JP2017103561A - 固体撮像素子および撮像システム - Google Patents

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Abstract

【課題】画素から読み出す画素信号のノイズを低減可能な固体撮像素子および撮像システムを得る。【解決手段】複数の画素が行列状に配列された画素アレイと、画素において生じた光電変換電荷に基づく画素信号を画素から読み出す読み出し部と、画素と読み出し部とを電気的に接続する列信号線と、列信号線と読み出し部の間に設けられ、画素において光電変換電荷の転送が行われているときはオフされ、読み出し部が画素から画素信号を読み出すときにはオンされる接続部と、接続部を駆動する制御信号の波形を制御する波形制御部と、を備え、波形制御部は、接続部をオフからオンするときの制御信号のセトリングタイムを、波形制御部が入力する制御信号のセトリングタイムと比較して長くする。【選択図】図3

Description

本発明は、固体撮像素子および撮像システムに関し、特に、画素から読み出す画素信号のノイズ低減技術に関するものである。
近年、デジタルカメラ等の撮像装置においてMOS型の固体撮像素子が広く用いられている。MOS型の固体撮像素子では、画素から画素信号を読み出している最中に、画素内部において光電変換電荷の転送等が行われると、画素信号が出力される列信号線の電位が変動して画素信号にノイズが生じてしまう。
特許文献1では、所定数の信号保持手段毎に共通出力手段を設け、信号保持手段に対応して、信号保持手段から共通出力手段へ信号の出力を行なう選択手段を有している。これにより、各信号保持手段に保持された信号のばらつきを小さく抑え、画素から読み出す画素信号のノイズを低減している。
特開2010−011426号公報
しかしながら、特許文献1では、信号保持手段から共通出力手段へ信号の出力を行なう選択手段をオン/オフする際に列信号線の電位が変動し、出力画像にシェーディング等が発生してしまう。このようなノイズは、特に複数列の画素からの画素信号を加算して読み出す水平加算モードにおいて顕著となる。
本発明に係る固体撮像素子は、複数の画素が行列状に配列された画素アレイと、画素において生じた光電変換電荷に基づく画素信号を画素から読み出す読み出し部と、画素と読み出し部とを電気的に接続する列信号線と、列信号線と読み出し部の間に設けられ、画素において光電変換電荷の転送が行われているときはオフされ、読み出し部が画素から画素信号を読み出すときにはオンされる接続部と、接続部を駆動する制御信号の波形を制御する波形制御部と、を備え、波形制御部は、接続部をオフからオンするときの制御信号のセトリングタイムを、波形制御部が入力する制御信号のセトリングタイムと比較して長くすることを特徴とする。
本発明によれば、画素から読み出す画素信号のノイズを低減可能な固体撮像素子および撮像システムを得ることができる。
第1実施形態に係る固体撮像素子の構成を示す概略図である。 第1実施形態に係る固体撮像素子における画素の構成を示す概略図である。 第1実施形態に係る固体撮像素子における画素と読み出し部との接続関係を示す等価回路図である。 第1実施形態に係る固体撮像素子における画素および接続部を駆動する制御信号のタイミングチャートである。 第1実施形態に係る固体撮像素子における、波形制御部により波形制御を行う場合の制御信号のタイミングチャートである。 第1実施形態に係る固体撮像素子における波形制御部の第1の構成例を示す概略図である。 第1実施形態に係る固体撮像素子における波形制御部の第2の構成例を示す概略図である。 第1実施形態に係る固体撮像素子における波形制御部が出力する制御信号の波形を示すタイミングチャートである。 第2実施形態に係る固体撮像素子における波形制御部の構成を示す概略図である。 第2実施形態に係る固体撮像素子における波形制御部が出力する制御信号の波形を示すタイミングチャートである。 第3実施形態に係る固体撮像素子における切替部の等価回路図である。 複数列の画素からの画素信号を加算して読み出す水平(3列)加算モードの構成の例を示す概略図である。 第3実施形態に係る固体撮像素子における切替部の切替パターンを示す論理値表である。 第4実施形態に係る撮像システムの構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下で説明する図面において、同じ機能を有するものは同一の符号を付し、その説明を省略又は簡潔にすることもある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態における固体撮像素子について図1〜図8を用いて説明する。図1は、第1実施形態に係る固体撮像素子1の構成を示す概略図である。図1に示す固体撮像素子1は、画素アレイ2、読み出し回路3、列信号線4、接続部5、水平走査回路6、水平信号線7、垂直走査回路8、タイミング回路9、および波形制御部50を備えて構成される。
画素アレイ2は、複数の画素20が行列状に配列されて構成される。ここで、行方向とは図面における水平方向を示し、列方向とは図面における垂直方向を示すものとする。画素アレイ2は、任意の行数および列数の画素20を含み得るが、説明の簡略化のため、図1には限られた数の画素20を示している。画素20は、画素20に入射した光を光電変換するとともに、生じた光電変換電荷に基づく画素信号を同じ列の読み出し部30に出力する。列信号線4は、同じ列の画素20と読み出し部30とを電気的に接続する。読み出し部30は、同じ列の画素20が出力する画素信号を、列信号線4を介して読み出す。読み出し回路3は、複数の読み出し部30を有して構成される。図1には読み出し回路3が画素アレイ2の列方向の両側に設けられた構成を示しているが、読み出し回路3は画素アレイ2の一方側のみに設けられていてもよい。
列信号線4と読み出し部30との間に設けられた接続部5は、画素20における光電変換電荷の転送動作等を起因とするノイズを遮断するためのものである。また、波形制御部50は、接続部5のオン(閉)/オフ(開)動作を起因とするノイズを低減するためのものである。接続部5および波形制御部50については、後で詳しく説明する。
垂直走査回路8は、水平信号線7を介して画素20の動作を制御する。また、水平走査回路6は、読み出し部30が出力する撮像信号を順次読み出す。これら水平走査回路6および垂直走査回路8は、タイミング回路9から出力されるタイミング信号と同期して動作する。
図2は、第1実施形態に係る固体撮像素子1における画素20の構成を示す概略図である。図2に示す画素20は、フォトダイオードD1A、D1B、転送トランジスタM1A、M1B、リセットトランジスタM2、増幅トランジスタM3、選択トランジスタM4を有している。転送トランジスタM1A、M1B、リセットトランジスタM2、および選択トランジスタM4は、それぞれ垂直走査回路8からの制御信号PTXA、PTXB、PRES、およびPSELにより制御される。これらのトランジスタとしては、例えばMOSトランジスタを用いることができる。図2にはNチャネルMOSを用いた例を示しているが、PチャネルMOSを用いることも可能である。この場合、制御信号のハイレベルとローレベルが逆になる。
フォトダイオードD1A、D1Bは、それぞれ入射した光を光電変換して蓄積する。転送トランジスタM1A、M1Bは、それぞれ、制御信号PTXA、PTXBにより制御され、フォトダイオードD1A、D1Bから入力ノードへと光電変換電荷を転送する。ここで、入力ノードとは、転送トランジスタM1A、M1Bのドレイン、リセットトランジスタM2のソース、増幅トランジスタM3のゲートの4つの端子の接続点に形成されるフローティングディフュージョン領域(以下「FD領域」という)のことである。
FD領域には、フォトダイオードD1A、D1Bから転送された光電変換電荷が保持される。増幅トランジスタM3は、定電流源41とともにソースフォロア回路を構成し、FD領域に保持された光電変換電荷に基づく信号を増幅して画素信号として出力する。選択トランジスタM4は、制御信号PSELにより制御され、列信号線4と接続される画素20を選択する。この結果、選択された画素20のFD領域に保持された光電変換電荷に基づく画素信号が、列信号線4に出力される。リセットトランジスタM2は、制御信号PRESにより制御され、FD領域に保持された光電変換電荷をリセットする。
図3は、第1実施形態に係る固体撮像素子1における画素20と読み出し部30との接続関係を示す等価回路図である。画素アレイ2の画素20と、読み出し回路3の読み出し部30とは、列信号線4により電気的に接続されている。
画素20に生じた光電変換電荷に基づく画素信号は、列信号線4を介して同じ列の読み出し部30の列アンプ31へと出力される。列アンプ31は、キャパシタCおよびCr容量によって規定される増幅率で画素信号を増幅する。なお、図3の列アンプ31は、非反転入力端子等を省略して概念的に示している。サンプルホールド32は、サンプルホールドトランジスタM5がオン(閉)状態のときに、列アンプ31の出力を保持する。比較器33は、サンプルホールド32に保持された画素信号と、参照信号発生部34が発生する参照信号とを比較することにより、画素信号の値を算出する。具体的には、参照信号であるRAMP信号と画素信号との差の正負が反転するまでの時間をカウントし、そのカウント値を画素信号の値として列メモリ35に記憶する。
このようにして、画素20に生じた光電変換電荷に基づく画素信号が、読み出し部30により読み出される。しかし、列信号線4に出力された画素信号の読み出しの最中に、画素20において光電変換電荷の転送等が行われると、列信号線4の電位が変動して、読み出し部30が画素信号を読み出す際のS/Nが低下してしまう。
そこで、本実施形態の固体撮像素子1は、接続部5を備えている。接続部5は、同じ列の画素20において光電変換電荷の転送が行われているときはオフ状態(開状態)とされ、列信号線4と読み出し部30とを電気的に切断する。そして、同じ列の読み出し部30が画素20から画素信号を読み出すときにはオン状態(閉状態)とされ、列信号線4と読み出し部30とを電気的に接続する。
図4は、第1実施形態に係る固体撮像素子1における画素20および接続部5を駆動する制御信号のタイミングチャートである。図4に示す制御信号PSEL、PRES、PTXA、PTXB、およびPVLON_INは、垂直走査回路8により制御される。ここで、制御信号PVLON_INは、波形制御部50への入力信号であり、PVLON_OUTは、波形制御部50からの出力信号である。図4は、波形制御部50が波形制御を行わない場合のタイミングチャートを示しており、制御信号PVLON_INと制御信号PVLON_OUTとは等しくなっている。以下の図4の説明では両信号を区別せず、単に「制御信号PVLON」という。
時刻T1において、垂直走査回路8は、制御信号PRESをハイレベルとする。これにより、リセットトランジスタM2がオンされてFD領域がリセットされる。次に、時刻T2後の時刻T3において、制御信号PSELをハイレベルにする。これにより、選択トランジスタM4がオンされ、FD領域に保持された光電変換電荷に基づく画素信号が列信号線4に出力される。時刻T4において、制御信号PRESをローレベルに戻す。
時刻T5において、垂直走査回路8は、制御信号PVLONをローレベルとする。これにより、接続部5がオフされて画素20と読み出し部30とが電気的に切断される。時刻T6において、制御信号PTXAをハイレベルとする。これにより、フォトダイオードD1Aに蓄積された光電変換電荷がFD領域に転送される。このとき、転送トランジスタM1Aのオン/オフ動作等を起因とするノイズが列信号線4に重畳されるが、接続部5がオフされているので読み出し部30には影響しない。時刻T7において、制御信号PTXAをローレベルに戻す。
時刻T8において、垂直走査回路8は、制御信号PVLONをハイレベルとする。これにより、接続部5がオンされて、画素20と読み出し部30とが電気的に接続される。読み出し部30は、画素20が出力する画素信号を、列信号線4を介して読み出す。読み出しが終了すると、時刻T9において、制御信号PVLONをローレベルに戻す。
時刻T10〜時刻T12における動作は、時刻T6〜時刻T8における動作と同じであるが、フォトダイオードD1Aに生じた光電変換電荷に基づく画素信号だけでなく、フォトダイオードD1Bに生じた光電変換電荷を加算して読み出す点が異なる。時刻T10〜時刻T12においては、2つの転送トランジスタM1AおよびM1Bが同時にオン/オフされるので、光電変換電荷の転送動作等を起因とするノイズは、時刻T6〜時刻T8と比較して大きくなる。しかし、本実施形態では、接続部5がオフされているので読み出し部30には影響しない。
この後、読み出し部30は、フォトダイオードD1Aで光電変換された光電変換電荷に基づく画素信号と、フォトダイオードD1AおよびフォトダイオードD1Bで光電変換された光電変換電荷に基づく画素信号とを、後段の出力信号処理部に出力する。後段の出力信号処理部では、これらの情報に基づいて焦点検出および画像生成を行う。
なお、図3には接続部5としてNチャネルMOSを有する構成を示したが、これに限定されるものではない。接続部5はPチャネルMOSを有する構成としてもよく、この場合、図4に示す制御信号PVLONは、ハイレベルとローレベルが逆になる。
このように、本実施形態では、画素20において光電変換電荷の転送が行われているときには接続部5がオフされるので、光電変換電荷の転送動作等を起因とするノイズを遮断することができる。
しかし、接続部5を備えることにより、接続部5のオン動作を起因とする衝撃が列信号線4に対して重畳されてしまう。読み出し部30による画素信号の読み出しは、接続部5がオンされた直後の時刻T8〜時刻T9、および時刻T12〜において行われる。したがって、接続部5がオンされるときの衝撃によって列信号線4の電位が変動すると、列アンプ31が適正な信号を出力できなくなってしまう。そこで、本実施形態の固体撮像素子1は、接続部5がオフからオンされるときの衝撃が緩和されるように制御信号PVLONの波形を制御する波形制御部50を備えている。
図5は、第1実施形態に係る固体撮像素子1における、波形制御部50により波形制御を行う場合の制御信号のタイミングチャートである。図5では、接続部5がオンされるときの波形制御部50の出力信号PVLON_OUTの波形のセトリングタイムTsが、波形制御部50への入力信号PVLON_INの波形と比較して長くなっている。これにより、接続部5が緩やかにオンされるので、接続部5のオン動作を起因とする読み出し部30へのノイズの影響を低減することができる。その他については、図4と同じであるので説明は省略する。
図6は、第1実施形態に係る固体撮像素子1における波形制御部50の第1の構成例を示す概略図である。図6に示す波形制御部50aは、NOT回路53、第1駆動トランジスタM6、第2駆動トランジスタM7、波形制御トランジスタM8、ゲート電圧制御部54を備えて構成される。
NOT回路53は、入力信号PVLON_INのレベルを、第1駆動トランジスタM6および第2駆動トランジスタM7の駆動レベルに調整した上で、PVLON_INのNOT値を、第1駆動トランジスタM6および第2駆動トランジスタM7に出力する。第1駆動トランジスタM6は、PチャネルMOSで構成され、入力信号PVLON_INがハイレベルのときにオン状態となる。この結果、出力信号PVLON_OUTとしてハイレベル(Vdd)が出力される。一方、第2駆動トランジスタM7は、NチャネルMOSで構成され、入力信号PVLON_INがローレベルのときにオン状態となる。この結果、出力信号PVLON_OUTとしてローレベル(Gnd)が出力される。
波形制御トランジスタM8は、波形制御部50aがハイレベル(Vdd)を出力する際の波形を、図5に示す出力信号PVLON_OUTのようになまらせる。具体的には、波形制御トランジスタM8は、ゲートに印加された電圧に応じて電圧源(Vdd)から駆動トランジスタへの電流を制限することにより、接続部5をオフからオンする制御信号の波形にセトリングタイムを与える。
図6に示すゲート電圧制御部54は、波形制御トランジスタM8のゲート電圧Vgを変えることにより、波形制御トランジスタM8の電流供給力を可変制御する。ゲート電圧制御部54は、波形制御トランジスタM8のゲート電圧Vgを、電圧Vddを分圧して生成する。例えば、図6に示すように、抵抗値R2を有する分圧抵抗と並列に接続されたトランジスタの抵抗を可変制御することにより、ゲート電圧Vgを、最小値Vdd×R3/(R1+R2+R3)から最大値Vdd×R3/(R1+R3)の範囲で可変制御する。
予め、セトリングタイムの可変範囲が所望の大きさとなるように、分圧抵抗の値R1〜R3を調整しておくことで、接続部5がオンされるときの出力信号PVLON_OUTの波形のセトリングタイムの長さを自由に制御することができる。なお、ゲート電圧Vgは、Vddを分圧して生成する以外にも、例えば、デジタルアナログ変換を用いて生成することもできる。ゲート電圧制御部54は、垂直走査回路8により制御される。
図7は、第1実施形態に係る固体撮像素子1における波形制御部50の第2の構成例を示す概略図である。図7に示す波形制御部50bは、図6に示す波形制御部50aと比較して、波形制御トランジスタM8およびゲート電圧制御部54の代わりに、LCR回路55を備えている点が異なっている。その他については波形制御部50aと同じであるので説明は省略する。
LCR回路55は、CR成分またはLR成分を有する回路素子を含んで構成される。LCR回路55は、CR成分またはLR成分が時定数を有することにより、接続部5がオンされるときの出力信号PVLON_OUTに過渡期間を与える。この過渡期間がセトリングタイムとなる。LCR回路55の時定数は、図6に示す波形制御部50aと同様の手法により可変制御することができる。
ところで、実際の固体撮像素子1の回路は、波形制御部50bを備えない場合であってもCR成分を有している。しかし、既存の回路が有するCR成分による時定数は小さく、接続部5のオン/オフ動作時の衝撃を緩和するためには十分ではない。このため、通常は、波形制御部50bを新たに追加する必要がある。
図8は、第1実施形態に係る固体撮像素子1における波形制御部50が出力する制御信号の波形を示すタイミングチャートである。本実施形態の波形制御部50は、接続部5がオンされるときの入力信号PVLON_INに対してセトリングタイムTsを与え、PVLON_OUTとして出力する。これにより、接続部5を緩やかにオンすることができる。
また、波形制御部50は、垂直走査回路8からの制御によりセトリングタイムTsの長さを可変制御する。これにより、例えば、高フレームレートのときは、低フレームレートのときよりも前記セトリングタイムTsを短くすることができる。あるいは、垂直走査回路8からの制御により波形制御部50による波形の制御の有無を切り替えて、高フレームレートのときは、波形制御部50による波形の制御を行わないようにすることもできる。
なお、図8では、波形制御部50からの出力信号PVLON_OUTの波形が、時間に比例して直線的に変化する場合の例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、図6に示す波形制御部50aでは、出力信号PVLON_OUTの波形が直線的に変化するか指数関数的に変化するかを、波形制御トランジスタM8のゲート電圧Vgの値によってある程度制御できる。出力信号PVLON_OUTの波形が直線的に変化するときのセトリングタイムTsは、例えば、制御信号が制御信号の最大振幅に対して予め定めた割合だけ変化するのに必要な時間として定義できる。一方、出力信号PVLON_OUTが指数関数的に変化するときのセトリングタイムTsは、指数関数の時定数とすることができる。
以上のように、本実施形態では、接続部を駆動する制御信号の波形を制御する波形制御部を備えている。そして、波形制御部は、接続部がオフからオンされるときの制御信号の波形のセトリングタイムが長くなるように制御する。これにより、固体撮像素子の画素が出力する画素信号を読み出す際のノイズを低減可能な固体撮像素子および撮像システムを得ることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態における固体撮像素子1について図9および図10を用いて説明する。図9は、第2実施形態に係る固体撮像素子1における波形制御部50cの構成を示す概略図である。図9に示す波形制御部50cは、図6示す波形制御部50aまたは図7に波形制御部50bと比較して、接続部5がオフからオンされるときの波形だけでなく、接続部5がオンからオフされるときの波形も制御する点が異なっている。その他については図6および図7と同じであるので説明は省略する。
図9に示す波形制御部50cは、接続部5がオンされるときの波形を制御する第1制御部51に加え、接続部5がオフされるときの波形を制御する第2制御部52を備えている。第1制御部51および第2制御部52の具体的な構成は、図6に示す波形制御トランジスタM8を含む回路、あるいは、図7に示すLCR回路55を含む回路とすることができる。あるいはこれらを組み合わせてもよい。
図10は、第2実施形態に係る固体撮像素子1における波形制御部50cが出力する制御信号の波形を示すタイミングチャートである。波形制御部50cは、第1制御部51が入力信号PVLON_INに対して与えるセトリングタイムTs1、および、第2制御部52が入力信号PVLON_INに対して与えるセトリングタイムTs2を独立に制御できる。また、第1制御部51および第2制御部52による波形の制御の有無についても独立に切り替えることができる。例えば、第1制御部51および第2制御部52に対する有効または無効の組み合わせを、図10に示すように自由に選択することができる。これにより、接続部5がオンされるときの衝撃だけでなく、接続部5がオフされるときの衝撃も緩和されるので、例えばGndラインを介して伝わる電圧の変動等のノイズ等を低減することができる。
ただし、接続部5がオフされるときの衝撃による影響は、接続部5がオンされるときの衝撃による影響と比較して小さいので、セトリングタイムTs2は、セトリングタイムTs1よりも短くして、フレームレートの低下を抑えることが望ましい。
以上のように、本実施形態では、波形制御部は、接続部がオンからオフされるときの制御信号の波形のセトリングタイムが長くなるように制御している。これにより、画素から読み出す画素信号のノイズを更に低減可能な固体撮像素子および撮像システムを得ることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態における固体撮像素子1について図11〜図13を用いて説明する。図11は、第3実施形態に係る固体撮像素子1における切替部56の等価回路図である。本実施形態の固体撮像素子1は、複数列の列信号線4を互いに電気的に接続または切断する切替部56を、図11に示すように画素アレイ2と読み出し回路3の間に備えている。その他については図1と同じであるので説明は省略する。
切替部56は、列毎にスイッチADD1〜ADD5を有しており、複数列の画素20からの画素信号を加算して読み出す水平加算を行う構成と、図1に示すような水平加算を行わない構成とを、垂直走査回路8からの制御により切り替えることができる。
図12は、複数列の画素20からの画素信号を加算して読み出す水平(3列)加算モードの構成の例を示す概略図である。図12に示す水平(3列)加算モードは、2行3列の画素20からの画素信号を読み出す場合の例を示している。このように、複数の画素20からの画素信号を加算して読み出すことにより、複数の画素20を、仮想的な1つの画素単位として扱うことができるので、解像度は減少するものの仮想的な画素当たりのS/Nを向上させることができる。
図13は、第3実施形態に係る固体撮像素子1における切替部56の切替えパターンを示す論理値表である。切替部56のスイッチADD1〜ADD5を、図13(a)に示す論理値表に従って設定することにより、図11に示す水平(3列)加算を行う構成を得ることができる。一方、切替部56のスイッチADD1〜ADD5を、図13(b)に示す論理値表に従って設定することにより、図1に示す水平加算を行わない構成を得ることができる。
しかし、水平加算モードにおいては、転送トランジスタM1A、M1Bのオン/オフ動作時の衝撃、および接続部5がオン/オフされるときの衝撃が顕著となる。これは、1つの列アンプ31に対して複数列のスイッチが同時にオン/オフされることにより、複数列からのノイズが強め合って大きくなってしまうためである。
本発明は、このような水平加算モードであっても、光電変換電荷の転送動作等を起因とするノイズ、および接続部5のオン/オフ動作等を起因とするノイズの両方を低減することができる。特に、複数列からの衝撃が強め合ってノイズが大きくなる場合でも、水平加算を行わない場合と同じように画素信号のノイズを低減できるので、水平加算する列数が大きい場合に有効である。また同様に、複数行の画素20からの画素信号を加算して読み出す場合においても有効である。
以上のように、本実施形態では、複数列の列信号線を互いに電気的に接続または切断する切替部を更に備え、読み出し部は、切替部によって互いに電気的に接続された複数列の画素からの画素信号を読み出す。本発明はこのような水平加算時においても、画素から読み出す画素信号のノイズを低減可能な固体撮像素子および撮像システムを得ることができる。
(第4実施形態)
上述の各実施形態で述べた固体撮像素子1は、種々の撮像システムに適用可能である。撮像システムの一例としては、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダー、監視カメラなどがあげられる。図14に、撮像システムの一例としてデジタルスチルカメラに、上述した実施形態のいずれかの固体撮像素子1を適用した撮像システムの図を示す。
図14に例示した撮像システム200は、固体撮像素子1、レンズ202の保護のためのバリア206、被写体の光学像を固体撮像素子1に結像させるレンズ202、およびレンズ202を通過する光量を可変にするための絞り204を有する。レンズ202および絞り204は固体撮像素子1に光を集光する光学系である。固体撮像素子1は、上述した実施形態のいずれかの固体撮像素子1である。また、図14に例示した撮像システム200は、固体撮像素子1より出力される出力信号の処理を行う出力信号処理部208を有する。出力信号処理部208は、固体撮像素子1が出力する信号に基づいて画像を生成する。具体的には、出力信号処理部208は、その他、必要に応じて、各種の補正および圧縮を行って、画像データを出力する。また、出力信号処理部208は、固体撮像素子1が出力する信号を用いて、焦点検出を行う。
図14に例示した撮像システム200は、さらに、画像データを一時的に記憶するためのバッファメモリ部210、外部コンピュータ等と通信するための外部インターフェース部(外部I/F部)212を有する。さらに、撮像システム200は、撮像データの記録または読み出しを行うための半導体メモリ等の記録媒体214、記録媒体214に記録または読み出しを行うための記録媒体制御インターフェース部(記録媒体制御I/F部)216を有する。なお、記録媒体214は、撮像システム200に内蔵されていてもよく、着脱可能であってもよい。
さらに、撮像システム200は、各種演算とデジタルスチルカメラ全体を制御する全体制御・演算部218、固体撮像素子1と出力信号処理部208に各種タイミング信号を出力するタイミング発生部220を有する。ここで、タイミング信号などは、外部から入力されてもよく、撮像システム200は少なくとも固体撮像素子1と、固体撮像素子1から出力された出力信号を処理する出力信号処理部208とを有すればよい。
以上のように、本実施形態の撮像システムは、固体撮像素子1を適用して撮像動作を行うことが可能である。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態に記載の構成は、一例を示したものであり、本発明を適用可能な固体撮像素子1は、上記実施形態の説明に用いた図に限定されるものではない。また、上記実施形態1〜4の構成は、組み合わせて実施することも可能である。本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1: 固体撮像素子
2: 画素アレイ
3: 読み出し回路
4: 列信号線
5: 接続部
6: 水平走査回路
7: 水平信号線
8: 垂直走査回路
9: タイミング回路
20: 画素
30: 読み出し部
31: 列アンプ
41: 定電流源
50: 波形制御部
54: ゲート電圧制御部
55: LCR回路
56: 切替部
D1A、D1B: フォトダイオード
M1A、M1B: 転送トランジスタ

Claims (11)

  1. 複数の画素が行列状に配列された画素アレイと、
    前記画素において生じた光電変換電荷に基づく画素信号を前記画素から読み出す読み出し部と、
    前記画素と前記読み出し部とを電気的に接続する列信号線と、
    前記列信号線と前記読み出し部の間に設けられ、前記画素において前記光電変換電荷の転送が行われているときはオフされ、前記読み出し部が前記画素から前記画素信号を読み出すときにはオンされる接続部と、
    前記接続部を駆動する制御信号の波形を制御する波形制御部と、
    を備え、
    前記波形制御部は、前記接続部をオフからオンするときの前記制御信号のセトリングタイムを、前記波形制御部が入力する前記制御信号のセトリングタイムと比較して長くすることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 複数の前記列信号線を互いに電気的に接続または切断する切替部を更に備え、
    前記読み出し部は、前記切替部によって互いに電気的に接続された前記複数の前記画素から前記画素信号を読み出すことを特徴とする
    請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 前記波形制御部は、高フレームレートのときには、低フレームレートのときよりも前記セトリングタイムを短くすることを特徴とする
    請求項1または2に記載の固体撮像素子。
  4. 前記波形制御部は、前記接続部をオンからオフするときの制御信号のセトリングタイムを長くすることを特徴とする
    請求項1から3のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  5. 前記波形制御部は、前記接続部をオフからオンするときの制御信号のセトリングタイムを、前記接続部をオンからオフするときの制御信号のセトリングタイムと比較して長くすることを特徴とする
    請求項1から4のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  6. 前記波形制御部は、前記制御信号の波形を制御するトランジスタの電流供給力を変えることにより、前記セトリングタイムを制御することを特徴とする
    請求項1から5のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  7. 前記波形制御部は、CR成分またはLR成分を有する回路素子を含んで構成され、CR成分またはLR成分の時定数を変えることにより、前記セトリングタイムを制御することを特徴とする
    請求項1から5のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  8. 前記波形制御部は、前記接続部がオンからオフ、またはオフからオンされるときの前記制御信号の波形が時間に比例して直線的に変化するように前記接続部を駆動し、前記セトリングタイムは前記制御信号が前記制御信号の最大振幅に対して予め定めた割合だけ変化するのに必要な時間であることを特徴とする
    請求項1から7のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  9. 前記波形制御部は、前記接続部をオンからオフ、またはオフからオンされるときの前記制御信号の波形が指数関数的に変化するように前記接続部を駆動し、前記セトリングタイムは指数関数の時定数であることを特徴とする
    請求項1から7のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  10. 複数の画素が行列状に配列された画素アレイと、
    前記画素において生じた光電変換電荷に基づく画素信号を前記画素から読み出す読み出し部と、
    前記画素と前記読み出し部とを電気的に接続する列信号線と、
    前記列信号線と前記読み出し部の間に設けられ、前記画素において前記光電変換電荷の転送が行われているときはオフされ、前記読み出し部が前記画素から前記画素信号を読み出すときにはオンされる接続部と、
    前記接続部を駆動する制御信号を出力する駆動トランジスタと、
    ゲートに印加された電圧に応じて電圧源から前記駆動トランジスタへの電流を制限することにより、前記接続部をオフからオンする前記制御信号の波形にセトリングタイムを与える波形制御トランジスタと、
    を備えることを特徴とする固体撮像素子。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子が出力する信号を用いて画像を生成する出力信号処理部と、
    を備えることを特徴とする撮像システム。
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