JP2017100856A - エレベータのピット内への出入り構造 - Google Patents

エレベータのピット内への出入り構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ピット内を昇降する乗りかごを利用して、安全かつ容易にピット内に入りできるようにする。
【解決手段】エレベータの昇降路10最下部に設けられたピット14に点検作業員が乗りかご12から出入りするための構造は、最下階乗場13より1階分上の乗場15からピット14の床面まで垂設される分割型のフェッシャープレート21と、上階乗場15の敷居下からピット14の床まで鉛直方向に平行に延びる一対の縦フレーム23と、縦フレーム23に水平な複数の横フレーム24とからなるフェッシャープレート支持構造を備えている。フェッシャープレートは、支持構造に固定された固定式と、開閉式に分割され、開閉式のフェッシャープレートは、ピット14内に降下して所定の位置に停止した乗りかごの出入口で点検作業員が開閉可能であり、横フレーム24は、点検作業員がピットへの出入りの際の足場となる踏み段を兼ねている。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、エレベータ昇降路の最下部にあるピット内への出入構造に関する。
エレベータの昇降路の最下部はピットと呼ばれ、このピットには、緩衝器をはじめとして各種の機器が設置されている。ピットでの点検・保守作業を行う場合には、点検作業員は最下階の乗場から梯子を利用してピットに降りて、ピットに設置されている各種機器の点検・保守作業を行っている。点検作業員は、ピットでの点検作業が終わると、梯子を登って、乗場に戻ることになる。
最下階からピットの床までは、数メートルの高さがあり、梯子を使った昇り降りには、危険を伴う。一般には、安全帯フックがないことが多いため、点検者は、安全帯を着用せずに乗場から梯子に乗り移っているのが現状である。
ところで、エレベータには、低昇降行程エレベータといわれるエレベータがある。このエレベータは、例えば、最下階の乗場と、その上階乗場の間の昇降行程が通常よりも短くなっているようなエレベータである。
従来、低昇降行程エレベータのピットでの点検作業を実施する場合、乗りかごを最下階の上階まで移動させてから、点検者は、最下階乗り場から梯子を使ってピットに降りることになる。
乗りかごには、かご出入口の床部から下方に延びるようにエプロンと呼ばれるプレートが取り付けられている。停電や何らかの異常が発生した場合、乗りかごの停止位置が正規の位置よりも大きく上方にずれてしまうことがある。この場合、乗りかごの床部と乗場床部との間には、大きな隙間が開いてしまい、エレベータ利用者がこの隙間から昇降路に転落する虞がある。エプロンは、かかる転落事故を未然に防止するために、乗りかごの床部と乗場床部との間にできる隙間を塞ぐためのプレートである。
ところが、低昇降行程エレベータでのピット点検の場合、乗りかごが上の階に移動しても、行程が短いため、最下階の乗場出入口までエプロンが延在して、出入口を塞いでしまうことがある。従来は、ピットに出入りできるように、点検作業に先立って、乗りかごからエプロンを取り外さなければならない場合があった。
そこで、最近では、乗りかごを最下階の乗場よりもさらに下降できる限界まで下げられるようにして、作業員が乗りかごの中からピットに直接降りられるようにすることが検討されている。
なお、特許文献1は、ピットの点検口ではないが、非常救出口に通じる開口部をフェッシャープレートに設けることを開示している。
実開平6−67468号公報
しかしながら、乗りかごをピット内まで下降させていっても、乗りかごはバッファの上までしか下げられない。この下降限度まで、乗りかごを下げたとしても、ピットの床まではかなりの高さががあり、点検作業員が安全に降りるのは困難である。また、点検作業が終わった後、乗りかごに上がるのはさらに困難である。
本発明は、前記従来技術の有する問題点に鑑みなされたものであって、ピット内を昇降する乗りかごを利用して、乗りかごから安全かつ容易にピット内に入りできるようにしたエレベータのピット内への出入り構造を提供することを目的としている。
前記の目的を達成するために、本発明の実施形態は、エレベータの昇降路最下部に設けられたピットに点検作業員が乗りかごから出入りするための出入り構造であって、最下階乗場より1階分上にある上階乗場から前記ピットの床面まで垂設される分割型のフェッシャープレートと、前記上階乗場の敷居下から前記ピットの床まで鉛直方向に平行に延びる一対の縦フレームと、前記縦フレームに水平に架設される複数の横フレームと、とからなり、前記フェッシャープレートを支持する支持構造と、を備え、前記フェッシャープレートは、前記支持構造に固定された固定フェッシャープレートと、開閉式のフェッシャープレートに分割され、前記開閉式のフェッシャープレートは、ピット内に降下して所定の位置に停止した乗りかごの出入口で点検作業員が開閉可能であり、前記横フレームは、点検作業員がピットへの出入りの際の足場となる踏み段を兼ねることを特徴とするものである。
本発明の実施形態によるエレベータのピット内への出入り構造が適用されるエレベータの昇降路を示す断面斜視図である。 本発明の第1実施形態による出入り構造を構成するフェッシャープレートの正面図である。 図1のフェッシャープレートにおける開閉式フェッシャープレートが開いた状態を示す正面図である。 第1実施形態における開閉式フェッシャープレートの変形例を示す正面図である。 本発明の第2実施形態による出入り構造を構成するフェッシャープレートの正面図である。 図5のフェッシャープレートにおける開閉式フェッシャープレートが開いた状態を示す正面図である。 本発明の第3実施形態(形態1)による出入り構造を構成するフェッシャープレートの開閉式フェッシャープレートが開いた状態を示す正面図である。 図7の開閉式フェッシャープレートに取り付けられた戸車としてのローラを示す側面図である。 本発明の第3実施形態(形態2)による出入り構造を構成するフェッシャープレートの開閉式フェッシャープレートが開いた状態を示す正面図である。 本発明の第4実施形態による出入り構造を構成するフェッシャープレートの正面図である。 本発明の第5実施形態による出入り構造(形態1)を構成する横フレームを示す側面図である。 本発明の第5実施形態による出入り構造(形態2)の踏み段を示す斜視図である。 本発明の第6実施形態による出入り構造の横フレーム示す側面図である。 本発明の第7実施形態によるエレベータのピット内への出入り構造が適用されるエレベータの昇降路を示す断面斜視図である。
以下、本発明によるエレベータのピット内への出入り構造の一実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係るピットへの出入り構造が適用される低昇降行程エレベータの昇降路を示す図である。図1において、参照番号10はエレベータの昇降路を示す。参照番号12は、乗りかごを示している。昇降路10では、最下階乗場13から下がピット14になっている。
この実施形態のような低昇降行程エレベータでは、最下階乗場13と、その上の上階乗場15の間の昇降行程は、通常のエレベータの停止階間隔に比べると、かなり短く設定されている。具体的には、乗りかご12が上階乗場15に着床した状態では、乗りかご15に取り付けられているエプロン8a、8bが最下階乗場13の出入口を塞ぐくらいに短い昇降行程である。また、このエレベータは、乗場の出入口が2方向にある、いわゆる2方向エレベータである。
下階乗場13の出入口と上階乗場15の出入口とは、昇降路10を間に互いに向かい合う壁面に開口するようになっている。下階乗場13の出入口には、ホールドア16が設けられ、上階乗場15の出入口にはホールドア17が設けられている。乗りかご12には、乗場の出入口に対応するように、かごドア18、19が設けられている。なお、ピット14の床には、バッファ30が設置されている。
本実施形態のピット内出入り構造は、ピット14で点検作業を実施するために、点検作業員がピット14に降り、また、点検作業終了後に最下階乗場13に戻るために利用する出入り構造である。このピット内出入り構造では、状来のように梯子は使わずに、梯子の替わりにフェッシャープレート21を利用している。点検作業員は、乗りかご12からフェッシャープレート21をつたわってピット14に出入りすることになる。
図1に示されるように、上階乗場15にあるホールシル20の下には、フェッシャープレート21が配置されている。このフェッシャープレート21は、乗りかご12が最下階乗場13に正常に着床せずに、最下階乗場13と上階乗場15の間で非常停止したような場合に、乗りかご12のかごドア18が開いたときに、カーシル11と壁面25との間の隙間を埋めるために設置されているプレートである。
従来の一般的な2方向エレベータの昇降路であれば、フェッシャープレート21は、最下階乗場13の床面の高さままでしか延びていない。乗りかご12はピット14内を昇降しないからである。本実施形態のピット内出入り構造に適用されるフェッシャープレート21では、その下端は、ピット14の床面まで届くようになっている。
ここで、図2は、図1において、乗りかご12側からみたフェッシャープレート21を示す図である。
フェッシャープレート21は、複数枚のプレートに分割されており、固定フェッシャープレート21a、21bと、開閉可能な引き戸方式のフェッシャープレート21A、21Bと、から構成されている。フェッシャープレート21を支える部材として、2本の平行な縦フレーム23が上階乗場15のホールシル20の下からピット14の床面まで鉛直に延びるようになっている。縦フレーム23の上端部は、ホールシル22の下に固定された取付ベース29にボルトなどで締着されている。
図2に示されるように、縦フレーム23には、複数の横フレーム24が水平に架け渡されている。この横フレーム24には、断面がL字をなしているL形鋼などの型材が用いられている。
横フレーム24は、縦フレーム23を補強するとともに、固定フェッシャープレート21a、21b、開閉式のフェッシャープレート21A、21Bの取り付けに利用されるフレームであるが、後述するように、点検作業員が乗りかご12からピット14に降り、また、ピット12から乗りかご12に上がるときに、足場となる踏み段としても利用するフレームである。
また、開閉式のフェッシャープレート21A、21Bの下にある横フレーム24は、フェッシャープレート21A、21Bを受ける敷居の役割も担っている。
図2に示されるように、開閉式のフェッシャープレート21A、21Bには、それぞれ上下2箇所に水平方向に延びる長穴26がガイド穴として形成されている。縦フレーム23には、長穴26の上下間隔に対応させて、長穴26を挿通する2本ボルト27がそれぞれ植設されている。
また、開閉式のフェッシャープレート21A、21Bには、留め金28a、28bが取り付けられている。この留め金28a、28bは、通常は、係合し合った状態にして、フェッシャープレート21A、21Bが開くのを防止している。
次に、以上のようなフェッシャープレート21を利用したピット14への出入り構造を有する昇降路10において、ピット点検作業に際して、点検作業員が乗りかご12に乗ってピット14に出入りする手順について説明する。
ピット14での点検作業は、最低でも2人の点検作業員によって実施される。一人は、乗りかご12の上に乗り、かご上にある図示しない点検スイッチを使って、乗りかご12の手動運転を担当し、もう一人の点検作業員が、ピット14に降りるために、下階乗場13または上階乗場15から乗りかご12の中に乗り込むことになる。
そこで、図1に一点鎖線で示されるように、乗りかご12は、下降できる限界まで下降する。ここでいう下降限界とは、好ましくは、例えば、乗りかご12がバッファ30に衝突しない限界の高さ位置、あるいは、エプロン8a、8bの下端がピット14の床面に着く限界の位置である。
乗りかご12を下降限界位置で停止させてから、点検作業員は、フェッシャープレート21に面している方向のかごドア18を手動操作で開ける。そうすると、図2に示されるように、かご出入口では、開閉式のフェッシャープレート21A、21Bが閉じた状態で、点検作業員の前に立ち塞がっている。このとき、ボルト27が締め付けられているので、フェッシャープレート21A、21Bは固定されている。このようにフェッシャープレート21A、21Bが閉じていることで、かごドア18を開けても、点検作業員はピット22に転落することはない。
次に、点検作業員が、ピット22に降りるために、ボルト27とともに、留め金28a、28bの係合を解除し、フェッシャープレート21A、21Bを開けられる状態にする。
点検作業員がフェッシャープレート21A、21Bを引くと、ボルト27が遊嵌している長穴26が案内になって、フェッシャープレート21A、21Bを円滑に開けることができる。図3に示されるように、フェッシャープレート21A、21Bの間には開口部30ができる。点検作業員100は、この開口部30を抜けて、乗りかご12に向いた姿勢でピット12に降りることになる。この場合、横フレーム24を足場となる踏み段として、また、縦フレーム23を手すりとして利用できるので、梯子などを特に使わないでも、ピット12の床まで安全に降りることができる。
その後、乗りかご12を、所定の高さ、例えば、上階乗場14での着床位置まで上昇させる。これによって、点検作業員は。エプロン8a、8bに頭をぶつけることなく、安全に点検作業を行えるスペースを確保することができる。以後、点検作業員は、ピット14内での規定の点検作業を実施する。
ピット12内での点検が終わると、点検作業員は、乗りかご12が降りてくるのを待つために、図1においてフェッシャープレート21の裏にある昇降スペース32、あるいは、下階乗場13側にある空間34に退避する。
その後、かご上の点検作業員と連絡を取りながら、乗りかご12が下限限界位置まで降りてくるまで待機することになる。このとき、昇降スペース32または空間34に退避できるので、乗りかご12が下がってきても安全を確保することができる。
乗りかご12が下がって停止した後、点検作業員100は、フェッシャープレート21の裏に回って、横フレーム24を踏み段として足を掛けて、梯子替わりに利用して上がることができる。そして、開口部30から乗りかご12のかご室内に乗り込むことができる。この際、フェッシャープレート21A、21Bは元通りに閉じておく。そして、ボルト27を締め、留め金28a、28bを係合させて、フェッシャープレート21A、21Bを固定する。その後、乗りかご12は上昇して、下階乗場13に着床する。点検作業員100は、かごドア17を開けて下階乗場13に出ることができる。
このように本実施形態によれば、ピット点検時には、点検作業員は、乗りかご12からフェッシャープレート21A、21Bを開けてから、横部材24を梯子の踏み段替わりに利用して、ピット14に安全に出入りすることができる。とりわけ、低昇降行程エレベータの場合には、エプロン8a、8bを取り外す煩雑で危険を伴う作業が必要なくなり、安全にピットに出入りすることができる。
以上の実施形態では、引き戸式のフェッシャープレート21A、21Bに長穴26とボルト27を案内とする例を挙げて説明したが、図4に示すように、長穴26とボルト27のない引き戸方式のフェッシャープレート21A、21Bにするようにしてもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るピット内への出入り構造について、図5および図6を参照して説明する。なお、第1実施形態の図2と同一の構成要素には同一の参照番号を付して詳細な説明は省略する。
第1実施形態は、開閉式のフェッシャープレートが左右1枚ずつの引き戸型のフェッシャープレート21A、21Bに分割されている実施の形態である。
これに対して、第2実施形態では、開閉式のフェッシャープレートは、左右2枚ずつのフェッシャープレート21A1、21A2、フェッシャープレート21B1、21B2に分割されている。フェッシャープレート21A1、21A2は、図5において向かって左側の2枚連動引き戸方式のフェッシャープレートを構成している。この場合、フェッシャープレート21A2には、ボルト36が螺着されており、フェッシャープレート21A1には、ボルト36が挿通している長穴38が水平方向に形成されている。フェッシャープレート21A2には、長穴37が2箇所に水平方向に形成され、縦フレーム23に螺着しているボルト38が長穴37に挿通されている。同様に、フェッシャープレート21B1、21B2は右側の2枚連動引き戸方式のフェッシャープレートを構成するようになっている。また、戸先側にあるフェッシャープレート21A1、21B1には、留め金28a、28bが取り付けられている。
以上のような第2実施形態によるピットへの出入り構造においても、第1実施形態と同様に、ピット14に出入りする際に、2枚連動引き戸型のフェッシャープレート21A1、21A2、フェッシャープレート21B1、21B2を開閉することができる。
開くときには、留め金28a、28bの係合を外して、ボルト35、36を緩めれば、フェッシャープレート21A1、21A2は、図5において向かって左側に引き、フェッシャープレート21B1、21B2は右側に引くことで、長穴37、38を案内にして開けることができる。
図6に示されるように、左右それぞれ戸先側のフェッシャープレート21A1、フェッシャープレート21B1だけを開くようにして、開口部30の幅をピット14に出入りするために必要な限度で開けるようにすることも容易である。もちろん、全開することも容易である。
点検作業員は、開口部30を抜けて、乗りかご12側に向いた姿勢でピット14に降りることになる。その際、横フレーム24を足場となる踏み段として、また、縦フレーム23を手すりとして利用するのは第1実施形態と同様である。乗りかご12にピット22から戻る場合も、横フレーム24を足場となる踏み段として開口部30まで上がり、開口部30を通って乗りかご12に乗り込むのは第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係るピット内への出入り構造について、図7乃至図9を参照して説明する。なお、第1実施形態の図2、第2実施形態の図5と同一の構成要素には同一の参照番号を付して詳細な説明は省略する。
図7は、第3実施形態のうち、第1実施形態による引き戸方式のフェッシャープレート21A、21Bに戸車となるローラ45を取り付けた実施の形態を示している。図8に示されるように、フェッシャープレート21A、21Bの下端には、それぞれローラ45が固定されており、このローラ45は、横フレーム24の水平面上を転動するようになっている。横フレーム24の水平面には、ローラ24を案内する溝46が形成されている。
このようにフェッシャープレート21A、21Bに戸車となるローラ45を設けることにより、鉄板などからなる重いフェッシャープレート21A、21Bの開閉に力がいらず、容易にかつ円滑に開閉することができる。
次に、図9は、第3実施形態のうち、第2実施形態による2枚連動引き戸方式のフェッシャープレート21A1、21A2およびフェッシャープレート21A1、21A2のそれぞれの下端に、戸車となるローラ45を取り付けた実施の形態を示している。
この実施形態によれば、左右それぞれ戸先側のフェッシャープレート21A1、フェッシャープレート21B1だけを開くようにするような場合に、さらに開閉が楽になる利点がある。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係るピット内への出入り構造について、図10を参照して説明する。なお、第1実施形態の図2と同一の構成要素には同一の参照番号を付して詳細な説明は省略する。
この第4実施形態は、第1乃至第3実施形態のように引き戸式ではなく、ピット14への出入口を観音扉方式のフェッシャープレート21A、21Bによって構成した実施の形態である。
図10に示されるように、上段のフェッシャープレート21Cには、出入口となる開口50が形成され、この開口50は、観音開き式の戸を構成するフェッシャープレート21A、21Bによって開閉される。それぞれフェッシャープレート21A、21Bは、蝶番51によって回動自在にフェッシャープレート21Cに連結されている。
以上のような第4実施形態によれば、留め金28a、28bを外した後は、フェッシャープレート21A、21Bを押すだけで開くので、引き戸式に比べると開閉操作がさらに容易になる利点がある。
また、第1実施形態乃至第3実施形態のように、開閉に際してボルト27、35、36を緩めたり、締めたりするような操作が必要としないので、ピットへの出入りに時間がかからず、またボルト27、35、36などが脱落することもない。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係るピット内への出入り構造について、図11、図12参照して説明する。第3実施形態の図8と同一の構成要素には同一の参照番号を付して詳細な説明は省略する。
図11は、引き戸型のフェッシャープレート21A、21Bに戸車となるローラ45を取り付けた実施の形態において、L形の型材からなる横フレーム24の水平面24Aを延長して、より踏み段として使用しやすいようにした実施の形態を示す。図11では図示していないが、図2に示した下段の横フレーム24についても同様に水平面が延長される。
以上のような第5実施形態によれば、本来、フェッシャープレート21A、21Bを取り付けのための受け部材である横フレーム24を、ピット14への出入りの際に梯子の替わりになるように、より使い易くすることができ、足を踏み外して転落する事故を防止できる。
次に、図12は、縦フレーム23の方に、L形の型材からなる複数の踏み段54を取り付けるようにした実施の形態を示す。この場合、踏み段54は、縦フレーム23に片持ち支持されるように一端部が溶接され、引き戸型のフェッシャープレート21A、21Bに対して垂直に昇降路の壁側に延びるようになっている。
この図12の実施形態によれば、点検作業員は、乗りかご12の出入り口に対して横向きの体勢で、踏み段54を足場として利用できるので、体の姿勢が安定して、より安全にピットへ出入りすることができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態に係るピット内への出入り構造について、図12を参照して説明する。なお、第3実施形態の図9と同一の構成要素には同一の参照番号を付して詳細な説明は省略する。
この第6実施形態は、横フレーム24に安全帯のフックを掛ける止め金56を取り付けるようにした実施の形態である。止め金56は、横フレーム24の垂直面に固着されている。止め金56には、フック57を掛ける丸穴58が形成されている。
以上のような第6実施形態によれば、点検作業員が乗りかご12からピット14に降りる際、また、ピット14から乗りかご12に登る際に、安全帯のフック57を止め金56に掛けられるので、転落などの事故を未然に防止することができる。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態に係るピット内への出入り構造について、図14を参照して説明する。なお、第1実施形態の図1と同一の構成要素には同一の参照番号を付して詳細な説明は省略する。
この第7実施形態は、フェッシャープレート21と壁25の間の昇降スペース62を照らす照明装置64をピット上部に設けるようにした実施の形態である。フェッシャープレート21A、21Bの開閉と連動して照明装置64が点灯するように、リミットスイッチ65が設けられ、フェッシャープレート21A、21Bが開けられると、照明装置64が点灯するようになっている。
以上のような第7実施形態によれば、フェッシャープレート21A、21Bを点検作業員が開けると、自動的に照明装置64が点灯し、足下が明るく照らされるので、ピット22への出入りの安全性をより高めることができる。
以上、本発明に係るエレベータのピット内への出入り構造について、好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は、低昇降行程ではない通常のエレベータにも適用可能であり、これらの実施形態は、例示として挙げたもので、発明の範囲の制限を意図するものではない。もちろん、明細書に記載された新規な装置、方法およびシステムは、様々な形態で実施され得るものであり、さらに、本発明の主旨から逸脱しない範囲において、種々の省略、置換、変更が可能である。請求項およびそれらの均等物の範囲は、発明の主旨の範囲内で実施形態あるいはその改良物をカバーすることを意図している。
10…昇降路、12…乗りかご、13…最下階乗場、14…ピット、15…上階乗場、21…フェッシャープレート、21a、21b…固定フェッシャープレート、21A、21B…開閉式フェッシャープレート、23…縦フレーム、24…横フレーム、26…長穴、27…ボルト、28a、28b…留め金、30…バッファ、45…ローラ、51…蝶番、54…踏み段、56…止め金、64…照明装置

Claims (6)

  1. エレベータの昇降路最下部に設けられたピットに点検作業員が乗りかごから出入りするための出入り構造であって、
    最下階乗場より1階分上にある上階乗場から前記ピットの床面まで垂設される分割型のフェッシャープレートと、
    前記上階乗場の敷居下から前記ピットの床まで鉛直方向に平行に延びる一対の縦フレームと、前記縦フレームに水平に架設される複数の横フレームと、とからなり、前記フェッシャープレートを支持する支持構造と、を備え、
    前記フェッシャープレートは、前記支持構造に固定された固定フェッシャープレートと、開閉式のフェッシャープレートに分割され、前記開閉式のフェッシャープレートは、ピット内に降下して所定の位置に停止した乗りかごの出入口で点検作業員が開閉可能であり、前記横フレームは、点検作業員がピットへの出入りの際の足場となる踏み段を兼ねることを特徴とするエレベータのピット内への出入り構造。
  2. 前記開閉式のフェッシャープレートは、前記縦フレームに締着されているボルトが挿通され水平方向に長いガイド用の長穴が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのピット内への出入り構造。
  3. 前記横フレームは、L字形の型材からなり、水平な踏面を有することを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータのピット内への出入り構造。
  4. 前記縦フレームには、フェッシャープレートの面に対して垂直方向に延びる踏み段となる複数の型材が取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの項に記載のエレベータのピット内への出入り構造。
  5. 前記横フレームには、安全帯のフックを掛ける止め金が取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの項に記載のエレベータのピット内への出入り構造。
  6. 前記フェッシャープレートと、昇降路内壁との間に形成される点検作業員の昇降スペースを照らし、前記開閉式のフェッシャープレートの開閉と点灯が連動している照明装置を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの項に記載のエレベータのピット内への出入り構造。
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