミン用いる他は全て参考例18と同様に操作した。(外浴温度105−110℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 0.31−0.52(m,4H),1.27−1.40(m,1H),1.48−1.79(m,3H),1.88−1.99(m,1H),2.03−2.19(m,2H),2.90−2.97(m,1H),3.85(q,J=6.31Hz,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 5.89(CH2),6.46(CH2),20.08(CH2),29.30(CH),30.13(CH2),32.12(CH2),66.95(CH),77.21(CH)
分析条件J 保持時間 15.5分、15.7分
イソプロピルアミンに代えて、プロピルアミン用いる他は全て参考例18と同様に操作した。(外浴温度100−105℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 0.71(t,J=7.51Hz,3H),1.22−1.35(m,1H),1.45−1.78(m,5H),1.88−2.11(m,2H),2.50−2.66(m,2H),2.78−2.86(m,1H),3.85(q,J=6.61Hz,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 11.66(CH3),20.15(CH2),23.22(CH2),29.93(CH2),32.53(CH2),50.41(CH2),66.57(CH),77.43(CH)
分析条件K 保持時間 17.3分、17.6分
イソプロピルアミンに代えて、アリルアミン用いる他は全て参考例18と同様に操作した。得られた粗体はそのまま分析に用いた。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.23−1.36(m,1H),1.48−1.78(m,3H),1.89−2.06(m,2H),2.82−2.90(m,1H),3.18−3.34(m,4H),3.83−3.89(m,1H),5.10(d,J=10.21Hz,1H),5.18(dd,J1=17.12Hz,J2=1.50Hz,1H),5.85−5.98(m,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 20.02(CH2),29.67(CH2),32.38(CH2),50.87(CH2),65.81(CH),77.31(CH),115.97(CH2),136.31(CH)
分析条件L 保持時間 32.9分、34.0分
イソプロピルアミンに代えて、プロパルギルアミン用いる他は全て参考例18と同様に操作した。得られた粗体はそのまま分析に用いた。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.25−1.37(m,1H),1.51−1.81(m,3H),1.89−2.07(m,2H),2.27−2.29(m,1H),3.01−3.08(m,1H),3.35−3.54(m,2H),3.89(q,J=6.31Hz,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 20.12(CH2),29.39(CH2),32.48(CH2),36.57(CH2),64.97(CH),71.50(C),77.53(CH),81.89(CH)
分析条件M 保持時間 40.1分、41.9分
イソプロピルアミンに代えて、シクロペンチルアミン用いる他は全て参考例18と同様に操作した。(外浴温度165−170℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.22−1.36(m,3H),1.47−1.77(m,7H),1.82−2.06(m,4H),2.82−2.89(m,1H),3.11(quin,J=7.21Hz,1H),3.81(q,J=6.91Hz,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 19.83(CH2),23.57(CH2),23.66(CH2),29.98(CH2),32.10(CH2),32.63(CH2),33.65(CH2),58.34(CH),65.01(CH),77.25(CH)
分析条件N 保持時間 24.3分、24.5分
イソプロピルアミンに代えて、ピロリジン用いる他は全て参考例18と同様に操作した。(外浴温度125−130℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.46−1.83(m,8H),1.86−2.00(m,2H),2.41−2.48(m,1H),2.59−2.61(m,4H),4.06−4.12(m,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 21.34(CH2),22.96(CH2),29.70(CH2),34.51(CH2),52.46(CH2),73.19(CH),76.28(CH)
分析条件O 保持時間 19.9分、20.3分
イソプロピルアミンに代えて、ピペリジン用いる他は全て参考例18と同様に操作した。(外浴温度125−130℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.41−1.75(m,10H),1.80−1.97(m,2H),2.48−2.56(m,5H),4.10−4.16(m,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 21.71(CH2),24.29(CH2),25.76(CH2),26.92(CH2),34.36(CH2),52.14(CH2),74.38(CH),75.17(CH)
分析条件N 保持時間 23.1分、23.4分
イソプロピルアミンに代えて、アニリン用いる他は全て参考例18と同様に操作した。(外浴温度160−165℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.29−1.38(m,1H),1.41−2.02(m,4H),2.16−2.28(m,1H),3.52−3.58(m,1H),3.96−4.01(m,1H),6.62−6.73(m,3H),7.09−7.21(m,2H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 20.84(CH2),30.97(CH2),32.61(CH2),61.93(CH),77.97(CH),113.30(CH),117.42(CH),129.17(CH),147.64(C)
分析条件P 保持時間 51.3分、51.6分
イソプロピルアミンに代えて、2−フェニルエチルアミン用いる他は全て参考例18と同様に操作した。(外浴温度160−165℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.18−1.31(m,1H),1.47−1.76(m,3H),1.86−2.04(m,2H),2.72−2.96(m,5H),3.82(q,J=6.31Hz,1H),7.18−7.30(m,5H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 20.24(CH2),30.02(CH2),32.63(CH2),36.32(CH2),49.63(CH2),66.50(CH),77.61(CH),126.07(CH),128.36(CH),128.54(CH),139.69(C)
分析条件α 保持時間 13.6分、18.3分
イソプロピルアミンに代えて、ベンジルアミン用いる他は全て参考例18と同様に操作した。(外浴温度160−165℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.23−1.36(m,1H),1.43−1.57(m,1H),1.59−1.75(m,2H),1.84−2.04(m,2H),2.81−2.88(m,1H),3.66−3.85(m,3H),7.20−7.32(m,5H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 20.22(CH2),29.96(CH2),32.46(CH2),52.45(CH2),66.03(CH),77.69(CH),126.88(CH),128.07(CH),128.30(CH),140.04(C)
分析条件β 保持時間 33.2分、34.9分
イソプロピルアミンに代えて、3−エトキシプロピルアミン用いる他は全て参考例18と同様に操作した。得られた粗体は、そのまま分析に用いた。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.19(t,J=6.91Hz,3H),1.26−1.36(m,1H),1.48−1.81(m,5H),1.89−2.07(m,2H),2.64−2.86(m,3H),3.35−3.51(m,4H),3.83−3.89(m,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 15.01(CH3),20.18(CH2),29.90(CH2),29.99(CH2),32.48(CH2),45.91(CH2),66.02(CH2),66.04(CH),68.98(CH2),77.42(CH)
分析条件γ 保持時間 23.6分、24.7分
エポキシドとして3,6−ジオキサビシクロ[3.1.0]ヘキサンを用いる他は参考例1同様に操作した。(外浴温度120−125℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.08(d,J=6.31Hz,3H),1.08(d,J=6.31Hz,3H),2.86(sep,J=6.31Hz,1H),3.23−3.26(m,1H),3.55(dd,J1=9.01Hz,J2=3.91Hz,1H),3.62−3.66(m,1H),3.98(dd,J1=9.61Hz,J2=5.11Hz,1H),4.05(dd,J1=9.31Hz,J2=5.71Hz,1H),4.11−4.15(m,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 22.46(CH3),23.11(CH3),46.70(CH),63.73(CH),72.17(CH2),73.63(CH2),76.33(CH)
分析条件γ 保持時間 25.5分、25.7分
イソプロピルアミンに代えて、シクロプロピルアミンを用いる他は全て参考例30と同様に操作した。得られた粗体はそのまま分析に用いた。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 0.41−0.53(m,4H), 2.12−2.19(m,1H), 3.27−3.31(m,1H), 3.61−3.68(m,2H), 3.97(dd,J1=9.61Hz,J2=4.81Hz,1H),4.06(dd,J1=9.01Hz,J2=5.41Hz,1H), 4.21(q,J=2.40Hz,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 6.18(CH2),6.35(CH2),28.93(CH),66.57(CH),71.90(CH2),73.62(CH2),75.59(CH)
分析条件γ 保持時間 26.2分、28.2分
イソプロピルアミンに代えて、プロピルアミンを用いる他は全て参考例30と同様に操作した。(外浴温度150−155℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 0.93(t,J=7.21Hz,3H),1.50(sext,J=7.21Hz,2H),2.58(t,J=7.21Hz,2H),3.13−3.15(m,1H),3.58(dd,J1=9.31Hz,J2=3.60Hz,1H),3.65(dd,J1=9.61Hz,J2=2.70Hz,1H),3.99(dd,J1=9.61Hz,J2=4.81Hz,1H),4.05(dd,J1=9.31Hz,J2=5.71Hz,1H),4.13−4.14(m,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 11.54(CH3),23.02(CH2),49.96(CH2),66.52(CH),71.96(CH2),73.80(CH2),75.98(CH)
分析条件Q 保持時間 18.3分、18.9分
イソプロピルアミンに代えて、アリルアミンを用いる他は全て参考例30と同様に操作した。得られた粗体はそのまま分析に用いた。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 3.17−3.27(m,3H),3.56−3.68(m,2H),3.95−4.05(m,2H),4.10−4.16(m,1H)5.11−5.23(m,2H),5.81−5.95(m,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 50.39(CH2),65.59(CH),71.78(CH2),73.70(CH2),75.86(CH),116.58(CH2),135.67(CH)
分析条件R 保持時間 20.3分、20.7分
イソプロピルアミンに代えて、プロパルギルアミンを用いる他は全て参考例30と同様に操作した。得られた粗体はそのまま分析に用いた。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 2.31(s,1H),3.37−3.52(m,3H),3.57−3.72(m,2H),3.97−4.18(m,3H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 36.28(CH2),64.88(CH),71.94(CH2),72.07(C),73.87(CH2),75.97(CH),81.48(CH)
分析条件S 保持時間 24.5分、25.1分
イソプロピルアミンに代えて、シクロペンチルアミンを用いる他は全て参考例30と同様に操作した。(外浴温度170−175℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.22−1.36(m,2H),1.53−1.74(m,4H),1.87−1.90(m,2H),3.06−3.22(m,2H),3.56(dd,J1=9.01Hz,J2=3.91Hz,1H),3.65(dd,J1=9.61Hz,J2=2.70Hz,1H),3.95−4.15(m,3H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 23.67(CH2),33.00(CH2),33.38(CH2),58.13(CH),65.27(CH),72.33(CH2),73.73(CH2),76.37(CH)
分析条件γ 保持時間 28.5分、28.7分
イソプロピルアミンに代えて、ジエチルアミンを用いる他は全て参考例30と同様に操作した。(外浴温度115−120℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.05(t,J=7.21Hz.6H),2.62(q,J=7.21Hz,4H),3.21(dt,J1=6.61Hz,J2=3.00Hz,1H),3.61−3.69(m,2H),3.93−4.03(m,2H),4.27−4.32(m,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 11.55(CH3),43.97(CH2),69.59(CH2),70.33(CH),74.48(CH),74.76(CH2)
分析条件T 保持時間 15.8分、16.1分
イソプロピルアミンに代えて、ピペリジンを用いる他は全て参考例30と同様に操作した。(外浴温度150−155℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.47(d,J=4.81Hz,2H),1.56−1.63(m,4H),2.34−2.40(m,2H),2.54−2.57(m,2H),2.81(dt,J1=6.61Hz,J2=2.70Hz,1H),3.66−3.71(m,2H),3.95(dd,J1=9.61Hz,J2=5.71Hz,1H),4.02(dd,J1=9.01Hz,J2=7.21Hz,1H),4.32−4.36(m,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 23.99(CH2),25.48(CH2),52.39(CH2),69.63(CH2),74.11(CH),74.95(CH),75.13(CH2)
分析条件U 保持時間 16.6分、17.0分
イソプロピルアミンに代えて、アニリンを用いる他は全て参考例30と同様に操作した。(外浴温度195−200℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CD3OD) δ 3.66−3.78(m,3H),3.95(dd,J1=9.61Hz,J2=3.91Hz,1H),4.16−4.21(m,2H),6.60−6.68(m,3H),7.08−7.13(m,2H)
13C−NMR(75.45MHz,CD3OD) δ 62.66(CH),72.96(CH2),74.95(CH2),76.52(CH),114.11(CH),118.24(CH),130.07(CH),148.72(C)
分析条件V 保持時間 50.8分、51.2分
イソプロピルアミンに代えて、2−フェニルエチルアミンを用いる他は全て参考例30と同様に操作した。(外浴温度190−195℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 2.76−2.90(m,4H),3.15(s,1H),3.51(dd,J1=9.01Hz,J2=3.30Hz,1H),3.63(dd,J1=9.61Hz,J2=1.80Hz,1H),3.93(dd,J1=9.61Hz,J2=4.81Hz,1H),4.00−4.08(m,2H),7.17−7.31(m,5H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 36.17(CH2),49.28(CH2),66.56(CH),72.17(CH2),73.92(CH2),76.28(CH),126.27(CH),128.47(CH),128.53(CH),139.34(C)
分析条件γ 保持時間 29.2分、29.4分
イソプロピルアミンに代えて、ベンジルアミンを用いる他は全て参考例30と同様に操作した。(外浴温度185−190℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 3.15(s,1H),3.54(dd,J1=9.31Hz,J2=3.30Hz,1H),3.62(dd,J1=9.61Hz,J2=1.80Hz,1H),3.74(s,2H),3.94(dd,J1=9.61Hz,J2=4.51Hz,1H),4.00(dd,J1=9.31Hz,J2=5.71Hz,1H),4.08−4.10(m,1H),7.22−7.34(m,5H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 52.03(CH2),65.82(CH),72.08(CH2),73.82(CH2),76.18(CH),127.15(CH),128.07(CH),128.42(CH),139.37(C)
分析条件γ 保持時間 29.1分、29.3分
イソプロピルアミンに代えて、3−エトキシプロピルアミンを用いる他は全て参考例30と同様に操作した。得られた粗体は、そのまま分析に用いた。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.19(t,J=6.91Hz,3H),1.76(quin,J=6.61Hz,2H),2.69−2.73(m,2H),3.13−3.17(m,1H),3.46−3.51(m,4H),3.57(dd,J1=9.01Hz,J2=3.30Hz,1H),3.66(dd,J1=9.61Hz,J2=2.40Hz,1H),3.98(dd,J1=9.61Hz,J2=4.81Hz,1H),4.06(dd,J1=9.01Hz,J2=5.41Hz,1H),4.14(quin,J=2.40Hz,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 14.98(CH3),29.78(CH2),45.74(CH2),66.05(CH2),66.55(CH),68.89(CH2),72.08(CH2),73.84(CH2),75.91(CH)
分析条件ζ 保持時間 7.3分、9.1分
エポキシドとして8−オキサビシクロ[5.1.0]オクタンを用いる他は参考例1同様に操作した。得られた粗体は、そのまま分析に用いた。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.02(d,J=6.01Hz,3H),1.06(d,J=6.01Hz,3H),1.36−1.72(m,8H),1.88−2.05(m,2H),2.23−2.31(m,1H),2.94(sep,J=6.01Hz,1H),3.08−3.14(m,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 22.35(CH3),22.56(CH2),24.07(CH3),24.38(CH2),26.50(CH2),30.69(CH2),32.96(CH2),45.56(CH),62.52(CH),75.09(CH)
分析条件W 保持時間 9.4分、9.5分
イソプロピルアミンに代えて、シクロプロピルアミンを用いる他は全て参考例42と同様に操作した。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 0.22−0.56(m,4H),1.21−1.32(m,1H),1.39−1.71(m,7H),1.89−1.99(m,1H),2.07−2.14(m,1H),2.21−2.28(m,1H),2.33−2.41(m,1H),3.06−3.16(m,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 6.20(CH2),7.13(CH2),22.03(CH2),23.71(CH2),26.55(CH2),27.62(CH), 29.90(CH2),32.75(CH2),65.76(CH),74.90(CH)
分析条件γ 保持時間 25.8分、30.8分
イソプロピルアミンに代えて、2−フェニルエチルアミンを用いる他は全て参考例42と同様に操作した。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.09−1.20(m,1H),1.33−1.67(m,7H),1.83−1.98(m,2H),2.24(dt,J1=9.31Hz,J2=2.70Hz,1H),2.67−3.07(m,5H),3.13−3.20(m,1H),7.15−7.29(m,5H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 21.95(CH2),23.80(CH2),26.52(CH2),29.27(CH2),33.25(CH2),36.55(CH2),47.99(CH2),65.39(CH),74.96(CH),125.83(CH),128.11(CH),128.34(CH),139.65(C)
分析条件β 保持時間 9.7分、12.4分
イソプロピルアミンに代えて、ベンジルアミンを用いる他は全て参考例42と同様に操作した。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.17−1.30(m,1H), 1.34−1.72(m,7H), 1.89−2.02(m,2H), 2.32(dt,J1=9.31Hz,J2=3.00Hz,1H), 3.19−3.26(m,1H),3.64(d,J=12.62Hz,1H),3.90(d,J=12.62Hz,1H), 7.19−7.30(m,5H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 22.00(CH2),23.80(CH2),26.65(CH2),29.11(CH2),33.31(CH2),50.88(CH2),64.90(CH),75.22(CH),126.81(CH),127.97(CH),128.19(CH),139.89(C)
分析条件β 保持時間 8.1分、10.1分
イソプロピルアミンに代えて、プロパルギルアミンを用いる他は全て参考例42と同様に操作した。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.20−1.31(m,1H),1.34−1.74(m,7H),1.81−1.98(m,2H),2.21−2.26(m,1H),2.44−2.52(m,1H),3.26−3.33(m,1H),3.38−3.55(m,2H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 22.00(CH2),23.54(CH2),26.76(CH2),28.63(CH2),33.69(CH2),35.65(CH2),64.42(CH),71.10(C),75.41(CH),82.03(CH)
分析条件X 保持時間 22.0分、22.3分
イソプロピルアミンに代えて、シクロペンチルアミンを用いる他は全て参考例42と同様に操作した。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.10−2.05(m,18H),2.23(dt,J1=9.31Hz,J2=3.00Hz,1H),3.07−3.14(m,1H),3.22(quin,J=6.01Hz,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 22.28(CH2),23.47(CH2),23.69(CH2),24.03(CH2),26.49(CH2),30.15(CH2),32.77(CH2),33.03(CH2),34.26(CH2),56.33(CH),63.63(CH),75.09(CH)
分析条件Y 保持時間 21.0分、21.2分
イソプロピルアミンに代えて、ジエチルアミンを用いる他は全て参考例42と同様に操作した。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.09(t,J=7.21Hz,6H),1.19−1.78(m,9H),2.01−2.09(m,1H),2.34−2.52(m,3H),2.64−2.76(m,2H),3.38−3.45(m,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 14.08(CH3),22.00(CH2),22.47(CH2),24.74(CH2),26.90(CH2),33.52(CH2),43.59(CH2),67.37(CH),71.27(CH)
分析条件C 保持時間 21.0分、21.2分
イソプロピルアミンに代えて、ピペリジンを用いる他は全て参考例42と同様に操作した。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.14−1.26(m,1H),1.30−1.83(m,14H),2.01−2.08(m,1H),2.14−2.21(m,1H),2.31−2.33(m,2H),2.60−2.67(m,2H),3.33−3.41(m,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 21.46(CH2),21.67(CH2),24.02(CH2),24.40(CH2),26.22(CH2),26.44(CH2),33.03(CH2),48.96(CH2),70.60(CH),71.88(CH)
分析条件Z 保持時間 21.0分、21.2分
trans−2−アミノシクロヘキサン−1−オールは、シグマアルドリッチ社製のものをそのまま用いた。
分析条件A 保持時間 (S,S)体:18.3分、(R,R)体:18.7分
Cis−2,3−エポキシブタンとシクロプロピルアミンを用いる他は、参考例1と同様に操作した。得られた粗体は、そのまま分析に用いた。(外浴温度135−140℃、圧力0.1mmHg)
分析条件G 保持時間 11.0分、11.3分
50mLナスフラスコに7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン 2.00gと2−プロパンチオール1.70mLを量りとり、メタノール8mLと水2mL、トリエチルアミン2.84mLを加え、50℃で20時間反応した。反応後、減圧下に濃縮し、残渣3.12g得た。残渣1.00gを柴田科学社製ガラスチューブオーブンGTO−250RS(クーゲルロール)で減圧蒸留し、trans−2−(2−プロピルチオ)シクロヘキサン−1−オールを0.77g得た。(外浴温度140−150℃、圧力0.1mmHg)
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.20−1.51(m,4H),1.29(d,J=6.61Hz,3H),1.30(d,J=6.61Hz,3H),1.68−1.79(m,2H),2.07−2.15(m,2H),2.38−2.46(m,1H),3.03(sep.,J=6.61Hz,1H),3.26(dt,J1=4.51Hz,J2=9.91Hz,1H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 24.24(CH3),24.31(CH2),24.39(CH3),26.23(CH2),33.67(CH2),34.05(CH2),35.08(CH),53.58(CH),72.56(CH)
分析条件AB 保持時間 17.6分,18.8分
温度計、攪拌子を設置した50mL四つ口フラスコに2−アミノシクロヘキサノール1.00g、THF15mL,トリエチルアミン1.81mLを加え、氷冷し、内温3℃で塩化トシル1.74gを加えた。この時内温は10℃まで上昇した。氷冷下で30分、室温(26℃)で30分攪拌した後、水20mL、トルエン20mLを加えて分液し、トルエン層を水10mLで2回洗浄した。洗浄後のトルエン層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ロータリーエバポレーターで減圧濃縮した。得られたオイルを真空ポンプで乾燥しtrans−N−トシル−2−アミノシクロヘキサノール(結晶)を2.27g得た。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.10−1.30(m,4H),1.53−1.76(m,3H),2.00−2.04(m,1H),2.43(s,3H),2.65(d,J=3.30Hz,1H),2.80−2.90(m,1H),3.26−3.35(m,1H),4.96(d,J=6.91Hz,1H),7.32(d,J=8.11Hz,1H),7.80(d,J=8.11Hz,1H)
温度計、攪拌子、塩化カルシウム管を設置した50mL四つ口フラスコにtrans−N−トシル−2−アミノシクロヘキサノール2.17g、トリフェニルホスフィン2.75g、THF22mLを加え、氷冷し、内温2℃でアゾジカルボン酸ジイソプロピル(90.0+%)2.17gを滴下ロートを用いて10分かけて滴下した。このとき内温は5℃まで上昇した。氷冷下で80分、室温(26℃)で60分攪拌した後、水20mL、酢酸エチル30mLを加えて分液し、酢酸エチル層をロータリーエバポレーターで減圧濃縮し、残渣7.21gを得た。残渣をシリカゲル140g、展開溶媒トルエン:酢酸エチル=5:1を用いてカラムクロマトグラフィーを行い、7−トシル−7−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン1.33gを得た。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 1.15−1.27(m,2H),1.35−1.44(m,2H),1.79(t,J=5.11Hz,4H),2.44(s,3H),2.97−2.98(m,2H),7.32(d,J=8.11Hz,2H),7.82(d,J=8.11Hz,2H)
イソプロピルアミンに代えて、2−フェニルエチルアミンを、7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタンに代えて、7−トシル−7−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタンを用いる他はすべて参考例1と同様に操作した。得られた粗体はそのまま分析に用いた。
1H−NMR(300.4MHz,CDCl3) δ 0.83−0.94(m,1H),1.06−1.25(m,3H),1.57−1.63(m,2H),1.97−2.07(m,2H),2.16−2.24(m,1H),2.38(s,3H),2.54−2.69(m,4H),2.78−2.87(m,1H),7.13−7.30(m,7H),7.70(d,J=8.11Hz,2H)
13C−NMR(75.45MHz,CDCl3) δ 21.27(CH3),24.23(CH2),24.42(CH2),30.89(CH2),32.32(CH2),36.43(CH2),46.90(CH2),57.07(CH),60.11(CH),125.92(CH),126.97(CH),128.22(CH),128.39(CH),129.35(CH),137.09(C),139.68(C),142.89(C)
分析条件θ 保持時間:37.2分、40.6分
植物加工物は、以下のようにして入手した。
脱脂大豆粉、ペクチン(柑橘類由来)、水溶性大豆多糖類、カボチャ、レンコン、ジャガイモ、ニンジン、小麦胚芽、ウコンは、粉末状に加工されたものを入手した。
キウイ、ブンタン、ナツミカン、花柚子、ニンニク、大豆、ネギ、ピスタチオ、カシューナッツ、茶(紅茶、緑茶)、赤インゲンマメ、エンドウマメなど加工していない植物片は、必要に応じて加温されたデシケーターで乾燥し、約5gを小型粉砕器“粉砕くん”(柴田化学器械工業社製、SCM−40A)にて30秒間粉砕した後、ヘキサン50mLを加えて分散させ、ヘキサンを除去した後、得られた粉末を減圧下乾燥した。
5mLの試験管に、表3に記載の植物加工物100mgを量りとり、トルエン0.4mL、7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン48mg、シクロプロピルアミン34mg、水17mgを加えた。密閉し、37℃の温浴で16時間振とうした。反応後、触媒をろ過し、GCにて変換率と選択率を測定した。なお、カボチャとして「パンプキンパウダー」(こだま食品製)、ジャガイモとして「マッシュポテト」(三木食品製)、ニンジンとして「キャロットパウダー」(こだま食品製)、トマトとして「トマトパウダー」(こだま食品製)、ダイコンとして「乾燥大根おろし」(こだま食品製)、レンコンとして「れんこんパウダー」(こだま食品製)を粉末状に粉砕して使用した。また、ピスタチオは、脱脂した後に粉砕したものを使用した。
*:ペクチンとして、「ペクチン(柑橘類由来)」(関東化学製、Cat No.32536−32)を使用した。
5mLの試験管に、表4に記載の植物加工物100mgを量りとり、トルエン0.4mL、7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン48mg、イソプロピルアミン29mg、水17mgを加えた。密閉し、40℃の温浴で6日間振とうした。反応後、触媒をろ過し、GCにて変換率と選択率を測定した。なお、カボチャとして「パンプキンパウダー」(こだま食品製)、ジャガイモとして「マッシュポテト」(三木食品製)、ニンジンとして「キャロットパウダー」(こだま食品製)、トマトとして「トマトパウダー」(こだま食品製)、ダイコンとして「乾燥大根おろし」(こだま食品製)、レンコンとして「れんこんパウダー」(こだま食品製)を粉末状に粉砕して使用し、ピスタチオは、脱脂した後に粉砕したものを使用した。
5mLの試験管に、水溶性大豆多糖類(ソヤファイブS―DN)100mgを量りとり、トルエン0.4mL、7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン48mg、表5に記載の化合物(2)1.2当量、水17mgを加えた。密閉し、40℃の温浴で6日間振とうした。反応後、触媒をろ過し、GCにて変換率と選択率を測定した。
5mLの試験管に、ニンジン100mgを量りとり、トルエン0.4mL、7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン48mg、表6に記載の化合物(2)1.2当量、水17mgを加えた。密閉し、40℃の温浴で6日間振とうした。反応後、触媒をろ過し、GCにて変換率と選択率を測定した。
5mLの試験管に、水溶性大豆多糖類(ソヤファイブS―DN)100mgを量りとり、トルエン0.4mL、6−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン41mg、表7に記載の化合物(2)1.2当量、水17mgを加えた。密閉し、40℃の温浴で6日間振とうした。反応後、触媒をろ過し、GCにて変換率と選択率を測定した。
5mLの試験管に、水溶性大豆多糖類(ソヤファイブS―DN)100mgを量りとり、トルエン0.4mL、3,6−ジオキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン42mg、表8に記載の化合物(2)1.2当量、水17mgを加えた。密閉し、40℃の温浴で6日間振とうした。反応後、触媒をろ過し、GCにて変換率と選択率を測定した。
5mLの試験管に、水溶性大豆多糖類(ソヤファイブS−DN)100mgを量りとり、トルエン0.4mL、8−オキサビシクロ[5.1.0]オクタン41mg、表9に記載の化合物(2)1.2当量、水17mgを加えた。密閉し、40℃の温浴で6日間振とうした。反応後、触媒をろ過し、GCにて変換率と選択率を測定した。
5mLの試験管に、水溶性大豆多糖類(ソヤファイブS−DN)1.1gを量りとり、トルエン2.87mL、Cis−2,3−エポキシブタン41mg、シクロプロピルアミン1.2当量、水390mgを加えた。密閉し、40℃の温浴で6日間振とうした。反応後、触媒をろ過し、GCにて変換率と選択率を測定した。その結果、変換率55%、選択率4%eeであった。
攪拌機、温度計を装着した1L四つ口フラスコに、大豆加工物70.0g、トルエン198mL、水28.0mL、7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン35.0gおよびシクロプロピルアミン24.4gを加え、窒素雰囲気下にて、40℃で撹拌した。各実施例で使用した大豆加工物および反応時間を表1に示した。反応液を少量採取し、ガスクロマトグラフィーを用いて、所定の反応時間における変換率および選択率を算出した。
5mLの試験管に、水溶性大豆多糖類(ソヤファイブS−DN)100mgを量りとり、トルエン0.4mL、7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン100mg、2−プロパンチオール109mg、水17mgを加えた。密閉し、50℃の温浴で5日間振とうした。反応後、触媒をろ過し、GCにて変換率と選択率を測定した。その結果、変換率7%、選択率72%eeであった。
5mLの試験管に、水溶性大豆多糖類(ソヤファイブS−DN)100mgを量りとり、トルエン0.4mL、7−トシル−7−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン100mg、2−フェニルエチルアミン58mg、水17mgを加えた。密閉し、50℃の温浴で5日間振とうした。反応後、触媒をろ過し、ろ液を濃縮し、trans−N−トシル(2−(2−フェニルエチルアミノ)シクロヘキシルアミン)の粗体120mgを得た。粗収率81%、選択率4%eeであった。
攪拌機、温度計を装着した1L四つ口フラスコに、ソヤファイブS−DN70.0g、トルエン198mL、水28.0mL、7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン35.0gおよびシクロプロピルアミン24.4gを加え、窒素雰囲気下にて、40℃で26時間撹拌した。ソヤファイブS−DNを、ヌッチェを用いてろ別し、トルエン140mLで洗浄した。得られたろ液を減圧下にて濃縮し、粗生成物として(1R,2R)−2−(シクロプロピルアミノ)シクロヘキサノール58.4g(含量51.0g、64%ee、収率92%)を得た。ここで、含量は、粗生成物の1H−NMRスペクトルを測定し、2−(シクロプロピルアミノ)シクロヘキサノールとトルエンとのプロトンの積分比を用いて、粗生成物の質量を基に算出した値である。
攪拌機、温度計を装着した5L四つ口フラスコに、得られた粗生成物の(1R,2R)−2−(シクロプロピルアミノ)シクロヘキサノール317.5g(含量272.4g、64%ee)とイソプロパノール2724mLを加え、40℃に昇温した後、フマル酸61.1gと種晶A10mg、活性炭(精製白鷺(日本エンバイロケミカルズ社、商品名))27.2gを加え、30分間静置した。このとき、種晶Aには、ラセミ体の2−シクロプロピルアミノシクロヘキサノールフマル酸塩を用いた。室温まで冷却し、さらに60分間静置した後に、析出したラセミ体の2−(シクロプロピルアミノ)シクロヘキサノールフマル酸塩の結晶および活性炭を、ヌッチェを用いてろ別し、イソプロパノール272mLで結晶を洗浄した。得られたろ液をロータリーエバポレーターで減圧下、濃縮した。得られた(1R,2R)−2−(シクロプロピルアミノ)シクロヘキサノールにトルエン1498mL、水34.5mLおよび水酸化カリウム40.3gを加えて、フリー体に変換し、トルエン層を分離した。得られたトルエン層を水68mLで3回洗浄し、ロータリーエバポレーターを用いて減圧下にて濃縮し、固形物154.1g(含量135.6g)を得た。攪拌機、温度計を装着した1L四つ口フラスコに、当該固形物154.1g(含量135.6g)とヘプタン407mLを加え、内温25℃に調整し、種晶B135mgを加え、30分間かけて静置した。このとき、種晶Bには、(1R,2R)−2−(シクロプロピルアミノ)シクロヘキサノールを用いた。さらに、内温10〜15℃で60分間、0℃で60分間静置した後、析出した結晶をろ取した。得られた結晶を0℃のヘプタン68mLで洗浄し、室温で減圧乾燥し、白色の(1R,2R)−2−(シクロプロピルアミノ)シクロヘキサノールの一次晶103.0g(100%ee)を得た。ろ液はロータリーエバポレーターで減圧下にて濃縮し、一次晶を得た時と同様の操作で二次晶11.0g(100%ee)を得た。粗生成物の(1R,2R)−2−(シクロプロピルアミノ)シクロヘキサノールから、一次晶および二次晶を合わせた(1R,2R)−2−(シクロプロピルアミノ)シクロヘキサノールの結晶を得る工程の収率は42%であった。
攪拌機、温度計を装着した1L四つ口フラスコに、ソヤファイブS−DN14.4g、ヘプタン36mL、水4.3mL、7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン12gおよびイソプロピルアミン8.7gを加え、窒素雰囲気下にて、40℃で49時間撹拌した。ソヤファイブS−DNを、ヌッチェを用いてろ別し、ヘプタン50mLで洗浄した。得られたろ液を減圧下にて濃縮し、再び36mLのヘプタンに溶解し、生じた結晶をろ過した。結晶を5mLのヘプタンで洗浄し、母液を濃縮して、光学活性trans−2−(イソプロピルアミノ)シクロヘキサノール11g(保持時間の長い異性体 82%ee)を得た。
攪拌機、温度計を装着した50mL四つ口フラスコに、ソヤファイブS−DN1.2g、ヘプタン3mL、水0.36mL、7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン0.858gおよびプロパルギルアミン0.407gを加え、窒素雰囲気下にて、40℃で6日間撹拌した。トルエン3mLを加え攪拌し、ソヤファイブS−DNを、ヌッチェを用いてろ別し、トルエン3mLで洗浄した。得られたろ液を減圧下にて濃縮し、粗生成物として光学活性trans−2−(プロパルギルアミノ)シクロヘキサノール1.19g(45%ee、収率91%)を得た。
攪拌機、温度計を装着した50mL四つ口フラスコに、得られた粗生成物の光学活性trans−2−(プロパルギルアミノ)シクロヘキサノール1.19g(45%ee)とエタノール12mLを加え、40℃に昇温した後、フマル酸0.595gと種晶10mgを加え、30分間静置した。このとき、種晶には、ラセミ体のtrans−2−(プロパルギルアミノ)シクロヘキサノールフマル酸塩を用いた。室温まで冷却し、さらに60分間静置した後に、析出したラセミ体のtrans−2−(プロパルギルアミノ)シクロヘキサノールフマル酸塩の結晶を、ヌッチェを用いてろ別し、エタノール1mLで結晶を洗浄した。得られたろ液をロータリーエバポレーターで減圧下、濃縮した。得られた光学活性trans−2−(プロパルギルアミノ)シクロヘキサノールにトルエン10mL、水1mLおよび水酸化カリウム0.480gを加えて、フリー体に変換し、トルエン層を分離した。得られたトルエン層を水1mLで3回洗浄し、ロータリーエバポレーターを用いて減圧下にて濃縮し、光学活性trans−2−(プロパルギルアミノ)シクロヘキサノール0.440g(90%ee)を得た。この時の通算収率は31%であった。
水溶性大豆多糖類(ソヤファイブS―DN(商品名)、不二製油株式会社製、以下、「植物加工物S−O」と略す)が25mg/mL、コンチザイム(天野エンザイム株式会社製)が50mg/mL、リン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0)が25mMの濃度になるように調製した溶液100mLを用意し、37℃で18時間、振盪反応させた。植物加工物S−Oを消化するのに使用した酵素を分解する為にプロテイナーゼ K(株式会社キアゲン製)を1mL添加し37℃で2時間以上振盪反応させ、溶液(触媒S−G1−G)を得た。
触媒S−G1−Gを分画分子量100kDaの孔径の限外濾過膜(VIVASPIN 20、ザルトリウス・ジャパン株式会社)を用いて、取り扱い説明書に従い脱塩・精製を行い、精製液(触媒S−G1)を得た。
コンチザイムが50mg/mLである代わりに、コンチザイムが50mg/mLであり、かつラクターゼF「アマノ」(天野エンザイム株式会社製)が5mg/mLになるように添加した以外は、触媒S−G1と同様な方法で、触媒S−G2を得た。
コンチザイムが50mg/mLである代わりに、コンチザイムが50mg/mLであり、ラクターゼF「アマノ」が5mg/mLであり、かつ可溶性ヘスペリジナーゼ<タナベ>(田辺製薬株式会社製)が5mg/mLになるように添加した以外は、触媒S−G2と同様な方法で、触媒S−G3を得た。
コンチザイムが50mg/mLである代わりに、コンチザイムが50mg/mLであり、ラクターゼF「アマノ」が5mg/mLであり、可溶性ヘスペリジナーゼ<タナベ>が5mg/mLであり、かつラクセルDJ(洛東化成工業株式会社製)が5mg/mLになるように添加した以外は、触媒S−G2の調製方法と同様な方法で、触媒S−G4を得た。
コンチザイムが50mg/mLである代わりに、コンチザイムが50mg/mLであり、ラクターゼF「アマノ」が5mg/mLであり、可溶性ヘスペリジナーゼ<タナベ>が5mg/mLであり、ラクセルDJが5mg/mLであり、かつパンセラーゼBR(ヤクルト薬品工業株式会社製)が5mg/mLになるように添加した以外は、触媒S−G2の調製方法と同様な方法で、触媒S−G5を得た。
コンチザイムが50mg/mLである代わりに、リパーゼA「アマノ」6(天野エンザイム株式会社製)が5mg/mLになるように添加した以外は、触媒S−G2の調製方法と同様な方法で、触媒S−L1を得た。
コンチザイムが50mg/mLである代わりに、プロレザー(天野エンザイム株式会社製)が5mg/mLになるように添加した以外は、触媒S−G2の調製方法と同様な方法で、触媒S−P1を得た。
コンチザイムが50mg/mLの代わりに、プロレザーが5mg/mLであり、かつプロレザーFG−F(天野エンザイム株式会社製)が5mg/mLになるように添加した以外は、触媒S−G2の調製方法と同様な方法で、触媒S−P2を得た。
植物加工物S−O、触媒S−G1−G、触媒S−G1、触媒S−G2、触媒S−G3、触媒S−G4、触媒S−G5、触媒S−L1、触媒S−P1及び触媒S−P2の糖濃度を測定した。糖濃度の測定はフェノール−硫酸法(生物工学,2012年,第90巻,790ページ)で行い、標準物質としてマルトースを用いた。
糖濃度を測定した後、各触媒を凍結乾燥し、粉末化した。糖含量が25mgになるように粉末化触媒をガラスバイアルにいれ、そこへトルエン 0.4mL、7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン 48mg、シクロプロピルアミン 34mg、水 5mg、飽和食塩水 10mgを加えた。ガラスバイアルを密閉し、37℃の温浴で16時間振とうした。16時間経過後、触媒をろ過し、ガスクロマトグラフィー(GC)分析を行った。クロマトグラムのピーク面積に基づき、trans−2−(シクロプロピルアミノ)シクロヘキサノールへの変換率と選択率を算出した。
機器:GC−2010 Plus(商品名、株式会社島津製作所製)
移動相:ヘリウム
圧力:94kPa
検出器:水素炎イオン化検出器
気化室温度:220℃
検出器温度:300℃
スプリット比:1:150
注入量:0.5μL
カラム:BETADEX120(長さ:30m、内径:0.25μm、Supelco社製)
カラム温度:130℃
15mLの触媒S−L1を1N酢酸を用いてpH5に調整した溶液をカラムにアプライし、初めに溶出した液10mLをフラクションNo.1とした。フラクションNo.31−No.33を混合して、触媒S−L1−Cを得た。また、フラクションNo.34−No.36を混合して、触媒S−L1−Dを得た。
なお、ゲルろ過クロマトグラフィーによる精製は、以下の条件で行った。
カラム:Sephacryl S−400 HR(GEヘルスケア・ジャパン株式会社製、直径:2.4cm、高さ:96cm)
溶出溶媒:50mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.0)
温度:室温
1フラクションあたりの容積:10mL
15mLの触媒S−G5を1N酢酸でpH5に調整し、実施例9と同様な方法でゲルろ過によるサイズ分画を行った。フラクションNo.31−No.33を混合して、触媒S−G5−Iを得た。
15mLの触媒S−P2を1N酢酸でpH5に調整し、実施例9と同様な方法でゲルろ過によるサイズ分画を行った。フラクションNo.35−No.37を混合して、触媒S−P2−Tを得た。
試験例1と同様の方法で、触媒S−L1−C、触媒S−L1−D、触媒S−G5−I及び触媒S−P2−Tを用いた場合の変換率をそれぞれ算出した。また、対応する植物加工物S−Oを用いた場合の変換率に対する各触媒を用いた変換率の値(相対活性値)をそれぞれ算出し、表12に示した。表12に示すとおり、各触媒の触媒活性は、植物粉末S−Oに対して向上した。
柑橘類由来成分(ペクチン(商品名)、関東化学株式会社製、以下、「植物加工物P−O」と略す)が2.5mg/mL、リパーゼA「アマノ」6が5mg/mL、リン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0)が25mMの濃度になるように調製した溶液50mLを用意し、37℃で18時間、振盪反応させた。植物加工物S−Oを消化するのに使用した酵素を分解する為にプロテイナーゼ K(株式会社キアゲン製)を1mL添加し、37℃で2時間以上振盪反応させた。分画分子量30kDaの孔径の限外濾過膜(VIVASPIN 20、ザルトリウス・ジャパン株式会社)を用いて、取り扱い説明書に従い脱塩・精製を行い、精製液(触媒P−L1)を得た。
植物加工物P−Oの代わりにニンジン由来成分(キャロットパウダー(商品名)、こだま食品株式会社製、以下、「植物加工物C−O」と略す)を用いた以外は、触媒P−L1の調製と同様な方法で、触媒C−L1を得た。
植物加工物P−Oの代わりにウコン由来成分(有機ウコン末(商品名)、日本粉末薬品株式会社製、以下、「植物加工物U−O」と略す)を用いた以外は、触媒P−L1の調製と同様な方法で、触媒U−L1を得た。
植物加工物P−Oの代わりに緑茶由来成分(粉末緑茶Eライフ(商品名)、株式会社三香園商店製、以下、「植物加工物T−O」と略す)を用いた以外は、触媒T−L1の調製と同様な方法で、触媒U−L1を得た。
リパーゼA「アマノ」6の代わりにプロレザーが5mg/mLであり、プロレザーFG−Fが5mg/mLになるように添加した以外は、触媒C−L1と同様な方法により、触媒C−P2を得た。
反応時間を16時間から48時間に変更した以外は実施例2と同様な方法により、植物加工物P−O、植物加工物C−O、植物加工物U−O、植物加工物T−O、触媒P−L1、触媒C−L1、触媒U−L1、触媒T−L1及び触媒C−P2を用いて反応を行い、trans−2−(シクロプロピルアミノ)シクロヘキサノールへの変換率と選択率を算出した。
各触媒を用いた反応における変換率を表13に示した。植物加工物を酵素処理することにより触媒活性の向上が見られた。
さらに、選択率に関しては、植物加工物T−Oを用いた場合は40%eeであるのに対し、触媒T−L1を用いた場合は60%eeであり、著しい選択率向上が見られた。
植物加工物S−O、植物加工物C−O、植物加工物P−O、触媒S−L1−C、触媒S−L1−D、触媒S−P2−T、触媒C−L1、触媒C−P2、触媒P−L1及び触媒T−L1の糖濃度を測定した。糖濃度の測定はフェノール−硫酸法(生物工学,2012年,第90巻,790ページ)で行い、標準物質としてマルトースを用いた。
糖濃度を測定した後、各触媒を凍結乾燥し、粉末化した。糖含量が12.5mgになるように粉末化触媒をガラスバイアルにいれ、そこへトルエン 0.4mL、7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン 48mg、イソプロピルアミン 34mg、水 5mg、飽和食塩水 10mgを加えた。ガラスバイアルを密閉し、37℃の温浴で60時間振とうした。60時間経過後、触媒をろ過し、試験例1と同様な方法によりガスクロマトグラフィー(GC)分析を行った。クロマトグラムのピーク面積に基づき、trans−2−(イソプロピルアミノ)シクロヘキサノールへの変換率と選択率を算出した。
植物加工物S−O、植物加工物C−O及び植物加工物P−Oの変換率はそれぞれ、47%、3%及び6%であった。対応する植物加工物を用いた場合の変換率に対する各触媒を用いた変換率の値(相対活性値)をそれぞれ算出し、表14〜16に示した。各触媒は、酵素処理を行うことにより、触媒活性が向上した。
さらに、植物加工物T−Oの選択率を測定した。植物加工物T−Oは6%であるのに対し、触媒T−L1は23%eeであり、著しい選択率向上が見られた。
Claims (6)
- 式(1)で表される化合物と式(2)で表される化合物を反応させて式(3)で表される化合物を得る反応を促進する植物加工物の触媒活性を向上させる方法であって、
植物加工物を酵素処理する工程を含む、方法。
(式中、Xは、−O−または−NR−であり、Rは、水素原子、置換基を有してもよいC1−6アルキル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルキル基、置換基を有してもよいC2−6アルケニル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルケニル基、置換基を有してもよいC2−6アルキニル基、置換基を有してもよいC6−10アリール基、置換基を有してもよいC1−6アルキルカルボニル基、置換基を有してもよいC6−10アリールカルボニル基、置換基を有してもよいC1−6アルキルスルホニル基またはC6−10アリールスルホニル基であり、R1、R2、R3およびR4は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有してもよいC1−6アルキル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルキル基、置換基を有してもよいC2−6アルケニル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルケニル基、置換基を有してもよいC2−6アルキニル基または置換基を有してもよいC6−10アリール基であり、前記置換基が、C1−4アルキル基、C2−4アルケニル基、C2−4アルキニル基、C1−4アルコキシ基、アミノ基、イミノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、オキソ基、ニトリル基、メルカプト基またはハロゲン原子であり、また、R2およびR3が互いに結合して式(1b)で表される化合物となっていてもよく、Yは、−O−、−NR6−または−S−であり、R5およびR6は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有してもよいC1−6アルキル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルキル基、置換基を有してもよいC2−6アルケニル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルケニル基、置換基を有してもよいC2−6アルキニル基または置換基を有してもよいC6−10アリール基であり、前記置換基が、C1−4アルコキシ基、C6−10アリール基、アミノ基、イミノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、オキソ基、ニトリル基、メルカプト基またはハロゲン原子であり、また、R5およびR6が互いに結合して式(2a)で表される化合物となっていてもよく、ただし、式(2)で表される化合物は水または硫化水素ではない。)
(式中、X、R1およびR4は、前記定義と同一であり、R7は、R2およびR3が互いに結合して形成される基を示す。)
(式中、R8は、R5およびR6が互いに結合して形成される基を示す。) - 酵素処理が、植物加工物を、脂質分解酵素、タンパク質分解酵素、糖分解酵素及び糖転移酵素から選択される少なくとも1種の酵素で処理することを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記植物加工物が、水溶性大豆多糖類、柑橘類粉末、ニンジン粉末、ウコン粉末、緑茶粉末を含む、請求項1または2に記載の方法。
- 式(1)で表される化合物と式(2)で表される化合物を反応させて式(3)で表される化合物を得る反応を促進する触媒であって、
植物加工物を酵素処理して得られる組成物を含む、触媒。
(式中、Xは、−O−または−NR−であり、Rは、水素原子、置換基を有してもよいC1−6アルキル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルキル基、置換基を有してもよいC2−6アルケニル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルケニル基、置換基を有してもよいC2−6アルキニル基、置換基を有してもよいC6−10アリール基、置換基を有してもよいC1−6アルキルカルボニル基、置換基を有してもよいC6−10アリールカルボニル基、置換基を有してもよいC1−6アルキルスルホニル基またはC6−10アリールスルホニル基であり、R1、R2、R3およびR4は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有してもよいC1−6アルキル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルキル基、置換基を有してもよいC2−6アルケニル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルケニル基、置換基を有してもよいC2−6アルキニル基または置換基を有してもよいC6−10アリール基であり、前記置換基が、C1−4アルキル基、C2−4アルケニル基、C2−4アルキニル基、C1−4アルコキシ基、アミノ基、イミノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、オキソ基、ニトリル基、メルカプト基またはハロゲン原子であり、また、R2およびR3が互いに結合して式(1b)で表される化合物となっていてもよく、Yは、−O−、−NR6−または−S−であり、R5およびR6は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有してもよいC1−6アルキル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルキル基、置換基を有してもよいC2−6アルケニル基、置換基を有してもよいC3−6シクロアルケニル基、置換基を有してもよいC2−6アルキニル基または置換基を有してもよいC6−10アリール基であり、前記置換基が、C1−4アルコキシ基、C6−10アリール基、アミノ基、イミノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、オキソ基、ニトリル基、メルカプト基またはハロゲン原子であり、また、R5およびR6が互いに結合して式(2a)で表される化合物となっていてもよく、ただし、式(2)で表される化合物は水または硫化水素ではない。)
(式中、X、R1およびR4は、前記定義と同一であり、R7は、R2およびR3が互いに結合して形成される基を示す。)
(式中、R8は、R5およびR6が互いに結合して形成される基を示す。) - 前記酵素処理が、植物加工物を、脂質分解酵素、タンパク質分解酵素、糖分解酵素及び糖転移酵素から選択される少なくとも1種の酵素で処理することを含む、請求項4に記載の触媒。
- 前記植物加工物が、水溶性大豆多糖類、柑橘類粉末、ニンジン粉末、ウコン粉末、緑茶粉末を含む、請求項4又は5に記載の触媒。
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